以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の画像処理装置は、遊技台の遊技球の排出数量を時刻に対応付けて計数する計数手段(例えば、図2のアウト球カウンタ32)と、前記計数結果を、前記遊技台単位で、前記時刻に対応付けて遊技台管理データベース(例えば、図2の遊技台管理DB26)に登録する排出数量登録手段(例えば、図2の球数管理部151a)と、前記遊技台毎に前記遊技台の遊技者の画像を時刻に対応付けて撮像する撮像手段(例えば、図2のカメラ38)と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記遊技者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段(例えば、図2の顔画像抽出部102)と、直前に撮像された画像より抽出された遊技者の顔画像を格納する格納手段(例えば、図2の特徴量データテーブル104)と、前記顔画像抽出手段により顔画像が抽出されるとき、前記格納手段に、直前に撮像された画像より抽出された遊技者の顔画像が格納されているか否かに基づいて、前記遊技台の稼動状態が離席状態であるか否かを判定する離席判定手段(例えば、図2の照合部105)と、前記遊技台管理データベースの各遊技台における排出数量の情報、各遊技台が直前まで遊技中であったか、または未遊技であったかの直前の稼動状態、および、前記遊技台におけるリーチ状態を示すリーチ信号に基づいて、前記遊技台が前記遊技中であるか、または前記未遊技であるかを示す稼動状態を前記遊技台管理データベースに登録する遊技台管理手段(例えば、図2の稼動状態管理部151b)と、前記遊技台管理データベースに登録された遊技台の稼動状態の情報と、前記離席判定手段の判定結果とに基づいて、前記顔画像毎の遊技者の遊技状態を顧客管理データベース(例えば、図2の顧客管理DB126)に登録する顧客管理手段(例えば、図2の顧客管理部125)とを含む。
本発明の一側面の画像処理方法は、遊技台の遊技球の排出数量を時刻に対応付けて計数する計数手段と、前記計数結果を、前記遊技台単位で、前記時刻に対応付けて遊技台管理データベースに登録する排出数量登録手段と、前記遊技台毎に前記遊技台の遊技者の画像を時刻に対応付けて撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記遊技者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段と、直前に撮像された画像より抽出された遊技者の顔画像を格納する格納手段と、前記顔画像抽出手段により顔画像が抽出されるとき、前記格納手段に、直前に撮像された画像より抽出された遊技者の顔画像が格納されているか否かに基づいて、前記遊技台の稼動状態が離席状態であるか否かを判定する離席判定手段と、前記遊技台管理データベースの各遊技台における排出数量の情報、各遊技台が直前まで遊技中であったか、または未遊技であったかの直前の稼動状態、および、前記遊技台におけるリーチ状態を示すリーチ信号に基づいて、前記遊技台が前記遊技中であるか、または前記未遊技であるかを示す稼動状態を前記遊技台管理データベースに登録する遊技台管理手段と、前記遊技台管理データベースに登録された遊技台の稼動状態の情報と、前記離席判定手段の判定結果とに基づいて、前記顔画像毎の遊技者の遊技状態を顧客管理データベースに登録する顧客管理手段とを含む画像処理装置の画像処理方法であって、前記計数手段における、遊技台の遊技球の排出数量を時刻に対応付けて計数する計数ステップ(例えば、図3のステップS14)と、前記排出数量登録手段と、前記計数結果を、前記遊技台単位で、前記時刻に対応付けて遊技台管理データベースに登録する排出数量登録ステップ(例えば、図3のステップS13)と、前記撮像手段における、前記遊技台毎に前記遊技台の遊技者の画像を時刻に対応付けて撮像する撮像ステップ(例えば、図7のステップS42)と、前記顔画像抽出手段における、前記撮像ステップの処理により撮像された画像より、前記遊技者の顔画像を抽出する顔画像抽出ステップ(例えば、図7のステップS43)と、前記格納手段における、直前に撮像された画像より抽出された遊技者の顔画像を格納する格納ステップ(例えば、図7のステップS44)と、前記離席判定手段における、前記顔画像抽出ステップの処理により顔画像が抽出されるとき、前記格納ステップの処理で、直前に撮像された画像より抽出された遊技者の顔画像が格納されているか否かに基づいて、前記遊技台の稼動状態が離席状態であるか否かを判定する離席判定ステップ(例えば、図7のステップS45,S46)と、前記遊技台管理手段における、前記遊技台管理データベースの各遊技台における排出数量の情報、各遊技台が直前まで遊技中であったか、または未遊技であったかの直前の稼動状態、および、前記遊技台におけるリーチ状態を示すリーチ信号に基づいて、前記遊技台が前記遊技中であるか、または前記未遊技であるかを示す稼動状態を前記遊技台管理データベースに登録する遊技台管理ステップ(例えば、図3のステップS18,S23)と、前記顧客管理手段における、前記遊技台管理データベースに登録された遊技台の稼動状態の情報と、前記離席判定ステップの処理での判定結果とに基づいて、前記顔画像毎の遊技者の遊技状態を顧客管理データベースに登録する顧客管理ステップ(例えば、図8のステップS72,S75)とを含む。
[監視システムの実施の形態の構成例]
図1は、本発明に係る画像処理装置を利用した監視システムの実施の形態の構成例を示す図である。
[監視システムの構成例]
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、生体情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ生体情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
生体情報管理センタ2は、生体情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、生体情報管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3で管理されている図示せぬ登録遊技者DBを各遊技店1により生成される図示せぬ未登録遊技者DBに基づいて更新すると供に、更新した最新の登録遊技者DBを各遊技店1の生体情報認識装置21に対して配信する。
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、有機EL(Electro Luminescence)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。また、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、生体情報認識装置21は、生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録者として図示せぬ未登録遊技者DBに登録する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30、および島設備管理装置19を介してアウト球カウンタ32−1乃至32−mおよび遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出球もしくはメダルの払い出しの情報、アウト球カウンタ32によりカウントされる、入賞口に入賞せずに排出される遊技球の数量である排出数量、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果を有機ELやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、計数機35、島設備管理装置19、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、および貸出機34からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理データベース29に登録する。
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39−(m+1)乃至39−(m+p+q)に供給する。
[遊技店の設備により実現される機能の構成例]
次に、図2を参照して、遊技店1内の設備により実現される機能の構成例について説明する。
画像処理ユニット39の画像取得部101は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部102に供給する。顔画像抽出部102は、画像取得部101より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して特徴量抽出部103に供給する。特徴量抽出部103は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に照合部105、および特徴量データテーブル104に供給する。特徴量データテーブル104は、直前のフレームの顔画像より抽出された特徴量とその顔画像をフレーム番号に対応付けて記憶して、照合部105、および送信部106に供給する。照合部105は、特徴量抽出部103より供給される最新のフレームの特徴量と、直前のフレームから得られた特徴量との類似度を求め、所定の閾値との比較により直前のフレームの顔画像と今現在のフレームの顔画像とを照合し、最新のフレームにおいて、新規に顔画像が検出されて、遊技を開始した、同一人物が存在し遊技を継続している、人物が入れ替わって直ぐに遊技が開始された、または、人物が遊技を終了したかを判定し、判定結果と共に特徴量の情報を送信部106に供給する。送信部106は、顔画像、照合部105の照合結果および特徴量を生体情報認識装置21に送信する。送信部106は、顔画像、判定結果、および特徴量を送信する際、カメラ38がどの遊技台36に設けられたものであるかを識別するカメラIDと共に生体情報認証装置21に送信する。
生体情報認証装置21の受信部121は、画像処理ユニット39より供給されるカメラID、顔画像、判定結果、および特徴量を取得し、照合部122に供給する。照合部122は、受信部121により取得された顔画像の特徴量と、生体情報DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像、および、その特徴量とから類似度を求め、類似度と所定の閾値との比較に基づいて、取得された顔画像と、登録遊技者とを照合する。より具体的には、照合部122は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。照合部122は、管理テーブル122aにアクセスしてカメラIDに対応付けて登録されている遊技台を特定する台番号を検索し、撮像された遊技台36を特定し、照合結果と共に送信部123に供給し、遊技店管理装置24に対して、対応する遊技台36の遊技管理情報である稼動状態情報を要求させる。この際、照合部122は、照合結果と、その顔画像IDを顧客管理部125にも供給する。照合部122は、類似度が低い顔画像、および、その特徴量については、新規の生体情報として生体情報DB22に新たに登録する。生体情報DB22では、顔画像、およびその特徴量の情報に対応付けて、顔画像IDが設定されており、今現在取得された顔画像、およびその特徴量については、顔画像IDにより管理される。
受信部124は、遊技店管理装置24より供給されてくる稼動状態の情報を受信して、顧客管理部125に供給する。顧客管理部125は、対応する遊技台36の稼動状態情報に基づいて、遊技台36で遊技している遊技者の顔画像IDに対応付けて、遊技状態の情報からなる顧客情報データベース126を管理している。
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録遊技者の顔画像であるとみなされることになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなされることになる。
遊技島18(図2)には、複数の遊技台36、および複数の遊技台36のそれぞれのアウト球カウンタ32が設けられている。遊技台36には、遊技に必要とされる遊技球が投入された数量、すなわち、イン球の数量をカウントするイン球カウンタ36aが設けてある。また、遊技台36には、それぞれ入賞口に入賞せずに排出される遊技球の数量、すなわち、アウト球を計数するアウト球カウンタ32が設けられている。さらに、遊技台36には、遊技台36の遊技状態がリーチ状態となったときに発生するリーチ信号出力部36bが設けられている。イン球カウンタ36a、およびアウト球カウンタ32は、それぞれの情報を島設備管理装置19に供給する。島設備管理情報19は、信号検出部19aを制御して、各遊技台36より供給されてくるイン球数、およびアウト球数の情報に基づいて、遊技台36の個別の遊技球の排出数量、すなわち、アウト球の数量を求めて、遊技台36を個別に識別する台番号に対応付けて遊技店管理装置24に供給する。また、島設備管理装置19は、信号検出部19aを制御して、遊技台36のリーチ信号出力部36bより供給されてくるリーチ信号の有無を遊技店管理装置24に通知させる。
遊技店管理装置24の遊技台管理部151は、島設備管理装置19より供給されてくる島設備単位の遊技台36のそれぞれのアウト球の情報を取得すると、その排出球数の情報を遊技台管理DB26に登録する。この際、遊技店管理装置24は、球数管理部151aを制御して、イン球とアウト球との関係を求め、各遊技台36毎の遊技台管理DB26に登録する。また、遊技店管理装置24は、稼動状態管理部151bを制御して、イン球とアウト球との関係、およびリーチ信号管理部151cにより取得される、島設備管理装置19からのリーチ信号の有無の情報から、稼動状態の情報を遊技台管理DB26に登録する。受信部153は、生体情報認識装置21より指定された台番号の稼動状態の情報が要求されると、その旨を稼動状態判定部152に供給する。稼動状態判定部152は、指定された遊技台36の台番号に対応する稼動状態を判定して、判定結果である稼動状態の情報を生成し、送信部154を制御して、生体情報管理装置21に送信させる。
[遊技店管理装置による遊技店管理処理]
次に、図3のフローチャートを参照して、遊技店管理処理について説明する。
ステップS11において、遊技店管理装置24の遊技台管理部151は、未処理の遊技台36のうち、いずれかを処理対象遊技台に設定する。
ステップS12において、遊技台管理部151は、遊技台管理DB26にアクセスし、登録されている処理対象遊技台のアウト球数情報TMを読み出す。遊技台管理DB26は、例えば、図4で示されるようなものであり、左から、遊技台36を識別する台番号に対応付けて、稼動開始時刻、稼動終了時刻、アウト球数、および稼動状態が記録されている。図4においては、上から、順に遊技台36の台番号が1,2,3,4,5の稼動情報を示すレコードが登録されている。
台番号1であって、カメラID=001のカメラ38によりその遊技者が撮像されている遊技台36は、稼動開始時刻が2010年12月21日9時05分であり、今現在も遊技が継続されているため、稼動終了時刻はブランクとされている。また、これまでのアウト球数は1025球であり、稼動状態は遊技中とされている。
また、台番号2であって、カメラID=002のカメラ38によりその遊技者が撮像されている遊技台36は、稼動開始時刻が2010年12月21日9時01分であり、稼動終了時刻が2010年12月21日11時00分である。また、これまでのアウト球数は15000球であり、稼動状態は未遊技とされている。
さらに、台番号3であって、カメラID=003のカメラ38によりその遊技者が撮像されている遊技台36は、一切の遊技がされた記録がないため、稼動開始時刻、稼動終了時刻、およびアウト球数についてはブランクとされており、稼動状態は未遊技とされている。台番号4であって、カメラID=004のカメラ38によりその遊技者が撮像されている遊技台36は、稼動開始時刻が2010年12月21日9時20分であり、稼動終了時刻が2010年12月21日10時00分である。また、これまでのアウト球数は1250球であり、稼動状態は未遊技とされている。台番号5であって、カメラID=005のカメラ38によりその遊技者が撮像されている遊技台36は、遊技されており、稼動開始時刻が2010年12月21日10時15分であり、今現在も遊技中であるため、稼動終了時刻がブランクとされている。また、これまでのアウト球数は3321球であり、稼動状態は遊技中とされている。尚、稼動状態については、上述した「遊技中」、および「未遊技」のいずれかが登録される。この未遊技は、「遊技中」以外の稼動状態を全て含む。
ステップS13において、遊技台管理部151は、島設備管理装置19に対して処理対象遊技台の最新のアウト球数情報を要求する。島設備管理装置19は、信号検出部19aを制御して、リアルタイムで、遊技島単位で各遊技台36のイン球カウンタ36aによりカウントされる発射遊技球の数量の情報、およびアウト球カウンタ32でカウントされる入賞口に入賞せずに排出される遊技球の数量の情報を取得させる。島設備管理装置19は、遊技店管理装置24からの問い合わせに応じて、処理対象遊技台のアウト球数情報を応答する。遊技店管理装置24の遊技台管理部151は、この応答に基づいて、処理対象遊技台における最新のアウト球数情報TRを取得する。
ステップS14において、遊技台管理部151は、リーチ信号管理部151cを制御して、島設備管理装置19に対して処理対象遊技台について、リーチ信号の有無を問い合わせる。島設備管理装置19は、信号検出部19aを制御して、リアルタイムで、遊技島単位で各遊技台36のリーチ信号出力部36bより出力されるリーチ信号の有無の情報を取得させる。島設備管理装置19は、遊技店管理装置24からの問い合わせに応じて、処理対象遊技台のリーチ信号の出力の有無の情報を応答する。遊技店管理装置24の遊技台管理部151のリーチ信号管理部151cは、この応答に基づいて、リーチ信号の有無の情報を取得する。
より詳細には、リーチ状態では遊技台36の図示せぬ表示画面上で、いくつかの表示パターンにより特有の表示画像が表示される。表示パターンは、表示画像における背景、リーチ演出、およびキャラクタなどの種類により分類される。このため、リーチ信号出力部36bは、リーチ信号の他に、背景信号、演出信号、およびキャラクタ信号といった3種類の信号を含む、合計4種類の信号を出力しており、これらの信号の出力により表示パターンの種別を示すコードを発生し、リーチの種別を識別する信号として出力している。すなわち、例えば、リーチ状態の表示パターンとして、背景が第1背景および第2背景の2種類、リーチ演出が第1リーチ演出乃至第3リーチ演出の3種類、キャラクタがキャラクタA,B、およびいずれも現れない状態を含む3種類であるような場合、図5で示されるように分類される。
すなわち、背景が第1背景である場合、第1リーチ演出乃至第3リーチ演出の3種類に分類され、さらに、第1リーチ演出乃至第3リーチ演出のそれぞれについて、キャラクタA,B、およびいずれも表示なしの3種類に分類される。同様に、背景が第2背景である場合、第1リーチ演出乃至第3リーチ演出の3種類に分類され、さらに、第1リーチ演出乃至第3リーチ演出のそれぞれについて、キャラクタA,B、およびいずれも表示なしの3種類に分類される。結果として、表示パターンとしては、コード001乃至018の018種類に分類される。
そして、このように分類される表示パターンが、所定の確率で抽選処理により選択されたコードにより切り替えて表示されることになる。例えば、背景信号は、第1背景においては、1パルスを発生し、第2背景においては2パルスを発生する。また、演出信号は、第1リーチ演出乃至第3リーチ演出のそれぞれについて、1乃至3パルスを発生する。さらに、キャラクタ信号は、キャラクタA,B、およびいずれも表示なしのそれぞれについて、1乃至3パルスを発生する。
従って、例えば、コード010の場合、図6の最上段で示されるように、リーチ状態の期間として時刻t1乃至t6の範囲で、Hiレベルの波形となる。この間、図6の2段目で示されるように、初期のタイミングにおいて、背景信号は、時刻t2乃至t3、およびt4乃至t5において、第2背景を示す2つのパルスを発生する。また、図6の3段目で示されるように、演出信号は、時刻t2乃至t3において、第1リーチ演出を示す1パルスを発生する。さらに、図6の4段目で示されるように、キャラクタ信号は、時刻t2乃至t3において、キャラクタAが表示されることを示す1パルスを発生する。
すなわち、リーチ信号出力部36bは、遊技台36の遊技状態がリーチ状態であるとき、図6における最上段の時刻t1乃至t6におけるパルスで示されるようなリーチ信号を発生する。島設備管理装置の信号検出部19aは、このパルスの発生の有無によりリーチ信号の有無の情報を生成して、遊技店管理装置24の遊技台管理部151におけるリーチ信号管理部151cに供給する。
ステップS15において、遊技台管理部151は、球数管理部151aを制御して、直前のアウト球数TMが今現在の最新のアウト球数TRよりも少なく、アウト球数が増えているか否かを判定させる。ステップS15において、例えば、遊技が継続されておらずアウト球数に変化が無く、直前のアウト球数TMが今現在の最新のアウト球数TRよりも少なくない場合、処理は、ステップS16に進む。
ステップS16において、遊技台管理部151は、稼動状態管理部151bを制御して、遊技台情報DB26より読み出した直前の稼動状態情報が遊技中であるか否かを判定する。例えば、直前の稼動状態情報が遊技中であった場合、直前は遊技中であったのに、アウト球数が変化していないことになるので、その後は遊技がなされていないものとみなされ、処理は、ステップS17に進む。
ステップS17において、遊技台管理部151は、リーチ信号管理部151cを制御して、取得したリーチ信号の有無の情報に基づいて、処理対処遊技台の遊技状態がリーチ状態であるか否かを判定する。ステップS17において、例えば、リーチ状態ではないと判定された場合、処理は、ステップS18に進む。
ステップS18において、稼動状態管理部151bは、稼動状態が遊技中から未遊技に変化したものとみなす。すなわち、リーチ状態でもない状態で、遊技がなされていないこととなるため、遊技は終了しており、稼動状態が未遊技になったものとみなされる。
ステップS19において、遊技台管理部151は、遊技台管理DB26にアクセスし、処理対象遊技台の台番号について、稼動状態を「未遊技」としてアウト球情報の枠を追加する。この際、アウト球数の情報はブランクとされている。
ステップS20において、遊技台管理部151は、遊技台管理DB26にアクセスし、処理対象遊技台の台番号について、新たに追加されたアウト球情報を、最新のアウト球情報TRに更新する。
一方、ステップS16において、直前の稼動状態は、遊技中ではない、すなわち、未遊技である場合、遊技が継続されていないのであれば、稼動状態に変化はないので、処理は、ステップS20に進む。ただし、この際、アウト球数の情報は、遊技がされていないので、変化がなく、そのままの状態とされる。または、ステップS17において、リーチ状態である、すなわち、稼動状態が遊技中であって、リーチ状態であれば、やはり稼動状態には変化がないので、処理は、ステップS20に進む。
また、ステップS15において、例えば、遊技が継続されており、アウト球数に変化があり、直前のアウト球数TMが今現在の最新のアウト球数TRよりも少ない場合、処理は、ステップS22に進む。
ステップS22において、遊技台管理部151は、稼動状態管理部151bを制御して、遊技台情報DB26より読み出した稼動状態情報が「遊技中」であるか否かを判定する。例えば、直前の稼動状態情報が遊技中ではなく、「未遊技」の場合、現在は「遊技中」であるから、アウト球数が変化していることになるので、遊技が継続されていることになるため、「遊技中」であるものとみなされる。
このため、ステップS23において、稼動状態管理部151bは、遊技台管理DB26の処理対象遊技台の台番号の稼動状態を「遊技中」に更新し、処理は、ステップS20に進む。
一方、ステップS22において、「遊技中」である場合、その状態が継続されることになるので、ステップS23の処理がスキップされて、処理は、ステップS20に進む。
ステップS21において、未処理の遊技台があるか否かが判定され、未処理の遊技台がある場合、処理は、ステップS11に戻る。すなわち、全ての遊技台36について、アウト球数情報が読み出され、遊技状態に応じて、遊技台管理DB26が追加、または更新されるまで、ステップS11乃至S23の処理が繰り返される。
そして、ステップS21において、全ての遊技台36が処理対象遊技台とされたとみなされた場合、処理は、ステップS24に進む。
ステップS24において、営業終了時刻を迎えて、遊技店管理処理が終了であるか否かが判定されて、終了の場合、処理は、終了する。また、営業終了時刻ではなく、営業時間内であるような場合、処理は、ステップS25に進む。
ステップS25において、稼動状態判定部152は、受信部153を制御して、稼動状態の情報が生体情報認識装置21より要求されてきたか否かを判定する。例えば、後述する図8のステップS62の処理により、遊技台36を特定する台番号と共に稼動状態の情報が要求されてきた場合、処理は、ステップS26に進む。
ステップS26において、稼動状態判定部152は、遊技台管理DB26にアクセスし、台番号で指定される遊技台36の最新の稼動状態、並びに稼動開始時刻、および稼動終了時刻の情報を読み出す。
ステップS27において、稼動状態判定部152は、送信部154を制御して、台番号で指定される遊技台36の最新の稼動状態、並びに稼動開始時刻、および稼動終了時刻の情報を稼動情報として生体情報認識装置21に送信させ、処理は、ステップS28に進む。
ステップS28において、遊技台管理部151は、全ての遊技台を未処理の遊技台であるものとしてリセットし、処理は、ステップS11に戻る。尚、ステップS25において、稼動状態の情報が生体情報認識装置21より要求されない場合、ステップS26,S27の処理はスキップされる。
すなわち、以上の処理により、営業時間内においては全ての遊技台36について、順次処理対象遊技台とされて、アウト球数の情報と共に、アウト球数の情報、およびリーチ状態の情報に基づいて、稼動状態の情報が、遊技台管理DB26に追加、または更新されて管理される処理が繰り返される。そして、その間に、生体情報認識装置21から台番号が特定されて稼動状態の情報が要求されると、その要求に応じて稼動状態の情報が供給されることになる。
[顔画像認証処理]
次に、図7のフローチャートを参照して、顔画像認証処理について説明する。
ステップS41において、カメラ38は、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、同様の処理を繰り返す。そして、所定の時間が経過した後、ステップS42において、カメラ38は、遊技台36の前面部分、すなわち、遊技者が遊技していれば、遊技者の上半身部分の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39の画像取得部101は、供給された画像を取得し、顔画像抽出部102に供給する。
ステップS43において、顔画像抽出部102は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出し、特徴量抽出部103に供給する。より具体的には、顔画像抽出部102は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像を抽出して、撮像したフレーム番号と共に特徴量抽出部103に供給する。
ステップS44において、特徴量抽出部103は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に照合部105に供給する。さらに、特徴量抽出部103は、撮像された画像のフレーム番号と共に特徴量、および顔画像を特徴量データテーブル104に格納させる。尚、カメラ38により画像が撮像されたタイミングで、遊技者が対応する遊技台36で遊技しておらず、画像内に顔画像が存在しないことから特徴量が抽出できない場合、フレーム番号に対応する特徴量は存在しないものとして、例えば、ブランクの状態で特徴量データテーブル104に登録され、照合部105には、特徴量が抽出できなかったことを示す情報が供給される。
ステップS45において、照合部105は、特徴量データテーブル104にアクセスし、今現在のフレーム番号の直前のフレーム番号の画像に顔画像が抽出されて、特徴量が登録されているか否かを判定する。ステップS45において、例えば、直前のフレームに顔画像が存在し、特徴量が抽出されている場合、処理は、ステップS46に進む。
ステップS46において、照合部105は、特徴量抽出部103より特徴量が供給されてきて、顔画像が今現在検出されているか否かを判定する。ステップS46において、例えば、特徴量が供給されてきて、顔画像が検出されているとみなされた場合、処理は、ステップS47に進む。
ステップS47において、照合部105は、特徴量抽出部103より供給されてきた特徴量と、直前のフレームにおいて抽出された特徴量とを用いて、それぞれの顔画像の類似度を計算し、直前のフレームで撮像された顔画像と、今現在撮像されている顔画像とを照合する。
ステップS48において、照合部105は、照合により求められた類似度が所定の閾値よりも高く、直前のフレームで撮像された顔画像と、今現在撮像されている顔画像とが一致しているか否かを判定する。例えば、類似度が、所定の閾値よりも高く、同一の人物であると判定された場合、ステップS49において、照合部105は、同一の人物を検出し続けていることを示す同一人物検知の情報と共に、顔画像、特徴量、およびカメラIDを送信部106を制御して、生体情報認識装置21に送信させる。
ステップS50において、照合部105は、営業時間が終了し、顔画像認証処理が終了する状態となったか否かを判定し、終了ではない場合、処理は、ステップS41に戻り、ステップS50において、終了であると判定されるまで、ステップS41乃至S53の処理が繰り返され、終了であると判定された場合、処理は、終了する。
一方、ステップS48において、直前のフレームで撮像された顔画像と、今現在撮像されている顔画像とが一致していないと判定された場合、処理は、ステップS51に進む。
ステップS51において、照合部105は、直前の人物と、別人が入替って検出されたことを示す新人物検知の情報と共に、顔画像、特徴量、およびカメラIDを送信部106を制御して、生体情報認識装置21に送信させ、処理は、ステップS50に進む。
また、ステップS46において、今現在顔画像が検出されていないと判定された場合、処理は、ステップS54に進む。
ステップS54において、照合部105は、直前には顔画像が検出されていたが、今現在顔画像が検出されていないので、遊技していた人物が遊技をやめて、席を離れたことを示す離席検知の情報と共に、カメラIDを送信部106を制御して、生体情報認識装置21に送信させ、処理は、ステップS50に進む。
さらに、ステップS45において、直前の顔画像が検出されていないとみなされた場合、処理は、ステップS52に進む。ステップS52において、照合部105は、特徴量抽出部103より特徴量が供給されてきて、顔画像が今現在検出されているか否かを判定する。ステップS52において、例えば、特徴量が供給されてきて、顔画像が検出されているとみなされた場合、処理は、ステップS53に進む。
ステップS53において、照合部105は、直前には顔画像が検出されていなかったが、今現在顔画像が検出されているので、誰も遊技していなかった遊技台36に遊技者が着席して遊技を開始したことを示す人物検知の情報と共に、顔画像、特徴量、およびカメラIDを送信部106を制御して、生体情報認識装置21に送信させ、処理は、ステップS50に進む。
以上の処理により、画像処理ユニット39は、直前のフレームに撮像されていた状態と、今現在の撮像状態との比較から、誰も遊技していなかった遊技台36に対して遊技者が遊技を開始したことを示す人物検知、直前のフレームまでは遊技者が遊技していたが、今現在においては遊技を止めて席を離れたことを示す離席検知、直前のフレームにおいても、今現在においても同一の人物が遊技していることを示す同一人物検知、直前のフレームにおいて遊技していた人物がおり、今現在も遊技しているが、遊技している人物が入替っていることを示す新人物検知の4種類の検知結果に加えて、カメラID、さらには、今現在人物を検出しているときにのみ、その顔画像の特徴量を付したデータを生体情報認識装置21に送信する。
[生体情報DB更新処理]
次に、図8のフローチャートを参照して、生体情報DB更新処理について説明する。
ステップS61において、生体情報認識装置21の照合部122は、受信部121を制御して、画像処理ユニット39よりデータが送信されてきたか否かを判定し、送信されてこない場合、処理は、ステップS70に進む。
ステップS70において、照合部122は、今現在の時刻が営業時間外であり、処理が終了されるべき時刻であるか否かを判定し、終了時刻ではないとみなした場合、処理は、ステップS61に戻る。すなわち、画像処理ユニット39よりデータが送信されてくるまで、ステップS61,S70の処理が繰り返される。また、ステップS70において、営業時間外であり、処理が終了されるべきであるとみなされた場合、処理は、終了する。すなわち、営業時間内においては、ステップS61乃至S79の処理が順次繰り返される。
一方、ステップS61において、例えば、図7のフローチャートを参照して説明したステップS49,S51,S53,S54のいずれかの処理によりデータが送信されてきた場合、処理は、ステップS62に進む。
ステップS62において、照合部122は、管理テーブル122aにアクセスし、送信されてくるデータに付されているカメラIDに対応する台番号を読み出し、送信部123を制御して、遊技店管理装置24に対して、その台番号に対応する遊技台36における稼動情報を要求する。尚、管理テーブル122aは、例えば、図9で示されるように、左から、カメラIDに対応付けて、台番号が登録されている。図9においては、カメラIDが1乃至6のそれぞれに対応して、台番号が1001乃至1006として登録されている。
ステップS63において、ステップS62の処理に応じて、上述した図3のフローチャートにおけるステップS25乃至S27の処理により、稼動情報が送信されてくると、顧客管理部125は、受信部124を制御して、送信されてきた稼動情報を受信させる。
ステップS64において、照合部122は、送信されてきたデータが新人物検知を示すデータであるか否かを判定する。ステップS64において、例えば、ステップS51の処理により、新人物検知を示すデータが送信されてきた場合、処理は、ステップS65に進む。
ステップS65において、照合部122は、新人物検知を示すデータと共に送信されてきた、特徴量と、生体情報DB22に登録されている全ての人物の特徴量との類似度を求め、所定の閾値との比較によりいずれの人物の顔画像の特徴量と一致するかを照合する。
ステップS66において、照合部122は、照合結果となる類似度の最上位となるものを選択する。
ステップS67において、照合部122は、最上位の類似度が、所定の閾値よりも低く、対応する特徴量の人物の顔画像と一致しないか否かを判定する。ステップS67において、最上位の類似度が、所定の閾値よりも低く、対応する特徴量の人物の顔画像と一致しないとみなされる場合、処理は、ステップS68に進む。
ステップS68において、照合部122は、照合に利用した顔画像を識別する顔画像IDを、生体情報DB22より読み出して顧客管理部125に供給する。顧客管理部125は、受信した稼動情報に基づいて、処理対象となる台番号で指定される遊技台36のカメラ38により画像を撮像した時刻が、稼動情報に含まれる稼動開始時刻乃至稼動終了時刻の稼動時間範囲内であるか否かを判定する。
ステップS68において、処理対象となる台番号で指定される遊技台36のカメラ38により画像を撮像した時刻が、稼動情報に含まれる稼動開始時刻乃至稼動終了時刻の稼動時間範囲内である場合、処理は、ステップS69に進む。
ステップS69において、顧客管理部125は、新人物検知ではなく、直前のフレームの画像により検出されていた人物の顔画像と同一であるもの、すなわち、同一人物検知であるものとして、顧客管理DB126における、対応する顔画像IDのレコードを変更することなく保持させる。
一方、ステップS68において、処理対象となる台番号で指定される遊技台36のカメラ38により画像を撮像した時刻が、稼動情報に含まれる稼動開始時刻乃至稼動終了時刻の稼動時間範囲内ではない場合、処理は、ステップS71に進む。
ステップS71において、顧客管理部125は、直前のフレームにおいて撮像された人物と、入替った新たに検出された人物であるものとして、フレームの画像により検出されていた人物の顔画像とは別人、すなわち、新人物検知であるものとみなす。そこで、照合部122は、照合した顔画像を、生体情報DB22新規に追加して登録する。
ここで、図10を参照して、生体情報DB22の構成例について説明する。生体情報DB22は、例えば、図10の上部で示される分類テーブル、および図10の下部で示される顔画像テーブルより構成される。生体情報DB22の顔画像テーブルは、顔画像を識別する顔画像IDに対応付けて、顔画像の画像データを登録する。したがって、照合部122は、顔画像IDを新規に設定し、新規に設定した顔画像IDに対応付けて顔画像の画像データを登録する。図10の下部においては、顔画像IDとしてface0001,face0002が設定されており、それぞれ対応付けて顔画像の画像データが登録されている。また、照合部122は、抽出した特徴量に基づいて、例えば、ひげの有無、喉仏の有無、肌のしわ、またはシミなどにより、性別を示す属性、および年代を特定し、顔画像に対応付けて登録する。すなわち、図10の上部で示される分類テーブルにおいては、顔画像IDがface0001の顔画像は、カメラID=2のカメラ38で撮像され、属性が男性であり、年代が20代であることが登録されている。また、顔画像IDがface0002の顔画像は、カメラID=1のカメラ38で撮像され、属性が女性であり、年代が40代であることが登録されている。
ステップS72において、顧客管理部125は、遊技店管理装置24より受信した稼動情報に基づいて、照合した顔画像の顔画像IDの顧客管理DB126のレコードを追加して更新する。
すなわち、顧客管理DB126は、例えば、図11で示されるようなものである。図11の顧客管理DB126においては、左からカメラID、稼動開始時刻、稼動終了時刻、および顔画像IDのそれぞれ欄が設けられている。最上段のレコードは、顔画像face0002の顧客に関するものであり、顔画像がカメラID=001のカメラ38に撮像され、2010年12月21日9:05から遊技が開始されており、今現在も、カメラIDに対応する遊技台36において遊技が継続されているため、稼動終了時刻がブランクとされている。2段目のレコードは、顔画像face0001の顧客に関するものであり、顔画像がカメラID=002のカメラ38に撮像され、2010年12月21日9:01から遊技が開始されており、2010年12月21日11:00に遊技が終了されたことが示されている。3段目のレコードは、顔画像face0003の顧客に関するものであり、顔画像がカメラID=004のカメラ38に撮像され、2010年12月21日9:20から遊技が開始されており、2010年12月21日10:00に遊技が終了されたことが示されている。さらに、4段目のレコードは、顔画像face0003の顧客に関するものであり、顔画像がカメラID=005のカメラ38に撮像され、2010年12月21日10:15から遊技が開始されており、今現在も、カメラIDに対応する遊技台36において遊技が継続されているため、稼動終了時刻がブランクとされている。
すなわち、今の場合、新人物検知であり、遊技中であるので、例えば、遊技台管理DB26が、図4の最上段、または5段目に示されるレコードであるような場合、図11の顧客管理DB126における最上段、または4段目で示されるようなレコードが新規に登録されることになる。
さらに、ステップS64において、新人物検知ではない場合、処理は、ステップS73に進む。
ステップS73において、照合部122は、送信されてきたデータが離席検知を示すデータであるか否かを判定する。ステップS73において、例えば、ステップS54の処理により、離席検知を示すデータが送信されてきた場合、処理は、ステップS74に進む。
ステップS74において、顧客管理部125は、稼動情報が遊技中であるか否かを判定する。ステップS74において、稼動情報が遊技中ではない場合、処理は、ステップS75に進む。
ステップS75において、顧客管理部125は、稼動情報に基づいて、照合した顔画像IDに対応する顧客の遊技情報を、顧客管理DB126に登録し、処理は、ステップS70に進む。すなわち、画像処理ユニット39から離席検知が通知されて、対応する遊技台36の稼動状態が未遊技であれば、遊技者が処理対象となる遊技台36を離席していることが確認されたことになるので、顧客管理部125は、取得した稼動情報に基づいて、顧客管理DB126における、照合した顔画像の人物の遊技情報を更新する。すなわち、顧客管理部125が取得した稼動情報が、例えば、図4の2段目の情報である場合、顧客管理DB126には、図11の2段目で示されるような稼動終了時刻が記録されることになる。
ステップS76において、照合部122は、送信されてきたデータが人物検知を示すデータであるか否かを判定する。ステップS76において、例えば、ステップS53の処理により、人物検知を示すデータが送信されてきた場合、処理は、ステップS77に進む。
ステップS77において、照合部122は、人物検知を示すデータと共に送信されてきた、顔画像の特徴量と、生体情報DB22に登録されている全ての人物の顔画像の特徴量との類似度を求め、所定の閾値との比較によりいずれの人物の顔画像の特徴量と一致するかを照合する。
ステップS78において、照合部122は、照合結果となる類似度の最上位となるものを選択する。
ステップS79において、照合部122は、最上位の類似度が、所定の閾値よりも低く、対応する特徴量の人物の顔画像と一致しないか否かを判定する。ステップS79において、最上位の類似度が、所定の閾値よりも低く、対応する特徴量の人物の顔画像と一致しないとみなされる場合、処理は、ステップS71に進む。すなわち、この場合、生体情報DB22に登録されていない顔画像の遊技者が新規に遊技を開始したものとみなされ、ステップS71において、照合に用いられた顔画像が、新規に生体情報DB22に登録され、さらに、ステップS72において、顧客管理DB126に新規のレコードが記録される。すなわち、遊技中であるので、例えば、図4における台番号1または5に対応するレコードが記録される。
一方、ステップS67、またはS79において、最上位の類似度が、所定の閾値よりも低くなく、対応する特徴量の人物の顔画像と一致する場合、処理は、ステップS72に進む。すなわち、この場合、生体情報DB22に登録されている一致したとみなされる顔画像の人物により、新規に遊技が開始されているものとみなされるので、ステップS72の処理により、顧客管理DB126に新規のレコードが記録される。
さらに、ステップS74において、稼動状態が遊技中であると判定された場合、または、ステップS76において、人物検知ではないと判定された場合、処理は、ステップS69に進む。すなわち、この場合、同一人物により遊技が継続されているものとみなされるので、ステップS69において、顧客管理DB126における、対応する顔画像IDのレコードが変更されることなく保持される。
以上の処理により、画像処理ユニット39による顔画像と、その検出に伴う新人物検知、離席検知、人物検知、および同一人物検知の情報、並びに、遊技店管理装置24によりアウト球数の変化とリーチ信号の有無に基づいた遊技台36毎の稼動状態の情報により、顔画像に対応付けて、顧客管理DB126に顧客単位の遊技状態を管理することが可能となる。また、直前のフレームの画像より抽出される顔画像があり、今現在のフレームの画像より顔画像が抽出できず、離席検知である場合、アウト球が変化していない状態であって、かつ、リーチ状態でもなく、稼動状態が未遊技となったとき、直前まで遊技していた人物が離席したことを確実に認識することが可能となる。結果として、遊技店における各遊技台の遊技者の顔画像について、顔向きの変化などにより、顔画像が検出されず、さらに、差球の変化がない場合、リーチ状態となったため、遊技球の発射を停止しているだけの状態であっても、遊技者が離席したものとされるような誤認証を抑制することが可能となる。
以上の如く、本発明によれば、顔画像を用いた認証処理をするにあたり、同一人物が遊技を継続しているにも関わらず、離席したものとして認証してしまうといった誤認証を抑制することが可能となる。
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図12は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。