以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の画像処理装置は、遊技台の遊技球の排出数量を時刻に対応付けて計数する計数手段(例えば、図2のアウト球カウンタ32)と、前記計数結果を、前記遊技台単位で、前記時刻に対応付けて排出数量データベース(例えば、図2の遊技台管理DB26)に登録する排出数量登録手段(例えば、図2のアウト球管理部151)と、前記遊技台毎に前記遊技台の遊技者の画像を時刻に対応付けて撮像する撮像手段(例えば、図2のカメラ38)と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記遊技者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段(例えば、図2の顔画像抽出部102)と、前記顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段(例えば、図2の特徴量抽出部103)と、予め登録された複数の人物の顔画像の特徴量を格納する格納手段(例えば、図2の生体情報DB22)と、前記特徴量抽出手段により抽出された特徴量と、前記格納手段に格納されている予め登録された複数の人物の顔画像の特徴量との類似度を求め、前記類似度と所定の閾値との比較により、前記撮像手段により撮像された顔画像の人物が、前記予め登録された人物のうち、いずれの人物の顔画像であるかを照合する照合手段(例えば、図2の照合部122)と、前記顔画像が抽出された前記撮像手段により撮像された画像の撮像時刻、および撮像された遊技台、並びに前記撮像時刻に対応する、前記排出数量データベースの前記撮像された遊技台における排出数量の情報に基づいて、前記照合手段の照合結果を補正する補正手段(例えば、図2の補正部125)とを含む。
前記照合手段による照合結果、または、前記補正手段により補正された照合結果を順次、追加、または更新して記憶する更新手段(例えば、図2の更新部126)をさらに含ませるようにすることができ、前記補正手段は、前記画像の撮像時刻に対応する、前記排出数量データベースの前記撮像された遊技台における排出数量が変化し、遊技中であると認められる場合、前記照合手段の照合結果に関わらず、直前に撮像されていた画像の顔画像に照合結果を補正させるようにすることができる。
本発明の一側面の画像処理方法は、遊技台の遊技球の排出数量を時刻に対応付けて計数する計数手段と、前記計数結果を、前記遊技台単位で、前記時刻に対応付けて排出数量データベースに登録する排出数量登録手段と、前記遊技台毎に前記遊技台の遊技者の画像を時刻に対応付けて撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記遊技者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段と、前記顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、予め登録された複数の人物の顔画像の特徴量を格納する格納手段と、前記特徴量抽出手段により抽出された特徴量と、前記格納手段に格納されている予め登録された複数の人物の顔画像の特徴量との類似度を求め、前記類似度と所定の閾値との比較により、前記撮像手段により撮像された顔画像の人物が、前記予め登録された人物のうち、いずれの人物の顔画像であるかを照合する照合手段と、前記顔画像が抽出された前記撮像手段により撮像された画像の撮像時刻、および撮像された遊技台、並びに前記撮像時刻に対応する、前記排出数量データベースの前記撮像された遊技台における排出数量の情報に基づいて、前記照合手段の照合結果を補正する補正手段とを含む画像処理装置の画像処理方法であって、前記計数手段における、前記遊技台の遊技球の排出数量を時刻に対応付けて計数する計数ステップ(例えば、図3のステップS13)と、前記排出数量登録手段における、前記計数結果を、前記遊技台単位で、前記時刻に対応付けて排出数量データベースに登録する排出数量登録ステップ(例えば、図3のステップS18)と、前記撮像手段による、前記遊技台毎に前記遊技台の遊技者の画像を時刻に対応付けて撮像する撮像ステップ(例えば、図5のステップS42)と、前記顔画像抽出手段における、前記撮像ステップの処理により撮像された画像より、前記遊技者の顔画像を抽出する顔画像抽出ステップ(例えば、図5のステップS43)と、前記特徴量抽出手段における、前記顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出ステップ(例えば、図5のステップS44)と、前記照合手段における、前記特徴量抽出ステップの処理により抽出された特徴量と、前記格納手段に格納されている予め登録された複数の人物の顔画像の特徴量との類似度を求め、前記類似度と所定の閾値との比較により、前記撮像ステップの処理により撮像された顔画像の人物が、前記予め登録された人物のうち、いずれの人物の顔画像であるかを照合する照合ステップ(例えば、図5のステップS47)と、前記補正手段における、前記顔画像が抽出された前記撮像ステップの処理により撮像された画像の撮像時刻、および撮像された遊技台、並びに前記撮像時刻に対応する、前記排出数量データベースの前記撮像された遊技台における排出数量の情報に基づいて、前記照合手段の照合結果を補正する補正ステップ(例えば、図6のステップS69,S71)とを含む。
[監視システムの実施の形態の構成例]
図1は、本発明に係る画像処理装置を利用した監視システムの実施の形態の構成例を示す図である。
[監視システムの構成例]
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、生体情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ生体情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
生体情報管理センタ2は、生体情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、生体情報管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3で管理されている図示せぬ登録遊技者DBを各遊技店1により生成される図示せぬ未登録遊技者DBに基づいて更新すると供に、更新した最新の登録遊技者DBを各遊技店1の生体情報認識装置21に対して配信する。
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、有機EL(Electro Luminescence)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。また、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、生体情報認識装置21は、生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録者として図示せぬ未登録遊技者DBに登録する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30、および島設備管理装置19を介してアウト球カウンタ32−1乃至32−mおよび遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出球もしくはメダルの払い出しの情報、アウト球カウンタ32によりカウントされる、入賞口に入賞せずに排出される遊技球の数量である排出数量、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果を有機ELやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、計数機35、島設備管理装置19、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、および貸出機34からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理情報データベース29に登録する。
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39−(m+1)乃至39−(m+p+q)に供給する。
[遊技店の設備により実現される機能の構成例]
次に、図2を参照して、遊技店1内の設備により実現される機能の構成例について説明する。
画像処理ユニット39の画像取得部101は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部102に供給する。顔画像抽出部102は、画像取得部101より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して特徴量抽出部103に供給する。特徴量抽出部103は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に照合部105、および特徴量データテーブル104に供給する。特徴量データテーブル104は、直前のフレームの顔画像より抽出された特徴量をフレーム番号に対応付けて記憶して、照合部105、および送信部106に供給する。照合部105は、特徴量抽出部103より供給される最新のフレームの特徴量と、直前のフレームから得られた特徴量との類似度を求め、所定の閾値との比較により直前のフレームの顔画像と今現在のフレームの顔画像とを照合し、最新のフレームにおいて、新規に顔画像が検出されて、遊技を開始した、同一人物が存在し遊技を継続している、人物が入れ替わって直ぐに遊技が開始された、または、人物が遊技を終了したかを判定し、判定結果と共に特徴量の情報を送信部106に供給する。送信部106は、顔画像、照合部105の照合結果および特徴量を生体情報認識装置21に送信する。送信部106は、顔画像、判定結果、および特徴量を送信する際、カメラ38がどの遊技台36に設けられたものであるかを識別するカメラIDと共に生体情報認証装置21に送信する。
生体情報認証装置21の受信部121は、画像処理ユニット39より供給されるカメラID、顔画像、判定結果、および特徴量を取得し、照合部122に供給する。照合部122は、受信部121により取得された顔画像の特徴量と、生体情報DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量とから類似度を求め、類似度と所定の閾値との比較に基づいて、取得された顔画像と、登録遊技者とを照合する。より具体的には、照合部122は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。照合部122は、管理テーブル122aにアクセスしてカメラIDに対応付けて登録されている遊技台を特定する台番号を検索し、撮像された遊技台36を特定し、照合結果と共にを送信部123に供給し、遊技店管理装置24に対して、対応する遊技台36の遊技管理情報である稼動状態情報を要求させる。この際、照合部122は、照合結果を補正部125にも供給する。
受信部124は、遊技店管理装置24より供給されてくる稼動状態情報を受信して、補正部125に供給する。補正部125は、稼動状態情報に基づいて、対応する遊技台36の稼動状態情報に基づいて、遊技台36においては、顔画像が撮像された時間帯に遊技が継続されている場合は、直前のフレームで撮像された人物と同一の人物が遊技を継続しているものとみなし、照合部122の照合結果に関わらず、直前のフレームで撮像された人物の顔画像が検出されたものとみなすことを更新部126に通知する。また、補正部125は、受信部124により受信された結果により同一人物が遊技を継続していない場合、照合部122による照合結果を現在の遊技者の情報として更新部126に供給する。更新部126は、新たな人物の入替がなかった場合は、照合部122の照合結果を、入替がなく、同一の人物が継続して遊技しているものとみなして、生体情報DB22を更新する。
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録遊技者の顔画像であるとみなされることになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなされることになる。
遊技島には、複数の遊技台36、および複数の遊技台36のそれぞれのアウト球カウンタ32が設けられている。遊技台36には、遊技に必要とされる遊技球が投入された数量、すなわち、イン球の数量をカウントするイン球カウンタ36aが設けてある。また、遊技台36には、それぞれ入賞口に入賞せずに排出される遊技球の数量、すなわち、アウト球を計数するアウト球カウンタ32が設けられている。イン球カウンタ36a、およびアウト球カウンタ32は、それぞれの情報を島設備管理装置19に供給する。島設備管理情報19は、アウト/イン球検出部19aを制御して、各遊技台36より供給されてくるイン球数、およびアウト球数の情報に基づいて、遊技台36の個別の遊技球の排出数量、すなわち、アウト球の数量を求めて、遊技台36を個別に識別する台番号に対応付けて遊技店管理装置24に供給する。
遊技店管理装置24のアウト球管理部151は、島設備管理装置19より供給されてくる島設備単位の遊技台36のそれぞれのアウト球の情報を取得すると、その排出球数の情報を遊技台管理DB26に登録する。この際、遊技店管理装置24は、球数管理部151aを制御して、イン球とアウト球との関係を求め、各遊技台36毎の遊技台管理DB26に登録する。また、遊技店管理装置24は、稼動状態管理部151bを制御して、イン球とアウト球との関係から、稼動状態の情報を遊技台管理DB26に登録する。受信部153は、生体情報認識装置21より指定された台番号の稼動状態の情報が要求されると、その旨を稼動状態判定部152に供給する。稼動状態判定部152は、指定された遊技台36の台番号に対応する稼動状態を判定して、判定結果である稼動状態の情報を生成し、送信部154を制御して、生体情報管理装置21に送信させる。
[遊技店管理装置による遊技店管理処理]
次に、図3のフローチャートを参照して、遊技店管理処理について説明する。
ステップS11において、遊技店管理装置24のアウト球管理部151は、未処理の遊技台36のうち、いずれかを処理対象遊技台に設定する。
ステップS12において、アウト球管理部151は、遊技台管理DB26にアクセスし、登録されている処理対象遊技台のアウト球数情報TMを読み出す。遊技台管理DB26は、例えば、図4で示されるようなものであり、左から、遊技台36を識別する台番号に対応付けて、稼動開始時刻、稼動終了時刻、アウト球数、および稼動状態が記録されている。図4においては、上から、順に遊技台36の台番号が1,2,5,5,5の稼動情報が登録されている。
台番号1の遊技台36は、稼動開始時刻が2010年11月19日9時05分であり、今現在も遊技が継続されているため、稼動終了時刻はブランクとされている。また、これまでのアウト球数は1025球であり、稼動状態は遊技中とされている。
また、台番号2の遊技台36は、稼動開始時刻が2010年11月19日9時01分であり、稼動終了時刻が2010年11月19日11時00分である。また、これまでのアウト球数は15000球であり、稼動状態は遊技終了とされている。
さらに、台番号5の遊技台36は、稼動開始時刻が2010年11月19日9時00分であり、稼動終了時刻が2010年11月19日9時15分である。また、これまでのアウト球数は100球であり、稼動状態は遊技終了とされている。台番号5の遊技台36は、その後も遊技されており、稼動開始時刻が2010年11月19日9時20分であり、稼動終了時刻が2010年11月19日10時00分である。また、これまでのアウト球数は1250球であり、稼動状態は遊技終了とされている。さらに、台番号5の遊技台36は、遊技されており、稼動開始時刻が2010年11月19日10時15分であり、今現在も遊技中であるため、稼動終了時刻がブランクとされている。また、これまでのアウト球数は3321球であり、稼動状態は遊技中とされている。尚、稼動状態については、上述した「遊技中」、および「遊技終了」の他、未遊技の情報のときブランクとされる。ただし、この未遊技は、最初に遊技中となるまでの間のみであり、それ以降は、「遊技中」または「遊技終了」のいずれかとなる。
ステップS13において、アウト球管理部151は、島設備管理装置19に対して処理対象遊技台の最新のアウト球数情報を要求する。島設備管理装置19は、アウト/イン検出部19aを制御して、リアルタイムで、遊技島単位で各遊技台36のイン球カウンタ36aによりカウントされる発射遊技球の数量の情報、およびアウト球カウンタ32でカウントされる入賞口に入賞せずに排出される遊技球の数量の情報を取得させる。島設備管理装置19は、遊技店管理装置24からの問い合わせに応じて、処理対象遊技台のアウト球数情報を応答する。遊技店管理装置24のアウト球管理部151は、この応答に基づいて、処理対象遊技台における最新のアウト球数情報TRを取得する。
ステップS14において、アウト球管理部151は、球数管理部151aを制御して、直前のアウト球数TMが今現在の最新のアウト球数TRよりも少なく、アウト球数が増えているか否かを判定させる。ステップS14において、例えば、遊技が継続されておらずアウト球数に変化が無く、直前のアウト球数TMが今現在の最新のアウト球数TRよりも少なくない場合、処理は、ステップS15に進む。
ステップS15において、アウト球管理部151は、稼動状態管理部151bを制御して、遊技台情報DB26より読み出した直前の稼動状態情報が遊技中であるか否かを判定する。例えば、直前の稼動状態情報が遊技中であった場合、直前は遊技中であったのに、アウト球数が変化していないことになるので、その後は遊技がなされていないこととなるため、遊技は終了しているものとみなされ、処理は、ステップS16に進む。
ステップS16において、稼動状態管理部151bは、稼動状態が遊技中から遊技終了に変化したものとみなす。
ステップS17において、アウト球管理部151は、遊技台管理DB26にアクセスし、処理対象遊技台の台番号について、稼動状態を「遊技終了」としてアウト球情報の枠を追加する。この際、アウト球数の情報はブランクとされている。
ステップS18において、アウト球管理部151は、遊技台管理DB26にアクセスし、処理対象遊技台の台番号について、新たに追加されたアウト球情報を、最新のアウト球情報TRに更新する。
一方、ステップS15において、直前の稼動状態は、遊技中ではない、すなわち、未遊技、または遊技終了である場合、遊技が継続されていないのであれば、稼動状態に変化はないので、処理は、ステップS18に進む。ただし、この際、アウト球数の情報は、遊技がされていないので、変化がなく、そのままの状態とされる。
また、ステップS14において、例えば、遊技が継続されており、アウト球数に変化があり、直前のアウト球数TMが今現在の最新のアウト球数TRよりも少ない場合、処理は、ステップS20に進む。
ステップS20において、アウト球管理部151は、稼動状態管理部151bを制御して、遊技台情報DB26より読み出した稼動状態情報が「遊技中」であるか否かを判定する。例えば、直前の稼動状態情報が遊技中ではなく、「未遊技」、または、「遊技終了」の場合、現在は「遊技中」であるから、アウト球数が変化していることになるので、遊技が継続されていることになるため、「遊技中」であるものとみなされる。
このため、ステップS21において、稼動状態管理部151bは、遊技台管理DB26の処理対象遊技台の台番号の稼動状態を「遊技中」に更新し、処理は、ステップS18に進む。
一方、ステップS20において、「遊技中」である場合、その状態が継続されることになるので、ステップS21の処理がスキップされて、処理は、ステップS18に進む。
ステップS19において、未処理の遊技台があるか否かが判定され、未処理の遊技台がある場合、処理は、ステップS11に戻る。すなわち、全ての遊技台36について、アウト球数情報が読み出され、遊技状態に応じて、遊技台管理DB26が追加、または更新されるまで、ステップS11乃至S21の処理が繰り返される。
そして、ステップS19において、全ての遊技台36が処理対象遊技台とされたとみなされた場合、処理は、ステップS22に進む。
ステップS22において、営業終了時刻を迎えて、遊技店管理処理が終了であるか否かが判定されて、終了の場合、処理は、終了する。また、営業終了時刻ではなく、営業時間内であるような場合、処理は、ステップS23に進む。
ステップS23において、稼動状態判定部152は、受信部153を制御して、稼動状態の情報が生体情報認識装置21より要求されてきたか否かを判定する。例えば、後述する図6のステップS66の処理により、遊技台36を特定する台番号と共に稼動状態の情報が要求されてきた場合、処理は、ステップS24に進む。
ステップS24において、稼動状態判定部152は、遊技台管理DB26にアクセスし、台番号で指定される遊技台36の最新の稼動状態、並びに稼動開始時刻、および稼動終了時刻の情報を読み出す。
ステップS25において、稼動状態判定部152は、送信部154を制御して、台番号で指定される遊技台36の最新の稼動状態、並びに稼動開始時刻、および稼動終了時刻の情報を稼動情報として生体情報認識装置21に送信させ、処理は、ステップS26に進む。
ステップS26において、アウト球管理部151は、全ての遊技台を未処理の遊技台であるものとしてリセットし、処理は、ステップS11に戻る。尚、ステップS23において、稼動状態の情報が生体情報認識装置21より要求されない場合、ステップS24,S25の処理はスキップされる。
すなわち、以上の処理により、営業時間内においては全ての遊技台36について、順次処理対象遊技台とされて、アウト球数の情報と共に、アウト球数の情報に基づいて、稼動状態の情報が、遊技台管理DB26に追加、または更新されて管理される処理が繰り返される。そして、その間に、生体情報認識装置21から台番号が特定されて稼動状態の情報が要求されると、その要求に応じて稼動状態の情報が供給されることになる。
[顔画像認証処理]
次に、図5のフローチャートを参照して、顔画像認証処理について説明する。
ステップS41において、カメラ38は、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、同様の処理を繰り返す。そして、所定の時間が経過した後、ステップS42において、カメラ38は、遊技台36の前面部分、すなわち、遊技者が遊技していれば、遊技者の上半身部分の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39の画像取得部101は、供給された画像を取得し、顔画像抽出部102に供給する。
ステップS43において、顔画像抽出部102は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出し、特徴量抽出部103に供給する。より具体的には、顔画像抽出部102は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像を抽出して、撮像したフレーム番号と共に特徴量抽出部103に供給する。
ステップS44において、特徴量抽出部103は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に照合部105に供給する。さらに、特徴量抽出部103は、撮像された画像のフレーム番号と共に特徴量データテーブル104に格納させる。尚、カメラ38により画像が撮像されたタイミングで、遊技者が対応する遊技台36で遊技しておらず、画像内に顔画像が存在しないことから特徴量が抽出できない場合、フレーム番号に対応する特徴量は存在しないものとして、例えば、ブランクの状態で特徴量データテーブル104に登録され、照合部105には、特徴量が抽出できなかったことを示す情報が供給される。
ステップS45において、照合部105は、特徴量データテーブル104にアクセスし、今現在のフレーム番号の直前のフレーム番号の画像に顔画像が抽出されて、特徴量が登録されているか否かを判定する。ステップS45において、例えば、直前のフレームに顔画像が存在し、特徴量が抽出されている場合、処理は、ステップS46に進む。
ステップS46において、照合部105は、特徴量抽出部103より特徴量が供給されてきて、顔画像が今現在検出されているか否かを判定する。ステップS46において、例えば、特徴量が供給されてきて、顔画像が検出されているとみなされた場合、処理は、ステップS47に進む。
ステップS47において、照合部105は、特徴量抽出部103より供給されてきた特徴量と、直前のフレームにおいて抽出された特徴量とを用いて、それぞれの顔画像の類似度を計算し、直前のフレームで撮像された顔画像と、今現在撮像されている顔画像とを照合する。
ステップS48において、照合部105は、照合により求められた類似度が所定の閾値よりも高く、直前のフレームで撮像された顔画像と、今現在撮像されている顔画像とが一致しているか否かを判定する。例えば、類似度が、所定の閾値よりも高く、同一の人物であると判定された場合、ステップS49において、照合部105は、同一の人物を検出し続けていることを示す同一人物検知の情報と共に、顔画像特徴量、およびカメラIDを送信部106を制御して、生体情報認識装置21に送信させる。
ステップS50において、照合部105は、営業時間が終了し、顔画像認証処理が終了する状態となったか否かを判定し、終了ではない場合、処理は、ステップS41に戻り、ステップS50において、終了であると判定されるまで、ステップS41乃至S53の処理が繰り返され、終了であると判定された場合、処理は、終了する。
一方、ステップS48において、直前のフレームで撮像された顔画像と、今現在撮像されている顔画像とが一致していないと判定された場合、処理は、ステップS51に進む。
ステップS51において、照合部105は、直前の人物と、別人が入替って検出されたことを示す新人物検知の情報と共に、顔画像特徴量、およびカメラIDを送信部106を制御して、生体情報認識装置21に送信させ、処理は、ステップS50に進む。
また、ステップS46において、今現在顔画像が検出されていないと判定された場合、処理は、ステップS54に進む。
ステップS54において、照合部105は、直前には顔画像が検出されていたが、今現在顔画像が検出されていないので、遊技していた人物が遊技をやめて、席を離れたことを示す離席検知の情報と共に、カメラIDを送信部106を制御して、生体情報認識装置21に送信させ、処理は、ステップS50に進む。
さらに、ステップS45において、直前の顔画像が検出されていないとみなされた場合、処理は、ステップS52に進む。ステップS52において、照合部105は、特徴量抽出部103より特徴量が供給されてきて、顔画像が今現在検出されているか否かを判定する。ステップS52において、例えば、特徴量が供給されてきて、顔画像が検出されているとみなされた場合、処理は、ステップS53に進む。
ステップS53において、照合部105は、直前には顔画像が検出されていなかったが、今現在顔画像が検出されているので、誰も遊技していなかった遊技台36に遊技者が着席して遊技を開始したことを示す人物検知の情報と共に、特徴量、およびカメラIDを送信部106を制御して、生体情報認識装置21に送信させ、処理は、ステップS50に進む。
以上の処理により、画像処理ユニット39は、直前のフレームに撮像されていた状態と、今現在の撮像状態との比較から、誰も遊技していなかった遊技台36に対して遊技者が遊技を開始したことを示す人物検知、直前のフレームまでは遊技者が遊技していたが、今現在においては遊技を止めて席を離れたことを示す離席検知、直前のフレームにおいても、今現在においても同一の人物が遊技していることを示す同一人物検知、直前のフレームにおいて遊技していた人物がおり、今現在も遊技しているが、遊技している人物が入替っていることを示す新人物検知の4種類の検知結果に加えて、カメラID、さらには、今現在人物を検出しているときにのみ、その顔画像の特徴量を付したデータを生体情報認識装置21に送信する。
[生体情報DB更新処理]
次に、図6のフローチャートを参照して、生体情報DB更新処理について説明する。
ステップS61において、生体情報認識装置21の照合部122は、受信部121を制御して、画像処理ユニット39よりデータが送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS61において、例えば、図5のフローチャートを参照して説明したステップS49,S51,S53,S54のいずれかの処理によりデータが送信されてきた場合、処理は、ステップS62に進む。
ステップS62において、照合部122は、送信されてきたデータが新人物検知を示すデータであるか否かを判定する。ステップS62において、例えば、ステップS51の処理により、新人物検知を示すデータが送信されてきた場合、処理は、ステップS63に進む。
ステップS63において、照合部122は、新人物検知を示すデータと共に送信されてきた、特徴量と、生体情報DB22に登録されている全ての人物の特徴量との類似度を求め、所定の閾値との比較によりいずれの人物の顔画像の特徴量と一致するかを照合する。
ステップS64において、照合部122は、照合結果となる類似度の最上位となるものを選択する。
ステップS65において、照合部122は、最上位の類似度が、所定の閾値よりも低く、対応する特徴量の人物の顔画像と一致しないか否かを判定する。ステップS65において、最上位の類似度が、所定の閾値よりも低く、対応する特徴量の人物の顔画像と一致しないとみなされる場合、処理は、ステップS66に進む。
ステップS66において、照合部122は、管理テーブル122aにアクセスし、送信されてくるデータに付されているカメラIDに対応する台番号を読み出し、送信部123を制御して、遊技店管理装置24に対して、その台番号に対応する遊技台36における稼動情報を要求する。尚、管理テーブル122aは、例えば、図7で示されるように、左から、カメラIDに対応付けて、台番号が登録されている。図7においては、カメラIDが1乃至6のそれぞれに対応して、台番号が1001乃至1006として登録されている。また、この際、照合部122は、照合結果を補正部125にも供給する。
ステップS67において、ステップS66の処理に応じて、上述した図3のフローチャートにおけるステップS23乃至S25の処理により、稼動情報が送信されてくると、補正部125は、受信部124を制御して、送信されてきた稼動情報を受信させる。
ステップS68において、補正部125は、受信した稼動情報に基づいて、処理対象となる台番号で指定される遊技台36のカメラ38により画像を撮像した時刻が、稼動情報に含まれる稼動開始時刻乃至稼動終了時刻の稼動時間範囲内であるか否かを判定する。
ステップS68において、処理対象となる台番号で指定される遊技台36のカメラ38により画像を撮像した時刻が、稼動情報に含まれる稼動開始時刻乃至稼動終了時刻の稼動時間範囲内である場合、処理は、ステップS69に進む。
ステップS69において、補正部125は、更新部126を制御して、新人物検知ではなく、直前のフレームの画像により検出されていた人物の顔画像と同一であるもの、すなわち、同一人物検知であるものとして、照合部122の照合結果と破棄するように補正して、生体情報DB22を更新させる。
ステップS70において、照合部122は、今現在の時刻が営業時間外であり、処理が終了されるべき時刻であるか否かを判定し、終了時刻ではないとみなした場合、処理は、ステップS61に戻る。また、ステップS70において、営業時間外であり、処理が終了されるべきであるとみなされた場合、処理は、終了する。すなわち、営業時間内においては、ステップS61乃至S72の処理が順次繰り返される。
一方、ステップS68において、処理対象となる台番号で指定される遊技台36のカメラ38により画像を撮像した時刻が、稼動情報に含まれる稼動開始時刻乃至稼動終了時刻の稼動時間範囲内ではない場合、処理は、ステップS71に進む。
ステップS71において、補正部125は、更新部126を制御して、直前のフレームにおいて撮像された人物と、入替った新たに検出された人物であるものとして、フレームの画像により検出されていた人物の顔画像とは別人、すなわち、新人物検知であるものとして、照合部122の照合結果をもって、生体情報DB22を更新させる。
さらに、ステップS62において、新人物検知ではない場合、または、ステップS65において、最上位の照合結果が所定の閾値よりも高く、同一の人物であるものとみなされる人物が生体情報DB22に登録されていない場合、処理は、ステップS72に進む。
ステップS72において、補正部125は、更新部126を制御して、離席検知、同一人物検知、または人物検知のそれぞれの検知結果に対応するように生体情報DB22を更新させる。
以上の処理により、直前のフレームの画像をより抽出される顔画像の人物と、今現在のフレームの画像より抽出される顔画像の人物とが入替っている新人物検知である場合、対応する遊技台36の稼動情報に基づいて、今現在のフレームの画像が撮像された時刻において、アウト球が変化しており、同一人物による遊技が継続されているとみなされる場合、照合部122による別人としての照合結果が破棄されるように補正されて、直前まで遊技していた人物と同一人物が検知されたものとして、生体情報DB22が更新され、同一人物であるにも拘らず、別人の顔画像として管理されるような誤認証を抑制することが可能となる。
より詳細に本発明の効果について説明すると、従来においては、図8の上段で示されるように、生体情報DB22は更新されることとなっていた。すなわち、図8の上段においては、左から照合結果である遊技者の顔画像を識別する遊技者ID(特徴量ID)に対応付けて、その顔画像を含む画像を撮像したカメラID、同一人物による遊技が開始された着席時刻、および遊技を終了して席を離れる離席時刻が登録されている。
また、図8においては、最上段においては、遊技者IDが1の顔画像が、カメラIDが1のカメラ38により撮像されて、遊技者IDが1の遊技者が着席した時刻が2010年11月19日9時05分であり、今現在も遊技中であるため、離席時刻はブランクとされている。
さらに、上から2段目においては、遊技者IDが2の顔画像が、カメラIDが2のカメラ38により撮像されて、遊技者IDが2の遊技者が着席した時刻が2010年11月19日9時01分であり、離席時刻は2010年11月19日9時15分とされている。
また、上から3段目においては、遊技者IDが2の顔画像が、カメラIDが2のカメラ38により撮像されて、遊技者IDが2の遊技者が着席した時刻が2010年11月19日9時20分であり、離席時刻は2010年11月19日9時35分とされている。
さらに、上から4段目においては、遊技者IDが3の顔画像が、カメラIDが2のカメラ38により撮像されて、遊技者IDが3の遊技者が着席した時刻が2010年11月19日9時36分であり、離席時刻は2010年11月19日9時50分とされている。
また、上から5段目においては、遊技者IDが4の顔画像が、カメラIDが2のカメラ38により撮像されて、遊技者IDが4の遊技者が着席した時刻が2010年11月19日9時53分であり、離席時刻は2010年11月19日10時06分とされている。
さらに、上から6段目においては、遊技者IDが5の顔画像が、カメラIDが2のカメラ38により撮像されて、遊技者IDが5の遊技者が着席した時刻が2010年11月19日10時06分であり、離席時刻は2010年11月19日11時00分とされている。
また、上から7段目においては、遊技者IDが6の顔画像が、カメラIDが5のカメラ38により撮像されて、遊技者IDが6の遊技者が着席した時刻が2010年11月19日09時00分であり、離席時刻は2010年11月19日09時15分とされている。
さらに、上から8段目においては、遊技者IDが6の顔画像が、カメラIDが5のカメラ38により撮像されて、遊技者IDが6の遊技者が着席した時刻が2010年11月19日09時20分であり、離席時刻は2010年11月19日10時00分とされている。
また、上から9段目においては、遊技者IDが6の顔画像が、カメラIDが5のカメラ38により撮像されて、遊技者IDが6の遊技者が着席した時刻が2010年11月19日10時15分であり、遊技を継続しているので、離席時刻はブランクとされている。
例えば、図8の上段で示される生体情報DB22における一点鎖線で囲まれる2,3段目が同一人物検知され、点線で囲まれる4乃至6段目が新人物検知されたが、実際には、2乃至6段目のタイミングにおけるカメラIDが2が設置された遊技台36は、同一人物が継続して遊技している場合、処理は、以下のようになる。すなわち、2,3段目は、同一人物検知とされるため、3段目の処理がなされるとき、ステップS69の処理により、2、3段目の着席時刻および離席時刻がマージ(合体)されて、遊技者IDが2に対応付けられて、カメラIDが2のカメラにより撮像され、着席時刻が2010年11月19日09時01分となり、離席時刻は2010年11月19日9時35分となるように生体情報DB22に登録される。
さらに、この後、図8の上段においては、4段目乃至6段目が新人物検知とされて誤認識されることになっているが、稼動情報に基づいて、遊技が継続されていることが確認されることにより、順次、それぞれの着席時刻、および離席時刻がマージされることになるので、最終的に、図8の下段で示されるように、遊技者IDが2の人物については、カメラIDが2となるカメラ38に撮像される遊技台36において、着席時刻が2010年11月19日09時01分となり、離席時刻は2010年11月19日11時00分となる。
すなわち、同一人物が、カメラ38の前で顔向きを変えるなどして、別人として認証されることがあっても、アウト球が変化し続けていることにより同一人物が遊技を継続しているものとして扱われて、生体情報DB22が同一の人物の着席時刻および離席時刻がマージされて、同一人物が遊技を継続している状態で更新される。さらに、同一人物が同一人物検知として認識される場合についても、従来と異なり、着席時刻および離席時刻の情報がマージされることになるので、同一人物が遊技を継続している限り、生体情報DB22における記録項目を減らすことが可能となる。
結果として、生体情報DB22の管理すべき項目数を減らすことができ、管理すべきデータ量を圧縮することが可能になる。
以上の如く、本発明によれば、顔画像を用いた認証処理をするにあたり、同一の人物の顔画像を別人の顔画像として認証してしまうといった誤認証を抑制することが可能となる。
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図9は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。