以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の監視装置は、顔画像を蓄積者の顔画像として蓄積者データベースに蓄積する蓄積手段(例えば、図10の生体情報DB22)と、照合対象者の複数の顔画像を顔画像群として取得する取得手段(例えば、図10の顔画像取得部221)と、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像顔画像群の各顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)と、前記照合対象者の顔画像群の各顔画像の照合結果を集計することにより、前記照合対象者の顔画像群としての類似度を生成する集計手段(例えば、図10の類似度計算結果集計部234)と、前記集計手段の集計結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段(例えば、図10の類似度判定部235235)と、前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記照合対象者が前記蓄積者であることを通知する通知手段(例えば、図10の通信部224)と、前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像ではないと判定された場合、前記照合対象者の顔画像を未蓄積者として登録する未蓄積者登録手段(例えば、図10の未登録遊技者データベース登録部223)と、前記未蓄積者登録手段により登録されている未蓄積者の顔画像が所定回数以上登録されているか否かを判定する未蓄積者判定手段(例えば、図11の回数判定部243e)と、前記未蓄積者判定手段の判定結果に基づいて、前記未蓄積者登録手段により所定回数以上登録されている未蓄積者の顔画像を、前記蓄積者の顔画像として蓄積するように前記蓄積者データベースを更新する更新手段(例えば、図11のDB更新部242)とを含む。
前記画像を撮像する撮像手段(例えば、図1のカメラ38)と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記照合対象者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段(例えば、図9の顔画像抽出部202)と、前記照合対象者の顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段(例えば、図10の特徴量抽出部231)とをさらに含ませるようにさせることができ、前記照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)には、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像群の各顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算させ、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像群の各顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合させるようにすることができる。
前記未蓄積者判定手段(例えば、図11の回数判定部243e)には、前記未蓄積者登録手段に登録されている未蓄積者の顔画像のうち1つの未蓄積者の顔画像と、その他の未蓄積者の顔画像との類似度を計算する類似度計算手段(例えば、図11の類似度計算部243c)をさらに含ませるようにすることができ、前記類似度計算手段の計算結果である類似度と所定の閾値との大小関係に基づいて、前記1つの未蓄積者の顔画像と同一であると認められる前記その他の未蓄積者の顔画像が所定個数以上存在するとき、前記1つの未蓄積者を、前記未蓄積者登録手段により所定回数以上登録されている未蓄積者であるものとみなせるようにさせることができ、前記更新手段には、前記1つの未蓄積者の顔画像を、前記蓄積者の顔画像として蓄積するように前記蓄積者データベースを更新させるようにすることができる。
本発明の一側面の監視方法およびプログラムは、顔画像を蓄積者の顔画像として蓄積者データベースに蓄積する蓄積ステップ(例えば、図21のステップS82)と、照合対象者の複数の顔画像を顔画像群として取得する取得ステップ(例えば、図14のステップS21)と、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像群の各顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合ステップ(例えば、図14のステップS25)と、前記照合対象者の顔画像群の各顔画像の照合結果を集計することにより、前記照合対象者の顔画像群としての類似度を生成する集計ステップ(例えば、図14のステップS28)と、前記集計ステップの処理での集計結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップ(例えば、図14のステップS29)と、前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記照合対象者が前記蓄積者であることを通知する通知ステップ(例えば、図14のステップS32)と、前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像ではないと判定された場合、前記照合対象者の顔画像を未蓄積者として登録する未蓄積者登録ステップ(例えば、図14のステップS30)と、前記未蓄積者登録ステップの処理により登録されている未蓄積者の顔画像が所定回数以上登録されているか否かを判定する未蓄積者判定ステップ(例えば、図22のステップS66)と、前記未蓄積者判定ステップの処理での判定結果に基づいて、前記未蓄積者登録ステップの処理により所定回数以上登録されている未蓄積者の顔画像を、前記蓄積者の顔画像として蓄積するように前記蓄積者データベースを更新する更新ステップ(例えば、図22のステップS67)とを含む。
図1は、本発明に係る遊技店の監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、生体情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ生体情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
生体情報管理センタ2は、生体情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、生体情報管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3で管理されている登録遊技者DB252(図11)を各遊技店1により生成される未登録遊技者DB251(図11)に基づいて更新すると供に、更新した最新の登録遊技者DB252を各遊技店1の生体情報認識装置21に対して配信する。
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。また、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、生体情報認識装置21は、生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録者として未登録遊技者DB251に登録する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRTやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、計数機35、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、および貸出機34からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理情報データベース29に登録する。
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数を払いうけた金額を媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台36−1乃至36−4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ61−1乃至61−4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台IDとして使用することが可能となる。
また、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図4で示されるように、遊技台周辺端末37−1乃至37−4に凸部71−1乃至71−4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
さらに、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図6で示されるように、遊技台36の中央部(遊技台36の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部81にカメラ38が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39−(m+1)乃至39−(m+p+q)に供給する。
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qの設置例を示している。
すなわち、図8においては、出入口112−1乃至112−3が設けられており、入口カメラ40−1乃至40−3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像する。また、店内カメラ41−1乃至41−10は、島設備111−1乃至111−5のそれぞれ両面をそれぞれ一列に渡って撮像できる位置に設定されている。島設備111は、両面に遊技台36が設置されており、すなわち、図中の島設備111を上下方向に挟むように設置されている。カメラ38、入口カメラ40および店内カメラ41は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ41−1乃至41−10が配置されることにより、遊技台36で遊技する全遊技者が、店内カメラ41−1乃至41−10のいずれかで撮像できる。
さらに、店内カメラ41−aは、貸出機34の前に設けられており、店内カメラ41−bは、精算販売機33の前に設けられており、店内カメラ41−cは、計数機35の前に設けられており、それぞれ、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者を撮像することができる。
すなわち、図8で示されるように、遊技店1においては、来店する遊技者、遊技台36で遊技する遊技者、並びに、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41が設置されている。
次に、図9を参照して、画像処理ユニット39の構成例について説明する。
画像取得部201は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部203に供給する。送信部203は、顔画像抽出部202より連続的に供給されてくる顔画像をバッファ203aに蓄積させ、顔画像の供給が停止した状態になったとき、バッファ203aに蓄積された顔画像を顔画像群として生体情報認識装置21に送信する。尚、バッファ203aの容量には制限があるので、送信部203は、バッファ203aで蓄積できる容量が一杯になったところで一連の連続的に供給される複数の顔画像を顔画像群として送信するようにしても良いし、予め所定枚数を決めておき、所定枚数が蓄積された場合、その所定枚数の顔画像を顔画像群として送信するようにしても良い。
次に、図10を参照して、生体情報認識装置21の構成例について説明する。
顔画像取得部221は、画像処理ユニット39より供給される複数の顔画像からなる顔画像群を取得し、照合部222に供給する。照合部222は、顔画像取得部221により取得された顔画像群の各顔画像と、生体情報DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、類似度の高い候補となる顔画像があれば、第3候補までの顔画像を照合結果として表示部23に表示させる。また、照合部222は、類似度の高い候補となる顔画像が存在しない場合、供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像群の各顔画像について、それらを識別するための特徴量を抽出して、各顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、生体情報DB22に登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると供に、特徴量抽出部231より供給されてくる顔画像群の各顔画像の特徴量とを順次用いて、生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像と供に類似度計算結果蓄積部233に蓄積させる。より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
類似度計算結果集計部234は、類似度計算結果蓄積部233に蓄積された顔画像群の各顔画像についての登録された顔画像との類似度の計算結果を集計して、顔画像群としての類似度を求めて、類似度判定部235に供給する。より具体的には、例えば、類似度計算結果蓄積部233は、例えば、顔画像群のうち、類似度の最も高い顔画像を基準とした類似度を顔画像群の類似度としたり、または、顔画像群の全ての顔画像に対する登録顔画像との類似度の平均値などを顔画像群の類似度として類似度判定部235のバッファ235aに供給する。
類似度判定部235は、類似度計算結果集計部234より供給されてくる類似度を順次バッファ235aに蓄積し、上位3位となる顔画像群のそれぞれの類似度のうち、1位となる顔画像群との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像群に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、上位3位となる顔画像群のうち、最も類似度の高い類似度の顔画像の情報を表示部23に供給して、表示させると供に、通信部224に供給する。また、類似度判定部235は、1位となる顔画像群との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似していない場合、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像群のうち、最も類似度の高い顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
未登録遊技者データベース登録部223は、照合部222より未登録であるとみなされて供給されてきた、顔画像を生体情報管理データベース3の未登録遊技者DB251に登録する。
操作部225は、ボタン、マウス、または、キーボードなどから構成され、上述した類似度が上位3位となる、表示部23に表示された顔画像のいずれかが選択されるとき操作され、操作結果を通信部224に供給する。通信部224は、モデムなどから構成され、操作部225からの操作信号に基づいて、選択された顔画像を携帯端末20に配信する。
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度判定部235は、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像群が登録遊技者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
データベース管理部226は、生体情報管理センタ2より新たな登録遊技者データベース252(図11)が配信されてくると、新たな登録遊技者データベース252に基づいて、生体情報DB22を更新する。
次に、図11を参照して、生体情報管理センタ2の構成例について説明する。
生体情報管理センタ2は、DB配信部241、DB更新部242、およびDB更新判定部243から構成されており、生体情報管理DB3に格納されている登録遊技者DB252を、未登録遊技者DB251に基づいて、更新する。より具体的には、DB更新判定部243は、時刻情報を発生するRTC(Real Time Clock)243aを内蔵しており、その内蔵されているRTC243aに基づいて、所定期間が経過すると、生体情報管理DB3にアクセスし、未登録遊技者DB251に新たな未登録遊技者が登録されたか否かを判定する。
DB更新判定部243は、未登録遊技者DB251に新たに未登録遊技者が登録されていた場合、特徴量抽出部243bを制御して、未登録遊技者DB251に登録されている未登録遊技者の顔画像より特徴量を抽出させ、類似度計算部243cを制御して、未登録遊技者DB251に登録されている未登録遊技者の顔画像のうちの1つを選択し、他の未登録遊技者の顔画像との類似度を計算させる。次に、DB更新判定部243は、類似度判定部243dを制御して、類似度計算部243cにより計算された類似度と所定の閾値との比較に基づいて、他の未登録遊技者の顔画像のそれぞれについて、選択した1つの未登録遊技者の顔画像と類似しているか否かを判定させる。そして、DB更新判定部243は、回数判定部243eを制御して、選択した1つの未登録遊技者の顔画像と類似している、その他の未登録遊技者の顔画像が所定個数以上であるか否かを判定させることにより、類似度が所定の閾値を越えた回数が所定回数以上であるか否かを判定させ、所定回数以上であるとき、その旨をDB更新部242に通知する。DB更新部242は、未登録遊技者DB251にアクセスし、登録されている未登録遊技者のうち、所定回数以上登録されている未登録遊技者を読み出して、登録遊技者DB252に登録して、更新する。さらに、DB更新部242は、登録遊技者DB252を更新すると、更新したことをDB配信部241に通知する。
DB配信部241は、DB更新部242より登録遊技者DB252が更新されたことを通知されると、生体情報管理DB3にアクセスし、登録遊技者DB252を読み出して、各遊技店1の生体情報認識装置21に配信する。
登録遊技者DB252は、例えば、図12で示されるようなものである。図12においては、左からID、顔画像、および特徴量の情報が記録されており、今の場合、IDとして「0001」、「0002」、「0003」・・・と記述されており、対応する列に顔画像が記録されている。さらに、IDに対応した位置に4項目の特徴量が記述されており、例えば、目と目の間隔、目と鼻の間隔、あごから額までの長さ、およびあごから鼻までの長さなどが記述されている。図12の場合、ID=0001については、「15,20,101,151」と記述されており、目と目の間隔が15mmであり、目と鼻の間隔が20mmであり、あごから額までの長さが101mmであり、あごから鼻までの長さが151mmであることが示されており、ID=0002については、「21,30,110,170」と記述されており、目と目の間隔が21mmであり、目と鼻の間隔が30mmであり、あごから額までの長さが110mmであり、あごから鼻までの長さが170mmであることが示されており、ID=0003については、「17,25,105,161」と記述されており、目と目の間隔が17mmであり、目と鼻の間隔が25mmであり、あごから額までの長さが105mmであり、あごから鼻までの長さが161mmであることが示されている。尚、特徴量については、顔画像より抽出するようにしてもよく、そのような場合、特徴量の記述は省略するようにしても良い。
次に、図13を参照して、携帯端末20の構成例について説明する。
通信部271は、モデムなどで構成されており、遊技店1内の無線通信網を介して生体情報認識装置21との間でデータを授受する。また、通信部271は、生体情報認識装置21より配信されてくる、画像処理ユニット39より供給された顔画像と類似する顔画像の遊技者が来店したことを示す情報を取得し、画像処理部272に供給する。
画像処理部272は、通信部271より供給されてくる画像処理ユニット39より供給された顔画像と類似する顔画像の遊技者が来店したことを示す情報に基づいて、LCDなどにより構成される表示部273に表示する画像を生成すると供に、表示部273に表示させる。
次に、図14のフローチャートを参照して、登録遊技者来店監視処理について説明する。
ステップS1において、入口カメラ40は、撮像している画像の情報、または、出入口の扉からの信号に基づいて、出入口の扉が開いたか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。
ステップS1において、扉が開いたと判定された場合、ステップS2において、入口カメラ40は、設置されている範囲の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39の画像取得部201は、供給された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
ステップS3において、顔画像抽出部202は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出し、送信部203に供給する。より具体的には、顔画像抽出部202は、例えば、図15で示されるように、撮像された画像Pのうち、配色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから矩形状の顔画像Fを抽出して、送信部203に供給する。送信部203は、供給されてきた顔画像をバッファ203aに一時的に蓄積する。
ステップS4において、顔画像抽出部202は、供給されてくる画像より顔画像が存在するか否か、すなわち、例えば、図15で示される入口カメラ40により撮像される画像Pより直前の処理で抽出した顔画像Fと同一人物の顔画像が抽出できるか否かを判定し、抽出できると判定された場合、処理は、ステップS2に戻り、ステップS2乃至S4の処理が繰り返される。すなわち、顔画像が連続的に抽出できる状態である限り、ステップS2乃至S4の処理が繰り返される。尚、上述したように、バッファ203aには容量の制限があるため、バッファ203aに蓄積される顔画像が一杯になったところで、顔画像が抽出できない、すなわち、顔画像が存在しないと判定するようにしても良いし、所定枚数蓄積したところで、顔画像が抽出できないと判定するようにしても良い。尚、以降の説明においては、所定枚数として6枚の顔画像が抽出されたところで、顔画像が抽出できないと判定するものとする。
したがって、ステップS4において、例えば、それまでに、ステップS2乃至S4の処理が6回繰り返され、図16で示される画像P1乃至P6が撮像され、それぞれの画像より顔画像F1乃至F6が抽出されていた場合、それ以降の画像に顔画像が存在していても、存在しない状態でも、顔画像が存在しないとみなし、その処理は、ステップS5に進む。尚、図16における画像P1乃至P6までの矢印は、時系列的な画像の流れを示したものである。
ステップS5において、送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像を蓄積しているバッファ203aより複数の顔画像を読み出し、顔画像群として生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ38、入口カメラ40、または店内カメラ41のそれぞれを識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を顔画像群に付加して生体情報認識装置21に送信する。
ステップS21において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、顔画像群を取得する。ステップS22において、顔画像取得部221は、供給された顔画像群のうち、いずれか未処理の1つの顔画像群を抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
ステップS23において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像群のうち、未処理の1つの顔画像を抽出し、ステップS24において、特徴量を抽出して、顔画像と供に類似度計算部232に供給する。
ステップ25において、類似度計算部232は、類似度計算処理を実行する。
ここで、図17のフローチャートを参照して、類似度計算処理について説明する。
ステップS51において、類似度計算部232は、生体情報DB22の登録遊技者DB252に登録されている顔画像のうち、未処理の1つの登録遊技者の顔画像を抽出し、処理対象に設定する。
ステップS52において、類似度計算部232は、処理対象として設定した登録遊技者DB252に登録されている顔画像より、前記特徴量抽出部231より供給されてきた特徴量と同様の特徴量を抽出する。
ステップS53において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22に登録されている登録遊技者DB252に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、ステップS54において、計算結果である登録遊技者DB252に登録されている顔画像との類似度を類似度判定部233に供給し、バッファ233aに登録させる。
ステップS55において、類似度計算部232は、生体情報DB22の登録遊技者DB252に未処理の登録遊技者の顔画像が存在するか否かを判定し、未処理の登録遊技者の顔画像が存在する場合、処理は、ステップS51に戻る。すなわち、登録遊技者DB252の全ての登録遊技者の顔画像との類似度が計算されるまで、ステップS51乃至S55の処理が繰り返される。そして、ステップS55において、登録遊技者DB252に未処理の登録遊技者の顔画像が存在しないと判定された場合、類似度計算処理は終了する。
ここで、図14のフローチャートの説明に戻る。
ステップS26において、類似度判定部233は、バッファ233aに登録されている類似度の計算結果に基づいて順位を求め、登録遊技者DB252に登録されている顔画像のうちの上位3位までの顔画像と類似度の情報を、抽出する。そして、ステップS27において、類似度計算部232は、選択された顔画像群のうち未処理の顔画像が存在するか否かを判定し、未処理の顔画像が存在する場合、処理は、ステップS23に戻る。すなわち、選択された顔画像群のうち、未処理の顔画像が存在しない状態まで、ステップS23乃至S27の処理が繰り返される。
ステップS27において、未処理の顔画像が存在しない、すなわち、選択された顔画像群の全ての顔画像について、登録遊技者の顔画像との類似度が求められたと判定された場合、ステップS28において、類似度計算結果集計部234は、類似度計算結果蓄積部233に蓄積された顔画像毎の類似度の計算結果を集計し、集計結果を類似度判定部235のバッファ235aに登録する。
より詳細には、類似度計算結果蓄積部233に蓄積されている類似度計算結果が、例えば、図18で示されるように蓄積されている場合、類似度計算結果集計部234は、図19で示されるように、顔画像毎に登録遊技者の顔画像との類似度の上位3位に集計する。
すなわち、図18においては、顔画像F1は、ID=00018で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が120であり、ID=00023で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が140であり、ID=00051で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が310である。そこで、類似度計算結果集計部234は、図19で示されるように、類似度が310で最も高いID=00051を顔画像F1の第1候補として設定し、類似度が2番目に高い140であるID=00023を顔画像F1の第2候補として設定し、さらに、類似度が3番目に高い120であるID=00018を顔画像F1の第3候補として設定する。尚、図18において、「−」は、4位以降の値であることを示している。また、図19においては、左から顔画像F1乃至F6ごとに、左から顔画像シーケンス番号(Seq.No.)、第1候補となる顔画像のIDおよび類似度、第2候補となる顔画像のIDおよび類似度、第3候補となる顔画像のIDおよび類似度が示されている。顔画像シーケンス番号としては、顔画像F1乃至F6について、05082713120100乃至05082713120105である。
また、図18においては、顔画像F2は、ID=00007で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が90であり、ID=00048で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が320であり、ID=00051で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が250である。そこで、類似度計算結果集計部234は、図19で示されるように、類似度が320で最も高いID=00048を顔画像F2の第1候補として設定し、類似度が2番目に高い250であるID=00051を顔画像F2の第2候補として設定し、さらに、類似度が3番目に高い90であるID=00007を顔画像F2の第3候補として設定する。
さらに、図18においては、顔画像F3は、ID=00018で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が130であり、ID=00023で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が120であり、ID=00051で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が280である。そこで、類似度計算結果集計部234は、図19で示されるように、類似度が280で最も高いID=00051を顔画像F3の第1候補として設定し、類似度が2番目に高い130であるID=00018を顔画像F3の第2候補として設定し、さらに、類似度が3番目に高い120であるID=00023を顔画像F3の第3候補として設定する。
また、図18においては、顔画像F4は、ID=00018で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が110であり、ID=00023で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が120であり、ID=00051で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が260である。そこで、類似度計算結果集計部234は、図19で示されるように、類似度が260で最も高いID=00051を顔画像F4の第1候補として設定し、類似度が2番目に高い120であるID=00023を顔画像F4の第2候補として設定し、さらに、類似度が3番目に高い110であるID=00018を顔画像F4の第3候補として設定する。
さらに、図18においては、顔画像F5は、ID=00018で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が140であり、ID=00023で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が110であり、ID=00051で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が290である。そこで、類似度計算結果集計部234は、図19で示されるように、類似度が290で最も高いID=00051を顔画像F5の第1候補として設定し、類似度が2番目に高い140であるID=00018を顔画像F5の第2候補として設定し、さらに、類似度が3番目に高い110であるID=00023を顔画像F5の第3候補として設定する。
また、図18においては、顔画像F6は、ID=00007で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が130であり、ID=00018で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が140であり、ID=00051で登録されている登録遊技者の顔画像との類似度が290である。そこで、類似度計算結果集計部234は、図19で示されるように、類似度が290で最も高いID=00051を顔画像F6の第1候補として設定し、類似度が2番目に高い140であるID=00018を顔画像F6の第2候補として設定し、さらに、類似度が3番目に高い130であるID=00007を顔画像F6の第3候補として設定する。
さらに、類似度計算結果集計部234は、図19で示されるように上位3位までの類似度の順位の情報に基づいて、例えば、顔画像F1乃至F6のうち第1候補の類似度が最も高い顔画像F2の第1候補乃至第3候補の顔画像と類似度を採用するものとして、ID=00048の登録遊技者の顔画像を第1候補として、ID=00051の登録遊技者の顔画像を第2候補として、ID=00007の登録遊技者の顔画像を第3候補として、顔画像のIDと共に、対応する類似度である320、250、および90の情報を類似度判定部235に供給する。
このように類似度計算結果集計部234は、同一の照合対象者について複数の顔画像からなる顔画像群を用いて、類似度を求める。従って、複数の顔画像からなる顔画像群より類似度が求められればよいので、以上の手法に限らず、例えば、類似度計算結果集計部234は、各登録遊技者との類似度における平均値を用いるようにしてもよい。すなわち、類似度計算結果集計部234は、図20で示されるように、顔画像F1乃至F6の登録遊技者との顔画像との類似度を加算し、顔画像群としての類似度を求める。図20においては、顔画像F1乃至F6からなる顔画像群の登録遊技者のID=00007との類似度は、220であり、登録遊技者のID=00018との類似度は、640であり、登録遊技者のID=00023との類似度は、490であり、登録遊技者のID=00048との類似度は、320であり、登録遊技者のID=00051との類似度は、1680である。これらを顔画像の数(今の場合、6)で割ることにより求められる平均値を顔画像群の類似度として扱うことにより、第1候補としては、ID=00051の登録遊技者の顔画像が選択され、第2候補としては、ID=00018の登録遊技者の顔画像が選択され、第3候補としては、ID=00023の登録遊技者の顔画像が選択されるようにしてもよい。
ステップS29において、類似度判定部235は、バッファ235aに登録されている類似度計算結果集計部234より供給されてくる顔画像群としての上位3位までの候補となる顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、類似度判定部235は、最も類似している登録遊技者(生体情報DB22に登録されている顔画像のうち、顔画像取得部221により取得された顔画像群と最も類似している登録遊技者:ここでは、類似度の最も高い登録遊技者)の類似度を所定の閾値と比較する。
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
ステップS29において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS30において、類似度判定部235は、類似度計算部232より供給されてきた上位3位の顔画像が登録遊技者の顔画像の候補であることを示す報知画面301を表示部23を制御して表示させる。
このとき、例えば、図21で示されるような報知画面301が、表示部23に表示される。
図21の報知画面301においては、カメラ画像表示欄311が、左中段に設けられており、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像が表示される。また、その右側には、類似度の高い順に第1候補乃至第3候補までの類似度の上位3位の登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3が設けられている。さらに、各登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3の下には、類似度レベル表示欄313−1乃至313−3が設けられており、類似度のレベルが表示されている。図21において、黒で示される領域の横方向の長さが類似度の大きさを示している。
また、類似度レベル表示欄313−1乃至313−3の下には、対応する位置に、ID表示欄314−1乃至314−3が設けられており、各顔画像の生体情報DB22における顔画像を識別するIDが表示されており、図21において、左から「00051」、「00018」および「00022」と表示されている。
さらに、ID表示欄314−1乃至314−3の下には、来店日時表示欄319−1乃至319−3が設けられており、それぞれ対応する位置に、それぞれの候補として選択される顔画像が最近来店した日時が示されている。図21においては、来店日時表示欄319−1において、「06.08.10」と示されており、2006年8月10日に第1候補の顔画像の遊技者が最後に来店していることが示されている。また、来店日時表示欄319−2において、「06.02.21」と示されており、2006年2月21日に第2候補の顔画像の遊技者が最後に来店していることが示されている。さらに、来店日時表示欄319−3において、「05.03.15」と示されており、2005年3月15日に第3候補の顔画像の遊技者が最後に来店していることが示されている。
さらに、来店日時表示欄319−1乃至319−3のそれぞれ対応する位置に、それぞれの候補を選択されるときに操作部225により操作される確定ボタン318−1乃至318−3が設けられている。
また、カメラ画像表示欄311の下には、その顔画像を撮像したカメラを識別するカメラID表示欄315が設けられており、図21においては、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41を識別するためのカメラIDとして「カメラ02」が表示されている。さらに、カメラID表示欄315の下には、時刻表示欄316が設けられており、入口カメラ40により撮像された時刻が表示されており、図21においては、「18:23:32」と表示されており、カメラ画像表示欄311の顔画像が18時23分32秒に撮像されていることが示されている。
さらに、時刻表示欄316の下には、別人ボタン317が設けられており、カメラ画像の顔画像が、第1候補乃至第3候補となる登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3のいずれにも似ていないとみなされたとき、操作部225により操作される。
ステップS31において、通信部224は、操作部225が操作されて、候補となる顔画像の何れかが選択されたか否か、すなわち、例えば、図21で示される報知画面301が表示部23に表示されていた場合、確定ボタン318−1乃至318−3のいずれかが操作部225により操作されたか否かを判定する。
ステップS31において、例えば、確定ボタン318−1が操作された場合、第1候補となる顔画像が選択されたとみなされ、ステップS32において、通信部224は、選択された第1候補となる顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像を携帯端末20に送信し、該当する登録遊技者が来店したことを通知する。
ステップS41において、通信部271は、登録遊技者の来店が通知されてきたか否かを判定し、通知されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS41において、ステップS32の処理により、登録遊技者の来店が通知されてきた場合、ステップS42において、通信部271は、生体情報認識装置21より送信されてきた登録遊技者の来店の通知を受信すると供に、その通知に併せて送信されてくる登録遊技者の顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像を画像処理部272に供給する。画像処理部272は、選択された顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像の情報を、表示部273に表示可能な形式の情報に加工して、ステップS43において、表示部273に表示させる。
以上の処理により、遊技店1内の係員は、携帯端末20を所持していると、登録遊技者の来店を認識することが可能となる。
また、ステップS33において、顔画像取得部221は、供給された顔画像の全てについて処理を行なったか否かを判定し、未処理の顔画像がある場合、処理は、ステップS22に戻る。すなわち、全ての顔画像について処理が行なわれるまで、ステップS22乃至S34の処理が繰り返される。そして、全ての顔画像について処理が終了したと判定された場合、処理は、ステップS21に戻る。
一方、ステップS31において、いずれの候補となる顔画像も選択されず、例えば、図21の報知画面301における別人ボタン317が押下された場合、または、ステップS34において、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きくない場合、すなわち、最も類似している登録遊技者の顔画像であっても類似度が、所定の閾値未満である場合、ステップS34において、類似度判定部235は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像群のうちの最上位の類似度の顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。未登録遊技者データベース登録部223は、供給されてきた顔画像を生体管理情報バス6及び公衆通信回線網8を介して生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録遊技者DB251に登録する。尚、未登録遊技者データベース登録部223に供給される顔画像は、顔画像群のうちのいずれの顔画像であってもよく、必ずしも、最上位の類似度の顔画像でなくてもよい。
以上の処理により、生体情報認識装置21により画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像群により複数の顔画像を用いて類似度が求められることになるので、顔画像の認識をより正確に実行することが可能となる。また、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像群が、生体情報DB22に登録されていない顔画像の顔画像群であるとみなされると、生体情報管理センタ2により管理されている生体情報管理DB3内の未登録遊技者DB251に未登録遊技者の顔画像として登録される。
次に、図22のフローチャートを参照して、登録遊技者DB252の更新処理について説明する。
ステップS61において、生体情報管理センタ2のDB更新判定部243は、RTC243aに問合せて、所定の期間が経過したか否かを判定し、所定の期間が経過するまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS61において、所定の期間が経過したと判定された場合、ステップS62において、DB更新判定部243は、生体情報管理DB3の未登録遊技者DB251にアクセスし、未登録遊技者が新たに登録されているか否かを判定し、新たな未登録遊技者が登録されていると判定されるまで、ステップS61,S62の処理を繰り返す。
ステップS62において、例えば、ステップS30の処理により、新たに未登録遊技者が登録されていた場合、ステップS63において、DB更新判定部243は、未登録遊技者DB251に登録されている未登録遊技者の顔画像のうち、未処理の未登録遊技者の顔画像を1つ抽出して、処理対象とする。
ステップS64において、DB更新判定部243は、特徴量抽出部243bを制御して、未登録遊技者DB251に登録されている未登録遊技者の顔画像より特徴量を抽出させる。
ステップS65において、DB更新判定部243は、回数カウント処理を実行し、未登録遊技者DB251に登録されている、処理対象の未登録遊技者の顔画像の撮像された回数をカウントさせる。
ここで、図23のフローチャートを参照して、回数カウント処理について説明する。
ステップS91において、DB更新判定部243は、処理対象となっている未登録遊技者の顔画像が撮像された回数をカウントするための図示せぬカウンタCを1に初期化する。
ステップS92において、DB更新判定部243は、未登録遊技者DB251より未処理の処理対象外の未登録遊技者の顔画像を1つ抽出する。
ステップS93において、DB更新判定部243は、特徴量抽出部243dを制御して、未処理の処理対象外の未登録遊技者の顔画像の1つより特徴量を抽出させる。
ステップS94において、DB更新判定部243は、類似度計算部243cを制御して、処理対象となっている未登録遊技者の顔画像の特徴量と、抽出された未処理の処理対象外の未登録遊技者の顔画像の1つの特徴量とに基づいて類似度を計算させる。ここで計算される類似度は、図17のフローチャートを参照して説明したステップS53における処理で求められる類似度と同様のものでもよいし、それ以外のものであってもよい。
ステップS95において、DB更新判定部243は、類似度判定部243dを制御して、求められた類似度が閾値より大きいか否かを判定させ、例えば、閾値以上である場合、ステップS96において、処理対象となっている未登録遊技者と類似した、処理対象外の未登録遊技者の顔画像が存在しており、同一の未登録遊技者の顔画像が複数回数撮像されているものとみなし、カウンタCを1インクリメントする。また、ステップS95において、類似度が閾値よりも小さい場合、ステップS96の処理は、スキップされる。
ステップS97において、DB更新判定部243は、未登録遊技者DB251に未処理の処理対象外の未登録遊技者の顔画像が存在するか否かを判定し、例えば、未登録遊技者DB251に未処理の処理対象外の未登録遊技者の顔画像が存在する場合、処理は、ステップS92に戻り、未登録遊技者DB251に登録されている処理対象外の未登録遊技者の顔画像のうち、処理対象となっている未登録遊技者の顔画像と同一の顔画像の検索が繰り返されて、同一の顔画像が検出される度に(類似度が閾値以上であると判定される処理対象外の未登録遊技者の顔画像が検出される度に)、カウンタCが1インクリメントされる。
そして、ステップS97において、未登録遊技者DB251に未処理の処理対象外の未登録遊技者の顔画像が存在しないと判定された場合、処理は終了する。
以上の処理により、処理対象となった未登録遊技者の顔画像と同一の顔画像の数がカウンタCの値として求められる。換言すれば、処理対象となった未登録遊技者の顔画像が、未登録遊技者DB251に登録された回数がカウンタCの値として求められることになる。
ここで、図22のフローチャートの説明に戻る。
ステップS66において、DB更新判定部243は、カウンタCの値が所定回数以上であるか否かに基づいて、処理対象となっている未登録遊技者との類似度が閾値を越えた回数が所定回数以上であるか否か、すなわち、処理対象となっている未登録遊技者が、未登録遊技者DB251に登録された回数が、所定回数以上であるか否かを判定する。
ステップS66において、カウンタCが所定回数以上である、すなわち、処理対象となっている未登録遊技者との類似度が閾値を越えた回数が所定回数以上であり、処理対象となっている未登録遊技者が、未登録遊技者DB251に登録された回数が、所定回数以上である場合、ステップS67において、DB更新判定部243は、DB更新部242に対して、登録遊技者DB252の更新をするべき状態になったことを通知する。これに応じて、DB更新部242は、未登録遊技者DB251にアクセスし、所定回数以上登録されている未登録遊技者の顔画像の情報を読み出すと供に、登録遊技者DB252にアクセスし、読み出した所定回数以上登録されていた未登録遊技者の顔画像の情報に、顔画像を識別するIDを付して、登録遊技者DB252に追加登録して、更新する。さらに、DB更新部242は、登録遊技者DB252が更新されたことをDB配信部241に通知する。
ステップS68において、DB更新部242は、登録遊技者DB252に追加登録した処理対象の顔画像、および、処理対象の顔画像との類似度が閾値以上であり、同一人物の顔画像とみなされた未登録遊技者の顔画像を、未登録遊技者DB251より削除する。
ステップS69において、DB配信部241は、生体情報管理DB3の新たに更新された登録遊技者DB252にアクセスし、読み出すと供に、生体情報認識装置21のデータベース管理部226に読み出した登録遊技者DB252を配信する。
ステップS81において、データベース管理部226は、生体情報管理センタ2より更新された新たな登録遊技者DB252が配信されてきたか否かを判定し、配信されてくるまで、その処理を繰り返す。
ステップS81において、例えば、ステップS65の処理により、生体情報管理センタ2のDB配信部241より新たに更新された登録遊技者DB252が配信されてくると、ステップS82において、データベース管理部226は、配信されてくる登録遊技者DB252を取得すると供に、登録遊技者DB252の情報に基づいて、生体情報DB22を更新する。より詳細には、データベース管理部226は、生体情報DB22に、新たに配信されてきた登録遊技者DB252の情報をコピーして上書きする。
以上の処理により、遊技店1−1乃至1−nのいずれかで、未登録遊技者として所定回数以上未登録遊技者DB251に登録されると、登録遊技者DB252に追加登録されることにより、遊技店1−1乃至1−nのいずれの生体情報認識装置21の生体情報DB22にデータベース化して登録されることになるので、複数の遊技店1においても、入口カメラ40により撮像されると、登録遊技者として来店が報知されることになる。また、登録遊技者DB252は、各遊技店1−1乃至1−nからの情報に基づいて更新されていくので、複数の店舗における顧客来店記録を生成することが可能となり、顧客来店記録を統合的に管理することが可能となる。
以上においては、図14のフローチャートにおけるステップS1の処理で示されるように、出入口の扉が開くタイミングで撮像される画像における顔画像と、登録遊技者DB252と同一のデータベースである生体情報DB22の顔画像とが照合されて来店したか否かを判定すると供に、登録遊技者ではない場合、未登録遊技者として未登録遊技者DB251に登録され、所定回数未登録遊技者として登録されると、登録遊技者DB252に登録される例について説明してきたが、画像が撮像されるタイミングは、これに限るものではなく、例えば、遊技台周辺端末37において紙幣が詰まったことが検出されたり、遊技台36において、球詰まりやメダル詰まりが検出されるといった異常動作が検出されるタイミングでカメラ38や店内カメラ41で撮像するようにしてもよく、このように異常動作時に特定の遊技者が登録されるようにすることで、例えば、異常動作を利用して不正行為が行われているような場合、異常動作を利用して不正行為を行っている可能性の高い人物の顔画像が順次登録遊技者DB252に蓄積され、最終的には生体情報DB22に配信されていくことになる。
従って、顔画像を撮像するタイミングに応じて、生体情報DB22に蓄積される顔画像の情報は変化することになる。つまり、来店するタイミングで顔画像を撮像すれば、生体情報DB22には、繰り返し来店する顧客の顔画像を集めることができ、異常動作が検出されたタイミングで顔画像を撮像すれば、異常動作を利用して不正行為を行っている可能性の高い人物の顔画像を集めることができる。同様にして、顔画像を撮像するタイミングを切り替えることにより、同様の構成で、顧客の来店を監視することも、異常動作を利用した不正行為を行っている可能性の高い人物を監視することも可能となる。
結果として、データベースとして管理したい条件が整ったタイミングで人物の顔画像を取得するようにすることにより、様々な用途のデータベースを構築することが可能になると共に、その用途に応じた顔画像による監視処理を実現させることが可能となる。
また、以上においては、図14のフローチャートにおけるステップS1の処理で示されるように、扉が開くというタイミングで顔画像を抽出する例について説明してきたが、特別に撮像のタイミングを決めることなく、撮像し続ける中で、顔画像が抽出されたら、照合するようにしてもよい。
さらに、以上においては、各遊技店1の生体情報認識装置21および生体情報管理センタ2により生体情報DB22を更新させる処理について説明してきたが、生体情報認識装置21に生体情報DB22と同様の機能を備えるようにして、各遊技店1において更新できるようにしても良い。
図24は、遊技店1において生体情報DB22を更新できるようにした生体情報認識装置21の構成を示している。尚、図24の生体情報認識装置21において、図10の生体情報認識装置21における構成と同様の機能を備えた構成については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略する。
図24の生体情報認識装置21において、図10の生体情報認識装置21と異なる点は、管理用データベース401および生体情報管理部402が設けられている点である。管理用データベース401および生体情報管理部402は、それぞれ生体情報管理データベース3および生体情報管理センタ2と同様の機能のものである。従って、登録遊技者DB更新処理は、図22のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
図24の生体情報認識装置21により各遊技店1のみでも顧客来店記録の収集と、統合的な管理を実現することが可能となる。
以上によれば、複数の顔画像からなる顔画像群により登録遊技者の顔画像との類似度が求められることにより、1枚の顔画像と、所定の登録遊技者の顔画像との類似度が偶然に高い値となってしまうといった誤認識を抑制することが可能となり、結果として、顧客の顔画像による認識率を向上させることが可能となる。また、各店舗における顧客来店情報のみならず複数の店舗における顧客来店記録の収集と、統合的な管理を実現することが可能となる。
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図25は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)301を内蔵している。CPU301にはバス304を介して、入出力インタフェース305が接続されている。バス304には、ROM(Read Only Memory)302およびRAM(Random Access Memory)303が接続されている。
入出力インタフェース305には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部306、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部307、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部308、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部309が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311に対してデータを読み書きするドライブ310が接続されている。
CPU301は、ROM302に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア311から読み出されて記憶部308にインストールされ、記憶部308からRAM303にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。