以下、本発明が適用された実施例の年齢認証システムについて説明する。
図1は、本実施例の年齢認証システムの全体構成を示すシステム構成図である。本実施例の年齢認証システムは、複数の店舗である各遊技場内に設置された本発明の年齢認証装置となる顧客管理コンピュータ20と、各遊技場内に設置された複数台の遊技機30と、遊技機30それぞれに隣接して設置された複数のカード処理装置40と、未成年であると推定された遊技者の位置その他の情報を報知するための、遊技機30それぞれに付属して設置された複数の呼出ランプ50と、来店者の顔を撮像するCCD(電荷結合デバイスの略)カメラである入口カメラ60aと、CCDカメラである場内カメラ60bと、遊技場の店員が所持するインカム70とから構成されている。入口カメラ60aおよび場内カメラ60bは、来店する遊技者により目視により容易に認識されないような態様で(位置に)設けられており、該入口カメラ60aおよび場内カメラ60bによって本発明の撮像装置が形成されている。
つまり、本実施例の各遊技場(店舗)には、来店者が遊技を行う遊技機30が複数設置されるとともに、該遊技機30に対応して本発明の報知装置となる呼出ランプ50が設けられている。
これら各遊技場に設置されている遊技機30、カード処理装置40、呼出ランプ50、入口カメラ60a、場内カメラ60b、並びにインカム70は、図1に示すように、顧客管理コンピュータ20と双方向のデータ通信可能に接続されており、顧客管理コンピュータ20とこれら各装置や機器との間において、データの送受信が可能とされている。
各遊技場に設置された顧客管理コンピュータ20は、例えば、チェーン店である各遊技場を統括する本部等に設置された中央管理装置となる中央管理サーバ150と、通信回線を通じて双方向のデータ通信可能に接続されており、該中央管理サーバ150において、各遊技場にて制限年齢未満と推定された遊技者であって、制限年齢に達していると年齢確認がなされた遊技者(童顔遊技者)の顔画像が、集中管理されるとともに、各遊技場の顧客管理コンピュータ20に対して配信されるようになっている。
各遊技場に設置された顧客管理コンピュータ20は、年齢認証装置の一例であって、CPU(Central Processing Unit)21と、メモリ23と、外部から情報を入力するためのキーボードやマウスなどの入力部24と、画像、音声、あるいは印字などにより外部に情報を出力するための出力部25と、入力部24および出力部25とCPU21との間で情報を入出力するための入出力I/F22と、通信I/F26と、画像信号処理部27と、時刻を特定する計時部28とを含む。
メモリ23には、後述する当日来店者テーブルM2および過去来店者テーブルM4等の種々のテーブルが設けられる。通信I/F26は、複数台の遊技機30,複数のカード処理装置40,複数の呼出ランプ50,入口カメラ60a,インカム70,および場内カメラ60bを通信接続する。画像信号処理部27は、通信I/F26を介し入口カメラ60aおよび場内カメラ60bから与えられる画像信号IMS(画像信号IMSは、遊技者の被写体像を撮像して得られる。)が入力されると、該画像信号IMSから遊技者の顔データFDを得て、CPU21に出力する。
なお、画像信号処理部27については図3において後述する。当日来店者テーブルM2および過去来店者テーブルM4の記憶内容については図6と図7において後述する。
インカム70は、CPU71と、入出力I/F72と、メモリ73と、マイク74と、スピーカ75と、通信I/F76とを含む。入出力I/F72は、たとえば来店者が成人であるか否かの確認結果といった、店員による情報の入力を受付ける。スピーカ75は音声を出力する。通信I/F76は顧客管理コンピュータ20との間で情報の通信を行う。
図2は、本実施の形態における入口カメラ60aおよび場内カメラ60bの配置を示す図である。まず、本実施の形態における店舗である遊技場には、3箇所に入口が設けられるとともに、遊技場内には遊技機の一例であるパチンコ機30が2列に5台ずつ併設されるとともに各遊技機30の間にカード処理装置40が設けられた遊技機設置島が複数設置されている。入口カメラ60aは、各入口に対応させて、各入口周辺を撮像するように設置されている。つまり、各入口カメラ60aは、撮像装置の一例であって、各入口から遊技場に入場する来店者(の顔)を撮像可能に設置されている。場内カメラ60bは、撮像装置の一例であって、各遊技機設置島の間の通路の両端部に向かい合うように設置され、通路および通路を挟んで向かい合うすべての遊技機30およびカード処理装置40周辺を撮像可能とされ、遊技機30にて遊技を行っている来店者(の顔)を撮像可能とされている。また、場内カメラ60bの設置態様は、これに限定されるものではなく、例えば遊技機設置島の端部に設けられ、遊技者が獲得した玉を計数するジェットカウンタ周辺を撮像可能としたり、遊技者が獲得玉数を景品に交換する景品交換カウンタの周辺を撮像可能として、当該場内カメラ60bの撮像画像に基づいて、ジェットカウンタ周辺や景品カウンタ周辺を来店者位置として特定するようにしてもよい。
図3は、画像信号処理部27のブロック構成図である。この図3による顔データ抽出のための画像処理は、たとえば、特開平7−65149号公報に詳述されるので、ここでは簡単に説明する。なお、被写体像を撮像して得られた画像信号から顔データを得るための方法は、図3に示されるものに限定されず、他の方法であってもよい。
本実施例の画像信号処理部27は、遊技者の被写体像を撮像して得られた画像信号IMSを入力して処理し、被写体像の顔データを出力するために、画像メモリ100、2値化処理部101、顔領域決定部102および顔データ抽出部103を含む。画像信号処理部27に入力される画像信号IMSは、入口カメラ60aまたは場内カメラ60bにより撮像して出力されたものである。
画像メモリ100においては、画像信号IMSが逐次書込まれて記憶されるとともに、画像データIMDとして読出されて、読出された画像データIMDは2値化処理部101に与えられる。
2値化処理部101は、画像信号IMSを入力して、画像データIMDを2値化処理するための所定しきい値を画像信号IMSのレベルに応じて検出して、検出された所定しきい値を用いて画像データIMDを2値化処理して、2値化データとして出力する。
顔領域決定部102は、2値化処理部101から出力された2値化データをX軸方向に濃度投影(同じX座標の値を累積計算する)して、その結果による被写体像の水平位置を検出する。次に、求められた水平位置の区間内で同様にして2値化データをY軸方向に濃度投影(同じY座標の値を累積計算する)して、Y座標の最上部を求める。これが、被写体像の頭頂座標となり、頭頂位置が検出される。
次に、頭頂位置をサーチ開始点として2値化された画像の領域を下方向にサーチすることで、被写体の頭幅のX座標が求まり、これにより顔候補位置が検出されて顔データ抽出部103に出力される。
最後に、顔データ抽出部103は、顔候補位置のデータについて画像信号IMSから検出したエッジ情報を調べる。具体的には、人体の顔特徴情報である頬の縦線および眉毛や目などの横線に相当する情報が、顔候補位置のデータに含まれているか分析して、含まれていれば、顔候補位置のデータを顔データFDとして出力する。本実施例の場合、顔データFD(顔画像データ)は、顔の画像を示すデータであるが、そうではなく、目の間の距離その他の顔の特徴を示すデータであってもよい。
次に、カード処理装置40における主要な制御回路の構成について説明する。図4は、カード処理装置40の制御回路を示すブロック図である。
カード処理装置40には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ41が設けられている。カードユニット制御用マイクロコンピュータ41は、CPU42、ROM(Read Only Memory)43、RAM(Random Access Memory)44、VDP45、VRAM(Video Random Access Memory)46、および、キャラクタROM47を含む制御回路である。カード処理装置40は、貨幣を受付けて識別する貨幣識別機201と、会員登録を行った来店者(会員)に対して発行される会員カードを受付けて記録情報の読出しおよび書込みを行うカードリーダライタ200と、遊技機30、玉貸しボタン111および打込玉検出スイッチ118からの信号が入力されるとともに、顧客管理コンピュータ20との通信を行う入出力インターフェイス202とをさらに含む。
会員カードには、各会員を個々に識別するための識別情報としての会員IDと、遊技機30での遊技に使用される玉(遊技媒体)の貸出しに使用されるカード残額が記録されている。
また、遊技機30からは、大当たりの発生期間中に継続して出力される大当り信号と、遊技機が入賞に応じて賞球を10個払出す毎に1パルス出力される賞球信号とが出力され、玉貸ボタン111からは、玉貸ボタン111が操作されたことに基づいて玉貸操作信号が出力され、打込玉検出スイッチからは、遊技機に打込まれた玉が10個検出される毎に1パルス出力される打込玉検出信号が出力される。
CPU42は、ROM43に記憶された制御用のプログラムを読出すとともに、RAM44を作業領域として用いて制御用のプログラムを実行することにより、カード処理装置40を動作させる各種制御を実行する。具体的には、受付けた会員カードに記録されたカード残額、または貨幣識別機201により識別された貨幣金額を使用して、玉貸操作信号の入力に応じて、遊技機30に対して玉の貸出し(払出し)を指令する玉貸処理を行う。また、カードリーダライタ200に会員カードを受付けたときに、該会員カードから読み出した会員IDを、当該カード処理装置40を識別するためのカード処理装置識別情報(ユニットID)とともに顧客管理コンピュータ20に対して送信する処理を行う。さらに、大当り信号の入力に基づいて大当り回数を集計し、賞球信号の入力に基づいて賞球数を集計し、打込玉検出信号の入力に基づいて打込玉数を集計し、玉貸処理を行う毎に玉貸しに使用された玉貸金額を集計する集計処理を行う。さらにまた、該集計処理により集計した大当り回数、賞球数、打込玉数および玉貸金額を遊技機における遊技に関連して発生する遊技情報としてユニットIDとともに顧客管理コンピュータ20に対して送信する遊技情報送信処理を行う。この遊技情報の送信は、定期的に行ってもよいし、顧客管理コンピュータ20からの要求に応じて行われてもよい。
VDP45は、画像表示用のIC(Integrated Circuit,集積回路)である。VDP45には、画像表示をするための指令データとしての表示制御データがCPU42から送信される。VDP45は、受信した表示制御データに従った画像表示をするために、画像データが記憶されたキャラクタROM47から必要なデータを読出す。そして、VDP45は、読出したデータに従ってLCD48に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAM46に格納する。そして、VRAM46内の画像データは、R(Red,赤),G(Green,緑),B(Blue,青)信号(RGB信号)に変換されて、LCD48へ与えられる。これにより、前記集計処理により集計した各種遊技情報等の各種画像が表示される。また、タッチパネル49の操作に応じた操作信号がVDP45を介してCPU42へ与えられる。CPU42では、タッチパネル49から与えられた操作信号に応じて、遊技者の操作に応じた遊技情報等の画像を表示するための制御を行なう。
本実施例では、カード処理装置40が、対応する遊技機30の遊技情報を、上述したように遊技情報送信処理を行って顧客管理コンピュータ20に送信することにより、顧客管理コンピュータ20では、遊技場内のすべての遊技機30を対象として遊技情報等の各種情報が管理される。たとえば、顧客管理コンピュータ20では、各遊技機30の遊技情報等を遊技機30別に所定期間にわたり記憶し、各種情報についての管理を行なう。
また、顧客管理コンピュータ20において管理されている各種遊技情報は、カード処理装置40からの要求に応じて、ハブ130を介してカード処理装置40に与えられる。
図5は、顧客管理コンピュータ20のメモリ23における記憶内容を示す図である。図6〜図10のそれぞれは、図5における当日来店者テーブルM2,過去来店者テーブルM4,来店者数テーブルTB1,会員情報テーブルTB3,および遊技履歴テーブルTB2iのそれぞれの内容を示す図である。
図5において、顧客管理コンピュータ20のメモリ23には、前述した当日来店者テーブルM2および過去来店者テーブルM4に追加して、来店者数テーブルTB1,会員情報テーブルTB3,および遊技履歴テーブルTB2i(ただしi=1、2、3、…、n)が記憶される。
当日来店者テーブルM2は、図6に示されるように、来店者数の集計を行う来店者数集計期間である営業当日に該遊技場に来店した遊技者のそれぞれについて、データ番号Di(ただしi=1、2、3、…、n)と、遊技者の正面から撮像されたの顔の顔データFDである正面顔データFDDi(ただしi=1、2、3、…、n)と、遊技者の横顔の顔データFDである横顔データFDSi(ただしi=1、2、3、…、n)と、該遊技者が遊技をしている遊技機に対応付けられたカード処理装置40の識別番号を示すカードユニット識別情報MIDi(ただしi=1、2、3、…、n)と、該遊技者が該遊技場で遊技していた期間を示す遊技期間TMi(ただしi=1、2、3、…、n)と、該遊技者が童顔であるか否かを示す童顔フラグCDi(ただしi=1、2、3、…、n)とを応付けて含む。なお、本実施の形態において、「童顔」とは、顧客管理コンピュータ20によって制限年齢未満の年齢であると推定され、遊技場の店員により制限年齢以上の年齢であることが確認された顧客であることを示す。童顔フラグCDiの値は、顧客が童顔である場合に「1」となる。
過去来店者テーブルM4は、図7に示されるように、来店者数集計期間である当日よりも前、つまり昨日以前であって遊技場が定めた過去所定期間(例えば、6ケ月や1年、あるいは実施例のシステム導入後昨日までの期間であってもよい)に該遊技場に来店した遊技者のそれぞれについて、最大で5つの正面顔データFDDai〜FDDei(ただしi=1、2、3、…、n)と、1つの横顔データFDSi(ただしi=1、2、3、…、n)と、童顔フラグCDi(ただしi=1、2、3、…、n)と、該遊技者が本遊技場にて遊技に関する不正な行為をした者および他の遊技者に対して迷惑行為を行った者などである要注意者か否かを示す要注意フラグVFi(ただしi=1、2、3、…、n)とを対応付けて含む。要注意フラグVFiの値は、顧客が要注意者であると指定された場合に「1」となる。
尚、本実施例の場合、過去来店者テーブルM4には、遊技場の営業終了後において、図15に示す過去来店者テーブル更新処理が実施されることにより、当日来店者テーブルM2に登録された顔データ(正面顔データおよび横顔データ)のうち、童顔フラグCDiが「1」である童顔新規来店者の全ての顔データが新たに登録されるとともに、過去来店者テーブルM4に登録されていない顔データ、つまり、既に登録されている顔データと後述する類似度が同一判定閾値未満である顔データである場合に、該顔データが新たに登録され、更に、既に過去来店者テーブルM4に顔データが登録されている場合、つまり、既に登録されている顔データと後述する類似度が同一判定閾値以上である顔データである場合には、当該既に登録されている顔データが当日来店者テーブルM2の顔データにより上書き更新され、本実施例の過去来店者テーブルM4には最新の顔データが登録されるようになっている。
つまり、本実施例のメモリ23には、後述する本発明の報知処理となるS318のステップにおいて報知処理の対象となった推定年齢が制限年齢未満と判定された来店者のうち、制限年齢に達している旨の確認がとれた来店者である童顔来店者(適正年齢確認済来店者)の顔(画像)データを登録するための当日来店者テーブルM2並びに過去来店者テーブルM4とが記憶されており、該メモリ23によって本発明の登録手段が形成されている。
また、正面顔データFDDai〜FDDeiは、来店者が童顔でない場合、つまり童顔フラグCDiが「0」である場合には、上述するように上書き更新されることで1つの正面顔データFDDaiのみが格納される一方、来店者が童顔である場合、つまり童顔フラグCDiが「1」である場合には、上書き更新されることなく正面顔データが最大5つまで、最新の正面顔データがFDDai、次に新しい正面顔データがFDDbi、…最も古い正面顔データがFDDei、となるように順次追加登録されるとともに、既に5つの正面顔データが登録されている場合には、最も古い正面顔データFDDeiが消去され、最新の正面顔データがFDDaiに登録されるように更新される。
このように、本実施例の過去来店者テーブルM4においては、同一の来店者について、最大で5つの正面顔データを登録可能としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら正面顔データの最大数を適宜増減させても良く、正面顔データの最大数を1つとしても良い。
また、本実施例の場合、童顔フラグCDiは、後述するように年齢を確認するための処理(入口カメラ処理)において自動的に追加される。一方、要注意フラグVFiは、入力部24に入力された店員の指示に基づいて追加される。具体的には、店員の操作により当日来店者テーブルM2に記憶された顔データの一覧が出力部25に表示され、その表示された顔データから店員が要報知来店者として指定した顔データに対応付けて過去来店者テーブルM4に記憶されている要注意フラグVFiに「1」が登録される。また、これに限らず、図16に示すように撮像画像が表示されている状態で、撮像画像上において指定された来店者の顔データに対応する要注意フラグVFiに「1」が登録されてもよい。
尚、要報知来店者の顔データが過去来店者テーブルM4に記憶されていない場合には、前述した要報知来店者として指定した時点において、該要報知来店者の顔データと「1」の要注意フラグVFiとが過去来店者テーブルM4に登録される。
来店者数テーブルTB1は、図8に示されるように、遊技場が定めた時間帯それぞれについて、一見客(過去来店者テーブルM4に正面顔データFDDai〜FDDeiと横顔データFDSiとが登録されていない遊技者)の数を示す一見客データと、リピータ(過去来店者テーブルM4に正面顔データFDDai〜FDDeiと横顔データFDSiとが登録されている遊技者)の数を示すリピータデータと、来店した遊技者の合計を示す合計データとを含む。
会員情報テーブルTB3は、図9に示されるように、会員それぞれに対応付けられた、会員に対して発行された会員カードの識別番号である会員IDと、会員の氏名と、会員の住所と、会員の年齢と、その他の図示しない情報とを含む。
なお、本実施例の場合、会員登録を希望する来店者は、氏名、住所、年齢等の会員情報を会員登録用紙に記載して遊技場の店員に提示する。店員は、当該来店者に対して発行する会員カードに記録された会員IDと、会員登録用紙に記載された会員情報とを顧客管理コンピュータ20において入力する。これにより、会員情報テーブルTB3に、氏名、住所、年齢等の該会員に関する会員情報が会員IDに対応付けて登録される。また、この会員登録においては、会員登録を希望する来店者に対して身分証の提示を求めるなどして年齢確認が実施されることから、会員登録が許可され会員カードを所持する来店者については、制限年齢を満たしている旨の確認がとれていることになる。
遊技履歴テーブルTB2i(ただしi=1、2、3、…、n)は、図10に示されるように、来店者のそれぞれについて、当日来店者テーブルM2に登録されている顔データと同じ正面顔データFDDi(ただしi=1、2、3、…、n)と、横顔データFDSi(ただしi=1、2、3、…、n)と、会員ID(会員のみ)と、来店者(会員)が遊技を行った年月日と、その日に当該来店者(会員)が玉貸しに使用した使用金額と、その日に当該来店者(会員)が獲得した獲得玉数と、その日の当該来店者(会員)の大当たり回数と、当該来店者(会員)の来店回数とを含む。ここで、使用金額および大当り回数は、それぞれカード処理装置40から送信されてくる玉貸金額および大当り回数に基づいて集計され、獲得玉数は、カード処理装置40から送信されてくる賞球数から打込玉数を減算することにより算出される。
以下、本実施例の顧客管理コンピュータ20で実行されるプログラムによる、入口カメラ60aを用いた来店者の年齢確認に関する制御内容について、図11および図12を参照して説明する。
まず、ステップS300にて、顧客管理コンピュータ20の通信インターフェイス26は、入口カメラ60aから画像信号IMSとその入口カメラ60aの識別情報とを受信する。通信インターフェイス26は、その画像信号IMSを画像信号処理部27に出力する。画像信号処理部27は、顔データFDをCPU21に出力する。CPU21は、その顔データFDをメモリ23の図示しない一時記憶領域に記憶させる。
ステップS302においてCPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDが示す来店者の年齢を推定する。ここで、顔データFDに基づいて年齢を推定する具体的手法については、例えば特開2005−148880号公報に記載された方法を適用できるので、ここではその詳細な説明は省略する。
次に、ステップS304においてCPU21は、ステップS302にて推定された来店者の年齢が制限年齢(例えば、18歳)未満か否かを判断する。来店者の年齢が制限年齢未満と判断した場合には(ステップS304にてYes)、処理はステップS305へと移される。もしそうでないと(ステップS304にてNo)、処理はステップS346へと移される。
つまり、本実施例の入口カメラ処理のステップS302、304において、撮像装置である入口カメラ60aにより撮像された顔画像に基づいて来店者の年齢を推定し、推定した年齢が制限年齢である18歳に達しているか否か判定しており、該ステップS302、304を実施するCPU21によって、本発明の年齢判定手段が形成されている。
そして、ステップS305においてCPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDと、童顔の本日来店者の顔データである当日来店者テーブルM2に記憶されている童顔フラグが「1」である各正面顔データFDDiとの類似度、並びに童顔の過去来店者の顔データである過去来店者テーブルM4に記憶されている童顔フラグが「1」である各正面顔データFDDai〜FDDeiとの類似度を算出する。
本実施例の類似度としては、双方の顔データに基づく顔画像における各種特徴量を抽出し、該抽出した各種特徴量の一致状況に基づいて類似度を算出する。より詳細には、CPU21は、各顔データに基づく顔画像について、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
尚、本実施例では、これら算出される類似度の値としては、同一(類似)性が高い程、大きな値(最高値が100で最低値が0)となるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら類似度の値としては、同一(類似)性が高い程、小さな値となるようなもの(指数)であっても良く、これら同一(類似)性が高い程、小さな値となる指数を用いる場合についての類似判定閾値や同一判定閾値による類似(同一)判定においては、該指数の値が類似(同一)判定閾値以下であるときに類似(同一)であると判定すれば良い。
そして、算出した類似度の内、最も大きい類似度の値とその顔データFDDi(本日来店者)、FDDai〜FDDei(過去来店者)とを特定し、該特定した類似度の値が、類似判定閾値、例えば80以上であるか否か、つまり、類似判定閾値である80以上の童顔の顔データの登録が有るか否かを判定する。
つまり、本実施例の入口カメラ処理のステップS305並びにステップS306においては、本発明の撮像装置である入口カメラ60aにより撮像された正面顔(画像)データについて、本発明の登録手段となるメモリ23の当日来店者テーブルM2並びに過去来店者テーブルM4に登録されている、童顔フラグが「1」である童顔来店者(適正年齢確認済来店者)の各正面顔(画像)データとの類似度を算出し(ステップS305)、該算出した類似度が予め定められた類似判定閾値である80よりも類似性が高いことを示す、類似判定閾値以上である正面顔データ(類似顔画像データ)が登録されているか否か(S306)を判定しており、該入口カメラ処理のステップS305並びにステップS306を実施するCPU21によって本発明の登録判定手段が形成されている。
尚、本発明において、「類似度が予め定められた類似判定閾値よりも類似性が高いことを示す値」としては、算出された類似度が類似判定閾値と同じであるものも含む概念であり、よって、本実施例のS306における判定のように、登録判定手段としては、類似判定閾値以上である正面顔データが登録されているか否かを判定すれば良い。
尚、本実施例では、童顔フラグに「1」が登録されている本日来店者の正面顔データFDDiと、過去来店者の正面顔データFDDai〜FDDeiについてのみ、類似度を算出することで、類似判定閾値以上の童顔の顔データの登録が有るか否かを判定するようにしており、これにより判断処理に要する時間を短縮できるがことから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、当日来店者テーブルM2および過去来店者テーブルM4に登録されている全ての顔データについて類似度を算出して、類似判定閾値以上の顔データの登録が有るか否かを判定するようにしても良い。
つまり、本実施例では、後述するように、当日来店者テーブルM2および過去来店者テーブルM4に類似度が高い顔データが登録されているということは、当該遊技者は当日または過去に既に来店し、その際に年齢確認が行われ、制限年齢に達しているとの確認がとれている来店者である可能性が高いことになるので、例えば、S304のステップにおける推定年齢が制限年齢に近く、前回は制限年齢未満と判定されなかった来店者が、何らかの理由で、今回は制限年齢未満と判定された場合等においても、制限年齢に達しているとの確認がとれている来店者と判定されるようにするために、上述したように、当日来店者テーブルM2および過去来店者テーブルM4に登録されている全ての顔データについて類似度を算出して、類似判定閾値以上の顔データの登録が有るか否かを判定するようにしても良い。
そして、最も大きい類似度の値が類似判定閾値(80)未満である場合、つまり、類似判定閾値以上の顔データの登録が無い場合には、S306のステップにおける判定にて「No」と判定されてS316のステップに進む一方、類似判定閾値以上の顔データの登録が有る場合には、S306のステップにおける判定にて「Yes」と判定されてS307のステップに進み、該最も大きい類似度の値が、類似判定閾値である80よりも同一(類似)性が高いことを示す大きな値である同一判定閾値(本実施例では90)以上であるか否かを判定する。
このS307の判定において、最も大きい類似度の値が同一判定閾値(90)以上である場合には「Yes」と判定されてS308のステップに進む一方、最も大きい類似度の値が同一判定閾値(90)以上でない場合には「No」と判定されてS341のステップに進むことで、S341〜S344のステップの処理、つまり、図17に示す照合画面を表示して、制限年齢未満と判定した顔データFDの来店者と、最も大きい類似度の値の正面顔データFDDi、FDDai〜FDDeiの来店者とが、同一人物であるか否かの受付けを行う。
つまり、本発明の報知処理手段となるCPU21は、算出された類似度が、前記類似判定閾値(80)よりも類似性が高い値に設定された同一判定閾値(90)よりも類似性が高いことを示す値であるか否かを判定する。尚、本発明において、「同一判定閾値(90)よりも類似性が高いことを示す値」として、前述した「類似判定閾値よりも類似性が高いことを示す値」と同様に、算出された類似度が同一判定閾値と同じであるものも含む概念であり、よって、本実施例のS307における判定のように、報知処理手段としては、同一判定閾値以上であるか否かを判定すれば良い。
つまり、S341のステップにおいてCPU21は、入出力インターフェイス22を介して出力部25であるタッチパネルディスプレイに制御信号を出力することにより、同一人物であるか否かの照合確認が必要な客が来店したことを示す情報を出力部25であるタッチパネルディスプレイに表示させた後、S342のステップに進み、照合確認操作の受付け待ち状態に移行する。
具体的にS341のステップにおいては、図16に示すように、「入口カメラ1」の撮像画像表示部において、要照合確認来店者の顔の部分に囲みを付すとともに、「要確認」の文字を併せて表示させることにより、照合確認の必要な来店者が来店したことが報知される。
尚、この報知の際、図16の画面とともに、CPU21は、特定のアラート音を出力して、要照合確認来店者の来店を音により報知して照合確認を促すと同時に、店員等が顧客管理コンピュータ20を操作可能な近傍にいない場合もあるので、該要照合確認来店者の来店をインカム70にて報知するようになっている。
そして、店員等が図16に示す撮像画像表示部において、所定の照合確認操作、具体的に本実施例では、「要確認」の文字が併せて表示された要照合確認来店者の囲み部分を、マウスまたはタッチ操作にて選択することで、該操作がS342のステップにて検知されてS343のステップに進むことで、CPU21は、図17に示す照合画面を入出力インターフェイス22を介して出力部25であるタッチパネルディスプレイに制御信号を出力することにより、該照合画面をタッチパネルディスプレイに表示させた後、S344のステップに進み、照合結果の受付け待ち状態に移行する。
つまり、本発明の報知処理手段となるCPU21は、本発明の登録判定手段を成すステップS306によって、類似度が類似判定閾値以上の正面顔データ(類似顔画像データ)が登録されていると判定されたことを条件として、当該類似顔画像データの顔画像とともに、撮像装置にて撮像した顔画像である正面顔データFDの顔画像を含む照合画面を表示する第二報知処理となるステップS343を実施するとともに、類似度が類似判定閾値(80)よりも類似性が高い値に設定された同一判定閾値(90)以上であるとき(同一判定閾値よりも類似性が高いことを示す値であるとき)には、第二報知処理となる照合画面の表示を実施しないようになっている。
本実施例の照合画面には、図17に示すように、制限年齢未満と判定した顔データFDの来店者の顔画像と、当該顔データFDとの類似度が最も大きい値の正面顔データFDDi、FDDai〜FDDeiの顔画像とが含まれているとともに、画面下方部分には、「同一人物」の選択操作部116と、「別人」の選択操作部118とが設けられており、店員等の確認者は、表示されている双方の顔画像の来店者が同一人物である場合には「同一人物」の選択操作部116を入力する一方、表示されている双方の顔画像の来店者が同一人物でない場合には「別人」の選択操作部118を操作する。
つまり、本実施例のステップS344においては、第二報知処理であるステップS343にて表示した顔画像が同一人物である旨の入力を入力部24を介して受付けており、該ステップS344を実施するCPU21並びに入力部24により本発明の同一人物受付手段が形成されている。
これら選択操作部116、118の操作はS344のステップにて検知されて、操作が同一人物の受付けであるか否か、つまり、「同一人物」の選択操作部116が操作されたか否かが判定される。
該判定において「No」、つまり、同一人物の受付けでない場合(「別人」の選択操作部118が操作された場合)にはS316のステップに進む一方、該判定において「Yes」、つまり、同一人物の受付けである場合(「同一人物」の選択操作部116が操作された場合)には、S345のステップに進み、当該顔データFDを、同一人物と照合された童顔来店者の顔データとして過去来店者テーブルM4に追加登録する顔データ追加登録処理を実施した後、S308のステップに進む。
本実施例の顔データ追加登録処理においては、同一人物と照合された正面顔データが、本日来店者の正面顔データFDDiであるか、或いは、過去来店者の正面顔データFDDai〜FDDeiであるかを判定する。
該判定において同一人物と照合された正面顔データが、過去来店者の正面顔データFDDai〜FDDeiである場合には、該過去来店者の全ての正面顔データが登録済み(FDDeiが登録済み)であるか否かを、更に判定する。
そして、全ての正面顔データが登録済み(FDDeiが登録済み)である場合には、最も古い顔データであるFDDeiを削除するとともに、既に登録されている顔データFDDaiをFDDbiに、顔データFDDbiをFDDciにというように、既に登録されている顔データFDDai〜FDDdiを顔データFDDbi〜FDDeiに変更した後、正面顔データFDを顔データFDDaiとして過去来店者テーブルM4に追加登録するとともに、該追加登録前の顔データFDDaiが遊技履歴テーブルに記憶されている場合には、該遊技履歴テーブルの顔データFDDaiも正面顔データFDにて上書き更新する。
一方、全ての正面顔データが登録済み(FDDeiが登録済み)でない場合には、既に登録されている顔データFDDaiをFDDbiに、顔データFDDbiをFDDciにというように、既に登録されている各顔データの登録を変更した後、正面顔データFDを当該童顔来店者の顔データFDDaiとして、過去来店者テーブルM4に追加登録するとともに、該追加登録前の顔データFDDaiが遊技履歴テーブルに記憶されている場合には、該遊技履歴テーブルの顔データFDDaiも正面顔データFDにて上書き更新する。
また、同一人物と照合された正面顔データが、本日来店者の正面顔データFDDiである場合には、該正面顔データFDDiが過去来店者テーブルM4に未だ登録されていないので、本実施例では、該正面顔データFDを本日来店者の正面顔データFDDiに代えて上書き更新するとともに、該顔データFDDiが遊技履歴テーブルに記憶されている場合には、該遊技履歴テーブルの顔データFDDiも上書き更新する。
尚、本実施例では、当日来店者テーブルM2には、正面顔データFDDiを1つのみ記憶できるようにしているので、同一人物と照合された正面顔データFDを上書き更新するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら当日来店者テーブルM2も、過去来店者テーブルM4と同様に、複数の正面顔データを登録可能として、該正面顔データFDを当日来店者テーブルM2に追加登録するようにしても良い。
更には、これら同一人物と照合された正面顔データFD並びに正面顔データFDDiとを、該顔データ追加登録処理の時点において、過去来店者テーブルM4に、童顔来店者の顔データとして新規登録するようにしても良い。(但し、この場合については、同一の童顔の顔データが過去来店者テーブルM4にも登録されていることを示すフラグデータを設ける等により、当日来店者テーブルM2および過去来店者テーブルM4に同一の童顔の顔データが登録されることを識別可能とすることにより、これら同一の童顔の顔データについて類似度の算出が重複して実施されることによる処理負荷の不必要な増加を回避できるようにすることが望ましい。)
つまり、本実施例のステップS345の追加登録処理においては、本発明の同一人物受付手段を成すステップS344にて「同一人物」の選択操作部116の選択操作、すなわち、同一人物である旨の入力を受付けたことを条件に、本発明の第二報知処理となるステップS343にて表示した、本発明の撮像装置である入口カメラ60aにて撮像された顔画像の顔(画像)データである正面顔データFDを、照合画面において表示された類似度が類似判定閾値以上の類似顔画像データの童顔来店者(適正年齢確認済来店者)の正面顔(画像)データFDDaiとしてメモリ23の過去来店者テーブルM4に追加登録しており、該ステップS345の追加登録処理を実施するCPU21によって、本発明の追加登録手段が形成されている。
これら顔データ追加登録処理を実施した後、若しくは類似度が同一判定閾値以上であることでステップS307において「Yes」と判定されることにより移行するS308〜S314のステップにおける処理について以下に説明すると、ステップS308においてCPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDと類似度が同一判定閾値以上である、つまり、顔データFDと一致すると判定、或いは照合により同一人物であると判定された正面顔データFDDai〜FDDeiに対応付けられた要注意フラグVFiの値が「1」か否かを判断する。要注意フラグVFiの値が「1」と判断した場合には(ステップS308にてYes)、ステップS310へと処理を移行する一方、要注意フラグVFiの値が「0」と判断した場合には(ステップS308にてNo)、ステップS312へと処理を移行する。
ステップS310においてCPU21は、入出力インターフェイス22を介して入力部24兼出力部25であるタッチパネルディスプレイに制御信号を出力することにより、要注意客が来店したことを示す情報を、図16に示すように、出力部25であるタッチパネルディスプレイに表示させる。
尚、顔データFDと類似度が同一判定閾値以上である、若しくは同一人物であると判定された正面顔データが、本日来店者の正面顔データFDDiである場合には、該正面顔データFDDiには、要注意フラグVFiの値が対応付けて登録されていないので、S308のステップにおける判定は全て「No」と判定されてステップS312へと移行する。但し、当該正面顔データFDDiの来店者が要注意客として指定されることで、過去来店者テーブルM4にも要注意フラグVFi「1」とともに登録されている場合には、ステップS308にてYesと判定されることで、要注意客の来店として報知されることになる。
本実施例では、入力部24兼出力部25であるタッチパネルにおける、要注意客が来店したことを示す情報の表示としては、図16に示すように表示される。つまり、「入口カメラ3」の撮像画像表示部において、要注意来店者の顔の部分に囲みを付すとともに、「要注意」の文字を併せて表示させることにより、要注意客が来店したことが報知される。
次いで、ステップS312においてCPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDが示す来店客が来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方を満たしたか否かを判断する。
具体的には、顔データFDと類似度が同一判定閾値以上である、若しくは同一人物であると判定された正面顔データFDDi、FDDai〜FDDeiに該当するFDDi、FDDaiに対応付けて遊技履歴テーブルに記憶されている遊技履歴を特定し、該特定した遊技履歴と来店条件と遊技履歴条件とを比較して、これら来店条件と遊技履歴条件のうち少なくとも一方を当該来店者が満たしているか否かを判断する。
尚、本実施例における来店条件とは、遊技履歴テーブルに登録される各来店者の来店回数に関する条件であり、例えば来店回数が50回以上であることが条件として設定される。遊技履歴条件は、遊技履歴テーブルに登録される各来店者の遊技履歴に関する条件であり、例えば使用金額の合計が10万円以上や、大当り回数の合計100回以上などが条件として設定される。来店条件および遊技履歴条件の具体的な内容は特に限定されるものではなく、遊技場にとって優良な顧客を判別するために、遊技場が適宜な条件を設定すればよい。来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方が満たされたと判断した場合には(ステップS312にてYes)、ステップS314へ処理を移行する一方、満たされていないと判断した場合には(ステップS312にてNo)、図12のステップS325へ処理を移行する。
このステップS314においてCPU21は、入出力インターフェイス22を介して出力部25であるタッチパネルディスプレイに制御信号を出力することにより、来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方を満たす客が来店したことを示す情報を、出力部25であるタッチパネルディスプレイに表示させる。具体的には、図16に示すように、「入口カメラ2」の撮像画像表示部において、常連者の顔の部分に囲みを付すとともに、「常連客」の文字を併せて表示させることにより、優良顧客が来店したことが報知される。
尚、これらステップS308〜S314の処理は、図11のフロー図に示すように、上述したS304のステップにおいて「No」、つまり、S302において推定された年齢が、制限年齢未満ではないと判定された場合において実施されるステップS347の判定において「Yes」と判定されること、すなわち、当該制限年齢以上の来店者の顔データFDと同一判定閾値以上の顔データが過去来店者テーブルM4に登録されていると判定された場合にも実施されるようになっており、これらS304のステップにおいて「No」と判定されることにより実施される本実施例のステップS346とS347の処理内容に関して、ここで説明する。
本実施例のステップS346における同一顔データ特定処理においては、まず、上述したS305のステップと同様に、来店者の正面顔データFDと過去来店者テーブルM4に登録されている童顔フラグが「1」ではない全ての正面顔データFDDai〜FDDeiとの類似度を算出し、該算出した類似度で最も高い値である顔データ、つまり、同一と思われる顔データを特定する。
そして、S347のステップに進み、ステップS346にて特定した正面顔データFDDai〜FDDeiの類似度が、前述したステップS307において用いた同一判定閾値(本実施例では90)以上であるか否か、つまり、同一判定閾値以上の類似度である正面顔データFDDai〜FDDeiが存在するか否かを判定する。
そして、同一判定閾値以上の正面顔データFDDai〜FDDeiが存在しない場合には、ステップS308〜S314の上述した処理を実施することなく図12のS325のステップに移行する一方、同一判定閾値以上の正面顔データFDDai〜FDDeiが存在する場合には、上述したステップS308〜S314の処理を実施することで、制限年齢以上と判定された来店者についても、要注意客であるか否かが判定されるとともに、当該来店者が常連客であるか否かが判定されることで、要注意客や常連客の来店が、入力部24兼出力部25であるタッチパネルディスプレイに表示されて報知されるようになっている。
一方、ステップS306の判定において「No」、つまり、類似判定閾値以上の顔データの登録がないと判定された場合、並びにステップS344の判定において「No」、つまり、「別人」の選択操作部118が操作された場合において実施されるステップS316以降の処理について説明すると、本実施例のステップS316においてCPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDに対応付けて、年齢確認が必要な客の顔データFDであることを示す情報をメモリ23に記憶させる。
次いで、ステップS318においてCPU21は、入出力インターフェイス22を介して入力部24兼出力部25であるタッチパネルディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な客が来店したことを示す情報を、出力部25であるタッチパネルディスプレイに表示させる。
具体的には、図16に示すように、「入口カメラ1」の撮像画像表示部において、要確認来店者の顔の部分に囲みを付すとともに、「未成年」の文字を併せて表示させることにより、年齢確認の必要な要年齢確認客が来店したことが報知される。
つまり、本実施例の入口カメラ処理のステップS318においては、本発明の年齢判定手段となるステップS304により、ステップS302にて推定した年齢が制限年齢である18歳に達していないと判定され、かつ本発明の登録判定手段となるステップS306により、類似度が類似判定閾値以上の正面顔データである類似顔画像データが登録されていないと判定されたことを条件として、「未成年」の文字が併せて表示されることで、制限年齢に達していない来店者である旨が報知されており、該入口カメラ処理のステップS318を実施するCPU21によって、本発明の報知処理手段が形成されている。
そして、ステップS320においてCPU21は、年齢確認の結果が得られたか否かを繰返し判断することで、年齢確認の結果待ち状態で待機する。
具体的には、年齢確認を行った店員の所持するインカム70から送信されてくる年齢確認結果を示す情報を、通信インターフェイス26を介して受信するか、あるいは図16に示す表示画面上において、年齢OKボタン110あるいは年齢NGボタン112が操作されることにより、操作されたボタンに応じた年齢確認を示す情報を入力部24が受付けたときに、CPU21は、年齢確認の結果が得られたと判断する。年齢確認の結果が得られたと判断した場合(ステップS320にてYes)、ステップS322に移行する。
ステップS322においてCPU21は、ステップS320で受付けた確認結果を示す情報が、制限年齢を満たす旨を示すものであるか、つまりは、要年齢確認来店者に対して店員が年齢確認をした結果、制限年齢を満たしていたか否かを判断する。制限年齢を満たしている旨の情報であったと判断した場合(ステップS322にてYes)は、ステップS323へ処理を移行する一方、制限年齢を満たしている旨の情報でないと判断した場合(ステップS322にてNo)は、メモリ23の一時記憶領域から当該顔データFDを削除した上で、当該入口カメラ処理を終了する。つまり、年齢確認の結果、制限年齢を満たしていなかった来店者の顔データは、当日来店者テーブルM2にも過去来店者テーブルM4にも登録されることなく削除されるため、当該来店者が再度来店した場合には、ステップS306にて必ずNoと判断され、ステップS318で再度報知が行われることになる。
一方、制限年齢を満たす旨である場合に実施されるステップS323においてCPU21は、当該顔データFDと童顔フラグ「1」とを当日来店者テーブルに記憶した後、ステップS324において、当該顔データFDが、年齢確認が必要な来店者の顔データであることを示す情報をメモリ23の一時記憶領域から削除した後、図12のステップS336に進む。
つまり、本実施例においては、当該顔データの来店者が当日において来店した旨を特定可能な来店済み情報として、当該来店者の顔データ自体を当日来店者テーブルに登録する。また、この当日来店者テーブルへの顔データの登録は、ステップS316にて要年齢確認報知の対象となった来店者のうち、ステップS320およびS322において、制限年齢を満たしている旨の確認結果を受付けた(つまりは、当該顔データについて、制限年齢を満たしている適性年齢来店者である旨の入力を受付けた)来店者の顔画像のみを対象とする。
そして、ステップS336においてCPU21は、来店者数テーブルTB1が含む一見客の数と合計とを「1」増加させることにより、営業当日における新規来店者の実来店者数と全体の実来店者数とを集計する。
次いで、ステップS338においてCPU21は、遊技履歴テーブルTB2iを追加する。追加される遊技履歴テーブルTB2iには、計時部28が計時した来店日を示す情報(図10において「年月日」を示す情報)が含まれる。
ステップS340においてCPU21は、ステップS338にて作成された遊技履歴テーブルTB2iに、当日来店者テーブルM2に追加された正面顔データFDDiと来店回数が1回であることを示す情報とを追加する。それらの情報が追加されると、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域から顔データFDを削除して、当該入口カメラ処理を終了する。
また、前述のS314のステップに次いで実施されるステップS325以降の図12に示す処理について説明すると、まず、ステップS325においては、上述したステップS346と同様に、来店者の正面顔データFDと当日来店者テーブルM2に登録されている童顔フラグが「1」ではない全ての正面顔データFDDiとの類似度を算出し、該算出した類似度で最も高い値である顔データ、つまり、同一と思われる顔データを特定する。
そして、ステップS326のステップに進み、ステップS325にて特定した正面顔データFDDiの類似度が、前述した同一判定閾値(本実施例では90)以上であるか否か、つまり、同一判定閾値以上の類似度である正面顔データFDDiが存在するか否かにより、当該来店者が、その当日において既に来店した客であるか否かを判定する。
そして、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDと同一判定閾値以上の類似度である正面顔データFDDiが存在する、つまり、当該来店客がその当日において既に来店済みである場合(ステップS326にてYes)には、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDを削除して、当該入口カメラ処理を終了する。
一方、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDと同一判定閾値以上の類似度である正面顔データFDDiが存在しない、つまり、当該来店客がその当日において来店済みでない場合(ステップS326にてNo)には、ステップS328へ処理を移行する。
ステップS328においてCPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDを当日来店者テーブルM2に含まれる正面顔データFDDiに追加登録する。つまり、本実施例においては、当該顔データの来店者が当日において来店した旨を特定可能な来店済み情報として、当該来店者の顔データ自体を当日来店者テーブルに登録する。
つまり、このステップS328における当日来店者テーブルM2への顔データの登録は、ステップS304にて、推定年齢が制限年齢以上であると判定された来店者、並びにステップS304にて推定年齢が制限年齢未満であると判定された来店者のうち、同一判定閾値以上の顔データの登録があること、若しくは同一人物であるとの照合が得られた類似判定閾値以上の顔データの登録がある来店者のみを対象とする。
尚、当日来店者テーブルM2へは、ステップS323において、制限年齢に達しているとの年齢確認が得られた童顔来店者の顔データが登録されるようになっており、これによって本実施例の当日来店者テーブルには、制限年齢以上であるとの確認がなされた童顔来店者並びに推定年齢が制限年齢以上であると判定された来店者の顔データのみが登録されることになり、図15に示す過去来店者テーブル更新処理が営業終了後に実施されることで、該当日来店者テーブルに基づいて更新される過去来店者テーブルについても、同様に、同一と判定される顔データの登録が有ることで制限年齢以上であるとの確認がなされた童顔来店者並びに推定年齢が制限年齢以上であると判定された来店者の顔データのみが登録されることとなる。
次に、ステップS330においてCPU21は、当日来店者テーブルM2にステップS328にて追加された正面顔データFDDiが、リピータ(過去に遊技場に来店したことがある客)の顔データであるか否かを判定し、リピータの顔データである場合(ステップS330にてYes)は、ステップS332へと処理を移行する一方、リピータの顔データでない場合(ステップS330にてNo)は、ステップS336へと処理を移行する。
このステップS332においてCPU21は、来店者数テーブルTB1が含むリピータの数と合計とを「1」増加させることにより、営業当日における既来店者の実来店者数と全体の実来店者数とを集計する。
次いで、ステップS334においてCPU21は、遊技履歴テーブルTB2iのうち当日来店者テーブルM2に追加された正面顔データFDDiを含むものにおける、来店回数の値を「1」増加させる。併せて、CPU21は、当日来店者テーブルM2に追加された正面顔データFDDiを含む遊技履歴テーブルTB2iに、計時部28が計時した来店日を示す情報(図10において「年月日」を示す情報)を追加した後、メモリ23の一時記憶領域から顔データFDを削除して、当該入口カメラ処理を終了する。
一方、ステップS336においてCPU21は、来店者数テーブルTB1が含む一見客の数と合計とを「1」増加させることにより、営業当日における新規来店者の実来店者数と全体の実来店者数とを集計する。
次いで、ステップS338においてCPU21は、遊技履歴テーブルTB2iを追加する。追加される遊技履歴テーブルTB2iには、計時部28が計時した来店日を示す情報(図10において「年月日」を示す情報)が含まれる。
具体的にステップS338においてCPU21は、ステップS347の判定で「No」と判定された新規来店者の場合については、遊技履歴テーブルTB2iを新たに追加する一方、それ以外の来店者の場合については、既に当該来店者の遊技履歴テーブルTB2iが存在していることになるので、ステップS346にて特定された顔データ、若しくは、ステップS307にて同一判定閾値以上であると判定された顔データ、若しくはステップS344にて照合により同一人物であると判定された正面顔データFDDi,FDDai、若しくは、同一判定閾値以上であると判定された顔データ、若しくは照合により同一人物であると判定された顔データが正面顔データFDDbi〜FDDeiである場合には、該FDDbi〜FDDeiとともに過去来店者テーブルM4に記憶されているFDDaiを含む遊技履歴テーブルTB2iを特定し、該特定した遊技履歴テーブルTB2iについて、計時部28が計時したその当日の来店日が追加登録されていない場合には、該当日の来店日を示す情報(図10において「年月日」を示す情報)を追加する。
そしてステップS340においてCPU21は、ステップS338にて作成された遊技履歴テーブルTB2iに、当該新規来店者の正面顔データFDDi並びに横顔データFDSi(当日来店者テーブルM2に登録されている場合)と来店回数が1回であることを示す情報とを追加する一方、「年月日」を示す情報を追加した場合については、追加した「年月日」に対応する「使用金額」、「獲得玉数」、「大当り回数」に初期値である「0」を登録するとともに、来店回数に1を加算更新した後、メモリ23の一時記憶領域から顔データFDを削除して、当該入口カメラ処理を終了する。
次に、本実施例の顧客管理コンピュータ20で実行されるプログラムによる、場内カメラ60bを用いた来店者の年齢確認に関する制御内容について、図13を参照して以下に説明する。
まず、ステップS350にて、顧客管理コンピュータ20の通信インターフェイス26は、場内カメラ60bから画像信号IMSとその場内カメラ60bの識別情報とを受信する。通信インターフェイス26は、その画像信号IMSを画像信号処理部27に出力する。画像信号処理部27は、顔データFDをCPU21に出力する。CPU21は、その顔データFDをメモリ23の図示しない一時記憶領域に記憶させる。
ステップS352においてCPU21は、通信インターフェイス26がステップS350にて受信した場内カメラ60bの識別情報と場内カメラ60bの撮像画像における顔データFDが示す顔の位置とに基づいて、遊技者が操作する遊技機30、具体的には当該遊技機の台番号を特定する。また、顧客管理コンピュータ20は、各遊技機の台番号に対応付けて当該遊技機に併設されるカード処理装置40のカード処理装置識別情報(ユニットID)を記憶しており、その記憶に基づいて特定した台番号に対応するユニットIDを特定する。カード処理装置40が特定されると、CPU21は、顔データFDとカード処理装置40の識別情報とを、メモリ23の図示しない一時記憶領域に互いに対応付けて記憶させる。
つまり、本実施例のステップS352においては、遊技場(店舗)の複数箇所に設置された撮像装置である場内カメラ60bによる撮像画像に基づき、来店者の位置である来店者位置として、各来店者の存在する遊技機が特定されており、該ステップS352を実施するCPU21によって本発明の位置特定手段が形成されている。
次に、ステップS354においてCPU21は、メモリ23の一時記憶領域を参照することにより、ステップS352にてメモリ23に記憶された顔データFDが、年齢確認が必要な客の顔データFDであることを示す情報に対応付けて記憶された顔データFDと同一の人物を示すか否かを、これら年齢確認が必要な客の顔データFDとの類似度を算出し、当該算出した類似度が同一判定閾値以上であることにより判断する。同一の人物を示すと判断した場合(ステップS354にてYes)、処理はステップS356へと移される。もしそうでないと(ステップS354にてNo)、処理はステップS360へと移される。
ステップS356においてCPU21は、通信インターフェイス26に、ステップS352にて特定されたカード処理装置40に隣接して設けられた呼出ランプ50へ宛てて、所定のランプを点灯するよう指示する旨の信号を送信させる処理を要確認来店者の位置を報知するための報知処理として行う。これにより、その呼出ランプ50が点灯するので、年齢確認が必要な遊技者の位置を遊技場の店員は容易に知ることができる。
ステップS358においてCPU21は、店員が所持するインカム70に対して前記ステップS352にて特定された台番号またはユニットIDを示す音声情報を送信する処理を要確認来店者の位置を報知するための報知処理として行う。これにより、インカム70を所持する店員は、年齢確認が必要な遊技者の位置を容易に知ることができる。またこれに併せて、入出力インターフェイス22を介して出力部25であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な遊技者の位置(台番号またはユニットID)を出力部25に表示させる処理を報知処理として行ってもよい。
つまり、本発明の報知処理手段を成すCPU21は、本発明の位置特定手段を成すステップS352において特定した来店者位置を報知するための報知処理となるステップS356およびステップS358を実施し、ステップS356において、位置特定手段を成すステップS352において特定した遊技機に対応する呼出ランプ50(報知装置)に対して報知指示を送信する処理を実施するとともに、ステップS358において、位置特定手段を成すステップS352において特定した来店者位置を示す情報を店員の所持するインカム70(端末装置)に送信する処理を実施している。
ステップS360においてCPU21は、当日来店者テーブルM2にカード処理装置40の識別情報を追加する。そのカード処理装置40の識別情報は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された際に対応付けられた顔データFDと同一の遊技者の正面顔データFDDiに対応付けられる。
また、顧客管理コンピュータ20で実行されるプログラムは、カード処理装置40からの情報の受信および登録に関し、図14に示す情報受信処理による制御を実行する。
本実施例の情報受信処理においては、図14に示すように、まず、ステップS370においてCPU21が、カード処理装置40のいずれかから遊技者の会員ID(会員登録手続きを行った者に対して遊技場が発行する会員カードの識別番号)とカード処理装置40自身の識別情報(ユニットID)とを通信インターフェイス26が受信したか否かを判断する。それらを受信したと判断した場合(ステップS370にてYes)、処理はステップS372へと移される。もしそうでないと(ステップS370にてNo)、処理はステップS376へと移される。
ステップS372においてCPU21は、通信インターフェイス26がステップS370にて受信した会員IDが、メモリ23に記憶された遊技履歴テーブルTB2iのいずれかに含まれているか否かを判断する。会員IDが含まれていると判断した場合(ステップS372にてYES)、処理はステップS370へと移される。もしそうでないと(ステップS372にてNO)、処理はステップS374へと移される。
ステップS374においてCPU21は、ステップS370にて受信したユニットIDに対応付けて当日来店者テーブルM2に登録されている顔データと受信した会員IDとを対応付けて遊技履歴テーブルに登録する。具体的には、当該顔データが遊技履歴テーブルに既に登録されていれば、その既に登録されている顔データに対応付けて会員IDを登録する。一方、当該顔データが遊技履歴テーブルに既に登録されていなければ、遊技履歴テーブルTB2iを追加し、追加した遊技履歴テーブルTB2iには、通信インターフェイス26がステップS370にて受信した会員IDと、計時部28が計時した来店日を示す情報(図10において「年月日」を示す情報)と、来店回数が1回であることを示す情報と、顔データとが登録される。ここで、顔データとしては、入口カメラ60aが撮像した結果得られた顔データFDに基づき、当日来店者テーブルM2に記憶されている正面顔データFDDiを登録するとともに、場内カメラ60bが撮像した結果得られた顔データFDを横顔データFDSiとして登録する。
ステップS376においてCPU21は、前述したカード処理装置40の遊技情報送信処理により送信された遊技情報(玉貸金額、賞球数、打込玉数、大当り回数)およびユニットIDを受信したか否かを判断する。遊技情報およびユニットIDを受信したと判断した場合には(ステップS376にてYes)、処理はステップS378へと移される。もしそうでないと(ステップS376にてNo)、処理はステップS370へと移される。
ステップS378においてCPU21は、受信したユニットIDに対応付けて当日来店者テーブルに登録されている顔データを遊技履歴テーブルTB2iにおいて検索し、当該顔データに対応する遊技履歴を更新する。具体的には、遊技履歴のうち、使用金額を受信した玉貸金額分加算更新し、獲得玉数を受信した賞球数と打込玉数の差数分加算更新し、大当り回数を受信した大当り回数分加算更新する。
次に、本実施例の顧客管理コンピュータ20において、営業終了後の所定時間(本実施例では、午後11時30分)にプログラムに基づき実行される過去来店者テーブル更新処理について、図15に基づいて以下に説明する。
まず、本実施例の過去来店者テーブル更新処理においては、図15に示すように、Sk1のステップにおいてCPU21は、当日来店者テーブルM2から童顔フラグに「1」が登録されている制限年齢を満たす童顔の新規来店者の顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)とを抽出する。
そして、Sk2のステップに進み、該抽出した顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)を過去来店者テーブルに登録する。具体的に、正面顔データFDDiをFDDaiに登録し(iは過去来店者テーブルに既に登録されているi値に基づく新たな整数値)、横顔データFDSiを過去来店者テーブルの横顔データFDSi(iは過去来店者テーブルに既に登録されているi値に基づく新たな整数値であって、正面顔データFDDaiのiの値と同一)として登録するとともに、当該顔データに対応する童顔フラグに「1」を登録する。この際、遊技履歴テーブルに記憶されている正面顔データFDDiについても、正面顔データFDDaiに更新する。
尚、この登録の際しては、過去来店者テーブルM4において要注意フラグVFiに「1」が登録されている顔データと、新たに登録する顔データとが一致(類似度が同一閾値以上である)するか否かを判定し、新たに登録しようとする顔データが、要報知来店者と指定されることで既に過去来店者テーブルM4に登録済みであるか否かが確認され、一致する場合には、既に登録されているものと判断して、当該顔データの新たな登録を実施しないことで、同一の顔データが重複して登録されることが回避されるようになっている。
そして、これら抽出した制限年齢を満たす童顔の新規来店者の顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)の過去来店者テーブルM4への登録を実施した後、該抽出した制限年齢を満たす童顔の新規来店者の顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)を、当該遊技場を個々に識別可能な遊技場IDとともに、中央管理サーバ150に対して送信することで(Sk3)、各遊技場に新規来店した制限年齢を満たす童顔の来店者の顔画像が、中央管理サーバ150に通知され、後述するように、各遊技場に対して配信されるようになる。
尚、本実施例では、これら送信の完了時において、抽出した童顔フラグに「1」が登録されている顔データを、当日来店者テーブルM2から削除することで、以下の童顔フラグに「1」が登録されていない顔データに対する処理を、容易に実施できるようにしている。
この中央管理サーバ150への送信が完了した後にCPU21は、Sk4のステップに進み、当日来店者テーブルM2から童顔フラグに「1」が登録されていない(つまり、「0」が登録されている)顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)、すなわち、当日来店者テーブルM2に、削除されずに残存している童顔ではない来店者の顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)の内から、1つの顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)を抽出する(Sk4)。
そして、該抽出した顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)と、既に過去来店者テーブルM4に登録されている各過去来店者の顔データ(正面顔データFDDai〜FDDei、横顔データFDSi)との類似度(正面顔データ並びに横顔データの類似度の平均値)を算出し、同一人物である可能性のある最も類似度が高い顔データを特定する(Sk5)。
そして、ステップSk5にて特定した顔データの類似度が、同一判定閾値(本実施例では、正面顔データと横顔データとの類似度の平均であるので85としている)以上であるか否か、つまり、同一判定閾値以上の類似度である顔データが存在するか否かを判定する(Sk6)。
そして、同一判定閾値以上の顔データが存在しない場合(類似度が同一判定閾値未満である場合)、つまり、当該来店者が過去に来店していない新規の来店者である場合には、Sk9のステップに進んで、当該顔データを過去来店者テーブルM4へ追加登録するとともに、対応する童顔フラグに「0」を登録し、当該顔データを当日来店者テーブルM2から削除した後、Sk8のステップに進む。尚、この際、該新規の来店者の正面顔データFDDiが登録されている遊技履歴テーブルについても、正面顔データFDDiを過去来店者テーブルM4へ追加登録とした正面顔データFDDaiに更新する。
一方、ステップSk6の判定において同一判定閾値以上の顔データが存在する場合(類似度が同一判定閾値以上である場合)、つまり、当該来店者が過去に来店している来店者である場合には、Sk6のステップにて特定した過去来店者テーブルM4に登録されている顔データを、Sk4のステップにて当日来店者テーブルM2から選出した顔データに上書き更新した後、当該顔データを当日来店者テーブルM2から削除する。
この上書き更新として具体的には、当日来店者テーブルM2から選出した顔データの内、正面顔データFDDiを、同一判定閾値以上であると判定された過去来店者テーブルM4に登録されている正面顔データのFDDaiに上書き更新するとともに、当日来店者テーブルM2から選出した顔データの横顔データFDSiを、同一判定閾値以上であると判定された過去来店者テーブルM4に登録されている横顔データFDSiに上書き更新する。尚、この際、前述したように、上書きされる前の正面顔データFDDaiは正面顔データFDDbiに上書き変更され、上書きされる前の正面顔データFDDbiは正面顔データFDDciに上書き変更されるように、順次、正面顔データが変更される。
尚、この正面顔データのFDDaiに上書き更新に伴い、上書き更新前の正面顔データのFDDaiが記憶されている遊技履歴テーブルの正面顔データについても、正面顔データFDDiをFDDaiとして上書き更新する。
そして、Sk8のステップに進んで、未処理の顔データが当日来店者テーブルM2に存在するか否か、つまり、削除されていない顔データが当日来店者テーブルM2に残存するか否かを判定し、未処理の顔データが存在する場合には、Sk4のステップに戻って、Sk4〜Sk8の処理を繰返し実施することで、当日来店者テーブルM2に登録されている童顔フラグが「0」である全ての顔データについて、Sk4〜Sk8の処理が実施されることで、新規の来店者の顔データが過去来店者テーブルM4に追加登録されるとともに、過去来店者が来店する毎に、当該来店者の顔データが、最新の顔データに更新されるようになっている。
次に、本実施例の中央管理サーバ150において実施される処理について、図18に基づいて以下に説明する。
尚、本実施例に用いた中央管理サーバ150としては、各遊技場の顧客管理コンピュータ20とのデータの送受や、受信した顔データの類似度によるグループ化処理等を行うプログラムが搭載された、比較的処理能力に優れたサーバコンピュータを用いている。
本実施例の中央管理サーバ150は、図18に示すように、各遊技場の顧客管理コンピュータ20にて前述した過去来店者テーブル更新処理(図15)が実施されることにより、該過去来店者テーブル更新処理のSk3のステップにて送信される、制限年齢を満たす童顔の新規来店者の顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)と、当該遊技場を個々に識別可能な遊技場IDとを受信する。
尚、中央管理サーバ150は、各遊技場の顧客管理コンピュータ20が、一斉にデータの送信を行うことによる不都合を解消するために、各客管理コンピュータ20からデータの送信に先立って送信される、遊技場IDを含む送信許諾要求の受信に応じて、遊技場IDを含む送信許諾を適宜に返信するようになっており、該送信許諾の返信に応じて顧客管理コンピュータ20は、データの送信を開始する。
これら各遊技場の顧客管理コンピュータ20から送信された制限年齢を満たす童顔の新規来店者の顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)は、遊技場IDとともに、一時的に、各遊技場毎に個別に記憶される。
そして、全ての遊技場の顧客管理コンピュータ20からの童顔新規来店者の顔データの受信が完了したことに応じて中央管理サーバ150は、処理プログラムに基づいて、同一の来店者の顔データをグループ化するグループ化処理を実施する。
具体的には、受信した各顔データ(正面顔データFDDiと横顔データFDSi)について、顧客管理コンピュータ20と同様に、各種特徴量を抽出し、該抽出した各種特徴量の一致状況に基づいて類似度を各顔データ毎に算出する。
そして、算出した類似度が同一判定閾値(本実施例では85)以上である顔データが存在する場合には、該顔データを同一の童顔来店者の顔データとなるようグループ化する。
例えば、遊技場Aの顔データ(正面顔データFDDaと横顔データFDSa)と、遊技場Cの顔データ(正面顔データFDDcと横顔データFDSc)とが、同一判定閾値以上である場合であれば、正面顔データFDDaと正面顔データFDDcとが、過去来店者者テーブルに同一の童顔来店者の顔データとして登録されるように、同一人物であることを示す所定の識別データが付与された、グループ化データとして対応付けて記憶されるとともに、遊技場Aの顔データ(正面顔データFDDaと横顔データFDSa)と、遊技場Cの顔データ(正面顔データFDDcと横顔データFDSc)とが、一時記憶された各遊技場の顔データから削除される。
尚、グループ化データとしては、グループ化された顔データの送信元の遊技場の遊技場IDのデータも、対応付けて記憶されるとともに、1つの横顔データFDSiも、対応付けて記憶されるようになっており、該横顔データFDSiとしては、当該童顔遊技者の遊技場Aの横顔データFDSaと、遊技場Cの横顔データFDScの内、正面顔データFDDaと正面顔データFDDcとの類似度が高い方の横顔データを選択するようになっている。
尚、上記した例では、同一判定閾値以上である顔データが2つの場合を例示したが、これが3つ以上であっても良い。
これら同一の童顔来店者の顔データのグループ化を実施した後に中央管理サーバ150は、各遊技場から受信した童顔新規来店者の顔データ(登録顔データ)を、送信元の遊技場以外の他の遊技場の顧客管理コンピュータ20に対して配信するとともに、全ての遊技場に対してグループ化データ(登録顔データ)を配信する。
具体的には、遊技場Aから受信して一時記憶した童顔新規来店者の顔データ(登録顔データ)を、遊技場A以外の他の遊技場の顧客管理コンピュータ20に対して配信し、遊技場Bから受信して一時記憶した童顔新規来店者の顔データ(登録顔データ)を、遊技場B以外の他の遊技場の顧客管理コンピュータ20に対して配信するというように、登録顔データを送信元の遊技場以外の他の遊技場の顧客管理コンピュータ20に対して配信する。
そして、この登録顔データの配信に応じて各遊技場の顧客管理コンピュータ20(CPU21)は、受信した登録顔データを過去来店者テーブルM4へ登録する。
具体的には、図18に示すように、受信した登録顔データの内、グループ化データを特定するとともに、当該グループ化データに含まれる遊技場IDが、自己の遊技場IDに一致するか否かを判定する。
そして、自己の遊技場IDに一致しない場合は、当該グループ化データに含まれる各正面顔データと横顔データ並びに童顔フラグ「1」とを、過去来店者テーブルM4に追加登録する一方、自己の遊技場IDに一致する場合には、当該グループ化データに含まれる正面顔データに一致する過去来店者テーブルM4に、登録されている童顔フラグ「1」を有する正面顔データを特定する。
そして、特定した正面顔データの童顔来店者の他の正面顔データとして、受信した当該グループ化データに含まれる特定した正面顔データ以外の正面顔データを追加登録するとともに、受信した当該グループ化データに含まれる横顔データを、特定した正面顔データに対応する横顔データとして上書き更新する。
次いで、受信した登録顔データの内、グループ化データではない各顔データ(正面顔データと横顔データ)並びに童顔フラグ「1」とを、過去来店者テーブルM4に追加登録する。
つまり、本実施例の年齢認証システムは、各遊技場(店舗)に設置された顧客管理コンピュータ20(年齢認証装置)とデータ通信可能に接続され、本発明の登録手段となるメモリ23の当日来店者テーブルM2に登録されている童顔来店者の顔(画像)データを各遊技場(店舗)の顧客管理コンピュータ20(年齢認証装置)から収集し、該収集した顔(画像)データを各遊技場(店舗)の顧客管理コンピュータ20(年齢認証装置)に対して配信する中央管理サーバ150(管理装置)を備え、各遊技場(店舗)の顧客管理コンピュータ20(年齢認証装置)は、中央管理サーバ150(管理装置)から配信される顔(画像)データを、メモリ23の過去来店者テーブルM4に追加登録するようになっている。
最後に、図16を参照して出力部25に表示される表示画面を説明する。該表示画面には、各入口カメラ60aの撮像画像が表示されるともに、その撮像画像上において前述したような各種の報知画像が表示されている。また、その右端部には、要確認である旨が表示されている来店者が、年齢確認の結果、制限年齢を満たしていない場合に操作される「年齢OK」ボタン110と制限年齢を満たしていなかった場合に操作される「年齢NG」ボタン112とが設けられるとともに、その下部には「カメラ切替」ボタン114が設けられている。この「カメラ切替」ボタン114が操作されると、表示される撮像画像が入口カメラ60aのものから、場内カメラ60bの撮像画像に切り替わる。また、各撮像画像上において、店員が来店者を指定する操作を行うと、当該指定された来店者の顔画像に一致する顔データが遊技履歴テーブルから検索され、その顔データに対応付けて登録されている遊技履歴(使用金額、獲得玉数および大当り回数)および来店回数が表示画面上に併せて表示され、この表示内容を確認することで常連客等の来店を迅速に判断できる。
以上、本実施例の年齢認証システムによれば、制限年齢に達していないと推定される来店者であっても、適正年齢確認済来店者として、当日来店者テーブルM2若しくは過去来店者テーブルM4に顔(画像)データが登録されていれば、該登録されている顔(画像)データが類似顔画像データとして判定されることによって報知処理が実施されなくなるので、一旦、制限年齢に達している旨の確認がとれた来店者に対して繰り返し年齢確認が行われ、該来店者に不快感を与えてしまうという事態、並びにこれら不快感を与えることによる来店者の減少を回避できる。
また、本実施例の年齢認証システムによれば、類似判定閾値以上であって同一判定閾値未満の顔データが登録されている場合には、顧客管理コンピュータ20において、自動的に照合画面が表示されるようになるので、当該来店者の所在場所に出向くことなく係員等が目視にて同一人物であるか否かを判断できるようになるので、来店者が適正年齢確認済来店者であるか否かの判定精度を向上できるとともに、これら同一人物確認に要する負荷も低減することができる。
また、本実施例の年齢認証システムによれば、算出された類似度が同一判定閾値以上である場合、つまり、登録されていると判定された類似顔(画像)データの顔画像と撮像装置により撮像した顔画像とが、同一人物である可能性が著しく高い場合については、第二報知処理となる照合画面が表示されないので、照合画面に表示された顔画像が同一人物であるか否かを判断する係員等の手間を省くことができる。
また、本実施例の年齢認証システムによれば、同一(1人)の童顔来店者(適正年齢確認済来店者)について、複数の顔(画像)データが追加登録されることにより、これら追加登録された各顔(画像)データとの類似度により、登録判定手段となる顧客管理コンピュータ20による類似する顔(画像)データの有無判定が実施されることになるので、これら顧客管理コンピュータ20(登録判定手段)による判定精度を向上できる。
また、本実施例の年齢認証システムによれば、いずれかの遊技場(店舗)にて制限年齢に達している旨の確認がとれていれば、他の遊技場(店舗)においても童顔来店者(適正年齢確認済来店者)であると判定されるようになるので、当該来店者が、他の遊技場(店舗)において年齢確認を再度受けることを極力解消でき、該来店者に不快感を与えてしまうという事態、並びにこれら不快感を与えることによる来店者の減少を、さらに回避できる。
また、本実施例の年齢認証システムによれば、場内カメラ60bによる撮像画像に基づいて来店者位置を特定し、その位置を報知するので、遊技場は、制限年齢に達していないと推定される来店者を容易に特定できる。制限年齢に達していないと推定される来店者が容易に特定されるので、迅速に年齢確認を実施できる。
また、本実施例の年齢認証システムによれば、呼出ランプ50を動作させることにより、制限年齢に達していないと推定される来店者の位置を店員に報知する。これにより、フロア店員が年齢確認の必要な来店者を容易に特定でき、迅速に年齢確認を実施できる。
また、本実施例の年齢認証システムによれば、来店者位置をインカム70に送信することにより、制限年齢に達していないと推定される来店者の位置を店員に報知する。これにより、店員が年齢確認の必要な来店者を容易に特定でき、迅速に年齢確認を実施できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、照合画面において「別人」の選択操作部118の操作を受付けたときには、ステップS316に移行して、類似度が類似閾値以上の顔データが存在しない場合と同様に、「未成年」の報知を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、「別人」の選択操作部118の操作を受付けた該照合画面に、「年齢OK」と「年齢NG」の選択操作部を更に表示して、当該来店者が、童顔来店者であるか否かを、直接受付けるようにしても良い。
また、前記実施例では、中央管理サーバ150を個別に設けた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら中央管理サーバ150の機能を、遊技場に設けられた1の顧客管理コンピュータ20が実施するようにしても良い。
また、前記実施例では来店者の顔画像について、初めに年齢の推定処理を実施して、推定年齢が制限年齢以上か否かを判定し、該推定年齢による判定の後に、制限年齢に達していないと判定された顔画像について類似判定閾値による判定を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮像された全ての顔画像について、初めに類似判定閾値による判定を実施した後に、類似度が類似判定閾値未満の来店者について、年齢の推定処理を実施して、推定年齢が制限年齢以上か否かを判定するようにしても良い。
また、前記実施例では、当日来店者テーブルM2に登録された童顔新規来店者の顔データのみを中央管理サーバ150に対して送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ステップS345の顔データ追加登録処理にて追加登録される童顔来店者の顔データ並びに当該童顔来店者の既に登録されている顔データとを併せて中央管理サーバ150に送信し、該中央管理サーバ150が、当該遊技場以外の他の遊技場の顧客管理コンピュータ20に対して、追加登録される童顔来店者の顔データ並びに当該童顔来店者の既に登録されている顔データを配信することで、他の遊技場の顧客管理コンピュータ20においても、既に登録されている童顔来店者の顔データに、該配信された新たな顔データが追加登録されるようにしても良い。
また、前記実施例では、図15に示す過去来店者テーブル更新処理において、制限年齢を満たす来店者の正面顔データFDDaiが、該来店者が来店した遊技場の顧客管理コンピュータ20においてのみ、新しい正面顔データに更新されるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら過去来店者テーブル更新処理において、更新前の正面顔データFDDaiと、新たな正面顔データFDDiとを対応付けて顧客管理コンピュータ20に対して送信し、該顧客管理コンピュータ20が他の遊技場の顧客管理コンピュータ20に配信することで、1の遊技場に来店するのみで、全ての遊技場の顧客管理コンピュータ20における当該来店者の顔データが、最新の顔データに更新されるようにしても良い。
また、前記実施例では、年齢確認により制限年齢未満と確認された来店者の顔データを登録していないが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら制限年齢未満と確認された来店者の顔データも、制限年齢違反来店者として登録しておき、年齢推定処理にて推定した年齢が制限年齢未満である場合に、該来店者の顔データと制限年齢違反来店者の顔データとの類似度並びに同一判定閾値に基づく同一判定を実施して、当該来店者が制限年齢違反来店者と同一人物であると判定されたときには、インカム70にて、制限年齢違反来店者の来店があったことを迅速に報知して、これら制限年齢違反来店者の入店に迅速に対応できるようにしても良い。
また、前記実施例では、登録顔データを、送信元以外の他の遊技場の顧客管理コンピュータ20に対して送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、送信元を含む全ての遊技場の顧客管理コンピュータ20に登録顔データを送信するようにし、該登録顔データを受信した顧客管理コンピュータ20において、自遊技場から送信した登録顔データを識別し、該自遊技場から送信した登録顔データ以外の登録顔データを、過去来店者テーブルM4に追加登録するようにしても良い。
また、前記実施例のステップS322にて制限年齢以上の客の顔を示していないと判断された場合において、通信インターフェイス26に対し、会員カードの受付けを停止するための制御信号をカード処理装置40に送信させてもよい。通常の場合、制限年齢未満の客は会員カードを持っていないので、カード処理装置40会員カードの受付けを停止する必要はない。しかしながら、正規の会員が所有する会員カードを盗んで使用することが考えられるとき、正規の会員と遊技場とが被害を被ることを防止するため、このような制御を行うことが望ましい。
また、前記実施例のステップS356においてCPU21は、呼出ランプ50へ宛てて報知指示信号を送信させることに代え、カード処理装置40へ宛てて報知指示信号を送信させてもよい。そして、報知指示信号を受信したカード処理装置40において、LCD48にて年齢確認が必要な旨を表示したり、当該来店者の顔画像を表示させる報知処理を行ってもよい
また、前記実施例のステップS358においてCPU21は、インカム70へ宛てて音声信号を送信させることに代え、店員に画像表示機能を有する端末装置を所持させ、当該端末装置に対して年齢確認が必要な来店者の存在する台番号と顔画像とを送信するようにしてもよい。
また、前記実施例においては、顧客管理サーバ20の表示画面に表示されている撮像画像上において、年齢確認が必要である旨の報知が行われている来店者の顔画像について、同画面上において適正年齢来店者の顔画像である旨の入力を受付けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、報知処理の対象となった来店者の顔画像の一覧を表示し、その一覧の中から適正年齢来店者の顔画像の指定を受付けてもよい。
また、前記実施例においては、顧客管理サーバ20の表示画面に表示されている撮像画像上において、照合確認が必要である旨の報知が行われている来店者の顔画像について操作が行われたことを条件に、照合画面を表示して同一人物であるか否かを受付けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、照合確認が必要である来店者の顔画像についての操作が行われなくとも、自動的に照合画面を表示したり、これら照合確認が必要である来店者が複数存在する場合には、複数の来店者の顔画像と、当該顔画像と類似判定閾値以上の類似度を有する登録済みの顔データによる顔画像とを一覧表示し、複数の来店者の照合確認を同時に受付けできるようにしても良い。
また、前記実施例においては、報知装置としての呼出ランプ50が遊技機1台に対して1台設けられていたが、これに限定されるものではなく、遊技機複数台(例えば、2台)に対して1台の呼出ランプ50を設けてもよい。
また、前記実施例においては、店としてパチンコ機やスロットマシン等の遊技機が設置される遊技場を例にとり鋭明したが、年齢制限が設けられている店であれば、どのような店であってもよく、例えば、ゲームセンターや競馬場、あるいは酒類が提供される飲食店であってもよい。
また、前記実施例においては、来店者が営業当日(来店者数集計期間)に来店済みであることを特定可能な来店済み情報として、当該来店者の顔画像データ自体を当日来店者テーブルに登録しているが、これに限定されるものではなく、例えば、過去来店者テーブルの各顔画像データに対応付けてIDを登線しておき、当日来店した来店者については、該来店者の顔画像データに対応するIDのみを来店済み情報として、当日来店者テーブルに登録してもよい。
また、前記実施例においては、会員カードを受付けて処理する記録媒体処理装置として、各遊技機に併設されるカード処理装置40が説明されているが、これに限定されず会員カードを受付けて処理する装置であればよく、例えば遊技機設置島の端部等に設置され、会員カードを受付けて、当該会員に対して情報を提供する情報提供装置であってもよい。
また、前記実施例においては、顧客管理コンピュータ20における年齢確認が必要である旨の報知(ステップS316)、要注意客が来店した旨の報知(ステップS310)、常連客が来店した旨の報知(ステップS314)および要照合確認客が来店した旨の報知(ステップS341)が出力部25であるタッチパネルディスプレイに表示することにより行われたが、これに限らず、例えば音声により報知が行われてもよいし、他の表示端末装置に報知信号を送信するようにしてもよい。
また、前記実施例においては、入口カメラ60aで撮像された顔画像に基づいて、要確認顔データとして登録されると、その後場内カメラ60bで撮像されたときに、当該顔画像の来店者が存在する遊技機の台番号(またはユニットID)が報知された。しかし、子供等の場合には、遊技機で遊技を行うことなく店内を動き回ることもあるので、入口カメラ60aで撮像され、年齢確認が必要と判定きれた来店者については、その後各入口カメラ60aおよび場内カメラ60bの撮像画像上で追跡し、当該来店者の存在位置を常時報知するようにしてもよい。
また、前記実施例においては、顔画像データにのみ基づいて年齢が推定されたが、これに限らず、例えば顔面像データに加えて、来店者の身長や性別を撮像画像上で特定し、それらを加味して年齢を推定してもよい。
また、前記実施例の当日来店者テーブル、過去来店者テーブルおよび遊技履歴テーブルにおいては、来店者の顔データ(顔画像データ)として、正面顔データと横顔データの両方を登録しているが、いずれか一方のみを登録するようにしてもよい。
また、前記実施例においては、来店者数として実来店者数のみを集計し、出力可能としているが、これに加えて延べ来店者数も集計し、出力可能としてもよい。具体的には、図12のステップS326における本日来店済みか否かの判定に先立って、ステップS330と同様にリピータであるか否かを判定するステップを追加し、リピータであると判定されれば、リピータの延べ来店者数を加算更新し、リピータでないと判定されれば、一見客の延べ来店者数を加算更新し、これらに併せて全体の延べ来店者数を加算更新すればよい。
また、前記実施例においては、前述したように、算出される類似度の値が、類似判定閾値や同一判定閾値以上であることにより、類似或いは同一と判定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら算出される類似度の値が、類似判定閾値や同一判定閾値よりも大きいこと(算出される類似度が、同一(類似)性が高い程、小さな値となる指数である場合には、類似判定閾値や同一判定閾値よりも小さいこと)により、類似或いは同一と判定する、つまり、類似度の値が類似判定閾値や同一判定閾値と同じである場合には、類似或いは同一と判定しないようにしても良い。
また、前記実施例では、算出された類似度が類似判定閾値以上の正面顔データが登録されているか否かを先ず判定した(S306)後に、更に算出された類似度が同一判定閾値以上であるか否かを判定する(S307)ようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、逆に、算出された類似度が同一判定閾値以上である正面顔データが登録されているか否かを先ず判定した後に、該登録がないときに、該算出された類似度が類似判定閾値以上である正面顔データが登録されているか否かを判定するようにしても良い。
また、本件発明は、上述したように、同一の来店者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該来店者に不快感を与えてしまうという事態、並びにこれら不快感を与えることによる来店者の減少を回避することのできる年齢認証システムを提供することを課題としているが、これらの課題以外に、以下の第二〜第四の課題を解決することもできる。
つまり、特開2007−20653号公報には、カメラから画像データを取得し、取得した画像データから顔情報を取得し、取得した顔情報に基づいて来店者数を集計する顧客分析管理装置が開示されている。
しかし、この発明によると、来店者数の集計期間(例えば、1営業日)に同一人が複数回来店した場合に、その都度来店者数の加算が行われるため、実来店者数を正確に集計できないという問題点がある。
よって前記実施形態に記載された発明は、このような問題点にも着目してなされたもので、実来店者数を正確に集計することのできる来店者管理システムを提供することを目的としている。
この第二の課題を解決するために、前記実施形態に記載された発明は、来店者の顔を撮像する撮像装置と、該撮像装置により撮像された来店者の顔画像に基づいて来店者数を集計管理する管理装置とを備え、前記管理装置は、予め定められた来店者数集計期間に前記撮像装置により撮像された顔画像に基づいて該顔画像の来店者が来店した旨を特定可能な情報である来店済み情報を登録する来店済み情報登録手段と、前記撮像装置により撮像された顔画像の来店者について、前記来店済み情報が前記来店済み情報登録手段に登録されているか否かを判定する来店判定手段と、該来店判定手段により登録されていないと判定されたことを条件として来店者数を加算更新する実来店者数集計手段とを含むことを特徴とする来店者管理システムである。
このような構成によれば、撮像装置により撮像された顔画像の来店者について、来店済み情報が来店済み情報登録手段に登録されているか否かを判定し、来店済み情報が登録されていないと判定されると、来店者数を加算更新する。これにより、来店済みの人物が店に出入りするたびに来店者数が増加するという事態は回避される。その結果、実来店者数を正確に集計できる。
また、前記実施形態に記載された発明においては、以下のような構成を含むようにしてもよい。つまり、前記管理装置は、前記来店者数集計期間よりも前の過去所定期間において来店した来店者の顔画像データを登録する既来店者登録手段と、前記撮像装置により撮像された来店者の顔画像データが前記既来店者登録手段に登録されているか否か判定する既来店判定手段と、を有し、前記実来店者数集計手段は、前記来店判定手段により来店済み情報が登録きれていないと判定され、かつ前記既来店判定手段により顔画像データが登録されていると判定されたことを条件として既来店者数を加算更新する一方、前記来店判定手段により来店済み情報が登録されていないと判定され、かつ前記既来店判定手段により顔画像データが登録されていないと判定されたことを条件として新規来店者数を加算更新する。
このような構成によれば、撮像装置により撮像された顔画像の来店者について、過去所定期間において来店した来店者と判定されたか否かに応じて、既来店者数と新規来店者数とのうち一方を加算更新する。これにより、既来店者の来店が多いのか、新規来店者が多いのか、容易に知ることができる。
また、前記実施形態に記載された発明においては、以下のような構成を含むようにしてもよい。つまり、前記管理装置は、前記来店者の顔画像データに対応付けて、当該来店者の来店回数を管理する来店者別来店回数管理手段と、前記来店判定手段により来店済み情報が登録されていないと判定されたことを条件として、判定の対象となった来店者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数を加算更新する来店者別来店回数集計手段と、を有する。
このような構成によれば、各来店者の来店回数を把握することができる。これにより、例えば来店回数に応じたサービスの提供等が可能となる。
また、前記実施形態に記載された発明においては、以下のような構成を含むようにしてもよい。つまり、前記管理装置は、前記撮像装置の撮像画像を表示する表示手段と、該表示手段に表示された撮像画像において、来店者の指定を受付ける来店者指定手段と、を有し、該来店者指定手段にて指定を受付けた来店者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数または遊技履歴を前記表示手段に表示する。
このような構成によれば、来店者の来店回数または遊技履歴を来店時点で把握し、迅速な対応が可能となる。
また、前記実施形態に記載された発明においては、以下のような構成を含むようにしてもよい。つまり、前記管理装置は、前記撮像装置により撮像された来店者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数または遊技履歴が予め定められた報知条件を満たしていることを条件として報知処理を行う報知処理手段を有する。
このような構成によれば、来店回数または遊技履歴が予め定められた報知条件を満たしている来店者が来店すると、そのことが報知される。これにより、来店回数または遊技履歴が報知条件を満たしている来店者を迅速に把握し対応が可能となる。
また、従来、会員登録を行った遊技者については、カード処理装置において会員カードが使用されることにより、当該会員カードの会員IDとともに遊技情報を収集し、該会員IDに対応付けて当該会員の遊技履歴を収集・管理することができた。
しかし、会員登録を行っていない遊技者については、遊技履歴を収集・管理することができないという問題があった。
よって前記実施形態に記載された発明は、このような問題点にも着目してなされたもので、会員登録を行っていない遊技者についても、遊技履歴を収集・管理することのできる来店者管理システムを提供することを第三の目的としている。
この第三の課題を解決するために、前記実施形態に記載された発明は、前記撮像装置は、店内に複数設置される遊技機の周辺を撮像可能な撮像装置を含み、前記管理装置は、前記遊技機における遊技に関連して発生する遊技情報を収集する遊技情報収集手段と、前記撮像装置の撮像画像に基づいて、前記来店者が遊技を行っている遊技機を特定する遊技機特定手段と、該遊技機特定手段により特定した遊技機について前記遊技情報収集手段により収集した遊技情報を前記来店者の遊技履歴として集計する遊技履歴集計手段と、該来店者の顔画像データに対応付けて前記遊技履歴集計手段により集計された遊技履歴を管理する遊技履歴管理手段と、を有することを特徴とする来店者管理システムである。
このような構成によれば、会員登録を行っていない来店者についても、遊技履歴を収集・管理することができる。これにより、例えば会員登録を行っていない来店者についても遊技履歴に応じたサービスの提供等が可能となる。
また、従来、会員登録を行った遊技者については、会員カードの会員IDに対応付けて氏名、住所等の会員情報が管理されていた。
しかし、当該会員の顔画像については、会員登録時に顔画像の撮影等の手間を会員にかけるのを回避するため、管理することができなかった。
よって前記実施形態に記載された発明は、このような問題点にも着目してなされたもので、会員登録時に顔画像の撮影等の手間を会員にかけることなく、各会員の顔画像を管理することのできる会員管理システムを提供することを第四の目的としている。
この第四の課題を解決するために、前記実施形態に記載された発明は、前記管理装置は、会員登録を行った会員に対して発行される記録媒体に記録され、当該会員を個々に識別するための識別情報に対応付けて該会員に関する会員情報を管理する会員情報管理手段を有し、前記撮像装置は、店内に設置され前記記録媒体を受付けて処理する記録媒体処理装置の周辺を撮像可能な撮像装置を含み、前記管理装置は、前記記録媒体処理装置にて受付けられた記録媒体の識別情報を受信したことに基づいて、前記撮像装置により撮像された該記録媒体を所有する来店者の顔画像データと前記受信した識別情報とを対応付けて管理することを特徴とする会員管理システムである。
このような構成によれば、会員登録時に顔画像の撮影等の手間をかけることなく、来店者の顔画像データと識別情報とを対応付けて管理することができる。