以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の監視装置は、有価価値媒体の使用者の顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得手段(例えば、図10の顔画像取得部221)と、前記有価価値媒体を識別する識別情報に対応付けて、前記有価価値媒体の所有者の顔画像を記憶する管理情報記憶手段(例えば、図10の媒体貸出管理データベース29)と、予め登録された顔画像を蓄積者の顔画像データベースとして蓄積する蓄積手段(例えば、図10の生体情報データベース22)と、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積者の顔画像データベースに蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)と、前記照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段(例えば、図10の類似度判定部233)と、前記類似度判定手段の判定結果に基づいて、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像である場合、前記有価価値媒体の識別情報に基づいて、前記照合対象者が使用した前記有価価値媒体の所有者の顔画像が、前記照合対象者の顔画像であるか否かを判定する使用者判定手段(例えば、図10の管理データベース処理部224)と、前記使用者判定手段により、前記照合対象者の顔画像が前記所有者の顔画像ではないと判定された場合、前記有価価値媒体の識別情報に基づいて、前記照合対象者の顔画像であると判定された前記蓄積者の顔画像に対応付けて、使用された前記有価価値媒体の所有者の顔画像、および、前記照合対象者の顔画像が前記所有者の顔画像ではないと判定された不一致回数の情報を不一致情報として前記蓄積者の顔画像データベースに記録する不一致情報記録手段(例えば、図10の生体情報DB管理部225)と、前記使用者判定手段により、前記照合対象者の顔画像が前記所有者の顔画像ではないと判定された場合、前記蓄積者の顔画像データベースに記録されている不一致情報に基づいて、不一致回数が所定回数よりも多く、かつ、前記照合対象者の顔画像が前記所有者の顔画像ではないと判定された所有者の顔画像により特定される、前記照合対象者の顔画像が前記所有者の顔画像ではないと判定された所有者の人数が所定数よりも多いとき、前記照合対象者が不正者であることを通知する通知手段(例えば、図10の不正者通知部226e)とを含み、前記類似度判定手段の判定結果に基づいて、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像ではない場合、前記照合対象者の顔画像が、前記蓄積者の顔画像として、前記顔画像データベースに蓄積される。
画像を撮像する撮像手段(例えば、図9のカメラ45)と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記照合対象者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段(例えば、図9の顔画像抽出部202)と、前記照合対象者の顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段(例えば、図10の特徴量抽出部231)とをさらに含ませるようにすることができ、前記照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)には、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算し、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合させるようにすることができる。
本発明の一側面の監視方法およびプログラムは、有価価値媒体の使用者の顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得ステップ(例えば、図15のステップS42)と、前記有価価値媒体を識別する識別情報に対応付けて、前記有価価値媒体の所有者の顔画像を記憶する管理情報記憶ステップと、予め登録された顔画像を蓄積者の顔画像データベースとして蓄積する蓄積ステップ(例えば、図15のステップS46)と、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積者の顔画像データベースに蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合ステップ(例えば、図15のステップS44)と、前記照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップ(例えば、図15のステップS45)と、前記類似度判定ステップの処理での判定結果に基づいて、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像である場合、前記有価価値媒体の識別情報に基づいて、前記照合対象者が使用した前記有価価値媒体の所有者の顔画像が、前記照合対象者の顔画像であるか否かを判定する使用者判定ステップ(例えば、図15のステップS53)と、前記使用者判定ステップの処理により、前記照合対象者の顔画像が前記所有者の顔画像ではないと判定された場合、前記有価価値媒体の識別情報に基づいて、前記照合対象者の顔画像であると判定された前記蓄積者の顔画像に対応付けて、使用された前記有価価値媒体の所有者の顔画像、および、前記照合対象者の顔画像が前記所有者の顔画像ではないと判定された不一致回数の情報を不一致情報として前記蓄積者の顔画像データベースに記録する不一致情報記録ステップ(例えば、図16のステップS72,S73)と、前記使用者判定ステップの処理により、前記照合対象者の顔画像が前記所有者の顔画像ではないと判定された場合、前記蓄積者の顔画像データベースに記録されている不一致情報に基づいて、不一致回数が所定回数よりも多く、かつ、前記照合対象者の顔画像が前記所有者の顔画像ではないと判定された所有者の顔画像により特定される、前記照合対象者の顔画像が前記所有者の顔画像ではないと判定された所有者の人数が所定数よりも多いとき、前記照合対象者が不正者であることを通知する通知ステップ(例えば、図16のステップS77)とを含み、前記類似度判定ステップの処理での判定結果に基づいて、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像ではない場合、前記照合対象者の顔画像が、前記蓄積者の顔画像として、前記顔画像データベースに蓄積される。
図1は、本発明に係る遊技店の監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、生体情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ生体情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
生体情報管理センタ2は、生体情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、生体情報管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3で管理されている登録遊技者DBを各遊技店1により生成される未登録遊技者DBに基づいて更新すると共に、更新した最新の登録遊技者DBを各遊技店1の生体情報認識装置21に対して配信する。
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると共に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
生体情報認識装置21は、カメラ45−1乃至45−m,49,53,57、入口カメラ59−1乃至59−p、および店内カメラ61−1乃至61−qにより撮像された画像より、それぞれ画像処理ユニット43−1乃至43−m,48,52,56,58−1乃至58−p,60−1乃至60−qにより抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。また、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、生体情報認識装置21は、生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録者として未登録遊技者DBに登録する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台42−1乃至42−mのそれぞれの動作状態を管理する遊技台情報端末41−1乃至41−m、精算機47の動作状態を管理する精算機情報端末46、貸出機51の動作状態を管理する貸出機情報端末50、計数機55の動作状態を管理する計数機情報端末54より、それぞれの動作状態の情報を取得することにより、遊技台42、精算機47、貸出機51、および計数機55の動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台42の遊技台情報端末41からの出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台42−1乃至42−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRTやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、計数機55、遊技台42−1乃至42−m、および遊技台周辺端末44−1乃至44−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号:台ID)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。
媒体貸出管理装置27は、媒体貸出管理情報バス32を介して、遊技台周辺端末44、精算機47、貸出機51、および計数機55から供給されてくる情報に基づいて、貸し出される遊技媒体および返却される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると共に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。また、媒体貸出管理装置27は、生体情報認識装置21からの要求に応じて、有価価値媒体を識別する媒体IDに対応する管理情報を生体情報認識装置21に供給する。さらに、媒体貸出管理装置27は、生体情報認識装置21からの指示に基づいて、有価価値媒体の不正使用が検出された場合、遊技台周辺端末44および精算機47に対して直ちに使用禁止とするように制御する。また、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
貸出機51は、遊技者が遊技台42で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機51は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と共に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と共に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理データベース29に登録する。
精算機47は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した有価価値媒体に記録されている遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算機47は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機55は、遊技者が遊技台42により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
遊技台42−1乃至42−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
遊技台周辺端末44−1乃至44−mは、各遊技台42−1乃至42−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機51と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末44は、遊技台42を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号=台ID)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ45−1乃至45−mが設けられている例が示されている。
カメラ45−1乃至45−mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台42−1乃至42−4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ71−1乃至71−4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台IDとして使用することが可能となる。
また、カメラ45−1乃至45−mは、例えば、図4で示されるように、遊技台周辺端末44−1乃至44−4に凸部81−1乃至81−4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
さらに、カメラ45−1乃至45−mは、例えば、図6で示されるように、遊技台42の中央部(遊技台42の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部91にカメラ45が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
入口カメラ59−1乃至59−pおよび店内カメラ61−1乃至61−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット58−1乃至58−p、および60−1乃至60−qに供給する。
入口カメラ59−1乃至59−pおよび店内カメラ61−1乃至61−qは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ59−1乃至59−pおよび店内カメラ61−1乃至61−qの設置例を示している。
すなわち、図8においては、出入口112−1乃至112−3が設けられており、入口カメラ59−1乃至59−3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像する。また、店内カメラ61−1乃至61−10は、島設備111−1乃至111−5のそれぞれ両面をそれぞれ一列に渡って撮像できる位置に設定されている。島設備111は、両面に遊技台42が設置されており、すなわち、図中の島設備111を上下方向に挟むように設置されている。カメラ45、入口カメラ59および店内カメラ61は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ61−1乃至61−10が配置されることにより、遊技台42で遊技する全遊技者が、店内カメラ61−1乃至61−10のいずれかで撮像できる。
さらに、カメラ53は、貸出機51の前に設けられており、カメラ49は、精算機47の前に設けられており、カメラ56は、計数機55の前に設けられており、それぞれ、貸出機51、精算機47、および計数機55を利用する遊技者を撮像することができる。
すなわち、図8で示されるように、遊技店1においては、来店する遊技者、遊技台42で遊技する遊技者、並びに、貸出機51、精算機47、および計数機55を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、カメラ45、入口カメラ59、および店内カメラ61が設置されている。
次に、図9を参照して、カメラ45(49)により撮像された画像より顔画像を抽出して生体情報認識装置21に供給する画像処理ユニット43(48)の構成例について説明する。
画像取得部201は、カメラ45により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部203に供給する。送信部203は、供給されてきた顔画像に、遊技台情報端末41(精算機47)より供給されてくる媒体IDを付して生体情報認識装置21に送信する。
尚、カメラ53,57,59,61により撮像された画像より顔画像を抽出して生体情報認識装置21に供給する画像処理ユニット52,56,58,60の構成についても、基本的には画像処理ユニット43,48と同様であるが、媒体IDが供給されないので、媒体IDが付されない状態の顔画像を生体情報認識装置21に供給する。
次に、図10を参照して、生体情報認識装置21、媒体貸出管理装置27、遊技台周辺端末44、および精算機47の構成例について説明する。
顔画像取得部221は、画像処理ユニット43,48より供給される顔画像を取得し、照合部222に供給する。尚、図10においては、画像処理ユニット43,48より供給される構成となっているが、同様に画像処理ユニット52,56,58,60からの顔画像も取得し、同様の処理を実行する。また、顔画像取得部221には、媒体ID抽出部221aが設けられており、顔画像に付されて供給されてくる媒体IDがある場合、媒体IDを抽出して管理DB処理部224、生体情報DB管理部225、不正者判定部226に供給する。照合部222は、顔画像取得部221により取得された顔画像と、生体情報DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、類似度の最上位の顔画像を照合結果として生体情報DB管理部225に供給する。
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、生体情報DB22に登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると共に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が最上位の顔画像を類似度判定部233に供給する。より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
類似度判定部233は、類似度が最上位となる顔画像の類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、最上位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、最上位となる顔画像と類似度の情報を生体情報DB管理部225に供給する。
管理DB処理部224は、通信部223を制御して媒体貸出管理装置27に媒体IDを供給し、媒体IDに対応した有価価値媒体の管理情報を検索させて取得し、生体情報DB管理部225に供給する。
生体情報DB管理部225は、照合部222より供給されてきた類似度の情報、および顔画像取得部221より供給されてきた媒体ID、並びに、管理DB処理部224より供給されてくる有価価値媒体の管理情報に基づいて生体情報DB22の生体情報を管理する。生体情報DB管理部225は、関連顔画像管理部225aおよび不正回数管理部225bを備えている。関連顔画像管理部225aは、顔画像IDで登録されている人物が、他人の所有する有価価値媒体を使用したとき、使用した有価価値媒体の所有者の顔画像IDを管理する。また、関連顔画像管理部225aは、顔画像IDで登録されている人物の所有する有価価値媒体が他人に使用されたとき、使用した人物の顔画像IDを管理する。また、不正回数管理部225bは、顔画像IDで登録されている人物が所有する有価価値媒体が他人に使用された回数、および他人が所有する有価価値媒体を使用する回数を管理する。
生体情報DB22は、例えば、図11で示されるようなものであり、左から顔画像を識別するための顔画像ID、画像データからなる顔画像、関連顔画像ID、日時、不正回数、および不正者判定結果を示している。関連顔画像IDは、図中の左側が、その顔画像の人物が所有する有価価値媒体を使用した人物の顔画像IDであり、図中の右側が、その顔画像の人物が使用した有価価値媒体の所有者の人物の顔画像IDである。また、不正回数は、左側が、その顔画像の人物が所有する有価価値媒体が使用された回数であり、右側が、その顔画像の人物が他人が所有する有価価値媒体を使用した回数である。換言すれば、不正回数は、左側は、他人に有価価値媒体を使用された回数であり、右側は、他人の有価価値媒体を使用した回数である。
したがって、図11の場合、最上段においては、顔画像IDが「0001」で登録された人物は、自らが所有する有価価値媒体が、顔画像IDが「0002」で登録された人物に、5月3日の16時22分35秒に使用され、その時点で所有する有価価値媒体が他人に使用された回数が1回であり、他人の所有する有価価値媒体を使用した回数(他者使用回数)が0回であり、現時点では不正者判定結果は不正者ではないことが示されている。
また、2段目においては、顔画像IDが「0002」で登録された人物は、顔画像IDが「0001」で登録された人物の有価価値媒体を、5月3日の16時22分35秒に使用し、自らが所有する有価価値媒体が、顔画像IDが「0005」で登録された人物に、5月8日の10時53分21秒に使用され、その時点で所有する有価価値媒体が他人に使用された回数が1回であり、他人の所有する有価価値媒体を使用した回数(他者使用回数)が1回であり、現時点では不正者判定結果は不正者ではないことが示されている。
さらに、3段目においては、顔画像IDが「0003」で登録された人物は、自らが所有する有価価値媒体が、顔画像IDが「0005」で登録された人物に、5月11日の13時33分25秒に使用され、その時点で所有する有価価値媒体が他人に使用された回数が1回であり、他人の所有する有価価値媒体を使用した回数(他者使用回数)が0回であり、現時点では不正者判定結果は不正者ではないことが示されている。
また、4段目においては、顔画像IDが「0004」で登録された人物は、自らが所有する有価価値媒体が、顔画像IDが「0005」で登録された人物に、5月2日の11時25分41秒に使用され、その時点で所有する有価価値媒体が他人に使用された回数が1回であり、他人の所有する有価価値媒体を使用した回数(他者使用回数)が0回であり、現時点では不正者判定結果は不正者ではないことが示されている。
さらに、5段目においては、顔画像IDが「0005」で登録された人物は、顔画像IDが「0004」で登録された人物の有価価値媒体を、5月2日の11時25分41秒に使用し、顔画像IDが「0002」で登録された人物の有価価値媒体を、5月8日の10時53分21秒に使用し、顔画像IDが「0003」で登録された人物の有価価値媒体を、5月11日の13時33分25秒に使用し、その時点で所有する有価価値媒体が他人に使用された回数が0回であり、他人の所有する有価価値媒体を使用した回数(他者使用回数)が3回であり、現時点では不正者判定結果は不正者であることが示されている。
不正者判定部226は、照合部222からの判定結果に基づいて、生体情報DB22の情報に基づいて、対応する顔画像IDの人物が不正者であるか否かを判定し、不正者であると判定した場合、通信部223を制御して、不正者を検出したことを媒体貸出管理装置27に通知すると共に、不正者の検出を表示部23に表示する。
より詳細には、不正者判定部226は、他者使用回数判定部226a、使用他者数判定部226b、および不正者通知部226cを備えている。他者使用回数判定部226aは、生体情報DB225における不正回数に基づいて、他人の所有する有価価値媒体を使用した回数(他者使用回数)が所定数よりも多いか否かを判定する。また、使用他者数判定部226bは、生体情報DB22における関連顔画像IDの情報に基づいて、他人の所有する有価価値媒体を使用したときの有価価値媒体の所有者の数(使用他者数)が所定数よりも多いか否かを判定する。
不正者通知部226cは、供給されてきた顔画像の人物が不正者であると判定された場合、表示部23に不正者が検出されたことを表示すると共に、通信部223を制御して、媒体貸出管理装置27に通知する。
媒体貸出管理装置27の媒体利用管理部251は、通信部252を介して供給されてくる情報に基づいて、媒体貸出管理DB29を管理すると共に、各種の情報を通信部252を制御して送信する。媒体貸出管理DB29は、例えば、図12で示されるようなものである。図12においては、左から媒体ID、顔画像ID、台ID(または、精算機ID)、状態、および日時が記録されている。図12において、媒体IDは、有価価値媒体を識別するIDであり、顔画像IDは、有価価値媒体を使用した人物の顔画像IDである。台IDは、使用された遊技台を識別する情報であり、精算機47を識別する精算機IDも台IDと同様に使用することができる。状態は、有価価値媒体の使用状態を示しており、使用または返却などが示される。日時は、その有価価値媒体の使用または返却が登録される日時の情報である。
例えば、図12の最上段においては、媒体ID「10853420」の有価価値媒体は、顔画像IDが「0003」の人物により、台IDが「143」の遊技台42に対応する遊技台周辺端末44において、2006年5月11日の13時01分15秒に、使用されたことが示されている。
また、図12の2段目においては、媒体ID「10853420」の有価価値媒体は、顔画像IDが「0003」の人物により、台IDが「143」の遊技台42に対応する遊技台周辺端末44において、2006年5月11日の13時15分40秒に、返却されたことが示されている。
さらに、図12の3段目においては、媒体ID「10853420」の有価価値媒体は、顔画像IDが「0005」の人物により、台IDが「235」の遊技台42に対応する遊技台周辺端末44において、2006年5月11日の13時33分25秒に、使用されたことが示されている。
また、図12の4段目においては、媒体ID「21653425」の有価価値媒体は、顔画像IDが「0003」の人物により、台IDが「138」の遊技台42に対応する遊技台周辺端末44において、2006年5月11日の13時34分10秒に、使用されたことが示されている。
さらに、図12の5段目においては、媒体ID「11826345」の有価価値媒体は、顔画像IDが「0004」の人物により、台IDが「258」の遊技台42に対応する遊技台周辺端末44において、2006年5月11日の13時35分22秒に、返却されたことが示されている。
RTC(Real Time Clock)253は、時刻情報を発生し、媒体貸出管理DB29における管理をするにあたり、必要とされる日時の情報を供給する。削除部254は、通信部252を介して媒体貸出管理DB29において、媒体IDに基づいて管理される管理情報の削除が指示されると、対応する管理情報を削除する。登録部255は、通信部252を介して媒体貸出管理DB29において、媒体IDに基づいて管理される管理情報の登録が指示されると、対応する管理情報を登録する。更新部256は、通信部252を介して媒体貸出管理DB29において、媒体IDに基づいて管理される管理情報の更新が指示されると、対応する管理情報を更新する。検索部257は、通信部252を介して媒体貸出管理DB29において、媒体IDに基づいて管理される管理情報の検索が指示されると、対応する管理情報を検索する。
精算機47の媒体利用制御部271は、精算機47における有価価値媒体の利用に関する動作を制御すると共に、画像処理ユニット48に対して、精算機IDメモリ276に記憶されている精算機を識別する精算機IDを供給し、画像処理ユニット48によりカメラ49により撮像された画像より抽出される顔画像に精算機IDを付して生体情報認識装置21に送信させる。また、媒体利用制御部271は、投入制御部272を制御し、投入された有価価値媒体に記録されている有価価値および媒体IDを読み出させ、対応する金額を返却する。使用禁止制御部273は、通信部274を介して媒体貸出管理装置27より供給されてきた精算機47の使用禁止が指示された場合、精算機47の動作を禁止状態に制御すると共に、使用禁止状態であることをLCDなどからなる表示部275に表示する。
遊技台周辺端末44の媒体利用制御部291は、遊技台周辺端末44における有価価値媒体の利用に関する動作を制御すると共に、画像処理ユニット43に対して、台IDメモリ297に記憶されている台IDを供給し、画像処理ユニット43によりカメラ45により撮像された画像より抽出される顔画像に台IDを付して生体情報認識装置21に送信させる。投入制御部292は、有価価値媒体の投入を制御し、投入されてきた場合、有価価値媒体に記録されている有価価値および媒体IDを読み出す。返却制御部293は、有価価値媒体の返却を制御する。回収制御部294は、有価価値媒体に記録されている有価価値がなくなり、不要となったとき、有価価値を持たない有価価値媒体を回収する処理を制御する。
使用禁止制御部295は、通信部296を介して媒体貸出管理装置27より供給されてきた遊技台周辺端末44の使用禁止が指示された場合、遊技台周辺端末44の動作を禁止状態に制御すると共に、使用禁止状態であることをLCDなどからなる表示部298に表示する。
次に、図13のフローチャートを参照して、遊技台周辺端末44による有価価値媒体の媒体不正使用防止処理について説明する。
ステップS1において、媒体利用制御部291は、返却制御部293を制御して、有価価値媒体の返却が操作されたか否かを判定する。例えば、ステップS1において、有価価値媒体の返却が操作されていないと判定された場合、ステップS2において、媒体利用制御部291は、投入制御部292を制御して、有価価値媒体の投入がなされたか否かを判定する。例えば、ステップS2において、有価価値媒体の投入がなされた、または、ステップS1において、有価価値媒体の返却が要求された場合、処理は、ステップS3に進む。
ステップS3において、媒体利用制御部291は、投入または返却要求された有価価値媒体の媒体IDを取得すると共に、カメラ45に対して画像を撮像させるように制御する。カメラ45は、遊技台42に着座する遊技者の画像を撮像して画像処理ユニット43に供給する。画像処理ユニット43の画像取得部201は、カメラ45からの画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
ステップS4において、顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像より顔画像を抽出する。より具体的には、顔画像抽出部202は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像を抽出して、送信部203に供給する。
ステップS5において、媒体利用制御部291は、台IDメモリ297より台IDを読み出して、読み出した媒体IDと共に、有価価値媒体の投入または返却要求があったことを示す情報を画像処理ユニット43に供給する。送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像に、遊技台周辺端末44より供給されてきた台IDおよび媒体ID、並びに、有価価値媒体の投入または返却要求があったことを示す情報を付して、生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ45−1乃至45−mのそれぞれを識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を顔画像に付加して生体情報認識装置21に送信する。
ステップS6において、媒体利用制御部291は、回収制御部294を制御して、有価価値媒体の回収処理がなされるか否かを判定させ、例えば、有価価値媒体の回収がなされる場合、ステップS11において、媒体利用制御部291は、回収制御部294を制御して、回収された有価価値媒体の媒体IDを読み出させ、台IDメモリ297より台IDを読み出し、通信部296を制御して、読み出した台IDと媒体ID共に媒体貸出管理DB29に対して対応する有価価値媒体の管理情報の削除を要求し、処理は、ステップS1に戻る。
ステップS6において、例えば、有価価値媒体の回収がなされていない場合、ステップS7において、媒体利用制御部291は、通信部296を介して、媒体貸出管理装置27より遊技台周辺端末44における使用禁止が通知されてきたか否かを判定する。ステップS7において、例えば、有価価値媒体の使用禁止が通知されてきた場合、ステップS8において、媒体利用制御部291は、使用禁止制御部295を制御して、遊技台周辺端末44の有価価値媒体での利用を禁止させる。
ステップS9において、媒体利用制御部291は、遊技店の係員の操作により、使用禁止の状態が解除されたか否かを判定し、使用禁止状態が解除されるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS9において、例えば、使用禁止状態が解除された場合、ステップS10において、媒体利用制御部291は、使用禁止制御部295を制御して使用禁止状態を解除させ、処理は、ステップS1に戻る。
また、ステップS7において、使用禁止が通知されてこなかった場合、ステップS8乃至S10の処理がスキップされる。
さらに、ステップS2において、有価価値媒体の投入がなされなかった場合、処理は、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
以上の処理により、遊技台周辺端末44は、有価価値媒体の投入または返却がある場合、画像処理ユニット43より、遊技台42に着座した有価価値媒体を使用した人物の顔画像に有価価値媒体の媒体IDと台IDとを付して生体情報認識装置21に供給させるので、生体情報認識装置21に有価価値媒体を使用する人物の顔画像を認識させるようにすることが可能となる。また、遊技台周辺端末44は、媒体貸出管理装置27より有価価値媒体の使用禁止が通知されると、係員により使用禁止状態が解除されるまで、使用禁止状態を維持する。このため、不正者による有価価値媒体の使用を禁止させるようにすることが可能となる。
次に、図14のフローチャートを参照して、精算機47による有価価値媒体の媒体不正使用防止処理について説明する。
ステップS21において、媒体利用制御部271は、投入制御部272を制御して、有価価値媒体の投入がなされたか否かを判定し、投入されるまで、同様の処理を繰り返す。そして、例えば、ステップS21において、有価価値媒体の投入がなされた場合、処理は、ステップS22に進む。
ステップS22において、媒体利用制御部271は、投入された有価価値媒体の媒体IDを取得すると共に、カメラ49に対して画像を撮像させるように制御する。カメラ49は、精算機47の前に立ち有価価値媒体の残有価価値を現金に精算しようとする遊技者の画像を撮像して画像処理ユニット48に供給する。画像処理ユニット48の画像取得部201は、カメラ45からの画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
ステップS23において、顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像より顔画像を抽出する。より具体的には、顔画像抽出部202は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像を抽出して、送信部203に供給する。
ステップS24において、媒体利用制御部271は、精算機IDメモリ276より精算機IDを読み出して、投入された有価価値媒体の媒体IDと共に、有価価値媒体の投入があったことを示す情報を画像処理ユニット48に供給する。送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像に、精算機47より供給されてきた精算機ID、並びに、有価価値媒体の投入があったことを示す情報を付して、生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ49を識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を顔画像に付加して生体情報認識装置21に送信する。
ステップS25において、媒体利用制御部271は、通信部274を介して、媒体貸出管理装置27より精算機47における使用禁止が通知されてきたか否かを判定する。ステップS25において、例えば、有価価値媒体の使用禁止が通知されてきた場合、ステップS26において、媒体利用制御部271は、使用禁止制御部273を制御して、精算機47の有価価値媒体での利用を禁止させる。
ステップS27において、媒体利用制御部271は、遊技店の係員の操作により、使用禁止の状態が解除されたか否かを判定し、使用禁止状態が解除されるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS27において、例えば、使用禁止状態が解除された場合、ステップS28において、媒体利用制御部271は、使用禁止制御部273を制御して使用禁止状態を解除させる。
ステップS29において、媒体利用制御部271は、通信部274を制御して、媒体貸出管理装置27に対して、有価価値媒体の媒体IDの情報と共に、対応する管理情報の削除を要求し、処理は、ステップS21に戻る。
また、ステップS25において、使用禁止が通知されてこなかった場合、ステップS26乃至S28の処理はスキップされる。
以上の処理により、精算機47は、有価価値媒体の投入がある場合、画像処理ユニット48より、精算機47で有価価値媒体を精算しようとした人物の顔画像に有価価値媒体の媒体IDと精算機IDとを付して生体情報認識装置21に供給させるので、生体情報認識装置21に有価価値媒体を精算しようとする人物の顔画像を認識させるようにすることが可能となる。また、精算機47は、媒体貸出管理装置27より有価価値媒体の使用禁止が通知されると、係員により使用禁止状態が解除されるまで、使用禁止状態を維持する。このため、不正者による有価価値媒体の精算を禁止させるようにすることが可能となる。
次に、図15のフローチャートを参照して、生体情報認識装置21による媒体不正使用防止処理について説明する。
ステップS41において、顔画像取得部221は、顔画像が供給されてきたか否かを判定し、供給されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS41において、例えば、ステップS5(図13)またはS24(図14)の処理により、媒体IDが付された顔画像が送信されてきた場合、処理は、ステップS42に進む。
ステップS42において、顔画像取得部221は、供給された顔画像を照合部222に供給する。このとき、媒体ID抽出部221aは、顔画像に付されて供給されてくる媒体ID、台ID、および有価価値媒体の投入または返却要求があったことを示す情報を抽出して管理DB処理部224、生体情報DB管理部225、不正者判定部226に供給する。
ステップS43において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。
ステップS44において、類似度計算部232は、生体情報DB22に登録されている顔画像のうち、未処理の1つの登録遊技者の顔画像を抽出し、処理対象に設定する。次に、類似度計算部232は、処理対象として設定した生体情報DB22に登録されている顔画像より、特徴量抽出部231より供給されてきた特徴量と同様の特徴量を抽出する。さらに、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である登録されている顔画像との類似度を類似度判定部233に供給する。そして、類似度計算部232は、生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を計算する。
ステップS45において、類似度判定部233は、類似度の計算結果に基づいて順位を求め、生体情報DB22に登録されている顔画像の最上位の顔画像と類似度の情報を抽出する。そして、類似度判定部233は、最上位の顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、類似度判定部233は、最も類似している登録遊技者(生体情報DB22に登録されている顔画像のうち、顔画像取得部221により取得された顔画像と最も類似している登録遊技者:ここでは、類似度の最も高い登録遊技者)の類似度を所定の閾値と比較する。
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
ステップS45において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きくないと判定された場合、すなわち、最上位の類似度となった生体情報DB22に登録されている顔画像が、供給されてきた顔画像と一致しないとみなし、ステップS46において、類似度判定部233は、顔画像および媒体IDを生体情報DB管理部225に供給する。生体情報DB管理部225は、供給されてきた顔画像に対して、新規の顔画像IDを付して、生体情報DB22に顔画像、媒体ID、および日時の情報を登録する。
一方、ステップS45において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、最上位の顔画像が、画像処理ユニット43または48より供給されてきた顔画像であるとみなし、ステップS46の処理は、スキップされる。
ステップS47において、生体情報DB管理部225は、生体情報DB22にアクセスし、画像処理ユニット43または48より供給されてきた顔画像に対応する顔画像IDを読み出し、管理DB処理部224に供給する。
ステップS48において、管理DB処理部224は、生体情報DB管理部225より供給された顔画像IDに対応する顔画像が撮像されたタイミングが、有価価値媒体の投入または返却要求があったことを示すタイミングのものであるか否かを判定する。ステップS48において、例えば、有価価値媒体の投入または返却要求があったことを示すタイミングで撮像されたものではない場合、すなわち、例えば、新たな有価価値媒体の発行時などの場合、ステップS49において、管理DB処理部224は、供給されてきた顔画像ID、媒体ID、および台IDの情報に基づいて、通信部223を制御して媒体貸出管理装置27に対して媒体貸出管理DB29に管理情報を登録するように要求する。この要求により、媒体貸出管理装置27が媒体貸出管理DB29に管理情報を登録することにより、確認の情報が通知されると、処理は、ステップS41に戻る。
ステップS48において、例えば、ステップS5,S24の処理の場合、有価価値媒体の投入または返却要求があったことを示すタイミングで撮像されたものであるので、処理は、ステップS50に進む。
ステップS50において、管理DB処理部224は、通信部223を制御して、媒体貸出管理装置27に対して、媒体IDに対応する管理情報の検索を要求し、取得する。
ステップS51において、管理DB処理部224は、取得した管理情報に基づいて、その有価価値媒体の使用歴が存在するか否かを判定する。ステップS51において、例えば、発行されたばかりの有価価値媒体である場合、使用が開始されたばかりとなるので、使用歴が記録されていないことになるので、ステップS52において、管理DB処理部224は、通信部223を制御して、媒体貸出管理装置27に対して、媒体IDに対応する管理情報を更新するように要求し、媒体貸出管理装置27が媒体貸出管理DB29に管理情報を更新することにより、確認の情報が通知されると、処理は、ステップS41に戻る。
ステップS51において、その有価価値媒体の使用歴が存在する場合、ステップS53において、管理DB処理部224は、取得した管理情報を不正者判定部226に供給する。不正者判定部226は、取得した管理情報に基づいて、管理情報に登録されている顔画像ID、すなわち、有価価値媒体の所有者の顔画像IDと、画像処理ユニット43または48より供給されてきた顔画像に対応する顔画像ID、すなわち、今現在有価価値媒体を使用した人物の顔画像IDとが一致するか否かを判定する。
ステップS53において、管理情報に登録されている顔画像IDと画像処理ユニット43または48より供給されてきた顔画像に対応する顔画像IDとが一致する、すなわち、有価価値媒体の所有者の顔画像IDと、今現在有価価値媒体を使用した人物の顔画像IDとが一致する場合、ステップS54において、不正者判定部226は、投入された有価価値媒体が正当な使用であるものとみなし、通信部223を制御して、媒体貸出管理装置27に対して媒体IDと共に、対応する有価価値媒体が正当に使用されていることを通知する。
ステップS53において、管理情報に登録されている顔画像IDと画像処理ユニット43または48より供給されてきた顔画像に対応する顔画像IDとが一致しない、すなわち、有価価値媒体の所有者の顔画像IDと、今現在有価価値媒体を使用した人物の顔画像IDとが一致しない場合、ステップS55において、不正者判定部226は、不正者判定処理を実行する。
ここで、図16のフローチャートを参照して、不正者判定処理について説明する。
ステップS71において、不正者判定部226は、関連顔画像IDに、今現在の有価価値媒体の使用者の顔画像IDが登録されているか否かを判定する。ステップS71において、有価価値媒体の使用者の顔画像IDが登録されていない場合、ステップS72において、不正者判定部226は、管理情報を生体情報DB管理部225に供給する。そして、関連顔画像管理部225aは、関連顔画像IDを生体情報DB22に登録する。
すなわち、例えば、図11の場合、顔画像IDが「0002」の遊技者が、5月3日16時22分35秒に、顔画像IDが「0001」の所有する有価価値媒体を利用した場合、関連顔画像管理部225aは、図11の2段目で示されるように、顔画像IDが「0002」の関連顔画像IDの欄の、使用した有価価値媒体の所有者の人物の顔画像IDを示す右側の欄に「0001」を登録すると共に、最上段で示されるように、顔画像IDが「0001」の関連顔画像IDの欄の、所有する有価価値媒体を使用した人物の顔画像IDを示す左側の欄に「0002」を登録する。
一方、ステップS71において、関連顔画像IDが既に登録されている場合、ステップS72の処理は、スキップされる。
ステップS73において、不正者判定部226は、管理情報を生体情報DB管理部225に供給する。そして、不正回数管理部225bは、不正回数をインクリメントして生体情報DB22に登録する。
すなわち、例えば、図11の場合、顔画像IDが「0002」の遊技者が、5月3日16時22分35秒に、顔画像IDが「0001」の所有する有価価値媒体を利用した場合、不正回数管理部225bは、図11の2段目で示されるように、顔画像IDが「0002」の不正回数の欄の、他人の有価価値媒体を使用した回数を示す右側の欄に「1」を登録すると共に、最上段で示されるように、顔画像IDが「0001」の不正回数の欄の、他人に有価価値媒体を使用された回数を示す左側の欄に「1」を登録する。
ステップS74において、不正者判定部226の他者使用回数判定部226aは、生体情報DB22にアクセスし、今現在、有価価値媒体を使用している人物の他者使用回数が、所定回数よりも大きいか否かを判定する。例えば、図11の場合、所定数を2とすると、顔画像IDが「0005」の生体情報においては、不正回数の右側の欄で示される他人の有価価値媒体を使用した回数、すなわち、他者使用回数が「3」であるので、所定数よりも大きいので、有価価値媒体を使用している人物の他者使用回数が、所定回数よりも大きいとみなされ、処理は、ステップS75に進む。
ステップS75において、使用他者数判定部226bは、生体情報DB22にアクセスし、今現在、有価価値媒体を使用している人物の使用他者数が、所定回数よりも大きいか否かを判定する。例えば、図11の場合、所定数を2とすると、顔画像IDが「0005」の生体情報においては、関連顔画像IDの右側の欄で示される、その顔画像の人物が使用した有価価値媒体の所有者の人物の顔画像IDの数、すなわち、使用他者数が「3」である(関連顔画像IDが「0004」、「0003」、および「0002」の3人分である)ので、所定数よりも大きいので、有価価値媒体を使用している人物の使用他者数が、所定回数よりも大きいとみなされ、処理は、ステップS76に進む。
ステップS76において、不正者通知部226cは、生体情報DB22にアクセスし、今現在、有価価値媒体を使用している人物について、不正者として登録する。すなわち、図11で示されるように、不正者通知部226は、顔画像IDが「0005」の生体情報においては、不正者判定結果の欄に丸印を付するなどして不正者として登録する。
ステップS77において、不正者通知部226は、通信部223を制御して、不正者が検出されたことを媒体貸出管理装置27に通知すると共に、例えば、図17,図18で示されるような報知画面を表示部23に発報する。
図17においては、図中の中央上部に「カード所持者以外の使用者を検知しました!」と表示され、その下に、「(媒体ID:10853420)」と表示されており、媒体IDが「10853420」の有価価値媒体を使用することにより、有価価値媒体の不正使用が検知されたことが示されている。
また、図17においては、図中の左側に不正者である人物の顔画像が表示され、その下に、「カード使用者」と表示され、さらに、その下に、「235番台」と表示され、さらに、「5月11日13:33:25」と表示されている。すなわち、図11の5段目で示される顔画像IDが「0005」の人物が、5月11日13:33:25に235番台で使用するとき、上述したように、他者使用回数が所定数より大きく、使用他者数が所定数よりも大きいので、不正使用が発覚したことが示されている。また、図中の右側には、有価価値媒体の所有者であるカード所持者の顔画像が表示され、その下に、「カード所持者」と表示され、さらにその下に「143番台(5月11日13:15:40時点)」「138番台(5月11日13:34:10時点)」と表示されている。すなわち、図11の3段目で示される顔画像IDが「0003」の人物が、5月11日13:15:40時点で143番台で、5月11日13:34:10時点で138番台で、それぞれ使用していることが示されている。尚、この例は、図12で示される媒体貸出管理DB29における最上段から3段目の情報に対応している。
このような報知画面により、係員は、不正者と被害者とを一目で認識することが可能となる。
また、図18の上段で示されるように、「不正使用カード履歴(媒体ID:10853420)」として表示され、不正使用が発覚したときに使用されていた有価価値媒体が、媒体IDが「10853420」のものであり、以下の欄に使用履歴が表示される。図18の上段においては、左から日時、台ID、利用者、および状態が表示されており、下から、顔画像IDが「0003」の人物が、5月11日13:15:40時点で143番台で使用を開始し、5月11日13:34:10時点で138番台で使用した後、残度数が10の状態で返却され、その後、顔画像IDが「0005」の人物が、5月11日13:33:25に235番台で使用し、不正使用が発覚したことが示されている。
また、図18の下段で示されるように、「不正者履歴」と表示され、不正者がこれまでに使用してきた有価価値媒体の情報が表示されている。図18の下段においては、左から日時、所有者、および残度数が表示されており、下から、顔画像IDが「0005」の所有する有価価値媒体を(自らの所有する有価価値媒体を)、5月2日11:25:41に残度数30まで使用し、顔画像IDが「0002」の人物の所有する有価価値媒体を、5月8日10:53:21に残度数70まで使用し、不正者が、顔画像IDが「0003」の人物の所有する有価価値媒体を、5月11日13:33:25に残度数100まで使用し、不正使用が発覚したことが示されている。
このような報知画面により、係員は、不正者がこれまで、どのような不正を行ってきたかを一目で把握することができ、さらに、全被害者を一目で認識することが可能となる。
一方、ステップS74において、他者使用回数が所定数よりも大きくない場合、または、ステップS75において、使用他者数が所定数よりも大きくない場合、ステップS76,S77の処理はスキップされる。図15のフローチャートにおいても、ステップS55の処理の後、処理は、ステップS41に戻る。
すなわち、他者使用回数は、他人の所有する有価価値媒体を使用した回数であるが、例えば、1枚の有価価値媒体を2人で供給すること決めて使用している場合、他者使用回数は増えても、使用他者数は2人だけであるので、不正使用とは判定されない。不正者は、一般に、不特定多数の人物が所有する有価価値媒体を使用することが想定されるため、使用他者数が増えることになるので、これをもって、不正行為とみなし、不正者として判定する。したがって、ステップS75における所定の閾値により、共有可能な人数が設定される。
以上のような処理により、複数の人物で有価価値媒体の使用を共有することを認めるような場合であっても、有価価値媒体の不正使用を検知することが可能となる。
次に、図19のフローチャートを参照して、媒体貸出管理装置27における媒体不正使用防止処理について説明する。
ステップS91において、媒体利用管理部251は、通信部252を制御して要求が受信されたか否かを判定し、いずれかの要求が受信されるまで、その処理を繰り返す。ステップS91において、例えば、いずれかの要求が送信されてきて、受信された場合、処理は、ステップS92に進む。
ステップS92において、媒体利用管理部251は、要求が管理情報の削除要求であるか否かを判定する。ステップS92において、例えば、ステップS11(図13),S29(図14)の処理により管理情報の削除要求がなされた場合、ステップS93において、媒体利用管理部251は、削除部254を制御して、媒体貸出管理DB29にアクセスし、削除要求のあった管理情報を削除させる。
ステップS94において、媒体利用管理部251は、通信部252を制御して、削除要求のあった管理情報を削除したことを通知し、処理は、ステップS91に戻る。
一方、ステップS92において、管理情報の削除が要求されていない場合、ステップS95において、媒体利用管理部251は、要求が管理情報の登録要求であるか否かを判定する。ステップS95において、例えば、ステップS49(図15)の処理により管理情報の登録要求がなされた場合、ステップS96において、媒体利用管理部251は、登録部255を制御して、媒体貸出管理DB29にアクセスし、登録要求のあった管理情報を登録させる。
ステップS97において、媒体利用管理部251は、通信部252を制御して、登録要求のあった管理情報を登録したことを通知し、処理は、ステップS91に戻る。
また、ステップS95において、管理情報の登録が要求されていない場合、ステップS98において、媒体利用管理部251は、要求が管理情報の更新要求であるか否かを判定する。ステップS98において、例えば、ステップS52(図15)の処理により管理情報の更新要求がなされた場合、ステップS99において、媒体利用管理部251は、更新部256を制御して、媒体貸出管理DB29にアクセスし、更新要求のあった管理情報を更新させる。
ステップS100において、媒体利用管理部251は、通信部252を制御して、更新要求のあった管理情報を更新したことを通知し、処理は、ステップS91に戻る。
一方、ステップS98において、管理情報の更新が要求されていない場合、ステップS101において、媒体利用管理部251は、要求が管理情報の検索要求であるか否かを判定する。ステップS101において、例えば、ステップS50(図15)の処理により管理情報の検索要求がなされた場合、ステップS102において、媒体利用管理部251は、検索部257を制御して、媒体貸出管理DB29にアクセスし、検索要求のあった管理情報を検索させる。
ステップS103において、媒体利用管理部251は、通信部252を制御して、検索要求のあった管理情報を検索して生体情報認識装置21に通知し、処理は、ステップS91に戻る。
また、ステップS101において、管理情報の検索が要求されていない場合、ステップS104において、媒体利用管理部251は、不正者の検知が通知されたか否かを判定する。ステップS104において、例えば、ステップS77(図16)の処理により不正者の検知が通知された場合、ステップS105において、媒体利用管理部251は、使用禁止制御部258を制御して、不正者が検知された遊技台周辺端末41または精算機47に対して通信部252より使用禁止を通知する。この処理により、ステップS7,S8の処理、または、ステップS25,S26の処理により不正者が検知された遊技台周辺端末41または精算機47において有価価値媒体の使用が禁止される。また、このとき、媒体利用管理部251は、表示部28を制御して、図17,図18で示されるような不正者が検知されたことを報知する報知画面を表示するようにしても良い。
一方、ステップS104において、管理情報の不正者の検知ではない場合、ステップS106において、媒体利用管理部251は、正当な有価価値媒体の使用が通知されたか否かを判定する。ステップS106において、例えば、ステップS54(図15)の処理により正当な有価価値媒体の使用が通知された場合、ステップS107において、媒体利用管理部251は、表示部28を制御して、正当な有価価値媒体の使用が通知されたことを表示する。
以上の処理により、媒体貸出管理DB29を適正に管理することが可能となる。また、有価価値媒体の不正者が検知された段階で、遊技台周辺端末41または精算機47に対して有価価値媒体の使用を禁止させることが可能となるので、不正者による不正行為を防止することが可能となる。
本発明によれば、特定の人物間で(いわゆる、仲間内で)貸し借りを認めるような有価価値媒体であっても、有価価値媒体の不正な使用を監視すると共に、不正者を特定して報知することが可能になるので、有価価値媒体の不正使用を防止させることが可能となる。
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図20は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。