以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1Aに示すように、本実施の形態による遊技場用装置は、
来店者を撮像可能な撮像手段(例えば、後述するカメラ35など)と、前記撮像手段によって撮像された来店者の画像データを送信する画像データ送信手段(例えば、後述するメインCPU121やIF125など)と、識別情報を記憶する記憶媒体(例えば、後述する情報カード611など)を受け付ける記憶媒体受付手段(例えば、後述するカード挿入口32など)と、前記記憶媒体受付手段によって受け付けられた記憶媒体に記憶される識別情報を送信する識別情報送信手段(例えば、後述するメインCPU121やIF125など)と、を備える遊技用装置に対応付けて設けられた遊技場用装置(例えば、後述するホールコンピュータ500など)であって、
前記画像データ送信手段から送信された画像データを受信する画像データ受信手段(例えば、後述するメインCPU501やインターフェイス507など)と、
前記識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段(例えば、後述するメインCPU501やインターフェイス507など)と、
前記画像データ受信手段によって受信された画像データから来店者を特定できるか否かを判定する第1判定手段(例えば、後述するメインCPU501)と、
前記第1判定手段によって画像データから来店者を特定できないと判定されたことに基づいて、当該画像データに基づく画像の撮像時刻を前記識別情報受信手段によって受信された識別情報に対応付けて記憶する撮像時刻記憶手段(例えば、後述するRAM504など)と、
前記第1判定手段によって画像データから来店者を特定できると判定されたことに基づいて、当該画像データに対応する画像データが画像データ記憶手段に記憶されているか否かを判定する第2判定手段(例えば、後述するメインCPU121)と、
前記第2判定手段によって前記画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記撮像時刻記憶手段によって撮像時刻が記憶されているか否かを判定する第3判定手段(例えば、後述するメインCPU501)と、
前記第3判定手段によって撮像時刻が記憶されていると判定されたことに基づいて、前記第1判定手段によって画像データから特定できると判定された来店者を当該撮像時刻に対応する新規の来店者として計数する新規来店者計数手段(例えば、後述するメインCPU501)と、を備え、
前記新規来店者計数手段は、前記第3判定手段によって撮像時刻が記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記第1判定手段によって画像データから特定できると判定された来店者を、当該画像データに基づく画像の撮像時刻に対応する新規の来店者として計数し、
前記画像データ記憶手段は、前記第2判定手段によって前記画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記画像データ受信手段によって画像データに基づく画像データを記憶する。
また、本実施の形態による遊技場用装置は、以下のような構成を有している。
来店者を撮像可能な撮像手段(例えば、後述するカメラ35など)と、前記撮像手段によって撮像された来店者の画像データから来店者を特定できるか否かを判定する第1判定手段(例えば、後述するメインCPU501)と、前記第1判定手段によって画像データから来店者を特定できると判定されたことに基づいて、当該画像データに基づく画像データを送信する画像データ送信手段(例えば、後述するメインCPU121やIF125など)と、前記撮像手段によって来店者が撮像されたことに基づいて、撮像時刻を示す撮像時刻データを送信する撮像時刻送信手段(例えば、後述するメインCPU121やIF125など)と、識別情報を記憶する記憶媒体(例えば、後述する情報カード611など)を受け付ける記憶媒体受付手段(例えば、後述するカード挿入口32など)と、前記記憶媒体受付手段によって受け付けられた記憶媒体に記憶される識別情報を送信する識別情報送信手段(例えば、後述するメインCPU121やIF125など)と、を備える遊技用装置に対応付けて設けられた遊技場用装置であって、
前記画像データ送信手段から送信された画像データを受信する画像データ受信手段(例えば、後述するメインCPU501やインターフェイス507など)と、
前記識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段(例えば、後述するメインCPU501やインターフェイス507など)と、
前記撮像時刻送信手段によって送信された撮像時刻データを受信する撮像時刻受信手段(例えば、後述するメインCPU501やインターフェイス507など)と、
前記画像データ受信手段によって受信された画像データが受信されずに、前記識別情報受信手段によって識別情報が受信され、且つ、前記撮像時刻受信手段によって撮像時刻データが受信されたことに基づいて、当該撮像時刻データが示す撮像時刻を当該識別情報に対応付けて記憶する撮像時刻記憶手段(例えば、後述するRAM504など)と、
前記画像データ受信手段によって受信された画像データに対応する画像データが画像データ記憶手段に記憶されているか否かを判定する第2判定手段(例えば、後述するメインCPU501)と、
前記第2判定手段によって前記画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記撮像時刻記憶手段によって撮像時刻が記憶されているか否かを判定する第3判定手段(例えば、後述するメインCPU501)と、
前記第3判定手段によって撮像時刻が記憶されていると判定されたことに基づいて、前記画像データ受信手段によって受信された画像データから特定可能な来店者を当該撮像時刻に対応する新規の来店者として計数する新規来店者計数手段(例えば、後述するメインCPU501)と、を備え、
前記新規来店者計数手段は、前記第3判定手段によって撮像時刻が記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記画像データ受信手段によって受信された画像データから特定可能な来店者を、前記撮像時刻受信手段によって受信された撮像時刻データが示す撮像時刻に対応する新規の来店者として計数し、
前記画像データ記憶手段は、前記第2判定手段によって前記画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記画像データ受信手段によって受信された画像データを記憶することを特徴とする遊技場用装置。
遊技場用装置は、遊技用装置に対応付けて設けられる。遊技場用装置は、例えば、遊技場に設置されているホールコンピュータなどがある。遊技用装置は、例えば、遊技機に対応して設置されているサンドなどがある。具体的には、遊技場用装置は、遊技用装置と通信可能に設けられている。例えば、遊技場用装置は、ネットワークを介して遊技用装置と通信可能に設けられている。ネットワークは、有線でも無線でもよい。遊技用装置は、撮像手段と画像データ送信手段と記録媒体受付手段と識別情報送信手段とを備える。
撮像手段は、来店者を撮像する。具体的には、撮像手段は、遊技機で遊技をする遊技者の顔を撮像して、遊技者画像データを得るための装置が好ましい。なお、遊技機で遊技をする遊技者が存在しない場合もある。この場合には、遊技機で遊技をする人物がいないと判定することができる。
画像データ送信手段は、撮像手段によって撮像された来店者の画像データを送信する。撮像手段は、遊技機の前方を撮像して遊技者画像データとして出力する。遊技者画像データは、遊技機の前方を撮像したデータであればよく、静止画像データでも動画像データでもよい。
記録媒体受付手段は、記録媒体を受け付ける。記録媒体は、例えば、後述する情報カードがある。本実施の形態では、情報カードには、会員カードやビジターカードなどがある。
会員カードは、遊技場において会員として登録したときに、その遊技場から発行されるカードである。会員カードは、いわゆる貯玉をすることができる。貯玉とは、遊技媒体を遊技場に一旦預け入れておくことである。すなわち、貯玉をすることにより、遊技者が遊技をした後、遊技媒体を遊技場に一旦預け入れておき、後日、遊技者がその遊技場に再び訪れたときに、遊技場に預け入れていた遊技媒体を使用して遊技をすることができる。遊技場が、このようなシステムを採用することによって、遊技者を再びその遊技場に来店させる動機を遊技者に与えることができる。
ビジターカードは、会員登録のような手続をすることなく、遊技場で利用できるカードである。ビジターカードには、持ち玉を一時的に記録することができる。ビジターカードに持ち玉を記録することで、遊技媒体を持ち歩くことなく、他の遊技機に移動して遊技をすることができる。なお、持ち玉は、遊技者が所有する遊技媒体である。遊技者が所有する遊技媒体には、遊技者が遊技によって獲得した遊技媒体や、遊技用装置(例えば、サンドなど)から貸し出された遊技媒体が含まれる。
記録媒体受付手段において記録媒体を受け付ける。記録媒体は、遊技場において来店者が所有するものであり、遊技場で記録媒体を特定できれば、来店者を所定の遊技者として特定できる媒体である。
識別情報送信手段は、来店者を識別するための識別情報を送信する。来店者を識別するための識別情報は、例えば、記録媒体を識別するための情報にすることができる。記録媒体には、記録媒体を識別するための情報が予め書き込まれている。記録媒体を識別するための情報は、書き換えることはできず、一の記録媒体を識別するための情報によって、一の記録媒体が特定される。一の記録媒体を特定することによって、その記録媒体を所有する所有者(来店者)を特定することができる。
遊技場用装置は、画像データ受信手段と識別情報受信手段と画像データ記憶手段と識別情報記憶手段と第1判定手段と撮像時刻記憶手段と第2判定手段と第3判定手段と新規来店者計数手段とを備える。
画像データ受信手段は、画像データ送信手段から送信された画像データを受信する。上述したように、画像データは、撮像手段によって遊技機の前方を撮像されて生成されたデータである。したがって、遊技機で遊技をしている人物が撮像されている場合と、人物が撮像されていない場合とがある。遊技場用装置は、画像データ受信手段によって画像データを取得することができる。
識別情報受信手段は、識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する。遊技場用装置は、識別情報受信手段によって、来店者を識別するための識別情報を取得することができる。
画像データ記憶手段は、受信した画像データを記憶する。識別情報記憶手段は、受信した識別情報を記憶する。
第1判定手段は、受信した画像データに基づいて人物として特定できるか否かを判定する。例えば、画像データに画像処理を施すことによって画像データに人物の画像が含まれているか否かを判定する処理である。画像データに人物の画像が含まれている場合には、遊技者の顔を検出することができる。
遊技機の前方で遊技者が遊技をしている場合には、画像データに人物の画像が含まれるので、人物の顔を検出することができ、人物として特定することができる。また、遊技機の前方に遊技者が存在していない場合には、画像データに人物の画像が含まれないので、人物の顔を検出できず、人物として特定することができない。さらに、遊技機の前方で遊技者が遊技をしている場合であっても、照明が暗かったり、人物が動いていたりして、画像として不明瞭になって人物として特定できない場合もある。
遊技機の前方に遊技者が存在していない場合には、来店者を識別するための識別情報も取得できないので、遊技機の前方に遊技者が存在していないと判定することができる。一方、画像が不明瞭になって人物として特定できない場合には、来店者を識別するための識別情報は取得できるので、画像が不明瞭で人物を特定することができないと判定することができる。
撮像時刻記憶手段は、第1判定手段によって画像データから来店者を特定できないと判定されたことに基づいて、当該画像データに基づく画像の撮像時刻を識別情報受信手段によって受信された識別情報に対応付けて記憶する。すなわち、今回、取得した画像データでは人物を特定することができないので、画像データを記憶させる意義はない。したがって、この場合には、撮像時刻記憶手段は、識別情報と撮像時刻とのみを互いに対応付けて記憶する。すなわち、識別情報と撮像時刻とのみを暫定的に撮像時刻記憶手段に記憶させる。
第2判定手段は、第1判定手段によって画像データから来店者を特定できると判定されたことに基づいて、当該画像データに対応する画像データが画像データ記憶手段に記憶されているか否かを判定する。すなわち、第1判定手段によって人物として特定できる場合には、今回取得した画像データが画像データ記憶手段に既に記憶されている画像データに含まれているか否かを判定する。
第3判定手段は、第2判定手段によって画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、撮像時刻記憶手段によって撮像時刻が記憶されているか否かを判定する。すなわち、今回取得した画像データが、画像データ記憶手段に既に記憶されている画像データには含まれていないと判定したときには、撮像時刻が既に記憶されているか否かを判定する。
新規来店者計数手段は、第3判定手段によって撮像時刻が記憶されていると判定されたことに基づいて、前記第1判定手段によって画像データから特定できると判定された来店者を当該撮像時刻に対応する時間帯における新規の来店者として計数する。また、新規来店者計数手段は、前記第3判定手段によって撮像時刻が記憶されていないと判定された場合には、前記第1判定手段によって画像データから特定できると判定された来店者を、当該画像データに基づく画像の撮像時刻に対応する時間帯における新規の来店者として計数する。
画像データ記憶手段は、第2判定手段によって画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記画像データ受信手段によって受信された画像データに基づく画像データを記憶する。
このようにすることで、撮像手段によって撮像された来店者の画像が不鮮明で人物として特定できず、最初に撮像した時刻の新規来店者として計数されなかった場合でも、撮像手段によって撮像された来店者の画像が鮮明で人物として特定できた場合に、最初に撮像した時刻の新規来店者として計数できるため、時間帯別の新規来店者を正確に計数することができる。
本実施の形態による遊技場用装置は、さらに、
所定時刻から第1時刻までの第1期間における新規の来店者の数を、前記新規来店者計数手段によって計数された計数結果に基づいて表示する第1の表示と、
前記所定時刻から、前記第1時刻よりも後の時刻である第2時刻までの第2期間における新規の来店者の数を、前記新規来店者計数手段によって計数された計数結果に基づいて表示する第2の表示と、
前記第1時刻から前記第2時刻までの第3期間における新規の来店者を表示する第3の表示と、を表示できる表示手段を備える。
遊技場用装置は、表示手段をさらに備える。表示手段は、第1の表示と第2の表示と第3の表示とを表示することができる。第1の表示は、所定時刻から第1時刻までの第1期間における新規の来店者の数を示す表示である。すなわち、所定時刻から第1時刻までの間に、その日、初めて遊技場に来店した来店者の数を表示する。
第2の表示は、所定時刻から第2時刻までの第2期間における新規の来店者の数を示す表示である。第2時刻は、第1時刻よりも遅い時刻である。すなわち、所定時刻から第2時刻までの間に、その日、初めて遊技場に来店した来店者の数を表示する。
第3の表示は、第1時刻から第2時刻までの第3期間における新規の来店者の数を示す表示である。すなわち、第1時刻から第2時刻までの間に、その日、初めて遊技場に来店した来店者の数を表示する。
このように、所定時刻から第1時刻までの間、所定時刻から第2時刻までの間、第1時刻から第2時刻までの間に来店した来店者の数を表示することができる。したがって、遊技場の管理者や店員は、自ら計算をすることなく、所望する時間帯に来店した来店者を知得することができる。
本実施の形態による遊技場用装置は、さらに、
前記第1の表示と前記第2の表示と前記第3の表示とのいずれかを選択的に切り替える切替手段を備える。
遊技場の管理者や店員は、所望する時間帯に来店した来店者を切り替えて表示させて知得することができる。
上述した例では、遊技場用装置が、第1判定手段と撮像時刻記憶手段と第2判定手段と第3判定手段と新規来店者計数手段とを備える構成であった。しかしながら、第1判定手段と撮像時刻記憶手段と第2判定手段と第3判定手段と新規来店者計数手段とは、遊技場用装置のみに有する必要はなく、遊技場システムとして、分散して構成されてもよい。
本実施の形態による遊技場システムは、
遊技用装置と、
前記遊技用装置に対応して設けられた遊技場用装置と、
を備えた遊技場システムにおいて、
来店者を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された来店者の画像データから来店者を特定できるか否かを判定する第1判定手段と、
を備え、
前記遊技用装置は、
識別情報を記憶する記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、
前記記憶媒体受付手段によって受け付けられた記憶媒体に記憶される識別情報を送信する識別情報送信手段と、
を備え、
前記遊技場用装置は、
前記識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段と、
前記第1判定手段によって画像データから来店者を特定できないと判定されたことに基づいて、当該画像データに基づく画像の撮像時刻を前記識別情報受信手段によって受信された識別情報に対応付けて記憶する撮像時刻記憶手段と、
前記第1判定手段によって画像データから来店者を特定できると判定されたことに基づいて、当該画像データに対応する画像データが画像データ記憶手段に記憶されているか否かを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段によって前記画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記撮像時刻記憶手段によって撮像時刻が記憶されているか否かを判定する第3判定手段と、
前記第3判定手段によって撮像時刻が記憶されていると判定されたことに基づいて、前記第1判定手段によって画像データから特定できると判定された来店者を当該撮像時刻に対応する新規の来店者として計数する新規来店者計数手段と、を備え、
前記新規来店者計数手段は、前記第3判定手段によって撮像時刻が記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記第1判定手段によって画像データから特定できると判定された来店者を、当該画像データに基づく画像の撮像時刻に対応する新規の来店者として計数し、
前記画像データ記憶手段は、前記第2判定手段によって前記画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記撮像手段によって撮像された画像データに基づく画像データを記憶する。
このようにすることで、画像が不明瞭になって人物として特定できない場合には、明瞭な画像が取得できたときに、識別情報と撮像時刻と画像データとが互いに対応付けられて記憶される。既に記憶されている撮像時刻に、すなわち、不明瞭と判定されたときの撮像時刻に、新たに取得した鮮明な画像データを対応付けるので、不明瞭と判定されたときの撮像時刻から、既に来店していることを記録することができる。このようにすることで、撮像時刻を遡及させることができ、来店者が来店した正確な時間帯に対応させて来店者を計数することができる。
図1Bに示すように、本実施の形態による遊技場用装置は、
遊技に関する情報である遊技情報を送信する遊技情報送信手段(例えば、後述するメインCPU261やIF210など)を備える遊技機(例えば、後述するパチスロ機10など)、及び、前記遊技機に対応して設けられ、来店者を撮像可能な撮像手段(例えば、後述するカメラ35など)と、前記撮像手段によって撮像された来店者の画像データを送信する画像データ送信手段(例えば、後述するメインCPU121やIF125など)と、を備える遊技用装置(例えば、後述するサンド20など)に対応して設けられた遊技場用装置(例えば、後述するホールコンピュータ500など)であって、
前記遊技情報送信手段から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、後述するメインCPU501やインターフェイス507など)と、
前記画像データ送信手段から送信された画像データを受信する画像データ受信手段(例えば、後述するメインCPU501やインターフェイス507など)と、
前記画像データ受信手段によって受信された画像データから来店者を特定できるか否かを判定する第1判定手段(例えば、後述するメインCPU501)と、
前記第1判定手段によって画像データから来店者を特定できると判定されたことに基づいて、当該画像データに対応する画像データが画像データ記憶手段に記憶されているか否かを判定する第2判定手段(例えば、後述するメインCPU501)と、
前記第2判定手段によって前記画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記第1判定手段によって画像データから特定できると判定された来店者を新規の来店者として計数する新規来店者計数手段(例えば、後述するメインCPU501)と、
前記遊技情報受信手段によって受信された遊技情報に基づく値を記憶する第1記憶手段(例えば、後述するRAM504など)と、
前記遊技情報受信手段によって受信された遊技情報のうち、前記新規来店者計数手段によって計数された新規の来店者に対応する遊技情報に基づく値を記憶する第2記憶手段(例えば、後述するRAM504など)と、
前記第1記憶手段に記憶された値と、前記第2記憶手段に記憶された値と、に基づいて、補正値を算出する第1算出手段(例えば、後述するメインCPU501やRAM504など)と、
前記第1算出手段に算出された補正値と、前記新規来店者計数手段の計数結果と、に基づいて、新規の来店者の推定数を算出する第2算出手段(例えば、後述するメインCPU501やRAM504など)と、
を備え、
前記画像データ記憶手段は、前記第2判定手段によって前記画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記画像データ受信手段によって受信された画像データに基づく画像データを記憶する。
本実施の形態による遊技場用装置は、遊技機と遊技用装置とに対応して設けられている。遊技場用装置は、例えば、遊技場に設置されているホールコンピュータなどがある。遊技用装置は、例えば、遊技機に対応して設置されているサンドなどがある。具体的には、遊技場用装置は、遊技用装置と通信可能に設けられている。例えば、遊技場用装置は、ネットワークを介して遊技用装置と通信可能に設けられている。ネットワークは、有線でも無線でもよい。
遊技機は、遊技情報送信手段を有する。遊技情報送信手段は、遊技に関する情報である遊技情報を送信する。遊技に関する情報は、遊技をするために投入された遊技媒体(遊技を行うために使用した遊技媒体)の数を示す情報や、遊技の結果に基づいて払い出された遊技媒体数の数を示す情報や、大当たりが発生していることを示す情報がある。すなわち、遊技に関する情報は、遊技媒体に関する情報や、遊技の結果に関する情報や、抽籤処理の結果などの遊技の途中で定まる情報などがある。
遊技用装置は、撮像手段と画像データ送信手段とを備える。
撮像手段は、遊技機の前方を撮像する。具体的には、撮像手段は、遊技機で遊技をする遊技者の顔を撮像して、顔データを得るための装置が好ましい。なお、遊技機で遊技をする遊技者が存在しない場合もある。この場合には、遊技機で遊技をする人物がいないと判定することができる。
画像データ送信手段は、撮像手段から出力された画像データを送信する。撮像手段は、来店者を撮像して画像データとして出力する。画像データは、遊技機の前方を撮像したデータであればよく、静止画像データでも動画像データでもよい。
遊技場用装置は、遊技情報受信手段と画像データ受信手段と第1判定手段と第2判定手段と新規来店者計数手段と第1記憶手段と第2記憶手段と第1算出手段と第2算出手段とを備える。
遊技情報受信手段は、遊技情報送信手段から送信された遊技情報を受信する。画像データ受信手段は、画像データ送信手段から送信された画像データを受信する。
第1判定手段は、画像データ受信手段によって受信された画像データから来店者を特定できるか否かを判定する。例えば、画像データ受信手段によって受信された画像データに画像処理を施すことによって画像データに人物の画像が含まれているか否かを判定する処理である。画像データに人物の画像が含まれている場合には、遊技者の顔を検出することができる。
第2判定手段は、第1判定手段によって画像データから来店者を特定できると判定されたことに基づいて、当該画像データに対応する画像データが画像データ記憶手段に記憶されているか否かを判定する。例えば、第1判定手段によって来店者を特定できると判定された場合、今回特定できた来店者の画像データが画像データ記憶手段に記憶されているか否かを判定する処理である。
新規来店者計数手段は、第2判定手段によって画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、第1判定手段によって画像データから特定できると判定された来店者を新規の来店者として計数する。すなわち、第2判定手段によって画像データ記憶手段に記憶されていない人物として特定できる場合には、第1判定手段によって特定できた来店者を新規の来店者として人数を計数する。言い換えれば、新たに画像が鮮明で人物として特定できた場合には、その人物を新規の来店者として人数を計数する。
第1記憶手段は、遊技情報受信手段によって受信された遊技情報に基づく値を記憶する。遊技情報は、遊技場に設置されている全ての遊技機の遊技情報送信手段から送信される。すなわち、ここでは、人物として特定できている遊技者と、人物として特定できてはいない遊技者との双方を含めた遊技者が遊技している遊技機の遊技情報送信手段から送信される遊技情報に基づく値を記憶する。言い換えれば、遊技機の遊技情報送信手段から送信される遊技情報に基づく値を記憶する。
第2記憶手段は、遊技情報受信手段によって受信した遊技情報のうち、新規来店者計数手段によって計数された新規の来店者に対応する遊技情報に基づく値を記憶する。遊技情報は、遊技場に設置されている遊技機の遊技情報送信手段から送信される。したがって、遊技情報には、人物として特定できた遊技者が遊技をしている遊技機から送信されるものと、人物として特定できてはいない遊技者が遊技をしている遊技機から送信されるものとの双方がある。第2記憶手段に記憶される値は、人物として特定できた遊技者が遊技している遊技機から送信された遊技情報、すなわち、新規来店者として計数された遊技者が遊技している遊技機から送信された遊技情報に基づく値である。
第1算出手段は、第1記憶手段に記憶された値と、第2記憶手段に記憶された値と、に基づいて、補正値を算出する。例えば、第1算出手段は、第1記憶手段に記憶された値に対する、第2記憶手段に記憶された値の割合を算出し、割合に基づいて前記補正値を算出することが好ましい。
第2算出手段は、第1算出手段に算出された補正値と、新規来店者計数手段の計数結果とに基づいて新規の来店者の推定数を算出する。
画像データ記憶手段は、第2判定手段によって画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、画像データ受信手段によって受信された画像データに基づく画像データを記憶する。例えば、第2判定手段が肯定の場合、画像データ受信手段によって受信された画像データに基づく画像データを記憶しない。また、第2判定手段が否定の場合、画像データ受信手段によって受信された画像データに基づく画像データを記憶する。
撮像手段によって撮像された来店者の画像が不鮮明で人物として特定できず、新規来店者として計数されなかった場合でも、新規来店者の推定数を算出することができる。これにより、実際の新規来店者数に近づけた新規来店者数を算出できる。
撮像手段によって来店者の顔を撮像することによって得られた画像が不鮮明で人物として特定できず、来店者として計数されなかった場合でも、来店者の推定数を算出できる。このようにすることで、実際の来店者に近づけることができ、遊技場の管理者は、遊技場に来店した来店者を把握することができる。
上述した例では、遊技場用装置が、遊技情報受信手段と画像データ受信手段と第1判定手段と第2判定手段と新規来店者計数手段と第1記憶手段と第2記憶手段と第1算出手段と第2算出手段とを備える構成であった。しかしながら、遊技情報受信手段と画像データ受信手段と第1判定手段と第2判定手段と新規来店者計数手段と第1記憶手段と第2記憶手段と第1算出手段と第2算出手段とは、遊技場用装置のみに有する必要はなく、遊技場システムとして、分散して構成されてもよい。
また、本実施の形態による遊技場システムは、
所定の遊技を実行可能な遊技機と、
前記遊技機に対応して設けられた遊技場用装置と、
を備えた遊技場システムにおいて、
来店者を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された来店者の画像データから来店者を特定できるか否かを判定する第1判定手段と、
を備え、
前記遊技機は、遊技に関する情報である遊技情報を送信する遊技情報送信手段を備え、
前記遊技場用装置は、
前記遊技情報送信手段から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
前記第1判定手段によって画像データから来店者を特定できると判定されたことに基づいて、当該画像データに対応する画像データが画像データ記憶手段に記憶されているか否かを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段によって前記画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記第1判定手段によって画像データから特定できると判定された来店者を新規の来店者として計数する新規来店者計数手段と、
前記遊技情報受信手段によって受信された遊技情報に基づく値を記憶する第1記憶手段と、
前記遊技情報受信手段によって受信された遊技情報のうち、前記新規来店者計数手段によって計数された新規の来店者に対応する遊技情報に基づく値を記憶する第2記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶された値と、前記第2記憶手段に記憶された値と、に基づいて、補正値を算出する第1算出手段と、
前記第1算出手段に算出された補正値と、前記新規来店者計数手段の計数結果と、に基づいて、新規の来店者の推定数を算出する第2算出手段と、
を備え、
前記画像データ記憶手段は、前記第2判定手段によって前記画像データ記憶手段に画像データが記憶されていないと判定されたことに基づいて、前記撮像手段によって撮像された画像データに基づく画像データを記憶する。
このようにすることで、撮像手段によって撮像された来店者の画像が不鮮明で人物として特定できず、新規来店者として計数されなかった場合でも、新規来店者の推定数を算出することができる。これにより、実際の新規来店者数に近づけた新規来店者数を算出できる。
<<<<本発明に係る遊技場用装置の実施の形態>>>>
<<<第1の実施の形態>>>
本発明の第1の実施の形態について説明する。本発明に係る遊技場用装置としてのホールコンピュータを備えた遊技場システムについて説明する。
<<<遊技場システム1>>>
図2は、遊技場システム1の概略を示す概略図である。遊技場システム1は、複数のパチスロ機10、複数のサンド20、及びホールコンピュータ500を有する。
<<パチスロ機10>>
図3は、パチスロ機10の構成を示すブロック図である。パチスロ機10は、主制御回路250、副制御回路280及びこれらと電気的に接続された周辺装置(アクチュエータ)を備える。主制御回路250は、回路基板上に設置されたマイクロコンピュータ260を主たる構成要素とする。マイクロコンピュータ260は、メインCPU261、メインROM262及びメインRAM263により構成される。
メインROM262には、メインCPU261により実行される制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路280に各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM263には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納するための格納領域が設けられている。
メインCPU261には、クロックパルス発生回路252、分周器253、乱数発生器254及びサンプリング回路255が接続されている。クロックパルス発生回路252及び分周器253は、クロックパルスを発生する。メインCPU261は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器254は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路255は、乱数発生器254によって発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
マイクロコンピュータ260の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU261は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ271L,271C,271R等の周辺装置の動作を制御する。ストップスイッチ312Sは、3つのストップボタン312L,312C,312Rのそれぞれが遊技者により停止操作されたことを検出する。開始操作検出手段であるスタートスイッチ310Sは、スタートレバーが遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
メダルセンサ240Sは、メダル投入口11(図2参照)に受け入れられたメダルがセレクタ内を通過したことを検出する。また、ベットスイッチ332Sは、ベットボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、精算スイッチ334Sは、精算ボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、扉センサ335Sは、パチスロ機10の筺体の扉(図示せず)が開かれたことを検出する。
マイクロコンピュータ260により動作が制御される周辺装置には、ステッピングモータ271L,271C,271R、7セグ表示器314及びホッパ(メダル払出装置)350がある。また、マイクロコンピュータ260の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
モータ駆動回路272は、各リール320L,320C,320Rに対応して設けられたステッピングモータ271L,271C,271Rの駆動を制御する。リール位置検出回路270は、発光部と受光部とを有する光センサによって、リール320L,320C,320Rが一回転したことを示すリールインデックスを各リール320L,320C,320Rに応じて検出する。
ステッピングモータ271L,271C,271Rは、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備える。ステッピングモータ271L,271C,271Rの駆動力は、所定の減速比をもったギアを介してリール320L,320C,320Rに伝達される。ステッピングモータ271L,271C,271Rに1回のパルスが出力される毎に、リール320L,320C,320Rは一定の角度で回転する。
メインCPU261は、リールインデックスを検出してからステッピングモータ271L,271C,271Rにパルスを出力した回数をカウントすることによって、リール320L,320C,320Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理し、リール320L,320C,320Rの表面に配された各図柄の位置を管理する。
表示器駆動回路315は、7セグ表示器314の動作を制御する。ホッパ駆動回路352は、ホッパ350の動作を制御する。払出完了信号回路353は、ホッパ350に設けられたメダル検出部351が行うメダルの検出を管理し、ホッパ350から外部に排出されたメダルが払出枚数に達したか否かをチェックする。
副制御回路280は、主制御回路250と電気的に接続されている。副制御回路280は、主制御回路250から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路280は、主に、サブCPU、サブROM、サブRAM、レンダリングプロセッサ、描画用RAM、ドライバ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、オーディオRAM等を含む。
サブCPUは、主制御回路250から送信されたコマンドに応じて、サブROMに記憶されている制御プログラムを実行し、映像、音、光の出力の制御を行う。サブRAMは、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路250から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。サブROMは、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とによって構成される。
サブROMには、発光演出装置(図示せず)における光による演出を行うための演出データが格納されている。サブCPUは、主制御回路250から送信されたコマンドに基づいて、この演出データを出力し、ランプ412を発光させる。また、サブROMには、効果音や画像による演出を行うための演出データが格納されており、サブCPUは、主制御回路250から送信されたコマンドに基づいて、この演出データを出力し、スピーカ414から効果音を出力させるとともに、液晶表示装置410に演出画像を表示する。
主制御回路250には、インターフェイス210が接続されている。メインCPU261は、インターフェイス210を介して、サンド20やホールコンピュータ500(図2参照)と通信を行う。メインCPU261は、サンド20との間で通信を行いながら、メダルの投入情報やメダルの払出情報等の情報をゲーム毎にサンド20へ送信する。メダルの投入情報とは、例えば、一定期間にパチスロ機10に遊技のために投入されたメダル数である。メダルの払出情報とは、例えば、メダルの払出数である。メインCPU261は、例えば、スタートレバーが遊技者により操作されたことを契機にメダルの投入情報をサンド20に送信する。また、メインCPU261は、1枚のメダルを払い出す度に、メダルの払出情報をサンド20に送信する。
図2に示すように、各サンド20は、対応するパチスロ機10の右側に併設され、対応するパチスロ機10と通信可能に接続されている。各サンド20は、ホール全体のサンド20のシステム管理や売上管理を行うホールコンピュータ500に通信可能に接続されている。サンド20及びホールコンピュータ500は、現在の時刻を入力する、図示していないリアルタイムクロック(RTC)を用いることで、現在の時刻を認識できるようになっている。
<<サンド20>>
図4に示すように、各サンド20の前面部21には、LED部31、カード挿入口32、紙幣を投入可能な紙幣挿入口33、タッチパネルLCDにより構成された操作ユニット34、カメラ35、非接触ICカードリーダ36、メダル払出用トレー37、スピーカカバー38、メダル計数用投入口39等が設けられている。カード挿入口32は、例えば、サンド20やホールによって発行された情報カード611を受付可能な挿入口である。本実施の形態において、情報カード611には、会員用のカード(会員カードと称する。)とビジター用のカード(ビジターカードと称する。)との双方が含まれる。情報カード611は、ICカードによって構成される。情報カード611が、ビジターカードである場合には、所定枚数、例えば、10枚程度の情報カード611を予め使用可能にサンド20の内部に保持することができる。
サンド20の紙幣挿入口33に紙幣、例えば、1万円紙幣を挿入すると、情報カード611に1万円を示す金額情報が書き込まれる。その後、パチスロ機10において、1000円分遊技を行うと、金額情報は、1000円を減じた9000円を示す金額情報に残高として更新される。さらに、返却されるときには、その金額情報が記録された情報カード611がカード挿入口32から排出される。
なお、上述した例では、情報カード611に金額情報を書き込む場合を示した。このような処理には限られず、情報カード611に金額情報を書き込むのではなく、ホールコンピュータ500に金額情報を記憶させるようにしてもよい。特に、情報カード611が会員カードである場合には、金額情報をホールコンピュータ500に記憶させ、情報カード611がビジターカードである場合には、金額情報を情報カード611に記憶させるようにしてもよい。
情報カード611がビジターカードである場合に、残高がなくなったときには、情報カード611はサンド20の内部に回収され、残高があるときには、情報カード611はサンド20から排出されて遊技者に再度貸し出すことができる。情報カード611が会員カードである場合には、残高の有無によることなく、情報カード611はサンド20から排出されて遊技者に返却される。
情報カード611には、情報カード611を識別するための固有の情報、例えばシリアル番号などが予め記憶されている。この情報カード611に固有な情報(カードIDと称する。)を、会員の遊技者やビジターの遊技者を識別するための遊技者IDとして扱うことができる。なお、本実施の形態では、会員の遊技者の場合には、会員IDを遊技者IDとし、ビジターの遊技者の場合には、カードIDを遊技者IDとする。会員IDは、遊技場において、会員登録などの手続によって、遊技者を識別するために遊技者に割り当てられるIDである。
後述するように、この遊技者IDをフェイシャルデータと関連付けることによって、情報カード611と、その情報カード611を所有する遊技者とを紐付けることができる。
情報カード611が会員カードである場合には、サンド20での計数結果に基づく持玉、貯玉等が情報カード611に記憶される。また、情報カード611がビジターカードである場合には、サンド20での計数結果に基づく持玉などが情報カード611に記憶される。
LED部31は、フルカラーLED31A、赤外LED31Bから構成されている。カード挿入口32は情報カード611を挿入するためのものであり、紙幣挿入口33は紙幣を挿入するためのものである。なお、情報カード611がビジターカードである場合には、遊技者が紙幣挿入口33に所定の金額の紙幣を投入することで情報カード611が発行される。一方、情報カード611が会員カードである場合には、遊技場で所定の登録手続をすることで情報カード611が発行される。なお、情報カード611は、ホールに設置されているカード発行機(図示せず)によって発行してもよい。
操作ユニット34は、タッチパネル式の複数の操作ボタンの画像(図示せず)を表示する液晶表示装置(図示せず)により構成されている。複数の操作ボタンの画像は、遊技者の操作を受け付けるための画像であり、貸出ボタンの画像、計数ボタンの画像、持ちメダル払出ボタンの画像、返却ボタンの画像を含む。遊技者は、所望する処理に対応する操作ボタンの画像にタッチすることで、その処理を実行することができる。
例えば、貸出ボタンの画像は、情報カード611をカード挿入口32に挿入して、あるいは現金を紙幣挿入口33に挿入して、メダルの貸出を希望するときに操作する画像である。計数ボタンの画像は、計数用ホッパ71(図5参照)によってメダルを計数するときに操作する画像である。持ちメダル払出ボタンの画像は、サンド20に記憶された持ちメダルから遊技者が指定する枚数のメダルを払い出すときに操作する画像である。返却ボタンの画像は、挿入した情報カード611を返却するときに操作する画像である。
返却ボタンの画像が遊技者によってタッチされたときには、情報カード611には残高を示す金額情報、持玉、貯玉などが書き込まれる。なお、残高を示す金額情報をホールコンピュータ500に記憶させる場合には、返却ボタンの操作に応じて、ホールコンピュータ500において遊技者IDに対応する記憶領域に金額情報が記憶される。また、ホールコンピュータ500には、金額情報だけでなく、持玉、貯玉などの各種の情報を記憶させることができる。
操作ユニット34はさらに、複数の操作ボタンの他に、持ちメダル情報や操作に関する情報が表示され、また複数の操作ボタンに対する操作に応じて表示画面が切り換えられる。
遊技者は、情報カード611又は所定金額の紙幣を、カード挿入口32又は紙幣挿入口33に投入することで、遊技に必要な遊技媒体としてのメダルの払出又は貸出を受けることができる。
また、遊技者は、非接触ICカードを、情報カード611として非接触ICカードリーダ36にかざすことで、遊技に必要なメダルの貸出を受けることもできる。非接触ICカードは、Felica(商標)機能を有する。
サンド20は、紙幣や情報カード611などの各種の価値媒体の投入を受けると、投入された価値媒体の金額に応じた数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパ51によって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。また、サンド20は、使用可能なメダル数が書き込まれた情報カード611の投入を受けると、投入された情報カード611に書き込まれているメダル数に応じた範囲で、遊技者が指定する枚数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパ51によって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。遊技者は、メダル払出用トレー37から払い出されたメダルをパチスロ機10のメダル投入口11へ投入することにより、パチスロ機10において遊技を行うことができる。
また、パチスロ機10においては、遊技の結果に応じて、メダル払出用トレー12にメダルを払い出す。遊技者は、メダル払出用トレー12に払い出されたメダルをサンド20のメダル計数用投入口39へ投入することにより、サンド20によってメダルを計数させることができる。サンド20は、メダル計数用投入口39から投入されたメダルを、内部に設けられた計数用ホッパ71によって計数する。このように、サンド20は、パチスロ機10に併設され、遊技の結果に応じてパチスロ機10から払い出されたメダルを計数する各台計数装置としての側面を有する。
メダルの計数結果は、遊技者の指示に従って、カード挿入口32から挿入された情報カード611に記録され、さらには、ホールコンピュータ500において遊技者IDに対応する記憶領域に記憶される。
計数用ホッパ71において計数されたメダルは、サンド20の底面部に設けられた排出口から搬送コンベアに排出され、回収される。なお、搬送コンベアが設けられていない場所では、サンド20の下部にメダルを貯留するための貯留ボックスを設置し、この貯留ボックスへメダルを排出するようにしてもよい。
メダル計数用投入口39は、図2に示すように、パチスロ機10のメダル払出用トレー12と同等の高さに設けられている。これにより、遊技者は、パチスロ機10のメダル払出用トレー12に払い出されたメダルを、簡単にメダル計数用投入口39へ運ぶことができる。なお、メダル計数用投入口39の高さは、パチスロ機10のメダル払出用トレー12と同等の高さに限られず、メダル払出用トレー12よりも低い位置に設けるようにしてもよい。このようにすれば、遊技者がメダルを運び易くすることができる。
図4に示すように、サンド20の前面部21には、前面パネル23が設けられており、この前面パネル23には、スピーカカバー38が設けられている。このスピーカカバー38は、前面パネル23(スピーカカバー38)の裏面側に設けられたスピーカからの音を前方に透過させる複数の透過口を有している。この透過口の裏面側にスピーカ81(図5参照)が設けられている。本実施の形態の場合、スピーカ81は、払出用ホッパ51の前面部に固定されている。
図4に示すメダル計数用投入口39の大きさは、遊技者の手が入り難い大きさとされている。メダル計数用投入口39には、前面パネル23に併設して、板状のメダルガイド部材29が固定されている。これにより、遊技者の手がメダル計数用投入口39から入り難くすることができる。
また、計数用ホッパ71の開口部にはフォトセンサ77(図5参照)が設けられており、遊技者の手が入った場合にこれを検出するようになっている。これにより、遊技者の手が誤って挿入された場合、又は、不正により手が挿入された場合等に、フォトセンサ77によって検出し、計数用ホッパ71の動作を停止させることができる。
さらに、サンド20には、ランプ(図示せず)が設けられている。ランプは、発光による報知をするための装置である。例えば、サンド20における異常事態の発生や、情報カード611の取り忘れ防止を報知するためにランプを点灯させたり点滅させたりする。
図5は、サンド20の構成部品を示すブロック図である。メインCPU121は、ROM122に格納された制御プログラムを読み出してメダルの計数及びその他の処理を実行するようになされている。処理に係る各種データは、RAM123に格納される。
メインCPU121は、カード挿入口32を介して情報カード611から読み取った金額情報を残高データとしてRAM123に格納する。メインCPU121は、この残高データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ51において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU121は、駆動回路131を制御することにより、払出用ホッパ51を駆動させることができる。また、メインCPU121には、駆動回路132を介して計数用ホッパ71が接続されており、メインCPU121は、駆動回路132を制御することにより、計数用ホッパ71を駆動させることができる。
メインCPU121は、ICカードリーダ/ライタ62を介して情報カード611から読み取った持ちメダル数データ、あるいは計数用ホッパ71を介して計数したメダル数データをRAM123に格納する。計数用ホッパ71を介してメダル数を計数した場合において、既にRAM123に持ちメダル数データが格納されているときには、計数したメダル数に基づいて、持ちメダル数データを更新する。
メインCPU121は、この持ちメダル数データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した枚数のメダル数が持ちメダル数データよりも小さい場合には、指定された枚数のメダルを払出用ホッパ51において計数して払い出し、持ちメダル数データから払い出されたメダル数を減算することにより、持ちメダル数データを更新する。
操作ユニット34には、情報カード611を返却するための返却ボタンの画像が表示されており、この返却ボタンの画像を遊技者がタッチすることにより、メインCPU121は、ICカードリーダ/ライタ62に挿入されている情報カード611をカード挿入口32から排出する。
メインCPU121は、紙幣識別装置61から出力される紙幣識別結果を残高データとしてRAM123に格納する。メインCPU121は、この残高データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ51において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU121は、駆動回路131を制御することにより、払出用ホッパ51を駆動させることができる。
メインCPU121は、LED部31の赤外LED31Bを監視用投光器として用い、赤外LED31Bからの赤外光を遊技者で反射させ、これをカメラ35により撮像する。メインCPU121は、カメラ35により来店者の顔を撮像することによって得られた遊技者画像データをRAM123に格納し、この画像データに基づいて、遊技者の存在や交代を検出する。この検出処理は常時行われる。遊技者の状態が非検出(離席)状態に変化して、カード挿入口32から挿入された情報カード611が挿入されたままである場合、又は紙幣挿入口33から挿入された紙幣の金額データに残高がある場合、メインCPU121は、スピーカ81を介して、警告音や警告音声を発することにより、離席しようとする遊技者に注意を喚起することができる。警告音声としては、「カードを忘れています」といった音声が発せられる。
メインCPU121は、インターフェイス125を介して、パチスロ機10やホールコンピュータ500との間で通信を行うようになっている。パチスロ機10は、遊技結果として払い出されたメダル数及び遊技を行うために遊技者によって投入されたメダル数を定期的にサンド20へ送信しており、サンド20のメインCPU121は、これらの情報を受け取ると、これらをRAM123に記憶する。
メインCPU121は、カメラ35を介して遊技者の顔画像を定期的に取り込み、RAM123に記憶する。RAM123に記憶される顔画像は、静止画像データでも動画像データでもよい。RAM123に記憶される顔画像は、所定のタイミングでインターフェイス125を介してホールコンピュータ500に送信される。顔画像を取得できるまで画像をカメラ35により撮像し、撮像した画像のデータである遊技者画像データをホールコンピュータ500に送信するようにしてもよい。
図2に示すように、パチスロ機10及びサンド20は、それぞれホールコンピュータ500と通信可能に接続されており、パチスロ機10からはメダルの投入情報や払出情報といったメダル数に関する情報(メダル数情報)を、サンド20からは、挿入された情報カード611のメダル数の移動や計数用ホッパ71による計数結果等のメダル数に関する情報(メダル数情報)や遊技者の顔画像のデータを受信する。なお、今後の説明において、釈明をしない限り、「投入」とはパチスロ機10において遊技を行うための使用を示し、例えば、「遊技用メダルの投入数」といった場合、遊技用メダルの使用数を示し、「投入遊技媒体数」といった場合、遊技媒体の使用数を示し、「メダルの投入情報」といった場合、メダルの使用数に関する情報を示している。
<ホールコンピュータ500>
図6は、ホールコンピュータ500の構成を示すブロック図である。ホールコンピュータ500は、メインCPU501、ROM502、RAM504、ディスプレイ505、及びスピーカ506を備えている。なお、ホールコンピュータ500において、容量が大きなデータを記憶する必要がある場合には、HDDなどの記憶装置を設けてもよい。
メインCPU501は、ROM502に格納された制御プログラムを読み出して実行する。具体的には、メインCPU501は、ディスプレイ505やスピーカ506を制御する。
ディスプレイ505は、ホールコンピュータ500によって管理する遊技データを表示させ、あるいは不正や異常の発生を報知するものである。このディスプレイ505は、例えば液晶表示装置によって実現される。
スピーカ506は、メダルの不正持込等の不正や異常が生じた場合に、ディスプレイ505とともに報知を行うものである。このスピーカ506は、不正や異常の報知以外にも各種の音声データを出力する。
ホールコンピュータ500は、インターフェイス507を介してサンド20と通信可能に接続され、HUB508を介して管理サーバ510と通信可能に接続されている。管理サーバ510は、例えば遊技場に登録された遊技者のデータ(遊技者ID、貯玉、来店履歴等)、過去の遊技データ等を管理するものである。
<遊技用精算機600>
図7は、遊技用精算機600の内部構成を示すブロック図である。遊技用精算機600は、マイクロコンピュータ621を中心に、複数の構成要素を有する。
マイクロコンピュータ621は、メインCPU(Central Processing Unit)622と、RAM(Random Access Memory)623と、ROM(Read Only Memory)624とを有する。メインCPU622は、ROM624に記憶されているプログラムに従って作動し、I/Oポート625を介して他の構成要素との信号の入出力を行い、遊技用精算機600全体の動作を制御する。RAM623には、メインCPU622が作動する際に用いるデータやプログラムが記憶されている。ROM624には、メインCPU622が実行するプログラムや恒久的なデータが記憶されている。
遊技用精算機600は、カードリーダ635と、通信制御部626と、通信処理部627とを有する。
カードリーダ635は、情報カード611がカード挿入口に挿入されたときに、情報カード611に記憶された遊技者IDを読み取り、その読み取った遊技者IDをI/Oポート625を介してメインCPU622に入力する。
通信制御部626は、メインCPU622の指示に従い作動して、遊技用端末装置100、ホールコンピュータ500及びサンド20と通信を行うための回線の接続及び切断を制御する。通信処理部627は、通信制御部626の指示に従い作動し、ネットワークN1,N2を介して入賞情報IN1及び払出指示データIN2を受信する。また、通信処理部627は、通信制御部626の指示に従い作動し、ネットワークN1,N2を介して、各種情報をサンド20及びホールコンピュータ500との間で送受信する。
さらに、遊技用精算機600は、コインホッパー駆動回路628aと、コインホッパー628bと、コイン計数部628cと、コイン払出完了信号回路628dとを有し、紙幣排出装置駆動回路629aと、紙幣排出装置629bと、紙幣計数部629cと、紙幣払出完了信号回路629dとを有している。
コインホッパー駆動回路628aは、メインCPU622の制御に従ってコインホッパー628bを駆動させる。コインホッパー628bは、配当金である硬貨の払出を行うための動作を行う。コイン計数部628は、コインホッパー628bにより払い出された硬貨の枚数を計数し、その計数した枚数値のデータをコイン払出完了信号回路628dに通知する。コイン払出完了信号回路628dは、コイン計数部628cから硬貨の枚数値のデータが入力されると、その入力値が設定された枚数のデータに達したときに硬貨の払出完了を通知する信号をメインCPU622に入力する。
紙幣排出装置駆動回路629aは、メインCPU622の制御に従って紙幣排出装置629bを駆動させる。紙幣排出装置629bは、配当金である紙幣の払出を行うための動作を行う。紙幣計数部629cは、紙幣排出装置629bにより払い出された紙幣の枚数を計数し、その計数した枚数値のデータを紙幣払出完了信号回路629dに通知する。紙幣払出完了信号回路629dは、紙幣計数部629cから紙幣の枚数値のデータが入力されると、その入力値が設定された枚数のデータに達したときに紙幣の払出完了を通知する信号をメインCPU622に入力する。
また、遊技用精算機600は、画像制御回路630を有している。画像制御回路630は、液晶表示パネル608における画像表示を制御して、配当の払出の際における所定の操作や手続を行うための選択画面等を液晶表示パネル608に表示させる。
<<<サンド20、ホールコンピュータ500での各種処理>>>
<<メイン制御処理>>
図8は、本実施の形態におけるサンド20のメイン制御処理のフローチャートである。
最初に、サンド20に電源が投入されると、メインCPU121は、初期化処理を行う(ステップS811)。この処理では、バックアップが正常であるか、又は設定変更が適切に行われたかを判定し、判定結果に応じた初期化処理を行う。具体的には、RAM123に記録された前回貸出時間を初期化する処理等を行う。本処理が完了したとき、サンド20は、遊技メダルの貸出が可能な状態になる。
次に、メインCPU121は、操作ユニット34の液晶表示装置に各種情報を表示する表示制御処理を行う(ステップS813)。操作ユニット34の液晶表示装置に表示される各種情報は、例えば、情報カード残高、貯玉数、貯メダル数、持ち玉数、持ちメダル数、貸出ボタンの画像、再プレイボタンの画像、計数ボタンの画像、情報カード返却ボタンの画像などである。
なお、操作ユニット34の液晶表示装置に表示するこれらの各種情報は、一度に全ての情報を表示してもよい。また、サンド20本体に切替ボタン等の操作装置を設けて、遊技者が操作装置を操作することにより、遊技者が所望する情報のみを操作ユニット34の液晶表示装置に表示させるようにすることが好ましい。
次に、メインCPU121は、音制御処理を行う(ステップS815)。この処理では、サンド20の状況に応じた音の制御を行う。例えば、サンド20に異常事態が発生した場合には、エラー音をスピーカ81から発したり、情報カード611の返却時には、情報カード611の取り忘れ防止の警告音声をスピーカ81から発したりする。警告音声としては、例えば、「カードを忘れています」などの音声をスピーカ81から発する。
次に、メインCPU121は、ランプ制御処理を行う(ステップS817)。この処理では、サンド20の状況に応じてランプ(図示せず)の点灯、消灯、点滅等の制御を行う。例えば、サンド20に異常事態が発生したとき、メインCPU121は、ランプを点灯させることにより報知することや、情報カード611の返却時に、情報カード611の取り忘れ防止としてランプを所定の態様で点滅させることが行われる。
次に、メインCPU121は、後で図9を参照して説明する価値媒体受付処理を行う(ステップS819)。この処理では、メインCPU121は、価値媒体を新たに受け付けたとき、例えば、紙幣挿入口33に紙幣が挿入されたときに、受け付けた紙幣の価値を特定するための価値データと、情報カード611により特定される遊技者IDとを含む価値媒体特定データをホールコンピュータ500に送信する。情報カード611が、ビジターカードの場合には、ビジターカードに紐付けられビジターカードを識別するためのカードIDを遊技者IDにすることができる。また、情報カード611が、会員カードである場合には、会員カードに紐付けられた会員カードを識別するための会員IDを遊技者IDにすることができる。
次に、メインCPU121は、後で図12を参照して説明する情報カード受付処理を行う(ステップS821)。この処理では、メインCPU121は、情報カード611がカード挿入口32に挿入されたときに、カメラ35により遊技者を撮像することにより得られた遊技者画像データと、情報カード611により特定される遊技者IDとをホールコンピュータ500に送信する。本実施の形態では、遊技者画像データは、例えば、撮像装置により来店者の顔を撮像することによって得られた遊技者の静止画像データや動画像データである。
次に、メインCPU121は、後で図13を参照して説明する情報カード返却処理を行う(ステップS823)。この処理では、情報カード611を遊技者に返却するとき、遊技者による情報カード611の返却操作の有無を判定し、返却操作が行われたと判定したときに、遊技者に情報カード611を返却する。
次に、メインCPU121は、遊技媒体貸出処理を行う(ステップS825)。この処理では、メインCPU121は、遊技者ID及び遊技媒体の貸出要求を含む貸出要求データをホールコンピュータ500に送信し、ホールコンピュータ500から遊技者ID及び遊技媒体を含む貸出要求データに対しての遊技者ID及び貸出許可を含む貸出許可データを受信したときに、遊技者に遊技媒体を貸し出す。なお、貸出要求データに対して送信する貸出許可データに含まれる遊技者IDは、受信した貸出要求データと同一の遊技者IDである。
次に、メインCPU121は、その他の制御処理を行う(ステップS827)。例えば、遊技媒体計数処理、計数遊技媒体数等をデータ表示装置に送信する送信処理などを実行する。この処理を実行した後、メインCPU121は、ステップS813の表示制御処理に処理を戻す。
<<<価値媒体受付処理>>>
図9は、メインCPU121により実行される価値媒体受付処理を示すフローチャートである。
最初に、メインCPU121は、価値媒体を受け付けているか否かを判定する(ステップS911)。具体的にどのような状況において紙幣を受け付けていると判定するかというと、後述するS915の価値媒体返却処理において受付中の紙幣を遊技者に返却した後に、新たに紙幣挿入口33に紙幣が挿入されて紙幣を受け付けた場合や、後述するS917の処理において価値媒体特定データを送信した後に、新たに紙幣挿入口33に紙幣が挿入されて紙幣を受け付けた場合である。ここで、価値媒体とは、例えば、紙幣や硬貨である。具体的には、ステップS911において、メインCPU121は、紙幣を受け付けているか否かを判定する。ステップS911において、メインCPU121は、紙幣を受け付けていないと判定したとき(NO)、価値媒体受付処理を終了する。
ステップS911において、メインCPU121は、価値媒体を受け付けていると判定したとき(YES)、残高データが0である情報カード611を受付中であるか否かを判定する(ステップS913)。具体的には、ステップS911において、メインCPU121は紙幣を受け付けていると判定したとき(YES)、ステップS913の処理を実行する。
ここで、サンド20は、インターフェイス125を介してホールコンピュータ500と双方向通信を行う。サンド20は、ICカードリーダ/ライタ62により、カード挿入口32に挿入された情報カード611の遊技者IDを読み取る。遊技者IDは、情報カード611がビジターカードであるときは、カードIDが読み取られる。また、遊技者IDは、情報カード611が会員カードであるときは、会員IDが読み取られる。サンド20は、読み取った遊技者IDを、ホールコンピュータ500に送信する。ホールコンピュータ500は、サンド20から送信された遊技者IDを受信し、RAM504に記録しているこの遊技者IDに対応付けられた残高データをサンド20に送信する。メインCPU121は、ホールコンピュータ500から送信された遊技者IDに対応付けられた残高データを受信し、この受信した残高データから残高を取得し、この取得した残高の値が0であるか否かを判定する。なお、残高データを情報カード611自体に記録し、情報カード611自体を読み込むことにより、残高データを取得し、残高があるか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS913において、メインCPU121は、残高データが0である情報カードを受付中ではないと判定したとき(NO)、すなわち、残高データのある情報カードを受付中である場合には、受付中の紙幣を遊技者に返却する価値媒体返却処理(ステップS915)を実行する。メインCPU121は、上述したステップS915の処理を実行した後、価値媒体受付処理を終了する。
ステップS913において、メインCPU121は、残高データが0である情報カードを受付中であると判定したとき(YES)、すなわち、残高データのない情報カードを受付中である場合には、受付中の価値媒体を特定するための残高データと、情報カードのカードID又は、会員IDとを含む価値媒体特定データをホールコンピュータ500へ送信する(ステップS917)。ステップS917において、メインCPU121が送信した価値媒体特定データに基づいて、ホールコンピュータ500は、受け付けている情報カードの遊技者IDに、紙幣挿入口33から受け付けた紙幣に対応する残高データを対応付ける。具体的には、ホールコンピュータ500は、後述するビジターカード遊技者管理テーブル、又は会員カード遊技者管理テーブルに残高データと遊技者IDとを対応付けて登録する。メインCPU121は、上述したステップS917の処理を実行した後、価値媒体受付処理を終了する。以下では、ビジターカード遊技者管理テーブル、又は会員カード遊技者管理テーブルを、特に区別する必要がない場合には、単に遊技者管理テーブルと称する。
<<<<ビジターカード遊技者管理テーブル>>>>
図10は、ビジターカードに紐付けられたカードIDと、顔画像データと、顔画像データの撮像時刻と、残高データとの対応関係を示すビジターカード遊技者管理テーブルを示す図である。
図10に示すように、各セルナンバー(No.)の各々には、カードID、顔画像データ、顔画像データの撮像時刻、残高データが対応付けて登録されている。カードIDは、ビジターカードに紐付けられたデータである。1つのカードIDにつき、1つのビジターカードが対応する。顔画像データは、サンド20に設けたカメラ35により来店者(遊技者)を撮像することにより得られた遊技者の遊技者画像データから、ホールコンピュータ500が取得した遊技者の顔画像を示すデータである。なお、本実施の形態及び本実施の形態以降の変形例や、実施の形態では、遊技者画像データは、遊技者の略全身画像を示すデータとして説明するが、これに限られず、少なくとも遊技者の顔画像を含むデータであれば何でもよい。撮像時刻は、サンド20に設けたカメラ35により来店者を撮像することにより得られた遊技者の遊技者画像データをホールコンピュータ500が受信した時刻を示すデータである。残高データは、遊技媒体を貸し出すために用いられるデータである。本実施の形態では残高データ「1」は100円に相当するデータであり、1メダルを貸し出すための貸出単価が20円であるため、残高データ「1」につき、5枚のメダルが貸し出されることになる。なお、残高データ「1」に対応する金額及び貸出単価は、上述したものに限定されるものではなく、例えば、残高データ「1」に対応する金額を10円や1000円にしてもよいし、残高データ「1」に対応する貸出単価を5円や100円にしてもよい。
セルナンバー「1」には、カードID「aaaa」、顔画像データ「A」、撮像時刻「10:01」、残高データ「10」が対応付けて登録されている。セルナンバー「2」には、カードID「aaab」、顔画像データ「未登録」、撮像時刻「10:05」、残高データ「60」が対応付けて登録されている。セルナンバー「3」には、カードID「aaac」、顔画像データ「E」、撮像時刻「10:06」、残高データ「25」が対応付けて登録されている。セルナンバー「10」には、カードID「aaaj」、顔画像データ「F」、撮像時刻「11:20」、残高データ「70」が対応付けて登録されている。また、図示を省略しているが、セルナンバー「4」〜「9」にも同様にカードID、顔画像データ、撮像時刻、残高データが対応付けて登録されている。また、セルナンバー「11」以降のものにも同様に対応付けて登録している。
例えば、カードID「aaaa」は、セルナンバー「1」に対応付けて登録している。このカードID「aaaa」に紐付けられたビジターカードを現在所有している遊技者の顔画像データAと、この遊技者の顔画像データ「A」をホールコンピュータ500がこの顔画像データ「A」を取得した遊技者の遊技者画像データを受信した時刻「10:01」を撮像時刻として対応付けて登録している。さらに、このカードID「aaaa」と、このカードID「aaaa」に紐付けられたビジターカードの残高データ「10」とを対応付けて登録している。この結果、セルナンバー「1」と、カードID「aaaa」と、顔画像データ「A」と、撮像時刻「10:01」と、残高データ「10」と、が対応付けられている。また、カードID「aaab」やカードID「aaac」やカードID「aaaj」や図示を省略している他のカードIDについても、同様に、セルナンバーと、カードIDと、顔画像データと、撮像時刻と、残高データとを対応付けて登録可能である。
カードID「aaaa」における顔画像データ「A」と撮像時刻「10:01」との関係について説明する。サンド20は、遊技者がビジターカードをカード挿入口32に挿入し、情報カードを受け付けたことを契機として、カメラ35により遊技者を撮像する。サンド20は、来店者を撮像することによって得られた遊技者画像データをホールコンピュータ500に送信する。サンド20は、遊技者画像データをホールコンピュータ500に送信するときには、遊技者画像データと、カードIDとを含む遊技者データとして送信する。メインCPU501は、遊技者画像データを含む遊技者データを受信したとき、この遊技者画像データから来店者を特定可能な顔画像データが含まれているか否かを判定する。このメインCPU501が行う遊技者画像データに来店者を特定可能な顔画像データが含まれているか否かの判定は、顔認証技術が用いられる。
この顔認証技術は、例えば、人間の顔の造詣を元に個人を認証・特定する技術である。顔の外形、顔を形成する目、口、鼻、耳などのパーツの位置、形状、相互関係、筋肉のつき方などを認証する。顔認証の結果、メインCPU501は、受信した遊技者画像データに来店者を特定可能な顔画像データが含まれていると判定したとき、ビジターカード遊技者管理テーブルにおいて、受信した遊技者データに含まれるカードIDと、受信した遊技者データに含まれた遊技者画像データに含まれる顔画像データ「A」とを対応付けて登録する。次いで、受信した遊技者データに含まれるカードIDに対応付けて、遊技者データを受信した時刻である「10:01」を撮像時刻として登録する。すなわち、新たに使用されたビジターカードを使用した遊技者を撮像することによって得られた遊技者の顔画像データと、撮像時刻とを対応付けてビジターカード遊技者管理テーブルに登録する。このようにすることにより、ビジターカードを使用している遊技者の来店時刻は、顔画像データを取得した時刻と考えられるため、どの時間に遊技者が来店したかを知ることが可能となる。なお、ここでいう「来店者を特定可能な顔画像データが含まれていると判定」するときとは、人物として特定可能な顔画像データが含まれていると判定するときである。
カードID「aaab」における、顔画像データ「未登録」と撮像時刻「10:05」との関係について説明する。サンド20は、上述した遊技者データをホールコンピュータ500に送信する。メインCPU501は受信した遊技者データに上述した顔認証を行った結果、来店者を特定可能な顔画像データが含まれていないと判定したとき、例えば、照明が暗かったり、人物が動いていたりして、画像として不明瞭であり、画像データに含まれる各パーツの認証ができなかったとき、ビジターカード遊技者管理テーブルにおいて、受信した遊技者データに含まれるカードIDに、顔画像データを対応付けて登録しない。すなわち、顔画像データにおける「未登録」とは、顔画像データが登録されていないことを示す。
次に、ホールコンピュータ500が受信した遊技者データに含まれるカードIDに対応付けて、遊技者データを受信した時刻(時刻t1)である「10:05」を撮像時刻として登録する。
図10ではカードID「aaab」について、顔画像データが未登録であることを示しているが、この状態において、仮にサンド20が、ホールコンピュータ500が遊技者データを受信した時刻から、所定時間経過した後(時刻t2)、同じカードIDのビジターカードを使用している遊技者を撮像した場合について説明する。サンド20は、時刻t2において遊技者を撮像した場合、この時刻t2において、ホールコンピュータ500が、遊技者画像データに来店者を特定可能な顔画像データが含まれていると判定したとき、ビジターカード遊技者管理テーブルにおいて、受信した遊技者データに含まれるカードIDと、受信した遊技者データに含まれた遊技者画像データに含まれる顔画像データとを対応付けて登録する。また、メインCPU501は、時刻t2をビジターカード遊技者管理テーブルに登録するのではなく、既に受信した遊技者データに含まれるカードIDに対応付けられている時刻t1を登録したままとする。すなわち、メインCPU501は、顔画像データをカードIDに対応付けて登録できたときの撮像時刻(時刻t2)ではなく、最初に登録された撮像時刻(時刻t1)に対応付けてビジターカード遊技者管理テーブルに登録する。このようにすることにより、ビジターカードを使用している遊技者の来店時刻は、最初の撮像時刻(時刻t1)の時点であると考えられるため、どの時間に遊技者が来店したかを知ることが可能となる。
また、メインCPU501は、所定の時刻、例えば、遊技場が閉店してから開店するまでの間の時刻において、ビジターカード遊技者管理テーブルのカードID、及びカードIDに対応付けられた顔画像データや撮像時刻といったカードIDに係るデータを削除する。このようにすることにより、遊技場の翌営業日において、ホールコンピュータ500を操作することなく、カードIDと遊技者との間の対応付けを削除することができる。なお、削除する時刻は適宜変更可能である。また、カードID、及びカードIDに係るデータを削除せずに、新たにビジターカード遊技者管理テーブルを作成し、作成したビジターカード遊技者管理テーブルに翌営業日のビジターカード使用者を対応付ける構成としてもよい。
<<<<会員カード遊技者管理テーブル>>>>
図11は、会員カードに紐付けられた会員IDと、顔画像データ(登録済み)と、顔画像データ(本日)と、本日分の顔画像データの撮像時刻と、残高データとの対応関係を示す会員カード遊技者管理テーブルを示す図である。
図11に示すように、各セルナンバー(No.)の各々には、会員ID、顔画像データ(登録済み)、顔画像データ(本日)、本日分の顔画像データの撮像時刻、残高データが対応付けて登録されている。会員IDは、会員カードに紐付けられたデータであり、1つの会員IDにつき、1つの会員カードが対応する。すなわち、会員IDは、会員となった遊技者を一義的に特定するデータである。顔画像データ(登録済み)は、遊技者をこれまでに撮像したときの顔画像データを示すデータである。具体的には、例えば、会員カード発行時に遊技者を撮像することにより得られた遊技者画像データから取得した顔画像データや、前日に遊技者を撮像することにより得られた遊技者画像データから取得した顔画像データを登録している。顔画像データ(本日)は、サンド20に設けたカメラ35により、来店者(遊技者)を撮像することにより得られた遊技者画像データから、ホールコンピュータ500が取得した遊技者の顔画像を示すデータである。撮像時刻は、ホールコンピュータ500が遊技者画像データを含んだ遊技者データを受信した時刻を示すデータである。残高データは、各会員に遊技媒体を貸し出すために用いられるデータである。
セルナンバー「1」には、会員ID「0000」、顔画像データ(登録済み)「K」、顔画像データ(本日)「K」、撮像時刻「11:00」、残高データ「100」が対応付けて登録されている。セルナンバー「2」には、会員ID「0001」、顔画像データ(登録済み)「L」、顔画像データ(本日)「未登録」、撮像時刻「10:10」、残高データ「90」が対応付けて登録されている。セルナンバー「3」には、会員ID「0003」、顔画像データ(登録済み)「M」、顔画像データ(本日)「未登録」、撮像時刻「未登録」、残高データ「50」が対応付けて登録されている。セルナンバー「10」には、会員ID「0010」、顔画像データ(登録済み)「T」、顔画像データ(本日)「T」、撮像時刻「11:20」、残高データ「60」が対応付けて登録されている。また、図示を省略しているが、セルナンバー「4」〜「9」にも同様に、会員ID、顔画像データ(登録済み)、顔画像データ(本日)、撮像時刻、残高データが対応付けて登録されている。また、セルナンバー「11」以降のものにも同様に対応付けて登録されている。
例えば、会員ID「0000」は、セルナンバー「1」に対応付けて登録されている。この会員ID「0000」に紐付けられた会員カードにより特定される遊技者の前日までに撮像されることによって得られた遊技者画像データから取得した顔画像データの1つである顔画像データ(登録済み)「K」と、会員IDと、が対応付けて登録されている。ホールコンピュータ500は、サンド20に設けたカメラ35により本日来店者の顔を撮像することによって得られた会員ID「0000」に紐付けられた会員カードにより特定される遊技者の遊技者画像データを受信し、受信した遊技者画像データから取得した顔画像データ(本日)「K」と、この遊技者の顔画像データKを取得した遊技者画像データを受信した時刻「11:00」を撮像時刻として対応付けて登録している。さらに、この会員ID「0000」と、この会員ID「0000」に紐付けられた会員カードの残高データ「100」とを対応付けて登録している。この結果、セルナンバー「1」と、会員ID「0000」と、顔画像データ(登録済み)「K」と、顔画像データ(本日)「K」と、撮像時刻「11:00」と、残高データ「100」とが対応付けて登録されている。また、会員ID「0001」や会員ID「0002」や会員ID「0010」や、図示を省略している他の会員IDについても、同様に、セルナンバーと、会員IDと、顔画像データ(登録済み)と、顔画像データ(本日)と、撮像時刻と、残高データとを対応付けて登録可能である。
顔画像データ(登録済み)について説明する。会員IDに紐付けられた会員カードは、特定の遊技者により使用され、この会員カードを使用する遊技者が変更されることは通常起こらない。そのため、会員カードを発行した遊技者の遊技者画像データから取得した顔画像データを会員カード遊技者管理テーブルに会員IDに対応付けて登録している。すなわち、顔画像データ(登録済み)は、来店したか否かに関わりなく常に、会員カード遊技者管理テーブルに登録されている。このようにすることにより、遊技者が会員カードを紛失したとき、会員カード遊技者管理テーブルに登録している顔画像データにより再発行における本人確認を行うことが可能となり、再発行における本人確認の手間を軽減することができる。
顔画像データ(本日)と、撮像時刻と、会員ID「0000」との関係について説明する。サンド20は、遊技者が会員カードをカード挿入口32に挿入し、情報カードを受け付けたことを契機として、カメラ35により遊技者を撮像する。サンド20は、遊技者を撮像することにより得られた遊技者画像データをホールコンピュータ500に送信する。サンド20は、遊技者画像データをホールコンピュータ500に送信するときには、遊技者画像データと、会員IDとを含む遊技者データとして送信する。ホールコンピュータ500は、遊技者画像データを含む遊技者データを受信したとき、受信した時刻を撮像時刻として登録する。また、この遊技者画像データから来店者を特定可能な顔画像データが含まれているか否かの判定は、上述した顔認証技術が用いられる。
顔認証の結果、メインCPU501は、受信した遊技者画像データに来店者を特定可能な顔画像データが含まれていると判定したとき、会員カード遊技者管理テーブルにおいて、受信した遊技者データに含まれる会員IDと、受信した遊技者データに含まれた遊技者画像データに含まれる顔画像データ「K」とを対応付けて登録する。次いで、受信した遊技者データに含まれる会員IDに対応付けて、遊技者データを受信した時刻である「11:00」を撮像時刻として登録する。すなわち、会員カードが本日始めて使用されたときの撮像時刻と、その会員カードを使用した遊技者の顔画像データとを対応付けて会員カード遊技者管理テーブルに登録する。このようにすることにより、会員カードを使用した遊技者の来店時刻は、遊技者データを受信した時刻であると考えられるため、どの時間に遊技者が来店したかを知ることが可能となる。なお、ここでいう「来店者を特定可能な顔画像データが含まれていると判定」するときとは、人物として特定可能な顔画像データが含まれていると判定するときである。
顔画像データにおける未登録と、撮像時刻との関係について会員ID「0001」に基づいて説明する。顔認証の結果、メインCPU501は、ホールコンピュータ500が受信した遊技者データに含まれた遊技者画像データに含まれる遊技者画像データに人物として特定可能な顔画像データが含まれていないと判定したとき、例えば、遊技者画像データが不鮮明であり、遊技者画像データに含まれる各パーツの認証ができなかったとき、会員カード遊技者管理テーブルにおいて、受信した遊技者データに含まれる会員IDに対応付けて顔画像データ(本日)に、顔画像データを登録しない。すなわち、顔画像データ(本日)における「未登録」とは、顔画像データが登録されていないことを示す。次いで、ホールコンピュータ500が受信した遊技者データに含まれる会員IDに対応付けて、遊技者画像データを受信した時刻である撮像時刻に、今回遊技者画像データを受信した時刻(時刻t1)である「10:10」を撮像時刻として登録する。会員カードを使用した遊技者の顔画像データが取得できなかったとき、撮像時刻を対応付けて登録する。
図11では、会員ID「0001」について、顔画像データが未登録であることを示しているが、この状態において、仮にサンド20が、ホールコンピュータ500が遊技者データを受信した時刻から、所定時間経過した後(時刻t2)、同じ会員IDの会員カードを使用している遊技者を撮像した場合について説明する。サンド20は、時刻t2において遊技者を撮像した場合、この時刻t2において、ホールコンピュータ500が、受信した遊技者データに来店者を特定可能な顔画像データが含まれていると判定したとき、会員カード遊技者管理テーブルの顔画像データに、受信した遊技者データに含まれる会員IDと、受信した遊技者データに含まれた遊技者画像データとを対応付けて登録する。また、メインCPU501は、時刻t2を会員カード遊技者管理テーブルに登録するのではなく、既に、受信した遊技者データに含まれる会員IDに対応付けられている時刻t1を登録したままとする。すなわち、メインCPU501は、顔画像データを会員IDに対応付けて顔画像データを登録できたときの撮像時刻(時刻t2)ではなく、最初に登録された撮像時刻(時刻t1)に対応付けて会員カード遊技者管理テーブルに登録する。このようにすることにより、会員カードを使用している遊技者の来店時刻は、最初の撮像時刻の時点であるため、その時間に遊技者が来店したかを登録することが可能となる。また、このようにすることにより、会員カードを使用している遊技者の来店時刻は、最初の時刻t1の時点であると考えられるため、どの時間に遊技者が来店したかを知ることが可能となる。
顔画像データ(本日)における未登録と、撮像時刻における未登録との関係について会員ID「0002」に基づいて説明する。顔画像データ(本日)が未登録であり、撮像時刻が未登録である、すなわち、本日分の顔画像データが取得できておらず、撮像もされていないということを意味する。これは、会員ID「0002」に紐付けられた会員カードを所有する遊技者が来店していない、又は遊技を開始していないことを意味する。
また、メインCPU501は、所定の時刻、例えば、遊技場が閉店してから開店するまでの間の時刻において、会員カード遊技者管理テーブルの会員ID、及び会員IDに対応付けられた顔画像データや撮像時刻といった会員IDに係るデータを削除していない。
なお、会員カード遊技者管理テーブルから、会員ID、及び会員IDに対応付けられた顔画像データや撮像時刻といった会員IDに係るデータを所定の時刻、例えば、遊技場が閉店してから開店するまでの間の時刻において削除してもよい。この場合、別に会員IDと遊技者とを対応付けたテーブルをRAM504に格納しておき、翌営業日において、新たに会員カード遊技者管理テーブルを作成し、RAM504に格納しているある会員IDと遊技者とを対応付けたテーブルから、会員IDと遊技者との対応付けを登録してもよい。
<<<情報カード受付処理>>>
図12は、メインCPU121により実行される情報カード受付処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、新たに情報カード611を受け付けたか否かを判定する(ステップS1211)。具体的にどのような状況において情報カード611を受け付けたと判定するかというと、新たにカード挿入口32に情報カード611が挿入されて情報カード611を受け付けたときである。ステップS1211において新たに情報カード611を受け付けていないと判定したとき(NO)、情報カード受付処理を終了する。
ステップS1211において、メインCPU121は、カード挿入口32に新たに情報カード611を受け付けたと判定したとき(YES)、既に会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受け付けているか否かを判定する(ステップS1213)。
ステップS1213において、メインCPU121は、既に会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受け付けていると判定したとき(YES)、新たに受け付けた情報カード611をカード挿入口32から排出し、遊技者に情報カード611を返却する(ステップS1215)。メインCPU121は、上述したステップS1215の処理を実行した後、情報カード受付処理を終了する。
ステップS1213において、メインCPU121は、会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受け付けていないと判定したとき(NO)、顔画像データ登録判定用データ取得処理を行う(ステップS1217)。ステップS1217において、サンド20は、ホールコンピュータ500に、情報カード611から読み取った遊技者IDと、この遊技者IDに対応付けられた顔画像データが遊技者管理テーブルに登録されているか否かを通知させる顔画像対応データとを送信する。メインCPU501は、サンド20から送信された遊技者IDと、顔画像対応データとを受信したとき、この遊技者IDに対応付けられた顔画像データが、遊技者管理テーブルに登録されているか否かを判定する。メインCPU501は、受信した遊技者IDに対応付けられた顔画像データが遊技者管理テーブルに登録されていると判定したとき、対応付けられた顔画像データが既に登録されていることを示すデータである顔画像対応返信データを送信する。一方、メインCPU501は、受信した遊技者IDに対応付けられた顔画像データが遊技者管理テーブルに登録されていないと判定したとき、対応付けられた顔画像データが登録されていないことを示すデータである顔画像非対応返信データを送信する。
メインCPU121は、顔画像データは遊技者管理テーブルに登録済みであるか否かを判定する(ステップS1219)。ステップS1219において、メインCPU121は、ホールコンピュータ500から、顔画像対応返信データを受信したとき(YES)、顔画像データが登録済みであると判定する。ステップS1219において、メインCPU121は、ホールコンピュータ500から、顔画像非対応返信データを受信したとき(NO)、顔画像データが登録済みではないと判定する。
ステップS1219において、メインCPU121は、顔画像対応返信データを受信し、顔画像データは遊技者管理テーブルに既に登録済みであると判定したとき(YES)、情報カード受付処理を終了する。
ステップS1219において、メインCPU121は、顔画像非対応返信データを受信し、顔画像データは遊技者管理テーブルに登録されていないと判定したとき(NO)、カメラ35により遊技者を撮像する遊技者撮像処理を行う(ステップS1221)。なお、ステップS1221における遊技者撮像処理において、遊技者を撮像することにより得られたデータである遊技者画像データは、RAM123に記憶される。なお、遊技者画像データは、静止画像データでもよいし、動画像データでもよい。
メインCPU121は、今回カメラ35により遊技者を撮像することによって得られる遊技者画像データと、受け付けた情報カード611から読み取った遊技者IDとを含む遊技者データとをホールコンピュータ500に送信する(ステップS1223)。遊技者データを受信したホールコンピュータ500のメインCPU501は、受信した遊技者データに含まれる遊技者画像データから顔画像データを取得し、取得した顔画像データを受信した遊技者データに含まれる遊技者IDに対応付けて、遊技者管理テーブルに登録する。メインCPU121は、上述したステップS1223の処理を実行した後、情報カード受付処理を終了する。
<<<情報カード返却処理>>>
図13は、メインCPU121により実行される情報カード返却処理を示すフローチャートである。
初めに、メインCPU121は、会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受付中であるか否かを判定する(ステップS1310)。ステップS1310において、メインCPU121は、会員カード、又は残高を有するビジターカードを受付中ではないと判定したとき(NO)、情報カード返却処理を終了する。
ステップS1310において、メインCPU121は、会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受付中であると判定したとき(YES)、メインCPU121は、遊技者が情報カード611の返却操作の入力を行ったか否かを判定する(ステップS1311)。すなわち、遊技者が操作ユニット34を操作し、情報カード611の返却操作が行われたか否かを判定する。メインCPU121は、遊技者が情報カード611の返却操作を行ったと判定したとき(YES)、受け付けている情報カード611をカード挿入口32から排出し、情報カード611を遊技者に返却する(ステップS1313)。メインCPU121は、上述したステップS1313の処理を実行した後、情報カード返却処理を終了する。
ステップS1311において、メインCPU121は、遊技者が情報カード611の返却操作を行っていないと判定したとき(NO)、情報カード返却処理を終了する。
<<<撮像割込処理>>>
図14は、メインCPU121により実行される撮像割込処理を示すフローチャートである。この撮像割込処理は、所定時刻毎、例えば、5分毎、10分毎、30分毎、1時間毎、に行われ、カメラ35により、遊技者を撮像する。メインCPU121は、カメラ35により遊技者を撮像することにより得られた遊技者画像データをホールコンピュータ500に送信する。ホールコンピュータ500は、受信した遊技者画像データから顔画像データを取得し、遊技者が来店したことを検出する。ホールコンピュータ500は、遊技者管理テーブルへ顔画像データを登録することにより、撮像された遊技者が来店した時刻を判定する。
メインCPU121は、受け付けている情報カード611の残高データが0であるか否かを判定する(ステップS1411)。ステップS1411における残高データ判定処理は、上述した図9の価値媒体受付処理におけるステップS913の処理と同一であるため、説明を省略する。メインCPU121は、情報カード611から遊技者IDを読み取り、読み取った遊技者IDをホールコンピュータ500に送信する。ホールコンピュータ500は、サンド20から送信された遊技者IDを受信し、遊技者管理テーブルに登録している、遊技者IDに対応付けられた残高データをサンド20に送信する。メインCPU121は、遊技者IDに対応付けられた残高データを受信し、この受信した残高データが0であるか否かを判定する。
S1411において、メインCPU121は、残高データが0であると判定したとき(YES)、現在受け付けている情報カード611の種類がビジターカードであるか否かを判定する(ステップS1413)。
ステップS1413において、メインCPU121は、ICカードリーダ/ライタ62により現在受け付けている情報カード611から遊技者IDを読み取り、読み取った遊技者IDがカードIDであると判定しないとき(NO)、すなわち、会員IDであると判定したときには撮像割込処理を終了する。
ステップS1413において、メインCPU121は、ICカードリーダ/ライタ62により現在受け付けている情報カード611から遊技者IDを読み取り、読み取った遊技者IDがカードIDであると判定したとき(YES)、読み取ったカードIDを含むクリアコマンドデータをホールコンピュータ500へ送信する(ステップS1415)。ホールコンピュータ500がカードIDを含むクリアコマンドデータを受信したとき、メインCPU501は、クリアコマンドデータに含まれるカードIDに対応する各データ(顔画像データ、撮像時刻、残高データ)をビジターカード遊技者管理テーブルからクリア(消去)する。メインCPU121は、上述したステップS1415の処理を実行した後、撮像割込処理を終了する。なお、本明細書中において、クリアとは、各データを消去することを意味するが、各データ同士の対応関係を削除することを意味しても良い。
ステップS1411において、メインCPU121は、受け付けている情報カード611の残高データが0ではないと判定したとき(NO)、顔画像データ登録判定用データ取得処理を行う(ステップS1417)。ステップS1417における顔画像データ登録判定用データ取得処理は、上述した図12の情報カード受付処理におけるステップS1217の処理と同一であるため、説明を省略する。ステップS1417において、サンド20は、ホールコンピュータ500に、情報カード611から読み取った遊技者IDと、この遊技者IDに対応付けられた顔画像データが遊技者管理テーブルに登録されているか否かを通知させる顔画像対応データとを送信する。メインCPU501は、サンド20から送信された遊技者IDと、顔画像対応データとを受信したとき、この遊技者IDに対応付けられた顔画像データが、遊技者管理テーブルに登録されているか否かを判定する。メインCPU501は、受信した遊技者IDに対応付けられた顔画像データが遊技者管理テーブルに登録されていると判定したとき、対応付けられた顔画像データが既に登録されていることを示すデータである顔画像対応返信データをサンド20に送信する。一方、メインCPU501は、受信した遊技者IDに対応付けられた顔画像データが遊技者管理テーブルに登録されていないと判定したとき、受信した顔画像対応データに対応付けられた顔画像データが登録されていないことを示すデータである顔画像非対応返信データをサンド20に送信する。
メインCPU121は、ホールコンピュータ500から顔画像対応返信データを受信したか、顔画像非対応返信データを受信したかを判定することにより、顔画像データが遊技者管理テーブルに登録済みであるか否かを判定する(ステップS1419)。
ステップS1419において、メインCPU121は、顔画像対応返信データを受信したとき、顔画像データは遊技者管理テーブルに既に登録済みであると判定し(YES)、撮像割込処理を終了する。
ステップS1419において、メインCPU121は、顔画像非対応返信データを受信したとき、顔画像データは遊技者管理テーブルに登録されていないと判定し(NO)、カメラ35により遊技者を撮像する遊技者撮像処理を行う(ステップS1421)。メインCPU121は、カメラ35により遊技者を撮像することにより得られたデータである遊技者画像データをホールコンピュータ500に送信する。なお、ステップS1421において、遊技者画像データは、静止画像データでもよいし、動画像データでもよい。
メインCPU121は、今回カメラ35により遊技者を撮像することによって得られる遊技者画像データと、受け付けた情報カード611から読み取った遊技者IDとを含む遊技者データをホールコンピュータ500に送信する(ステップS1423)。遊技者データを受信したホールコンピュータ500のメインCPU501は、受信した遊技者データに含まれる遊技者画像データから顔画像データを取得し、取得した顔画像データを受信した遊技者データに含まれる遊技者IDに対応付けて、遊技者管理テーブルに登録する。メインCPU121は、上述したステップS1423の処理を実行した後、撮像割込処理を終了する。
<遊技用精算機600>
<<精算機処理>>
図15は、遊技用精算機600により実行される精算機処理を示すフローチャートである。
メインCPU622は、カード挿入口に情報カード611を受け付けているか否かを判定する(ステップS1511)。具体的にどのような状況において情報カード611を受け付けていると判定するかというと、後述するステップS1515又はステップS1527の会員カード返却処理において受付中の会員カードを遊技者に返却した後に、新たにカード挿入口に情報カード611が挿入されて情報カード611を受け付けた場合や、後述するステップS1525のビジターカード取込処理において受付中のビジターカードを遊技用精算機600の内部に取り込んだ後に、新たにカード挿入口に情報カード611が挿入されて情報カード611を受け付けた場合である。
ステップS1511において、メインCPU622は、情報カード611を受け付けていると判定したとき(YES)、受け付けている情報カード611の残高データが0であるか否かを判定する(ステップS1513)。なお、ステップS1513における残高データ判定処理は、上述した図9の価値媒体受付処理におけるステップS913の処理において、残高データが0であるか否かを判定するのがサンド20ではなく、遊技用精算機600であることしか差異がなく、略同一であるため、説明を省略する。
ステップS1513において、メインCPU622は、受け付けている情報カード611の残高データが0であると判定したとき(YES)、この情報カード611を会員カードであると判定し、遊技者に、情報カード611を返却する(ステップS1515)。メインCPU622は、上述したステップS1515の処理を実行した後、精算機処理を終了する。なお、本実施の形態では、会員カードにおいて残高データが0となった場合でも、遊技者に会員カードが返却されるが、ビジターカードにおいて残高データが0となった場合、サンド20や遊技用精算機600等に取り込まれ、遊技者に返却されないようになっているため、受け付けている情報カード611の残高データが0である場合には、受け付けている情報カード611は会員カードとなる。
ステップS1511において、メインCPU622は、情報カード611を受け付けていないと判定したとき(NO)、又はステップS1513において、受け付けている情報カード611の残高データが0ではないと判定したとき(NO)、液晶表示パネル608に残高を表示し、遊技者が精算入力を行ったか否かを判定する(ステップS1517)。ステップS1517において、メインCPU622は、遊技者が精算操作をせず、精算入力が行われなかったと判定したとき(NO)、精算機処理を終了する。
ステップS1517において、メインCPU622は、遊技者により精算操作が行われたと判定したとき(YES)、ホールコンピュータ500から取得した現在受け付けている情報カード611の残高データに基づいて、価値媒体を遊技者に払い出す(ステップS1519)。価値媒体は、例えば、紙幣である。払い出す価値媒体は、紙幣返却口から遊技者に払い出される。
メインCPU622は、価値媒体を遊技者に払い出し、精算操作が行われた情報カード611がビジターカードであるとき、カードIDを含むクリアコマンドデータをホールコンピュータ500に送信する。また、価値媒体を遊技者に払い出し、精算操作が行われた情報カード611が会員カードであるとき、会員IDを含むクリアコマンドデータをホールコンピュータ500に送信する(ステップS1521)。
ホールコンピュータ500は、遊技用精算機600から送信されたクリアコマンドデータを受信したとき、クリアコマンドデータに含まれる遊技者IDがカードIDであるか会員IDであるかを判定する。メインCPU501は、ホールコンピュータ500がカードIDを含むクリアコマンドデータを受信したときには、サンド20からカードIDを含むクリアコマンドデータを受信したときと同様に、クリアコマンドデータに含まれるカードIDに対応する各データ(顔画像データ、撮像時刻、残高データ)をビジターカード遊技者管理テーブルからクリア(消去)する。なお、クリアコマンドデータにより消去されるデータは、適宜変更可能である。
また、メインCPU501は、ホールコンピュータ500が会員IDを含むクリアコマンドデータを受信したときには、クリアコマンドデータに含まれる会員IDに対応する残高データのみを会員カード遊技者管理テーブルからクリア(消去)する。なお、クリアコマンドデータにより消去されるデータは、適宜変更可能である。
メインCPU622は、クリアコマンドデータを送信した後、現在受け付けている情報カード611がビジターカードであるか否かを判定する(ステップS1523)。メインCPU622は、現在受け付けている情報カード611から読み取った遊技者IDがカードID、又は会員IDのいずれかであるかを判定することにより、受け付けている情報カード611が、ビジターカードであるか、又は会員カードであるかを判定する。
ステップS1523において、メインCPU622は、現在受け付けている情報カード611はビジターカードであると判定したとき(YES)、カード挿入口から図示していないビジターカード収納部へつながる図示していないビジターカード搬送路により、ビジターカードを遊技用精算機600本体内部のビジターカード収納部に収納する、ビジターカード取込処理を行う(ステップS1525)。メインCPU622は、上述したステップS1525の処理を実行した後、精算機処理を終了する。このようにすることにより、以前のカードIDと遊技者との対応付けがクリアされるため、一度使用されたビジターカードを別の遊技者が再度使用することができる。
ステップS1523において、メインCPU622は、現在受け付けている情報カード611から読み取った遊技者IDがカードIDではなく、会員IDであるとき(NO)、現在受け付けている情報カード611が会員カードであると判定し、この会員カードを遊技者に返却する会員カード返却処理を行う(ステップS1527)。メインCPU622は、上述したステップS1527の処理を実行した後、精算機処理を終了する。
<ホールコンピュータ500>
次に、ホールコンピュータ500が行うメイン制御について説明する。
図16は、ホールコンピュータ500により実行されるメイン制御処理を示すフローチャートである。
ホールコンピュータ500に電源が投入されると、メインCPU501は、初期化処理を行う。この処理では、メインCPU501は、ROM502に格納された制御プログラムを読み出し、バックアップが正常であるか、及び設定変更が適切に行われたかを判定し、判定結果に応じた初期化処理を行う(ステップS1611)。
次に、メインCPU501は、ディスプレイ505に各種情報を表示する表示制御処理を行う(ステップS1613)。ディスプレイ505に表示する各種情報は、例えば、前述した及び後述するテーブルや当該テーブルが示す一部の情報である。なお、ディスプレイ505に表示する各種情報は、適宜変更可能である。
次に、メインCPU501は、音制御処理を行う(ステップS1615)。この処理では、ホールコンピュータ500の状況に応じた音の制御、及び各遊技場内機器、例えば、サンド20、遊技用精算機600、パチスロ機10の状況に応じた音の制御を行う。例えば、ホールコンピュータ500、サンド20、遊技用精算機600、パチスロ機10に異常が発生したことを検知したとき、警告音をスピーカ506から発することにより、異常が発生したことを報知する。
次に、メインCPU501は、ランプ制御処理を行う(ステップS1617)。この処理では、ホールコンピュータ500の状況に応じたランプの制御、及び各遊技場内機器、例えば、サンド20、遊技用精算機600、パチスロ機10の状況に応じたランプの制御を行う。例えば、ホールコンピュータ500、サンド20、遊技用精算機600、パチスロ機10に異常が発生したことを検知したとき、ランプを点滅させることにより、異常が発生したことを報知する。
次に、メインCPU501は、操作判定処理を行う(ステップS1619)。この処理では、表示制御処理で表示した各種情報の切替操作が行われたか否かを判定し、切替操作が行われたとき、各種情報の表示の切り替えを行う。
次に、メインCPU501は、その他の制御処理、例えば、サンド20、遊技用精算機600、パチスロ機10からのデータを受信する処理や、サンド20、遊技用精算機600、パチスロ機10へデータを送信する処理を行う(ステップS1621)。この処理を実行すると、メインCPU501は、表示制御処理へ戻る。
<<データ受信時割込処理>>
次に、ホールコンピュータ500により実行されるデータ受信時割込処理について説明する。
図17、図18は、ホールコンピュータ500により実行されるデータ受信時割込処理を示すフローチャートである。
ホールコンピュータ500は、サンド20や遊技用精算機600から送信された各種データを受信したとき、データ受信時割込処理を実行する。
最初に、メインCPU501は、価値媒体特定データを受信したか否かを判定する(ステップS1711)。ステップS1711において、メインCPU501は、価値媒体特定データを受信したと判定したとき(YES)、サンド20から送信された価値媒体特定データに基づいて、RAM504に記憶している遊技者管理テーブルに登録されている残高データを更新する(ステップS1713)。メインCPU501は、上述したステップS1713の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
次に、ステップS1711において、メインCPU501は、価値媒体特定データを受信していないと判定したとき(NO)、サンド20から遊技者データを受信したか否かを判定する(ステップS1715)。ステップS1715において、メインCPU501は、サンド20から送信された遊技者画像データを受信したとき(YES)、受信した遊技者データに含まれる遊技者画像データ(以下、単に「受信した遊技者画像データ」とも記載する)が含まれているか否かを判定する(ステップS1717)。すなわち、遊技者画像データに顔画像データが含まれているか否かを判定する。ステップS1717において、遊技者画像データに顔画像データが含まれているか否かの判定には、上述した顔認証技術を用いる。
ステップS1717において、メインCPU501は、受信した遊技者画像データに顔画像データが含まれていないと判定したとき(NO)、すなわち、受信した遊技者画像データにおいて、顔画像データを認証できなかったとき、遊技者管理テーブルに遊技者IDと、撮像時刻とを対応付けて登録する(ステップS1719)。メインCPU501は、上述したステップS1719の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
なお、本実施の形態は、サンド20から送信された遊技者画像データをホールコンピュータ500が受信した時刻を撮像時刻として、遊技者管理テーブルに登録するが、サンド20が遊技者を撮像した時刻を撮像時刻とし、当該撮像時刻を示すデータを遊技者データとともにホールコンピュータ500に送信し、ホールコンピュータ500が受信した遊技者データに含まれる撮像時刻を示すデータに基づいて、撮像時刻を登録してもよい。
ステップS1717において、メインCPU501は、受信した遊技者画像データに顔画像データが含まれていると判定したとき(YES)、遊技者画像データから顔画像データを取得する顔画像データ取得処理を行う(ステップS1721)。
メインCPU501は、受信した遊技者画像データから取得した顔画像データが、後述する新規来店者管理テーブルに登録されている顔画像データと一致するか否かを判定する(ステップS1723)。なお、「取得した顔画像データが新規来店者管理テーブルに登録されている顔画像データと一致する」の定義とは、完全に一致するものも勿論含まれるが、少なくとも一部が一致するものも含まれるとする。すなわち、取得した顔画像データと、登録された顔画像データにおいて、対応する部分があれば(例えば、目が一致するなど)、一致していると判定する。
ステップS1723において、メインCPU501は、受信した遊技者画像データから取得した顔画像データが後述する新規来店者管理テーブルに登録されている顔画像データと一致すると判定したとき(YES)、遊技者管理テーブルにおいて受信した遊技者データに含まれる遊技者ID(以下、単に「受信した遊技者ID」とも記載する)に撮像時刻が対応付けられて登録されているか否かを判定する(ステップS1725)。顔画像データが遊技者管理テーブルに登録されておらず、遊技者IDと撮像時刻とが遊技者管理テーブルに登録されているという場合は、例えば、顔画像データの顔認証が正確に行われず、遊技者IDと撮像時刻とが遊技者管理テーブルに登録された場合である。具体的には、例えば、遊技者画像データが、不鮮明な場合や、遊技者を撮像できていなかった場合である。
ステップS1725において、メインCPU501は、受信した遊技者IDに撮像時刻が対応付けられて遊技者管理テーブルに登録されていると判定したとき(YES)、撮像時刻は新たに登録せずに、遊技者管理テーブルに遊技者IDと顔画像データとを対応付けて登録する(ステップS1727)。具体的には、遊技者IDがカードIDであるとき、顔画像データと、カードIDとを対応付けてビジターカード遊技者管理テーブルに登録する。また、遊技者IDが会員IDであるとき、顔画像データと、会員IDとを会員カード遊技者管理テーブルに対応付けて登録する。メインCPU501は、上述したステップS1727の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
既に遊技者IDに対応付けられて撮像時刻が遊技者管理テーブルに登録済みであり、顔画像データが登録されていないとき、今回情報カードを受け付けた時刻を撮像時刻とするのではなく、最初に、情報カードを受け付けて対応付けた時刻に、顔画像データを取得したものとして、撮像時刻を遡及させることになる。このようにすることにより、最初に情報カードを受け付け、顔画像データを取得できなかった場合であっても、遊技者IDと撮像時刻とを対応付けた時刻を遊技者が来店した時刻として登録することができる。そのため、遊技場側にとっては、遊技者が来店し、遊技を開始した時刻をより正確に認証しやすくなり、遊技場の経営に有益な情報、例えば、新規来店者数に対しての人員の配置人数の最適化に係る情報や、イベント等を行う時刻の決定に係る情報を取得することが容易となる。
ステップS1725において、メインCPU501は、受信した遊技者IDに撮像時刻が対応付けられて登録されていないと判定したとき(NO)、今回情報カードを受け付けた時刻を撮像時刻として、遊技者IDと、顔画像データとに対応付けて、遊技者管理テーブルに登録する(ステップS1729)。すなわち、遊技者IDがカードIDであるとき、顔画像データと、カードIDと、撮像時刻とをビジターカード遊技者管理テーブルに対応付けて登録する。また、遊技者IDが会員IDであるとき、顔画像データと、会員IDと、撮像時刻とを会員カード遊技者管理テーブルに対応付けて登録する。メインCPU501は、上述したステップS1729の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。このようにすることにより、遊技者が来店し、遊技を開始した時間をRAM504に記憶することが容易となる、そのため、遊技場側にとっては、遊技者が来店し、遊技を開始した時刻をより正確に記録しやすくなり、遊技場の経営に有益な情報、例えば、新規来店者数に対しての人員の配置人数の最適化に係る情報や、イベント等を行う時刻の決定に係る情報を取得することが容易となる。
ステップS1723において、メインCPU501は、今回受信した遊技者画像データから取得した顔画像データが新規来店者管理テーブルに登録されている顔画像データと一致していないと判定したとき(NO)、新規来店者管理テーブルに新規来店者として顔画像データを登録し、RAM504に格納する(ステップS1731)。新規来店者管理テーブルについては、後述する。
メインCPU501は、受信した遊技者IDに撮像時刻が対応付けられて登録されているか否かを判定する(ステップS1733)。ステップS1733において、メインCPU501は、今回受信した遊技者IDに撮像時刻が対応付けられて遊技者管理テーブルに登録済みであると判定したとき(YES)、既に登録された撮像時刻の時間帯に対応する新規来店者として時間帯別新規来店者数管理テーブルに登録する(ステップS1735)。時間帯別新規来店者数管理テーブルについては、後述する。なお、図示はしていないが、ステップS1735では、ステップS1731において、新規来店者管理テーブルに登録した顔画像データに、当該既に登録された撮像時刻が対応付けて登録される。
メインCPU501は、受信した遊技者データに含まれている遊技者IDと、新規来店者管理テーブルに登録した顔画像データと、新規来店者管理テーブルに登録している撮像時刻とを対応付けて、遊技者管理テーブルの対応するものに登録する(ステップS1737)。メインCPU501は、上述したステップS1737の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS1733において、メインCPU501は、今回受信した遊技者IDに撮像時刻が対応付けられて遊技者管理テーブルに登録済みではないと判定したとき(NO)、今回撮像した撮像時刻に新しい遊技者が来店したと判定し、今回の撮像時刻の時間帯に対応する新規来店者として、時間帯別新規来店者数管理テーブルに登録する(ステップS1739)。なお、図示はしていないが、ステップS1739では、ステップS1731において、新規来店者管理テーブルに登録した顔画像データに、当該今回の撮像時刻が対応付けて登録される。
メインCPU501は、今回撮像した撮像時刻と、遊技者IDと、顔画像データとを対応付けて、遊技者管理テーブルに登録する(ステップS1741)。メインCPU501は、上述したステップS1741の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS1715において、メインCPU501は、遊技者データを受信していないと判定したとき(NO)、送信されたクリアコマンドデータを受信したか否かを判定する(ステップS1811)。
ステップS1811において、メインCPU501は、クリアコマンドデータを受信したと判定したとき(YES)、このクリアコマンドデータにカードIDが含まれているか否かを判定する(ステップS1813)。
ステップS1813において、メインCPU501は、クリアコマンドデータにカードIDが含まれていると判定したとき(YES)、受信したカードIDに対応するビジターカード遊技者管理テーブルに登録されたデータをクリアする(ステップS1815)。ここでクリアされるデータは、顔画像データ、撮像時刻、残高データである。メインCPU501は、上述したステップS1815の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。このようにすることにより、ビジターカードのカードIDと遊技者との対応付けとがクリアされることにより、ビジターカードを他の遊技者が再度使用するとき、再度使用されるビジターカードのカードIDと別の遊技者との間で対応付けが行われるため、ビジターカードを再利用することができる。
なお、本実施の形態では、ビジターカード遊技者管理テーブルに登録されたデータをカードIDを除いてクリアしているが、カードIDはビジターカード遊技者管理テーブルに登録したままにしてもよい。また、ビジターカード遊技者管理テーブルからクリアするデータは適宜変更可能である。
ステップS1813において、メインCPU501は、クリアコマンドデータにカードIDが含まれていないと判定したとき(NO)、すなわち、会員IDがクリアコマンドデータに含まれているとき、受信した会員IDに対応する会員カード遊技者管理テーブルに登録されたデータをクリアする(ステップS1817)。ここでクリアされるデータは、残高データである。メインCPU501は、上述したステップS1817の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。このようにしたことにより、一の遊技者と一の会員カードに紐付けられた会員IDとの間の対応付けは会員カード遊技者管理テーブルに登録されたままになるため、遊技者と会員IDとの対応付けはホールコンピュータ500に保持される。
ステップS1811において、メインCPU501は、クリアコマンドデータを受信していないと判定したとき(NO)、サンド20が遊技媒体貸出処理において送信する遊技者ID及び貸出要求を含む貸出要求データを受信したか否かを判定する(ステップS1819)。
ステップS1819において、メインCPU501は、遊技者ID及び貸出要求を含む貸出要求データを受信したと判定したとき(YES)、遊技媒体貸出有無判定用データ送信処理を行う(ステップS1821)。
ステップS1821において、メインCPU501は、遊技者管理テーブルに登録された遊技者IDに対応付けられた残高データの数値を抽出する。メインCPU501は、受信した貸出要求データの数値よりも抽出した残高データが大きな値であるか否かを判定する。メインCPU501は、抽出した残高データの数値が貸出要求データの数値よりも大きいと判定したとき、抽出した残高データから、貸出要求データから取得した貸出額データを減算し新たに残高データを算出する。メインCPU501は、新たに算出した残高データの数値を遊技者管理テーブルに上書きするとともに、遊技者IDと貸出許可データとをサンド20に送信する。メインCPU501は、上述したステップS1821の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS1821において、メインCPU501は、抽出した残高データの数値が貸出要求データの数値よりも小さいと判定したとき、エラー信号をサンド20に送信する。サンド20はエラー信号を受信したとき、「残高不足です」などの表示を表示部に行い、残高不足なため、遊技媒体の貸出を行えないことを遊技者に報知する。
ステップS1819において、メインCPU501は、遊技者ID及び貸出要求を含む貸出要求データを受信していないと判定したとき(NO)、顔画像対応データを受信したか否かを判定する(ステップS1823)。
ステップS1823において、メインCPU501は、サンド20が情報カード611から読み取った遊技者IDとこの遊技者IDに顔画像データが対応付けられているか否かを通知させるための顔画像対応データを受信したか否かを判定する。
ステップS1823において、メインCPU501は、顔画像対応データを受信したと判定したとき(YES)、要求されたデータをサンド20に送信する(ステップS1825)。具体的には、メインCPU501は、顔画像対応データを受信したとき、遊技者IDに対応付けて顔画像データが登録済みであるとき、顔画像対応返信データを送信する。また、メインCPU501は、顔画像対応データを受信したとき、遊技者IDに対応付けて顔画像データが登録済みではないとき、顔画像非対応返信データを送信する。メインCPU501は、上述したステップS1825の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS1823において、メインCPU501は、顔画像対応データを受信していないと判定したとき(NO)、その他受信したデータに基づく処理を実行する(ステップS1827)。その他受信したデータに基づく処理とは、例えば、パチスロ機10の遊技情報を受信する処理や、パチスロ機10の遊技メダルの投入数や払出数を受信する処理である。メインCPU501は、上述したステップS1827の処理を実行した後、データ受信割込処理を終了する。
<<新規来店者管理テーブル>>
図19は、顔画像データと、撮像時刻との対応関係を示す新規来店者管理テーブルである。この新規来店者管理テーブルは、RAM504に格納されており、顔画像データとこの顔画像データを取得した遊技者画像データを受信した時刻を示す撮像時刻とを対応付けて登録されている。図19に示すように、顔画像データと、撮像時刻と、が対応付けられている。顔画像データは、カメラ35により来店者の顔を撮像され、サンド20がホールコンピュータ500に送信した遊技者画像データから取得したデータである。撮像時刻は、サンド20がホールコンピュータ500に送信した遊技者画像データを、ホールコンピュータ500が受信した時刻である。
図19に示した例では、顔画像データは、「A」と、「E」と、「F」と、「T」とである。撮像時刻は、「10:01」と、「10:06」と、「11:20」と、「11:30」とである。
新規来店者管理テーブルは、顔画像データが取得できたときに使用される。具体的には、サンド20から送信された遊技者画像データから取得した顔画像データに一致する顔画像データが、既に新規来店者管理テーブルに登録されていないか否かを判定するために使用するテーブルである。
<<時間帯別新規来店者数管理テーブル1>>
図20は、前述した時間帯別新規来店者数を時間帯別区分して管理するテーブルである時間帯別新規来店者数管理テーブルを示す図である。
図20(A)に示す第1時間帯別新規来店者数管理テーブルは、前述した図17に記載の「時間帯別新規来店者数管理テーブル」に対応するものであり、新規来店者数が増加する度に、当該新規来店者の撮像時刻に対応する「時刻」の「新規来店者数」に新規来店者数を登録(加算)されるテーブルである。この第1時間帯別新規来店者数管理テーブルは、「時刻」と「時刻」に対応する「新規来店者数」との関係を示す。図20(A)に示した例では、「時刻」は、「10:00〜10:59」と、「10:00〜11:59」と、「10:00〜12:59」とである。「新規来店者数」は、「100人」と、「200人」と、「250人」とである。ここで、「10:00〜10:59」の時間T01を期間P01と称し、「10:00〜11:59」の時間T02を期間P02と称し、「10:00〜12:59」の時間T03を期間P03と称す。また、期間P01における「100人」を新規来店者数N01と称し、期間P02における「200人」を新規来店者数N02と称し、期間P03における「250人」を新規来店者数N03と称す。
第1時間帯別新規来店者数管理テーブルは、所定時刻「10:00」から第1時刻「10:59」、「11:59」、「12:59」までのそれぞれの時間T01〜T03での期間P01〜P03における新規来店者数の数を示している。すなわち、所定時刻(10:00)から第1時刻(10:59)までの時間T01を示す第1期間P01、所定時刻(10:00)から第1時刻(10:59)よりも後の時刻である第2時刻(11:59)までの時間T02を示す第2期間P02、所定時刻(10:00)から第2時刻(11:59)よりも後の時刻である第3時刻(12:59)までの時間T03を示す第3期間P03における新規来店者数を算出して表示する。第1時間帯別新規来店者数管理テーブルは、RAM504に格納されている。また、メインCPU501は、ディスプレイ505に第1時間帯別新規来店者数管理テーブルを表示する。なお、新規来店者管理テーブルの算出結果に基づいて、第1時間帯別新規来店者数管理テーブルを生成してもよい。
図20(B)に示す第2時間帯別新規来店者数管理テーブルは、第1時間帯別新規来店者数管理テーブルを用いて算出された結果に基づいて生成されたテーブルである。なお、具体的な算出式は後述する。「時刻」と「時刻」に対応する「新規来店者数」との関係を示す。図20(B)に示した例では、「時刻」は、「10:00〜12:59」と、「11:00〜12:59」と、「12:00〜12:59」とである。「新規来店者数」は、「50人」と、「150人」と、「250人」とである。ここで、「10:00〜12:59」の時間T11を期間P11と称し、「11:00〜12:59」の時間T12を期間P12と称し、「12:00〜12:59」の時間T13を期間P13と称す。また、期間P11における「50人」を新規来店者数N11と称し、期間P12における「150人」を新規来店者数N12と称し、期間P13における「250人」を新規来店者数N13と称す。
第2時間帯別新規来店者数管理テーブルは、時間T11〜T13での期間P11〜P13における新規来店者数を示している。各期間P11〜P13に登録した人数N11〜N13は、上述した第1新規来店者数管理テーブルを用いて算出された計数結果である。すなわち、所定時刻(12:00)から第3時刻(12:59)までの期間P13、第4時刻(11:00)から第3時刻(12:59)までの期間P12、所定時刻(10:00)から第3時刻(12:59)までの期間P11における新規来店者数を算出して表示する。第2時間帯別新規来店者数管理テーブルは、RAM504に格納されている。また、メインCPU501は、ディスプレイ505に第2時間帯別新規来店者数管理テーブルを表示する。
第1時間帯別新規来店者数管理テーブルから第2時間帯別新規来店者数管理テーブルを算出する方法について説明する。第1時間帯別新規来店者数管理テーブルは、計数開始から所定時刻までの累計新規来店者数を表示するものである。第1時間帯別新規来店者数管理テーブルにおいて、切替操作が行われたとき、メインCPU501は、第2時間帯別新規来店者数管理テーブルにおける期間P11、P12、P13における新規来店者数をそれぞれ算出する。メインCPU501は、期間P11における新規来店者数を、第1時間帯別新規来店者数管理テーブルにおける期間P03における新規来店者数N03の値から、期間P02における新規来店者数N02の値を減算することにより算出する。また、メインCPU501は、期間P12における新規来店者数を、第1時間帯別管理テーブルにおける期間P03における新規来店者数N03の値から、期間P01における新規来店者数N01の値を減算することにより算出する。また、メインCPU501は、期間P13における新規来店者数を、第1時間帯別新規来店者数を、期間P03における新規来店者数N03の値を表示する。このように、計数開始時刻から所定時刻までの累計新規来店者数を表示するだけでなく、所定時刻から現在時刻までの累計新規来店者数を算出し、表示することができる。
第1時間帯別新規来店者数管理テーブルは、ディスプレイ505に表示される。メインCPU501は、操作部(図示せず)が操作されることを契機に、第1時間帯別新規来店者数管理テーブルを第2時間帯別新規来店者数管理テーブルに切り替え、ディスプレイ505に表示する。なお、第1及び第2時間帯別新規来店者数管理テーブルの両方をディスプレイ505に表示してもよい。
このようにすることにより、所望の時刻と異なる所定の時刻との間の期間、例えば、10:00〜10:59、10:00〜11:59、10:00〜12:59、11:00〜11:59、12:00〜12:59、の各期間における新規来店者数を遊技場側が把握することが容易となり、例えば、新規来店者数の多い時間帯に人員を多く配置することや、イベント等を実施することといった効率的な遊技場経営を行うことが容易になる。
また、切替操作を行うことにより、開始時刻ではなく、所定時刻から現在までの新規来店者数の累計を表示することができる。そのため、特定の期間における新規来店者数を計算することなく知ることができる。
<<時間帯別新規来店者数管理テーブル2>>
図21は、所定時刻から第1時刻までの第1期間における新規来店者数の対応関係を示す第1時間帯別新規来店者数管理テーブルを示す図である。
図21(A)に示す第1時間帯別新規来店者数管理テーブルは、「時刻」と、「時刻」に対応する「新規来店者数」との関係を示す。図21(A)に示した例では、時刻は、「10:00〜10:59」と、「10:00〜11:59」と、「10:00〜12:59」とである。また、新規来店者数は、「100人」と、「200人」と、「250人」とである。第1時間帯別新規来店者数管理テーブルは、RAM504に格納されている。また、メインCPU501は、ディスプレイ505に第1時間帯別新規来店者数管理テーブルを表示する。
図21(B)に示す第1時間帯別新規来店者数管理テーブルは、「時刻」と、「時刻」に対応する「新規来店者数」との関係を示す。図21(B)に示した例では、時刻は、図21(A)と同様である。また、新規来店者数は、「100人」と、「201人」と、「251人」とである。
ここで、時間帯別新規来店者数管理テーブルへの登録について説明する。カードID「aaaj」のビジターカードを使用している遊技者を例として説明する。具体的には、カードID「aaaj」のビジターカードを使用する遊技者が期間P02、P03に含まれる時刻「11:20」の時点で、初めて撮像されたが、画像が不鮮明であったため、顔画像データが新規来店者管理テーブルに登録されなかった場合として説明する。
カードID「aaaj」に対応付けられたビジターカードが使用されたとき、カメラ35により、対象となる遊技者を撮像することにより得られた遊技者画像データをサンド20がホールコンピュータ500に送信する。ホールコンピュータ500は、受信した遊技者画像データから顔画像データを取得する。このとき、顔画像データが不鮮明であることや、遊技者が動いたことにより、顔画像データの顔認証ができなかったとき、ビジターカード遊技者管理テーブルにおいて、今回ホールコンピュータ500が遊技者画像データを受信した時刻「11:20」を登録する。次に所定時刻が経過した後、例えば、時刻「12:15」において、上述するように取得した顔画像データにより顔認証ができたとき、今回認証できた時刻「12:15」ではなく、最初にカメラ35により遊技者を撮像することにより得られた遊技者画像データをサンド20がホールコンピュータ500に送信し、ホールコンピュータ500が遊技者画像データを受信し、ビジターカード遊技者管理テーブルに登録した時刻である時刻「11:20」に遡って第2時間帯別新規来店者数管理テーブルの該当する時刻の新規来店者として登録する。すなわち、時刻「10:00」〜「11:59」において、顔画像データが認証できた「12:15」以前の時刻では、新規来店者数としてカウントしていなかったが、「12:16」以後の時刻では、新規来店者数としてカウントを行っている。したがって、時刻「11:20」を含む期間である「10:00」〜「11:59」の新規来店者数の人数を1増加させるとともに、それ以後の時刻における時間帯別新規来店者数を加算している。このようにすることにより、顔画像データが取得できない場合であっても、最初のホールコンピュータが遊技者画像データを受信した時刻と遊技者IDとを対応付けて遊技者管理テーブルに登録することにより、どの時間帯に何人の遊技者が来店したのかを知ることができる。そのため、遊技場側は、時間帯毎の遊技者の新規来店者数を容易に知ることができ、例えば、新規来店者数の多い時間帯に人員を多く配置することや、イベント等を実施することといった効率的な遊技場経営を行うことが容易になる。
なお、本実施の形態において、サンド20に設けたカメラ35により遊技者の撮像を行っているが、その他の場所、例えば、パチスロ機10、データ表示機、遊技用精算機600、遊技場内、において撮像するようにしてもよい。
また、ホールコンピュータ500が新規来店者であるか否かの判定を行っているが、サンド20が新規来店者であるか否かの判定を行ってもよい。この場合、サンド20が、RAM123に遊技者画像データから取得した顔画像データを記憶し、既に記憶されている顔画像データと、新たに取得した顔画像データとが一致するか否かに基づいて、新規来店者か否かの判定を行えばよい。
サンド20は、カメラ35により来店者の顔を撮像することによって得られる遊技者画像データをホールコンピュータ500に送信し、ホールコンピュータ500がこの遊技者画像データを受信した時刻を遊技者管理テーブルに撮像時刻として登録する。なお、撮像時刻は、カメラ35が遊技者を撮像した時刻であってもよい。
なお、本実施の形態では、遊技者画像データから顔画像データを取得して、各テーブルに登録するようにしていたが、これに限らず、遊技者画像データそのものを登録してもよいし、顔の一部分のみを登録するようにして、遊技者を管理するようにしてもよい。また、遊技者画像データに顔画像データが含まれていると判定してから、顔画像データを取得するようにしたが、先に遊技者画像データから顔画像データを取得してから、当該顔画像データから来店者を特定できるか否かを判定し、当該判定結果が肯定の結果である場合には当該画像データを記憶し、否定の結果である場合には記憶しないようにしてもよい。また、受信した顔画像対応データにおける会員IDに対応する顔画像データと、会員登録された会員IDに対応付けられた顔画像データとが一致するか否かの判定を行い、一致しないとき、新規来店者であっても、新規来店者管理テーブルに登録されないようにしてもよい。
残高データが0であるか否かを判定する処理は、例えば、撮像割込処理におけるステップS1411の処理や、精算機処理におけるステップS1513の処理は、カードに対応付けられて記録された持ちメダル数が0であるか否かを判定する処理に変更してもよい。
<変形例>
第1の実施の形態における変形例について説明する。第1の実施の形態と、本変形例とは情報カード受付処理、情報カード返却処理、撮像割込処理、データ受信時割込処理が異なっており、その他の構成については共通しているため、異なる部分のみを説明し、その他については説明を省略する。
<<サンド20>>
<<<情報カード受付処理>>>
図22は、変形例におけるメインCPU121により実行される情報カード受付処理を示すフローチャートである。
最初に、メインCPU121は、新たに挿入された情報カード611を受け付けたか否かを判定する(ステップS2211)。具体的にどのような状況において情報カード611を受け付けたと判定するかというと、新たにカード挿入口32に情報カード611が挿入されて情報カード611を受け付けたときである。ステップS2211において、メインCPU121は、新たに情報カード611を受け付けていないと判定したとき(NO)、情報カード受付処理を終了する。
ステップS2211において、メインCPU121は、情報カード611を受け付けたと判定したとき(YES)、既に会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受付中であるか否かを判定する(ステップS2213)。
ステップS2213において、メインCPU121は、既に会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受け付けていると判定したとき(YES)、新たに挿入された情報カード611をカード挿入口32から排出し、遊技者に情報カード611を返却する(ステップS2215)。メインCPU121は、上述したステップS2215の処理を実行した後、情報カード受付処理を終了する。
ステップS2213において、メインCPU121は、会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受け付けていないと判定したとき(NO)、顔画像データ登録判定用データ取得処理を行う(ステップS2217)。ステップS2217において、サンド20は、ホールコンピュータ500に、情報カード611から読み取った遊技者IDと、この遊技者IDに対応付けられた顔画像データが遊技者管理テーブルに登録されているか否かを通知させる顔画像対応データとを送信する。メインCPU501は、サンド20から送信された遊技者IDと、顔画像対応データとを受信したとき、この遊技者IDに対応付けられた顔画像データが、遊技者管理テーブルに登録されているか否かを判定する。メインCPU501は、受信した遊技者IDに対応付けられた顔画像データが遊技者管理テーブルに登録されていると判定したとき、対応付けられた顔画像データが既に登録されていることを示すデータである顔画像対応返信データを送信する。一方、メインCPU501は、受信した遊技者IDに対応付けられた顔画像データが遊技者管理テーブルに登録されていないと判定したとき、対応付けられた顔画像データが登録されていないことを示すデータである顔画像非対応返信データを送信する。
メインCPU121は、顔画像データは遊技者管理テーブルに登録済みであるか否かを判定する(ステップS2219)。ステップS2219において、メインCPU121は、ホールコンピュータ500から、顔画像対応返信データを受信したとき(YES)、顔画像データが登録済みであると判定する。ステップS2219において、メインCPU121は、ホールコンピュータ500から、顔画像非対応返信データを受信したとき(NO)、顔画像データが登録済みではないと判定する。
ステップS2219において、メインCPU121は、顔画像対応返信データを受信し、顔画像データは遊技者管理テーブルに既に登録済みであると判定したとき(YES)、顔画像取得フラグをONにする(ステップS2229)。メインCPU121は、上述したステップS2229の処理を実行した後、情報カード受付処理を終了する。
ステップS2219において、メインCPU121は、顔画像非対応返信データを受信し、顔画像データは遊技者管理テーブルに登録されていないと判定したとき(NO)、カメラ35により遊技者の顔画像を撮像する遊技者撮像処理を行う(ステップS2221)。ステップS2221において、メインCPU121は、カメラ35により来店者の顔を撮像する。なお、本ステップにおいて、カメラ35により撮像する来店者の顔は、静止画像でもよいし、動画像でもよい。
メインCPU121は、遊技者を撮像することにより得られる遊技者画像データに顔画像データが含まれているか否かを判定する(ステップS2223)。メインCPU501は、上述した顔認証技術により遊技者画像データに顔画像データが含まれているか否かを判定する。ステップS2223において、メインCPU121は、遊技者画像データに顔画像データが含まれていると判定したとき(YES)、遊技者画像データ中から顔画像データを抽出し、顔画像データを取得する(ステップS2225)。メインCPU121は、取得した顔画像データと、遊技者IDと、遊技者撮像処理において取得した撮像時刻とを含む遊技者データをホールコンピュータ500に送信する(ステップS2227)。ホールコンピュータ500は、送信された顔画像データと、遊技者IDと、撮像時刻とを受信し、遊技者IDに基づいて遊技者管理テーブルに各データを登録し、RAM504に格納する。
メインCPU121は、ホールコンピュータ500に、遊技者データを送信した後、RAM123に格納している顔画像取得フラグの値を0から1にし、顔画像取得フラグをONにする(ステップS2229)。メインCPU121は、上述したステップS2229の処理を実行した後、情報カード受付処理を終了する。メインCPU121は、顔画像取得フラグの状態がONであるかOFFであるかを判定することにより、取得した顔画像データが既に登録済みのデータであるか否かを判定することができる。
ステップS2223において、メインCPU121は、遊技者画像データに顔画像データが含まれていないと判定したとき(NO)、撮像時刻登録判定用データ取得処理を行う(ステップS2231)。すなわち、メインCPU121は、遊技者IDを含む撮像時刻対応データをホールコンピュータ500へ送信する。メインCPU501は、撮像時刻対応データを受信したとき、遊技者管理テーブルにおいて、受信した撮像時刻対応データに含まれる遊技者IDに撮像時刻が対応付けて登録されているか否かを判定する。メインCPU501は、遊技者IDに撮像時刻が対応付けて登録されていると判定したとき、撮像時刻対応返信データをサンド20へ送信する。メインCPU501は、遊技者IDに撮像時刻が対応付けて登録されていないと判定したとき、撮像時刻非対応返信データをサンド20へ送信する。
ステップS2233において、メインCPU121は、ホールコンピュータ500から撮像時刻対応データを受信した場合、撮像時刻を既に対応付けて登録済みであると判定する(YES)。メインCPU121は、ホールコンピュータ500から撮像時刻非対応データを受信した場合、撮像時刻が登録済みではないと判定する(NO)。
ステップS2233において、メインCPU121は、遊技者IDと撮像時刻とが対応付けて登録されていると判定したとき(YES)、情報カード受付処理を終了する。
ステップS2233において、メインCPU121は、ホールコンピュータ500から撮像時刻非対応データを受信したとき(NO)、ホールコンピュータ500に、遊技者IDと遊技者を撮像した撮像時刻とを含む撮像時刻特定データを送信する(ステップS2235)。すなわち、未だ顔画像データが取得できていないため、ホールコンピュータ500に、撮像時刻のみを示すデータを送信する。メインCPU121は、上述したステップS2235の処理を実行した後、情報カード受付処理を終了する。なお、撮像時刻を撮像時刻特定データに含めなくともよい。この場合、ホールコンピュータ500が撮像時刻特定データを受信した時刻を撮像時刻とすればよい。
<<<情報カード返却処理>>>
図23は、メインCPU121により実行される情報カード返却処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、カード挿入口32に会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受付中であるか否かを判定する(ステップS2310)。ステップS2310において、メインCPU121は、会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受付中ではないと判定したとき(NO)、情報カード返却処理を終了する。
ステップS2310において、メインCPU121は、会員カード、又は残高データを有するビジターカードを受付中であると判定したとき(YES)、遊技者が情報カード611の返却操作の入力を行ったか否かを判定する(ステップS2311)。すなわち、操作ユニット34を操作し、情報カード611の返却操作が行われたか否かを判定する。
ステップS2311において、メインCPU121は、情報カード返却操作がないと判定したとき(NO)、情報カード返却処理を終了する。
ステップS2311において、メインCPU121は、遊技者が情報カード611の返却操作を行ったと判定したとき(YES)、RAM123に記録している顔画像取得フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2313)。すなわち、メインCPU121は、遊技者が情報カード611の返却操作を入力したことを受け付け、顔画像取得フラグのON、又はOFFを判定する。
ステップS2313において、メインCPU121は、顔画像取得フラグがONではないと判定したとき(NO)、すなわち、顔画像取得フラグがOFFであるとき、メインCPU121は、受け付けている情報カード611をカード挿入口32から排出し、情報カード611を遊技者に返却する情報カード返却処理を行う(ステップS2317)。メインCPU121は、上述したステップS2317の処理を実行した後、情報カード返却処理を終了する。
ステップS2313において、メインCPU121は、顔画像取得フラグがONであると判定したとき(YES)、メインCPU121は、顔画像取得フラグをOFFにする(ステップS2315)。メインCPU121は、顔画像取得フラグをOFFにした後、受け付けている情報カード611をカード挿入口32から排出し、情報カード611を遊技者に返却する情報カード返却処理を行う(ステップS2317)。メインCPU121は、上述したステップS2317の処理を実行した後、情報カード返却処理を終了する。このように、遊技者に情報カード611を返却する前に顔画像取得フラグをOFF状態にすることにより、遊技者の入れ替わりを容易に判定することができ、遊技場側は、所望の時間帯において、実際に遊技を行っている遊技者の人数をより把握し易くなる。
<<<撮像割込処理>>>
図24は、メインCPU121により実行される撮像割込処理を示すフローチャートである。この撮像割込処理は、所定時刻毎に行われ、カメラ35により、遊技者を撮像する処理である。メインCPU121は、遊技者を撮像することにより得られた遊技者画像データから、顔画像データを取得する。すなわち、本変形例では、サンド20が、遊技者画像データから顔画像データを取得する。
最初に、メインCPU121は、顔画像取得フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2411)。RAM123に記録している顔画像取得フラグの数値をメインCPU121は取得し、取得した数値が1、すなわち顔画像取得フラグがONであるか、取得した数値が0、すなわち顔画像取得フラグがOFFであるかを判定する。
ステップS2411において、メインCPU121は、顔画像取得フラグがONであると判定したとき(YES)、受け付けている情報カード611の残高データが0であるか否かを判定する(ステップS2413)。なお、ステップS2413における残高データ判定処理は、上述した図9の価値媒体受付処理におけるステップS913の処理と同一であるため、説明を省略する。メインCPU121は、情報カード611から遊技者IDを読み取り、読み取った遊技者IDをホールコンピュータ500に送信する。ホールコンピュータ500は、サンド20から送信された遊技者IDを受信し、遊技者管理テーブルに登録している、遊技者IDに対応付けられた残高データをサンド20に送信する。メインCPU121は、遊技者IDに対応付けられた残高データを受信し、この受信した残高データが0であるか否かを判定する。
ステップS2413において、メインCPU121は、受信した残高データが0であると判定したとき(YES)、現在受け付けている情報カード611の種類が会員カードであるか否かを判定する(ステップS2415)。
ステップS2415において、メインCPU121は、ICカードリーダ/ライタにより、現在受け付けている情報カード611から遊技者IDを読み取り、読み取った遊技者IDがカードIDであると判定しないとき(NO)、すなわち、会員IDであると判定したときには撮像割込処理を終了する。
ステップS2415において、メインCPU121は、ICカードリーダ/ライタにより、現在受け付けている情報カード611から遊技者IDを読み取り、読み取った遊技者IDがカードIDであると判定したとき(YES)、顔画像取得フラグをOFFにする(ステップS2417)。すなわち、顔画像データを取得した状態であって、残高データが0であり、且つ、ビジターカードを受付中であるとき、顔画像取得フラグをOFFにする。メインCPU121は、上述したステップS2417の処理を実行した後、撮像割込処理を終了する。
ステップS2411において、メインCPU121は、顔画像取得フラグがONではない、すなわちOFFであると判定したとき(NO)、現在受け付けている情報カード611の残高データが0であるか否かを判定する(ステップS2419)。なお、ステップS2419における残高データ判定処理は、上述したステップS2413の処理と同一であるため、説明を省略する。
ステップS2419において、メインCPU121は、受信した残高データが0であると判定したとき(YES)、現在受け付けている情報カード611がビジターカードであるか否かを判定する(ステップS2421)。
ステップS2421において、メインCPU121は、ICカードリーダ/ライタにより、現在受け付けている情報カード611から遊技者IDを読み取り、読み取った遊技者IDがカードIDであると判定しないとき(NO)、すなわち、会員IDであると判定したときには撮像割込処理を終了する。
ステップS2421において、メインCPU121は、ICカードリーダ/ライタにより、現在受け付けている情報カード611から遊技者IDを読み取り、読み取った遊技者IDがカードIDであると判定したとき(YES)、読み取ったカードIDを含むクリアコマンドデータをホールコンピュータ500に送信する(ステップS2423)。ホールコンピュータ500がカードIDを含むクリアコマンドデータを受信したとき、メインCPU501は、クリアコマンドデータに含まれるカードIDに対応する各データ(顔画像データ、撮像時刻、残高データ)をビジターカード遊技者管理テーブルからクリア(消去)する。メインCPU121は、上述したステップS2423の処理を実行した後、撮像割込処理を終了する。
ステップS2419において、メインCPU121は、受信した残高データが0ではないと判定したとき(NO)、カメラ35により遊技者を撮像する遊技者撮像処理を行う(ステップS2425)。なお、本ステップにおいて、カメラ35により遊技者を撮像して得られた遊技者画像データは、静止画像データでもよいし、動画像データでもよい。
メインCPU121は、RAM123に記憶した遊技者画像データに顔画像データが含まれているか否かを判定する(ステップS2427)。メインCPU121は、カメラ35により遊技者を撮像することにより得られた遊技者画像データを上述した顔認証技術により遊技者画像データに顔画像データが含まれているか否かを判定する(ステップS2427)。ステップS2427において、メインCPU121は、遊技者画像データに顔画像データが含まれていると判定したとき(YES)、遊技者画像データ中から顔画像データを取得する顔画像データ取得処理を行う(ステップS2429)。ステップS2427において、メインCPU121は、遊技者画像データに顔画像データが含まれていないと判定したとき(NO)、撮像割込処理を終了する。ステップS2429における顔画像データ取得処理を実行した後、メインCPU121は、遊技者データをホールコンピュータ500に送信する(ステップS2431)。メインCPU121は、上述したステップS2431の処理を実行した後、撮像割込処理を終了する。
メインCPU121は、ホールコンピュータ500に、遊技者データを送信した後、RAM504に格納している顔画像取得フラグの値を0から1にし、顔画像取得フラグをONにする。メインCPU121は顔画像取得フラグの状態がONであるかOFFであるかを判定することにより、取得した顔画像データが既に登録済みのデータであるか否かを判定することができる。
<<ホールコンピュータ500>>
<<<データ受信時割込処理>>>
次に、ホールコンピュータ500により実行されるデータ受信時割込処理について説明する。
図25、図26は、ホールコンピュータ500により実行されるデータ受信時割込処理を示すフローチャートである。
ホールコンピュータ500は、サンド20や遊技用精算機600から送信されたデータを受信したとき、データ受信時割込処理を実行する。すなわち、サンド20から各種データを受信したときにおいて、ホールコンピュータ500は、データ受信時割込処理を実行する。
最初に、メインCPU501は、価値媒体特定データを受信したか否かを判定する(ステップS2511)。ステップS2511において、メインCPU501は、サンド20から送信された価値媒体特定データを受信したとき(YES)、サンド20から送信された価値媒体特定データに基づいて、RAM504に記憶している遊技者管理テーブルに登録されている残高データを更新する(ステップS2513)。メインCPU501は、上述したステップS2513の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
次に、ステップS2511において、メインCPU501は、価値媒体特定データを受信していないと判定したとき(NO)、サンド20から遊技者データを受信したか否かを判定する(ステップS2515)。ステップS2515において、メインCPU501は、サンド20から送信された遊技者データを受信したとき(YES)、受信した遊技者データに含まれる顔画像データ(以下、単に「受信した顔画像データ」とも記載する)が新規来店者管理テーブルに登録されている顔画像データと一致するか否かを判定する(ステップS2517)。なお、「遊技者データに含まれる顔画像データが新規来店者管理テーブルに登録されている顔画像データと一致する」の定義とは、完全に一致するものも勿論含まれるが、少なくとも一部が一致するものも含まれるものとする。すなわち、受信した顔画像データと、登録された顔画像データにおいて、対応する部分があれば(例えば、目が一致するなど)、一致していると判定する。
ステップS2517において、メインCPU501は、受信した顔画像データが新規来店者管理テーブルに登録されている顔画像データと一致すると判定したとき(YES)、遊技者管理テーブルに、受信した遊技者データに含まれるデータである、遊技者IDと、撮像時刻と、顔画像データとを対応付けて登録する(ステップS2527)。なお、ステップS2527の処理において既に、遊技者IDと撮像時刻とが対応付けられて登録されている場合には、新たに撮像時刻を記憶しないようにする。メインCPU501は、上述したステップS2527の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS2517において、メインCPU501は、受信した顔画像データが新規来店者管理テーブルに登録されている顔画像データと一致していないと判定したとき(NO)、RAM504に格納している新規来店者管理テーブルに受信した顔画像データを新規来店者として登録する(ステップS2519)。
メインCPU501は、遊技者管理テーブルにおいて、遊技者IDに撮像時刻が対応付けて登録されているか否かを判定する(ステップS2521)。
ステップS2521において、メインCPU501は、遊技者管理テーブルにおいて、遊技者IDに撮像時刻が対応付けて登録されていると判定したとき(YES)、登録済みであった撮像時刻に今回取得した顔画像データの遊技者が来店したと判定する。この遊技者が来店した時刻を、登録済みであった撮像時刻に遡って時間帯別新規来店者数管理テーブルに登録する(ステップS2523)。なお、図示はしていないが、ステップS2523では、ステップS2519において、新規来店者管理テーブルに登録した顔画像データに、当該既に登録された撮像時刻が対応付けて登録される。メインCPU501は、遊技者を新規来店者管理テーブルに登録した後、遊技者管理テーブルに遊技者IDと、撮像時刻と、顔画像データとを対応付けて登録する(ステップS2527)。ステップS2527において、メインCPU501は、撮像時刻を上書きしない。
このようにしたことにより、顔画像データが不鮮明であったため、取得できない場合であっても、最初の撮像時刻と遊技者IDとを対応付けて登録することにより、どの時間帯に遊技者が来店したのかを知ることができる。そのため、遊技場側は、時間帯毎の遊技者の新規来店者数を容易に知ることができ、例えば、新規来店者数の多い時間帯に人員を多く配置することや、イベント等を実施することといった効率的な遊技場経営を行うことが容易になる。
ステップS2521において、メインCPU501は、受信した遊技者IDは、未だ撮像時刻を新規来店者管理テーブルに登録していないと判定したとき(NO)、すなわち、顔画像データを今回初めて取得したとき、今回受信した撮像時刻の時間帯に対応する新規来店者として、時間帯別新規来店者数管理テーブルに登録する(ステップS2525)。メインCPU501は、遊技者を時間帯別新規来店者数管理テーブルに登録した後、遊技者管理テーブルに遊技者IDと、撮像時刻と、顔画像データとを対応付けて登録する(ステップS2527)。このようにしたことにより、顔画像データが取得できたとき、最初の撮像時刻に遊技者が来店したと判定し、どの時間帯に遊技者が来店したのかを知ることができる。そのため、遊技場側は、時間帯毎の遊技者の新規来店者数を容易に知ることができ、例えば、新規来店者数の多い時間帯に人員を多く配置することや、イベント等を実施することといった効率的な遊技場経営を行うことが容易になる。
メインCPU501は、サンド20から顔画像対応データを受信していないと判定したとき、遊技者IDと遊技者を撮像した撮像時刻とを含む撮像時刻特定データを受信したか否かを判定する(ステップS2611)。
ステップS2611において、メインCPU501は、撮像時刻を通知するデータである撮像時刻特定データを受信したと判定したとき(YES)、遊技者管理テーブルに、遊技者IDと、撮像時刻とを対応付けて登録する(ステップS2613)。メインCPU501は、上述したステップS2613の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS2611において、メインCPU501は、撮像時刻特定データを受信していないと判定したとき(NO)、送信されたクリアコマンドデータを受信したか否かを判定する(ステップS2615)。ステップS2615〜ステップS2621の各処理において、クリアコマンドデータ受信時の各処理は、上述した第1の実施の形態における各処理と同様であり、クリアコマンドデータが削除する情報は、上述した第1の実施の形態における情報と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS2615において、メインCPU501は、クリアコマンドデータを受信したと判定したとき(YES)、このクリアコマンドデータにカードIDが含まれているか否かを判定する(ステップS2617)。
ステップS2617において、メインCPU501は、クリアコマンドデータにカードIDが含まれていると判定したとき(YES)、受信したカードIDに対応するビジターカード遊技者管理テーブルに登録されたデータをクリアする(ステップS2619)。メインCPU501は、上述したステップS2619の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS2617において、メインCPU501は、クリアコマンドデータにカードIDがふくまれていないと判定したとき(NO)、受信した会員IDに対応する会員カード遊技者管理テーブルに登録されたデータをクリアする(ステップS2621)。メインCPU501は、上述したステップS2621の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。ステップS2621の処理は、上述した第1の実施の形態と同様な処理であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS2615において、メインCPU501は、クリアコマンドデータを受信していないと判定したとき(NO)、サンド20が遊技媒体貸出処理において送信する遊技者ID及び貸出要求を含む貸出要求データを受信したか否かを判定する(ステップS2623)。
ステップS2623において、メインCPU501は、遊技者ID及び貸出要求を含む貸出要求データを受信したと判定したとき(YES)、遊技媒体貸出有無判定用データ送信処理を行う(ステップS2625)。なお、ステップS2625の遊技媒体貸出有無判定用データ送信処理は、第1の実施の形態の遊技媒体貸出有無判定用データ送信処理(図18のステップS1821)と同一であるため、説明を省略する。メインCPU501は、上述したステップS2625の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS2623において、メインCPU501は、遊技者ID及び貸出要求を含む貸出要求データを受信していないと判定したとき(NO)、顔画像対応データ又は撮像時刻特定データを受信したか否かを判定する(ステップS2627)。ステップS2627において、メインCPU501は、サンド20が情報カード611から読み取った遊技者IDとこの遊技者IDに顔画像データが対応付けられているか否かを通知させるための顔画像対応データを受信したか否かを判定する。また、ステップS2627において、メインCPU501は、顔画像対応データを受信したと判定した場合、受信した顔画像対応データに含まれる遊技者IDに顔画像データが対応付けられて、遊技者管理テーブルに登録されているか否かを判定する。
ステップS2627において、メインCPU501は、顔画像対応データを受信したとき(YES)、受信した顔画像対応データに含まれる遊技者IDに顔画像データが対応付けて遊技者管理テーブルに登録されているか否かに基づいて、要求されたデータを送信する(ステップS2629)。ステップS2627において、メインCPU501は、受信した顔画像対応データに含まれる遊技者IDに顔画像データが対応付けて遊技者管理テーブルに登録されていると判定したとき、顔画像対応返信データをサンド20に送信する(ステップS2629)。一方、ステップS2627において、メインCPU501は、受信した顔画像対応データに含まれる遊技者IDに顔画像データが対応付けて遊技者管理テーブルに登録されていないと判定したとき、顔画像非対応返信データを送信する(ステップS2629)。
ステップS2627において、メインCPU501は、撮像時刻対応データを受信したと判定したとき(YES)、撮像時刻対応データに含まれる遊技者IDに撮像時刻が対応付けて遊技者管理テーブルに登録されているか否かを判定する。ステップS2627において、メインCPU501は、撮像時刻対応データに含まれる遊技者IDに撮像時刻が対応付けて遊技者管理テーブルに登録されていると判定したとき、その旨を示す撮像時刻対応返信データをサンド20に送信する(ステップS2629)。一方、撮像時刻対応データに含まれる遊技者IDに撮像時刻が対応付けて遊技者管理テーブルに登録されていないと判定したとき、その旨を示す撮像時刻非対応返信データをサンド20に送信する(ステップS2629)。メインCPU501は、上述したステップS2629の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。また、メインCPU501は、遊技者管理テーブルに各種データが登録されていない場合には、登録されていない旨を示すデータを送信する。
ステップS2627において、メインCPU501は、顔画像対応データ又は撮像時刻対応データを受信していないと判定したとき(NO)、その他受信したデータに基づく処理を実行する(ステップS2631)。ステップS2627において、サンド20から顔画像対応データ又は撮像時刻対応データが送信されていないとき(NO)、例えば、パチスロ機10の遊技情報を受信し、この受信したデータに基づいた処理、パチスロ機10の遊技メダルの投入数や払出数を受信し、この受信したデータに基づいた処理を実行する(ステップS2631)。メインCPU501は、上述したステップS2631の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
<<他の変形例>>
第1の実施の形態では、ホールコンピュータ500が図17及び図18並びに図25及び図26のデータ受信時割込処理を実行する場合を示した。この例に限られず、図17及び図18のデータ受信時割込処理をサンド20で実行してもよい。この場合には、サンド20における処理に必要なデータをホールコンピュータ500からサンド20に送信すればよい。
<<<<第2の実施の形態>>>>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態では、一度遊技者管理テーブルに顔画像データが登録された遊技者は、その登録された日付であれば、遊技者管理テーブルから各種データが削除されても、再度サンド20に紙幣を挿入することに基づいて、確実に、再度遊技者管理テーブルに顔画像データが登録されるものとして説明するが、確実に登録されない場合においても、本発明の適用範囲内である。
<<サンド20>>
サンド20は、第1の実施の形態で示した処理と同一の処理を実行するとともに、後述する信号受信時割込処理を実行する。なお、信号受信時割込処理以外は第1の実施の形態と同一の処理であるため、説明を省略する。
<<<信号受信時割込処理>>>
図27は、メインCPU121により実行される信号受信時割込処理を示すフローチャートである。パチスロ機10は、遊技媒体が使用される度に、使用した遊技媒体数を示す投入信号をサンド20に送信し、メインCPU121は、パチスロ機10から送信されたメダルの投入情報を示す投入信号を受信したとき、図27に示す信号受信時割込処理を実行する。
メインCPU121は、遊技用メダルの投入情報を示す投入信号を受信したか否かを判定する(ステップS2711)。すなわち、メインCPU121は、パチスロ機10からメダルの投入情報を示す信号である投入信号が送信されたか否かを判定する。
ステップS2711において、メインCPU121は、投入信号を受信したと判定したとき(YES)、受け付けている情報カードの遊技者ID、及びパチスロ機10から受信した投入信号が示すメダルの投入数を含む投入数データをホールコンピュータ500に送信する(ステップS2713)。ステップS2713において、メインCPU121は、送信された遊技者IDと、投入数データとをホールコンピュータ500に送信する。メインCPU121は、上述したステップS2713の処理を実行した後、信号受信時割込処理を終了する。
ステップS2711において、メインCPU121は、投入信号を受信していないと判定したとき(NO)、その他受信した信号に基づく処理を実行する(ステップS2715)。メインCPU121は、上述したステップS2715の処理を実行した後、信号受信時割込処理を終了する。ステップS2715において、メインCPU121が受信するその他の信号は、例えば、大当りが発生していることを示す大当り信号や、メダルの払出情報を示す払出信号などが含まれる。
<<遊技用精算機600>>
遊技用精算機600は、上述した図15に示す精算機処理を実行する。
<<ホールコンピュータ500>>
次に、ホールコンピュータ500が実行するメイン制御処理について説明する。
図28は、ホールコンピュータ500により実行されるメイン制御処理を示すフローチャートである。本メイン制御処理は、後述するステップS2821における新規来店者数補正処理以外の処理は、第1の実施の形態における図16が示すメイン制御処理と同一であるため、第1の実施の形態と同一の処理については、説明を省略する。
メインCPU501は、ステップS2819における操作判定処理を実行した後に、後述する新規来店者数補正処理を実行する(ステップS2821)。ステップS2821において、メインCPU501は、パチスロ機10全体の遊技媒体の投入数に対する、顔画像データが取得できた遊技者が遊技するパチスロ機10の遊技媒体の投入数の割合を算出する。メインCPU501は、算出された割合に基づいて、新規来店者数を補正する処理を行う。
<<<新規来店者数補正処理>>>
図29は、メインCPU501により実行される新規来店者数補正処理を示すフローチャートである。メインCPU501は、メイン制御処理において操作判定処理を実行した後に、図29に示す新規来店者数補正処理を実行する。
最初に、メインCPU501は、補正条件が成立したか否かを判定する(ステップS2911)。ステップS2911において、メインCPU501は、補正条件として、例えば、所定の時刻(例えば、00分〜59分のうち、00分)であるか、又は所定の操作が行われたかを判定する。ステップS2911において、メインCPU501は、補正条件が成立していないと判定したとき(NO)、新規来店者数補正処理を終了する。補正条件が成立していないとは、例えば、所定の時刻ではないとき、所定の操作がおこなわれていないときである。
ステップS2911において、メインCPU501は、補正条件が成立したと判定したとき(YES)、第1カウンタが示す値と第2カウンタが示す値とに基づいて、補正値を算出するための値を算出する(ステップS2913)。
第1カウンタは、投入遊技媒体数を計数するカウンタである。ここで、投入遊技媒体数は、顔画像データが取得された遊技者、すなわち、遊技者管理テーブルに顔画像データが登録された遊技者(新規の来店者として登録された遊技者(新規来店者))がパチスロ機10に投入した(パチスロ機10において使用した)遊技用メダルの総投入数である。第1カウンタの計数値はRAM504に記憶されている。
第2カウンタは、総投入遊技媒体数を計数するカウンタである。ここで、総投入遊技媒体数は、遊技場における全てのパチスロ機10に投入された遊技用メダルの総投入数である。第2カウンタの計数値はRAM504に記録されている。
ステップS2913において、メインCPU501は、新規来店者の総投入遊技媒体数からパチスロ機10の総投入遊技媒体数を除算して値を算出し、1から当該算出した値を減算することで、補正値を算出するための値が算出される。
メインCPU501は、算出した割合と、時間帯別新規来店者数管理テーブルに登録された新規来店者数とに基づいて、時間帯別新規来店者数管理テーブルに登録された新規来店者数の補正値を計算する(ステップS2915)。ステップS2915において、メインCPU501は、ステップS2913で算出された値を、時間帯別新規来店者数管理テーブルに登録された新規来店者数に乗算し、新規来店者数の補正値を算出する。
メインCPU501は、算出した補正値と新規来店者数の値とを加算した値を時間帯別新規来店者数補正管理テーブルに登録する(ステップS2917)。メインCPU501は、上述したステップS2917の処理を実行した後、新規来店者数補正処理を終了する。このようにすることにより、撮像手段によって取得された画像が不鮮明でも、新規来店者数を実際の値に近づけることができる。
<<<投入数データ受信時割込処理>>>
図30は、メインCPU501により実行される投入数データ受信時割込処理を示すフローチャートである。メインCPU501は、サンド20から投入数データを受信する毎に図30に示す投入数データ受信時割込処理を実行する。
メインCPU501は、受信した投入数データに含まれる遊技者IDに顔画像データが対応付けて登録されているか否かを判定する(ステップS3011)。メインCPU501は、受信した投入数データに含まれる顔画像データと、上述した遊技者管理テーブルに登録されている顔画像データとを参照することにより判定する。
ステップS3011において、メインCPU501は、受信した投入数データに含まれる遊技者IDに対応する顔画像データが登録済みであると判定したとき(YES)、第1カウンタの値に投入数に対応する値を加算する(ステップS3013)。
次に、メインCPU501は、第2カウンタに対応する値を加算する(ステップS3015)。
ステップS3011において、メインCPU501は、受信した投入数データに含まれる遊技者IDに対応する顔画像データが登録済みではないと判定したとき(NO)、第2カウンタに投入数に対応する値を加算する(ステップS3015)。
メインCPU501は、上述したステップS3015の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
<<<時間帯別新規来店者数管理テーブル>>>
図31(A)は、時刻と、時刻に対応する新規来店者数の対応関係を示す時間帯別新規来店者数管理テーブルを示す図である。なお、本時間帯別新規来店者数管理テーブルは、図20(A)に示した第1時間帯別新規来店者数管理テーブルと、登録されている数値は異なるものの同じテーブルである。
図31(A)に示す時間帯別新規来店者数管理テーブルは、「時刻」と、「時刻」に対応する「新規来店者数」との関係を示す。図31(A)に示した例では、時刻は、「10:00〜10:59」と、「10:00〜11:59」と、「10:00〜12:59」とである。また、新規来店者数は、「90人」と、「‐」とである。なお、「‐」は、未計数であることを示す。
時間帯別新規来店者数管理テーブルは、RAM504に格納されている。また、メインCPU501は、ディスプレイ505に時間帯別新規来店者数管理テーブルを表示する。
図31(B)は、時間帯別新規来店者数補正管理テーブルである。
図31(B)に示す時間帯別新規来店者数補正管理テーブルは、「時刻」と、「時刻」に対応する「新規来店者数」との関係を示す。図31(B)に示した例では、時刻は、「10:00〜10:59」と、「10:00〜11:59」と、「10:00〜12:59」とである。また、新規来店者数は、「99人」と、「‐」とである。なお、「‐」は、未計数であることを示す。
時間帯別新規来店者数補正管理テーブルは、RAM504に格納されている。また、メインCPU501は、ディスプレイ505に時間帯別新規来店者数補正管理テーブルを表示する。
ここで、メインCPU501が時間帯別新規来店者数の補正を実行し、時間帯別新規来店者数補正管理テーブルへ対応する時刻における新規来店者数を登録する処理について説明する。
例えば、10:00から現在時刻の10:40において、顔画像データを取得できた遊技者数(新規来店者として計数された遊技者の数)が90人であり、パチスロ機10全体の遊技媒体の総投入遊技媒体数は、1000枚とし、顔画像データを取得できた90人の遊技者がパチスロ機10に投入した遊技媒体の投入遊技媒体数は、900枚であるとして説明する。
メインCPU501は、補正条件が成立したとき(ステップS2911でYES)、メインCPU501は、時間帯別新規来店者数管理テーブルにおいて、「10:00」から現在時刻「10:40」において、顔画像データが取得できた遊技者が90人であったため、この90人を時刻「10:00〜10:59」における新規来店者数として登録している。この時点で、顔画像データが取得できた遊技者の総投入遊技媒体数は、受信した投入数データにより第1カウンタによって計数されている。この第1カウンタの値は、現在「900枚」である。また、パチスロ機10全体の総投入枚数は、受信した投入数データにより第2カウンタによって計数されている。この第2カウンタの値は、現在「1000枚」である。
すなわち、現在顔画像データを取得した遊技者が投入した遊技用メダルの総投入遊技媒体数は、パチスロ機10全体の総投入枚数の90%の値である。このため、メインCPU501は、1000枚から900枚を減算した残り100枚がパチスロ機10に投入されているにもかかわらず、この100枚を使用して遊技を行った遊技者の顔画像データが取得できていないこととなる。したがって、メインCPU501は、この100枚を使用して遊技を行った遊技者の数を補正値として算出するために、パチスロ機10全体の総投入遊技媒体数に、新規来店者として計数された遊技者が投入した遊技媒体数の合計である総投入数遊技媒体数を除算した値(0.9)を算出し、この算出した値を1から減算した値(0.1)を算出する(ステップS2913)。この算出した値が0.1であることにより、全体の10%の遊技者について顔画像データを取得できていない(新規来店者として認識できていない)と判定する。
時間帯別新規来店者数管理テーブルに登録された現在の遊技者の人数は、「90人」であるため、メインCPU501は、実際の遊技者の数は、総投入枚数から算出した10%分である人数の顔画像データを取得できていないと判定する。したがって、メインCPU501は、90人にステップS2913で算出した値である0.1を乗算して、補正値である9を算出する(ステップS2915)。メインCPU501は、算出した9の値を時間帯別新規来店者数管理テーブルの「10:00〜10:59」において示される「90人」に加算した値である99を、時間帯別新規来店者数補正管理テーブルにおける「10:00〜10:59」の新規来店者として登録する。
メインCPU501は、登録した時間帯別新規来店者数補正管理テーブルをディスプレイ505に表示する。
なお、第1の実施の形態と同様に、例えば、所定時刻(10:00)から第1時刻(10:59、11;59、12:59)までの時間を示す期間における新規来店者数を補正する構成としてもよい。また、第1の実施の形態と同様に、例えば、第1時刻から第2時刻までの間の時間、例えば、「11:00〜11:59」、「12:00〜12:59」の期間における新規来店者数を補正する構成としてもよい。また、他の時刻であってもよい。
また、第1の実施の形態と同様に、時間帯別新規来店者数管理テーブルの表示する時間及びそのデータの内容は、ホールコンピュータ500を操作することにより、適宜変更可能である。また、時間帯別新規来店者数管理テーブルと時間帯別新規来店者数補正管理テーブルとは同時に表示してもよいし、何れか一方を表示するようにしてもよい。
なお、補正値を算出するために投入遊技媒体数を使用したが、これに限らず、他の遊技情報に基づいて、補正値を算出してもよい。すなわち、顔画像データが取得された遊技者の遊技するパチスロ機10において払い出された総遊技媒体数から全てのパチスロ機10において払い出された総遊技媒体数を除算した値を1から減算した値に基づいて、算出してもよいし、顔画像データが取得された遊技者の遊技するパチスロ機10において発生した大当り等の有利状態の発生回数から全てのパチスロ機10において発生した大当り等の有利状態の発生回数を除算した値を1から減算した値に基づいて、算出してもよい。また、上述した算出式以外で補正値を算出してもよい。また、算出結果によって、小数点以下の数値が発生した場合には、小数点以下の値については、切り捨ててもよいし、四捨五入してもよい。
<<<第3の実施の形態>>>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態においては、一度新規来店者管理テーブルに顔画像データが登録された遊技者は、その登録された日付であれば、新規来店者管理テーブルから各種データが削除されても、再度サンド20に紙幣を挿入することに基づいて、確実に、再度遊技者管理テーブルに顔画像データが登録されるものとして説明するが、確実に登録されない場合においても、本発明の適用範囲内である。
<<サンド20>>
サンド20は、図32で示すメイン制御処理を実行する。メインCPU121は、初期化処理(ステップS3211)と、表示制御処理(ステップS3213)と、音制御処理(ステップS3215)と、ランプ制御処理(ステップS3217)と、価値媒体受付処理(ステップS3219)と、情報カード受付処理(ステップS3221)と、情報カード返却処理(ステップS3223)と、遊技媒体貸出処理(ステップS3225)と、その他の制御処理(ステップS3227)とを実行する。
最初に、サンド20に電源が投入されると、メインCPU121は、初期化処理を行う(ステップS3211)。この処理では、バックアップが正常であるか、又は設定変更が適切に行われたかを判定し、判定結果に応じた初期化処理を行う。具体的には、RAM123に記録された前回貸出時間を初期化する処理等を行う。本処理が完了したとき、サンド20は、遊技メダルの貸出が可能な状態になる。
次に、メインCPU121は、操作ユニット34の液晶表示装置に各種情報を表示する表示制御処理を行う(ステップS3213)。操作ユニット34の液晶表示装置に表示される各種情報は、例えば、情報カード残高、貯玉数、貯メダル数、持ち玉数、持ちメダル数、貸出ボタンの画像、再プレイボタンの画像、計数ボタンの画像、情報カード返却ボタンの画像などである。
なお、操作ユニット34の液晶表示装置に表示するこれらの各種情報は、一度に全ての情報を表示してもよい。また、サンド20本体に切替ボタン等の操作装置を設けて、遊技者が操作装置を操作することにより、遊技者が所望する情報のみを操作ユニット34の液晶表示装置に表示させるようにすることが好ましい。
次に、メインCPU121は、音制御処理を行う(ステップS3215)。この処理では、サンド20の状況に応じた音の制御を行う。例えば、サンド20に異常事態が発生した場合には、エラー音をスピーカ81から発したり、情報カード611の返却時には、情報カード611の取り忘れ防止の警告音声をスピーカ81から発したりする。警告音声としては、例えば、「カードを忘れています」などの音声をスピーカ81から発する。
次に、メインCPU121は、ランプ制御処理を行う(ステップS3217)。この処理では、サンド20の状況に応じてランプ(図示せず)の点灯、消灯、点滅等の制御を行う。例えば、サンド20に異常事態が発生したとき、メインCPU121は、ランプを点灯させることにより報知することや、情報カード611の返却時に、情報カード611の取り忘れ防止としてランプを所定の態様で点滅させることが行われる。
次に、メインCPU121は、価値媒体受付処理を行う(ステップS3219)。この処理では、メインCPU121は、価値媒体を新たに受け付けたとき、例えば、紙幣挿入口33に紙幣が挿入されたときに、受け付けた紙幣の価値を特定するための価値データと、情報カード611により特定される遊技者IDとを含む価値媒体特定データをホールコンピュータ500に送信する。情報カード611が、ビジターカードの場合には、ビジターカードに紐付けられビジターカードを識別するためのカードIDを遊技者IDにすることができる。また、情報カード611が、会員カードである場合には、会員カードに紐付けられ会員カードを識別するための会員IDを遊技者IDにすることができる。
次に、メインCPU121は、情報カード受付処理を行う(ステップS3221)。この処理では、メインCPU121は、情報カード611がカード挿入口32に挿入されたときに、情報カード611を受け付ける処理を行う。
次に、メインCPU121は、情報カード返却処理を行う(ステップS3223)。この処理では、情報カード611を遊技者に返却するとき、遊技者による情報カード611の返却操作の有無を判定し、返却操作が行われたと判定したときに、遊技者に情報カード611を返却する。
次に、メインCPU121は、遊技媒体貸出処理を行う(ステップS3225)。この処理では、メインCPU121は、受け付けた情報カード611に記憶された情報に基づいて、遊技媒体を貸し出すための処理を行う。
次に、メインCPU121は、その他の制御処理を行う(ステップS3227)。例えば、遊技媒体計数処理、計数遊技媒体数等をデータ表示装置に送信する送信処理などを実行する。この処理を実行した後、メインCPU121は、ステップS3213の表示制御処理に処理を戻す。
<<<撮像時刻割込処理>>>
図33は、メインCPU121により実行される撮像割込処理を示すフローチャートである。メインCPU121は、所定時間毎に図33に示す撮像時刻割込処理を実行する。
メインCPU121は、カメラ35により遊技者を撮像する遊技者撮像処理を実行する(ステップS3311)。ステップS3311において、メインCPU121は、カメラ35により遊技者を撮像することによって得られる遊技者画像データをRAM123に記憶する。
ステップS3311において、メインCPU121は、遊技者を撮像することによって得られる遊技者画像データに顔画像データが含まれているか否かを判定する(ステップS3313)。ステップS3313において、メインCPU121は、上述の顔認証技術により顔画像データが含まれているか否かを判定する。
ステップS3313において、メインCPU121は、顔画像データが含まれていないと判定したとき(NO)、顔画像未取得カウンタの値を1加算する(ステップS3315)。ステップS3315において、メインCPU121は、加算した顔画像未取得カウンタの値をRAM123に記憶する。
メインCPU121は、顔画像未取得カウンタの値が5以上であるか否かを判定する(ステップS3317)。具体的には、ステップS3317において、メインCPU121は、RAM123に記録している顔画像未取得カウンタの値を読み取り、現在の顔画像未取得カウンタの値を取得する。メインCPU121は、取得した顔画像未取得カウンタの値が5以上であるか否かを判定する。ステップS3317において、メインCPU121は、顔画像未取得カウンタの値が5よりも少ないと判定したとき(NO)、撮像割込処理を終了する。
ステップS3317において、メインCPU121は、顔画像未取得カウンタの値が5以上であると判定したとき(YES)、それぞれのサンド20に対応付けられた固有の識別番号であるサンドIDを含むクリアコマンドデータを送信する(ステップS3319)。メインCPU121は、上述したステップS3319の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS3313において、メインCPU121は、遊技者の顔を撮像することによって得られる遊技者画像データに顔画像データが含まれていると判定したとき(YES)、遊技者画像データ中から顔画像データを抽出し、顔画像データを取得する顔画像データ取得処理を実行する(ステップS3321)。
メインCPU121は、遊技者が交代したか否かを判定する(ステップS3323)。ステップS3323において、メインCPU121は、上述した顔画像データ取得処理(ステップS3321)により取得した顔画像データと、RAM123に記憶している顔画像データとを対比することにより判定し、当該判定処理において、取得した顔画像データとRAM123に記憶されている顔画像データが一致しない場合、遊技者が交代したと判定する(YES)。なお、「取得した顔画像データとRAM123に記憶されている顔画像データが一致する」の定義とは、完全に一致するものも勿論含まれるが、少なくとも一部が一致するものも含まれるとする。すなわち、取得した顔画像データと、記憶された顔画像データにおいて、対応する部分があれば(例えば、目が一致するなど)、一致していると判定する。なお、ステップS3323において、顔画像データがRAM123に記憶されていない場合も、メインCPU121は、遊技者が交代したと判定する(YES)。
ステップS3323において、メインCPU121は、遊技者が交代したと判定したとき(YES)、顔画像データをRAM123に記憶する(ステップS3325)。
メインCPU121は、サンドID及び顔画像データを含む遊技者データを送信する(ステップS3327)。すなわち、メインCPU121は、サンドID及び顔画像データをホールコンピュータ500に送信する。
メインCPU121は、顔画像未取得カウンタをクリアし、値を0にする(ステップS3329)。メインCPU121は、上述したステップS3329の処理を実行した後、撮像割込処理を終了する。
ステップS3325において、メインCPU121は、遊技者が交代していないと判定したとき(NO)、顔画像未取得カウンタをクリアし、値を0にする(ステップS3329)。メインCPU121は、上述したステップS3329の処理を実行した後、撮像割込処理を終了する。
<<<信号受信時割込処理>>>
次に、メインCPU121が実行する信号受信時割込処理について説明する。図34は、メインCPU121が実行する信号受信時割込処理を示すフローチャートである。メインCPU121は、パチスロ機10から投入信号を受信したとき、図34に示す信号受信時割込処理を実行する。
メインCPU121は、投入信号を受信したか否かを判定する(ステップS3411)。ステップS3411において、メインCPU121は、パチスロ機10から遊技用メダル投入信号を受信したと判定したとき(YES)、遊技用メダル投入信号を受信したサンド20のIDであるサンドID及び投入信号が示すメダルの投入数を含む投入数データをホールコンピュータ500へ送信する(ステップS3413)。投入数データを受信したホールコンピュータ500は、投入数データが示す投入数を第1カウンタ又は第2カウンタに加算する。メインCPU121は、上述したステップS3413の処理を実行した後、信号受信時割込処理を終了する。
ステップS3411において、メインCPU121は、パチスロ機10から遊技用メダル投入信号を受信していないと判定したとき(NO)、その他受信したデータに基づく処理を実行する(ステップS3415)。メインCPU121は、上述したステップS3415の処理を実行した後、信号受信時割込処理を終了する。
<ホールコンピュータ500>
次に、ホールコンピュータ500が実行するメイン制御処理について説明する。
図35は、ホールコンピュータ500により実行されるメイン制御処理を示すフローチャートであるため、同様の処理については、詳細な説明は省略し、ステップS3521についての処理のみ説明する。
メインCPU501は、操作判定処理(ステップS3519)を実行した後、後述する新規来店者数補正処理を実行する(ステップS3521)。
メインCPU501は、新規来店者数補正処理(ステップS3521)を実行した後、その他の制御処理(ステップS3523)を実行する。
<<<新規来店者数補正処理>>>
次に、メインCPU501が実行する新規来店者数補正処理について説明する。
図36は、メインCPU501が実行する新規来店者数補正処理を示すフローチャートである。メインCPU501は、メイン制御処理において操作判定処理を実行した後に、図36に示す新規来店者数補正処理を実行する。
最初に、メインCPU501は、補正条件が成立したか否かを判定する(ステップS3611)。ステップS3611において、メインCPU501は、補正条件として、例えば、所定の時刻(例えば、00分〜59分のうち、00分)であるか、又は所定の操作が行われたかを判定する。ステップS3611において、メインCPU501は、補正条件が成立していないと判定したとき(NO)、新規来店者数補正処理を終了する。補正条件が成立していないとは、例えば、所定の時刻ではないとき、所定の操作が行われていないときである。
ステップS3611において、メインCPU501は、補正条件が成立したと判定したとき(YES)、後述する第1カウンタが示す値と第2カウンタが示す値に基づいて、補正値を算出するための値を算出する(ステップS3613)。
第1カウンタ、及び第2カウンタは、上述した第2の実施の形態と同様であるため詳細な省略する。
新規来店者数補正処理について、メインCPU501が実行する処理を具体的に説明する。以下では、新規来店者カウンタがカウントする遊技者が90人であり、現時点でのパチスロ機10全体の総投入遊技媒体数を1000枚とし、顔画像取得できた遊技者90名の投入遊技媒体数を900枚とする。
ステップS3613において、メインCPU501は、新規来店者の総投入遊技媒体数からパチスロ機10の総投入遊技媒体数を除算して値を算出し、1から当該算出した値を減算することで、補正値を算出するための値が算出される。
メインCPU501は、算出した割合と、新規来店者カウンタの値とに基づいて、新規来店者数の補正値を算出する(ステップS3615)。ステップS3615において、メインCPU501は、ステップS3613で算出された値を、新規来店者カウンタでカウントされた新規来店者数に乗算し、新規来店者数の補正値を算出する。
メインCPU501は、算出した補正値と、新規来店者カウンタの値とを加算した値を新規来店者数補正カウンタにセットする(ステップS3617)。メインCPU501は、上述したステップS3617の処理を実行した後、新規来店者数補正処理を終了する。このようにすることにより、撮像手段によって来店者の顔を撮像することによって得られた画像が不鮮明で人物として特定できず、来店者として計数されなかった場合でも、来店者の推定数を算出できる。このようにすることで、実際の来店者に近づけることができ、遊技場の管理者は、遊技場に来店した来店者を把握することができる。
<<<データ受信時割込処理>>>
次に、メインCPU501が実行するデータ受信時割込処理について説明する。
図37は、メインCPU501により実行されるデータ受信時割込処理を示すフローチャートである。
メインCPU501は、遊技者データを受信したか否かを判定する(ステップS3711)。
ステップS3711において、メインCPU501は、遊技者データを受信したと判定したとき(YES)、受信した遊技者データに含まれるサンドIDに対応するフラグがONであるか否かを判定する(ステップS3713)。ステップS3713において、メインCPU501は、RAM504に格納されたサンドIDフラグから、受信したIDに対応するフラグを取得する。メインCPU501は、取得したフラグがONであるかOFFであるかを判定する。サンドIDに対応するフラグは、各種サンドのそれぞれに対応付けられて管理されている。
ステップS3713において、メインCPU501は、フラグがONではないと判定したとき(NO)、受信した遊技者データに含まれるサンドIDに対応するフラグをONにする(ステップS3715)。
メインCPU501は、受信した遊技者データに含まれる顔画像データ(以下、単に「受信した顔画像データ」とも記載する)があるか否かを判定する(ステップS3717)。ステップS3717において、メインCPU501は、受信した顔画像データと、新規来店者管理テーブルに登録されている顔画像データとを比較することにより、一致する顔画像データがあるか否かを判定する。なお、「受信した顔画像データと一致する顔画像データ」の定義とは、完全に一致するものも勿論含まれるが、少なくとも一部が一致するものも含まれるとする。すなわち、取得した顔画像データと、登録された顔画像データにおいて、対応する部分があれば(例えば、目が一致するなど)、一致していると判定する。また、ここでの新規来店者管理テーブルは、前述したものと同一であるため、説明を省略するが、顔画像データさえ登録すれば、撮像時刻については登録してもしなくてもよい。
ステップS3713において、メインCPU501は、フラグがONであると判定したとき(YES)、受信した顔画像データと一致する顔画像データが新規来店者管理テーブルにあるか否かを判定する(ステップS3717)。
ステップS3717において、メインCPU501は、受信した顔画像データと一致する顔画像データがあると判定したとき(YES)、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS3717において、メインCPU501は、受信した顔画像データと一致する顔画像データがないと判定したとき(NO)、RAM504に顔画像データを登録する(ステップS3719)。すなわち、ステップS3719において、メインCPU501は、新規来店者管理テーブルに遊技者の顔画像データを登録する。
メインCPU501は、ステップS3719の処理を実行した後、遊技者データを受信した時刻に対応する新規来店者カウンタの値を1増やす(ステップS3721)。ステップS3721において、新規来店者カウンタは、新規来店者を時間帯別に計数するカウンタであり、10:00〜10:59に対応する新規来店者カウンタ、11:00〜11:59に対応する新規来店者カウンタ、・・・のように、各時間帯に応じた新規来店者カウンタが設けられている。なお、ステップS3721において、撮像した時刻を示すデータを送信させ、その時刻に対応する新規来店者カウンタの値を1増やすようにしてもよい。
メインCPU501は、上述したステップS3721の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS3711において、メインCPU501は、遊技者データを受信していないと判定したとき(NO)、投入数データを受信したか否かを判定する(ステップS3723)。
ステップS3723において、メインCPU501は、投入数データを受信したと判定したとき(YES)、受信したデータに含まれるサンドIDに対応するフラグがONであるか否かを判定する(ステップS3725)。
ステップS3725において、メインCPU501は、受信した投入数データに含まれるサンドIDに対応するフラグがONであると判定したとき(YES)、第1カウンタに投入数データに含まれるデータである投入数に対応する値を加算する(ステップS3727)。
ステップS3725において、メインCPU501は、受信した投入数データに含まれるサンドIDに対応するフラグがONではないと判定したとき(NO)、第2カウンタに投入数データに含まれるデータである投入数に対応する値を加算する(ステップS3731)。また、メインCPU501は、ステップS3727の処理を実行した後、第2カウンタに投入数に対応する値を加算する(ステップS3729)。なお、投入数とは、投入数データに含まれるデータである。
ステップS3725において、メインCPU501は、受信した投入数データに含まれるサンドIDに対応するフラグがONではないと判定したとき(NO)、第2カウンタに投入数に対応する値を加算する(ステップS3729)。メインCPU501は、上述したステップS3729の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS3723において、メインCPU501は、投入数データを受信していないと判定したとき(NO)、クリアコマンドデータを受信したか否かを判定する(ステップS3731)。
ステップS3731において、メインCPU501は、クリアコマンドデータを受信したと判定したとき(YES)、受信したクリアコマンドデータに含まれるサンドIDに基づいて、サンドIDフラグをOFFにする(ステップS3733)。メインCPU501は、上述したステップS3733の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
ステップS3731において、メインCPU501は、クリアコマンドデータを受信していないと判定したとき(NO)、メインCPU501は、その他受信したデータに基づく処理を実行する(ステップS3735)。メインCPU501は、上述したステップS3735の処理を実行した後、データ受信時割込処理を終了する。
このようにすることにより、情報カード611を用いることなく、実際の新規来店者数に近づけた新規来店者数を算出できる。
<<他の変形例>>
第2及び第3の実施の形態では、ホールコンピュータ500が図29及び図36の新規来店者数補正処理、並びに図30の投入数データ受信時割込処理及び図37のデータ受信時割込処理を実行する場合を示した。この例に限られず、これらの処理をサンド20で実行してもよい。この場合には、サンド20における処理に必要なデータをホールコンピュータ500からサンド20に送信すればよい。
なお、第1〜第3の実施の形態、及び他の変形例において、画像データ送信手段が送信する画像データは、撮像して得られた全ての画像を含むものであるが、撮像して得られた少なくとも一部の画像を含む画像データであればよく、撮像して得られた全ての画像を含む必要はない。また、遊技者自体を撮像し、そこから、顔画像を取得するようにしたが、最初から顔画像を撮像するようにしてもよい。このように、最初から顔画像を撮像する場合には、ホールコンピュータ500は、当該顔画像(顔画像データ)に対応する当該顔画像が既に新規来店者管理テーブルに登録されているか否かを判定するだけで、サンド20から送信された画像(画像データ)から顔画像の抽出する処理を行わなくてよいため、ホールコンピュータ500側の処理負担を軽減させることができる。また、機種別又は貸出単価別に新規来店者を管理してもよい。機種別又は貸出単価別に新規来店者を管理する際に、補正値を算出する場合には、機種別又は貸出単価別に算出された新規来店者に対応する遊技情報に基づく値の合計と、機種別又は貸出単価別に算出された遊技情報に基づく値の合計とに基づいて補正値を算出するようにすればよい。また、各種情報は、1つのデータに含めることなく、1つずつ送信するようにしてもよい。また、第1〜第3の実施の形態、及び他の変形例において、パチスロ機に適用して説明したが、本発明は、パチスロ機に限らず、遊技球を使用して遊技を行うパチンコ遊技機においても、適用可能である。