以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の監視装置は、予め登録された登録者の顔画像を蓄積する第1の蓄積手段(例えば、図10の当日照合データベース19)と、照合対象者の顔画像を取得する取得手段(例えば、図10の顔画像取得部221)と、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記第1の蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)と、前記照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段(例えば、図10の類似度判定部233)と、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定された場合、前記照合対象者であると判定された前記登録者の顔画像を蓄積する第2の蓄積手段(例えば、図10の遊技者データベース20)と、前記第2の蓄積手段により蓄積された顔画像に対応する、前記第1の蓄積手段で蓄積されている前記登録者の顔画像を削除する管理手段(例えば、図10の当日データベース管理部227)とを含み、前記照合手段は、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記第2の蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記第2の蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合する。
画像を撮像する撮像手段(例えば、図1のカメラ38、入口カメラ40、店内カメラ41、出口カメラ42)と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記照合対象者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段(例えば、図10の画像処理ユニット39の顔画像抽出部202)と、前記照合対象者の顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段(例えば、図10の特徴量抽出部231)とをさらに含ませるようにすることができ、前記照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)には、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記第2の蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算し、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記第2の蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合させるようにすることができる。
前記第2の蓄積手段(例えば、図10の遊技者データベース20)には、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定された場合、前記照合対象者の顔画像が所定の範囲から出る状態で前記取得手段により取得されたとき、前記照合対象者であると判定された前記登録者の顔画像を削除させるようにすることができ、前記第1の蓄積手段(例えば、図10の当日照合データベース19)には、前記第2の蓄積手段により削除された顔画像を前記登録者の顔画像として蓄積させるようにすることができる。
前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者ではないと判定された場合、前記照合対象者の顔画像を未登録者として登録する未登録者登録手段(例えば、図10の未登録遊技者データベース登録部223)とをさらに含ませるようにすることができる。
本発明の一側面の監視方法およびプログラムは、予め登録された登録者の顔画像を蓄積する第1の蓄積ステップ(例えば、図15のステップS88)と、照合対象者の顔画像を取得する取得ステップ(例えば、図13のステップS22)と、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、前記第1の蓄積ステップの処理で蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合ステップ(例えば、図14のステップS52)と、前記照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップ(例えば、図14のステップS53)と、前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者が前記登録者であると判定された場合、前記照合対象者であると判定された前記登録者の顔画像を蓄積する第2の蓄積ステップ(例えば、図15のステップS95)と、前記第2の蓄積ステップの処理により蓄積された顔画像に対応する、前記第1の蓄積ステップの処理で蓄積されている前記登録者の顔画像を削除する管理ステップ(例えば、図15のステップS96)とを含み、前記照合ステップの処理は、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、前記第2の蓄積ステップの処理に蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、前記第2の蓄積ステップの処理により蓄積された登録者の顔画像とを照合する。
図1は、本発明に係る遊技店の監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、生体情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ生体情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
生体情報管理センタ2は、生体情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、生体情報管理データベース(以降、データベースはDBとも称するものとする)3で管理されている登録遊技者DB252(図11)を各遊技店1により生成される未登録遊技者DB251(図11)に基づいて更新すると共に、更新した最新の登録遊技者DB252を各遊技店1の生体情報認識装置21に対して配信する。また、生体情報管理センタ2は、各遊技店1より当日照合データベース19および生体情報データベース22の情報を取得し、それらの差分情報を生成して各遊技店1に配信する。
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると共に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、店内カメラ41−1乃至41−q、および出口カメラ42−1乃至42−rにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q+r)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像より生成される当日照合データベース19および遊技者データベース20のうち、遊技者データベース20に登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末18に通知したり、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。ここで、遊技者データベース20は、生体情報データベース22に登録されている顔画像のうち、当日に、画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q+r)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像と一致する顔画像、すなわち、照合済みの顔画像を登録しており、当日照合データベース19は、生体情報データベース22に登録されている顔画像より、遊技者データベース20に登録されている顔画像を除いた顔画像、すなわち、照合済みではない顔画像を登録している。また、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、生体情報認識装置21は、生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録者として未登録遊技者DB251に登録する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRTやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、計数機35、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、および貸出機34からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると共に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と共に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と共に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理データベース29に登録する。
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台36−1乃至36−4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ61−1乃至61−4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台IDとして使用することが可能となる。
また、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図4で示されるように、遊技台周辺端末37−1乃至37−4に凸部71−1乃至71−4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
さらに、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図6で示されるように、遊技台36の中央部(遊技台36の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部81にカメラ38が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
入口カメラ40−1乃至40−p、店内カメラ41−1乃至41−q、および出口カメラ42−1乃至42−rは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39−(m+1)乃至39−(m+p+q+r)に供給する。
入口カメラ40−1乃至40−p、店内カメラ41−1乃至41−q、および出口カメラ42−1乃至42−rは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ40−1乃至40−p、店内カメラ41−1乃至41−q、および出口カメラ42−1乃至42−rの設置例を示している。
すなわち、図8においては、出入口112−1乃至112−3が設けられており、入口カメラ40−1乃至40−3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像し、出口カメラ42−1乃至42−3は、それぞれの出入口112より退店していく遊技者を撮像する。また、店内カメラ41−1乃至41−10は、島設備111−1乃至111−5のそれぞれ両面をそれぞれ一列に渡って撮像できる位置に設定されている。島設備111は、両面に遊技台36が設置されており、すなわち、図中の島設備111を上下方向に挟むように設置されている。カメラ38、入口カメラ40、店内カメラ41、および出口カメラ42は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ41−1乃至41−10が配置されることにより、遊技台36で遊技する全遊技者が、店内カメラ41−1乃至41−10のいずれかで撮像できる。
さらに、店内カメラ41−aは、貸出機34の前に設けられており、店内カメラ41−bは、精算販売機33の前に設けられており、店内カメラ41−cは、計数機35の前に設けられており、それぞれ、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者を撮像することができる。
すなわち、図8で示されるように、遊技店1においては、来店(入店)または退店する遊技者、遊技台36で遊技する遊技者、並びに、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、カメラ38、入口カメラ40、店内カメラ41、および出口カメラ42が設置されている。
次に、図9を参照して、画像処理ユニット39の構成例について説明する。
画像取得部201は、カメラ38(または、入口カメラ40、店内カメラ41、もしくは出口カメラ42)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部203に供給する。送信部203は、顔画像を生体情報認識装置21に送信する。
次に、図10を参照して、生体情報認識装置21の構成例について説明する。
顔画像取得部221は、画像処理ユニット39より供給される顔画像を取得し、照合部222に供給する。照合部222は、顔画像取得部221により取得された顔画像と、生体情報DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、類似度の高い候補となる顔画像があれば、第3候補までの顔画像を照合結果として表示部23に表示させる。また、照合部222は、類似度の高い候補となる顔画像が存在しない場合、供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、カメラ判定部232a、遊技者DB判定部232b、および当日照合DB判定部232cを備えており、それらを制御して、当日照合DB19、遊技者DB20、または生体情報DB22に登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると共に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、当日照合DB19、遊技者DB20、または生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が上位3位までの顔画像を類似度判定部233に供給する。より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる類似度が上位3位となる顔画像のそれぞれの類似度のうち、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、上位3位となる顔画像と類似度の情報を表示部23に供給して、表示させると共に、通信部224に供給する。また、類似度判定部233は、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似していない場合、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
未登録遊技者データベース登録部223は、照合部222より未登録であるとみなされて供給されてきた、顔画像を生体情報管理データベース3の未登録遊技者DB251に登録する。
操作部225は、ボタン、マウス、または、キーボードなどから構成され、上述した類似度が上位3位となる、表示部23に表示された顔画像のいずれかが選択されるとき操作され、操作結果を通信部224に供給する。通信部224は、モデムなどから構成され、操作部225からの操作信号に基づいて、選択された顔画像を携帯端末18に配信する。
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度判定部233は、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録遊技者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
データベース管理部226は、生体情報管理センタ2より新たな登録遊技者データベース252(図11)が配信されてくると、新たな登録遊技者データベース252に基づいて、生体情報DB22を更新する。
当日データベース管理部227は、当日管理部227a、遊技者管理部227b、入店客情報読出部227c、および入店客情報更新部227dを備えており、通信部224により来店が通知された顔画像の情報に基づいて、遊技者管理部227bを制御して来店した遊技者の顔画像の情報を遊技者DB20に登録する。また、当日データベース管理部227は、当日管理部227aを制御して、生体情報DB22に登録されている顔画像の情報より遊技者DB20に登録されている顔画像の情報を削除した情報を当日照合DB19に登録する。
さらに、当日データベース管理部227は、入店客情報読出部227c、および入店客情報更新部227dを制御して、生体情報管理センタ情報受信部229および生体情報管理センタ情報送信部228より、生体情報管理センタ2と各種の情報を授受する。
次に、図11を参照して、生体情報管理センタ2の構成例について説明する。
生体情報管理センタ2は、DB配信部241、DB更新部242、およびDB更新判定部243から構成されており、生体情報管理DB3に格納されている登録遊技者DB252を、未登録遊技者DB251に基づいて、更新する。より具体的には、DB更新判定部243は、時刻情報を発生するRTC(Real Time Clock)243aを内蔵しており、その内蔵されているRTC243aに基づいて、所定時間が経過すると、生体情報管理DB3にアクセスし、未登録遊技者DB251に新たな未登録遊技者が登録されたか否かを判定する。
DB更新判定部243は、未登録遊技者DB251に新たに未登録者が登録されていた場合、その旨をDB更新部242に通知する。DB更新部242は、未登録遊技者DB251にアクセスし、登録されている未登録遊技者のうち、所定回数以上登録されている未登録遊技者が存在するか否かを判定し、所定回数以上未登録遊技者として登録されている未登録遊技者が存在する場合、登録遊技者DB252を読み出して、所定回数以上登録されている未登録遊技者を登録遊技者DB252に登録して、更新する。さらに、DB更新部242は、登録遊技者DB252を更新すると、更新したことをDB配信部241に通知する。
DB配信部241は、DB更新部242より登録遊技者DB252が更新されたことを通知されると、生体情報管理DB3にアクセスし、登録遊技者DB252を読み出して、各遊技店1の生体情報認識装置21に配信する。
遊技店入店客情報管理部244は、遊技店入店客情報要求部246からの要求に基いて、各遊技店1の生体情報認識装置21から送信されてくる当日照合DB19の情報を、入店客情報として遊技店入店客情報受信部247を制御して受信させる。さらに、遊技店入店客情報管理部244は、差分計算部244aを制御して、各遊技店1より供給されてきた入店客情報の当日照合DB19と、生体情報管理DB3との差分情報(当日照合DB19に登録されている顔画像の集合と、生体情報管理DB3に登録されている顔画像の集合との差分となる顔画像の集合の情報)を求め、遊技店1を識別する情報と共に蓄積する。また、遊技店入店客情報管理部244は、合算部244bを制御して、各遊技店1の差分情報を除く、その他の差分情報を合算させ、遊技店入店客情報送信部245を制御して、差分情報が除かれている遊技店1の生体情報認識装置21に送信させる。
遊技店入店客情報要求部246は、RTC(Real Time Clock)246aを備えており、所定の時間間隔で各遊技店1の生体情報認識装置21に遊技店入店情報を要求する。
次に、図12を参照して、携帯端末18の構成例について説明する。
通信部271は、モデムなどで構成されており、遊技店1内の無線通信網を介して生体情報認識装置21との間でデータを授受する。また、通信部271は、生体情報認識装置21より配信されてくる、画像処理ユニット39より供給された顔画像と類似する顔画像の遊技者が来店したことを示す情報を取得し、画像処理部272に供給する。
画像処理部272は、通信部271より供給されてくる画像処理ユニット39より供給された顔画像と類似する顔画像の遊技者が来店したことを示す情報に基づいて、LCDなどにより構成される表示部273に表示する画像を生成すると共に、表示部273に表示させる。
次に、図13のフローチャートを参照して、登録遊技者来店監視処理について説明する。
ステップS1において、カメラ38、入口カメラ40、店内カメラ41、または出口カメラ42は、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。 ステップS1において、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS2において、カメラ38、入口カメラ40、店内カメラ41、または出口カメラ42は、設置されている範囲の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39の画像取得部201は、供給された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
ステップS3において、顔画像抽出部202は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出し、送信部203に供給する。より具体的には、顔画像抽出部202は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像を抽出して、送信部203に供給する。
ステップS4において、顔画像抽出部202は、顔画像を抽出することができたか否かを判定し、顔画像が抽出できない場合、処理は、ステップS1に戻る。すなわち、顔画像が撮像されるまで、ステップS1乃至S4の処理が繰り返される。
ステップS4において、顔画像が抽出された、すなわち、撮像された画像内に顔画像が存在していたと判定された場合、ステップS5において、顔画像抽出部202は、抽出した顔画像を送信部203に供給する。送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像を生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ38、入口カメラ40、店内カメラ41または、出口カメラ42のそれぞれを識別するカメラIDや、送信時刻の情報などを顔画像に付加して生体情報認識装置21に送信する。
ステップS21において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、顔画像が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS21において、例えば、ステップS5の処理により、顔画像が送信されてきた場合、処理は、ステップS22に進む。
ステップS22において、顔画像取得部221は、送信されてきた顔画像を取得する。ステップS23において、顔画像取得部221は、供給された顔画像のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
ステップS24において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。
ステップS25において、類似度計算部232は、カメラ判定部232aを制御して、特徴量抽出部231より供給された顔画像が、カメラ38または入口カメラ40により撮像されたものであるか否かを判定させる。
ステップS25において、例えば、特徴量抽出部231より供給された顔画像が、カメラ38または入口カメラ40により撮像されたものであった場合、ステップS26において、照合処理が実行される。
ここで、図14のフローチャートを参照して、照合処理について説明する。
ステップS51において、類似度計算部232は、遊技者DB判定部232bを制御して、遊技者DB20に登録されている顔画像が存在するか否かを判定する。ステップS51において、例えば、最初の処理である場合、遊技者DB20には、顔画像が登録されていない状態であるので、ステップS55において、新規照合処理が実行される。
ここで、図15のフローチャートを参照して、新規照合処理について説明する。
ステップS81において、類似度計算部232は、当日照合DB判定部232cを制御して、当日照合DB19に顔画像が登録されているか否かを判定する。ステップS81において、例えば、最初の処理である場合、当日照合DB19には、顔画像が登録されていないので、処理は、ステップS82に進む。
ステップS82において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22に登録されている(登録遊技者DB252に登録されている)顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である登録遊技者DB252に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、登録遊技者DB252に登録されている顔画像のうちの上位3位までの顔画像と類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と共に類似度判定部233に供給する。
ステップS83において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、類似度判定部233は、最も類似している登録遊技者(生体情報DB22に登録されている顔画像のうち、顔画像取得部221により取得された顔画像と最も類似している登録遊技者:ここでは、類似度の最も高い登録遊技者)の類似度を所定の閾値と比較する。
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
ステップS83において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS84において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた上位3位の顔画像が登録遊技者の顔画像の候補であることを示す報知画面301を表示部23を制御して表示させる。
このとき、例えば、図16で示されるような報知画面301が、表示部23に表示される。
図16の報知画面301においては、カメラ画像表示欄311が、左中段に設けられており、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像が表示される。また、その右側には、類似度の高い順に第1候補乃至第3候補までの類似度の上位3位の登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3が設けられている。さらに、各登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3の下には、類似度レベル表示欄313−1乃至313−3が設けられており、類似度のレベルが表示されている。図16において、黒で示される領域の横方向の長さが類似度の大きさを示している。
また、類似度レベル表示欄313−1乃至313−3の下には、対応する位置に、ID表示欄314−1乃至314−3が設けられており、各顔画像の生体情報DB22における顔画像を識別するIDが表示されており、図16において、左から「00051」、「00018」および「00022」と表示されている。
さらに、ID表示欄314−1乃至314−3の下には、それぞれ対応する位置に、それぞれの候補を選択されるときに操作部225により操作される確定ボタン318−1乃至318−3が設けられている。
また、カメラ画像表示欄311の下には、その顔画像を撮像したカメラを識別するカメラID表示欄315が設けられており、図16においては、カメラ38、および入口カメラ40を識別するためのカメラIDとして「カメラ02」が表示されている。さらに、カメラID表示欄315の下には、時刻表示欄316が設けられており、入口カメラ40により撮像された時刻が表示されており、図16においては、「18:23:32」と表示されており、カメラ画像表示欄311の顔画像が18時23分32秒に撮像されていることが示されている。
さらに、時刻表示欄316の下には、別人ボタン317が設けられており、カメラ画像の顔画像が、第1候補乃至第3候補となる登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3のいずれにも似ていないとみなされたとき、操作部225により操作される。
ステップS85において、通信部224は、操作部225が操作されて、候補となる顔画像の何れかが選択されたか否か、すなわち、例えば、図16で示される報知画面301が表示部23に表示されていた場合、確定ボタン318−1乃至318−3のいずれかが操作部225により操作されたか否かを判定する。
ステップS85において、例えば、確定ボタン318−1が操作された場合、第1候補となる顔画像が選択されたとみなされ、ステップS86において、通信部224は、選択された第1候補となる顔画像が撮像されたカメラ画像を携帯端末18および当日データベース管理部227に送信し、該当する登録遊技者が来店したことを通知する。
ステップS111において、通信部271は、登録遊技者の来店が通知されてきたか否かを判定し、通知されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS111において、ステップS86の処理により、登録遊技者の来店が通知されてきた場合、ステップS112において、通信部271は、生体情報認識装置21より送信されてきた登録遊技者の来店の通知を受信すると共に、その通知に併せて送信されてくる登録遊技者の顔画像および撮像されたカメラ画像を画像処理部272に供給する。画像処理部272は、選択された顔画像および撮像されたカメラ画像の情報を、表示部273に表示可能な形式の情報に加工して、ステップS113において、表示部273に表示させる。
以上の処理により、遊技店1内の係員は、携帯端末18を所持していると、登録遊技者の来店を認識することが可能となる。
ステップS87において、当日データベース管理部227は、遊技者管理部227bを制御して、生体情報DB22に登録されている登録遊技者の顔画像のうち、選択された候補顔画像の登録遊技者の顔画像を、例えば、図17で示されるように、遊技者DB20に登録する。
すなわち、図17においては、生体情報DB22に顔画像F111乃至F115が登録されているが、選択された候補顔画像の登録遊技者の顔画像が顔画像F111である場合、ステップS87の処理により、図中の実線で示されるように、顔画像F111が生体情報DB22より読み出されて、その複写データが、遊技者DB20に顔画像F111’として登録される。
このとき、遊技者DB20は、例えば、図18で示されるようなものである。図18においては、左から当日顧客ID、顧客ID、登録顔画像、入店時刻、および、遊技ポイントが記録されている。当日顧客IDは、遊技者DB20における通し番号であり、図18においては、上から順に「0001」、「0002」、および「0003」と付されている。顧客IDは、生体情報DB22におけるIDであり、図18においては、上から「0001」、「0003」、および「0008」と付されている。入店時刻は、登録される顔画像を含む画像が撮像された時刻であり、図18においては、上から「2006/1/1 9:05」、「2006/1/1 9:10」、および「2006/1/1 10:01」と記載されている。遊技ポイントは、遊技者が遊技台36により遊技するたびに加算されるポイントであり、カメラ38により撮像された顔画像であって、遊技台36で遊技することが認識された際、加算され、図18においては、上から「1」、「1」、および「3」と記載されている。
ステップS88において、当日データベース管理部227は、当日管理部227aを制御して、生体情報DB22に登録されている登録遊技者の顔画像のうち、遊技者DB20に登録された顔画像を除いた顔画像を、例えば、図17で示されるように、当日照合DB19に登録させる。
すなわち、図17においては、生体情報DB22に顔画像F111乃至F115が登録されているが、選択された候補顔画像の登録遊技者の顔画像が顔画像F111である場合、ステップS88の処理により、図中の1点鎖線で示されるように、生体情報DB22より顔画像F111が除かれ、顔画像F112乃至F115が読み出されて、その複写データが、当日照合DB19に顔画像F112’乃至F115’として登録される。
このとき、当日照合DB19は、例えば、図19で示されるようなものである。図19においては、左から顧客ID、登録顔画像、および、遊技ポイントが記録されている。顧客IDは、生体情報DB22の登録遊技者DB252におけるIDであり、図19においては、上から「0002」、「0004」、「0005」、「0006」、「0007」、「0009」、および「0010」と付されている。遊技ポイントは、カメラ38により撮像された顔画像であって、遊技台36で遊技することが認識された際、付されるものであり、図19においては、全て「0」として記載されている。
尚、生体情報DB22は、図20で示されるように登録されている。図20においては、左から顧客ID、登録顔画像、来店ポイント、および、遊技ポイントが記録されている。顧客IDは、生体情報DB22の登録遊技者DB252における通し番号であり、図20においては、上から「0001」乃至「0010」と付されている。来店ポイントは、入口カメラ40により撮像された顔画像であって、遊技店1に来店したことが認識された際、付されるものであり、図20においては、上から「2」、「6」、「10」、「5」、「83」、「153」、「136」、「24」、「97」、および「1」と記載されている。遊技ポイントは、カメラ38により撮像された顔画像であって、遊技台36で遊技することが認識された際、付されるものであり、図20においては、上から「6」、「18」、「15」、「7」、「106」、「174」、「150」、「35」、「99」、および「2」と記載されている。
このように、生体情報DB22は、図20で示されるように構成されており、この生体情報DB22の情報に基づいて、遊技者DB20および当日照合DB19が生成される。
また、当日照合DB19には、照合済みとなった顔画像、すなわち、事前に他の遊技者の顔画像(照合対象者)との類似度が所定の閾値以上に高く、同一であるとみなされた登録遊技者の顔画像が省かれた構成となるため、照合すべき顔画像が少ない分、類似度の計算処理回数を減らすことが可能となるため、処理速度を向上させることが可能となる。また、照合済みの顔画像が削除されており、不要な顔画像が除かれた当日照合DB19の顔画像により照合処理が行われることになるので、照合処理の照合精度を向上させることが可能となる。
一方、ステップS85において、いずれの候補となる顔画像も選択されず、例えば、図16の報知画面301における別人ボタン317が押下された場合、または、ステップS83において、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きくない場合、すなわち、最も類似している登録遊技者の顔画像であっても類似度が、所定の閾値未満である場合、ステップS89において、類似度判定部233は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。未登録遊技者データベース登録部223は、供給されてきた顔画像を生体管理情報バス6及び公衆通信回線網8を介して生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録遊技者DB251に登録する。
一方、ステップS81において、当日照合DB19に顔画像が登録されていると判定された場合、ステップS90において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、当日照合DB19に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である当日照合DB19に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、当日照合DB19に登録されている顔画像のうちの上位3位までの顔画像と類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と共に類似度判定部233に供給する。
ステップS91において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。
ステップS91において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS92において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた上位3位の顔画像が登録遊技者の顔画像の候補であることを示す報知画面301を表示部23を制御して表示させる。
ステップS93において、通信部224は、操作部225が操作されて、候補となる顔画像の何れかが選択されたか否かを判定する。
ステップS93において、第1候補となる顔画像が選択された場合、ステップS94において、通信部224は、選択された第1候補となる顔画像および撮像されたカメラ画像を携帯端末18および当日データベース管理部227に送信し、該当する登録遊技者が来店したことを通知する。
ステップS95において、当日データベース管理部227は、遊技者管理部227bを制御して、当日照合DB19に登録されている登録遊技者の顔画像のうち、選択された候補顔画像の登録遊技者の顔画像を、遊技者DB20に登録する。
ステップS96において、当日データベース管理部227は、当日管理部227aを制御して、当日照合DB19に登録されている登録遊技者の顔画像のうち、ステップS95の処理により遊技者DB20に登録した顔画像を削除する。
すなわち、図21で示されるように、当日照合DB19に登録されている顔画像F101’が、候補顔画像として選択された場合、ステップS95の処理により、遊技者DB20に顔画像101として複写されて、選択された候補顔画像である顔画像F101’が、ステップS96の処理により削除される。
このように、当日照合DB19が一度生成されると、それ以降は、候補顔画像として選択された顔画像が、当日照合DB19から順次遊技者DB20に移動することになる。
このため、候補顔画像が増えるに従って、すなわち、遊技者DB20に登録される顔画像が増えるに従って、当日照合DB19に登録される顔画像が順次減少するようになる。結果として、照合すべき当日照合DB19に登録される顔画像が少なくなるに連れて、類似度の計算処理回数を順次減少させていくことが可能となるため、処理速度を向上させることが可能となり、さらに、不要な顔画像が除かれた当日照合DB19の顔画像により照合処理が行われることになるので、照合処理の照合精度を向上させることが可能となる。
ここで、図14のフローチャートの説明に戻る。
ステップS51において、遊技者DB20に顔画像が登録されていると判定された場合、ステップS52において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、遊技者DB20に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である遊技者DB20に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、最上位の顔画像と類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と共に類似度判定部233に供給する。
ステップS53において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。
ステップS53において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS54において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた最上位の顔画像を当日データベース管理部227に供給する。当日データベース管理部227は、遊技者管理部227bを制御して、遊技者DB20にアクセスし、供給されてきた顔画像に対応する遊技ポイントを加算して更新する。
すなわち、遊技者DB20に登録されている顔画像は、入口カメラ40により撮像された時点で登録されており、以降においては遊技台36毎に設けられているカメラ38により撮像されていることになるので、遊技ポイントが加算されていく。
ここで、図13のフローチャートの説明に戻る。
ステップS26における照合処理が終了すると、ステップS27において、顔画像取得部221は、供給された顔画像の全てについて処理を行なったか否かを判定し、未処理の顔画像がある場合、処理は、ステップS23に戻る。すなわち、全ての顔画像について処理が行なわれるまで、ステップS22乃至S29の処理が繰り返される。そして、全ての顔画像について処理が終了したと判定された場合、処理は、ステップS21に戻る。
一方、ステップS25において、入口カメラ40、またはカメラ38により撮像された画像ではないと判定された場合、ステップS28において、類似度計算部232は、カメラ判定部232aを制御して、特徴量抽出部231より供給された顔画像が、出口カメラ42により撮像されたものであるか否かを判定させる。ステップS28において、例えば、出口カメラ42により撮像された画像であると判定された場合、ステップS29において、出口カメラ処理が実行される。
ここで、図22のフローチャートを参照して、出口カメラ処理について説明する。
ステップS131において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、遊技者DB20に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である遊技者DB20に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、遊技者DB20に登録されている顔画像のうちの最上位の顔画像の情報を、当日データベース管理部227に供給する。
ステップS132において、当日データベース管理部227は、当日管理部227aを制御して、遊技者DB20に登録されている登録遊技者の顔画像のうち、類似度が最上位の顔画像を、当日照合DB19に登録する。
ステップS133において、当日データベース管理部227は、当日管理部227aを制御して、遊技者DB20に登録されている登録遊技者の顔画像のうち、ステップS132の処理により当日照合DB19に登録した顔画像を削除する。
すなわち、図23で示されるように、遊技者DB20に登録されている顔画像F121が、類似度が最上位の顔画像である場合、ステップS132の処理により、当日照合DB19に顔画像121’として複写されて、類似度が最上位の顔画像である顔画像F121が、ステップS133の処理により削除される。
結果として、遊技店1から退店した遊技者の顔画像は、照合済みの顔画像としては扱われなくなることになるので、同一の遊技者が再入店する場合には、照合に使用することが可能となる。
ここで、図13のフローチャートの説明に戻る。
ステップS28において、出口カメラ42で撮像された画像ではない、すなわち、カメラ38、入口カメラ40、および出口カメラ42のいずれでもなく、店内カメラ41により撮像された画像である場合、処理は、ステップS27に進む。すなわち、この処理においては、店内カメラ41により撮像された画像から得られる顔画像は照合に使用されない。
以上の処理により、入店していた遊技者が退店するとき、その遊技者の顔画像が遊技者DB20から当日照合DB19に移動する。結果として、入店している状態の遊技者の顔画像が遊技者DB20に登録され、入店していない状態の遊技者の顔画像が当日照合DB19に登録される。
結果として、顔画像の照合に使用される当日照合DB19には、顔画像による照合が済んでいる顔画像が常に省かれた必要最低限の顔画像のみが登録されることになるので、類似度の計算処理回数を必要最低限にすることが可能となるため、処理速度を向上させることが可能となり、さらに、不要な顔画像が除かれた照合処理に必要最低限の顔画像のみが登録された当日照合DB19の顔画像により照合処理が行われることになるので、照合処理の照合精度を向上させることが可能となる。
次に、図24のフローチャートを参照して、遊技店入店客情報収集処理について説明する。
ステップS151において、遊技店入店客情報要求部246は、RTC246aにより発生される時刻情報に基づいて、遊技店入店客情報を要求する時刻になったか否かを判定し、遊技店入店客情報を要求する時刻となるまで、その処理を繰り返す。
ステップS151において、遊技店入店客情報を要求する時刻であると判定された場合、ステップS152において、遊技店入店客情報要求部246は、未処理の遊技店1の生体情報認識装置21に対して遊技店入店客情報を要求する情報を送信する。
ステップS171において、当日データベース管理部227は、生体情報管理センタ情報受信部229を制御して、生体情報管理センタ2より、遊技店入店客情報が要求されてきたか否かを判定する。ステップS171において、例えば、ステップS152の処理により遊技店入店客情報が要求されてきた場合、ステップS172において、当日データベース管理部227は、入店客情報読出部227cを制御して、入店客情報のうち当日照合データベース19の情報を読み出させ、生体情報管理センタ情報送信部228により生体情報管理センタ2に送信させる。このとき、生体情報管理センタ情報送信部228は、入店客情報としての当日照合データベース19の情報を送信する際、自らの遊技店1を識別する情報を付して送信する。
ステップS153において、遊技店入店客情報受信部247は、未処理の遊技店1の生体情報認識装置21より送信されてくる入店客情報を受信し、遊技店入店客情報管理部244に供給する。
ステップS154において、遊技店入店客情報管理部244は、生体情報管理DB3の登録遊技者DB252の情報を読み出す。
ステップS155において、遊技店入店客情報管理部244は、差分計算部244aを制御して、生体情報管理DB3の登録遊技者DB252に登録されている顔画像の情報と、未処理の遊技店1の生体情報認識装置21より送信されてきた入店客情報である当日照合データベース19に登録されている顔画像の情報との差分情報(相互の顔画像の集合の差分集合からなる情報)を求めさせる。すなわち、当日照合データベース19に登録されている顔画像は、照合により一致する顔画像が検出されていない顔画像であるので、ここで求められる差分情報は、各遊技店1に少なくとも来店している遊技者の顔画像の情報ということになる。
ステップS156において、遊技店入店客情報管理部244は、差分計算部244aにより求められた差分情報を、入店客情報を送信してきた遊技店1を識別する情報に対応付けて保持する。
ステップS157において、遊技店入店客情報管理部244は、未処理の遊技店1が存在するか否か、すなわち、入店客情報の送信を要求していない遊技店1が存在するか否かを判定し、未処理の遊技店1が存在する場合、処理は、ステップS152に戻る。すなわち、全ての遊技店1の生体情報認識装置21より入店客情報を取得し、生体情報管理DB3の登録遊技者DB252との差分情報が求められた状態となるまで、ステップS152乃至S157の処理が繰り返されることになる。
ステップS157において、未処理の遊技店1が存在しない場合、すなわち、全ての遊技店1の生体情報認識装置21より入店客情報を取得し、生体情報管理DB3の登録遊技者DB252との差分情報が求められた状態となった場合、ステップS158において、遊技店入店客情報管理部244は、合算部244bを制御して、未処理の遊技店1の差分情報を除く、全ての差分情報を合算した合算情報を生成する。すなわち、合算情報は、未処理の遊技店1(合算情報を送信しようとする遊技店1)を除く全ての遊技店1に来店している遊技者の顔画像の集合からなる情報である。
ステップS159において、遊技店入店客情報管理部244は、遊技店入店客情報送信部245を制御して、未処理の遊技店1に対して合算情報を送信させる。
ステップS173において、当日データベース管理部227は、生体情報管理センタ情報受信部229を制御して、生体情報管理センタ2より合算情報が送信されてきたか否かを判定する。ステップS173において、例えば、ステップS159の処理により合算情報が送信されてきた場合、ステップS174において、生体情報管理センタ情報受信部229は、送信されてきた合算情報を受信して、当日データベース管理部227に供給する。当日データベース管理部227は、当日管理部227aを制御して、今現在当日照合データベース19に登録されている顔画像の情報のうち、合算情報として送信されてきた顔画像の情報を削除する。
すなわち、合算情報は、自らの遊技店1を除く全ての遊技店1に来店している遊技者の顔画像からなる情報であり、換言すれば、他の全ての遊技店1において、既に照合済みの顔画像の情報である。従って、合算情報に含まれる顔画像は、自らの遊技店1において、照合に使用する必要がないので、当日照合データベース19より削除される。
一方、ステップS160において、遊技店入店客情報管理部244は、未処理の遊技店1、すなわち、合算情報を送信していない遊技店1が存在するか否かを判定し、未処理の遊技店1が存在すると判定された場合、処理は、ステップS158に戻る。すなわち、未処理の遊技店1が存在しない状態となるまで、ステップS158ないしS160の処理が繰り返される。そして、ステップS160において、全ての遊技店1に対して合算情報が送信された、すなわち、未処理の遊技店1が存在しないと判定された場合、ステップS161において、遊技店入店客情報要求部246は、次回の遊技店入店客情報を要求する時刻を設定して、処理は、ステップS151に戻る。
以上の処理により、当日照合データベース19には、他の遊技店1にて照合済みの顔画像が削除されることになるので、照合処理に必要とされる時間が短縮されることになると共に、不要な顔画像との照合処理がなくなることにより、照合処理に必要な顔画像のみが残されることにより正確に顔画像を照合することが可能となる。
結果として、顔画像による照合処理の処理速度と照合精度を向上させることが可能となる。
次に、図25のフローチャートを参照して、登録遊技者DB252の更新処理について説明する。
ステップS181において、生体情報管理センタ2のDB更新判定部243は、RTC243aに問合せて、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS181において、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS182において、DB更新判定部243は、生体情報管理DB3の未登録遊技者DB251にアクセスし、未登録遊技者が新たに登録されているか否かを判定し、新たな未登録遊技者が登録されていると判定されるまで、ステップS181,S182の処理を繰り返す。
ステップS182において、例えば、ステップS89の処理により、新たに未登録遊技者が登録されていた場合、ステップS183において、DB更新判定部243は、未登録遊技者DB251に新たに登録された未登録遊技者のいずれかが所定回数以上登録されているか否かを判定し、所定回数以上ではない場合、その処理は、ステップS181に戻る。
一方、ステップS183において、例えば、所定回数以上未登録遊技者DB251に登録されている未登録遊技者が存在すると判定された場合、ステップS184において、DB更新判定部243は、DB更新部242に対して、登録遊技者DB252の更新をするべき状態になったことを通知する。これに応じて、DB更新部242は、未登録遊技者DB251にアクセスし、所定回数以上登録されている未登録遊技者の顔画像の情報を全て読み出すと共に、登録遊技者DB252にアクセスし、読み出した所定回数以上登録されていた未登録遊技者の顔画像の情報に、顔画像を識別するIDを付して、登録遊技者DB252に追加登録して、更新する。さらに、DB更新部242は、登録遊技者DB252が更新されたことをDB配信部241に通知する。尚、登録遊技者DB252の更新が終了した時点で、所定回数以上登録されていた未登録遊技者は、未登録遊技者DB251より削除される。
ステップS185において、DB配信部241は、生体情報管理DB3の新たに更新された登録遊技者DB252にアクセスし、読み出すと共に、生体情報認識装置21のデータベース管理部226に読み出した登録遊技者DB252を配信する。
ステップS191において、データベース管理部226は、生体情報管理センタ2より更新された新たな登録遊技者DB252が配信されてきたか否かを判定し、配信されてくるまで、その処理を繰り返す。
ステップS191において、例えば、ステップS185の処理により、生体情報管理センタ2のDB配信部241より新たに更新された登録遊技者DB252が配信されてくると、ステップS192において、データベース管理部226は、配信されてくる登録遊技者DB252を取得すると共に、登録遊技者DB252の情報に基づいて、生体情報DB22を更新する。より詳細には、データベース管理部226は、生体情報DB22に、新たに配信されてきた登録遊技者DB252の情報をコピーして上書きする。
以上の処理により、遊技店1−1乃至1−nのいずれかで、未登録遊技者として所定回数以上未登録遊技者DB251に登録されると、登録遊技者DB252に追加登録されることにより、遊技店1−1乃至1−nのいずれの生体情報認識装置21の生体情報DB22にデータベース化して登録されることになるので、複数の遊技店1においても、顔画像が撮像されると、登録遊技者として来店が報知されることになる。また、登録遊技者DB252は、各遊技店1−1乃至1−nからの情報に基づいて更新されていくので、複数の店舗における顧客来店記録を生成することが可能となり、顧客来店記録を統合的に管理することが可能となる。
ところで、上述した実施の形態においては、自らの遊技店1において照合済みの顔画像のみならず、他の遊技店1においても照合済みの顔画像については、照合に使用するデータベースから削除するようにすることで、照合に使用する顔画像の数を制限して、照合処理速度と照合処理精度を向上させる例について説明してきたが、上述の処理においては、一度照合処理の対象となった顔画像は、データベースより削除されてしまうので、例えば、各遊技者が、どの遊技台36で、どの程度の時間遊技したかを確認しようとすると、自らの遊技店1で照合処理に用いられた顔画像はデータベースから削除できないことになり、処理対象とする顔画像の制限ができない。
そこで、同一の遊技店1内でも、顔画像が取得された位置から見て遠方に当たる位置で取得された顔画像との照合により一致したとみなされた、照合済みの顔画像については、照合に使用するデータベースから削除するようにして、遊技店1内の位置に応じて照合に使用する顔画像を制限するようにしても良い。
図26は、遊技店1内の位置に応じて照合に使用する顔画像を制限するようにした監視システムのその他の実施の形態の構成を示すものである。尚、図26の監視システムにおいて、図1の監視システムと同様の構成については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
図26においては、当日照合データベース19、遊技者データベース20、および生体情報認識装置21に代えて、識別情報リスト402、部分生体情報データベース403、および生体情報認識装置401が設けられている。
識別情報リスト402は、照合に用いられた顔画像の遊技者が遊技している遊技台36の位置の情報を含むリストである。部分生体情報データベース403は、照合に用いられる顔画像が登録されているデータベースである。生体情報認識装置401は、基本的な機能は生体情報認識装置21と同様であるが、識別情報リスト402に基づいて、生体情報DB22より照合に使用する顔画像のみを抽出して、部分生体情報データベース403を生成し、部分生体情報データベース403に基づいて、顔画像による照合処理を実行する。すなわち、部分生体情報データベース403は、図1における当日照合データベース19に相当するものである。
次に、図27を参照して、生体情報認識装置401の実施の形態の構成例について説明する。尚、図10における生体情報認識装置21における構成と同様の構成については、同一の符号を付しており、その説明は省略するものとする。
部分生体情報DB生成部451は、遠方抽出部451aおよび差分計算部451bを備えており、それらを制御して、識別状況リスト402および生体情報DB22の情報に基づいて、部分生体情報DB403を生成する。
リスト生成部452は、照合部222より供給されてくる照合結果とカメラIDに対応する遊技台番号に基づいて、識別状況リスト402を生成する。
類似度計算部461は、部分生体情報DB403に登録されている遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると共に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、部分生体情報DB403に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が最上位の顔画像を類似度判定部462に供給する。より具体的には、類似度計算部461は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
従って、図27においては、類似度判定部462は、類似度計算部461より供給されてくる類似度が最上位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、類似度が最上位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が閾値よりも大きい場合)、最上位の顔画像と類似度の情報を存在判定部463に供給する。また、類似度判定部462は、最上位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、最上位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似していない場合(類似度が閾値よりも小さい場合)、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
存在判定部463は、識別状況リスト402にアクセスし、類似度判定部462より供給されてくる顔画像が登録されているか否かを判定し、登録されていない場合についてのみ、最上位の顔画像と類似度の情報を表示部23に供給して、表示させると共に、通信部224に供給する。
次に、図28のフローチャートを参照して、登録遊技者来店監視処理について説明する。尚、図28のフローチャートにおけるステップS201乃至S205の処理、ステップS237の処理、および、ステップS241乃至S243の処理については、それぞれ、図13におけるステップS1乃至S5の処理、図15のフローチャートにおけるステップS89の処理、およびステップS111乃至S113の処理と同様の処理であるので、その説明は省略するものとする。また、この処理においては、説明の便宜上、遊技店1内の遊技台36に設けられたカメラ38により撮像される顔画像のみを扱った場合について説明を進めるものとするが、当然のことながら、その他のカメラを用いるようにしても良いことは言うまでもない。
ステップS221において、生体情報認識装置401の顔画像取得部221は、顔画像が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS221において、例えば、ステップS205の処理により、顔画像が送信されてきた場合、処理は、ステップS222に進む。
ステップS222において、顔画像取得部221は、送信されてきた顔画像を取得し、取得した顔画像を撮像したカメラIDの情報を部分生体情報DB生成部451に供給する。
ステップS223において、部分生体情報DB生成部451は、遠方抽出部451aを制御して、供給されてきたカメラIDに対応する遊技台番号に基づいて、識別状況リスト402により遠方に位置する遊技台36で照合済みとなっている人物の顔画像を識別するIDを抽出させる。
すなわち、例えば、遊技店1の店内が、図29で示されるようなレイアウトである場合、所定の位置からの遠方と近隣は以下のように分類される。ここで、図29は、遊技店1の上面図であり、マス目は、それぞれの遊技台番号の遊技台36が配置された位置を示しており、そのマス目内の番号は、それぞれ遊技台36を識別する番号(遊技台番号)を示している。従って、図29で示される店内においては、遊技台36が32台で1つの島設備を構成しており、全部で3個の島設備から構成されている。尚、遊技台番号には、「4」または「9」といった番号は、縁起が悪いとされているため、遊技店1においては付されていないことが通例であることから、図29においても同様に「4」または「9」といった番号を使用せずに遊技台番号が付されている。
すなわち、遊技店1内は、図29で示されるように、8個の範囲Z1乃至Z8に区分されている。図29中の実線で仕切られた遊技台番号が1乃至3,5,6,35乃至38,50乃至56、85乃至88、100の遊技台36が配置された範囲が範囲Z1であり、1点鎖線で仕切られた遊技台番号が5乃至8,10乃至16の遊技台36が配置された範囲が範囲Z2であり、実線で仕切られた遊技台番号が15乃至18,20乃至23,25,26,65乃至68,70乃至73,75,76の遊技台36が配置された範囲が範囲Z3であり、2点鎖線で仕切られた遊技台番号が25乃至28,30乃至33,35,36,55乃至58,60乃至63,65,66の遊技台36が配置された範囲が範囲Z4であり、点線で仕切られた遊技台番号が51乃至53,55,56,85乃至88,100乃至103,105,106,135乃至138,150の遊技台36が配置された範囲が範囲Z5であり、点線で仕切られた遊技台番号が65乃至68,70乃至73,75,76,115乃至118,120乃至123,125,126の遊技台36が配置された範囲が範囲Z6であり、1点鎖線で仕切られた遊技台番号が75乃至78,80乃至83,85,86,105乃至108,110乃至113,115,116の遊技台36が配置された範囲が範囲Z7であり、2点鎖線で仕切られた遊技台番号が125乃至128,130乃至133,135,136の遊技台36が配置された範囲が範囲Z8である。
また、識別状況リスト402は、例えば、図30で示されるようなものであり、左から遊技台番号、近隣範囲、顔画像を識別するためのID、および検出日時の欄が設けられている。図30においては、遊技台番号は、図29に対応する遊技台36を識別する番号であり、上から1,2,3,5,6,7,8,10・・・100,101,102,103・・・と記述されており、近隣範囲は、図29で示される範囲Z1乃至Z8上から各遊技台36が属する範囲が示されており、上から「Z1」,「Z1」,「Z1」,「Z1,Z2」,「Z1,Z2」,「Z2」,「Z2」,「Z2」,・・・「Z1,Z5」,「Z5」,「Z5」,「Z5」・・・と記述されており、IDは、照合処理により検出された顔画像を識別するIDであり、上から「」,「」,「155」,「」,「」,「53」,「120」,「」,・・・「」,「11」,「33」,・・・と記述されており、検出日時は、照合処理により顔画像が検出された日時を示しており、上から「」,「」,「2006/11/01 10:30:15」,「」,「」,「2006/11/01 10:30:20」,「2006/11/01 10:30:10」,「」,・・・「」,「2006/11/01 10:30:10」,「2006/11/01 10:30:30」,「」・・・と記述されている。尚、IDおよび検出日時が空欄となっているのは、対応する遊技台36で遊技している遊技者が存在せず、顔画像が検出されていないことを示している。
図29の場合、例えば、顔画像が撮像されたカメラIDが、遊技台番号5に対応するものである場合、近隣範囲は、遊技台番号5の遊技台36が属している範囲内である。従って、図29の場合、遊技台番号5の遊技台36は、範囲Z1,Z2に属しているので、範囲Z1,Z2に属する遊技台番号5以外の遊技台36は近隣に存在するものと認識し、それ以外の範囲Z3乃至Z8に属する遊技台36は、顔画像が撮像された遊技台番号5から所定の距離だけ遠方の位置に存在するものとして認識される。
このため、顔画像が撮像されたカメラIDが、遊技台番号5に対応するものである場合、図29で示されるような識別状況リスト402のとき、遠方抽出部451aは、遊技台番号3,7,8において照合済みとなっている顔画像を識別するID=155,53,120については、近隣範囲に存在するものとみなし、抽出する対象とみなさない。これに対して、遊技台番号101,102において照合済みとなっている顔画像を識別するID11,33を抽出する。
ステップS224において、部分生体情報DB生成部451は、差分計算部451bを制御して、抽出した遠方で照合済みとなっている顔画像を識別するIDに基づいて、対応する顔画像の情報を生体情報DB22より削除した差分情報を生成させる。
ステップS225において、部分生体情報DB生成部451は、差分計算部451bにより生成された、差分情報を部分生体情報DB403として作成する。
すなわち、部分生体情報DB生成部451は、顔画像が供給されてくる度に、顔画像を撮像したカメラIDに対応する遊技台番号からみて遠方の位置で照合済みとなっている顔画像を生体情報DB22より削除して部分生体情報DB403を生成する。
ステップS226において、顔画像取得部221は、供給された顔画像のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
ステップS227において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部461に供給する。
ステップS228において、類似度計算部461は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、部分生体情報DB403に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である類似度の順位を求め、最上位の顔画像と類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と共に類似度判定部462に供給する。
ステップS229において、類似度判定部462は、類似度計算部232より供給されてくる最上位の顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。
ステップS229において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS230において、類似度判定部462は、最上位の類似度の顔画像の情報をリスト生成部452および存在判定部463に供給する。存在判定部463は、識別状況リスト402にアクセスし、供給されてきた顔画像を識別するIDを検索する。
ステップS231において、存在判定部463は、識別状況リスト402にアクセスし、供給されてきた顔画像を識別するIDが識別状況リスト402に登録されたIDではない、すなわち、IDが検索されないか否かを判定する。
ステップS231において、識別状況リスト402で、供給されてきた顔画像を識別するIDが識別状況リスト402に登録されたIDではない、すなわち、IDが検索されなかった場合、ステップS232において、存在判定部463は、供給されてきた顔画像を含む画像を表示部23に表示させると共に、通信部224に供給する。通信部224は、類似度が最上位の顔画像および顔画像を含む撮像されたカメラ画像を携帯端末18に送信し、該当する登録遊技者が来店したことを通知する。
一方、ステップS231において、識別状況リスト402で、供給されてきた顔画像を識別するIDが検索された場合、すなわち、既に照合済みであった場合、ステップS232の処理はスキップされる。
ステップS233において、リスト生成部452は、類似度判定部462より供給されてきた顔画像と、その顔画像を含む画像を撮像したカメラIDに基づいて、対応する遊技台番号を求め、識別状況リスト402を更新する。すなわち、遊技台番号5で、最上位の照合結果となる顔画像を識別するIDが100であって、2006年11月1日10時30分40秒に顔画像を検出した場合、図30における遊技台番号5に対応するIDの項目に「100」を記述し、さらに、検出日時の項目に「2006/11/01 10:30:40」を記述する。
ステップS234において、顔画像取得部221は、全ての顔画像について処理を行なったか否かを判定し、未処理の顔画像が存在する場合、処理は、ステップS226に戻る。すなわち、全ての顔画像について処理がなされるまで、ステップS226乃至S234,S237の処理が繰り返される。そして、ステップS234において、全ての顔画像について処理がなされたと判定された場合、処理は、ステップS221に戻る。
一方、ステップS221において、顔画像が送信されてこないと判定された場合、ステップS235において、リスト生成部452は、顔画像が検出されない状態が所定時間以上経過したか否かを判定する。ステップS235において、所定の時間が経過していない場合、処理は、ステップS221に戻る。そして、ステップS235において、所定時間が経過したと判定された場合、ステップS236において、リスト生成部452は、顔画像が送信されてこない状態の遊技台36に該当する遊技台番号のIDおよび検出日時の情報を削除して、識別状況リスト402を更新する。
すなわち、例えば、図30の識別状況リスト402の場合、遊技台番号3について、所定時間以上顔画像が供給されてこない状況が続いた場合、登録されているID=155、および検出日時「2006/11/01 10:30:15」の情報は削除されることになる。
以上の処理により、部分生体情報DB403は、顔画像が供給されてくる度に、顔画像を撮像したカメラIDに対応する遊技台番号からみて遠方の位置で照合済みとなっている顔画像を生体情報DB22より削除して生成される。
このため、例えば、遊技店1において、500台の遊技台36が設置されている場合、範囲Z1乃至Z8のそれぞれに相当する1範囲を、30台の遊技台36が設置されている均等の範囲に統一して定義し、生体情報DB22に700人が登録されているとして、400台の遊技台36が稼動しており、所定の遊技台36にて顔画像が取得されたとき、従来構成であれば、700人分の顔画像との照合処理を行って結果を導出しなければならなかったが、上述の手法を用いると、324(=700-(400-24))人分の顔画像との照合処理を行えばよく、約半分の処理時間で結果が得られることとなる。
すなわち、設置されている500台の遊技台36のうち400台が稼動しているので、1範囲あたり30×(400/500)=24台が稼動していると考えられる。そのため、遠方で照合済みの顔画像が(400-24)個となるため、これらの人数分の顔画像を、生体情報DB22から除外して部分生体情報DB403に登録されている顔画像との照合処理を行うこととなる。
結果として、照合済みとなっている顔画像が削除されたデータベースに登録されている顔画像により照合処理がなされることになるので、不要な照合処理が省かれるとともに、不要に計算された類似度を比較する必要がなくなるので、処理速度を向上させることが可能になると共に、処理精度を向上させることが可能となる。
尚、図26以降で説明した上述した遠方の位置で照合済みとなっている顔画像を削除して顔画像のデータベースを用いて照合処理をするようにした例と、図1乃至図25を参照して説明した他の遊技店1を含む照合済みとなった顔画像を削除したデータベースを用いて照合処理をするようにした例とは組み合わせて実施するようにしても良いことは言うまでもない。
すなわち、図1の監視システムにおいては、複数の遊技店1からの入店客情報を用いることにより、より効率的に当日照合DB19に登録される顔画像を削減させることが可能となり、図26の監視システムにおいては、遊技店1が単独で実施することで部分生体情報DB403に登録される顔画像を削減させることが可能である。したがって、組み合わせて使用することにより、さらに照合に使用する顔画像の数を効果的に削減させることが可能となる。
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図31は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。