以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の監視装置は、画像を撮像する撮像手段(例えば、図9のカメラ38)と、前記画像より照合対象者の顔画像を構成する器官を抽出する器官抽出手段(例えば、図9の器官抽出部211)と、前記器官抽出手段により抽出された前記器官に基づいて、顔画像としての信頼度を計算する信頼度計算手段(例えば、図9の信頼度計算部212)と、前記信頼度計算手段により計算された信頼度と、信頼度閾値とを比較し、前記顔画像の信頼度を判定する信頼度判定手段(例えば、図9の信頼度判定部213)と、前記信頼度判定手段の判定結果により、前記信頼度が前記信頼度閾値より大きい場合、前記器官抽出手段により抽出された器官より照合対象者の顔画像を出力する出力手段(例えば、図9の顔画像出力部215)と、前記出力手段により前記照合対象者の顔画像が出力できない状態が所定期間以上継続した場合、前記信頼度閾値が、下限値よりも小さくないとき、前記信頼度閾値を低減させるように設定する設定手段(例えば、図11の信頼度閾値管理部245)と、前記出力手段により前記照合対象者の顔画像が出力できない状態が所定期間以上継続した場合、前記信頼度閾値が、前記下限値よりも小さいとき、前記撮像手段に異常が発生したことを通知する通知手段(例えば、図9の悪戯検知部228)とを含む。
前記画像が撮像された遊技台の稼働状況を取得する取得手段(例えば、図11の遊技台情報受信部243)をさらに含ませるようにすることができ、前記設定手段には、前記画像が撮像された遊技台の稼働状況が稼働中である場合、前記出力手段により前記照合対象者の顔画像が出力できない状態が所定期間以上継続し、前記信頼度閾値が、下限値よりも小さくないとき、前記所定の設定値を低減させるように設定させるようにすることができ、前記通知手段(例えば、図9の悪戯検知部228)には、前記画像が撮像された遊技台の稼働状況が稼働中である場合、前記取得手段により所定期間以上前記照合対象者の顔画像が取得できない状態となり、前記信頼度閾値が、下限値よりも小さいとき、前記撮像手段に異常が発生したことを通知させるようにすることができる。
前記設定手段(例えば、図11の信頼度閾値管理部245)には、前記画像が撮像された遊技台の稼働状況が稼働中ではない場合、前記出力手段により前記照合対象者の顔画像が出力できない状態が所定期間以上継続し、前記信頼度閾値が、下限値よりも小さいとき、前記信頼度閾値を標準値に戻すように設定させるようにすることができる。
前記設定手段(例えば、図11の信頼度閾値管理部245)には、前記出力手段により前記照合対象者の顔画像が出力できる状態の場合、前記信頼度閾値が、前記下限値よりも小さいとき、前記信頼度閾値を標準値に戻すように設定させることができる。
予め登録された登録者の顔画像を蓄積する蓄積手段(例えば、図10の生体情報DB22)と、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)と、前記照合手段の照合結果である類似度と類似度閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段(例えば、図10の類似度判定部233)と、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であることを発報する発報手段(例えば、図10の通信部224)とをさらに含ませるようにすることができる。
前記照合対象者の顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段(例えば、図10の特徴量抽出部231)とをさらに含ませるようにすることができ、前記照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)は、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算し、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合させるようにすることができる。
前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者ではないと判定された場合、前記照合対象者の顔画像を未登録者として登録する未登録者登録手段(例えば、図10の未登録遊技者データベース登録部223)とをさらに含ませるようにすることができる。
前記蓄積手段には、予め登録された登録者の顔画像をデータベースとして蓄積させ、前記データベースには、前記未登録者登録手段(例えば、図10の未登録遊技者データベース登録部223)により所定回数以上登録された未登録者の顔画像が、前記登録者の顔画像として登録されるようにすることができる。
本発明の一側面の監視方法およびプログラムは、画像を撮像する撮像ステップ(例えば、図15のステップS1)と、前記画像より照合対象者の顔画像を構成する器官を抽出する器官抽出ステップ(例えば、図15のステップS2)と、前記器官抽出ステップの処理により抽出された前記器官に基づいて、顔画像としての信頼度を計算する信頼度計算ステップ(例えば、図15のステップS4)と、前記信頼度計算ステップの処理により計算された信頼度と、信頼度閾値とを比較し、前記顔画像の信頼度を判定する信頼度判定ステップ(例えば、図15のステップS5)と、前記信頼度判定ステップの処理での判定結果により、前記信頼度が前記信頼度閾値より大きい場合、前記器官抽出ステップの処理により抽出された器官より照合対象者の顔画像を出力する出力ステップ(例えば、図15のステップS6)と、前記出力ステップの処理により前記照合対象者の顔画像が出力できない状態が所定期間以上継続した場合、前記信頼度閾値が、下限値よりも小さくないとき、前記信頼度閾値を低減させるように設定する設定ステップ(例えば、図15のステップS12)と、前記出力ステップの処理により前記照合対象者の顔画像が出力できない状態が所定期間以上継続した場合、前記信頼度閾値が、下限値よりも小さいとき、前記撮像ステップの処理で異常が発生したことを通知する通知ステップ(例えば、図15のステップS26)とを含む。
図1は、本発明に係る遊技店の監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、生体情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ生体情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
生体情報管理センタ2は、生体情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、生体情報管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3で管理されている登録遊技者DB262(図12)を各遊技店1により生成される未登録遊技者DB261(図12)に基づいて更新すると共に、更新した最新の登録遊技者DB262を各遊技店1の生体情報認識装置21に対して配信する。
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると共に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。
また、生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像に基づいて、画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)より供給されてくる顔画像取得状況の情報を取得し、顔画像取得状況の情報により画像処理ユニット39における顔画像の信頼度閾値の変更を指示する。
さらに、生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像を、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録者として未登録遊技者DB261に登録する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。また、遊技店管理装置24は、遊技台36の出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRTやLCDなどからなる表示部25に表示する。さらに、遊技店管理装置24は、計数機35、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。また、遊技店管理装置24は、生体情報認識装置21より遊技台36の稼働状況の情報が要求されてきた場合、遊技台管理データベース26にアクセスして、該当する遊技台36の今現在の稼働状況の情報を読み出して、生体情報認識装置21に送信する。
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、および貸出機34からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると共に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と共に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と共に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理情報データベース29に登録する。
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台36−1乃至36−4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ61−1乃至61−4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台IDとして使用することが可能となる。
また、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図4で示されるように、遊技台周辺端末37−1乃至37−4に凸部71−1乃至71−4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
さらに、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図6で示されるように、遊技台36の中央部(遊技台36の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部81にカメラ38が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39−(m+1)乃至39−(m+p+q)に供給する。
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qの設置例を示している。
すなわち、図8においては、出入口112−1乃至112−3が設けられており、入口カメラ40−1乃至40−3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像する。また、店内カメラ41−1乃至41−10は、島設備111−1乃至111−5のそれぞれ両面をそれぞれ一列に渡って撮像できる位置に設定されている。島設備111は、両面に遊技台36が設置されており、すなわち、図中の島設備111を上下方向に挟むように設置されている。カメラ38、入口カメラ40および店内カメラ41は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ41−1乃至41−10が配置されることにより、遊技台36で遊技する全遊技者が、店内カメラ41−1乃至41−10のいずれかで撮像できる。
さらに、店内カメラ41−aは、貸出機34の前に設けられており、店内カメラ41−bは、精算販売機33の前に設けられており、店内カメラ41−cは、計数機35の前に設けられており、それぞれ、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者を撮像することができる。
すなわち、図8で示されるように、遊技店1においては、来店する遊技者、遊技台36で遊技する遊技者、並びに、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41が設置されている。
次に、図9を参照して、画像処理ユニット39の構成例について説明する。
画像取得部201は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位(器官)の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出できるか否かを判定し、抽出できる場合、抽出した顔画像を送信部203に供給する。また、顔画像抽出部202は、顔画像として抽出できるか否かの判定結果を顔画像取得状況判定部204に供給する。送信部203は、顔画像を生体情報認識装置21に送信する。
顔画像抽出部202の器官抽出部211は、画像内に、顔を構成する器官(例えば、目、耳、鼻、口、額、顎、輪郭など)を抽出し、抽出した位置情報を含めて、顔画像取得状況判定部204、信頼度計算部212および顔画像出力部215に供給する。信頼度計算部212は、器官抽出部211より供給されてくる器官、および、その器官の位置の情報に基づいて、顔画像毎の信頼度を計算し、計算した信頼度を信頼度判定部213に供給する。ここで言う顔画像の信頼度とは、器官のうち、例えば、目、耳、鼻、口、額、顎、輪郭などの有無により、各器官ごとに点数を設定した合計となる数値や、左右の目や、耳などと、鼻または口との距離の比率や、また、額および鼻の距離と、顎および鼻の距離の比率などに基づいて求められる数値などであり、総じて顔画像毎の照合処理に適する度合いを示すものである。したがって、信頼度が高い顔画像ほど、照合に適した顔画像であり、より適切な顔画像による照合処理が可能であると言える。
信頼度判定部213は、信頼度閾値設定部214に記憶されている信頼度閾値を読み出し、信頼度計算部212より供給されてくる顔画像毎の信頼度と比較し、比較に基づいて顔画像が抽出されたものとして出力するか否かを判定し、判定結果を顔画像出力部215および顔画像取得状況判定部204に供給する。このとき、信頼度判定部213は、信頼度閾値の情報も併せて顔画像取得状況判定部204に供給する。
顔画像出力部215は、信頼度判定部213より供給されてくる判定結果に基づいて、器官抽出部211より供給されてくる器官と、各器官の位置情報に基づいて、顔画像が抽出されたものとしてみなされた顔画像からなる矩形画像を生成し送信部203に供給する。
顔画像取得状況判定部204は、顔画像が抽出されたか否か、すなわち、上述する信頼度が信頼度閾値よりも高いと判定されたか否かを示す判定結果に基づいて、顔画像の取得の有無を判定して、判定結果を生体情報認識装置21に供給する。このとき、顔画像取得状況判定部204は、顔画像の取得の有無の状況と共に、そのときの信頼度閾値の情報も併せて生体情報認識装置21に送信する。
次に、図10を参照して、生体情報認識装置21の構成例について説明する。
顔画像取得部221は、画像処理ユニット39より供給される顔画像を取得し、照合部222に供給する。照合部222は、顔画像取得部221により取得された顔画像と、生体情報DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、類似度の高い候補となる顔画像があれば、第3候補までの顔画像を照合結果として表示部23に表示させる。また、照合部222は、類似度の高い候補となる顔画像が存在しない場合、供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、生体情報DB22に登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると共に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が上位3位までの顔画像を類似度判定部233に供給する。より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる類似度が上位3位となる顔画像のそれぞれの類似度のうち、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、上位3位となる顔画像と類似度の情報を表示部23に供給して、表示させると共に、通信部224に供給する。また、類似度判定部233は、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似していない場合、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
未登録遊技者データベース登録部223は、照合部222より未登録であるとみなされて供給されてきた、顔画像を生体情報管理データベース3の未登録遊技者DB261に登録する。
操作部225は、ボタン、マウス、または、キーボードなどから構成され、上述した類似度が上位3位となる、表示部23に表示された顔画像のいずれかが選択されるとき操作され、操作結果を通信部224に供給する。通信部224は、モデムなどから構成され、操作部225からの操作信号に基づいて、選択された顔画像を携帯端末20に配信する。
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度判定部233は、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録遊技者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
データベース管理部226は、生体情報管理センタ2より新たな登録遊技者データベース262(図12)が配信されてくると、新たな登録遊技者データベース262に基づいて、生体情報DB22を更新する。
検索部227は、操作部225が操作されることにより供給されてくる検索条件に基づいて生体情報DB22に蓄積されている登録遊技者の情報を検索して抽出し、表示部23に表示する。
悪戯検知部228は、画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像の取得状況の情報と、信頼度閾値の情報に基づいて、信頼度閾値を管理し、信頼度閾値の変更を画像処理ユニット39に対して指示する。また、悪戯検知部228は、画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像の取得状況の情報と、信頼度閾値の情報に基づいて、カメラ38(または、入口カメラ40若しくは店内カメラ41)で、悪戯がなされているか否かを判定し、悪戯を検知した場合、カメラ38(または、入口カメラ40若しくは店内カメラ41)において、悪戯の発生を示す情報を発報部229に通知する。発報部229は、カメラ38(または、入口カメラ40若しくは店内カメラ41)において、悪戯が発生していることが通知された場合、カメラ38(または、入口カメラ40若しくは店内カメラ41)において、悪戯が発生していることを示す画面を表示部23に表示させると共に、同様の情報を遊技店1内の係員により所持されている携帯端末20に送信する。
次に、図11を参照して、悪戯検知部228の詳細な構成について説明する。
顔画像取得状況受信部241は、画像処理ユニット39より供給されてくる顔検出状況の情報を受信し、遊技台情報要求部242に供給する。遊技台情報要求部242は、顔検出状況の情報に対応する画像を撮像したカメラIDにより特定される遊技台36の稼働情報を遊技店管理装置24に要求する。
遊技台情報受信部243は、遊技台情報要求部242により要求された遊技台36の稼働情報を受信し悪戯判定部244に供給する。
悪戯判定部244は、顔画像取得状況受信部241より供給されてくる顔検出状況の情報、信頼度閾値、および遊技台情報受信部243より供給されてくる遊技台36の稼動情報に基づいて、該当するカメラ38(または、入口カメラ40若しくは店内カメラ41)への悪戯の有無を判定し、悪戯を検知した場合、発報部229に対して該当するカメラ38(または、入口カメラ40若しくは店内カメラ41)において悪戯が検知されたことを通知する。また、悪戯判定部244は、顔画像取得状況受信部241より供給されてくる顔検出状況の情報、信頼度閾値、および遊技台36の稼動情報に基づいて、信頼度閾値の変更の要否を判定し、信頼度閾値の変更が必要である場合、信頼度閾値管理部245に対して信頼度閾値の変更を指示する。
信頼度閾値管理部245は、悪戯判定部244からの指示に基づいて、信頼度閾値の変更が指示された場合、カメラ38(または、入口カメラ40若しくは店内カメラ41)に対応する画像処理ユニット39に対して信頼度閾値を変更させる。
次に、図12を参照して、生体情報管理センタ2の構成例について説明する。
生体情報管理センタ2は、DB配信部251、DB更新部252、およびDB更新判定部253から構成されており、生体情報管理DB3に格納されている登録遊技者DB262を、未登録遊技者DB261に基づいて、更新する。より具体的には、DB更新判定部253は、時刻情報を発生するRTC(Real Time Clock)253aを内蔵しており、その内蔵されているRTC253aに基づいて、所定時間が経過すると、生体情報管理DB3にアクセスし、未登録遊技者DB261に新たな未登録遊技者が登録されたか否かを判定する。
DB更新判定部253は、未登録遊技者DB261に新たに未登録者が登録されていた場合、その旨をDB更新部252に通知する。DB更新部252は、未登録遊技者DB261にアクセスし、登録されている未登録遊技者のうち、所定回数以上登録されている未登録遊技者が存在するか否かを判定し、所定回数以上未登録遊技者として登録されている未登録遊技者が存在する場合、登録遊技者DB262を読み出して、所定回数以上登録されている未登録遊技者を登録遊技者DB262に登録して、更新する。さらに、DB更新部252は、登録遊技者DB262を更新すると、更新したことをDB配信部251に通知する。
DB配信部251は、DB更新部252より登録遊技者DB262が更新されたことを通知されると、生体情報管理DB3にアクセスし、登録遊技者DB262を読み出して、各遊技店1の生体情報認識装置21に配信する。
次に、図13を参照して、携帯端末20の構成例について説明する。
通信部271は、モデムなどで構成されており、遊技店1内の無線通信網を介して生体情報認識装置21との間でデータを授受する。また、通信部271は、生体情報認識装置21より配信されてくる、画像処理ユニット39より供給された顔画像と類似する顔画像の遊技者が来店したことを示す情報を取得し、画像処理部272に供給する。
画像処理部272は、通信部271より供給されてくる画像処理ユニット39より供給された顔画像と類似する顔画像の遊技者が来店したことを示す情報に基づいて、LCDなどにより構成される表示部273に表示する画像を生成すると共に、表示部273に表示させる。
次に、図14を参照して、遊技台管理装置24の構成について説明する。
遊技台情報取得部291は、生体情報認識装置21の悪戯検知部228より遊技台36を特定する情報と共に、遊技台36の稼働情報が要求された場合、遊技台管理データベース26にアクセスし、該当する遊技台36の稼働状況を示す情報を読み出し、遊技台情報送信部292に供給する。遊技台情報送信部292は、遊技台情報取得部291より供給されてきた稼働状況を示す情報を生体情報認識装置21に送信する。
次に、図15のフローチャートを参照して、後述する登録遊技者来店監視処理に使用される顔画像を抽出する顔画像抽出処理について説明する。尚、ここでは、画像が、カメラ38により撮像される場合について説明を進めるものとするが、その他のカメラ、すなわち、入口カメラ40、および店内カメラ41であってもよいことは言うまでもない。
ステップS1において、カメラ38は、画像を撮像し、画像処理ユニット39に供給する。
ステップS2において、画像処理ユニット39の画像取得部201は、カメラ38より供給されてくる画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202の器官抽出部211は、供給されてきた画像より顔画像を構成する器官を抽出し、抽出した器官と、各器官の画像上の位置情報を信頼度計算部212、顔画像出力部215、および顔画像取得状況判定部204に供給する。
ステップS3において、信頼度計算部212は、器官抽出部211により器官が抽出されたか否かを判定する。ステップS3において、器官が抽出されたと判定された場合、ステップS4において、信頼度計算部212は、抽出されてきた器官と、その位置情報に基づいて、その器官により構成される顔画像が照合処理に対して、どの程度適しているかを示す信頼度を計算し、信頼度判定部213に供給する。
ステップS5において、信頼度判定部213は、供給されてきた信頼度の情報を取得すると共に、信頼度閾値設定部214に記憶されている信頼度閾値の情報を読み出し、相互に比較して、計算された信頼度が信頼度閾値よりも大きいか否かを判定する。ステップS5において、例えば、信頼度が信頼度閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS6において、信頼度判定部213は、信頼度が信頼度閾値よりも大きく、抽出された器官により再現される顔画像は照合に適したものであることを示す判定結果であることを顔画像取得状況判定部204、および顔画像出力部215に供給する。顔画像出力部215は、器官抽出部211より供給されてきた器官に基づいて生成される顔画像からなる矩形画像を構成し、送信部203に出力する。送信部203は、矩形画像からなる顔画像を生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ38(または、入口カメラ40、若しくは店内カメラ41)のそれぞれを識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を顔画像に付加して生体情報認識装置21に送信する。このとき、顔画像取得状況判定部204は、顔画像が取得できていることを悪戯検知部228に送信する。
一方、ステップS3において、器官が抽出できないと判定された場合、または、ステップS5において、信頼度が所定の信頼度閾値よりも大きくなく、照合処理に適した顔画像が抽出できないと判定された場合、ステップS7において、顔画像取得状況判定部204は、所定期間以上継続して照合に適した顔画像が抽出できていない状態が継続しているか否かを判定する。
ステップS7において、所定期間以上継続して照合に適した顔画像が抽出できないと判定された場合、ステップS8において、顔画像取得状況判定部204は、今現在の信頼度閾値の情報と共に、所定期間以上照合に適した顔画像が抽出できない状態が継続していることを生体情報認識装置21に送信する。この際、顔画像取得状況判定部204は、カメラ38(または、入口カメラ40、若しくは店内カメラ41)のそれぞれを識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を付加して生体情報認識装置21に送信する。
ステップS21において、顔画像取得状況受信部241は、画像処理ユニット39より顔画像取得状況の情報が送信されてきたか否かを判定する。ステップS21において、例えば、ステップS8の処理により所定期間継続して照合に適した顔画像が抽出されないことを示す顔画像取得状況の情報が送信されてきた場合、ステップS22において、顔画像取得状況受信部241は、送信されてきた顔画像取得状況の情報を取得すると共に、遊技台情報要求部242に供給する。遊技台情報要求部242は、顔画像取得状況の情報に付されているカメラIDに基づいて、該当する遊技台番号を特定し、該当する遊技台番号の遊技台36における稼働状況の情報を遊技店管理装置24に要求する。
ステップS41において、遊技台情報取得部291は、遊技台36の稼働状況の情報が要求されたか否かを判定し、要求されるまで、同様の処理を繰り返す。
ステップS41において、例えば、ステップS22の処理により、遊技台36の稼働状況を示す情報が要求された場合、ステップS42において、遊技台情報取得部291は、遊技台管理データベース26にアクセスし、該当する遊技台番号の遊技台36の稼働状況を示す情報を読み出し、遊技台情報送信部292に供給する。
遊技台管理データベース26は、例えば、図16で示されるようなものである。遊技台管理データベース26は、遊技台番号に対応付けて遊技台稼働状況の情報が登録されており、例えば、図16においては、遊技台番号101,106の遊技台36は、「稼働中」と登録され、稼動中であることが示されており、遊技台番号102乃至105の遊技台36は、「空台」と登録されており、稼働しておらず、遊技者が遊技していないことが示されている。
ステップS43において、遊技台情報送信部292は、遊技台情報取得部291より供給されてきた該当する遊技台36の稼働状況を示す情報を生体情報認識装置21に送信する。すなわち、遊技台管理データベース26が、図16の場合、遊技台番号が101または106の場合、稼動中であることを示す稼働状況の情報が送信され、遊技台番号が102乃至105の場合、稼働していないことを示す稼働状況の情報が送信されることになる。
ステップS23において、遊技台情報受信部243は、遊技店管理装置24より送信されてくる要求した該当する遊技台36の稼働状況を示す情報を取得し、悪戯判定部244に供給する。
ステップS24において、悪戯判定部244は、遊技台情報受信部243より供給されてきた稼働状況を示す情報に基づいて、該当する遊技台36が稼動中であるか否かを判定し、例えば、稼動中であったと判定された場合、処理は、ステップS25に進む。
ステップS25において、悪戯判定部244は、顔画像取得状況受信部241より供給されてくる該当する遊技台36に設けられたカメラ38の画像を取得する画像処理ユニット39より顔画像取得状況の情報と共に送信されてきた信頼度閾値が下限値より小さいか否かを判定する。ステップS25において、例えば、信頼度閾値が下限値より小さくない、すなわち、標準値と下限値の間の値であった場合、ステップS27において、悪戯判定部244は、信頼度閾値管理部245に対して、該当する遊技台36の画像処理ユニット39に対して信頼度閾値を所定の値だけ低減させるように(小さくするように)指示する。これに応じて、信頼度閾値管理部245は、該当する画像処理ユニット39に対して信頼度閾値を所定の値だけ低減させ、処理は、ステップS21に戻る。
ステップS9において、信頼度閾値設定部214は、生体情報認識装置21の信頼度閾値管理部245により信頼度閾値を変更させる要求があったか否かを判定する。ステップS9において、例えば、ステップS27の処理により、信頼度閾値を低減させられるような処理があった場合、ステップS10において、信頼度閾値設定部214は、信頼度閾値管理部245により信頼度閾値を所定の値だけ低減するように設定され、処理は、ステップS1に戻る。
すなわち、所定期間以上、カメラ38で撮像した画像から顔画像が抽出できない状態が続いた場合、信頼度閾値が所定の値だけ低減されることにより、信頼度閾値が甘めに設定される事になるので、照合処理にそれ程適さない顔画像でも抽出し易い状態に設定される。
一方、ステップS25において、信頼度閾値が下限値より小さいと判定された場合、すなわち、直前の処理において、照合処理に適した顔画像が抽出できない状態がさらに継続し、ステップS27,S11の処理が繰り返されることにより信頼度閾値が、所定の値ずつ小さくされ続け、信頼度閾値としての下限値より小さい値に設定されていた場合、ステップS26において、悪戯判定部244は、カメラ38で撮像は可能であるが、顔画像が抽出できない程度の異常を発生させるように、何らかの悪戯がなされているものとみなし、発報部229に対して悪戯が発生したことを通知する。この通知に応じて、発報部229は、携帯端末20に対して該当する遊技台36のカメラ38に何らかの悪戯がなされていることを示す情報を送信すると共に表示部23にその旨を表示させ、処理は、ステップS21に戻る。
ステップS61において、携帯端末20の通信部271は、生体情報認識装置21よりカメラ38の悪戯による異常が発生したことを示す情報が通知されてきたか否かを判定し、通知されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS61において、例えば、ステップS26の処理により、該当する遊技台番号のカメラ38の悪戯による異常が通知されてきた場合、ステップS62において、その旨を画像処理部272に供給する。画像処理部272は、該当する遊技台番号の遊技台36に設けられたカメラ38に、悪戯による異常が発生していることを示す画面を生成し、表示部273に供給する。
ステップS63において、表示部273は、該当する遊技台番号の遊技台36に設けられたカメラ38に、悪戯による異常が発生していることを示す画面を表示する。
すなわち、遊技台36が稼動中であるにもかかわらず、所定期間以上顔画像が取得できない状態が継続すると、まず、信頼度閾値が順次低減されて、顔画像を徐々に抽出し易い状態にする。そして、さらに、所定期間以上顔画像が取得できない状態が継続したときには、カメラ38により撮像される画像に異常が発生するように、カメラ38が何らかの悪戯がなされているとみなし、表示部23、および携帯端末20に発報する。
このため、従来、カメラ38そのものに異常が無い限り、カメラ38の異常が通知されてこなかったが、信頼度閾値を徐々に低減させ、顔画像を徐々に抽出し易くしても顔画像が抽出できなければ、カメラ38により撮像される画像に何らかの異常が発生するように悪戯がなされている可能性が高いとみなすことが可能となり、カメラ38に悪戯がなされても、早期に発見することが可能となる。
ステップS24において、稼動中ではないと判定された場合、ステップS28において、悪戯判定部244は、顔画像取得状況受信部241より供給されてくる該当する遊技台36に設けられたカメラ38の画像を取得する画像処理ユニット39より顔画像取得状況の情報と共に送信されてきた信頼度閾値が標準値であるか否か、すなわち、ステップS27の処理により、低減されていないか否かを判定し、信頼度閾値が標準値ではない、すなわち、標準値より低い値になっている場合、ステップS29において、信頼度閾値管理部245に対して、該当する遊技台36の画像処理ユニット39に対して信頼度閾値を標準値に戻すように指示する。これに応じて、信頼度閾値管理部245は、該当する画像処理ユニット39に対して信頼度閾値を標準値に戻し、処理は、ステップS21に戻る。
この場合、ステップS10において、信頼度閾値設定部214は、信頼度閾値管理部245により信頼度閾値が元の標準値に戻されるように変更されて設定され、処理は、ステップS1に戻る。
また、ステップS28において、信頼度閾値が標準値であった場合、処理は、そのまま、ステップS21に戻る。
この場合、ステップS9において、信頼度閾値を変更する指示が無いのでステップS10の処理がスキップされて、処理は、ステップS1に戻る。
すなわち、該当する遊技台36が稼動中ではない場合、顔画像は抽出できない状態が継続することに問題はないので、信頼度閾値が低減されていれば、元の標準値に戻される。
さらに、ステップS21において、所定期間以上顔画像が検出できない場合、ステップS30において、悪戯判定部244は、顔画像取得状況受信部241を制御して、顔画像が送信されてきたか、すなわち、顔画像が取得できているか否かを判定する。ステップS30において、例えば、ステップS5の処理により、顔画像取得状況判定部204より送信されてくる情報に基づいて、顔画像が取得できていることを示す情報が取得されるので、顔画像が取得できているとみなされ、処理は、ステップS28に進む。また、ステップS28において、信頼度閾値が標準値でない場合、ステップS29の処理により標準値に設定され、標準値であれば、ステップS29の処理がスキップされる。すなわち、顔画像が取得できていると言うことは、信頼度閾値を低減させる必要がないので、信頼度閾値は、元の標準値に戻される。
以上の処理によれば、遊技台36が稼動中であるにもかかわらず、所定期間以上顔画像が取得できない状態が継続すると、信頼度閾値が徐々に低減されて、顔画像を抽出し易い状態にし、さらに、所定期間以上顔画像が取得できない状態が継続し、信頼度閾値が下限値より小さくなったときには、カメラ38により撮像される画像に異常が発生するように、カメラ38が何らかの悪戯がなされているとみなし、悪戯の発生が検知されたことが発報される。
このような処理により、例えば、図17の番号1で示されるように、照合に適した顔画像である正面の顔画像は、信頼度閾値が、例えば、標準値の100であるとき、計算された信頼度が100であったとすると、信頼度閾値が変更されても、されなくても顔画像が通知されることになる。
また、例えば、番号2で示されるように横顔、斜め顔、または下向き顔などのような場合、すなわち、計算される信頼度が50しか得られず、照合に最適ではないものの、照合に利用することは可能であるような場合、設定された信頼度閾値が従来のように変更されること無く100のままであれば、顔画像は通知されることが無い(顔画像が抽出されることがない)が、本実施例のように設定信頼度を低減させ、例えば、50に設定することで通知することが可能となる。
さらに、例えば、番号3,4で示されるように、カメラ38のレンズに悪戯がなされるなどして、部分的に顔画像が隠れているような場合、それぞれ計算される信頼度が、例えば、20および10となるような場合、これまでは、番号5,6で示されるような背景が真っ黒であるとか、映像信号がないといった状況とは異なり、画像が存在するため、異常であるとが通知されなかったが、本実施例の処理により、同様の状態が複数回数繰り替えされると、カメラ38により撮像される画像に、何らかの悪戯により異常が発生していることを認識させることが可能となる。
これにより、従来は、図中の点線の矢印で示されるように、番号1乃至4までの画像であれば、番号3,4などの顔画像が抽出できないような画像が供給され続けていても正常であると判定され、番号5,6などの明らかにカメラ38の異常が発生しない限り異常が通知されてこなかった上、番号2のような画像の場合、多少でも信頼度が低下すると顔画像が抽出されないままであった。これに対して、図中の実線の矢印で示されるように、上述の処理により、番号3,4の画像においても異常が発生していることを検知することが可能になると共に、番号2で示されるような照合処理に最適ではないが、利用可能な場合であれば、顔画像を抽出することが可能となる。
尚、図17においては、最左列には取得される画像の種類が表示されており、上から正面顔、横顔/斜め顔/下向き顔、部分的に隠れている顔、部分的に隠れている顔、背景が真黒の画像、および映像が入ってこない状態が示されている。また、画像の種類の右側には、信頼度閾値が標準値(例えば、信頼度閾値=100)の場合と変更値(例えば、信頼度閾値=50)の場合における画像の種類毎の計算された信頼度の例が示されており、カッコなしの数値は信頼度が信頼度閾値より小さくなく、照合処理に用いられる顔画像として抽出されるときの信頼度であり、カッコありの数値は信頼度が信頼度閾値よりも小さく、照合処理に用いられる顔画像として抽出されることを示している。
さらに、計算された信頼度の例の右側には、それぞれの画像の種類毎の正常または異常との判定結果が示されており、従来においては、点線で示されるように番号1乃至4の画像において正常と判定され、番号5,6の画像のみが異常であると判定されていたが、本願においては、実線で示されるように番号1,2が正常として判定され、それ以外は異常と判定される。
また、正常または異常の判定結果の右側には、生体情報認識装置21への通知の有無が、従来の場合と本発明を適用した場合について記述されており、従来においては、番号1の画像については、正常な画像であって、信頼度閾値よりも小さな画像ではないので、抽出された顔画像が生体情報認識装置21に通知され、番号2乃至4については、信頼度閾値よりも小さいため、顔画像として抽出されることも無く、さらに、異常であるとも判定されないため、何の情報も生体情報認識装置21には通知されない。また、番号5,6については、異常と判定されるので、カメラ38そのものに異常が発生していることが通知される。
これに対して、本発明を適用した場合、信頼度閾値が変更されることにより、番号1,2の信頼度はいずれも信頼度閾値よりも小さくないので画像が照合処理に用いられる顔画像として生体情報認識装置21に通知され、番号3,4で示される画像については信頼度が信頼度閾値よりも次第に低減されていくが、下限値よりも小さくなると、異常と判定されることになるため、生体情報認識装置21には、悪戯が発生している可能性があることが通知され、番号5,6の画像については、カメラ38そのものに異常が発生していることが通知される。
結果として、悪戯行為により顔画像による照合ができないような状態を早期に発見することが可能となると共に、多少条件の悪い顔画像であっても、照合処理に利用可能なレベルであれば、照合処理に利用することが可能となる。
尚、以上の例においては、カメラ38を使用した場合について説明してきたが、入口カメラ40や店内カメラ41でも同様の処理が可能である。ただし、入口カメラ40および店内カメラ41は、遊技台36には対応していないので稼働状況を考慮する必要は無いが、稼働状況に代えて、撮像している範囲内に、人物が存在するか否かの情報を別の手法で検出し、撮像している範囲内に人物が存在する場合には、上述した遊技台36が稼動中である場合と同様に処理し、撮像している範囲内に人物が存在しない場合には、上述した遊技台36が稼働していない場合と同様に処理する必要がある。
次に、図18のフローチャートを参照して、登録遊技者来店監視処理について説明する。
ステップS101において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、上述したステップS6の処理により送信されてくる顔画像を取得する。ステップS102において、顔画像取得部221は、供給された顔画像のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
ステップS103において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。
ステップS104において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22に登録されている登録遊技者DB262に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である登録遊技者DB262に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、登録遊技者DB262に登録されている顔画像のうちの上位3位までの顔画像と類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と共に類似度判定部233に供給する。
ステップS105において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、類似度判定部233は、最も類似している登録遊技者(生体情報DB22に登録されている顔画像のうち、顔画像取得部221により取得された顔画像と最も類似している登録遊技者:ここでは、類似度の最も高い登録遊技者)の類似度を所定の閾値と比較する。
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
ステップS105において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS106において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた上位3位の顔画像が登録遊技者の顔画像の候補であることを示す報知画面301を表示部23を制御して表示させる。
このとき、例えば、図19で示されるような報知画面301が、表示部23に表示される。
図19の報知画面301においては、カメラ画像表示欄311が、左中段に設けられており、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像が表示される。また、その右側には、類似度の高い順に第1候補乃至第3候補までの類似度の上位3位の登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3が設けられている。さらに、各登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3の下には、類似度レベル表示欄313−1乃至313−3が設けられており、類似度のレベルが表示されている。図19において、黒で示される領域の横方向の長さが類似度の大きさを示している。
また、類似度レベル表示欄313−1乃至313−3の下には、対応する位置に、ID表示欄314−1乃至314−3が設けられており、各顔画像の生体情報DB22における顔画像を識別するIDが表示されており、図19において、左から「00051」、「00018」および「00022」と表示されている。
さらに、ID表示欄314−1乃至314−3の下には、それぞれ対応する位置に、それぞれの候補を選択されるときに操作部225により操作される確定ボタン318−1乃至318−3が設けられている。
また、カメラ画像表示欄311の下には、その顔画像を撮像したカメラを識別するカメラID表示欄315が設けられており、図19においては、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41を識別するためのカメラIDとして「カメラ02」が表示されている。さらに、カメラID表示欄315の下には、時刻表示欄316が設けられており、入口カメラ40により撮像された時刻が表示されており、図19においては、「18:23:32」と表示されており、カメラ画像表示欄311の顔画像が18時23分32秒に撮像されていることが示されている。
さらに、時刻表示欄316の下には、別人ボタン317が設けられており、カメラ画像の顔画像が、第1候補乃至第3候補となる登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3のいずれにも似ていないとみなされたとき、操作部225により操作される。
ステップS107において、通信部224は、操作部225が操作されて、候補となる顔画像の何れかが選択されたか否か、すなわち、例えば、図19で示される報知画面301が表示部23に表示されていた場合、確定ボタン318−1乃至318−3のいずれかが操作部225により操作されたか否かを判定する。
ステップS107において、例えば、確定ボタン318−1が操作された場合、第1候補となる顔画像が選択されたとみなされ、ステップS108において、通信部224は、選択された第1候補となる顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像を携帯端末20に送信し、該当する登録遊技者が来店したことを通知する。
ステップS121において、通信部271は、登録遊技者の来店が通知されてきたか否かを判定し、通知されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS121において、ステップS108の処理により、登録遊技者の来店が通知されてきた場合、ステップS122において、通信部271は、生体情報認識装置21より送信されてきた登録遊技者の来店の通知を受信すると共に、その通知に併せて送信されてくる登録遊技者の顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像を画像処理部272に供給する。画像処理部272は、選択された顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像の情報を、表示部273に表示可能な形式の情報に加工して、ステップS123において、表示部273に表示させる。
以上の処理により、遊技店1内の係員は、携帯端末20を所持していると、登録遊技者の来店を認識することが可能となる。
また、ステップS109において、顔画像取得部221は、供給された顔画像の全てについて処理を行なったか否かを判定し、未処理の顔画像がある場合、処理は、ステップS102に戻る。すなわち、全ての顔画像について処理が行なわれるまで、ステップS102乃至S110の処理が繰り返される。そして、全ての顔画像について処理が終了したと判定された場合、処理は、ステップS101に戻る。
一方、ステップS107において、いずれの候補となる顔画像も選択されず、例えば、図19の報知画面301における別人ボタン317が押下された場合、または、ステップS105において、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きくない場合、すなわち、最も類似している登録遊技者の顔画像であっても類似度が、所定の閾値未満である場合、ステップS110において、類似度判定部233は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。未登録遊技者データベース登録部223は、供給されてきた顔画像を生体管理情報バス6及び公衆通信回線網8を介して生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録遊技者DB261に登録する。
以上の処理により、生体情報認識装置21により画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像が、生体情報DB22に登録されていないとみなされると、生体情報管理センタ2により管理されている生体情報管理DB3内の未登録遊技者DB261に未登録遊技者の顔画像として登録される。
次に、図20のフローチャートを参照して、登録遊技者DB262の更新処理について説明する。
ステップS161において、生体情報管理センタ2のDB更新判定部253は、RTC253aに問合せて、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS161において、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS162において、DB更新判定部253は、生体情報管理DB3の未登録遊技者DB261にアクセスし、未登録遊技者が新たに登録されているか否かを判定し、新たな未登録遊技者が登録されていると判定されるまで、ステップS161,S162の処理を繰り返す。
ステップS162において、例えば、ステップS110の処理により、新たに未登録遊技者が登録されていた場合、ステップS163において、DB更新判定部253は、未登録遊技者DB261に新たに登録された未登録遊技者のいずれかが所定回数以上登録されているか否かを判定し、所定回数以上ではない場合、その処理は、ステップS161に戻る。
一方、ステップS163において、例えば、所定回数以上未登録遊技者DB261に登録されている未登録遊技者が存在すると判定された場合、ステップS164において、DB更新判定部253は、DB更新部252に対して、登録遊技者DB262の更新をするべき状態になったことを通知する。これに応じて、DB更新部252は、未登録遊技者DB261にアクセスし、所定回数以上登録されている未登録遊技者の顔画像の情報を全て読み出すと共に、登録遊技者DB262にアクセスし、読み出した所定回数以上登録されていた未登録遊技者の顔画像の情報に、顔画像を識別するIDを付して、登録遊技者DB262に追加登録して、更新する。さらに、DB更新部252は、登録遊技者DB262が更新されたことをDB配信部251に通知する。尚、登録遊技者DB262の更新が終了した時点で、所定回数以上登録されていた未登録遊技者は、未登録遊技者DB261より削除される。
ステップS165において、DB配信部251は、生体情報管理DB3の新たに更新された登録遊技者DB262にアクセスし、読み出すと共に、生体情報認識装置21のデータベース管理部226に読み出した登録遊技者DB262を配信する。
ステップS181において、データベース管理部226は、生体情報管理センタ2より更新された新たな登録遊技者DB262が配信されてきたか否かを判定し、配信されてくるまで、その処理を繰り返す。
ステップS181において、例えば、ステップS165の処理により、生体情報管理センタ2のDB配信部251より新たに更新された登録遊技者DB262が配信されてくると、ステップS182において、データベース管理部226は、配信されてくる登録遊技者DB262を取得すると共に、登録遊技者DB262の情報に基づいて、生体情報DB22を更新する。より詳細には、データベース管理部226は、生体情報DB22に、新たに配信されてきた登録遊技者DB262の情報をコピーして上書きする。
以上の処理により、遊技店1−1乃至1−nのいずれかで、未登録遊技者として所定回数以上未登録遊技者DB261に登録されると、登録遊技者DB262に追加登録されることにより、遊技店1−1乃至1−nのいずれの生体情報認識装置21の生体情報DB22にデータベース化して登録されることになるので、複数の遊技店1においても、入口カメラ40により撮像されると、登録遊技者として来店が報知されることになる。また、登録遊技者DB262は、各遊技店1−1乃至1−nからの情報に基づいて更新されていくので、複数の店舗における顧客来店記録を生成することが可能となり、顧客来店記録を統合的に管理することが可能となる。
尚、以上においては、遊技店の監視システムにおける例について説明してきたが、画像により生体情報を取得して照合処理を行なうものであれば良いものであるので、遊技店に限定されるものではなく、大型商業施設や遊園地などで利用するようにしてもよい。また、以上においては、生体情報として顔画像を用いる例について説明してきたが、画像により取得される生体情報であれば顔画像以外でもよく、例えば、指紋などの生体情報を用いるような場合にも適用することができる。
以上の発明によれば、所定期間以上顔画像が抽出できない状態となる場合、所定値だけ信頼度閾値を小さくするようにして、顔画像を抽出し易くした後、顔画像が抽出できない状態が継続したとき、撮像される画像に異常が発生するように何らかの悪戯がなされたものとみなすようにすることで、悪戯が検知されるようにしたので、悪戯行為により顔画像による照合ができないような状態を早期に発見することが可能となる。
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図21は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。