以下、図面を参照しつつ、本発明に係る店舗用システムの実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の構成には同一の符号を付してあり、それらの名称及び機能も同一であるため、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
また、各実施の形態では、店舗は、制限年齢18歳を定めている遊技場を想定しているが、これに限定されず、例えば制限年齢20歳を定めている映画館であってもよく、制限年齢を定めていない店舗であってもよい。ただし制限年齢を定めていない店舗については、後述する不適正年齢遊技者報知処理は行われない。また、各実施の形態では、遊技機は、封入循環式パチンコ遊技機(完全カード式パチンコ遊技機)を想定しているが、これに限定されず、例えば他の形式のパチンコ遊技機であってもよく、他の種類の遊技機(例えば、スロットマシン等)であってもよい。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る店舗用システムについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る店舗用システムの全体構成を示すブロック図であり、本実施の形態に係る店舗用システムでは、遊技場内に設置された顧客管理サーバ20と、遊技場内に設置された複数の遊技機30と、遊技機30それぞれに隣接して設置された複数のカード処理装置40と、未成年であると推定された遊技者の位置その他の情報を報知するための、遊技機30それぞれに付属して設置された複数の呼出ランプ50と、CCD(電荷結合デバイスの略)カメラである入口カメラ60aと、CCDカメラである場内カメラ60bと、遊技場の店員が所持するインカム70とが設けられる。入口カメラ60a及び場内カメラ60bは、来店する遊技者により目視により容易に認識されないような態様で(位置に)設けられる。
顧客管理サーバ20は、処理装置の一例であって、CPU(Central Processing Unit)21と、メモリ23と、外部から情報を入力するためのキーボードやマウス等の入力部24と、画像,音声,あるいは印字等により外部に情報を出力するための出力部25と、入力部24及び出力部25とCPU21との間で情報を入出力するための入出力I/F22と、通信I/F26と、画像信号処理部27と、時刻を特定する計時部28とを含む。
メモリ23には、後述する当日来店者テーブルM2及び過去来店者テーブルM4等の種々のテーブルが設けられる。通信I/F26は、複数台の遊技機30,複数のカード処理装置40,複数の呼出ランプ50,複数の入口カメラ60a,複数の場内カメラ60b,及び複数のインカム70を通信接続する。画像信号処理部27は、通信I/F26を介し入口カメラ60a及び場内カメラ60bから与えられる画像信号IMS(画像信号IMSは、遊技者の被写体像を撮像して得られる。)が入力されると、該画像信号IMSから遊技者の顔データFDを得て、CPU21に出力する。
なお、画像信号処理部27については図3において後述する。当日来店者テーブルM2及び過去来店者テーブルM4の記憶内容については図6と図7において後述する。
インカム70は、CPU71と、入出力I/F72と、メモリ73と、マイク74と、スピーカ75と、通信I/F76とを含む。マイク74は、例えば遊技者が成人であるか否かの確認結果といった、店員による情報の入力を受け付ける。スピーカ75は、音声を出力する。通信I/F76は、顧客管理サーバ20との間で情報の通信を行う。
図2は、本実施の形態における入口カメラ60a及び場内カメラ60bの配置を示す図である。まず、本実施の形態における店舗である遊技場には、3箇所に入口が設けられると共に、遊技場内には遊技機の一例であるパチンコ機30が2列に5台ずつ併設されると共に各遊技機30の間にカード処理装置40が設けられた遊技機設置島が複数設置されている。入口カメラ60aは、各入口に対応させて、各入口周辺を撮像するように設置されている。つまり、各入口カメラ60aは、撮像装置の一例であって、各入口から遊技場に入場する遊技者(の顔)を撮像可能に設置されている。場内カメラ60bは、撮像装置の一例であって、各遊技機設置島の間の通路の両端部に向かい合うように、又は一端部のみに設置され、通路及び通路を挟んで向かい合うすべての遊技機30及びカード処理装置40周辺を撮像可能とされ、遊技機30にて遊技を行っている遊技者(の顔)を撮像可能とされている。なお、場内カメラ60bの設置態様は、これに限定されるものではなく、例えば遊技機設置島の端部に設けられ、遊技者が獲得した玉を計数するジェットカウンタ周辺を撮像可能としたり、遊技者が獲得玉数を景品に交換する景品交換カウンタの周辺を撮像可能として、当該場内カメラ60bの撮像画像に基づいて、ジェットカウンタ周辺や景品カウンタ周辺を遊技者位置として特定するようにしてもよい。
本例では、カメラIDがそれぞれA,B,Cである3台の入口カメラ60aが設置されており、またカメラIDがそれぞれD,E,F,G,H,I,Jである7台の場内カメラ60bが設置されている。ここでDとEの場内カメラ60b,FとGの場内カメラ60b,及びHとIの場内カメラ60bは、通路の両端部に向かい合うように設置され、同一箇所を別角度から撮像する複数の撮像装置として同一グループに属する。なおJの場内カメラ60bは、通路の一端部のみに設置され、グループには属さない。
図3は、画像信号処理部27のブロック構成図である。図3による顔データ抽出のための画像処理は、例えば、特開平7−65149号公報に詳述されるので、ここでは簡単に説明する。なお、被写体像を撮像して得られた画像信号から顔データを得るための方法は、図3に示されるものに限定されず、他の方法であってもよい。
図3を参照して、画像信号処理部27は、遊技者の被写体像を撮像して得られた画像信号IMSを入力して処理し、被写体像の顔データを出力するために、画像メモリ100と、2値化処理部101と、顔領域決定部102と、顔データ抽出部103を含む。画像信号処理部27に入力される画像信号IMSは、入口カメラ60a又は場内カメラ60bにより撮像して出力されたものである。
画像メモリ100においては、画像信号IMSが逐次書込まれて記憶されると共に、画像データIMDとして読出されて、読出された画像データIMDは2値化処理部101に与えられる。
2値化処理部101は、画像信号IMSを入力して、画像データIMDを2値化処理するための所定しきい値を画像信号IMSのレベルに応じて検出して、検出された所定しきい値を用いて画像データIMDを2値化処理して、2値化データとして出力する。
顔領域決定部102は、2値化処理部101から出力された2値化データをX軸方向に濃度投影(同じX座標の値を累積計算する)して、その結果による被写体像の水平位置を検出する。次に、求められた水平位置の区間内で同様にして2値化データをY軸方向に濃度投影(同じY座標の値を累積計算する)して、Y座標の最上部を求める。これが、被写体像の頭頂座標となり、頭頂位置が検出される。
次に、頭頂位置をサーチ開始点として2値化された画像の領域を下方向にサーチすることで、被写体の頭幅のX座標が求まり、これにより顔候補位置が検出されて顔データ抽出部103に出力される。
最後に、顔データ抽出部103は、顔候補位置のデータについて画像信号IMSから検出したエッジ情報を調べる。具体的には、人体の顔特徴情報である頬の縦線及び眉毛や目等の横線に相当する情報が、顔候補位置のデータに含まれているか分析して、含まれていれば、顔候補位置のデータを顔データFDとして出力する。本実施の形態の場合、顔データFD(顔画像データ)は、顔の画像を示すデータであるが、そうではなく、目の間の距離その他の顔の特徴を示すデータであってもよい。
次に、カード処理装置40における主要な制御回路の構成について説明する。図4は、カード処理装置40の制御回路を示すブロック図である。
カード処理装置40には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ41が設けられている。カードユニット制御用マイクロコンピュータ41は、CPU42と、ROM(Read Only Memory)43と、RAM(Random Access Memory)44と、VDP45と、VRAM(Video Random Access Memory)46と、キャラクタROM47を含む制御回路である。カード処理装置40は、貨幣を受け付けて識別する貨幣識別機201と、制限年齢に達しており会員登録を行った者(会員)に対して発行される会員カードを受け付けて記録情報の読み出し及び書き込みを行うカードリーダライタ200と、遊技機30,玉貸ボタン111,及び打込玉検出スイッチ118からの信号が入力されると共に、顧客管理サーバ20との通信を行う入出力インターフェイス202をさらに含む。
会員カードには、各会員を個々に識別するための識別情報としての会員IDと、遊技機30での遊技に使用される玉(遊技媒体)の貸し出しに使用されるカード残額が記録されている。
また、遊技機30からは、大当りの発生期間中に継続して出力される大当り信号と、遊技機30が入賞に応じて賞球を10個払い出す毎に1パルス出力される賞球信号とが出力され、玉貸ボタン111からは、玉貸ボタン111が操作されたことに基づいて玉貸操作信号が出力され、打込玉検出スイッチからは、遊技機に打ち込まれた玉が10個検出される毎に1パルス出力される打込玉検出信号が出力される。
CPU42は、ROM43に記憶された制御用のプログラムを読み出すと共に、RAM44を作業領域として用いて制御用のプログラムを実行することにより、カード処理装置40を動作させる各種制御を実行する。具体的には、受け付けた会員カードに記録されたカード残額、又は貨幣識別機201により識別された貨幣金額を使用して、玉貸操作信号の入力に応じて、遊技機30に対して玉の貸し出し(払い出し)を指令する玉貸処理を行う。また、カードリーダライタ200に会員カードを受け付けたときに、該会員カードから読み出した会員IDを当該カード処理装置40を識別するためのカード処理装置識別情報(ユニットID)と共に顧客管理サーバ20に対して送信する処理を行う。さらに、大当り信号の入力に基づいて大当り回数を集計し、賞球信号の入力に基づいて賞球数を集計し、打込玉検出信号の入力に基づいて打込玉数を集計し、玉貸処理を行う毎に玉貸に使用された玉貸金額を集計する集計処理を行う。さらにまた、該集計処理により集計した大当り回数,賞球数,打込玉数,及び玉貸金額を、遊技機30における遊技に関連して発生する遊技情報としてユニットIDと共に顧客管理サーバ20に対して送信する遊技情報送信処理を行う。この遊技情報の送信は、定期的に行ってもよいし、顧客管理サーバ20からの要求に応じて行われてもよい。
VDP45は、画像表示用のIC(Integrated Circuit,集積回路)である。VDP45には、画像表示をするための指令データとしての表示制御データがCPU42から送信される。VDP45は、受信した表示制御データに従った画像表示をするために、画像データが記憶されたキャラクタROM47から必要なデータを読み出す。そして、VDP45は、読み出したデータに従ってLCD48に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAM46に格納する。そして、VRAM46内の画像データは、R(Red,赤),G(Green,緑),B(Blue,青)信号(RGB信号)に変換されて、LCD48へ与えられる。これにより、前記集計処理により集計した各種遊技情報等の各種画像が表示される。また、タッチパネル49の操作に応じた操作信号がVDP45を介してCPU42へ与えられる。CPU42では、タッチパネル49から与えられた操作信号に応じて、遊技者の操作に応じた遊技情報等の画像を表示するための制御を行う。
これにより、顧客管理サーバ20では、遊技場内のすべての遊技機30を対象として遊技情報等の各種情報を管理する。例えば、顧客管理サーバ20では、各遊技機30の遊技情報等を遊技機30別に所定期間にわたり記憶し、各種情報についての管理を行う。
また、顧客管理サーバ20において管理されている各種遊技情報は、カード処理装置40からの要求に応じて、ハブ130を介してカード処理装置40に与えられる。
図5は、顧客管理サーバ20のメモリ23における記憶内容を示す図である。図6〜図11のそれぞれは、図5における当日来店者テーブルM2,過去来店者テーブルM4,来店者数テーブルTB1,会員情報テーブルTB3,遊技履歴テーブルTB2i,及びカメラ管理テーブルTB4のそれぞれの内容を示す図である。
図5において、顧客管理サーバ20のメモリ23には、前述した当日来店者テーブルM2及び過去来店者テーブルM4に追加して、来店者数テーブルTB1,会員情報テーブルTB3,遊技履歴テーブルTB2i(ただしi=1,2,3,…,n),及びカメラ管理テーブルTB4が記憶される。
当日来店者テーブルM2は、図6に示されるように、来店者数の集計を行う来店者数集計期間である営業当日に該遊技場に来店した遊技者のそれぞれについて、データ番号Di(ただしi=1,2,3,…,n)と、遊技者の正面の顔データFDである正面顔データFDDi(ただしi=1,2,3,…,n)と、遊技者の横顔の顔データFDである横顔データFDSi(ただしi=1,2,3,…,n)と、該遊技者が遊技をしている遊技機30に対応付けられたカード処理装置40の識別番号を示すカードユニット識別情報MIDi(ただしi=1,2,3,…,n)と、該遊技者が当該遊技場で遊技していた期間を示す遊技期間TMi(ただしi=1,2,3,…,n)と、該遊技者が童顔であるか否かを示す童顔フラグCDi(ただしi=1,2,3,…,n)とを対応付けて含む。なお、本実施の形態において、「童顔」とは、顧客管理サーバ20によって制限年齢未満の年齢であると推定され、遊技場の店員により制限年齢以上の年齢であることが確認された顧客であることを示す。童顔フラグCDiの値は、顧客が童顔である場合に「1」となる。
過去来店者テーブルM4は、図7に示されるように、来店者数集計期間である営業当日よりも前、つまり昨日以前であって遊技場が定めた過去所定期間(例えば6ケ月や1年,あるいは実施形態のシステム導入後昨日までの期間であってもよい)に当該遊技場に来店した遊技者のそれぞれについて、正面顔データFDDi(ただしi=1,2,3,…,n)と、横顔データFDSi(ただしi=1,2,3,…,n)と、童顔フラグCDi(ただしi=1,2,3,…,n)と、該遊技者が本遊技場にて遊技に関する不正な行為をした者及び他の遊技者に対して迷惑行為を行った者等である要注意者か否かを示す要注意フラグVFi(ただしi=1,2,3,…,n)とを対応付けて含む。要注意フラグVFiの値は、顧客が要注意者である場合に「1」となる。
なお、本実施の形態の場合、過去来店者テーブルM4には、遊技場の営業終了後に、当日来店者テーブルM2に登録された顔データ(正面顔データ及び横顔データ)のうち、過去来店者テーブルM4に登録されていない顔データ及び童顔フラグが新たに登録されると共に、既に過去来店者テーブルM4に顔データが登録されている場合には、当該既に登録されている顔データが当日来店者テーブルM2の顔データにより上書き更新され、過去来店者テーブルM4には常に最新の顔データが登録されるようになっている。
また、本実施の形態の場合、童顔フラグCDiは、後述するように年齢を確認するための処理(入口カメラ処理)において自動的に追加される。一方、要注意フラグVFiは、入力部24に入力された店員の指示に基づいて追加される。具体的には、店員の操作により当日来店者テーブルM2に記憶された顔データの一覧が出力部25に表示され、その表示された顔データから店員が要報知遊技者として指定した顔データに対応付けて過去来店者テーブルM4に記憶されている要注意フラグVFiに「1」が登録される。また、これに限らず、図18に示すように撮像画像が表示されている状態で、撮像画像上において指定された遊技者の顔データに対応する要注意フラグVFiに「1」が登録されてもよい。
来店者数テーブルTB1は、図8に示されるように、遊技場が定めた時間帯それぞれについて、一見客(過去来店者テーブルM4に正面顔データFDDiと横顔データFDSiとが含まれていない遊技者)の数を示す一見客データと、リピータ(過去来店者テーブルM4に正面顔データFDDiと横顔データFDSiとが含まれている遊技者)の数を示すリピータデータと、来店した遊技者の合計を示す合計データとを含む。
会員情報テーブルTB3は、図9に示されるように、会員それぞれに対応付けられた、会員に対して発行された会員カードの識別番号である会員IDと、会員の氏名と、会員の住所と、会員の年齢と、その他の図示しない情報とを含む。
なお、本実施の形態の場合、会員登録を希望する遊技者は、氏名,住所,年齢等の会員情報を会員登録用紙に記載して遊技場の店員に提示する。店員は、当該遊技者に対して発行する会員カードに記録された会員IDと、会員登録用紙に記載された会員情報とを顧客管理サーバ20において入力する。これにより、会員情報テーブルTB3に、氏名,住所,年齢等の該会員に関する会員情報が会員IDに対応付けて登録される。また、この会員登録においては、会員登録を希望する遊技者に対して身分証の提示を求める等して年齢確認が実施されることから、会員登録が許可され会員カードを所持する遊技者については、制限年齢を満たしている旨の確認がとれていることになる。
遊技履歴テーブルTB2i(ただしi=1,2,3,…,n)は、図10に示されるように、会員のそれぞれについて、正面顔データFDDi(ただしi=1,2,3,…,n)と、横顔データFDSi(ただしi=1,2,3,…,n)と、会員IDと、会員が遊技を行った年月日と、その日に会員が玉貸に使用した使用金額と、その日に会員が獲得した獲得玉数と、その日の会員の大当り回数と、その会員の通算の来店回数とを含む。ここで、使用金額及び大当り回数は、それぞれカード処理装置40から送信されてくる玉貸金額及び大当り回数に基づいて集計され、獲得玉数は、カード処理装置40から送信されてくる賞球数から打込玉数を減算することにより算出される。
カメラ管理テーブルTB4は、図11に示されるように、入口カメラ60a及び場内カメラ60bのそれぞれについて(即ち各カメラID毎に)、カメラ種別(入口又は場内)と、当該撮像装置の撮像した画像に基づいて後述する非認識者報知処理が行われた報知回数と、当該撮像装置の撮像した画像に基づいて後述する不適正年齢遊技者報知処理が行われた報知回数とを含むと共に、前記同一グループに属する場内カメラ60bについて、各グループを識別可能なグループIDを含む。
図12〜図14を参照して、顧客管理サーバ20で実行されるプログラムは、3台の入口カメラ60aのそれぞれについて、以下のような入口カメラ処理を実行する。
ステップS300aにて、CPU21は、遊技者判定手段として機能し、入口カメラ60aにより店舗への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する。具体的には、通信インターフェイス26は、入口カメラ60aから画像信号IMSとその入口カメラ60aのカメラIDとを受信して、その画像信号IMSを画像信号処理部27に出力し、CPU21は、該画像信号処理部27に入力された画像信号IMSに基づいて、入口カメラ60aにより動くものが撮像された場合や人型のものが撮像された場合に、遊技者の画像が撮像されたと判定する。遊技者の画像が撮像されたと判定した場合には(ステップS300aにてYES)、処理はステップS300bへと移される。もしそうでないと(ステップS300aにてNO)、処理はステップS300aへと戻される。
ステップS300bにて、画像信号処理部27は、顔データFDをCPU21に出力し、CPU21は、その顔データFDをメモリ23の図示しない一時記憶領域に記憶させる。ステップS300cにて、CPU21は、顔判定手段として機能し、遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する。具体的には、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDに含まれている顔を示す情報(例えば目鼻の位置等の器官位置情報)が規定量以上である場合に、顔が認識できると判定する。従って、手,帽子,サングラス,マフラー等により顔を必要以上に隠している場合や、顔の撮像角度が悪い場合(例えばうつむいている場合等)には、顔が認識できないと判定する。顔が認識できないと判定した場合には(ステップS300cにてNO)、処理はステップS300dへと移される。もしそうでないと(ステップS300cにてYES)、処理はステップS302へと移される。
ステップS300dにて、CPU21は、非認識者報知処理手段として機能し、遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理を行う。具体的には、遊技者の顔が認識できなかった旨を、当該遊技者を撮像した入口カメラ60aのカメラIDと共に、入力部24兼出力部25であるタッチパネルに表示し、かつインカム70に送信する処理を、非認識者報知処理として行う。これにより、インカム70を所持する店員は、顔が認識できなかった遊技者の位置を容易に知ることができる。そしてステップS300eにて、CPU21は、当該遊技者を撮像した入口カメラ60aのカメラIDに対応付けてカメラ管理テーブルTB4で記憶している非認識者報知処理の報知回数を1つ加算更新して、処理を終了する。
ステップS302にて、CPU21は、年齢判定手段として機能し、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDが示す遊技者の年齢を推定する。ここで、顔データFDに基づいて年齢を推定する具体的手法については、例えば特開2005−148880号公報に記載された方法を適用できるので、ここではその詳細な説明は省略する。
ステップS304にて、CPU21は、年齢判定手段として機能し、ステップS302にて推定された遊技者の年齢が制限年齢(本例では18歳)未満か否かを判定する。遊技者の年齢が制限年齢未満と判定した場合には(ステップS304にてYES)、処理はステップS306へと移される。もしそうでないと(ステップS304にてNO)、処理はステップS308へと移される。
ステップS306にて、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDが当日来店者テーブルM2又は過去来店者テーブルM4に含まれた正面顔データFDDiのいずれかに一致するか否かを判定する。具体的には、当日来店者テーブルM2及び過去来店者テーブルM4の童顔フラグに「1」が登録されている正面顔データFDDiに一致するか否かを判定する。ここで、当日来店者テーブルM2及び過去来店者テーブルM4に顔データが登録されているということは、当該遊技者は当日又は過去に既に来店し、その際に年齢確認が行われ、制限年齢に達しているとの確認がとれていることになる。また、ステップS306においては、童顔フラグに「1」が登録されている正面顔データFDDiについてのみ一致するか否かを判定しており、これにより判定処理に要する時間を短縮できるが、これに限定されず、当日来店者テーブルM2及び過去来店者テーブルM4に登録されている全ての顔データについて一致するか否かを確認してもよい。
過去来店者テーブルM4に含まれた正面顔データFDDiのいずれかにその顔データFDが一致すると判定した場合には(ステップS306にてYES)、処理はステップS308へと移される。もしそうでないと(ステップS306にてNO)、処理はステップS354へと移される。
ステップS308にて、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDに一致する正面顔データFDDiに対応付けられた要注意フラグVFiの値が「1」か否かを判定する。要注意フラグVFiの値が「1」と判定した場合には(ステップS308にてYES)、処理はステップS310へと移される。もしそうでないと(ステップS308にてNO)、処理はステップS312へと移される。
ステップS310にて、CPU21は、入出力インターフェイス22を介して入力部24兼出力部25であるタッチパネルに制御信号を出力することにより、要注意客が来店したことを示す情報を出力部25に表示させる。
図18は、入力部24兼出力部25であるタッチパネルの表示例を示す図である。この図18に示す例においては、「入口カメラ3」の撮像画像表示部において、要注意遊技者の顔の部分に囲みを付すと共に、要注意の文字が併せて表示されることにより、要注意客が来店したことが報知される。
ステップS312にて、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDが示す来店客が来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方を満たしたか否かを判定する。来店条件とは、遊技履歴テーブルに登録される各遊技者の来店回数に関する条件であり、例えば来店回数が50回以上であることが条件として設定される。遊技履歴条件は、遊技履歴テーブルに登録される各遊技者の遊技履歴に関する条件であり、例えば使用金額の合計が10万円以上や、大当り回数の合計が100回以上等が条件として設定される。来店条件及び遊技履歴条件の具体的な内容は特に限定されるものではなく、遊技場にとって優良な顧客を判別するために、遊技場が適宜な条件を設定すればよい。来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方が満たされたと判定した場合には(ステップS312にてYES)、処理はステップS314へと移される。もしそうでないと(ステップS312にてNO)、処理はステップS326へと移される。
ステップS314にて、CPU21は、入出力インターフェイス22を介して出力部25であるディスプレイに制御信号を出力することにより、来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方を満たす客が来店したことを示す情報を出力部25に表示させる。例えば、図18に示す例においては、「入口カメラ2」の撮像画像表示部において、常連者の顔の部分に囲みを付すと共に、常連客の文字が併せて表示されることにより、優良顧客が来店したことが報知される。
ステップS354にて、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域を参照することにより、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDが、年齢確認が必要な客の顔データFDであることを示す情報に対応付けて記憶された顔データFDと同一の人物を示すか否か(即ち要確認顔データとして登録されているか否か)を判定する。このステップS354にて、CPU21は、適正年齢登録判定手段として機能するものであり、該ステップS354の判定は、撮像装置(入口カメラ60a)により撮像された遊技者の顔画像データが適正年齢遊技者登録手段(当日来店者テーブルM2)に登録されているか否かを判定するのに等しい。なぜならば、後述するように、図13のステップS316で要確認顔データとして登録され、ステップS322でNOと判定されると、ステップS324に進まず(即ち要確認顔データとしての登録が削除されず)、かつ図14のステップS328に進まない(即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日来店者テーブルM2に登録されない)ため、要確認顔データとして登録されている(YES)からであり、逆にステップS316で要確認顔データとして登録され、ステップS322でYESと判定されると、ステップS324に進み(即ち要確認顔データとしての登録が削除され)、かつ図14のステップS328に進む(即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日来店者テーブルM2に登録される)ため、要確認顔データとして登録されていない(NO)からである。同一の人物を示す(即ち要確認顔データとして登録されている=適正年齢遊技者の顔画像データが当日来店者テーブルM2に登録されていない)と判定した場合には(ステップS354にてYES)、処理はステップS358へと移される。もしそうでない(即ち要確認顔データとして登録されていない=適正年齢遊技者の顔画像データが当日来店者テーブルM2に登録されている)と(ステップS354にてNO)、処理はステップS316へと移される。
ステップS316にて、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDに対応付けて、年齢確認が必要な客の顔データFDであることを示す情報をメモリ23に記憶させる。
ステップS318にて、CPU21は、入出力インターフェイス22を介して出力部25であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な客が来店したことを示す情報を出力部25に表示させる。例えば、図18に示す例においては、「入口カメラ1」の撮像画像表示部において、要確認遊技者の顔の部分に囲みを付すと共に、未成年の文字が併せて表示されることにより、年齢確認の必要な要確認客が来店したことが報知される。
ステップS320にて、CPU21は、年齢確認の結果が得られたか否かを判定する。具体的には、年齢確認を行った店員の所持するインカム70から送信されてくる年齢確認結果を示す情報を通信インターフェイス26を介して受信するか、あるいは図18に示す表示画面上において、年齢OKボタン110あるいは年齢NGボタン112が操作されることにより、操作されたボタンに応じた年齢確認を示す情報を入力部24が受け付けたときに、CPU21は、年齢確認の結果が得られたと判定する。ここでの入力部24は、適正年齢遊技者受付手段として機能するものである。年齢確認の結果が得られたと判定した場合には(ステップS320にてYES)、処理はステップS322へと移される。もしそうでないと(ステップS320にてNO)、処理はステップS320へと戻される。
ステップS322にて、CPU21は、ステップS320で受け付けた確認結果を示す情報が、制限年齢を満たす旨を示すものであるか否か、つまりは、要確認遊技者に対して店員が年齢確認をした結果、制限年齢を満たしていたか否かを判定する。制限年齢を満たしている旨の情報であったと判定した場合には(ステップS322にてYES)、処理はステップS324へと移される。もしそうでないと(ステップS322にてNO)、CPU21がメモリ23の一時記憶領域から顔データFDを削除した上で、処理は終了する。つまり、年齢確認の結果、制限年齢を満たしていなかった遊技者の顔データは、当日来店者テーブルM2にも過去来店者テーブルM4にも登録されることなく削除されるため、当該遊技者が再度来店した場合には、ステップS306にてNOと判定され、ステップS318で再度報知が行われることになる。
ステップS324にて、CPU21は、年齢確認が必要な客の顔データFDであることを示す情報をメモリ23の一時記憶領域から削除して、処理はステップS326へと移される。
ステップS358にて、CPU21は、不適正年齢遊技者報知処理手段として機能し、店員が所持するインカム70に対して、当該遊技者を撮像した入口カメラ60aのカメラIDを示す音声情報を送信する処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理として行う。これにより、インカム70を所持する店員は、年齢確認が必要な遊技者の位置を容易に知ることができる。またこれに併せて、入出力インターフェイス22を介して出力部25であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な遊技者の位置(入口カメラ60aのカメラID)を出力部25に表示させる処理を不適正年齢遊技者報知処理として行ってもよい。そしてステップS359にて、CPU21は、当該遊技者を撮像した入口カメラ60aのカメラIDに対応付けてカメラ管理テーブルTB4で記憶している不適正年齢遊技者報知処理の報知回数を1つ加算更新して、処理を終了する。つまり顔データに基づいて推定された年齢が制限年齢未満の遊技者(即ち不適正年齢遊技者及び童顔の遊技者)については、初回の来店時と、2回目以降の来店時において童顔の遊技者として登録されていない(即ち要確認顔データとして登録されている)ときに、不適正年齢遊技者報知処理が行われるが、初回の来店時に童顔の遊技者として登録されれば(即ち要確認顔データとして登録が削除されていれば)、不適正年齢遊技者報知処理は行われない。
図14に進み、ステップS326にて、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDと当日来店者テーブルM2に含まれた正面顔データFDDiのいずれかとが一致するか否かを判定する。これにより、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDがこの日来店済みの客の顔を示すか否かをCPU21が判定することとなる。メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDと当日来店者テーブルM2に含まれた正面顔データFDDiのいずれかとが一致すると判定した場合には(ステップS326にてYES)、処理は終了する。もしそうでないと(ステップS326にてNO)、処理はステップS328へと移される。
ステップS328にて、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDを当日来店者テーブルM2に含まれる正面顔データFDDiに追加する。つまり、本実施形態においては、当該顔データの遊技者が当日において来店した旨を特定可能な来店済み情報として、当該遊技者の顔データ自体を当日来店者テーブルに登録する。また、この当日来店者テーブルへの顔データの登録は、ステップS316にて要確認報知の対象となった遊技者のうち、S320及びS322において、制限年齢を満たしている旨の確認結果を受け付けた(つまりは、当該顔データについて、制限年齢を満たしている適性年齢遊技者である旨の入力を受け付けた)遊技者の顔画像のみを対象とする。当日来店者テーブルM2に基づいて更新される過去来店者テーブルM4についても、適正年齢遊技者の顔データのみが登録されることとなる。また、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された年齢確認の結果を示す情報に基づいて、当日来店者テーブルM2に追加された正面顔データFDDi(即ち、ステップS300にてメモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFD)に対応付けて、童顔フラグCFiを当日来店者テーブルM2に追加する。ここでの当日来店者テーブルM2は、適正年齢遊技者登録手段として機能するものである。
ステップS330にて、CPU21は、既来店判定手段として機能し、当日来店者テーブルM2にステップS328にて追加された正面顔データFDDiが過去来店者テーブルM4に含まれた正面顔データFDDiのいずれかに一致するか否かを判定する。これにより、当日来店者テーブルM2にステップS328にて追加された正面顔データFDDiがリピータ(過去に遊技場に来店したことがある客)の顔を示すか否かが判定される。ここでの過去来店者テーブルM4は、既来店者登録手段として機能するものである。当日来店者テーブルM2に追加された正面顔データFDDiが過去来店者テーブルM4に含まれた正面顔データFDDiのいずれかに一致すると判定した場合には(ステップS330にてYES)、処理はステップS332へと移される。もしそうでないと(ステップS330にてNO)、処理はステップS336へと移される。
ステップS332にて、CPU21は、実来店者集計手段として機能し、来店者数テーブルTB1が含むリピータの数と合計とを「1」増加させることにより、営業当日における既来店者の実来店者数と全体の実来店者数とを集計する。
ステップS334にて、CPU21は、遊技履歴テーブルTB2iのうち当日来店者テーブルM2に追加された正面顔データFDDiを含むものにおける、来店回数の値を「1」増加させる。併せて、CPU21は、当日来店者テーブルM2に追加された正面顔データFDDiを含む遊技履歴テーブルTB2iに、計時部28が計時した来店日を示す情報(図10において「年月日」を示す情報)を追加する。
ステップS336にて、CPU21は、実来店者集計手段として機能し、来店者数テーブルTB1が含む一見客の数と合計とを「1」増加させることにより、営業当日における新規来店者の実来店者数と全体の実来店者数とを集計する。
ステップS338にて、CPU21は、遊技履歴テーブルTB2iを追加する。追加される遊技履歴テーブルTB2iには、計時部28が計時した来店日を示す情報(図10において「年月日」を示す情報)が含まれる。
ステップS340にて、CPU21は、ステップS338にて作成された遊技履歴テーブルTB2iに、当日来店者テーブルM2に追加された正面顔データFDDiと来店回数が1回であることを示す情報とを追加する。それらの情報が追加されると、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域から顔データFDを削除する。
図15〜図16を参照して、顧客管理サーバ20で実行されるプログラムは、7台の場内カメラ60bのそれぞれについて、以下のような場内カメラ処理を実行する。
ステップS350aにて、CPU21は、前記ステップS300aと同様に遊技者判定手段として機能し、場内カメラ60bにより店舗への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する。遊技者の画像が撮像されたと判定した場合には(ステップS350aにてYES)、処理はステップS350bへと移される。もしそうでないと(ステップS350aにてNO)、処理はステップS350aへと戻される。
ステップS350bにて、画像信号処理部27は、顔データFDをCPU21に出力し、CPU21は、その顔データFDをメモリ23の図示しない一時記憶領域に記憶させる。ステップS350cにて、CPU21は、前記ステップS300cと同様に顔判定手段として機能し、遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する。顔が認識できないと判定した場合には(ステップS350cにてNO)、処理はステップS350dへと移される。もしそうでないと(ステップS350cにてYES)、処理はステップS352へと移される。
ステップS350dにて、CPU21は、カメラ管理テーブルTB4の記憶内容に基づいて、当該場内カメラ60bと同一グループの他の場内カメラ60bが有るか否かを判定する。他の場内カメラ60bが有ると判定した場合には(ステップS350dでYES)、処理はステップS350eへと移される。もしそうでないと(ステップS350dでNO)、処理はステップS350gへと移される。
ステップS350eにて、CPU21は、当該他の場内カメラ60bにより撮像された遊技者の画像から抽出した顔データFDをメモリ23の図示しない一時記憶領域に記憶させる。ステップS350fにて、CPU21は、前記ステップS300cと同様に顔判定手段として機能し、遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する。顔が認識できないと判定した場合には(ステップS350fにてNO)、処理はステップS350gへと移される。もしそうでないと(ステップS350fにてYES)、処理はステップS352へと移される。
ステップS350gにて、CPU21は、通信インターフェイス26がステップS350aにて受信した場内カメラ60bのカメラIDと該場内カメラ60bの撮像画像における顔データFDが示す顔の位置とに基づいて、遊技者が操作する遊技機30、具体的には当該遊技機30の台番号を特定する。また、顧客管理サーバ20は、各遊技機30の台番号に対応付けて当該遊技機30に併設されるカード処理装置40のカード処理装置識別情報(ユニットID)を記憶しており、CPU21は、その記憶に基づいて、前記特定した台番号に対応するユニットIDを特定する。カード処理装置40のユニットIDが特定されると、CPU21は、顔データFDとカード処理装置40のユニットIDとを、メモリ23の図示しない一時記憶領域に互いに対応付けて記憶させる。
ステップS350hにて、CPU21は、非認識者報知処理手段として機能し、遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理を行う。具体的には、遊技者の顔が認識できなかった旨を、メモリ23の一時記憶領域に記憶したユニットIDと共に、入力部24兼出力部25であるタッチパネルに表示し、かつインカム70に送信する処理を、非認識者報知処理として行う。これにより、インカム70を所持する店員は、顔が認識できなかった遊技者の位置を容易に知ることができる。そしてステップS350iにて、CPU21は、当該遊技者を撮像した場内カメラ60bのカメラID(同一グループの他の場内カメラ60bが有る場合には当該同一グループに属する2台の場内カメラ60bのカメラID)に対応付けてカメラ管理テーブルTB4で記憶している非認識者報知処理の報知回数を1つ加算更新して、処理を終了する。
ステップS352にて、CPU21は、前記ステップS350gと同様にして、顔データFDとカード処理装置40のユニットIDとを、メモリ23の図示しない一時記憶領域に互いに対応付けて記憶させる。
ステップS354にて、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域を参照することにより、ステップS352にてメモリ23に記憶された顔データFDが、年齢確認が必要な客の顔データFDであることを示す情報に対応付けて記憶された顔データFDと同一の人物を示すか否か(即ち要確認顔データとして登録されているか否か)を判定する。このステップS354にて、CPU21は、適正年齢登録判定手段として機能するものであり、該ステップS354の判定は、撮像装置(入口カメラ60a)により撮像された遊技者の顔画像データが適正年齢遊技者登録手段(当日来店者テーブルM2)に登録されているか否かを判定するのに等しい。なぜならば、前述の如く、図13のステップS316で要確認顔データとして登録され、ステップS322でNOと判定されると、ステップS324に進まず(即ち要確認顔データとしての登録が削除されず)、かつ図14のステップS328に進まない(即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日来店者テーブルM2に登録されない)ため、要確認顔データとして登録されている(YES)からであり、逆にステップS316で要確認顔データとして登録され、ステップS322でYESと判定されると、ステップS324に進み(即ち要確認顔データとしての登録が削除され)、かつ図14のステップS328に進む(即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日来店者テーブルM2に登録される)ため、要確認顔データとして登録されていない(NO)からである。同一の人物を示す(即ち要確認顔データとして登録されている=適正年齢遊技者の顔画像データが当日来店者テーブルM2に登録されていない)と判定した場合には(ステップS354にてYES)、処理はステップS356へと移される。もしそうでない(即ち要確認顔データとして登録されていない=適正年齢遊技者の顔画像データが当日来店者テーブルM2に登録されている)と(ステップS354にてNO)、処理はステップS360へと移される。
ステップS356にて、CPU21は、不適正年齢遊技者報知処理手段として機能し、通信インターフェイス26に、ステップS352にて特定されたカード処理装置40に隣接して設けられた呼出ランプ50へ宛てて、所定のランプを点灯するよう指示する旨の信号を送信させる処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理として行う。これにより、その呼出ランプ50が点灯するので、年齢確認が必要な遊技者の位置を遊技場の店員は容易に知ることができる。
ステップS358にて、CPU21は、不適正年齢遊技者報知処理手段として機能し、店員が所持するインカム70に対してステップS352にて特定された台番号又はユニットIDを示す音声情報を送信する処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理として行う。これにより、インカム70を所持する店員は、年齢確認が必要な遊技者の位置を容易に知ることができる。またこれに併せて、入出力インターフェイス22を介して出力部25であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な遊技者の位置(台番号又はユニットID)を出力部25に表示させる処理を不適正年齢遊技者報知処理として行ってもよい。そしてステップS359にて、CPU21は、当該遊技者を撮像した場内カメラ60bのカメラID(同一グループの他の場内カメラ60bが有る場合には当該同一グループに属する2台の場内カメラ60bのカメラID)に対応付けてカメラ管理テーブルTB4で記憶している不適正年齢遊技者報知処理の報知回数を1つ加算更新して、処理を終了する。
ステップS360にて、CPU21は、当日来店者テーブルM2にカード処理装置40の識別情報を追加して、処理を終了する。そのカード処理装置40の識別情報は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された際に対応付けられた顔データFDと同一の遊技者の正面顔データFDDiに対応付けられる。
図17を参照して、顧客管理サーバ20で実行されるプログラムは、カード処理装置40からの情報の受信及び登録に関し、以下のような制御を実行する。
ステップS370にて、CPU21は、カード処理装置40のいずれかから遊技者の会員ID(会員登録手続を行った者に対して遊技場が発行する会員カードの識別番号)とカード処理装置40自身の識別情報(ユニットID)とを通信インターフェイス26が受信したか否かを判定する。それらを受信したと判定した場合には(ステップS370にてYES)、処理はステップS372へと移される。もしそうでないと(ステップS370にてNO)、処理はステップS376へと移される。
ステップS372にて、CPU21は、通信インターフェイス26がステップS370にて受信した会員IDが、メモリ23に記憶された遊技履歴テーブルTB2iのいずれかに含まれているか否かを判定する。会員IDが含まれていると判定した場合には(ステップS372にてYES)、処理はステップS370へと移される。もしそうでないと(ステップS372にてNO)、処理はステップS374へと移される。
ステップS374にて、CPU21は、ステップS370にて受信したユニットIDに対応付けて当日来店者テーブルM2に登録されている顔データと、受信した会員IDとを対応付けて、遊技履歴テーブルTB2iに登録して、処理を終了する。具体的には、当該顔データが遊技履歴テーブルTB2iに既に登録されていれば、その既に登録されている顔データに対応付けて会員IDを登録する。一方、当該顔データが遊技履歴テーブルTB2iに未だ登録されていなければ、遊技履歴テーブルTB2iを追加し、追加した遊技履歴テーブルTB2iには、通信インターフェイス26がステップS370にて受信した会員IDと、計時部28が計時した来店日を示す情報(図10において「年月日」を示す情報)と、来店回数が1回であることを示す情報と、顔データとが登録される。ここで、顔データとしては、入口カメラ60aが撮像した結果得られた顔データFDを正面顔データFDDiとして登録すると共に、場内カメラ60bが撮像した結果得られた顔データFDを横顔データFDSiとして登録する。
ステップS376にて、CPU21は、前述したカード処理装置40の遊技情報送信処理により送信された遊技情報(玉貸金額,賞球数,打込玉数,大当り回数)及びユニットIDを受信したか否かを判定する。遊技情報及びユニットIDを受信したと判定した場合には(ステップS376にてYES)、処理はステップS378へと移される。もしそうでないと(ステップS376にてNO)、処理はステップS370へと移される。
ステップS378にて、CPU21は、受信したユニットIDに対応付けて当日来店者テーブルに登録されている顔データを遊技履歴テーブルTB2iにおいて検索し、当該顔データに対応する遊技履歴を更新する。具体的には、遊技履歴のうち、使用金額を前記受信した玉貸金額分だけ加算更新し、獲得玉数を前記受信した賞球数と打込玉数の差数分だけ加算更新し、大当り回数を前記受信した大当り回数分だけ加算更新する。
最後に、図18を参照して、出力部25に表示される表示画面を説明する。該表示画面には、各入口カメラ60aの撮像画像が表示されると共に、その撮像画像上において前述したような各種の報知画像が表示されている。また、その右端部には、要確認である旨が表示されている遊技者が、年齢確認の結果、制限年齢を満たしていない場合に操作される「年齢OK」ボタン110と、制限年齢を満たしていなかった場合に操作される「年齢NG」ボタン112とが設けられると共に、その下部には「カメラ切替」ボタン114が設けられている。この「カメラ切替」ボタン114が操作されると、表示される撮像画像が入口カメラ60aのものから、場内カメラ60bの撮像画像に切り替わる。また、各撮像画像上において、店員が遊技者を指定する操作を行うと、当該指定された遊技者の顔画像に一致する顔データが遊技履歴テーブルから検索され、その顔データに対応付けて登録されている遊技履歴(使用金額,獲得玉数,及び大当り回数)及び来店回数が表示画面上に併せて表示され、この表示内容を確認することで、常連客等の来店を迅速に判定できる。
なお、図示しないが、当日の営業終了後に報知回数確認モードを起動すると、カメラ管理テーブルTB4において撮像装置毎に管理されている報知回数が表示されると共に、該報知回数が所定回数(例えば10回)に達した撮像装置が報知される。これによれば、撮像画像に基づいて非認識者報知処理及び不適正年齢遊技者報知処理を行った報知回数が所定回数に達した撮像装置が報知されるので、例えば該撮像装置の不具合(取付角度やレンズの汚れ等)を修正することができる。即ち報知回数が著しく多いものについては、撮像装置の不具合が考えられるため、これを報知することとしたものである。なお報知回数は、報知回数確認モードの終了後にゼロクリアされる。また所定回数は、例えば報知回数の平均値+αの回数としてもよい。
以上の実施の形態の特徴点の効果を列挙すると以下の通りである。
(1) 本実施の形態における店舗用システムは、入口カメラ60aと場内カメラ60bとが撮像により得た遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定し、顔が認識できなければ、当該遊技者の顔が認識できなかった旨の非認識者報知処理を行う。これにより、遊技場は当該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。
(2) 本実施の形態における店舗用システムは、入口カメラ60aと場内カメラ60bとが撮像により得た遊技者の顔画像に基づいて、当該遊技者の年齢を推定し、年齢が推定されると、制限年齢を満たさないと判定された遊技者が過去に来店したことがあるか否かを判定し、来店したことがなければ、年齢確認が必要である旨の不適正年齢遊技者報知処理を行う。これにより、年齢確認が実施されるのは、制限年齢を満たさないと判定された遊技者のうち来店歴がない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、リピータに対して何度も年齢確認を行うことがなくなる。リピータに対して何度も年齢確認を行うことがないので、遊技客に不快感を与えることもない。
(3) 本実施の形態における店舗用システムは、場内カメラ60bによる撮像画像に基づいて遊技者位置を特定し、その位置を報知するので、遊技場は、顔が認識できなかった遊技者や制限年齢に達していないと推定される遊技者を容易に特定できる。顔が認識できなかった遊技者や制限年齢に達していないと推定される遊技者が容易に特定されるので、迅速に退店を促したり年齢確認を実施できる。
(4) 本実施の形態における店舗用システムは、入口カメラ60aと場内カメラ60bとが撮像により得た画像に基づいて、遊技者が来店済みか否かを判定し、来店済みでなければ、来店者数を加算更新する。これにより、来店済みの人物が遊技場に出入りするたびに来店者数が増加するという事態は回避される。その結果、実来店者数を正確に集計できる。
(5) 本実施の形態における店舗用システムは、リピータについて、その来店回数を記憶する。これにより、リピータの来店が多いのか、一見客の来店が多いのか、容易に知ることができる。
(6) 本実施の形態における店舗用システムは、リピータそれぞれについて、来店回数を記憶する。これにより、店は、リピータそれぞれについて、何度来店しているのか容易に知ることができる。それを容易に知ることができるので、来店回数が多いリピータに対してコーヒーを出す等の来店回数に応じたサービスの提供が可能となる。
(7)本実施の形態における店舗用システムは、リピータそれぞれについて、遊技履歴を記憶する。これにより、既来店者それぞれについて遊技履歴を容易に知ることができる。それを容易に知ることができるので、たとえば使用金額が一定値を超えたリピータに対して景品を贈呈する等の遊技履歴に応じたサービスの提供が可能となる。
(8)本実施の形態における店舗用システムは、来店客それぞれについて、来店回数や遊技履歴(どちらか一方のみでもよく、双方であっても良い)を表示する。これにより、所定の要件を満たす遊技者でなくても、遊技者の来店回数又は遊技履歴を来店時点で把握し、迅速な対応が可能となる。
(9)本実施の形態における店舗用システムは、来店回数又は遊技履歴が予め定められた報知条件を満たしている遊技者が来店すると、そのことが報知される。これにより、来店回数又は遊技履歴が報知条件を満たしている遊技者を迅速に把握し対応が可能となる。
(10)本実施の形態における店舗用システムは、遊技者の顔画像データと識別情報とを対応付けて管理しているので、記録媒体の識別情報に基づいて遊技者の顔を特定することができる。また、会員登録時に顔画像の撮影等の手間をかけることなく、遊技者の顔画像データと識別情報とを対応付けることができる。
(11) 本実施の形態における店舗用システムは、遊技者が要報知遊技者か否かを判定する。これにより、要報知遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、遊技場は要報知遊技者に応じた対応(例えば店員の監視をつける等)をとることができる。
(12) 本実施の形態における店舗用システムは、同一グループに属する一の場内カメラ60bの撮像画像から遊技者の顔が認識できなければ、当該グループに属する他の場内カメラ60bの撮像画像から遊技者の顔を認識する。これにより、該認識の精度を高めることができる。
(13) 本実施の形態における店舗用システムは、非認識者報知処理や不適正年齢遊技者報知処理(どちらか一方のみでもよく、双方であっても良い)を行った報知回数が所定回数に達した撮像装置を報知する。これにより、例えば該撮像装置の不具合(取付角度やレンズの汚れ等)を修正することができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る店舗用システムについて説明する。
本実施の形態に係る店舗用システムのハードウェア構成については、前述の第1の実施の形態と同じであり、それらについての機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さず、以下においては、第1の実施の形態と異なる入口カメラ処理及び場内カメラ処理について説明する。なお、本実施の形態の当日来店者テーブルM2及び過去来店者テーブルM4には、童顔フラグCDiは記憶されない。
図19を参照して、顧客管理サーバ20で実行されるプログラムは、3台の入口カメラ60aのそれぞれについて、以下のような入口カメラ処理を実行する。ここで図19に示す処理のうち、ステップS300a〜ステップS300cの処理は、図12で説明した第1の実施の形態と同じであり、該ステップS300bに続くステップS308〜ステップS314の処理は、図13で説明した第1の実施の形態と同じであり、該ステップS314に続くステップS326〜ステップS340の処理は、図14で説明した第1の実施の形態と同じである。即ち、本実施の形態では、入口カメラ処理において、図12で説明したS300d〜S300eの処理と、図13で説明した第1の実施の形態のS302〜S306の処理,及びS316〜S324の処理を行わない。
図20〜図21を参照して、顧客管理サーバ20で実行されるプログラムは、7台の場内カメラ60bのそれぞれについて、以下のような場内カメラ処理を実行する。
ここで図20に示す処理のうち、ステップS350a〜ステップS350gの処理は、図15で説明した第1の実施の形態と同じであるが、ステップS350gの後、処理はステップS351aへと移される。
ステップS351aにて、CPU21は、前述したカード処理装置40における遊技情報送信処理により送信された遊技情報及びユニットIDを受信したか否かを判定すると共に、受信していないと判定した場合には、ステップS351bにて、カード処理装置40から会員ID及びユニットIDを受信したか否かを判定し、受信していないと判定した場合には、再びステップS351aに戻る。そして、ステップS351bで会員IDを受信する前に、ステップS351aで遊技情報を受信したと判定した場合、即ち顔が認識できないと判定された遊技者が会員カードを使用することなく遊技を開始したと判定した場合には(ステップS351aにてYES)、処理はステップS350hへと移される。もしそうでないと(ステップS351aにてNO)、処理はステップS351bへと移される。そして、ステップS351aで会員IDを受信したと判定した場合、即ち顔が認識できないと判定された遊技者が会員カードを使用して遊技を開始した場合には(ステップS351bにてYES)、処理を終了する。ステップS350h〜ステップS350iの処理は、図15で説明した第1の実施の形態と同じである。
また図21に示す処理のうち、ステップS352の処理は、図16で説明した第1の実施の形態と同じであるが、ステップS352の後、処理はステップS390へと移される。
ステップS390にて、CPU21は、年齢判定手段として機能し、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDが示す遊技者の年齢を推定する。
ステップS392にて、CPU21は、年齢判定手段として機能し、ステップS390にて推定された遊技者の年齢が制限年齢(本例では18歳)未満か否かを判定する。遊技者の年齢が制限年齢未満と判定した場合には(ステップS392にてYES)、処理はステップS394へと移される。もしそうでないと(ステップS392にてNO)、処理はステップS402へと移される。
ステップS394にて、CPU21は、前述したカード処理装置40における遊技情報送信処理により送信された遊技情報及びユニットIDを受信したか否かを判定すると共に、受信していないと判定した場合には、ステップS406にて、カード処理装置40から会員ID及びユニットIDを受信したか否かを判定し、受信していないと判定した場合には、再びステップS394に戻る。そして、ステップS406で会員IDを受信する前に、ステップS394で遊技情報を受信したと判定した場合、即ち制限年齢未満と判定された遊技客が会員カードを使用することなく遊技を開始したと判定した場合には(ステップS394にてYES)、処理はステップS396へと移される。もしそうでないと(ステップS394にてNO)、処理はステップS406へと移される。そして、ステップS406で会員IDを受信したと判定した場合、即ち制限年齢未満と判定された遊技客が会員カードを使用して遊技を開始した場合には(ステップS406にてYES)、処理はステップS402へと移される。
ステップS396にて、CPU21は、入出力インターフェイス22を介して出力部25であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な客が来店したことを示す情報を出力部25に表示させる。
さらにステップS356にて、CPU21は、不適正年齢遊技者報知処理手段として機能し、ステップS394で遊技情報と共に受信したユニットIDのカード処理装置40に隣接して設けられた呼出ランプ50へ宛てて、所定のランプを点灯するよう指示する旨の信号を送信させる処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理として行う。これにより、その呼出ランプ50が点灯するので、年齢確認が必要な遊技者の位置を遊技場の店員は容易に知ることができる。
さらにステップS358にて、CPU21は、不適正年齢遊技者報知処理手段として機能し、店員が所持するインカム70に対してステップS394で遊技情報と共に受信したユニットID(又は台番号)を示す音声情報を送信する処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理として行う。これにより、インカム70を所持する店員は、年齢確認が必要な遊技者の位置を容易に特定できる。
ステップS398にて、CPU21は、年齢確認の結果が得られたか否かを判定する。具体的には、年齢確認を行った店員の所持するインカム70から送信されてくる年齢確認結果を示す情報を通信インターフェイス26を介して受信するか、あるいは図18に示す表示画面上において、年齢OKボタン110あるいは年齢NGボタン112が操作されることにより、操作されたボタンに応じた年齢確認を示す情報を入力部24が受け付けたときに、CPU21は、年齢確認の結果が得られたと判定する。年齢確認の結果が得られたと判定した場合には(ステップS398にてYES)、処理はステップS400へと移される。もしそうでないと(ステップS398にてNO)、処理はステップS398へと戻される。
ステップS400にて、CPU21は、ステップS398で受け付けた確認結果を示す情報が、制限年齢を満たす旨を示すものであるか否か、つまりは、要確認遊技者に対して店員が年齢確認をした結果、制限年齢を満たしていたか否か判定する。制限年齢を満たしている旨の情報であったと判定した場合には(ステップS400にてYES)、処理はステップS402へと移される。もしそうでないと(ステップS400にてNO)、処理はステップS404へと移される。
ステップS402にて、CPU21は、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDを当日来店者テーブルM2に含まれる横顔データFDSiに追加する。併せて、CPU21は、ステップS394又はステップS406で受信したユニットIDを当日来店者テーブルM2に追加して、処理を終了する。
ステップS404にて、CPU21は、当日来店者テーブルM2のうち、メモリ23の一時記憶領域に記憶された顔データFDが示す遊技者に関するデータを削除すると共に、その遊技者についての遊技履歴テーブルTB2iを削除する。そしてステップS359にて、CPU21は、当該遊技者を撮像した場内カメラ60bのカメラID(同一グループの他の場内カメラ60bが有る場合には当該同一グループに属する2台の場内カメラ60bのカメラID)に対応付けてカメラ管理テーブルTB4で記憶している不適正年齢遊技者報知処理の報知回数を1つ加算更新して、処理を終了する。
以上の実施の形態の特徴点の効果を列挙すると以下の通りである。
なお第1の実施の形態における(3)〜(13)の特徴点の効果は、本実施の形態においても同じである。
(1) 本実施の形態における店舗用システムは、場内カメラ60bが撮像により得た遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定し、顔が認識できなければ、該遊技者の遊技開始を判定すると共に、会員IDを受信したか否かを判定し、会員IDを受信することなく遊技開始が判定されたことを条件として、当該遊技者の顔が認識できなかった旨の非認識者報知処理を行う。これにより、遊技場は当該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。また非認識者報知処理が実施されるのは、顔が認識できないと判定された遊技者のうち会員登録を行っていない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、会員登録すれば顔が認識できなかった遊技者として報知されることがなくなることを説明し、会員登録を促すことができる。
(2) 本実施の形態における店舗用システムは、場内カメラ60bが撮像により得た画像に基づいて、遊技者の年齢を推定し、年齢が推定されると、制限年齢を満たさないと判定された遊技者の遊技開始を判定すると共に、会員IDを受信したか否かを判定し、会員IDを受信することなく遊技開始が判定されたことを条件として、年齢確認が必要である旨の不適正年齢遊技者報知処理を行う。これにより、年齢確認が実施されるのは、制限年齢を満たさないと判定された遊技者のうち会員カードを使用しない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、年齢確認を経て会員登録を行った会員に対して何度も年齢確認を行うことがなくなる。会員に対して何度も年齢確認を行うことがないので、その会員に不快感を与えることもない。また年齢確認の結果、制限年齢を満たしている旨の確認が取れた遊技者に対して、会員登録すれば次回以降年齢確認を受けることがなくなることを説明し、会員登録を促すことができる。
以上説明した実施の形態における変形例や特徴点を列挙する。
本実施の形態の第1の変形例においては、ステップS322にて制限年齢以上の客の顔を示していないと判定された場合、通信インターフェイス26に対し、会員カードの受付を停止するための制御信号をカード処理装置40に送信させてもよい。通常の場合、制限年齢未満の客は会員カードを持っていないので、カード処理装置40会員カードの受付を停止する必要はない。しかしながら、正規の会員が所有する会員カードを盗んで使用することが考えられるとき、正規の会員と遊技場とが被害を被ることを防止するため、このような制御を行うことが望ましい。
本実施の形態の第2の変形例においては、ステップS356にて、CPU21は、呼出ランプ50へ宛てて報知指示信号を送信させることに代え、カード処理装置40へ宛てて報知指示信号を送信させてもよい。そして、報知指示信号を受信したカード処理装置40において、LCD48にて年齢確認が必要な旨を表示したり、当該遊技者の顔画像を表示させる報知処理を行ってもよい。
本実施の形態の第3の変形例においては、ステップS358にて、CPU21は、インカム70へ宛てて音声信号を送信させることに代え、店員に画像表示機能を有する端末装置を所持させ、当該端末装置に対して年齢確認が必要な遊技者の存在する台番号と顔画像とを送信するようにしてもよい。
本実施の形態2の変形例においては、ステップS351a又はステップS394にて、遊技情報を受信したか否かに基づき遊技が開始されたか否かを判定することに代え、ステップS350bにて顔データFDが抽出された時から所定時間経過したことに基づいて遊技開始と判定し、ステップS351b又はS406にて会員IDを受信する前に所定時間が経過したことに基づいて、ステップS350h又はステップS396以降に移行し報知処理が行われるようにしてもよい。
実施形態においては、顧客管理サーバ20の表示画面に表示されている撮像画像上において、年齢確認が必要である旨の報知が行われている遊技者の顔画像について、同画面上において適正年齢遊技者の顔画像である旨の入力を受け付けたが、これに限定されるものではなく、報知処理の対象となった遊技者の顔画像の一覧を表示し、その一覧の中から適正年齢遊技者の顔画像の指定を受け付けてもよい。
実施形態においては、報知装置としての呼出ランプ50が遊技機1台に対して1台設けられていたが、これに限定されるものではなく、遊技機複数台(例えば、2台)に対して1台の呼出ランプ50を設けてもよい。
実施形態においては、店としてパチンコ機やスロットマシン等の遊技機が設置される遊技場を例にとり鋭明したが、年齢制限が設けられている店であれば、どのような店であってもよく、例えば、ゲームセンターや競馬場、あるいは酒類が提供される飲食店であってもよい。
実施形態においては、図13に示す入口カメラ処理において、ステップS304において制限年齢未満と判定された遊技者についてのみステップS306にて当日来店者テーブル又は過去来店者テーブルに登録されているか否かが判定されたが、これに限定されるものではなく、例えば遊技者の顔データが当日来店者テーブル又は過去来店者テーブルに登録されているか否かをまず判定し、登録されていないと判定された場合に、制限年齢未満か否かを判定するようにしてもよい。
実施形態においては、遊技者が営業当日(遊技者数集計期間)に来店済みであることを特定可能な来店済み情報として、当該遊技者の顔画像データ自体を当日来店者テーブルに登録しているが、これに限定されるものではなく、例えば、過去来店者テーブルの各顔画像データに対応付けてIDを登線しておき、当日来店した遊技者については、該遊技者の顔画像データに対応するIDのみを来店済み情報として、当日来店者テーブルに登録してもよい。
実施形態においては、会員カードを受け付けて処理する記録媒体処理装置として、各遊技機に併設されるカード処理装置40が説明されているが、これに限定されず会員カードを受け付けて処理する装置であればよく、例えば遊技機設置島の端部等に設置され、会員カードを受け付けて、当該会員に対して情報を提供する情報提供装置であってもよい。
実施形態においては、顧客管理サーバにおける年齢確認が必要である旨の報知(ステップS316),要注意客が来店した旨の報知(ステップS310),及び常連客が来店した旨の報知(ステップS314)が、報知内容を表示することにより行われたが、これに限らず、例えば音声により報知が行われてもよいし、他の表示端末装置に報知信号を送信するようにしてもよい。
実施形態においては、入口カメラ60aで撮像された顔画像に基づいて、要確認顔データとして登録されると、その後場内カメラ60bで撮像されたときに、当該顔画像の遊技者が存在する遊技機の台番号(又はユニットID)が報知された。しかし、子供等の場合には、遊技機で遊技を行うことなく店内を動き回ることもあるので、入口カメラ60aで撮像され、年齢確認が必要と判定された遊技者については、その後各入口カメラ60a及び場内カメラ60bの撮像画像上で追跡し、当該遊技者の存在位置を常時報知するようにしてもよい。
実施形態においては、顔画像データにのみ基づいて年齢が推定されたが、これに限らず、例えば顔面像データに加えて、遊技者の身長や性別を撮像画像上で特定し、それらを加味して年齢を推定してもよい。
実施形態の当日来店者テーブル,過去来店者テーブル,及び遊技履歴テーブルにおいては、遊技者の顔データ(顔画像データ)として、正面顔データと横顔データの両方を登録しているが、いずれか一方のみを登録するようにしてもよい。
実施形態においては、来店者数として実来店者数のみを集計し、出力可能としているが、これに加えて延べ来店者数も集計し、出力可能としてもよい。具体的には、図14又は図19のステップS326における本日来店済みか否かの判定に先立って、ステップS330と同様にリピータであるか否かを判定するステップを追加し、リピータであると判定されれば、リピータの延べ来店者数を加算更新し、リピータでないと判定されれば、一見客の延べ来店者数を加算更新し、これらに併せて全体の延べ来店者数を加算更新すればよい。
実施形態においては、図11に示すように、場内カメラ60bのみが同一グループとして設定される例について説明したが、これに限らず、同一の入口を別角度から撮像する複数の入口カメラ60aを設けて、該複数の入口カメラ60aを同一グループとして設定し、同一グループに属する一の入口カメラ60aの撮像画像から遊技者の顔が認識できなければ、当該グループに属する他の入口カメラ60aの撮像画像から遊技者の顔を認識するようにして、該認識の精度を高めるようにしてもよい。
実施形態においては、図11に示すように、同一グループに属する撮像装置(場内カメラ60b)が2台である例について説明したが、これに限らず、同一グループに属する撮像装置は3台以上であってもよい。
実施形態においては、図14又は図19に示すように、遊技者数の集計を、入口カメラ60aの撮像画像に基づいて行う例について説明したが、これに限らず、遊技者数の集計を、場内カメラ60bの撮像画像に基づいて行うようにしてもよい。また、遊技者数の集計を、入口カメラ60a及び場内カメラ60bの両方の撮像画像に基づいて行うようにしてもよいが、ほとんどの場合には入口カメラ60aの撮像画像に基づいて遊技者数が集計されるので、該入口カメラ60aの撮像画像に基づいて集計されなかった(即ち入口カメラ60aで撮像されなかった)遊技者についてのみ、場内カメラ60bの撮像画像に基づいて遊技者数が集計されるように構成するのが好ましい。
実施形態においては、図15又は図20に示すように、同一グループに属する一の撮像装置(場内カメラ60b)で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できない(ステップS350cNO)場合に、当該同一グループに属する他の撮像装置で撮像された画像から遊技者の顔データを抽出して(ステップS350e)、該顔データから顔が認識できるか否かを判定する(ステップS350f)例について説明したが、これに限らず、ステップS350でYESと判定されるか否かに拘わらず、予め他の撮像装置で撮像された画像から遊技者の顔データを抽出して、該顔データから顔が認識できるか否かを判定しておき、ステップS350でYESと判定され、かつ他の撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できない場合に、処理がステップS350gに移されるようにしてもよい。
実施形態においては、図15又は図20に示すように、同一グループに属する一の撮像装置(場内カメラ60b)で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できず(ステップS350cでNO)、かつ当該同一グループに属する他の撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できない(ステップS350fでNO)に、当該同一グループに属する2台の撮像装置のカメラIDに対応付けてカメラ管理テーブルTB4で記憶している非認識者報知処理の報知回数を1つ加算更新する(ステップS350i)例について説明したが、これに限らず、一の撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できないが(ステップS350cでYES)、他の撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できる(ステップS350fでYES)場合に、非認識者報知処理は行わないが、顔が認識できないと判定した前記一の撮像装置のカメラIDに対応させて非認識者報知処理の報知回数のみを1つ加算更新するようにしてもよい。同様に、図16又は図21のステップS359でも、顔が認識できないと判定した前記一の撮像装置のカメラIDに対応させて不適正年齢遊技者報知処理の報知回数のみを1つ加算更新するようにしてもよい。
実施形態においては、図16のステップS354で、ステップS352にてメモリ23に記憶された顔データFDが、年齢確認が必要な客の顔データFDであることを示す情報に対応付けて記憶された顔データFD(即ち入口カメラ60aにより撮像された要確認顔データ)と同一の人物を示すか否かを判定する例について説明したが、これに限らず、図15のステップS350cでYESと判定されてから図16のステップS352に処理が移される間に、場内カメラ60bにより前記図13の処理を行って、該場内カメラ60bにより撮像された要確認顔データをメモリ23の一時記憶領域に記憶するように構成し、ステップS352にてメモリ23に記憶された顔データFDが、該場内カメラ60bにより撮像された要確認顔データと同一の人物を示すか否かを判定するようにしてもよく、これによれば、入口カメラ60aで要確認顔データを撮像できなかった場合であっても、場内カメラ60bで撮像された要確認顔データに基づいて処理を行うことができる。
実施形態においては、当日の営業終了後に報知回数確認モードを起動すると、カメラ管理テーブルTB4において撮像装置毎に管理されている報知回数が表示されると共に、該報知回数が所定回数(例えば10回)に達した撮像装置が報知される例について説明したが、これに限らず、報知回数が所定回数に達すると、当日の営業中であっても、報知が行われるようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
最後に、実施形態で説明した店舗用システムに含まれる他の発明について説明する。
特開2007−20653号公報は、カメラから画像データを取得し、取得した画像データから顔情報を取得し、取得した顔情報に基づいて来店者数を集計する顧客分析処理装置を開示する。
しかし、特開2007−20653号公報に開示された発明によると、来店者数の集計期間(例えば1営業日)に同一人が複数回来店した場合に、その都度来店者数の加算が行われるため、実来店者数を正確に集計できないという問題点がある。
これに対し、本実施形態に記載された発明は、以下のような構成を含む。
(1)店舗(例えば遊技場)に設けられ、該店舗に来店した遊技者を撮像する撮像装置(入口カメラ60a及び場内カメラ60b)と、該撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置(顧客管理サーバ20)と、を備える店舗用システムであって、
前記処理装置は、
前記撮像装置により前記遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する(ステップS300a、ステップS350a)遊技者判定手段(CPU21)と、
該遊技者判定手段により遊技者の画像が撮像されたと判定されたことを条件として、該遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する(ステップS300c、ステップS350c)顔判定手段(CPU21)と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理(ステップS300d、ステップS350g)を行う非認識者報知処理手段(CPU21)と、
前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像の遊技者が予め定められた遊技者数集計期間(例えば当日)に来店した旨を特定可能な来店済み情報を登録する(ステップS328)来店済み情報登録手段(メモリ23の当日来店者テーブルM2)と、
前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像の遊技者について前記来店済み情報が前記来店済み情報登録手段に登録されているか否かを判定する(ステップS326)来店判定手段(CPU21)と、
該来店判定手段により登録されていないと判定されたことを条件として、遊技者数を加算更新する(ステップS332、S336)実遊技者数集計手段(CPU21)と、を有する。
このような構成によれば、遊技者の顔が認識できなければ、その旨が報知されるので、店舗は該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。また遊技者の顔が認識できれば、当該顔画像の遊技者について来店済み情報が登録されているか否かを判定し、登録されていなければ、遊技者数が加算更新されるので、来店済みの人物が店舗に出入りするたびに遊技者数が加算されるという事態が回避され、その結果、実遊技者数を正確に集計できる。
(2)前記処理装置(顧客管理サーバ20)は、
前記遊技者数集計期間(例えば営業当日)よりも前の過去所定期間において来店した遊技者の顔画像データを登録する既来店者登録手段(メモリ23の過去来店者テーブルM4)と、
前記顔判定手段(CPU21)により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像データが前記既来店者登録手段に登録されているか否か判定する(ステップS330)既来店判定手段(CPU21)と、をさらに有し、
前記実遊技者数集計手段(CPU21)は、前記来店判定手段により来店済み情報が登録されていないと判定され、かつ前記既来店判定手段により顔画像データが登録されていると判定されたことを条件として、既遊技者数を加算更新する(ステップS332)一方、前記来店判定手段により来店済み情報が登録されていないと判定され、かつ前記既来店判定手段により顔画像データが登録されていないと判定されたことを条件として、新規遊技者数を加算更新する(ステップS336)。
このような構成によれば、顔が認識できた遊技者について、過去所定期間において来店した遊技者と判定されたか否かに応じて、既遊技者数と新規遊技者数とのうち一方が加算更新されるので、既遊技者の来店が多いのか、新規遊技者の来店が多いのかを、容易に知ることができる。
(3)前記処理装置(顧客管理サーバ20)は、
前記遊技者の顔画像データに対応付けて、当該遊技者の来店回数を管理する遊技者別来店回数管理手段(メモリ23の遊技履歴テーブルTB2i)と、
前記来店判定手段(CPU21)により来店済み情報が登録されていないと判定されたことを条件として、判定の対象となった遊技者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数を加算更新する(ステップS334)遊技者別来店回数集計手段(CPU21)と、をさらに有する。
このような構成によれば、各遊技者の来店回数を把握することができるので、例えば来店回数に応じたサービスの提供等が可能となる。
(4)前記処理装置(顧客管理サーバ20)は、
前記撮像装置(入口カメラ60a及び場内カメラ60b)の撮像画像を表示する表示手段(出力部25)と、
該表示手段に表示された撮像画像において、遊技者の指定を受け付ける遊技者指定手段(入力部24)と、をさらに有し、
該遊技者指定手段にて指定を受け付けた遊技者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数を前記表示手段に表示する。
このような構成によれば、遊技者の来店回数を来店時点で把握し、迅速な対応が可能となる。
(5)前記処理装置(顧客管理サーバ20)は、前記撮像装置(入口カメラ60a及び場内カメラ60b)により撮像された遊技者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数が予め定められた報知条件を満たしていることを条件として来店回数報知処理(ステップS312及びステップS314)を行う来店回数報知処理手段(CPU21)をさらに有する。
このような構成によれば、来店回数が予め定められた報知条件を満たしている遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、来店回数が報知条件を満たしている遊技者を迅速に把握し対応が可能となる。
(6)前記処理装置(顧客管理サーバ20)は、会員登録を行った会員に対して発行される記録媒体に記録され、当該会員を個々に識別するための識別情報(会員ID)に対応付けて、該会員に関する会員情報を管理する会員情報管理手段(メモリ23の会員情報テーブルTB3)をさらに有し、
前記撮像装置は、前記店舗内に設置され前記記録媒体を受け付けて処理する記録媒体処理装置(カード処理装置40)の周辺を撮像可能な撮像装置(場内カメラ60b)を含み、
前記処理装置は、前記記録媒体処理装置にて受け付けられた記録媒体の識別情報を受信したことに基づいて、前記撮像装置により撮像された該記録媒体を所有する遊技者の顔画像データと前記受信した識別情報とを対応付けて管理する(ステップS374)。
このような構成によれば、会員登録時に顔画像の撮影等の手間をかけることなく、遊技者の顔画像データと識別情報とを対応付けることができる。
(7)前記処理装置(顧客管理サーバ20)は、
前記撮像装置(入口カメラ60a)により撮像された顔画像のうち、要報知遊技者の顔画像の指定を受け付ける要報知遊技者受付手段(入力部24)と、
該要報知遊技者受付手段により指定を受け付けた要報知遊技者の顔画像データを登録する(ステップS328)ための要報知遊技者登録手段(CPU21)と、
前記撮像装置により撮像された遊技者の顔画像データが前記要報知遊技者登録手段に登録されているか否かを判定する(ステップS308)要報知登録判定手段(CPU21)と、
該要報知登録判定手段により遊技者の顔画像データが前記要報知遊技者登録手段に登録されていると判定されたことを条件として、要報知遊技者が来店した旨を報知するための処理(ステップS310)を行う要報知遊技者報知処理手段(CPU21)と、をさらに有する。
このような構成によれば、要報知遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、店舗は該要報知遊技者に応じた対応をとることができる。
(8)前記処理装置(顧客管理サーバ20)は、同一箇所を別角度から撮像する複数の前記撮像装置(場内カメラ60b)を同一グループとして記憶するグループ記憶手段(メモリ23のカメラ管理テーブルTB4)をさらに有し、
前記顔判定手段(CPU21)は、前記顔が認識できないと判定されたことに基づいて、当該顔画像を撮像した撮像装置と同一グループに属する他の撮像装置により撮像された遊技者の画像から当該遊技者の顔が認識できるか否かを判定する(ステップS350f)。
このような構成によれば、同一グループに属する複数の撮像装置による撮像画像から顔が認識できるか否かが判定されるので、該認識の精度を高めることができる。
(9)前記処理装置(顧客管理サーバ20)は、
前記非認識者報知処理を行った報知回数を、該非認識者報知処理の対象となった画像を撮像した前記撮像装置(入口カメラ60a及び場内カメラ60b)毎に記憶する報知回数記憶手段(メモリ23のカメラ管理テーブルTB4)と、
該記憶手段で記憶している報知回数が所定回数に達した撮像装置を報知するための処理を行う撮像装置報知処理手段(CPU21)と、をさらに有する。
このような構成によれば、撮像画像に基づいて非認識者報知処理を行った報知回数が所定回数に達した撮像装置が報知されるので、例えば該撮像装置の不具合(取付角度やレンズの汚れ等)を修正することができる。