JP4665380B2 - 計数不正検知システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばパチンコホール等の遊技場で価値媒体の価値数量を計数する際に発生する間違いや不正を防止するような計数不正検知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機やパチスロ機等の遊技機を備えた遊技場では、遊技者は遊技機で遊技して獲得した価値媒体(例えばパチンコ玉やメダル等の遊技媒体)を遊技中は通路に積み上げておき、遊技終了後に計数機で上記価値媒体を計数する。
【0003】
通常は遊技者が獲得した価値媒体を計数するのであるが、計数の際に偶然又は故意に他人の価値媒体や価値媒体と類似の媒体が混入する事態、あるいは、磁界や電気信号の影響により正確に計数できない事態が発生すると、遊技者が獲得した価値媒体の価値数量を誤って認識することとなる。
【0004】
このような事態を防止するため、計数機にカメラを備えた監視用カメラ付遊技機器(特許文献1参照)や、会員カードを利用して遊技機が払い出した価値媒体の価値数量と計数機で計数した価値数量とを比較して不正行為の有無を検知する不正防止システム(特許文献2参照)が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−280911号公報
【特許文献2】
特開2001−224830号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記監視用カメラ付遊技機器は、監視用カメラを通して係員(従業員)が常時監視している必要があり、係員に対する負担が大きかった。
また、上記不正防止システムは、確実に不正を防止するためには遊技を行う遊技者全員に会員カードの携帯を強制することとなり、遊技者に不便であり会員カードの携帯を嫌がる遊技者が離れる原因ともなっていた。
【0007】
この発明は、上述した問題に鑑み、会員カードの携帯を強要せず、また係員が常時目を凝らして監視せずとも計数機での不正や誤認を防止することができる計数不正検知システムを提案し、遊技場の被害を防止すると共に遊技者に快適な遊技環境を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、遊技者による遊技台の遊技操作を許容する操作手段、遊技結果に基づいて価値媒体を出力する価値媒体出力手段、及び前記遊技台を操作する遊技者の顔を撮影する遊技者撮影手段を有する遊技用装置と、前記撮影に基づく遊技者顔画像データとこの遊技者顔画像データに付与される遊技者コードとからなる遊技者データを記憶すると共に前記遊技者コードと前記遊技用装置が遊技者に対して出力した価値媒体の価値数量を有する遊技データと、前記遊技者コードによって関連付けて格納する記憶装置と、価値媒体の価値数量を計数する計数手段を有する計数装置とをデータの送受信が可能に接続し、前記計数装置で計数を行う計数者の顔を撮影する計数者撮影手段と、該計数者撮影手段での撮影に基づく計数者顔画像データと前記遊技者顔画像データとを比較して同一人物か顔認識する顔認識手段と、前記計数装置で計数を行う際に前記顔認識により前記計数者顔画像データと同一人物が前記記憶装置内の遊技者顔画像データに存在するか検索する検索手段と、該検索手段による検索結果に基づいて不正を検知する不正検知手段と、該不正を出力する不正出力手段とを備えた計数不正検知システムであることを特徴とする。
【0009】
前記操作手段は、利用者(遊技者や計数者)が片手(主に右手)で回転操作した回転角度をセンサで検知してパチンコ玉の射出強度を調整可能にするパチンコ機のハンドル装置や、利用者に押下されることで対応するリールの回転を停止するパチスロ機のストップボタン装置等、利用者の操作入力を許容する装置で構成することを含む。
【0010】
前記価値媒体は、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体で構成することを含む。なお、プリペイドカードとして利用するような磁気記憶媒体(磁気カード)やIC記憶媒体(ICカード、ICコイン)等、記憶媒体で構成しても良い。
【0011】
前記価値媒体出力手段は、上記価値媒体を払い出す出力装置で構成することを含む。
【0012】
前記遊技者撮影手段は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等、遊技者を撮影する装置で構成することを含む。
【0013】
前記遊技用装置は、パチンコ機やパチスロ機等の遊技機で構成する、該遊技機に台間機又は/及び台ランプを備えて構成する、あるいは、これらを備えた島で構成することを含む。
【0014】
前記遊技者顔画像データは、遊技者を撮影した遊技者画像データ、又は、遊技者を撮影した遊技者画像から特徴を割り出した遊技者特徴データで構成することを含む。
前記遊技データは、遊技媒体の払出数量、又は記憶媒体に書き込んだ価値数量等、遊技の結果遊技者が取得した価値の数量で構成することを含む。
【0015】
前記記憶装置は、ハードディスクやハードディスクを備えたコンピュータ等、データを記憶可能な装置で構成することを含む。また、該記憶装置は、遊技用装置や計数機と別個に構成する、あるいは、遊技用装置又は計数機に内蔵することも含む。
【0016】
前記計数手段は、前記遊技媒体の数量を計数するカウンタ装置、又は、前記記憶媒体が記憶しているデータから数量を読み取る記録媒体読取装置等、価値媒体で表される価値数量を取得する装置で構成することを含む。
【0017】
前記計数者撮影手段は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等、遊技台を操作する遊技者を撮影する装置で構成することを含む。
【0018】
前記計数者顔画像データは、価値媒体を計数する計数者を撮影した計数者画像データ、又は、計数者を撮影した計数者画像から特徴を割り出した計数者特徴データで構成することを含む。
【0019】
前記顔認識手段は、顔画像から特徴点(例えば眉、目、鼻、口の位置等)を割り出して特徴量を算出し、該特徴量の類似度によって認識する特徴認識処理を行う制御装置、又は、顔画像自体を比較して類似度によって認識する画像認識処理を行う制御装置等、顔から同一人物か否かを認識する装置で構成することを含む。
【0020】
前記検索手段は、上記顔認識手段による顔認識を使用して前記計数者顔画像データと同一人物が前記記憶装置内の遊技者顔画像データに存在するか検索する制御装置等、検索を実行する装置で構成することを含む。
【0021】
前記不正検知手段は、前記記憶装置内の遊技者顔画像データに計数者顔画像データと同一人物がいるか否かによって不正の有無を判定する制御装置、あるいは、これに加えて同一人物がいる場合に前記計数手段で計数した価値媒体の価値数量と前記遊技データに含まれている価値数量との差が所定誤差内に収まるか否かで不正の有無を判定する制御装置等、不正を検知する装置で構成することを含む。
【0022】
前記構成により、計数装置で価値媒体を計数する際に不正の有無を検知して出力することができ、不正による損害等から遊技場を保護することができる。
【0023】
この発明の態様として、前記不正検知手段を、前記計数者顔画像データと同一人物が前記記憶装置内の遊技者顔画像データに存在しない場合、あるいは、同一人物が存在するが、前記計数手段で計数した価値媒体の価値数量と前記遊技データに含まれている価値数量との差が所定誤差内に収まらない場合に、不正があったと判定する制御手段で形成することができる。
【0024】
前記所定誤差は、前記遊技者データに含まれている価値数量を基準として前記計数手段で計数した価値媒体の価値数量に許容する増減量、あるいは増加量で構成する等、所定の誤差で構成することを含む。
【0025】
前記制御手段は、CPU又はMPU等、制御処理を実行する装置で構成することを含む。
【0026】
前記構成により、例えば他人の価値媒体を計数手段に投入した場合など、遊技者が獲得した価値数量と計数している価値数量が一致しない場合に、不正として検知することができる。
【0027】
またこの発明の態様として、前記遊技用装置に、前記遊技者データと前記遊技データとを表示する表示手段を備えることができる。
前記表示手段は、液晶モニタ等、カラー若しくはモノクロの表示装置で構成することを含む。
【0028】
前記構成により、不正があったと検知した場合に、利用者が遊技用装置で遊技した事実等を証明することができる。従って、仮に顔認証で同一人物を別人と判定した場合であっても、利用者本人による証明で不正の誤認を解消することができる。
【0029】
またこの発明の態様として、前記遊技者撮影手段で遊技者の顔を撮影した後、該遊技者と同一人物が既に格納している遊技者顔画像データに存在しないか確認し、存在しなかった場合に前記遊技者の遊技者データを追加登録する自動登録手段を備えることができる。
【0030】
前記自動登録手段は、CPU又はMPU等、制御処理を実行する装置で構成することを含む。
前記構成により、同一人物の重複登録を防止して自動登録することができ、記憶装置に記憶するデータ量を少なくすると共に、前記検索手段での検索時間を短縮することができる。
【0031】
またこの発明の態様として、前記不正出力手段を、係員が使用する係員端末に備えた表示手段で形成し、該係員端末に備えた制御手段で実行する処理として、前記計数装置で計数を行う際に前記顔認識手段で顔認識した結果が同一人物か否かが不明確なグレー判定であった場合に、顔認識した前記計数者顔画像データと前記遊技者顔画像データとを前記表示手段に表示して係員に確認させるグレー判定確認処理を設定することができる。
【0032】
前記係員端末は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の端末で構成することを含む。
前記表示手段は、CRTモニタや液晶モニタ等、文字や画像を表示する装置で構成することを含む。
【0033】
前記制御手段は、CPU又はMPU等、制御処理を実行する装置で構成することを含む。
前記構成により、不正の有無が不明確であった場合に係員に通知することができ、該係員が目視で確認することができる。
【0034】
またこの発明の態様として、係員による前記計数手段での計数に際して前記不正検知手段による不正検知を実行しないように設定する不正検知解除手段を備えることができる。
【0035】
前記不正検知解除手段は、押下ボタンやスイッチ等で構成する入力装置等、不正検知を解除する装置で構成することを含む。
【0036】
前記構成により、係員がサービスで利用者の価値媒体の計数を手伝うような場合に、計数者として係員が撮影されて不正として検知されることを防止することができる。これにより、柔軟な運用ができる。
【0037】
またこの発明の態様として、前記遊技用装置を、前記操作手段及び価値媒体出力手段を備えた遊技機、台間機、及び台ランプで構成し、前記遊技者撮影手段を該遊技機、台間機、又は台ランプのいずれかに備えることができる。
これにより、従来の遊技機、台間機、台ランプであっても利用することができる。
【0038】
【発明の効果】
この発明により、計数装置で価値媒体を計数する際に不正の有無を検知して出力することができ、不正による損害等から遊技場を保護することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、図1に示すシステム構成図と共に、パチンコ機やパチスロ機を備えた遊技ホールに設置した計数不正監視システム1のシステム構成について説明する。
【0040】
遊技ホールには、関係者以外立ち入り禁止の店員監視室(店員控え室)を設置しており、該店員監視室内にホストコンピュータ(データ管理端末)2を設置する。
【0041】
遊技ホールには、前記ホストコンピュータ2とハブ(HUB)3を介して通信可能なように、複数の遊技用装置7と計数機8を設置する。
上記遊技用装置7は、台ランプ4、台間機5、及びパチンコ機6で構成する。
【0042】
このシステム構成により、遊技用装置7、及び計数機8はハブ3を介してホストコンピュータ2と通信することができる。
【0043】
次に、図2の遊技用装置7の正面図と共に、該遊技用装置7を構成する台ランプ4、台間機5、及びパチンコ機6の外観について説明する。
【0044】
前記台ランプ4は、正面中央に液晶モニタ13を備え、その右横にデジタルカメラ12を備える。なお、該デジタルカメラ12は手前斜め下を撮影方向として備えている。
【0045】
前記台間機5は、貨幣の入力を受け付ける貨幣投入口41a、投入金額等を表示する表示装置42、パチンコ玉数を記憶したICコイン(後述)の入力を受け付ける媒体投入口43a、現金投入により発行したICコインを視認可能位置に移動させて遊技者に確認させるICコイン発行確認部44a、返却ボタン44aの押下によりICコインを排出する媒体排出口44b、及び返却ボタン44cを備える。
【0046】
前記パチンコ機6は、上から順に略円形の遊技盤20、パチンコ玉の投入を受け付ける上皿22a、パチンコ玉を払い出す下皿25aを備えている。該下皿25aの右横には、利用者が回転操作してパチンコ玉の射出強度を調整するハンドル23aを備える。
【0047】
上記遊技盤20上には、4本の釘で構成する天釘20a、遊技画面を表示して大当たり等を利用者に通知する液晶モニタ21、入賞口24a、スタートチャッカ24b、及びアタッカ24cを備えている。
【0048】
以上の構成により、利用者はICコインを台間機5の媒体投入口43aに投入し、あるいは貨幣を台間機5の貨幣投入口41aに投入して、台間機5からパチンコ機6への電気信号送信によるパチンコ玉の払出を受け、該パチンコ玉がパチンコ機6に投入され、ハンドル23aを操作して遊技を行うことができる。
【0049】
該遊技が実行されるとパチンコ機6は、入賞口24aにパチンコ玉が入賞すると少量のパチンコ玉を払い出し、スタートチャッカ24bにパチンコ玉が入賞すると、液晶モニタ21の表示でスロット回転を行う。該スロット回転で同一模様が並ぶ大当たりになると、アタッカ24cを開放し、該アタッカ24cに入賞したパチンコ玉の数量に基づいて大量のパチンコ玉を下皿25aから払い出す。
【0050】
次に、図3に示す回路ブロック図と共に、台ランプ4の回路構成に付いて説明する。
台ランプ4を駆動制御する制御部14は、各種の制御処理、演算処理を実行するCPU15、各処理を行わせるためのプログラムを格納し不揮発性で書換え可能なフラッシュROM16、必要なデータを記憶し電源が断になると記憶情報が消去される揮発性のRAM17、各装置に対して入出力可能に接続するI/Oインタフェース18により構成している。
【0051】
また、前記制御部14に接続して、次の各装置を備える。
報知ランプ11は、制御部14の制御に従って、利用者による店員の呼出や大当たり時に点灯若しくは点滅するランプで構成する。
デジタルカメラ12は、制御部14の制御に従って、座席に着席している遊技者の顔を中心に撮影し、顔画像(遊技者顔画像)を静止画像で取得する。取得した顔画像は制御部14に送信する。
【0052】
液晶モニタ13は、制御部14の制御に従って、ホストコンピュータ2に格納している遊技者の顔画像や出玉数等を表示する。
電源装置19は、これらの各装置の駆動に必要な電力を供給する。
【0053】
以上の構成により、台ランプ4はパチンコ機6の遊技に従ったランプ点灯を行うと共に、遊技者の顔を撮影することができる。必要に応じて、撮影した遊技者の顔画像や、該顔画像の遊技者が当該台ランプ4に接続しているパチンコ機6に払い出させた出玉数を表示することができる。
【0054】
次に、図4に示す回路ブロック図と共に、パチンコ機6の回路構成について説明する。
パチンコ機6を駆動制御する制御部27は、各種の制御処理、演算処理を実行するCPU28、各処理を行わせるためのプログラムを格納し不揮発性で書換え可能なフラッシュROM29、必要なデータを記憶し電源が断になると記憶情報が消去される揮発性のRAM30、各装置に対して入出力可能に接続するI/Oインタフェース31により構成している。
【0055】
また、前記制御部27に接続して、次の各装置を備える。
液晶モニタ21は、制御部27の制御に従って、スロット表示や大当たり表示等、遊技に関する表示を行う。
【0056】
パチンコ玉射出装置22は、制御部27の制御に従った強度で、パチンコ玉を打ち出して遊技盤20(図2)へ送り出す。
射出強度調整装置23は、遊技者の操作に従って強度信号を制御部27に送信する。
【0057】
入賞検知センサ24は、パチンコ玉の通過を検知し、検知信号を制御部27に送信する。
パチンコ玉払出装置25は、制御部27の制御に従ってパチンコ玉を払い出す。
電源装置32は、これらの各装置の駆動に必要な電力を供給する。
【0058】
以上の構成により、パチンコ玉の受け入れと射出、入賞の検出、スロットの回転、スロット結果によるパチンコ玉の払出を実行することができる。
【0059】
次に、図5に示す回路ブロック図と共に、台間機5の回路構成について説明する。
台間機5を駆動制御する制御部49は、各種の制御処理、演算処理を実行するCPU50、各処理を行わせるためのプログラムを格納し不揮発性で書換え可能なフラッシュROM51、必要なデータを記憶し電源が断になると記憶情報が消去される揮発性のRAM52、各装置(台ランプ4、パチンコ機6等)に対して入出力可能に接続するI/Oインタフェース53により構成している。
【0060】
また、前記制御部49に接続して、次の各装置を備える。
貨幣処理装置41は、ICコインを発行するために貨幣投入口41a(図2)から投入された貨幣(紙幣又は/及び貨幣)の真偽判別、金種判別を実行し、真貨幣であればICコインの発行(ICコイン発行確認部44aへの移動)を許容し、偽貨幣と判定した時はこれを返却し、さらに、釣り銭を必要とするときは釣り銭処理を実行する。
【0061】
表示装置42は、操作案内、ICコインの発行についての投入金額や釣り銭、発行したICコインの有価価値など、発行についてプレーヤに通知するに必要なデータを表示する。
【0062】
ICコインリーダライタ43は、媒体投入口43a(図2)の内部で後述のICコイン発行処理装置44の読取り位置に設け、投入されたICコイン及び発行されるICコインに対して非接触状態でデータの送受信を行い、ICコインのデータの読取り及び書込みを実行する。
【0063】
ICコイン発行処理装置44は、貯留しているICコインを1枚ごとに繰出して放出する。
金額選択・取消しボタン45は、発行するICコインに付与する金額の選択、および発行の取消しの各操作をプレーヤに選択して行わせる。
電源装置54は、外部から供給される電力を動作電力に変換して、各装置に供給する。
【0064】
前述のように構成した台間機5で発行されるICコインは、データを記憶するエリアとして、データの書換え不可能なシステムエリアと、データの書換えが可能なデータエリアを備えており、各エリアには以下のデータを記憶する。
【0065】
前記システムエリアには、
ユニーク番号、ホール番号
を記憶する。
【0066】
前記データエリアには、
有価価値(金額又は度数)、日付(発行日)、当日IDコード、書込み回数、発行機番号、
を記憶する。
【0067】
これらのデータは、ICコインデータとしてハブ3を介してホストコンピュータ2に送信され、ホストコンピュータ2側ではこれを認証して登録し、さらに、このICコインデータを、データ送信を中継したハブ3に認証データとして登録して、この認証データを精算機(図示省略)でICコインを精算するとき、その認証処理に利用する。
【0068】
以上の回路構成により、台間機5は、ICコインリーダライタ43へのICコインの投入や貨幣の投入を受け付け、対応する数量のパチンコ玉を払い出すことができる。
【0069】
次に、図6に示す回路ブロック図と共に、計数機8の回路構成について説明する。
計数機8を駆動制御する制御部67は、各種の制御処理、演算処理を実行するCPU68、各処理を行わせるためのプログラムを格納し不揮発性で書換え可能なフラッシュROM69、必要なデータを記憶し電源が断になると記憶情報が消去される揮発性のRAM70、ハブ3を介してホストコンピュータ2と通信可能に接続する中継機用通信インタフェース71、各装置に対して入出力可能に接続するI/Oインタフェース72により構成している。
【0070】
また、前記制御部67に接続して、次の各装置を備える。
計数部61は、パチンコ玉を並べる整列部と整列後のパチンコ玉の通過を検知するセンサで構成し、投入されたパチンコ玉をカウントして制御部67に送信する。
【0071】
表示装置62は、制御部の制御に従って、計数したパチンコ玉の数量等を表示する。
【0072】
入力ボタン63は、計数した数量のリセット等の入力を受け付け、入力信号を制御部67に送信する。
【0073】
デジタルカメラ64は、制御部14の制御に従って、パチンコ玉を上記計数部61に投入する計数者の顔を中心に撮影し、顔画像(計数者顔画像)を静止画像で取得する。取得した顔画像は制御部67に送信する。
プリンタ65は、計数したパチンコ玉の数量等を印刷してレシートを発券する。
【0074】
解除信号受信装置(無線受信装置)65は、リモートコントローラで構成する解除信号送信装置(無線送信装置)65aで店員が不正検知を停止する不正検知解除信号を送信すると、該不正検知解除信号を受信して受信信号を制御部67に送信する。該受信信号は、不正検知を停止するトリガとなる。
【0075】
なお、本実施形態では不正検知解除信号を受信後の1回目の計数のみ不正検知を解除する構成とするが、リモートコントローラ66aを不正検知開始信号も送信可能に構成し、該不正検知開始信号を解除信号受信装置66が受信すると不正検知を再開する構成としても良い。
【0076】
電源装置73は、外部から供給される電力を動作電力に変換して、各装置に供給する。
【0077】
以上の回路構成により、計数機8はパチンコ玉を計数することができ、また不正を検知するために計数する利用者をデジタルカメラ64で撮影することができる。さらに、必要に応じて不正検知を停止することもできる。
【0078】
次に、図7に示す回路ブロック図と共に、ホストコンピュータ2の回路構成について説明する。
【0079】
ホストコンピュータ2を駆動制御する制御部87は、各種の制御処理、演算処理を実行するCPU88、各処理を行わせるためのプログラムを格納し不揮発性で書換え可能なROM89、必要なデータを記憶し電源が断になると記憶情報が消去される揮発性のRAM90、ハブ3を介して台間機5や計数機8と通信可能に接続する中継機用通信インタフェース91、各装置に対して入出力可能に接続するI/Oインタフェース92により構成している。
【0080】
また、前記制御部87に接続して、次の各装置を備える。
FDドライブ(記憶媒体読書装置)81は、制御部87の制御信号に従って、フレキシブルディスク(記憶媒体)に対してデータの読書きを実行し、読み取ったデータを制御部87に送信する。
【0081】
CDドライブ(記憶媒体読取装置)82は、制御部87の制御信号に従って、CD−ROM(記録媒体)に格納されているデータを読み取り、読み取ったデータを制御部87に送信する。
【0082】
マウス(座標入力装置)83は、店員の操作に従って、座標信号とクリック信号を制御部87に送信する。
【0083】
キーボード(キー入力装置)84は、店員に入力されたキーをキー信号として制御部87に送信する。
【0084】
CRTモニタ(表示装置)85は、制御部87の制御に従って、画像や文字を表示する。なお、後述する不正検知でグレー判定であった場合に、遊技者顔画像と計数者顔画像等を表示して店員に確認要請する画面も表示する。
【0085】
ハードディスク86は、ホストコンピュータ2で実行するプログラムや必要なデータを格納しており、図8のデータ構成図に示す遊技データ86a、及び図9のデータ構成図に示す遊技者データ86bも格納している。
【0086】
上記遊技データ86aは、図8のデータ構成図に示すように、遊技者コード、遊技開始時刻、遊技終了時刻、遊技時間、大当たり回数、確変回数、スタート回数、投入金額、及び出玉数で構成する。
【0087】
前記遊技者コードは、遊技者にホストコンピュータ2が遊技者登録処理(後述のステップs9)で自動的に割り与えた4桁の数値を格納する。
前記遊技開始時刻は、遊技を開始した時刻を格納する。
前記遊技終了時刻は、遊技を終了した時刻を格納する。
前記遊技時間は、遊技開始時刻から遊技終了時刻までの時間の長さを格納する。
【0088】
前記大当たり回数は、大当たりが発生した回数を格納する。
前記確変回数は、確率変動が発生した回数を格納する。
前記スタート回数は、パチンコ機6において遊技中にパチンコ玉がスタートチャッカ24bに入賞してスロットが回転した回数を格納する。
【0089】
前記投入金額は、台間機5に対して投入された金額を格納する。
前記出玉数は、遊技終了時に遊技者が保有しているパチンコ玉の数量を格納する。該出玉数は、入賞等により払い出したパチンコ玉の数量からプレイに使用されたパチンコ玉の数量を減算することで算出することができる。
【0090】
なお、このように構成する遊技データ86aは、パチンコ機6の台番号毎に別ファイルでハードディスク86に格納する。
【0091】
上記遊技者データ86bは、図9のデータ構成図に示すように、遊技者コードと遊技者顔画像で構成する。
該遊技者顔画像は、台ランプ4のデジタルカメラ12で撮影した遊技者の顔画像を格納する。
【0092】
図7に戻って、電源装置93は、外部から供給される電力を動作電力に変換して、各装置に供給する。
【0093】
以上の回路構成により、ホストコンピュータ2は遊技データ86a及び遊技者データ86bを管理することができる。また、グレー判定時等に不正がないか店員が監視することもできる。
【0094】
次に、図10の台ランプ4の制御部14とホストコンピュータ2の制御部87が実行する処理を示す処理フロー図と共に、遊技者の顔画像の登録と遊技内容の登録を行う遊技情報収集処理について説明する。
【0095】
台ランプ4の制御部14は、遊技者が着座した際の顔位置付近を撮影し(ステップn1)、遊技者が存在するか確認する処理を、存在が確認できるまで繰り返す(ステップn2)。この確認は、顔抽出が行えるか否か(後述のステップs2参照)を基準に存否を判断する。
【0096】
ここで、該撮影の際は、図11の側面図に示すように、座席103に座った遊技者はパチンコ機6の天釘20a(図2)を見上げて遊技するため、遊技者の視線102は台ランプ4に備えたデジタルカメラ12の方向に近くなる。従って、遊技者の顔全体を正面から撮影することができる。
【0097】
デジタルカメラ12は、斜め下の方向に撮影方向101を向けているため、利用者の顔がデジタルカメラ12に対して正面を向いているような状態で撮影することができる。
【0098】
なお、上記ステップn2では、撮影した画像のうち肌色が締める割合が所定割合以上であるか否か、あるいは、遊技者不在時の撮影画像を基準画像として記憶しておき該基準画像との不一致度が所定割合以上であるか否か等の方法により確認しても良い。
【0099】
図10に示した前記ステップn2で遊技者が存在していれば、遊技開始信号をホストコンピュータ2に送信し、遊技開始を通知する(ステップn3)。
また、前記ステップn1で撮影した遊技者の顔画像を遊技者顔画像データとしてホストコンピュータ2に送信する(ステップn4)。
【0100】
ホストコンピュータ2から顔認識の正否を示す顔認識正否信号を受信すると、台ランプ4の制御部14は、認識成功か否かを判断する(ステップn5)。認識不成功であれば再度撮影を実行し(ステップn6)、ステップn3にリターンして処理を繰り返す。なお、上記顔認識正否信号は、顔認識が成功していた場合には遊技者コード(図9)が含まれている。
【0101】
認識が成功していた場合には、定期的(所定時間経過毎)に顔位置を撮影し(ステップn7)、遊技者が不在となるまで該撮影を繰り返す(ステップn8)。
【0102】
遊技者が不在となれば、遊技終了信号を送信し(ステップn9)、処理を終了する。
【0103】
ホストコンピュータ2の制御部87は、前記ステップn3で送信された遊技開始信号を受信するまで待機する(ステップs1)。
【0104】
前記ステップn4で送信される遊技者顔画像データを受信すると、遊技者の顔位置のラフを抽出する顔抽出処理を実行する(ステップs2)。
【0105】
顔抽出が成功すると(ステップs3)、台ランプ4に顔画像認識成功信号を送信し(ステップs4)、顔抽出が失敗すると、台ランプ4に顔画像認識失敗信号を送信してステップs1にリターンする(ステップs5)。
【0106】
顔認識が成功した場合には、顔画像から顔特徴点を抽出し特徴量を計算する顔特徴詳細抽出を実行し、顔特徴を取得する(ステップs6)。なお、上記特徴点の抽出と前述した顔位置のラフの抽出には、グラフマッチングとガボールウェーブレットフィルタを使用し、上記特徴量の計算にはガボールウェーブレットフィルタを使用する。
【0107】
制御部87は、取得した顔特徴と、遊技者データ86bに登録されている全遊技者顔画像の顔特徴とを比較する(ステップs7)。なお、この実施形態では遊技者データ86bに登録されている遊技者顔画像から随時顔特徴を取得して比較するが、予め顔特徴を取得して顔画像と共に遊技者データ86bに登録しておいても良い。
【0108】
前記比較の結果、遊技者と同一人物と判定できる顔画像が登録済みであった場合はステップs10にスキップし(ステップs8)、そうでない場合は遊技者コードを割当て遊技者データ86bに遊技者顔画像と共に登録する(ステップs9)。
【0109】
制御部87は、台ランプ4にデータ送信を要求して遊技データ86aとして格納する遊技情報を収集し、遊技データ86aとして登録する(ステップs10)。
【0110】
前記ステップn9の遊技終了信号を受信するまで上記ステップs10を繰返し(ステップs11)、遊技終了信号を受信すると遊技データ86aに出玉登録を行う(ステップs12)。
【0111】
以上の動作により、ステップs7、s8で同一人物の重複登録を防止し遊技者の顔画像を遊技者データ86bとして効率よく自動登録することができる。このときの顔画像の撮影には、例えばアイリス認証で眼球をスキャナに近接させることや指紋認証で指をスキャナに押し付けるといった認証動作を利用者に強要する必要が無く、利用者の自然な動作の中で顔画像を自動登録することができる。さらに利用者は会員カードの携帯といった不便もないため、快適に遊技することができる。
【0112】
また、出玉数等で構成する遊技データ86aを登録することもできる。該遊技データ86aと前記遊技者データ86bとは遊技者コードでリンク(関連付け)されているため、特定の遊技者の全遊技データ86aを遊技者コードから参照し、前記遊技者が現在所有しているパチンコ玉数等を把握することも可能となる。
【0113】
次に、図12の計数機8の制御部67とホストコンピュータ2の制御部87が実行する処理を示す処理フロー図と共に、計数する計数者の顔画像を撮影し不正の有無を検知する不正検知処理を実行する。
【0114】
計数機8の制御部67は、パチンコ玉が計数部61に投入されて計数開始となるまで待機する(ステップp1)。
【0115】
計数を開始すると、図13の側面図に示すように、制御部67はデジタルカメラ64で計数者の顔位置を撮影する(ステップp2)。このとき、計数者は目で確認しつつパチンコ玉を上から流し込むように計数部61に投入するため、計数者の視線102は斜め下方向を向くこととなり、該視線102はデジタルカメラ64の方向に近くなる。計数機8には、デジタルカメラ64を撮影方向101が斜め上方を向くように備えているため、計数者の顔全体を正面から撮影することができる。
【0116】
制御部67は撮影した顔画像を顔画像データとしてホストコンピュータ2に送信し(ステップp3)、ホストコンピュータ2から顔認識の認識結果を受信する(ステップp4)。
【0117】
認識成功でなかった場合はステップp2にリターンして処理を繰返し、認識成功であった場合は(ステップp5)、解除信号受信装置66で不正検知解除信号を受信したか否かを判断する(ステップp6)。
【0118】
不正検知解除信号を受信していなかった場合はステップp8にスキップし、受信していた場合は不正検出無効フラグをONに設定する(ステップp7)。
【0119】
制御部67は、入力ボタン63でレシート発行が指示されるまで待機した後(ステップp8)、計数したパチンコ玉の計数値をホストコンピュータ2に送信する(ステップp9)。
【0120】
制御部67は、ホストコンピュータ2から上記計数値が正常か異常かを確認した計数値確認結果を受信し(ステップp10)、計数値が正常であった場合には(ステップp11)、レシートを発券する(ステップp12)。
【0121】
計数値が異常であった場合には、次に説明するエラー処理を実行する(ステップp13)。
【0122】
上記エラー処理は、図14の制御部67の動作を示す処理フロー図に示すように、まずマッチング度が90%以上(本人判定)であるか判別する(ステップv1)。
【0123】
ここで、マッチング度とは、前記ステップp4で受信した認識結果に含まれているものであり、計数者の計数者顔画像と遊技者データ86bの遊技者顔画像との一致度を示す指標である。
【0124】
マッチング度が90%以上であった場合には、計数機8の表示装置62にエラー表示を行い(ステップv2)、発券を一旦停止する(ステップv3)。
【0125】
店員によって入力ボタン63でエラー解除操作がされるまで待機した後(ステップv4)、ホストコンピュータ2に異常履歴を送信する(ステップv7)。
【0126】
制御部67はプリンタ65でレシートを発券する(ステップv8)。
【0127】
前記ステップv1でマッチング度が90%以下であった場合には、マッチング度が70%以上(グレー判定)であるか判定し(ステップv5)、70%以下であればステップv7にスキップする。
【0128】
70%以上であった場合は、ホストコンピュータ2に注意を促す注意信号を送信する(ステップv6)。なお、該注意信号には、マッチング度、遊技者顔画像、計数者顔画像が含まれている。
【0129】
ホストコンピュータ2は、前記ステップv6での注意信号を受信すると、該注意信号に含まれているマッチング度、遊技者顔画像、及び計数者顔画像をCRTモニタ85に表示する(ステップw1)。
【0130】
また前記ステップv7で送信された異常履歴を受信すると、ホストコンピュータ2は該異常履歴をハードディスク86内に登録する(ステップw2)。
【0131】
続けてホストコンピュータ2の制御部87が実行する処理について、図12に示した処理フロー図に戻って説明する。
【0132】
ホストコンピュータ2は、前記ステップp3で送信された顔画像データを受信するまで待機した後(ステップr1)、受信した顔画像データから計数者の顔位置のラフを抽出する顔抽出処理を実行する(ステップr2)。
【0133】
顔抽出が失敗した場合には(ステップr3)、顔画像認識失敗信号を計数機8に送信し(ステップr5)、成功した場合には顔画像認識成功信号を計数機8に送信する(ステップr4)。
【0134】
制御部67は、顔画像から顔特徴点を抽出し特徴量を計算する顔特徴詳細抽出を実行し、顔特徴を取得する(ステップr6)。なお、上記特徴点の抽出と前述した顔位置のラフの抽出には、グラフマッチングとガボールウェーブレットフィルタを使用し、上記特徴量の計算にはガボールウェーブレットフィルタを使用する。
【0135】
制御部67は、取得した顔特徴と、遊技者データ86bに登録されている全遊技者顔画像の顔特徴とを比較する(ステップr7)。なお、この実施形態では遊技者データ86bに登録されている遊技者顔画像から随時顔特徴を取得して比較するが、予め顔特徴を取得して顔画像と共に遊技者データ86bに登録しておいても良い。
【0136】
前記ステップp9で計数機8から送信される計数値を受信するまで待機した後(ステップu1)、遊技データ86aに格納されているデータのうち、前記顔照合処理で同一人物と認定した遊技者の遊技者コードが格納されている遊技データを検索する(ステップu2)。
【0137】
前記ステップp7で不正検出無効フラグがONとなっていて前記ステップp9で計数値と共に検出不要信号が送信され、検出不要であった場合には(ステップu3)、件数値が正常であるとする計数値正常信号を計数機8に送信する(ステップu6)。
【0138】
検出不要でなかった場合には、前記ステップu2で検索した遊技データの出玉数の合計数と、前記ステップu1で受信した計数値が所定誤差内であるか判断する(ステップu4)。該判断の結果、所定誤差内であればステップu6へ進み、所定誤差外であれば計数値が異常であることを示す計数値異常信号を計数機8に送信する(ステップu5)。
【0139】
以上の動作により、計数機8で計数者の顔画像を撮影し、該顔画像に基づいて該計数者が遊技ホール内で獲得した出玉数を把握し、計数機8に投入されたパチンコ玉が上記出玉数と大幅に異なっていないか画一的に確認し、確認漏れやミスなく不正を防止することができる。
【0140】
従って、例えば誤って隣に座って遊技していた遊技者のパチンコ玉を含めて計数機8に投入したような場合でも、出玉数よりも大幅にパチンコ玉の数量が増加していることが認識でき、不正として認識することができる。
【0141】
また、顔認識で本人か否かが微妙であるグレー判定であった場合には、店員監視室にいる店員が目視で遊技者顔画像と計数者顔画像を比較し判断することができるため、不正検知の精度を向上することができる。
【0142】
さらに、仮に顔認識で同一人物を別人と認識してしまい、不正と検出した場合であっても、利用者は自分が遊技したパチンコ機6の台ランプ4で、液晶モニタ13に過去の遊技者顔画像や出玉数を表示して正当行為を証明することができる。
【0143】
台ランプ4では、遊技者顔画像や出玉数を最近のものから順に過去へ遡るように表示することができ、単純なインタフェースで利用者が正当行為の証明を行うことができる。
【0144】
なお、上記グレー判定であった場合には、ステップw1でCRTモニタ85に表示することに加えて、スピーカ(発音装置)からアラーム音や注意メッセージを鳴らす構成としても良い。これにより、店員がよそ見をしていたりくつろいでいた場合であっても、アラーム音で報知して気づかないことを防止し、必要なときに確実に目視確認を行うことができる。
【0145】
また、前記ステップn1〜n9の処理は、パチンコ機6の制御部27、又は台間機5の制御部49が台ランプ4を駆動制御して実行するように構成しても良い。この場合は、台ランプ4の構成を簡略化することができる。
【0146】
また、デジタルカメラ64は、計数機8に備えず計数機8と通信可能に別個に備えて良い。
【0147】
また、台ランプ4に備えたデジタルカメラ12及び液晶モニタ13を備えず、図5に仮想線で示したように、台間機5にデジタルカメラ47、及び液晶ディスプレイ48を備えて不正対策ユニットを構成しても良い。
【0148】
これにより、最も機種変更が少なく長期間利用される台間機5にデジタルカメラと液晶ディスプレイを備えることができ、コストダウンを図ることができる。
【0149】
また、台ランプ4や台間機5の替わりにパチンコ機6にデジタルカメラ26を備えても良い。この場合は、パチンコ機6の液晶モニタ21を利用することができるため、液晶モニタ分のコストを削減することができる。
また、前記デジタルカメラ26を島に備えても良い。
【0150】
また、ICコインに替えて会員カードを使用するように構成しても良い。この場合は、貯玉による再プレイが可能であるため、図8に仮想線で示すように貯玉再プレイ数の項目を遊技データ86aに設けると良い。
【0151】
該貯玉再プレイ数は、ICコイン(若しくは会員カード)に記憶している貯玉数からプレイに使用した数量を格納する。
これにより、会員カードを使用しても遊技者に付与した出球数を的確に把握することができる。
【0152】
また、台間機5は現金機タイプのものを使用しても良い。この場合は、図5に仮想線で示したようにパチンコ玉払出装置46を備え、ICコインリーダライタ43及びICコイン発行処理装置44を削除すればよい。
該パチンコ玉払出装置46は、制御部49の制御に従って、投入された貨幣やICコインの価値に対応する数量のパチンコ玉を払い出す構成とすればよい。
【0153】
これにより、台間機5の正面に貨幣やICコインの投入に基づいてパチンコ玉を排出するパチンコ玉排出口を備え、利用者が手で受け取ってパチンコ機6の上皿(パチンコ玉投入口)22aに投入する、あるいはパチンコ玉排出口から排出したパチンコ玉がそのままパチンコ機6の上皿22aに流れ込むことでプレイを許容することができる。
【0154】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の計数不正検知システムは、実施形態の計数不正監視システム1に対応し、
以下同様に、
係員端末は、ホストコンピュータ2に対応し、
遊技用装置は、台ランプ4、台間機5、及びパチンコ機6に対応し、
遊技機は、パチンコ機6に対応し、
計数装置は、計数機8に対応し、
遊技者撮影手段は、デジタルカメラ12に対応し、
表示手段は、液晶モニタ13に対応し、
操作手段は、射出強度調整装置23に対応し、
価値媒体出力手段は、パチンコ玉払出装置25に対応し、
計数手段は、計数部61に対応し、
計数者撮影手段は、デジタルカメラ64に対応し、
表示手段は、CRTモニタ85に対応し、
記憶装置は、ハードディスク86に対応し、
制御手段は、制御部87に対応し、
不正検知解除手段は、解除信号受信装置66、及びステップp7を実行する制御部67に対応し、
不正検知手段は、ステップv1を実行する制御部67に対応し、
不正出力手段は、ステップv2を実行する制御部67に対応し、
グレー判定確認処理は、ステップv5,v6を実行する制御部67、及びステップw1を実行する制御部87に対応し、
顔認識手段は、ステップr2〜r6を実行する制御部87に対応し、
検索手段は、ステップr7を実行する制御部87に対応し、
制御手段は、ステップr5,u5を実行する制御部87に対応し、
自動登録手段は、ステップs7,s8,s9を実行する制御部87に対応し、
価値媒体は、パチンコ玉に対応し、
遊技者顔画像データは、遊技者顔画像に対応し、
計数者顔画像データは、計数者顔画像に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】計数不正監視システムのシステム構成図。
【図2】遊技用装置の正面図。
【図3】台ランプ4の回路構成を示す回路ブロック図。
【図4】パチンコ機の回路構成を示す回路ブロック図。
【図5】台間機の回路構成を示す回路ブロック図。
【図6】計数機の回路構成を示す回路ブロック図。
【図7】ホストコンピュータの回路構成を示す回路ブロック図。
【図8】遊技データのデータ構成図。
【図9】遊技者データのデータ構成図。
【図10】台ランプとホストコンピュータの各制御部の動作を示す処理フロー図。
【図11】遊技状態のパチンコ機の側面図。
【図12】計数機とホストコンピュータの各制御部の動作を示す処理フロー図。
【図13】計数状態の計数機の側面図。
【図14】計数機の制御部の動作を示す処理フロー図。
【符号の説明】
1…計数不正監視システム
2…ホストコンピュータ
4…台ランプ
5…台間機
6…パチンコ機
7…遊技用装置
8…計数機
12…デジタルカメラ
13…液晶モニタ
23…射出強度調整装置
25…パチンコ玉払出装置
61…計数部
64…デジタルカメラ
66…解除信号受信装置
67…制御部
85…CRTモニタ
86…ハードディスク
87…制御部

Claims (7)

  1. 遊技者による遊技台の遊技操作を許容する操作手段、遊技結果に基づいて価値媒体を出力する価値媒体出力手段、及び前記遊技台を操作する遊技者の顔を撮影する遊技者撮影手段を有する遊技用装置と、
    前記撮影に基づく遊技者顔画像データとこの遊技者顔画像データに付与される遊技者コードとからなる遊技者データを記憶すると共に前記遊技者コードと前記遊技用装置が遊技者に対して出力した価値媒体の価値数量を有する遊技データと、前記遊技者コードによって関連付けて格納する記憶装置と、
    価値媒体の価値数量を計数する計数手段を有する計数装置とをデータの送受信が可能に接続し、
    前記計数装置で計数を行う計数者の顔を撮影する計数者撮影手段と、
    該計数者撮影手段での撮影に基づく計数者顔画像データと前記遊技者顔画像データとを比較して同一人物か顔認識する顔認識手段と、
    前記計数装置で計数を行う際に前記顔認識により前記計数者顔画像データと同一人物が前記記憶装置内の遊技者顔画像データに存在するか検索する検索手段と、
    該検索手段による検索結果に基づいて不正を検知する不正検知手段と、
    該不正を出力する不正出力手段とを備えた
    計数不正検知システム。
  2. 前記不正検知手段を、前記計数者顔画像データと同一人物が前記記憶装置内の遊技者顔画像データに存在しない場合、あるいは、同一人物が存在するが、前記計数手段で計数した価値媒体の価値数量と前記遊技データに含まれている価値数量との差が所定誤差内に収まらない場合に、不正があったと判定する制御手段で形成した
    請求項1記載の計数不正検知システム。
  3. 前記遊技用装置に、前記遊技者データと前記遊技データとを表示する表示手段を備えた請求項2記載の計数不正検知システム。
  4. 前記遊技者撮影手段で遊技者の顔を撮影した後、該遊技者と同一人物が既に格納している遊技者顔画像データに存在しないか確認し、存在しなかった場合に前記遊技者の遊技者データを追加登録する自動登録手段を備えた
    請求項1、2または3記載の計数不正検知システム。
  5. 前記不正出力手段を、係員が使用する係員端末に備えた表示手段で形成し、
    該係員端末に備えた制御手段で実行する処理として、前記計数装置で計数を行う際に前記顔認識手段で顔認識した結果が同一人物か否かが不明確なグレー判定であった場合に、顔認識した前記計数者顔画像データと前記遊技者顔画像データとを前記表示手段に表示して係員に確認させるグレー判定確認処理を設定した
    請求項1から4のいずれか1つに記載の計数不正検知システム。
  6. 係員による前記計数手段での計数に際して前記不正検知手段による不正検知を実行しないように設定する不正検知解除手段を備えた
    請求項1から5のいずれか1つに記載の計数不正検知システム。
  7. 前記遊技用装置を、前記操作手段及び価値媒体出力手段を備えた遊技機、台間機、及び台ランプで構成し、前記遊技者撮影手段を該遊技機、台間機、又は台ランプのいずれかに備えた
    請求項1から6のいずれか1つに記載の計数不正検知システム。
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