JP4853943B2 - 遊技場システム - Google Patents
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Description
特許文献1の遊技場システムでは、遊技場に来場した遊技者に、各個人を認証可能な会員IDが記録された磁気カードを配付し、遊技者が遊技機にて遊技を行う際、各遊技機にて該磁気カードによる認証を行わせる。また、各遊技機を、遊技場に設置されているホールコンピュータと情報通信可能に接続し、ホールコンピュータにおいて、各遊技機における遊技情報(賞品球数、大当たり回数等)を上記認証により得られた会員IDと関連付けて管理する。さらに、遊技場内に設置される計数装置を、ホールコンピュータと情報通信可能に接続する。
また、磁気カードの性質上、偽造されるおそれがあることから、多数の賞品球を獲得した際の磁気カードが複製され、外部から持ち込まれた遊技球であるにも拘わらず遊技情報一致として景品交換媒体を提供してしまうといった事態も考えられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、遊技機が、発射ハンドルを回動操作することによって遊技領域内へと遊技球を打ち込むパチンコ機である場合、第一遊技者認証装置の第一取得手段を、前記発射ハンドルに設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の発明において、第一遊技者認証装置は、複数の第一取得手段を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、管理コンピュータ又は計数装置は、不正行為判定処理の結果、不正行為有りと判定された場合に報知可能な報知手段を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、不正行為判定処理において、遊技情報から推定される値と実際の計数値とを比較し、両者の差が所定値を超えた場合に不正行為有りと判定することを特徴とする。
また、第一遊技者認証装置及び第二遊技者認証装置が、遊技者から遊技者固有の認証データを取得するための取得手段や、該取得手段により取得された認証データを基に遊技者認証情報を作成する認証制御手段を備えているため、遊技者カード等を必要としないため、煩わしい登録作業を行う必要がない上、会員であるにも拘わらず遊技者カードを忘れたために遊技できないといった事態も起こらず、使い勝手が良い。さらに、遊技者カード等の磁気カードを用いるシステムとは異なり、偽造・複製されるといった心配がないため、不正行為をより確実に防止することができる(すなわち、信頼性が高い)。さらにまた、遊技者カード等の登録とは異なり、取得した認証データを基にした遊技者認証情報を扱うシステムであるため、個人情報(名前や性別、住所等といった情報)の漏洩・流出といった心配もない。加えて、遊技媒体の交換を当日限りとすることで、遊技者認証情報の記憶も一時的(当日限り)で良くなる。したがって、遊技者カード等を利用するシステムと比較して、遊技者認証情報(遊技者カードでは遊技者ID)の記憶管理に係る構成や記憶管理作業の簡素化を図ることができ、使い勝手が非常に良い。
さらに、遊技者の指紋データが認証データとして取得される。したがって、各遊技者を確実に識別可能であるとともに、たとえば虹彩や静脈等といった認証データを扱うものと比較して簡易な構成でシステムを構築可能で、低コストにもなる。
また、請求項2の発明によれば、発射ハンドル内に取得手段を設けているため、パチンコ機で遊技を行う遊技者の指紋データを確実に取得することができる。またさらに、遊技者が発射ハンドルを把持している可能性の高い「大当たり状態」生起のタイミング等で指紋データの取得を行うようにすれば、極めて確実に認証データを取得することができる上、「大当たり回数」や「払い出した賞品球数」といった遊技情報と遊技者認証情報とを確実に関連付けることができ(遊技情報と遊技者認証情報との関連付けをミスするおそれが極めて低い)、極めて信頼性の高い不正行為判定処理を実施することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、第一遊技者認証装置に第一取得手段を複数備えているため、たとえば複数の指紋データ(遊技者認証情報)と遊技情報とが関連付けられて管理コンピュータにて記憶管理されることになる。したがって、計数装置にて指紋を取得する際の指の押し当て具合等の違いから、不正行為判定処理において遊技者認証情報不一致と判定された際に、別の指の指紋データにより再度不正行為判定処理を実施するといった処理が実行可能となる。したがって、一の指紋データしか取得しないものと比較して、不正行為判定処理において本人であるにも拘わらずエラーと判定され、景品交換媒体を得ることができないといった事態の発生を防止することができる。
さらにまた、請求項4の発明によれば、管理コンピュータ又は計数装置に、不正行為判定処理の結果、不正行為有りと判定された場合に報知可能な報知手段を備えるため、店員等に不正行為が行われた事態を迅速に知らせることができる。
加えて、請求項5の発明によれば、不正行為判定処理において、遊技情報から推定される値と実際の計数値とを比較し、両者の差が所定値を超えた場合に不正行為有りと判定するため、不正行為の検出に係る信頼性が極めて高い。
(1)本実施例に係る遊技場システムの構造
(2)本実施例に係る遊技場システムの制御機構
(3)本実施例に係る遊技場システムの動作内容
(4)本実施例に係る遊技場システムの効果
(5)本発明の変更例の説明
図1は、遊技場50の外観を示した説明図である。
図1に示されているように、遊技場50内には複数の島設備51が設けられており、各島設備51には、複数のパチンコ機1、1・・が隣接して設置されている。また、各島設備51の側端には、パチンコ機1、1・・にて獲得した賞品球(遊技球、遊技媒体)の数をカウントするための計数装置22が設置されている。該計数装置22は、その上面に開口部が設けられており、該開口部から賞品球を投入することで、投入された賞品球数を計数するとともに、賞品球数等が記載された景品交換媒体を出力する。また、計数装置22には、第二遊技者認証装置である第二指紋認証部23が備えられている。該第二指紋認証部23は、遊技者の指紋データ(認証データ)を読み取り、読み取った指紋データを後述の如き遊技者認証情報に変換するものである。尚、変換された遊技者認証情報は、ホールコンピュータ(管理コンピュータ)58(図5に示す)に送信され、後述の如くして行われる不正行為判定処理(賞品球数に異常がないか等の確認)に利用される。そして、不正行為判定処理にて異常なしと判定された場合に、計数装置22から景品交換媒体が出力されるものとする。
パチンコ機1は、その前面中央より稍上方に遊技盤5を設置してなるものであって、該遊技盤5には略円形の遊技領域2が設けられている。該遊技領域2の略中央には、特別図柄表示部3を有する図柄表示装置4が設置されている。また、図柄表示装置4の下方には、一対の翼片を備えたチューリップ式電動役物6が設置されており、該チューリップ式電動役物6の左右には、遊技球が通過可能な左ゲート8、右ゲート9が設置されている。さらに、チューリップ式電動役物6の下方には、扉部材を開閉可能に備える大入賞装置7が設置されている。加えて、遊技領域2には、上記部材の他に、サイドランプや電飾ランプ、風車や各種入賞口、図示しない多数の障害釘等が備えられている。一方、遊技盤5の下方には、遊技球を発射装置46(図4に示す)へと供給するための供給皿17、供給皿17から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿18、遊技領域2内へと遊技球を打ち込むための発射ハンドル19等が設置されている。また、供給皿17と貯留皿18との間には、種々の効果音等を発生するスピーカ15が備えられている。
図柄表示装置4に設けられた特別図柄表示部3は、1枚の液晶パネルによって形成されたものである。特別図柄表示部3は、左表示部10、右表示部11、及び中表示部12からなり、各表示部10、11、12に、一桁の数字や一文字のアルファベット(たとえば、「0」〜「9」、「A」〜「E」)等からなる特別図柄を表示することができるようになっている。該左表示部10、右表示部11、中表示部12に表示される特別図柄を、それぞれ左図柄、右図柄、中図柄という。そして、左表示部10、右表示部11、中表示部12は、チューリップ式電動役物6への遊技球の入賞を契機として、所定時間、特別図柄を変動表示する。
また、図柄表示装置4には、「特別図柄」の変動表示中におけるチューリップ式電動役物6への入賞を記憶するメモリーランプ16、16・・、及び遊技球の左ゲート8、右ゲート9の通過を契機として変動表示となる普通図柄を表示するための普通図柄表示部13等が設けられている。
発射ハンドル19は、略円柱状に形成された支持部材28の前方側に3つの把持爪27a〜27cを有する発射調整部材26を回動可能に備えてなるものである。発射調整部材26は、略円盤状の平板部材に把持爪27a〜27cを周設したものであって、図示しない弾性部材により回動軸を中心として右回転方向(時計回り方向)に所定角度(約100度)だけ回動自在となっている。また、発射調整部材26の把持爪27a〜27cの基端部には、それぞれ指紋を読み取り可能な読取センサ(第一取得手段)29が内蔵されている。尚、各読取センサ29は、後述する第一遊技者認証装置である第一指紋認証部30を構成する要素の一つである。また、35は、発射調整部材26の前面を覆うように設けられた固定キャップである。
パチンコ機1の後面中央より稍下側には、たとえば遊技に係る制御(「当たり抽選」等)といったパチンコ機1の作動内容を制御する主制御基板41を収納したメイン制御装置42が設置されている。また、メイン制御装置42の右側(図4において)には、スピーカ15から発生させる効果音等の発生動作を制御するための音声制御基板47が収納されている。さらに、メイン制御装置42の上方には、図柄表示装置4における表示動作を制御するための図柄制御基板43や、音声制御基板47、図柄制御基板43等の各種制御基板を統合して制御するサブ統合基板44が収納設置されている。加えて、パチンコ機1の後面右側(図4において)には、賞品球等を払い出すための遊技球払出装置45が設置されている。尚、46は、発射ハンドル19の回動動作に伴って、遊技球を遊技領域2内へと打ち込む発射装置である。
本実施例に係る遊技場システム75の制御機構について、図5〜図7を基に説明する。図5は、遊技場システム75の制御機構を示したブロック図である。図6は、各パチンコ機1の制御機構を示したブロック図であり、図7は、各計数装置22の制御機構を示したブロック図である。
ホールコンピュータ58は、遊技場の管理室等に備えられる管理コンピュータであって、不正行為判定処理をはじめ各種処理を行なうCPU(制御手段)59、各種情報を記憶する記憶手段60、キーボード等の入力手段62、モニター等の表示手段63、プリンタ等の出力手段64、インターフェイス65等を備えている。また、ホールコンピュータ58は、送受信手段61を介して遊技場50内の島設備51・・に設置されるパチンコ機1、1・・、計数装置22、22・・等と接続されている。そして、各パチンコ機1から随時送信されてくる遊技情報や、第一指紋認証部30や第二指紋認証部24から送信される遊技者認証情報等を受信し、それらの記憶管理処理を行なう。また、それら情報に基づいて後述の如き不正行為判定処理を行ない、不正行為判定処理における判定結果に基づき、計数装置22に確認信号等の各種信号を送信する。
さらに、主制御基板41の記憶手段37には、d、e、fカウンタの数値に対応した「確定表示特別図柄」、pカウンタの数値に対応した「確定表示特別図柄」、hカウンタの数値に対応した「基本変動態様(第1〜第5基本変動パターン)」等、所謂「大当たり抽選」に係る演出態様が記憶されている。
まず、パチンコ機1における動作内容について説明する。遊技者によって発射ハンドル19が回動操作されると、発射装置46が動作し、遊技球が遊技領域2内へと打ち込まれる。打ち込まれた遊技球が左ゲート8又は右ゲート9を通過すると、主制御基板41は、各ゲート8、9に内蔵されている遊技球検出スイッチ48によってその通過を検出(電気信号として)する。このようにして主制御基板41は通過信号を検出すると、メインCPU36においてaカウンタがループカウントしている数値の中から1つの数値を取得(乱数の取得)し、その取得数値が何であるかを判定するといった所謂「当たり判定」を行うとともに、普通図柄表示部13において「普通図柄」を変動させるようサブ統合基板44へと指令を送信する。
一方、「大当たり抽選」の結果、「大当たり」と判定した場合には、「大当たり」判定時における演出態様にしたがって、図柄表示装置4やスピーカ15等を動作させるとともに、最終的にpカウンタの取得数値と対応する「大当たり図柄」を各表示部10〜12に表示させるようサブ統合基板44へと指令を送信する。
また、主制御基板41は、「大当たり状態」の生起に伴って「大当たり状態」が生起した旨や該パチンコ機1における「大当たり回数」、該「大当たり状態」において払い出された賞品球数等を遊技情報として記憶する。
ここで、図8に示されている遊技者認証処理について説明する。「大当たり状態」が生起すると、主制御基板41から各第一指紋認証部30へと生起信号が送信され、各第一指紋認証部30のCPU31にて「大当たり状態」の生起が認識される(S1)。CPU31は、「大当たり状態」の生起を認識すると、読取センサ29によって遊技者の指紋データ(親指、人差し指、薬指)を取得する(S2)とともに、読み取った指紋データをたとえば10桁程度の数値からなる遊技者認証情報に変換する(S3)。該遊技者認証情報は、一旦主制御基板41へと送信された後、上記遊技情報とともにホールコンピュータ58へと送信される(S4)。ホールコンピュータ58では、各パチンコ機1での遊技情報を遊技者認証情報に関連付けて記録管理する。
以上のようにして、不正行為判定処理は行われる。
本実施例に係る遊技場システムによれば、計数装置22にて景品交換媒体を出力させる際に上述の如き不正行為判定処理を行う。したがって、たとえば外部から遊技球を持ち込んだり、他人の遊技球を盗んだり、計数装置22を誤動作させて実測数を実際の賞品球数よりも多い数値としたりして不正に利益を得ようとする行為を効果的に防止することができる。
本発明の遊技場システムは、上述した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、遊技者認証情報を得るための構成、不正行為の判定に係る具体的な処理態様、パチンコ機、計数装置等の構成を、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
また、指紋データを取得するものであっても、読取センサ等の第一指紋認証部の設置位置や設置数は当然変更可能であって、たとえば発射ハンドルに内蔵するのではなく、専用の指紋読取部をパチンコ機の前面に別途設け、該指紋読取部による認証を行わなければ遊技を開始できないような構成としてもよい。
Claims (5)
- 遊技場に設置される管理コンピュータと、所定の条件が成立すると大当たり状態を生起させるとともに自身の遊技情報を管理可能な遊技機と、遊技場にて使用する遊技媒体を計数するとともに前記管理コンピュータと情報通信可能に接続された計数装置と、各前記遊技機毎に設けられ、前記管理コンピュータと情報通信可能に接続された第一遊技者認証装置と、前記計数装置に設けられ、前記管理コンピュータと情報通信可能に接続された第二遊技者認証装置とからなり、前記管理コンピュータにおいて、各遊技機にて管理されている遊技情報を遊技者認証情報に関連付けて記憶管理し、前記計数装置にて計数した遊技媒体数に対応する景品交換媒体を出力する際に、前記遊技者認証情報を基に読み出した前記遊技情報と、実際に計数した遊技媒体数とに基づいて不正行為の有無を判定する不正行為判定処理を行う遊技場システムであって、
前記第一遊技者認証装置が、遊技者から指紋データを取得するための第一取得手段と、該第一取得手段により取得された指紋データを基に遊技者認証情報を作成する第一認証制御手段と、該第一認証制御手段により作成された遊技者認証情報を所定のタイミングで前記遊技情報と共に前記管理コンピュータへと送信する第一送信手段とを備える一方、
前記第二遊技者認証装置が、遊技者から指紋データを取得するための第二取得手段と、該第二取得手段により取得された指紋データを基に遊技者認証情報を作成する第二認証制御手段と、該第二認証制御手段により作成された遊技者認証情報を所定のタイミングで管理コンピュータへと送信する第二送信手段とを備えており、
前記不正行為判定処理の結果、不正行為無しと判定した場合に前記計数装置にて景品交換媒体を出力可能とする一方、
前記第一遊技者認証装置は、前記大当たり状態の生起に伴い、前記第一取得手段により指紋データを取得することを特徴とする遊技場システム。 - 遊技機が、発射ハンドルを回動操作することによって遊技領域内へと遊技球を打ち込むパチンコ機である場合、
第一遊技者認証装置の第一取得手段を、前記発射ハンドルに設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技場システム。 - 第一遊技者認証装置は、複数の第一取得手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場システム。
- 管理コンピュータ又は計数装置は、不正行為判定処理の結果、不正行為有りと判定された場合に報知可能な報知手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技場システム。
- 不正行為判定処理において、遊技情報から推定される値と実際の計数値とを比較し、両者の差が所定値を超えた場合に不正行為有りと判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技場システム。
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