JP6908873B2 - 遊技場用システム - Google Patents
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そして、これらゴト行為や遊技機の異常や遊技場内の遊技客を監視するシステムとして監視カメラによる監視カメラシステムが導入されている。
例えば、ゴト行為を捉えるシステムには、遊技機の扉が開閉したときに監視カメラにて、その遊技機へ監視カメラがズームを行い遊技機や遊技客を監視するシステムが頻繁に利用されている。また、ホールコンピュータシステムによって遊技機の扉開閉の履歴を解析し、異常と判断する方法等も採られている。また、各遊技機の近傍の情報表示装置や遊技媒体を貸す遊技媒体貸出装置に監視カメラが設けられている。
例えば、特許文献1には、遊技の開始を判定した回数を延べ遊技者数として遊技機の機種別に計数し、その機種での新規の遊技者であると判定した回数を実遊技者数として遊技機の機種別に計数し、延べ遊技者数を実遊技者数で除算することにより、一人の遊技者が同一機種の遊技機中で移動した頻度を示す回遊回数を算出して出力する。回遊回数という新たな視点で各機種の固定客の多さを把握できる。即ち、回遊回数が多い機種は固定客が多い機種であり、逆に回遊回数が少ない機種は固定客が少ない機種であると判断できる管理装置が提案されている。
しかしながら、監視カメラも遊技者の特徴と遊技状態を捉えるため、遊技客の近傍に設置される場面が多く、遊技客による悪戯やゴト行為を行う準備として、監視カメラのレンズの前面を紙片やガム等で被って監視カメラによる監視を妨害することも発生してきている。
また、監視カメラ自体の故障も希に発生してきており、その際に監視カメラの数は増えても、正確な情報を収集するシステムとして能力が欠けることにもなり、正確なデータが収集できない場面もあった。
遊技場1を、図1及び図2を参照して説明する。図1は、遊技場1の一部を表した概要図である。図2は、遊技場1の構成図である。
遊技場1は、管理エリア2と遊技エリア3とに分かれている。遊技エリア3は、島設備HSにパチンコ機Pやスロット機Sが設置されており、来店客Mがこれら遊技機にて遊技するエリアである。ここで、遊技機には、パチンコ機Pやスロット機Sの他にパチンコ玉を媒体にしてスロット機Sのような遊技が行われる所謂パロット機やパチンコ玉を機械に封入した封入式パチンコ機やカジノ施設で使用されるスロットマシーンも含まれる。
また、遊技エリア3には、監視カメラ61が複数台設けられており、遊技をしている来店客Mを捉えるように通路の延長線上の天井に取り付けられている。また、監視カメラ61は、遊技場1の入り口付近、景品交換場、両替機、金庫及び計数器JCに向けて設置されている。
複数の監視カメラ61を備えた監視カメラシステム60は、CPU、ROM、RAM及びハードディスクが内蔵され、各監視カメラ61の映像を監視カメラシステム60の録画サーバ64に録画している。
通信サーバ10は、CPU、ROM、RAM及びハードディスクが内蔵され、後述する通信及び通話を行うための主要なプログラムが保存されている。この通信サーバ10を操作するための操作用端末11は、CPU、ROM、RAM及びハードディスクが内蔵され、外にはモニタが取り付けられている。操作用端末11は、通話及び通信する親機しての操作機能や通信サーバ10の設定等を行うインターフェース画面が設けられている。
また、島設備HSの端には、後述する島内配電盤DTが設けられており、各遊技機や玉貸し機(遊技媒体貸し手段)PTやメダル貸し機(遊技媒体貸し手段)CTへの電源の入り切りを可能にしている。更に、島設備HSの端には、後述する夜間監視用のバッテリBAが設けられており、夜間監視を制御するシステムに使用される。
次に遊技場1に使用される各機器の接続について図1及び図2を参照して説明する。
パチンコ機Pやスロット機Sの情報端子盤Iからの信号として接点信号やパルス信号で出力されたデータを変換し、ホールコンピュータ90に送信するために、遊技機に対し2台に1台又は1台に対して1台の台コンピュータ93が設けられている。また、台コンピュータ93は、玉貸し機PTやメダル貸機CT等の売り上げのデータや個別顔認証装置800のデータも収集している。台コンピュータ93は、島内配線92によって島設備HSの終端にある島コンピュータ91へシリアル信号等に変換し信号を送っている。また台コンピュータ93は、台情報表示装置Kにも接続されており、来店客Mが所望するデータを送信している。本実施形態では、各遊技機から台コンピュータ93を経由して台情報表示装置Kにデータを送信しているが、各遊技機から台情報表示装置Kにデータを送信して島コンピュータ91にデータを送信するように接続しても良い。
島内配線92及び島配線95は、ツイスト線やRS232C、RS422、RS485や光ケーブル等を、ノイズや伝搬距離等を考慮して採用しており、用途に合わせて適宜変更して使用される。また、島コンピュータ91や台コンピュータ93は、CPU、ROM及びRAMを搭載しており、信号変換や各機器のデータを収集してホールコンピュータ90に送信するための通信処理を行っている。
各監視カメラ61は、LANケーブル、同軸ケーブル、光ケーブル等を使用したカメラ配線63にてカメラ用ハブ65に接続されている。
管理エリア2にある顔認証サーバ80、通信サーバ10、監視カメラシステム60、操作用端末11及びホールコンピュータ90は、スイッチングハブ7を介しLANケーブルを採用した接続配線8にて接続されている。
監視カメラシステム60は、各監視カメラ61、顔認証サーバ80及び不能動化検知サーバ、各台カメラ69と上述した通信形態により接続され、連携して作動している。
ルータ9は、スイッチングハブ7に接続されておりインターネット回線588を通してインターネット網Eにより他の店やチェーン店本部500に接続され、データの送受信を行っている。
また、その他に各店にある各玉貸し機PTから送られてくる端玉のデータの送受信を、インターネット網Eを介してチェーン店本部500の端玉サーバ71と行っている。更に端玉サーバ71は、遊技客Mが所有する個人用携帯端末SMとインターネット網Eを通じデータの送受信を行っている。
図67乃至図70を示して玉貸し機PTについて説明する。図67は、遊技場用システムに使用される玉貸し機PTの概要図である。図68は、玉貸し機PTのメインCPU850と接続される機器の構成図である。図69は、玉貸し機PTの液晶操作ユニット801を示す説明図である。図70は、玉貸し機PTの液晶操作ユニット801を示す説明図である。
玉貸し機PTは、メインCPU850と接続されるROM851、RAM853やHDD855のプログラムを読み出し、各機器を制御している。
各機器は、主に液晶操作ユニット801、LED表示部812、カード処理部807、紙幣処理部809、各台カメラ69、スピーカ831、玉貸しノズル803及び計数ユニット805がある。
玉貸し機PTは、遊技客Mが10000円、5000円及び1000円等の紙幣を投入し、投入された紙幣を有価価値に変換し、その有価価値から遊技媒体となる遊技球を貸し出すための処理を行う紙幣処理部809が設けられている。玉貸し機PTからは、有価価値の残金がなくなるまで遊技媒体の貸出しが可能である。
玉貸し機PTは、パチンコ機Pの受け皿まで伸びている玉貸しノズル803が設けられている。玉貸しノズル803は、玉貸し駆動部813を駆動し、貯留している持ち玉を所定数毎にパチンコ機Pへ払い出すことができる。
玉貸し機PTは、エラー状態や取り扱いをアナウンスすることができるようにスピーカ831を搭載しており、駆動回路833によって警告音、操作音及び案内音声を発生させている。
操作表示部802は、インターフェース画面となるメニュー表示部802aと、持ち玉を共有して他人に分けるための操作が可能な共有表示部802bと、会員カード550等の排出や玉貸し機PTの操作の禁止をするか否かを選択することができるロック表示部802cと、獲得した遊技球の持ち玉を表示することができる持ち玉数表示部802dと、メニュー表示部802を他の操作画面に切り替えることができる切替表示部802eと、会員カード550等のカードを排出して終了することができる終了表示部802fと、貯留している持ち玉を玉貸しノズル803から払出しすることができる再プレイ表示部802gと、後述する端玉処理表示部802hと、を設けている。これら操作表示部802は、タッチパネルにて設計されており、表示部分を押下することによって作動する。
玉貸し機PTは、図91の判定内容一覧表825に示すように顔認証エンジンを搭載した個別顔認証装置800により、「年齢」、「性別」、「正面比率」「着座状態」、「会員ID」、「前台データ」、「正面率」、「横顔率」等の各項目を判別することができる。個別顔認証装置800に搭載した各台カメラ69は、遊技客Mには分からない状態で設置されている。
また、従業員MSが持つ携帯端末装置40から通信サーバ10を経由して各台カメラ69の映像を見ながら操作する事ができ、従業員MSは離れた場所からでも遊技客Mを監視することができる。特に、要注意人物を監視するのに有効である。
また、玉貸し機PTは、遊技客Mにパチンコ機Pの大当たり回数やスタート回数等の有益な情報を表示する液晶表示器891を備えた台情報表示装置KにIF(インターフェース)808介して接続されている。
また、玉貸し機PTは、個別顔認証サーバ820のデータや玉貸し機PTの売り上げのデータや計数ユニット805により獲得した遊技球を計数したデータをホールコンピュータ90へ送信する台コンピュータ93にIF(インターフェース)808を介して接続されている。
尚、本発明では、パチンコ機Pに付属する玉貸し機PTについて説明しているが、メダル貸機CTに各台カメラ69を備えて本機能を活用しても良く。また、スロット機Sに付属する台情報表示装置Kに各台カメラ69を備えて本機能を活用しても良い。
図71を示して会員カードを説明する。会員カード550は、ICチップ553を搭載したICカードとなっており、ICチップ553は、非接触でデータの書き替え及び記憶が可能である。会員カード550のICチップ553には、盗難等のセキュリティを確保するために会員のコードを示す会員ID、暗証番号、金銭を有価価値に交換した有価価値データ及び会員の顔の顔画像データ555等が記憶されている。
尚、貯留している遊技媒体の持ち玉数及びメダル数並びに有価価値の価値データは、会員カード550に記憶しなくとも会員管理サーバや貯留サーバ等に記憶しておき随時通信する方法でも良い。また、これらカードはICチップだけでなく磁気カードであっても良い。
上述した各機器から得られたデータの主な流れを、図3を参照して説明する。図3は、遊技場1のネットワーク上の主なデータの流れを示すブロック図である。通信サーバ10は、主にデータを送受信するサーバであり、各機器からのデータを処理し通信及び通話を行っている。
無線ルータ5と携帯端末装置40とは、無線LANにて無線接続されており、IEEE802.11a・11b・11g・11n・11ac等の規格が使用され、混線の少ない5GHz帯の周波数帯が使用されている。また、5GHz帯の周波数帯の他に、2.4GHz帯の無線通信であっても良く、混線等の状況に応じて選択することも可能である。また、その他の無線通信として、例えば、無線電話回線やBluetooth(登録商標)等の無線通信であっても良い。
そして、通話及びデータ転送に関する通信を、同一の回線によって行っており、通話及び通信の際に発生する盗聴やデータ傍受に関するセキュリティを同一のレベルに高めることができる。そのため、セキュリティにかかる費用やソフト制作にかかる費用を安価に抑えることができる。
後述するアラーム情報は、主に携帯端末装置40へ送られ、従業員に注意喚起を行うために報知される情報である。アラーム情報は、テキスト表示、画像表示及び音声にて報知される。
通信サーバ10は、操作用端末11を親機としてIP電話サーバ22を通じて携帯端末装置40と通話するIP電話親機プログラム23を設けている。
尚、保存するデータは、テキストデータとしたがコードデータであっても良く、携帯端末装置40に送信されるまで又は表示されるまでに、テキストデータに変換できればよい。
通信サーバ10は、監視カメラシステム60に設けられている監視カメラ操作用端末62を操作する監視カメラ端末プログラム66の要求に応じて指令を行い、かつホールコンピュータ90から信号をブリッジサーバ21に送信するVMC指令プログラム28を設けている。
通信サーバ10は、顔認証サーバ80と連携し、監視カメラ端末プログラム66の要求に応じて顔認証サーバ80のデータを保存する画像サーバ26を設けている。
図72は、遊技場用システムのネットワークを示す説明図である。上述した個別顔認証装置800の各機器から得られたデータの主な流れを、図72を参照して説明する。
玉貸し機PTのHDD155に記憶される個別顔認証サーバ820は、玉貸し機PTのIF808を介して接続される台コンピュータ93を経由し、島内配線92で島端にある島コンピュータ91に接続される。また、島コンピュータ91は、スイッチングハブ(SHB)7と接続される。そして、スイッチングハブ7に接続される顔認証サーバ80と個別顔認証サーバ820は、後述する制御によってデータの送受信がなされる。また、顔認証サーバ80と個別顔認証サーバ820は、島配線95によってホールコンピュータ90にもスイッチングハブ(SHB)7を介して接続され、個人別の遊技データを分析することも可能である。
また、個別顔認証サーバ820の親サーバとしても機能している顔認証サーバ80は、各台カメラ用ハブ65に接続された多数の監視カメラ61で遊技場1の店内入り口や遊技場1内を監視する監視システム60と接続され要注意人物MB等を監視している。
上述したプログラムを使用して通話及びアラーム情報等のデータの通信を行うソフトウエアの構成を、図4を参照して説明する。
通信サーバ10は、通話及び通信を行うソフトウエアとしてSIPサーバ35、管理ツール32、アラーム情報バックアップツール34及びアラーム情報音声配信31で構成されている。
携帯端末装置40及び親機となる操作用端末11は、通信、通話及び表示を行うソフトウエアとしてSIPクライアント36・37を備えている。SIPクライアント36は、親機又は携帯端末装置40間の通話、通話の発着信及びアラーム情報等の表示を行っている。
図73を参照して顔認証サーバ80及び個別顔認証サーバ820のデータの構造を示す。
図73(A)は、顔認証サーバ80のデータ構造を示している。顔認証サーバ80は、顔認証サーバ80のシステムを作動するためのステム領域83と顔認証サーバ80のデータ領域85とに区別されている。顔認証サーバ80のデータ領域85は、会員やお得意様の顔画像データ555が記憶される会員・上得意データ領域86と、要注意人物の顔画像データ605が記憶される要注意人物データ領域87と、個人別に遊技機のデータを分析するために使用される顔画像データ556が記憶される台分析データ領域88と、性別、年齢別、客単価等の顧客分析をするために使用される顔画像データ557が記憶される顧客分析データ領域89と、データの空き領域として予備領域84とが設けられている。
上述したソフトウエアを動かすためのインターフェース画面を、図5乃至図32を参照して説明する。
最初に、図5乃至図13を参照して管理ツール33の操作用端末11のモニタ画面13上に表示されるインターフェース画面について説明する。図5は、管理ツール33のインターフェース画面の遷移図である。
操作用端末11のモニタ画面13上にて、管理ツール33のアプリケーションソフト100を起動するとログイン画面101が現れる。ログイン画面101にあるインポート画面106からは、アラーム情報等のデータベースの情報をインポートすることができる。
また、設定画面110の下部には、他の設定画面に共通して表示される確定ボタン118とキャンセルボタン119が設けられている。確定ボタン118を押下すると、データベースへのデータの更新を行い、キャンセルボタン119を押下すると、メニュー画面102に戻る。
信号の種類として、パチンコ機Pやスロット機Sの枠が解放されたときに発信されるドアオープン信号、パチンコ機Pのガラス枠が解放されたときに発信されるガラスオープン信号、ゴトの疑いがある場合として磁気センサーや電波センサー等が作動したときの信号、来店客Mが台情報表示装置Kで呼出し行為をしたときの呼出に関する信号、玉貸し機PT、メダル貸機CT、計数器JC及び島設備HSの中に収められている遊技媒体を搬送補給するための機器の異常信号及び両替機の異常信号等が挙げられる。
また、監視カメラシステム60から送信されるイベントコードは、顔認証サーバ80からの情報をトリガーとし要注意人物MBが店内にいることを報知するコードや監視カメラシステム60で発見したゴト発生を放置するコード等がある。
これらデータは、DBサーバ25のデータベースに保存されており、その他には後述する図41及び図42に示す内容のデータが保存されている。
尚、イベントコードは、ホールコンピュータ90に接続される機器だけでなく、遊技エリア3に設置されている各機器の情報をイベントコードとして取り込むことも可能である。
チェックするだけの簡単な設定であると同時に、個々のイベントコード毎に設定できるため、従業員は極め細かな設定が簡単にできる。
アラーム情報は、グループ毎に設定も可能であるため、例えば、スロット機Sの担当のグループにパチンコ機Pに関する情報を提供することもなくなる。このように、必要なグループに必要な情報を選択して送ることが可能である。
アクセスポイント編集画面170は、追加ボタン172及び編集ボタン173を設けており、追加ボタン172又は編集ボタン173を押下することで、図11の追加編集画面175に移行する。追加編集画面175は、アクセスポイント名と5GHz及び2.4GHzのネットワーク名(SSID)、暗号化キーを追加、編集する画面である。
本システムの通信及び通話のネットワークは、暗号化キーを含むことで、盗聴や外部からの侵入を防ぐためのセキュリティ対策が施されている。暗号化キーは、固定の暗号化キーであっても良いが、ランダムに生成される暗号化キーを使用することによってセキュリティを更に高めることができる。また、図11の追加編集画面17は、暗号化キーを表示できる機能を有しており、操作用端末11のモニタ画面13上で表示することで、後述する携帯端末装置40設定の作業が迅速に行える。
また、アクセスポイント編集画面170は、操作用端末11又は携帯端末装置40に設定をするファイルを、XML形式にて出力するXMLファイル出力ボタン174が設けられている。
設定画面110の端末情報一覧127の下部には、携帯端末装置40の設定を削除する削除ボタン124と、選択した端末から操作用端末11又は携帯端末装置40の設定をするためのファイルを、XML形式にて出力するXMLファイル出力ボタン126とが設けられている。
識別番号出力アクセスポイント選択画面190は、携帯端末装置40の情報として、店舗名称、電話番号及びSIPサーバ35や管理サーバ32のIPアドレスが表示されている。識別番号出力アクセスポイント選択画面190は、画面の中央に遊技エリア3に設置されている無線ルータ5をアクセスポイントとして、アクセスポイントの一覧191が表示されている。一覧191に表示されているアクセスポイントを選択し識別番号表示ボタン19を押下すると、図13に示す識別番号表示画面195に移行する。
識別番号197a、197bは、QRコード(登録商標)、バーコード又はカラーコード等の認識し難い態様で表示されている。識別番号197a、197bは、暗号化キーを含むことで、盗聴や外部からの侵入を防ぐためのセキュリティ対策が施されている。暗号化キーは、固定の暗号化キーであっても良いが、ランダムに生成される暗号化キーを使用することによってセキュリティを更に高めることができる。
また、印刷ボタンは、モニタ画面13上に表示された情報と同一の情報が紙面上に印刷されるので、携帯端末装置40等のカメラ41で捕らえてネットワークへのアクセスの設定が容易となる。
次に、識別番号出力アクセスポイント選択画面190及び識別番号表示画面195では、画面の閉じるボタンを押下することで現在開かれている画面が閉じられる。
図14乃至図22を参照して、操作用端末11のモニタ画面13上に表示される親機のSIPクライアント37のインターフェース画面について説明する。
図14は、SIPクライアント37のインターフェース画面の遷移図である。操作用端末11のモニタ画面13上にてSIPクライアント37のアプリケーションソフト200を起動すると、図15に示す通話画面210が表示される。通話画面210は、画面上部に自局の番号が表示されており、その下方には通話状態を示す状態表示欄211が設けられている。また、状態表示欄211の下方にはアラーム情報をテキストで表示するアラーム情報表示欄212が設けられている。アラーム情報表示欄212の下方に、メッセージ送信ボタン213が設けられており、メッセージ送信ボタン213を押下すると、図16に示すメッセージ送信画面220が表示される。
メッセージ送信画面220は、画面の右側にテキストを入力可能なメッセージ欄223が設けられている。また、他店や自店で入手したゴト師等の要注意人物の画像や、遊技エリア3にある遊技機を含む機器のトラブルの際にマニュアル等を送信できるように、監視カメラシステム60、顔認証サーバ80、SIPサーバ35又は操作用端末11の画像ファイルから画像データを参照して送信する画像を選択することができる。
このようにして、画像と共にメッセージがテキストで配信できるため、ゴトを含むトラブルに対し、管理エリア2に居なくとも正確かつ迅速に遊技エリア3に居る従業員に情報を送ることができる。そして、その情報を得た従業員は正確かつ迅速に対処することができるという利点がある。
そして、メッセージ送信画面220は、下方にある閉じるボタンを押下することで画面が閉じられる。
図17に示すオプション画面230は、グループ通話一覧ボタン232、個別通話一覧ボタン233、召集通話一覧ボタン234、アラーム情報一覧ボタン235、設定ボタン236及びインポートボタン237を設けている。
インポートボタン237を押下すると、図示しないインポート画面290が表示される。インポート画面290は、管理ツール33でXML形式にて出力するファイルをインポートする画面である。
また、短縮ダイヤルタブで表示される画面では、個別通話、グループ通話及び召集通話の中から短縮番号を選択する画面であり、選択した短縮番号は、図15に示す通話画面210の短縮ダイヤル欄217に表示される。
図23乃至図32を参照して携帯端末装置40の表示画面43上に表示されるSIPクライアント36のインターフェース画面について説明する。
図23は、SIPクライアント36のインターフェース画面の遷移図である。携帯端末装置40の表示画面43上にてSIPクライアント36のアプリケーションソフト300を起動すると、図24に示すロック画面310が表示される。ロック画面310は、起動時に表示され、誤作動を防ぐための画面である。例えば、携帯端末装置40を服のポケットに入れる際又は腰や腕等に装着するホルダー等に挿入する際に、何かの拍子で表示画面43に接触した場合であっても、通話又は他の画面に移行しないように表示画面43上でタッチの操作ができない機能が設けられている。また、一定期間操作しない場合にもロック画面310に移行する。そして、通話等の操作を行う際には、ロック解除ボタン311を、長押しすることで通話画面320に移行する。
また、ロック解除ボタン311の下方には、未読の最新のアラーム情報を1件表示できる情報表示欄312が設けられている。
通話画面320に設けられているカメラボタン323を押下することで、携帯端末装置40のカメラ41で撮像することが可能であり、撮像した画像を管理サーバ32に登録し、各携帯端末装置40及び操作用端末11に配信する機能である。カメラ41は、画像だけでなく動画も撮影が可能であり、撮影した画像や動画は、ゴトや来店客とのトラブルが発生したときの証拠として使用が可能である。また、機器のトラブルの場合には、管理エリア2に画像や動画を送り、故障の原因の究明や、遠隔により故障の対処も可能である。
メッセージ確認欄325を押下することで、情報表示欄324に、メッセージを表示することができる。通話画面320では、一定時間操作されない場合に、自動でロック画面310に移行する。
次に、図25に示すオプションボタン322を押下すると、図26に示すオプション画面330に移行する。オプション画面330は、各機能の選択を行う画面であり、グループ通話一覧ボタン331、個別通話一覧ボタン332、アラーム情報一覧ボタン333、接続先一覧ボタン334、アクセスポイント一覧ボタン335、識別番号読取ボタン336及び端末名称設定ボタン337を設けている。
次に、図26に示す個別通話一覧ボタン332を押下すると、図28に示す個別通話一覧画面340に移行する。個別通話一覧画面350は、個別の通話先を選択する画面であり、表示された個別通話先の中から1件を通話先として選択し、個別通話表示351を押下することで通話を開始する。個別の通話先がない場合には、テキストにてアラーム情報が表示される。
アラーム情報詳細画面390は、テキスト形式のメッセージや画像の詳細が表示される。アラーム情報詳細画面390は、その他にアラーム情報の発生日時や画像の撮影者等の情報が表示される。
また、アラーム情報詳細画面390は、遊技機の扉を開閉する際に、ホールコンピュータ90に扉の閉塞状態の解除を要求するロック解除要求ボタン393を設けている。また、扉の閉塞状態の解除を行う遊技機の台番号を入力する台番号入力枠395も設けられている。
携帯端末装置40の設定も上述したように識別番号をカメラ41で読み取るだけの設定で済むため利便性が良く、携帯端末装置40が1台あれば他の店舗でも迅速に使用可能となる。そのため、携帯端末装置40を店舗毎に人数分用意しなくとも、グールプ店舗であれば、携帯端末装置40の持ち回りができるため携帯端末装置40の台数が少なくて済む。
遊技場用システムにおける各制御を図33乃至図66に示すシーケンス図及びフローチャート等を参照して説明する。これら制御は、上述したソフトウエアやプログラムを使用して実現されるが、特に上述したソフトウエアやプログラムに限定されず、本制御の内容を実現できるソフトウエアやプログラムの構成であれば、改変はどのようにしても良い。
図33乃至図38に示すシーケンス図及びフローチャート等を参照して通話に関する制御を説明する。
個別で通話する際の制御について説明する。図33は、個別通話を行う際のシーケンス図であり、図34は、個別通話を行う際の処理に関するフローチャートである。個別通話は、操作用端末11のモニタ画面13で表示される親機と携帯端末装置40間の通話及び携帯端末装置40間の通話において、1対1での通話ができる機能である。
着信者が、応答を拒否した場合には(S109のNO)、着者側のSIPクライアント36・37は、SIPサーバ35に拒否を送信し(S115)、SIPサーバ35は、拒否であることを受信する。SIPサーバ35は、発信者側のSIPクライアント36・37に拒否を送信し、発信者側のSIPクライアント36・37は拒否を受信する(S116)。発信者側のSIPクライアント36・37は、SIPサーバ35に向け前回通話グループへの発信を行う(S117)。また、発信者側のSIPクライアント36・37は、管理サーバ32に通話先を通知する(S118)。
グループ通話は、操作用端末11のモニタ画面13で表示される親機と携帯端末装置40間の通話及び携帯端末装置40間の通話において、予めグループ会議室で登録された電話番号内での通話ができる機能であり、複数対複数の通話ができるものである。
グループ通話は、従事する階層、担当するパチンコ機Pやスロット機Sの設置場所及び担当する島設備HSの群等でグループを区分することで、グループ別に欲しい情報のみを送受信できるようになる。
召集通話は、操作用端末11のモニタ画面13で表示される親機から主に携帯端末装置40間の通話を行うものである。召集通話は、親機から特定のSIPクライアント36に呼出しを行い、召集会議室に呼出されたSIPクライアント36と親機とが通話を行う機能であり、1対複数の通話ができるものである。操作用端末11のモニタ画面13(図20)から召集通話を選択すると(S301)、SIPクライアント37は、現在の通話中の電話を終話し(S302)、選択した召集会議室に発信を行う(S303)。
SIPクライアント37は、管理サーバ32に、発信先を通知し(S304)、召集通話の送信を行う(S305)。管理サーバ32は、SIPクライアント36に召集通話の通知を行う(S306)。SIPクライアント36は、携帯端末装置40の表示画面43上に着信ダイアログを表示する(S307)。召集される端末が携帯電話である場合には(S308のYES)、着信音とバイブレーションで通知を知らせる(S310)、着信側がバイブレーション機能のないSIPクライアント36である場合には(S308のNO)、着信音のみで通知を知らせる(S309)。
召集の通知を受けたSIPクライアント36が拒否する場合には(S311のNO)、SIPクライアント36は、管理サーバ32に拒否の通知を行う(S315)。
そして、親機のSIPクライアント37は、召集したSIPクライアント36の応答又は拒否の結果を受信する(S316)。
召集通話は、遊技場1の責任者がゴト等の緊急事態に、特定の人物を召集するために使用され、迅速かつ正確に従業員へ情報を伝えることができる。また、応答や拒否等の返信があるため(S316)、責任者はクライアントの状態を把握できるので迅速に指令を出すことができ、受信した従業員はトラブルに対して迅速な対応が可能となる。
図39乃至図44に示すシーケンス図、フローチャート及びデータベースの内容の説明図を参照してアラーム情報に関する制御を説明する。
アラーム情報の配信の契機は、ブリッジサーバ20から送信される信号を契機として作動する。ブリッジサーバ20への信号の経由は、ホールコンピュータ90が発信元になってブリッジサーバ20を経由してアラーム情報が配信される場合と、監視カメラシステム60が発信元になりブリッジサーバ20を経由してアラーム情報が配信される場合との2通りがある。
管理サーバ32は、指定した1台に情報を配信する場合には(S404のYES)、対象のSIPクライアント36・37の情報を取得する(S405)。ログインしている全てのSIPクライアント36・37に配信する場合には(S404のNO)、ログインしている全てのSIPクライアント36・37の情報を取得する。
管理サーバ32にホールコンピュータ90からのイベントコードが送信されると(S401のNO)、管理サーバ32は、配信対象グループの情報を取得し(S402)、対象グループに通話中のSIPクライアント36・37の情報を取得する(S403)。
そして、管理サーバ32は、対象のSIPクライアント36・37に、イベントコードに対応したアラーム情報の内容に変換して送信する(S407)。
尚、アラーム情報に添付される画像又は画像ファイルへのパス等は、動画であっても良い。また、その動画は、監視カメラシステム60から直接配信される生中継の動画であっても良い。
アラーム情報の音声配信は、アラーム情報が発生した際に、テキスト情報を音声情報に変換し、該当するグループの会議室に音声を流す処理である。ブリッジサーバ20からのデータの送信をトリガーとして作動しており、管理ツール33のアラーム情報フィルタ画面150(図8)でイベントコード毎に、音声配信を選択した場合に処理が行われる。
管理サーバ32にホールコンピュータ90からのイベントコードが送信されると(S501のNO)、管理サーバ32は、配信対象グループの情報を取得する(S503)。
管理サーバ32は、配信対象グループへ音声データの配信を行うために、アラーム情報音声配信31に対して要求を行う(S506)。アラーム情報音声配信31は、テキストデータの音声合成を試行し(S507)、音声合成が成功した場合には(S508のYES)、音声データをSIPサーバ35に送信し(S509)、音声データをSIPクライアント36・37に配信する(S510)。音声合成が失敗した場合には(S508のNO)、アラーム情報音声配信31はログを出力し、音声データをSIPサーバに送信せずに終了する(S511)。
アラーム情報の配信制御を説明したが、更に詳細に遊技場1で発生する事象に対してアラーム情報を配信する処理の制御が行われる態様を説明する。
図45乃至図47に示すシーケンス図及びフローチャート等を参照してアラーム情報に関する制御を説明する。図45は、遊技機にトラブルが発生し、遊技機の開閉が行われる際のシーケンス図であり、図46は、遊技機の開閉を行う際の処理に関するフローチャートである。図47は、遊技機が開閉された後のアラーム情報等の配信を行うフローチャートである。
ロック機構は、島設備HS側に設けられ遊技機の枠に取り付けられた収縮するワイヤーで遊技機を閉塞するロック機構、又は遊技機を開閉する際の鍵のシリンダーを固定するロック機構であっても良く特に限定されるものではない。また、遊技機1台毎のロック機構の解除にて説明しているが、解除する際には複数台1ユニットでのユニット単位でのロック機構の解除であっても良い。
遊技機のロック機構の解除を、ホールコンピュータ90を経由して説明したが、携帯端末装置40から赤外線通信又は無線通信によって、台情報表示装置Kを経由し、又は遊技機へ直接又はロック機構へ直接信号を送信して遊技機のロック機構の解除をしても良い。ロック機構の解除を要求したのが、どのSIPクライアント36・37であるかの情報が保存され、後述する処理で照合が可能であれば特に限定する必要はない。
管理サーバ32は、ロック解除を要求した遊技機であるかを照合し(S702)、ロック解除を要求したSIPクライアント36・37がある場合には(S702のYES)、SIPクライアント36・37を配信対象から除外する(S703)。このように、ロック解除を要求したSIPクライアント36・37を除外することによって、ロック解除要求した従業員MSに改めて報知する必要はないため、無駄な配信を避けることができる。また、ロック解除要求した従業員MSにとっては誤解する情報ともなり、余分な情報がない方が却って作業に専念し、迅速に処理することができる。
管理サーバ32は、管理ツール33のアラーム情報フィルタ画面150(図8)で、イベントコードが音声配信を選択されている場合(S705のYES)、上述したアラーム情報音声配信処理を行い(S500)、イベントコードが音声配信を選択されてない場合(S705のNO)、上述したアラーム情報配信処理を行う(S400)。
尚、音声配信が行われている場合であっても(S500)、同時にアラーム情報配信処理(S400)を行っても良く、表示画面43にアラーム情報の表示を行っても良い。どちらか一方の配信でなく、両方(S400、S500)の配信であってもかまわない。
このようにして、ロック解除する要求をした遊技機とドアオープンした遊技機との照合を行う(S702)ことで、遊技機の不正な開閉を素早く簡単に検知することができる。また、従業員MSに対して、表示画面43上で文字(「123番台 ドアオープン」、「ドアオープン」「123番台 不正ドアオープン」「不正ドアオープン」等)や画像等により確認することや(S704からS400)、音声で報知することが可能となる(S704からS500)。
尚、「不正ドアオープン」が発生したときのアラーム情報の配信処理は、グループ通話の中でも、特定の従業員に、例えば、グループ通話のリーダ又はホールの責任者だけに配信する処理を行っても良く。予めグループ通話の中でも不正に対応することができる従業員を特定してアラーム情報を配信するグループ通話の設定を行っても良い。
更に、遊技場1に要注意人物MBが来店してきたときのアラーム情報を配信する処理の制御が行われる態様を詳細に説明する。
図48乃至図53及び図57に示すシーケンス図、フローチャート等を参照してアラーム情報に関する制御を説明する。図48は、要注意人物MBが来店した際のシーケンス図であり、図49は、要注意人物MBが来店した際の制御処理に関するフローチャートである。図50は、顔認証サーバ80が要注意人物MBを特定するために人物を照合する制御を示すフローチャートである。図51は、顔認証サーバ80に送信するデータの一例を示す説明図である。図52は、顔認証サーバ80からの照合結果を示すデータの一例を示す説明図である。図53は、携帯端末装置40に表示されるアラーム情報の一例である。図57は、ゴトグループを特定するシステムのキャプチャー画像の概要図である。
顔認証サーバ80は、顔認証サーバ80のデータベースに保存されている他店からの画像又は今までの自店で蓄積した画像を、遊技場1の入り口等に設置されている監視カメラ61で検出した顔画像と比較し一致するか否の判断を行っている(S901)。この処理は、データベースに保存されている顔画像のデータと来店客Mとがある程度の割合の照合率とならなければ、一致しないと判断され、次の来店客Mの照合が繰り返し行われる(S901のNO)。そして、監視カメラ61で検出した顔画像(例えば、図57のキャプチャー画像600)と顔認証サーバ80のデータベースに保存されている顔画像の顔画像データ(後述する顔認証ナンバー583で表される顔画像データ605、例えばFID001の画像)と比較し、一致すると判断されれば(S901のYES)、疑いのある要注意人物MBが来店したことを監視カメラシステム60へ報知する(S902)。報知を受けた監視カメラシステム60は、監視カメラシステム60に録画した映像から画像を抽出し(S903)、図51に示すコマンドデータ67と共に抽出した画像を顔認証サーバ80に送信する(S904)。
録画した日時を示す「年月日」・「時分秒」をコマンドデータ67として使用することにより、後からでも監視カメラシステム60で録画した映像から画像を取り出して再度照合作業や確認作業に使用することができる。また、録画した日時を示す「年月日」・「時分秒」をコマンドデータ67として使用することにより、監視カメラシステム60の録画データがあれば顔認証サーバ80に必ずしも画像を保存する必要がなく、監視カメラシステム60で録画したデータの保存だけで済み、顔認証サーバ80のデータ量を削減することができる。
また、顔画像データ605を暗号化することにより、例え画像の流出が発生しても簡単に画像を見ることはできないので、情報の漏えいに対する抑止効果やデータの傍受に対する予防手段となる。
また、顔を認証した種別を示す「認証種別」を設けることで、要注意人物MB、上得意客又は新規顧客等の区分けが可能となり、照合する時間の削減や、個人別に遊技している営業データの分析にも役立てることが可能となる。
尚、要注意人物MBのデータベースへの登録の作業は、人が判断している場合を示したが、「照合率」が所定の値以上得られれば、要注意人物MBである確率が高いので、要注意人物MBのデータベースへの登録の作業は、自動で登録を行うようにしても良く、自動化を行うことで操作者の作業が軽減される。
顔認証サーバ80に登録するデータは、抽出した画像のキー番号を示す「開始コード」、ソフトのバージョンを示す「バージョン」、抽出した画像を録画した監視カメラ61が設置されている位置を示す「機器コード」、抽出した画像を録画した監視カメラ61の番号を示す「機器番号」、抽出した画像を録画した日時を示す「年月日」・「時分秒」、抽出した画像のデータの量を示す「画像データサイズ」及び抽出した画像を暗号化した顔画像データ605がある。
また、監視カメラシステム60を操作している責任者等は、要注意人物MBでなければ、要注意人物MBと登録せずに要注意人物MBの来店の報知があるまで待機状態となる(S907のNO)。
管理サーバ32は、ログインしている全てのSIPクライアント36・37の情報を取得し(S805)、全てのSIPクライアント36・37に、SIPクライアント36・37の位置の情報を取得するため電波強度のデータを要求する(S806)。各SIPクライアント36・37は、電波強度を測定し(S807)、管理サーバ32に電波強度と接続されているアクセスポイントの番号を送信する(S808)。管理サーバ32は、監視カメラ61の位置情報と要注意人物MBの位置とSIPクライアントの位置情報からSIPクライアント36・37と要注意人物MBの位置や距離を演算する(S809)。管理サーバ32は、これら情報をDBサーバ25のデータベースに保存し(S810)、全SIPクライアント36・37にアラーム情報として文字で「不審者情報」等で表示し、画像又は動画を送信する(S811)。
アラーム情報詳細画面3901・3910は、アラーム情報一覧画面380(図31)から詳細画面へと遷移した図を表している。そして、詳細画面に遷移したアラーム情報詳細画面3901(図53(A))が最初に表示され、所定時間経過後に自動的にアラーム情報詳細画面3910(図53(B))に切り替わる。
アラーム情報詳細画面3901は、不審者情報が配信された時間を表す配信日時表示3902が設けられている。アラーム情報詳細画面3901の中央には、顔認証サーバ80若しくは監視カメラシステム60が捕捉した顔の画像又は風貌が表示される顔画像表示部3903が設けられている。また画像だけでなく動画に切替えることができるように切替ボタン3904が設けられている。顔画像表示部3903の上部には画像を捕えたカメラの位置番号3905が表示されている。アラーム情報詳細画面3901の下方には、SIPクライアント36と、監視カメラシステム60が要注意人物MBを最後に捕捉した位置又はカメラ位置からの距離を表示する距離表示部3906が設けられている。
距離表示部3906は、図形や文字や色によって距離を表現している。例えば、距離表示部3906の色が赤ければ近い状態を表現し、青であれば遠い状態を表現している。また、遠近と表示された間の図形の斜線が、どちらかに近ければその遠近を表現している。上述した顔画像表示部3903の囲われている四角の図形の色によって遠近の距離を表現しても良い。更に、距離を数値で表現しても良い。
以上のような構成によって、正確な情報を従業員MSに通知することで、要注意人物MBの顔や風貌等の画像の情報を携帯端末装置40の表示画面43で確認しながら移動することができるので、迅速に要注意人物MBの把握を行いながら現場に駆けつけることができる。また、要注意人物MBとの位置や距離等の情報によって、要注意人物MBに近い従業員MSに注意喚起を促すことができる。また、動画による報知も可能であるため、トラブルの状況を画像よりも明確に把握することができ、更に迅速に対応が可能となる。
尚、レイアウトの表示は、リアルタイムに双方向通信を行うことで、停止画像だけでなくリアルタイムに要注意人物MB及び従業員MS(クライアント36)の移動を表現するようにしても良い。
遊技場1及びチェーン店本部500で処理する不正行為や人為的なトラブルを起こす集団を分析及び特定する処理の制御が行われる態様を詳細に説明する。
図49乃至図50及び図54乃至図66にシーケンス図、フローチャート、概要図、説明図等を使用してゴトグループを特定するための制御を説明する。図48は、要注意人物が来店した際のシーケンス図であり、図49は、要注意人物が来店した際の制御処理に関するフローチャートである。図50は、顔認証サーバ80が要注意人物を特定するために人物を照合する制御を示すフローチャートである。図54は、ゴトグループを特定する遊技場用システムの全体構成図である。図55は、ゴトグループを特定するシステムのグループコード作成処理のシーケンス図である。図56は、ゴトグループを特定するシステムのグループコード作成処理のフローチャートである。図57及び図58は、ゴトグループを特定するシステムのキャプチャー画像の概要図である。図59は、ゴトグループを特定するシステムの各サーバの説明図である。図60は、ゴトグループを特定するシステムの概念図である。図61は、グループコードのデータの一例を示す説明図である。図62は、顔認証ナンバー583と擬データとのデータの一例を示す説明図である。図63、図64及び図65は、携帯端末装置40の画面の一例を示す説明図である。図66は、ゴトグループを特定するシステムの抽出処理のフローチャートである。
遊技場1では、監視カメラ61で捕らえた遊技客Mが、要注意人物MBであるかを判断しており、遊技客Mが来店した場合には(S1010)、上述した要注意人物報知処理( 図48、図49のS800)にて、顔認証サーバ80に保存される上述した顔画像データ605と照合し要注意人物MBか否かを判断する(図48及び図50のS901)。要注意人物MBがA店の遊技場1へ来店したと判断したときには(図48及び図50のS901のYES)、上述した要注意人物MBが来店したときに使用された図57に示すキャプチャー画像600から要注意人物MBの顔画像データ605以外の人物(MG2〜MG5)の顔画像データ606のファイルを管理する番号として疑データ584を作成し、人数分保存する(S1012)。また、要注意人物MBが来店するまでは、本システムは待機される(図48及び図50のS901のNO)。
撮影日時データ585の日時は、何か事件が起こった際の検証に使用できると共に、顔画像データ606を照合するときの信憑性を上げるためにも使用することができる。これらは、要注意人物MBと偶然写ってしまった来店客Mを要注意人物MBと誤認して判定することを防ぐことになる。
多くの店から送信されたデータは、図62に示すようにチェーン店本部500の顔認証サーバ580に保存される。このように、広範囲の多くの店から顔画像データ606を収集することで広範囲にまた精度が良く照合ができるようになる。
顔認証ナンバー583をキーにして、同じ顔認証ナンバー583を抽出し、抽出した疑データ584の顔画像データ605の中に同一人物が存在するか否かの照合を行う(S1015)。図60に示すように送信されたFID001の中に同一のFID001を抽出し、その中にある疑データ584のうちA店から送信されたGID001とB店から送信されたGID10001の人物が同一と判断されれば(S1015のYES)、図59、図60及び図61に示すようにFID001のゴトグループとしてグループコード586をG001として作成する(S1016)。また、同時に疑データ584は、書き替えられ、要注意人物MBとして新たに顔認証ナンバー583、例えばFID002の番号が付される(S1017)。疑データ584を要注意人物MBと書き替えることで、迅速に要注意人物MBを把握できるだけでなく多くの要注意人物MBを特定することが可能となる。
配信されたグループコード586とファイル名を顔認証ナンバー583とした顔画像データ(605又は606)が、各遊技場1の顔認証サーバ80に保存される。
また、本システムでは、グループコード584毎に管理されているが、グループコード584を越えて、同一人物が他に存在するかを定期的に照合することによって、同一人物が見つかった場合には、グループコード584を統一して大きな母集団とすることが可能である。このようにして連鎖的にゴトグループの把握ができるようになり、要注意人物MB一人からゴトグループの来店も迅速に把握することができる。
更には、チェーン店本部500から自店だけでなく他店へもグループコード584や顔認証ナンバー583や顔画像データ605が配信されるので、広範囲に他店間の情報を迅速に配信し、多くの店に注意を促すことができる。
例えば、パチンコ機Pが設置されているエリアであれば、貸し玉の単価が4円、1円及び0.5円の3つのエリアの場合、遊技媒体の貸出し単価の高いパチンコ機Pが設置してある4円のエリアを写しているカメラで捉えたデータから優先して抽出する(S1104のYES)。各店の遊技場1では予め顔認証サーバ80から顔認証ナンバー583、疑データ584及び撮影日時データ585と共に高レートか低レートかを区別するデータ(例えば、貸し玉単価4円、1円、貸しコイン単価20円、5円)が付され、チェーン店本部500の顔認証サーバ581に送信されている。
以上の構成によって、ゴトグループは高レートの遊技機を狙ってゴト行為を行う場合が多く、ゴト行為による被害額が大きい事象から検証することができ、多量のデータからゴトグループを迅速に特定し易くなると共に、各店への迅速な配信が可能となる。
また、所定時間経過したデータではないと判断した場合には(S1109のNO)、連続にキャプチャーした顔画像データ606を誤って送信されている場合があるので、判別用データから削除して顔認証ナンバー583の照合に戻る(S1115)。この処理により、連続撮影によって一般の人を要注意人物の一員であると誤認することを排除することができ、精度の高いデータを蓄積する事ができる。
次に、所定時間経過したデータであると判定した場合には(S1109のYES)、入店後に所定時間が経過してから要注意人物MBに接触している可能性が高く、要注意人物MBの一員である可能性が高いので判別用のデータとして登録して終了する(S1113)。このような制御により短時間の間に得られたデータから同一店でのゴトグループの一員を判別できるので、迅速に処理ができまた精度良く判定が可能となる。
図63又は図64は、上述した携帯端末装置40の表示画面43のアラーム情報詳細画面3901に、監視カメラシステム60が捕捉した顔の画像又は風貌が表示される顔画像表示部3903により要注意人物MBのゴトグループを示している。グループコード584や顔認証ナンバー583によりゴトグループや要注意人物MBの報知を従業員MSに対して行っている。
また、要注意人物MBの集団が遊技場1のある特定の場所に集まるのが表示されるので、事前にゴトグループが集合して何か不正を起こすような危険を予め予測することができる。更にグループ通話により従業員にゴトグループが集まりつつあることを従業員MS同士に知らせることも可能となる。
尚、アラーム情報詳細画面3910の表示は、リアルタイムに双方向通信を行うことで、静止画像だけでなくリアルタイムに要注意人物MB及び従業員MSの移動を表現するようにしても良い。
また、本システムを第3者機関と連携してゴトグループを全国的に把握するシステムとしても良い。
遊技場1での不正監視や営業に使用される個別顔認証装置800の制御が行われる態様を図74乃至図93に示すシーケンス図、フローチャート、概要図、説明図等を使用して詳細に説明する。
図74は、メイン処理のフローチャートである。図75は、会員処理のフローチャートである。図76は、非会員処理のフローチャートである。図77は、非会員処理のフローチャートである。図78は、共通処理のフローチャートである。図79は、録画データキャプチャー処理のフローチャートである。図80は、顔認証照合処理のフローチャートである。図81は、録画データキャプチャー画像のタイムチャートである。図82は、顔認証サーバ照合処理のフローチャートである。図83は、離席処理のフローチャートである。図84は、異常処理のフローチャートである。図85は、暗証番号登録処理のフローチャートである。図86は、会員が着席した際の処理を示すシーケンス図である。図87は、非会員が着席した際の処理を示すシーケンス図である。図88は、キャプチャー画像指示一覧823の説明図である。図89は、暗証番号の入力の状態を示す説明図である。図90は、暗証番号の入力の状態を平面から見た説明図である。図91は、個別顔認証装置800に搭載されている顔認証エンジンが判定する項目を示す説明図である。図92は、ホールコンピュータ90から出力される帳票の説明図である。図93は、顔認証サーバ80から出力される帳票の説明図である。
図74は、個別顔認証装置800のメイン処理(S2000)のフローチャートを示している。遊技客がパチンコ機Pの前に着座すると顔認証エンジンを搭載している個別顔認証装置800の各台カメラ69は、人の顔を捉えて人が着座しているのか否かを判定し(S2101)、人が着座したのを検知すると(S2101のYES)、スタンバイ状態になりビデオ撮影の録画が開始される(S2102)。そして、会員カード550が挿入されたか否かを判断し、会員処理に移行する(S2200)。会員カード550が挿入されていないと判断すれば(S2103のNO)、非会員処理に移行する(S2300)。その後は、いずれの処理を経過しても共通処理に移行し(S2400)、離席するまでこれらの処理(S2103〜S2104)が繰り返される(S2104のNOからS2103へ移行)。会員カード550やゲストカードを排出して離席する場合や有価価値も全て消費し、持ち玉もない状態で正常に離席する場合には、後述する離席処理が行われ(S2500)、メイン処理が終了する。
図75は、個別顔認証装置800の会員処理(S2200)のフローチャートを示している。
盗難等のセキュリティを確保するために会員カード550のICチップ553に暗証番号が記憶されており、暗証番号を入力し一致することにより処理が始まる(S2201のYES)。また、この処理は暗証番号が入力されるまで待機している(S2201のNO)
次に、暗証番号を入力し一致することにより処理が始まり(S2201のYES)、後述する録画データキャプチャー処理に移行する(S2800)。録画データキャプチャー処理(S2800)が行われた後、個別顔認証装置800は、キャプチャーしたキャプチャー画像600から顔画像データ559を生成し(S2203)、図73に示す顔画像データ559をHDD855のキャプチャーデータ領域865に記憶する(S2205)。また同時に、個別顔認証装置800は、会員カード550に記憶される顔画像データ555を読み出し、キャプチャーデータ領域865に記憶した顔画像データ559と照合する(S2209)。個別顔認証装置800は、会員カード550に記憶される顔画像データ555とキャプチャーデータ領域865に記憶した顔画像データ559が一致すれば(S2209のYES)、監視レベルを1に設定し(S2210)、顔画像データ559をHDD855の保存データ領域864に保存する(S2211)。また、個別顔認証装置800は、顔認証が成功したことと共に台番号を顔認証サーバ80に送信し(S2213)、会員処理を終了する。
また、個別顔認証装置800は、会員カード550に記憶される顔画像データ555とキャプチャーデータ領域865に記憶した顔画像データ559が一致しない場合には(S2209のNO)、盗難された会員カード550の疑いがあるか、または機器の異常等が考えられるため、異常処理に移行し(S3000)、会員処理を終了する。
図79は、個別顔認証装置800の録画データキャプチャー処理(S2800)のフローチャートを示している。
個別顔認証装置800は、図88に示すようにセキュリティを考慮して監視レベルを設けており、監視レベルに応じて録画データからキャプチャー画像600をキャプチャーするタイミングを異ならせている。このキャプチャーの指示信号を表す一覧表としてキャプチャー画像指示一覧823がある。低い監視レベルは、会員や上得意客のように信頼度が高い人物に設定されている。また、逆に監視レベルが高いほど要注意人物MBとなる。このように監視レベルを設定すれば無駄な保存をしなくとも良く、データの記憶領域を多く必要としない。また処理が煩雑とならずに済むため、顔認証サーバ80へのアクセスが少なく、また個別顔認証装置800の処理が迅速となる。また、セキュリティ上において本システムは要注意人物MBに注力して監視することができるようになる。
個別顔認証装置800は、キャプチャー画像600が、正面を向いている顔であるかを判断し(S2804)、正面を向いている顔であれば(S2804のYES)、正面視の画像を抽出し(S2805)、横顔であれば(S2804のNO)、横顔の画像を抽出し(S2806)、録画データキャプチャー処理(S2800)を終了する。
図80は、顔認証照合処理のフローチャートである。顔認証照合処理(S2600)は、まず上述した録画データキャプチャー処理(S2800)に移行し、録画データから画像を抽出し、顔画像データ559を生成する(S2601)。そして、個別顔認証装置800が現在既に保存している顔画像データ559があるか否かを判定する(S2603)。個別顔認証装置800は、顔画像データ559が保存されていない場合には(S2603のNO)、遊技機の前に着座した初期の状態であるため、顔認証サーバ80と照合し要注意人物MBであるかどうかや監視レベルを定めるために、後述する顔認証サーバ照合処理に移行する(S2900)。また、個別顔認証装置800は、顔画像データ559が保存されている場合には(S2603のYES)、HDD855の保存データ領域864から顔画像データ559を抽出する(S2605)。
また、同一人物である場合には(S2606のYES)、個別顔認証装置800は、カードを排出可能な状態にさせる排出可能指令を玉貸し機PTに出力し(S2607)、カードを排出可能な状態を玉貸し機PTの液晶操作ユニット801やLED表示部812に表示する(S2608)。また、個別顔認証装置800は、その他の玉貸し機PTの諸機能(供給操作、持ち玉数表示等)を停止する機能を解除させ(S2609)、照合結果と台番号を顔認証サーバ80に送信して終了する(S2613)。
図82は、顔認証サーバ照合処理のフローチャートである。顔認証サーバ照合処理(S2900)は、主に顔認証サーバ80により非会員の監視レベルを選別するための処理である。
まず、個別顔認証装置800は、始めて着座する遊技客Mの顔画像データ559をHDD855の保存データ領域864に保存する(S2901)。保存した顔画像データ559は、台番号とともに顔認証サーバ80に送信される(S2903)。顔認証サーバ80は、まず営業に支障がきたすおそれがある要注意人物MBであるか否かの判定を行うため、要注意人物MBの顔画像データ605が記憶される要注意人物データ領域87の顔画像データ605と送信されてきた顔画像データ559との照合を行う(S2905)。顔認証サーバ80は、要注意人物MBであると判断すれば(S2905のYES)、顔のID(FID)を抽出し(S2915)、最も監視レベルの高い監視レベル4に設定する(S2917)。
そして、顔認証サーバ80は、抽出した顔認証ナンバー583(FID)と個別顔認証装置800から送られてきた顔画像データ559を記憶し(S2925)、抽出した顔認証ナンバー583(FID)と監視レベルを個別顔認証装置800に送信する(S2927)。
図76及び図77は、非会員処理S2300のフローチャートを示している。
非会員処理では、監視レベルの設定があるか否を判断する(S2301)。最初の処理では着座した非会員の遊技客Mは、全て監視レベルが設定されていないため(S2301のNO)、上述した顔認証照合処理に移行する(S2600)。
ここで、個別顔認証装置800は、監視レベルの設定があれば(S2301のYES)、監視レベルに従って各処理に移行する(S2303)。
次に、持ち玉が所定数ある場合に(S2309のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるかを確認する。このような処理により、同一人物が遊技している遊技機がどの程度の持ち玉を保有しているのかを判定することができ、特に短時間に一時期に遊技媒体を獲得してしまうようなゴト行為を監視することも可能である。また新台の分析等にも営業情報として利用することができる。特に、持ち玉は本日獲得した玉である場合には、どの遊技機を経由してから現在遊技しているのかも分析が可能である。
次に、玉貸し機PTに遊技客Mがゲストカードを挿入したときに(S2314のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるか又は初めての処理であるかを確認し、顔画像データ559を記憶する。このような処理により、個別顔認証装置800は、盗難したゲストカードを使用されるのを防ぎ、また後述する暗証番号を登録し休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
次に、個別顔認証装置800は、遊技客Mがパチンコ機Pの計数ユニット805に獲得した獲得玉を流して計数ユニット805を作動させた場合に(S2316のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるかを確認する。このような処理により、個別顔認証装置800は、盗難したゲストカードを使用されるのを防ぎ、また同一人物がどの程度獲得したのかを分析し、新台の分析等にも営業情報として利用することができる。また、計数ユニット805を誤作動させて一時期に獲得玉を増やすゴト行為を行った場合にも、犯行行為や人物を捉え、顔画像データ559を生成及び保存を行い後からの検証に使用することが可能である。
個別顔認証装置800は、顔認証処理が終了すると(S2600)、暗証番号登録処理に移行し(S2700)、非会員処理は終了する。
図85は、暗証番号登録処理(S2700)のフローチャートを示している。
玉貸し機PTは、個別顔認証装置800を利用して休憩や食事等の離席中に盗難や悪戯されるのを防止するために、会員カード550だけでなくゲストカードにも、暗証番号を登録し玉貸し機PTの操作を停止することができる機能として、ロック機能を備えている。ロック機能を使用するためには、暗証番号を入力し(S2701)、暗証番号を玉貸し機PTに登録(S2703)する必要がある。また、暗証番号を忘れてしまった場合や、故意に暗証番号を登録したまま報知する悪戯を防ぐため、台番号及び暗証番号は顔認証サーバ80又はホールコンピュータ90へ送信され、記憶される(S2705)。これらの処理によって、個別顔認証装置800は、後からのトラブルに備えることができる。
図93に暗証番号を登録した際の顔認証サーバ80に保存される暗証番号を管理する際に出力される暗証番号登録帳票81の一例を示す。顔認証によって保存される項目は顔認証ナンバー583、会員カードID、暗証番号及び通信履歴である。暗証番号登録帳票81を出力ことにより暗証番号を忘れてしまった場合や、故意に暗証番号を登録したまま報知する悪戯に迅速に対応することができる。
図78は、会員及び非会員の共通している共通処理(S2400)のフローチャートを示している。
個別顔認証装置800は、遊技機に異常が発生した場合に(S2401のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるかを確認し、同一人物でない場合には異常処理を行うこともできる。また、同一人物であっても顔画像データ559の更新と記録が可能である。このような処理により、個別顔認証装置800は、ゴト等の遊技機へのトラブル等に対応することができ、後から画像により確認することも可能である。
次に、個別顔認証装置800は、遊技客Mが暗証番号を入力する際に(S2403のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるかを確認する。このような処理により、個別顔認証装置800は、盗難した会員カード550及びゲストカードが使用されるのを防ぎ、また休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
特に、図89及び図90に示すように、玉貸し機PTの液晶操作ユニット801に示される暗証番号入力表示部845にて暗証番号を入力して決定ボタン843を押すまでの間は、カメラ69と顔が正面視する場面が多く、且つカメラ69に正面を向いている時間が長いため、この期間に画像をキャプチャーすることは正面視を確実に捉える機会となる。また、この期間に顔画像を抽出することにより、鮮明な画像が得られる可能性が高く、盗難に対する威嚇する効果もある。特に、キャプチャー処理(S2800)は、暗証番号を入力する1秒前から画像をキャプチャーすることができるため、確実に正面視を捉えることが可能となる。
次に、個別顔認証装置800は、遊技客Mが会員カード550及びゲストカードを排出する際に(S2405のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるかを確認する。このような処理により、個別顔認証装置800は、会員カード550及びゲストカードの盗難の防止及び休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
図83は、遊技客Mが離席した際の離席処理(S2500)のフローチャートを示している。
先ず、会員カード550に対しては会員カード550が挿入中か否かを判断している(S2501)。個別顔認証装置800は、会員カード550が挿入中であれば(S2501のYES)、離席中であるため暗証番号を入力するまでは(S2502のNO)玉貸し機PTに対して会員カード550の排出の禁止(S2513)及び玉貸し機能の停止を行う(S2515)。このような処理により、個別顔認証装置800は、会員カード550及びゲストカードの盗難の防止及び休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
個別顔認証装置800は、会員カード550が挿入中に(S2501のYES)、暗証番号が入力されれば(S2502のYES)、会員カード550を排出し(S2504)、台番号、顔認証ナンバー583及び終了信号を顔認証サーバ80及び個別顔認証サーバ120に送信する(S2509)。そして、顔認証サーバ80及び個別顔認証サーバ120に顔画像データ559を保存する(S2511)。このようにして、個別顔認証装置800によりトラブルに対して後から画像等を確認することができる。また人の入れ替わりが確認できるため新台の分析等にも営業情報として利用することができる。
次に、ゲストカード等が挿入されており離席中において残金がある場合には(S2505のYES)、玉貸し機PTに対して会員カード550の排出の禁止(S2513)及び玉貸し機能の停止を行う(S2515)。このような処理により、個別顔認証装置800は、ゲストカードの盗難の防止及び休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
次に、ゲストカード等が挿入されており離席中において持ち玉がある場合には(S2507のYES)、玉貸し機PTに対して会員カード550の排出の禁止(S2513)及び玉貸し機能の停止を行う(S2515)。このような処理により、個別顔認証装置800は、ゲストカードの盗難の防止及び休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
図84は、個別顔認証装置800の制御における異常が発生したときの処理である異常処理(S3000)のフローチャートを示している。
個別顔認証装置800は、上述した異常の種別を判別し(S3001)、玉貸し機PTの会員カード550及びゲストカードの排出を禁止する場合には(S3003のYES)、玉貸し機PTに対してカード排出禁止指令を出力し(S3005)、玉貸し機PTは、遊技機からの返却ボタン等のカードの排出の信号をキャンセルする(S3007)。また、玉貸し機PTがカードの排出の禁止していることを表示するために、LED表示部812や操作表示部802にカードの排出の禁止表示を行う(S3009)。台番号と異常の種別を判別する異常コードを顔認証サーバ80及び個別顔認証サーバ120に送信する(S3011)。個別顔認証装置800は、発生した異常が処理されカードの排出の禁止が解除されるまでカードの排出を禁止する(S3013のNO)。個別顔認証装置800は、発生した異常が処理されカードの排出の禁止が解除されれば(S3013のYES)、玉貸し機PTに対してカード排出可能指令を出力し(S3015)、玉貸し機PTは、カードの排出が可能であることを表示するために、LED表示部812や操作表示部802にカードの排出の可能表示を行う(S3017)。
個別顔認証装置800の制御において会員が遊技機での着座から離席までのデータの処理を、図86に示すシーケンス図を参照して説明する。
個別顔認証装置800は、各台カメラ69で人が着座することを動体検知や人体センサー等で検知すると、個別顔認証サーバ820は、スタンバイ状態となり録画が始まる。そして、暗証番号が入力されれば(S2201のYES)、録画データキャプチャー処理に移行し(S2800)、キャプチャー画像600を保存する。個別顔認証サーバ820は、キャプチャーしたキャプチャー画像600から顔画像データ559を生成する(S2203)。個別顔認証サーバ820は、会員カード550に記憶される顔画像データ555を読み出し、キャプチャーデータ領域865に記憶した顔画像データ559と照合する(S2209)。個別顔認証サーバ820は、会員カード550に記憶される顔画像データ555とキャプチャーデータ領域865に記憶した顔画像データ559が一致すれば(S2209のYES)、監視レベルを1に設定し(S2210)、顔画像データ559をHDD855の保存データ領域864に保存する(S2211)。個別顔認証サーバ820は、顔認証が成功したことと共に台番号、会員ID及び開始信号を顔認証サーバ80に送信する(S2213)。顔認証サーバ80は、送信された会員ID、台番号、照合結果及び開始時刻を保存する。
個別顔認証サーバ820の制御において非会員が遊技機での着座から離席までのデータの処理を、図87に示すシーケンス図を参照して個別顔認証サーバ820及び顔認証サーバ80の処理を説明する。
個別顔認装置800は、カメラ69で人が着座することを動体検知や人体センサー等で検知すると、個別顔認証サーバ820は、スタンバイ状態となり録画が始まる。そして、始めは監視レベルが設定されていないため、監視レベルの設定を行うために顔認証照合処理が行われ(S2600)、次に録画データキャプチャー処理に移行し(S2800)、キャプチャー画像600を保存する。個別顔認証サーバ820は、キャプチャーしたキャプチャー画像600から顔画像データ559を生成し(S2601)、キャプチャーデータ領域865に顔画像データ559を保存する(S2901)。個別顔認証サーバ820は、台番号、顔画像データ559及び開始信号を顔認証サーバ80に送信する(S2903)。
図92は、ホールコンピュータ90に保存されているデータの一例を帳票99として出力したものである。
会員ID、顔認証ナンバー583、台番号、遊技の開始時刻及び終了時刻、遊技データ「大当たり回数、スタート回数(S)、持ち玉数、差玉数」を示しており新台分析や営業分析に使用することができる。
遊技場1での端玉処理を行う際の端玉処理装置70の制御が行われる態様を図94乃至図108に示すシーケンス図、フローチャート、概要図、説明図等を使用して詳細に説明する。端玉処理装置70は、主にチェーン店本部500に設置される端玉サーバ71と、遊技場1のパチンコ機Pに対して1台設置される玉貸し機PTと、個人用携帯端末SMとによって構成されている。
遊技場1での遊技客Mが端玉の登録を行う際の端玉処理装置70の制御を図94乃至図98及び図105乃至図107に示すシーケンス図、フローチャート、概要図、説明図等を使用し図97に示すシーケンス図を中心にして詳細に説明する。
図94は、個人用携帯端末SMにインストールされるアプリケーションソフトによる端玉を登録するアプリ端玉登録処理のフローチャートである。図95は、玉貸し機PTによる端玉を登録する玉貸し機登録処理のフローチャートである。図96は、端玉サーバ71による端玉を登録する端玉サーバ登録処理のフローチャートである。図97は、端玉を登録する処理のシーケンス図である。図98は、端玉を登録する際の説明図である。図105は、特殊コード75を作成する際の特殊コード作成処理のフローチャートである。図106及び図107は、端玉サーバ71に保存されるデータの一例を示す説明図である。
端玉サーバ71は、個人用携帯端末SMから照合するためのデータが送信されるまで待機を行う(S3245のNO)。端玉サーバ71は、個人用携帯端末SMからの照合するためのデータが送信されれば(S3245のYES)、玉貸し機PTから送られてきた特殊コード75、台番号、店コード及び玉数の照合を行う(S3247)。
一方、端玉サーバ71は、照合の結果が異常であれば(S3249のNO)、個人用携帯端末SM及び玉貸し機PTに対して異常通知を行い(S3253)、通信の異常も考えられるため念のため仮登録を行い、一定期間の間、送信されてきたデータを保管する(S3255)。
このように、登録する玉数の照合を玉貸し機PTと端玉サーバ71とで行っているため、遊技客Mがデータを改竄したとしても、登録する遊技媒体の玉数が一致しないために登録が行われず、遊技場1はセキュリティを高めてシステムを利用することが可能である。
個人用携帯端末SMは、端玉サーバ71から正常通知がなされれば(S3261)、この処理を終了し(S3215のYES)異常通知がされれば、最初からの処理に戻る(S3215のNO)。
遊技客Mは、個人用携帯端末SMのアプリケーションソフトを予め端玉サーバ71へアクセスしダウンロードを行う。その際、ダウンロード又は初期登録する際には、IDに変わるアプリコード76や端玉サーバ71へアクセスする際に必要な暗証番号の登録を行う。特に住所等の個人情報を登録しなくともアプリコード76がIDの代わりになるため、セキュリティを高めるために暗証番号を登録することで匿名でも登録ができ、煩わしい操作は必要としないので、遊技客にとってはICチップ搭載しない携帯電話であっても簡単に登録が可能である。
このようにして、作成された特殊コード75は、乱数を使用することで暗号化できると共に、同時期に生成したとしても同じものは存在することはなく、セキュリティの高いコードであるのでこの特殊コード75をキーにして照合することでセキュリティの高いものとなる。また、特殊コード75に日付データを混ぜることによって日付のデータを別にして送付する必要がなくなり処理が迅速になる。
遊技場1での遊技客Mが端玉の払い出しを行う際の端玉処理装置70の制御を図99乃至図105及び図108に示すシーケンス図、フローチャート、概要図、説明図等を使用し、図103に示すシーケンス図を中心にして詳細に説明する。図99は、個人用携帯端末SMにインストールされるアプリケーションソフトによる端玉の払い出しを行う際のアプリ端玉払い出し処理のフローチャートである。図100及び図101は、端玉サーバ71による端玉サーバ払い出し処理のフローチャートである。図102は、玉貸し機PTによる玉貸し機払い出し処理のフローチャートである。図103は、端玉の払い出しを行う処理のシーケンス図である。図104は、端玉の払い出しを行う際の説明図である。図108は、個人用携帯端末SMに表示される端玉サーバ71にアクセスした際に表示される表示の一例を示す説明図である。
端玉サーバ71は、アプリコード76から保有するデータを読み込み(S3297)、個人用携帯端末SMの個人用携帯端末SMの読み取り表示画面871に遊技客Mが保有する貯玉数を表示させる(S3299)。
遊技客Mは、個人用携帯端末SMの読み取り表示画面871を操作し、店を選択し、台番号、払い出すための玉単価及び払い出し玉数を入力し、個人用携帯端末SMは、店コード、台番号、玉単価及び払い出し玉数を、端玉サーバ71に送信する(S3277)。端玉サーバ71は、払い出し指示があるまで待機し(S3301のNO)、上述のように個人用携帯端末SMから払い出し指示があれば(S3301のYES)、端玉サーバ71は、店コード、台番号、玉単価及び払い出し玉数を受信し(S3305)、払い出し数を端玉サーバ71内にある貯玉数と比較し(S3307)、払い出しが可能な玉数であるかの確認を行い(S3309)、払い出しが可能な玉数でない場合には(S3309のNO)、個人用携帯端末SMに払い出す玉数を確認するように確認の指示を行い(S3311)、遊技客Mに対して払い出すための玉単価又は払い出し玉数の設定に間違いがあることを促している。このようにして、遊技客Mへの間違いを促すことによって、遊技場1は遊技客Mとのトラブルを少なくすることができる。
個人用携帯端末SMは、端玉サーバ71からアクセスコード、特殊コード75、玉単価及び払い出し玉数のデータを受信し(S3281)、情報表示部875にアクセスコード、特殊コード75、玉単価、アプリコード76及び払い出し玉数の情報をQRコード(登録商標)等の一目では識別し難い表示態様で表示を行う(S3283)。このように、一目では識別し難い表示態様を使用することによって、周りの遊技客が盗み見て成り済まして貯留している端玉を払い出す行為を防ぐことができる。
玉貸し機PTは、各台カメラ69から情報を読み取るための準備を行い(S3333)、読み取りが行われ(S3335)、各台カメラ69の読み取りが成功するまで待機し(S3337のNO)、各台カメラ69の読み取りが成功すれば(S3337のYES)アクセスコードにより自動で端玉サーバ71にアクセスする。
玉貸し機PTは、各台カメラ69で読み取った特殊コード75、玉単価、アプリコード76及び払い出し玉数の情報を端玉サーバ71に送信する。個人用携帯端末SMは、情報表示部875の情報を各台カメラ69から読み取ることが成功となれば、個人用携帯端末SMは処理を終了する(S3285のYES)。
このように、玉貸し機PTの各台カメラ69の読み取りを利用して、情報の送受信を端玉サーバ71と行うことで他の機器との通信のセキュリティを高めると共に、遊技客Mは遊技機の前に座りながら処理ができるため利便性が高い。また、個人用携帯端末SMは、情報を捉えるカメラと情報を表示する機能を備えた携帯電話であれば使用ができるので、ICチップ搭載しない携帯であっても利用が可能である。
照合した結果、情報が一致していない場合には(S3321のNO)、端玉サーバ71は玉貸し機PTへ異常通知を行い(S3323)、玉貸し機PTは、遊技客Mに対して払い出すための玉単価又は払い出し玉数の設定に間違いがあることを促して処理を終了する。このようにして、遊技客Mへの間違いを促すことによって、遊技客Mとのトラブルを少なくすることができる。
また、このような照合(S3319)を行うことによって、払い出す玉数の照合を玉貸し機PTと端玉サーバ71とで行っているため、遊技客Mがデータを改竄したとしても、払い出す遊技媒体の玉数が一致しないために払出が行われず、遊技場1はセキュリティを高めてシステムを利用することが可能である。
尚、個人用携帯端末SMに送信されるEメールは、貯留量に関する情報だけでなく、貯玉を管理する遊技場1や機関からの登録に関する情報や運営等の様々な変更等の情報も送信して告知するようにしても良い。
このようにホールコンピュータ90が玉貸し機PTに替わって処理することによって、端玉サーバ71との送受信が早くなるだけでなく、遊技客Mの操作から独立するためセキュリティも高めることができる。
また、玉貸し機PTからの顔画像データ559や金銭の売り上げデータと同じようにアクセスコード、特殊コード75、玉単価、アプリコード76及び払い出し玉数等の情報は、台コンピュータ93及び島コンピュータ91を経由してホールコンピュータ90に送信される。このように同じデータ通信ラインを使用することによって特別に後から付設する必要がない。
図106は、端玉サーバ71に保存されるデータは、端玉サーバ一覧表72を示している。「アプリコード」76は、個人用携帯端末SMにインストールするアプリケーションソフトの固有の番号を示している。「暗証番号」は、端玉サーバ71にアクセスする際に承認用の番号であり、アクセスした後は遊技客Mが保有する遊技媒体の数を照会することや玉貸し機PTから払い出しする払出し数を設定することができる。「Eメールアドレス」は、遊技客Mの個人用携帯端末SMのアドレスを示し、登録処理や払出処理が完了した通知、有効期限や到達間近である通知及び営業情報等を送付するために使用される。
「貯玉数(1円)」は、端玉サーバ71に貯蓄される貸出単価1円で換算された玉数が記載されている。「更新日時」は、最終の更新日時を記憶されており、有効期限の起算となる。「特殊コード」は、最後に処理した際の特殊コード75を記憶している。「店コード」は、最後に処理した際の店の番号を記憶している。
個人別端玉サーバ一覧表72は、端玉サーバ一覧表72に表示されるデータの他に「生年月日」及び「来店履歴」が記載されている。来店履歴は、「年月」、「日時」、「預け玉数」、遊技媒体の貸出し単価を示す「コーナー」及び期限の状態を示す「期限」が記憶されている。
このように、有効期限を設けることによって端玉サーバ71は、データの蓄積量を一定に保つことができる。また、遊技客Mに有効期限が近いことをEメール等で知らせるための管理に利用する事ができる。有効期限は、所定期間を設定することが可能である。
尚、本実施例において端玉を貯留する場合について説明したが、貯留量を多くして遊技客Mが獲得した玉を貯玉する貯玉システムにも本システムは適用が可能である。
尚、個人用携帯端末SMのアプリケーションソフト自体のインストール、端玉サーバ71への登録、端玉数の登録及び個人用携帯端末SMでの上述した一連の操作は、各台にある玉貸し機PT、遊技場1内に設置されている玉貸し機又は台情報表示装置Kの液晶画面等に表示されるQRコード(登録商標)での表示を読み取りカメラ872で撮影し、個人用携帯端末SMのアプリケーションソフトの登録や上述した払出しの操作を自動で行うようにしても良い。以上の構成によって個人用携帯端末SMの操作が複雑な場合であっても、更に誰でも簡単に貯玉の登録や払出の操作を行うことが可能となる。また、QRコード(登録商標)が付されたシール等を読み取りカメラ872で撮影し、登録や払出の操作を個人用携帯端末SMのアプリケーションソフトが自動で作動するものであっても良い。
遊技場1で個別顔認証装置800及びホールコンピュータシステム90の制御で得られたデータを分析した内容を図109乃至図113に示すチート及び帳票を使用して詳細に説明する。
図109は、遊技機Pの差玉を及び個人別の持ち玉の推移を表す出玉チャート650である。図110は、個別顔認証装置800を利用した個人の個人別収支帳票655である。図111は、個別顔認証装置800を利用した個人毎に集計した遊技機Pの遊技機別分析帳票660である。図112は、個別顔認証装置800を利用した収支別の補正値帳票680である。図113は、個別顔認証装置800を利用した個人毎に集計し、補正値に基づいて分析した遊技機の遊技機別分析帳票670である。
また、点E〜点Hの水平の点線から導出されるマイナス収支チャート653が示されている。マイナス収支チャート653は、始めは点Eから0の状態で始まり、大当たりし最大持ち玉数を点Fで示している。また、大当たり等し、出玉を獲得するものの使用した玉数が多くマイナス域に入り、点Gは、最小の持ち玉数を表しており、そして、点Hは終了したときの持ち玉数の状態を示しているが、使用した玉数の方が多くマイナスを示している。マイナス収支チャート653はこのFID007及びFID003の個人の場合、ハッチングされた黒い棒グラフで表されており収支がマイナスであることを示している。
また、図110には、ホールコンピュータシステム90が個人別の情報を集計した個人別収支帳票655の一例を示している。個人別収支帳票655は、遊技客Mが遊技した時間帯、遊技機の台番号及び収支が示されている。
その情報は、例えば顔認証ナンバー583がFID004で表される遊技客Mは、5月6日は、503番台において収支結果欄662にプラス収支である「+」を示しており、補正値欄661に前回のデータがないため「1」を示している。5月7日は、収支結果欄662にマイナス収支である「△」を示しており、補正値欄661は、前回となる前日がプラス収支であるために「0.8」を示している。FID004の遊技客Mは、遊技を楽しんだが前回がプラス収支であるため、収支が示す影響が大きいために0.2ポイント削減してポイントを付与している。それとは逆に、5月7日の収支結果欄662がマイナス収支「△」であるために、5月8日の、補正値欄661は、「1.2」を示している。このように前回がマイナス収支であり、収支としては良くない印象を抱きながらも遊技することで、このパチンコ機Pが興趣ある遊技機であると考えられるのでポイントを、0.2ポイントを加算して付与することで、収支に影響されずに遊技機の興趣を確認することができる。そのため、これらの指標により遊技機の評価をおこなうことができ、新台の入れ替えや今ある遊技機を中古台へ処分するタイミングの指標とすることができる。
補正値帳票680は、獲得若しくは使用した玉数の収支に応じて付与するポイントが異なっている。プラス収支の場合には、付与するポイントがプラス収支補正値欄681に記載されており、0〜+2500までは「0.97」を付与し、+2501〜+5000までは「0.94」を付与し、+5001〜+7500までは「0.91」を付与し、+7501〜+10000までは「0.88」を付与し、+15000以上は「0.80」と1から減算したポイントを付与している。
マイナス収支の場合には、付与するポイントがマイナス収支補正値欄682に記載されており、0〜−2500までは「1.03」を付与し、−2501〜−5000までは「1.06」を付与し、−5001〜−7500までは「1.09」を付与し、−7501〜−10000までは「1.12」を付与し、−10001〜−15000までは「1.12」を付与し、−15000以下は「1.20」を1に加算したポイントを付与している。
このようにして複数段階で補正値を設けてポイントを付与することで細かく分析が可能となり、個人の趣向がより細かく分析できる。また、この情報に上述した男女別の傾向や年齢別の傾向を加味することによって新台の入れ替えや今ある遊技機を中古台へ処分するタイミングの指標とすることができるだけでなく、その店の地域性の傾向も分析が可能となる。
その情報は、例えば顔認証ナンバー583がFID004で表される遊技客Mは、5月6日は、503番台において収支結果欄671にプラス収支である「+3300」の玉数を示しており、補正値欄662に前回のデータがないため「1」を示している。5月7日は、収支結果欄671にマイナス収支である「−6110」の玉数を示しており、補正値欄672は、前回となる前日が「+3300」のプラス収支であるために「0.94」を示している。FID004の遊技客Mは、遊技を楽しんだが前回がプラス収支である、収支が示す影響が大きいために1から0.06ポイント削減して「0.94」ポイントを付与している。それとは逆に、5月7日の収支結果欄662がマイナス収支「−6110」であるために、5月8日の、補正値欄672は、1に0.09ポイントを加算して「1.09」を示している。
尚、補正値等はポイントとして付与したが回数等の表現としてもよく。また、補正値は「0.2」の範囲で削減や加算を表したが、この範囲は限定することもなく遊技機の興趣の分析ができる範囲の補正値であればよい。また、回数だけに限らず、他の遊技機関連情報を使用して、ポイントを付与しても良く、補正値は収支だけに限らずスタート回数等の他の遊技機関連情報を使用しても良い。
遊技場1での侵入者を検知及び報知する際の制御が行われる態様を図114乃至図132に示すフローチャート、概要図、説明図等を使用して詳細に説明する。
侵入者監視システムは、営業中以外の時間における侵入者の監視をするシステムであり、特に夜間等に使用される場合が多く、主に監視カメラシステム60により監視カメラ61及び各台カメラ61を適宜選択して制御するシステムによって構成される。また、後述する夜間監視システム860は、省エネルギー化を鑑みてバッテリBAによって営業中以外の時間である特に夜間等に遊技機の開閉等を監視するシステムである。以下にその代表的なシステムをそれぞれ説明する。
先ず、監視カメラシステム60により、遊技場1での侵入者を検知する際の制御が行われる態様を図114乃至図118に示す概要図又は説明図等を使用して詳細に説明する。
図114は、侵入者監視システムにおける営業中の監視カメラ61の配置概要図である。図1115は、侵入者監視システムにおける侵入監視システムが稼働の監視カメラ61の配置概要図である。図116は、侵入者監視システムにおける監視カメラ61が撮像する位置を示す撮像位置一覧881を示す説明図である。図117は、侵入者監視システムにおける監視カメラシステム60に接続されるモニタ882の様子を表す概要図である。図118は、侵入監視システムに設けた録画装置の録画領域883を示す概要図である。
監視カメラシステム60は、監視カメラ61(A〜Q)を遊技場1の遊技エリア3の通路の位置の上方に設けており、遊技客がいる営業中には図114に示すように、それぞれの監視カメラ61(A〜Q)は、遊技をしている遊技客M又は計数器JC等の設備機器を常に撮像し、その映像を録画している。従業員は、その各監視カメラ61(A〜Q)が撮像した映像を管理エリア2内(図1)でカメラ監視システム60に接続される図117(A)に示すモニタ882で確認しながら、人為的なトラブルや遊技機を含めた金庫(GB1及びGB2)等の設備機器にトラブルがないかを監視している。
監視カメラシステム60は、遊技客Mが居なくなった後は、侵入者MFを撮像するため侵入通路であると思われる遊技場1への出入り口である店内出入口(EX1〜EX5)又は金庫(GB1及びGB2)や受付けカウンターUKの金品が保管されている箇所への撮像に、監視カメラ61(A〜J並びにP及びQ)の設定位置を切り替える。また、遊技エリア3にある監視カメラ61(K〜O)は、省電力モードとなり撮像や録画を中止し、省エネルギーに務めている。
尚、監視カメラ61は、パン・チルトやズーム等のレンズを駆動する駆動機構を設ける構造であっても良く、また広角レンズによりワイドに撮像し、画像処理により監視するシステムであっても良い。
図117は、監視カメラシステム60に接続されるモニタ882が表示されている。図117(A)は、営業中に示すモニタ882の表示の様子であり、9台の監視カメラ61(A〜C、F〜H及びK〜L)が撮像する映像が9分割表示されている(A1〜A9)。図117(B)は、監視カメラ61(K〜O)が省電力モードとした場合に、6台の監視カメラ61(A〜C及びF〜H)が撮像する映像が6分割表示されている(A1〜A3及びA7〜A9)。図117(B)は、監視カメラ61(K〜O)が省電力モードであるため、モニタ882は監視カメラ61(K〜O)の部分の表示領域(A4〜A6)を稼働している監視カメラ61(A〜C及びF〜H)に割与えた様子である(A1〜A3及びA7〜A9)。そのため、モニタ882の表示領域が拡大して表示されており細部まで見易くなっている。また、その他の例では、表示領域(A1〜A9)をそのままの9分割にし、他の監視カメラ61(C〜E)を割り込ませて表示することも可能であり、一度に表示することができる監視カメラ61の数を増やすことができる。
図118(B)は、監視カメラ61(K〜O)が省電力モードとした場合に、録画領域883を他の稼働している監視カメラ61(A〜C及びF〜H)に割与えた様子である。録画領域887及び889は、監視カメラ61A及び61Fが撮像した画像を録画している領域であるが、録画容量が拡大している。そのため、待機状態となった監視カメラ61(K〜O)の容量を割与えることで、録画容量が拡大し侵入者に備えて十分に対応する録画容量を確保することができる。また、その他の例では、録画領域883をそのまま他の監視カメラ61(A〜C及びF〜H)に割与えることで、監視カメラ61の1台当たりの録画容量が拡大し録画容量の不足を解消し、従業員が居ない時間帯であっても監視カメラ61によって監視する事ができる。また、後からも録画を確認したい場合であっても無駄に録画容量を使用することがないため、録画容量を最大限活かすことで録画したデータの長期保存が可能となる。
尚、監視カメラ61だけでなく各台カメラ69を適宜選択して使用することも可能である。
次に、監視カメラシステム60と各台カメラ69により、遊技場1での侵入者を検知する際の制御が行われる態様を図119乃至図125及び図128に示すフローチャート、概要図又は説明図等を使用して詳細に説明する。
図119は、遊技機や設備機器への電源の供給ラインの系統図を示している。図120は、侵入監視システムにおける制御モードの遷移図を示している。図121は、侵入監視システムにおける夜間監視モード処理のフローチャートである。図122は、侵入監視システムにおける再生モード処理のフローチャートである。図123は、侵入監視システムにおける各台カメラ69の焦点位置の遷移を表す概要図である。図124は、侵入監視システムが侵入者を捉える様子を表した概念図である。図125は、侵入監視システムが侵入者を捉える様子を表した概念図である。図128は、侵入監視システムにおける台情報表示装置Kの液晶表示画面891に録画した画像を映し出した様子を示す概要図である。
また、島端に設けた配電盤DL1はパチンコ機P等の遊技機1台に対して1個の入り切りスイッチを設けることで、新台入れ替え時、故障時、検査時又はイベント時等に単独でスイッチが入り切りできるため利便性が高くなる。
図123(A)に示すように営業中モード(S2000)の際には、各台カメラ69の焦点位置892は遊技客が座っている椅子Cの中心付近、すなわち遊技客Mの顔を撮像している。しかし、図123(B)に示すように夜間監視モード処理に移行すると、少なくとも島設備HSの両端の各台カメラ69は、各台カメラ69の焦点位置893は通路中央側に切り替えられる(S3372)。また、その際、写す対象を幅広く捉えるためレンズを広角に変え、又は視点をワイドに切り替える等、営業中にはない焦点の切り替えが行われ、侵入者MFを少しでも撮像できる状態に移行する。
もし、侵入者MF等の動く物体が各台カメラに撮像されれば(S3374のYES)、録画モードに移行する(S3375)。録画モードは、その動体を検知した通路の玉貸し機PT1、PT2の各台カメラ69だけでなく、全台の各台カメラ69若しくその動体を検知した通路の全台の各台カメラ69も撮像及び録画への状態に移行しても良い。また、図125に示すようにパチンコ機Pが開閉されたパチンコ機Pに設置されている玉貸し機PT5の各台カメラ69と、その開閉されたパチンコ機Pの反対側に設置されている玉貸し機PT6、PT7、PT8の数台を撮像及び録画を行う。これにより、各台カメラ69の数を最小限にしながらも、且つ的確に侵入者MFを捉えることができるようにするためである。
再生モード処理S3380は、玉貸し機PTを含む監視カメラシステム60に夜間フラグあるか否かを判断する(S3381)。夜間フラグがない場合には(S3381のNO)、再生モード処理S3380は終了する。夜間フラグがある場合には(S3381のYES)、玉貸し機PTを含む監視カメラシステム60は、後述する図128に示すように台情報表示装置Kへ撮像した録画情報を送信する(S3383)。図128に示すように台情報表示装置Kの液晶表示画面891に、侵入者MFが島設備HS間の通路に侵入しパチンコ機に近づく様子が、受信した録画情報に基づいて再生されている(S3384)。
このように、玉貸し機PTの各台カメラ69が撮像した様子を、その侵入者MFが進入した通路に設置してある各台カメラ69の近傍に設けた台情報表示装置Kにて再生するため、撮像した各台カメラ69の位置によって再生する映像が異なり、夜間にどのようなことが起きたかを、あたかもその場で見ているような状態で再生しながら分析をすることができる。また、液晶表示画面891を大型の液晶モニタ等を使用することにより、様子が一目で確認することが可能である。また、これら台情報表示装置K間の再生は、同期を同じくして再生することにより、現場の状態をそのまま再現でき、様子が一目で確認することが可能である。
次に、バッテリBAを使用した夜間監視システム860により遊技機の開閉を検知する際の制御が行われる態様を図126乃至図132に示すフローチャート、概要図又は説明図等を使用して詳細に説明する。
図126は、侵入監視システムにおける夜間監視モード2処理のフローチャートである。図127は、遊技機や島設備HSへの電源の供給ライン等の系統図を示している。図128は、侵入監視システムにおける台情報表示装置Kの液晶表示画面891に録画した画像を映し出した様子を示す概要図である。図129は、侵入監視システムにおける夜間監視システム860の構成図を示している。図130は、侵入監視システムにおける夜間監視システムが侵入者を捉える様子を表した概念図である。図126は、侵入監視システムにおける夜間監視システムの各台カメラ69の録画に関するタイムチャートである。図132は、侵入監視システムにおける電源異常処理のフローチャートである。
先ず、夜間監視システム860の構成を図127及び図129を参照して説明する。夜間監視システム860は、省エネルギーシステムとしてバッテリBAを用いて営業中以外の特に夜間等におけるパチンコ機P等の遊技機が不正に開閉されたかどうかの検知に使用される。
各台カメラ69が設置される玉貸し機PTは、通常営業時には上述したようにAC100Vが供給され、稼働しているが、各台カメラ69は玉貸し機PTに内蔵されている電源部からDC5V若しくはDC12Vが供給されて駆動している。
しかしながら、夜間監視システム860はパチンコ機P等の遊技機が不正に開閉されたかどうかの検知するために、バッテリBAからDC12V若しくはDC5Vが供給されている。特に、図127に示すように島設備HSにバッテリBAを搭載した夜間監視装置868が2台設けられている。これは、上述したように島設備HS間の通路を監視するために、1つのバッテリBAは、天井を通しての島内電源配線877により対面する玉貸し機PTに設けられた各台監視カメラ69に電源が供給されている。このように対面する各台カメラ69の群を1つの系統として夜間監視装置868を構成している。
上述したように、通常営業時は、配電盤DL1からAC100Vが供給されトランスTRでAC24Vに変圧し遊技機であるパチンコ機Pに電源が供給されている。また、配電盤DL2からAC100Vの電源が玉貸し機PTに供給されている。
夜間監視システム860は、上述したように配電盤DL2から供給される電源を変換するAC−DCコンバータ870からの電圧を検知している間は作動しない(S3391のNO)。AC−DCコンバータ870からの電圧が低下してきた場合には、例えばDC5V未満かどうで判断し、電源ラインがOFFであると夜間監視制御回路873が判断した場合には((S3391のYES)、夜間監視制御回路873のプログラムが夜間監視制御を開始する(S3392)。夜間監視制御回路873は、上述した夜間用開閉センサー864からの信号が送られてくるまで、すなわちパチンコ機Pの開閉を検知するまで待機する(S3393のNO)。
そして、各台カメラ69のコントローラ834(図68)は、撮像したデーを録画すると同時に、通常時と電源のラインが異なることを判定して夜間フラグをONとして記憶する(S3399)。
配電盤DL2から供給されるAC100Vの電源ライン865がOFFとなった場合に夜間監視制御回路873の制御が開始される。そして、夜間監視制御回路873は、上述したようにドアオープンが検出されれば、バッテリBAの電源Aがバッテリ配線877を介して検出した各台カメラ69へ電源を供給する。所定時間経過後、バッテリBAの電源Bが接続される全台の各台カメラ69へカメラ用端子盤875からDC電源を供給する。各台カメラ69は、DC電源が供給されると同時に録画を開始する。
ここで、バッテリBAは、接続される全台の各台カメラ69が朝まで稼働できる容量がない設計としてもよく、バッテリBAの充電されている容量を使い果たして、DC電源は自然と供給されなくなり、各台カメラ69及び録画機能の定格電圧の80%を切った場合には録画を停止してHDDやSDカードに記憶される。そして、上書き制御がONのまま電源が切られている。そして、朝等のAC100Vの電源ライン865がONとなった場合には、初期の立ち上げ時に上書き制御がONとなっていることを検知し、HDDやSDカードに記憶される録画データは上書き禁止となり録画データが保存される。そのため、録画した内容が消される心配がなく後からでも現場で起こった事象を録画の再生により確認することができる。
また、従業員が確認するまで台情報表示装置Kの呼出ランプを点滅させ(S3403)、台情報表示装置Kの液晶表示画面891に録画情報が再生される(S3380)処理が繰り返される(S3405のNO)。従業員は夜間監視装置868のバッテリBAによる電源異常の報知等を解除すれば、電源異常処理(S3400)を終了する。
尚、通路に面した全台の各台カメラ69を稼働したが、図125に示すように開閉が検出されたパチンコ機Pに対面する数台の各台カメラ69のみを稼働することによって、撮像時間又は録画時間を長く確保する事ができ省エネルギー化に貢献することができる。
遊技場1での各台カメラ69が不能動化したときに検知する不能動化検知システム920の構成及び制御について図133乃至図142に示すフローチャート、シーケンス図、概要図及び説明図等を参照して詳細に説明する。尚、上述した構成と同じ構成の箇所には同じ符号を付してある。
図133は、不能動化検知システム920における各台カメラ69の一部を拡大した平面図で表した説明図である。
遊技場用システムにおける各台カメラ69の不能動化検知手段としての不能動化検知システム920は、主に監視カメラ61、玉貸し機PTに設けられる各台カメラ69、監視カメラシステム60及び個別顔認証装置800に設けられる顔認証サーバ820から構成されている。監視カメラシステム60に接続される不能動化検知サーバ66は、監視カメラ61、玉貸し機PTに設けられる各台カメラ69、監視カメラシステム60及び個別顔認証装置800に設けられる顔認証サーバ820を制御している。
また、本発明を使用すれば、悪戯等でカメラの前面を被われることを検出可能であるため、第1及び第2の前面カバー837・838を、透明な樹脂等で形成し、カメラが設置してあることが分かる状態で設置しても良い。
図133(A)は、各台カメラ69のカメラ位置Aを示しており、台番号が付された同じ台番号にある遊技機を遊技している遊技客Mを撮像している。また、カメラ位置Aは、初期値として設定されている。図133(B)は、各台カメラ69のカメラ位置Bを示しており、左隣の遊技機を遊技している被写体MHとしての遊技客Mを撮像している。カメラ位置Bは、左隣からブラックアウト信号921が送られてきた場合に、各台カメラ69は、撮像可能な条件であれば、撮像する位置が切り替えられる。カメラ位置Bは、左に向く場合もあり、更に右に向く場合も考えられ、被写体MHの位置によって変更が可能である。
本発明の各台カメラ69は、撮像する位置を左右に切り替えるタイプのカメラを使用したが、特に限定されず広角レンズや360度の視野を持つカメラであっても良い。またカメラ位置を切り替えなくとも画像処理で判断や検知等の制御も可能である。
図134乃至図136を参照して、ブラックアウトの検出について説明する。
図134は、不能動化検知システム920のブラックアウト検知手段932がブラックアウトを検出する方法を選択する際に、項目別に表した選択欄844である。図135は、ブラックアウトの検出方法の概要図である。図136は、ブラックアウトの検出方法の概要図である。
検出方法Aは、図135(A)に示すように、被写体MH又は障害物842までの距離を検出する。通常時にレンズ836から被写体MHまでの検出距離は、L3(50cm〜100cmの範囲)であるが、第1の前面カバー837から少し離れて障害物842aがある場合には、レンズ836から障害物842aまでの検出距離は、L2(5cm〜10cmの範囲)となり、第1の前面カバー837に障害物842bが付着している場合には、レンズ836から障害物842までの検出距離は、L1(3cm〜5cmの範囲)の検出距離となる。
検出距離は、設定変更が可能であり特に限定する必要はないが、ブラックアウト検知手段932は、3cm〜10cmの範囲内に障害物842a・842bがある場合に検出する条件が最適である。
図135(B−1)に示すように、通常の光量はX1であるが、障害物842cによりレンズ836の前面が塞がれ、図135(B−1)に示すように光量はX2と少なくなる。そのため、各台カメラ69は、X1―X2の差が所定量以上の場合に判断する。光量は、ルーメン(lm・s)で表し、ルクス(lx)であらわされる照度による測定でも良い。光量や照度を測定する方法としては、CCDカメラによる各台カメラ69で検出する方法又は輝度計若しくは照度計を使用して検出する方法等がある。
このように、光量により検出する場合には、障害物842cの形状や大きさに関係なく判断できるために形状に限らず有効である。
また、図136(C)に示すように、各台カメラ69は、障害物842eで覆われた画像841bを検出し、一部が覆われ被写体MHが隠れているような場合であっても、顔認証エンジンの画像処理により画像の70%以上の領域の面積が単色又多色の障害物842で覆われたときに、ブッラクアウトと判断する。
遊技機の稼働があるかの検出は、上述したようにアウト玉信号のカウントがあるかどうかを使用する場合や、玉貸し機PTからの売り上げ信号や、スタート回数や遊技機のセーフ玉数の払い出しがあるかどうかを検出する方法もある。
検出方法Dは、障害物842の形状や状態に関係なく判断できるため検出方法として有効であり、各台カメラ69の故障である場合にも検出が可能である。
以上のように、ブラックアウト検知手段932は、検出方法A乃至Dまで説明したが、選択的に使用してもよく、また検出方法A乃至Dの方法を同時に組み合わせて使用しても良い。
図137乃至図142のフローチャート、シーケンス図及びに沿って不能動化検知システム920の制御について説明する。
図137は、不能動化検知システム920における島設備HSの一部を拡大した平面を表した概要図である。図138は、不能動化検知システム920におけるブラックアウト検出処理のフローチャートである。図139は、不能動化検知システム920における目隠し対策処理のフローチャートである。図140は、不能動化検知システム920におけるシーケンス図である。図141は、不能動化検知システム920における各台カメラ69のタイムチャートである。図142は、不能動化検知システム920におけるタイムチャートである。
ここで、上述したブラックアウト検知手段932は、検出方法A乃至Dまで説明したが、選択的に使用してもよく、また複数の方法を同時に組み合わせて使用しても良い。
このように、遊技客に対するサービスの低下を招くことやゴト行為に対する警戒もしながら誤作動を防ぐこともできる。
また、不能動化検知サーバ66は、エリア内の各台カメラ69の全てが、撮像が不可能である場合に、監視カメラシステム60に接続される監視カメラ61を被写体MHへ撮像する対象を移動する(S3420)。監視カメラ61は、被写体MHを撮像し(S3421)、監視カメラ61又は顔認証サーバ80に内蔵される顔認証エンジンにより顔データ605が作成可能かどうかを判断する(S3418のYES)。
顔認証サーバ80又は各台カメラ69に記憶される顔認証サーバ80又は玉貸し機PTのハードディスクHDDに収められる録画のデータ、顔画像データ605及び時刻データは、各台カメラ69又は監視カメラ61から得られたデータと置換してデータが収められる(S3424)。
図137に島設備HSに設置されたパチンコ機Pと遊技客Mが座る椅子Cを示し、遊技場1で管理するパチンコ機Pの番号を現す台番号は台情報表示装置Kに付されている。そして、島設備HSの一部である206番台〜310番台が付されたパチンコ機P16台を例に示している。
エリア(ARI3)内の各台カメラ69が、全て撮像が不可である場合には、監視カメラ61を使用する。監視カメラ61は、遊技客M(被写体MH)から離れているため、遊技客M(被写体MH)に知られずに撮像する事が可能である。
ここで、不能動化検知システム920は、自己のパチンコ機Pの監視を優先するので、306番台のようにパチンコ機Pの稼働がある場合には自己の監視を優先しカメラの切り替えを行わず、パチンコ機Pの稼働がないと判断した場合に、各台カメラ69の切り替えを行う。このように、遊技客Mを確実に監視しながらも、監視をしていない各台カメラ69を有効に利用する事ができる。
パチンコ機Pの稼働を捉える方法は、アウト玉信号931を検出して判断しているが、特に限定する必要はなく、パチンコ機Pからのスタート信号や玉貸し機PTからの売上げ信号によって判断しても良く。また各台カメラ69の顔認証エンジンにより遊技客Mが着座していることを検出して判断しても良い。
また、301番台及び302番台の背後の206番台乃至208番台の各台カメラ69を切り替えて、顔データ605が撮像できれば、顔データ605を収集する。また、エリアARI1内の全台の各台カメラ69が使用できなければ、監視カメラ61に切り替えて撮像する。監視カメラ61は、遊技機の開閉や計数器JCの監視を優先するために、エリアARI1内の全台の各台カメラ69が使用できない場合に、切り替えて使用するようしている。
また、エリアARI1外にある各台カメラ69が使用できなければ、305番台や210番台の各台カメラ69を使用しても良い。
尚、本発明は各台カメラ69が紙やテープ等でカメラ前面を塞がれた場合を示したが、各台カメラ69の故障の場合にも活用が可能である。
以下に本実施形態の技術的特徴点の一例を括弧に内に示すが、特に限定するものでもなく例示しているものであり、これら特徴から考えられる効果についても記載する。
遊技機(例えば、主にパチンコ機Pやスロット機S)を設置した遊技場に使用される遊技場用システムであって、 遊技客を監視する複数の撮像手段(例えば、主に監視カメラ61、各台カメラ69)を備えた監視手段(例えば、主に監視カメラシステム60、不能動化検知システム920)と、前記遊技客の特徴を認識する遊技客特定手段(例えば、主に顔認証サーバ80、顔認証エンジン、指紋認証、眼球認証等における生体認証であっても良い)と、前記撮像手段が不能となった場合(例えば、主にS3411の処理)に、前記撮像手段が不能であることを従業員が監視する監視エリア(例えば、主に管理エリア2)の監視手段(例えば、主に監視カメラシステム60、顔認証サーバ80、ホールコンピュータシステム90)に報知する報知手段(例えば、主にモニタ上の表示)と、を備えたことを特徴とする。
前記撮像手段の主要な部分が被われてから所定時間経過しても解消しないとき、不能と判定する不能判定手段(例えば、主にS3411の処理)を備えたことを特徴とする。
以上の特徴により、一瞬、手で触る行為までも判定してしまっては、逆に誤作動を招くと共に遊技客に対するサービスの低下を招くことになるため、所定時間経過し判定することで、ゴト行為の警戒もしながら誤作動を防ぐこともできる。
前記不能判定手段は、前記遊技客特定手段が情報を収集できないことを判断し不能と判断する情報収集不能判定手段(例えば、主に顔認証エンジンによる情報収集ができない場合(S3422の処理))を備えたことを特徴とする。
以上の特徴により、更に誤作動を防ぎながらサービスの向上に務めることができる。
前記撮像手段が設けられ、前記遊技機の近傍に設けられた遊技機関連付設手段(例えば、主に玉貸し機PT、台情報表示装置K)は、遊技する遊技媒体を排出する遊技媒体排出手段(例えば、主に玉貸し機PT)を備え、
前記撮像手段が不能となった場合に、前記遊技媒体排出手段は、前記遊技客が購入し貸し受けた前記遊技媒体を払い出す操作を継続して利用可能とし、遊技により獲得した遊技媒体を払い出す操作を禁止する持ち玉排出禁止手段(例えば、主に持ち玉排出操作の禁止)と、を備えたことを特徴とする。
以上の特徴により、特に遊技には直接的に影響はないが、遊技客に対するサービスの停止という面では効果的であると共に遊技客と店側のトラブルを未然に防ぐことにもなる。
前記遊技媒体排出手段は、遊技により獲得した遊技媒体を他の遊技者に分け与える操作を禁止する共有禁止手段(例えば、主に共有操作の禁止)を備えたことを特徴とする。
以上の特徴により、特に遊技には直接的に影響はないが、遊技客に対するサービスの停止という面では効果的である。
遊技機(例えば、主にパチンコ機Pやスロット機S)を設置した遊技場に使用される遊技場用システムであって、 遊技客を監視する複数の撮像手段(例えば、主に監視カメラ61、各台カメラ69)を備えた監視手段(例えば、主に監視カメラシステム60、不能動化検知システム920)と、 前記遊技客の特徴を認識する遊技客特定手段(例えば、主に顔認証サーバ80、顔認証エンジン、指紋認証、眼球認証等における生体認証であっても良い)と、 前記撮像手段が不能となった場合(例えば、主にS3411の処理)に、 他の撮像手段が、不能となった前記撮像手段の近傍の前記遊技客の特徴を認識し、不能となった前記撮像手段の替わりに遊技客特定手段に関連する特徴データ(例えば、主に録画のデータ、顔認証エンジンで作成された顔画像データ(605)及び撮像された時刻を示す時刻データ)を収集し、前記特徴データを置換して記録するデータ置換手段(例えば、主にS3424の処理)と、を備えたことを特徴とする。
他の前記撮像手段は、遊技機エリア以外に設置される撮像手段(例えば、主に監視カメラ61)であることを特徴とする。
以上の特徴により、遊技客が居ないエリアに設置してある撮像手段を使用しているため、遊技客に撮像する状態を知られずに遊技客を監視しながらも撮像手段を有効に活用することができる。
他の撮像手段は前記遊技客の近傍に設けられ、遊技する遊技媒体を排出する遊技媒体排出手段(例えば、主に玉貸し機PT)に設けられた撮像手段(例えば、主に各台カメラ69)であることを特徴とする。
以上の特徴により、遊技客の近くに存在しているので、精度良く監視しながらも撮像手段を有効に活用することができる。
前記特徴データは、人の顔を特定した顔の画像データ(例えば、主に顔画像データ605)を有することを特徴とする。
以上の特徴により、特に遊技客を判別するのに有効な手段であるためセキュリティ等に使用することができ、また営業情報にも活用が可能である。
前記特徴データは、少なくとも前記遊技客の特徴を捉えた時刻(例えば、主に時刻データ)と、撮像した録画データ(例えば、主に録画のデータ)と、撮像手段の識別番号(例えば、主にカメラ番号CH)と、を有することを特徴とする。
以上の特徴により、前記遊技客の特徴を捉えた時刻と、録画データと、撮像手段の識別番号があれば、特に顔画像のデータを保存しなくとも後から録画データより確認する事が可能であるため、店が直接、顔画像データを保管するよりも情報漏洩等の個人情報の保護の観点からも安心して保管が可能となる。
前記遊技機が稼働しているか否かを検知する稼働検知手段(例えば、主にアウト玉信号931)と、稼働していない前記遊技機の近傍に設けられる他の撮像手段(例えば、主に各台カメラ69)を使用して前記特徴データを収集するデータ取得手段(例えば、主にS3419及びS3421の処理)と、を備えたことを特徴とする。
以上の特徴により、遊技客を確実に監視しながらも、監視をしていない撮像手段を有効に利用する事ができる。
前記撮像手段を納める筐体手段(例えば、主にカメラ筐体839)を設け、前記筐体手段は、前記撮像手段が初期に定められた位置(例えば、主に位置A)に対面した撮像手段のレンズ(例えば、主にレンズ836)の前面を被う第1カバー手段(例えば、主に第1の前面カバー837)と、前記撮像手段の被写体を変更するときの位置(例えば、主に位置B)に対面した前記撮像手段の前記レンズの前面を被う第2カバー手段(例えば、主に第2の前面カバー838)と、を備えた特徴とする。
10…通信サーバ、60…監視カメラシステム、61…監視カメラ(撮像手段)、
69…各台カメラ(撮像手段)、70…端玉処理装置(端玉処理手段)、
71…端玉サーバ、80…顔認証サーバ、90…ホールコンピュータシステム、
600…キャプチャー画像、
555、556、557、559、605、606…顔画像データ(特徴データ)、
800…個別顔認証装置(遊技客特定手段)、820…個別顔認証サーバ、
860…夜間監視システム、
K…遊技機関連付設手段としての台情報表示装置(情報表示手段)、
P…パチンコ機、S…スロット機、
PT…遊技機関連付設手段としての玉貸し機(遊技媒体貸出手段)、
CT…遊技機関連付設手段としてのメダル貸し機(遊技媒体貸出手段)、
JC…遊技機関連付設手段としての計数器(計数手段)、BA…バッテリ(蓄電手段)、
SM…個人用携帯端末。
Claims (2)
- 遊技機を設置した遊技場に使用される遊技場用システムであって、
前記遊技機を遊技する遊技客を監視する複数の前記遊技機に対応した撮像手段を備えた監視手段と、
前記遊技客の特徴を認識する遊技客特定手段と、
前記撮像手段が不能となった場合に、他の撮像手段が、不能となった前記撮像手段の近傍の前記遊技客の特徴を認識し、不能となった前記撮像手段の替わりに前記遊技客特定手段に関連する特徴データを収集し、前記特徴データを置換して記録するデータ置換手段と、
前記遊技機が稼働しているか否かを検知する稼働検知手段と、
特定した他の前記撮像手段に対応する前記遊技機が稼働している場合に、他の前記撮像手段が自己の遊技客を優先して監視し、特定した他の前記撮像手段に対応する前記遊技機が稼働していない場合に、特定した他の前記撮像手段が不能となった他の前記撮像手段に対応する遊技客の前記特徴データを収集し、特定した他の前記撮像手段が全て監視することができない場合に、前記遊技機の設置されていないエリアの他の撮像手段にて前記特徴データを収集するデータ収集手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 前記特徴データは、少なくとも前記遊技客の特徴を捉えた時刻と、撮像した録画データと、撮像手段の識別番号と、を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。
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