JP2019030454A - 遊技場用システム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、会員が遊技場に来店し、うっかり会員カードを玉貸し機に挿入し忘れ、金銭を先に投入してしまった場合や、ゲストが、ゲストカードに残金があるにもかかわらず、その残金が記憶されたゲストカードを挿入し忘れ、金銭を先に投入してしまう場合がある。
遊技媒体を使用し遊技する遊技機を設置した遊技場に使用される遊技場用システムであって、金銭によって前記遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段と、前記遊技媒体貸出手段に投入した前記金銭を記憶する記憶媒体と、前記遊技媒体貸出手段に設けられ前記記憶媒体に記憶される金銭を一旦記憶する一時記憶手段と、前記遊技媒体貸出手段に設けられ、前記記憶媒体に記憶される金銭に関するデータを消去し、前記記憶媒体を貯留する貯留手段に移動させる記憶媒体貯留手段と、前記遊技媒体貸出手段に他の記憶媒体の挿入の禁止を解除する禁止解除手段と、前記遊技媒体貸出手段に挿入された前記他の記憶媒体に、前記一時記憶手段に記憶された前記金銭に関するデータを加算する金銭加算手段と、を備えたことを特徴とする。
遊技場1を、図1及び図2を参照して説明する。図1は、遊技場1の一部を表した概要図である。図2は、遊技場1の構成図である。
遊技場1は、管理エリア2と遊技エリア3とに分かれている。遊技エリア3は、島設備HSにパチンコ機Pやスロット機Sが設置されており、来店客Mがこれら遊技機にて遊技するエリアである。ここで、遊技機には、パチンコ機Pやスロット機Sの他にパチンコ玉を媒体にしてスロット機Sのような遊技が行われる所謂パロット機やパチンコ玉を機械に封入した封入式パチンコ機やカジノ施設で使用されるスロットマシーンも含まれる。
また、遊技エリア3には、監視カメラ61が複数台設けられており、遊技をしている来店客Mを捉えるように通路の延長線上の天井に取り付けられている。また、監視カメラ61は、遊技場1の入り口付近、景品交換場、両替機、金庫及び計数器JCに向けて設置されている。
複数の監視カメラ61を備えた監視カメラシステム60は、CPU、ROM、RAM及びハードディスクが内蔵され、各監視カメラ61の映像を監視カメラシステム60の録画サーバ64に録画している。
通信サーバ10は、CPU、ROM、RAM及びハードディスクが内蔵され、後述する通信及び通話を行うための主要なプログラムが保存されている。この通信サーバ10を操作するための操作用端末11は、CPU、ROM、RAM及びハードディスクが内蔵され、外にはモニタが取り付けられている。操作用端末11は、通話及び通信する親機しての操作機能や通信サーバ10の設定等を行うインターフェース画面が設けられている。
また、島設備HSの端には、後述する島内配電盤DTが設けられており、各遊技機や玉貸し機(遊技媒体貸し手段)PTや貸し機(遊技媒体貸し手段)CTへの電源の入り切りを可能にしている。更に、島設備HSの端には、後述する夜間監視用のバッテリBAが設けられており、夜間監視を制御するシステムに使用される。
次に遊技場1に使用される各機器の接続について図1及び図2を参照して説明する。
パチンコ機Pやスロット機Sの情報端子盤Iからの信号として接点信号やパルス信号で出力されたデータを変換し、ホールコンピュータ90に送信するために、遊技機に対し2台に1台又は1台に対して1台の台コンピュータ93が設けられている。また、台コンピュータ93は、玉貸し機PTや貸機CT等の売り上げのデータや個別顔認証装置800のデータも収集している。台コンピュータ93は、島内配線92によって島設備HSの終端にある島コンピュータ91へシリアル信号等に変換し信号を送っている。また台コンピュータ93は、台情報表示装置Kにも接続されており、来店客Mが所望するデータを送信している。本実施形態では、各遊技機から台コンピュータ93を経由して台情報表示装置Kにデータを送信しているが、各遊技機から台情報表示装置Kにデータを送信して島コンピュータ91にデータを送信するように接続しても良い。
島内配線92及び島配線95は、ツイスト線やRS232C、RS422、RS485や光ケーブル等を、ノイズや伝搬距離等を考慮して採用しており、用途に合わせて適宜変更して使用される。また、島コンピュータ91や台コンピュータ93は、CPU、ROM及びRAMを搭載しており、信号変換や各機器のデータを収集してホールコンピュータ90に送信するための通信処理を行っている。
各監視カメラ61は、LANケーブル、同軸ケーブル、光ケーブル等を使用したカメラ配線63にてカメラ用ハブ65に接続されている。
管理エリア2にある顔認証サーバ80、通信サーバ10、監視カメラシステム60、操作用端末11及びホールコンピュータ90は、スイッチングハブ7を介しLANケーブルを採用した接続配線8にて接続されている。
監視カメラシステム60は、各監視カメラ61、顔認証サーバ80及び不能動化検知サーバ、各台カメラ69と上述した通信形態により接続され、連携して作動している。
ルータ9は、スイッチングハブ7に接続されておりインターネット回線588を通してインターネット網Eにより他の店やチェーン店本部500に接続され、データの送受信を行っている。
また、その他に各店にある各玉貸し機PTから送られてくる端玉のデータの送受信を、インターネット網Eを介してチェーン店本部500の端玉サーバ71と行っている。更に端玉サーバ71は、遊技客Mが所有する個人用携帯端末SMとインターネット網Eを通じデータの送受信を行っている。
図67乃至図70を示して玉貸し機PTについて説明する。図67は、遊技場用システムに使用される玉貸し機PTの概要図である。図68は、玉貸し機PTのメインCPU850と接続される機器の構成図である。図69は、玉貸し機PTの液晶操作ユニット801を示す説明図である。図70は、玉貸し機PTの液晶操作ユニット801を示す説明図である。
玉貸し機PTは、メインCPU850と接続されるROM851、RAM853やHDD855のプログラムを読み出し、各機器を制御している。
各機器は、主に液晶操作ユニット801、LED表示部812、カード処理部807、紙幣処理部809、各台カメラ69、スピーカ831、玉貸しノズル803及び計数ユニット805がある。
玉貸し機PTは、遊技客Mが10000円、5000円及び1000円等の紙幣を投入し、投入された紙幣から遊技媒体となる遊技球を貸し出すための処理を行う紙幣処理部809が設けられている。玉貸し機PTからは、残金がなくなるまで遊技媒体の貸出しが可能である。
玉貸し機PTは、パチンコ機Pの受け皿まで伸びている玉貸しノズル803が設けられている。玉貸しノズル803は、玉貸し駆動部813を駆動し、貯留している貯玉を所定数毎にパチンコ機Pへ払い出すことができる。
玉貸し機PTは、エラー状態や取り扱いをアナウンスすることができるようにスピーカ831を搭載しており、駆動回路833によって警告音、操作音及び案内音声を発生させている。
操作表示部802は、インターフェース画面となるメニュー表示部802aと、持ち玉を共有して他人に分けるための操作が可能な共有表示部802bと、会員カード550等の排出や玉貸し機PTの操作の禁止をするか否かを選択することができるロック表示部802cと、獲得した遊技球の持ち玉を表示することができる持ち玉数表示部802dと、メニュー表示部802を他の操作画面に切り替えることができる切替表示部802eと、会員カード550等のカードを排出して終了することができる終了表示部802fと、貯留している持ち玉を玉貸しノズル803から払出しすることができる再プレイ表示部802gと、後述する端玉処理表示部802hと、を設けている。これら操作表示部802は、タッチパネルにて設計されており、表示部分を押下することによって作動する。
玉貸し機PTは、図91の判定内容一覧表825に示すように顔認証エンジンを搭載した個別顔認証装置800により、「年齢」、「性別」、「正面比率」「着座状態」、「会員ID」、「前台データ」、「正面率」、「横顔率」等の各項目を判別することができる。個別顔認証装置800に搭載した各台カメラ69は、遊技客Mには分からない状態で設置されている。
また、従業員MSが持つ携帯端末装置40から通信サーバ10を経由して各台カメラ69の映像を見ながら操作する事ができ、従業員MSは離れた場所からでも遊技客Mを監視することができる。特に、要注意人物を監視するのに有効である。
また、玉貸し機PTは、遊技客Mにパチンコ機Pの大当たり回数やスタート回数等の有益な情報を表示する液晶表示器891を備えた台情報表示装置KにIF(インターフェース)808介して接続されている。
また、玉貸し機PTは、個別顔認証サーバ820のデータや玉貸し機PTの売り上げのデータや計数ユニット805により獲得した遊技球を計数したデータをホールコンピュータ90へ送信する台コンピュータ93にIF(インターフェース)808を介して接続されている。
尚、本発明では、パチンコ機Pに付属する玉貸し機PTについて説明しているが、貸機CTに各台カメラ69を備えて本機能を活用しても良く。また、スロット機Sに付属する台情報表示装置Kに各台カメラ69を備えて本機能を活用しても良い。
図71を示して会員カードを説明する。会員カード550は、ICチップ553を搭載したICカードとなっており、ICチップ553は、非接触でデータの書き替え及び記憶が可能である。会員カード550のICチップ553には、盗難等のセキュリティを確保するために会員のコードを示す会員ID、暗証番号、金銭のデータ及び会員の顔の顔画像データ555等が記憶されている。
尚、貯留している遊技媒体の持ち玉数及び数並びに残金のデータは、会員カード550に記憶しなくとも会員管理サーバや貯留サーバ等に記憶しておき随時通信する方法でも良い。また、これらカードはICチップだけでなく磁気カードであっても良い。
上述した各機器から得られたデータの主な流れを、図3を参照して説明する。図3は、遊技場1のネットワーク上の主なデータの流れを示すブロック図である。通信サーバ10は、主にデータを送受信するサーバであり、各機器からのデータを処理し通信及び通話を行っている。
無線ルータ5と携帯端末装置40とは、無線LANにて無線接続されており、IEEE802.11a・11b・11g・11n・11ac等の規格が使用され、混線の少ない5GHz帯の周波数帯が使用されている。また、5GHz帯の周波数帯の他に、2.4GHz帯の無線通信であっても良く、混線等の状況に応じて選択することも可能である。また、その他の無線通信として、例えば、無線電話回線やBluetooth(登録商標)等の無線通信であっても良い。
そして、通話及びデータ転送に関する通信を、同一の回線によって行っており、通話及び通信の際に発生する盗聴やデータ傍受に関するセキュリティを同一のレベルに高めることができる。そのため、セキュリティにかかる費用やソフト制作にかかる費用を安価に抑えることができる。
後述するアラーム情報は、主に携帯端末装置40へ送られ、従業員に注意喚起を行うために報知される情報である。アラーム情報は、テキスト表示、画像表示及び音声にて報知される。
通信サーバ10は、操作用端末11を親機としてIP電話サーバ22を通じて携帯端末装置40と通話するIP電話親機プログラム23を設けている。
尚、保存するデータは、テキストデータとしたがコードデータであっても良く、携帯端末装置40に送信されるまで又は表示されるまでに、テキストデータに変換できればよい。
通信サーバ10は、監視カメラシステム60に設けられている監視カメラ操作用端末62を操作する監視カメラ端末プログラム66の要求に応じて指令を行い、かつホールコンピュータ90から信号をブリッジサーバ21に送信するVMC指令プログラム28を設けている。
通信サーバ10は、顔認証サーバ80と連携し、監視カメラ端末プログラム66の要求に応じて顔認証サーバ80のデータを保存する画像サーバ26を設けている。
図72は、遊技場用システムのネットワークを示す説明図である。上述した個別顔認証装置800の各機器から得られたデータの主な流れを、図72を参照して説明する。
玉貸し機PTのHDD155に記憶される個別顔認証サーバ820は、玉貸し機PTのIF808を介して接続される台コンピュータ93を経由し、島内配線92で島端にある島コンピュータ91に接続される。また、島コンピュータ91は、スイッチングハブ(SHB)7と接続される。そして、スイッチングハブ7に接続される顔認証サーバ80と個別顔認証サーバ820は、後述する制御によってデータの送受信がなされる。また、顔認証サーバ80と個別顔認証サーバ820は、島配線95によってホールコンピュータ90にもスイッチングハブ(SHB)7を介して接続され、個人別の遊技データを分析することも可能である。
また、個別顔認証サーバ820の親サーバとしても機能している顔認証サーバ80は、各台カメラ用ハブ65に接続された多数の監視カメラ61で遊技場1の店内入り口や遊技場1内を監視する監視システム60と接続され要注意人物MB等を監視している。
上述したプログラムを使用して通話及びアラーム情報等のデータの通信を行うソフトウエアの構成を、図4を参照して説明する。
通信サーバ10は、通話及び通信を行うソフトウエアとしてSIPサーバ35、管理ツール32、アラーム情報バックアップツール34及びアラーム情報音声配信31で構成されている。
携帯端末装置40及び親機となる操作用端末11は、通信、通話及び表示を行うソフトウエアとしてSIPクライアント36・37を備えている。SIPクライアント36は、親機又は携帯端末装置40間の通話、通話の発着信及びアラーム情報等の表示を行っている。
図73を参照して顔認証サーバ80及び個別顔認証サーバ820のデータの構造を示す。
図73(A)は、顔認証サーバ80のデータ構造を示している。顔認証サーバ80は、顔認証サーバ80のシステムを作動するためのステム領域83と顔認証サーバ80のデータ領域85とに区別されている。顔認証サーバ80のデータ領域85は、会員やお得意様の顔画像データ555が記憶される会員・上得意データ領域86と、要注意人物の顔画像データ605が記憶される要注意人物データ領域87と、個人別に遊技機のデータを分析するために使用される顔画像データ556が記憶される台分析データ領域88と、性別、年齢別、客単価等の顧客分析をするために使用される顔画像データ557が記憶される顧客分析データ領域89と、データの空き領域として予備領域84とが設けられている。
上述したソフトウエアを動かすためのインターフェース画面を、図5乃至図32を参照して説明する。
最初に、図5乃至図13を参照して管理ツール33の操作用端末11のモニタ画面13上に表示されるインターフェース画面について説明する。図5は、管理ツール33のインターフェース画面の遷移図である。
操作用端末11のモニタ画面13上にて、管理ツール33のアプリケーションソフト100を起動するとログイン画面101が現れる。ログイン画面101にあるインポート画面106からは、アラーム情報等のデータベースの情報をインポートすることができる。
また、設定画面110の下部には、他の設定画面に共通して表示される確定ボタン118とキャンセルボタン119が設けられている。確定ボタン118を押下すると、データベースへのデータの更新を行い、キャンセルボタン119を押下すると、メニュー画面102に戻る。
信号の種類として、パチンコ機Pやスロット機Sの枠が解放されたときに発信されるドアオープン信号、パチンコ機Pのガラス枠が解放されたときに発信されるガラスオープン信号、ゴトの疑いがある場合として磁気センサーや電波センサー等が作動したときの信号、来店客Mが台情報表示装置Kで呼出し行為をしたときの呼出に関する信号、玉貸し機PT、貸機CT、計数器JC及び島設備HSの中に収められている遊技媒体を搬送補給するための機器の異常信号及び両替機の異常信号等が挙げられる。
また、監視カメラシステム60から送信されるイベントコードは、顔認証サーバ80からの情報をトリガーとし要注意人物MBが店内にいることを報知するコードや監視カメラシステム60で発見したゴト発生を放置するコード等がある。
これらデータは、DBサーバ25のデータベースに保存されており、その他には後述する図41及び図42に示す内容のデータが保存されている。
尚、イベントコードは、ホールコンピュータ90に接続される機器だけでなく、遊技エリア3に設置されている各機器の情報をイベントコードとして取り込むことも可能である。
チェックするだけの簡単な設定であると同時に、個々のイベントコード毎に設定できるため、従業員は極め細かな設定が簡単にできる。
アラーム情報は、グループ毎に設定も可能であるため、例えば、スロット機Sの担当のグループにパチンコ機Pに関する情報を提供することもなくなる。このように、必要なグループに必要な情報を選択して送ることが可能である。
アクセスポイント編集画面170は、追加ボタン172及び編集ボタン173を設けており、追加ボタン172又は編集ボタン173を押下することで、図11の追加編集画面175に移行する。追加編集画面175は、アクセスポイント名と5GHz及び2.4GHzのネットワーク名(SSID)、暗号化キーを追加、編集する画面である。
本システムの通信及び通話のネットワークは、暗号化キーを含むことで、盗聴や外部からの侵入を防ぐためのセキュリティ対策が施されている。暗号化キーは、固定の暗号化キーであっても良いが、ランダムに生成される暗号化キーを使用することによってセキュリティを更に高めることができる。また、図11の追加編集画面17は、暗号化キーを表示できる機能を有しており、操作用端末11のモニタ画面13上で表示することで、後述する携帯端末装置40設定の作業が迅速に行える。
また、アクセスポイント編集画面170は、操作用端末11又は携帯端末装置40に設定をするファイルを、XML形式にて出力するXMLファイル出力ボタン174が設けられている。
設定画面110の端末情報一覧127の下部には、携帯端末装置40の設定を削除する削除ボタン124と、選択した端末から操作用端末11又は携帯端末装置40の設定をするためのファイルを、XML形式にて出力するXMLファイル出力ボタン126とが設けられている。
識別番号出力アクセスポイント選択画面190は、携帯端末装置40の情報として、店舗名称、電話番号及びSIPサーバ35や管理サーバ32のIPアドレスが表示されている。識別番号出力アクセスポイント選択画面190は、画面の中央に遊技エリア3に設置されている無線ルータ5をアクセスポイントとして、アクセスポイントの一覧191が表示されている。一覧191に表示されているアクセスポイントを選択し識別番号表示ボタン19を押下すると、図13に示す識別番号表示画面195に移行する。
識別番号197a、197bは、QRコード(登録商標)、バーコード又はカラーコード等の認識し難い態様で表示されている。識別番号197a、197bは、暗号化キーを含むことで、盗聴や外部からの侵入を防ぐためのセキュリティ対策が施されている。暗号化キーは、固定の暗号化キーであっても良いが、ランダムに生成される暗号化キーを使用することによってセキュリティを更に高めることができる。
また、印刷ボタンは、モニタ画面13上に表示された情報と同一の情報が紙面上に印刷されるので、携帯端末装置40等のカメラ41で捕らえてネットワークへのアクセスの設定が容易となる。
次に、識別番号出力アクセスポイント選択画面190及び識別番号表示画面195では、画面の閉じるボタンを押下することで現在開かれている画面が閉じられる。
図14乃至図22を参照して、操作用端末11のモニタ画面13上に表示される親機のSIPクライアント37のインターフェース画面について説明する。
図14は、SIPクライアント37のインターフェース画面の遷移図である。操作用端末11のモニタ画面13上にてSIPクライアント37のアプリケーションソフト200を起動すると、図15に示す通話画面210が表示される。通話画面210は、画面上部に自局の番号が表示されており、その下方には通話状態を示す状態表示欄211が設けられている。また、状態表示欄211の下方にはアラーム情報をテキストで表示するアラーム情報表示欄212が設けられている。アラーム情報表示欄212の下方に、メッセージ送信ボタン213が設けられており、メッセージ送信ボタン213を押下すると、図16に示すメッセージ送信画面220が表示される。
メッセージ送信画面220は、画面の右側にテキストを入力可能なメッセージ欄223が設けられている。また、他店や自店で入手したゴト師等の要注意人物の画像や、遊技エリア3にある遊技機を含む機器のトラブルの際にマニュアル等を送信できるように、監視カメラシステム60、顔認証サーバ80、SIPサーバ35又は操作用端末11の画像ファイルから画像データを参照して送信する画像を選択することができる。
このようにして、画像と共にメッセージがテキストで配信できるため、ゴトを含むトラブルに対し、管理エリア2に居なくとも正確かつ迅速に遊技エリア3に居る従業員に情報を送ることができる。そして、その情報を得た従業員は正確かつ迅速に対処することができるという利点がある。
そして、メッセージ送信画面220は、下方にある閉じるボタンを押下することで画面が閉じられる。
図17に示すオプション画面230は、グループ通話一覧ボタン232、個別通話一覧ボタン233、召集通話一覧ボタン234、アラーム情報一覧ボタン235、設定ボタン236及びインポートボタン237を設けている。
インポートボタン237を押下すると、図示しないインポート画面290が表示される。インポート画面290は、管理ツール33でXML形式にて出力するファイルをインポートする画面である。
また、短縮ダイヤルタブで表示される画面では、個別通話、グループ通話及び召集通話の中から短縮番号を選択する画面であり、選択した短縮番号は、図15に示す通話画面210の短縮ダイヤル欄217に表示される。
図23乃至図32を参照して携帯端末装置40の表示画面43上に表示されるSIPクライアント36のインターフェース画面について説明する。
図23は、SIPクライアント36のインターフェース画面の遷移図である。携帯端末装置40の表示画面43上にてSIPクライアント36のアプリケーションソフト300を起動すると、図24に示すロック画面310が表示される。ロック画面310は、起動時に表示され、誤作動を防ぐための画面である。例えば、携帯端末装置40を服のポケットに入れる際又は腰や腕等に装着するホルダー等に挿入する際に、何かの拍子で表示画面43に接触した場合であっても、通話又は他の画面に移行しないように表示画面43上でタッチの操作ができない機能が設けられている。また、一定期間操作しない場合にもロック画面310に移行する。そして、通話等の操作を行う際には、ロック解除ボタン311を、長押しすることで通話画面320に移行する。
また、ロック解除ボタン311の下方には、未読の最新のアラーム情報を1件表示できる情報表示欄312が設けられている。
通話画面320に設けられているカメラボタン323を押下することで、携帯端末装置40のカメラ41で撮像することが可能であり、撮像した画像を管理サーバ32に登録し、各携帯端末装置40及び操作用端末11に配信する機能である。カメラ41は、画像だけでなく動画も撮影が可能であり、撮影した画像や動画は、ゴトや来店客とのトラブルが発生したときの証拠として使用が可能である。また、機器のトラブルの場合には、管理エリア2に画像や動画を送り、故障の原因の究明や、遠隔により故障の対処も可能である。
メッセージ確認欄325を押下することで、情報表示欄324に、メッセージを表示することができる。通話画面320では、一定時間操作されない場合に、自動でロック画面310に移行する。
次に、図25に示すオプションボタン322を押下すると、図26に示すオプション画面330に移行する。オプション画面330は、各機能の選択を行う画面であり、グループ通話一覧ボタン331、個別通話一覧ボタン332、アラーム情報一覧ボタン333、接続先一覧ボタン334、アクセスポイント一覧ボタン335、識別番号読取ボタン336及び端末名称設定ボタン337を設けている。
次に、図26に示す個別通話一覧ボタン332を押下すると、図28に示す個別通話一覧画面340に移行する。個別通話一覧画面350は、個別の通話先を選択する画面であり、表示された個別通話先の中から1件を通話先として選択し、個別通話表示351を押下することで通話を開始する。個別の通話先がない場合には、テキストにてアラーム情報が表示される。
アラーム情報詳細画面390は、テキスト形式のメッセージや画像の詳細が表示される。アラーム情報詳細画面390は、その他にアラーム情報の発生日時や画像の撮影者等の情報が表示される。
また、アラーム情報詳細画面390は、遊技機の扉を開閉する際に、ホールコンピュータ90に扉の閉塞状態の解除を要求するロック解除要求ボタン393を設けている。また、扉の閉塞状態の解除を行う遊技機の台番号を入力する台番号入力枠395も設けられている。
携帯端末装置40の設定も上述したように識別番号をカメラ41で読み取るだけの設定で済むため利便性が良く、携帯端末装置40が1台あれば他の店舗でも迅速に使用可能となる。そのため、携帯端末装置40を店舗毎に人数分用意しなくとも、グールプ店舗であれば、携帯端末装置40の持ち回りができるため携帯端末装置40の台数が少なくて済む。
遊技場用システムにおける各制御を図33乃至図66に示すシーケンス図及びフローチャート等を参照して説明する。これら制御は、上述したソフトウエアやプログラムを使用して実現されるが、特に上述したソフトウエアやプログラムに限定されず、本制御の内容を実現できるソフトウエアやプログラムの構成であれば、改変はどのようにしても良い。
図33乃至図38に示すシーケンス図及びフローチャート等を参照して通話に関する制御を説明する。
個別で通話する際の制御について説明する。図33は、個別通話を行う際のシーケンス図であり、図34は、個別通話を行う際の処理に関するフローチャートである。個別通話は、操作用端末11のモニタ画面13で表示される親機と携帯端末装置40間の通話及び携帯端末装置40間の通話において、1対1での通話ができる機能である。
着信者が、応答を拒否した場合には(S109のNO)、着者側のSIPクライアント36・37は、SIPサーバ35に拒否を送信し(S115)、SIPサーバ35は、拒否であることを受信する。SIPサーバ35は、発信者側のSIPクライアント36・37に拒否を送信し、発信者側のSIPクライアント36・37は拒否を受信する(S116)。発信者側のSIPクライアント36・37は、SIPサーバ35に向け前回通話グループへの発信を行う(S117)。また、発信者側のSIPクライアント36・37は、管理サーバ32に通話先を通知する(S118)。
グループ通話は、操作用端末11のモニタ画面13で表示される親機と携帯端末装置40間の通話及び携帯端末装置40間の通話において、予めグループ会議室で登録された電話番号内での通話ができる機能であり、複数対複数の通話ができるものである。
グループ通話は、従事する階層、担当するパチンコ機Pやスロット機Sの設置場所及び担当する島設備HSの群等でグループを区分することで、グループ別に欲しい情報のみを送受信できるようになる。
召集通話は、操作用端末11のモニタ画面13で表示される親機から主に携帯端末装置40間の通話を行うものである。召集通話は、親機から特定のSIPクライアント36に呼出しを行い、召集会議室に呼出されたSIPクライアント36と親機とが通話を行う機能であり、1対複数の通話ができるものである。操作用端末11のモニタ画面13(図20)から召集通話を選択すると(S301)、SIPクライアント37は、現在の通話中の電話を終話し(S302)、選択した召集会議室に発信を行う(S303)。
SIPクライアント37は、管理サーバ32に、発信先を通知し(S304)、召集通話の送信を行う(S305)。管理サーバ32は、SIPクライアント36に召集通話の通知を行う(S306)。SIPクライアント36は、携帯端末装置40の表示画面43上に着信ダイアログを表示する(S307)。召集される端末が携帯電話である場合には(S308のYES)、着信音とバイブレーションで通知を知らせる(S310)、着信側がバイブレーション機能のないSIPクライアント36である場合には(S308のNO)、着信音のみで通知を知らせる(S309)。
召集の通知を受けたSIPクライアント36が拒否する場合には(S311のNO)、SIPクライアント36は、管理サーバ32に拒否の通知を行う(S315)。
そして、親機のSIPクライアント37は、召集したSIPクライアント36の応答又は拒否の結果を受信する(S316)。
召集通話は、遊技場1の責任者がゴト等の緊急事態に、特定の人物を召集するために使用され、迅速かつ正確に従業員へ情報を伝えることができる。また、応答や拒否等の返信があるため(S316)、責任者はクライアントの状態を把握できるので迅速に指令を出すことができ、受信した従業員はトラブルに対して迅速な対応が可能となる。
図39乃至図44に示すシーケンス図、フローチャート及びデータベースの内容の説明図を参照してアラーム情報に関する制御を説明する。
アラーム情報の配信の契機は、ブリッジサーバ20から送信される信号を契機として作動する。ブリッジサーバ20への信号の経由は、ホールコンピュータ90が発信元になってブリッジサーバ20を経由してアラーム情報が配信される場合と、監視カメラシステム60が発信元になりブリッジサーバ20を経由してアラーム情報が配信される場合との2通りがある。
管理サーバ32は、指定した1台に情報を配信する場合には(S404のYES)、対象のSIPクライアント36・37の情報を取得する(S405)。ログインしている全てのSIPクライアント36・37に配信する場合には(S404のNO)、ログインしている全てのSIPクライアント36・37の情報を取得する。
管理サーバ32にホールコンピュータ90からのイベントコードが送信されると(S401のNO)、管理サーバ32は、配信対象グループの情報を取得し(S402)、対象グループに通話中のSIPクライアント36・37の情報を取得する(S403)。
そして、管理サーバ32は、対象のSIPクライアント36・37に、イベントコードに対応したアラーム情報の内容に変換して送信する(S407)。
尚、アラーム情報に添付される画像又は画像ファイルへのパス等は、動画であっても良い。また、その動画は、監視カメラシステム60から直接配信される生中継の動画であっても良い。
アラーム情報の音声配信は、アラーム情報が発生した際に、テキスト情報を音声情報に変換し、該当するグループの会議室に音声を流す処理である。ブリッジサーバ20からのデータの送信をトリガーとして作動しており、管理ツール33のアラーム情報フィルタ画面150(図8)でイベントコード毎に、音声配信を選択した場合に処理が行われる。
管理サーバ32にホールコンピュータ90からのイベントコードが送信されると(S501のNO)、管理サーバ32は、配信対象グループの情報を取得する(S503)。
管理サーバ32は、配信対象グループへ音声データの配信を行うために、アラーム情報音声配信31に対して要求を行う(S506)。アラーム情報音声配信31は、テキストデータの音声合成を試行し(S507)、音声合成が成功した場合には(S508のYES)、音声データをSIPサーバ35に送信し(S509)、音声データをSIPクライアント36・37に配信する(S510)。音声合成が失敗した場合には(S508のNO)、アラーム情報音声配信31はログを出力し、音声データをSIPサーバに送信せずに終了する(S511)。
アラーム情報の配信制御を説明したが、更に詳細に遊技場1で発生する事象に対してアラーム情報を配信する処理の制御が行われる態様を説明する。
図45乃至図47に示すシーケンス図及びフローチャート等を参照してアラーム情報に関する制御を説明する。図45は、遊技機にトラブルが発生し、遊技機の開閉が行われる際のシーケンス図であり、図46は、遊技機の開閉を行う際の処理に関するフローチャートである。図47は、遊技機が開閉された後のアラーム情報等の配信を行うフローチャートである。
ロック機構は、島設備HS側に設けられ遊技機の枠に取り付けられた収縮するワイヤーで遊技機を閉塞するロック機構、又は遊技機を開閉する際の鍵のシリンダーを固定するロック機構であっても良く特に限定されるものではない。また、遊技機1台毎のロック機構の解除にて説明しているが、解除する際には複数台1ユニットでのユニット単位でのロック機構の解除であっても良い。
遊技機のロック機構の解除を、ホールコンピュータ90を経由して説明したが、携帯端末装置40から赤外線通信又は無線通信によって、台情報表示装置Kを経由し、又は遊技機へ直接又はロック機構へ直接信号を送信して遊技機のロック機構の解除をしても良い。ロック機構の解除を要求したのが、どのSIPクライアント36・37であるかの情報が保存され、後述する処理で照合が可能であれば特に限定する必要はない。
管理サーバ32は、ロック解除を要求した遊技機であるかを照合し(S702)、ロック解除を要求したSIPクライアント36・37がある場合には(S702のYES)、SIPクライアント36・37を配信対象から除外する(S703)。このように、ロック解除を要求したSIPクライアント36・37を除外することによって、ロック解除要求した従業員MSに改めて報知する必要はないため、無駄な配信を避けることができる。また、ロック解除要求した従業員MSにとっては誤解する情報ともなり、余分な情報がない方が却って作業に専念し、迅速に処理することができる。
管理サーバ32は、管理ツール33のアラーム情報フィルタ画面150(図8)で、イベントコードが音声配信を選択されている場合(S705のYES)、上述したアラーム情報音声配信処理を行い(S500)、イベントコードが音声配信を選択されてない場合(S705のNO)、上述したアラーム情報配信処理を行う(S400)。
尚、音声配信が行われている場合であっても(S500)、同時にアラーム情報配信処理(S400)を行っても良く、表示画面43にアラーム情報の表示を行っても良い。どちらか一方の配信でなく、両方(S400、S500)の配信であってもかまわない。
このようにして、ロック解除する要求をした遊技機とドアオープンした遊技機との照合を行う(S702)ことで、遊技機の不正な開閉を素早く簡単に検知することができる。また、従業員MSに対して、表示画面43上で文字(「123番台 ドアオープン」、「ドアオープン」「123番台 不正ドアオープン」「不正ドアオープン」等)や画像等により確認することや(S704からS400)、音声で報知することが可能となる(S704からS500)。
尚、「不正ドアオープン」が発生したときのアラーム情報の配信処理は、グループ通話の中でも、特定の従業員に、例えば、グループ通話のリーダ又はホールの責任者だけに配信する処理を行っても良く。予めグループ通話の中でも不正に対応することができる従業員を特定してアラーム情報を配信するグループ通話の設定を行っても良い。
更に、遊技場1に要注意人物MBが来店してきたときのアラーム情報を配信する処理の制御が行われる態様を詳細に説明する。
図48乃至図53及び図57に示すシーケンス図、フローチャート等を参照してアラーム情報に関する制御を説明する。図48は、要注意人物MBが来店した際のシーケンス図であり、図49は、要注意人物MBが来店した際の制御処理に関するフローチャートである。図50は、顔認証サーバ80が要注意人物MBを特定するために人物を照合する制御を示すフローチャートである。図51は、顔認証サーバ80に送信するデータの一例を示す説明図である。図52は、顔認証サーバ80からの照合結果を示すデータの一例を示す説明図である。図53は、携帯端末装置40に表示されるアラーム情報の一例である。図57は、ゴトグループを特定するシステムのキャプチャー画像の概要図である。
顔認証サーバ80は、顔認証サーバ80のデータベースに保存されている他店からの画像又は今までの自店で蓄積した画像を、遊技場1の入り口等に設置されている監視カメラ61で検出した顔画像と比較し一致するか否の判断を行っている(S901)。この処理は、データベースに保存されている顔画像のデータと来店客Mとがある程度の割合の照合率とならなければ、一致しないと判断され、次の来店客Mの照合が繰り返し行われる(S901のNO)。そして、監視カメラ61で検出した顔画像(例えば、図57のキャプチャー画像600)と顔認証サーバ80のデータベースに保存されている顔画像の顔画像データ(後述する顔認証ナンバー583で表される顔画像データ605、例えばFID001の画像)と比較し、一致すると判断されれば(S901のYES)、疑いのある要注意人物MBが来店したことを監視カメラシステム60へ報知する(S902)。報知を受けた監視カメラシステム60は、監視カメラシステム60に録画した映像から画像を抽出し(S903)、図51に示すコマンドデータ67と共に抽出した画像を顔認証サーバ80に送信する(S904)。
録画した日時を示す「年月日」・「時分秒」をコマンドデータ67として使用することにより、後からでも監視カメラシステム60で録画した映像から画像を取り出して再度照合作業や確認作業に使用することができる。また、録画した日時を示す「年月日」・「時分秒」をコマンドデータ67として使用することにより、監視カメラシステム60の録画データがあれば顔認証サーバ80に必ずしも画像を保存する必要がなく、監視カメラシステム60で録画したデータの保存だけで済み、顔認証サーバ80のデータ量を削減することができる。
また、顔画像データ605を暗号化することにより、例え画像の流出が発生しても簡単に画像を見ることはできないので、情報の漏えいに対する抑止効果やデータの傍受に対する予防手段となる。
また、顔を認証した種別を示す「認証種別」を設けることで、要注意人物MB、上得意客又は新規顧客等の区分けが可能となり、照合する時間の削減や、個人別に遊技している営業データの分析にも役立てることが可能となる。
尚、要注意人物MBのデータベースへの登録の作業は、人が判断している場合を示したが、「照合率」が所定の値以上得られれば、要注意人物MBである確率が高いので、要注意人物MBのデータベースへの登録の作業は、自動で登録を行うようにしても良く、自動化を行うことで操作者の作業が軽減される。
顔認証サーバ80に登録するデータは、抽出した画像のキー番号を示す「開始コード」、ソフトのバージョンを示す「バージョン」、抽出した画像を録画した監視カメラ61が設置されている位置を示す「機器コード」、抽出した画像を録画した監視カメラ61の番号を示す「機器番号」、抽出した画像を録画した日時を示す「年月日」・「時分秒」、抽出した画像のデータの量を示す「画像データサイズ」及び抽出した画像を暗号化した顔画像データ605がある。
また、監視カメラシステム60を操作している責任者等は、要注意人物MBでなければ、要注意人物MBと登録せずに要注意人物MBの来店の報知があるまで待機状態となる(S907のNO)。
管理サーバ32は、ログインしている全てのSIPクライアント36・37の情報を取得し(S805)、全てのSIPクライアント36・37に、SIPクライアント36・37の位置の情報を取得するため電波強度のデータを要求する(S806)。各SIPクライアント36・37は、電波強度を測定し(S807)、管理サーバ32に電波強度と接続されているアクセスポイントの番号を送信する(S808)。管理サーバ32は、監視カメラ61の位置情報と要注意人物MBの位置とSIPクライアントの位置情報からSIPクライアント36・37と要注意人物MBの位置や距離を演算する(S809)。管理サーバ32は、これら情報をDBサーバ25のデータベースに保存し(S810)、全SIPクライアント36・37にアラーム情報として文字で「不審者情報」等で表示し、画像又は動画を送信する(S811)。
アラーム情報詳細画面3901・3910は、アラーム情報一覧画面380(図31)から詳細画面へと遷移した図を表している。そして、詳細画面に遷移したアラーム情報詳細画面3901(図53(A))が最初に表示され、所定時間経過後に自動的にアラーム情報詳細画面3910(図53(B))に切り替わる。
アラーム情報詳細画面3901は、不審者情報が配信された時間を表す配信日時表示3902が設けられている。アラーム情報詳細画面3901の中央には、顔認証サーバ80若しくは監視カメラシステム60が捕捉した顔の画像又は風貌が表示される顔画像表示部3903が設けられている。また画像だけでなく動画に切替えることができるように切替ボタン3904が設けられている。顔画像表示部3903の上部には画像を捕えたカメラの位置番号3905が表示されている。アラーム情報詳細画面3901の下方には、SIPクライアント36と、監視カメラシステム60が要注意人物MBを最後に捕捉した位置又はカメラ位置からの距離を表示する距離表示部3906が設けられている。
距離表示部3906は、図形や文字や色によって距離を表現している。例えば、距離表示部3906の色が赤ければ近い状態を表現し、青であれば遠い状態を表現している。また、遠近と表示された間の図形の斜線が、どちらかに近ければその遠近を表現している。上述した顔画像表示部3903の囲われている四角の図形の色によって遠近の距離を表現しても良い。更に、距離を数値で表現しても良い。
以上のような構成によって、正確な情報を従業員MSに通知することで、要注意人物MBの顔や風貌等の画像の情報を携帯端末装置40の表示画面43で確認しながら移動することができるので、迅速に要注意人物MBの把握を行いながら現場に駆けつけることができる。また、要注意人物MBとの位置や距離等の情報によって、要注意人物MBに近い従業員MSに注意喚起を促すことができる。また、動画による報知も可能であるため、トラブルの状況を画像よりも明確に把握することができ、更に迅速に対応が可能となる。
尚、レイアウトの表示は、リアルタイムに双方向通信を行うことで、停止画像だけでなくリアルタイムに要注意人物MB及び従業員MS(クライアント36)の移動を表現するようにしても良い。
遊技場1及びチェーン店本部500で処理する不正行為や人為的なトラブルを起こす集団を分析及び特定する処理の制御が行われる態様を詳細に説明する。
図49乃至図50及び図54乃至図66にシーケンス図、フローチャート、概要図、説明図等を使用してゴトグループを特定するための制御を説明する。図48は、要注意人物が来店した際のシーケンス図であり、図49は、要注意人物が来店した際の制御処理に関するフローチャートである。図50は、顔認証サーバ80が要注意人物を特定するために人物を照合する制御を示すフローチャートである。図54は、ゴトグループを特定する遊技場用システムの全体構成図である。図55は、ゴトグループを特定するシステムのグループコード作成処理のシーケンス図である。図56は、ゴトグループを特定するシステムのグループコード作成処理のフローチャートである。図57及び図58は、ゴトグループを特定するシステムのキャプチャー画像の概要図である。図59は、ゴトグループを特定するシステムの各サーバの説明図である。図60は、ゴトグループを特定するシステムの概念図である。図61は、グループコードのデータの一例を示す説明図である。図62は、顔認証ナンバー583と擬データとのデータの一例を示す説明図である。図63、図64及び図65は、携帯端末装置40の画面の一例を示す説明図である。図66は、ゴトグループを特定するシステムの抽出処理のフローチャートである。
遊技場1では、監視カメラ61で捕らえた遊技客Mが、要注意人物MBであるかを判断しており、遊技客Mが来店した場合には(S1010)、上述した要注意人物報知処理( 図48、図49のS800)にて、顔認証サーバ80に保存される上述した顔画像データ605と照合し要注意人物MBか否かを判断する(図48及び図50のS901)。要注意人物MBがA店の遊技場1へ来店したと判断したときには(図48及び図50のS901のYES)、上述した要注意人物MBが来店したときに使用された図57に示すキャプチャー画像600から要注意人物MBの顔画像データ605以外の人物(MG2〜MG5)の顔画像データ606のファイルを管理する番号として疑データ584を作成し、人数分保存する(S1012)。また、要注意人物MBが来店するまでは、本システムは待機される(図48及び図50のS901のNO)。
撮影日時データ585の日時は、何か事件が起こった際の検証に使用できると共に、顔画像データ606を照合するときの信憑性を上げるためにも使用することができる。これらは、要注意人物MBと偶然写ってしまった来店客Mを要注意人物MBと誤認して判定することを防ぐことになる。
多くの店から送信されたデータは、図62に示すようにチェーン店本部500の顔認証サーバ580に保存される。このように、広範囲の多くの店から顔画像データ606を収集することで広範囲にまた精度が良く照合ができるようになる。
顔認証ナンバー583をキーにして、同じ顔認証ナンバー583を抽出し、抽出した疑データ584の顔画像データ605の中に同一人物が存在するか否かの照合を行う(S1015)。図60に示すように送信されたFID001の中に同一のFID001を抽出し、その中にある疑データ584のうちA店から送信されたGID001とB店から送信されたGID10001の人物が同一と判断されれば(S1015のYES)、図59、図60及び図61に示すようにFID001のゴトグループとしてグループコード586をG001として作成する(S1016)。また、同時に疑データ584は、書き替えられ、要注意人物MBとして新たに顔認証ナンバー583、例えばFID002の番号が付される(S1017)。疑データ584を要注意人物MBと書き替えることで、迅速に要注意人物MBを把握できるだけでなく多くの要注意人物MBを特定することが可能となる。
配信されたグループコード586とファイル名を顔認証ナンバー583とした顔画像データ(605又は606)が、各遊技場1の顔認証サーバ80に保存される。
また、本システムでは、グループコード584毎に管理されているが、グループコード584を越えて、同一人物が他に存在するかを定期的に照合することによって、同一人物が見つかった場合には、グループコード584を統一して大きな母集団とすることが可能である。このようにして連鎖的にゴトグループの把握ができるようになり、要注意人物MB一人からゴトグループの来店も迅速に把握することができる。
更には、チェーン店本部500から自店だけでなく他店へもグループコード584や顔認証ナンバー583や顔画像データ605が配信されるので、広範囲に他店間の情報を迅速に配信し、多くの店に注意を促すことができる。
例えば、パチンコ機Pが設置されているエリアであれば、貸し玉の単価が4円、1円及び0.5円の3つのエリアの場合、遊技媒体の貸出し単価の高いパチンコ機Pが設置してある4円のエリアを写しているカメラで捉えたデータから優先して抽出する(S1104のYES)。各店の遊技場1では予め顔認証サーバ80から顔認証ナンバー583、疑データ584及び撮影日時データ585と共に高レートか低レートかを区別するデータ(例えば、貸し玉単価4円、1円、貸しメダル単価20円、5円)が付され、チェーン店本部500の顔認証サーバ581に送信されている。
以上の構成によって、ゴトグループは高レートの遊技機を狙ってゴト行為を行う場合が多く、ゴト行為による被害額が大きい事象から検証することができ、多量のデータからゴトグループを迅速に特定し易くなると共に、各店への迅速な配信が可能となる。
また、所定時間経過したデータではないと判断した場合には(S1109のNO)、連続にキャプチャーした顔画像データ606を誤って送信されている場合があるので、判別用データから削除して顔認証ナンバー583の照合に戻る(S1115)。この処理により、連続撮影によって一般の人を要注意人物の一員であると誤認することを排除することができ、精度の高いデータを蓄積する事ができる。
次に、所定時間経過したデータであると判定した場合には(S1109のYES)、入店後に所定時間が経過してから要注意人物MBに接触している可能性が高く、要注意人物MBの一員である可能性が高いので判別用のデータとして登録して終了する(S1113)。このような制御により短時間の間に得られたデータから同一店でのゴトグループの一員を判別できるので、迅速に処理ができまた精度良く判定が可能となる。
図63又は図64は、上述した携帯端末装置40の表示画面43のアラーム情報詳細画面3901に、監視カメラシステム60が捕捉した顔の画像又は風貌が表示される顔画像表示部3903により要注意人物MBのゴトグループを示している。グループコード584や顔認証ナンバー583によりゴトグループや要注意人物MBの報知を従業員MSに対して行っている。
また、要注意人物MBの集団が遊技場1のある特定の場所に集まるのが表示されるので、事前にゴトグループが集合して何か不正を起こすような危険を予め予測することができる。更にグループ通話により従業員にゴトグループが集まりつつあることを従業員MS同士に知らせることも可能となる。
尚、アラーム情報詳細画面3910の表示は、リアルタイムに双方向通信を行うことで、静止画像だけでなくリアルタイムに要注意人物MB及び従業員MSの移動を表現するようにしても良い。
また、本システムを第3者機関と連携してゴトグループを全国的に把握するシステムとしても良い。
遊技場1での不正監視や営業に使用される個別顔認証装置800の制御が行われる態様を図74乃至図93に示すシーケンス図、フローチャート、概要図、説明図等を使用して詳細に説明する。
図74は、メイン処理のフローチャートである。図75は、会員処理のフローチャートである。図76は、非会員処理のフローチャートである。図77は、非会員処理のフローチャートである。図78は、共通処理のフローチャートである。図79は、録画データキャプチャー処理のフローチャートである。図80は、顔認証照合処理のフローチャートである。図81は、録画データキャプチャー画像のタイムチャートである。図82は、顔認証サーバ照合処理のフローチャートである。図83は、離席処理のフローチャートである。図84は、異常処理のフローチャートである。図85は、暗証番号登録処理のフローチャートである。図86は、会員が着席した際の処理を示すシーケンス図である。図87は、非会員が着席した際の処理を示すシーケンス図である。図88は、キャプチャー画像指示一覧823の説明図である。図89は、暗証番号の入力の状態を示す説明図である。図90は、暗証番号の入力の状態を平面から見た説明図である。図91は、個別顔認証装置800に搭載されている顔認証エンジンが判定する項目を示す説明図である。図92は、ホールコンピュータ90から出力される帳票の説明図である。図93は、顔認証サーバ80から出力される帳票の説明図である。
図74は、個別顔認証装置800のメイン処理(S2000)のフローチャートを示している。遊技客がパチンコ機Pの前に着座すると顔認証エンジンを搭載している個別顔認証装置800の各台カメラ69は、人の顔を捉えて人が着座しているのか否かを判定し(S2101)、人が着座したのを検知すると(S2101のYES)、スタンバイ状態になりビデオ撮影の録画が開始される(S2102)。そして、会員カード550が挿入されたか否かを判断し、会員処理に移行する(S2200)。会員カード550が挿入されていないと判断すれば(S2103のNO)、非会員処理に移行する(S2300)。その後は、いずれの処理を経過しても共通処理に移行し(S2400)、離席するまでこれらの処理(S2103〜S2104)が繰り返される(S2104のNOからS2103へ移行)。会員カード550やゲストカード551を排出して離席する場合や有価価値も全て消費し、持ち玉もない状態で正常に離席する場合には、後述する離席処理が行われ(S2500)、メイン処理が終了する。
図75は、個別顔認証装置800の会員処理(S2200)のフローチャートを示している。
盗難等のセキュリティを確保するために会員カード550のICチップ553に暗証番号が記憶されており、暗証番号を入力し一致することにより処理が始まる(S2201のYES)。また、この処理は暗証番号が入力されるまで待機している(S2201のNO)
次に、暗証番号を入力し一致することにより処理が始まり(S2201のYES)、後述する録画データキャプチャー処理に移行する(S2800)。録画データキャプチャー処理(S2800)が行われた後、個別顔認証装置800は、キャプチャーしたキャプチャー画像600から顔画像データ559を生成し(S2203)、図73に示す顔画像データ559をHDD855のキャプチャーデータ領域865に記憶する(S2205)。また同時に、個別顔認証装置800は、会員カード550に記憶される顔画像データ555を読み出し、キャプチャーデータ領域865に記憶した顔画像データ559と照合する(S2209)。個別顔認証装置800は、会員カード550に記憶される顔画像データ555とキャプチャーデータ領域865に記憶した顔画像データ559が一致すれば(S2209のYES)、監視レベルを1に設定し(S2210)、顔画像データ559をHDD855の保存データ領域864に保存する(S2211)。また、個別顔認証装置800は、顔認証が成功したことと共に台番号を顔認証サーバ80に送信し(S2213)、会員処理を終了する。
また、個別顔認証装置800は、会員カード550に記憶される顔画像データ555とキャプチャーデータ領域865に記憶した顔画像データ559が一致しない場合には(S2209のNO)、盗難された会員カード550の疑いがあるか、または機器の異常等が考えられるため、異常処理に移行し(S3000)、会員処理を終了する。
図79は、個別顔認証装置800の録画データキャプチャー処理(S2800)のフローチャートを示している。
個別顔認証装置800は、図88に示すようにセキュリティを考慮して監視レベルを設けており、監視レベルに応じて録画データからキャプチャー画像600をキャプチャーするタイミングを異ならせている。このキャプチャーの指示信号を表す一覧表としてキャプチャー画像指示一覧823がある。低い監視レベルは、会員や上得意客のように信頼度が高い人物に設定されている。また、逆に監視レベルが高いほど要注意人物MBとなる。このように監視レベルを設定すれば無駄な保存をしなくとも良く、データの記憶領域を多く必要としない。また処理が煩雑とならずに済むため、顔認証サーバ80へのアクセスが少なく、また個別顔認証装置800の処理が迅速となる。また、セキュリティ上において本システムは要注意人物MBに注力して監視することができるようになる。
個別顔認証装置800は、キャプチャー画像600が、正面を向いている顔であるかを判断し(S2804)、正面を向いている顔であれば(S2804のYES)、正面視の画像を抽出し(S2805)、横顔であれば(S2804のNO)、横顔の画像を抽出し(S2806)、録画データキャプチャー処理(S2800)を終了する。
図80は、顔認証照合処理のフローチャートである。顔認証照合処理(S2600)は、まず上述した録画データキャプチャー処理(S2800)に移行し、録画データから画像を抽出し、顔画像データ559を生成する(S2601)。そして、個別顔認証装置800が現在既に保存している顔画像データ559があるか否かを判定する(S2603)。個別顔認証装置800は、顔画像データ559が保存されていない場合には(S2603のNO)、遊技機の前に着座した初期の状態であるため、顔認証サーバ80と照合し要注意人物MBであるかどうかや監視レベルを定めるために、後述する顔認証サーバ照合処理に移行する(S2900)。また、個別顔認証装置800は、顔画像データ559が保存されている場合には(S2603のYES)、HDD855の保存データ領域864から顔画像データ559を抽出する(S2605)。
また、同一人物である場合には(S2606のYES)、個別顔認証装置800は、カードを排出可能な状態にさせる排出可能指令を玉貸し機PTに出力し(S2607)、カードを排出可能な状態を玉貸し機PTの液晶操作ユニット801やLED表示部812に表示する(S2608)。また、個別顔認証装置800は、その他の玉貸し機PTの諸機能(供給操作、持ち玉数表示等)を停止する機能を解除させ(S2609)、照合結果と台番号を顔認証サーバ80に送信して終了する(S2613)。
図82は、顔認証サーバ照合処理のフローチャートである。顔認証サーバ照合処理(S2900)は、主に顔認証サーバ80により非会員の監視レベルを選別するための処理である。
まず、個別顔認証装置800は、始めて着座する遊技客Mの顔画像データ559をHDD855の保存データ領域864に保存する(S2901)。保存した顔画像データ559は、台番号とともに顔認証サーバ80に送信される(S2903)。顔認証サーバ80は、まず営業に支障がきたすおそれがある要注意人物MBであるか否かの判定を行うため、要注意人物MBの顔画像データ605が記憶される要注意人物データ領域87の顔画像データ605と送信されてきた顔画像データ559との照合を行う(S2905)。顔認証サーバ80は、要注意人物MBであると判断すれば(S2905のYES)、顔のID(FID)を抽出し(S2915)、最も監視レベルの高い監視レベル4に設定する(S2917)。
そして、顔認証サーバ80は、抽出した顔認証ナンバー583(FID)と個別顔認証装置800から送られてきた顔画像データ559を記憶し(S2925)、抽出した顔認証ナンバー583(FID)と監視レベルを個別顔認証装置800に送信する(S2927)。
図76及び図77は、非会員処理S2300のフローチャートを示している。
非会員処理では、監視レベルの設定があるか否を判断する(S2301)。最初の処理では着座した非会員の遊技客Mは、全て監視レベルが設定されていないため(S2301のNO)、上述した顔認証照合処理に移行する(S2600)。
ここで、個別顔認証装置800は、監視レベルの設定があれば(S2301のYES)、監視レベルに従って各処理に移行する(S2303)。
次に、持ち玉が所定数ある場合に(S2309のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるかを確認する。このような処理により、同一人物が遊技している遊技機がどの程度の持ち玉を保有しているのかを判定することができ、特に短時間に一時期に遊技媒体を獲得してしまうようなゴト行為を監視することも可能である。また新台の分析等にも営業情報として利用することができる。特に、持ち玉は本日獲得した玉である場合には、どの遊技機を経由してから現在遊技しているのかも分析が可能である。
次に、玉貸し機PTに遊技客Mがゲストカード551を挿入したときに(S2314のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるか又は初めての処理であるかを確認し、顔画像データ559を記憶する。このような処理により、個別顔認証装置800は、盗難したゲストカード551を使用されるのを防ぎ、また後述する暗証番号を登録し休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
次に、個別顔認証装置800は、遊技客Mがパチンコ機Pの計数ユニット805に獲得した持ち玉を流して計数ユニット805を作動させた場合に(S2316のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるかを確認する。このような処理により、個別顔認証装置800は、盗難したゲストカード551を使用されるのを防ぎ、また同一人物がどの程度獲得したのかを分析し、新台の分析等にも営業情報として利用することができる。また、計数ユニット805を誤作動させて一時期に持ち玉を増やすゴト行為を行った場合にも、犯行行為や人物を捉え、顔画像データ559を生成及び保存を行い後からの検証に使用することが可能である。
個別顔認証装置800は、顔認証処理が終了すると(S2600)、暗証番号登録処理に移行し(S2700)、非会員処理は終了する。
図85は、暗証番号登録処理(S2700)のフローチャートを示している。
玉貸し機PTは、個別顔認証装置800を利用して休憩や食事等の離席中に盗難や悪戯されるのを防止するために、会員カード550だけでなくゲストカード551にも、暗証番号を登録し玉貸し機PTの操作を停止することができる機能として、ロック機能を備えている。ロック機能を使用するためには、暗証番号を入力し(S2701)、暗証番号を玉貸し機PTに登録(S2703)する必要がある。また、暗証番号を忘れてしまった場合や、故意に暗証番号を登録したまま報知する悪戯を防ぐため、台番号及び暗証番号は顔認証サーバ80又はホールコンピュータ90へ送信され、記憶される(S2705)。これらの処理によって、個別顔認証装置800は、後からのトラブルに備えることができる。
図93に暗証番号を登録した際の顔認証サーバ80に保存される暗証番号を管理する際に出力される暗証番号登録帳票81の一例を示す。顔認証によって保存される項目は顔認証ナンバー583、会員カードID、暗証番号及び通信履歴である。暗証番号登録帳票81を出力ことにより暗証番号を忘れてしまった場合や、故意に暗証番号を登録したまま報知する悪戯に迅速に対応することができる。
図78は、会員及び非会員の共通している共通処理(S2400)のフローチャートを示している。
個別顔認証装置800は、遊技機に異常が発生した場合に(S2401のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるかを確認し、同一人物でない場合には異常処理を行うこともできる。また、同一人物であっても顔画像データ559の更新と記録が可能である。このような処理により、個別顔認証装置800は、ゴト等の遊技機へのトラブル等に対応することができ、後から画像により確認することも可能である。
次に、個別顔認証装置800は、遊技客Mが暗証番号を入力する際に(S2403のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるかを確認する。このような処理により、個別顔認証装置800は、盗難した会員カード550及びゲストカード551が使用されるのを防ぎ、また休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
特に、図89及び図90に示すように、玉貸し機PTの液晶操作ユニット801に示される暗証番号入力表示部845にて暗証番号を入力して決定ボタン843を押すまでの間は、カメラ69と顔が正面視する場面が多く、且つカメラ69に正面を向いている時間が長いため、この期間に画像をキャプチャーすることは正面視を確実に捉える機会となる。また、この期間に顔画像を抽出することにより、鮮明な画像が得られる可能性が高く、盗難に対する威嚇する効果もある。特に、キャプチャー処理(S2800)は、暗証番号を入力する1秒前から画像をキャプチャーすることができるため、確実に正面視を捉えることが可能となる。
次に、個別顔認証装置800は、遊技客Mが会員カード550及びゲストカード551を排出する際に(S2405のYES)、顔認証照合処理に移行し(S2600)、同一人物であるかを確認する。このような処理により、個別顔認証装置800は、会員カード550及びゲストカード551の盗難の防止及び休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
図83は、遊技客Mが離席した際の離席処理(S2500)のフローチャートを示している。
先ず、会員カード550に対しては会員カード550が挿入中か否かを判断している(S2501)。個別顔認証装置800は、会員カード550が挿入中であれば(S2501のYES)、離席中であるため暗証番号を入力するまでは(S2502のNO)玉貸し機PTに対して会員カード550の排出の禁止(S2513)及び玉貸し機能の停止を行う(S2515)。このような処理により、個別顔認証装置800は、会員カード550及びゲストカード551の盗難の防止及び休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
個別顔認証装置800は、会員カード550が挿入中に(S2501のYES)、暗証番号が入力されれば(S2502のYES)、会員カード550を排出し(S2504)、台番号、顔認証ナンバー583及び終了信号を顔認証サーバ80及び個別顔認証サーバ120に送信する(S2509)。そして、顔認証サーバ80及び個別顔認証サーバ120に顔画像データ559を保存する(S2511)。このようにして、個別顔認証装置800によりトラブルに対して後から画像等を確認することができる。また人の入れ替わりが確認できるため新台の分析等にも営業情報として利用することができる。
次に、ゲストカード551等が挿入されており離席中において残金がある場合には(S2505のYES)、玉貸し機PTに対して会員カード550の排出の禁止(S2513)及び玉貸し機能の停止を行う(S2515)。このような処理により、個別顔認証装置800は、ゲストカード551の盗難の防止及び休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
次に、ゲストカード551等が挿入されており離席中において持ち玉がある場合には(S2507のYES)、玉貸し機PTに対して会員カード550の排出の禁止(S2513)及び玉貸し機能の停止を行う(S2515)。このような処理により、個別顔認証装置800は、ゲストカード551の盗難の防止及び休憩や食事等の離席中に悪戯されるのを防止することができる。
図84は、個別顔認証装置800の制御における異常が発生したときの処理である異常処理(S3000)のフローチャートを示している。
個別顔認証装置800は、上述した異常の種別を判別し(S3001)、玉貸し機PTの会員カード550及びゲストカード551の排出を禁止する場合には(S3003のYES)、玉貸し機PTに対してカード排出禁止指令を出力し(S3005)、玉貸し機PTは、遊技機からの返却ボタン等のカードの排出の信号をキャンセルする(S3007)。また、玉貸し機PTがカードの排出の禁止していることを表示するために、LED表示部812や操作表示部802にカードの排出の禁止表示を行う(S3009)。台番号と異常の種別を判別する異常コードを顔認証サーバ80及び個別顔認証サーバ120に送信する(S3011)。個別顔認証装置800は、発生した異常が処理されカードの排出の禁止が解除されるまでカードの排出を禁止する(S3013のNO)。個別顔認証装置800は、発生した異常が処理されカードの排出の禁止が解除されれば(S3013のYES)、玉貸し機PTに対してカード排出可能指令を出力し(S3015)、玉貸し機PTは、カードの排出が可能であることを表示するために、LED表示部812や操作表示部802にカードの排出の可能表示を行う(S3017)。
個別顔認証装置800の制御において会員が遊技機での着座から離席までのデータの処理を、図86に示すシーケンス図を参照して説明する。
個別顔認証装置800は、各台カメラ69で人が着座することを動体検知や人体センサー等で検知すると、個別顔認証サーバ820は、スタンバイ状態となり録画が始まる。そして、暗証番号が入力されれば(S2201のYES)、録画データキャプチャー処理に移行し(S2800)、キャプチャー画像600を保存する。個別顔認証サーバ820は、キャプチャーしたキャプチャー画像600から顔画像データ559を生成する(S2203)。個別顔認証サーバ820は、会員カード550に記憶される顔画像データ555を読み出し、キャプチャーデータ領域865に記憶した顔画像データ559と照合する(S2209)。個別顔認証サーバ820は、会員カード550に記憶される顔画像データ555とキャプチャーデータ領域865に記憶した顔画像データ559が一致すれば(S2209のYES)、監視レベルを1に設定し(S2210)、顔画像データ559をHDD855の保存データ領域864に保存する(S2211)。個別顔認証サーバ820は、顔認証が成功したことと共に台番号、会員ID及び開始信号を顔認証サーバ80に送信する(S2213)。顔認証サーバ80は、送信された会員ID、台番号、照合結果及び開始時刻を保存する。
個別顔認証サーバ820の制御において非会員が遊技機での着座から離席までのデータの処理を、図87に示すシーケンス図を参照して個別顔認証サーバ820及び顔認証サーバ80の処理を説明する。
個別顔認装置800は、カメラ69で人が着座することを動体検知や人体センサー等で検知すると、個別顔認証サーバ820は、スタンバイ状態となり録画が始まる。そして、始めは監視レベルが設定されていないため、監視レベルの設定を行うために顔認証照合処理が行われ(S2600)、次に録画データキャプチャー処理に移行し(S2800)、キャプチャー画像600を保存する。個別顔認証サーバ820は、キャプチャーしたキャプチャー画像600から顔画像データ559を生成し(S2601)、キャプチャーデータ領域865に顔画像データ559を保存する(S2901)。個別顔認証サーバ820は、台番号、顔画像データ559及び開始信号を顔認証サーバ80に送信する(S2903)。
図92は、ホールコンピュータ90に保存されているデータの一例を帳票99として出力したものである。
会員ID、顔認証ナンバー583、台番号、遊技の開始時刻及び終了時刻、遊技データ「大当たり回数、スタート回数(S)、持ち玉数、差玉数」を示しており新台分析や営業分析に使用することができる。
遊技場1での端玉処理を行う際の端玉処理装置70の制御が行われる態様を図94乃至図108に示すシーケンス図、フローチャート、概要図、説明図等を使用して詳細に説明する。端玉処理装置70は、主にチェーン店本部500に設置される端玉サーバ71と、遊技場1のパチンコ機Pに対して1台設置される玉貸し機PTと、個人用携帯端末SMとによって構成されている。
遊技場1での遊技客Mが端玉の登録を行う際の端玉処理装置70の制御を図94乃至図98及び図105乃至図107に示すシーケンス図、フローチャート、概要図、説明図等を使用し図97に示すシーケンス図を中心にして詳細に説明する。
図94は、個人用携帯端末SMにインストールされるアプリケーションソフトによる端玉を登録するアプリ端玉登録処理のフローチャートである。図95は、玉貸し機PTによる端玉を登録する玉貸し機登録処理のフローチャートである。図96は、端玉サーバ71による端玉を登録する端玉サーバ登録処理のフローチャートである。図97は、端玉を登録する処理のシーケンス図である。図98は、端玉を登録する際の説明図である。図105は、特殊コード75を作成する際の特殊コード作成処理のフローチャートである。図106及び図107は、端玉サーバ71に保存されるデータの一例を示す説明図である。
端玉サーバ71は、個人用携帯端末SMから照合するためのデータが送信されるまで待機を行う(S3245のNO)。端玉サーバ71は、個人用携帯端末SMからの照合するためのデータが送信されれば(S3245のYES)、玉貸し機PTから送られてきた特殊コード75、台番号、店コード及び玉数の照合を行う(S3247)。
一方、端玉サーバ71は、照合の結果が異常であれば(S3249のNO)、個人用携帯端末SM及び玉貸し機PTに対して異常通知を行い(S3253)、通信の異常も考えられるため念のため仮登録を行い、一定期間の間、送信されてきたデータを保管する(S3255)。
このように、登録する玉数の照合を玉貸し機PTと端玉サーバ71とで行っているため、遊技客Mがデータを改竄したとしても、登録する遊技媒体の玉数が一致しないために登録が行われず、遊技場1はセキュリティを高めてシステムを利用することが可能である。
個人用携帯端末SMは、端玉サーバ71から正常通知がなされれば(S3261)、この処理を終了し(S3215のYES)異常通知がされれば、最初からの処理に戻る(S3215のNO)。
遊技客Mは、個人用携帯端末SMのアプリケーションソフトを予め端玉サーバ71へアクセスしダウンロードを行う。その際、ダウンロード又は初期登録する際には、IDに変わるアプリコード76や端玉サーバ71へアクセスする際に必要な暗証番号の登録を行う。特に住所等の個人情報を登録しなくともアプリコード76がIDの代わりになるため、セキュリティを高めるために暗証番号を登録することで匿名でも登録ができ、煩わしい操作は必要としないので、遊技客にとってはICチップ搭載しない携帯電話であっても簡単に登録が可能である。
このようにして、作成された特殊コード75は、乱数を使用することで暗号化できると共に、同時期に生成したとしても同じものは存在することはなく、セキュリティの高いコードであるのでこの特殊コード75をキーにして照合することでセキュリティの高いものとなる。また、特殊コード75に日付データを混ぜることによって日付のデータを別にして送付する必要がなくなり処理が迅速になる。
遊技場1での遊技客Mが端玉の払い出しを行う際の端玉処理装置70の制御を図99乃至図105及び図108に示すシーケンス図、フローチャート、概要図、説明図等を使用し、図103に示すシーケンス図を中心にして詳細に説明する。図99は、個人用携帯端末SMにインストールされるアプリケーションソフトによる端玉の払い出しを行う際のアプリ端玉払い出し処理のフローチャートである。図100及び図101は、端玉サーバ71による端玉サーバ払い出し処理のフローチャートである。図102は、玉貸し機PTによる玉貸し機払い出し処理のフローチャートである。図103は、端玉の払い出しを行う処理のシーケンス図である。図104は、端玉の払い出しを行う際の説明図である。図108は、個人用携帯端末SMに表示される端玉サーバ71にアクセスした際に表示される表示の一例を示す説明図である。
端玉サーバ71は、アプリコード76から保有するデータを読み込み(S3297)、個人用携帯端末SMの個人用携帯端末SMの読み取り表示画面871に遊技客Mが保有する貯玉数を表示させる(S3299)。
遊技客Mは、個人用携帯端末SMの読み取り表示画面871を操作し、店を選択し、台番号、払い出すための玉単価及び払い出し玉数を入力し、個人用携帯端末SMは、店コード、台番号、玉単価及び払い出し玉数を、端玉サーバ71に送信する(S3277)。端玉サーバ71は、払い出し指示があるまで待機し(S3301のNO)、上述のように個人用携帯端末SMから払い出し指示があれば(S3301のYES)、端玉サーバ71は、店コード、台番号、玉単価及び払い出し玉数を受信し(S3305)、払い出し数を端玉サーバ71内にある貯玉数と比較し(S3307)、払い出しが可能な玉数であるかの確認を行い(S3309)、払い出しが可能な玉数でない場合には(S3309のNO)、個人用携帯端末SMに払い出す玉数を確認するように確認の指示を行い(S3311)、遊技客Mに対して払い出すための玉単価又は払い出し玉数の設定に間違いがあることを促している。このようにして、遊技客Mへの間違いを促すことによって、遊技場1は遊技客Mとのトラブルを少なくすることができる。
個人用携帯端末SMは、端玉サーバ71からアクセスコード、特殊コード75、玉単価及び払い出し玉数のデータを受信し(S3281)、情報表示部875にアクセスコード、特殊コード75、玉単価、アプリコード76及び払い出し玉数の情報をQRコード(登録商標)等の一目では識別し難い表示態様で表示を行う(S3283)。このように、一目では識別し難い表示態様を使用することによって、周りの遊技客が盗み見て成り済まして貯留している端玉を払い出す行為を防ぐことができる。
玉貸し機PTは、各台カメラ69から情報を読み取るための準備を行い(S3333)、読み取りが行われ(S3335)、各台カメラ69の読み取りが成功するまで待機し(S3337のNO)、各台カメラ69の読み取りが成功すれば(S3337のYES)アクセスコードにより自動で端玉サーバ71にアクセスする。
玉貸し機PTは、各台カメラ69で読み取った特殊コード75、玉単価、アプリコード76及び払い出し玉数の情報を端玉サーバ71に送信する。個人用携帯端末SMは、情報表示部875の情報を各台カメラ69から読み取ることが成功となれば、個人用携帯端末SMは処理を終了する(S3285のYES)。
このように、玉貸し機PTの各台カメラ69の読み取りを利用して、情報の送受信を端玉サーバ71と行うことで他の機器との通信のセキュリティを高めると共に、遊技客Mは遊技機の前に座りながら処理ができるため利便性が高い。また、個人用携帯端末SMは、情報を捉えるカメラと情報を表示する機能を備えた携帯電話であれば使用ができるので、ICチップ搭載しない携帯であっても利用が可能である。
照合した結果、情報が一致していない場合には(S3321のNO)、端玉サーバ71は玉貸し機PTへ異常通知を行い(S3323)、玉貸し機PTは、遊技客Mに対して払い出すための玉単価又は払い出し玉数の設定に間違いがあることを促して処理を終了する。このようにして、遊技客Mへの間違いを促すことによって、遊技客Mとのトラブルを少なくすることができる。
また、このような照合(S3319)を行うことによって、払い出す玉数の照合を玉貸し機PTと端玉サーバ71とで行っているため、遊技客Mがデータを改竄したとしても、払い出す遊技媒体の玉数が一致しないために払出が行われず、遊技場1はセキュリティを高めてシステムを利用することが可能である。
尚、個人用携帯端末SMに送信されるEメールは、貯留量に関する情報だけでなく、貯玉を管理する遊技場1や機関からの登録に関する情報や運営等の様々な変更等の情報も送信して告知するようにしても良い。
このようにホールコンピュータ90が玉貸し機PTに替わって処理することによって、端玉サーバ71との送受信が早くなるだけでなく、遊技客Mの操作から独立するためセキュリティも高めることができる。
また、玉貸し機PTからの顔画像データ559や金銭の売り上げデータと同じようにアクセスコード、特殊コード75、玉単価、アプリコード76及び払い出し玉数等の情報は、台コンピュータ93及び島コンピュータ91を経由してホールコンピュータ90に送信される。このように同じデータ通信ラインを使用することによって特別に後から付設する必要がない。
図106は、端玉サーバ71に保存されるデータは、端玉サーバ一覧表72を示している。「アプリコード」76は、個人用携帯端末SMにインストールするアプリケーションソフトの固有の番号を示している。「暗証番号」は、端玉サーバ71にアクセスする際に承認用の番号であり、アクセスした後は遊技客Mが保有する遊技媒体の数を照会することや玉貸し機PTから払い出しする払出し数を設定することができる。「Eメールアドレス」は、遊技客Mの個人用携帯端末SMのアドレスを示し、登録処理や払出処理が完了した通知、有効期限や到達間近である通知及び営業情報等を送付するために使用される。
「貯玉数(1円)」は、端玉サーバ71に貯蓄される貸出単価1円で換算された玉数が記載されている。「更新日時」は、最終の更新日時を記憶されており、有効期限の起算となる。「特殊コード」は、最後に処理した際の特殊コード75を記憶している。「店コード」は、最後に処理した際の店の番号を記憶している。
個人別端玉サーバ一覧表72は、端玉サーバ一覧表72に表示されるデータの他に「生年月日」及び「来店履歴」が記載されている。来店履歴は、「年月」、「日時」、「預け玉数」、遊技媒体の貸出し単価を示す「コーナー」及び期限の状態を示す「期限」が記憶されている。
このように、有効期限を設けることによって端玉サーバ71は、データの蓄積量を一定に保つことができる。また、遊技客Mに有効期限が近いことをEメール等で知らせるための管理に利用する事ができる。有効期限は、所定期間を設定することが可能である。
尚、本実施例において端玉を貯留する場合について説明したが、貯留量を多くして遊技客Mが獲得した玉を貯玉する貯玉システムにも本システムは適用が可能である。
尚、個人用携帯端末SMのアプリケーションソフト自体のインストール、端玉サーバ71への登録、端玉数の登録及び個人用携帯端末SMでの上述した一連の操作は、各台にある玉貸し機PT、遊技場1内に設置されている玉貸し機又は台情報表示装置Kの液晶画面等に表示されるQRコード(登録商標)での表示を読み取りカメラ872で撮影し、個人用携帯端末SMのアプリケーションソフトの登録や上述した払出しの操作を自動で行うようにしても良い。以上の構成によって個人用携帯端末SMの操作が複雑な場合であっても、更に誰でも簡単に貯玉の登録や払出の操作を行うことが可能となる。また、QRコード(登録商標)が付されたシール等を読み取りカメラ872で撮影し、登録や払出の操作を個人用携帯端末SMのアプリケーションソフトが自動で作動するものであっても良い。
遊技場1で個別顔認証装置800及びホールコンピュータシステム90の制御で得られたデータを分析した内容を図109乃至図113に示すチート及び帳票を使用して詳細に説明する。
図109は、遊技機Pの差玉を及び個人別の持ち玉の推移を表す出玉チャート650である。図110は、個別顔認証装置800を利用した個人の個人別収支帳票655である。図111は、個別顔認証装置800を利用した個人毎に集計した遊技機Pの遊技機別分析帳票660である。図112は、個別顔認証装置800を利用した収支別の補正値帳票680である。図113は、個別顔認証装置800を利用した個人毎に集計し、補正値に基づいて分析した遊技機の遊技機別分析帳票670である。
また、点E〜点Hの水平の点線から導出されるマイナス収支チャート653が示されている。マイナス収支チャート653は、始めは点Eから0の状態で始まり、大当たりし最大持ち玉数を点Fで示している。また、大当たり等し、出玉を獲得するものの使用した玉数が多くマイナス域に入り、点Gは、最小の持ち玉数を表しており、そして、点Hは終了したときの持ち玉数の状態を示しているが、使用した玉数の方が多くマイナスを示している。マイナス収支チャート653はこのFID007及びFID003の個人の場合、ハッチングされた黒い棒グラフで表されており収支がマイナスであることを示している。
また、図110には、ホールコンピュータシステム90が個人別の情報を集計した個人別収支帳票655の一例を示している。個人別収支帳票655は、遊技客Mが遊技した時間帯、遊技機の台番号及び収支が示されている。
その情報は、例えば顔認証ナンバー583がFID004で表される遊技客Mは、5月6日は、503番台において収支結果欄662にプラス収支である「+」を示しており、補正値欄661に前回のデータがないため「1」を示している。5月7日は、収支結果欄662にマイナス収支である「△」を示しており、補正値欄661は、前回となる前日がプラス収支であるために「0.8」を示している。FID004の遊技客Mは、遊技を楽しんだが前回がプラス収支であるため、収支が示す影響が大きいために0.2ポイント削減してポイントを付与している。それとは逆に、5月7日の収支結果欄662がマイナス収支「△」であるために、5月8日の、補正値欄661は、「1.2」を示している。このように前回がマイナス収支であり、収支としては良くない印象を抱きながらも遊技することで、このパチンコ機Pが興趣ある遊技機であると考えられるのでポイントを、0.2ポイントを加算して付与することで、収支に影響されずに遊技機の興趣を確認することができる。そのため、これらの指標により遊技機の評価をおこなうことができ、新台の入れ替えや今ある遊技機を中古台へ処分するタイミングの指標とすることができる。
補正値帳票680は、獲得若しくは使用した玉数の収支に応じて付与するポイントが異なっている。プラス収支の場合には、付与するポイントがプラス収支補正値欄681に記載されており、0〜+2500までは「0.97」を付与し、+2501〜+5000までは「0.94」を付与し、+5001〜+7500までは「0.91」を付与し、+7501〜+10000までは「0.88」を付与し、+15000以上は「0.80」と1から減算したポイントを付与している。
マイナス収支の場合には、付与するポイントがマイナス収支補正値欄682に記載されており、0〜−2500までは「1.03」を付与し、−2501〜−5000までは「1.06」を付与し、−5001〜−7500までは「1.09」を付与し、−7501〜−10000までは「1.12」を付与し、−10001〜−15000までは「1.12」を付与し、−15000以下は「1.20」を1に加算したポイントを付与している。
このようにして複数段階で補正値を設けてポイントを付与することで細かく分析が可能となり、個人の趣向がより細かく分析できる。また、この情報に上述した男女別の傾向や年齢別の傾向を加味することによって新台の入れ替えや今ある遊技機を中古台へ処分するタイミングの指標とすることができるだけでなく、その店の地域性の傾向も分析が可能となる。
その情報は、例えば顔認証ナンバー583がFID004で表される遊技客Mは、5月6日は、503番台において収支結果欄671にプラス収支である「+3300」の玉数を示しており、補正値欄662に前回のデータがないため「1」を示している。5月7日は、収支結果欄671にマイナス収支である「−6110」の玉数を示しており、補正値欄672は、前回となる前日が「+3300」のプラス収支であるために「0.94」を示している。FID004の遊技客Mは、遊技を楽しんだが前回がプラス収支である、収支が示す影響が大きいために1から0.06ポイント削減して「0.94」ポイントを付与している。それとは逆に、5月7日の収支結果欄662がマイナス収支「−6110」であるために、5月8日の、補正値欄672は、1に0.09ポイントを加算して「1.09」を示している。
尚、補正値等はポイントとして付与したが回数等の表現としてもよく。また、補正値は「0.2」の範囲で削減や加算を表したが、この範囲は限定することもなく遊技機の興趣の分析ができる範囲の補正値であればよい。また、回数だけに限らず、他の遊技機関連情報を使用して、ポイントを付与しても良く、補正値は収支だけに限らずスタート回数等の他の遊技機関連情報を使用しても良い。
遊技場1での侵入者を検知及び報知する際の制御が行われる態様を図114乃至図132に示すフローチャート、概要図、説明図等を使用して詳細に説明する。
侵入者監視システムは、営業中以外の時間における侵入者の監視をするシステムであり、特に夜間等に使用される場合が多く、主に監視カメラシステム60により監視カメラ61及び各台カメラ61を適宜選択して制御するシステムによって構成される。また、後述する夜間監視システム860は、省エネルギー化を鑑みてバッテリBAによって営業中以外の時間である特に夜間等に遊技機の開閉等を監視するシステムである。以下にその代表的なシステムをそれぞれ説明する。
先ず、監視カメラシステム60により、遊技場1での侵入者を検知する際の制御が行われる態様を図114乃至図118に示す概要図又は説明図等を使用して詳細に説明する。
図114は、侵入者監視システムにおける営業中の監視カメラ61の配置概要図である。図1115は、侵入者監視システムにおける侵入監視システムが稼働の監視カメラ61の配置概要図である。図116は、侵入者監視システムにおける監視カメラ61が撮像する位置を示す撮像位置一覧881を示す説明図である。図117は、侵入者監視システムにおける監視カメラシステム60に接続されるモニタ882の様子を表す概要図である。図118は、侵入監視システムに設けた録画装置の録画領域883を示す概要図である。
監視カメラシステム60は、監視カメラ61(A〜Q)を遊技場1の遊技エリア3の通路の位置の上方に設けており、遊技客がいる営業中には図114に示すように、それぞれの監視カメラ61(A〜Q)は、遊技をしている遊技客M又は計数器JC等の設備機器を常に撮像し、その映像を録画している。従業員は、その各監視カメラ61(A〜Q)が撮像した映像を管理エリア2内(図1)でカメラ監視システム60に接続される図117(A)に示すモニタ882で確認しながら、人為的なトラブルや遊技機を含めた金庫(GB1及びGB2)等の設備機器にトラブルがないかを監視している。
監視カメラシステム60は、遊技客Mが居なくなった後は、侵入者MFを撮像するため侵入通路であると思われる遊技場1への出入り口である店内出入口(EX1〜EX5)又は金庫(GB1及びGB2)や受付けカウンターUKの金品が保管されている箇所への撮像に、監視カメラ61(A〜J並びにP及びQ)の設定位置を切り替える。また、遊技エリア3にある監視カメラ61(K〜O)は、省電力モードとなり撮像や録画を中止し、省エネルギーに務めている。
尚、監視カメラ61は、パン・チルトやズーム等のレンズを駆動する駆動機構を設ける構造であっても良く、また広角レンズによりワイドに撮像し、画像処理により監視するシステムであっても良い。
図117は、監視カメラシステム60に接続されるモニタ882が表示されている。図117(A)は、営業中に示すモニタ882の表示の様子であり、9台の監視カメラ61(A〜C、F〜H及びK〜L)が撮像する映像が9分割表示されている(A1〜A9)。図117(B)は、監視カメラ61(K〜O)が省電力モードとした場合に、6台の監視カメラ61(A〜C及びF〜H)が撮像する映像が6分割表示されている(A1〜A3及びA7〜A9)。図117(B)は、監視カメラ61(K〜O)が省電力モードであるため、モニタ882は監視カメラ61(K〜O)の部分の表示領域(A4〜A6)を稼働している監視カメラ61(A〜C及びF〜H)に割与えた様子である(A1〜A3及びA7〜A9)。そのため、モニタ882の表示領域が拡大して表示されており細部まで見易くなっている。また、その他の例では、表示領域(A1〜A9)をそのままの9分割にし、他の監視カメラ61(C〜E)を割り込ませて表示することも可能であり、一度に表示することができる監視カメラ61の数を増やすことができる。
図118(B)は、監視カメラ61(K〜O)が省電力モードとした場合に、録画領域883を他の稼働している監視カメラ61(A〜C及びF〜H)に割与えた様子である。録画領域887及び889は、監視カメラ61A及び61Fが撮像した画像を録画している領域であるが、録画容量が拡大している。そのため、待機状態となった監視カメラ61(K〜O)の容量を割与えることで、録画容量が拡大し侵入者に備えて充分に対応する録画容量を確保することができる。また、その他の例では、録画領域883をそのまま他の監視カメラ61(A〜C及びF〜H)に割与えることで、監視カメラ61の1台当たりの録画容量が拡大し録画容量の不足を解消し、従業員が居ない時間帯であっても監視カメラ61によって監視する事ができる。また、後からも録画を確認したい場合であっても無駄に録画容量を使用することがないため、録画容量を最大限活かすことで録画したデータの長期保存が可能となる。
尚、監視カメラ61だけでなく各台カメラ69を適宜選択して使用することも可能である。
次に、監視カメラシステム60と各台カメラ69により、遊技場1での侵入者を検知する際の制御が行われる態様を図119乃至図125及び図128に示すフローチャート、概要図又は説明図等を使用して詳細に説明する。
図119は、遊技機や設備機器への電源の供給ラインの系統図を示している。図120は、侵入監視システムにおける制御モードの遷移図を示している。図121は、侵入監視システムにおける夜間監視モード処理のフローチャートである。図122は、侵入監視システムにおける再生モード処理のフローチャートである。図123は、侵入監視システムにおける各台カメラ69の焦点位置の遷移を表す概要図である。図124は、侵入監視システムが侵入者を捉える様子を表した概念図である。図125は、侵入監視システムが侵入者を捉える様子を表した概念図である。図128は、侵入監視システムにおける台情報表示装置Kの液晶表示画面891に録画した画像を映し出した様子を示す概要図である。
また、島端に設けた配電盤DL1はパチンコ機P等の遊技機1台に対して1個の入り切りスイッチを設けることで、新台入れ替え時、故障時、検査時又はイベント時等に単独でスイッチが入り切りできるため利便性が高くなる。
図123(A)に示すように営業中モード(S2000)の際には、各台カメラ69の焦点位置892は遊技客が座っている椅子Cの中心付近、すなわち遊技客Mの顔を撮像している。しかし、図123(B)に示すように夜間監視モード処理に移行すると、少なくとも島設備HSの両端の各台カメラ69は、各台カメラ69の焦点位置893は通路中央側に切り替えられる(S3372)。また、その際、写す対象を幅広く捉えるためレンズを広角に変え、又は視点をワイドに切り替える等、営業中にはない焦点の切り替えが行われ、侵入者MFを少しでも撮像できる状態に移行する。
もし、侵入者MF等の動く物体が各台カメラに撮像されれば(S3374のYES)、録画モードに移行する(S3375)。録画モードは、その動体を検知した通路の玉貸し機PT1、PT2の各台カメラ69だけでなく、全台の各台カメラ69若しくその動体を検知した通路の全台の各台カメラ69も撮像及び録画への状態に移行しても良い。また、図125に示すようにパチンコ機Pが開閉されたパチンコ機Pに設置されている玉貸し機PT5の各台カメラ69と、その開閉されたパチンコ機Pの反対側に設置されている玉貸し機PT6、PT7、PT8の数台を撮像及び録画を行う。これにより、各台カメラ69の数を最小限にしながらも、且つ的確に侵入者MFを捉えることができるようにするためである。
再生モード処理S3380は、玉貸し機PTを含む監視カメラシステム60に夜間フラグあるか否かを判断する(S3381)。夜間フラグがない場合には(S3381のNO)、再生モード処理S3380は終了する。夜間フラグがある場合には(S3381のYES)、玉貸し機PTを含む監視カメラシステム60は、後述する図128に示すように台情報表示装置Kへ撮像した録画情報を送信する(S3383)。図128に示すように台情報表示装置Kの液晶表示画面891に、侵入者MFが島設備HS間の通路に侵入しパチンコ機に近づく様子が、受信した録画情報に基づいて再生されている(S3384)。
このように、玉貸し機PTの各台カメラ69が撮像した様子を、その侵入者MFが進入した通路に設置してある各台カメラ69の近傍に設けた台情報表示装置Kにて再生するため、撮像した各台カメラ69の位置によって再生する映像が異なり、夜間にどのようなことが起きたかを、あたかもその場で見ているような状態で再生しながら分析をすることができる。また、液晶表示画面891を大型の液晶モニタ等を使用することにより、様子が一目で確認することが可能である。また、これら台情報表示装置K間の再生は、同期を同じくして再生することにより、現場の状態をそのまま再現でき、様子が一目で確認することが可能である。
次に、バッテリBAを使用した夜間監視システム860により遊技機の開閉を検知する際の制御が行われる態様を図126乃至図132に示すフローチャート、概要図又は説明図等を使用して詳細に説明する。
図126は、侵入監視システムにおける夜間監視モード2処理のフローチャートである。図127は、遊技機や島設備HSへの電源の供給ライン等の系統図を示している。図128は、侵入監視システムにおける台情報表示装置Kの液晶表示画面891に録画した画像を映し出した様子を示す概要図である。図129は、侵入監視システムにおける夜間監視システム860の構成図を示している。図130は、侵入監視システムにおける夜間監視システムが侵入者を捉える様子を表した概念図である。図126は、侵入監視システムにおける夜間監視システムの各台カメラ69の録画に関するタイムチャートである。図132は、侵入監視システムにおける電源異常処理のフローチャートである。
先ず、夜間監視システム860の構成を図127及び図129を参照して説明する。夜間監視システム860は、省エネルギーシステムとしてバッテリBAを用いて営業中以外の特に夜間等におけるパチンコ機P等の遊技機が不正に開閉されたかどうかの検知に使用される。
各台カメラ69が設置される玉貸し機PTは、通常営業時には上述したようにAC100Vが供給され、稼働しているが、各台カメラ69は玉貸し機PTに内蔵されている電源部からDC5V若しくはDC12Vが供給されて駆動している。
しかしながら、夜間監視システム860はパチンコ機P等の遊技機が不正に開閉されたかどうかの検知するために、バッテリBAからDC12V若しくはDC5Vが供給されている。特に、図127に示すように島設備HSにバッテリBAを搭載した夜間監視装置868が2台設けられている。これは、上述したように島設備HS間の通路を監視するために、1つのバッテリBAは、天井を通しての島内電源配線877により対面する玉貸し機PTに設けられた各台監視カメラ69に電源が供給されている。このように対面する各台カメラ69の群を1つの系統として夜間監視装置868を構成している。
上述したように、通常営業時は、配電盤DL1からAC100Vが供給されトランスTRでAC24Vに変圧し遊技機であるパチンコ機Pに電源が供給されている。また、配電盤DL2からAC100Vの電源が玉貸し機PTに供給されている。
夜間監視システム860は、上述したように配電盤DL2から供給される電源を変換するAC−DCコンバータ870からの電圧を検知している間は作動しない(S3391のNO)。AC−DCコンバータ870からの電圧が低下してきた場合には、例えばDC5V未満かどうで判断し、電源ラインがOFFであると夜間監視制御回路873が判断した場合には((S3391のYES)、夜間監視制御回路873のプログラムが夜間監視制御を開始する(S3392)。夜間監視制御回路873は、上述した夜間用開閉センサー864からの信号が送られてくるまで、すなわちパチンコ機Pの開閉を検知するまで待機する(S3393のNO)。
そして、各台カメラ69のコントローラ834(図68)は、撮像したデーを録画すると同時に、通常時と電源のラインが異なることを判定して夜間フラグをONとして記憶する(S3399)。
配電盤DL2から供給されるAC100Vの電源ライン865がOFFとなった場合に夜間監視制御回路873の制御が開始される。そして、夜間監視制御回路873は、上述したようにドアオープンが検出されれば、バッテリBAの電源Aがバッテリ配線877を介して検出した各台カメラ69へ電源を供給する。所定時間経過後、バッテリBAの電源Bが接続される全台の各台カメラ69へカメラ用端子盤875からDC電源を供給する。各台カメラ69は、DC電源が供給されると同時に録画を開始する。
ここで、バッテリBAは、接続される全台の各台カメラ69が朝まで稼働できる容量がない設計としてもよく、バッテリBAの充電されている容量を使い果たして、DC電源は自然と供給されなくなり、各台カメラ69及び録画機能の定格電圧の80%を切った場合には録画を停止してHDDやSDカードに記憶される。そして、上書き制御がONのまま電源が切られている。そして、朝等のAC100Vの電源ライン865がONとなった場合には、初期の立ち上げ時に上書き制御がONとなっていることを検知し、HDDやSDカードに記憶される録画データは上書き禁止となり録画データが保存される。そのため、録画した内容が消される心配がなく後からでも現場で起こった事象を録画の再生により確認することができる。
また、従業員が確認するまで台情報表示装置Kの呼出ランプを点滅させ(S3403)、台情報表示装置Kの液晶表示画面891に録画情報が再生される(S3380)処理が繰り返される(S3405のNO)。従業員は夜間監視装置868のバッテリBAによる電源異常の報知等を解除すれば、電源異常処理(S3400)を終了する。
尚、通路に面した全台の各台カメラ69を稼働したが、図125に示すように開閉が検出されたパチンコ機Pに対面する数台の各台カメラ69のみを稼働することによって、撮像時間又は録画時間を長く確保する事ができ省エネルギー化に貢献することができる。
遊技場1での各台カメラ69が不能動化したときに検知する不能動化検知システム920の構成及び制御について図133乃至図142に示すフローチャート、シーケンス図、概要図及び説明図等を参照して詳細に説明する。尚、上述した構成と同じ構成の箇所には同じ符号を付してある。
図133は、不能動化検知システム920における各台カメラ69の一部を拡大した平面図で表した説明図である。
遊技場用システムにおける各台カメラ69の不能動化検知手段としての不能動化検知システム920は、主に監視カメラ61、玉貸し機PTに設けられる各台カメラ69、監視カメラシステム60及び個別顔認証装置800に設けられる顔認証サーバ820から構成されている。監視カメラシステム60に接続される不能動化検知サーバ66は、監視カメラ61、玉貸し機PTに設けられる各台カメラ69、監視カメラシステム60及び個別顔認証装置800に設けられる顔認証サーバ820を制御している。
また、本発明を使用すれば、悪戯等でカメラの前面を被われることを検出可能であるため、第1及び第2の前面カバー837・838を、透明な樹脂等で形成し、カメラが設置してあることが分かる状態で設置しても良い。
図133(A)は、各台カメラ69のカメラ位置Aを示しており、台番号が付された同じ台番号にある遊技機を遊技している遊技客Mを撮像している。また、カメラ位置Aは、初期値として設定されている。図133(B)は、各台カメラ69のカメラ位置Bを示しており、左隣の遊技機を遊技している被写体MHとしての遊技客Mを撮像している。カメラ位置Bは、左隣からブラックアウト信号921が送られてきた場合に、各台カメラ69は、撮像可能な条件であれば、撮像する位置が切り替えられる。カメラ位置Bは、左に向く場合もあり、更に右に向く場合も考えられ、被写体MHの位置によって変更が可能である。
本発明の各台カメラ69は、撮像する位置を左右に切り替えるタイプのカメラを使用したが、特に限定されず広角レンズや360度の視野を持つカメラであっても良い。またカメラ位置を切り替えなくとも画像処理で判断や検知等の制御も可能である。
図134乃至図136を参照して、ブラックアウトの検出について説明する。
図134は、不能動化検知システム920のブラックアウト検知手段932がブラックアウトを検出する方法を選択する際に、項目別に表した選択欄844である。図135は、ブラックアウトの検出方法の概要図である。図136は、ブラックアウトの検出方法の概要図である。
検出方法Aは、図135(A)に示すように、被写体MH又は障害物842までの距離を検出する。通常時にレンズ836から被写体MHまでの検出距離は、L3(50cm〜100cmの範囲)であるが、第1の前面カバー837から少し離れて障害物842aがある場合には、レンズ836から障害物842aまでの検出距離は、L2(5cm〜10cmの範囲)となり、第1の前面カバー837に障害物842bが付着している場合には、レンズ836から障害物842までの検出距離は、L1(3cm〜5cmの範囲)の検出距離となる。
検出距離は、設定変更が可能であり特に限定する必要はないが、ブラックアウト検知手段932は、3cm〜10cmの範囲内に障害物842a・842bがある場合に検出する条件が最適である。
図135(B−1)に示すように、通常の光量はX1であるが、障害物842cによりレンズ836の前面が塞がれ、図135(B−1)に示すように光量はX2と少なくなる。そのため、各台カメラ69は、X1―X2の差が所定量以上の場合に判断する。光量は、ルーメン(lm・s)で表し、ルクス(lx)であらわされる照度による測定でも良い。光量や照度を測定する方法としては、CCDカメラによる各台カメラ69で検出する方法又は輝度計若しくは照度計を使用して検出する方法等がある。
このように、光量により検出する場合には、障害物842cの形状や大きさに関係なく判断できるために形状に限らず有効である。
また、図136(C)に示すように、各台カメラ69は、障害物842eで覆われた画像841bを検出し、一部が覆われ被写体MHが隠れているような場合であっても、顔認証エンジンの画像処理により画像の70%以上の領域の面積が単色又多色の障害物842で覆われたときに、ブッラクアウトと判断する。
遊技機の稼働があるかの検出は、上述したようにアウト玉信号のカウントがあるかどうかを使用する場合や、玉貸し機PTからの売り上げ信号や、スタート回数や遊技機のセーフ玉数の払い出しがあるかどうかを検出する方法もある。
検出方法Dは、障害物842の形状や状態に関係なく判断できるため検出方法として有効であり、各台カメラ69の故障である場合にも検出が可能である。
以上のように、ブラックアウト検知手段932は、検出方法A乃至Dまで説明したが、選択的に使用してもよく、また検出方法A乃至Dの方法を同時に組み合わせて使用しても良い。
図137乃至図142のフローチャート、シーケンス図及びに沿って不能動化検知システム920の制御について説明する。
図137は、不能動化検知システム920における島設備HSの一部を拡大した平面を表した概要図である。図138は、不能動化検知システム920におけるブラックアウト検出処理のフローチャートである。図139は、不能動化検知システム920における目隠し対策処理のフローチャートである。図140は、不能動化検知システム920におけるシーケンス図である。図141は、不能動化検知システム920における各台カメラ69のタイムチャートである。図142は、不能動化検知システム920におけるタイムチャートである。
ここで、上述したブラックアウト検知手段932は、検出方法A乃至Dまで説明したが、選択的に使用してもよく、また複数の方法を同時に組み合わせて使用しても良い。
このように、遊技客に対するサービスの低下を招くことやゴト行為に対する警戒もしながら誤作動を防ぐこともできる。
また、不能動化検知サーバ66は、エリア内の各台カメラ69の全てが、撮像が不可能である場合に、監視カメラシステム60に接続される監視カメラ61を被写体MHへ撮像する対象を移動する(S3420)。監視カメラ61は、被写体MHを撮像し(S3421)、監視カメラ61又は顔認証サーバ80に内蔵される顔認証エンジンにより顔データ605が作成可能かどうかを判断する(S3418のYES)。
顔認証サーバ80又は各台カメラ69に記憶される顔認証サーバ80又は玉貸し機PTのハードディスクHDDに収められる録画のデータ、顔画像データ605及び時刻データは、各台カメラ69又は監視カメラ61から得られたデータと置換してデータが収められる(S3424)。
図137に島設備HSに設置されたパチンコ機Pと遊技客Mが座る椅子Cを示し、遊技場1で管理するパチンコ機Pの番号を現す台番号は台情報表示装置Kに付されている。そして、島設備HSの一部である206番台〜310番台が付されたパチンコ機P16台を例に示している。
エリア(ARI3)内の各台カメラ69が、全て撮像が不可である場合には、監視カメラ61を使用する。監視カメラ61は、遊技客M(被写体MH)から離れているため、遊技客M(被写体MH)に知られずに撮像する事が可能である。
ここで、不能動化検知システム920は、自己のパチンコ機Pの監視を優先するので、306番台のようにパチンコ機Pの稼働がある場合には自己の監視を優先しカメラの切り替えを行わず、パチンコ機Pの稼働がないと判断した場合に、各台カメラ69の切り替えを行う。このように、遊技客Mを確実に監視しながらも、監視をしていない各台カメラ69を有効に利用する事ができる。
パチンコ機Pの稼働を捉える方法は、アウト玉信号931を検出して判断しているが、特に限定する必要はなく、パチンコ機Pからのスタート信号や玉貸し機PTからの売上げ信号によって判断しても良く。また各台カメラ69の顔認証エンジンにより遊技客Mが着座していることを検出して判断しても良い。
また、301番台及び302番台の背後の206番台乃至208番台の各台カメラ69を切り替えて、顔データ605が撮像できれば、顔データ605を収集する。また、エリアARI1内の全台の各台カメラ69が使用できなければ、監視カメラ61に切り替えて撮像する。監視カメラ61は、遊技機の開閉や計数器JCの監視を優先するために、エリアARI1内の全台の各台カメラ69が使用できない場合に、切り替えて使用するようしている。
また、エリアARI1外にある各台カメラ69が使用できなければ、305番台や210番台の各台カメラ69を使用しても良い。
尚、本発明は各台カメラ69が紙やテープ等でカメラ前面を塞がれた場合を示したが、各台カメラ69の故障の場合にも活用が可能である。
図143乃至図154を参照し 遊技場1に設置される島設備HSについて説明する。 図143(A)は遊技場1に設置される各島設備(HS1〜HS6)の配置を平面から見た概要図を表し、図143(B)は遊技場1に設置される各島設備(HS1〜HS6)の配置を側面から見た概要図を表している。図144は、島設備HS3の内部の一部を側面にて表した概要図である。図145は、島設備HS3に設置される各機器を斜視図で表した概要図である。図146は、島設備HS3に設置される遊技媒体貯留タンクTA3に納められる遊技媒体の貯留状態を示す説明図である。図147は、遊技媒体を回収する棚板407の一部を裏面から見た斜視図である。図148は、遊技媒体を回収する棚板407の全体を裏面から見た斜視図である。図149は、棚板407により遊技媒体を回収する様子を側面にて表した概要図である。図150は、遊技媒体貯留タンクTAを一部切断し、棚板407の変形例の一部を裏面から見た斜視図である。図151は、遊技媒体を回収する棚板407aの変形例の一部を裏面から見た斜視図である。図152は、棚板407aの変形例の一部を側面にて表した概要図である。図153は、島設備HS3に設置される上部タンクB3を表した斜視図である。図154は、シャッター部440の内部を表した斜視図である。図155は、シャッター部440を開閉した様子を側面にて表した概要図である。図156は、複数の島設備HSに設置したシャッター部440を制御する機器を接続した様子を示すブロック図である。図157は、シャッター部440を制御する機器の接続を示すブロック図である。
島設備HS1〜HS6の上部には、パチンコ玉Qを供給又は回収する上部タンクB1〜B6が設けられている。また、島設備HS1〜HS6の間に、パチンコ玉Qを他の島へ搬送又は他の島から回収する搬送樋BR1〜BR10が上部タンクB1〜B6に設置されている。
島設備HS3の中央付近に、パチンコ玉Qを磨きながら上部タンクB3にパチンコ玉Qを揚送する玉磨揚送装置401が設置されている。上部タンクB3の上方に、隣の島設備HS2にパチンコ玉Qを搬送する搬送樋BR4が設けられており、その搬送樋BR4は勾配を設けて掛け渡されている。また、隣の島設備HS2から送られてくるパチンコ玉Qを搬送樋BR3によって回収する。
回収されたパチンコ玉Qは、垂直に掛け渡された金属製、木製又は樹脂製の筒状に設け内部が空洞状のオーバーフローダクト402を経由し、遊技媒体貯留タンクTA3の中央に勾配を設けて掛け渡されたオーバーフロー棚408を転動し、遊技媒体貯留タンクTA3に貯留される。
パチンコ玉Qを転動させて搬送するための勾配は、5%(角度約2.86度)〜10%(角度約5.71度)程度の勾配が良く、長い距離を搬送しようとすれば勾配は緩やかにすれば良い。本実施例では、パチンコ玉Qを長く搬送するために棚板407、回収樋403、搬送樋BR及び補給樋417を5%勾配で例示している。
回収蛇腹413は、金属製や樹脂製で形成された回収樋403や棚板407の表面をパチンコ玉Qの落下により痛めないため、回収樋403や棚板407に近接した位置に設置できる長さまで伸ばされており、各回収蛇腹413の長さは、回収樋403や棚板407の勾配に合わせて調整されている。
合流部404は、底部回収樋406及び遊技媒体貯留タンクTA3の反対側の回収樋403と連通しており、回収したパチンコ玉Q及び遊技媒体貯留タンクTA3に貯留しているパチンコ玉Qを玉磨揚送装置401へ流入させている。
島設備HS内に複数の遊技媒体貯留タンクTAを設ける場合には、搬送する距離が長くなり勾配だけでは搬送が不可能な場合もある。その場合には、後述するコンベア式の搬送リフト等が設置されパチンコ玉Qを揚送又は水平に搬送するシステムを構成している。
初期値SSの位置に予備の玉検知センサーS7が取り付けられており、玉検知センサーS7は、S4やS5の予備のセンサーとして使用される。玉検知センサーS7は、緊急時に迅速に対応可能であると同時に異物BDによりセンサーの玉飛びが起こった場合の検知に使用が可能である。玉検知センサーS7への設定変更は、配線の差し替えや制御の設定変更による簡単な操作により対応が可能である。
棚板407は、L字状の支持片425により遊技媒体貯留タンクTA3に取り付けられており、支持片425は回転棒424を回転自在に軸支している。回転棒424は、回転棒固定片422により棚板407に固定されている。
遊技媒体貯留タンクTA3の側壁429側と棚板407の間に、パチンコ玉Qは落下しないが異物BD等が落下できるパチンコ玉Qの径(パチンコ玉Qの径11mm)よりも小さな空間427を設けている。
また、棚板407の幅方向の傾斜は角度1度から2度程度が最適である。本実施例では、棚板407の端に角度調整部421を備え、角度調整手段としての角度調整部421は、角度調整モータ423とギヤ(428、426)を設けることにより自動で且つ無段階の角度調整が可能となっているが、ソレノイド等を使用し段階を設けた角度調整を行っても良い。
上述した構造とは異なり、玉検知センサー(Sa1及びSa2)がレール部431上を移動することで、2つのセンサーにより極め細かくパチンコ玉Qの貯留量の測定を可能としている。レール部431は、断面がコ字状のレール436とそのレール436内に滑車435とを設けている。滑車435がレール436上を移動することで可動部438が移動する。可動部438は、センサー部433が内蔵され、パチンコ玉Qの検知を行っている。
上部タンクB3の上方に、隣の島設備HS2及びHS4に島設備HS3が貯留するパチンコ玉Qを搬送する搬送樋BR3及びBR5が設けられている。また、上部タンクB3の下方には、隣の島設備HS2及びHS4に貯留するパチンコ玉Qを上部タンクB3内に受け入れる搬送樋BR4及びBR6が設けられている。
シャッター部440は、シャッター取付部443に設けられたシャッター取付孔447にビス等で上部タンクB3の側壁に固定される。図154及び図155に示すようにシャッター部440は、シャッター用モータ441をギア等で接続したシャッター可動部442が上下に移動し、上部タンクB3の搬送用通路451を閉塞又は開放することでパチンコ玉Qの搬送を制御している。シャッター用モータ441は、上限リミットスイッチ446、下限リミットスイッチ445及びシャッター可動部442に設けられた検出片448によりシャッター可動部442の位置を検知し、シャッター可動部442が適正な位置にあるかを判断し、シャッター可動部442を上下に移動させ搬送用通路451の閉塞又は開放を行っている。
先ず、図156及び図157に示す計数器JC2が設置されている島設備HS5を例示してシャッター部440を制御する機器の接続構成を説明する。シャッター部440は、シャッター制御基板485と、自島のシャッター部440Lと、隣島のシャッター部440Rと、自島センサー群483Lと及び隣島センサー群483Rとで構成されている。そして、図157に示す制御を1つのユニットとして数珠つなぎに連結すると図156に示す構成となる。図156には島設備HS5を中心に1つの構成ユニットを実線で示し、破線を他の構成ユニットとして示している。
また、シャッター制御基板485は、遊技媒体貯留タンクTA5に設置される自島センサー群483Lと配線により接続されており、また島設備HS6に設けられているシャッター制御基板485を経由して島設備HS6に設けられている遊技媒体貯留タンクTA6に設置される隣島センサー群483Rと配線により接続されている。自島センサー群483Lと及び隣島センサー群483Rは、上述した固定式の玉検知センサー(S1〜S7)及び移動式の玉検知センサー(Sa1及びSa2)のどちらを採用しても良い。
次に上述したシャッター部440を制御して、遊技場1に設置される島設備(HS1〜HS6)の遊技媒体貯留タンク(TA1〜TA6)に貯留されるパチンコ玉Qの貯留量を遊技場1全体において平均化する制御について図159乃至図167を参照して説明する。
図159は、各島設備HSに設置される遊技媒体貯留タンクTAに納められる遊技媒体の貯留状態を示す説明図である。図160は、貯留タンク平均化処理を示すフローチャートである。図161は、玉搬送用シャッター処理を示すフローチャートである。図162は、閉店処理モード処理を示すフローチャートである。図163は、センサー位置設定処理を示すフローチャートである。図164は、センサー位置設定処理を示すフローチャートである。図165は、センサー位置設定処理を示すフローチャートである。図166は、イニシャライズ処理を示すフローチャートである。図167は、棚板407aに設置された玉検知センサー(Sa1及びSa2)の移動の様子を底面から見た概要図である。
玉搬送用シャッター処理(S3520)は、上述したシャッター部440を制御してパチンコ玉Qの搬送を行い、遊技場1に設置される島設備(HS1〜HS6)の遊技媒体貯留タンク(TA1〜TA6)に貯留されるパチンコ玉Qの貯留量を遊技場1全体において平均化を行っている。
隣島の玉検知センサー(S又はSa)のセンサーレベルが高くなければ(S3522のNO)、センサーレベルが同一であることを示し、すなわち自島の遊技媒体貯留タンクTA5のパチンコ玉Qの貯留量が隣島と同じであるので、隣島のシャッター部440R及び自島のシャッター部440Lを閉塞する(S3525)。
閉店処理モード処理(S3540)は、先ず計数器JCが設置されている島設備(HS2、HS5)か否かによって制御を異ならしている(S3541)。計数器JCが設置されている島設備HSであれば(S3541のYES)、下限レベル「下」を図159(B)に示すようにセンサーレベル「2」に設定する(S3542)。また、計数器JCが設置されていない島設備(HS1、HS3、HS4、HS6)であれば(S3541のNO)、上限レベル「上」を、図159(A)に示すようにセンサーレベル「4」と「5」の中間の位置となる初期値SS(図146に示す)に設定する(S3551)。
島設備(HS2、HS5)は、自島の玉検知センサー(S又はSa)のセンサーレベルが下限レベルより低ければ(S3545のYES)、隣島のシャッター部440を開放し(S3553)、自島のシャッター部440を閉塞する(S3554)ことで、自島内に必要な貯留量を常に確保することができる。また、島設備(HS2、HS5)は、自島の玉検知センサー(S又はSa)のセンサーレベルが下限レベルより低くなければ(S3545のNO)、隣島のシャッター部440を閉塞し(S3555)、自島のシャッター部440を開放することで(S3556)、閉店後に計数器JCに一度に返却されても対応可能なように、自島の必要な貯留量以上となる下限レベル以上のパチンコ玉Qを搬送して遊技媒体貯留タンクTAに必要な空き容量を確保することができる。このように、閉店処理モードにモードを切り替えれば予め計数器JCが設置されている島設備HSの遊技媒体貯留タンクTAに必要な空き容量を確保することができる。
自島の下限レベルが上昇し、期値と同一になるまでは(S3548のYES)、下限レベルのセンサー位置を1段上げるための上昇フラグをONとする(S3547)。自島の下限レベルが初期値SSと同一になれば(S3548のYES)、初期値フラグがONとなる(S3549)。
初期値SSと同じになるまで上昇させることで、無駄にパチンコ玉Qの行き来をさせる必要なく、初期値SSまで貯留するための誘導が可能である。また、設置されている玉検知センサー(S又はSa)を有効に利用できる。
図176に示すように、島設備HS2は、計数器JCの下にパチンコ玉Qを貯留可能な小型タンクRTA2を設け、小型タンクRTA2と連通させてコンベアリフト473で小型タンクRTA2内のパチンコ玉Qを回収樋403にて搬送することで、パチンコ玉Qの貯留量を増加させることができる。また、小型タンクRTA2には玉検知センサーS5を設けることで上述した制御も可能である。
このように、小型タンクRTA2を設けることにより玉磨揚送装置401の揚送能力以上のパチンコ玉Qが計数器JCに投入されても、一度小型タンクRTA2にストックすることで、計数器JCの排出能力を落とすことがなく、閉店間際に集中して計数されても遊技客Mを待たせることはない。
少なくとも計数ユニット805が設置されていない島設備HSのうち計数器JCが設置されている島設備HS2内のパチンコ玉Qの貯留量を、計数ユニット805を設けた島設備HS(KC)より多くすることで、閉店後の処理や出玉を多く必要とする場合に、計数器JCにて計数したパチンコ玉Qの返却処理やパチンコ機Pの補給に即座に対応可能となる。
下限レベルは、センサーレベル上昇フラグがON(図162のS3547)となるまで移動しないが(S3565のNO)、センサーレベル上昇フラグがON(図162のS3547)となれば(S3565のYES)、リニアが作動し(S3563)、玉検知センサー(Sa1及びSa2)がレール部431に沿ってセンサーレベルを1段上昇させ、センサーレベル「3」の位置まで移動し(図159、図167の「3」)(S3569のYES)、下限レベルを設定し(図162の「下」)、センサーのレベルを記憶する(S3571)。この一連の動作(S3565〜S3572)は、センサーレベル上昇フラグがONとなり、玉検知センサー(Sa1及びSa2)が初期値(図167のSS)の位置へ移動するまで繰り返される(S3572のNO)。
玉検知センサー(Sa1及びSa2)が初期値(図167のSS)の位置へ移動すれば(S3572のYES)、初期値フラグをONとし(S3573)、センサー位置設定処理(S3560)を終了する。
このように、移動式のセンサーは、今現在パチンコ玉Qの保留量が減っているのか増加しているのかを検知することができるので、増減の傾向を把握しながら、きめ細かな制御を行うことが可能となる。
次に、貯留するパチンコ玉Qを実際に遊技媒体貯留タンクTAに収め、センサーレベル「2」〜「4」を切りの良い玉量に設定し、記憶する(S3583〜S3585)。本実施例の場合には、センサーレベル「1」が5万個、センサーレベル「2」が10万個、センサーレベル「3」が15万個、センサーレベル「4」が20万個及びセンサーレベル「5」が25万個等の貯留量が最適である。
遊技場1に設置される島設備(HS1〜HS6)の遊技媒体貯留タンク(TA1〜TA6)に設置される棚板407に異物が混入した際に検知及び異物の解消を行う制御について図168乃至図174を参照して説明する。
図168は、玉詰まり検知処理を示すフローチャートである。図169は、玉詰まり異常処理を示すフローチャートである。図170は、棚板407に異物BDが混入した状態を示す概要図である。図171は、棚板407が作動したときの状態を示す概要図である。図172は、棚板407が作動したときの状態を示す概要図である。図173は、棚板407に設置される変形例の玉検知センサー460及び振動装置470を表した斜視図である。図174は、棚板407に設置される変形例の振動装置470の内部を表した斜視図である。
ONとなっている玉検知センサー(S又はSa)間の中に未検知のセンサーがある場合には(S3594のYES)、玉詰まりが発生している可能性があるため、玉詰まりフラグをON(S3595)として玉詰まり検知処理(S3590)を終了する。
玉検知センサー460は、板状のセンサー取付片467に孔設された取付孔466からビス等により棚板407の裏面に取り付けが可能である。センサー部461は、取付台463により取付孔466に装着される。また、センサー部461は、フォトセンサー462を内蔵しており設定された検出距離によりパチンコ玉Qに反応してON信号を出力する。振動ケース465で囲われた振動部470は、偏芯して軸支された分銅を小型モータ472により、回転することで振動が発生する。
この玉詰まりの解消装置は、棚板407の裏面に設けた複数の玉検知センサー460を振動させることで、振動により異物BDを落下又はパチンコ玉Qの通路の端に移動させ、玉詰まりの解消を行う機構である。特に振動子を作用することによりコンパクトに設計することも可能である。また、玉検知センサー460と一体とすることで、異常が発生しては困る箇所(玉検知センサーの上方等)での異物の除去が可能であると同時に、玉詰まりの検知及び解消が同時に行えるため制御を含めた解消装置をコンパクトに設計することが可能である。
島設備HSの変形例として、図175を参照して説明する。パチンコ機Pや玉貸し機PTよりも上方の構造は、図147乃至図148の構造と同じであるため、説明は省略する。アウトボックスBOや玉貸し機PTから排出されたパチンコ玉Qは、金属や樹脂等で形成した山状となった振り分け棚板471で左右に振り分けられる。振り分けられたパチンコ玉Qは、平坦に敷き詰めた金属製の板にパチンコ玉Qが通過する孔を設けた棚板407bから遊技媒体貯留タンクTAbに落下する。
遊技媒体貯留タンクTAbは、金属製や木製で箱状に形成し、上方を開放し、その上方を棚板407bで閉塞している。また、島設備HSは、遊技媒体貯留タンクTAbを複数設けており、自然勾配が取れない長い島設備HSにおいても搬送が可能なように遊技媒体貯留タンクTAb間にコンベアリフト473が設けられている。底部回収樋405bは、遊技媒体貯留タンクTAb内のパチンコ玉Qをコンベアリフト473で揚送し、最終的には、図示しない玉磨き揚送装置を経由し上部タンクBに揚送している。
台情報表示装置Kを図2及び図67を参照して説明する。台情報表示装置Kは、図示しない取付台によって幕板894に取り付けられている。幕板894は、アルミ材やステンレス材でコ字状に形成され、ビス、釘又はボルト等で島設備HSに固定されている。幕板894の上方には、図144に示すパチンコ機Pや玉貸し機PTに接続される分離器410や補給蛇腹(411、412)が詰まった場合等に開閉する作業用扉895が設けられている。
また、台情報表示装置Kは、パチンコ機P、玉貸し機PT及びアウトボックスBOからの出力される情報を、台コンピュータ93を経由し遊技客Mに大当たりやスタート回数等の情報を表示している。また、台コンピュータ93は、島コンピュータ91を経由し、ホールコンピュータシステム90に、収集した情報を送信している。
次に、台情報表示装置Kの変形例1の構造を図177乃至図186を参照し説明する。
図177は、島設備HSを切断し側面から見た変形例1の台情報表示装置Ka及びパチンコ機Pの端面を示す概要図である。図178は、変形例1の台情報表示装置Kaを正面側から見た斜視図である。図179は、変形例1の台情報表示装置Kaを裏面側から見た斜視図である。図180は、変形例1の台情報表示装置Kaが情報を表示している状態を正面から見た概要図である。図181は、島設備HSに取り付けられた変形例1の台情報表示装置Kaが閉じている状態を側面側から現している概要図である。図182は、島設備HSに取り付けられた変形例1の台情報表示装置Kaが開いている状態を側面側から現している概要図である。図183は、島設備HSに取り付けられた変形例1の台情報表示装置Kaが開いている状態を上方から現している斜視図である。図184は、変形例1の台情報表示装置Kaに装着される呼出ランプ部620aを正面側から現している斜視図である。図185は、変形例1の台情報表示装置Kaに装着される呼出ランプ部620aを裏面側から現している斜視図である。図186は、変形例1の台情報表示装置Kaに装着される呼出ランプ部620aを切断した端面を現している説明図である。
台情報表示装置Kaはパチンコ機Pと玉貸し機PTを含んだ横幅に形成され、更に上下方向はパチンコ機Pの上方から島設備HSの上端まで伸びている。
台情報表示装置Kaは、複数台を島設備HSに設置する際に、隣同士を密着させることで、複数台に亘って一つの繋がった関連した演出の表現が可能となる。また台情報表示装置Ka単体であっても演出表現は可能である。
液晶表示部610は、筐体611で囲われた透明液晶表示基板612を備えており、制御によって液晶を透明化することで透過可能な液晶表示器891aを備えている。また、制御により様々な演出やデータの表示が可能である。
台情報表示装置Kaは、後述する呼出ランプ部620aを筐体611の下方の側面に、水平方向に設けている。
また、台情報表示装置Kaは、上方の両端に台情報表示装置Kaが上下に開閉が可能なように、ヒンジ613を筐体611に取り付けている。また、ヒンジ613の下方に、電子キー保持部614が、筐体611の両端に取り付けられている。
図177に示すように島設備HSの金属製又は木製の横桟491にヒンジ613が固定され、島設備HSの金属製又は木製の縦桟492にビス等で電子キー保持部614が固定されている。
また、閉じている状態では(図181)、内蔵する電子キーにより開閉動作を固定することが可能である。電子キーを解除する際には、後述する指紋認証等の人物を特定する認証やリモコン等からの信号による暗証番号の入力をしなければ、電子キーを解除ができない構造となっている。
呼出表示部623aを覆うように、ステンレス等の金属材料で円柱状にランプ筐体部621aを形成している。ランプ筐体部621aは、中央を一部切り抜いて呼出表示部623を露出させている。呼出表示部623aは、乳白色又はダイヤカットを施した透過性の透明の樹脂で形成し、呼出ランプ部620aに内蔵したLED基板624に搭載されるLED625の光を透過させている。
以上のように作業用扉と一体化した情報表示装置Kaに呼出ランプ部620aのランプ筐体部621aを装着することで、従業員MSは作業用扉を上方に持ち上げ易くすると共に、遊技客Mにとっては掴まって立ち上がりやすくなった。また、掴まる部分が円柱形状となっているため握り易くなっている。更に、水平方向に呼出ランプ部620aを情報表示装置Kaに装着することで作業用扉を上方に持ち上げ易くしている。
ランプ筐体部621aの内部に、指紋読取装置627と連結した指紋認証基板628、タッチセンサー基板626及びLED625を搭載したLED基板624とが設けられている。これら各基板は 台情報制御基板601により制御されている。
このように、人が手で触れるだけの簡単な操作であるため、呼出ランプ部620aを握ると同時に呼出表示部623aの点灯動作ができるため、遊技客M及び従業員MSにとって、呼出ランプ部620aによる点灯をする動作及び点灯を解消する操作が迅速且つ簡単となる。
特にお年寄りの遊技客Mは、立ち上がる動作の際に、呼出ランプ部620aに掴まると同時に呼出表示部623aを点灯及び消灯する操作が可能である。また、従業員MSにとっては、台情報表示装置Kaを開閉する動作と同時に呼出表示部623aを消灯する操作が可能である。
また、大当たり時などはパチンコ機Pからの出力により虹色に呼出表示部623を点灯する機能、また隣の呼出ランプ部620aの連携によるランナー機能として島端まで呼出ランプ部620a数珠つなぎで呼出表示部623を点灯する等の演出機能も搭載している。
尚、本実施例では呼出ランプ部620aを台情報表示装置Kaの下方に設けたが、台情報表示装置Kaの中央等の台情報表示装置Kaを開閉しやすく液晶表示部610の内容が見やすい位置であれば取付箇所は限定する必要はない。
次に、台情報表示装置Kの変形例2の構造を図187乃至図188を参照し説明する。
図187は、変形例2の台情報表示装置Kbを正面側から見た斜視図である。図188は、変形例2の台情報表示装置Kb及びパチンコ機Pの一部を正面側から見た正面図である。
上述した変形例1と同じ構造及び機能については同じ数字の符号が付してあるので省略し、異なる部分となる呼出ランプ部620baを詳述する。
台情報表示装置Kbは、呼出ランプ部620bが、複数となり、台情報表示装置Kbの側方に垂直方向に並列して設けられている。
台情報表示装置Kbは、呼出ランプ部620bを側方に垂直方向に設けることで、パチンコ機Pの上方の空間を設けることができ、昨今のパチンコ機Pの上方に役物等が迫り出してきても接触しない空間を確保する事ができる。
また、呼出ランプ部620bのランプ筐体部621bの下端を、遊技客Mに近くなる方向に伸ばすことで、遊技客Mが手で接触し呼出表示部623bの点灯及び消灯する操作をし易くしている。
尚、台情報表示装置Kbは、パチンコ機Pの横幅寸法で構成されているが、玉貸し機PT等の周辺機器を含んだ横幅とすることも可能である。更にダイナミックな表示動作が可能となり従業員MSに報知しやすい報知となる。
次に、台情報表示装置Kの変形例3の構造を、204を参照し説明する。
図204(A)は、呼出ランプ部620cを現した正面図、及び図204(B)は、呼出ランプ部620cを現した背面図である。
上述した変形例1及び変形例2と同じ構造及び機能については同じ数字の符号が付してあるので省略し、異なる部分となる呼出ランプ部620cを詳述する。
呼出ランプ部620cは、円柱状の金属製のランプ筐体部621cを形成している。ランプ筐体部621cは、両端に途中を一部切り抜かれ呼出表示部623cを露出させている。呼出表示部623cは、乳白色又はダイヤカットを施した透過性の透明の樹脂で形成し、呼出ランプ部620cに内蔵される図示しないLED基板624に搭載されるLED625の光を透過させている。
ランプ筐体部621cの裏面の中央に、指紋認証を読み取る指紋読取装置627cが設けられている。指紋読取装置627cは、呼出ランプ部620cを握ると同時に指紋の読み取りが可能である。
大型の液晶表示部610の両端に離れた2つの呼出表示部623cが点灯動作するために、表示動作が大きく見え従業員MSに報知しやすい報知となる。
尚、変形例1、2及び3はランプ筐体部621a、621b、621cの断面を円形状としたが、楕円状や四角形状であっても良く、取手として掴みやすい形状であれば良い。
台情報表示装置Kの変形例1及び変形例2に関する表示制御について、図189乃至図203を参照し、変形例1及び変形例2は同じ表示内容を示しているため変形例1の台情報表示装置Kaを例にして説明する。図189乃至及び図193は、島設備HSに変形例1の台情報表示装置Kaを複数配置し情報を表示した様子を示す正面図である。図194乃至図196は、変形例1の台情報表示装置Kaの液晶表示部610に情報を表示した様子を示す説明図である。図197は、変形例1の台情報表示装置Kaの構成を示すブロック図である。図198は、変形例1の台情報表示装置Kaを制御する際に使用される台情報表示データ644の一覧を示す説明図である。図199は、変形例1の台情報表示装置Kaを制御する際のシーケンス図である。図200は、変形例1の台情報表示装置Kaを制御する際のマニュアル表示処理を示すフローチャートである。図201は、変形例1の台情報表示装置Kaを制御する際のマニュアル送信処理を示すフローチャートである。図202及び図203は、変形例1の台情報表示装置Kaの液晶表示部610に情報を表示した様子を示す説明図である。
また、台情報制御基板601は、台コンピュータ93を介して最終的にホールコンピュータシステム90に接続されている。ホールコンピュータシステム90から台情報制御基板601へ液晶表示部610に表示される情報や後述するメンテナス情報が送信される。また、台情報制御基板601は、液晶表示器891を制御する透明液晶表示基板612と接続されている。更に、台情報制御基板601は、呼出ランプ部620aの指紋読取装置627、指紋認証基板628、LED基板624及びタッチセンサー基板626にも接続されている。
図190に示すように呼出ランプ部620aによる報知だけでなく液晶表示部610による従業員を呼出す報知も可能である。
次に、遊技機や島設備HSに設置される玉貸し機PT等の機器がトラブルによりエラーとなった場合の表示や対処方法の表示に関する制御を図191乃至図201を参照しシーケンス図、フローチャート及び説明図により説明する。
ホールコンピュータシステム90は、台情報表示装置Kaから終了信号が送られてくるまでは待機し(S3444のNO)、台情報表示装置Kaから終了信号を受信すると(S3444のYES)、送受信の記録の一例として図198に示す台情報表示データ644を記録する(S3445)。
保存されているマニュアルデータ649は、独自に作成したデータ、及びパチンコ機P等を含む各機器のメーカーから修理等のマニュアルをインターネット経由でメーカーのホームページからダウンロードしたデータも含まれる。
図194に、パチンコ機Pの上部タンクにパチンコ玉Qが補給されない場合に、台情報表示装置Kaの液晶表示部610に表示されるマニュアル表示640を示している。マニュアル表示640は、機器に不慣れな従業員MSにも解りやすいように対象とする機器を模した表示として対象機器模擬表示634を現している。そして、マニュアル表示640は、その対象機器模擬表示634にエラーコード646に対応した箇所の異常を示すエラー箇所表示635が示されている。この場合には、パチンコ機Pの上部タンクの位置と「台情報表示装置を開閉して蛇腹を振ってください。」と対処方法が記載されている。
台情報表示装置Kaの液晶表示部610は、上述したように制御により裏面が透過可能な液晶表示器891を搭載しており、透明液晶表示基板612により、液晶表示器891の一部又は全部を透明と制御し裏面にある物体を表示することが可能である。
図191に示すように、液晶表示部610は、液晶表示部610の一部の箇所を透明化して現している。液晶表示部610は、裏面にある実際の分離器410の箇所を、赤い丸等の形状で囲い、内部を透明化したエラー箇所表示630を設けている。エラー箇所表示630は、従業員MSが解りやすいように赤い丸の縁取りで示した確認表示部631を設けている。このように、従業員MSは台情報表示装置Kaを開閉しなくとも実際の異常の箇所を解りやすく表示することができるので、迅速に処理が可能となる。
以上により、従業員MSは複数の台情報表示装置Kaのうち、どの台情報表示装置Kaの裏面が異常であるか、台情報表示装置Kaを開閉しなくとも、一目で確認することができる。また、遊技客Mは、遊技機の情報として最低限大当たり回数やスタート回数が表示されるので、トラブルに関係なく遊技機の情報を確認することができる。
尚、上述したように液晶表示部610の全箇所又は一部を透明化し、実際の異常箇所を表示する場合に、同じ液晶表示部610上に、マニュアル表示部640及びエラー箇所表示630を同時に表示することで、従業員MSは異常箇所を確認すると同時に対処方法を確認することができるので、機器に不慣れな従業員MSであっても異常箇所や作業手順が解り易く、迅速にトラブルの処理を行うことができる。
以上により、従業員MSは台情報表示装置Kaを開閉しなくとも複数の台情報表示装置Kaのうち、どの台情報表示装置Kaの裏面が異常であるか、一目で確認することができる。また、閉店後に異常がないか台情報表示装置Kaを開閉しなくとも点検が可能である。
図202(A)及び(B)は、大当たり回数を表示する位置を移動する様子が示されている。液晶表示部610は静電容量式又は光電式のフォトセンサー式により表示画面の操作をタッチパネル式で操作することができる。図202(A)に示すように、大当たり回数表示部641は、手haでタッチして移動させることで、図202(B)に示す位置に変更が可能である。
椅子Cに着座している遊技客Mは、下方から眺めた場合に、パチンコ機Pの上部の迫り出した役物やランプ表示部により液晶表示部610に表示された大当たり回数等の遊技情報が確認できない場合に、大当たり回数表示部641の位置を上方へ移動させることで遊技情報の確認がし易くなる。
椅子Cに着座しながら遊技機等のトラブルを解消している従業員MSは、下方から眺めた場合に、近接し過ぎや遠過ぎるなどとマニュアル表示部640が見に難い場合には、マニュアル表示部640を上下左右へと自由に移動させることが可能である。 以上の構成により、マニュアル表示部640を見やすい位置に変更を行うことで、従業員MSはマニュアルが見易くなり、マニュアルを見ながらの作業がし易くなる。
図67乃至図69を参照して計数ユニット805を説明する。玉貸し機PTは、最下部にパチンコ機Pの下皿から遊技客Mが獲得したパチンコ玉(遊技媒体)を受け、計数カウンタ806により計数することができる計数ユニット805を備えている。玉貸し機PTは、計数カウンタ806により計数された玉数を、持ち玉として計数し、持ち玉数表示部802dにより現在貯留している玉数を表示する。
計数ユニット805は、四角い箱状に形成した収容部がパチンコ機の下皿の下方に設けられている。収容部により収容したパチンコ玉は、収容部に連通した計数通路部を通って玉貸し機PTの下部に収容され、その収容されたパチンコ玉は、計数カウンタ806にて計数される。また、計数したパチンコ玉は、持ち玉として遊技する際に利用が可能であり、玉貸し機PTを操作してパチンコ機Pからの払出しが可能である。
計数ユニット805の変形例について説明するが、構造が同じ箇所については同じ符号を付して説明する。
<変形例1>
次に、計数ユニット805の変形例1の構造を図205乃至図210を参照し説明する。
図205は、変形例1の計数ユニット805aを玉貸し機PTに装着した状態を示す斜視図である。図206は、変形例1の計数ユニット805aを示す斜視図である。図207は、変形例1の計数ユニット805aを示す斜視図である。図208は、変形例1の計数ユニット805aを示す側面図である。図209は、変形例1の計数ユニット805aを示す平面図である。図210は、図209に示す変形例1の計数ユニット805aのA−B線で切断した断面図である。
第1通路部721a及び第2通路部722aは、収容部710からのパチンコ玉を受け入れ、玉貸し機PTまで自然勾配でパチンコ玉を転動させるために、収容部710から玉貸し機PTに向かって下り勾配の傾斜を持つ図210に示す第1通路725a及び第2通路726aを設けている。第1通路725a及び第2通路726aの傾斜は、5%(角度約2.86度)〜10%(角度約5.71度)程度の勾配が良い。
図209に示すように回転する角度α1は、約90度程度までは回転することができるので、第1通路部721a、第2通路部722a及び収容部710を回転移動させることで、パチンコ機Pを移動する際に、計数ユニット805aの部品を外すことがなく、またパチンコ機Pを入れ替えたときには、計数ユニット805aを簡単に装着することが可能である。
そして、キーシリンダー錠739aの施錠が解除されるまでは、固定片差し込み孔733aの上下の移動が禁止されるため、収容部710を移動し他コーナーや他店からの持ち込んだパチンコ玉を計数するような行為を禁止することができる。また、図205に示すように固定片732aが悪戯などにより勝手に操作されないように、固定片732aを覆うカバーとして固定片カバー735aが設けられている。
また、施錠を解除することにより、計数ユニット805aは、パチンコ機Pまでの回転及び長さの調整が自由にできることから、収容部710をパチンコ機Pの下皿857の落下口の中心へ調整が可能であり、パチンコ玉の飛び跳ねによる計数器ユニット805aからの落下を防ぐと共に、パチンコ機Pの入れ替え等の設置が容易となる。
また、図68及び図210に示すロック状態検出センサー744aは、ロック機構部730aの施錠及び施錠の解除の状態を検出しており、ホールコンピュータシステム90から施錠の状態を把握することが可能である。
次に、計数ユニット805の変形例2の構造を図211乃至図218を参照し説明する。図211は、変形例2の計数ユニット805bを玉貸し機PTに装着した状態を示す斜視図である。図212及び図213は、変形例2の計数ユニット805bを示す斜視図である。図214は、変形例2の計数ユニット805bを示す側面図である。図215は、変形例2の計数ユニット805bを示す平面図である。図216は、図215に示す変形例2の計数ユニット805bをC−D−E線で切断した断面図である。図217は、変形例2の計数ユニット805bのロック機構731bを示す斜視図である。図218は、変形例2の計数ユニット805bのロック機構731bを示す断面図である。
計数通路部720bは、各通路部(721b乃至723b)の先端を覆う大きさのジョイント部741bを設けているので、パチンコ玉を外部に露出することなく第1通路部721b乃至第3通路部723bの長さの調節が可能である。
このようにS字状に形成した第1通路部721b乃至第3通路部723bは、通路全体をコンパクトに形成することが可能である。また、計数ユニット805bは、弧に沿って第1通路部721b乃至第3通路部723bをスライドさせて移動可能であるため、長さだけでなく角度も同時に調整可能であるため、種々のパチンコ機Pの下皿857の下皿開口部856の中心へ収容部710を設置することも可能としている。
また、図217及び図218に示すように回転機構部770bは、回転外周部772bと回転支柱部771bとで構成されている。回転外周部772bは、回転支柱部771bの中心軸を中心に回転することができる。回転外周部772bの内部に、内周から中心に向かって突出した8個の内周突出爪778bが円周状に配置されている。内周突出爪778bは、回転支柱部771bに設けられた8個の外周突出爪773bの先端と接触し、少し抵抗を持ちながら、回転外周部772bを回転させ、外周突出爪773bの先端を乗り越えながら移動する。
固定爪775bは、回転支柱部771bの内部にて支軸776により固定され、支軸を中心に回転移動することにより、固定爪775bの一端が前後に移動する構造となっている。また、固定爪775bの他端は、ソレノイドSOと接続される誘導片777bと接続され、ソレノイドSOの動きと連動し、固定爪775bの一端は前後に移動する。
以上のように、計数ユニット805bの収容部710の位置の変更に関して回転外周部772bの回転を固定する操作を簡単に行うことが可能であるため、収容部710の設置位置を変えて他コーナーや他店からの持ち込んだパチンコ玉を計数するような行為を禁止することが可能であり、悪戯等にも対応が容易となると共にパチンコ機Pの入れ替え等の際の設置も容易となる。
次に、計数ユニット805の変形例3の構造を図219乃至図225を参照し説明する。図219は、変形例3の計数ユニット805cをパチンコ機Pに装着した状態を示す斜視図である。図220は、パチンコ機Pに装着した変形例3の計数ユニット805cを拡大した斜視図である。図221は、変形例3の計数ユニット805cを示す斜視図である。図222は、変形例3の計数ユニット805cを分解した様子を示す斜視図である。図223は、変形例3の計数ユニット805cを示す斜視図である。図224は、変形例3の計数ユニット805cを示す平面図である。図225(A)は、図224のF−G線で切断した計数通路部720cの断面を示し、図225(B)は、図225(A)の左側面側から見た第1通路727cの正面図を示し、図225(C)は、第1通路部721cの配面図を示している。図225(D)は、第1通路部721cが左右に屈曲した様子を示しており、第1通路部721cが左右に曲がった状態を破線で表している。
図219及び図」220は、パチンコ機Pに付設した玉貸し機PTに計数ユニット805cを装着した状態を示している。下皿カバー761は、上方を開口した箱状に形成した下皿857の上方に配置されている。下皿カバー761は、平面から見た四角状に形成した下皿857の形状に合わせ四角状に形成されている。
下皿カバー761は、下皿857の形状に合わせて作成することにより、下皿857にパチンコ玉を投入することができなくなり、パチンコ玉を持ち込み計数する行為を未然に防止することが可能である。下皿カバー761は、下皿857に装着しやすいように下皿857よりも一回り大きく形成されている。
下皿カバー761の材質は、樹脂や金属等が採用できるが、特に限定されず、透明な樹脂により形成することによってパチンコ玉がパチンコ機Pから排出されているかの確認が可能となる。
収容部カバー762は、上方に下皿カバー761と、また側面に第2連結部764が固定されている。収容部カバー762は、材質は限定されず、柔らかいウレタンや硬質の樹脂であっても良い。また第2連結部764の上端に図示しないキーを差し込むことが可能なキーシリンダー錠765が設けられている。
また、収容部710は、下皿カバー761から収容部710までを一体的に固定することにより、収容部710をパチンコ機Pの下皿857に密着して固定することが可能であるため、パチンコ玉が飛び跳ねて収容部710から落下するのを防ぐことができる。
尚、下皿カバー部760は、変形例3だけでなく変形例1及び変形例2にも適用することができる。
第1通路部721cは、箱状の通路となる収容部連結通路724cにより収容部710と連通している。
第1通路部721cは、円錐状に形成し両端が開口した複数の第1通路727cが連結されている。第1通路727cは、第2通路部722c側の先端が狭くなり、後端が広がっている円錐状である。第1通路727cは、先端に軸支ピン729cを上下に備えており、他の第1通路727cの中間部分に設けられた穴に軸支ピン729cが軸支されている。このように、2点で軸視することで軸支ピン729cを支点に左右に自由に移動することが可能である。そのため、第1通路部721cは左右に角度を極め細かく曲げることが可能となる(図225(D))。
このように、第1通路部721cが左右に曲げることが可能であるため、収容部710の設置において、種々のパチンコ機Pの下皿857の下皿開口部856の中心へ収容部710を設置することも可能としている。
第1通路部721c、第2通路部722c及び収容部710を回転移動させることで、パチンコ機Pを移動する際に、下皿カバー部760を除いて計数ユニット805cの部品を外すことがなく、またパチンコ機Pを入れ替えたときには、計数ユニット805cを簡単に装着することが可能である。
計数ユニット805における変形例の収容部710について説明するが、上述した変形例1乃至変形例3について構造が同じ箇所については同じ符号を付して説明する。以下説明する収容部710は、言及するまでもなく変形例1乃至変形例3に適用可能である。
図226及び図227は、変形例の計数ユニット805a乃至805cの収容部710を示す断面図である。図228は、変形例の計数ユニット805a乃至805cの収容部710を示す平面図である。図229は、変形例の計数ユニット805a乃至805cの収容部710にてパチンコ玉Qが転動する様子を示す平面図である。
収容部710は、平面から見て4等分された区画に分かれて形成した第1受け部714、第2受け部715、第3受け部716及び第4受け部717を設けている。第1受け部714が、最も高く順に、第2受け部715、第3受け部716及び第4受け部717と低くなり、第1受け部714及び第2受け部715と第3受け部716及び第4受け部717との間には段差が設けられており、第3受け部716及び第4受け部717にパチンコ玉Qが受け容れ易い構造となっている。
また、第1受け部714の下方に、収容部連結通路724と接続され、パチンコ玉Qをその収容部連結通路724に導く受け部連絡口719が開口している。
図229にはパチンコ玉Qが転動する様子として、実線で玉が転動する経路を示す経路LO1が記載されている。また、パチンコ玉Qが収容部710に落下した際に、パチンコ玉Qが転動する方向として、第1受け部714の転動方向RA1、第2受け部の転動方向RA2、第3受け部の転動方向RA3及び第4受け部の転動方向RA4が実線の矢印で記載されている。
以上のように、コンパクトに収容部710自体を形成することができるため、種々のパチンコ機Pの下皿857の下皿開口部856の中心へ収容部710を設置することも可能としている。
尚、収容部710の第1受け部714乃至第4受け部717の表面にパチンコ玉Qの衝撃や振動を抑えるために衝撃吸収材を貼り付けても良い。このようにする構成することでパチンコ玉Qの飛び跳ね及び収容部710の樹脂や金属の衝撃による劣化を防ぐことも可能である。
計数支柱部750は、島設備HSに設けられたカウンターに載置する円形状の土台部757を設けている。土台部757は、円筒状のバネ収容部755を設けており、そのバネ収容部755の内部にバネ753を内蔵している。また、収容部710は、バネ収容部755より1周り大きな円筒状の足部712を設けており、バネ収容部755と嵌め合わせが可能となっている。また、収容部710は、収容部710の中心にバネ753の内径に挿入できる円筒状のバネ支柱754が設けられている。バネ支柱754は、バネ753から脱落しない機能を果たしている。
次に、計数ユニット805の変形例4を図230乃至図243を参照し説明する。図230は、変形例4の計数ユニット805dを玉貸し機PTに装着した状態を示す斜視図である。図231は、変形例4の計数ユニット805dを示す平面図である。図232は、パチンコ玉Qが玉貸し機PTから返却皿780dに返却される様子を示す変形例4における計数ユニット805dの斜視図である。図233は、図231に示すL−M線により収容部710d及び計数通路部720dを切断した計数ユニット805dを示す斜視図である。図234は、変形例4の計数ユニット805dの一部分を拡大して示す斜視図である。図235は、変形例4の計数ユニット805dの一部分を拡大してパチンコ玉Qが返却される様子を示す斜視図である。図236は、変形例4の計数ユニット805dの一部分を拡大してパチンコ玉Qが転動する様子を示す斜視図である。図237は、パチンコ玉Qが転動する様子を示す変形例4の計数ユニット805dの側面図である。図238は、パチンコ玉Qが転動する様子を示す変形例4の側面図である。図239は、図231に示すO−P線により収容部710d及び計数通路部720dを切断した計数ユニット805dのパチンコ玉Qが転動する様子を示す斜視図である。図240は、図231に示すO−P線により収容部710d及び計数通路部720dを切断した計数ユニット805dのパチンコ玉Qが転動する様子を示す斜視図である。図241は、図231に示すO−P線により収容部710d及び計数通路部720dを切断した計数ユニット805dのパチンコ玉Qが転動する様子を示す斜視図である。図242は、変形例4の計数ユニット805dにおける個別計数返却処理を示すフローチャートである。図243は、変形例4の計数ユニット805dにおける通路の切り替えの状態を示す概要図である。
図231及び図232に示すように、箱状に形成した収容部710dは、多量のパチンコ玉Qを受け容れ、収容部通路745dに向かって傾斜を持つ底板749dが設けられている。底板749dは、下皿857から落下するパチンコ玉Qからの衝撃を緩和するために、ゴム、ウレタン等の緩衝材が敷設されている。また、底板749dは、収容部通路745dに向う2.85度から5度程度の下り傾斜が設けられている。収容部通路745dは、底板749dの下方にパチンコ玉Qを誘導する溝状の通路を形成し、下部通路747dに向かう2.85度から5度程度の下り傾斜が設けられている。また、収容部通路745dは、計数通路部720dの下部通路747dと連通している。
計数通路部720dは、上部通路746d及び下部通路747dが主な通路となっている。上部通路746d及び下部通路747dは、各々が囲われた通路となっており、後述する玉貸し機連絡通路部740dと各々が連通している。
図233、図234及び図239に示すように上部通路746dは、パチンコ玉Qを玉貸し機PTから返却皿780dに誘導する通路である。上部通路746dは、玉貸し機連絡通路部740dと連通する上部連絡通路787dと、上部連絡通路787dから転動するパチンコ玉Qの方向を変換させ、返却口748dと接続する上部変換通路786dとを設けている。
下部連絡通路789dと収容部通路745dとの間には可動式返却通路784dの厚みと等しいか僅かに大きな段差となる第1段差793dが設けられている。第1段差793dを設けることにより、可動式返却通路784dにパチンコ玉Qを滞留させることなく誘導することが可能である。
下部連絡通路789dと下部変換通路791dとの間には段差となる第2段差799dが設けられている。第2段差799dを設けることにより収下部変換通路791dへパチンコ玉Qが逆流させることなく、また、下部連絡通路789dを通過するパチンコ玉Qを滞留させることなく誘導することが可能である。
可動式返却通路784dは、上下に移動ができるように一側面を可動式返却通路用ソレノイドSOdと接続されている。また可動式返却通路用ソレノイドSOdは、下部連絡通路789dのパチンコ玉Qの転動の邪魔とならない位置に固定されている。
このように可動式返却通路784dが上下に移動ができるようにしたことにより、パチンコ玉Qを計数する際の下部連絡通路789dと収容部710dに収容したパチンコ玉Qを搬送する可動式返却通路784dとを上下に配置することでコンパクトに計数通路部720dを構成することが可能であるため、計数ユニット805d全体をコンパクトに設けることができる。
そのため、パチンコ機Pで獲得したパチンコ玉Qを一旦返却皿780dに収容することができるため、パチンコ玉Qにより飲食物を店内で購入する際、又はパチンコ機Pの遊技に使用する予備的なパチンコ玉Qの貯留として活用することが可能である。特に下皿857がない、若しくはパチンコ玉を貯留する容量の少ないのないパチンコ機Pに対して有効である。
また、返却皿780dは、底に回収口783dと同一形状に形成された返却皿シャッター782dが設けられている。返却皿シャッター782dは、側面から見た断面形状が3角形状に形成され、支軸785dに接続されたロータリーソレノイドRSにより、支軸785dを中心に角度が3段階に変更可能である。
そして、返却皿シャッター782dは、角度を変更することにより、返却皿780dに収容したパチンコ玉Qを留めるためのシャッターの役割、返却皿780dに収容したパチンコ玉Qを玉貸し機PTへ戻すための通路の役割及び収容部710dからのパチンコ玉Qを収容椀781に収容するための通路の役割と3つの機能を果たすことができる。
また、返却皿シャッター782dを設けることで無駄なパチンコ玉Qの流れを構成することなく、返却皿780dにパチンコ玉Qを収容することができる。
図242に示すフローチャートは、個別計数返却処理(S3450)が記載されている。
先ず、パチンコ機Pで獲得したパチンコ玉Qを返却皿780dに収容する場合には(S3451のYES)、返却皿シャッター782dに接続されるロータリーソレノイドRSが回転し、返却皿シャッター782dは、水平線に対し角度αの位置まで動く(図243(A)、S3452)。同時に、可動式返却通路用ソレノイドSOdがONし(S3453)、可動式返却通路784dは下方に移動する(図243(A)、S3453)。角度αは水平線に対して約2.85度から5度程度の上り傾斜となっている(図243(A))。そのため、返却皿780dに収容されているパチンコ玉Qは、上ってくることはなく、可動式返却通路784d及び返却皿シャッター782dを通過し、傾斜に沿って転動する。
このように、パチンコ機Pで獲得したパチンコ玉Qを一旦返却皿780dに収容することができるため、パチンコ玉Qにより飲食物を店内で購入する際、又はパチンコ機Pの遊技に使用する予備的なパチンコ玉Qの貯留として活用することが可能である。特に下皿857のないパチンコ機Pに対して有効である。
このように、返却皿780dに収容されたパチンコ玉Qも玉貸し機PTに回収し、計数することができるため、遊技を中止し精算する場合に便利である。また、遊技客Mが忘れて残したパチンコ玉Qを回収する際にも従業員は、パチンコ機Pを開けずに島設備HS内にパチンコ玉Qを回収できるため作業が容易になると同時に、遊技客Mが忘れていったパチンコ玉Qの集計等の管理も可能となる。
このように、下皿857に収容されたパチンコ玉Qも玉貸し機PTに回収し、計数することができるため、獲得したパチンコ玉Qを計数する場合に便利である。また、遊技客Mは、玉貸し機PTで計数したパチンコ玉Qを返却皿780dに収容することができるため、パチンコ玉Qにより飲食物を店内で購入する際、又はパチンコ機Pの遊技に使用する予備的なパチンコ玉Qの貯留として活用することが可能である。特に下皿857のないパチンコ機Pに対して有効である。
次に、計数ユニット805の変形例5を図244乃至図254を参照し説明する。図244は、変形例5の計数ユニット805eを玉貸し機PTに装着した状態を示す斜視図である。図245は、パチンコ玉Qが玉貸し機PTから返却皿780eに返却される様子を示す変形例5における計数ユニット805eの斜視図である。図246は、変形例5の計数ユニット805eを示す平面図である。図247は、変形例5の計数ユニットの一部分を拡大してパチンコ玉が返却される様子を示す斜視図である。図248は、変形例5の計数ユニットの一部分を拡大してパチンコ玉が返却される様子を示す斜視図である。図249は、変形例5の計数ユニットの一部分を拡大してパチンコ玉が返却される様子を示す斜視図である。図250は、図246に示すQ−R線により収容部710e及び計数通路部720eを切断した計数ユニット805dを示す斜視図である。図251は、図246に示すS−T線により収容部710e及び計数通路部720eを切断した計数ユニット805eのパチンコ玉が転動する様子を示す斜視図である。図252は、図246に示すS−T線により収容部710e及び計数通路部720eを切断した計数ユニット805eのパチンコ玉が転動する様子を示す斜視図である。図253は、図246に示すS−T線により収容部710e及び計数通路部720eを切断した計数ユニット805eのパチンコ玉が転動する様子を示す斜視図である。図254は、変形例5の計数ユニット805eにおける返却皿返却処理を示すフローチャートである。
計数通路部720eは、上部通路746e及び下部通路747eが主な通路となっている。上部通路746e及び下部通路747eは、各々が囲われた通路となっており、後述する玉貸し機連絡通路部740eと各々が連通している。
上部通路746eは、パチンコ玉Qを玉貸し機PTから返却皿780eに誘導する通路である。上部通路746eは、玉貸し機連絡通路部740eと連通する上部連絡通路787eと、上部連絡通路787eから転動するパチンコ玉Qの方向を変換させ、返却口748eと接続する可動式返却通路784eとを設けている。また、返却口748eの方向へパチンコ玉Qが転動する方向を変える側壁部779eが設けられている。
下部連絡通路789eと下部変換通路791eとの間には段差となる段差部799eが設けられている。段差部799eを設けることにより収下部変換通路791eへパチンコ玉Qを逆流させることなく、また、下部連絡通路789eを通過するパチンコ玉Qを滞留させることなく誘導することが可能である。
可動式返却通路784eは、上下に移動ができるように一側面を可動式返却通路用ソレノイドSOeと接続されている。また可動式返却通路用ソレノイドSOeは、下部連絡通路789eのパチンコ玉Qの転動の邪魔とならない位置に固定されている。
また、このように可動式返却通路784eが上下に移動ができるようにしたことにより、パチンコ玉Qを計数する際の下部連絡通路789eと収容部710eに収容したパチンコ玉Qを搬送する可動式返却通路784eとを上下に配置することでコンパクトに計数通路部720eを構成することが可能であるため、計数ユニット805e全体をコンパクトに設けることができる。
そのため、パチンコ機Pで獲得したパチンコ玉Qを一旦返却皿780eに収容することができるため、パチンコ玉Qにより飲食物を店内で購入する際、又はパチンコ機Pの遊技に使用する予備的なパチンコ玉Qの貯留として活用することが可能である。特に下皿857のないパチンコ機Pに対して有効である。
また、返却皿780eは、側面に返却口748eを閉塞する返却皿シャッター782eが設けられている。返却皿シャッター782eは、手動により左右に移動することができるように上方の側面に操作用摘み796eが設けられている。返却皿シャッター782eは左右に移動することで、返却口748eの開口及び閉塞をしている。また、計数通路部720eの内部に、返却皿シャッター782eの開閉を検知する開閉検知センサー797eが設けられている。
図254に示すフローチャートは、返却皿返却処理(S3460)が記載されている。
先ず、パチンコ機Pで獲得したパチンコ玉Qを返却皿780eに収容する場合には、返却皿シャッター782eが返却口748eを開口していない場合には、そのまま待機し(S3461のNO)、開閉検知センサー797eにより返却皿シャッター782eが返却口748eを開口していることを確認できれば(S3461のYES)、玉貸し機PTの液晶画面からの操作により返却皿780eに返却する要求信号が送信されたことを確認し(S3462のYES)、可動式返却通路用ソレノイドSOeがONし(S3463)、可動式返却通路784eが下降する。可動式返却通路784eは、可動式返却通路用ソレノイドSOeは返却要求信号がOFFとなるまで(S3464のNO)、図250に示すように下降した状態を保つ(S3463)。そして、返却要求信号がOFFの場合(S3464のYES)、すなわち返却皿にパチンコ玉Qを収容するが必要がない場合には、可動式返却通路用ソレノイドSOeはOFF(S3465)となり、可動式返却通路784eが上昇した状態を維持し、下部連絡通路789eはパチンコ玉Qを通過することが可能な状態となる。
このように、パチンコ機Pで獲得したパチンコ玉Qを一旦返却皿780eに収容することができるため、パチンコ玉Qにより飲食物を店内で購入する際、又はパチンコ機Pの遊技に使用する予備的なパチンコ玉Qの貯留として活用することが可能である。特に下皿857のないパチンコ機Pに対して有効である。
上述のように返却皿シャッター782eが移動した場合には、図247及び図252に示すように、パチンコ玉Qは、下部変換通路791eから下部連絡通路789eを傾斜に従って転動し、玉貸し機連絡通路部740eを通過して玉貸し機PTに転動し計数される。
このように、返却皿780eに収容されたパチンコ玉Qも玉貸し機PTに回収し、計数することができるため、遊技を中止し精算する場合に便利である。また、遊技客Mが忘れて残していった玉を回収する際にも従業員は、パチンコ機Pを開けずに島設備HS内にパチンコ玉を回収できるため作業が容易になると同時に、遊技客Mが忘れていったパチンコ玉Qの集計等の管理も可能となる。
パチンコ機の下皿857から収容したパチンコ玉Qを玉貸し機PTに計数する場合には
図253に示すように可動式返却通路用ソレノイドSOeはOFFを保っているため、可動式返却通路784eは上方の位置に保った状態となっている。下皿857にあるパチンコ玉Qは、下部連絡通路789eの傾斜に従って転動し、更に玉貸し機連絡通路部740eを通過して玉貸し機PTに転動し計数される。
玉貸し機PTから返却皿780eに玉を返却する場合には、図251及び図253に示すように返却皿シャッター782eが返却口748eを閉塞し、玉貸し機PTからのパチンコ玉Qは、上部連絡通路787e上を転動し、可動式返却通路784e及び側壁部779eにより方向を変換し返却口748eから返却皿780eに収容される。
玉貸し機PT及び玉貸し機連絡通路部740dについて図255を参照して説明する。変形例は1乃至5について適用が可能であり、個別計数ユニット805eを例に取り説明する。図255は、玉貸し機PTの内部のパチンコ玉の動きを現す概要図である。玉貸し機Pは、パチンコ機Pの近傍に設けられている。また、玉貸し機PTは、個別計数ユニット805eを備えており、パチンコ機Pから排出したパチンコ玉Qを計数する事が可能である。詳細には、パチンコ機Pの下皿857の下皿シャッター859を開口し、排出されたパチンコ玉Qは、個別計数ユニット805の収容部710eに収容される。収容されたパチンコ玉Qは、計数通路部720eの下部通路747eを通過し、玉貸し機連絡通路部740dを通り、玉貸し機PTの計数玉通路822の途中に設けられた計数カウンタ806にて計数される。計数されたパチンコ玉Qは、設備連絡ノズル819を通過し蛇腹415により設備HS内に回収される。また、計数された値は、遊技客Mの持ち玉としてICカード等に記録される。
図1及び図2に示す遊技場内のネットワークを無線化したシステムについて、図256及び図257を参照し無線化した遊技場用システムについて説明する。図256は、無線化した遊技場1内における各装置間でのデータの送受信を示すブロック図である。図257(A)は、送受信装置94と台情報表示装置Kの間のデータの送受を示す第1通信(BLT)のブロック図である。図257(B)は、送受信装置94が台情報表示装置Kから受信する第1通信(BLT)のデータの内容を示すブロック図である。
また、玉貸し機PTから出力されるデータは、例えば、売り上げ信号、図104に示される玉貸し機PTに搭載される各台カメラ69から得られるカメラID及び撮像時刻データ等が出力される。遊技機(パチンコ機P)及び玉貸し機PTから出力されるデータは、台情報表示装置Kに一旦集約される。台情報表示装置Kは、例えばBluetooth(登録商標)に代表される無線通信の規格を搭載した第1通信(BLT)によって、詳細には後述する図263に記載されるデータを送受信装置94に搬送する。第1通信(BLT)は、出力100mW、到達距離は約100mのClass1や出力2.5mW、到達距離は約10mのClass2等が採用される。
尚、第1通信及び第2通信の無線による通信は、破線で示し、実線は有線であることを示している。
尚、第1通信(BLT)はBluetooth(登録商標)規格の無線通信だけでなく、WIFI規格の無線通信であっても良く。また、第1通信及び第2通信は、IEEE1451、IEEE802.15、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、3GPP及び3GPP2の標準化規格のうち何れかを利用した無線通信であっても良い。
尚、各台カメラ69で撮像した録画のデータである撮像データは無線信号で配信することも可能であるが、本実施例では容量が多い場合を想定し有線にて管理エリア2にある録画装置68に送っている。
本実施例では、通信に利用する周波数は、複数の異なる周波数を備えており、その複数の周波数から一定時間毎に周波数を一つ選択し、一定時間毎に異なる周波数を利用する技術を採用しているため、他の周波数との電波干渉を防いでいるので、WIFI規格等の無線LAN等との干渉を防ぐことが可能である。例示すると、2.402GHzから2.480GHzまでの周波数帯域を、更に1MHz幅の79チャンネルに分けて使用し、時間の関数として1つの周波数から別の周波数へのホッピングが行われ狭帯域搬送信号によってデータ信号が変調される周波数ホッピング方式を採用することが可能である。
マスター(MA)は、スレーブ(SL)との通信を接続したまま維持することが可能で有る。マスター(MA)は、スレーブ(SL)に対して一斉通信が可能であり、緊急的な指令やデータの送信のタイミングを制御している。
図258に示す台情報表示装置Kは、図示しない筐体の内部に台情報表示装置制御部910を設け、台情報表示装置制御部910はCPU911、ROM912、RAM913、電源部914を備えている。台情報表示装置Kは、遊技機から得られた上述した各種データを、入出力部であるI/O907と接続された記憶部904に保存し、I/O907と接続されたタッチパネル式の液晶表示器891に、その得られたデータから積算した情報を表示制御部903の制御により表示している。
また、台情報表示装置Kは、第1通信(BLT)を制御する第1通信モジュール906を備えている。
中継装置96は、マスター(MA)及びスレーブ(SL)を切り替えることで、送受信装置94へ台情報表示装置K(SL)から収集したデータの送信と、台情報表示装置K(SL)からのデータを受け取る役割の機能を果たすことが出来る。例えば、中継装置96(a)はSL7乃至SL12までの台情報表示装置Kのデータ及び中継装置96(b)が収集したデータを送受信装置94に送信している。遊技場用システムは、このように無線による中継装置94を介在してデータの送受信をすることで、島設備HS内にある台情報表示装置K(SL)が収集した全台のデータを第1通信(BLT)により送受信装置94に送信し、第2通信(WIFI)により送受信装置94から全台のデータを一括してホールコンピュータシステム90に送信することが可能となる。
台情報表示装置K(SL)から送受信装置94(MA)に伝送されるデータは、D0001が遊技機並びに台情報表示装置K及び玉貸し機PT等の付帯設備が認識できる台番号等の識別番号である。D0002は、台情報表示装置K(SL)から送受信装置94(MA)にデータを送信した時刻を示している。
アウト玉数を基準にすることによって実際にホールコンピュータシステム90における遊技機の稼働状況等の営業用データが示す演算は、アウト玉数を基準にデータ処理をする機器が多く、データの換算が容易となり他の機器の導入がスムーズになる。また、遊技機の稼働状況はアウト玉があるか否かにより判断されることが多いため、このアウト玉数をデータを送信する設定基準にすることにより、遊技機の稼働状況が極めて確認し易くなる。
D0017は、計数データを示し玉貸し機PTに搭載される個別計数器805により計数された玉数を示し、「859」は、実際に計数された玉数で859個を示している。これらデータ(D0001乃至D0017)は、データの送信が成功すればクリアされ、次に台情報表示装置K(SL)は、所定のアウト玉数となった時点の各データを抽出し送信するデータに設定する。
図264乃至図271を参照して無線通信の制御について説明する。図264は、遊技場用システムの各装置間の初期登録の際のシーケンス図である。図265は、遊技場用システムの各装置間の待機状態を示すシーケンス図である。図266は、遊技場用システムの遊技データ通信メイン処理を示すフローチャートである。図266は、遊技場用システムの緊急通信データ処理を示すフローチャートである。図268は、遊技場用システムの第1通信データ送信処理を示すフローチャートである。図269は、遊技場用システムの第2通信データ送信処理を示すフローチャートである。図270は、遊技場用システムの各装置間のデータ通信処理を示すシーケンス図である。図271は、遊技場用システムの各装置間の緊急時のデータ通信処理を示すシーケンス図である。
送受信装置94及び台情報表示装置Kの間の通信の初期設定について図264及び図265を参照して説明する。
送受信装置94(MA)及び台情報表示装置K(SL)は、図264に示すように初期登録モード(S3471)に移行し、送受信装置94(MA)及び台情報表示装置K(SL)のペアリングの準備を行う。送受信装置94(MA)は、第1通信が可能な台情報表示装置K(SL)を検索し(S3472)、台情報表示装置K(SL)は第1通信が可能な台情報表示装置K(SL)に応答し、台番号、通信用の固有のアドレスとなるBLアドレス及び認証コードを情報として送信する(S3473)。送受信装置94(MA)は、第1通信が可能な台情報表示装置K(SL)の一覧から選択し(S3475)、送受信装置94(MA)に台情報表示装置K(SL)の認証コード入力し(S3476)、リンク接続を完成させる(S3477)。リンク接続後、直ぐに通信のセキュリティーを強化するために、送受信装置94(MA)及び台情報表示装置K(SL)は、第2通信(WIFI)とは異なる乱数キーを互いに交換し(S3478)、電源を切っても記憶されるように乱数キーを各々の記憶領域に保存する(S3479)。尚、乱数キーは、コードであっても計算式であっても良い。このようにして盗聴等からのセキュリティを強化することが可能である。
また、台情報表示装置K(SL)の増設する場合は、送受信装置94(MA)とリンク接続を完成させる簡単な作業で増設が行えるため、配線を敷設する必要はない。
また、第1通信(BLT)と第2通信(WIFI)ではセキュリティの機能が異なるために、二重にセキュリティが施されることにより、更に盗聴が困難なシステムとなる。
以上により送受信装置94(MA)及び台情報表示装置K(SL)は、初期設定によるペアリングが完成したため、以降は互いに電源を立ち上げ、第1通信が可能な状態であれば自動的に接続される。
送受信装置94(MA)及び台情報表示装置K(SL)は、電源が投入されると(S3482)、台情報表示装置K(SL)は、以前ペアリングが成功した送受信装置94(MA)に対し、ペアリングを要求する(S3483)。ペアリングを要求する際に、送受信装置94(MA)は、情報として台情報、BTアドレス及び動的乱数を送信し、台情報表示装置K(SL)は、これら動的乱数等の情報を照合し接続が可能であれば応答する(S3483)。応答の際には、情報として台情報、BTアドレス及び動的乱数を送信し接続を確立する(S3485)。
接続を確立した後直ぐに、送受信装置94(MA)及び台情報表示装置K(SL)は動的乱数を生成及び保存し(S3486)、動的乱数を交換し合い(S3487)、次回の接続に備える。その後、送受信装置94(MA)及び台情報表示装置K(SL)は、データの送受信が開始されるまで消費電力の少ない待機モードに移行する(S3488)。
送受信装置94及び台情報表示装置Kの間の通信の制御について図266乃至図271を参照し説明する。
先ず、図266に示す遊技データ通信メイン処理(S3490)は、最初に緊急通信データ処理(S3550)を行った後、第1通信データ処理(S3560)及び第2通信データ処理(S3580)に移行し、遊技機等のデータをホールコンピュータシステム90に搬送するまでの処理を行う。
緊急フラグ「1」の場合には、緊急フラグが解除されるまでホールコンピュータシステム90からの信号に応答するために待機し、直ぐデータが受信可能な状態に移行する(S3556のNO、S3553、S3554、S3555)。
先ず、第1通信データ送信処理(S3560)は、台情報表示装置K(SL)が遊技機に関する遊技情報(アウト信号、セーフ信号、大当たり信号及びスタート信号、売り上げ信号、カメラID及び撮像時刻データ等)を収集する(S3561)。台情報表示装置K(SL)は、上述したようにアウト玉数を基準に送信するデータを設定する。台情報表示装置K(SL)は、アウト玉数が所定数(例えば、100個)に達した場合に(S3562のYES)、アウト玉数を含め送信するデータ(例えば、セーフ信号、大当たり信号及びスタート信号、売り上げ信号、カメラID及び撮像時刻データ等(図263))を設定する(S3563)。設定されたデータは、台情報表示装置K(SL)から送受信装置94(MA)又は中継装置96(a、b、c、d)に送信される(S3565)。送信されるデータは、第1通信(BLT)のデータ送信が成功するまで送信が行われ(S3566のNO)、台情報表示装置K(SL)はデータの送信が成功すれば(S3566のYES)、設定したデータをクリアし(S3567)、次の送信に備える。
は、送信されてきたデータを記憶(S3581)し、緊急フラグがあるかどうかを確認する(S3584)。緊急フラグがある場合には(S3584のYES)、送受信装置94(MA)は、緊急フラグを抽出し(S3585)、「2」のフラグすなわち、呼出フラグがある場合にはトップランプ965を点灯する制御を行う。「1」のフラグの場合には、送受信装置94(MA)は、緊急フラグに応じた種類の第2通信データを設定し、データをホールコンピュータシステム90に送信する(S3590)。データ送信は、成功するまで送信が行われ(S3591のNO)、送受信装置94(MA)はデータの送信が成功すれば(S3591のYES)、設定したデータをクリアし(S3592)、次の送信に備える。
また、緊急フラグがない場合には(S3584のNO)、送受信装置94(MA)は、台情報表示装置K(SL)から送られてきたデータを集約し、第2通信(WIFI)いわゆるWIFI通信で送信可能な形式に変換した送信データを生成し(S3586)、上述のようにデータ送信が成功するまで送信し(S3590、S3591)、データの送信が成功すれば、設定したデータをクリアし(S3592)、次の送信に備える。
図272は、遊技場用システムの無線通信による送受するデータの一例を示す説明図である。上述した遊技場内に設置される遊技機を含めた機器のデータ搬送の無線化システム無線システムと構成は同じで有り、同じ箇所には同じ符号を付し、説明を省略する。特に送受信装置94(MA)は変わらないが、中継装置96が無くなり台情報表示装置K(SL)が中継する機能を備えたシステムである。台情報表示装置K(SL1乃至SL14)が記載されており、台情報表示装置Ka1及びKa2は、マスター(MA)とスレーブ(SL)を切り替えて第2通信(BLT)を行うことにより、台情報表示装置Kのデータをホールコンピュータシステム90に送信することが可能である。
また、台情報表示装置Ka1(MA/SL11)がマスター(MA)として収集したデータを集約した後は、台情報表示装置Ka1(MA/SL11)は送受信装置94(MA)に収集したデータを送信する。このように、ピコネットを形成し、ピコネット間でデータの送受信することにより、一端の島端にある台情報表示装置K(SL)から他端の島端の送受信装置94(MA)にまでデータを無線通信により搬送することが可能であるため、島設備内に配線を敷設する手間がなくなると同時に、パチンコ玉の搬送によるノイズやパチンコ機Pからの電波ノイズによる誤差への影響や漏電等の恐れが少なくなる。
図273乃至図278を参照し呼出ボタン及びトップランプを点灯させる信号を無線化したシステムの変形例を説明する。
<呼出ボタンの無線システムにおける構成>
図273乃至図277を参照し呼出ボタン及びトップランプを点灯させる無線化したシステムの構成について説明する。図273(A)は、遊技場用システムの呼出ボタンユニット962からの呼出データを送受する各装置の構成を示す概要図である。図273(B)は、呼出ボタンユニット962の正面図である。
図274は、遊技場用システムの各装置間での呼出データの送受を示すブロック図である。図275は、遊技場用システムの各装置間の構成を示す概要図である。図276は、遊技場用システムの呼出データを送受する各装置の構成を示す概要図である。図276は、遊技場用システムの呼出データを送受する各装置の構成を示す概要図である。図277(A)は、遊技場用システムの呼出ボタンユニット962と携帯端末SMとを接続した状態を示す概要図である。図277(B)は、遊技場用システムの携帯端末SMの状態を示す概要図である。
また、呼出ボタンユニット962は、通常スレーブ(SL)であり、呼出フラグが発生すれば、フラグを送信するが、一部の呼出ボタンユニット963は、中継基地として利用され、フラグの送受信を行い、両端にある送受信装置965(MA)にフラグを伝送し、送受信装置965(MA)がトップランプ965A、Bを点灯させる。
また、呼出ボタンユニット963(MA/SL7)は、マスター(MA)とスレーブ(SL)を切り替える機能を備えており、ネットワーク(SLB)の呼出フラグの送受信を行っている。
また、ネットワークSLCの呼出ボタンユニット962(SL14乃至SL20)の呼出フラグは、送受信装置961(MA2)に送信され、呼出ボタンユニット963(SL14)及び呼出ボタンユニット963(MA/SL7)を中継し、送受信装置961(MA1)に送信される。
また、ネットワークSLBの呼出ボタンユニット962(SL7乃至SL14)の呼出フラグは、呼出ボタンユニット963(MA/SL7)に送信され、呼出ボタンユニット963(MA/SL7)及び呼出ボタンユニット963(SL14)を中継し、送受信装置961(MA1)及び送受信装置961(MA2)に送信される。
図275及び図278を参照し、呼出ボタンユニット962の無線システムにおける制御について説明する。図278は、遊技場用システムの各装置間の呼出データ通信処理を示すシーケンス図である。
呼出ボタンユニット962、963は、遊技客Mにより呼出スイッチ967等が押下されると、呼出フラグを設定する(S3601)。そして、呼出ボタンユニット962、963は、呼出液晶表示器966に呼出し中であることを「呼出中」等の表示を行う(S3602)。
また、呼出ボタンユニット963(MA/SL7)は、ネットワーク(SLB)の呼出ボタンユニット962(SL8乃至SL13)からの呼出フラグを受信する(S3604)。
また、呼出ボタンユニット963(MA/SL7)は、ネットワーク(SLC)の呼出ボタンユニット962(SL14乃至SL20)からの呼出フラグを呼出ボタンユニット963(SL14)から受信すると共に、ネットワーク(SLA)の呼出ボタンユニット962(SL1乃至SL6)からの呼出フラグを呼出ボタンユニット963(SL14)に送信する(S3606)。
そして、送受信装置961(MA1、2)は、呼出ボタンユニット962(SL1乃至SL20)からの呼出フラグを受信すれば、トップランプ965A,965Bを点灯させる(S3608)。
次に、呼出ボタンユニット962(SL1乃至SL6、SL15乃至SL20)は、フラグ解除を送信し、送受信装置961(MA1、2)はフラグ解除を受信する(S3611)。また、送受信装置961(MA1)は、ネットワーク(SLA)の呼出ボタンユニット962(SL1乃至SL6)からのフラグ解除を呼出ボタンユニット963(MA/SL7)に送信すると共に、ネットワーク(SLB)及びネットワーク(SLC)の呼出ボタンユニット962、963(SL7乃至SL20)からのフラグ解除を受信する(S3615)。
また、呼出ボタンユニット963(MA/SL7)は、ネットワーク(SLC)の呼出ボタンユニット962(SL14乃至SL20)からのフラグ解除を呼出ボタンユニット963(SL14)から受信すると共に、ネットワーク(SLA)の呼出ボタンユニット962(SL1乃至SL6)からのフラグ解除を呼出ボタンユニット963(SL14)に送信する(S3614)。
そして、送受信装置961(MA1、2)は、呼出ボタンユニット962(SL1乃至SL20)からのフラグ解除を受信すれば、トップランプ965A,965Bを消灯する(S3616)。
尚、トップランプ965の点灯は、同一島設備HS内だけでなく対面する通路を挟んだ島設備のトップランプ965を点灯させるようにしても良い。
図68、図70、図279及び図280を参照して投入金額書換え制御に使用される各機器の構成について説明する。
投入金額の書換は、例えば、うっかり会員カード550を玉貸し機PTに挿入し忘れ、金銭を先に投入してしまった場合や、ゲストとなる遊技客Mが、ゲストカード551に有価価値となる残金があるにもかかわらず、その有価価値が記憶されたゲストカード551を挿入し忘れ、金銭を先に投入してしまう場合に、所望するICカード(550、551)に、ゲストカード551の有価価値を移動させるための書換えを行う制御処理である。
またカード処理部807は、カード貯留部816からゲストカード511がカードリーダライタ804による読み書きが可能な位置であって、他の会員カード550又はゲストカード551がカード挿排出口811(図68)に挿入できない位置にゲストカード551を移動させる。
また、同時にカード処理部807はホールコンピュータシステム90にゲストカードのID及び書換要求されている書換金額を送信する(S3627)。カード処理部807は、個別顔認証サーバ820による顔認証の判定の結果がOKすなち金銭を投入した時点の人物と一致すれば(S3268のYES)、ホールコンピュータシステム90からの承認(S3629)を経て、書換処理に移行する(S3640)。もし、顔認証の判定結果が一致しなかった場合や承認が下りなかった場合には、カード処理部807は玉貸し機PTの液晶操作ユニット801(図69)に「エラー」表示や「不可」等の表示を行う(S3631)。
承認の手段は、ホールコンピュータシステム90が自動で行っても良く、異常があるカードか否かを判定した後に承認信号を送信しても良い。また、承認の手段は、従業員による操作であっても良い。このように承認の手段を設けることにより、更にセキュリティを強化することができる。
各台カメラ69は、電源投入時から常に撮像を行っており、遊技客Mを監視しているので、撮像した動画は常に個別顔認証サーバ820に録画されている(S3651)。個別顔認証サーバ80は、カード処理部807からの紙幣投入信号を受信すると(S3652のYES)、撮像した時刻データを抽出し、記憶する(S3653)。
尚、獲得した持ち玉を計数した場合にも撮像した時刻データを抽出し、記憶しても良い。記憶するのは主に各台カメラ69が録画した時刻データであるため、データの容量が少なく、データの保存処理の速度も速いので、遊技客Mを待たせることはない。また保有するデータは主に時刻データであることから、顔に関するデータではないので遊技場にとっても個人情報に関する取り扱いにも適している。
カード処理部807は、書換えの承認がホールコンピュータシステム90から送信するまで待機し(S3641のNO)、承認の信号が送信されてくれば(S3641のYES)、ゲストカード551のIDとカードに記憶されている残金をカードリーダライタ804から読み込み(S3642)、一旦RAM853及びHDD855に記憶する(S3643)。
カード処理部807は、ゲストカード551をカード貯留816に退避させる処理が行われ、カード挿排出口811に他の会員カード550又は他のゲストカード551を挿入することが可能となる(S3646)、例えば、会員カード550に金額書換え処理を行う場合を例に説明する。カードの受け入れが可能になったカード処理部807は、受け入れたゲストカード551に残金として10000円が記憶されていた場合には、一旦RAM853及びHDD855に記憶された金額である金額10000円を会員カード550に加算する(S3647)。
尚、金額だけでなくゲストカード551に記憶されていた計数ユニット805で計数した持ち玉も加算される。
以上のように、ゲストカード551は、自動でデータを消去しカード貯留部816に収められ、次のゲーストカード551の記憶に使用が可能であるため、従業員MSは、ゲストカード551を補充する必要がなく、また会員カード550や他のゲストカード551に金銭の書換を自動で行うため作業性が向上する。
以上のように、遊技客Mは、その場に居ながらにして金銭の書換を行うことが出来ると共に、遊技場はセキュリティも向上させながら遊技客とトラブルにならないシステムを構築することが可能である。
基本的な処理は上述したS3620乃至S3661を使用している。ゲストカード残金顔認証処理(S3670)は、排出したゲストカード551のICチップ507に、他の玉貸し機PTでの顔認証が可能なように排出時にデータを書き込むための処理である。
先ず、ゲストカード551を排出する場合において(S3671のYES)、ゲストカード551の盗難を防止するために、先ず各台カメラ判定処理に移行し(S3650)、ゲーストカードの排出に備える。次に、残金が有る場合には(S3672のYES)、カード処理部807は、個別顔認証サーバ820から直近における紙幣投入時の録画日時に関するデータを抽出する(S3674)。カード処理部807は、撮像された各台カメラ69のID又は録画データを管理するID、録画した日時、残金及び有れば獲得した持ち玉数に関するデータをゲストカード551に記録する。
ゲストカード551に記憶されるのは、録画データは含まず録画日時だけであるためにカードの排出時の処理が早くなる。その後、個別顔認証サーバ80に顔認証照合要求を送信し(S3680)、顔が一致するという判定結果(S3681のYES)となれば、金銭を投入した人物と残金があるゲストカード551の保有者が同一であるためゲストカード551は排出される(S3682)。この処理によりゲストカード551の盗難を防ぐことが可能である。また、遊技客Mが金銭を全て使用することも考慮すると、ゲストカード551の排出時にゲストカード551にデータを記憶する処理(S3671からS3682)をすることで無駄な処理を行う必要がない。
以下に本実施形態の技術的特徴点の一例を括弧内に示すが、特に限定するものでもなく例示しているものであり、これら特徴から考えられる効果についても記載する。
遊技媒体(例えば、主にパチンコ玉又はメダル)を使用し遊技する遊技機(例えば、主にパチンコ機P又はスロット機S)を設置した遊技場に使用される遊技場用システムであって、
金銭によって前記遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段(例えば、主に玉貸し機PT又はメダル貸し機CT)と、前記遊技媒体貸出手段に投入した前記金銭を記憶する記憶媒体(例えば、主にゲストカード551)と、前記遊技媒体貸出手段に設けられ前記記憶媒体に記憶される金銭を一旦記憶する一時記憶手段(例えば、主にHDD855、S3643の処理)と、前記遊技媒体貸出手段に設けられ、前記記憶媒体に記憶される金銭に関するデータを消去し(例えば、主にS3644の処理)、前記記憶媒体を貯留する貯留手段(例えば、主にカード貯留部816)に移動させる記憶媒体貯留手段(例えば、主に駆動モータ814、S3645のの処理)と、前記遊技媒体貸出手段に他の記憶媒体(例えば、主にゲストカード551又は会員カード550)の挿入の禁止を解除する禁止解除手段と(例えば、主にS3645のの処理)、前記遊技媒体貸出手段に挿入された前記他の記憶媒体に、前記一時記憶手段に記憶された 前記金銭に関するデータを加算する金銭加算手段と(例えば、主にS3647のの処理)、を備えたことを特徴とする。
前記遊技媒体貸出手段に前記金銭を投入する遊技客を特定する遊技客特定手段(例えば、主に、個別顔認証サーバ820、S3650の処理)と、前記遊技客特定手段が、前記金銭を投入した前記遊技客と、前記遊技媒体貸出手段に前記他の記憶手段の投入を要求する遊技客とが一致すると判断した場合に、前記禁止解除手段を作動させる前記遊技媒体貸出手段と、を備えたことを特徴とする。
以上の特徴によって、金銭を投入した人物以外の人物による記憶媒体の挿入ができないため、確実に金銭の盗難を防止することができる。
前記遊技客特定手段は、前記遊技客の特徴を捉える撮像手段(例えば、主に各台カメラ69)と、前記撮像手段が録画した録画データを記憶する録画記憶手段(例えば、主に個別顔認証サーバ820又は顔認証サーバ80)と、前記遊技客が前記遊技媒体貸出手段に前記金銭を投入した時刻を記憶する時刻記憶手段(例えば、主にS3653の処理)と、前記時刻記憶手段から直近の記憶した時刻を読み込み、前記録画記憶手段から読み込んだ前記時刻に撮像された録画データから録画された前記遊技客の特徴を抽出し、抽出した前記遊技客の特徴と前記他の記憶手段の投入を要求する前記遊技客との特徴が一致するか否かを判定する録画データ判定手段(例えば、主にS3655からS3661の処理)と、を備えたことを特徴とする。
前記記憶媒体に前記時刻及び前記録画記憶手段に関する情報を記憶する判定情報記憶手段(例えば、主にICチップ507、S3675の処理)を備えたこと特徴とする。
以上の特徴によって、記憶するのは主に録画した時刻のデータであるため、データの容量が少なく、データの保存処理の速度も速いので、遊技客を待たせることはない。また保有するデータは主に遊技客の特徴に関するデータではなく時刻データであることから、遊技場にとっても個人情報に関する取り扱いにも適している。また、他の遊技媒体貸出手段でも金銭の書換が利用可能であるため、遊技場にとっても遊技客にとっても利便性が高い。
前記記憶媒体に前記金銭が残っている場合であって、前記遊技媒体貸出手段から前記記憶媒体を排出する時に、前記時刻及び前記録画記憶手段に関する情報を前記記憶媒体に記憶する(例えば、主にS3671からS3675の処理)前記判定情報記憶手段を備えたこと特徴とする。
以上の特徴によって、金銭が残っている場合だけであるため、無駄な処理をする必要が無く、記憶するのは主に録画した時刻のデータであるため、データの容量が少なく、データの保存処理の速度も速いので、遊技客を待たせることはない。
前記遊技客特定手段が、前記金銭を投入した前記遊技客と、前記遊技媒体貸出手段から前記記憶手段の排出を要求する遊技客とが一致すると判断した場合に、前記遊技媒体貸出手段から前記記憶媒体の排出を行う記憶媒体排出手段(例えば、主にS3671からS3682の処理)を備えたこと特徴とする。
以上の特徴によって、金銭を投入した人物以外の人物による記憶媒体の排出の操作ができないため、確実に記憶媒体の盗難を防止することができる。
10…通信サーバ、60…監視カメラシステム、61…監視カメラ(撮像手段)、
69…各台カメラ(撮像手段)、70…端玉処理装置(端玉処理手段)、
71…端玉サーバ、80…顔認証サーバ、
90…ホールコンピュータシステム(遊技情報分析手段)、
440…シャッター部(搬送手段)、600…キャプチャー画像、
550…会員カード(記憶媒体)、551…ゲストカード(記憶媒体)、
555、556、557、559、605、606…顔画像データ(特徴データ)、
800…個別顔認証装置(遊技客特定手段)、
805、805a、805b、805c…計数ユニット(計数手段)、
820…個別顔認証サーバ、860…夜間監視システム、
965…トップランプ(呼出表示手段)、
K…遊技機関連付設手段としての台情報表示装置(情報表示手段)、
P…パチンコ機、S…スロット機、
PT…遊技機関連付設手段としての玉貸し機(遊技媒体貸出手段)、
CT…遊技機関連付設手段としてのメダル貸し機(遊技媒体貸出手段)、
JC…遊技機関連付設手段としての計数器(計数手段)、BA…バッテリ(蓄電手段)、
SM…個人用携帯端末、TA…遊技媒体貯留タンクTA(貯留手段)、
S・Sa…玉検知センサー(貯留量検知手段)、BR…搬送樋(搬送手段)。
Claims (6)
- 遊技媒体を使用し遊技する遊技機を設置した遊技場に使用される遊技場用システムであって、
金銭によって前記遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段と、
前記遊技媒体貸出手段に投入した前記金銭を記憶する記憶媒体と、
前記遊技媒体貸出手段に設けられ前記記憶媒体に記憶される金銭を一旦記憶する一時記憶手段と、
前記遊技媒体貸出手段に設けられ、前記記憶媒体に記憶される金銭に関するデータを消去し、前記記憶媒体を貯留する貯留手段に移動させる記憶媒体貯留手段と、
前記遊技媒体貸出手段に他の記憶媒体の挿入の禁止を解除する禁止解除手段と、
前記遊技媒体貸出手段に挿入された前記他の記憶媒体に、前記一時記憶手段に記憶された 前記金銭に関するデータを加算する金銭加算手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 前記遊技媒体貸出手段に前記金銭を投入する遊技客を特定する遊技客特定手段と、
前記遊技客特定手段が、前記金銭を投入した前記遊技客と、前記遊技媒体貸出手段に前記他の記憶手段の投入を要求する遊技客とが一致すると判断した場合に、前記禁止解除手段を作動させる前記遊技媒体貸出手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。 - 前記遊技客特定手段は、
前記遊技客の特徴を捉える撮像手段と、
前記撮像手段が録画した録画データを記憶する録画記憶手段と、
前記遊技客が前記遊技媒体貸出手段に前記金銭を投入した時刻を記憶する時刻記憶手段と、
前記時刻記憶手段から直近の記憶した時刻を読み込み、前記録画記憶手段から読み込んだ前記時刻に撮像された録画データから録画された前記遊技客の特徴を抽出し、抽出した前記遊技客の特徴と前記他の記憶手段の投入を要求する前記遊技客との特徴が一致するか否かを判定する録画データ判定手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技場用システム。 - 前記記憶媒体に前記時刻及び前記録画記憶手段に関する情報を記憶する判定情報記憶手段を備えたこと特徴とする請求項3に記載の遊技場用システム。
- 前記記憶媒体に前記金銭が残っている場合であって、前記遊技媒体貸出手段から前記記憶媒体を排出する時に、前記時刻及び前記録画記憶手段に関する情報を前記記憶媒体に記憶する前記判定情報記憶手段を備えたこと特徴とする請求項4に記載の遊技場用システム。
- 前記遊技客特定手段が、前記金銭を投入した前記遊技客と、前記遊技媒体貸出手段から前記記憶手段の排出を要求する遊技客とが一致すると判断した場合に、前記遊技媒体貸出手段から前記記憶媒体の排出を行う記憶媒体排出手段を備えたこと特徴とする請求項5に記載の遊技場用システム。
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