以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本技術の一側面の情報処理装置は、遊技店に設置された遊技台毎に前記遊技台で遊技する遊技者を撮像する遊技台撮像部(例えば、図9の各台カメラ38)と、前記遊技台が複数に設けられたコーナ、または、島設備単位で入場、または退場する遊技者を撮像するコーナ撮像部(例えば、図9の店内カメラ42)と、前記遊技台撮像部、および前記コーナ撮像部により撮像された遊技者を登録者と照合する照合部(例えば、図9の照合部293)と、前記照合部により照合された遊技者毎に前記コーナ毎の入場時刻を管理する入場管理部(例えば、図9のコーナ入場管理部294a)と、前記入場管理部により管理された、前記照合部により照合された遊技者が入場したコーナのうち、前記遊技者が所定の行動をした場合、前記コーナに設置された遊技台の機種を、前記遊技者が遊技することを最も希望する第1候補機種として判定する第1候補判定部(例えば、図9の第1候補判定部294e)と、前記遊技台撮像部により撮像された遊技者の有無により、前記照合部により照合された遊技者毎に前記遊技台毎の遊技開始時刻を管理する遊技開始管理部(例えば、図9の遊技開始管理部294c)と、前記遊技台撮像部により撮像された遊技者の有無により、前記照合部により照合された遊技者毎に前記遊技台毎の遊技終了時刻を管理する遊技終了管理部(例えば、図9の遊技終了管理部294d)と、前記遊技店に設置された遊技台の所定の機種について、前記第1候補判定部により第1候補機種として判定された遊技者のみの、前記遊技開始時刻、および前記遊技終了時刻の情報に基づいて、前記所定の機種となる遊技台の第1候補遊技機種により稼働率を計算する第1候補遊技機種稼働率計算部(例えば、図9の稼働率算出部299)とを含む。
前記照合部により照合された遊技者毎に前記コーナ毎の退場時刻を管理する退場管理部(例えば、図9のコーナ退場管理部294b)と、前記入場時刻および前記退場時刻に基づいて、前記照合部により照合された遊技者毎に前記コーナの滞在時間を算出する滞在時間算出部(例えば、図9の滞在時間算出部294f)と、前記コーナに設置された遊技台の機種における、前記遊技者が前記コーナに滞在中の前記コーナにおける全遊技台の稼働割合を示す稼働率を算出する稼働率算出部(例えば、図9の稼働率算出部294g)とさらに含ませるようにすることができ、前記第1候補判定部には、前記入場管理部により管理された、前記照合部により照合された遊技者が入場したコーナが、前記遊技店に入店後最初に入場したコーナである場合、前記コーナに設置された遊技台の機種を遊技したとき、前記コーナの遊技台の機種を前記遊技者の第1候補機種として判定させるようにすることができ、前記入場管理部により管理された、前記照合部により照合された遊技者が入場したコーナが、前記遊技店に入店後最初に入場したコーナではない場合、前記滞在時間が所定時間よりも長く、かつ、前記遊技者が前記コーナに滞在中の稼働率が所定値よりも高いとき、前記コーナに設置された遊技台の機種を、前記遊技者の第1候補機種として判定させるようにすることができる。
本発明の一側面の情報処理方法およびプログラムは、遊技店に設置された遊技台毎に前記遊技台で遊技する遊技者を撮像する遊技台撮像部における、遊技店に設置された遊技台毎に前記遊技台で遊技する遊技者を撮像する遊技台撮像ステップ(例えば、図10のステップS11)と、前記遊技台が複数に設けられたコーナ、または、島設備単位で入場、または退場する遊技者を撮像するコーナ撮像部における、前記遊技台が複数に設けられたコーナ、または、島設備単位で入場、または退場する遊技者を撮像するコーナ撮像ステップ(例えば、図11のステップS31)と、前記遊技台撮像部、および前記コーナ撮像部により撮像された遊技者を登録者と照合する照合部における、前記遊技台撮像ステップの処理、および前記コーナ撮像ステップの処理により撮像された遊技者を登録者と照合する照合ステップ(例えば、図14のステップS94乃至S101)と、前記照合部により照合された遊技者毎に前記コーナ毎の入場時刻を管理する入場管理部における、前記照合ステップの処理により照合された遊技者毎に前記コーナ毎の入場時刻を管理する入場管理ステップ(例えば、図15のステップS105,S106)と、前記入場管理部により管理された、前記照合部により照合された遊技者が入場したコーナのうち、前記遊技者が所定の行動をした場合、前記コーナに設置された遊技台の機種を、前記遊技者が遊技することを最も希望する第1候補機種として判定する第1候補判定部における、前記入場管理ステップの処理により管理された、前記照合ステップの処理により照合された遊技者が入場したコーナのうち、前記遊技者が所定の行動をした場合、前記コーナに設置された遊技台の機種を、前記遊技者が遊技することを最も希望する第1候補機種として判定する第1候補判定ステップ(例えば、図15のステップS109乃至S113)と、前記遊技台撮像部により撮像された遊技者の有無により、前記照合部により照合された遊技者毎に前記遊技台毎の遊技開始時刻を管理する遊技開始管理部における、前記遊技台撮像ステップの処理により撮像された遊技者の有無により、前記照合ステップの処理により照合された遊技者毎に前記遊技台毎の遊技開始時刻を管理する遊技開始管理ステップ(例えば、図15のステップS104)と、前記遊技台撮像部により撮像された遊技者の有無により、前記照合部により照合された遊技者毎に前記遊技台毎の遊技終了時刻を管理する遊技終了管理部における、前記遊技台撮像ステップの処理により撮像された遊技者の有無により、前記照合ステップの処理により照合された遊技者毎に前記遊技台毎の遊技終了時刻を管理する遊技終了管理ステップ(例えば、図14のステップS117)と、前記遊技店に設置された遊技台の所定の機種について、前記第1候補判定部により第1候補機種として判定された遊技者のみの、前記遊技開始時刻、および前記遊技終了時刻の情報に基づいて、前記所定の機種となる遊技台の第1候補遊技機種により稼働率を計算する第1候補遊技機種稼働率計算部における、前記遊技店に設置された遊技台の所定の機種について、前記第1候補判定ステップの処理により第1候補機種として判定された遊技者のみの、前記遊技開始時刻、および前記遊技終了時刻の情報に基づいて、前記所定の機種となる遊技台の第1候補遊技機種により稼働率を計算する第1候補遊技機種稼働率計算ステップ(例えば、図17のステップS166,S167)とを含む。
[監視システムの実施の形態の構成例]
図1は、本発明に係る情報処理装置を利用した監視システムの実施の形態の構成例を示す図である。
[監視システムの構成例]
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、第3者遊技店管理バス4により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網5を介して、相互に第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
第3者遊技店管理バス4は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
第3者遊技店管理センタ2は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)3で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
生体情報認識装置21は、各台カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ41−1乃至41−p、および店内カメラ42−1乃至42−qにより撮像された画像より各台画像処理ユニット39−1乃至39−m、および画像処理ユニット40−1乃至40−(p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、有機EL(Electro Luminescence)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して、遊技台36のイン球カウンタ251およびアウト球カウンタ252の動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出球もしくはメダルの払い出しの情報、入賞口に入賞せずに排出される遊技球の数量であるアウト球数量、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果を有機ELやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、計数機35、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、および貸出機34からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス4および公衆通信回線網5を介して第3者遊技店管理センタ2に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス4および公衆通信回線網5を介して第3者遊技店管理センタ2により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理情報データベース29に登録する。
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技台36毎に遊技者の顔画像を取得する各台カメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
入口カメラ41−1乃至41−pおよび店内カメラ42−1乃至42−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット40−1乃至40−(p+q)に供給する。
各台カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台36−1乃至36−4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ61−1乃至61−4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台IDとして使用することが可能となる。
また、各台カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図4で示されるように、遊技台周辺端末37−1乃至37−4に凸部71−1乃至71−4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
さらに、各台カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図6で示されるように、遊技台36の中央部(遊技台36の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部81に各台カメラ38が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
[入口カメラおよび店内カメラの設置位置]
入口カメラ41−1乃至41−pおよび店内カメラ42−1乃至42−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット40−1乃至40−(p+q)に供給する。
入口カメラ41−1乃至41−pおよび店内カメラ42−1乃至42−qは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ41−1乃至41−pおよび店内カメラ42−1乃至42−qの設置例を示している。
すなわち、図8においては、出入口112−1乃至112−3が設けられており、入口カメラ41−1乃至41−3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像する。また、店内カメラ42−1乃至42−16は、島設備111−1乃至111−5でそれぞれ設定されるコーナへの遊技者の出入を確認できる位置に設けられている。より具体的には、店内カメラ42−1乃至42−4は、島設備111−1,111−2内のコーナを出入する遊技者を撮像する。すなわち、ここでは、店内カメラ42−2,42−3が、島設備111−1,111−2内のコーナに入場する遊技者を撮像し、店内カメラ42−1,42−4が、島設備111−1,111−2内のコーナから退場する遊技者を撮像する。同様に、店内カメラ42−5乃至42−8は、島設備111−2,111−3内のコーナを出入する遊技者を撮像する。また、店内カメラ42−9乃至42−12は、島設備111−3,111−4内のコーナを出入する遊技者を撮像し、店内カメラ42−13乃至42−16は、島設備111−4,111−5内のコーナを出入する遊技者を撮像する。各台カメラ38、入口カメラ41および店内カメラ42は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ42−1乃至42−16が配置されることにより、遊技台36で遊技する全遊技者が、店内カメラ42−1乃至42−16のいずれかで撮像できる。
さらに、店内カメラ42−aは、貸出機34の前に設けられており、店内カメラ42−bは、精算販売機33の前に設けられており、店内カメラ42−cは、計数機35の前に設けられており、それぞれ、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者を撮像することができる。
すなわち、図8で示されるように、遊技店1においては、来店する遊技者、遊技台36で遊技する遊技者、並びに、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、各台カメラ38、入口カメラ41、および店内カメラ42が設置されている。
[遊技店の設備により実現される機能の構成例]
次に、図9を参照して、遊技店1内の設備により実現される機能の構成例について説明する。
各台画像処理ユニット39は、画像取得部211、顔画像検出部212、特徴量抽出部213、特徴量データテーブル214、照合部215、および送信部216を備えている。
各台画像処理ユニット39の画像取得部211は、各台カメラ38により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部212に供給する。顔画像抽出部212は、画像取得部211より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して特徴量抽出部213に供給する。特徴量抽出部213は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に照合部215、および特徴量データテーブル214に供給する。特徴量データテーブル214は、直前のフレームの顔画像より抽出された特徴量をフレーム番号に対応付けて記憶して、照合部215に供給する。照合部215は、特徴量抽出部213より供給される最新のフレームの特徴量と、直前のフレームから得られた特徴量との類似度を求め、所定の閾値との比較により直前のフレームの顔画像と今現在のフレームの顔画像とを照合し、最新のフレームにおいて、新規に顔画像が検出されて、遊技を開始した、同一人物が存在し遊技を継続している、人物が入れ替わって直ぐに遊技が開始された、または、人物が遊技を終了したかを判定し、判定結果と共に特徴量の情報を送信部216に供給する。送信部216は、顔画像、および照合部215の照合結果を生体情報認識装置21に送信する。送信部216は、顔画像、および判定結果を送信する際、各台カメラ38がどの遊技台36に設けられたものであるかを識別するカメラIDと共に生体情報認証装置21に送信する。
画像処理ユニット40は、画像取得部231、顔画像検出部232、および送信部233を備えている。画像処理ユニット40の画像取得部231は、入口カメラ41または店内カメラ42により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部232に供給する。顔画像抽出部232は、画像取得部231より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部233に供給する。送信部233は、顔画像を生体情報認識装置21に送信する。送信部233は、顔画像を送信する際、入口カメラ41または店内カメラ42がどこに設けられたものであるかを識別するカメラIDと共に生体情報認証装置21に送信する。
遊技店管理装置24は、制御部271、台割付DB272、送受信部273、および表示部25を備えている。
制御部271は、遊技店管理装置24の動作の全体を制御している。台割付DB272は、カメラIDに基づいて、設定される遊技台36の遊技台番号、島設備111により設定される、どのコーナの出口、または入口を撮像しているカメラであるかを示す情報が割付けられたデータベースである。制御部271は、生体情報認識装置21より台割付DB272が要求された場合、送受信部273を制御して、台割付DB272を送信する。
生体情報認識装置21の送受信部291は、各台画像処理ユニット39、および画像処理ユニット40より供給されてくる顔画像、および、各種の通知を取得すると通知判定部292に供給する。通知判定部292は、送受信部291より供給されてくる通知が、離席検知、同一人物検知、または人物検知のいずれであるかを判定し、離席通知については、その情報をDB登録更新部294に供給する。また、通知判定部292は、人物検知の場合、人物検知の情報を照合部293に供給する。
照合部293は、人物検知により供給されてくる顔画像の情報を来店者DB295に登録すると共に、来店者DB295に登録されているいずれの人物と一致するか否かを照合し、照合結果である人物IDと共に、DB登録更新部294に供給する。より詳細には、照合部293は、特徴量抽出部311、類似度算出部312、類似度計算結果蓄積部313、類似度計算結果集計部314、および類似度判定部315を備えている。特徴量抽出部311は、顔画像より顔画像の照合に必要とされる各種の特徴量を抽出し、抽出した特徴量と共に、その顔画像を類似度計算部312に供給する。類似度計算部312は、データベース管理部296より供給されてくる来店者DB295に登録されている全ての顔画像の特徴量と、特徴量抽出部311より供給されてきた特徴量とに基づいて、類似度を算出して類似度計算結果蓄積部313に蓄積させる。類似度計算結果集計部314は、類似度計算結果蓄積部313に蓄積された全ての類似度のうち、最上位となる類似度となった顔画像と、その類似度の情報を類似度判定部315に供給する。類似度判定部315は、供給されてきた最上位の類似度が、所定の閾値よりも高いものである場合、来店者DB295に登録されていた顔画像と一致したものとみなし、対応する人物IDと共に供給されてきた通知の情報をDB登録更新部294に出力する。また、類似度判定部315は、供給されてきた最上位の類似度が、所定の閾値よりも高いものではない場合、来店者DB295に登録されていた顔画像と一致していないものとみなし、顔画像を登録部301に供給して、新たに人物IDを設定して来店者DB295に登録させると共に、登録した人物IDと共に供給されてきた通知の情報をDB登録更新部294に出力する。
DB登録更新部294は、通知判定部292、または照合部293より供給されてくる離席検知、同一人物検知、または人物検知といった情報に基づいて、顧客管理DB295を登録する。より詳細には、DB登録更新部294は、コーナ入場管理部294a、コーナ退場管理部294b、遊技開始管理部294c、遊技終了管理部294d、第1候補判定部294e、滞在時間算出部294f、および稼働率算出部294gを備えている。コーナ入場管理部294aは、人物検知の情報に基づいて、供給されてくる認証された遊技者の人物IDに基づいて、カメラIDから所定のコーナの入口の店内カメラ42により撮像された顔画像の人物のコーナへと入場した時刻の情報を顧客管理DB295に登録する。コーナ退場管理部294bは、人物検知の情報に基づいて、供給されてくる認証された遊技者の人物IDに基づいて、カメラIDから所定のコーナの出口の店内カメラ42により撮像された顔画像の人物のコーナへと退場した時刻の情報を顧客管理DB295に登録する。
遊技開始管理部294cは、人物検知の情報に基づいて、供給されてくる認証された遊技者の人物IDに基づいて、カメラIDから所定の遊技台番号の遊技台36の各台カメラ38により撮像された顔画像が検出されたとき、稼働中であるものとみなし、その時刻の情報を遊技開始情報として顧客管理DB295に登録する。遊技終了管理部294dは、離席検知の情報に基づいて、供給されてくるカメラIDから所定の遊技台番号の遊技台36の各台カメラ38により撮像された顔画像が検出されなければ、その時刻の情報を遊技終了情報として顧客管理DB295に登録する。
第1候補判定部294eは、カメラIDから所定のコーナの出口の店内カメラ42により撮像された顔画像の遊技者の顧客管理DB295に記憶されている情報に基づいて、滞在時間算出部294fを制御してコーナの滞在時間を算出させると共に、稼働率算出部294gを制御して、そのコーナに設置されている機種の遊技台36の稼働率を算出させる。そして、第1候補判定部294eは、それらの情報から、今遊技者が出ようとしているコーナに設置されている遊技台36の機種が、遊技者が遊技したいと考えている第1候補の機種であるか否かを判定し、判定結果を顧客管理DB295に登録する。
台割付情報管理部298は、遊技店1が起動する朝の時間など、所定の間隔で、遊技店管理装置24に対して台割付DB272の情報を要求し、取得した台割付DB272の情報で台割付DB297を更新させる。
稼働率算出部299は、特定の遊技台36の機種について稼働率を求めようとする場合、キーボードや操作ボタンからなる操作部300が操作されて、その旨の指示を受けると顧客管理DB295に登録されている遊技情報のうち、稼働率を求めようとする遊技台36の機種を第1候補としている遊技者の顧客情報のみから、遊技台36の入替を検討するのに適切な稼働率を算出する。
[各台画像処理ユニットによる顔画像検出処理]
次に、図10のフローチャートを参照して、各台画像処理ユニット39による顔画像検出処理について説明する。
ステップS11において、各台カメラ38は、設置された位置から遊技者が存在する方向を撮像し、撮像した画像を各台画像処理ユニット39に供給する。各台画像処理ユニット39の画像取得部211は、供給されてきた画像を取得し、顔画像検出部212に供給する。
ステップS12において、顔画像抽出部212は、画像取得部211より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して特徴量抽出部213に供給する。
ステップS13において、顔画像抽出部212は、画像より顔画像が抽出できたか否かを判定する。ステップS13において、顔画像が抽出できた場合、処理は、ステップS14に進む。
ステップS14において、特徴量抽出部213は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に照合部215、および特徴量データテーブル214に供給する。特徴量データテーブル214は、直前のフレームの顔画像より抽出された特徴量をフレーム番号に対応付けて記憶して、照合部215に供給する。
ステップS15において、照合部215は、特徴量抽出部213より供給される最新のフレームの特徴量と、直前のフレームから得られた特徴量との類似度を求める。
ステップS16において、照合部215は、求められた類似度が所定の閾値よりも高く、直前のフレームの顔画像と今現在のフレームの顔画像とが一致し、直前に撮像されていた遊技者と同一の遊技者が撮像されているとみなされた場合、処理は、ステップS17に進む。
ステップS17において、照合部215は、送信部216を制御して、顔画像を撮像した各台カメラ38を識別するカメラID、撮像時刻の情報、および顔画像の情報を含む、直前の遊技者と同一の遊技者が撮像されていることを示す、同一人物検知の通知を生体情報認識装置21に送信させる。
一方、ステップS16において、類似度が所定の閾値よりも高くなく、直前のフレームで撮像した遊技者とは異なる新たな遊技者の顔画像が撮像されたとみなされた場合、処理は、ステップS18に進む。
ステップS18において、照合部215は、送信部216を制御して、顔画像を撮像した各台カメラ38を識別するカメラID、撮像時刻の情報、および顔画像の情報を含む、顔画像の照合がなされていない顔画像が検知されたことを示す、人物検知の通知を生体情報認識装置21に送信させる。
また、ステップS13において、顔画像が抽出できなかったとみなされた場合、処理は、ステップS19に進む。
ステップS19において、照合部215は、特徴量データテーブル214に記録されている情報に基づいて、直前のフレームにおいて顔画像が検出されていたか否かを判定し、顔画像が検出されている場合、すなわち、直前まで遊技者が遊技していたことが判っている場合、処理は、ステップS20に進む。
ステップS20において、照合部215は、送信部216を制御して、顔画像を撮像した各台カメラ38を識別するカメラID、および撮像時刻の情報を含む、直前に照合されていた顔画像の遊技者が遊技を終了して離席したことを示す、離席検知の通知を生体情報認識装置21に送信させる。
また、ステップS19において、直前のフレームにおいて顔画像が検出されていない場合、ステップS20の処理がスキップされる。
以上の処理により、各台画像処理ユニット39は、各台カメラ38により撮像された遊技者の顔画像に応じて、画像を撮像したカメラID、および撮像時刻、並びに必要に応じて顔画像を含む、同一人物検知、人物検知、および離席検知の三種類の通知を生体情報認識装置21に送信することが可能となる。
[画像処理ユニットによる顔画像検出処理]
次に、図11のフローチャートを参照して、画像処理ユニット40による顔画像検出処理について説明する。
ステップS31において、店内カメラ42は、設置された位置から遊技島111により設定されるコーナに入口、または出口付近を撮像し、コーナに入場、または退場する遊技者の存在する方向の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット40に供給する。画像処理ユニット40の画像取得部231は、供給されてきた画像を取得し、顔画像抽出部212に供給する。
ステップS32において、顔画像抽出部232は、画像取得部231より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部233に供給する。
ステップS33において、顔画像抽出部232は、画像より顔画像が抽出できたか否かを判定する。ステップS33において、顔画像が抽出できた場合、処理は、ステップS34に進む。
ステップS34において、送信部233は、顔画像を撮像した店内カメラ42を識別するカメラID、撮像時刻、および顔画像の情報を含む、顔画像の照合がなされていない顔画像が検知されたことを示す、人物検知の通知を生体情報認識装置21に送信する。尚。ステップS33において、顔画像が抽出できなかった場合、ステップS34の処理はスキップされる。
以上の処理により、画像処理ユニット40は、店内カメラ42により撮像された各コーナに入場、または退場する遊技者の顔画像を抽出して、画像を撮像したカメラID、および撮像時刻、並びに顔画像を含む、人物検知の通知を生体情報認識装置21に送信することが可能となる。
[台割付情報取得処理]
次に、図12のフローチャートを参照して、台割付情報取得処理について説明する。
ステップS61において、台割付情報管理部298は、生体情報認識装置21が起動したか否かを判定し、起動したとみなされるまで、同様の処理が繰り返される。ステップS61において、例えば、起動したことが確認された場合、処理は、ステップS62に進む。
ステップS62において、台割付情報管理部298は、送受信部291を制御して、遊技店管理装置24に台割付DB272の情報を要求する。
ステップS71において、遊技店管理装置24の制御部271は、送受信部273を制御して、台割付情報が要求されてきたか否かを判定し、要求されるまで、同様の処理が繰り返される。そして、ステップS71において、上述したステップ62の処理により、台割付情報が要求されてくると、処理は、ステップS72に進む。
ステップS72において、制御部271は、台割付DB272の情報を読み出す。台割付DB272は、例えば、図13で示されるようなものである。図13の台割付DB272では、左から、カメラID欄、エリア欄、詳細欄、機種欄、およびコーナ情報欄が設けられている。
図13の最上段で示されるように、例えば、カメラIDがC1のカメラは、1円コーナである第1島設備111の入口に設けられた店内カメラ42であることが示されている。また、2段目は、カメラIDがC2のカメラは、1円コーナである第1島設備111の出口に設けられた店内カメラ42であることが示されている。さらに、3段目は、カメラIDがC3のカメラは、1円コーナである第1島設備111の、機種がXXXXXの1番台に設けられた各台カメラ38であることが示されている。また、4段目は、カメラIDがC4のカメラは、1円コーナである第1島設備111の、機種がXXXXXの2番台に設けられた各台カメラ38であることが示されている。さらに、5段目は、カメラIDがC5のカメラは、4円コーナである第2島設備111の入口に設けられた店内カメラ42であることが示されている。また、6段目は、カメラIDがC6のカメラは、4円コーナである第2島設備111の出口に設けられた店内カメラ42であることが示されている。さらに、7段目は、カメラIDがC7のカメラは、4円コーナである第2島設備111の、機種がYYYYYの3番台に設けられた各台カメラ38であることが示されている。
このように台割付DB272における情報により、カメラIDに対応付けてその位置の情報が登録されているので、撮像された画像がどの位置の各台カメラ38、入口カメラ41、または店内カメラ42により撮像された画像であるかを識別することが可能となる。
ステップS73において、制御部271が、送受信部273を制御して、読み出した台割付DB272の情報を生体情報認識装置21に送信させる。
ステップS63において、生体情報認識装置21の台割付情報管理部298は、送受信部291を制御して、ステップS73の処理により送信されてくる台割付DB272の情報を受信させて取得する。
ステップS64において、台割付情報管理部298は、取得した台割付DB272の情報で、台割付DB297を更新する。
以上の処理により、生体情報認識装置21は、起動の度に、台割付DB297の情報を、本来その情報を管理する遊技店管理装置24から取得して、最新の台割付DB272と同一の物とすることが可能となる。尚、台割付DB272の情報は、頻繁に更新される情報ではないので、起動の度に更新する必要はなく、例えば、1週間に1回、1ヶ月に1回程度、または、各台カメラ38、入口カメラ41、および店内カメラ42の配置を変更したときのみとするようにしてもよい。
[顧客管理DB管理処理]
次に、図14,図15のフローチャートを参照して、生体情報認識装置21による顧客管理DB管理処理について説明する。
ステップS91において、通知判定部292は、送受信部291を制御して、各台画像処理ユニット39、または画像処理ユニット40より人物検知の通知が送信されてきたか否かを判定する。ステップS91において、例えば、図10のステップS18の処理、または、図11のステップS34の処理により、各台画像処理ユニット39、または画像処理ユニット40より人物検知の通知が送信されてきた場合、処理は、ステップS92に進む。
ステップS92において、通知判定部292は、送信されてきた人物検知の通知と共に、そこに含まれるカメラID、撮像時刻、および顔画像の情報を取得し、照合部293の特徴量抽出部311に供給する。
ステップS93において、特徴量抽出部311は、供給されてきた人物検知の通知に付されている顔画像より特徴量を抽出し、人物検知の情報と共に、類似度計算部312に供給する。
ステップS94において、類似度計算部312は、データベース管理部296を制御して、来店者DB295に登録されている遊技者の顔画像のうち、未処理の顔画像を処理対象顔画像に設定して、読み出させる。
ステップS95において、類似度計算部312は、処理対象顔画像の特徴量と、特徴量抽出部311より供給されてきた特徴量とを用いて類似度を計算する。
ステップS96において、類似度計算部312は、処理対象顔画像、すなわち、処理対象顔画像を識別する人物IDに対応付けて、計算した類似度の情報を類似度計算結果蓄積部313に蓄積させる。
ステップS97において、類似度計算部312は、データベース管理部296を制御して、来店者DB295に登録されている遊技者の顔画像のうち、未処理の顔画像が存在するか否かを判定する。ステップS97において、未処理の顔画像が存在する場合、処理は、ステップS94に戻る。すなわち、来店者DB295に登録されている全ての遊技者の顔画像との類似度が求められるまで、ステップS94乃至S97の処理が繰り返される。そして、ステップS97において、未処理の顔画像が無く、来店者DB295に登録されている全ての遊技者の顔画像との類似度が求められたとみなされた場合、処理は、ステップS98に進む。
ステップS98において、類似度計算結果集計部314は、類似度計算結果蓄積部313に蓄積されている全ての類似度について、類似度の値に応じて順位を求め、類似度判定部315に供給する。
ステップS99において、類似度判定部315は、求められた最上位の類似度が所定の閾値よりも高く、来店者DB295に登録されていた遊技者の顔画像と一致しているか否かを判定する。ステップS99において、例えば、最上位の類似度が所定の閾値よりも高くなく、来店者DB295に登録されていた遊技者の顔画像と一致しないとみなされた場合、処理は、ステップS100に進む。
ステップS100において、類似度判定部315は、人物検知として供給されてきた顔画像を登録部301に供給する。登録部301は、新たな人物IDを発行して、例えば、図16で示されるように、顧客管理DB295に登録すると共に、登録した新たな人物IDの情報を類似度判定部315に供給する。尚、ここでは、人物IDが新たに設定されて、顔画像のみが登録される。図16においては、左から人物ID欄、顔画像欄、時刻欄、エリア移動履歴欄、および第1候補コーナ欄が設けられている。
すなわち、最上段においては、人物IDがP1の遊技者が、2010年10月1日10時に第1島設備111の入口の店内カメラ42により撮像され、第1島設備に入場していることが示されている。そして、この人物IDがP1の遊技者が遊技したい第1候補となるコーナが第1島設備111であることが示されている。また、2段目においては、人物IDがP1の遊技者が、2010年10月1日10時6分に第1島設備111の出口の店内カメラ42により撮像され、第1島設備111から退場していることが示されている。さらに、3段目においては、人物IDがP1の遊技者が、2010年10月1日10時30分に第2島設備111の入口の店内カメラ42により撮像され、第2島設備111に入場していることが示されている。また、4段目においては、人物IDがP1の遊技者が、2010年10月1日10時50分に台番号が001の遊技台36の各台カメラ38により撮像され、台番号が001の遊技台36において遊技を開始したことが示されている。また、5段目においては、人物IDがP1の遊技者が、2010年10月1日11時55分に台番号が001の遊技台36の各台カメラ38により撮像されず、台番号が001の遊技台36において遊技が終了したことが示されている。
また、6段目においては、人物IDがP2の遊技者が、2010年10月1日10時55分に台番号が002の遊技台36の各台カメラ38により撮像され、台番号が002の遊技台36において遊技を開始したことが示されている。この人物IDがP2の遊技者が遊技したい第1候補となるコーナが第2島設備111であることが示されている。
さらに、7段目においては、人物IDがP3の遊技者が、2010年10月1日11時に台番号が003の遊技台36の各台カメラ38により撮像され、台番号が003の遊技台36において遊技を開始したことが示されている。また、この人物IDがP3の遊技者が遊技したい第1候補となるコーナの情報は未登録であることが示されている。
また、8段目においては、人物IDがP4の遊技者が、2010年10月1日12時に台番号が004の遊技台36の各台カメラ38により撮像され、台番号が004の遊技台36において遊技を開始したことが示されている。また、この人物IDがP4の遊技者が遊技したい第1候補となるコーナの情報は未登録であることが示されている。
尚、ステップS99において、最上位の類似度が所定の閾値を越えた場合、ステップS100の処理はスキップされる。すなわち、この場合、既に、顧客管理DB295に登録済みであるので、登録処理がスキップされる。
ステップS101において、類似度判定部315は、処理対象となる顔画像の遊技者が、類似度が最上位となる人物IDの顔画像の遊技者、または、新たに人物IDが設定された顔画像の遊技者であることをDB登録更新部294に通知する。
ステップS102(図15)において、DB登録更新部294は、台割付DB297にアクセスし、人物検知に含まれているカメラIDに基づいて、対応する位置を特定する。
ステップS103において、遊技開始管理部294cは、カメラIDから特定された人物検知に含まれる顔画像を撮像したカメラが、遊技台36のいずれかの各台カメラ38であるか否かを判定する。
ステップS103において、カメラIDから特定された人物検知に含まれる顔画像を撮像したカメラが、遊技台36のいずれかの各台カメラ38である場合、顔画像が撮像されたことにより遊技台36において遊技が開始されたものとみなして、処理は、ステップS104に進む。
ステップS104において、遊技開始管理部294cは、人物検知に含まれる人物IDに対応付けて、時刻情報、遊技台の台番号、および遊技開始であることを含む情報を顧客管理DB295に登録する。
尚、ステップS103において、位置が遊技台36ではない場合、ステップS104の処理はスキップされる。
ステップS105において、コーナ入場管理部294aは、カメラIDにより特定された人物検知に含まれる顔画像を撮像したカメラが、いずれかの島設備111により特定される所定のコーナの入口であるか否かを判定する。
ステップS105において、カメラIDから特定された人物検知に含まれる顔画像を撮像したカメラが、いずれかの島設備111からなる所定のコーナの入口を撮像する店内カメラ42である場合、処理は、ステップS106に進む。
ステップS106において、コーナ入場管理部294aは、例えば、図16の最上段で示されるように、コーナ入場管理部294aは、新人物検知に含まれる人物IDに対応付けて、時刻情報、および所定のコーナに進入し、入場したことを含む情報を顧客管理DB295に登録する。
尚、ステップS105において、カメラIDから特定された人物検知に含まれる顔画像を撮像したカメラが、いずれかの島設備111からなる所定のコーナの入口を撮像する店内カメラ42ではない場合、ステップS106の処理がスキップされる。
ステップS107において、コーナ退場管理部294bは、カメラIDにより特定された人物検知に含まれる顔画像を撮像したカメラが、いずれかの島設備111により特定される所定のコーナの出口であるか否かを判定する。
ステップS107において、カメラIDにより特定された新人物検知に含まれる顔画像を撮像したカメラが、いずれかの島設備111により特定される所定のコーナの出口である場合、処理は、ステップS108に進む。
ステップS108において、第1候補判定部294eは、新人物検知に含まれる人物IDの顧客管理DB295の情報に第1候補コーナの情報が登録されているか否かを判定する。ステップS129において、例えば、図18の人物IDがP3の遊技者の顧客管理情報のように、第1候補コーナの情報が登録されていない場合、処理は、ステップS109に進む。
ステップS109において、第1候補判定部294eは、いずれかの島設備111により特定される所定のコーナの出口とされるカメラIDのコーナにおいて、人物検知に含まれる人物IDの遊技者が遊技しているか否かを判定する。ステップS109において、そのコーナにおいて遊技している場合、処理は、ステップS113に進む。
ステップS113において、第1候補判定部294eは、人物IDに対応付けて、そのコーナを第1候補コーナとして顧客管理DB295に登録する。すなわち、第1候補コーナが登録されていないということは、来店後、ほぼ最初にそのコーナに入場しているとみなされるので、人物IDにより特定される遊技者は、そのコーナに設けられている遊技台36で遊技することが来店の目的であった可能性が高いので、第1候補コーナであるものとみなされる。すなわち、図16の場合、人物IDがP3となる遊技者は、第1島設備111のコーナに最初に入場し、退場するまでの間に、第1島設備111のコーナに設けられた台番号003の遊技台36において遊技しているので、この第1島設備111のコーナが第1候補コーナとして登録される。
また、ステップS109において、遊技していないとみなされた場合、処理は、ステップS110に進む。
ステップS110において、第1候補判定部294eは、滞在時間算出部294fを制御して、顧客管理DB295へとアクセスさせ、そのコーナへの入場時刻と、退場時刻との差分から、滞在時間を算出させる。そして、第1候補判定部294eは、算出された滞在時間が所定時間よりも長いか否かを判定する。ここで、所定時間とは、例えば、通常の人間がそのコーナの歩行により通過するのに必要とされる時間である。すなわち、人物IDで特定される遊技者が、他のコーナへ向かうための、そのコーナを通過するためだけであれば、通行に必要とされる時間以上は、そのコーナには滞在しないことになるので、ただ通過しただけであったか否かが判定されることになる。ステップS110において、例えば、所定時間以上であった場合、処理は、ステップS111に進む。
ステップS111において、第1候補判定部294eは、稼働率計算部294gを制御して、顧客管理DB295にアクセスさせ、該当するコーナに存在する全ての遊技台36の稼働情報を読み出させ、遊技者がそのコーナに滞在している間に稼働している遊技台36の割合を、稼働率として計算させる。そして、第1候補判定部294eは、算出された稼働率が所定の閾値よりも高いか否かを判定する。ステップS111において、例えば、稼働率が所定の閾値よりも高い場合、処理は、ステップS113に進み、やはり、第1候補コーナであることが登録される。すなわち、遊技しなかったのにも拘らず、所定のコーナに入場し、所定の時間以上滞在していたのは、稼働率の高さから遊技したかったが、遊技できなかったものとみなされて、第1候補コーナであるものとみなされる。
一方、ステップS110において、滞在時間が所定時間よりも短い、または、ステップS111において、稼働率が所定の閾値よりも低い場合、ステップS1112において、第1候補判定部294eは、該当するコーナを第2候補コーナとして登録する。ここでは、そのコーナが第2候補コーナとして登録されるのは、第1候補コーナではないことが示される情報として登録されるものであるので、必ずしも第2候補コーナとして登録する必要はなく、例えば、未登録のままとしてもよい。
すなわち、滞在時間が所定時間よりも短い、または、稼働率が所定の閾値よりも低い場合、そのコーナに滞在した理由が、そのコーナを通過する必要があったか、または、遊技できた状況であったのにも拘わらず遊技しなかったとみなされて、第1候補コーナではないことが登録される。
尚、ステップS108において、第1候補コーナが登録されている場合、ステップS109乃至S1113の処理がスキップされる。
ステップS114において、コーナ退場管理部294bは、例えば、図16の2段目で示されるように、人物検知に含まれる人物IDに対応付けて、時刻情報、および所定のコーナから出て、退場したことを含む情報を顧客管理DB295に登録し、処理は、ステップS91(図15)に戻る。
尚、ステップS107において、所定のコーナの出口ではない場合、ステップS108乃至S114の処理がスキップされる。
一方、ステップS91(図14)において、人物検知ではない場合、処理は、ステップS115に進む。
ステップS115において、DB登録更新部294は、離席検知が通知されてきたか否かを判定する。ステップS115において、例えば、図10のステップS20の処理により、離席検知が通知されてきた場合、処理は、ステップS116に進む。
ステップS116において、DB登録更新部294は、台割付DB297にアクセスし、新人物検知に含まれているカメラIDに基づいて、対応する位置を特定する。
ステップS117において、遊技終了管理部294dは、離席検知に含まれる人物IDに対応付けて、時刻情報、遊技台の台番号、および遊技終了であることを含む情報を顧客管理DB295に登録する。すなわち、離席検知がなされるということは、顔画像が取得できず、遊技者が存在しない状態であることなので、遊技者が離席したものとみなす。
尚、ステップS115において、離席検知ではない場合処理は、ステップS91に戻る。
以上の処理により、図16で示されるような顧客管理DB295が順次最新の情報により蓄積されていくことになるので、遊技者一人一人が、いつ、どこのコーナに入退場し、どの遊技台36をいつからいつまで遊技したかを登録させることが可能となる。
[稼働率算出処理]
次に、図17のフローチャートを参照して、遊技店管理装置24における稼働率算出処理について説明する。
ステップS161において、稼働率算出部299は、操作部300が操作されて、遊技台のコーナ毎の稼働率の算出が要求されたか否かを判定し、要求されるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS161において、例えば、稼働率の算出が要求された場合、処理は、ステップS162に進む。
ステップS162において、稼働率算出部299は、コーナ、またはコーナを特定する遊技台36の機種を特定する情報の入力を要求する画像を表示部25に表示する。
ステップS163において、稼働率算出部299は、コーナ、または、コーナを特定する遊技台36の機種を特定する情報の入力があったか否かを判定し、入力されるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS163において、例えば、操作部300が操作されて、コーナ、または、コーナを特定する遊技台36の機種の情報の入力があった場合、処理は、ステップS164に進む。
ステップS164において、稼働率算出部299は、入力された情報に基づいて、コーナを特定する。
ステップS165において、稼働率算出部299は、顧客管理DB295にアクセスし、顧客管理情報のうち、特定されたコーナを第1候補コーナとする人物IDで特定される顧客管理情報のみを抽出する。
ステップS166において、稼働率算出部299は、特定されたコーナを第1候補コーナとする人物IDで特定される顧客管理情報、すなわち、遊技開始時刻、および遊技終了時刻のみを利用して、指定されたコーナの全ての遊技台36の稼働状態から、稼働率を算出する。
ステップS167において、稼働率算出部299は、算出した稼働率の情報を表示部25に表示する。
以上の処理により、稼働率を算出する際、第1候補コーナとする遊技者による稼働率を算出することができるので、台入替を検討するのに適切な稼働率を算出することが可能となる。すなわち、例えば、これまでは、人気コーナの傍にあって、人気コーナの遊技台36を遊技することができず、止むを得ず遊技しているような遊技者が多く遊技していただけにも拘らず、稼働率が高かったような遊技台36については、台入替の対象とすることができなかった。しかしながら、以上のように、第1候補コーナである遊技者のみの顧客管理情報を利用して稼働率を求めるようにすることで、止むを得ず遊技しているような遊技者による遊技履歴が排除された状態の稼働率を求めることが可能となるため、実際には、止むを得ず遊技していた人が多くても、求められる稼働率は低い値となるので、台入替の検討に適切な稼働率を算出することが可能となる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図18は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。