JP2011139872A - 監視装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技店における各種の装置における不正利用を抑制する。
【解決手段】遊技店管理装置は、遊技台の払出球数と発射球数との差分が、通常遊技状態において、所定の閾値よりも多きとき、遊技台の不正利用を、顔画像情報認識装置に通知する。顔画像情報認識装置は、遊技機を利用する利用者の顔画像を取得し、遊技機を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として顔画像情報DBに登録する。本発明は、監視装置に適用することができる。
【選択図】図17

Description

本発明は、監視装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、遊技店に設けられている遊技機、計数機、および台間機といった機器の不正利用を防止できるようにした監視装置および方法、並びにプログラムに関する。
現在においても、パチンコ店、およびパチスロ店に代表される遊技店においては、不正が絶えない。
例えば、廃業した遊技店より遊技球やメダルなどの遊技媒体を持ち込んで遊技したり、磁石などの利用により遊技球の軌道を不正に変化させて入賞口に誘導し、不正な払い出しを実現させたり、不正紙幣により貸球、または貸メダルを利用するなど、不正行為の形態は様々な形態へと変化している。
これらの不正行為は、いずれも遊技店の売り上げを低減させることになるため、結局は遊技店の経営を圧迫することとなる。
そこで、遊技店においては、従業員数を増やすなどして、不正行為に対する監視を強化するといった対策を取っている。
また、これらの不正行為に対応するため、入賞球検出器が異常となった場合、遊技続行不可状態とする技術が提案されている(特許文献1参照)。
さらに、センサなどを用いた不正判定装置などが提案されている(特許文献2参照)。
特開2000−197731号公報 特開2007−044195号公報
しかしながら、従業員が、不正者による不正行為を発見しても、取り押さえるといった行動を取れば、不正者によっては暴力を振るう者もいるため、暴力行為によって怪我を負うといったリスクを伴うものとなってしまうこともあり、安全面の問題から見ても、単純に従業員数を増やすことで解決することができない。
また、不正行為を発見して、取り押さえず、記録をとるなどして、不正行為の証拠を揃えるようにしても、記録に手間が掛かる上に、不正行為を発見してから警察や警備会社などに通報し、警察官や警備員が駆けつけるまでは不正行為を黙認せざるを得ず、必ずしも十分な効果をあげることができなかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、従業員等の安全面を配慮した上で、遊技店における各種装置に対する不正行為を検出し、不正行為が検出された装置の動作を迅速に停止させることで、不正行為による損害を低減できるようにするものである。
本発明の一側面の監視装置は、所定の機器の不正利用を検出する不正検出手段と、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得手段と、前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積手段とを含む。
前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器に対して、動作を禁止するように指示する禁止指示手段をさらに含ませるようにすることができる。
前記所定の機器は、遊技台、計数機、および台間機の全て、またはそれらのいずれかを含ませるようにすることができる。
前記遊技台において発射された遊技球である発射球数をカウントする発射球数カウント手段と、前記遊技台において払い出された遊技球である払出球数をカウントする払出球数カウント手段とをさらに含ませるようにすることができ、前記不正検出手段には、前記発射球数と、前記払出球数との差分が所定の球数よりも多いとき、前記遊技台の不正利用を検出させるようにすることができる。
前記遊技台を利用して遊技した遊技者毎に払い出された遊技球数からなる遊技記録を、前記取得手段により取得した顔画像に対応付けて記憶する遊技記録記憶手段をさらに含ませるようにすることができ、前記不正検出手段には、前記遊技記録記憶手段により、前記取得手段により取得した顔画像と対応付けて記憶されている遊技記録がないとき、前記計数機が不正利用されていることを検出させるようにすることができる。
前記台間機に投入された有価価値媒体の真偽を判定する真偽判定手段をさらに含ませるようにすることができ、前記不正検出手段には、前記真偽判定手段により、投入された有価価値媒体が偽物であると判定されたとき、前記台間機が不正利用されていることを検出させるようにすることができる。
本発明の一側面の監視方法は、所定の機器の不正利用を検出する不正検出手段と、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得手段と、前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積手段とを含む監視装置の監視方法であって、前記不正検出手段における、所定の機器の不正利用を検出する不正検出ステップと、前記取得手段における、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得ステップと、前記蓄積手段における、前記不正検出ステップの処理により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積ステップとを含む。
本発明の一側面のプログラムは、所定の機器の不正利用を検出する不正検出手段と、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得手段と、前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積手段とを含む監視装置を制御するコンピュータに、前記不正検出手段における、所定の機器の不正利用を検出する不正検出ステップと、前記取得手段における、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得ステップと、前記蓄積手段における、前記不正検出ステップの処理により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積ステップとを含む処理を実行させる。
本発明の一側面においては、所定の機器を不正利用が検出され、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像が取得され、不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像が不正者の顔画像として蓄積される。
本発明の一側面の監視装置における、所定の機器を不正利用を検出する不正検出手段とは、例えば、遊技店管理装置の遊技台監視部、計数機監視部、または台間機監視部であり、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得手段とは、例えば、顔画像情報認識装置の顔画像取得部であり、前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積手段とは、例えば、顔画像情報データベースである。
すなわち、遊技店管理装置が、遊技台管理情報として遊技台毎に直近の遊技球の発射球数と、払出球数とを管理し、直近の払出球数と発射球数との差分を差球として計算し、差球が発生している経過時間が所定期間以上であって、かつ、累積差球が所定数となったときにのみ、不正利用であるものとして検出し、顔画像取得部が、遊技台の利用者の顔画像を取得し、顔画像情報データベースが、取得された顔画像に対応付けて不正利用が検出されたことを登録する。
結果として、遊技台の不正利用者のうち、常習性のある、悪質な不正者の顔画像のみが顔画像データベースに登録されることになるため、次回以降においては、カメラにより撮像された顔画像と顔画像データベースに登録された顔画像との照合により一致した場合、即座に、遊技台の動作を禁止させるようにすることで、常習性の高い、悪質な不正者により不正利用のみを抑制することが可能となる。
本発明によれば、遊技店における各種の装置における不正利用を抑制することが可能となる。
本発明を適用した監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。 図1のカメラの設置例を示す図である。 図1のカメラの設置例を示す図である。 図1のカメラの設置例を示す図である。 図1のカメラの設置例を示す図である。 図1のカメラの設置例を示す図である。 図1のカメラの設置例を示す図である。 図1の入口カメラおよび店内カメラの設置例を示す図である。 図1の画像処理ユニットの構成例を説明する図である。 図1の顔画像情報認識装置の構成例を説明する図である。 図1の遊技店管理装置の構成例を説明する図である。 図1の遊技台の構成例を説明する図である。 図1の計数機の構成例を説明する図である。 図1の台間機の構成例を説明する図である。 遊技台管理DB登録処理を説明するフローチャートである。 遊技台管理DBを説明する図である。 図11の遊技店管理装置を用いた遊技球発射管理処理を説明するフローチャートである。 顔画像情報データベースの構成例を説明する図である。 計数異常登録処理を説明するフローチャートである。 台間機異常登録処理を説明するフローチャートである。 不正防止処理を説明するフローチャートである。 入口カメラ画像処理を説明するフローチャートである。 遊技台カメラ画像処理を説明するフローチャートである。 計数機カメラ画像処理を説明するフローチャートである。 台間機カメラ画像処理を説明するフローチャートである。 図1の遊技店管理装置のその他の構成例を説明する図である。 図26の遊技店管理装置を用いた遊技球発射管理処理を説明するフローチャートである。 異常判定処理を説明するフローチャートである。 遊技台単位異常判定処理を説明するフローチャートである。 遊技台単位異常判定処理で用いるデータベースの構成例を説明する図である。 差球が発生してからの経過時間と累積差球との関係に基づいたプロット例を説明する図である。 顔画像単位異常判定処理を説明するフローチャートである。 顔画像単位異常判定処理で用いるデータベースの構成例を説明する図である。 図1の顔画像情報認識装置のその他の構成例を説明する図である。 図34の顔画像情報認識装置によるデータベース削除処理を説明するフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の監視装置は、所定の機器の不正利用を検出する不正検出手段(例えば、図11の遊技台監視部254、計数機監視部256、または台間機監視部255)と、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得手段(例えば、図10の顔画像取得部221)と、前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積手段(例えば、図10の顔画像情報DB22)とを含む。
前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器に対して、動作を禁止するように指示する禁止指示手段(例えば、図11の発射管理部254c、計数管理部256b、または現金受入管理部255b)をさらに含ませるようにすることができる。
前記所定の機器は、遊技台(例えば、図1の遊技台36)、計数機(例えば、図1の計数機35)、および台間機(例えば、図1の台間機37)の全て、またはそれらのいずれかを含ませるようにすることができる。
前記遊技台において発射された遊技球である発射球数をカウントする発射球数カウント手段(例えば、図12の発射球数カウント部275)と、前記遊技台において払い出された遊技球である払出球数をカウントする払出球数カウント手段(例えば、図12の払出球数カウント部276)とをさらに含ませるようにすることができ、前記不正検出手段には、前記発射球数と、前記払出球数との差分が所定の球数よりも多いとき、前記遊技台の不正利用を検出させるようにすることができる。
前記遊技台を利用して遊技した遊技者毎に払い出された遊技球数からなる遊技記録を、前記取得手段により取得した顔画像に対応付けて記憶する遊技記録記憶手段(例えば、図11の遊技台管理DB26)をさらに含ませるようにすることができ、前記不正検出手段には、前記遊技記録記憶手段により、前記取得手段により取得した顔画像と対応付けて記憶されている遊技記録がないとき、前記計数機が不正利用されていることを検出させるようにすることができる。
前記台間機に投入された有価価値媒体の真偽を判定する真偽判定手段(例えば、図14の真偽判定部315)をさらに含ませるようにすることができ、前記不正検出手段には、前記真偽判定手段により、投入された有価価値媒体が偽物であると判定されたとき、前記台間機が不正利用されていることを検出させるようにすることができる。
本発明の一側面の監視方法は、所定の機器の不正利用を検出する不正検出手段と、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得手段と、前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積手段とを含む監視装置の監視方法であって、前記不正検出手段における、所定の機器の不正利用を検出する不正検出ステップ(例えば、図17のステップS53,S54)と、前記取得手段における、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得ステップ(例えば、図17のステップS53,S54、図19のステップS152、図20のステップS172)と、前記蓄積手段における、前記不正検出ステップの処理により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積ステップ(例えば、図17のステップS63、図19のステップS125、図20のステップS193)とを含む。
<第1実施例>
[監視システムの構成]
図1は、本発明に係る遊技店の監視システムの一実施の形態の構成例を示す図である。なお、図1における遊技店の構成は複数の装置からなる監視システムと捉えてもよいし、遊技店そのものが、各種の装置を含む監視装置と捉えてもよいものである。
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または顔画像情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、顔画像情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ顔画像情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
顔画像情報管理バス6は、主に各遊技店1の顔画像情報認識装置21により管理される顔画像情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
顔画像情報管理センタ2は、顔画像情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、顔画像情報管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3で管理されている登録遊技者DBを各遊技店1により生成される未登録遊技者DBに基づいて更新すると供に、更新した最新の登録遊技者DBを各遊技店1の顔画像情報認識装置21に対して配信する。
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
顔画像情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m,38−s,38−t,38−u、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q),39−s,39−t,39−uにより抽出されて、顔画像情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、顔画像情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。また、顔画像情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、顔画像情報認識装置21は、顔画像情報管理データベース3にアクセスし、未登録者として未登録遊技者DBに登録する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の払出球もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRTやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、計数機35、遊技台36−1乃至36−m、および台間機37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号または遊技台ID)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、貸出機34、および台間機37からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残度数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残度数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理情報データベース29に登録する。
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数の情報と払いうけた金額の情報とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数の情報に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残度数の情報と払い戻した現金の金額の情報とを媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。計数機35には、対応付けてカメラ38−uが設けられており、計数機35を利用する遊技者の顔周辺の画像が撮像されて、顔画像情報認識装置21に供給される。計数機35は、顔画像情報認識装置21による遊技者の顔画像に基づいた不正者であるか否かの判定結果、または、顔画像に対応付けて記憶されている、当日の遊技店における遊技情報に基づいた判定結果に応じて、遊技店管理装置24から供給される計数の許可、または禁止の指示に基づいて、計数を実行、または停止する。尚、図1においては、計数機35は、1台である例が示されているが、それ以外の台数であっても良いものである。
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。遊技台36には、それぞれ対応付けてカメラ38が設けられており、各遊技台36の遊技者の顔周辺の画像が撮像されて、遊技台識別情報(遊技台番号または遊技台ID)と共に顔画像情報認識装置21に供給される。また、遊技台36は、遊技球の発射球数(メダルの場合、メダルの投入数)、および払出数を計数して、遊技店管理装置24に供給する。
遊技台36は、顔画像情報認識装置21による遊技者の顔画像に基づいた不正者であるか否かの判定結果、または、遊技店管理装置24による発射球数と払出球数との情報に基づいた不正の有無の判定結果に応じて、遊技店管理装置24から供給される遊技球の発射(メダルの場合、メダルを受け付けるか否か)の許可、または禁止の指示により、遊技球の発射(メダルの受付)を実行、または停止する。
台間機37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられており、プリペイドカード、または現金を受け付けて遊技球、またはメダルを払い出す。台間機37は、投入される現金の真偽判定を行って、真券である場合にのみ受け付け、偽券であると判定した場合、台間機37に対応する遊技台36に設けられているカメラ38により撮像される、台間機37を利用する遊技者の顔周辺の画像を、遊技台識別情報(遊技台番号または遊技台ID)と共に顔画像情報認識装置21に供給する。
台間機37は、顔画像情報認識装置21による遊技者の顔画像に基づいた不正者であるか否かの判定結果に応じて、遊技店管理装置24から供給される現金の受付の許可、または禁止の指示に基づいて、現金の受付を実行、または停止する。
[カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41の配置]
カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台36−1乃至36−4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ61−1乃至61−4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台ID(さらには、対応する台間機ID)として使用することが可能となる。
また、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図4で示されるように、台間機37−1乃至37−4に凸部71−1乃至71−4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
さらに、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図6で示されるように、遊技台36の中央部(遊技台36の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部81にカメラ38が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
また、カメラ38−tは、貸出機34を利用する遊技者の顔画像を撮像できる方向に設けられており、カメラ38−sは、精算販売機33を利用する遊技者の顔画像を撮像できる方向に設けられており、カメラ38−uは、計数機35を利用する遊技者の顔画像を撮像できる方向に設けられており、それぞれ、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者の顔画像を撮像することができる。
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39−(m+1)乃至39−(m+p+q)に供給する。
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qの設置例を示している。
すなわち、図8においては、出入口112−1乃至112−3が設けられており、入口カメラ40−1乃至40−3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像する。また、店内カメラ41−1乃至41−10は、島設備111−1乃至111−5のそれぞれ両面をそれぞれ一列に渡って撮像できる位置に設定されている。島設備111は、両面に遊技台36が設置されており、すなわち、図中の島設備111を上下方向に挟むように設置されている。カメラ38、入口カメラ40および店内カメラ41は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ41−1乃至41−10が配置されることにより、遊技台36で遊技する全遊技者が、店内カメラ41−1乃至41−10のいずれかで撮像できる。
従って、図8で示されるように、遊技店1においては、来店する遊技者、遊技台36で遊技する遊技者、並びに、貸出機34、精算販売機33、計数機35、および台間機37を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41が設置されている。
[画像処理ユニット39の構成例]
次に、図9を参照して、画像処理ユニット39の構成例について説明する。
画像取得部201は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部203に供給する。送信部203は、顔画像を顔画像情報認識装置21に送信する。
[顔画像情報認識装置21の構成例]
次に、図10を参照して、顔画像情報認識装置21の構成例について説明する。
顔画像情報認識装置21は、顔画像取得部221、照合部222、通信部223、操作部224、およびデータベース管理部225より構成される。顔画像情報認識装置21は、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41からの顔画像を取得して、顔画像情報DB22に登録された顔画像と照合する。
顔画像取得部221は、画像処理ユニット39より供給される顔画像を取得し、照合部222、およびデータベース管理部225に供給する。照合部222は、顔画像取得部221により取得された顔画像と、顔画像情報DB22に不正者の顔画像として登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、類似度の高い候補となる顔画像があれば、表示部23に表示させると共に、通信部223を制御して、遊技店管理装置24に送信する。
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、顔画像情報DB22(または、当日DB22a)に登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると供に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、顔画像情報DB22(または、当日DB22a)に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が最上位の顔画像を類似度判定部233に供給する。より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる類似度をバッファ233aに蓄積し、最も類似度の高い顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、最上位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、その最上位となる顔画像と類似度の情報を表示部23に供給して、表示させると供に、通信部223、およびデータベース管理部225に供給する。通信部223は、最も類似度が高く、かつ、その類似度が所定の閾値よりも高い顔画像の情報を遊技店管理装置24に供給する。
操作部224は、ボタン、マウス、または、キーボードなどから構成され、各種の動作を指示するとき操作され、操作結果を通信部223に供給する。通信部223は、イーサネットボードなどから構成され、各種の情報を授受する。
データベース管理部225は、顔画像情報DB22に不正者の顔画像を登録すると共に、照合処理を実行する当日に来店した遊技者の顔画像のみを当日DB22aに登録させる。すなわち、データベース管理部225は、遊技台管理装置24より計数機35、遊技台36、または台間機37における不正が検出された場合、登録部225aを制御して、対応するカメラ38により撮像されている顔画像を顔画像情報DB22に登録する。また、データベース管理部225は、顔画像取得部221より供給される顔画像と、その顔画像に付されている、その顔画像を撮像したカメラを識別する情報とに基づいて、入口カメラ40により撮像されている顔画像が、顔画像情報DB22に存在する顔画像と一致するものである場合、当日登録部225bを制御して、当日DB22aにその顔画像を登録させる。すなわち、当日登録部225bは、顔画像情報DB22に登録された顔画像のうち、照合処理の当日に来店した遊技者の顔画像のみを当日DB22aに登録する。このように当日DB22aを構成することにより、カメラ38より供給されてくる顔画像については、来店している遊技者のいずれかの人物であることになるため、照合に利用するデータベースについては、当日DB22aに登録された人物のみとすることで、照合処理回数を低減させると共に、迅速に照合結果を求めることが可能となる。
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度判定部233は、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録遊技者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
[遊技店管理装置24の構成例]
次に、図11を参照して、遊技店管理装置24の構成例について説明する。
遊技店管理装置24は、制御部251、通信部252、遊技台管理DB管理部253、遊技台監視部254、台間機監視部255、および計数機監視部256を備えている。遊技店管理装置24は、計数機35、遊技台36、および台間機37からの情報に基づいて、計数機35、遊技台36、および台間機37のそれぞれの動作状態を監視し、遊技台管理DB26に登録すると共に、計数、遊技球の発射(メダルの受付)、および現金の受付の許可、または禁止を指示する。
制御部251は、遊技店管理装置24の動作の全体を制御する。制御部251は、DB登録指示部251aを制御して、遊技台監視部254、台間機監視部255、および計数機監視部256からの監視結果に基づいて、遊技台管理DB管理部253に対して、遊技台管理DB26への登録、または更新を指示する。通信部252は、イーサネットボードなどから構成されており、各種の情報を授受する。
遊技台管理DB管理部253は、制御部251のDB登録指示部251aからの指示内容に応じて、遊技台管理DB26に遊技台36の動作状況を、遊技者の顔画像に対応付けた遊技記録を示すデータベースとして登録、または更新する。
遊技台監視部254は、制御部251より通信部252を介して供給される遊技台36からの発射球数、払出球数、および遊技内容のそれぞれの情報に基づいて、遊技台36の動作異常を監視する。より詳細には、遊技台監視部254は、IN-OUT判定部254a、遊技内容判定部254b、および発射管理部254cを備えている。IN-OUT判定部254aは、遊技台36からの発射球数、および払出数の差分を求め、所定の閾値との比較から遊技台36において、異常な払出が発生していないか否かを判定する。遊技内容判定部254bは、IN-OUT判定部254aにおける異常な払出の有無を判定する際、遊技台36の遊技内容を判定する必要があるため、通常遊技中、大当り中、または確立変動中のいずれの遊技内容となっているかを判定する。発射管理部254cは、遊技台36の異常が検出された場合、制御部251に異常が発生したことを通知すると共に、異常の発生している遊技台36に対して、遊技球の発射(パチスロの場合、メダルの受け付け)を禁止し、それ以外の場合、遊技球の発射(パチスロの場合、メダルの受け付け)を許可する指示をするように要求する。
台間機監視部255は、制御部251より通信部252を介して供給される台間機37からの投入された現金の真偽判定結果に基づいて、台間機37の動作異常を監視する。より詳細には、台間機監視部255は、真偽判定結果判定部255aを備えており、台間機37からの真偽判定結果から、異常な現金が投入されていないか否かを判定する。現金受付管理部255bは、台間機37の異常が検出された場合、制御部251に異常が発生したことを通知すると共に、異常の発生している台間機37に対して、投入された現金の受付を禁止し、それ以外の場合、投入された現金の受付を許可する指示をするように要求する。
計数機監視部256は、制御部251より通信部252を介して供給される計数機35からの、遊技記録のない遊技者による遊技球(メダル)の投入があったか否かに基づいた異常判定結果に基づいて、計数機35の動作異常を監視する。より詳細には、計数機監視部256は、計数結果異常判定部256aを備えており、計数機35からの異常判定結果から、遊技記録のない遊技者からの遊技球(メダル)の投入による異常な計数がなされているか否かを判定する。計数結果異常判定部256aは、計数機35の異常が検出された場合、制御部251に異常が発生したことを通知すると共に、異常の発生している計数機35に対して、計数を禁止し、それ以外の場合、計数を許可する指示をするように要求する。
[遊技台36の構成例]
次に、図12を参照して、遊技台36の構成例について説明する。遊技台36は、いわゆるパチンコ台であり、制御部271、通信部272、遊技球発射制御部273、遊技球発射装置274、発射球数カウント部275、払出球数カウント部276、および遊技内容制御部277を備えている。尚、遊技台36は、当然のことながら、いわゆるパチスロ台でもよいものであるが、以降においては、基本的にパチンコ台であるものとして説明を進めるものとし、必要に応じてパチスロ台において応用した場合の例について説明を追加するものとする。
制御部271は、遊技台36の動作の全体を制御しており、通信部272を介して遊技店制御装置24より供給される遊技球の発射(メダルの受付)許可、または禁止の情報を遊技球発射制御部273に供給する。また、制御部271は、発射球数カウント部275より供給される発射球数の情報、払出球数カウント部276の払出球数の情報、および遊技内容制御部277より供給される遊技内容の情報を通信部272を制御して、遊技店管理装置24に供給する。
通信部272は、イーサネットボードなどからなり、遊技店管理装置24と各種の情報を授受する。遊技球発射制御部273は、図示せぬ遊技台の盤面内に遊技球を発射させる遊技球発射装置274の発射許可、または禁止を制御する。発射球数カウント部275は、遊技球発射装置274より発射される遊技球数(受け付けたメダル数)をカウントし、カウントした発射遊技球数の情報を制御部271に供給する。払出球数カウント部276は、発射された遊技球が入賞口に入ることにより(スロットの柄が揃うことにより)、図示せぬ遊技台の上皿、または下皿より払い出した遊技球数(払い出されたメダル数)をカウントし、その情報を制御部271に供給する。遊技内容制御部277は、遊技台36における通常遊技中、大当り中、または確立変動中のいずれかを示す遊技内容を制御し、そのときの遊技内容の情報を制御部271に供給する。
[計数機35の構成例]
次に、図13を参照して、計数機35の構成例について説明する。計数機35は、遊技台36が遊技されることにより払い出される遊技球、またはメダルを計数し、計数結果をレシート等に出力する。
計数機35は、制御部291、通信部292、遊技媒体受入部293、および計数カウンタ294を備えている。制御部291は、計数機35の動作の全体を制御しており、イーサネットボードなどからなる通信部292を介して遊技店管理装置24より供給されてくる計数の許可、または禁止の情報を取得して、遊技媒体受入部293の動作を制御する。また、制御部291は、通信部292を制御して、計数カウンタ294より供給されてくる計数結果を遊技店管理装置24に供給させる。
遊技媒体受入部293は、制御部291より計数を許可する指示がなされると、遊技者により持ち込まれた計数しようとする遊技球やメダルなどからなる遊技媒体を受け入れて、計数カウンタ294に供給する。また、遊技媒体受入部293は、制御部291より計数を禁止する指示がなされると、遊技者により遊技媒体が投入されても受け付けず、計数カウンタ294に供給しない。結果として、計数が禁止された場合、投入された遊技媒体は計数されないことになる。
[台間機37の構成例]
次に、図14を参照して、台間機37の構成例について説明する。台間機37は、現金の投入を受け付けて、真偽判定により真券である場合、投入された現金の金額に応じて、遊技台36より貸し出す遊技球を払い出させると共に、投入された金額より貸し出した遊技球数分の金額を減額して、残高分のポイントをプリペイドカードに記録させ、プリペイドカードの返却が指示されると、残高分のポイントが記録されたプリペイドカードを払い出す。
台間機37は、制御部311、通信部312、現金投入払出制御部313、現金投入払出部314、真偽判定部315、およびプリペイドカード払出制御部316を備えている。
制御部311は、台間機37の動作の全体を制御しており、イーサネットボードからなる通信部312を介して遊技店管理装置24より現金の受付を許可、または禁止する指示を取得し、対応する指示を現金投入払出制御部313に出力する。また、制御部311は、現金が投入されたときに真偽判定部315により判定される真偽判定結果のうち、偽券である場合、通信部312を介して偽券が投入されたことを遊技店管理装置24に通知する。また、制御部311は、図示せぬ操作部が操作されて、プリペイドカードの払出が指示されると、プリペイドカード払出制御部316を制御して、プリペイドカードに残高分のポイントを付して、プリペイドカードを払い出させる。
現金投入払出制御部313は、制御部311より供給される現金の投入の受付許可、または禁止の指示に応じて、現金投入払出部314による現金の受付を制御し、受付許可が指示された場合、投入された現金を受付させ、また、受付禁止が指示された場合、投入された現金を返却させる。
現金投入払出部314は、投入された現金を受け付けた場合、投入された現金を真偽判定部315に供給する。真偽判定部315は、供給されてきた現金の特徴量となる情報を抽出して、投入された現金が真券であるのか、または偽券であるのかを判定し、判定結果を制御部311に供給する。この際、偽券である場合、制御部311は、直ちに現金投入払出制御部313に対して受付を禁止する指示を供給する。この指示により、現金投入払出制御部313は、現金投入払出部314に対して投入された現金を払い出させる。また、真券である場合、制御部311は、遊技台36より遊技媒体を払い出し、投入された現金の金額より払い出した金額分を減額したポイントを、プリペイドカード払出制御部316を制御して、プリペイドカードに記録させる。
[遊技台管理DB登録処理]
次に、図15のフローチャートを参照して、遊技台管理DB登録処理について説明する。尚、ここでは、遊技台36がいわゆるパチンコ台である場合について説明するものとするが、当然のことながら、パチスロ台であってもよいものである。
ステップS1において、遊技台36の発射球数カウント部275は、遊技球発射装置274により発射される遊技球数をカウントし、制御部271に供給する。
ステップS2において、遊技台36の払出球数カウント部276は、遊技台36より払い出される遊技球数をカウントし、制御部271に供給する。
ステップS3において、遊技内容制御部277は、今現在の遊技内容の情報を制御部271に供給する。
ステップS4において、制御部271は、所定の時間が経過したか否かを判定し、例えば、所定の時間が経過していない場合、処理は、ステップS1に戻る。すなわち、所定の時間が経過するまで、ステップS1乃至S4の処理が繰り返される。この間も、発射球数カウント部275、および払出球数カウント部276は、発射球数、および払出球数をカウントし続け、遊技内容制御部277において、遊技内容の情報を制御部271に出力し続ける。
ステップS4において、例えば、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS4において、制御部271は、発射球数カウント部275より供給される発射球数、払出球数カウント部276より供給される払出球数、および遊技内容制御部277より供給される遊技内容のそれぞれの情報を、通信部272を制御して遊技店管理装置24に供給する。この際、送信部272は、発射球数、払出球数、および遊技内容の情報に対応付けて、遊技台36を識別する情報(遊技台ID等)を付して、遊技店管理装置24に供給する。
すなわち、遊技台36からは、所定時間間隔で、順次累積されていく発射球数、払出球数、および遊技内容の情報が、遊技店管理装置24に供給され続ける。
一方、ステップS11において、遊技台36に対応して設けられているカメラ38が、画像を撮像し、順次画像処理ユニット39に供給する。
ステップS12において、画像取得部201は、カメラ38より供給されてくる画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
ステップS13において、顔画像抽出部202は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出する。より具体的には、顔画像抽出部202は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像を抽出する。
ステップS14において、顔画像抽出部202は、ステップS13の処理により、顔画像が抽出できたか否かを判定し、例えば、顔画像が抽出できない場合、処理は、ステップS11に戻る。すなわち、遊技者が、存在しない場合、または、たまたま顔を横に向けたり、下を向いたりしたため、顔画像が抽出できないような場合、処理は、ステップS11に戻り、顔画像が抽出できるまで、ステップS11乃至S14の処理を繰り返す。
ステップS14において、例えば、顔画像が抽出できたと判定された場合、ステップS15において、顔画像抽出部202は、抽出した顔画像を送信部203に供給する。送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像を顔画像情報認識装置21、および遊技店管理装置24に送信する。この際、送信部203は、カメラ38、入口カメラ40、または店内カメラ41のそれぞれを個別に識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を顔画像に付加して顔画像情報認識装置21に送信する。
すなわち、以上の処理により、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41により撮像された画像より抽出される顔画像が、識別情報であるカメラIDと共に、常に顔画像情報認識装置21、および遊技店管理装置24に供給され続ける。
ステップS21において、遊技店管理装置24の制御部251のDB登録指示部251aは、通信部252を制御して、遊技台36の発射球数、払出球数、および遊技内容の情報が供給されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS21において、例えば、ステップS5の処理により、遊技台36より発射球数、払出球数、および遊技内容の情報が送信されてくると、処理は、ステップS22に進む。
ステップS22において、DB登録指示部251aは、は、通信部252を制御して、送信されてきた発射球数、払出球数、および遊技内容の情報を取得する。さらに、DB登録指示部251aは、通信部252を制御して、画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像の情報のうち、発射球数、払出球数、および遊技内容の情報を送信してきた遊技台36を識別す情報と対応するカメラIDのカメラ38(または、入口カメラ40や店内カメラ41)により撮像された顔画像の情報を取得する。
ステップS23において、DB登録指示部251aは、遊技台管理DB管理部253に、遊技台36を識別する情報と共に、顔画像、発射球数、払出球数、および遊技内容の情報を遊技台管理DB26に登録(更新)するように指示する。遊技台管理DB管理部253は、この指示に基づいて、遊技台管理DB26の対応する遊技台36について、顔画像に対応付けて、発射球数、払出球数、および遊技内容の情報を、遊技記録として、例えば、図16で示されるような遊技台管理DB26に登録(更新)する。
[遊技台管理DB26の構成例]
ここで、図16を参照して、遊技台管理DBの構成例について説明する。
図16においては、遊技台毎に管理される遊技台管理DBの情報が示されている。図16の遊技台管理DBにおいては、遊技台IDが0001の遊技台36の遊技台管理DB26が示されている。また、図16の遊技台管理DB26においては、左から、顔画像、時刻、累積発射球数、累積払出球数、直近発射球数、直近払出球数、現在遊技内容、累積遊技内容(大当り)、および累積遊技内容(確変:確立変動中)の項目が設けられている。
顔画像の項目は、ステップS22において、取得される顔画像が登録される。時刻の項目には、遊技台管理DB26が更新されたときの時刻が示されており、図16においては、上から、10:00、11:00、12:00、13:00、14:00・・・と示されており、1時間おきに更新されていることが示されている。尚、ここでは、説明の便宜上このような時間間隔となっているが、現実には、もっと短い時間間隔で管理され、例えば、数秒から数分単位で管理される。また、図16においては、時刻情報のみが示されているが、日時情報が含まれるようにしてもよく、例えば、2009/12/19 10:00、2009/12/19 11:00、2009/12/19 12:00、2009/12/19 13:00、2009/12/19 14:00・・・としてもよい。累積発射球数の項目には、供給されてくる発射球数の累積球数が登録され、図16においては、上から15152、22783、36111、48523・・・と順次、10:00、11:00、12:00、13:00の各時刻に累積された球数が記録されている。累積払出球数の項目には、供給されてくる払出球数の累積球数が登録され、図16においては、上から7011、14531、21810、32315・・・と順次、10:00、11:00、12:00、13:00の各時刻に累積された球数が記録されている。
直近発射球数の項目には、直近の数分間において発射された球数が登録されており、、図16においては、上から120、105、122、119・・・と順次、10:00、11:00、12:00、13:00の各時刻の直近の数分間の情報が記録されている。直近払出球数の項目には、直近の数分間において払い出された球数が登録されており、図16においては、上から15、415、13、106・・・と順次、10:00、11:00、12:00、13:00の各時刻の数分間の情報が記録されている。現在遊技内容の項目には、遊技台管理DB26が更新された時点における遊技内容の情報が登録され、図16においては、上から、通常、大当り、通常、確変と登録されており、10:00、11:00、12:00、13:00のそれぞれの時刻において、通常遊技状態、大当り中、通常遊技状態、および確立変動状態であることが示されている。累積遊技内容(大当り)の項目には、10:00、11:00、12:00、13:00のそれぞれの時刻における累積の大当り回数が示されており、それぞれ3回、7回、10回、12回であることが示されている。累積遊技内容(確変)の項目には、10:00、11:00、12:00、13:00のそれぞれの時刻における累積の確立変動状態になった回数が示されており、それぞれ3回、6回、7回、11回であることが示されている。
すなわち、累積発射球数、累積払出球数、累積遊技内容については、各時刻の情報の累積回数の差分が、その時間当たりに発生した回数となる。また、各情報は、顔画像と時刻に対応付けて登録されることになるので、各時刻における顔画像が、そのときの遊技者であることが特定される。尚、図16において、時刻が14:00における情報が登録されていないが、これは、遊技者がいない状態であることを示している。
このように、遊技台管理DB登録処理により、図16で示されるように、遊技台36毎に、所定の時間間隔で、遊技者の顔画像に対応付けられた遊技記録が、遊技台管理DB26として順次登録されていくことになる。
[遊技球発射管理処理]
次に、図17のフローチャートを参照して、遊技球発射管理処理について説明する。
ステップS51において、遊技台監視部254は、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、同様の処理を繰り返す。ステップS51において、例えば、所定の時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS52に進む。
ステップS52において、遊技台監視部254は、未処理の遊技台36のうちのいずれかを処理対象遊技台として設定する。
ステップS53において、遊技台監視部254は、遊技台管理DB26にアクセスし、処理対象となる遊技台36の遊技台管理情報を読み出す。そして、遊技台監視部254は、IN-OUT判定部254aを制御して、直近払出球数と直近発射球数との差分が所定の閾値thよりも大きいか否かを判定する。ステップS53において、例えば、直近払出球数と直近発射球数との差分が所定の閾値thよりも大きい場合、処理は、ステップS54に進む。
ステップS54において、遊技台監視部254は、遊技内容判定部254bを制御して、処理対象となっている遊技台36の遊技台管理情報に基づいて、遊技内容が大当り中、または確変中であるかを判定させる。ステップS54において、例えば、遊技内容が大当り中、または確変中ではない場合、大当りでも、確立変動中でない状態で、発射球数に対して、異常な払出球数となっており、不正な払い出しがなされている可能性が高いものとみなし、ステップS55において、遊技台監視部254は、処理対象となっている遊技台36に異常が発生していることを制御部251に通知する。制御部251は、この通知に基づいて、通信部252を制御して、処理対象となっている遊技台36の情報と共に、異常が発生していることを示す情報を顔画像情報認識装置21に通知する。
一方、ステップS61において、顔画像情報認識装置21のデータベース管理部225は、通信部223を制御して、遊技店管理装置24より異常が通知されてきたか否かを判定させる。ステップS61において、例えば、ステップS55の処理により、処理対象となっている遊技台36を示す情報と共に異常が発生していることを示す情報が通知されてきた場合、処理は、ステップS62に進む。
ステップS62において、データベース管理部225は、登録部225aを制御して、顔画像取得部221より、処理対象となっている遊技台36に対応する画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像を取得させる。
ステップS63において、データベース管理部225は、登録部225aを制御して、異常が通知されてきた、処理対象となっている遊技台36に対応する画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像を不正者の顔画像として、例えば、図18で示されるような顔画像情報DB22に登録させる。
[顔画像情報DB22の構成例]
ここで、図18を参照して、顔画像情報DB22の構成例について説明する。
顔画像情報DB22は、例えば、図18で示されるような構成となる。すなわち、図18においては、左からID、顔画像、および発報場所が項目として設けられている。すなわち、一番上から、ID=1の顔画像情報は、取得された顔画像と共に、その顔画像が遊技台ID=0001における遊技台36を遊技した遊技者の顔画像であることが示されている。また、ID=2の顔画像情報は、取得された顔画像と共に、その顔画像が計数機35を利用した遊技者の顔画像であることが示されている。さらに、ID=3の顔画像情報は、取得された顔画像と共に、その顔画像が遊技台ID=0010における遊技台36を遊技した遊技者の顔画像であることが示されている。また、ID=4の顔画像情報は、取得された顔画像と共に、その顔画像が遊技台ID=0101に対応する遊技台36に併設された台間機37を利用した遊技者の顔画像であることが示されている。さらに、ID=5の顔画像情報は、取得された顔画像と共に、その顔画像が遊技台ID=0152における遊技台36を遊技した遊技者の顔画像であることが示されている。
すなわち、この処理により、異常な遊技球の払い出しが発生している遊技台36で遊技していた不正者の顔画像が顔画像情報DB22に登録される。尚、顔画像情報DB22の顔画像情報には、計数機35や台間機37における異常が発生したときの利用者の顔画像も登録されているが、その登録処理については後述するものとする。
また、ステップS56において、遊技台監視部254の発射管理部254cは、処理対象となっている遊技台36の遊技球の発射を禁止する指示を制御部251に供給する。制御部251は、通信部252を制御して、処理対象となっている遊技台36における遊技球の発射禁止を該当する遊技台36に対して通知させる。
一方、ステップS53において、例えば、直近払出球数と直近発射球数との差分が所定の閾値thよりも大きくない場合、または、ステップS54において、大当り中であったか、または、確変中であった場合、処理は、ステップS57に進む。
ステップS57において、遊技台監視部254の発射管理部254cは、処理対象となっている遊技台36の遊技球の発射を許可する指示を制御部251に供給する。制御部251は、通信部252を制御して、処理対象となっている遊技台36における遊技球の発射許可を該当する遊技台36に対して通知させる。
ステップS58において、遊技台監視部254は、未処理の遊技台36が存在するか否かを判定し、未処理の遊技台36が存在する場合、処理は、ステップS52に戻る。すなわち、全ての遊技台36について、異常が発生しているか否かが判定されて、異常が検出されれば、対応する遊技者の顔画像が不正者の顔画像として顔画像情報DB22に登録されると共に、遊技球の発射禁止が指示される。逆に、異常が検出されなければ、処理対象となる遊技球の発射許可が指示される。
ステップS71において、遊技台36の制御部271は、通信部272を制御して、遊技店管理装置24より発射禁止が通知されてきたか否かを判定し、例えば、ステップS56の処理により、発射禁止が通知されてきた場合、処理は、ステップS72に進む。
ステップS72において、制御部271は、遊技球発射制御部273を制御して、遊技球発射装置274からの遊技球の発射を禁止させる。すなわち、この処理により、遊技球の発射が禁止され、図示せぬ発射操作部分が操作されても、遊技球が発射されない状態となる。
一方、ステップS71において、発射禁止が通知されてこない場合、すなわち、ステップS57の処理により発射許可が通知されることとなるため、ステップS73において、制御部271は、遊技球発射制御部273を制御して、遊技球発射装置274からの遊技球の発射を許可する。すなわち、この処理により、遊技球の発射が許可され、図示せぬ発射操作部分が操作されることにより、遊技球が発射される状態となる。
以上の処理により、遊技台36において、発射球数に対して、異常な数の払出球数となると、遊技台36において、不正行為により不正に遊技球が払い出されているものとみなされ、顔画像情報認識装置21においては、該当する遊技台36で遊技している遊技者の顔画像を不正者の顔画像として顔画像情報DB22に登録する。同時に、遊技台36においては、発射禁止が指示される事により、遊技球の発射が禁止される。
結果として、顔画像情報DB22に不正者の顔画像が順次登録されるので、次回以降においては、後述する処理により、不正者を検出した時点で遊技台36において、遊技を禁止することが可能となる。また、遊技台36における異常な状態がなくなれば、発射許可が指示されることになるので、不正行為が検出されない限り、遊技をすることが可能となり、係員が遊技球の発射を禁止した状態から許可した状態へと切り替えるといった操作が必要がないため、係員に無用な負担を掛けないようにしつつ、不正行為を抑制することが可能となる。
[計数異常登録処理]
次に、図19のフローチャートを参照して、計数機35における計数異常登録処理について説明する。
ステップS101において、制御部291は、遊技媒体受入部293の動作状態を問い合わせ、遊技球、またはメダルの投入があったか否かを判定する。すなわち、遊技者が遊技媒体である遊技球、またはメダルの計数をするために、遊技球、またはメダルが投入されるまで、同様の処理が繰り返される。ステップS101において、例えば、遊技球やメダルの投入があった場合、処理は、ステップS102に進む。
ステップS102において、制御部291は、遊技媒体受入部293を動作させると共に、計数カウンタ294を動作させて、投入された遊技媒体の計数を開始させる。
ステップS103において、制御部291は、計数カウンタ294により計数された遊技媒体の計数結果を取得すると共に、通信部292を制御して、計数機35を識別する情報と併せて顔画像情報認識装置21に通知させる。
ステップS121において、データベース管理部225は、通信部223を制御して、計数機35より計数結果と共に、計数機35を識別する情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS121において、例えば、ステップS103の処理により、計数結果と計数機35を識別する情報が送信されてきた場合、処理は、ステップS122に進む。
ステップS122において、データベース管理部225は、顔画像取得部221を制御して、計数機35に対応付けて設けられている画像処理ユニット39からの顔画像を取得する。
ステップS123において、データベース管理部225は、通信部223を制御して、取得した顔画像、計数結果、および計数機35を識別する情報を、遊技店管理装置24に送信し、計数結果に異常があるか否かを問い合わせる。
ステップS151において、遊技店管理装置24の制御部251は、計数結果に異常があるか否かの問い合わせがあるか否かを判定し、問い合わせがあるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS151において、例えば、ステップS123の処理により、問い合わせがあった場合、処理は、ステップS152に進む。
ステップS152において、制御部251は、通信部252を制御して、送信されてきた顔画像、計数結果、および計数機35を識別する情報を計数機監視部256に供給する。計数機監視部256は、計数結果異常判定部256aを制御して、顔画像、計数結果、および計数機35を識別する情報に基づいて、計数結果に異常があるか否かを判定する。より具体的には、計数結果異常判定部256aは、遊技台管理DB26にアクセスし、問い合わせと共に送信されてきた顔画像により、顔画像に対応付けて登録されている遊技情報を検索する。尚、この際に、顔画像の照合がなされることとなるが、照合については、詳細を後述する。さらに、遊技情報が検索された場合、計数結果異常判定部256aは、該当する遊技者の発射球数の累積数と、払出球数の累積数との差分が、計数結果に近い値であるか否かにより、計数結果が妥当であったか否かを判定することで、計数結果が異常であるか否かを判定する。
ステップS152において、例えば、計数結果が異常である場合、ステップS153において、計数結果異常判定部256aは、計数結果が異常であることを制御部251に通知する。制御部251は、この通知に基づいて、通信部252を制御して、顔画像情報認識装置21に対して計数異常があることを通知する。
一方、ステップS152において、計数結果が異常ではない場合、ステップS154において、計数結果異常判定部256aは、計数結果が異常ではないことを制御部251に通知する。制御部251は、この通知に基づいて、通信部252を制御して、顔画像情報認識装置21に対して計数異常ではなかったことを通知する。
ステップS124において、顔画像情報認識装置21のデータベース管理部225は、通信部223を制御して、遊技店管理装置24より計数異常が通知されてきたか否かを判定する。ステップS124において、例えば、ステップS153の処理により計数異常が通知されてきた場合、ステップS125において、データベース管理部225は、登録部225aを制御して、計数異常が通知されてきた、計数機35に対応する画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像を不正者の顔画像として顔画像情報DB22に登録させる。
以上の処理により、計数機35において、異常な計数がなされると、その計数機35を利用した遊技者の顔画像が不正者の顔画像として、顔画像情報DB22に登録されることになる。
[台間機異常登録処理]
次に、図20のフローチャートを参照して、台間機異常登録処理について説明する。
ステップS171において、制御部311は、現金投入払出制御部313を制御して、現金投入払出部314に現金が投入されたか否かを判定する。ステップS171において、例えば、現金が投入された場合、S172において、現金投入払出制御部313は、現金投入払出部314を動作させて、投入された紙幣を真偽判定部315に供給させ、真偽判定を実行させる。
ステップS172において、投入された現金が真券ではなく、偽券であった場合、ステップS173において、真偽判定部315は、偽券であることを制御部311に通知する。制御部311は、通信部312を制御して、投入された紙幣が偽券であったことを遊技店管理装置24に通知する。この際、通信部312は、台間機37が併設されている遊技台36を識別する情報と共に、偽券であったことを示す情報を遊技店管理装置24に通知する。
ステップS174において、制御部311は、現金投入払出制御部313に対して、現金投入払出部314より投入された現金を払い戻させる。
顔画像情報認識装置21においては、ステップS191において、データベース管理部225は、通信部223を制御して、投入された現金が、偽券であったことを示す情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS191において、例えば、ステップS173の処理により、投入された現金が偽券であったことを示す情報と共に、台間機37を識別する情報が送信されてくると、ステップ192において、データベース管理部225は、顔画像取得部221より取得される顔画像のうち、該当する台間機37に併設された遊技台36で遊技しようとする遊技者の顔画像を取得する。
ステップS193において、データベース管理部225は、登録部225aを制御して、投入された現金が偽券であることを通知してきた、台間機37に対応する画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像を不正者の顔画像として顔画像情報DB22に登録させる。
以上の処理により、偽券を用いて遊技媒体の貸し出しを受けようとした遊技者の顔画像は、不正者の顔画像として登録することが可能となる。この結果、次回以降については、同一人物が、遊技媒体の貸し出しを受けようとしても、顔画像のみで、受け付けないようにすることが可能となる。
一方、ステップS172において、真券であった場合、ステップS175において、制御部311は、現金投入払出制御部313において、現金投入払出部314に投入された現金を受け付けるように指示すると共に、貸し球を遊技台36より払い出させる。さらに、制御部311は、プリペイドカード払出制御部316に対して、予め蓄積されているプリペイドカードに、貸し出した遊技球分の度数を減額した残度数を記録させる。
ステップS176において、制御部311は、図示せぬ操作部が操作されて、プリペイドカードの返却が指示されたか否かを判定し、返却が指示された場合、ステップS177において、プリペイドカード払出制御部316を制御して、プリペイドカードを返却させる。
また、ステップS176において、プリペイドカードの払い出しが指示されていない場合、ステップS178において、制御部311は、プリペイドカードの残度数が残されており、返却可能であるか否かを判定する。ステップS178において、例えば、更なる貸し出しが繰り返されるなどして、残度数がなくなった場合、返却不能であると判定されて、処理は、ステップS171に戻る。一方、ステップS178において、残度数があり、まだ返却可能である場合、処理は、ステップS176に戻る。すなわち、残度数が残されており、かつ、返却が指示されない場合、ステップS176,S178の処理が繰り返される。
さらに、ステップS171において、現金の投入がない場合、ステップS179において、プリペイドカードの投入があるか否かを判定する。例えば、プリペイドカードの投入があった場合、処理は、ステップS176に進む。また、プリペイドカードの投入がない場合、処理は、ステップS171に戻る。
以上の処理により、台間機37において、不正な紙幣を用いて遊技媒体の貸し出しを受けようとした遊技者の顔画像が、不正者の顔画像として顔画像情報DB22に登録される。
すなわち、図17乃至図20を参照して説明した処理により、遊技台36、計数機35、および台間機37のいずれにおいても、不正行為がなされると、その遊技台36、計数機35、または台間機37を利用した遊技者の顔画像を、顔画像情報DB22に登録することが可能となる。結果として、遊技台36、計数機35、および台間機37のいずれにおいても、次回以降の利用時には、顔画像を検出するだけで、利用を禁止させるなどして、不正利用を防止させるようにすることが可能となる。
[不正防止処理]
次に、図21のフローチャートを参照して、不正防止処理について説明する。
ステップS201において、データベース管理部225は、顔画像取得部221において、入口カメラ40より供給されてきた顔画像を取得したか否かを判定する。ステップS201において、例えば、入口カメラ40より供給されてきた顔画像が取得された場合、処理は、ステップS202に進む。
ステップS202において、照合部222は、入口カメラ画像処理を実行させ、取得された顔画像と、顔画像情報DB22に登録された不正者の顔画像とを照合させ、照合により一致した顔画像が存在した場合、顔画像情報DB22の内部の当日データベース22aに登録させる。
[入口カメラ顔画像処理]
ここで、図22のフローチャートを参照して入口カメラ画像処理について説明する。
ステップS221において、顔画像取得部221は、入口カメラ40に対応する画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像を取得し、照合部222に供給する。
ステップS222において、データベース管理部225は、照合部222の照合結果により、顔画像情報DB22に入口カメラ40より供給されてきた顔画像と一致する顔画像が登録されていたか否かを判定する。
より詳細には、特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、類似度計算処理を実行する。類似度計算処理とは、まず、類似度計算部232が、顔画像情報DB22に登録されている顔画像より、前記特徴量抽出部231より供給されてきた特徴量と同様の特徴量を抽出する。次に、類似度計算部232が、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、顔画像情報DB22に登録されている不正者の顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である顔画像情報DB22に登録されている顔画像との類似度が最上位となる顔画像を、類似度と共に類似度判定部233に供給し、バッファ233aに登録させる。そして、類似度判定部233が、バッファ233aに登録された顔画像の類似度が所定の閾値を超えていると判定した場合、顔画像情報DB22内において一致した顔画像として、通信部223、およびデータベース管理部225に出力する。
例えば、この一連の処理により、照合部222が、顔画像情報DB22に登録されている顔画像と一致する顔画像を出力する場合、ステップS222において、顔画像情報DB22に、入口カメラ40に対応する画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像と一致するものがあるものとみなされ、処理は、ステップS223に進む。ステップS223において、当日登録部225bは、入口カメラ40より供給されてきた顔画像を当日DB22aに登録する。
一方、ステップS222において、顔画像情報DB22に一致する顔画像がなかった場合、ステップS223の処理がスキップされて、処理は、終了する。
すなわち、顔画像情報DB22に登録された顔画像のうち、入口カメラ40において供給された顔画像情報と一致する顔画像が、当日DB22aに登録される。この処理により、以降の照合処理においては、遊技店1内の全ての顔画像の照合は、当日DB22a内の顔画像のみとすればよいので、照合処理に掛かる負荷を低減し、処理を高速に実現することが可能となる。
ここで、図21のフローチャートの説明に戻る。
ステップS201において、顔画像取得部221が取得する顔画像が、入口カメラ40より供給されてくる顔画像ではない場合、ステップS202の処理がスキップされて、処理は、ステップS203に進む。
ステップS203において、データベース管理部225は、顔画像取得部221において、遊技台36に対応付けて設けられているカメラ38より供給されてきた顔画像を取得したか否かを判定する。ステップS203において、例えば、遊技台36に対応付けて設けられているカメラ38より供給されてきた顔画像が取得された場合、処理は、ステップS204に進む。
ステップS204において、データベース管理部225は、遊技台カメラ画像処理を実行し、照合部222により顔画像を照合し、遊技台36の遊技球の発射の許可、または禁止を決定する。
[遊技台カメラ画像処理]
ここで、図23のフローチャートを参照して、遊技台カメラ画像処理について説明する。
ステップS241において、顔画像取得部221は、顔画像を取得し、照合部222に供給する。
ステップS242において、照合部222は、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像の照合処理により、当日DB22aに登録された顔画像と一致する顔画像が存在するか否かを判定する。尚、照合処理については、ステップS222における処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。ただし、照合対象となる顔画像は、顔画像情報DB22に登録された全ての顔画像ではなく、当日DB22aに登録されている顔画像のみとなる。
ステップS242において、当日DB22aに顔画像取得部221より供給された顔画像と一致する顔画像が存在すると判定された場合、処理は、ステップS243に進む。
ステップS243において、照合部222は、通信部223を制御して、顔画像に付されている遊技台36を識別する情報と共に、不正者が遊技しようとしていることを遊技店管理装置24に通知する。
ステップS251において、遊技店管理装置24の制御部251は、通信部252を制御して、不正者が遊技しようとしていることを示す通知が送信されてきたか否かを判定する。ステップS251において、例えば、ステップS243の処理により、顔画像に付されていた遊技台36を識別する情報と共に、不正者が遊技しようとしていることを示す通知が送信されてきた場合、処理は、ステップS252に進む。
ステップS252において、制御部251は、通信部252により受信した遊技台36を識別する情報と共に、不正者が遊技しようとしていることを示す通知を遊技台監視部254に供給する。遊技台監視部254は、通知に付されていた遊技台36を特定する情報に基づいて、不正者が遊技しようとしている遊技台36を特定する。
ステップS253において、遊技台監視部254の発射管理部254cは、特定された遊技台36に対して、遊技球の発射を禁止するように指示するように制御部251に対して要求する。この要求に応じて、制御部251は、通信部252を制御して、特定された遊技台36に対して、遊技球の発射禁止を指示する。
ステップS261において、遊技台36の制御部271は、通信部272を制御して、遊技店管理装置24より遊技球の発射禁止の指示が送信されてきたか否かを判定する。ステップS261において、例えば、ステップS253の処理により、遊技球の発射を禁止する指示が送信されてきた場合、ステップS262において、制御部271は、遊技球発射制御部273に対して、遊技球発射装置274における発射動作を禁止するように制御させる。
この結果、不正者が、遊技台36の前に着座すると、その顔画像が顔画像情報認識装置21により当日DB22aに登録されている不正者であるか否かが照合され、一致すると、顔画像に付されている遊技台36を識別する情報に基づいて、不正者が着座している、特定された遊技台36においては、遊技球の発射が禁止される。このため、不正者は、遊技そのものを開始させることができないので、例えば、磁石などを利用して不正に入賞口に誘導するといったことができないことになり、不正行為を抑制することが可能となる。
一方、ステップS242において、照合処理により当日DB22aに一致する顔画像が存在しない場合、不正者以外のものが遊技台36に着座していることになるので、ステップS243の処理がスキップされる。
この処理により、ステップS252,S253の処理についてもスキップされることになり、ステップS254において、発射管理部254cは、不正者による遊技が報告されなかった全ての遊技台36に対して、遊技球の発射を許可する指示を送信するように制御部251に要求する。このため、制御部251は、通信部252を制御して、遊技球の発射を許可する通知を、不正者による遊技が報告されていない遊技台36に通知する。
したがって、ステップS261においては、遊技球の発射禁止が指示されないこととなるため、ステップS263において、制御部271は、遊技球発射制御部273に対して、遊技球の発射を許可する。
すなわち、不正者として当日DB22aに顔画像が登録されている人物以外の者が、遊技台36に着座した場合、不正者による遊技は報告されないこととなるため、遊技球の発射が許可され、遊技者は遊技をすることが可能となる。
結果として、不正者が着座したときにのみ、遊技台36においては、遊技球の発射が禁止されるので、不正な遊技を抑制することが可能になる。また、不正者が遊技台から離れると不正者による遊技が通知されない状態となるので、不正者以外の者が着座すれば遊技をすることが可能となる。このため、遊技禁止の状態を解除するために係員による操作が不要であるので、係員を手間を掛けることなく、不正行為を抑制することが可能となる。
ここで、図21のフローチャートの説明に戻る。
ステップS203において、遊技台36のカメラ38より顔画像が供給されてきていない場合、ステップS204の処理はスキップされる。
ステップS205において、データベース管理部225は、顔画像取得部221において、計数機35に対応付けて設けられているカメラ38より供給されてきた顔画像を取得したか否かを判定する。ステップS205において、例えば、計数機35に対応付けて設けられているカメラ38より供給されてきた顔画像が取得された場合、処理は、ステップS206に進む。
ステップS206において、データベース管理部225は、計数機カメラ画像処理を実行し、照合部222により顔画像を照合し、計数機35の計数処理の許可、または禁止を決定する。
[計数機カメラ画像処理]
ここで、図24のフローチャートを参照して、計数機カメラ画像処理について説明する。
ステップS281において、顔画像取得部221は、顔画像を取得し、照合部222に供給する。
ステップS282において、照合部222は、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像の照合処理により、当日DB22aに登録された顔画像と一致する顔画像が存在するか否かを判定する。尚、照合処理については、ステップS222における処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。ただし、照合対象となる顔画像は、顔画像情報DB22に登録された全ての顔画像ではなく、当日DB22aに登録されている顔画像のみとなる。
ステップS282において、当日DB22aに顔画像取得部221より供給された顔画像と一致する顔画像が存在すると判定された場合、処理は、ステップS283に進む。
ステップS283において、照合部222は、通信部223を制御して、顔画像に付されている計数機35を識別する情報と共に、不正者が計数しようとしていることを遊技店管理装置24に通知する。
ステップS291において、遊技店管理装置24の制御部251は、通信部252を制御して、不正者が計数しようとしていることを示す通知が送信されてきたか否かを判定する。ステップS291において、例えば、ステップS283の処理により、顔画像に付されていた計数機35を識別する情報と共に、不正者が計数しようとしていることを示す通知が送信されてきた場合、処理は、ステップS292に進む。
ステップS292において、制御部251は、通信部252により受信した計数機35を識別する情報と共に、不正者が遊技していることを示す通知を計数機監視部256に供給する。計数機監視部256は、通知に付されていた計数機35を特定する情報に基づいて、不正者が計数しようとしている計数機35を特定する。
ステップS293において、計数機監視部256の計数管理部256bは、特定された計数機35に対して、遊技球の計数を禁止するように指示するように制御部251に対して要求する。この要求に応じて、制御部251は、通信部252を制御して、特定された計数機35に対して、遊技球の計数禁止を指示する。
ステップS301において、計数機35の制御部291は、通信部292を制御して、遊技店管理装置24より遊技球の計数禁止の指示が送信されてきたか否かを判定する。ステップS301において、例えば、ステップS293の処理により、遊技球の計数を禁止する指示が送信されてきた場合、ステップS302において、制御部291は、遊技媒体受入部293に対して、遊技媒体の受入動作を禁止するように制御させる。
この結果、不正者が、計数機35の前に立ち、計数しようとすると、その顔画像が顔画像情報認識装置21により当日DB22aに登録されている不正者であるか否かが照合され、一致すると、顔画像に付されている計数機35を識別する情報に基づいて、不正者が計数しようとしている、特定された計数機35においては、遊技球の計数が禁止されるため、不正者は、例えば、廃業した他店舗から遊技球を盗難して持ち込んでも計数することができないことになるため、不正行為を抑制することが可能となる。
一方、ステップS282において、照合処理により当日DB22aに一致する顔画像が存在しない場合、不正者以外のものが計数機35において計数しようとしていることになるので、ステップS283の処理がスキップされる。
この処理により、ステップS292,S293の処理についてもスキップされることになり、ステップS294において、計数管理部256bは、不正者による計数が報告されなかった全ての計数機35に対して、遊技球の計数を許可する指示を送信するように制御部251に要求する。このため、制御部251は、通信部252を制御して、遊技球の計数を許可する通知を、不正者による遊技が報告されていない計数機35に通知する。
したがって、ステップS301においては、遊技球の計数禁止が指示されないこととなるため、ステップS303において、制御部211は、遊技媒体受入部293に対して、遊技媒体の受入を許可する。
すなわち、不正者として当日DB22aに顔画像が登録されている人物以外の者が、計数機35の前に立ち、計数しようとした場合、不正者による計数は報告されないこととなるため、遊技球の計数が許可され、遊技者は計数をすることが可能となる。
結果として、不正者が計数しようとしたときにのみ、計数機35においては、遊技球の計数が禁止されるので、不正な計数を抑制することが可能になる。また、不正者が計数機35から離れると不正者による計数が通知されない状態となるので、不正者以外の者が計数しようとすれば計数をすることが可能となる。このため、計数禁止の状態を解除するために係員による操作が不要であるので、係員の手間を掛けることなく、不正行為を抑制することが可能となる。
ここで、図21のフローチャートの説明に戻る。
ステップS205において、計数機35のカメラ38より顔画像が供給されてきていない場合、ステップS206の処理はスキップされる。
ステップS207において、データベース管理部225は、顔画像取得部221において、台間機37に対応付けて設けられているカメラ38より供給されてきた顔画像を取得したか否かを判定する。ステップS207において、例えば、台間機37に対応付けて設けられているカメラ38より供給されてきた顔画像が取得された場合、処理は、ステップS208に進む。
ステップS208において、データベース管理部225は、台間機カメラ画像処理を実行し、照合部222により顔画像を照合し、台間機37の現金受付処理の許可、または禁止を決定する。
[台間機カメラ画像処理]
ここで、図25のフローチャートを参照して、台間機カメラ画像処理について説明する。
ステップS311において、顔画像取得部221は、顔画像を取得し、照合部222に供給する。
ステップS312において、照合部222は、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像の照合処理により、当日DB22aに登録された顔画像と一致する顔画像が存在するか否かを判定する。尚、照合処理については、ステップS222における処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。ただし、照合対象となる顔画像は、顔画像情報DB22に登録された全ての顔画像ではなく、当日DB22aに登録されている顔画像のみとなる。
ステップS312において、当日DB22aに顔画像取得部221より供給された顔画像と一致する顔画像が存在すると判定された場合、処理は、ステップS313に進む。
ステップS313において、照合部222は、通信部223を制御して、顔画像に付されている台間機37を識別する情報と共に、不正者が現金を投入しようとしていることを遊技店管理装置24に通知する。
ステップS321において、遊技店管理装置24の制御部251は、通信部252を制御して、不正者が現金を投入しようとしていることを示す通知が送信されてきたか否かを判定する。ステップS321において、例えば、ステップS313の処理により、顔画像に付されていた台間機37を識別する情報と共に、不正者が現金を投入しようとしていることを示す通知が送信されてきた場合、処理は、ステップS322に進む。
ステップS322において、制御部251は、通信部252により受信した台間機37を識別する情報と共に、不正者が現金を投入しようとしていることを示す通知を台間機監視部255に供給する。台間機監視部255は、通知に付されていた台間機37を特定する情報に基づいて、不正者が現金を投入しようとしている台間機37を特定する。
ステップS323において、台間機監視部255の現金受付管理部255bは、特定された台間機37に対して、現金の受付を禁止するように指示するように制御部251に対して要求する。この要求に応じて、制御部251は、通信部252を制御して、特定された台間機37に対して、現金受付禁止を指示する。
ステップS331において、台間機37の制御部311は、通信部312を制御して、遊技店管理装置24より現金受付禁止の指示が送信されてきたか否かを判定する。ステップS331において、例えば、ステップS323の処理により、現金の受付を禁止する指示が送信されてきた場合、ステップS332において、制御部311は、現金投入払出制御部313に対して、現金投入払出部314による現金の受付動作を禁止するように制御させる。
この結果、不正者が、台間機37の前に立ち、現金を投入しようとすると、その顔画像が顔画像情報認識装置21により当日DB22aに登録されている不正者であるか否かが照合され、一致すると、顔画像に付されている台間機37を識別する情報に基づいて、不正者が現金を投入しようとしている、特定された台間機37においては、現金の受付が禁止されるため、不正者は、例えば、不正紙幣を用いて遊技を開始しようとしても、不正紙幣による遊技媒体の貸し出しを受けることができず、遊技することができないことになるため、不正行為を抑制することが可能となる。
一方、ステップS312において、照合処理により当日DB22aに一致する顔画像が存在しない場合、不正者以外のものが台間機37において現金を投入しようとしていることになるので、ステップS313の処理がスキップされる。
この処理により、ステップS322,S323の処理についてもスキップされることになり、ステップS324において、現金受付管理部255bは、不正者による現金の投入が報告されなかった全ての台間機37に対して、現金の受付を許可する指示を送信するように制御部251に要求する。このため、制御部251は、通信部252を制御して、現金の受付を許可する通知を、不正者による遊技が報告されていない台間機37に通知する。
したがって、ステップS331においては、現金の受付の禁止が指示されないこととなるため、ステップS333において、制御部311は、現金受付払出制御部313に対して、現金投入払出部314での現金の受付を許可する。
すなわち、不正者として当日DB22aに顔画像が登録されている人物以外の者が、台間機37の前に立ち、現金を投入しようとした場合、不正者による現金の投入は報告されないこととなるため、現金の受付が許可され、遊技者は遊技媒体の貸し出しを受けて、遊技することが可能となる。
結果として、不正者が現金を投入しようとしたときにのみ、台間機37においては、現金の受付が禁止されるので、不正紙幣による遊技を抑制することが可能になる。また、不正者が台間機37から離れると不正者による現金の投入が通知されない状態となるので、不正者以外の者が現金を投入しようとすれば現金は受け付けられることとなる。このため、現金の受付の禁止の状態を解除するために係員による操作が不要であるので、係員の手間を掛けることなく、不正行為を抑制することが可能となる。
ここで、図21のフローチャートの説明に戻る。
ステップS207において、台間機37のカメラ38より顔画像が供給されてきていない場合、ステップS208の処理はスキップされ、処理は、ステップS201に戻る。
以上の処理により、計数機35、遊技台36、および台間機37において、遊技者が不正行為を行うと、その遊技者の顔画像を不正者の顔画像として登録することが可能となる。また、一旦、不正者として顔画像が登録されると、計数機35、遊技台36、および台間機37において、計数、遊技、および現金の投入が事前に全て禁止状態となるため、不正行為を未然に防止することが可能となる。さらに、一旦禁止状態となっても、不正者が確認されない状態になると、係員による解除動作などを必要とせずに、許可状態となるため、係員による負荷を大きくすることなく、不正行為を抑制することが可能となる。
尚、以上においては、遊技店1における計数機35、遊技台36、および台間機37の不正行為について、抑制する例について説明してきたが、例えば、精算販売機33や貸出機34などの、その他の機器に対しても同様に不正者を登録し、不正行為を抑制させることが可能となる。
<第2実施例>
ところで、以上の処理においては、遊技台36において、顔画像により、不正者として登録されている人物であると特定された場合、即時遊技球の発射を禁止する例について説明してきた。しかしながら、たった一度の不正行為により不正者を遊技店から締め出すような措置となるため、一度は不正行為をしてはみたが、やはり、不正には遊技したくないと思い直すような遊技者や、偶然、不正に改造された遊技台36を遊技してしまった結果不正者とみなされてしまった遊技者などを顧客として取り込むことができない恐れがあった。
そこで、不正者として検出されても、即座に遊技球の発射を禁止することなく、不正者として検出された遊技者の遊技を監視し、不正行為がなされている累積時間や、不正行為により獲得される遊技球数、すなわち差球の球数に応じて、常習性が高く、悪質な不正者に対してのみ遊技球の発射を禁止するようにしてもよい。
[遊技店管理装置24の他の実施例]
図26は、不正者として検出されても、即座に遊技球の発射を禁止することなく、不正者として検出された遊技者の遊技を監視し、不正行為がなされている累積時間や、不正行為により獲得される遊技球数、すなわち差球の球数に応じて、遊技球の発射を禁止するようにした遊技店管理装置24の構成例を示している。尚、図26の遊技店管理装置24において、図11の遊技店管理装置24における構成と同一の機能を備える構成については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
すなわち、図26の遊技店管理装置24において、図11の遊技店管理装置24と異なるのは、遊技台監視部254に代えて、遊技台監視部351を設けた点である。遊技台監視部351の基本的な機能は、遊技台監視部254と同様であるが、さらに、遊技台単位、および顔画像単位で不正行為による異常の有無を検出する機能を備えている。
より具体的には、遊技台監視部351は、IN-OUT判定部401、遊技内容判定部402、および発射管理部403、遊技台単位異常判定部404、および顔画像単位異常判定部405を備えている。尚、IN-OUT判定部401、遊技内容判定部402、および発射管理部403については、それぞれ図11のIN-OUT判定部254a、遊技内容判定部254b、および発射管理部254cと同一の機能を備えるものであるので、その説明は適宜省略するものとする。
遊技台単位異常判定部404は、遊技台管理DB26に所定時間間隔でアクセスし、遊技台管理DB26に登録されている情報に基づいて、遊技台単位で、差球、および累積差球を求めて、差球が発生し続けている経過時間数と、累積差球との情報に基づいて、遊技台の異常を判定する。
より詳細には、遊技台単位異常判定部404は、差球計算部404a、累積差球計算部404b、プロット部404c、経過時間判定部404d、および累積差球判定部404eとを備えている。差球計算部404aは、遊技台管理DB26に登録されている遊技台単位の情報のうち、大当りや確率変動状態に移行していない状態の直近払出球数から直近発射球数を減じた球数が所定数以上であるときの球数、すなわち、直近の所定時間単位において、大当りでも、確率変動でもない状態にも拘らず、払い出された球数を、不正に払い出された球数を差球として計算する。累積差球計算部404bは、差球計算部404aにより時刻毎に、所定の時刻単位で計算された差球を累積し、時刻に対応付けて累積差球を求める。プロット部404cは、時刻に対応付けられている累積差球の情報に基づいて、時刻の変化と、累積差球との関係をプロットし、累積差球波形を生成する。経過時間判定部404dは、累積差球波形から、差球が発生してからの経過時間が所定時間よりも長いか否かを判定する。累積差球判定部404eは、累積差球が所定球数よりも多いか否かを判定する。
顔画像単位異常判定部405は、遊技台管理DB26に所定時間間隔でアクセスし、遊技台管理DB26に登録されている情報に基づいて、顔画像単位で、累積差球を求めて、差球が発生している経過時間数と、累積差球との情報に基づいて、遊技台の異常を判定する。
より詳細には、顔画像単位異常判定部405は、差球計算部405a、累積差球計算部405b、プロット部405c、経過時間判定部405d、および累積差球判定部405eとを備えている。差球計算部405aは、遊技台管理DB26に登録されている顔画像単位の情報のうち、大当りや確率変動状態に移行していない状態の直近払出球数から直近発射球数を減じた球数が所定数以上であるときの球数、すなわち、直近の所定時間単位において、大当りでも、確率変動でもない状態にも拘らず、払い出された球数を、不正に払い出された球数を差球として計算する。累積差球計算部405bは、差球計算部405aにより時刻毎に、所定の時刻単位で計算された差球を累積し、時刻に対応付けて累積差球を求める。プロット部405cは、時刻に対応付けられている累積差球の情報に基づいて、時刻の変化と、累積差球との関係をプロットし、累積差球波形を生成する。経過時間判定部405dは、累積差球波形から、差球が発生してからの経過時間が所定時間がよりも長いか否かを判定する。累積差球判定部405eは、累積差球が所定球数よりも多いか否かを判定する。
[図26の遊技店管理装置24を用いた遊技店発射管理処理]
次に、図27のフローチャートを参照して、図26の遊技店管理装置24を用いた遊技店発射管理処理について説明する。尚、図27において、ステップS371乃至S374、S377乃至S380、ステップS401乃至S403、並びにステップS421乃至S423の処理については、図17におけるステップS51乃至S57、ステップS61乃至S63、並びに、ステップS421乃至S423と同様であるので、その説明は適宜説明を省略するものとする。
すなわち、ステップS371において、所定時間が経過し、ステップS372において処理対象とされた未処理の遊技台の(払出球数−発射球数)が、ステップS373の処理により所定値thより大きいと判定され、さらに、ステップS374において、大当り中でも、確率変動中でもないと判定された場合、処理は、ステップS375に進む。
ステップS375において、遊技台監視部351は、異常判定処理を実行し、処理対象となっている遊技台36において、不正行為に起因する異常な遊技がなされているか否かを判定する。
[異常判定処理]
ここで、図28のフローチャートを参照して、異常判定処理について説明する。
異常判定処理は、ステップS441において、遊技台単位異常判定部404により実行される遊技台単位異常判定処理と、ステップS442において、顔画像単位異常判定部405により実行される顔画像単位異常判定処理とからなる。
[遊技台単位異常判定処理]
ここで、図29のフローチャートを参照して、遊技台単位異常判定処理について説明する。
ステップS461において、遊技台単位異常判定部404は、遊技台管理DB26にアクセスし、処理対象の遊技台管理情報のうち、直近発射球数、および直近払出球数の情報を時刻単位で過去の所定時刻にまで遡って読み出す。さらに、遊技台単位異常判定部404は、差球計算部404aを制御して、時刻に対応付けて差球(=直近払出球数−直近発射球数)を計算させる。すなわち、例えば、図30の遊技台管理DB26の場合、直近払出球数は、上から「120」、「405」、「122」、「130」であり、直近発射球数は、上から「15」、「105」、「100」、「119」である。このため、差球計算部404aは、図30の遊技台管理DB26で示される、直近払出球数と直近発射球数とについて、所定時刻だけ遡った時刻から、時刻毎に差球を計算する。すなわち、図30の場合であって、現在時刻が13:00であり、所定時間が3時間のとき、差球計算部404aは、時刻10:00については、差球として105(=120−15)を、時刻11:00については、差球として300(=405−105)を、時刻12:00については、差球として22(=122−100)を、時刻13:00については、差球として11(=130−119)を、それぞれ計算する。
ステップS462において、遊技台単位異常判定部404は、累積差球計算部404bを制御して、処理対象となっている遊技台36の時刻単位の差球の情報より、時刻毎の累積差球を計算させる。すなわち、図30の場合、累積差球計算部404bは、時刻10:00については、累積差球として105を、時刻11:00については、累積差球として405(=105+300)を、時刻12:00については、累積差球として427(=405+22)を、時刻13:00については、累積差球として438(=427+11)を、それぞれ計算する。
ステップS463において、遊技台単位異常判定部404は、プロット部404cを制御して、時刻毎の累積差球の変移を、例えば、図31で示されるようにプロットさせる。図31においては、横軸が時刻であり、縦軸が累積差球を示している。また、軌跡X0乃至X2は、それぞれプロットされた各ポイントを曲線により接続したときの軌跡の例を示したものである。
ステップS464において、遊技台単位異常判定部404は、経過時間判定部404dを制御し、差球による異常が発生した時刻からの経過時間t、すなわち、累積差球が正の状態となり、不正に払出され続けている状態が始まってからの経過時間tが所定の経過時間Teを経過しているか否かを判定させる。ステップS464において、例えば、図31におけるプロット結果から得られる軌跡X1,X2のような場合、現在時刻が時刻t11であるようなとき、経過時間が所定時間Teを超えていることになるので、処理は、ステップS465に進む。
ステップS465において、遊技台単位異常判定部404は、累積差球判定部404eを制御し、差球による異常が発生した時刻からの累積差球Dが所定数Deよりも大きいか否かを判定させる。ステップS465において、例えば、図31におけるプロット結果から得られる軌跡X1のような場合、時刻t11のとき、累積差球Dが所定数Deを超えているので、処理は、ステップS466に進む。
ステップS466において、処理対象となっている遊技台36においては、累積的に差球が発生してから所定時間が経過しており、かつ、累積差球も所定数より多くなっていることから、遊技台単位異常判定部404は、処理対象となっている遊技台36において、不正行為による異常が発生しているものと判定する。
一方、ステップS464において、例えば、図31におけるプロット結果から得られる軌跡X0のような場合、現在時刻が時刻t21であるようなとき、経過時間が所定の時間Teを超えていないことになるので、処理は、ステップS467に進む。
また、ステップS465において、例えば、図31におけるプロット結果から得られる軌跡X2のような場合、累積差球Dが所定数Deを超えていないので、処理は、ステップS467に進む。
ステップS467において、遊技台単位異常判定部404は、異常が発生していないものと判定し、処理は、終了する。
すなわち、遊技台単位異常判定部404は、処理対象となっている遊技台36に対応付けて登録されている遊技台管理DB26の情報に基づいて、差球が発生してからの経過時間が所定時間よりも長く、かつ、累積差球が所定数よりも多くなっているとき、異常が発生しているものとみなす。すなわち、遊技台単位の異常を判定する場合、異なる顔画像に対応付けて登録されている遊技台管理DB26の情報であっても、異常が発生することとなるため、遊技台36そのものに不正が生じる何らかの細工がなされている可能性が高い。また、遊技者が変化しても継続的に差球により不正行為が継続されることから、複数の不正遊技者が介在している可能性が高い。このため、遊技台単位で異常が検出された場合、後述する処理により、差球が発生していた期間内に登録された顔画像の全てが、不正者の顔画像として、顔画像情報DB22に登録されることになる。
[顔画像単位異常判定処理]
次に、図32のフローチャートを参照して、顔画像単位異常判定処理について説明する。
ステップS481において、顔画像単位異常判定部405は、遊技台管理DB26より、処理対象の遊技台36の今現在時刻の顔画像に対応付けて登録されている顔画像を読み出す。すなわち、顔画像単位異常判定部405は、図26で示したように遊技台IDに対応付けて登録されている遊技台管理情報のうち、今現在処理対象となっている遊技台36で遊技している遊技者の顔画像と同一の顔画像の情報を抽出し、例えば、図33で示されるように、自らで保持する図示せぬバッファ内に、一時的なデータベースを構築する。図33においては、今現在が、時刻13:00であった場合、遊技台ID253の遊技台36が処理対象の遊技台となっており、その遊技台36で遊技している遊技者の顔画像と同一の顔画像に対応付けて登録されている遊技台管理情報からなるデータベースが示されている。左側に設けられた遊技台IDの情報以外の情報について、図16を参照して説明した情報と同一である。すなわち、図33によれば、今現在(時刻13:00)において、処理対象となっている遊技台ID=253の遊技台36で遊技している遊技者は、時刻10:00においては、遊技台ID=001の遊技台36で遊技し、時刻11:00においては、遊技台ID=051の遊技台36で遊技し、時刻12:00においては、遊技台ID=131の遊技台36で遊技していたことが示されている。
ステップS482において、顔画像単位異常判定部405は、図33で示されるような、処理対象となっている遊技台36で今現在遊技している遊技者の顔画像に対応付けられた遊技台管理情報のうち、直近発射球数、および直近払出球数の情報を時刻単位で過去の所定時刻にまで遡って読み出す。さらに、顔画像単位異常判定部405は、差球計算部405aを制御して、時刻に対応付けて差球(=直近払出球数−直近発射球数)を計算させる。尚、具体的な、差球の計算方法については、遊技台単位異常判定部404における場合と同様であるので、その説明は省略するものとする。
ステップS483において、顔画像単位異常判定部405は、累積差球計算部405bを制御して、処理対象となっている遊技台36を遊技中の遊技者の顔画像に対応付けられた遊技台管理情報の時刻単位の差球の情報より、時刻毎の累積差球を計算させる。尚、累積差球の計算方法についても、遊技台単位異常判定部404と同様であるので、その説明は省略するものとする。
ステップS484において、顔画像単位異常判定部405は、プロット部405cを制御して、時刻毎の累積差球の情報変移を、例えば、図31で示されるようにプロットさせる。
ステップS485において、顔画像単位異常判定部405は、経過時間判定部405dを制御し、差球による異常が発生した時刻からの経過時間t、すなわち、累積差球が正の状態となり、不正に払出され続けている状態が始まってからの経過時間tが所定の経過時間Teを経過しているか否かを判定させる。ステップS485において、例えば、図31におけるプロット結果から得られる軌跡X1,X2のような場合、現在時刻が時刻t11であるようなとき、経過時間が所定時間Teを超えていることになるので、処理は、ステップS486に進む。
ステップS486において、顔画像単位異常判定部405は、累積差球判定部405eを制御し、差球による異常が発生した時刻からの累積差球Dが所定数Deよりも大きいか否かを判定させる。ステップS486において、例えば、図31におけるプロット結果から得られる軌跡X1のような場合、時刻t11のとき、累積差球Dが所定数Deを超えているので、処理は、ステップS487に進む。
ステップS487において、処理対象となっている遊技台36で今現在遊技している遊技者は、累積的に差球による不正な遊技球の払い出しが発生してから所定時間経過しており、かつ、累積差球も所定数より多くなっていることから、顔画像単位異常判定部405は、処理対象となっている遊技台36において今現在遊技している遊技者による不正行為に起因して異常が発生しているものと判定する。
一方、ステップS485において、例えば、図31におけるプロット結果から得られる軌跡X0のような場合、現在時刻が時刻t21であるようなとき、経過時間が所定の時間Teを超えていないことになるので、処理は、ステップS488に進む。
また、ステップS486において、例えば、図31におけるプロット結果から得られる軌跡X2のような場合、累積差球Dが所定数Deを超えていないので、処理は、ステップS488に進む。
ステップS488において、顔画像単位異常判定部405は、処理対象となっている遊技台36を今現在遊技している遊技者に起因する異常が発生していないものと判定し、処理は、終了する。
すなわち、顔画像単位異常判定部405は、処理対象となっている遊技台36を今現在遊技している遊技者の顔画像に対応付けて登録されている遊技台管理DB26の情報に基づいて、差球が発生してからの経過時間が所定時間よりも長く、かつ、累積差球が所定数よりも多くなっているとき、異常が発生しているものとみなす。すなわち、顔画像単位の異常を判定する場合、同一の遊技者が遊技している遊技台36において、常に異常が発生することとなるため、遊技者そのものが不正行為を行っている可能性が高い。このため、顔画像単位で異常が検出された場合、後述する処理により、今現在遊技している遊技者の顔画像のみが、不正者の顔画像として、顔画像情報DB22に登録されることになる。
ここで、図27のフローチャートの説明に戻る。
ステップS375の処理により、遊技台単位、または、顔画像単位で異常が発生しているか否かが判定されると、ステップS376において、遊技台監視部351は、遊技台単位異常判定部404、および顔画像単位異常判定部405の判定結果に基づいて、遊技台単位、および顔画像単位の両方、またはいずれかにおいて異常ありと判定されたか否かを判定する。
ステップS376において、例えば、遊技台単位、および顔画像単位の両方、またはいずれかにおいて異常ありと判定された場合、処理は、ステップS377に進む。
ステップS377において、遊技台監視部351は、処理対象となっている遊技台36に異常が発生していることを制御部251に通知する。このとき、遊技台監視部351は、遊技台単位で異常が発生していた場合、異常ありと判定されるまでに、遊技台管理情報として読み出された情報に対応付けて登録されている全ての顔画像の情報を併せて制御部251に通知する。制御部251は、この通知に基づいて、通信部252を制御して、処理対象となっている遊技台36の情報、および、遊技台単位で異常が発生していた場合、異常ありと判定されるまでに、遊技台管理情報として読み出された情報に対応付けて登録されている顔画像の情報と共に、異常が発生していることを示す情報を顔画像情報認識装置21に通知する。
一方、ステップS401において、顔画像情報認識装置21のデータベース管理部225は、通信部223を制御して、遊技店管理装置24より異常が通知されてきたか否かを判定させる。ステップS401において、例えば、ステップS377の処理により、処理対象となっている遊技台36を示す情報、および遊技台単位で異常が発生していた場合における、異常ありと判定されるまでに、遊技台管理情報として読み出された情報に対応付けて登録されている全ての顔画像の情報と共に異常が発生していることを示す情報が通知されてきたとき、処理は、ステップS402に進む。
ステップS402において、データベース管理部225は、登録部225aを制御して、顔画像取得部221より、処理対象となっている遊技台36に対応する画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像を取得させる。
ステップS403において、データベース管理部225は、登録部225aを制御して、異常が通知されてきた、処理対象となっている遊技台36に対応する画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像を不正者の顔画像として、顔画像情報DB22に登録させる。または、データベース管理部225は、遊技台単位で異常が発生していた場合における、異常ありと判定されるまでに、遊技台管理情報として読み出された情報に対応付けて登録されている全ての顔画像を、不正者の顔画像として、顔画像情報DB22に登録させる。
以上の処理により、遊技台単位、または顔画像単位で、差球が所定時間以上継続して発生し、かつ、累積差球が所定数より多くなるまでは、不正の事実を認識しても、そのときに遊技していた遊技者の顔画像や、または、その不正に関与していた可能性の高い人物の顔画像を不正者の顔画像として登録しないようにした。これにより、偶発的に不正行為に巻き込まれてしまったり、出来心で不正行為に手を染めてしまった遊技者の顔画像については、不正者として登録しないようにすることが可能となり、逆に、常習性が高く、悪質な不正行為を働く不正者の顔画像のみを不正者の顔画像として登録することが可能となる。結果として、偶々不正行為に巻き込まれた遊技者や出来心で不正行為を1回だけしてしまった遊技者については、遊技を継続できるようにすることで、いたずらに遊技者を遊技店から締め出すような行為を抑制しつつも、常習性の高い、悪質な不正行為を働く不正者の顔画像のみを確実にデータベース化して、遊技そのものをできない状態とすることが可能となる。
尚、以上においては、異常判定処理として、遊技台単位異常判定処理、および顔画像異常判定処理を含むものとした場合の例を説明してきたが、そのいずれか一方のみで異常の有無を判定するようにしても良い。
[顔画像情報認識装置21の他の実施例]
以上の処理によれば、顔画像情報DB22の情報は、蓄積される一方となるため、例えば、極短い時間でも差球が発生するといった不正行為に偶発的にでも巻き込まれることが繰り返された遊技者は、いつかは不正者として顔画像が登録されることとなる恐れがある。そこで、顔画像情報DB22に登録された顔画像については、同一の顔画像として認識されて、新たに登録されることがなければ、所定期間が経過した後は、削除するようにして、偶発的な不正行為に巻き込まれてしまった遊技者を救済できるようにしてもよい。
図34は、顔画像情報DB22に登録された顔画像のうち、同一の顔画像として認識されて、新たに登録されることがない顔画像については、所定期間が経過した後は、削除するようにした顔画像情報認識装置21の構成例を示している。尚、図10の顔画像情報認識装置21と同一の機能を備える構成については、同一の符号を付すものとし、その説明は適宜省略するものとする。図34の顔画像情報認識装置21において、図10の顔画像情報認識装置21と異なる点は、データベース管理部225に新たに削除部225cを備えた点である。
削除部225cは、所定時間間隔で顔画像情報DB22にアクセスし、所定期間、同一の顔画像が検出されず、新たに対応する顔画像が追加して登録されることのない顔画像を検索して、顔画像情報DB22より削除する。
[データベース削除処理]
次に、図35のフローチャートを参照して、データベース削除処理について説明する。
ステップS501において、削除部225cは、所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過するまで、同様の処理を繰り返す。そして、ステップS501において、所定時間が経過した場合、処理は、ステップS502に進む。
ステップS502において、削除部225cは、顔画像情報DB22に登録されている顔画像のうち、未処理の顔画像を選択し、処理対象の顔画像とする。
ステップS503において、削除部225cは、処理対象の顔画像に対応付けられて登録されている顔画像を検索する。
ステップS504において、削除部225cは、処理対象の顔画像に対応付けられて登録されている顔画像のうち、直近のものが、登録された日時の情報が、今現在の日時からみて所定期間以上経過したものであるか否かを判定する。ステップS504において、例えば、処理対象の顔画像に対応付けられて登録されている顔画像のうち、直近のものが、登録された日時の情報が、今現在の日時からみて所定期間(例えば、3ヶ月、または6ヶ月など)以上経過したものであると判定された場合、ステップS505において、削除部225cは、処理対象となっている顔画像を顔画像情報DB22より削除する。
ステップS506において、削除部225cは、顔画像情報DB22に未処理の顔画像が存在するか否かを判定し、未処理の顔画像が存在すると判定された場合、処理は、ステップS502に戻る。すなわち、顔画像情報DB22に未処理の顔画像がなくなるまで、ステップS502乃至S506の処理が繰り返される。そして、ステップS506において、未処理の顔画像がないと判定された場合、処理は、ステップS501に戻る。
以上の処理により、顔画像情報DB22に登録された顔画像であっても、所定期間更新されることがない場合、不正者として登録された人物が、遊技を一切しない状態(不正行為を一切しない情報)となったものとみなし、不正者の顔画像が登録される顔画像情報DB22より削除することが可能となる。結果として、不正者として扱う必要のない人物の顔画像を顔画像情報DB22より削除することができるので、顔画像情報DB22の容量を節約することが可能になると共に、不正行為により遊技店において遊技できない状態となった人物が、反省しているような場合、新たな遊技者として受け入れることが可能となる。
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図36は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
1,1−1乃至1−n 遊技店
2 顔画像情報管理センタ
3 顔画像情報管理データベース
4 第3者遊技店管理センタ
5 第3者遊技店管理データベース
6 顔画像情報管理バス
7 第3者遊技店管理バス
8,9 公衆通信回線網
21 顔画像情報認識装置
22 顔画像情報データベース
24 遊技店管理装置
26 遊技台管理データベース
27 媒体貸出管理装置
29 媒体貸出管理データベース
30 遊技店管理情報バス
31 顔画像情報バス
33 精算販売機
34 貸出機
35 計数機
36,36−1乃至36−m 遊技台
37,37−1乃至37−m 台間機
38,38−1乃至38−m,38−s,38−t,38−u カメラ
39,39−1乃至39−(m+p+q),39−s,39−t,39−u 画像処理ユニット
40,40−1乃至40−p 入口カメラ
41,41−1乃至41−q 店内カメラ

Claims (8)

  1. 所定の機器の不正利用を検出する不正検出手段と、
    前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得手段と、
    前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積手段と
    を含む監視装置。
  2. 前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器に対して、動作を禁止するように指示する禁止指示手段をさらに含む
    請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記所定の機器は、遊技台、計数機、および台間機の全て、またはそれらのいずれかを含む
    請求項1に記載の監視装置。
  4. 前記遊技台において発射された遊技球である発射球数をカウントする発射球数カウント手段と、
    前記遊技台において払い出された遊技球である払出球数をカウントする払出球数カウント手段とをさらに含み、
    前記不正検出手段は、通常遊技球において、前記発射球数と、前記払出球数との差分が所定の球数よりも多いとき、前記遊技台の不正利用を検出する
    請求項3に記載の監視装置。
  5. 前記遊技台を利用して遊技した遊技者毎に払い出された遊技球数からなる遊技記録を、前記取得手段により取得した顔画像に対応付けて記憶する遊技記録記憶手段をさらに含み、
    前記不正検出手段は、前記遊技記録記憶手段により、前記取得手段により取得した顔画像と対応付けて記憶されている遊技記録がないとき、前記計数機が不正利用されていることを検出する
    請求項3に記載の監視装置。
  6. 前記台間機に投入された有価価値媒体の真偽を判定する真偽判定手段をさらに含み、
    前記不正検出手段は、前記真偽判定手段により、投入された有価価値媒体が偽物であると判定されたとき、前記台間機が不正利用されていることを検出する
    請求項3に記載の監視装置。
  7. 所定の機器の不正利用を検出する不正検出手段と、
    前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得手段と、
    前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積手段と
    を含む監視装置の監視方法であって、
    前記不正検出手段における、所定の機器の不正利用を検出する不正検出ステップと、
    前記取得手段における、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得ステップと、
    前記蓄積手段における、前記不正検出ステップの処理により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積ステップと
    を含む監視方法。
  8. 所定の機器の不正利用を検出する不正検出手段と、
    前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得手段と、
    前記不正検出手段により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積手段と
    を含む監視装置を制御するコンピュータに、
    前記不正検出手段における、所定の機器の不正利用を検出する不正検出ステップと、
    前記取得手段における、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を取得する取得ステップと、
    前記蓄積手段における、前記不正検出ステップの処理により不正利用が検出された場合、前記所定の機器を利用する利用者の顔画像を不正者の顔画像として蓄積する蓄積ステップと
    を含む処理を実行させるプログラム。
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