JP5589421B2 - 画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に、顔画像による認識率を向上できるようにした画像処理装置に関する。
パチンコ店やパチスロ店に代表される遊技店の業界においては、パチンコ遊技者やパチスロ遊技者の遊技人口の減少が進んでいることから、自店に来店頂いている固定遊技客の維持および確保のため、または、来店経験の無い新規遊技客の拡大を狙うため、各遊技店は近隣の遊技店と差別化を図り、遊技機種の入れ替えやイベントなどを中心とした熾烈な遊技客獲得競争を繰り広げている。
その1つの取り組みとして、1)会員カードなどの媒体を発行する、2)来店時に会員カードを利用していただく、3)遊技者の動向を会員カードの利用状況から把握する、4)遊技客の動向(来店データ)をもとに、イベントの有効性や従業員のサービスに反映させる、といったことを実施してきている。この取り組みを通じて、固定遊技客の維持や新規遊技客の取り込みを期待している。
しかしながら、こうした媒体による取り組みは、会員カードを発行する部分は進んでいるものの、遊技者が、発行した会員カードを持参しない、または、持参しても、専用の機器に挿入したりせず、利用してもらえないなどの実態により、現実には正確な遊技客の動向(来店データ)が把握できず、イベントの有効性を向上させたり、または従業員のサービスに反映できていないのが現状である。
この問題を解決するために媒体を用いないバイオメトリクス認証システムを利用しようとする試みがなされており、特に、顔認証システムが注目されている。
近年、携帯電話や入退室ゲートなどのアプリケーションを代表とするように、カメラによる撮像手段の普及や1対1での顔認証システムの性能向上が進み、遊技店においても遊技者1人1人を特定することが可能となった。
これにより会員カードの課題であった媒体を利用することなく、本人または他人を識別し、各遊技機で、どのような遊技者が、どのように遊技をしているのか、遊技機毎に設置したカメラにより撮像された画像を使うことによって遊技客の動向を把握することが可能となってきている。
このように遊技客の動向(来店データ)を把握することにより、固定遊技客の維持や新規遊技客の取り込みに向けたイベントの有効性を向上させたり、従業員のサービスに反映させることができる。
しかしながら、本人からの認証を要求する様なアプリケーションと異なり、いつ撮像されているか本人がわからない状態で撮像された画像から顔画像を抽出し、抽出された顔画像で顔認証により遊技客を特定するため、1)「可能な限り顔の特徴を捉えることができる様にカメラの設置位置を決める」こと、および2)「いつ撮像されているか不明な状態の画像の中から、顔画像の変化が少なくなる様な画像を保存する」ことといった技術が課題となっていた。
そこで、1)「可能な限り顔の特徴を捉えることができる様なカメラの設置位置を決める」といった課題を解決すべく、遊技中の遊技客の顔画像を遊技機毎に取得し、取得した顔画像を照合することで顧客管理を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上述した2)「いつ撮像されているか不明な状態の画像の中から、顔画像の変化が少なくなる様な画像を保存する」ことについては、遊技客の顔向きの変化などにより、予め登録されている顔画像と、取得した顔画像との向きが異なる場合、顔画像を照合する際、1)他人への入替りを検出できない、または2)本人を他人として誤認識してしまうといったことにより、正確な遊技者の動向を把握できないことがあり、例えば、遊技者の遊技時間については、実際は別の遊技者に途中で入替っているにも関わらず、入替りを検出できないために、同一人物が長く遊技し続けているものとして記録されてしまうことがあった。
また、単なる重複のみならず、顔向きが異なる顔画像を他人との入れ替りがあったものと判断して、別途顔画像が登録されてしまうような場合、照合に適さない顔画像が照合対象顔画像として登録されてしまうため、照合に適した顔画像を取得しても本人と認識することができないことがあった。
そこで、複数回数連続して顔画像による認証処理を行い、連続して異なる顔画像を取得した場合に入れ替わりを認識できるようにすることで、不要な顔画像の取得を抑制しつつ、入れ替わりがあったときには、確実に顔画像による認証処理を実現できるようにするものが提案されている。
特開2007−159883号公報
しかしながら、上述した手法では、入れ替わりは検出できるが、顔画像の認識精度そのものを向上させることができない。
また、例えば、顔画像における鼻が極端に大きい、または、目じりが極端に大きく垂れているといったように、標準的な器官の形状や大きさとは異なる顔画像の場合、標準的なパターンと一致しないことから、抽出される特徴量そのものが、適切に抽出されず、同一人物の顔画像を照合しても、認識精度が、低下してしまうことがあった。
さらに、同一人物であっても、照明の加減などにより器官の形状や大きさが変化してしまい、結果として特徴量が変化してしまうことがあり、これにより認識精度が不安点になることがあった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、特に、顔画像における器官の形状や大きさ、さらには、照明の加減などで抽出される特徴量が適切でない場合でも安定的に顔画像による認識精度を向上できるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置は、遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得する取得手段と、前記顔画像より特徴量を抽出する抽出手段と、前記取得手段により取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合画像テーブルに格納する照合画像テーブル登録手段と、所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量を時系列に順次辞書画像テーブルに登録する辞書画像テーブル登録手段と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度をそれぞれ算出する類似度算出手段と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組を、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶する照合結果記憶手段と、前記取得手段により取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度を算出し、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する照合手段と、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度を統計的に集計処理する集計手段と、前記集計手段による類似度の集計結果から、前記照合手段により算出される類似度の補正値を算出する補正値算出手段とを含む。
前記照合画像テーブル登録手段には、前記取得手段により取得した顔画像の特徴量を、前記顔画像として照合画像テーブルに格納させ、前記辞書画像テーブル登録手段には、前記所定の期間だけ前のタイミングから前記取得手段により取得した複数の顔画像の特徴量を時系列に、前記顔画像として辞書画像テーブルに登録させ、前記類似度算出手段には、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量とを用いて類似度を算出させるようにすることができる。
前記照合結果記憶手段に記憶されている照合結果と、所定の条件との比較により、前記遊技者の入替りを判定する入替り判定手段をさらに含ませるようにすることができ、前記入替り判定手段には、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記辞書画像テーブル内の直近の複数の顔画像と、前記照合画像テーブル内の顔画像との類似度が全て所定の閾値よりも小さい値となった後、前記照合画像テーブルの顔画像が順次更新される毎に、前記照合画像テーブルの顔画像と、前記辞書画像テーブル内の顔画像のうちの、直近顔画像との類似度が所定の閾値よりも高い状態が、所定回数繰り返されるとき遊技者の入替りを判定するさせるようにすることができる。
本発明の一側面の画像処理方法は、遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得する取得手段と、前記顔画像より特徴量を抽出する抽出手段と、前記取得手段により取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合画像テーブルに格納する照合画像テーブル登録手段と、所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量を時系列に順次辞書画像テーブルに登録する辞書画像テーブル登録手段と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度をそれぞれ算出する類似度算出手段と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組を、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶する照合結果記憶手段と、前記取得手段により取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度を算出し、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する照合手段と、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度を統計的に集計処理する集計手段と、前記集計手段による類似度の集計結果から、前記照合手段により算出される類似度の補正値を算出する補正値算出手段とを含む画像処理装置の画像処理方法において、前記取得手段における、前記遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得する取得ステップと、前記抽出手段における、前記顔画像より特徴量を抽出する抽出ステップと、前記照合画像テーブル登録手段における、前記取得ステップの処理により取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合画像テーブルに格納する照合画像テーブル登録ステップと、前記辞書画像テーブル登録手段における、所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量を時系列に順次辞書画像テーブルに登録する辞書画像テーブル登録ステップと、前記類似度算出手段における、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度をそれぞれ算出する類似度算出ステップと、前記照合結果記憶手段における、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組を、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶する照合結果記憶ステップと、前記照合手段における、前記取得ステップの処理により取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度を算出し、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する照合ステップと、前記集計手段における、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度を統計的に集計処理する集計ステップと、前記補正値算出手段における、前記集計ステップの処理による類似度の集計結果から、前記照合ステップの処理により算出される類似度の補正値を算出する補正値算出ステップとを含む。
本発明の一側面のプログラムは、遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得する取得手段と、前記顔画像より特徴量を抽出する抽出手段と、前記取得手段により取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合画像テーブルに格納する照合画像テーブル登録手段と、所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量を時系列に順次辞書画像テーブルに登録する辞書画像テーブル登録手段と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度をそれぞれ算出する類似度算出手段と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組を、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶する照合結果記憶手段と、前記取得手段により取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度を算出し、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する照合手段と、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度を統計的に集計処理する集計手段と、前記集計手段による類似度の集計結果から、前記照合手段により算出される類似度の補正値を算出する補正値算出手段とを含む画像処理装置を制御するコンピュータに、前記取得手段における、前記遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得する取得ステップと、前記抽出手段における、前記顔画像より特徴量を抽出する抽出ステップと、前記照合画像テーブル登録手段における、前記取得ステップの処理により取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合画像テーブルに格納する照合画像テーブル登録ステップと、前記辞書画像テーブル登録手段における、所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量を時系列に順次辞書画像テーブルに登録する辞書画像テーブル登録ステップと、前記類似度算出手段における、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度をそれぞれ算出する類似度算出ステップと、前記照合結果記憶手段における、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組を、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶する照合結果記憶ステップと、前記照合手段における、前記取得ステップの処理により取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度を算出し、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する照合ステップと、前記集計手段における、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度を統計的に集計処理する集計ステップと、前記補正値算出手段における、前記集計ステップの処理による類似度の集計結果から、前記照合ステップの処理により算出される類似度の補正値を算出する補正値算出ステップとを含む処理を実行させる。
本発明の一側面においては、遊技機の周辺にて遊技者の顔画像が連続して取得され、前記顔画像より特徴量が抽出され、取得した顔画像の特徴量が順次更新されて照合画像テーブルに格納され、所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量が時系列に順次辞書画像テーブルに登録され、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度がそれぞれ算出され、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組が、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶され、取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度が算出され、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とが照合され、記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度が統計的に集計処理され、類似度の集計結果から、前記照合処理で算出される類似度の補正値が算出される。
本発明の一側面の画像処理装置における、遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得する取得手段とは、例えば、画像取得部であり、前記顔画像より特徴量を抽出する抽出手段とは、例えば、簡易特徴量抽出部であり、前記取得手段により取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合画像テーブルに格納する照合画像テーブル登録手段とは、照合特徴量テーブルであり、所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量を時系列に順次辞書画像テーブルに登録する辞書画像テーブル登録手段とは、例えば、辞書画像テーブルであり、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度をそれぞれ算出する類似度算出手段とは、例えば、類似度計算部であり、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組を、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶する照合結果記憶手段とは、例えば、照合結果テーブルであり、前記取得手段により取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度を算出し、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する照合手段とは、例えば、顔画像認証装置であり、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度を統計的に集計処理する集計手段とは、例えば、類似度集計部であり、前記集計手段による類似度の集計結果から、前記照合手段により算出される類似度の補正値を算出する補正値算出手段とは、例えば、類似度補正値設定部である。
すなわち、照合結果テーブルに順次照合結果として記憶されている、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組より、類似度集計部が統計的に平均値や中央値を求める。類似度補正値設定部は、その集計結果から顔画像認証装置において、顔画像DBなどの所定のデータベースに登録された人物との顔画像における類似度を求める際の、補正値を算出する。
結果として、本人同士の顔画像の特徴量から得られる類似度でも高い値とならない場合であっても、類似度が補正値によりオフセットされて、所定の閾値に対して高い値とすることができるので、認識率の低下を抑制することが可能となる。
本発明によれば、認識率の低下を抑制することが可能となる。
本発明を適用した監視システムの構成例を説明する図である。 画像処理ユニットの構成例を説明する図である。 照合結果格納テーブルの構成例を示す図である。 最新照合結果用格納バッファの構成例を示す図である。 顔画像認識装置の構成例を示す図である。 登録遊技者来店監視処理を説明するフローチャートである。 入替り判定処理を説明するフローチャートである。 特徴量バッファ登録チェック処理を説明するフローチャートである。 類似度バックアップ処理を説明するフローチャートである。 1対5照合処理を説明するフローチャートである。 照合結果チェック処理を説明するフローチャートである。 段階nチェック処理を説明するフローチャートである。 テーブル更新処理を説明するフローチャートである。 入替り判定処理を説明する図である。 入替り判定処理を説明する図である。 同一人物に対する類似度でも低い分布となる例を示す図である。 登録遊技者来店処理を説明するフローチャートである。 汎用のコンピュータの構成例を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の画像処理装置は、遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得する取得手段(例えば、図2の顔画像取得部123)と、前記顔画像より特徴量を抽出する抽出手段(例えば、図2の簡易特徴量抽出部102)と、前記取得手段により取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合画像テーブルに格納する照合画像テーブル登録手段(例えば、図2の照合特徴量テーブル103)と、所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量を時系列に順次辞書画像テーブルに登録する辞書画像テーブル登録手段(例えば、図2の辞書特徴量テーブル104)と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度をそれぞれ算出する類似度算出手段(例えば、図2の類似度計算部151b)と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組を、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶する照合結果記憶手段(例えば、図2の照合結果テーブル107)と、前記取得手段により取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度を算出し、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する照合手段(例えば、図2の顔画像認証装置21)と、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度を統計的に集計処理する集計手段(例えば、図2の類似度集計部109)と、前記集計手段による類似度の集計結果から、前記照合手段により算出される類似度の補正値を算出する補正値算出手段(例えば、図2の類似度補正値設定部110)とを含む。
前記照合結果記憶手段に記憶されている照合結果と、所定の条件との比較により、前記遊技者の入替りを判定する入替り判定手段(例えば、図2の照合結果チェック部106)をさらに含ませるようにすることができ、前記入替り判定手段には、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記辞書画像テーブル内の直近の複数の顔画像と、前記照合画像テーブル内の顔画像との類似度が全て所定の閾値よりも小さい値となった後、前記照合画像テーブルの顔画像が順次更新される毎に、前記照合画像テーブルの顔画像と、前記辞書画像テーブル内の顔画像のうちの、直近顔画像との類似度が所定の閾値よりも高い状態が、所定回数繰り返されるとき遊技者の入替りを判定するさせるようにすることができる。
本発明の一側面の画像処理方法は、前記取得手段における、前記遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得する取得ステップ(例えば、図6のステップS2)と、前記抽出手段における、前記顔画像より特徴量を抽出する抽出ステップ(例えば、図6のステップS5)と、前記照合画像テーブル登録手段における、前記取得ステップの処理により取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合画像テーブルに格納する照合画像テーブル登録ステップ(例えば、図6のステップS5)と、前記辞書画像テーブル登録手段における、所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量を時系列に順次辞書画像テーブルに登録する辞書画像テーブル登録ステップ(例えば、図8のステップS43)と、前記類似度算出手段における、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度をそれぞれ算出する類似度算出ステップ(例えば、図10のステップS72)と、前記照合結果記憶手段における、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組を、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶する照合結果記憶ステップ(例えば、図9のステップS63乃至S67)と、前記照合手段における、前記取得ステップの処理により取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度を算出し、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する照合ステップ(例えば、図17のステップS155)と、前記集計手段における、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度を統計的に集計処理する集計ステップ(例えば、図6のステップS8)と、前記補正値算出手段における、前記集計ステップの処理による類似度の集計結果から、前記照合ステップの処理により算出される類似度の補正値を算出する補正値算出ステップ(例えば、図6のステップS9)とを含む。
[本発明に係る遊技店の監視システムの一実施の形態の構成例]
図1は、本発明に係る遊技店の監視システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または顔画像管理センタ2や第3者遊技店管理センタ4の加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、顔画像管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ顔画像情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
顔画像管理バス6は、主に各遊技店1の顔画像認識装置21により管理される顔画像情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
顔画像管理センタ2は、顔画像管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、顔画像管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3で管理されている登録遊技者DBを各遊技店1により生成される未登録遊技者DBに基づいて更新すると供に、更新した最新の登録遊技者DBを各遊技店1の顔画像認識装置21に対して配信する。
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
顔画像認識装置21は、カメラ38−1乃至38−mにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−mにより抽出されて、顔画像情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、顔画像情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、有機EL(Electronic Luminescence)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。また、顔画像情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、顔画像認識装置21は、顔画像管理データベース3にアクセスし、未登録者として未登録遊技者DBに登録する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果を有機ELやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、計数機35、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、および貸出機34からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理情報データベース29に登録する。
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、画像処理ユニット39−1乃至39−mは、それぞれ遊技台36−1乃至36−mを遊技する遊技者の顔画像などの顔画像情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に顔画像認識装置21に送信する。尚、図1においては、顔画像情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
[画像処理ユニットの構成例]
次に、図2を参照して、画像処理ユニット39の構成例について説明する。
画像処理ユニット39は、顔検出部101、簡易特徴量抽出部102、照合特徴量テーブル103、辞書特徴量テーブル104、テーブル管理部105、照合結果チェック部106、照合結果テーブル107、および出力部108より構成される。
顔検出部101は、カメラ38により撮像された画像より顔画像を抽出して、簡易特徴量抽出部102、および出力部108に供給する。
より詳細には、顔検出部101は、画像取得部121、顔画像検出処理部122、顔画像取得部123、および顔切り出し部124より構成される。画像取得部121は、カメラ38より供給されてくる画像を取得し、顔画像検出処理部122に供給する。
顔画像検出処理部122は、画像取得部121より供給されてくる画像より、顔画像の特徴情報である輪郭や目、鼻、口などの器官などの配置などから矩形状の顔画像を検出し、顔画像取得部123に供給する。
顔画像取得部123は、顔画像検出処理部122より供給されてくる矩形状の顔画像の情報を取得し、顔切り出し部124に供給する。
顔切り出し部124は、矩形状の顔画像より特徴量抽出に必要とされる顔の輪郭内の領域のみを切り出して簡易特徴量抽出部102に供給する。尚、顔画像検出処理部122により検出された、矩形状の顔画像より、顔切り出し部124により、特徴量抽出に必要とされる顔の輪郭内の領域のみが切り出された画像を、以降においては顔画像と称する。
簡易特徴量抽出部102は、顔検出部101より供給されてくる顔画像より特徴量を抽出する。尚、簡易特徴量抽出部102における「簡易」としているのは、顔画像認識装置21における特徴量の抽出処理に対して区別するためである。すなわち、顔画像認識装置21における特徴量の抽出処理は、顔画像の照合に使用するため、種類やパターンなどについても非常に多くのものを使用するが、簡易特徴量抽出部102は、顔画像認証処理に対して適正な顔画像であるか否かを判断するためだけの特徴量を抽出するものであるので、抽出される特徴量については、その種類も顔画像認識装置21と比べて少なく、簡易なものである。
照合特徴量テーブル103は、簡易特徴量抽出部102より順次供給されてくる簡易特徴量を取得し、内蔵する最新照合特徴量バッファ141に記憶させ、必要に応じてテーブル管理部105に供給する。
辞書特徴量テーブル104は、第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第5過去辞書特徴量バッファ135を備えており、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に順次格納される特徴量を第1過去辞書特徴量バッファ131より順次第2過去辞書特徴量バッファ132、第3過去辞書特徴量バッファ133、第4過去辞書特徴量バッファ134、および第5過去辞書特徴量バッファ135に順次転送させて記憶させる。すなわち、辞書特徴量テーブル104は、照合特徴量テーブル103に記憶される顔画像の簡易特徴量より、5フレーム前までの過去の顔画像の特徴量を順次記憶しており、必要に応じてテーブル管理部105に供給する。
テーブル管理部105は、1対1照合部151、およびテーブル更新部152より構成されている。1対1照合部151は、最新照合結果バッファ151a、類似度計算部151b、およびバックアップ処理部151cを備えており、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に格納されている最新照合特徴量と、辞書特徴量テーブル104の第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第5過去辞書特徴量バッファ135に格納されている過去の特徴量とを読み出し、内蔵する類似度計算部151bを制御して、それぞれについて類似度を計算させ、計算結果を最新照合結果として、最新照合結果バッファ151aに、例えば、図3で示されるように記憶させる。
図3において、最上段には、最新照合特徴量バッファ141に登録されている特徴量と、第1過去辞書特徴量バッファ131に登録されている特徴量との類似度である第1最新照合結果が記憶されている。また、2段目には、最新照合特徴量バッファ141に登録されている特徴量と、第2過去辞書特徴量バッファ132に登録されている特徴量との類似度である第2最新照合結果が記憶されている。同様に、3段目乃至5段目には、最新照合特徴量バッファ141に登録されている特徴量と、第3乃至5過去辞書特徴量バッファ133乃至135に登録されている特徴量との類似度が、それぞれ第3乃至第5最新照合結果に記憶されている。
バックアップ処理部151cは、処理の段階を示す図示せぬカウンタCheckPrが段階1乃至5のいずれを示す値となっているかに対応して、最新照合結果バッファ151aの第1乃至第5最新照合結果を照合結果テーブル107にバックアップする。照合結果テーブル107は、例えば、図4で示されるようなものである。
図4においては、段階1乃至5までの各段階毎に最新照合結果バッファ151aの第1乃至第5最新照合結果を記憶しており、所定の条件が揃った後、顔画像の特徴量が供給される毎に、順次段階1乃至段階5で示される連続する5フレーム分における各フレームに対応する第1乃至第5最新照合結果が記憶される。なお、処理の段階と、図示せぬカウンタCheckPrについては詳細を後述する。
テーブル更新部152は、登録部152a、および更新部152bを備えており、辞書特徴量テーブル104に特徴量を登録すると共に更新する。すなわち、登録部152aは、第2過去辞書特徴量バッファ132に登録されている特徴量である第2過去辞書特徴量を、第1過去辞書特徴量として第1過去辞書特徴量バッファ131に登録し、第3過去辞書特徴量バッファ133に登録されている特徴量である第3過去辞書特徴量を、第2過去辞書特徴量として第2過去辞書特徴量バッファ132に登録し、第4過去辞書特徴量バッファ134に登録されている特徴量である第4過去辞書特徴量を、第3過去辞書特徴量として第3過去辞書特徴量バッファ133に登録し、第5過去辞書特徴量バッファ135に登録されている特徴量である第5過去辞書特徴量を、第4過去辞書特徴量として第4過去辞書特徴量バッファ134に登録し、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に最新照合特徴量として記憶されている特徴量を、第5過去特徴量として第5過去辞書特徴量バッファ135に登録する処理を順次繰り返す。そして、更新部152bが、これらの情報を更新する。更新部152bは、辞書特徴量テーブル104の第1乃至5過去辞書特徴量バッファ131乃至135を順次更新する。
照合結果チェック部106は、照合結果テーブル107の照合結果に基づいて、遊技者の入替りを判定し、出力部108に供給する。
類似度集計部109は、照合結果テーブル107の段階1乃至5の各段階毎における第1乃至第5最新照合結果である類似度を統計的に集計し、例えば、類似度の平均値、または中央値などを類似度統計処理結果として求めて類似度補正値設定部110に供給する。
類似度補正値設定部110は、類似度集計部109より供給されてくる類似度統計処理結果に基づいて、顔画像認識装置21における照合処理において計算される類似度の補正値を設定し、出力部108に供給する。
出力部108は、遊技者の入替りが検出されると、顔検出部101より供給されてきた顔画像、および類似度補正値設定部110より供給されてくる類似度補正値を後段の顔画像認識装置21に出力する。
[顔画像認識装置の構成例]
次に、図5を参照して、顔画像認識装置21の構成例について説明する。
顔画像取得部221は、画像処理ユニット39より供給される顔画像および類似度補正値を取得し、照合部222に供給する。照合部222は、顔画像取得部221により取得された顔画像と、顔画像DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、類似度の高い候補となる顔画像があれば、第3候補までの顔画像を照合結果として表示部23に表示させる。また、照合部222は、類似度の高い候補となる顔画像が存在しない場合、供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像および類似度補正値の情報のうち、顔画像より顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度補正値抽出部234は、顔画像取得部221より供給されてくる顔画像と類似度補正値のうち、類似度補正値のみを抽出して、類似度計算部232に供給する。
類似度計算部232は、顔画像DB22に登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると供に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、顔画像DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が上位3位までの顔画像を類似度判定部233に供給する。より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。また、類似度計算部232は、計算した類似度に対して類似度補正値抽出部234より供給されてくる類似度補正値を加算、または減算して類似度を補正して、補正結果となる類似度を類似度判定部233に供給する。
類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる類似度を順次バッファ233aに蓄積し、上位3位となる顔画像のそれぞれの類似度のうち、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、上位3位となる顔画像と類似度の情報を表示部23に供給して、表示させると供に、通信部224に供給する。また、類似度判定部233は、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似していない場合、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
未登録遊技者データベース登録部223は、照合部222より未登録であるとみなされて供給されてきた、顔画像を顔画像管理データベース3の未登録遊技者DB251に登録する。
操作部225は、ボタン、マウス、または、キーボードなどから構成され、上述した類似度が上位3位となる、表示部23に表示された顔画像のいずれかが選択されるとき操作され、操作結果を通信部224に供給する。通信部224は、モデムなどから構成され、操作部225からの操作信号に基づいて、選択された顔画像を携帯端末20に配信する。
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度判定部233は、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録遊技者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
データベース管理部226は、顔画像管理センタ2より新たな登録遊技者データベースが配信されてくると、新たな登録遊技者データベースに基づいて、顔画像DB22を更新する。
[登録遊技者来店監視処理]
次に、図6のフローチャートを参照して、登録遊技者来店監視処理について説明する。
ステップS1において、カメラ38が画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。
ステップS2において、画像取得部121は、カメラ38より供給されてきた画像を取得し、顔画像検出処理部122に供給する。顔画像検出処理部122は、画像取得部121より供給されてきた画像より顔画像の検出処理を実行し、顔画像を検出する。より具体的には、画像内の顔の輪郭、目、鼻、または口といった器官などの配置などから、画像内における顔画像の存在する位置を特定する。
ステップS3において、顔画像検出処理部122は、顔画像が検出できたか否かを判定し、例えば、顔画像が検出できなかった場合、処理は、ステップS1に戻る。すなわち、顔画像が検出されるまで、ステップS1乃至S3の処理が繰り返される。
ステップS3において、顔画像が検出された場合、ステップS4において、顔画像検出処理部122は、検出された顔画像が存在する矩形状の領域の画像を抽出して顔画像取得部123に供給する。顔画像取得部123は、取得した顔画像を順次顔切り出し部124に供給する。顔切り出し部124は、矩形状の顔画像より顔画像の存在する領域のみを切り出して簡易特徴量抽出部102、および出力部108に供給する。
ステップS5において、簡易特徴量抽出部102は、供給されてきた顔画像より特徴量の情報を抽出し、抽出した特徴量の情報を照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に格納させる。
ステップS6において、テーブル管理部105は、入替り判定処理を実行し、人物の入替りが発生したか否かを判定する。
[入替り判定処理]
ここで、図7のフローチャートを参照して、入替り判定処理について説明する。
ステップS21において、テーブル管理部105は、特徴量バッファ登録チェック処理を実行し、辞書特徴量テーブル104に過去5フレーム分の顔画像の特徴量が登録されているか否かを確認する。
[特徴量バッファ登録チェック処理]
ここで、図8のフローチャートを参照して、特徴量バッファ登録チェック処理について説明する。
ステップS41において、登録部152aは、第1乃至過去辞書特徴量バッファ131乃至135を識別するための図示せぬカウンタnを初期化して1に設定する。
ステップS42において、登録部152aは、辞書特徴量テーブル104の第n過去辞書特徴量バッファ(130+n)に特徴量が登録されているか否かを判定する。例えば、最初の処理においては、n=1であるので、第1過去辞書特徴量バッファ131に特徴量が登録されているか否かを判定する。
ステップS42において、辞書特徴量テーブル104の第n過去辞書特徴量バッファ(130+n)に特徴量が登録されていないと判定された場合、処理は、ステップS43に進む。
ステップS43において、登録部152aは、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に登録されている最新照合特徴量を読み出し、第n過去辞書特徴量バッファ(130+n)に登録する。すなわち、最初の処理の場合、カウンタnは1であるので、第1過去辞書特徴量バッファ131に、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に登録されている最新照合特徴量を登録する。
ステップS44において、登録部152aは、入替り判定処理における処理の進行段階を示す図示せぬカウンタCheckPrを「段階1」に設定する。尚、後述するが、段階を示すカウンタCheckPrは、段階1乃至段階5のいずれかを示す変数となる。
ステップS45において、登録部152aは、辞書特徴量テーブル104に5フレーム分の特徴量が登録されているか否かを示す図示せぬカウンタReturn1に「特徴量バッファ登録未完了」を示す値を登録する。
一方、ステップS42において、辞書特徴量テーブル104の第n過去辞書特徴量バッファ(130+n)に特徴量が登録されていると判定された場合、処理は、ステップS46に進む。
ステップS46において、登録部152aは、カウンタnが5より大きいか否かを判定する。例えば、カウンタnが5より大きくない場合、ステップS47において、テーブル更新部152は、カウンタnを1インクリメントし、処理は、ステップS42に戻る。
すなわち、カウンタnが5となるまで、ステップS41乃至S47の処理が繰り返され、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141にフレーム単位で順次供給されてくる最新照合特徴量が、順次第1乃至第5過去辞書特徴量バッファ131乃至135に登録される。尚、ここでステップS41乃至S47の処理が繰り返されるのは、図6のフローチャートの一連の処理が繰り返されることを示しており、ステップS1乃至S7が繰り返されることにより、図7におけるステップS21の処理が繰り返され、結果として、ステップS41乃至S47の処理が繰り返されることを示している。
ステップS46において、カウンタnが5よりも大きい、すなわち、第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第5過去辞書特徴量バッファ135の全てに特徴量が登録された場合、ステップS48において、登録部152aは、図示せぬカウンタReturn1に「特徴量バッファ登録完了」を示す値を登録する。
ここで、図7のフローチャートの説明に戻る。
ステップS21の特徴量バッファ登録チェック処理が終了すると、ステップS22において、テーブル更新部152は、カウンタReturn1が「特徴量バッファ登録完了」を示す値であるか否かを判定し、例えば、カウンタReturn1が「特徴量バッファ登録完了」示す値ではない場合、処理は、終了する。
ここで、図6のフローチャートの説明に戻る。
ステップS6において、出力部108は、照合結果チェック部106の、人物の入替えの有無を示す、図示せぬカウンタManStatusが入替り有りを示す値であるか否かを判定する。例えば、カウンタManStatusが入替り有りを示す値ではない場合、処理は、ステップS1に戻る。尚、人物の入替えの有無を示す、図示せぬカウンタManStatusについては、詳細を後述する。
すなわち、人物の入替りがあったと判定されるまで、ステップS1乃至S7の処理が繰り返される。また、ステップS6の処理においては、その間、図7のフローチャートを参照して説明したように、カウンタReturn1が「特徴量バッファ登録完了」示す値となるまで、ステップS21,S22の処理が繰り返される。そして、ステップS22において、カウンタReturn1が「特徴量バッファ登録完了」示す値であると判定されると、処理は、ステップS23に進む。
ステップS23において、類似度バックアップ処理が実行され、入替り判定処理の処理の段階に併せて、最新照合結果バッファ151aの情報が、照合結果テーブル107にバックアップされる。
[類似度バックアップ処理]
ここで、図9のフローチャートを参照して、類似度バックアップ処理について説明する。
ステップS61において、バックアップ処理部151cは、図示せぬカウンタmを1に初期化する。
ステップS62において、バックアップ処理部151cは、入替り判定処理における処理の進行段階を示す図示せぬカウンタCheckPrが、「段階m」を示す値であるか否かを判定する。例えば、最初の処理の場合、カウンタCheckPrが段階1(m=1)であれば、カウンタCheckPrが「段階m」を示す値であると判定され、処理は、ステップS63に進む。
ステップS63において、バックアップ処理部151cは、最新照合結果バッファ151aの第1最新照合結果を照合結果テーブル107における段階mの第1照合結果として登録する。
ステップS64において、バックアップ処理部151cは、最新照合結果バッファ151aの第2最新照合結果を照合結果テーブル107における段階mの第2照合結果として登録する。
ステップS65において、バックアップ処理部151cは、最新照合結果バッファ151aの第3最新照合結果を照合結果テーブル107における段階mの第3照合結果として登録する。
ステップS66において、バックアップ処理部151cは、最新照合結果バッファ151aの第4最新照合結果を照合結果テーブル107における段階mの第4照合結果として登録する。
ステップS67において、バックアップ処理部151cは、最新照合結果バッファ151aの第5最新照合結果を照合結果テーブル107における段階mの第5照合結果として登録する。
一方、ステップS62において、入替り判定処理における処理の進行段階を示す図示せぬカウンタCheckPrが、段階mではないと判定された場合、ステップS68において、カウンタmが5より大きいか否かを判定し、大きい場合、処理を終了する。
また、ステップS68において、カウンタmが、5よも大きくない場合、ステップS69において、バックアップ処理部151cは、カウンタmを1インクリメントして処理は、ステップS62に戻る。
すなわち、今現在のカウンタCheckPrに対応する段階mとなるまで、ステップS62,S68,S69の処理が繰り返されて、順次カウンタmの値が1インクリメントされる。そして、対応する段階mを示すカウンタmの値となったとき、ステップS63乃至S67の処理により、順次、最新照合結果バッファ151aの値が、照合結果テーブル107の対応する段階mの第1照合結果乃至第5照合結果として登録される。
ここで、図7のフローチャートの説明に戻る。
ステップS23の類似度バックアップ処理により、最新照合結果バッファ151aに格納されていた直前の照合結果としての類似度が照合結果テーブル107に格納されると、処理は、ステップS24に進む。
ステップS24において、1対1照合部151は、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に登録されている最新照合特徴量と、辞書特徴量テーブル104の第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第5過去特徴量バッファ135にそれぞれ格納されている特徴量とを用いて、1対5照合処理を実行し、照合結果を最新照合結果バッファ151aに登録する。
[1対5照合処理]
ここで、図10のフローチャートを参照して、1対5照合処理について説明する。
ステップS71において、1対1照合部151は、図示せぬカウンタrを1に初期化する。
ステップS72において、1対1照合部151は、類似度計算部151bを制御して、第r過去辞書特徴量バッファ(130+r)に格納されている特徴量と、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に格納されている特徴量とを用いて類似度を計算する。より詳細には、特徴量として、例えば、目と目の距離、鼻と目の距離、または、口と鼻の距離などの情報を用いているような場合、類似度計算部151bは、それぞれの距離の比や、差などを用いて、類似しているほど高くなるようにスコア化することで、このスコアを類似度として計算する。
ステップS73において、1対1照合部151は、類似度計算部151bにより計算された類似度を、最新照合結果バッファ151aの第r最新照合結果に登録する。
ステップS74において、1対1照合部151は、カウンタrが5以上であるか否かを判定する。ステップS74において、例えば、カウンタrが5以上ではないと判定された場合、ステップS75において、1対1照合部151は、カウンタrを1インクリメントし、処理は、ステップS72に戻る。
すなわち、カウンタrが1インクリメントされる毎に、第1乃至第5過去辞書特徴量バッファ131乃至135に格納されているそれぞれの特徴量と、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に格納されている特徴量とが用いられて類似度が求められ、最新照合結果バッファ151aに第1乃至第5最新照合結果として順次登録される。
そして、ステップS74において、カウンタrが5以上であるとき、処理は終了する。
すなわち、この1対5照合処理により、最新照合特徴量に対して、直近の5フレーム前までの5個の過去画像特徴量との類似度が、照合結果として求められる。
ここで、図7のフローチャートの説明に戻る。
ステップS24の1対5照合処理が終了すると、ステップS25において、照合結果チェック部106は、照合結果チェック処理を実行し、1対5照合処理の照合結果に基づいて入替りの有無を判定する。
[照合結果チェック処理]
ここで、図11のフローチャートを参照して、照合結果チェック処理について説明する。
ステップS81において、照合結果チェック部106は、図示せぬカウンタpを1に初期化する。
ステップS82において、照合結果チェック部106は、入替り判定処理における処理の進行段階を示す図示せぬカウンタCheckPrが段階pであるか否かを判定する。ステップS82において、例えば、カウンタCheckPrが段階pである場合、ステップS83において、段階pチェック処理を実行する。
[段階pチェック処理]
ここで、図12のフローチャートを参照して、段階pチェック処理について説明する。
ステップS101において、照合結果チェック部106は、図示せぬカウンタqを1に初期化する。
ステップS102において、照合結果チェック部106は、最新照合結果バッファ151aより第q最新照合結果を読み出し、所定値よりも大きいか否か、すなわち、類似しているか否かを判定する。ステップS102において、例えば、最新照合結果バッファ151aより第q最新照合結果を読み出し、所定値よりも大きい場合、処理は、ステップS103に進む。
ステップS103において、照合結果チェック部106は、入替り判定処理における処理の進行段階が完了したか否かを示すカウンタReturn2をNG(No Good)を示す値に設定する。
一方、ステップS102において、例えば、最新照合結果バッファ151aより第q最新照合結果を読み出し、所定値よりも大きくない場合、処理は、ステップS104に進む。
ステップS104において、照合結果チェック部106は、カウンタqが、(6−p)よりも大きいか否かを判定する。ステップS104において、例えば、カウンタqが、(6−p)よりも大きくない場合、ステップS105において、照合結果チェック部106は、カウンタqを1インクリメントして、処理は、ステップS102に戻る。
すなわち、照合結果チェック部106は、カウンタqが段階pに対応付けて設定される値に応じた最新照合結果が、所定値と比較される。
すなわち、最新照合結果が全て所定値よりも大きくない場合、照合結果チェック部106は、段階pが1のとき、第1乃至第5最新照合結果のぞれぞれを所定値と比較し、段階pが2のとき、第1乃至第4最新照合結果のぞれぞれを所定値と比較し、段階pが3のとき、第1乃至第3最新照合結果のぞれぞれを所定値と比較し、段階pが4のとき、第1乃至第2最新照合結果のぞれぞれを所定値と比較し、段階pが5のとき、第1最新照合結果のみを所定値と比較する。
そして、いずれかの最新照合結果が所定値よりも大きい場合、処理は、ステップS103に進む。
一方、全ての最新照合結果が所定値よりも大きくない場合、ステップS106において、照合結果チェック部106は、カウンタpが1であるか否かを判定する。ステップS106において、例えば、カウンタpが1であるとき、ステップS107において、照合結果チェック部106は、最新照合結果バッファ151aに格納されている第1乃至第5最新照合結果の平均値が、照合結果テーブル107に格納されている段階1の第1照合結果乃至第5照合結果の平均値よりも大きいか否かを判定する。
ステップS107において、最新照合結果バッファ151aに格納されている第1乃至第5最新照合結果の平均値が、照合結果テーブル107に格納されている段階1の第1照合結果乃至第5照合結果の平均値よりも大きい場合、処理は、ステップS103に進む。すなわち、段階1の処理が完了していないものとしてカウンタReturn2にNGを示す値が記憶される。
一方、ステップS107において、最新照合結果バッファ151aに格納されている第1乃至第5最新照合結果の平均値が、照合結果テーブル107に格納されている段階1の第1照合結果乃至第5照合結果の平均値よりも大きくない場合、ステップS108において、照合結果チェック部106は、カウンタReturn2に、段階1の処理が完了していることを示すOKを示す値を記憶させる。
また、ステップS106において、カウンタpが1ではない場合、ステップS109において、照合結果チェック部106は、カウンタpが2であるか否かを判定する。ステップS109において、例えば、カウンタpが2であるとき、ステップS110において、照合結果チェック部106は、段階2の第1乃至第5照合結果、および第1乃至第4最新照合結果の平均値が、第5最新照合結果よりも大きいか否かを判定する。
ステップS110において、段階2の第1乃至第5照合結果、および第1乃至第4最新照合結果の平均値が、第5最新照合結果よりも大きい場合、処理は、ステップS103に進む。すなわち、段階2の処理が完了していないものとしてカウンタReturn2にNGを示す値が記憶される。
一方、ステップS110において、段階2の第1乃至第5照合結果、および第1乃至第4最新照合結果の平均値が、第5最新照合結果よりも大きくない場合、ステップS108において、照合結果チェック部106は、カウンタReturn2に、段階2の処理が完了しているOKを示す値を記憶させる。
さらに、ステップS109において、カウンタpが2ではない場合、ステップS111において、照合結果チェック部106は、カウンタpが3であるか否かを判定する。ステップS111において、例えば、カウンタpが3であるとき、ステップS112において、照合結果チェック部106は、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、および第1乃至第3最新照合結果の平均値が、段階3の第5照合結果、および第4,第5最新照合結果の平均値よりも大きいか否かを判定する。
ステップS112において、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、および第1乃至第3最新照合結果の平均値が、段階3の第5照合結果、および第4,第5最新照合結果の平均値よりも大きい場合、処理は、ステップS103に進む。すなわち、段階3の処理が完了していないものとしてカウンタReturn2にNGを示す値が記憶される。
一方、ステップS112において、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、および第1乃至第3最新照合結果の平均値が、段階3の第5照合結果、および第4,第5最新照合結果の平均値よりも大きくない場合、ステップS108において、照合結果チェック部106は、カウンタReturn2に、段階3の処理が完了しているOKを示す値を記憶させる。
また、ステップS111において、カウンタpが3ではない場合、ステップS113において、照合結果チェック部106は、カウンタpが4であるか否かを判定する。ステップS113において、例えば、カウンタpが4であるとき、ステップS114において、照合結果チェック部106は、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、段階4の第1乃至第3照合結果、および第1,第2最新照合結果の平均値が、段階3の第5照合結果、段階4の第4,第5照合結果、および第3乃至第5最新照合結果の平均値よりも大きいか否かを判定する。
ステップS114において、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、段階4の第1乃至第3照合結果、および第1,第2最新照合結果の平均値が、段階3の第5照合結果、段階4の第4,第5照合結果、および第3乃至第5最新照合結果の平均値よりも大きい場合、処理は、ステップS103に進む。すなわち、段階4の処理が完了していないものとしてカウンタReturn2にNGを示す値が記憶される。
一方、ステップS114において、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、段階4の第1乃至第3照合結果、および第1,第2最新照合結果の平均値が、段階3の第5照合結果、段階4の第4,第5照合結果、および第3乃至第5最新照合結果の平均値よりも大きくない場合、ステップS108において、照合結果チェック部106は、カウンタReturn2に、段階4の処理が完了しているOKを示す値を記憶させる。
さらに、ステップS113において、カウンタpが4ではない場合、すなわち、カウンタpが1乃至4のいずれでもない場合、カウンタpは5となるので、ステップS115において、照合結果チェック部106は、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、段階4の第1乃至第3照合結果、段階5の第1,第2照合結果、および第1最新照合結果の平均値が、段階3の第5照合結果、段階4の第4,第5照合結果、段階5の第3乃至第5照合結果、および第2乃至第5最新照合結果の平均値よりも大きいか否かを判定する。
ステップS115において、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、段階4の第1乃至第3照合結果、段階5の第1,第2照合結果、および第1最新照合結果の平均値が、段階3の第5照合結果、段階4の第4,第5照合結果、段階5の第3乃至第5照合結果、および第2乃至第5最新照合結果の平均値よりも大きい場合、処理は、ステップS103に進む。すなわち、段階4の処理が完了していないものとしてカウンタReturn2にNGを示す値が記憶される。
一方、ステップS115において、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、段階4の第1乃至第3照合結果、段階5の第1,第2照合結果、および第1最新照合結果の平均値が、段階3の第5照合結果、段階4の第4,第5照合結果、段階5の第3乃至第5照合結果、および第2乃至第5最新照合結果の平均値よりも大きくない場合、ステップS108において、照合結果チェック部106は、カウンタReturn2に、段階4の処理が完了しているOKを示す値を記憶させる。
以上の処理により段階pにおける処理が完了しているか否かが判定されて判定結果が、カウンタReturn2に記憶される。
ここで、図11のフローチャートの説明に戻る。
ステップS83の処理により、段階pチェック処理が完了して、段階pにおける処理が完了したか否かが判定されると、ステップS84において、照合結果チェック部106は、カウンタReturn2が、段階pにおける処理が完了しているOKを示す値であるか否かを判定する。
ステップS84において、カウンタReturn2がOKを示す値であった場合、ステップS85において、照合結果チェック部106は、カウンタpが5であるか否かを判定する。ステップS85において、カウンタpが5ではない場合、ステップS86において、照合結果チェック部106は、カウンタCheckPrを1インクリメントし、処理の段階を1段階進ませる。したがって、例えば、最初の処理の場合、カウンタCheckPrは、インクリメントされることにより、段階1を示す値から段階2を示す値に更新される。
ステップS87において、照合結果チェック部106は、カウンタManStatusを「入替えなし」を示す値に設定し、処理を終了する。
一方、ステップS82において、カウンタCheckPrが段階pではない場合、ステップS90において、照合結果チェック部106は、カウンタpが5以上であるか否かを判定し、5以上ではない場合、処理は、ステップS91に進む。
ステップS91において、照合結果チェック部106は、カウンタCheckPrを1インクリメントさせて、処理は、ステップS82に戻る。
すなわち、今の現在の処理の段階が特定できるまで、ステップS82,S90,S91の処理が繰り返され、処理の段階が特定できると、処理は、ステップS83に進み、段階pに対応した段階pチェック処理が実行される。また、カウンタpが5を超えた場合、すなわち、そのいずれでもないような場合、ステップS92において、照合結果チェック部106は、カウンタCheckPrを段階1に設定する。すなわち、カウンタCheckPrは、最も初期の処理段階に設定される。
さらに、ステップS84において、カウンタReturn2がOKを示す値ではない場合、ステップS89において、照合結果チェック部106は、カウンタCheckPrを段階1に設定し、ステップS87の処理をスキップして終了する。すなわち、カウンタManStatusは「入替えなし」の状態のまま維持される。
また、ステップS85において、カウンタpが5である場合、段階1乃至5の処理全てが完了しているものとみなし、ステップS88において、照合結果チェック部106は、カウンタManStatusを「入替えあり」を示す値に設定し、処理は、ステップS89に進む。
以上の処理により、各段階1乃至5の処理の進行状態に応じて、カウンタCheckPrがインクリメントされ、全ての段階の処理が完了したところで、人の入替えの有無を示すカウンタManStatusを「入替えあり」を示す値に設定することにより、人の入替えを検出する。
ここで、図7のフローチャートの説明に戻る。
ステップS25の処理により、照合結果チェック処理が終了すると、ステップS26において、テーブル更新処理が実行されて、辞書特徴量テーブル104が更新される。
[テーブル更新処理]
ここで、図13のフローチャートを参照して、テーブル更新処理について説明する。
ステップS121において、更新部152bは、図示せぬカウンタsを1に初期化する。
ステップS122において、更新部152bは、第s過去辞書特徴量バッファ(130+s)に登録されている特徴量を削除する(クリアする)。
ステップS123において、更新部152bは、第(s+1)過去辞書特徴量バッファ(130+(s+1))に登録されている特徴量を読み出し、第s過去辞書特徴量バッファ(130+s)に登録する。
ステップS124において、更新部152bは、カウンタsが4以上であるか否かを判定し、4以上ではない場合、ステップS125において、カウンタsを1インクリメントして、処理は、ステップS122に戻る。
すなわち、カウンタsが4となるまで、ステップS122乃至S125の処理が繰り返されることにより、第2過去辞書特徴量バッファ132乃至第5過去辞書特徴量バッファ135に登録されている特徴量の情報が順次繰り上がって、第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第4過去辞書特徴量バッファ134に登録される。
そして、ステップS124において、カウンタsが4以上であると判定された場合、ステップS126において、更新部152bは、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に登録されている最新照合特徴量を読み出して、第5過去辞書特徴量バッファ135に登録し、処理を終了する。
すなわち、テーブル更新処理により第2過去辞書特徴量バッファ132の特徴量の情報が第1過去辞書特徴量バッファ131に繰り上がって登録され、第3過去辞書特徴量バッファ133の特徴量の情報が第2過去辞書特徴量バッファ132に繰り上がって登録され、第4過去辞書特徴量バッファ134の特徴量の情報が第3過去辞書特徴量バッファ133に繰り上がって登録され、第5過去辞書特徴量バッファ135の特徴量の情報が第4過去辞書特徴量バッファ134に繰り上がって登録され、最新照合特徴量バッファ141の特徴量の情報が第5過去辞書特徴量バッファ135に繰り上がって登録されることになる。
ここで、図7のフローチャートの説明に戻る。
ステップS26のテーブル更新処理が終了すると、入替り判定処理が終了する。
ここで、図6のフローチャートの説明に戻る。
ステップS7において、出力部108は、照合結果チェック部106のカウンタManStatusに「入替りあり」を示す値が登録されているか否かを判定し、例えば、カウンタManStatusに「入替りあり」を示す値が登録されていない場合、処理は、ステップS1に戻る。
また、ステップS7において、カウンタManStatusに「入替りあり」を示す値が登録されていると判定された場合、処理は、ステップS8に進む。
以上の入替り判定処理を、図14を参照して、具体的な例を用いて、説明すると以下のようになる。尚、図14においては、最上段で示されるように、時系列に顔画像P1乃至P15が供給されるような場合であって、顔画像P1乃至P7が遊技者Aの顔画像であり、顔画像P8乃至P15が遊技者Bの顔画像である。従って、図14においては、1回目の処理で顔画像P1が処理され、2回目の処理で顔画像P2が処理され、・・・15回目の処理で顔画像P15が処理されることになる。
このとき、1回目の処理においては、図14の2段目で示されるように、図7のフローチャートにおけるステップS21,S22の処理が実行され、さらに、ステップS22の処理に対応する、図8のステップS41乃至S45の処理により、辞書特徴量テーブル104の第1過去辞書特徴量バッファ131に顔画像P1の特徴量が登録され、カウンタReturn1には、「特徴量バッファ登録未完了」を示す値が登録される。
また、2回目の処理においては、やはり、図7のフローチャートにおけるステップS21,S22の処理が実行され、さらに、ステップS22の処理に対応する、図8のステップS41乃至S47の処理により、辞書特徴量テーブル104の第1過去辞書特徴量バッファ131、および第2過去辞書特徴量バッファ132に、それぞれ顔画像P1,P2の特徴量が登録され、いずれにおいても、カウンタReturn1には、「特徴量バッファ登録未完了」を示す値が登録されたままの状態となる。
そして、同様の処理が繰り替えされることにより、5回目の処理においては、図7のフローチャートにおけるステップS21,S22の処理が実行され、さらに、ステップS22の処理に対応する、図8のステップS41乃至S48の処理により、辞書特徴量テーブル104の第1乃至第5過去辞書特徴量バッファ131乃至135に、それぞれ顔画像P1乃至P5の特徴量が登録され、カウンタReturn1には、「特徴量バッファ登録完了」を示す値が登録される。
この結果、6回目の処理においては、図7のフローチャートのステップS22の処理において、カウンタReturn1には、「特徴量バッファ登録完了」を示す値が登録されているので、6回目以降の処理では、ステップS23乃至S26に進む。そして、ステップS24の1対5照合処理においては、図14の3段目で示されるように、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に登録されている顔画像P6の特徴量と、辞書特徴量テーブル104の第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第5過去辞書特徴量バッファ135のそれぞれに登録されている顔画像P1乃至P5の特徴量との類似度が求められて、最新照合結果バッファ151aの第1乃至第5最新照合結果として登録される。
さらに、ステップS25の照合結果チェック処理における、ステップS83の段階pチェック処理のステップS102(図12)の処理においては、図14の3段目で示される照合結果のように、顔画像P1乃至P6は、同一人物の顔画像であるので、第1乃至第5最新照合結果として登録されている全ての類似度が閾値よりも高い結果となる。尚、図14においては、類似度が所定値よりも高い顔画像の下に丸印が付されており、逆に類似度が所定値よりも低い顔画像の下にバツ印が付されている。ただし、図12のフローチャートにおいては、第1最新照合結果が所定値よりも高い場合、第2乃至第5最新照合結果と所定値との比較処理は、省略され、処理が打ち切られている。
また、7回目の処理においては、図14の4段目で示されるように、照合特徴量テーブル103の最新照合特徴量バッファ141に登録されている顔画像P7の特徴量と、辞書特徴量テーブル104の第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第5過去辞書特徴量バッファ135のそれぞれに登録されている顔画像P2乃至P6の特徴量との類似度が求められて、最新照合結果バッファ151aの第1乃至第5最新照合結果として登録される。
このとき、ステップS25の照合結果チェック処理における、ステップS83の段階pチェック処理のステップS102(図12)の処理においては、図14の4段目で示される照合結果のように、顔画像P2乃至P7は、同一人物の顔画像であるので、第1乃至第5最新照合結果として登録されている全ての類似度が所定値よりも高い結果となる。また、入替り判定処理における進行段階を示すカウンタCheckPrは段階1のままである。さらに、ステップS87の処理により、人物の入替りの有無を示すカウンタManStatusは、「入替りなし」を示す値が登録される。
さらに、8回目の処理においては、ステップS25の照合結果チェック処理における、ステップS83の段階pチェック処理(カウンタp=1なので段階1チェック処理である)のステップS102(図12)の処理においては、図14の5段目で示される照合結果のように、顔画像P3乃至P7の人物と、顔画像P8の人物とは、別の人物の顔画像であるので、第1乃至第5最新照合結果として登録されている全ての類似度が所定値よりも低い結果となる。この結果、図12のステップS106乃至S108の処理により、カウンタReturn2には、段階1の完了を示す「OK」を示す値が登録される。この結果、ステップS86の処理により、入替り判定処理における進行段階を示すカウンタCheckPrが段階1から段階2に進行するが、ステップS87の処理により、人物の入替りの有無を示すカウンタManStatusには、「入替りなし」を示す値が登録される。
また、9回目の処理においては、カウンタCheckPrが段階2として登録されているので、カウンタpが2にインクリメントされるため、ステップS25の照合結果チェック処理における、ステップS83の処理は、段階2チェック処理となる。そして、段階2チェック処理のステップS102(図12)の処理においては、図14の6段目で示される照合結果のように、顔画像P4乃至P7の人物と、顔画像P8,P9の人物とは、別の人物の顔画像であるので、第1乃至第5最新照合結果として登録されている類似度のうち、第5最新照合結果に登録されている類似度は所定値よりも高くなるが、それ以外の類似度は所定値よりも低い結果となる。この結果、ステップS102乃至S104の処理は、第1乃至第4最新照合結果が所定値よりも高いか否かを判定する4回の処理の繰り返され、ステップS106,S109,S110,S108の処理により、カウンタReturn2には、段階2の完了を示す「OK」を示す値が登録される。このため、図11のステップS82,S90,S91の処理により、カウンタCheckPrが段階2から段階3に移行するが、ステップS87の処理により、人物の入替りの有無を示すカウンタManStatusには、「入替りなし」を示す値が登録される。
さらに、10回目の処理においては、カウンタCheckPrが段階3として登録されているので、カウンタpが3にインクリメントされるため、ステップS25の照合結果チェック処理における、ステップS83の処理は、段階3チェック処理となる。そして、段階3チェック処理のステップS102(図12)の処理においては、図14の7段目で示される照合結果のように、顔画像P5乃至P7の人物と、顔画像P8乃至P10の人物とは、別の人物の顔画像であるので、第1乃至第5最新照合結果として登録されている類似度のうち、第4,5最新照合結果に登録されている類似度は所定値よりも高くなるが、それ以外の類似度は所定値よりも低い結果となる。この結果、ステップS102の処理は、第1乃至第3最新照合結果が所定値よりも高いか否かを判定する3回の処理が繰り返され、ステップS106,S111,S112,S108の処理により、カウンタReturn2には、段階3の完了を示す「OK」を示す値が登録される。このため、図11のステップS82,S90,S91の処理により、カウンタCheckPrが段階3から段階4に移行するが、ステップS87の処理により、人物の入替りの有無を示すカウンタManStatusには、「入替りなし」を示す値が登録される。
また、11回目の処理においては、カウンタCheckPrが段階4として登録されているので、カウンタpが4にインクリメントされるため、ステップS25の照合結果チェック処理における、ステップS83の処理は、段階4チェック処理となる。そして、段階4チェック処理のステップS102(図12)の処理においては、図14の8段目で示される照合結果のように、顔画像P6,P7の人物と、顔画像P8乃至P11の人物とは、別の人物の顔画像であるので、第1乃至第5最新照合結果として登録されている類似度のうち、第3乃至第5最新照合結果に登録されている類似度は所定値よりも高くなるが、それ以外の類似度は所定値よりも低い結果となる。この結果、ステップS102の処理は、第1,2最新照合結果が所定値よりも高いか否かを判定する2回の処理が繰り返され、ステップS106,S109,S111,S113,S114,S108の処理により、カウンタReturn2が段階4の完了を示す「OK」を示す値が登録される。このため、図11のステップS82,S90,S91の処理により、カウンタCheckPrが段階4から段階5に移行するが、ステップS87の処理により、人物の入替りの有無を示すカウンタManStatusは、「入替りなし」を示す値が登録される。
さらに、12回目の処理においては、カウンタCheckPrが段階5として登録されているので、カウンタpが5にインクリメントされるため、ステップS25の照合結果チェック処理における、ステップS83の処理は、段階5チェック処理となる。そして、段階5チェック処理のステップS102(図12)の処理においては、図14の9段目で示される照合結果のように、顔画像P7の人物と、顔画像P8乃至P12の人物とは、別の人物の顔画像であるので、第1乃至第5最新照合結果として登録されている類似度のうち、第2乃至第5最新照合結果に登録されている類似度は所定値よりも高くなるが、それ以外の類似度は所定値よりも低い結果となる。この結果、ステップS102の処理は、第1最新照合結果が所定値よりも高いか否かを判定する1回の処理のみで、ステップS106,S109,S111,S113,S115,S108の処理により、カウンタReturn2が段階5の完了を示す「OK」を示す値が登録される。このため、図11のステップS85,S88の処理により、人物の入替りの有無を示すカウンタManStatusは、「入替りあり」を示す値が登録される。
そして、13回目の処理においては、カウンタCheckPrが段階5として登録されているので、カウンタpが5にインクリメントされるため、ステップS25の照合結果チェック処理における、ステップS82,S90,S91を経て、ステップS92の処理により、人物の入替りの有無を示すカウンタManStatusが、「入替りなし」を示す値が登録されて、以降同様の処理が繰り返される。
以上の処理を纏めると、最新照合特徴量バッファ141に登録されている特徴量と、辞書特徴量テーブル104に登録されている直近の第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第5過去辞書特徴量バッファ135に登録されている特徴量とが類似しているバッファの連続数が、連続的に増加し、図14における12回目の処理で示されるように、第5過去辞書特徴量バッファ135乃至第2過去辞書特徴量132までも4回連続的に類似していると判定されるとき、入替りがあると判定される。
換言すれば、最新照合特徴量バッファ141に登録されている特徴量と、第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第5過去辞書特徴量バッファ135に登録されている特徴量とが類似していない過去辞書特徴量バッファの連続数が、連続的に減少し、最も古い第1過去辞書特徴量バッファ131に登録されている特徴量のみとなったとき、入替りがあると判定される。
この処理において、最新照合特徴量バッファ141に登録されている特徴量と、辞書特徴量テーブル104に登録されている直近の第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第5過去辞書特徴量バッファ135に登録されている特徴量とが類似している第5過去辞書特徴量バッファ135からの連続数は、上述したカウンタCheckPrで示される処理の段階で表現されている。したがって、同一の人物の顔画像が検出されている限り、処理の段階を示すカウンタCheckPrは、段階1を示す値が登録されたままの状態が継続する。しかしながら、人物が入替り異なる人物の顔画像が検出され出すと、入替りが発生したタイミングにおいて、類似度が一旦全て所定値より低い値となった後、カウンタCheckPrは、直近の過去辞書特徴量バッファに登録されている特徴量から所定値よりも高い類似度が連続して取得されていくことにより、処理回数に応じて連続的に段階が進行し、上述の例においては、段階1から最終的に段階5へと4回連続で進行すると、入替りが発生していることが判定されることになる。
このため、例えば、図15の2段目で示されるように、8回目、および9回目の処理で、同一人物の顔が横を向くなどすると、別の人物の顔画像であるものとして認識されるので、処理結果は、図14における8回目、および9回目の処理で示されるように、別の人物の顔画像が検出された場合の処理結果と同様になる。
しかしながら、同一人物が遊技機に向かって長時間別の向きを向いている時間は、それ程長いことはないことが多いため、例えば、10回目の処理で元の向きになると、図15の4段目で示されるように、第4過去辞書特徴量バッファ134、および第5過去辞書特徴量バッファ135に登録されている特徴量と、最新照合特徴量バッファ141に登録されている特徴量との類似度は、所定値よりも低くなり、第1過去辞書特徴量バッファ131乃至第3過去辞書特徴量バッファ133に登録されている特徴量との類似度は所定値よりも高くなるので、図12のステップS102の処理において、第3過去辞書特徴量バッファ133の特徴量との類似度が所定値よりも高くなり、カウンタReturn2が、「NG」を示す値に登録されることにより、図11のステップS84,S89の処理により、カウンタCheckPrが段階1を示す値に登録されることになる。結果として、カウンタCheckPrが連続的に進行せず、人物の入替りがないものとして扱われることになり、同一人物であれば、顔向きが多少変化しても人物の入替りの誤検出を低減することが可能となる。
尚、図12のフローチャートを参照して説明した段階pチェック処理においては、段階1乃至5のいずれにおいても、第1乃至第5最新照合結果に登録された類似度のうち、所定値よりも大きいか否かについて直接判定する処理が含まれていないが、段階1については、ステップS107の処理により、段階2については、ステップS110の処理により、段階3については、ステップS112の処理により、段階4については、ステップS114の処理により、そして、段階5について、ステップS115の処理により実質的に同様の判定処理が実行されている。
すなわち、ステップS107においては、例えば、図14の7回目および8回目の処理結果で示されるように、最新照合結果バッファ151aに登録されている照合結果の平均値と、直前のタイミングの照合結果である照合結果テーブル107における段階1の第1照合結果乃至第5照合結果の平均値とを比較することにより、最新照合結果バッファ151aに登録された照合結果が、直前の人物とは、別の人物の顔画像であるか否かが判定されている。
また、ステップS110においては、例えば、図14の8回目および9回目の処理結果で示されるように、最新照合結果バッファ151aの照合結果と、直前のタイミングの照合結果である照合結果テーブル107における段階2の第1照合結果乃至第5照合結果のうち、所定値よりも低いと仮定される、段階2の第1照合結果乃至第5照合結果、および第1乃至4最新照合結果の平均値が、所定値よりも高いと仮定される第5最新照合結果よりもよりも大きくないことを確認的に求めることにより、実質的に、第5最新照合結果が所定値よりも高いことが、確認的に求められている。
さらに、ステップS112においては、例えば、図14の8乃至10回目の処理結果で示されるように、最新照合結果バッファ151aの照合結果と、直前のタイミングの照合結果である照合結果テーブル107における段階2,3の第1照合結果乃至第5照合結果のうち、所定値よりも低いと仮定される、段階2の第1照合結果乃至第5照合結果、段階3の第1照合結果乃至第4照合結果、および第1乃至3最新照合結果の平均値が、所定値よりも高いと仮定される段階2の第5照合結果、および第4,5最新照合結果の平均値よりもよりも大きくないことを確認的に求めることにより、実質的に、第4,5最新照合結果が所定値よりも高いことが、確認的に求められている。
また、ステップS114においては、例えば、図14の8乃至11回目の処理結果で示されるように、最新照合結果バッファ151aの照合結果と、直前のタイミングの照合結果である照合結果テーブル107における段階2乃至4の第1照合結果乃至第5照合結果のうち、所定値よりも低いと仮定される、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、段階4の第1乃至第3照合結果、および第1乃至2最新照合結果の平均値が、所定値よりも高いと仮定される段階3の5照合結果、段階4の第4,5照合結果、および第3乃至5最新照合結果の平均値よりもよりも大きくないことを確認的に求めることにより、実質的に、第3乃至5最新照合結果が所定値よりも高いことが、確認的に求められている。
さらに、ステップS115においては、例えば、図14の8乃至12回目の処理結果で示されるように、最新照合結果バッファ151aの照合結果と、直前のタイミングの照合結果である照合結果テーブル107における段階2乃至5の第1照合結果乃至第5照合結果のうち、所定値よりも低いと仮定される、段階2の第1乃至第5照合結果、段階3の第1乃至第4照合結果、段階4の第1乃至第3照合結果、段階5の第1,2照合結果、および第1最新照合結果の平均値が、所定値よりも高いと仮定される段階3の5照合結果、段階4の第4,5照合結果、段階3の第3乃至5照合結果、および第2乃至5最新照合結果の平均値よりもよりも大きくないことを確認的に求めることにより、実質的に、第2乃至5最新照合結果が所定値よりも高いことが、確認的に求められている。
尚、以上においては、辞書特徴量テーブル104に5フレーム分の特徴量を登録する例について説明してきたが、5フレーム分に限るものではなく、その他のフレーム数であっても良い。また、以上においては、段階の進行が4回連続して進行したとき、入替りありを判定する例について説明してきたが、それ以外の回数だけ進行したときに入替りありと判定するようにしても良い。
以上の如く、カメラ38により撮像された遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得して、取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合特徴量テーブル103に格納し、所定の期間だけ前のタイミングから照合画像テーブルに登録された顔画像を時系列に順次辞書特徴量テーブル104に登録し、辞書特徴量テーブル104内の複数の特徴量と、照合特徴量テーブル103内の特徴量との類似度をそれぞれ算出し、照合特徴量テーブル103内の特徴量と、辞書特徴量テーブル104内の複数の顔画像との類似度の組を、所定の期間だけ前のタイミングから段階毎に順次照合結果テーブル107に記憶し、照合結果テーブル107に記憶されている照合結果と、所定の条件との比較により、遊技者の入替りを判定するようにしたので、同一人物が、顔を横に向けるなどといった変化によって、人物の入替りが誤検出されないようにすることができるので、適切に人物の入替りを判定することができる。
結果として、登録されるべき顔画像を正確に選別し、適正な顔画像のみを登録顔画像として保存することが可能となるので、顔画像による認識能力を向上させることが可能となる。
ここで、図6のフローチャートの説明に戻る。
ステップS8において、類似度集計部109は、照合結果テーブル107の段階1乃至5の各段階毎における第1乃至第5最新照合結果である合計25個の直近の類似度を読み出し、統計的に処理する。より具体的には、類似度集計部109は、例えば、合計25個の直近の類似度の平均値、または類似度のヒストグラムを生成し、その中央値を求め、類似度統計処理結果として類似度補正値設定部110に供給する。
ステップS9において、類似度補正値設定部110は類似度集計部109より供給されてきた直近の類似度の平均値、または中央値からなる類似度統計処理結果から類似度補正値を求め、出力部108に供給する。
ステップS10において、出力部108は、顔検出部101より供給されてきている顔画像と、類似度補正値設定部110より供給されてきた類似度補正値を後段の顔画像認識装置21に出力する。
すなわち、例えば、顔画像における器官である鼻が極端に大きかったり、目じりが極端に垂れているような形状である場合、特徴量が正確に抽出できないことがあり、同一人物同士の特徴量を用いていても類似度が高く求められないことがある。
例えば、目や口などの顔のパーツである各器官は、統計的に求められた標準的な形状パターンである標準輪郭形状と一致する画像上の領域として抽出される。より詳細には、標準輪郭形状の所定位置に設定されている器官特徴点(例えば、器官が目であれば、上まぶたの中央位置、下まぶたの中央位置、および目じりなど)が画像上から取得できるように、標準輪郭形状の大きさを調整し、調整された標準輪郭形状と一致する画像上の領域が、器官として抽出されている。したがって、各器官の実際の形状が、標準的な形状パターンから大きく逸脱していたり、照明の加減で実際の輪郭形状とは異なる形状であるかのように認識されるような場合、標準輪郭形状の大きさをどのように変化させても、画像内の器官と完全に一致させることができない場合が生じる。このような場合、抽出される器官は、画像内において一定の位置で、かつ一定の大きさとして抽出できない状態となり、顔画像内における位置や大きさが不安定に変化することとなる。このような場合、配置や大きさが不安定に変化して抽出される各器官の情報から特徴量が求められることとなるため、その特徴量そのものも不安定に変化する。
結果として、このような場合、照合対象となる人物と、登録されている人物とが同一人物であっても、両者の特徴量が一致し難い状態となり、類似度が高く求められない。
ここで、図16を参照して、同一人物でも類似度が必ずしも高く求められない場合の例について説明する。図16の上部および下部は、それぞれ2人の異なる人物A,Bの顔画像の登録された特徴量と、同一人物を様々な角度で撮像した複数枚数の顔画像より得られる特徴量とから得られる類似度をヒストグラムにしたものである。
尚、図16においては、上部および下部ともに縦軸が出現頻度であり、横軸が1000点満点とした類似度を示している。図16の上部で示される人物Aの例においては、類似度のピークが800点前後であるのに対して、図16の下部で示される人物Bの例においては、類似度のピークが500点前後となっている。すなわち、人物A,Bの例でも示されるように、同一の人物の特徴量を用いても、類似度が平均的に高い場合と低い場合とがあることが示されている。
このような場合、両者が一致していることを判定する類似度の閾値が、太線で示される500点であるとすれば、図16の上部で示される人物Aについては、ほぼ全画像のいずれを用いても本人であることを認識できるが、図16の下部で示される人物Bについては、半分程度の画像において、棄却エラーが発生してしまうことになる。
ところで、今の場合、入れ替わり判定により入れ替わりが発生していることが確認できているので、照合結果テーブル107より得られる25個の直近の類似度は同一人物に対するものであると考えることができる。したがって、類似度集計部109より得られる類似度統計処理結果は、同一人物の類似度の統計結果であると考えられる。
そこで、類似度補正値設定部110は、類似度の統計処理結果である平均値、または中央値などから、後段の顔画像認識装置21における照合処理において、同一人物であると判定し易くするため、すなわち棄却エラーを抑制するための補正値として、所定の閾値に対して、棄却エラーが発生し難いように類似度を補正する類似度補正値を設定する。例えば、図16の下部のような場合、平均値、または中央値は500点前後の値となる。所定の閾値が500点であるとすれば、上述したように約半分の画像において棄却エラーが発生することとなるので、このような場合、類似度補正値設定部110は、例えば、補正値を200点に設定する。このようにすると、図16の下部の分布は、200点分だけ図中右方向に全体がオフセットされることとなるため、所定の閾値が500点であれば、ほぼ全ての類似度において棄却エラーの発生が抑制される。また、図16の上部のような場合、オフセットの必要がないので、この場合、類似度補正値設定部110は、類似度補正値を0点とする。
以上のような処理により、類似度が低めに求められるような人物に対しては、所定の閾値に対して、類似度を適切な値にオフセットさせることが可能となり、結果として、棄却エラーを抑制することが可能となるので、認識精度を向上させることができる。
[登録遊技者来店監視処理]
次に、図17のフローチャートを参照して、登録遊技者来店監視処理について説明する。
ステップS151において、顔画像認識装置21の顔画像取得部221は、例えば、図6のステップS10の処理により画像処理ユニット39より供給されてくる顔画像と類似度補正値を取得する。ステップS152において、顔画像取得部221は、供給された顔画像と類似度補正値のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
ステップS153において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に類似度計算部232に供給する。
ステップS154において、類似度補正値抽出部234は、類似度補正値の情報のみを抽出して、類似度計算部232に供給する。
ステップS155において、類似度計算部232は、類似度計算処理を実行する。
より詳細には、類似度計算部232は、顔画像DB22に登録されている顔画像のうち、未処理の1つの登録遊技者の顔画像を抽出し、処理対象に設定する。類似度計算部232は、処理対象として設定した顔画像より、特徴量抽出部231より供給されてきた特徴量と同様の特徴量を抽出する。類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、顔画像DB22に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である顔画像との類似度を類似度判定部233に供給し、バッファ233aに登録させる。そして、類似度計算部232は、顔画像DB22の全ての登録遊技者の顔画像との類似度を計算する。
ステップS156において、類似度計算部232は、バッファ233aに登録されている類似度に対して、類似度補正値を加算して、類似度を補正する。
ステップS157において、類似度判定部233は、バッファ233aに登録されている類似度の計算結果に基づいて順位を求め、登録されている顔画像のうちの上位3位までの顔画像と類似度の情報を抽出する。そして、類似度判定部233は、上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、類似度判定部233は、最も類似している登録遊技者(顔画像DB22に登録されている顔画像のうち、顔画像取得部221により取得された顔画像と最も類似している登録遊技者:ここでは、類似度の最も高い登録遊技者)の類似度を所定の閾値と比較する。
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
ステップS157において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS158において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた上位3位の顔画像が登録遊技者の顔画像の候補であることを示す報知画面を表示部23を制御して表示させる。
ステップS159において、通信部224は、操作部225が操作されて、候補となる顔画像の何れかが選択されたか否かを判定する。
ステップS159において、第1候補となる顔画像が選択されると、ステップS160において、通信部224は、選択された第1候補となる顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像を携帯端末20に送信し、該当する登録遊技者が来店したことを通知する。
以上の処理により、遊技店1内の係員は、携帯端末20を所持していると、登録遊技者の来店を認識することが可能となる。
また、ステップS161において、顔画像取得部221は、供給された顔画像の全てについて処理を行なったか否かを判定し、未処理の顔画像がある場合、処理は、ステップS152に戻る。すなわち、全ての顔画像について処理が行なわれるまで、ステップS152乃至S162の処理が繰り返される。そして、全ての顔画像について処理が終了したと判定された場合、処理は、ステップS151に戻る。
一方、ステップS159において、いずれの候補となる顔画像も選択されない場合、すなわち、最も類似している登録遊技者の顔画像であっても類似度が、所定の閾値未満である場合、ステップS160において、類似度判定部233は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。未登録遊技者データベース登録部223は、供給されてきた顔画像を顔画像管理情報バス6及び公衆通信回線網8を介して顔画像管理データベース3に登録する。
以上の処理により、類似度が類似度補正値により補正されて所定の閾値と比較されることになる。このため、器官の形状が標準的な形状に対して逸脱した形状の顔画像や、照明の陰影により器官の形状が適切に取得しにくい顔画像などに起因して、同一人物の特徴量同士であっても、類似度が高く求められないような場合でも、棄却エラーを抑制することが可能となる。
また、類似度補正値は、顔画像が画像処理ユニット39から出力される度に、直近の類似度から統計的に求められた値に基づいて設定されるので、例えば、時系列で照明の状態が変化していても、変化に追従して設定されるため、撮像状態が変化するような場合でも、適切な類似度補正値を設定することが可能となる。尚、類似度補正値により、類似度の代わりに所定の閾値を減算することにより補正しても同様の効果を得ることができる。
いずれにおいても、結果として、顔画像における認識精度(認識率)を向上させることが可能となる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図18は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
101 顔検出部
102 簡易特徴量抽出部
103 照合特徴量テーブル
104 辞書特徴量テーブル
105 テーブル管理部
106 照合結果チェック部
107 照合結果テーブル
108 出力部
109 類似度集計部
110 類似度補正値設定部
131乃至135 第1過去辞書特徴量バッファ乃至第5過去辞書特徴量バッファ
141 最新照合特徴量バッファ
151 1対1照合部
151a 最新照合結果バッファ
151b 類似度計算部
151c バックアップ処理部
152 テーブル更新部
152a 登録部
152b 更新部

Claims (4)

  1. 遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得する取得手段と、
    前記顔画像より特徴量を抽出する抽出手段と、
    前記取得手段により取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合画像テーブルに格納する照合画像テーブル登録手段と、
    所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量を時系列に順次辞書画像テーブルに登録する辞書画像テーブル登録手段と、
    前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度をそれぞれ算出する類似度算出手段と、
    前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組を、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶する照合結果記憶手段と、
    前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記辞書画像テーブル内の直近の複数の顔画像と、前記照合画像テーブル内の顔画像との類似度が全て所定の閾値よりも小さい値となった後、前記照合画像テーブルの顔画像が順次更新される毎に、前記照合画像テーブルの顔画像と、前記辞書画像テーブル内の顔画像のうちの、直近顔画像との類似度が所定の閾値よりも高い状態が、所定回数繰り返されるとき遊技者の入替りを判定する入替り判定手段と、
    前記取得手段により取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度を算出し、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する照合手段と、
    前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度を統計的に集計処理する集計手段と、
    前記入替り判定手段により遊技者の入替りが判定された場合、前記集計手段による類似度の集計結果に基づいて、前記照合手段により算出される類似度または前記所定の閾値を補正する正手段と
    を含み、
    前記補正手段により前記類似度または前記所定の閾値が補正された場合、前記照合手段は、補正された前記類似度または前記所定の閾値に基づいて、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する、画像処理装置。
  2. 前記照合画像テーブル登録手段は、前記取得手段により取得した顔画像の特徴量を、前記顔画像として照合画像テーブルに格納し、
    前記辞書画像テーブル登録手段は、前記所定の期間だけ前のタイミングから前記取得手段により取得した複数の顔画像の特徴量を時系列に、前記顔画像として辞書画像テーブルに登録し、
    前記類似度算出手段は、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量とを用いて類似度を算出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
  4. 得手段が、遊技機の周辺にて遊技者の顔画像を連続して取得する取得ステップと、
    出手段、前記顔画像より特徴量を抽出する抽出ステップと、
    合画像テーブル登録手段、前記取得ステップの処理により取得した顔画像の特徴量を順次更新して照合画像テーブルに格納する照合画像テーブル登録ステップと、
    書画像テーブル登録手段、所定の期間だけ前のタイミングから前記照合画像テーブルに登録された顔画像の特徴量を時系列に順次辞書画像テーブルに登録する辞書画像テーブル登録ステップと、
    似度算出手段、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量と、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量との類似度をそれぞれ算出する類似度算出ステップと、
    合結果記憶手段、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組を、前記所定の期間だけ前のタイミングから照合画像毎に順次照合結果として記憶する照合結果記憶ステップと、
    入替り判定手段が、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記辞書画像テーブル内の直近の複数の顔画像と、前記照合画像テーブル内の顔画像との類似度が全て所定の閾値よりも小さい値となった後、前記照合画像テーブルの顔画像が順次更新される毎に、前記照合画像テーブルの顔画像と、前記辞書画像テーブル内の顔画像のうちの、直近顔画像との類似度が所定の閾値よりも高い状態が、所定回数繰り返されるとき遊技者の入替りを判定する入替り判定ステップと、
    合手段、前記取得ステップの処理により取得された顔画像と、所定のデータベースに登録された人物の顔画像との類似度を算出し、算出結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する照合ステップと、
    計手段、前記照合結果記憶手段に記憶されている、前記照合画像テーブル内の顔画像の特徴量と、前記辞書画像テーブル内の複数の顔画像の特徴量との前記類似度の組の、前記所定の期間だけ前のタイミングからの照合画像毎の照合結果に基づいて、前記類似度を統計的に集計処理する集計ステップと、
    前記入替り判定ステップにおいて遊技者の入替りが判定された場合、補正手段が、前記集計ステップの処理による類似度の集計結果に基づいて、前記照合ステップの処理により算出される類似度、または前記所定の閾値を補正する正ステップと
    を含み、
    前記補正ステップにおいて前記類似度または前記所定の閾値が補正された場合、前記照合ステップにおいて、補正された前記類似度または前記所定の閾値に基づいて、前記遊技者と前記所定のデータベースに登録された人物とを照合する、画像処理方法。
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