JP5257596B2 - ガイド軸の軸受装置、記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドの走査方向に延びるガイド軸が挿通され、その内周面が前記ガイド軸の外周面と摺接する軸受部材と、潤滑剤を保持する潤滑剤保持空間を前記ガイド軸の周囲に形成するケーシング部材と、備えたガイド軸の軸受装置に関する。また、本発明は当該ガイド軸の軸受装置を備えた記録装置に関する。
プリンタ等に代表される記録装置において記録ヘッドを備えたキャリッジは、記録ヘッドの走査方向(以下「主走査方向」と言う)に延びるガイド軸にガイドされながら、主走査方向に往復動するよう構成されている。
キャリッジにはガイド軸を挿通するとともに主走査方向への往復動作に際して当該ガイド軸と摺接する軸受部材を備えた軸受装置が設けられており、この様な軸受装置の従来技術は、例えば特許文献1〜3に示されている。
特許第3865035号公報 特開2006−82379号公報 特開2005−193432号公報
この様な軸受装置においてガイド軸と軸受部材との間の摩擦抵抗を低減する潤滑剤には、上記特許文献1、2に示されるように潤滑オイルや潤滑グリスが用いられる。例えば、潤滑オイルを用いる場合には、特許文献1に示される様に潤滑オイルを含浸させたリング状のフェルト部材をガイド軸に挿通させ、当該フェルト部材からガイド軸へと潤滑オイルを供給する構成などが採られる。また潤滑グリスを用いる場合には、特許文献2に示されるように潤滑剤充填空間をキャリッジに区画し、この潤滑剤充填空間からガイド軸へとグリスを供給する構成などが採られる。
ここで、軸受構造としてガイド軸の全周と摺接するOリング状の軸受部材を採用可能な場合には、この軸受部材に隣接した位置においてガイド軸外周面との間で潤滑剤充填空間を形成するに際して、当該潤滑剤充填空間に密閉性を持たせ易い。そしてこの様に密閉性のある潤滑剤充填空間の場合、キャリッジの主走査方向への移動動作に伴ってガイド軸外周面に沿った空気の流れが生じ、これにより潤滑グリスが潤滑剤充填空間からガイド軸外周面側に引き出される傾向が生じる。従って、長期に渡ってガイド軸の外周面に潤滑グリスが導かれる。
しかしながら軸受構造としてガイド軸の全周と摺接するOリング状の軸受部材を採用できない場合がある。例えば、A0サイズ用紙などの極めて大きなサイズの用紙に記録が可能な大型プリンタにおいてはガイド軸が極めて長尺となる為、ガイド軸の両軸端部を支持するのみではガイド軸が撓み、記録品質が低下することとなるから、ガイド軸を長手方向スパンに渡って複数箇所で適宜支持する必要がある。
この様な構成の場合、キャリッジ移動途中においてガイド軸の支持部材を避けなければならないから、ガイド軸外周面との間で潤滑剤を保持する密閉空間を形成し難く、替わりにガイド軸の周囲の一部を露呈させるCリング状の開放構造とする必要がある。この様な開放構造を有するガイド軸の軸受装置は、例えば上記特許文献3に記載されている。
そしてガイド軸の周囲の一部を露呈させる開放構造を採用する場合には、キャリッジの主走査方向への移動動作に際してガイド軸外周面に沿った空気の流れが生じ難く、即ち潤滑グリスが潤滑剤充填空間からガイド軸外周面側に引き出され難くなる。また特に、潤滑剤充填空間を形成するケーシング部材を軸受部材とは別体に構成する場合には、ガイド軸と軸受部材との確実な接触を確保する為にケーシング部材をガイド部材から僅かに離間して配置する必要があり、この様な場合にはキャリッジの主走査方向への移動動作に際してガイド軸外周面に沿った空気の流れが殆ど生じない。
従って仮に、装置組立後の初期状態において潤滑剤充填空間内に潤滑剤が満充填されており、これによりガイド軸の外周面に潤滑グリスが接触した状態となっていても、装置の使用に伴い潤滑グリスがガイド軸から離れていき、その後はガイド軸の外周面に潤滑グリスが供給されない状態が継続し、摩擦抵抗が増大してしまう虞がある。一方で潤滑オイルは潤滑グリスに比べ流動性が高いが、上記のような開放構造を有する軸受装置においては、オイル漏れなどの問題があり構造上馴染まない。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、開放構造を有する軸受装置において、潤滑剤保持空間に保持された潤滑剤をガイド軸の外周面へ継続的に供給できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るガイド軸の軸受装置は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドの走査方向に延びるガイド軸が挿通され、その内周面が前記ガイド軸の外周面と摺接する軸受部材と、潤滑剤を保持する潤滑剤保持空間を前記ガイド軸の周囲に形成するケーシング部材と、備えたガイド軸の軸受装置であって、前記軸受部材及び前記潤滑剤保持空間は、前記ガイド軸の周囲の一部を露呈させる開放構造を有し、前記潤滑剤保持空間に隣接する位置に、前記ガイド軸と接して前記潤滑剤保持空間から前記ガイド軸へと潤滑剤を導く潤滑剤案内部材が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、潤滑剤を保持する潤滑剤保持空間と隣接する位置に、前記ガイド軸と接して前記潤滑剤保持空間から前記ガイド軸へと潤滑剤を導く潤滑剤案内部材が設けられているので、前記潤滑剤保持空間に保持された潤滑剤が前記ガイド軸の外周面から離れていても、前記潤滑剤案内部材により前記ガイド軸へと潤滑剤が導かれる。従って前記軸受部材及び前記潤滑剤保持空間が、前記ガイド軸の周囲の一部を露呈させる開放構造を有する軸受装置において、潤滑剤保持空間に保持された潤滑剤をガイド軸の外周面へ継続的に供給することができる。
本発明の第2の態様に係るガイド軸の軸受装置は、第1の態様に係るガイド軸の軸受装置において、前記潤滑剤案内部材が、オイル吸収性を備える材料により形成され、前記潤滑剤保持空間には潤滑グリスが保持され、前記潤滑剤案内部材には、前記ガイド軸の軸受装置の組立後初期状態において潤滑オイルが含浸されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記潤滑剤案内部材がオイル吸収性を備える材料により形成され、前記潤滑剤保持空間には潤滑グリスが保持されているので、潤滑グリスの高い粘性によって当該潤滑グリスが前記潤滑剤保持空間から容易に流出することなく確実に保持されると同時に、潤滑グリスを構成するベースオイル(基油)が前記潤滑剤案内部材に吸収されて前記ガイド軸へ確実に到達する。そして、前記潤滑剤案内部材には、軸受装置の組立後初期状態において潤滑オイルが含浸されているので、装置の使用開始後間もなくして前記潤滑剤保持空間に保持された潤滑グリスのベースオイルが多量に吸収されること、即ち前記潤滑剤保持空間に保持された潤滑グリスの急激な減少、を防止することができる。
本発明の第3の態様に係るガイド軸の軸受装置は、第2の態様に係るガイド軸の軸受装置において、前記潤滑剤保持空間に保持される潤滑グリスが、前記ガイド軸の軸受装置の組立後初期状態において前記ガイド軸と接触するよう前記潤滑剤保持空間に充填されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記潤滑剤保持空間に保持される潤滑グリスが、前記ガイド軸の軸受装置の組立後初期状態において前記ガイド軸と接触するよう前記潤滑剤保持空間に充填されているので、装置の使用開始後間もなくの間における潤滑性能がより確実に確保される。
本発明の第4の態様に係るガイド軸の軸受装置は、第2のまたは第3の態様に係るガイド軸の軸受装置において、前記潤滑グリスのベースオイルと、前記潤滑剤案内部材に含浸される潤滑オイルと、が同じであることを特徴とする。
本態様によれば、前記潤滑剤保持空間に保持される潤滑グリスのベースオイルと、前記潤滑剤案内部材に含浸される潤滑オイルとが同じであるので、潤滑グリスのベースオイルが前記潤滑剤案内部材に吸収される際の親和性が良い。
本発明の第5の態様に係るガイド軸の軸受装置は、第2から第4の態様のいずれかに係るガイド軸の軸受装置において、前記軸受部材が、前記潤滑グリスのベースオイルと同じオイルを含んだ焼結含油軸受であることを特徴とする。
本態様によれば、前記軸受部材は焼結含油軸受であり、これに含まれるオイルが、前記潤滑グリスのベースオイルと同じであるので、前記潤滑剤案内部材により前記ガイド軸に供給される潤滑剤(即ち、潤滑グリスのベースオイル)との親和性が良い。
本発明の第6の態様に係るガイド軸の軸受装置は、第1から第5の態様のいずれかに係るガイド軸の軸受装置において、前記ケーシング部材を取り付ける取付部には、前記ケーシング部材をねじ固定する為のねじ孔が形成されており、前記ケーシング部材及び前記取付部の少なくともいずれか一方側には、前記潤滑剤保持空間から漏出した潤滑剤成分の、前記ねじ孔への進入をブロックする遮断部が設けられていることを特徴とする。
ねじ孔内部には応力集中部が形成されるので、仮に取付部を樹脂材料により形成した場合にねじ孔内部に潤滑剤成分が侵入すると、ケミカルアタックによりクラックが発生する虞がある。しかし本態様によれば、前記潤滑剤保持空間から漏出した潤滑剤成分の、前記ねじ孔への進入をブロックする遮断部が設けられているので、上記のような不具合の発生を防止することができる。
本発明の第7の態様に係る記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドの走査方向に延びるガイド軸と、前記記録ヘッド及び第1から第6の態様のいずれかに係るガイド軸の軸受装置を備えたキャリッジと、を有することを特徴とする。本態様によれば、記録装置において、上記第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
以下、図1乃至図6を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る「記録装置」の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の外観斜視図、図2は同要部側面図、図3はガイド軸18及びガイド板19の支持状態を示す斜視図、図4は本発明に係るガイド軸の軸受装置(以下、単に「軸受装置」と言う)32をキャリッジ16へ取り付けた状態を示す斜視図、図5は軸受装置32の斜視図、図6は同横断面図である。
先ず、図1及び図2を参照しながらプリンタ1の構成について概説する。プリンタ1は、例えばJIS規格のA0判やB0判などといった比較的大型サイズの幅を有するロール紙(被記録媒体)Pにまで記録できる大型のプリンタであり、ロール紙供給部3及び記録実行部4を備えた本体部2と、排紙受け部5とを備えて構成されている。
本体部2はベース9に立設された支柱8の上部に設けられており、記録の行われたロール紙Pを斜め下方に排出する排出口6を有している。排出口6の下方にはスタッカ10の開口部7が位置しており、記録の行われたロール紙Pが排出口6から開口部7へ向けて排出され、スタッカ10によって受け止められる。
ロール紙供給部3にはロール紙ロール(以下「ロール」と言う)Rが収納可能に構成され、ロールRからロール紙Pが繰り出され、記録を実行する記録実行部4へと斜め下方へ供給される。図2において符号15はロール紙ホルダを示しており、中空の軸芯を有するロールRの前記軸芯を挿通するスピンドル(図示せず)とその両端部に設けられる鍔部(図示円盤状部材)とを備えて構成され、このロール紙ホルダ15に、ロールRがセットされる。ロール紙供給時には、ロール紙ホルダ15が図示を省略する駆動機構により回転駆動されることにより、ロール紙Pが下流側に供給される。
記録実行部4は、ロール紙Pに対しインクを吐出する記録ヘッド17と、記録ヘッド17と対向配置される案内部材25と、記録ヘッド17の上流側に設けられ、ロール紙Pを下流側へ搬送する搬送駆動ローラ23及びこれに圧接する搬送従動ローラ24と、を備えている。
記録ヘッド17はキャリッジ16に設けられ、キャリッジ16は、記録ヘッド17の走査方向(図2の紙面表裏方向:以下「主走査方向」と言う)に延びるガイド軸18と、同様に主走査方向に延びるガイド板19と、によってガイドされながら、図示しないモータの動力を受けて主走査方向に移動する。
またキャリッジ16がガイド軸18とガイド板19によって支持された状態となっており、これにより記録ヘッド17のヘッド面とロール紙Pとの距離が規制される様になっている。尚ここで、記録ヘッド17のヘッド面とロール紙Pとの距離とは、記録ヘッド17のヘッド面とロール紙Pとの平行度を含む概念である。
記録ヘッド17の下流側には、図示を省略する用紙吸引部が設けられており、この用紙吸引部によって記録ヘッド17の下流側においてロール紙Pが浮き上がらないように規制状態に置かれ、ロール紙Pの浮き上がりによる記録品質の低下が防止されるようになっている。
以上がプリンタ1の大略構成であり、以下、図3乃至図6を併せて参照しながら本発明に係る軸受装置32について詳説する。
図2及び図3において符号12は主走査方向に延びるベースフレームを示しており、このベースフレーム12には複数の支持部材30が主走査方向にほぼ一定スパンで取り付けられ、この複数の支持部材30によって、ガイド軸18が適宜の支持間隔で下方から支持された状態となっている。また複数の支持部材27が支持部材30と同様に主走査方向にほぼ一定スパンで取り付けられ、そしてガイド板19が支持された状態となっている。
キャリッジ16において主走査方向両側にはそれぞれ軸受装置32が設けられており、この軸受装置32をガイド軸18が挿通した状態となることによって、2つの軸受装置32、即ちキャリッジ16がガイド軸18によって支持された状態となる。尚、図4においては、キャリッジ16の主走査方向両側に設けられる軸受装置32のうち、一方側のものを示している。
ガイド軸18に対しガイド板19はロール紙搬送方向上流側に所定の間隔を置いた位置に配置されており、一方でキャリッジ16にはスライダ31a、31bがガイド板19を挟持する様に設けられていて、キャリッジ16の移動動作に伴いスライダ31a、31bがガイド板19と摺接するようになっている。
以上の構成により、キャリッジ16が、その自重の殆ど全てをガイド軸18に掛け、またガイド軸18を中心とする回動傾向(図2では反時計回り方向)が、ガイド板19によって止められ、そして記録ヘッド17と案内部材25との距離が規定されるようになっている。
続いて軸受装置32は、図4乃至図6に示すようにケーシング部材33と、当該ケーシング部材33の内部に配設される潤滑剤案内部材34と、ケーシング部材33と隣接して設けられる軸受部材35と、を備えて構成されている。
ケーシング部材33は、円筒形状の一部が切り欠かれた正面視略C形の形状(Cリング形状)を成す開放構造を有しており(図2も参照)、本実施形態においては樹脂材料によって形成されている。このケーシング部材33は、その内周面が、ガイド軸18が挿通された状態においてガイド軸18の周面との間で潤滑剤(本実施形態では符号Gで示すグリス)を保持する潤滑剤保持空間33aを形成する。
軸受部材35は、ケーシング部材33と同様に円筒形状の一部が切り欠かれた正面視略C形の形状(Cリング形状)を成す開放構造を有しており、本実施形態では滑り軸受であって、より具体的には金属材料により形成された焼結含油軸受であり、キャリッジ16の主走査方向への移動動作に伴いその内周面がガイド軸18の外周面と摺接する。
潤滑剤案内部材34は、ケーシング部材33と同様にCリング形状を成す開放構造を有しており、本実施形態ではオイル吸収性を備える材料(例えば、フェルト材)により形成され、キャリッジ16の主走査方向への移動動作に伴いその内周面がガイド軸18の外周面と摺接するようになっている。この潤滑剤案内部材34は、潤滑剤保持空間33aと隣接する位置に配置され、ケーシング部材33の内周面側に設けられた図示を省略する係止手段により、ケーシング部材33内部においてガイド軸18の軸線方向に動かないように保持されている。
ここで、潤滑剤保持空間33aに保持される潤滑剤は、本実施形態ではグリス(図6において符号Gで示す)であり、また本実施形態では、装置組立後の初期状態(装置のライフタイムの最初という意味)において、ケーシング部材33に形成された潤滑剤注入孔33bを介して潤滑剤保持空間33aの内部に満充填されている。即ち、装置の組立後初期状態では潤滑剤保持空間33aのグリスGが、ガイド軸18の外周面に接触した状態となっている。
そしてまた、本実施形態において潤滑剤案内部材34には潤滑オイルが含浸されたものが用いられ、装置の組立後初期状態では潤滑剤案内部材34には上記潤滑オイルが含浸された状態となっている。本実施形態では、潤滑剤案内部材34に含浸される潤滑オイルは、潤滑剤保持空間33aに保持される潤滑グリスGのベースオイルと同一のものが用いられる。
ケーシング部材33と軸受部材35は、キャリッジ16に取り付けられた際に、軸受部材35がキャリッジ16の内側に、ケーシング部材33がキャリッジ16の外側に配置される。そして潤滑剤保持空間33aが、軸受部材35と、潤滑剤案内部材34と、の間に配置された状態となる。
尚、軸受装置32(ケーシング部材33、潤滑剤案内部材34、軸受部材35)が、ガイド軸18の周囲の一部を露呈させる開放構造を有しているのは、以下の理由による。即ち本実施形態に係るプリンタ1はA0判やB0判などといった比較的大型サイズの幅を有するロール紙(被記録媒体)Pにまで記録できる大型のプリンタであり、即ちガイド軸18が長尺である。
このため、ガイド軸18の撓みを防止する必要があり、従って図3を参照しながら説明したように長手方向スパンの複数箇所で支持部材30によりガイド軸18を支持する構成が採用されている。このため軸受装置32においては、キャリッジ16の動作に伴い支持部材30を避ける必要があり、従ってガイド軸18の周囲の一部を露呈させる開放構造が採られている。
以上のように構成された軸受装置32の作用効果について、以下図6を参照しながら説明する。装置の組立後初期状態では、潤滑剤案内部材34には潤滑オイルが含浸されているので、キャリッジ16の動作の際に潤滑剤案内部材34の内周面からガイド軸18の外周面へと潤滑オイルが供給され、軸受部材35の内周面とガイド軸18の外周面との間の摺動摩擦抵抗が低減される。
また同様に、装置の組立後初期状態では、潤滑剤保持空間33a内部の潤滑グリスGがガイド軸18の外周面と接触しているので、これにより装置の使用開始後間もなくの間は潤滑グリスGにより軸受部材35の内周面とガイド軸18の外周面との間の摺動摩擦抵抗が低減される。
上記の通り軸受装置32はガイド軸18の周囲の一部を露呈させる開放構造を有しており、潤滑剤保持空間33aの密閉性が確保されない為、キャリッジ16の移動動作に伴い潤滑剤保持空間33a内のグリスGがガイド軸18の外周面側に引き寄せられず、従って装置の使用開始後間もなくして、潤滑剤保持空間33a内部のグリスGが図6に示すようにガイド軸18の外周面から離れてしまう。
しかしながら潤滑剤保持空間33aには潤滑剤案内部材34が隣接して配置されているので、潤滑剤保持空間33aに保持されたグリスGのベースオイルが、図6の白矢印で示すように潤滑剤案内部材34に吸収され、当該潤滑剤案内部材34を介してガイド軸18の外周面へと導かれる。
以上の様に、ガイド軸18の周囲の一部を露呈させる開放構造を有する軸受装置32であっても、潤滑剤保持空間33aに保持されたグリスG(グリスGのベースオイル)をガイド軸18の外周面へ継続的に供給することが可能となる。
また本実施形態では、潤滑剤保持空間33aに保持されたグリスGのベースオイルと、潤滑剤案内部材34に含浸された潤滑オイルと、焼結含油軸受である軸受部材35に含まれるオイルと、のこれらに全て同じものが用いられているので、オイル成分の親和性が確保されている。
更に本実施形態では、潤滑剤保持空間33aが、軸受部材35と潤滑剤案内部材34とのによって挾まれているので、摩耗粉などが直接潤滑剤保持空間33aに入りこみ、グリスGに混入することを防止することが可能となっている。
以上説明した実施形態は一例であり、種々の変形が可能であることは言うまでも無い。例えば、本実施形態では潤滑剤案内部材34には潤滑オイルが予め含浸されたものが用いられているが、必ずしも予め潤滑オイルが含浸されている必要はない。しかしながら予め潤滑オイルが含浸されたものを用いれば、装置の使用開始後間もなくして潤滑剤保持空間33a内に保持されたグリスGのベースオイルが急激に減少することを防止できる。また、潤滑剤案内部材34の材料としては、オイル吸収性を有するものであれば、本実施形態で用いたフェルト材に限られない。
<<ケーシング部材の他の実施形態>>
続いて図7乃至図10を参照しつつ本発明に係る軸受装置の他の実施形態、より具体的にはケーシング部材の他の実施形態について説明する。図7は既に説明したケーシング部材33の斜視図、図8は既に説明した軸受装置32の横断面図、図9は他の実施形態に係るケーシング部材33’(軸受装置32’)の斜視図、図10はケーシング部材33’の背面図である。
先ず図7及び図8を参照しながらグリスGを構成する潤滑剤成分としてのオイルの回りこみについて説明する。図7及び図8において符号36は、ケーシング部材33を「取付部」としてのキャリッジ16に固定する為のねじを示している。当該ねじ36は、キャリッジ16に形成されたねじ孔16aに螺合するものであり、ケーシング部材33に形成された挿通孔33eを挿通してねじ孔16aに螺合し、ケーシング部材33をキャリッジ16に固定する。
ここで、ケーシング部材33には潤滑剤注入孔33bが形成されているので、潤滑剤保持空間33aに充填されたグリスGのオイル成分が矢印R1で示すように潤滑剤注入孔33bから外側に漏出し、ねじ36を介してねじ孔16a内に進入する虞がある。また、ケーシング部材33と軸受部材35との接触面、及びケーシング部材33とキャリッジ16との接触面を介しても、図8において矢印R2で示すようにオイル成分がねじ孔16a内に進入する虞がある。
ここでねじ孔16aの内部はねじ36との螺合により応力集中が生じるので、キャリッジ16が樹脂材料で形成されている場合、ねじ孔16a内にオイル成分が進入することによってケミカルアタックが生じ、クラックが発生する虞がある。
そこで本実施形態に係るケーシング部材33’では、矢印R1で示したオイル成分のねじ孔16a内部への進入経路上に、図9に示すようにリブ(遮断部)33cを形成し、オイル成分のねじ孔16a内部への進入をブロックするように構成している。
また、図10に示すようにケーシング部材33’の背面側、具体的には取り付け時にキャリッジ16と接触する側に凹部(遮断部)33dを形成し、これによりキャリッジ16との接触面に間隔を設け、矢印R2で示したオイル成分のねじ孔16a内部への進入をブロックするように構成している。尚、図10において斜線でハッチングした領域は、他の領域よりも凹んだ領域であり、取り付け状態においてケーシング部材33’が接触する接触面との間に所定の間隔を形成する。
尚、ねじ孔16a内部へのオイル成分の進入を防止する遮断部は、上記のようにケーシング部材33’の側に設けるほか、キャリッジ16の側に設けることもできる。即ち、潤滑剤保持空間33aから漏出したオイル成分のねじ孔16a内部への進入を防止できるのであれば、ケーシング部材33’及びキャリッジ16のいずれの側に遮断部が設けられていても良い。
本発明に係るプリンタの外観斜視図。 本発明に係るプリンタの要部側面図。 ガイド軸及びガイド板の支持状態を示す斜視図。 本発明に係るガイド軸の軸受装置をキャリッジに取り付けた状態の斜視図。 本発明に係るガイド軸の軸受装置の斜視図。 本発明に係るガイド軸の軸受装置の横断面図。 ケーシング部材の斜視図。 本発明に係る軸受装置の横断面図。 他の実施形態に係るケーシング部材の斜視図。 他の実施形態に係るケーシング部材の背面図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 本体部、3 ロール紙供給部、4 記録実行部、5 排紙受け部、6 ロール紙排出口、7 開口部、8 支柱、9 ベース、10 ロール紙スタッカ、12 ベースフレーム、15 ロール紙ホルダ、16 キャリッジ、17 記録ヘッド、18 ガイド軸、19 ガイド板、23 搬送駆動ローラ、24 搬送従動ローラ、25 案内部材、27 支持部材、30 支持部材、31a、31b スライダ、32、32’ 軸受装置、33、33’ ケーシング部材、33a 潤滑剤保持空間、33b 潤滑剤注入孔、33c リブ、33d 凹部、33e 挿通孔、34 潤滑剤案内部材、35 軸受部材、36 ねじ、G 潤滑グリス、P ロール紙、R ロール紙ロール

Claims (8)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドの走査方向に延びるガイド軸が挿通され、その内周面が前記ガイド軸の外周面と摺接する軸受部材と、
    潤滑剤を保持する潤滑剤保持空間を前記ガイド軸の周囲に形成するケーシング部材と、備えたガイド軸の軸受装置であって、
    前記軸受部材及び前記潤滑剤保持空間は、前記ガイド軸の周囲の一部を露呈させる開放構造を有し、
    前記潤滑剤保持空間に隣接する位置に、前記ガイド軸と接して前記潤滑剤保持空間から前記ガイド軸へと潤滑剤を導く潤滑剤案内部材が設けられており、
    前記潤滑剤案内部材が、オイル吸収性を備える材料により形成され、
    前記潤滑剤保持空間には潤滑グリスが保持される、
    ことを特徴とするガイド軸の軸受装置。
  2. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドの走査方向に延びるガイド軸が挿通され、その内周面が前記ガイド軸の外周面と摺接する軸受部材と、
    潤滑剤を保持する潤滑剤保持空間を前記ガイド軸の周囲に形成するケーシング部材と、備えたガイド軸の軸受装置であって、
    前記軸受部材及び前記潤滑剤保持空間は、前記ガイド軸の周囲の一部を露呈させる開放構造を有し、
    前記潤滑剤保持空間に隣接する位置に、前記ガイド軸と接して前記潤滑剤保持空間から前記ガイド軸へと潤滑剤を導く潤滑剤案内部材が設けられており、
    前記ケーシング部材を取り付ける取付部には、前記ケーシング部材をねじ固定する為のねじ孔が形成されており、
    前記ケーシング部材及び前記取付部の少なくともいずれか一方側には、前記潤滑剤保持空間から漏出した潤滑剤成分の、前記ねじ孔への進入をブロックする遮断部が設けられている、
    ことを特徴とするガイド軸の軸受装置。
  3. 請求項に記載のガイド軸の軸受装置において、前記潤滑剤案内部材には、前記ガイド軸の軸受装置の組立後初期状態において潤滑オイルが含浸されている、
    ことを特徴とするガイド軸の軸受装置。
  4. 請求項に記載のガイド軸の軸受装置において、前記潤滑剤案内部材が、オイル吸収性を備える材料により形成され、
    前記潤滑剤保持空間には潤滑グリスが保持され、
    前記潤滑剤案内部材には、前記ガイド軸の軸受装置の組立後初期状態において潤滑オイルが含浸されている、
    ことを特徴とするガイド軸の軸受装置。
  5. 請求項1、3または4に記載のガイド軸の軸受装置において、前記潤滑剤保持空間に保持される潤滑グリスが、前記ガイド軸の軸受装置の組立後初期状態において前記ガイド軸と接触するよう前記潤滑剤保持空間に充填されている、
    ことを特徴とするガイド軸の軸受装置。
  6. 請求項3または4に記載のガイド軸の軸受装置において、前記潤滑グリスのベースオイルと、前記潤滑剤案内部材に含浸される潤滑オイルと、が同じであることを特徴とするガイド軸の軸受装置。
  7. 請求項1、または3から6のいずれか1項に記載のガイド軸の軸受装置において、前記軸受部材が、前記潤滑グリスのベースオイルと同じオイルを含んだ焼結含油軸受である、
    ことを特徴とするガイド軸の軸受装置。
  8. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの走査方向に延びるガイド軸と、
    前記記録ヘッド及び請求項1からのいずれか1項に記載のガイド軸の軸受装置を備えたキャリッジと、
    を有することを特徴とする記録装置。
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