JP5257024B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼルエンジンに代表される内燃機関の排気浄化装置に関する。
内燃機関の排気浄化装置として、特許文献1には、内燃機関の排気通路中に、排気中のPM(Particulate Matter;粒子状物質)を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter;ディーゼルパティキュレートフィルタ)を備え、所定の時期にDPFに堆積したPMの浄化すなわちDPF再生運転を行う技術が記載されている。
また、特許文献2には、排気空燃比がリーンのとき流入する排気中のNOx(窒素酸化物)をトラップし、排気空燃比がリッチのときトラップしたNOxを脱離浄化するNOxトラップ触媒(NOx吸収剤)を排気通路中に設けたものが記載されている。このようなNOxトラップ触媒は、排気空燃比がリーンのときに排気中のNOxを吸収する他に、排気中のSOx(硫黄硫化物)をも吸収する。そして、硫黄堆積量が増加するとNOx吸収効率が低下するため、硫黄堆積量が所定量を超えるときには、堆積したSOxの浄化すなわち硫黄被毒解除運転を行う必要がある。
特開2003−106140号公報 特許第3062710号公報
上述したDPF再生運転や硫黄被毒解除運転では、触媒を600℃を超えるような非常に高い温度の高温雰囲気下に晒す必要があるので、これらのDPF再生運転や硫黄被毒解除運転を機関運転状態に基づいてそれぞれ個別に、つまり別の時期に行うと、その都度、ポスト噴射や燃料増量等による昇温制御を行わねばならず、排気エミッションの悪化や燃費の低下を招いてしまう。
そこで、DPF再生運転と硫黄被毒解除運転の双方が実行可能な機関運転状態の下では、DPF再生運転と硫黄被毒解除運転とを交互かつ連続的に行うことによって、個別に行う場合に比して、触媒再生のための昇温制御を行う機会・頻度が少なくなり、これに伴う排気エミッションや燃費の低下を大幅に抑制することが可能となる。
但し、DPF再生運転と硫黄被毒解除運転とを一定の時間比率で交互かつ連続的に行うと、DPFに堆積するPM堆積量やNOxトラップ触媒の硫黄被毒量によって、DPF再生運転と硫黄被毒解除運転の一方の運転時間が不足して十分なDPF再生や硫黄被毒解除が行われなくなったり、あるいは一方の運転時間が過度に行われて、やはり排気エミッションや燃費の悪化を招いたり、触媒再生時間の長期化を招くおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものである。すなわち本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路中に、流入する排気中のPMを捕集するDPFと、上記排気通路中に配設され、排気空燃比がリーンのときに流入する排気中のNOxをトラップし、排気空燃比がリッチのときにトラップしたNOxを脱離浄化するNOxトラップ触媒と、を備えている。
そして、所定の機関運転状態の下で、PM堆積量を低減するDPF再生運転と、硫黄被毒を解除する硫黄被毒解除運転と、を交互かつ連続的に実施するデュアル触媒再生運転を行う。更に、上記NOxトラップ触媒の硫黄被毒量を算出するとともに、上記DPFに堆積するPM堆積量を算出し、これらのPM堆積量と硫黄被毒量とに基づいて、上記デュアル触媒再生運転におけるDPF再生運転と硫黄被毒解除運転との時間比率を補正する。
本発明によれば、デュアル触媒再生運転によりDPF再生運転と硫黄被毒解除運転とを交互かつ連続的に行うことによって、個別に行う場合に比して、触媒昇温を行う機会・頻度を少なくすることができ、かつ、DPFに堆積するPM堆積量とNOxトラップ触媒の硫黄被毒量とに基づいて、DPF再生運転と硫黄被毒解除運転との時間比率を補正することによって、DPF再生運転と硫黄被毒解除運転の一方の運転時間が不足したり一方の運転が過度に行われることを防止することができ、触媒再生に伴う排気エミッションや燃費の悪化を大幅に抑制することができる。
以下、本発明の好ましい実施例を図面に基づいて説明する。なお、明細書及び図面中において、『LNT』はNOxトラップ触媒を、『S被毒』は『硫黄被毒』を意味している。
図1は本発明の一実施例に係る内燃機関の排気浄化装置を示すシステム図である。内燃機関としてのディーゼルエンジン1の吸気通路2には可変ノズル型のターボチャージャ3の吸気コンプレッサが備えられ、吸入空気は吸気コンプレッサによって過給され、インタークーラ4で冷却され、吸気絞り弁5を通過した後、コレクタ6を経て、各気筒の燃焼室内へ流入する。燃料は、コモンレール式燃料噴射装置、すなわち高圧燃料ポンプ7により高圧化されてコモンレール8に送られ、各気筒の燃料噴射弁9から燃焼室内へ直接噴射される。燃焼室内に流入した空気と噴射された燃料はここで圧縮着火により燃焼し、排気は排気通路10へ流出する。
排気通路10へ流出した排気の一部は、EGRガスとして、EGR通路11によりEGR弁12を介して吸気側へ還流される。排気の残りは、可変ノズル型のターボチャージャ3の排気タービンを通り、これを駆動する。ここで、排気通路10の排気タービン下流には、排気浄化のため、排気空燃比がリーンのときに流入する排気中のNOxをトラップし、排気空燃比がリッチのときトラップしたNOxを脱離浄化するNOxトラップ触媒13を配置してある。また、このNOxトラップ触媒13には、酸化触媒(貴金属)を担持させて、流入する排気成分(HC、CO)を酸化する機能を持たせてある。
更に、このNOxトラップ触媒13の下流には、排気中のPMを捕集するDPF14を配置してある。また、このDPF14にも、酸化触媒(貴金属)を担持させて、流入する排気成分(HC、CO)を酸化する機能を持たせてある。尚、NOxトラップ触媒13とDPF14とは、逆に配置してもよいし、DPFにNOxトラップ触媒を担持させて一体に構成してもよい。
コントロールユニット20には、エンジン1の制御のため、エンジン回転数Ne検出用の回転数センサ21、アクセル開度APO検出用のアクセル開度センサ22から、信号が入力されている。また、NOxトラップ触媒13の温度すなわちLNT床温度を検出するLNT温度センサ23、排気通路10のDPF14入口側にて排気圧力を検出する排気圧力センサ24、DPF14の温度すなわちDPF床温度を検出するDPF温度センサ25、更に排気通路10のDPF14出口側にて排気空燃比(以下、排気λといい、数値としては空気過剰率で表す)を検出する空燃比センサ26が設けられ、これらの信号もコントロールユニット20に入力されている。但し、NOxトラップ触媒13の温度やDPF14の温度はこれらの下流側に排気温度センサを設けて、排気温度より間接的に検出するようにしてもよい。
コントロールユニット20は、これらの入力信号に基づいて、燃料噴射弁9による主噴射及び所定の運転条件において主噴射後(膨張行程又は排気行程)に行う後噴射すなわちポスト噴射の燃料噴射量及び噴射時期制御のための燃料噴射弁9への燃料噴射指令信号、吸気絞り弁5への開度指令信号、EGR弁12への開度指令信号等を出力する。
ここにおいて、コントロールユニット20では、DPF14に捕集されて堆積したPMの浄化すなわちDPF再生、NOxトラップ触媒13にトラップされて堆積したNOxの浄化すなわちNOx再生、及びNOxトラップ触媒13のSOx被毒によりこれに堆積したSOxの浄化すなわち硫黄被毒解除(SOx再生)のための排気浄化制御を、排気中の空気過剰率すなわち排気λの制御により行うようにしている。排気λとエンジン1からのPM排出量(g/h)との関係は、排気λがリッチになるほど増加し、特にストイキ(排気λ=1.0)よりもリッチ側の場合には、通常運転状態に比べて大幅に増加する。
次に、本実施例の要部をなす触媒再生制御について説明する。図2は、本実施例に係る触媒再生制御の流れを示すフローチャートである。ステップS10では、エンジン回転数Ne,機関要求負荷,PM堆積量massPM,及び硫黄被毒量SSULF等を読み込む。PM堆積量massPMは、例えば排気圧力センサ24などにより検知されるDPF14の前後の差圧に基づいて算出され、あるいは、エンジン回転数と燃料噴射量から求められる単位煤(soot)排出量を積算することにより求められる(PM堆積量算出手段)。硫黄被毒量SSULFは、例えばエンジン回転数と燃料噴射量により求められる単位硫黄被毒量を積算することで求めることができる(硫黄被毒量算出手段)。
ステップS11では、DPF再生運転を行うか否かが判定される。具体的には、PM堆積量massPMがDPF再生を開始すべき所定の再生基準値以上であり、かつ、図3に示すように、機関運転状態すなわちエンジン回転数及び機関要求負荷が所定のDPF再生運転可能領域R1であるかが判定される。
DPF再生運転を行うと判定された場合、ステップS11からステップS12へ進み、PM堆積量massPMが、所定のしきい値maxPM(図7参照)以下であるかを判定する。PM堆積量massPMがしきい値maxPMを超えている場合には、ステップS15へ進み、後述するデュアル触媒再生運転を行うことなく、DPF再生運転を開始する。
ステップS13では、硫黄被毒解除を行うか否かを判定する。具体的には、硫黄被毒量SSULFが硫黄被毒解除運転を行うべき所定の被毒解除基準値以上であり、かつ、図3に示すように、機関運転状態すなわちエンジン回転数及び機関要求負荷が所定の硫黄被毒解除運転可能領域R2であるかを判定する。この図3に示すように、硫黄被毒解除運転可能領域R2はDPF再生運転可能領域R1の範囲内における更に制限された運転領域となっている。硫黄被毒解除運転を行わないと判定された場合、ステップS13からステップS15へ進み、後述するデュアル触媒再生運転を行うことなくDPF再生運転を開始する。
上述したステップS11〜S23の条件を全て満たす所定の機関運転状態の下では、ステップS14へ進み、デュアル触媒再生運転が行われる。このデュアル触媒再生運転では、図4にも示すように、運転切替フラグFLG及びタイマ(図示省略)を利用して、DPF再生運転と硫黄被毒解除運転とが一定の周期で交互かつ連続的に行われる。DPF再生運転では、周知のように、DPF14がPM燃焼温度(例えば、約630℃)を超える高温のリーン雰囲気下(例えば、排気空気過剰率λが1.2〜1.4程度)に晒されるように、主燃料噴射時期の遅角化,上述した主噴射後(膨張行程又は排気行程)の後噴射すなわちポスト噴射,EGR操作や吸気絞り弁5による吸気絞り等が行われる。上記主燃料噴射時期の遅角化により熱効率の低下に伴い排気温度が上昇し、上記ポスト噴射によりDPF上流の酸化触媒の反応熱を利用して触媒温度が上昇することとなる。
一方、硫黄被毒解除運転では、周知のように、NOxトラップ触媒13が高温のリッチ雰囲気下に晒されるように、つまりNOxトラップ触媒13の温度すなわちLNT床温度が所定温度(例えば700℃)を超え、かつ排気空燃比がスライトリッチ(排気空気過剰率λが1以下)となるように、目標λ(空気過剰率)及び目標LNT床温度へ向けた制御、例えば燃料噴射量の増量制御や吸気絞り弁5による吸気絞り制御等が行われる。なお、リーン雰囲気下のDPF再生運転中に硫黄被毒解除を行うことはできず、同様に、リッチ雰囲気下の硫黄被毒解除運転中にDPF再生を行うことはできない。
図5は、ステップS14のデュアル触媒再生運転の詳細を示すサブルーチンである。ステップS21では、このデュアル触媒再生運転におけるDPF再生運転と硫黄被毒解除運転の時間比率dutyを算出する。詳しくは、図6に示すように、先ずエンジン回転数Neと燃料噴射量Qinjに基づいて、所定の基準時間比率算出マップ(図示省略)を参照して基準時間比率を求める。そして、デュアル触媒再生運転によりDPF再生と硫黄被毒解除の双方が過不足無く完了するように、PM堆積量massPMと硫黄被毒量SSULFとに基づいて、時間比率dutyを補正する。具体的には、PM堆積量massPMと硫黄被毒量SSULFとを用いて図7に示す時間比率補正マップを参照して、基準時間比率に対する補正項を求め、この補正項により基準時間比率を補正して時間比率dutyを求める。図7に示すように、PM堆積量が多くなるほど硫黄被毒解除運転の時間比率を小さく、つまりDPF再生運転の時間比率を大きくし、硫黄被毒量が多くなるほど、硫黄被毒解除運転の時間比率を大きくしている。
ステップS22では、PM堆積量massPMに基づいて、一回のDPF再生運転時間t_dpf(あるいは一回の硫黄被毒解除運転時間t_sp)を算出する。つまり、運転切替周期を求める。PM堆積量massPMが既に多い状況で、DPF再生や硫黄被毒解除の一回の運転時間が長くなると、PM堆積量massの過度な堆積やDPFの過度な温度上昇を招くおそれがあるので、PM堆積量massPMが多くなるほど、一回当たりのDPF再生運転時間t_dpfや硫黄被毒解除運転時間t_spを短くする。逆に、PM堆積量massPMが少ない場合には、運転切替頻度を抑制するために、一回当たりのDPF再生運転時間t_dpfや硫黄被毒解除運転時間t_spを長くする。
ステップS23では、硫黄被毒解除運転における目標λ(空気過剰率)を求める。具体的には、図6に示すように、硫黄被毒量SSULF及びPM堆積量massPMに基づいて、図8に示す目標λ算出マップを参照して目標λを補正する。図8に示すように、PM堆積量が多くなるほど硫黄被毒解除運転における目標λをリーン側へ補正し、硫黄被毒量が多くなるほど硫黄被毒解除運転における目標λをリッチ(rich)側へ補正する。
ステップS24では、硫黄被毒解除運転におけるNOxトラップ触媒13の目標温度すなわち目標LNT床温度を算出する。具体的には、図6に示すように、硫黄被毒量SSULF及びPM堆積量massPMに基づいて、図9に示す目標LNT床温度算出マップを参照して目標LNT床温度を補正する。図9に示すように、PM堆積量が多くなるほど目標LNT床温度を低くし、硫黄被毒量が多くなるほど目標LNT床温度を高くする。
そして、これらステップS21〜S24での設定内容に基づいて、ステップS25では、デュアル触媒再生運転を開始する。
再び図2を参照して、ステップS16では、触媒再生が完了したかを判定する。ステップS15のDPF再生運転においては、例えばPM堆積量massPMが所定値以下に低下した時点でDPF再生が完了したと判定して、本ルーチンを終了する。ステップS14のデュアル触媒再生運転においては、例えばPM堆積量massPMが所定値以下に低下し、かつ、硫黄被毒量SSULFが所定値以下に低下すると、DPF再生及び硫黄被毒解除の双方が過不足なく完了したと判定して、本ルーチンを終了する。
次に、このような本実施例の特徴的な構成及び作用効果について列記する。
[1]内燃機関1の排気通路10に、流入する排気中のPMを捕集するDPF14と、上記排気通路10中に配設され、排気空燃比がリーンのときに流入する排気中のNOxをトラップし、排気空燃比がリッチのときにトラップしたNOxを脱離浄化するNOxトラップ触媒13と、を設ける。また、DPF14に堆積するPM堆積量massPMを算出するとともに(PM堆積量算出手段)、上記NOxトラップ触媒14の硫黄被毒量SSULFを算出する(硫黄被毒量算出手段)。
そして、所定の機関運転状態、具体的には図2のステップS11〜S13の条件が全て成立する場合に、ステップS14へ進み、PM堆積量massPMを低減するDPF再生運転と、硫黄被毒を解除する硫黄被毒解除運転と、を交互かつ連続的に実施するデュアル触媒再生運転を行う(デュアル触媒再生手段)。更に、図5のステップS21,図6及び図7に示すように、上記PM堆積量massPMと硫黄被毒量SSULFとに基づいて、上記デュアル触媒再生運転におけるDPF再生運転と硫黄被毒解除運転との時間比率dutyを補正する(時間比率補正手段)。
このような構成によれば、デュアル触媒再生運転によりDPF再生運転と硫黄被毒解除運転とを交互かつ連続的に行うことによって、個々の触媒再生運転を個別に行う場合に比して、触媒再生のために排気温度(触媒温度)を高める機会・頻度が少なくて済み、かつ、DPF14に堆積するPM堆積量massPMとNOxトラップ触媒13の硫黄被毒量SSULFとに基づいて、DPF再生運転と硫黄被毒解除運転との時間比率dutyを補正することによって、DPF再生運転と硫黄被毒解除運転の一方の運転時間が不足したり不必要に長くなることを防止し、触媒再生に伴う排気エミッションの悪化や燃費の低下を大幅に抑制することができる。
[2]より具体的には、上記時間比率の補正では、図7に示すように、硫黄被毒量SSULFが多くなるほど、硫黄被毒解除運転の時間比率を大きくし、PM堆積量massPMが多くなるほど、上記DPF再生運転の時間比率を大きくしている。これにより、デュアル触媒再生運転によってDPF再生と硫黄被毒解除の双方を過不足なく完了することができ、DPF再生運転と硫黄被毒解除運転の一方の運転時間が不足したり不必要に長くなることがない。
[3]図5のステップS22では、PM堆積量が多くなるほど、デュアル触媒再生運転における一回のDPF再生運転の時間t_dpfが短くなるように、PM堆積量に応じて上記一回のDPF再生運転の時間t_dpf、あるいは硫黄被毒解除運転の時間t_spつまりは運転切替周期を調整している。これによって、DPF再生や硫黄被毒解除の一回の運転時間の長期化によるPM堆積量massの過度な堆積やDPFの過度な温度上昇を招くことなく、PM堆積量massPMが少ない場合には一回当たりのDPF再生運転時間t_dpfや硫黄被毒解除運転時間t_spを長くすることで、運転切替頻度を抑制し、運転切替に伴う排気エミッションの悪化や燃費の低下を抑制することができる。
[4]但し、DPF14に多くのPMが堆積している状況で、デュアル触媒再生運転を行うと、硫黄被毒解除運転によりDPF14に流れ込むハイドロカーボンやDPF14に溜まっているPMがリーン雰囲気下のDPF再生運転時にDPF14に供給される酸素と反応して急速に燃焼が進行し、DPF14の過度な温度上昇を招くおそれがある。そこで、上記PM堆積量massPMが所定のしきい値maxPMを超える場合には、上記デュアル触媒再生運転を禁止する(ステップS12,S15)。つまり、硫黄被毒解除運転を禁止し、DPF再生運転のみを単独で行うことにより、上述したようなDPFの過度な温度上昇からDPF14を保護し、信頼性・耐久性を向上することができる。
5]図5のステップS23では、上記PM堆積量massPMと硫黄被毒量SSULFとに基づいて、上記硫黄被毒解除運転における目標空気過剰率すなわち目標λを補正している。より具体的には図8に示すように、硫黄被毒量が多くなるほど硫黄被毒解除における目標λをリッチ側に補正しており、これによって、DPF再生と硫黄被毒解除のうち、負担の大きい硫黄被毒解除の効率を向上させることで、デュアル触媒再生運転を短時間で効率的に行うことができる。
[6]図5のステップS24では、上記PM堆積量massPMと硫黄被毒量SSULFとに基づいて、上記硫黄被毒解除運転における上記NOxトラップ触媒の目標温度すなわち目標LNT床温度を補正している。より具体的には図9に示すように、硫黄被毒量が多くなるほど硫黄被毒解除における目標LNT床温度が高くなるように補正しており、これによって、DPF再生と硫黄被毒解除のうち、負担の大きい硫黄被毒解除の効率を向上させることで、デュアル触媒再生運転を短時間で効率的に行うことができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。例えばディーゼルエンジンに限定されるものではなく、リーン燃焼を行うガソリンエンジンに対しても本発明を適用することができる。
本発明の一実施例に係る内燃機関の排気浄化装置を示すシステム図。 本実施例の触媒再生制御の流れを示すフローチャート。 DPF再生運転可能領域及び硫黄被毒解除運転可能領域を示す特性図。 本実施例に係るデュアル触媒再生運転におけるタイミングチャート。 図2のデュアル触媒再生運転の処理内容を示すサブルーチン。 上記デュアル触媒再生運転の制御内容を模式的に示す説明図。 時間比率補正マップの一例を示す特性図。 目標λ補正マップの一例を示す特性図。 目標LNT床温度補正マップの一例を示す特性図。
符号の説明
1…ディーゼルエンジン(内燃機関)
5…吸気絞り弁
9…燃料噴射弁
13…NOxトラップ触媒
14…ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)
20…コントロールユニット
23…LNT温度センサ
25…DPF温度センサ

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路中に配設され、流入する排気中のPMを捕集するDPFと、
    上記DPFに堆積するPM堆積量を算出するPM堆積量算出手段と、
    上記排気通路中に配設され、排気空燃比がリーンのときに流入する排気中のNOxをトラップし、排気空燃比がリッチのときにトラップしたNOxを脱離浄化するNOxトラップ触媒と、
    上記NOxトラップ触媒の硫黄被毒量を算出する硫黄被毒量算出手段と、
    所定の機関運転状態の下で、PM堆積量を低減するDPF再生運転と、硫黄被毒を解除する硫黄被毒解除運転と、を交互かつ連続的に実施するデュアル触媒再生運転を行うデュアル触媒再生手段と、
    上記PM堆積量と硫黄被毒量とに基づいて、上記デュアル触媒再生運転におけるDPF再生運転と硫黄被毒解除運転との時間比率を補正する時間比率補正手段と、
    上記硫黄被毒量が多くなるほど、上記硫黄被毒解除運転における目標空気過剰率がリッチ側となるように、上記PM堆積量と硫黄被毒量とに基づいて、上記硫黄被毒解除運転における目標空気過剰率を補正する目標空気過剰率補正手段と、
    を有することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 上記時間比率補正手段は、上記デュアル触媒再生運転によりDPF再生と硫黄被毒解除の双方が完了するように、上記PM堆積量が多くなるほど、上記DPF再生運転の時間比率を大きくし、上記硫黄被毒量が多くなるほど、上記硫黄被毒解除運転の時間比率を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 上記PM堆積量が多くなるほど、上記デュアル触媒再生運転における一回のDPF再生運転の時間が短くなるように、PM堆積量に応じて上記一回のDPF再生運転の時間を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 上記PM堆積量が所定のしきい値を超える場合、上記デュアル触媒再生運転を禁止することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 上記PM堆積量と硫黄被毒量とに基づいて、上記硫黄被毒解除運転における上記NOxトラップ触媒の目標温度を補正することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
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