JP5195173B2 - ディーゼルエンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は、ディーゼルエンジンの排気浄化装置に関する。
NOxトラップ触媒を備えたエンジンでは、通常はリーン燃焼運転を行い、その間に発生したNOxをNOx吸収剤に堆積させ、ある程度NOxが堆積した時点で排気の空気過剰率(以下、本明細書では符号「λ」で表す。)を一時的にリッチ化することでNOxを吸収剤から脱離させ還元処理するようにしている。このような制御は、λを一時的にリッチ方向に操作することからリッチスパイク制御と称される。ディーゼルエンジンでは通常はλが2〜3のリーン燃焼状態で運転しており、前述したリッチスパイク制御の際にはλを0.8程度まで変化させる。
特許文献1には、触媒コンバータ内に収容されたNOx触媒に吸蔵されたNOxの吸蔵量を推定し、推定されたNOx吸蔵量が所定の境界値に達してときには、エンジン1の運転状態を強制的にリッチ運転に切り換えてNOx触媒38に吸蔵されたNOxを放出させ還元浄化するNOxパージを実施すると共に、NOx触媒の劣化に応じて、前記境界値を補正する技術が開示されている。
特開2004−68694号公報
しかしながら、この特許文献1においては、NOx触媒の温度やNOx触媒に流れ込む排気流量に関わらずNOx吸蔵量が所定の境界値に達するとNOxパージを実施しているため、NOx触媒の浄化能力が低下している状態であっても、NOxパージが実施されることになる。
すなわち、例えば、NOx触媒の温度が高温であったり、NOx触媒に流れ込む排気流量が多い場合でもNOxパージが実施されることになるため、NOxパージの際に、NOx触媒からNOxの脱離だけが増え、NOx触媒内で適切にHCやCOが使用されず、NOx、HC、COの排出量が増加し、排気性能が悪化するという問題がある。
また、NOx触媒の温度が高温のときに、NOxパージを実施すると、HCやCOによる温度上昇のためNOx触媒の更なる浄化能力の低下を招く虞がある。
そこで、本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置は、排気の空気過剰率を減じることにより前記NOxトラップ触媒に堆積したNOxを脱離させるリッチスパイク制御手段を有し、このリッチスパイク制御手段は、前記NOxトラップ触媒に堆積したNOxの堆積量がリッチスパイク実行判定閾値以上となるとリッチスパイク制御を開始するものであって、リッチスパイク実行判定閾値は、予め設定されたベース実行判定閾値を、NOxトラップ触媒の温度もしくは排気流量の少なくとも一方を用いて補正することで算出することを特徴としている。ここで、NOxトラップ触媒の温度は、空気過剰率、ポスト噴射の燃料噴射量及びポスト噴射の燃料噴射時期のうちの少なくとも一つと、排気通路に設けられた温度センサの検出値と、を用い、NOxトラップ触媒内の反応熱によって現れる温度上昇を考慮して間接的に算出され、さらに空気過剰率が小さいほど、ポスト噴射の燃料噴射量が多いほど、あるいはポスト噴射の燃焼噴射時期が遅角するほど、NOxトラップ触媒の温度が高くなるよう補正される。
本発明によれば、NOxトラップ触媒の浄化能力に影響を与えるNOxトラップ触媒の温度、排気流量を考慮して、リッチスパイク制御を実行することができるので、リッチスパイク制御の実行より排気性能が悪化することを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明を適用可能な過給機付ディーゼルエンジンの一例を示した概略構成図である。図に示すように、エンジン本体1には、コモンレール2、燃料噴射弁3及び図示しない燃料ポンプを構成要素とするコモンレール燃料噴射系が設けられており、高圧の燃料をエンジン本体1に供給する。燃料噴射弁3は、燃焼室に燃料を直接噴射し、かつメイン噴射の前にパイロット噴射が可能であり、またコモンレール2内の設定燃料圧力を変更することにより、燃料噴射圧力を可変制御できる。
過給機4のコンプレッサ4aは吸気通路5に介装されており、排気タービン4bにより駆動されて圧縮空気をエンジン本体1に供給する。排気タービン4bは排気通路6に介装されており、エンジン本体1からの排気により回転してコンプレッサ4aを駆動する。なお、本実施形態においては、過給機4として可変容量型のものを用いており、低速域においてはタービン4b側に設けられた可変ノズル(図示せず)を絞ってタービン効率を高め、高速域においては前記可変ノズルを開いてタービン容量を拡大させることにより、広い運転領域で高い過給効果を得ることができる。
吸気通路5には、コンプレッサ4aの上流側にエアフローメータ7が、下流側に吸気絞り弁8が介装されている。吸気絞り弁8は、例えば、ステップモータを用いて開度変更が可能な電子制御式のものであり、その開度に応じてエンジン本体1に吸入される吸入空気量Qaを制御する。
排気通路6には、エンジン本体1と排気タービン4bとの間から分岐して吸気通路5に接続するEGR通路9が設けられ、このEGR通路9にはEGR弁10が介装されている。EGR弁10は、例えば、ステップモータを用いた電子制御式のものであり、その開度に応じて吸気側に還流する排気の量、すなわち、エンジン本体1に吸入されるEGR量を制御する。排気通路6には、排気タービン4bの下流側に酸化触媒としてのHC吸着機能付きの三元触媒11、NOxトラップ触媒12及び排気微粒子フィルタ(以下、DPFと記す)13が順に設けられている。
三元触媒11は、気過剰率が略「1」のとき、流入する排気中のHC、CO、NOxの三成分を浄化するものである。また、この三元触媒11には、担体温度に応じて、流入する排気中のHCを吸着するか吸着したHCを放出するHC吸着放出手段として、HC吸着材を担持させてあり、三元触媒11がHCを浄化できない低温時にはHCを吸着保持するようになっている。
尚、三元触媒11に代えて、低温時に吸着した排気中のHCを高温時に放出する特性を有し、活性状態ではHC、COを酸化処理するHC吸着機能付き酸化触媒を用いることも可能である。
NOxトラップ触媒12は、希薄空燃比運転状態で吸着した排気中のNOxを、濃空燃比運転状態で放出する特性を有する。活性状態ではNOxを還元浄化する。また、NOxトラップ触媒12は、NOx以外に排気ガスに含まれる硫黄分もトラップする。尚、NOxトラップ触媒12にトラップされた排気ガス中の硫黄分は、排気の空気過剰率がストイキの場合に放出される。つまり、排気の空気過剰率がストイキの場合、NOxトラップ触媒12においては、硫黄被毒の解除と、トラップしているNOxを放出とが平行して実施されることになる。本実施形態におけるNOxトラップ触媒12は、触媒が活性化している所定の温度領域において良好な浄化性能を発揮するが、この所定の温度領域以外、すなわちこの所定の温度領域よりも触媒温度が低い場合や、この所定の温度領域よりも触媒温度が高い場合には、リッチスパイク制御時における浄化性能が低下する。つまり、NOxトラップ触媒12は、前記所定の温度領域において良好な浄化性能を発揮するが、前記所定の温度領域を外れた場合には、その触媒温度が低くなるほど浄化性能が低下すると共に、その触媒温度が高くなるほど浄化性能が低下するものとなっている。
DPF13は排気中のPM(微粒子状物質)を捕集する。捕集したPMは排気温度を高温化する再生制御により燃焼処理される。また、NOxトラップ触媒及びDPF13は、酸化触媒としての機能を併有するものもある。
各種状態を検出するセンサとして、吸入空気量Qaを検出する前述のエアフローメータ7の他、エンジン回転速度Neを検出する回転速度センサ14、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ15、冷却水温Twを検出する水温センサ16、前記コモンレール2内の燃料圧力(すなわち、燃料噴射圧)を検出するレール圧センサ17等が設けられている。排気タービン4bと三元触媒11との間には、排気空燃比または酸素濃度を検出する排気センサ20と、三元触媒11の入口側の排気の温度を検出するの第1温度検出手段としての第1温度センサ21と、が設けられている。NOxトラップ触媒12とDPF13との間には、三元触媒11よりも下流側の排気の温度を検出する第2温度検出手段としての第2温度センサ22が設けられている。また、排気通路6には、DPF13の入口側と出口側との圧力差を検出する差圧センサ23が設けられている。
本実施形態においては、第1温度センサ21の検出値と水温センサ16の検出値と、を用い、三元触媒11の熱容量を考慮して三元触媒11のベッド温度TWCBedTempを算出している。そのため、ベッド温度TWCBedTempは、排気温度に対する三元触媒11の温度上昇の応答遅れを考慮した値となっている。
また、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)は、第1温度センサ21の検出値を用い、この第1温度センサ21では直接検知されないNOxトラップ触媒12内の反応熱によって現れる温度上昇を考慮して算出している。具体的には、第1温度センサ21の検出値を用い、空気過剰率、ポスト噴射の燃料噴射量、及びポスト噴射の燃料噴射時期の少なくとも一つを用いることでNOxトラップ触媒12内の反応熱によって現れる温度上昇を考慮したNOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)を算出している。ここで、空気過剰率が小さいほど、ポスト噴射の燃料噴射量が多いほど、ポスト噴射の燃料噴射時期が遅角するほど、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)が高くなるように補正される。そのため、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)を精度よく算出ことができる。また、NOxトラップ触媒12に直接温度センサを設ける必要がないのでコスト的に有利となる。
尚、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)は、第2温度センサ22の検出値を用い、この第2温度センサ22では直接検知されないNOxトラップ触媒12内の反応熱によって現れる温度上昇を考慮して算出することも可能である。
また、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)は、第1温度センサ21の検出値と第2温度センサ22の検出値を用い、これら第1温度センサ21及び第2温度センサ22では直接検知されないNOxトラップ触媒12内の反応熱によって現れる温度上昇を考慮して算出することも可能である。
図1における19は、CPU及びその周辺装置からなるマイクロコンピュータにより構成されたコントロールユニットであり、前記各種センサからの検出信号に基づいて燃料噴射量Qf、噴射時期ITを設定して燃料噴射弁3の駆動を制御すると共に、吸気絞り弁8及びEGR弁10の開度制御を行う。特に、本発明に係る制御としては、NOxトラップ触媒12の再生(NOx脱離)のために、リッチスパイク制御を行う。本発明との関係では、コントロールユニット19は、リッチスパイク制御手段、NOx堆積量演算手段、NOx脱離速度演算手段、NOxトラップ触媒温度検出手段、排気流量検出手段、実行判定閾値算出手段の各手段の機能に対応している。
図2及び図3はコントロールユニット19により実行される前記リッチスパイク制御の制御ルーチンを示す。この制御ルーチンはエンジン運転中に予め定められた所定の条件、例えばアイドルを含む低負荷低速運転状態であることを条件に一定時間間隔で周期的に実行される。
この制御では、まずS11にて図1に示した各種センサ類からの信号を読みとり、次いでこれらの信号を用いてS12にてNOxトラップ触媒12のNOx堆積量を計算する。本実施形態では、エンジン回転数Ne、燃料噴射量Qf、吸入空気量Qa及びNOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)に応じてNOx堆積量の加算分であるSNOx加算分を算出し、前回算出されたNOx堆積量NOx0に加算して今回のNOx堆積量NOx0としている(詳細は後述)。尚、NOx堆積量の計算手法は各種知られており、例えばエンジン回転速度Ne、燃料噴射量Qf、冷却水温Tw等の運転状態信号から推定したNOx量を運転履歴に応じて積算してゆくことでNOx堆積量を求めることもできる。
S13では、リッチスパイク制御の開始時期を決定する際に用いるリッチスパイク実行判定閾値NOx1を算出する際に用いる実行判定閾値用補正係数を算出する。この実行判定閾値用補正係数は、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)から予め図4に示したように形成されたテーブルを検索して求めるようにする。
図4から算出される実行判定閾値用補正係数は、NOxトラップ触媒12の触媒活性化温度域に対してNOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)が低くなるほど大きくなると共に、NOxトラップ触媒12の触媒活性化温度域に対してNOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)が高くなるほど大きくなるよう設定されている。尚、本実施形態において、実行判定閾値用補正係数は、「1」以上の値をとるものであるが、リッチスパイク実行判定閾値NOx1が、NOxトラップ触媒12の堆積可能な最大NOx堆積量よりも小さくなるように実行判定閾値用補正係数は設定されている。
S14では、ベース実行判定閾値NOx1baseを読み込む。このベース実行判定閾値NOx1baseは予め設定された所定の基準値(一定値)であり、NOxトラップ触媒12に堆積可能なNOx堆積量の最大値に対してマージンをもたせた値である。つまり、ベース実行判定閾値NOx1baseは、NOxトラップ触媒12に堆積可能な最大NOx堆積量よりも小さい値となっている。
S15では、ベース実行判定閾値NOx1baseに実行判定閾値用補正係数を乗じることで、リッチスパイク実行判定閾値NOx1を算出する。
S16では前記計算により求めたNOx堆積量NOx0をリッチスパイク実行判定閾値NOx1と比較し、NOx堆積量NOx0がNOx1以下であれば何もせずに今回のルーチンは終了する。NOx堆積量がNOx1を超えたときは、次いでS17にてリッチスパイク制御状態であることを示すべくspフラグを1にセットしたのち、S18にてリッチスパイク制御のルーチンへと移行する。
図3は、上述したリッチスパイク制御を示すサブルーチンであり、図2のS18に相当するものである。
リッチスパイク制御では、図3に示したように、まずS21にて排気λを理論空燃比以下にまでリッチ化するエンジン制御として、吸気絞り弁8及びEGR弁10の開度を減じる制御を実施すると共に、目標λを達成する必要上から、燃焼行程後期から排気行程の間にポスト噴射を実施して燃料を追加する制御を実施する。λが大きいリーン燃焼運転状態にてNOxトラップ触媒12に堆積していたNOxは、前記リッチスパイク制御によるλの濃化によりNOx吸収剤から脱離し、触媒での還元処理により浄化される。尚、リッチスパイク制御は、エンジン運転状態によっては、吸気絞り弁8の開度を減じるのみで達成される場合もある。また、排気の空気過剰率がストイキとなるようにポスト噴射を実施すると、NOxトラップ触媒12にトラップしているNOxの放出と並行して、NOxトラップ触媒12の硫黄被毒の解除が可能となる。
S22ではNOx脱離速度Reg_spdを算出する。前記NOx脱離速度Reg_spdは単位時間(この場合、一制御周期)あたりにNOxトラップ触媒12から脱離するNOxの量であり、基本的にはエンジン運転状態、この場合燃料噴射量Qfと回転速度Neとに応じて定まるので、QfとNeとに応じてReg_spdを与えるように予め実験的に作成しておいたテーブル(図示せず)を検索して求めるようにする。
次いで、より精度の高いNOx脱離速度を得るために、S23にて排気λに応じた補正係数Reg_spd_hos_baseを求める。つまり、S23では空気過剰率に基づく第1の補正を行うための補正係数Reg_spd_hos_baseを求める。この補正係数Reg_spd_hos_baseは、排気λから予め図5に示したように形成されたテーブルを検索して求めるようにする。Reg_spd_hos_baseは前記NOx脱離速度Reg_spdに重み付けをする補正係数であり、その特性として、排気λが減少するほど、すなわち空気過剰率が減少するほどNOx脱離速度が増大するように設定されている。尚、λは空燃比センサ24により直接検出するか、もしくはエンジン運転状態から演算により求めることができる。
そして、S24では、さらに精度の高いNOx脱離速度を得るために、ポスト噴射に応じた補正係数Reg_spd_hos_post1を求める。つまり、排気センサ20で検出されない未燃HCを考慮した第2の補正を行うための補正係数Reg_spd_hos_post1を求める。この補正係数Reg_spd_hos_post1は、Reg_spd_hos_post1_it、Reg_spd_hos_post1_Q、Reg_spd_hos_TWCBedTempの3つの補正係数(詳細は後述)を乗算することで得られる補正係数である。
S25では、前述のようにして求めたNOx脱離速度Reg_spdに補正係数Reg_spd_hos_baseと補正係数Reg_spd_hos_post1とを乗じたもの、つまりその時点でのNOx脱離量を、図2の処理により求めたNOx堆積量NOx0から減じて、これを新たなNOx堆積量(残存量)NOx0として更新する。
S26での判定により、前記NOx脱離量の減算処理結果NOx0を所定の終了基準値NOx2と比較し、NOx0>NOx2である間はS22に戻って減算処理を再実行する。この減算処理の繰り返しの結果、NOx0≦NOx2となった時点でS27に移行し、リッチスパイク制御を終了させる。リッチスパイク制御終了時は次いでS28にてspフラグを0に設定して図2のルーチンに戻る。
図6は、上述した補正係数Reg_spd_hos_post1を算出するサブルーチンであり、図3のS24に相当するものである。
S31では、ポスト噴射の燃料噴射時期に応じた補正係数Reg_spd_hos_post1_itを算出する。この補正係数Reg_spd_hos_post1_itは、ポスト噴射の燃料噴射時期から予め図7に示したように形成されたテーブルを検索して求めるようにする。Reg_spd_hos_post1_itは前記NOx脱離速度Reg_spdに重み付けをする補正係数であり、その特性として、ポスト噴射の燃料噴射時期が遅角(リタード)するほどNOx脱離速度が増大するように設定されている。ポスト噴射の噴射時期が遅角するほど、噴射された燃料が多くの未燃HCとなって排気通路6に流れ込むことになるので、それを考慮してNOx脱離速度を補正することができる。
S32では、ポスト噴射の燃料噴射量に応じた補正係数Reg_spd_hos_post1_Qを算出する。この補正係数Reg_spd_hos_post1_Qは、ポスト噴射の燃料噴射量から予め図8に示したように形成されたテーブルを検索して求めるようにする。Reg_spd_hos_post1_Qは前記NOx脱離速度Reg_spdに重み付けをする補正係数であり、その特性として、ポスト噴射の燃料噴射量が多くなるほどNOx脱離速度が増大するように設定されている。ポスト噴射の燃料噴射量が多くなるほど、噴射された燃料が多くの未燃HCとなって排気通路6に流れ込むことになるので、それを考慮してNOx脱離速度を補正することができる。尚、図8において、ポスト噴射の燃料噴射量がある所定値A以上増加するとReg_spd_hos_post1_Qがポスト噴射の燃料噴射量に関わらず一定となっているが、この所定量Aは三元触媒11の容量に応じて決定されるものである。
S33では、三元触媒11のベッド温度TWCBedTempに応じた補正係数Reg_spd_hos_TWCBedTempを算出する。この補正係数Reg_spd_hos_TWCBedTempは、三元触媒11のベッド温度TWCBedTempから予め図9に示したように形成されたテーブルを検索して求めるようにする。Reg_spd_hos_TWCBedTempは前記NOx脱離速度Reg_spdに重み付けをする補正係数であり、その特性として、三元触媒11のベッド温度TWCBedTempが高くなるほどNOx脱離速度が増大するように設定されている。詳述すると、三元触媒11の活性化温度を境にして、この活性化温度よりも高温側がこの活性化温度よりも低温側に比べてNOx脱離速度が大きく増大するように設定されている。三元触媒11のベッド温度が高くなるほど、三元触媒11の上流側でガス化していない未燃HCが三元触媒11内でガス化することになるので、それを考慮してNOx脱離速度を補正することができる。
そして、S34では、補正係数Reg_spd_hos_post1_itに、補正係数Reg_spd_hos_post1_QとReg_spd_hos_TWCBedTempとを乗じることで、ポスト噴射に応じた補正係数Reg_spd_hos_post1を算出する。
図10は、本実施形態におけるNOxトラップ触媒12に堆積したNOx堆積量NOx0の算出方法を示すブロック図である。
S101では、エンジン回転数Neと空気量と負荷などを用いて予め実験的に作成しておいたテーブル(図示せず)によりエンジン出口NOxの演算を実施する。S102ではNOxトラップ触媒12の触媒ベッド温度による温度補正を実施し、S104のエンジン回転数Neと負荷による補正テーブル(図示せず)により、S103にて乗ずることによりNOxトラップ触媒12へのNOx堆積量(単位時間当たりの)が算出される。この堆積量がSNOx演算の加算分に相当する。
S105では、エンジン回転数Neと負荷を用い予め実験的に作成しておいたテーブル(図示せず)を検索してNOxトラップ触媒12におけるNOx脱離速度Reg_spdを算出する。
S106では、排気センサの出力値を用い、前述の図4に示したように形成されたテーブルを検索して、補正係数Reg_spd_hos_baseを算出する。
S107〜9、を用いて、ポスト噴射に応じた補正係数Reg_spd_hos_post1を求める。つまり、ポスト噴射の燃料噴射時期に応じた補正係数Reg_spd_hos_post1_it(S108)と、ポスト噴射の燃料噴射量に応じた補正係数Reg_spd_hos_post1_Q(S107)と、三元触媒11のベッド温度TWCBedTempに応じた補正係数Reg_spd_hos_TWCBedTemp(S109)と、をそれぞれテーブル(前述の図6〜図8)を検索して求め、これら3つ補正係数をS110およびS111により乗算することで補正係数Reg_spd_hos_post1(S111)を算出する。S113では、S105で算出したNOx脱離速度Reg_spdに、S106で算出した補正係数Reg_spd_hos_baseと、S111で算出した補正係数Reg_spd_hos_post1を乗じたS112を乗じて、NOx堆積量の減算分であるSNOx減算分を算出する。そして、S114では、S113で算出したSNOx減算分に「−1」を乗じる。
S115には、リッチスパイク制御状態であるか否かを示すspフラグ情報が入力されており、リッチスパイク制御状態でない場合にはS103で算出されたNOx堆積量の加算分であるSNOx加算分が出力され、リッチスパイク制御状態の場合にはS114で算出されたNOx堆積量の減算分であるSNOx減算分に「−1」を乗じた値が出力される。
そして、S116では、前回算出されたNOx堆積量NOx0にS115からの出力値を加算して今回のNOx堆積量NOx0としている。
尚、この図10におけるS101〜S104、S115及びS116が、図2おけるS12に相当し、この図10におけるS105〜S113、S115及びS116が、図3におけるS22〜S25に相当する。
図11は、本実施形態におけるリッチスパイク制御の開始時期の決定方法を示すブロック図である。
S201では、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)を用い、前述の図4に示したように形成されたテーブルを検索して、実行判定閾値用補正係数を算出する。
S202では、S201で算出した実行判定閾値用補正係数をベース実行判定閾値NOx1baseに乗じることでリッチスパイク実行判定閾値NOx1を算出する。
そして、S203では、図10のS113で算出されたNOx堆積量NOx0と、S202で算出されたリッチスパイク実行判定閾値NOx1とを比較し、NOx堆積量NOx0がリッチスパイク実行判定閾値NOx1よりも大きい場合に、リッチスパイク制御を開始する。
上述したように、NOxトラップ触媒12は、良好な浄化性能を発揮する所定の温度領域を外れた場合、その触媒温度が低くなるほど浄化性能が低下すると共に、その触媒温度が高くなるほど浄化性能が低下する。
そこで、本実施形態においては、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)に応じて、リッチスパイク制御の開始時期を決定する際に用いるリッチスパイク実行判定閾値NOx1を算出し、リッチスパイク制御時にNOxトラップ触媒12の浄化能力が低下していないようにすることで、リッチスパイク制御時の排気性能の悪化を防止している。
詳述すると、例えば、図12に示すように、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)が高くなりNOxトラップ触媒12の浄化能力が低下している場面では、実行判定閾値用補正係数は大きくなり、リッチスパイク実行判定閾値NOx1がNOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)が低い場合に比べて大きくなるので、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)が低い場合(実行判定閾値用補正係数=1の場合)ではリッチスパイク制御が開始されるNOx堆積量NOx0に達しても、リッチスパイク制御が開始されなくなっている。つまり、時刻t1ではリッチスパイク制御が開始されなくなっている。そのため、温度(ベッド温度)の上昇によりNOxトラップ触媒12の浄化能力が低下している状態でのリッチスパイク制御の開始が中止され、図12に点線で示すようなNOx排出量の増加を防止することができる。また、NOx堆積量NOx0は、その後徐々に増加するが、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)の低下により実行判定閾値用補正係数は小さくなり、リッチスパイク実行判定閾値NOx1がNOx堆積量NOx0を下回るまで、リッチスパイク制御は開始されなくなっている。つまり、時刻t2となるまでリッチスパイク制御が開始されなくなっている。そのため、NOxトラップ触媒12の浄化能力が回復してからリッチスパイク制御が開始されることになり、NOx排出量の増加を防止することができる。
また、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)が高いときにリッチスパイク制御が実施されると、ポスト噴射によりNOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)がさらに上昇して、NOxトラップ触媒12の浄化能力の更なる低下を招くことなるが、本実施形態においてはこのような事態を回避することができる。
つまり、上述した実施形態においては、NOxトラップ触媒12の浄化能力に影響を与えるNOxトラップ触媒の温度(ベッド温度)を考慮して、リッチスパイク制御を実行することができるので、リッチスパイク制御の実行より排気性能が悪化することを防止することができる。
また、上述した実施形態においては、実行判定閾値用補正係数が「1」以上の値をとり、リッチスパイク実行判定閾値NOx1がベース実行判定閾値NOx1baseよりも大きくなるように設定されているため、リッチスパイク制御が実行される期間が短くなり、リッチスパイク制御に伴うポスト噴射の実行回数が相対的に減少することになるので、燃費の向上、オイル希釈の低減、NOxトラップ触媒の劣化軽減及びスモーク排出低減によるDPF13の再生インターバルの延長を実現することができる。
また、上述した実施形態においては、実行判定閾値用補正係数をNOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)を用いて算出しているが、実行判定閾値用補正係数の算出方法はこれに限定されるものではなく、例えば、NOxトラップ触媒12に流れ込む排気流量を用いて算出することも可能であり、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)とNOxトラップ触媒12に流れ込む排気流量の双方を用いて算出することも可能である。
実行判定閾値用補正係数をNOxトラップ触媒12に流れ込む排気流量を用いて算出する場合には、予め図13に示したように形成されたテーブルを検索して求めるようにする。図13から算出される実行判定閾値用補正係数は、NOxトラップ触媒12に流れ込む排気流量が多くなるほど小さくなるように設定されている。これは、NOxトラップ触媒12に流れ込む排気流量が多くなるほど、NOxトラップ触媒12内での排気と触媒との接触確率が低下するため浄化能力が低下するからである。
実行判定閾値用補正係数をNOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)とNOxトラップ触媒12に流れ込む排気流量の双方を用いて算出する場合には、図14に示したように形成されたテーブルを検索して求めるようにする。この図14は、上述した図4及び図13の双方の特性を合わせ持つように設定されたものである。
尚、図13及び図14を用いて算出される実行判定閾値用補正係数も、「1」以上の値をとるものである。
また、上述した実施形態においては、実行判定閾値用補正係数が「1」以上の値となり、リッチスパイク実行判定閾値NOx1がベース実行判定閾値NOx1baseよりも大きくなるように設定されているが、NOxトラップ触媒12の温度や運転状態に応じて実行判定閾値用補正係数が1未満の値をとるように設定し、NOxトラップ触媒12の温度(ベッド温度)や運転状態に応じてリッチスパイク実行判定閾値NOx1がベース実行判定閾値NOx1baseよりも小さくなるように設定することも可能である。
リッチスパイク実行判定閾値NOx1がベース実行判定閾値NOx1baseよりも小さくなると、リッチスパイク制御が実行される期間が相対的に長くなるため、排気悪化を抑制する上では有利となる。
上述した実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) ディーゼルエンジンの排気通路に設けられたNOxトラップ触媒と、リーン燃焼状態にて前記NOxトラップ触媒に堆積するNOxの量を演算するNOx堆積量演算手段と、リッチ燃焼状態にて前記NOxトラップ触媒から脱離するNOxの脱離速度を演算するNOx脱離速度演算手段と、排気の空気過剰率を減じることにより前記NOxトラップ触媒に堆積したNOxを脱離させるリッチスパイク制御手段と、を備え、前記リッチスパイク制御手段は、前記NOxトラップ触媒に堆積したNOxの堆積量がリッチスパイク実行判定閾値以上となると前記リッチスパイク制御を開始するディーゼルエンジンの排気浄化装置において、前記NOxトラップ触媒の温度を検出するNOxトラップ触媒温度検出手段と、前記NOxトラップ触媒に流れ込む排気流量を検出する排気流量検出手段と、前記リッチスパイク実行判定閾値を算出する実行判定閾値算出手段と、を有し、前記実行判定閾値算出手段は、予め設定されたベース実行判定閾値を、前記NOxトラップ触媒の温度もしくは排気流量の少なくとも一方を用いて補正することで前記リッチスパイク実行判定閾値を算出する。これによって、NOxトラップ触媒の浄化能力に影響を与えるNOxトラップ触媒の温度、排気流量を考慮して、リッチスパイク制御を実行することができるので、リッチスパイク制御の実行より排気性能が悪化することを防止することができる。
(2) 前記(1)に記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置において、前記実行判定閾値算出手段は、算出されるリッチスパイク実行判定閾値が前記ベース実行判定閾値よりも大きくなるように補正する。これによって、リッチスパイク制御の実行回数が相対的に減少することになるので、燃費の向上、オイル希釈の低減、NOxトラップ触媒の劣化軽減を実現することができる。
(3) 前記(1)または(2)に記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置において、前記NOxトラップ触媒温度検出手段は、前記排気通路に設けられた温度センサの検出値に基づいて前記NOxトラップ触媒の温度を算出する。これによって、NOxトラップ触媒に、NOxトラップ触媒の温度を検知するセンサを設ける必要がないので、コスト的に有利となる。
(4) 前記(3)に記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置において、前記NOxトラップ触媒温度検出手段は、前記温度センサ上で検知されない少なくともNOxトラップ触媒内の反応熱によって現れる温度上昇を考慮して前記NOxトラップ触媒の温度を算出する。これによって、NOxトラップ触媒の温度を精度よく算出することができる。
(5) 前記(4)に記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置は、具体的には、前記NOxトラップ触媒の上流側の排気の空気過剰率を検出する空気過剰率検出手段を有し、前記NOxトラップ触媒温度検出手段は、空気過剰率、ポスト噴射の燃料噴射量、ポスト噴射の燃料噴射時期の少なくとも一つを用いることで、前記温度センサ上で検知されないNOxトラップ触媒内の反応熱によって現れる温度上昇を考慮している。
(6) 前記(2)〜(5)のいずれかに記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置において、前記NOxトラップ触媒は、具体的には、所定の温度以上になると、該NOxトラップ触媒の温度が高温になるほど、リッチスパイク制御時における浄化性能が低下するものである。
本発明を適用可能なディーゼルエンジンの一例を示す概略構成図。 本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置において実施される制御の流れを示すフローチャート。 本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置において実施される制御の流れを示すフローチャートであって、リッチスパイク制御時の制御の流れを示すフローチャート。 NOxトラップ触媒の触媒温度と実行判定閾値用補正係数との相関を示すテーブルの概略説明図。 NOx脱離速度の補正量である補正係数Reg_spd_hos_baseを付与するテーブルの概略説明図。 補正係数Reg_spd_hos_post1を算出するサブルーチン。 NOx脱離速度の補正量である補正係数Reg_spd_hos_post1_itを付与するテーブルの概略説明図。 NOx脱離速度の補正量である補正係数Reg_spd_hos_post1_Qを付与するテーブルの概略説明図。 NOx脱離速度の補正量である補正係数Reg_spd_hos_TWCBedTempを付与するテーブルの概略説明図。 本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置において実施されるNOx堆積量の算出方法を示すブロック図。 本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置において実施されるリッチスパイク制御の開始時期の決定方法を示すブロック図。 本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置において実施されるリッチスパイク制御時の各種パラメータ変化を示すタイミングチャート。 NOxトラップ触媒に流れ込む排気流量と実行判定閾値用補正係数との相関を示すテーブルの概略説明図。 NOxトラップ触媒の触媒温度及びNOxトラップ触媒に流れ込む排気流量と、実行判定閾値用補正係数との相関を示すテーブルの概略説明図。
符号の説明
4…過給機
4a…コンプレッサ
4b…排気タービン
5…吸気通路
6…排気通路
7…エアフローメータ
8…吸気絞り弁
9…EGR通路
10…EGR弁
11…三元触媒
12…NOxトラップ触媒
13…DPF(排気微粒子フィルタ)
14…回転速度センサ
15…アクセル開度センサ
16…水温センサ
19…コントロールユニット
20…排気センサ
21…第1温度センサ
22…第2温度センサ
23…差圧センサ

Claims (3)

  1. ディーゼルエンジンの排気通路に設けられたNOxトラップ触媒と、
    リーン燃焼状態にて前記NOxトラップ触媒に堆積するNOxの量を演算するNOx堆積量演算手段と、
    リッチ燃焼状態にて前記NOxトラップ触媒から脱離するNOxの脱離速度を演算するNOx脱離速度演算手段と、
    排気の空気過剰率を減じることにより前記NOxトラップ触媒に堆積したNOxを脱離させるリッチスパイク制御手段と、を備え、
    前記リッチスパイク制御手段は、前記NOxトラップ触媒に堆積したNOxの堆積量がリッチスパイク実行判定閾値以上となるとリッチスパイク制御を開始するディーゼルエンジンの排気浄化装置において、
    前記NOxトラップ触媒の温度を検出するNOxトラップ触媒温度検出手段と、
    前記NOxトラップ触媒に流れ込む排気流量を検出する排気流量検出手段と、
    前記リッチスパイク実行判定閾値を算出する実行判定閾値算出手段と、
    前記NOxトラップ触媒の上流側の排気の空気過剰率を検出する空気過剰率検出手段と、を有し、
    前記実行判定閾値算出手段は、予め設定されたベース実行判定閾値を、前記NOxトラップ触媒の温度もしくは排気流量の少なくとも一方を用いて補正することで前記リッチスパイク実行判定閾値を算出し、
    前記NOxトラップ触媒温度検出手段は、空気過剰率、ポスト噴射の燃料噴射量及びポスト噴射の燃料噴射時期のうちの少なくとも一つと、前記排気通路に設けられた温度センサの検出値と、を用い、前記NOxトラップ触媒内の反応熱によって現れる温度上昇を考慮して前記NOxトラップ触媒の温度を間接的に算出し、
    前記NOxトラップ触媒温度検出手段で算出される前記NOxトラップ触媒の温度は、空気過剰率が小さいほど、ポスト噴射の燃料噴射量が多いほど、あるいはポスト噴射の燃焼噴射時期が遅角するほど、NOxトラップ触媒の温度が高くなるよう補正されることを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  2. 前記実行判定閾値算出手段は、算出されるリッチスパイク実行判定閾値が前記ベース実行判定閾値よりも大きくなるように補正することを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  3. 前記NOxトラップ触媒は、所定の温度以上になると、該NOxトラップ触媒の温度が高温になるほど、リッチスパイク制御時における浄化性能が低下するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
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