JP5253786B2 - 変速装置、それを備えたパワーユニット、車両、変速装置の制御装置および変速装置の制御方法 - Google Patents

変速装置、それを備えたパワーユニット、車両、変速装置の制御装置および変速装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、変速装置、それを備えたパワーユニット、車両、変速装置の制御装置および変速装置の制御方法に関する。
例えば特許文献1には、電子制御式のベルト式無段変速装置(以下、電子制御式の無段変速装置を「ECVT(Electronically-controlled Continuously Variable Transmission)」とする。)の制御方法として、以下の制御方法が開示されている。
スロットル開度信号と車速信号とから目標変速比が決定される。決定された目標変速比からプライマリシーブの可動シーブ体のシーブ目標位置が算出される。そして、プライマリシーブの可動シーブ体を駆動するモータに対して、算出されたシーブ目標位置にプライマリシーブの可動シーブ体が変位するような電圧が印加される。これにより、変速比が目標変速比になるように制御される。
国際公開第2006/009014号パンフレット
しかしながら、特許文献1に記載された変速比の制御方法では、ECVTの出力軸と駆動輪との間に配置された遠心クラッチが経年的に摩耗すると、低速時におけるエンジンの回転速度が増大するという問題がある。特にアイドリング時において、エンジンの回転速度が増大するという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低速時におけるエンジンの回転速度の増大を抑制することにある。
本発明に係る変速装置は、変速機構と、遠心クラッチと、制御部と、出力軸回転速度センサと、スロットル開度センサと、車速センサと、を備えている。変速機構は、入力軸と、出力軸と、アクチュエータと、を有する。アクチュエータは、入力軸と出力軸との間の変速比を変更する。遠心クラッチは、出力軸に接続されている。制御部は、アクチュエータを制御する。出力軸回転速度センサは、出力軸の回転速度を検出する。出力軸回転速度センサは、検出した出力軸の回転速度を制御部に対して出力する。スロットル開度センサは、スロットル開度を検出する。スロットル開度センサは、検出したスロットル開度を制御部に対して出力する。車速センサは、車速を検出する。車速センサは、検出した車速を制御部に対して出力する。制御部は、前記出力軸の回転速度を用いることなくスロットル開度と車速とに基づいて入力軸の目標回転速度を決定する。制御部は、入力軸の目標回転速度を出力軸の回転速度で除算して得られる目標変速比に基づいて前記アクチュエータを制御する。
本発明に係るパワーユニットは、上記本発明に係る変速装置を備えている。
本発明に係る車両は、パワーユニットを備えている。パワーユニットは、駆動源と、変速装置とを有する。変速装置は、変速機構と、遠心クラッチと、制御部と、出力軸回転速度センサと、スロットル開度センサと、車速センサと、を備えている。変速機構は、入力軸と、出力軸と、アクチュエータと、を有する。アクチュエータは、入力軸と出力軸との間の変速比を変更する。遠心クラッチは、出力軸に接続されている。制御部は、アクチュエータを制御する。出力軸回転速度センサは、出力軸の回転速度を検出する。出力軸回転速度センサは、検出した出力軸の回転速度を制御部に対して出力する。スロットル開度センサは、スロットル開度を検出する。スロットル開度センサは、検出したスロットル開度を制御部に対して出力する。車速センサは、車速を検出する。車速センサは、検出した車速を制御部に対して出力する。制御部は、前記出力軸の回転速度を用いることなくスロットル開度と車速とに基づいて入力軸の目標回転速度を決定する。制御部は、入力軸の目標回転速度を出力軸の回転速度で除算して得られる目標変速比に基づいて前記アクチュエータを制御する。
本発明に係る制御装置は、入力軸と、出力軸と、入力軸と出力軸との間の変速比を変更するアクチュエータと、を有する変速機構と、出力軸に接続された遠心クラッチと、アクチュエータを制御する制御部と、出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度センサと、スロットル開度を検出するスロットル開度センサと、車速を検出する車速センサと、を備えた変速装置を制御する装置に関する。
本発明に係る制御装置は、前記出力軸の回転速度を用いることなくスロットル開度と車速とに基づいて入力軸の目標回転速度を決定し、入力軸の目標回転速度を出力軸の回転速度で除算して得られる目標変速比に基づいて前記アクチュエータを制御する。
本発明に係る制御方法は、入力軸と、出力軸と、入力軸と出力軸との間の変速比を変更するアクチュエータと、を有する変速機構と、出力軸に接続された遠心クラッチと、アクチュエータを制御する制御部と、出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度センサと、スロットル開度を検出するスロットル開度センサと、車速を検出する車速センサと、を備えた変速装置を制御する方法に関する。
本発明に係る制御方法は、前記出力軸の回転速度を用いることなくスロットル開度と車速とに基づいて入力軸の目標回転速度を決定し、入力軸の目標回転速度を出力軸の回転速度で除算して得られる目標変速比に基づいて前記アクチュエータを制御する。
本発明によれば、低速時におけるエンジンの回転速度の増大を抑制することができる。
(自動二輪車1の構成)
−自動二輪車1の概略構成−
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について、図1に示す自動二輪車1を例に挙げて詳細に説明する。図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム(図示せず)を備えている。車体フレームには、パワーユニット2が懸架されている。パワーユニット2の後端部には、後輪3が配置されている。本実施形態において、この後輪3は、パワーユニット2の動力で駆動する駆動輪を構成している。
車体フレームは、操向ハンドル4から下方に延びるヘッドパイプ(図示せず)を有する。ヘッドパイプの下端には、フロントフォーク5が連結されている。フロントフォーク5の下端部には、前輪6が回転自在に取り付けられている。この前輪6は、パワーユニット2には接続されておらず、従動輪を構成している。
−パワーユニット2の構成−
次に、図2および図3を参照しながら、パワーユニット2の構成について説明する。
{エンジン10の構成}
図2および図3に示すように、パワーユニット2は、エンジン(内燃機関)10と、変速装置20とを備えている。本実施形態では、エンジン10は、強制空冷式の4サイクルエンジンとして説明する。しかしながら、エンジン10は、他の形式のエンジンであってもよい。例えば、エンジン10は、水冷エンジンであってもよい。エンジン10は、2サイクルエンジンであってもよい。
図3に示すように、エンジン10は、クランク軸11を備えている。クランク軸11の外周には、スリーブ12がスプライン係合されている。スリーブ12は、軸受13を介してハウジング14に回転自在に軸支されている。スリーブ12の外周には、アクチュエータとしてのモータ30に接続された一方向クラッチ31が取り付けられている。
{変速装置20の構成}
変速装置20は、図3に示すように、変速機構20aと、その変速機構20aを制御する制御部9とにより構成されている。制御部9は、演算部としてのECU7と、駆動部としての駆動回路8とにより構成されている。なお、本実施形態では、変速機構20aがベルト式のECVTである例について説明する。ECVTのベルトは樹脂ベルトであってもよく、金属ベルトであってもよく、その他のベルトであってもよい。また、変速機構20aは、ベルト式のECVTに限定されない。変速機構20aは、例えば、トロイダル式のECVTであってもよい。
変速機構20aは、プライマリシーブ21と、セカンダリシーブ22と、Vベルト23と、を備えている。Vベルト23は、プライマリシーブ21とセカンダリシーブ22とに巻き掛けられている。Vベルト23は、断面略V字状に形成されている。
プライマリシーブ21は、入力軸21dとしてのクランク軸11に接続されている。プライマリシーブ21は、クランク軸11と一体に回転する。プライマリシーブ21は、プライマリ固定シーブ体21aと、プライマリ可動シーブ体21bとを備えている。プライマリ固定シーブ体21aは、クランク軸11の一端に固定されている。プライマリ可動シーブ体21bは、プライマリ固定シーブ体21aに対向して配置されている。プライマリ可動シーブ体21bは、クランク軸11の軸方向に移動可能である。プライマリ固定シーブ体21aとプライマリ可動シーブ体21bとの各対向面によって、Vベルト23が巻き掛けられるベルト溝21cが形成されている。ベルト溝21cは、プライマリシーブ21の径方向外側に向かって幅広となっている。
図3に示すように、プライマリ可動シーブ体21bは、クランク軸11が貫通する円筒状のボス部21eを有している。このボス部21eの内側に、円筒状のスライダ24が固定されている。このスライダ24と一体のプライマリ可動シーブ体21bは、クランク軸11の軸方向に移動可能である。このため、ベルト溝21cの溝幅は可変である。
プライマリシーブ21のベルト溝21cの溝幅は、モータ30によって、プライマリ可動シーブ体21bがクランク軸11の軸方向に駆動されることによって変更される。すなわち、変速装置20は、変速比が電子的に制御されるECVTである。なお、本実施形態では、モータ30を、パルス幅変調駆動(PWM(Pulse Width Modulation)駆動)されるものとする。ただし、モータ30の駆動方式は、特に限定されるものではない。例えば、モータ30は、パルス振幅変調(pulse-amplitude modulation)駆動されるものであってもよい。また、モータ30はステップモータであってもよい。また、本実施形態では、アクチュエータの一例としてモータ30を用いているが、アクチュエータはモータ30以外のもの、例えば油圧アクチュエータ等であってもよい。
セカンダリシーブ22は、プライマリシーブ21の後方に配置されている。セカンダリシーブ22は、セカンダリシーブ軸27に対して、遠心クラッチ25を介して取り付けられている。詳細に、セカンダリシーブ22は、セカンダリ固定シーブ体22aと、セカンダリ可動シーブ体22bとを備えている。セカンダリ可動シーブ体22bは、セカンダリ固定シーブ体22aと対向している。セカンダリ固定シーブ体22aは筒状部22a1を備えている。本実施形態では、この筒状部22a1が変速装置20の出力軸22dを構成している。セカンダリ固定シーブ体22aは、セカンダリシーブ軸27に遠心クラッチ25を介して連結されている。セカンダリ可動シーブ体22bは、セカンダリシーブ軸27の軸方向に移動可能である。これらセカンダリ固定シーブ体22aとセカンダリ可動シーブ体22bとの各対向面によって、Vベルト23が巻き掛けられるベルト溝22cが形成されている。ベルト溝22cは、セカンダリシーブ22の径方向外側に向かって幅広となっている。
セカンダリ可動シーブ体22bは、スプリング26によって、ベルト溝22cの溝幅を減じる方向に付勢されている。このことから、モータ30が駆動され、プライマリシーブ21のベルト溝21cの溝幅が小さくなり、プライマリシーブ21に対するVベルト23の巻き掛け径が大きくなると、セカンダリシーブ22側においては、Vベルト23が径方向内側に引かれる。このため、セカンダリ可動シーブ体22bがスプリング26の付勢力に抗してベルト溝22cを広げる方向に移動する。このため、セカンダリシーブ22に対するVベルト23の巻き掛け径が小さくなる。その結果、変速機構20aの変速比が変わる。
遠心クラッチ25は、セカンダリ固定シーブ体22aに含まれる出力軸22dとしての筒状部22a1の回転速度に応じて断続される。すなわち、出力軸22dの回転速度が所定の回転速度未満である場合は、遠心クラッチ25がつながっていない。このため、セカンダリ固定シーブ体22aの回転はセカンダリシーブ軸27に伝達しない。一方、出力軸22dの回転速度が所定の回転速度以上である場合は、遠心クラッチ25がつながる。このため、セカンダリ固定シーブ体22aの回転がセカンダリシーブ軸27に伝達する。
{遠心クラッチ25の構成}
図3に示すように、遠心クラッチ25は、遠心プレート25aと、遠心ウエイト25bと、クラッチハウジング25cと、を備えている。遠心プレート25aは、セカンダリ固定シーブ体22aと一体に回転する。つまり、遠心プレート25aは、出力軸22dと共に回転する。遠心ウエイト25bは、遠心プレート25aに、遠心プレート25aの径方向に変位可能に支持されている。クラッチハウジング25cは、セカンダリシーブ軸27の一端に固定されている。セカンダリシーブ軸27には、減速機構28が連結されている。セカンダリシーブ軸27は、この減速機構28を介して車軸29に連結されている。車軸29には、後輪3が取り付けられている。このように、クラッチハウジング25cは、セカンダリシーブ軸27、減速機構28および車軸29を介して駆動輪としての後輪3に接続されている。
クラッチハウジング25cは、出力軸22dの回転速度に応じて遠心プレート25aと係脱する。具体的には、出力軸22dの回転速度が所定の回転速度以上になると、遠心力により遠心ウエイト25bが遠心プレート25aの径方向外側に移動して、クラッチハウジング25cに接触する。これにより、遠心プレート25aとクラッチハウジング25cとが係合する。遠心プレート25aとクラッチハウジング25cとが係合すると、出力軸22dの回転は、クラッチハウジング25c、セカンダリシーブ軸27、減速機構28および車軸29を介して駆動輪としての後輪3に伝達される。一方、出力軸22dの回転速度が所定の回転速度未満となると、遠心ウエイト25bに加わる遠心力が低下し、遠心ウエイト25bがクラッチハウジング25cから離れる。よって、出力軸22dの回転は、クラッチハウジング25cに伝達されない。その結果、後輪3は回転しない。
(自動二輪車1の制御システム)
次に、自動二輪車1の制御システムについて、図4を参照しながら詳細に説明する。
−自動二輪車1の制御システムの概略−
図4に示すように、ECU7には、シーブ位置センサ40が接続されている。シーブ位置センサ40は、プライマリシーブ21のプライマリ可動シーブ体21bの、プライマリ固定シーブ体21aに対する位置を検出する。言い換えれば、クランク軸11の軸方向において、プライマリ固定シーブ体21aとプライマリ可動シーブ体21bとの間の距離(l)を検出する。シーブ位置センサ40は、検出された距離(l)をシーブ位置検出信号としてECU7に出力する。なお、シーブ位置センサ40は、例えば、ポテンショメータ等によって構成することができる。
また、ECU7には、入力軸回転速度センサとしてのプライマリシーブ回転センサ43と、出力軸回転速度センサとしてのセカンダリシーブ回転センサ41と、車速センサ42とが接続されている。プライマリシーブ回転センサ43は、プライマリシーブ21の回転速度、すなわち入力軸21dの回転速度を検出する。プライマリシーブ回転センサ43は、検出した入力軸21dの回転速度を、入力軸実回転速度信号としてECU7に出力する。セカンダリシーブ回転センサ41は、セカンダリシーブ22の回転速度、すなわち出力軸22dの回転速度を検出する。セカンダリシーブ回転センサ41は、検出した出力軸22dの回転速度を出力軸実回転速度信号としてECU7に出力する。車速センサ42は、後輪3の回転速度を検出する。車速センサ42は、検出した回転速度に基づいて車速信号をECU7に出力する。
ECU7は、操向ハンドル4に取り付けられたハンドルスイッチに接続されている。ハンドルスイッチは、ハンドルスイッチがライダーにより操作された際に、ハンドルSW信号を出力する。
また、上述のように、スロットル開度センサ18aは、スロットル開度信号をECU7に対して出力する。
ECU7は、演算部としてのCPU(Central Processing Unit)7aと、CPU7aに接続されたメモリ7bとを備えている。メモリ7bには、後述の目標エンジン回転速度決定マップ70等の各種設定が保存されている。
−変速装置20の制御−
次に、図5を参照しながら、本実施形態における変速装置20の制御方法について説明する。本実施形態では、図5に示すように、目標入力軸回転速度53を出力軸実回転速度54で除算して得られる目標変速比56と、入力軸実回転速度55を出力軸実回転速度54で除算して得られる実変速比57との差が小さくなるように、アクチュエータとしてのモータ30が制御される。具体的には、目標変速比56と実変速比57とが略同一となるようにモータ30が制御される。
以下、図5を参照しながら、本実施形態における変速装置20の制御方法について、さらに詳細に説明する。まず、スロットル開度センサ18aから、CPU7aに設けられた目標エンジン回転速度決定部100に対して、スロットル開度50が出力される。車速センサ42からは、目標エンジン回転速度決定部100に対して、車速51が出力されている。また、目標エンジン回転速度決定部100は、メモリ7bから、目標エンジン回転速度決定マップ70を読み出す。ここで、図6に例示するように、目標エンジン回転速度決定マップ70には、各スロットル開度における車速と目標エンジン回転速度との関係が規定されている。目標エンジン回転速度決定部100は、この目標エンジン回転速度決定マップ70と、スロットル開度50と、車速51とに基づいて目標エンジン回転速度52を決定する。例えば、スロットル開度が0%で、車速がrの場合は、図6に示すように、目標エンジン回転速度52は、Rと決定される。目標エンジン回転速度決定部100は、決定した目標エンジン回転速度52を目標入力軸回転速度算出部101に対して出力する。
なお、説明の便宜上、図6では、スロットル開度(Th開度)が0%の場合の関係、15%の場合の関係、50%の場合の関係、100%の場合の関係のみを描画している。
目標入力軸回転速度算出部101は、入力された目標エンジン回転速度52から目標入力軸回転速度53を算出する。すなわち、目標入力軸回転速度算出部101は、入力された目標エンジン回転速度52から、目標となる入力軸21dの回転速度を算出する。目標入力軸回転速度算出部101は、算出した目標入力軸回転速度53を除算部110に対して出力する。なお、本実施形態では、エンジン10のクランク軸11と入力軸21dとが共通であるため、目標エンジン回転速度52と目標入力軸回転速度53とは等しくなる。つまり、目標入力軸回転速度算出部101から、目標エンジン回転速度52がそのまま目標入力軸回転速度53として出力される。
除算部110は、目標入力軸回転速度算出部101から入力された目標入力軸回転速度53を、セカンダリシーブ回転センサ41から出力された出力軸実回転速度54で除算して目標変速比56を算出する。除算部110は、算出した目標変速比56を減算部111に対して出力する。
一方、除算部109は、プライマリシーブ回転センサ43から出力された入力軸実回転速度55を出力軸実回転速度54で除算して実変速比57を算出する。除算部109は、算出した実変速比57を減算部111に対して出力する。なお、実変速比57とは、変速装置20の実際の変速比である。
減算部111は、目標変速比56から実変速比57を減算して変速比差58を算出する。減算部111は、算出した変速比差58を変速比操作量算出部102に対して出力する。変速比操作量算出部102は、この変速比差58に基づいて、目標変速比56と実変速比57との差が小さくなる変速比操作量59を算出する。具体的には、変速比操作量算出部102は、目標変速比56と実変速比57とが略同一となる変速比操作量59を算出する。変速比操作量算出部102は、算出した変速比操作量59を目標シーブ速度算出部103に対して出力する。なお、本実施形態において、変速比操作量59は、現在の変速比から、目標変速比56と実変速比57とが実質的に同一となる変速比との差である。言い換えれば、変速比操作量59は、目標変速比56と実変速比57とを実質的に同一とするために変化させなければならない変速比の大きさである。
目標シーブ速度算出部103は、入力された変速比操作量59に応じた目標シーブ速度71を算出する。目標シーブ速度算出部103は、算出した目標シーブ速度71を減算部112に対して出力する。ここで、目標シーブ速度71とは、変速比操作量59だけ変速機構20aの変速比を変更するためのプライマリ可動シーブ体21bの移動速度である。
一方、CPU7a内に設けられた実シーブ速度算出部108は、シーブ位置センサ40から出力された実シーブ位置68から、実シーブ速度72を算出する。実シーブ速度算出部108は、算出した実シーブ速度72を減算部112に対して出力する。なお、実シーブ速度72とは、プライマリ可動シーブ体21bの現在の移動速度である。
減算部112は、目標シーブ速度71から実シーブ速度72を減算して、シーブ速度差73を算出する。減算部112は、シーブ速度差73をモータ駆動信号計算部104に対して出力する。
モータ駆動信号計算部104は、シーブ速度差73に応じたPWM信号60を計算する。モータ駆動信号計算部104は、計算したPWM信号60を駆動回路8に対して出力する。駆動回路8は、入力されたPWM信号60に応じたパルス電圧61をモータ30に印加する。これにより、プライマリ可動シーブ体21bが駆動され、変速装置20の変速比が変更される。
(作用および効果)
例えば、次のように、変速装置を制御することも考えられる。CPUは、スロットル開度センサから出力されるスロットル開度と、車速センサから出力される車速とに基づいて目標変速比を算出する。CPUは、その目標変速比に応じたPWM信号を駆動回路に対して出力する。駆動回路は、PWM信号に応じたパルス電圧をモータに対して印加する。これにより、図7に示すように、変速装置の変速比が目標変速比と実質的に等しくなるように制御する。
しかしながら、上記変速装置の制御方法では、スロットル開度と車速とに基づいて目標変速比が決定される。このため、スロットル開度と車速とが同じである限りにおいて目標変速比は、一定となる。例えば、図7に示す変速比と、図8に示す変速比とが実質的に同じであることからわかるように、遠心クラッチが経年的に劣化し、つながりにくくなっても、スロットル開度と車速とが同じである限り変速比は変化しない。
遠心クラッチが経年的に劣化し、つながりにくくなると、エンジンの低速回転時におけるエンジンの負荷が小さくなる。具体的には、遠心クラッチの摩耗に伴って遠心クラッチがつながるときの回転速度が上昇するにつれて、遠心クラッチがつながらなくなった回転速度領域および遠心クラッチのつながり度合いが低下した回転速度領域におけるエンジンへの負荷が小さくなる。その結果、図8に示すように、変速装置の使用初期状態における入力軸目標回転速度と比べて入力軸の実際の回転速度が大きくなる。すなわち、入力軸実回転速度およびエンジン回転速度が増大する結果となる。
それに対して、本実施形態では、図5に示すように、スロットル開度50と、車速51と、目標エンジン回転速度決定マップ70とに基づいて目標エンジン回転速度52および目標入力軸回転速度53が決定される。ここで、目標エンジン回転速度52と目標入力軸回転速度53とは、スロットル開度50と車速51とが同じであれば、常に一定である。
一方、目標変速比56は、その目標入力軸回転速度53を出力軸実回転速度54で除算することにより算出される。ここで、出力軸実回転速度54は、遠心クラッチ25の劣化等の状況変化により変化する。このため、目標変速比56は、遠心クラッチ25の劣化等の状況に応じて変化する。
例えば、遠心クラッチ25が経年劣化すると、遠心クラッチ25がつながることにより生じるエンジン10への負荷が小さくなるため、エンジン回転速度と共に出力軸実回転速度54も増大する。その結果、図9に示すように、目標変速比56は小さくなる。目標変速比56が小さくなると、その分だけ出力軸実回転速度54が高くなり、遠心クラッチ25がつながりやすくなる。また、目標変速比56が小さくなることで、エンジン10に対する負荷が比較的大きくなる。したがって、エンジン回転速度の増大が抑制される。
さらに、本実施形態では、目標変速比56と実変速比57との差が小さくなるようにモータ30が制御される。すなわち、目標入力軸回転速度53と入力軸実回転速度55との差が小さくなるようにモータ30が制御される。このため、エンジン回転速度の増大がより確実に抑制されている。本実施形態では、目標変速比56と実変速比57とが略同一となるようにモータ30が制御されているため、エンジン回転速度の増大が特に確実に抑制されている。
以上説明したように、目標入力軸回転速度53を出力軸実回転速度54で除算することにより算出される目標変速比56に基づいてモータ30を制御することで、エンジン回転速度の増大を抑制することができる。本発明において、目標変速比56に基づいてモータ30を制御する具体的な制御方法は、特に限定されない。目標変速比56に基づいてモータ30を制御する具体的な制御方法は、例えば下記変形例1〜4に示す方法であってもよい。
なお、下記変形例1〜4の説明において、図1〜4は本実施形態と共通に参照する。また、実質的に同じ機能を有する構成要素を本実施形態と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
《変形例1》
以下、上記実施形態の変形例について説明する。なお、下記変形例の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素を上記実施形態と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
上記実施形態では、図5に示すように、目標変速比56から実変速比57を減算することにより変速比差58を算出する例について説明した。ただし、変速比差58は、図10に示すように算出してもよい。
具体的に、本変形例1では、減算部113において、目標入力軸回転速度算出部101から出力される目標入力軸回転速度53から、入力軸実回転速度55が減算され、入力軸回転速度差62が算出される。減算部113は、算出した入力軸回転速度差62を除算部114に対して出力する。除算部114は、入力された入力軸回転速度差62を出力軸実回転速度54で除算することで変速比差58を算出する。算出された変速比差58は、上記実施形態と同様に、変速比操作量算出部102に出力される。
《変形例2》
上記実施形態および変形例1では、変速比差58から変速比操作量59を算出する例について説明した。しかし、本発明は上記算出方法に限定されない。例えば、図11に示すように変速比操作量59を算出するようにしてもよい。
具体的に、本変形例2では、減算部116において、目標入力軸回転速度算出部101から出力される目標入力軸回転速度53から、入力軸実回転速度55が減算され、入力軸回転速度差62が算出される。減算部116は、入力軸回転速度差62を入力軸回転速度操作量算出部105に対して出力する。入力軸回転速度操作量算出部105は、入力軸回転速度差62に応じた入力軸回転速度操作量64を算出する。入力軸回転速度操作量算出部105は、算出した入力軸回転速度操作量64を除算部117に対して出力する。なお、入力軸回転速度操作量64は、目標変速比56と実変速比57との差が小さくなるようにするために必要な入力軸21dの回転速度の操作量である。言い換えれば、入力軸回転速度操作量64は、入力軸回転速度操作量64だけ入力軸21dの回転速度を変化させることで、目標入力軸回転速度53と入力軸実回転速度55との差が小さくなり、その結果、目標変速比56と実変速比57との差が小さくなる操作量である。
除算部117は、入力軸回転速度操作量64を出力軸実回転速度54で除算して変速比操作量59を算出する。算出された変速比操作量59は、目標シーブ速度算出部103に対して出力される。
《変形例3》
本変形例3では、プライマリ可動シーブ体21bのシーブ位置(l)に基づいてシーブ速度差73を算出し、モータ30を制御する例について、図12を参照しながら説明する。
図12に示すように、本変形例3では、除算部119は、目標入力軸回転速度算出部101から出力された目標入力軸回転速度53を出力軸実回転速度54で除算して目標変速比56を算出する。除算部119は、算出した目標変速比56を目標シーブ位置算出部106に対して出力する。目標シーブ位置算出部106は、目標変速比56に応じた目標シーブ位置65を算出する。目標シーブ位置算出部106は、算出した目標シーブ位置65を減算部121に対して出力する。なお、目標シーブ位置65とは、変速装置20の変速比が目標変速比56になったときのプライマリ可動シーブ体21bのシーブ位置(l)のことである。
一方、除算部120は、入力軸実回転速度55を出力軸実回転速度54で除算し、実変速比57を算出する。除算部120は、算出した実変速比57を実シーブ位置算出部107に対して出力する。実シーブ位置算出部107は、実変速比57に応じた実シーブ位置66を算出する。実シーブ位置算出部107は、算出した実シーブ位置66を減算部121に対して出力する。なお、実シーブ位置66とは、変速装置20の変速比が実変速比57であるときのプライマリ可動シーブ体21bのシーブ位置(l)のことである。
減算部121は、目標シーブ位置65から実シーブ位置66を減算してシーブ位置差67を算出する。減算部121は、算出したシーブ位置差67を目標シーブ速度算出部103に対して出力する。
目標シーブ速度算出部103は、入力されたシーブ位置差67から目標シーブ速度71を算出する。目標シーブ速度算出部103は、算出した目標シーブ速度71を減算部122に対して出力する。
減算部122は、目標シーブ速度71から実シーブ速度72を減算してシーブ速度差73を算出する。減算部122は、算出したシーブ速度差73をモータ駆動信号計算部104に対して出力する。そして、モータ駆動信号計算部104によって、上記実施形態と同様に、PWM信号60が計算される。
《変形例4》
図13に示す本変形例4は、上記変形例3のさらなる変形例である。上記変形例3では、減算部121において、目標シーブ位置算出部106から出力される目標シーブ位置65から、出力軸実回転速度54と入力軸実回転速度55とに基づいて算出された実シーブ位置66が減算される例について説明した。しかし、実シーブ位置66の算出方法は、これに限定されない。例えば、本変形例4のように、減算部121において、目標シーブ位置算出部106から出力される目標シーブ位置65から、シーブ位置センサ40で検出された実シーブ位置68を減算するようにしてもよい。
《その他の変形例》
プライマリシーブ21は、クランク軸11に取り付けられてなくてもよい。例えば、プライマリシーブ21は、クランク軸11に噛合し、クランク軸11と共に回転する別の回転軸に取り付けられていてもよい。
セカンダリシーブ22は、セカンダリシーブ軸27に取り付けられてなくてもよい。セカンダリシーブ22は、セカンダリシーブ軸27に噛合し、セカンダリシーブ軸27と共に回転する別の回転軸に取り付けられていてもよい。
変速機構20aは、ベルト式のECVTに限定されない。例えば、変速機構20aは、トロイダル式のECVTであってもよい。
モータ30は、PWM制御されるものに限定されない。例えば、モータ30は、PAM(Pulse Amplitude Modulation)制御されるものであってもよい。また、モータ30はステップモータであってもよい。
上記実施形態では、プライマリ可動シーブ体21bがモータ30により駆動される例について説明したが、セカンダリ可動シーブ体22bをモータ30により駆動するようにしてもよい。
上記実施形態では、目標エンジン回転速度52を、スロットル開度50と、車速51と、目標エンジン回転速度決定マップ70とに基づいて決定する例について説明した。しかし、本発明において、目標エンジン回転速度52の決定方法は、特に限定されない。
《本明細書における用語等の定義》
本明細書において、「自動二輪車」は、所謂広義の自動二輪車をいう。すなわち、本発明において、自動二輪車は、狭義の自動二輪車(モーターサイクル(Motorcycle))のみならず、例えば、スクーター(Scooter)、所謂モペット(Moped)を含むものとする。
「駆動源」とは、動力を発生させるものである。「駆動源」は、例えば、内燃機関や電動モータ等であってもよい。
「接続された」とは、直接接続された場合と、他の部材等を介して間接的に接続された場合との両方を含む。
本発明は、変速装置およびそれを備えた自動二輪車等の車両等に有用である。
本発明を実施した自動二輪車の側面図である。 エンジンユニットの断面図である。 ECVTの構成を表す部分断面図である。 自動二輪車の制御システムを表すブロック図である。 変速装置の制御を表すブロック図である。 目標エンジン回転速度決定マップの例である。 スロットル開度50と車速51とに基づいて目標変速比56aが決定される変速装置の使用初期状態における入力軸および出力軸の回転速度を表すグラフである。 スロットル開度50と車速51とに基づいて目標変速比56aが決定される変速装置の経年劣化後における入力軸および出力軸の回転速度を表すグラフである。 実施形態における変速装置の経年劣化後における入力軸および出力軸の回転速度を表すグラフである。 変形例1における変速装置の制御ブロック図である。 変形例2における変速装置の制御ブロック図である。 変形例3における変速装置の制御ブロック図である。 変形例4における変速装置の制御ブロック図である。
符号の説明
1 自動二輪車
2 パワーユニット
7 ECU
7a CPU(演算部)
7b メモリ
8 駆動回路(駆動部)
9 制御部
10 エンジン
18a スロットル開度センサ
20 変速装置
20a 変速機構
21 プライマリシーブ
21a プライマリ固定シーブ体
21b プライマリ可動シーブ体
21c ベルト溝(第1のベルト溝)
21d 入力軸
22 セカンダリシーブ
22a セカンダリ固定シーブ体
22b セカンダリ可動シーブ体
22c ベルト溝(第2のベルト溝)
22d 出力軸
23 Vベルト
25 遠心クラッチ
25a 遠心プレート
25b 遠心ウエイト
25c クラッチハウジング
27 セカンダリシーブ軸
30 モータ(アクチュエータ)
40 シーブ位置センサ
41 セカンダリシーブ回転センサ(出力軸回転速度センサ)
42 車速センサ
43 プライマリシーブ回転センサ(入力軸回転速度センサ)
50 スロットル開度

Claims (12)

  1. 入力軸と、出力軸と、前記入力軸と前記出力軸との間の変速比を変更するアクチュエータと、を有する変速機構と、
    前記出力軸に接続された遠心クラッチと、
    前記アクチュエータを制御する制御部と、
    前記出力軸の回転速度を検出し、前記制御部に対して出力する出力軸回転速度センサと、
    スロットル開度を検出し、前記制御部に対して出力するスロットル開度センサと、
    車速を検出し、前記制御部に対して出力する車速センサと、
    を備え、
    前記制御部は、前記出力軸の回転速度を用いることなく前記スロットル開度と前記車速とに基づいて前記入力軸の目標回転速度を決定し、前記入力軸の目標回転速度を前記出力軸の回転速度で除算して得られる目標変速比に基づいて前記アクチュエータを制御する変速装置。
  2. 請求項1に記載された変速装置において、
    前記入力軸の回転速度を検出し、前記制御部に対して出力する入力軸回転速度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記入力軸の回転速度を前記出力軸の回転速度で除算して得られる実変速比と、前記目標変速比との差が小さくなるように前記アクチュエータを制御する変速装置。
  3. 請求項2に記載された変速装置において、
    前記制御部は、前記実変速比と前記目標変速比とが略同一となるように前記アクチュエータを制御する変速装置。
  4. 請求項1に記載された変速装置において、
    前記変速機構は、
    前記入力軸に対して変位不能に設けられたプライマリ固定シーブ体と、前記入力軸の軸線方向において前記プライマリ固定シーブ体に対して変位可能に対向し、前記プライマリ固定シーブ体と共に第1のベルト溝を構成するプライマリ可動シーブ体と、を備えたプライマリシーブと、
    前記出力軸に対して変位不能に設けられたセカンダリ固定シーブ体と、前記出力軸の軸線方向において前記セカンダリ固定シーブ体に対して変位可能に対向し、前記セカンダリ固定シーブ体と共に第2のベルト溝を構成するセカンダリ可動シーブ体と、を備えたセカンダリシーブと、
    前記第1のベルト溝と、前記第2のベルト溝とに巻き掛けられたベルトと、
    をさらに有し、
    前記アクチュエータは、前記プライマリ可動シーブ体または前記セカンダリ可動シーブ体を変位させる変速装置。
  5. 請求項2に記載された変速装置において、
    前記制御部は、
    前記実変速比と前記目標変速比との差に基づいて、前記実変速比と前記目標変速比との差を小さくするための前記変速比の操作量を演算し、前記演算された変速比の操作量に応じた制御信号を出力する演算部と、
    前記制御信号に応じた電力を前記アクチュエータに供給する駆動部と、
    を有する変速装置。
  6. 請求項5に記載された変速装置において、
    前記演算部は、前記入力軸の回転速度と前記入力軸の目標回転速度との差に基づいて、前記実変速比と前記目標変速比との差を小さくするための前記入力軸の回転速度の操作量を求め、前記演算された入力軸の回転速度の操作量を前記出力軸の回転速度で除算することによって、前記変速比の操作量を演算する変速装置。
  7. 請求項4に記載された変速装置において、
    前記入力軸の回転速度を検出し、前記制御部に対して出力する入力軸回転速度センサをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記入力軸の回転速度を前記出力軸の回転速度で除算して得られる実変速比に基づいて算出される、前記プライマリ可動シーブ体および前記セカンダリ可動シーブ体のいずれか一方の実際のシーブ位置である実シーブ位置と、前記目標変速比に基づいて算出される、前記プライマリ可動シーブ体および前記セカンダリ可動シーブ体のいずれか一方の目標シーブ位置との差から、前記実変速比と前記目標変速比との差を小さくするための前記シーブ位置の操作量を演算し、前記演算されたシーブ位置の操作量に応じた制御信号を出力する演算部と、
    前記制御信号に応じた電力を前記アクチュエータに供給する駆動部と、
    を有する変速装置。
  8. 請求項4に記載された変速装置において、
    前記制御部は、前記目標変速比に基づいて前記プライマリ可動シーブ体および前記セカンダリ可動シーブ体のいずれか一方の目標シーブ位置を演算し、前記プライマリ可動シーブ体および前記セカンダリ可動シーブ体のいずれか一方のシーブ位置が前記目標シーブ位置となるように前記アクチュエータを制御する変速装置。
  9. 請求項1に記載された変速装置を備えたパワーユニット。
  10. 駆動源と、変速装置とを有するパワーユニットを備えた車両であって、
    前記変速装置は、
    前記駆動源に接続された入力軸と、出力軸と、前記入力軸と前記出力軸との間の変速比を変更するアクチュエータと、を有する変速機構と、
    前記出力軸に接続された遠心クラッチと、
    前記アクチュエータを制御する制御部と、
    前記出力軸の回転速度を検出し、前記制御部に対して出力する出力軸回転速度センサと、
    スロットル開度を検出し、前記制御部に対して出力するスロットル開度センサと、
    車速を検出し、前記制御部に対して出力する車速センサと、
    を有し、
    前記制御部は、前記出力軸の回転速度を用いることなく前記スロットル開度と前記車速とに基づいて前記入力軸の目標回転速度を決定し、前記入力軸の目標回転速度を前記出力軸の回転速度で除算して得られる目標変速比に応じて前記アクチュエータを制御する車両。
  11. 入力軸と、出力軸と、前記入力軸と前記出力軸との間の変速比を変更するアクチュエータと、を有する変速機構と、
    前記出力軸に接続された遠心クラッチと、
    前記アクチュエータを制御する制御部と、
    前記出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度センサと、
    スロットル開度を検出するスロットル開度センサと、
    車速を検出する車速センサと、
    を備えた変速装置の制御装置であって、
    前記出力軸の回転速度を用いることなく前記スロットル開度と前記車速とに基づいて前記入力軸の目標回転速度を決定し、前記入力軸の目標回転速度を前記出力軸の回転速度で除算して得られる目標変速比に応じて前記アクチュエータを制御する変速装置の制御装置。
  12. 入力軸と、出力軸と、前記入力軸と前記出力軸との間の変速比を変更するアクチュエータと、を有する変速機構と、
    前記出力軸に接続された遠心クラッチと、
    前記アクチュエータを制御する制御部と、
    前記出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度センサと、
    スロットル開度を検出するスロットル開度センサと、
    車速を検出する車速センサと、
    を備えた変速装置の制御方法であって、
    前記出力軸の回転速度を用いることなく前記スロットル開度と前記車速とに基づいて前記入力軸の目標回転速度を決定し、前記入力軸の目標回転速度を前記出力軸の回転速度で除算して得られる目標変速比に応じて前記アクチュエータを制御する変速装置の制御方法。
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