JP3358553B2 - トロイダル型無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
トロイダル型無段変速機の変速制御装置Info
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- JP3358553B2 JP3358553B2 JP22707698A JP22707698A JP3358553B2 JP 3358553 B2 JP3358553 B2 JP 3358553B2 JP 22707698 A JP22707698 A JP 22707698A JP 22707698 A JP22707698 A JP 22707698A JP 3358553 B2 JP3358553 B2 JP 3358553B2
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- Japan
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- continuously variable
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロイダル型無段
変速機の変速制御装置の改良に関し、特に、運転状態に
応じてフィードバック制御を用いるものに関する。
変速機の変速制御装置の改良に関し、特に、運転状態に
応じてフィードバック制御を用いるものに関する。
【０００２】
【従来の技術】車両に用いられる無段変速機では、入力
軸回転数と出力軸回転数（または、車速などの出力軸回
転数相当値）に基づいて実変速比を検出しており、例え
ば、特願平９−２１４２３５号や特開平８−３０３５６
５号公報等がある。
軸回転数と出力軸回転数（または、車速などの出力軸回
転数相当値）に基づいて実変速比を検出しており、例え
ば、特願平９−２１４２３５号や特開平８−３０３５６
５号公報等がある。
【０００３】これは、トロイダル型無段変速機の入力軸
回転数の検出を、入力ディスクよりもエンジン側で行っ
ており、例えば、入力トルクに応じて入力ディスクを出
力ディスクへ向けて押圧するカムディスクまたはカムリ
テーナに歯面を設け、この歯面と対向する位置に設けた
ホール素子等が検出した信号を、トロイダル型無段変速
機の入力軸回転数、すなわち、入力ディスクの回転数と
して検出するものである。
回転数の検出を、入力ディスクよりもエンジン側で行っ
ており、例えば、入力トルクに応じて入力ディスクを出
力ディスクへ向けて押圧するカムディスクまたはカムリ
テーナに歯面を設け、この歯面と対向する位置に設けた
ホール素子等が検出した信号を、トロイダル型無段変速
機の入力軸回転数、すなわち、入力ディスクの回転数と
して検出するものである。
【０００４】そして、上記のような無段変速機では、検
出した入力軸回転数と出力軸回転数の比を実変速比、す
なわち、入力ディスクと出力ディスクの速度比と同義と
して演算し、変速制御を行っている。
出した入力軸回転数と出力軸回転数の比を実変速比、す
なわち、入力ディスクと出力ディスクの速度比と同義と
して演算し、変速制御を行っている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、入力トルク
に応じて押圧力を発生するカムディスクとカムローラ
は、カムディスクが入力軸に結合されて、入力ディスク
との間に介装したカムローラはカムリテーナに保持さ
れ、カムディスクと入力ディスクに設けた斜面に沿って
円周方向に転動する。したがって、入力ディスクとカム
ディスク及びカムリテーナは所定の範囲で相対回転する
ことで押圧力を発生する。
に応じて押圧力を発生するカムディスクとカムローラ
は、カムディスクが入力軸に結合されて、入力ディスク
との間に介装したカムローラはカムリテーナに保持さ
れ、カムディスクと入力ディスクに設けた斜面に沿って
円周方向に転動する。したがって、入力ディスクとカム
ディスク及びカムリテーナは所定の範囲で相対回転する
ことで押圧力を発生する。
【０００６】しかしながら、上記従来例のように、カム
ディスクまたはカムリテーナの回転数を入力ディスクの
回転数と同義として扱うと、例えば、発進時のように入
力トルクが急変する場合、まず、入力軸に連結されたカ
ムディスクの回転が上昇した後、カムローラ及びカムデ
ィスクの回転数が上昇する。そして、カムローラが入力
トルクに応じた位置まで転動した後に、初めて入力ディ
スクの回転数が上昇することになる。
ディスクまたはカムリテーナの回転数を入力ディスクの
回転数と同義として扱うと、例えば、発進時のように入
力トルクが急変する場合、まず、入力軸に連結されたカ
ムディスクの回転が上昇した後、カムローラ及びカムデ
ィスクの回転数が上昇する。そして、カムローラが入力
トルクに応じた位置まで転動した後に、初めて入力ディ
スクの回転数が上昇することになる。
【０００７】このため、例えば、発進時の場合では、ス
ロットル開度が増大してエンジン回転数が増大した直後
に、入力トルクが増大してカムディスクの回転数が先に
上昇するため、入力ディスクの回転数が上昇していない
のに、実変速比の演算結果は急激に変動することにな
る。
ロットル開度が増大してエンジン回転数が増大した直後
に、入力トルクが増大してカムディスクの回転数が先に
上昇するため、入力ディスクの回転数が上昇していない
のに、実変速比の演算結果は急激に変動することにな
る。
【０００８】上記従来例のような、入力軸回転数の検出
によって、変速制御を行う場合には、入力ディスクの回
転数変化がない状態のときに、実変速比が変化したこと
になり、上記入力軸回転数を用いてＰＩ制御（比例、積
分制御）等を行うと、上記実変速比の誤検出によって、
実際には発生していない変速を抑制する方向に制御が開
始され、変速制御の精度が低下するという問題があっ
た。
によって、変速制御を行う場合には、入力ディスクの回
転数変化がない状態のときに、実変速比が変化したこと
になり、上記入力軸回転数を用いてＰＩ制御（比例、積
分制御）等を行うと、上記実変速比の誤検出によって、
実際には発生していない変速を抑制する方向に制御が開
始され、変速制御の精度が低下するという問題があっ
た。
【０００９】もちろん、入力ディスクの回転数を直接測
定すればよいのであるが、入力ディスクは高い剛性を要
求されるため、浸炭焼き入れなどの熱処理を行ってお
り、回転数検出のための歯面をディスク外周等に形成す
るのが非常に難しいという問題がある。
定すればよいのであるが、入力ディスクは高い剛性を要
求されるため、浸炭焼き入れなどの熱処理を行ってお
り、回転数検出のための歯面をディスク外周等に形成す
るのが非常に難しいという問題がある。
【００１０】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、入力ディスクに対して相対回転可能な部材
より入力軸回転数を検出しながら、実変速比の誤検出を
抑制して制御精度を向上することを目的とする。
れたもので、入力ディスクに対して相対回転可能な部材
より入力軸回転数を検出しながら、実変速比の誤検出を
抑制して制御精度を向上することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】第１の発明は、入力トル
クに応じて入出力ディスクの間でパワーローラを挟持押
圧するとともに、入力ディスクに対して所定の範囲で相
対回転可能な押圧力発生手段を備えた無段変速機と、該
無段変速機の入力側と出力側の回転数を検出する入力回
転数検出手段及び出力回転数検出手段と、該入力回転数
検出手段及び出力回転数検出手段により検出された入力
回転数と出力回転数の比から実変速比を算出する実変速
比算出手段と、運転状態に応じて前記無段変速機の目標
変速比を演算し、前記実変速比が目標変速比へ一致する
ように、前記無段変速機の変速比を制御する変速制御手
段とを備えたトロイダル型無段変速機の変速制御装置に
おいて、前記押圧力発生手段は、入力軸に結合されたカ
ムディスクと、入力ディスクとカムディスクの間で転動
するローラと、このローラを保持するリテーナから構成
され、前記入力回転数検出手段は、前記リテーナの回転
数と入力軸側の回転数とから入力ディスクの回転数を推
定する。
クに応じて入出力ディスクの間でパワーローラを挟持押
圧するとともに、入力ディスクに対して所定の範囲で相
対回転可能な押圧力発生手段を備えた無段変速機と、該
無段変速機の入力側と出力側の回転数を検出する入力回
転数検出手段及び出力回転数検出手段と、該入力回転数
検出手段及び出力回転数検出手段により検出された入力
回転数と出力回転数の比から実変速比を算出する実変速
比算出手段と、運転状態に応じて前記無段変速機の目標
変速比を演算し、前記実変速比が目標変速比へ一致する
ように、前記無段変速機の変速比を制御する変速制御手
段とを備えたトロイダル型無段変速機の変速制御装置に
おいて、前記押圧力発生手段は、入力軸に結合されたカ
ムディスクと、入力ディスクとカムディスクの間で転動
するローラと、このローラを保持するリテーナから構成
され、前記入力回転数検出手段は、前記リテーナの回転
数と入力軸側の回転数とから入力ディスクの回転数を推
定する。
【００１２】また、第２の発明は、前記第１の発明にお
いて、前記入力回転数検出手段は、リテーナの回転数を
２倍した値から入力軸回転数を減算したものを入力ディ
スク回転数とする。
いて、前記入力回転数検出手段は、リテーナの回転数を
２倍した値から入力軸回転数を減算したものを入力ディ
スク回転数とする。
【００１３】また、第３の発明は、前記第２の発明にお
いて、前記入力軸はロックアップクラッチを備えたトル
クコンバータを介してエンジンに連結され、前記入力回
転数検出手段は、ロックアップクラッチが締結された場
合には、入力軸回転数に代わってエンジン回転数から入
力ディスク回転数を演算する。
いて、前記入力軸はロックアップクラッチを備えたトル
クコンバータを介してエンジンに連結され、前記入力回
転数検出手段は、ロックアップクラッチが締結された場
合には、入力軸回転数に代わってエンジン回転数から入
力ディスク回転数を演算する。
【００１４】
【発明の効果】したがって第１の発明は、押圧力発生手
段のカムディスクとリテーナは、例えば、発進時のよう
に入力トルクが急変する場合、まず、入力軸に連結され
たカムディスクの回転が上昇した後に、カムローラ及び
カムリテーナの回転数が上昇して入力ディスクに伝達さ
れる。カムローラ及びカムリテーナは所定の範囲でカム
ディスク及び入力ディスクに対して相対回転可能である
ため、カムディスクの回転数と入力軸側（入力軸または
カムディスク）の回転数とから入力ディスクの回転数を
正確に推定することができ、前記従来例のように、押圧
力発生手段と入力ディスクの相対回転による実変速比の
誤検出を抑制して、変速制御の精度を向上させることが
可能となる。
段のカムディスクとリテーナは、例えば、発進時のよう
に入力トルクが急変する場合、まず、入力軸に連結され
たカムディスクの回転が上昇した後に、カムローラ及び
カムリテーナの回転数が上昇して入力ディスクに伝達さ
れる。カムローラ及びカムリテーナは所定の範囲でカム
ディスク及び入力ディスクに対して相対回転可能である
ため、カムディスクの回転数と入力軸側（入力軸または
カムディスク）の回転数とから入力ディスクの回転数を
正確に推定することができ、前記従来例のように、押圧
力発生手段と入力ディスクの相対回転による実変速比の
誤検出を抑制して、変速制御の精度を向上させることが
可能となる。
【００１５】また、第２の発明は、リテーナの回転数を
２倍した値から入力軸回転数を減算したものを入力ディ
スク回転数とすることで、入力ディスクの回転数を正確
に推定することができる。
２倍した値から入力軸回転数を減算したものを入力ディ
スク回転数とすることで、入力ディスクの回転数を正確
に推定することができる。
【００１６】また、第３の発明は、ロックアップクラッ
チが締結された場合には、入力軸回転数に代わってエン
ジン回転数から入力ディスク回転数を演算するため、例
えば、エンジン回転数を検出精度の高いクランク角セン
サ等で検出することで、入力ディスクの回転数の演算精
度を向上させることができる。
チが締結された場合には、入力軸回転数に代わってエン
ジン回転数から入力ディスク回転数を演算するため、例
えば、エンジン回転数を検出精度の高いクランク角セン
サ等で検出することで、入力ディスクの回転数の演算精
度を向上させることができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【００１８】図１は、トロイダル型の無段変速機１０及
び変速制御コントローラ６１に、本発明を適用した一例
を示す。
び変速制御コントローラ６１に、本発明を適用した一例
を示す。
【００１９】無段変速機１０は、入力軸１３側にロック
アップクラッチＬ／Ｕを備えたトルクコンバータ１２を
介してエンジン１１に連結され、入力軸１３に連結され
たカムディスク１４と入力ディスク１の間には、相対回
転に応じてパワーローラを挟持押圧するカムローラ１５
及びカムリテーナ１６が介装され、図２に示すように、
カムリテーナ１６の外周に形成した歯面１７と対向する
位置には、カムリテーナ回転センサ６４が配設されてカ
ムリテーナ回転数Ｎｃを検出し、また、図１に示すよう
に、トルクコンバータ１２のタービン（図示せず）に結
合した入力軸１３の回転数Ｎｔを検出するため、入力軸
回転数センサ６５が配設され、これら検出された入力軸
回転数Ｎｔ、カムリテーナ回転数Ｎｃはそれぞれ変速制
御コントローラ６１へ送出される。
アップクラッチＬ／Ｕを備えたトルクコンバータ１２を
介してエンジン１１に連結され、入力軸１３に連結され
たカムディスク１４と入力ディスク１の間には、相対回
転に応じてパワーローラを挟持押圧するカムローラ１５
及びカムリテーナ１６が介装され、図２に示すように、
カムリテーナ１６の外周に形成した歯面１７と対向する
位置には、カムリテーナ回転センサ６４が配設されてカ
ムリテーナ回転数Ｎｃを検出し、また、図１に示すよう
に、トルクコンバータ１２のタービン（図示せず）に結
合した入力軸１３の回転数Ｎｔを検出するため、入力軸
回転数センサ６５が配設され、これら検出された入力軸
回転数Ｎｔ、カムリテーナ回転数Ｎｃはそれぞれ変速制
御コントローラ６１へ送出される。
【００２０】なお、ロックアップクラッチＬ／Ｕは、変
速制御コントローラ６１からのロックアップ信号ＬＵが
ＯＮのときに締結される一方、ＯＦＦのときに解放され
る。
速制御コントローラ６１からのロックアップ信号ＬＵが
ＯＮのときに締結される一方、ＯＦＦのときに解放され
る。
【００２１】入力ディスク１に対向する出力ディスク２
は、パワーローラを介して駆動力が伝達され、出力軸１
８から図示しない駆動輪へ駆動力を伝達する。そして、
出力軸１８に配設された出力軸回転センサ６３は、出力
軸回転数Ｎｏを検出するとともに、変速制御コントロー
ラ６１へ送出される。
は、パワーローラを介して駆動力が伝達され、出力軸１
８から図示しない駆動輪へ駆動力を伝達する。そして、
出力軸１８に配設された出力軸回転センサ６３は、出力
軸回転数Ｎｏを検出するとともに、変速制御コントロー
ラ６１へ送出される。
【００２２】変速制御コントローラ６１は、マイクロコ
ンピュータを主体に構成されており、クランク角センサ
６２が検出したエンジン回転数Ｎｅ、入力軸回転数セン
サ６５が検出した入力軸回転数Ｎｔ、カムリテーナ回転
センサ６４が検出したカムリテーナ回転数Ｎｃに基づい
て、後述するように入力ディスク１の回転数Ｎｉを求
め、出力軸回転数Ｎｏとの比から実変速比Ｒａｔｉｏを
求める。
ンピュータを主体に構成されており、クランク角センサ
６２が検出したエンジン回転数Ｎｅ、入力軸回転数セン
サ６５が検出した入力軸回転数Ｎｔ、カムリテーナ回転
センサ６４が検出したカムリテーナ回転数Ｎｃに基づい
て、後述するように入力ディスク１の回転数Ｎｉを求
め、出力軸回転数Ｎｏとの比から実変速比Ｒａｔｉｏを
求める。
【００２３】そして、変速制御コントローラ６１で行わ
れる変速制御は、出力軸回転数Ｎｏを所定の定数で除し
た車速ＶＳＰとアクセルペダルの踏み込み量等に応じて
目標変速比を演算し、実変速比Ｒａｔｉｏが目標変速比
へ一致するようにステップモータ４を駆動する。
れる変速制御は、出力軸回転数Ｎｏを所定の定数で除し
た車速ＶＳＰとアクセルペダルの踏み込み量等に応じて
目標変速比を演算し、実変速比Ｒａｔｉｏが目標変速比
へ一致するようにステップモータ４を駆動する。
【００２４】ここで、変速制御コントローラ６１で行わ
れる実変速比演算処理の一例について、図３のフローチ
ャートを参照しながら詳述する。なお、このフローチャ
ートは所定時間毎、例えば、１０msec毎に実行されるも
のである。
れる実変速比演算処理の一例について、図３のフローチ
ャートを参照しながら詳述する。なお、このフローチャ
ートは所定時間毎、例えば、１０msec毎に実行されるも
のである。
【００２５】まず、ステップＳ１では、入力軸回転数セ
ンサ６５からトルクコンバータ１２のタービン回転数で
ある入力軸回転数Ｎｔを、クランク角センサ６２からエ
ンジン回転数Ｎｅを、カムリテーナ回転センサ６４から
カムリテーナ１６の回転数Ｎｃを、出力軸回転センサ６
３から出力軸回転数Ｎｏをそれぞれ読み込むとともに、
ロックアップ信号ＬＵを読み込む。
ンサ６５からトルクコンバータ１２のタービン回転数で
ある入力軸回転数Ｎｔを、クランク角センサ６２からエ
ンジン回転数Ｎｅを、カムリテーナ回転センサ６４から
カムリテーナ１６の回転数Ｎｃを、出力軸回転センサ６
３から出力軸回転数Ｎｏをそれぞれ読み込むとともに、
ロックアップ信号ＬＵを読み込む。
【００２６】そして、ステップＳ２ではロックアップク
ラッチＬ／Ｕの締結状態を、信号ＬＵに基づいて判定
し、信号ＬＵがＯＮであれば締結状態（ロックアップ状
態）であるためステップＳ３へ進む一方、信号ＬＵがＯ
ＦＦの解放状態（アンロックアップ状態）であれば、ス
テップＳ４へ進む。
ラッチＬ／Ｕの締結状態を、信号ＬＵに基づいて判定
し、信号ＬＵがＯＮであれば締結状態（ロックアップ状
態）であるためステップＳ３へ進む一方、信号ＬＵがＯ
ＦＦの解放状態（アンロックアップ状態）であれば、ス
テップＳ４へ進む。
【００２７】ロックアップ状態のステップＳ３では、カ
ムリテーナ回転数Ｎｃとエンジン回転数Ｎｅより、 Ｎｉ＝２Ｎｃ−Ｎｅ （１） として、入力ディスク回転数Ｎｉを演算する。
ムリテーナ回転数Ｎｃとエンジン回転数Ｎｅより、 Ｎｉ＝２Ｎｃ−Ｎｅ （１） として、入力ディスク回転数Ｎｉを演算する。
【００２８】一方、アンロックアップ状態のステップＳ
４では、カムリテーナ回転数Ｎｃとエンジン回転数Ｎｅ
より、 Ｎｉ＝２Ｎｃ−Ｎｔ （２） として、入力ディスク回転数Ｎｉを演算する。
４では、カムリテーナ回転数Ｎｃとエンジン回転数Ｎｅ
より、 Ｎｉ＝２Ｎｃ−Ｎｔ （２） として、入力ディスク回転数Ｎｉを演算する。
【００２９】そして、ステップＳ５では、入力ディスク
１の回転数Ｎｉを出力軸回転数Ｎｏで除して実変速比Ｒ
ａｔｉｏを求める。こうして演算された実変速比Ｒａｔ
ｉｏに基づいて、変速制御が行われるのである。
１の回転数Ｎｉを出力軸回転数Ｎｏで除して実変速比Ｒ
ａｔｉｏを求める。こうして演算された実変速比Ｒａｔ
ｉｏに基づいて、変速制御が行われるのである。
【００３０】ここで、前記従来例でも述べたように、カ
ムディスク１４と入力ディスク１は、相互に形成したカ
ム面の間に介装したカムローラ１５の転動によって、所
定の回転角度範囲で相対回転可能であるため、入力軸１
３の回転数Ｎｔが変化した後に入力ディスク１の回転数
Ｎｉが変化することになるが、カムリテーナ１６の回転
数Ｎｃは、 Ｎｃ＝（Ｎｔ＋Ｎｉ）／２ として表すことができるため、上記（１）式または
（２）式より、構造上回転数を計測できない入力ディス
ク１の回転数Ｎｉを正確に推定することができるのであ
る。
ムディスク１４と入力ディスク１は、相互に形成したカ
ム面の間に介装したカムローラ１５の転動によって、所
定の回転角度範囲で相対回転可能であるため、入力軸１
３の回転数Ｎｔが変化した後に入力ディスク１の回転数
Ｎｉが変化することになるが、カムリテーナ１６の回転
数Ｎｃは、 Ｎｃ＝（Ｎｔ＋Ｎｉ）／２ として表すことができるため、上記（１）式または
（２）式より、構造上回転数を計測できない入力ディス
ク１の回転数Ｎｉを正確に推定することができるのであ
る。
【００３１】したがって、カムディスク１４と入力ディ
スク１の相対回転による実変速比の誤検出を抑制して、
制御精度を向上させることができ、さらに、ロックアッ
プ状態では、入力軸回転数センサ６５に比して検出精度
の高いクランク角センサ６２からのエンジン回転数Ｎｅ
を用いるようにしたため、入力ディスク１の回転数Ｎｉ
の演算精度をさらに向上させることが可能となる。
スク１の相対回転による実変速比の誤検出を抑制して、
制御精度を向上させることができ、さらに、ロックアッ
プ状態では、入力軸回転数センサ６５に比して検出精度
の高いクランク角センサ６２からのエンジン回転数Ｎｅ
を用いるようにしたため、入力ディスク１の回転数Ｎｉ
の演算精度をさらに向上させることが可能となる。
【００３２】なお、エンジン回転数Ｎｅを用いない場合
では、上記（２）式によって入力ディスク回転数Ｎｉを
演算しても同一の結果を得ることができる。
では、上記（２）式によって入力ディスク回転数Ｎｉを
演算しても同一の結果を得ることができる。
【図１】本発明の一実施形態を示すトロイダル型無段変
速機の変速制御装置の概念図。
速機の変速制御装置の概念図。
【図２】同じくカムディスク、カムローラ及びカムリテ
ーナの側面図である。
ーナの側面図である。
【図３】変速制御コントローラで行われる制御の一例を
示すフローチャート。
示すフローチャート。
１０ 無段変速機 １２ トルクコンバータ １３ 入力軸 １４ カムディスク １５ カムローラ １６ カムリテーナ １７ 歯面 １８ 出力軸 ６１ 変速制御コントローラ ６２ クランク角センサ ６３ 出力軸回転センサ ６４ カムリテーナ回転センサ ６５ 入力軸回転数センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−54455（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−9381（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−63137（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−277928（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 F16H 15/38
Claims (3)
- 【請求項１】 入力トルクに応じて入出力ディスクの間
でパワーローラを挟持押圧するとともに、入力ディスク
に対して所定の範囲で相対回転可能な押圧力発生手段を
備えた無段変速機と、 該無段変速機の入力側と出力側の回転数を検出する入力
回転数検出手段及び出力回転数検出手段と、 該入力回転数検出手段及び出力回転数検出手段により検
出された入力回転数と出力回転数の比から実変速比を算
出する実変速比算出手段と、 運転状態に応じて前記無段変速機の目標変速比を演算
し、前記実変速比が目標変速比へ一致するように、前記
無段変速機の変速比を制御する変速制御手段とを備えた
トロイダル型無段変速機の変速制御装置において、 前記押圧力発生手段は、入力軸に結合されたカムディス
クと、入力ディスクとカムディスクの間で転動するロー
ラと、このローラを保持するリテーナから構成され、 前記入力回転数検出手段は、前記リテーナの回転数と入
力軸側の回転数とから入力ディスクの回転数を推定する
ことを特徴とするトロイダル型無段変速機の変速制御装
置。 - 【請求項２】 前記入力回転数検出手段は、リテーナの
回転数を２倍した値から入力軸回転数を減算したものを
入力ディスク回転数とすることを特徴とする請求項１に
記載のトロイダル型無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項３】 前記入力軸はロックアップクラッチを備
えたトルクコンバータを介してエンジンに連結され、前
記入力回転数検出手段は、ロックアップクラッチが締結
された場合には、入力軸回転数に代わってエンジン回転
数から入力ディスク回転数を演算することを特徴とする
請求項２に記載のトロイダル型無段変速機の変速制御装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22707698A JP3358553B2 (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22707698A JP3358553B2 (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000055179A JP2000055179A (ja) | 2000-02-22 |
| JP3358553B2 true JP3358553B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=16855148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22707698A Expired - Fee Related JP3358553B2 (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3358553B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5253786B2 (ja) * | 2007-03-20 | 2013-07-31 | ヤマハ発動機株式会社 | 変速装置、それを備えたパワーユニット、車両、変速装置の制御装置および変速装置の制御方法 |
-
1998
- 1998-08-11 JP JP22707698A patent/JP3358553B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000055179A (ja) | 2000-02-22 |
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