JP4106992B2 - 回転速度推定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力されるトルクもしくは発生するトルクの変動などの様々な要因で回転数が変化する回転部材の回転速度を推定(検出)する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば車両の変速機は、エンジンから出力されたトルクをプロペラシャフトなどの駆動軸を介して駆動輪に伝達し、また変速比を適宜に変更して駆動トルクを増減するように構成されている。したがってエンジントルクを入力するためのクラッチや変速を実行してトルクの伝達経路を変更するクラッチあるいはブレーキなどの各種のトルク伝達機構が備えられている。
【0003】
それらのトルク伝達機構による伝達トルク(トルク容量)は、入力されたトルクを確実に伝達できればよく、それ以上にトルク容量を増大させると、耐久性や燃費の悪化要因になる。しかしながら、入力されるトルクは、定常状態ではエンジンの出力トルクに基づいたものとなるが、回転数が変化している状態では、慣性トルクが付加もしくは削減されるので、これを見込んだトルク容量に設定する必要がある。
【0004】
従来、エンジンの慣性トルクを求める手段として特開平9−70104号公報に記載されたものが知られている。これは、現在時点に検出したエンジン回転数と前回検出したエンジン回転数との差からエンジン回転数の変化速度を求め、そのエンジン回転数変化速度とエンジンに関する慣性モーメントとからエンジンの慣性トルクを求めるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両に一般に使用されているエンジンは、レシプロタイプの内燃機関であるから、その回転速度はシリンダでの燃料の爆発周波数に応じて変化している。また、その車両が走行している際には、路面から入力されるトルクが負トルクとして作用するから、その負トルクを含む様々な外乱要因でエンジン回転数は複雑に変化している。したがってこれらのいわゆるノイズを除去して真のエンジン回転数を求める場合には、エンジン回転数の検出値をフィルター処理することになる。しかしながらフィルター処理した場合には、得られる値が遅れをもったものとなり、そのため、エンジン回転数に基づくリアルタイムの制御をおこなう場合には、エンジン回転数がその時点のものとは異なっているので、正確な制御をおこなうことができなくなる。
【0006】
また一方、慣性トルクを求めるためにエンジン回転数の変動を検出するには、時間的に異なる二つの回転数の差を求める必要がある。したがってこの場合にも、時間的な遅れが生じる。
【0007】
従来では、ノイズの除去を必要とする場合には、真の回転数を求めるのに時間遅れが生じ、さらに回転変動に基づいて慣性トルクを求める場合には、回転変動の検出に伴う時間遅れが重畳的に生じる不都合があり、これを避けるとすれば、ノイズが原因となって回転数を正確に検出できないなどの問題があった。
【0008】
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであり、回転変動のある回転部材の真の回転数を正確に推定もしくは検出することのできる装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、回転速度が変化する回転部材の回転速度を推定する回転速度推定装置において、その回転部材の回転速度に相当する信号を出力する回転速度センサーと、その回転速度センサーによって得られた回転速度検出値を第1のフィルターでなまし処理して第1フィルター処理値を得る第1フィルター処理手段と、その第1フィルター処理値を、前記第1フィルターによるなまし処理と処理内容の同じのなまし処理を行う第2のフィルターで処理して第2フィルター処理値を得る第2フィルター処理手段と、これら第1フィルター処理値と第2フィルター処理値との差を求めるとともに得られた前記差を前記第1フィルター処理値に加算して前記回転部材の回転速度を推定する推定手段とを備えていることを特徴とする装置である。
【0011】
したがって請求項1の発明では、検出された回転速度に第1のフィルター処理が施されて第1フィルター処理値が求められ、その第1フィルター処理値に更に第2のフィルター処理が施されて第2フィルター処理値が求められる。なお、これらの各フィルター処理は処理内容が同じのなまし処理である。そして、これらの各フィルター処理値に基づいて回転部材の回転速度が推定され、より具体的には各フィルター処理値の差を第1フィルター処理値に加算することにより回転速度が推定される。そのため、フィルター処理値をそのまま使用するのとは異なり、少なくとも二つのフィルター処理値を使用するので、時間的な遅れを生じることなく、もしくは抑制して、しかも正確に回転速度が推定もしくは検出される。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記推定手段によって推定された前記回転部材の推定回転速度から回転速度変化量を求める回転速度変化量検出手段と、その回転速度変化量検出手段で検出された前記推定回転速度の変化量に基づいて前記回転部材の慣性トルクを推定する慣性トルク推定手段とを更に備えていることを特徴とする回転速度推定装置である。
【0013】
したがって請求項2の発明では、回転部材の回転速度の推定値が正確に推定もしくは検出されており、それを使用して回転速度変化量(あるいは回転加速度)が求められるので、その回転速度変化量(あるいは回転加速度)が正確なものとなる。しかも、推定されている回転数およびその変化量の推定が正確であることにより、その回転部材で生じる慣性トルクが正確に推定される。
【0014】
さらに、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記回転部材の推定回転速度もしくはその推定回転速度の変化量を補正する補正手段を更に備え、前記慣性トルク推定手段は、前記補正手段で補正された回転速度変化量に基づいて前記回転部材の慣性トルクを推定する手段を含むことを特徴とする回転速度推定装置である。
【0015】
したがって請求項3の発明では、推定に伴う誤差が是正されるので、得られる回転部材の回転速度もしくはその変化量が正確なものとなり、さらには慣性トルクが正確に推定もしくは検出される。
【0016】
これに加え、請求項4の発明は、請求項3の発明における前記補正手段が、前記回転部材の推定回転速度の変化量を、前記推定回転速度の相前後する値の差が正の値から負の値に変化した場合もしくは負の値から正の値に変化した場合、あるいは該差の変化量が減少した場合に前記回転速度変化量を補正する手段を含むことを特徴とする回転速度推定装置である。
【0017】
したがって請求項4の発明では、前記推定回転速度の相前後する値の差もしくは該差の変化の状態により推定誤差の生じている状態を知り得るので、それに基づいて補正がおこなわれることにより、得られる回転部材の回転速度もしくはその変化量が正確なものとなり、さらには慣性トルクが正確に推定もしくは検出される。
【0020】
そして、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、入力部材と出力部材との間でトルクを伝達する伝動部材を挟み付ける挟圧力に応じてトルク容量が変化する無段変速機が前記回転部材にトルクの伝達方向で直列に連結され、かつ前記推定回転速度もしくはその推定回転速度の変化量に基づいて前記挟圧力を制御する挟圧力制御手段を備えていることを特徴とする回転速度推定装置である。
【0021】
したがって請求項5の発明では、無段変速機に直列に連結されている回転部材で生じる回転速度もしくはその変化量が正確に推定され、その回転速度もしくはその変化量を考慮して無段変速機の挟圧力が制御される。その結果、挟圧力の制御精度が良好になり、ひいては挟圧力が滑りの生じない範囲で可及的に低下させられる。
【0022】
またそして、請求項6の発明は、請求項2の発明において、入力部材と出力部材との間でトルクを伝達する伝動部材を挟み付ける挟圧力に応じてトルク容量が変化する無段変速機が前記回転部材をトルクの伝達方向で直列に連結され、かつ前記慣性トルク推定手段によって推定された前記慣性トルクに基づいて前記挟圧力を制御する挟圧力制御手段を備えていることを特徴とする回転速度推定装置である。
【0023】
したがって請求項6の発明では、無段変速機に直列に連結されている回転部材で生じる慣性トルクが正確に推定され、その慣性トルクを考慮して無段変速機の挟圧力が制御される。その結果、挟圧力の制御精度が良好になり、ひいては挟圧力が滑りの生じない範囲で可及的に低下させられる。
【0024】
【発明の実施の形態】
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。先ず、この発明で対象とする回転部材を含む作動機もしくは機構の一例を説明すると、図3は、ベルト式無段変速機1を変速機として含む駆動機構を模式的に示しており、その無段変速機1は、前後進切換機構2およびロックアップクラッチ3付きの流体伝動機構4を介して動力源5に連結されている。
【0025】
その動力源5は、内燃機関、あるいは内燃機関と電動機、もしくは電動機などによって構成され、要は、走行のための動力を発生する駆動部材であり、この発明で対象とする回転部材に相当している。なお、以下の説明では、動力源5をエンジン5と記す。また、流体伝動機構4は、例えば従来のトルクコンバータと同様の構成であって、エンジン5によって回転させられるポンプインペラとこれに対向させて配置したタービンランナーと、これらの間に配置したステータとを有し、ポンプインペラで発生させたフルードの螺旋流をタービンランナーに供給することよりタービンランナーを回転させ、トルクを伝達するように構成されている。
【0026】
このような流体を介したトルクの伝達では、ポンプインペラとタービンランナーとの間に不可避的な滑りが生じ、これが動力伝達効率の低下要因となるので、ポンプインペラなどの入力側の部材とタービンランナーなどの出力側の部材とを直接連結するロックアップクラッチ3が設けられている。このロックアップクラッチ3は、油圧によって制御するように構成され、完全係合状態および完全解放状態、ならびにこれらの中間の状態であるスリップ状態に制御され、さらにそのスリップ回転数を適宜に制御できるようになっている。
【0027】
前後進切換機構2は、エンジン5の回転方向が一方向に限られていることに伴って採用されている機構であって、入力されたトルクをそのまま出力し、また反転して出力するように構成されている。図3に示す例では、前後進切換機構2としてダブルピニオン型の遊星歯車機構が採用されている。すなわち、サンギヤ6と同心円上にリングギヤ7が配置され、これらのサンギヤ6とリングギヤ7との間に、サンギヤ6に噛合したピニオンギヤ8とそのピニオンギヤ8およびリングギヤ7に噛合した他のピニオンギヤ9とが配置され、これらのピニオンギヤ8,9がキャリヤ10によって自転かつ公転自在に保持されている。そして、二つの回転要素(具体的にはサンギヤ6とキャリヤ10と)を一体的に連結する前進用クラッチ11が設けられ、またリングギヤ7を選択的に固定することにより、出力されるトルクの方向を反転する後進用ブレーキ12が設けられている。
【0028】
無段変速機1は、従来知られているベルト式無段変速機と同じ構成であって、互いに平行に配置された駆動プーリ13と従動プーリ14とのそれぞれが、固定シーブと、油圧式のアクチュエータ15,16によって軸線方向に前後動させられる可動シーブとによって構成されている。したがって各プーリ13,14の溝幅が、可動シーブを軸線方向に移動させることにより変化し、それに伴って各プーリ13,14に巻掛けたベルト17の巻掛け半径(プーリ13,14の有効径)が連続的に変化し、変速比が無段階に変化するようになっている。そして、上記の駆動プーリ13が前後進切換機構2における出力要素であるキャリヤ10に連結されている。
【0029】
なお、従動プーリ14における油圧アクチュエータ16には、無段変速機1に入力されるトルクに応じた油圧(ライン圧もしくはその補正圧)が、図示しない油圧ポンプおよび油圧制御装置を介して供給されている。したがって、従動プーリ14における各シーブがベルト17を挟み付けることにより、ベルト17に張力が付与され、各プーリ13,14とベルト17との挟圧力(接触圧力)が確保されるようになっている。これに対して駆動プーリ13における油圧アクチュエータ15には、設定するべき変速比に応じた圧油が供給され、目標とする変速比に応じた溝幅(有効径)に設定するようになっている。
【0030】
上記の従動プーリ14が、ギヤ対18を介してディファレンシャル19に連結され、このディファレンシャル19から駆動輪20にトルクを出力するようになっている。したがって上記の駆動機構では、エンジン5と駆動輪20との間に、ロックアップクラッチ3と無段変速機1とが直列に配列されている。
【0031】
上記の無段変速機1およびエンジン5を搭載した車両の動作状態(走行状態)を検出するために各種のセンサーが設けられている。すなわち、無段変速機1に対する入力回転数(前記タービンランナーの回転数)を検出して信号を出力するタービン回転数センサー21、駆動プーリ13の回転数を検出して信号を出力する入力回転数センサー22、従動プーリ14の回転数を検出して信号を出力する出力回転数センサー23、駆動輪20の回転数を検出して信号を出力する車輪速センサー24が設けられている。また、特には図示しないが、アクセルペダルの踏み込み量を検出して信号を出力するアクセル開度センサー、スロットルバルブの開度を検出して信号を出力するスロットル開度センサー、ブレーキペダルが踏み込まれた場合に信号を出力するブレーキセンサーなどが設けられている。
【0032】
上記の前進用クラッチ11および後進用ブレーキ12の係合・解放の制御、および前記ベルト17の挟圧力の制御、ならびに変速比の制御、さらにはロックアップクラッチ3の制御をおこなうために、変速機用電子制御装置(CVT−ECU)25が設けられている。この電子制御装置25は、一例としてマイクロコンピュータを主体として構成され、入力されたデータおよび予め記憶しているデータに基づいて所定のプログラムに従って演算をおこない、前進や後進あるいはニュートラルなどの各種の状態、および要求される挟圧力の設定、ならびに変速比の設定、ロックアップクラッチ3の係合・解放ならびにスリップ回転数などの制御を実行するように構成されている。
【0033】
ここで、変速機用電子制御装置25に入力されているデータ(信号)の例を示すと、無段変速機1の入力回転数(入力回転速度)Ninの信号、無段変速機1の出力回転数(出力回転速度)No の信号が、それぞれに対応するセンサから入力されている。また、エンジン5を制御するエンジン用電子制御装置(E/G−ECU)26からは、エンジン回転数Ne の信号、エンジン(E/G)負荷の信号、スロットル開度信号、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量であるアクセル開度信号などが入力されている。
【0034】
無段変速機1によれば、入力回転数であるエンジン回転数を無段階に(言い換えれば、連続的に)制御できるので、これを搭載した車両の燃費を向上できる。例えば、アクセル開度などによって表される要求駆動量と車速とに基づいて目標駆動力が求められ、その目標駆動力を得るために必要な目標出力が目標駆動力と車速とに基づいて求められ、その目標出力を最適燃費で得るためのエンジン回転数が予め用意したマップに基づいて求められ、そして、そのエンジン回転数となるように変速比が制御される。
【0035】
そのような燃費向上の利点を損なわないために、無段変速機1における動力の伝達効率が良好な状態に制御される。具体的には、無段変速機1のトルク容量すなわちベルト挟圧力が、エンジントルクに基づいて決まる目標トルクを伝達でき、かつベルト17の滑りが生じない範囲で可及的に低いベルト挟圧力に制御される。これは、定常状態もしくは準定常状態での制御である。その場合、ロックアップクラッチ3は本来、滑り制御が可能であり、これに対して無段変速機1のベルト滑りは無段変速機1の耐久性を大きく損なう要因になるので、外乱によるトルク変動が生じた場合には、ロックアップクラッチ3を無段変速機1に先行して滑らせるように制御される。これは、ロックアップクラッチ3を無段変速機1に対していわゆるトルクヒューズとして機能させる制御であり、ロックアップクラッチ3のトルク容量の滑りに対する余裕量を、無段変速機1におけるトルク容量(ベルト挟圧力)の滑りに対する余裕量より小さく設定する。
【0036】
無段変速機1のベルト挟圧力は、動力の伝達効率を向上させて燃費を改善するうえで、エンジン5側から入力されるトルクを、滑りを生じずに伝達できる範囲で可及的に低い圧力であることが好ましい。このような制御をおこなう場合、エンジン5側から入力されるトルクを正確に検出もしくは判定する必要があるが、回転速度が変化している場合には、慣性トルクが影響するので、その慣性トルクをも正確に検出もしくは判定する必要がある。その場合、慣性トルクは回転速度の変化量と慣性モーメントとに基づいて定まるから、回転速度およびその変化量を検出もしくは判定する必要がある。
【0037】
そこでこの発明に係る装置は、回転変動の生じるエンジン5の回転速度を以下に述べるプロセスで推定するように構成されている。図1はその例を説明するためのフローチャートであって、先ず、エンジン回転速度Ne と無段変速機1の入力回転速度Ninとが読み込まれる(ステップS1)。ついで、入力回転速度Ninの変化量ΔNinが求められる(ステップS2)。これは、今回の検出値Nin(i) と前回の検出値Nin(i-1)との差として求めることができる。
【0038】
さらに、ロックアップクラッチ(L/C)3が係合状態(オン)か否かが判断される(ステップS4)。ここで、ロックアップ・オンとは、ロックアップクラッチ3が滑りを伴うことなく完全に係合している状態であり、したがってエンジン回転数Ne と無段変速機1の入力回転数Ninとが一致している(Ne =Nin)状態である。このステップS3で否定的に判断された場合には、ロックアップクラッチ3が完全に解放させられている状態あるいはスリップ状態であり、トルクコンバータ4の入力側の部材であるポンプインペラーと出力側の部材であるタービンランナーとに回転数差(速度比)が生じ、それに伴ってトルクを増幅するコンバータ作用が生じている。そのトルク比を“t”とする。
【0039】
ロックアップクラッチ3が非係合状態であることによりステップS3で否定的に判断された場合には、エンジン回転速度Ne について第1のフィルターリング処理が施され、第1フィルター処理値Ne1が求められる(ステップS4)。さらに、この第1フィルター処理値Ne1について第2のフィルターリング処理が施され、第2フィルター処理値Ne2が求められる(ステップS5)。これらのフィルターリング処理の一例は、いわゆるなまし処理であり、より具体的には1/4なまし処理を採用することができる。したがって第1フィルターリング処理は、
Ne1(i)=Ne(i-1)+(Ne(i)−Ne(i-1))/4
として演算され、また後者の第2フィルターリング処理は、
Ne2(i)=Ne1(i-1)+(Ne1(i)−Ne1(i-1))/4
として演算することができる。
【0040】
したがってこれら第1フィルターリング処理と第2フィルターリング処理とは同じなまし処理であり、そのためエンジン回転速度Ne の検出値に対する第1フィルター処理Ne1の遅れ量と、第1フィルター処理値Ne1に対する第2フィルター処理値Ne2の遅れ量とが同じになる。そこで、これらのフィルター処理値Ne1,Ne2を使用してエンジン回転速度Neが推定される(ステップS6)。具体的には、各フィルター処理値Ne1,Ne2の差を第1フィルター処理値Ne1に加算することにより推定値Ner(=Ne1+(Ne1−Ne2))が求められる。
【0041】
図2は、変動しているエンジン回転速度Ne と、これを元にして上記のように求めた各フィルター処理値Ne1,Ne2と推定値Nerとの一例を示している。この図2から明らかなように、エンジン回転速度Ne の真値とその推定値Nerとはほぼ一致しており、特にその屈曲点もしくはその近傍では、完全に一致している。すなわち、変動しているエンジン回転速度Ne をこのようにして推定することにより、遅れを生じることなく、正確にエンジン回転速度Ne を推定することができる。
【0042】
つぎに、慣性トルクを算出するためにエンジン回転速度Ne の変化量を求める。その場合、図2に示すように、エンジン回転速度Ne を表す曲線もしくはその推定値Nerを表す曲線の屈曲点から離れるほど、真値と推定値Nerとの偏差が大きくなっている。そこで先ず、推定値Nerもしくはその変化量を補正する。
【0043】
すなわちステップS7において、推定値Nerの変化量ΔNerと、その変化量ΔNerの変化量ΔΔNerとが求められる。具体的には、今回の推定値Ner(i)と前回の推定値Ner(i-1)との差として推定値Nerの変化量ΔNer(=Ner(i)−Ner(i-1))が求められ、また今回の変化量ΔNer(i)と前回の変化量ΔNer(i-1)との差として変化量ΔNerの変化量ΔΔNer(=ΔNer(i)−ΔNer(i-1))が求められる。なお、サンプリング周期が一定であるから、変化量ΔNerは推定値Nerの微分値に相当し、また変化量ΔNerの変化量ΔΔNerは推定値Nerの2階微分値に相当する。
【0044】
このようにして求められた変化量ΔNerが正の値か否かが判断される(ステップS8)。すなわちエンジン回転速度Ne が増大傾向にあるか否かが判断される。エンジン回転速度Ne は、無段変速機1による変速比が増大するダウンシフトによって上昇し、反対にアップシフトによって低下する。したがってステップS8で否定的に判断された場合には、無段変速機1でアップシフトが生じていることになり、この場合、特に制御をおこなうことなくこのルーチンを抜ける。すなわち無段変速機1では一般に、急激なアップシフト条件が殆どないので、上記の推定値Nerやその変化量の補正をおこなうメリットが低いためである。したがってアップシフト時の推定値Nerやその変化量の補正ならびにそれに伴う慣性トルクの補正をおこなわないことにより、煩雑な計算を省くことができる。
【0045】
一方、ダウンシフトによりエンジン回転速度Ne が増大し、その結果、ステップS8で肯定的に判断された場合には、フラグFについて判断される(ステップS9)。このフラグFは当初は“0”に設定されているので、推定値Nerの変化量ΔNerが負から正、もしくは正から負に変化したか否かが判断される(ステップS10)。このステップS10の判断では、エンジン回転速度Ne が減少傾向から増大傾向に変化し、あるいは反対に増大傾向から減少傾向に変化したか否かを判断しており、これは、図2に示す線図においては、エンジン回転速度Ne が最小点あるいは最大点の近傍にあることを判断することになる。
【0046】
したがってこのステップS10で肯定的に判断された場合には、フラグFが“1”にセットされ(ステップS11)、かつ推定値Nerの変化量ΔNerについて補正がおこなわれる(ステップS12)。したがって推定値Nerの変化量ΔNerについて補正がおこなわれる場合には、フラグFが“1”にセットされるから、上記のステップS9で「F=1」の判断が成立し、その場合には、ステップS13に進んでフラグFが“0”にセットされ、その後、ステップS12に進む。そのため、ステップS12での補正が2回繰り返されることになる。
【0047】
このステップS12での補正は、エンジン回転速度Ne が図2に示す最小点あるいは最大点の近傍にある場合に、その推定値Nerもしくはその変化量ΔNerを補正するものである。これは、図1に示す制御例では、上記のステップS7で演算された変化量ΔNerに所定の補正係数αを掛けることによりおこなわれる。その補正係数αは、一般には、“1”未満の数値であるが、上記のように2回補正をおこなう場合には、1回目は“1”より大きい値とし、2回目は“1”未満の数値とすることにより、補正精度が向上する。なお、補正回数は2回に限られないのであって、3回以上おこなうこととしてもよい。その場合にも各回の補正係数の値を異ならせることが好ましい。
【0048】
つぎに、前述した変化量ΔNerの変化量ΔΔNerが減少したか否かが判断される(ステップS14)。具体的には、前回の値ΔΔNer(i-1)と今回の値ΔΔNer(i)との差が、予め定めた判断基準値ΔΔNer1 以上か否かが判断される。この判断は、要は、エンジン回転速度Ne の変化の傾向が、図2の曲線で表した場合に、凹から凸に変化したか否かを判断するものであり、図2に示すように、屈曲点を過ぎて凸となった場合には、推定値Nerが真値を上回る。
【0049】
そのため、この推定値Nerをそのまま使用して慣性トルクを算出すると、慣性トルクが実際より大きく算出されてしまうので、これを是正するために、補正がおこなわれる(ステップS15)。具体的には、推定値Nerの変化量ΔNerに所定の補正係数βを掛けて、補正した変化量ΔNerが求められる。この補正係数βは、“1”未満の値である。なお、この補正は、前述したステップS12での補正と同様に複数回おこなうこととしてもよく、またその場合、各回での補正係数を異ならせてもよい。
【0050】
一方、前述したステップS10で否定的に判断された場合には、補正をおこなう必要がないので、直ちにステップS14に進む。また、このステップS14で否定的に判断された場合にも補正をおこなう必要がないので、ステップS15を飛ばして次に進む。
【0051】
以上のようにしてエンジン回転速度Ne の変化量ΔNerを推定もしくは検出し、また必要に応じて補正をおこなった後、エンジン5の慣性トルクを考慮して無段変速機1におけるベルト負荷トルクTinが求められる(ステップS16)。これは、エンジントルクTe からエンジン慣性トルクを減じてトルクコンバータ4の入力側のトルクを求め、これにトルク比tを掛けてタービントルクを求め、タービンランナーから駆動プーリ13までの慣性トルクをそのタービントルクから減じることにより算出される。すなわち
Tin=(Te −Ie・ΔNer)*t−Iin・ΔNin
として演算される。ここで、Ie はエンジン5からトルクコンバータ4の入力側までの慣性モーメント、Iinはトルクコンバータ4の出力側から駆動プーリ13までの慣性モーメントである。
【0052】
そして、このベルト負荷トルクTinに基づいてベルト挟圧力が求められる(ステップS17)。これは、摩擦係数、ベルト挟角、巻き掛け角度、遠心力などを考慮した従来知られている方法で演算して求めることができる。
【0053】
なお、ロックアップクラッチ3が完全係合状態であることにより上記のステップS3で肯定的に判断された場合には、トルクコンバータ4でのトルク比tを“1”とし、かつエンジン回転速度Ne の推定値Nerの変化量ΔNerが入力回転速度の変化量ΔNinと等しいとし(ステップS18)、これに基づいてベルト負荷トルクTinおよびベルト挟圧力が求められる。ロックアップ・オン状態では、無段変速機1の慣性トルクも加わり、エンジン5での爆発による回転変動が低下するためである。なお、ロックアップクラッチ3が完全に係合している場合にも上述したステップS4ないしステップS17の制御をおこなうこととしてもよい。
【0054】
したがって上記の制御をおこなうこの発明の装置によれば、センサーで得られた回転速度検出値をフィルター処理するので、ノイズを除去でき、しかも上記の第1フィルター処理値Ne1および第2フィルター処理値Ne2の二つのフィルター処理値を使用するので、遅れを特には生じることなく、回転速度を正確に推定することができる。したがって上述したエンジン回転速度Ne のようにノイズの多い回転速度を正確かつ遅れを生じることなく推定もしくは検出することができる。また、推定値Nerと真値との偏差が生じる回転速度変化領域を判定し、その領域に応じた補正を施すので、回転速度推定値およびその変化量を正確に求めることができる。そして、こうして得られた回転速度推定値あるいはその変化量に基づいて慣性トルクを求めるので、正確な慣性トルクを求めることができ、さらにはその慣性トルクに基づいて無段変速機1のベルト挟圧力を制御するので、無段変速機1のベルト挟圧力を滑りの生じない範囲で可及的に低下し、燃費の向上を図ることができる。
【0055】
ここで、上記の具体例とこの発明との関係を簡単に説明すると、上記のステップS1の機能的手段が、この発明の回転速度検出手段に相当し、ステップS4の機能的手段が、この発明の第1フィルター処理手段に相当し、ステップS5の機能的手段が、この発明の第2フィルター処理手段に相当し、さらにステップS6の機能的手段が、この発明の推定手段に相当する。また、ステップS7の機能的手段が、この発明の回転速度変化量検出手段に相当し、ステップS12およびステップS15の機能的手段が、この発明の補正手段に相当する。そして、ステップS16の機能的手段が、この発明の慣性トルク推定手段に相当し、ステップS17の機能的手段が、この発明の挟圧力制御手段に相当する。
【0056】
なお、この発明は、上述した具体例に限定されない。したがってこの発明におけるフィルター処理は上述した1/4なまし処理に限られないのであって、他のなまし処理あるいはフィルターリング処理であっもよい。また、この発明で対象とする回転部材および回転速度は、エンジンおよびその回転速度以外に、トルクコンバータの入力部材や車両の駆動軸などの他の回転部材およびその回転速度であってもよい。さらに、上記の具体例では、アップシフトの場合には回転速度推定値の補正や慣性トルクの算出などをおこなわないこととしたが、この発明では、アップシフトの際にもダウンシフトの場合と同様に制御することとしてもよい。さらにまた、上記の具体例では、所定の補正係数を掛けることにより補正をおこなうこととしたが、この発明における補正は、要は、誤差を是正する処理であればよいのであって、係数の加減乗除のいずれかの演算によるもの、あるいは数値の置換などの他の適宜の補正の処理を採用することができる。そしてまた、上記の具体例では、二種類の補正係数α、βによって補正することとしたが、この発明では、二回の補正をおこなわなくてもよいのであり、上記のいずれか一方の補正のみであってもよい。さらにそして、上記の具体例では、推定値の変化量の変化量として今回の値と前回の値とを比較してその偏差が所定値以上の場合に回転速度を表す曲線の凹凸が切り替わったことを判断することとしたが、推定値の変化量の変化量は、要は、推定値の2階微分値であるから、その値の正負の変化に基づいて変化量を表す曲線の凹凸が切り替わったことを判断することとしてもよい。さらにまた、2階微分をおこなった場合には遅れが生じることが考えられるので、推定値の変化量がが真値の変化量に対して大きめになる状態すなわち前記曲線が凹となる領域では、ベルト滑りに対する安全を考慮した一律の減少補正をおこなうようにしてもよい。そして、この発明で対象とする無段変速機はベルト式に限らず、トラクション式の無段変速機であってもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、フィルター処理値をそのまま使用するのとは異なり、少なくとも二つのフィルター処理値を使用して回転速度を推定するので、時間的な遅れを生じることなく、もしくは抑制して、しかも正確に回転速度を推定もしくは検出することができる。
【0058】
また、請求項2の発明によれば、回転部材の回転速度の推定値が正確に推定もしくは検出されており、それを使用して回転速度変化量(あるいは回転加速度)が求められるので、正確な回転速度変化量(あるいは回転加速度)を遅れを生じることなく得ることができる。しかも、推定されている回転数およびその変化量の推定が正確であることにより、その回転部材で生じる慣性トルクを正確に推定することができる。
【0059】
さらに、請求項3の発明によれば、推定に伴う誤差が是正されるので、得られる回転部材の回転速度もしくはその変化量を正確なものとすることができる。さらには慣性トルクを正確に推定もしくは検出することができる。
【0060】
これに加え、請求項4の発明によれば、前記推定回転速度の相前後する値の差もしくは該差の変化の状態により推定誤差の生じている状態を知り得るので、それに基づいて補正がおこなわれることにより、得られる回転部材の回転速度もしくはその変化量を正確なものとすることができる。さらには慣性トルクを正確に推定もしくは検出することができる。
【0062】
そして、請求項5の発明によれば、無段変速機に直列に連結されている回転部材で生じる回転速度もしくはその変化量が正確に推定され、その回転速度もしくはその変化量を考慮して無段変速機の挟圧力が制御されるので、挟圧力の制御精度が良好になり、ひいては挟圧力を滑りの生じない範囲で可及的に低下させて車両の燃費を向上させることができる。
【0063】
またそして、請求項6の発明によれば、無段変速機に直列に連結されている回転部材で生じる慣性トルクが正確に推定され、その慣性トルクを考慮して無段変速機の挟圧力が制御されるので、挟圧力の制御精度が良好になり、ひいては挟圧力を滑りの生じない範囲で可及的に低下させて車両の燃費を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の制御装置による制御の一例を説明するためのフローチャートである。
【図2】 その回転速度の真値とその推定値と第1フィルター処理値と第2フィルター処理値との一例を示す線図である。
【図3】 この発明で対象とする車両用駆動機構の一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1…無段変速機、 3…ロックアップクラッチ、 5…エンジン(動力源)、13…駆動プーリ、 14…従動プーリ、 15,16…アクチュエータ、 17…ベルト、 20…駆動輪、 25…変速機用電子制御装置(CVT−ECU)。

Claims (6)

  1. 回転速度が変化する回転部材の回転速度を推定する回転速度推定装置において、
    その回転部材の回転速度に相当する信号を出力する回転速度センサーと、
    その回転速度センサーによって得られた回転速度検出値を第1のフィルターでなまし処理して第1フィルター処理値を得る第1フィルター処理手段と、
    その第1フィルター処理値を、前記第1フィルターによるなまし処理と処理内容の同じのなまし処理を行う第2のフィルターで処理して第2フィルター処理値を得る第2フィルター処理手段と、
    これら第1フィルター処理値と第2フィルター処理値との差を求めるとともに得られた前記差を前記第1フィルター処理値に加算して前記回転部材の回転速度を推定する推定手段と
    を備えていることを特徴とする回転速度推定装置。
  2. 前記推定手段によって推定された前記回転部材の推定回転速度から回転速度変化量を求める回転速度変化量検出手段と、
    その回転速度変化量検出手段で検出された前記推定回転速度の変化量に基づいて前記回転部材の慣性トルクを推定する慣性トルク推定手段と
    を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の回転速度推定装置。
  3. 記回転部材の推定回転速度の変化量に予め定められた係数を掛けて前記回転速度変化量を補正する補正手段を更に備え、
    前記慣性トルク推定手段は、前記補正手段で補正された回転速度変化量に基づいて前記回転部材の慣性トルクを推定する手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の回転速度推定装置。
  4. 記補正手段は、前記回転部材の推定回転速度の変化量を、前記推定回転速度の相前後する値の差が正の値から負の値に変化した場合もしくは負の値から正の値に変化した場合、あるいは該差の変化量が減少した場合に前記回転速度変化量を補正する手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の回転速度推定装置。
  5. 入力部材と出力部材との間でトルクを伝達する伝動部材を挟み付ける挟圧力に応じてトルク容量が変化する無段変速機が前記回転部材にトルクの伝達方向で直列に連結され、かつ
    前記推定回転速度の変化量が増大した場合に前記挟圧力を制御する挟圧力制御手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の回転速度推定装置。
  6. 入力部材と出力部材との間でトルクを伝達する伝動部材を挟み付ける挟圧力に応じてトルク容量が変化する無段変速機が前記回転部材をトルクの伝達方向で直列に連結され、かつ
    前記慣性トルク推定手段によって推定された前記慣性トルクに基づいて前記挟圧力を制御する挟圧力制御手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の回転速度推定装置。
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