JP2003336662A - クラッチの滑り検出装置 - Google Patents

クラッチの滑り検出装置

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JP2003336662A
JP2003336662A JP2002142019A JP2002142019A JP2003336662A JP 2003336662 A JP2003336662 A JP 2003336662A JP 2002142019 A JP2002142019 A JP 2002142019A JP 2002142019 A JP2002142019 A JP 2002142019A JP 2003336662 A JP2003336662 A JP 2003336662A
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clutch
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rotation speed
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JP2002142019A
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English (en)
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Kunihiro Iwatsuki
邦裕 岩月
Yasunori Nakawaki
康則 中脇
Kazumi Hoshiya
一美 星屋
Takahiro Oshiumi
恭弘 鴛海
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の変速機などに用いられているクラッチ
の滑り検出精度を向上させる。 【解決手段】 入力部材と出力部材との相対的な滑りを
伴うトルクの伝達が可能なクラッチの滑り検出装置であ
って、入力回転数と出力回転数とから相関係数を求める
相関係数算出手段(ステップS5)と、その相関係数に
基づいて前記入力部材と出力部材との相対的な滑りを検
出する滑り検出手段(ステップS6,S7S10,S1
1)とを備えている。したがってクラッチに僅かな滑り
が生じても相関係数が低下するので、精度良くクラッチ
の滑りを検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両における発
進クラッチやロックアップクラッチなどの入力部材と出
力部材との間でトルクを伝達し、かつこれら入力部材と
出力部材との相対的な滑りが可能なクラッチにおける滑
り検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように車両用の変速機には、各種
のクラッチが使用されており、特に摩擦クラッチにあっ
ては、係合状態と解放状態との二つの状態に加え、入力
側の部材と出力側の部材との相対回転を積極的に生じさ
せる滑り状態にも制御される。しかしながらこの種のク
ラッチも元来トルクを伝達するための部材であるから、
不必要に滑りを生じた場合には、伝達されるトルクが低
下し、駆動力が低下する不都合が生じる。
【0003】そこで例えば特許第2956194号公報
に記載された発明では、クラッチに対してトルクの伝達
方向で上流側に位置する部材の回転数と下流側に位置す
る部材の回転数とのいずれか一方に基づいて基準回転状
態を定め、その基準回転状態と他方の部材の実回転状態
とを比較することにより、クラッチの滑りを検出するよ
うに構成している。なお、この公報に記載された発明で
は、そのようにしてクラッチの滑りが検出された場合
に、エンジントルクを低下させるように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に記載され
た発明は、要は、入力側の回転数と出力側の回転数、も
しくはこれに変速比を加味した回転数とを比較すること
により、クラッチの滑りを検出する装置である。その比
較の対象となる各回転数は、エンジンの駆動状態や車両
が走行している路面状態などに応じて常時変動してい
る。したがって前述した基準回転状態と実回転状態とに
差が生じたことをもって直ちに滑りが生じたことを判定
するとすれば、単なる回転変動を滑りに誤判定すること
になってしまう。
【0005】このような誤判定を防止するために、ある
程度大きいしきい値を設定し、入力回転数と出力回転数
との差、もしくは上記の基準回転状態と実回転状態との
差が、そのしきい値を超えた場合に滑りの発生を判定す
ることになる。その結果、実際の滑りがある程度大きく
なった時点に滑りの判定が成立することなるので、小さ
い滑り(微小な滑り)を検出することができず、滑りの
検出精度が必ずしも充分には高くなかった。
【0006】この発明は、上記の技術的課題に着目して
なされたものであり、クラッチの滑り検出精度の良好な
検出装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は、上記の目的を達成するために、入力回転数と出力回
転数とによる相関係数に基づいて滑りを検出し、また走
行状態に応じて相関係数に基づく滑りの検出をおこな
い、あるいは回転数値の比較に基づく滑りの検出をおこ
なうように構成したことを特徴とするものである。より
具体的には、請求項1の発明は、入力部材と出力部材と
の相対的な滑りを伴うトルクの伝達が可能なクラッチの
滑り検出装置において、入力回転数と出力回転数とから
相関係数を求める相関係数算出手段と、その相関係数に
基づいて前記入力部材と出力部材との相対的な滑りを検
出する滑り検出手段とを備えていることを特徴とする滑
り検出装置である。
【0008】したがって請求項1の発明では、クラッチ
の入力回転数と出力回転数とを使用して相関係数が求め
られる。その相関係数は、クラッチに滑りが生じていな
い状態では理想的には“1”になり、滑りの程度に応じ
て“1”より小さい値になるので、その相関係数に基づ
いて滑りが検出される。その結果、滑りの検出精度が向
上する。
【0009】なお、その滑り検出手段は、請求項2に記
載してあるように、所定の運転状態が運転状態検出手段
によって検出された場合に前記入力部材と出力部材との
相対的な滑りを検出するように構成することができる。
【0010】したがって請求項2の発明では、所定の走
行状態におけるクラッチの滑りの検出精度が向上する。
【0011】さらに、請求項3に記載してあるように、
その所定の運転状態を、前記クラッチに作用するトルク
が急激に変化する外乱状態とし、外乱状態が検出された
時にのみ前記滑り検出手段が滑りの検出を実行するよう
に構成することができる。
【0012】したがって請求項3の発明によれば、クラ
ッチに滑りが生じる可能性の低いときには、滑りの検出
を実行することがなく、滑りが生じる可能性の高い走行
状態においてクラッチの滑りの検出が実行される。その
結果、不必要に滑りの検出を実行することが回避され、
ひいてはクラッチの滑り検出の精度が全体として向上す
る。
【0013】また、請求項4の発明は、請求項3の発明
において、前記運転状態検出手段が前記外乱を検出した
場合にその検出された外乱の発生時点に基づく所定の期
間を滑り検出期間に設定する滑り検出期間設定手段を更
に備え、前記滑り検出手段はその滑り検出期間に滑りの
検出を実行するように構成されていることを特徴とする
滑り検出装置である。
【0014】したがって請求項4の発明では、外乱が検
出された場合、その検出時点に先立つ発生時点に基づく
所定期間が滑り検出期間とされる。一例として、外乱の
検出時点から所定時間遡った時点からの所定期間や、外
乱の検出に先立つ外乱の発生時点からの所定期間が、滑
り検出期間とされる。そして、その滑り検出期間におけ
るデータを採用して滑りの検出が実行される。その結
果、クラッチの滑りが発生している可能性のある期間の
全体に亘って滑りの検出が実行され、検出精度が向上す
る。
【0015】一方、請求項5の発明は、入力部材と出力
部材との相対的な滑りを伴うトルクの伝達が可能なクラ
ッチの滑り検出装置において、前記クラッチに作用する
トルクが急激に変化する外乱発生時に入力回転数と出力
回転数とに基づいて前記入力部材と出力部材との相対的
な滑りの検出を実行する滑り検出手段を備えていること
を特徴とする滑り検出装置である。
【0016】したがって請求項5の発明では、クラッチ
に滑りが発生する可能性の高い走行状態において滑りの
検出が実行され、その結果、滑りの検出精度が向上す
る。
【0017】また、請求項6の発明は、請求項5の発明
において、信号処理が相互に異なっている前記入力回転
数と前記出力回転数とのうち、前記信号処理が異なるこ
とによる影響を低減させていずれか一方の回転数を他方
の回転数に整合させる整合処理手段を更に備え、前記滑
り検出手段は、その整合処理手段によって処理された回
転数を使用して入力回転数と出力回転数とを比較するこ
とにより滑りの検出を実行するように構成されているこ
とを特徴とする滑り検出装置である。
【0018】したがって請求項6の発明では、入力回転
数と出力回転数とのいずれか一方における信号処理が他
方の回転数の信号処理とは異なっていることによる影響
が低減もしくは解消され、その状態で各回転数が比較さ
れて滑りが検出される。そのため、比較される各回転数
が実際の回転数に近い回転数になり、あるいは実際の回
転状態を正確に反映した回転数になるので、滑りの検出
精度が向上する。
【0019】なお、信号処理が異なることによる影響を
低減するために前記整合処理手段は、請求項7に記載し
てあるように、入力回転数をローパスフィルタ処理する
手段とすることができる。
【0020】したがって請求項7の発明では、ローパス
フィルタ処理することによりノイズを除去もしくは低減
して、滑りの誤検出が抑制もしくは防止される。
【0021】さらにまた、請求項8の発明は、入力部材
と出力部材との相対的な滑りを伴うトルクの伝達が可能
なクラッチにおける入出力回転数の検出値を処理し、そ
の処理した値に基づいて前記入力部材と出力部材との相
対的な滑りを検出するクラッチの滑り検出装置におい
て、前記クラッチを搭載した車両の走行状態を検出する
走行状態検出手段と、前記走行状態検出手段で検出され
た走行状態に応じて、前記検出値の処理の方法および処
理した値に基づく検出の方法を変更して前記滑りを検出
する滑り検出手段とを備えていることを特徴とする滑り
検出装置である。
【0022】したがって請求項8の発明では、検出され
た走行状態に応じて入力回転数および出力回転数の処理
ならびにその処理値に基づく滑り検出の方法が選択さ
れ、走行状態が異なれば、入力回転数および出力回転数
の処理ならびにその処理値に基づく滑り検出の方法が異
なる。その結果、走行状態に適したクラッチの滑り検出
が実行され、滑りの検出精度が向上する。
【0023】請求項9の発明は、請求項8における前記
滑り検出手段が、前記入力回転数と出力回転数とから相
関係数を求め、この相関係数に基づく滑りの検出と、入
力回転数と出力回転数もしくはこれらの回転数の処理値
の比較に基づく滑りの検出とに切り換えるように構成さ
れていることを特徴とする滑り検出装置である。
【0024】したがって請求項9の発明では、検出され
た走行状態に応じて、入出力回転数の相関係数に基づく
滑りの検出と、入出力回転数もしくはその処理値を比較
することによる滑りの検出とのいずれかが実行される。
【0025】そして、請求項10の発明は、請求項9の
発明における前記滑り検出手段が、前記走行状態検出手
段が、前記クラッチに作用するトルクが急激に変化する
外乱状態を検出した場合には、前記入力回転数と出力回
転数もしくはこれらの回転数の処理値の比較に基づいて
滑りの検出を実行するように構成されていることを特徴
とする滑り検出装置である。
【0026】したがって請求項10の発明では、外乱が
生じる走行状態では、入出力回転数もしくはその処理値
を比較することに基づいてクラッチの滑りが検出され
る。その結果、外乱状態でのクラッチの滑り検出精度が
向上する。なお、外乱が生じていない走行状態では、相
関係数に基づいてクラッチの滑りを検出するように構成
することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を具体例に基づい
て説明する。先ず、この発明で対象とする車両の駆動系
統およびその制御系統について説明すると、図5は、ベ
ルト式無段変速機1を変速機として含む駆動装置を模式
的に示しており、その無段変速機1は、前後進切換機構
2を介して動力源3に連結されている。
【0028】その動力源3は、内燃機関、あるいは内燃
機関と電動機、もしくは電動機などによって構成され、
要は、走行のための動力を発生する駆動部材である。な
お、以下の説明では、動力源3をエンジン3と記す。ま
た、前後進切換機構2は、エンジン3の回転方向が一方
向に限られていることに伴って採用されている機構であ
って、入力されたトルクをそのまま出力し、また反転し
て出力するように構成されている。
【0029】図5に示す例では、前後進切換機構2とし
てダブルピニオン型の遊星歯車機構が採用されている。
すなわち、サンギヤ4と同心円上にリングギヤ5が配置
され、これらのサンギヤ4とリングギヤ5との間に、サ
ンギヤ4に噛合したピニオンギヤ6とそのピニオンギヤ
6およびリングギヤ5に噛合した他のピニオンギヤ7と
が配置され、これらのピニオンギヤ6,7がキャリヤ8
によって自転かつ公転自在に保持されている。そして、
二つの回転要素(具体的にはサンギヤ4とキャリヤ8
と)を一体的に連結する前進用クラッチ9が設けられ、
またリングギヤ5を選択的に固定することにより、出力
されるトルクの方向を反転する後進用ブレーキ10が設
けられている。なお、前進用クラッチ9を係合させるこ
とにより、遊星歯車機構の全体が一体化され、入力され
たトルクがそのままキャリヤ8から出力されるので、こ
の前進用クラッチ9は発進クラッチを兼ねている。
【0030】無段変速機1は、従来知られているベルト
式無段変速機と同じ構成であって、互いに平行に配置さ
れた駆動プーリ11と従動プーリ12とのそれぞれが、
固定シーブと、油圧式のアクチュエータ13,14によ
って軸線方向に前後動させられる可動シーブとによって
構成されている。したがって各プーリ11,12の溝幅
が、可動シーブを軸線方向に移動させることにより変化
し、それに伴って各プーリ11,12に巻掛けたベルト
15の巻掛け半径(プーリ11,12の有効径)が連続
的に変化し、変速比が無段階に変化するようになってい
る。そして、上記の駆動プーリ11が前後進切換機構2
における出力要素であるキャリヤ8に連結されている。
【0031】なお、従動プーリ12における油圧アクチ
ュエータ14には、無段変速機1に入力されるトルクに
応じた油圧(ライン圧もしくはその補正圧)が、図示し
ない油圧ポンプおよび油圧制御装置を介して供給されて
いる。したがって、従動プーリ12における各シーブが
ベルト15を挟み付けることにより、ベルト15に張力
が付与され、各プーリ11,12とベルト15との挟圧
力(接触圧力)が確保されるようになっている。
【0032】これに対して駆動プーリ11における油圧
アクチュエータ13には、設定するべき変速比に応じた
圧油が供給され、目標とする変速比に応じた溝幅(有効
径)に設定するようになっている。そして、ベルト15
の挟圧力を発生させるための従動プーリ12側の油圧ア
クチュエータ14における油圧を検出する油圧センサー
24が設けられている。
【0033】上記の従動プーリ12が、ギヤ対16を介
してディファレンシャル17に連結され、このディファ
レンシャル17から駆動輪18にトルクを出力するよう
になっている。
【0034】上記の無段変速機1およびエンジン3を搭
載した車両の動作状態(走行状態)を検出するために各
種のセンサーが設けられている。すなわち、エンジン3
の回転数を検出して信号を出力するエンジン回転数セン
サー19、駆動プーリ11の回転数を検出して信号を出
力する入力回転数センサー20、従動プーリ12の回転
数を検出して信号を出力する出力回転数センサー21が
設けられている。また、特には図示しないが、アクセル
ペダルの踏み込み量を検出して信号を出力するアクセル
開度センサー、スロットルバルブの開度を検出して信号
を出力するスロットル開度センサーなどが設けられてい
る。
【0035】前述したように前進用クラッチ9が係合す
ることにより遊星歯車機構の全体が一体となって回転す
るので、上記のエンジン回転数センサー19が前進用ク
ラッチ9の入力回転数を検出し、また上記の入力回転数
センサー20が前進用クラッチ9の出力回転数を検出す
る。
【0036】上記の前進用クラッチ9および後進用ブレ
ーキ10の係合・解放ならびに伝達トルクの制御、およ
び前記ベルト15の挟圧力の制御、さらに変速比の制御
をおこなうために、変速機用電子制御装置(CVT−E
CU)22が設けられている。この電子制御装置22
は、一例としてマイクロコンピュータを主体として構成
され、入力されたデータおよび予め記憶しているデータ
に基づいて所定のプログラムに従って演算をおこない、
前進や後進あるいはニュートラルなどの各種の状態、お
よび要求される挟圧力の設定、ならびに変速比の設定な
どの制御を実行するように構成されている。
【0037】ここで、変速機用電子制御装置22に入力
されているデータ(信号)の例を示すと、エンジン回転
数(前進用クラッチ9の入力回転数)Nin の信号、無
段変速機1の入力回転数(前進用クラッチ9の出力回転
数)Nout の信号、無段変速機1の出力回転数の信号
が、それぞれに対応するセンサー(図示せず)から入力
されている。また、エンジン3を制御するエンジン用電
子制御装置(E/G−ECU)23からは、スロットル
開度信号、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量で
あるアクセル開度信号などが入力されている。
【0038】無段変速機1によれば、入力回転数である
エンジン回転数を無段階に制御できるので、これを搭載
した車両の燃費を向上できる。例えば、アクセル開度な
どによって表される出力要求量と車速とに基づいて目標
駆動力が求められ、その目標駆動力を得るために必要な
目標出力が目標駆動力と車速とに基づいて求められ、そ
の目標出力を最適燃費で得るためのエンジン回転数が予
め用意したマップに基づいて求められ、そして、そのエ
ンジン回転数となるように変速比が制御される。
【0039】そのような燃費向上の利点を損なわないた
めに、無段変速機1における動力の伝達効率が良好な状
態に制御される。具体的には、無段変速機1のトルク容
量すなわちベルト挟圧力が、エンジントルクに基づいて
決まる目標トルクを伝達でき、かつベルト15の滑りが
生じない範囲で可及的に低いベルト挟圧力に制御され
る。これは、車速や出力要求量が殆ど変化せず、あるい
は従動プーリ12ないしはそれよりトルクの伝達方向で
下流側の回転部材のトルクが所定範囲内となる定常状態
もしくはこれらのいずれかが僅かに変化する程度の準定
常状態での制御である。
【0040】また、そのような制御状態でエンジントル
クや出力側のトルクが何らかの原因で増大した場合に、
無段変速機1に先行して前進用クラッチ9に滑りが生じ
るように制御される。具体的には、ベルト15に滑りが
生じる挟圧力に対する実際に設定されている挟圧力の差
(余裕量)に対して、前進用クラッチ9に滑りが生じる
係合圧に対する実際に設定されている係合圧の差(余裕
量)が小さくなるように制御される。これは、前進用ク
ラッチ9をいわゆるトルクヒューズとして機能させる制
御である。
【0041】前進用クラッチ9をいわゆるトルクヒュー
ズとして機能させる場合、前進用クラッチ9の伝達トル
ク(係合力)を、無段変速機1での伝達トルクより小さ
く設定し、もしくは前進用クラッチ9の滑りが生じるま
での伝達トルクの余裕量を、無段変速機1の滑りが生じ
るまでの伝達トルクの余裕量より小さく設定する必要が
ある。そのために、前進用クラッチ9の伝達トルクを狭
い許容範囲の中で設定することになるので、一旦、微小
な滑りを生じさせた後に係合力を僅か高くして、目標と
する伝達トルクを設定し、あるいは滑りが生じた場合に
学習をおこなって係合力の制御データを更新することに
より目標とする伝達トルクを設定するなどの制御をおこ
なうことになる。また、前進用クラッチ9をいわゆるト
ルクヒューズとして機能させている状態でその前進用ク
ラッチ9に滑りが生じた場合には、いわゆるトルクヒュ
ーズ制御を解消するなどの対応制御を採ることになる。
【0042】したがって上記の前進用クラッチ9の滑り
を精度良く、また迅速に検出することが要求されるの
で、この発明に係る滑り検出装置は、図5に示す駆動装
置を対象とした場合には上記の前進用クラッチ9の滑り
を以下のようにして検出する。図1はその滑り検出のた
めの制御例を説明するためのフローチャートであって、
先ず、前進用クラッチ9を搭載している車両の運転状態
が、前進用クラッチ9の滑りの判定をおこなうべき領域
に入っているか否かが判断される(ステップS1)。こ
の領域は、要は、前進用クラッチ9の滑りの判定が必要
であり、また滑りの誤判定が生じにくい運転状態の領域
であり、具体的には、前述した前進用クラッチ9をトル
クヒューズとして機能させる制御を実行するなど無段変
速機1のトルク容量に対して前進用クラッチ9の伝達ト
ルク容量を低下させている運転状態である。言い換えれ
ば、エンジン負荷を安定させて良路を走行しているいわ
ゆる定常状態もしくは準定常状態である。
【0043】したがってこのステップS1で否定的に判
断された場合には、特に制御をおこなうことなくこのル
ーチンを終了する。これに対してステップS1で肯定的
に判断された場合には、外乱判定の有無が判断される
(ステップS2)。この外乱とは、前進用クラッチ9に
作用するトルクが急激に変化する可能性のある状態であ
り、その一例として凹凸の激しい路面や泥濘路などの悪
路を走行する例を挙げることができ、ステップS2では
例えば悪路に進入したか否かが判断される。この判定
は、各種の手段によっておこなうことができ、例えば無
段変速機1におけるプーリ回転数をバンドパスフィルタ
処理し、その処理値の積算値(積分値)に基づいて判定
することができる。
【0044】このステップS2で否定的に判断された場
合には、前進用クラッチ9に滑りが生じる可能性がな
く、あるいはその可能性が低いので、特に制御をおこな
うことなくこのルーチンを終了する。また、反対に、ス
テップS2で肯定的に判断された場合には、上記のステ
ップS2での外乱の判定が成立した時期(時点)に基づ
いて滑りの判定をおこなう期間が決定される(ステップ
S3)。
【0045】すなわち外乱の判定は、悪路などの外乱が
生じる状態に車両が進入し、それに伴う回転数の変動な
どの挙動の変化が生じ、その変化を示すデータを処理し
た結果として成立する。したがって外乱の判定が成立し
た時点では、車両は既に悪路などの外乱の生じる状況に
入っており、外乱判定の成立以前にも前進用クラッチ9
に滑りが生じる可能性がある。すなわち、前進用クラッ
チ9に滑りが生じる外乱の発生と、その外乱の判定の成
立とには時間的な遅れがあるので、外乱の判定に基づい
て、その判定成立の時点より前の所定時点を、滑り判定
期間の開始時点として設定する。
【0046】また、前進用クラッチ9の伝達トルクを低
下させている状態で外乱の判定が成立すると、図5に示
す駆動装置を搭載している車両では、無段変速機1での
ベルト挟圧力を高くするとともに、それに応じて前進用
クラッチ9の係合力を増大させる。このようにして前進
用クラッチ9の係合力を増大させれば、その滑りが生じ
る可能性がなくなり、あるいはその滑りが収束する。し
たがって上記の滑り判定期間は、前進用クラッチ9の係
合力を増大させて滑りの可能性がなくなり、あるいは滑
りが収束するのに要する期間として決定すればよい。
【0047】つぎに、過去の記憶データから求まる入力
回転数変化量の最大値ΔNinmax に基づいて、相関係数
Sの判定閾値S1 ,S2 が決定される(ステップS
4)。ここで、入力回転数とは前進用クラッチ9の入力
回転数であって、図5に示す駆動装置では、エンジン回
転数に相当している。また、過去の記憶データとは、上
述した滑り判定期間での記憶データである。
【0048】入力回転数(エンジン回転数)の変化量Δ
Ninが大きいのは、タイヤのグリップ力が大きいことと
ほぼ同義であり、このような場合、滑り時および非滑り
時に関わりなく、相関係数Sの変動が大きくなる。した
がって判定閾値を一定にしておくと、タイヤグリップ力
が大きい場合あるいは反対に小さい場合のいずれかに誤
判定を生じる可能性がある。そこで、運転状況に応じて
正確な判定をおこなうために、判定閾値S1 ,S2 を設
定することとしたのである。
【0049】なお、これらの判定閾値S1 ,S2 は共に
“1”より小さい値であり、また相互の関係は図1の欄
外に示すように、S1 <S2 である。ハンチングを防止
するために二つの判定閾値S1 ,S2 を設け、かつそれ
ぞれに大小の関係を設定してある。さらに入力回転数変
化量の最大値ΔNinmax が大きいほど、判定閾値S1,
S2 は小さい値に設定される。また一方、判定閾値S1
,S2 は、入力回転数変化量の最大値ΔNinmax に応
じて設定する替わりに、無段変速機1の運転状態に基づ
いて設定することとしてもよい。すなわち、加減速時に
は上記の相関係数の変化が大きくなるからである。
【0050】判定閾値S1 ,S2 を設定した後、入力回
転数(エンジン回転数)Xと出力回転数(無段変速機1
の入力回転数)Yとの過去のN個のセット(X、Y)か
ら相関係数Sが求められる(ステップS5)。この相関
係数Sは、前進用クラッチ9についての入力回転数と出
力回転数との関係を示す係数であって、一般式で示せ
ば、式1のとおりであり、その詳細は例えば特願200
1−302181号の願書に添付されている明細書に記
載されている。
【式1】
【0051】そして、このステップS5で求められた相
関係数Sが滑り判断のための第1の閾値S1 以下か否か
が判断される(ステップS6)。相関係数Sが第1の閾
値S1 以下であることによりステップS6で肯定的に判
断された場合に、前進用クラッチ9に滑りが生じたこと
の判断が成立する(ステップS7)。そして、前進用ク
ラッチ9の滑りに対応した制御が実行される(ステップ
S8)。
【0052】このステップS8での対応制御は、例えば
前進用クラッチ9の係合力を変更する制御であり、滑り
を解消するために係合力が増大されたり、あるいは完全
に解放させられる。また他の例は、無段変速機1におけ
るベルト15の滑りとの兼ね合いで前進用クラッチ9の
係合力や無段変速機1でのベルト挟圧力が変更され、さ
らに前進用クラッチ9を無段変速機1に対するいわゆる
トルクヒューズとして機能させている場合には、その前
進用クラッチ9の係合力の学習の見直しがおこなわれ
る。さらに、これらのいわゆる対応制御の内容は、相関
係数Sの大きさに依存したものであってもよい。
【0053】一方、ステップS6で否定的に判断された
場合には、既に滑りの判断が成立しているか否か(スリ
ップ判断中か否か)が判断される(ステップS9)。前
記ステップS7の判断がおこなわれていれば、このステ
ップS9で肯定的に判断され、また反対にステップS7
の判断が成立していない状態であれば、ステップS9で
否定的に判断される。
【0054】滑りの判断が既に成立していることにより
ステップS9で肯定的に判断された場合には、相関係数
Sが非滑り判断のための第2の閾値S2 以上か否かが判
断される(ステップS10)。すなわち前進用クラッチ
9の滑りが解消されたか否かが判断される。したがって
このステップS10で否定的に判断された場合には、前
述したステップS7に進んで滑りの判断を継続し、かつ
それに対応した制御が継続される。
【0055】これに対して、直前における滑りの判断が
成立していないことによりステップS9で否定的に判断
された場合、および既に滑りの判断が成立している状態
で相関係数Sが第2の閾値S2 より大きくなってステッ
プS10で肯定的に判断された場合には、非滑りの判断
(非スリップの判断)が成立し(ステップS11)、前
進用クラッチ9に滑りが生じていない状況に応じた対応
制御が実行される(ステップS12)。
【0056】したがってこの発明の検出装置は、上記の
図1に示す制御を実行するように構成されていて、前進
用クラッチ9の滑りをその入出力回転数から求まる相関
係数に基づいて検出するので、その検出精度を向上さ
せ、正確に滑りを検出することができる。また特に、外
乱の判定が成立した状態で、相関係数を用いた滑りの検
出をおこなうので、滑り検出の精度を更に向上させるこ
とができる。さらに、外乱の判定が成立した場合、その
判定の成立より前の時点から滑りの検出をおこなうよう
に構成されているので、前進用クラッチ9の滑りを迅速
かつ正確に検出することができる。
【0057】つぎにこの発明の他の具体例について説明
する。以下に説明する具体例は、前進用クラッチ9にお
ける入出力回転数の相関係数に替えて、入出力回転数の
差に基づいて前進用クラッチ9の滑りを検出するように
構成した例であり、特に滑り検出の演算に使用される回
転数として、センサーから得られるいわゆる生データを
信号処理する内容が入力回転数と出力回転数とで異なっ
ていることによる影響を是正し、その是正された回転数
を使用するように構成されている。その例を図2にフロ
ーチャートで示してある。なお、図2に示す制御例のう
ち、図1に示す制御例と同様の部分には、図1と同一の
符号を図2に付してその説明を省略し、図1の例とは異
なる部分について主に説明する。
【0058】図2において、先ず、車両の運転状態が前
進用クラッチ9の滑りを判定する領域に入っているか否
かが判断され(ステップS1)、このステップS1で否
定的に判断された場合に、このルーチンを終了し、また
肯定的に判断された場合には、外乱の判定の有無が判断
される(ステップS2)。このステップS2で否定的に
判断された場合には、このルーチンを終了し、これとは
反対に肯定的に判断された場合には、外乱の判定が成立
した時点に基づいて、それより以前の所定の時点を開始
時点として滑り判定期間が設定される(ステップS
3)。
【0059】ついで、ハンチングを防ぐために所定のヒ
ステリシスを設定した二つの判定閾値N1 ,N2 が、滑
り判定期間内の過去の記憶データから決まる入力回転数
変化量の最大値ΔNinmax に基づいて決められる(ステ
ップS41)。なお、この判定閾値N1 ,N2 (N1 >
N2 )は、回転数差の大小を判断するための値である。
【0060】また、過去の記憶データから遅れ側の回転
数を前出し処理する(ステップS51)。例えば前進用
クラッチ9の入力回転数は、図5に示す駆動装置ではエ
ンジン回転数があるから、エンジン3で繰り返し爆発が
生じていることによる高周波成分を含んでおり、その高
周波成分による影響を除去するために例えば入力回転数
のなまし処理がおこなわれる。回転数信号をなまし処理
すると、滑らかに変化する信号となるが、同時に時間的
な遅れのある信号となる。また、入力回転数と出力回転
数とでは、回転数検出のためのパルス信号の処理の仕方
が異なっている場合がある。
【0061】このように前進用クラッチ9の入力回転数
と出力回転数との信号処理が異なっているので、これら
の回転数をそのまま比較したのでは、信号処理に伴う遅
れの影響が回転数差として現れてしまう。そこでステッ
プS51では、現時点の回転数Ninを信号処理による遅
れ時間分前の時点の回転数Nin’として採用する。すな
わち入力回転数と出力回転数との信号処理の状態を実質
的に同等とする整合処理をおこなった値を採用する。
【0062】したがってこれに続くステップS61で
は、当該遅れ時間分だけ以前の時点における出力回転数
Nout と上記のいわゆる前出しされた入力回転数Nin’
との差が、滑りの発生を判定するための第1の閾値N1
以上か否かが判断される。そしてこのステップS61で
肯定的に判断された場合には、滑りの判断が成立し(ス
テップS7)、その滑りに対応した制御が実行される
(ステップS8)。
【0063】これに対してステップS61で否定的に判
断された場合には、既に滑りの判断が成立しているか否
か(スリップ判断中か否か)が判断される(ステップS
9)。このステップS9で肯定的に判断された場合に
は、出力回転数Nout といわゆる前出しされた入力回転
数Nin’との差が、滑りの終了を判定するための第2の
閾値N2 以下か否かが判断される(ステップS10
1)。このステップS101で否定的に判断された場合
には、前進用クラッチ9の滑りが未だ終了していないこ
とになるので、ステップS7ならびにステップS8に進
み、スリップ判断および滑りに対応した制御を継続す
る。
【0064】一方、ステップS9で否定的に判断された
場合、およびステップS101で肯定的に判断された場
合には、前進用クラッチ9に滑りが生じていないことに
なるので、非滑りの判断(非スリップ判断)が成立し
(ステップS11)、それに対応する制御が実行される
(ステップS12)。
【0065】ここで上記のいわゆる整合処理を伴う回転
数の比較について更に説明すると、図3は、A時点にタ
イヤのスリップが生じ、その後のB時点にタイヤのグリ
ップ力が回復した場合の各信号の変化を示している。先
ず、は前進用クラッチ9に滑りが生じない場合であっ
て、前進用クラッチ9の入力回転数をなまし処理した回
転数Ninとなまし処理をおこなっていない出力回転数N
out との変化を示している。この場合、前進用クラッチ
9に滑りが生じていないので、各回転数Nin,Nout が
共に振動しているが、入力回転数Ninはなまし処理され
ているので、出力回転数Nout に対して遅れを生じてお
り、また振幅も低下している。その結果、これらの回転
数をそのまま使用して相関係数を求めると、相関係数が
小さい値となる。また、各瞬間毎の入出力回転数の差に
は、入力回転数の時間遅れが含まれてしまうので、回転
数差による滑りの判定は困難である。
【0066】一方、図3のは、前進用クラッチ9に滑
りが生じた場合を示しており、入力回転数Ninの初回の
ピーク値が大きくなり、また出力回転数Nout の低下勾
配が大きくなる。また特に、前進用クラッチ9に滑りが
生じることにより、タイヤグリップ力の回復後における
入力回転数Ninの振動が生じなくなる。そのために、入
出力回転数の変化が増大することにより、相関係数が大
きく落ち込み、したがって所定の閾値を設定しておくこ
とにより、前進用クラッチ9の滑りを判定することがで
きる。
【0067】また、図3のは、前進用クラッチ9に滑
りが生じていない場合の入力回転数Ninにいわゆる整合
処理を施した状態での各回転数を示している。すなわ
ち、入力回転数の初回のピーク値と出力回転数の初回の
ピーク値との時間差を求め、その時間差によって入力回
転数を前出し処理した例である。したがって各ピーク値
の時間的なズレは殆どなくなっており、入出力回転数の
偏差は、入力回転数Ninをなまし処理してその値が低下
した分に相当する程度である。
【0068】これに対して図3のは、前進用クラッチ
9に滑りが生じた場合であって、と同様の整合処理を
施した場合を示している。前述したように、前進用クラ
ッチ9に滑りが生じた場合には、入力回転数Ninの振動
が消失し、あるいは殆ど消失しているので、振動してい
る出力回転数Nout との偏差が大きくなる。その偏差
は、入力回転数Ninをなまし処理して生じる偏差を超え
たものとなるので、所定の閾値を設定しておくことによ
り、入出力回転数の回転数差に基づいて前進用クラッチ
9の滑りを検出することができる。
【0069】なお、上述したいわゆる回転数の信号処理
が異なることによる影響を解消するいわゆる整合処理
は、上述した遅れ時間分の前出し処理に限られない。こ
の種の整合処理の他の例として、例えばローパスフィル
タ処理を挙げることができる。すなわち、クラッチの入
力回転数がエンジン回転数である場合、入力回転数につ
いて軽度のなまし処理をおこなう。その結果、入力回転
数の遅れが抑制される。しかしながら、図3のに太い
実線で一部を示すように、ノイズが残る。そこで、軽度
のなまし処理を施した入力回転数信号に更にローパスフ
ィルタ処理を施すことにより、図3のに破線で示すよ
うに、遅れが少なく、またノイズのない入力回転数を得
ることができる。これは、上述した遅れ時間に基づく前
出し処理と同様のものとなる。なお、この種の制御ステ
ップを、図2のステップS51に替わるステップS51
Aとして図2に併記してある。
【0070】さらに、いわゆる整合処理としてローパス
フィルタ処理によるなましの逆処理をおこなうこともで
きる。すなわち、ローパスフィルタ処理によって得られ
る値X’(i)は例えば一次のなまし処理として X’(i)=a・X’(i-1)+B・(X(i)+X’(i-1)) (a,b:定数(a+b=1)、X:今回値) で表される。この式を今回値X(i) を演算する式に書き
換え、ローパスフィルタ処理された値を、その書き換え
た式に代入して今回の推定真値X(i) を求める。これが
逆処理であって、ローパスフィルタ処理によりノイズを
除去したまま、その時間遅れを解消することができる。
【0071】なお、クラッチの滑り検出のための方法と
して、クラッチの入出力回転数による相関係数に基づい
て検出する方法と、入出力回転数の回転数差もしくはい
ずれか一方を信号処理した入出力回転数の回転数差に基
づいて滑りを検出する方法とを比較した場合、前者の相
関係数は現在時点から過去数回の検出値を使用して演算
されるので、相関係数を使用した方法は、後者の回転数
差による方法よりも滑りの検出精度が高い半面、検出の
遅れが生じる傾向がある。そこで、これらの滑り検出方
法を車両の運転状態に応じて使い分けることが好まし
い。
【0072】図4はその例を示している。ここに示す例
は、エンジンと無段変速機との間に配置されたトルクコ
ンバータなどの流体伝動装置におけるロックアップクラ
ッチの滑りを検出するための制御例である。したがって
先ず、ロックアップクラッチの入力回転数に相当するエ
ンジン回転数Ne(i)とロックアップクラッチの出力回転
数に相当するタービン回転数Nt(i)とが計測される(ス
テップS201)。これら計測されて記憶されている各
回転数のうち、最新のN個の各データを使用して相関係
数k(i) が算出される(ステップS202)。また、現
在時点の入出力回転数Ne(i),Nt(i)の差Δlu_rpm(i)
が算出される(ステップS203)。
【0073】ついで外乱が生じやすい状態か否かが判断
される。例えば走行路面が悪路か否か否かの判定がおこ
なわれる(ステップS204)。これは、例えば無段変
速機1のプーリ回転数など、ロックアップクラッチに対
して出力側の回転数をバンドパス処理した値に基づき、
あるいはそのバンドパス処理値の積算値に基づいて判定
することができる。
【0074】悪路を走行していることによりステップS
204で肯定的に判断された場合には、回転数差に基づ
いて滑りが検出される。すなわちステップS203で算
出された回転数差Δlu_rpm(i)が予め定めた閾値lu_slp
より大きいか否かが判断される(ステップS20
5)。このステップS205で肯定的に判断された場合
には、スリップカウンタlu_Cntがインクリメントされ
(ステップS206)、その値が予め定めた基準値lu_
Cnt_Sを超えたか否かが判断される(ステップS20
7)。
【0075】このステップS207で否定的判断された
場合にはリターンして従前の制御を継続し、その結果、
ステップS207で肯定的に判断された場合には、ロッ
クアップクラッチに滑りが生じたことに対応する制御が
実行される(ステップS208)。その対応制御は、前
述した図1におけるステップS8での対応制御と同様で
あってよく、あるいはロックアップクラッチを無段変速
機1に対するいわゆるトルクヒューズとして機能させて
いる場合には、その係合圧もしくは学習値を変更するな
どのフェーズの変更をおこなうこととしてもよい。
【0076】なお、前記スリップカウンタlu_Cntがカ
ウントを開始する前、あるいはカウント中にロックアッ
プクラッチでの回転数差Δlu_rpm(i) が低下してステッ
プS205で否定的に判断された場合には、スリップカ
ウンタlu_Cnt がゼロリセットされる(ステップS20
9)。
【0077】一方、悪路を走行していないことによりス
テップS204で否定的に判断された場合には、ステッ
プS202で算出された相関係数k(i) が予め定めた基
準値k_slpより小さいか否かが判断される(ステップS
210)。このステップS210で否定的に判断された
場合には、ロックアップクラッチの滑りが生じていない
ので、特に制御をおこなうことなくリターンする。これ
とは反対にステップS210で肯定的に判断された場合
には、ロックアップクラッチに滑りが生じているので、
それに対応した制御が実行される(ステップS21
1)。
【0078】このステップS211での対応制御は、前
述した図1のステップS12における対応制御と同様で
よく、あるいは無段変速機1におけるベルト挟圧力を高
くし、それに合わせてロックアップクラッチの係合力を
増大するなど、いわゆるトルクヒューズ制御のフェーズ
を変更する制御であってもよい。
【0079】したがってこの発明による滑り検出装置
は、図4に示す制御を実行するように構成されているこ
とにより、クラッチを搭載している車両の走行状態に適
した滑りの検出方法を採用でき、その結果、迅速かつ正
確にクラッチの滑りを検出することができる。具体的に
は、悪路走行時のようにクラッチに作用するトルクが急
激に変化する運転状態では、クラッチの入出力回転数の
差に基づいてクラッチの滑りを検出するので、遅れを生
じることなく滑りを検出でき、これとは反対に悪路が判
定されていないなど、定常走行状態あるいは準定常走行
状態において無段変速機1に対するトルクヒューズとし
てクラッチを機能させるべくクラッチの係合力を低下さ
せている場合に、そのクラッチの入出力回転数による相
関係数に基づいて滑りを検出するので、微小な滑りであ
っても迅速に検出することができ、滑り検出の精度を向
上させることができる。
【0080】ここで、上述した各具体例とこの発明との
関係を簡単に説明すると、図1に示すステップS5の機
能的手段が、請求項1ないし4の各発明における相関係
数算出手段に相当し、ステップS6,S7,S10,S
11の機能的手段が、請求項1ないし4の各発明におけ
る滑り検出手段に相当し、ステップS2の機能的手段
が、請求項2ないし4の各発明における運転状態検出手
段に相当し、さらにステップS3の機能的手段が、請求
項4の発明における滑り検出期間設定手段に相当する。
【0081】また、図2に示すステップS2,S61,
S7,S101,S11の機能的手段が、請求項5ない
し7の各発明における滑り検出手段に相当し、また、ス
テップS51,S51Aの機能的手段が、請求項6およ
び7の各発明における整合処理手段に相当する。
【0082】さらに、図4に示すステップS204の機
能的手段が、請求項8ないし10の発明における走行状
態検出手段に相当し、ステップS205,S210の機
能的手段が、請求項8ないし10の各発明における滑り
検出手段に相当する。
【0083】なお、上記の各具体例では、発進クラッチ
およびロックアップクラッチの滑りを検出するように構
成した例を説明したが、この発明は上記の具体例に限定
されないのであって、トルクを伝達し、また滑りを伴う
トルクの伝達が可能な各種のクラッチの滑りを検出する
装置に適用することができる。したがってトルクの伝達
経路に変速機や無段変速機を含まないクラッチを対象と
することができる。また、上記の各具体例では、滑り判
定および非滑り判定のための閾値を、入力回転数の変化
量の最大値に基づいて設定するように構成したが、この
発明では、これに限らず、他の適宜の要因に基づいて閾
値の大きさを設定することができ、要は、車両の運転状
態に基づいて閾値を設定することができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、クラッチの滑りを、その入出力回転数による相
関係数に基づいて検出するので、クラッチの滑り検出精
度を向上させることができる。
【0085】また、請求項2の発明によれば、所定の走
行状態が検出された場合に、相関係数に基づくクラッチ
の滑り検出を実行するので、クラッチの滑り検出精度を
更に向上させることができる。
【0086】さらに、請求項3の発明によれば、クラッ
チに滑りが生じる可能性の低いときには、滑りの検出を
実行することがなく、滑りが生じる可能性の高い走行状
態においてクラッチの滑りの検出が実行されるから、不
必要に滑りの検出を実行することを回避でき、ひいては
クラッチの滑り検出の精度を全体として向上させること
ができる。
【0087】またさらに、請求項4の発明によれば、外
乱が検出された場合、その検出時点に先立つ発生時点に
基づく所定期間が滑り検出期間、一例として、外乱の検
出時点から所定時間遡った時点からの所定期間や外乱の
検出に先立つ外乱の発生時点からの所定期間を滑り検出
期間とし、その滑り検出期間におけるデータを採用して
滑りの検出を実行するので、クラッチの滑りが発生して
いる可能性のある期間の全体に亘って滑りの検出を実行
することになり、クラッチの滑り検出精度を向上させる
ことができる。
【0088】一方、請求項5の発明によれば、クラッチ
に滑りが発生する可能性の高い走行状態において滑りの
検出を実行するので、滑りの検出精度を向上させること
ができる。
【0089】また、請求項6の発明によれば、比較され
る各回転数が実際の回転数に近い回転数になり、あるい
は実際の回転状態を正確に反映した回転数になるので、
滑りの検出精度を向上させることができる。
【0090】さらに、請求項7の発明によれば、ローパ
スフィルタ処理することによりノイズを除去もしくは低
減するので、滑りの誤検出を抑制もしくは防止すること
ができる。
【0091】さらにまた、請求項8の発明によれば、走
行状態に適したクラッチの滑り検出を実行できるので、
滑りの検出精度を向上させることができる。
【0092】そして、請求項9の発明によれば、検出さ
れた走行状態に応じて、入出力回転数の相関係数に基づ
く滑りの検出と、入出力回転数もしくはその処理値を比
較することによる滑りの検出とのいずれかを実行し、そ
の結果、走行状態に応じた精度の高いクラッチの滑り検
出をおこなうことができる。
【0093】そしてまた、請求項10の発明によれば、
外乱が生じる走行状態では、入出力回転数もしくはその
処理値を比較することに基づいてクラッチの滑りが検出
されるから、外乱状態でのクラッチの滑り検出精度を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の滑り検出装置による制御の一例を
説明するためのフローチャートである。
【図2】 この発明の滑り検出装置による制御の他の例
を説明するためのフローチャートである。
【図3】 クラッチの入出力回転数を、信号処理しない
状態および信号処理した状態、ならびに前出しなどの整
合処理した状態のそれぞれを示す模式図である。
【図4】 この発明の滑り検出装置による制御の更に他
の例を説明するためのフローチャートである。
【図5】 この発明で対象とするクラッチを含む駆動装
置を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1…無段変速機、 3…エンジン、 9…前進用クラッ
チ、 22…変速機用電子制御装置(CVT−EC
U)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星屋 一美 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鴛海 恭弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J057 AA04 BB04 EE09 GA03 GA65 GB02 GB11 GB13 GB14 HH01 JJ01 JJ04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材と出力部材との相対的な滑りを
    伴うトルクの伝達が可能なクラッチの滑り検出装置にお
    いて、 入力回転数と出力回転数とから相関係数を求める相関係
    数算出手段と、 その相関係数に基づいて前記入力部材と出力部材との相
    対的な滑りを検出する滑り検出手段とを備えていること
    を特徴とするクラッチの滑り検出装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチを搭載している車両の運転
    状態を検出する運転状態検出手段を更に備え、 前記滑り検出手段は、所定の運転状態が前記運転状態検
    出手段によって検出された場合に前記入力部材と出力部
    材との相対的な滑りを検出するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のクラッチの滑り検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記所定の運転状態が前記クラッチに作
    用するトルクが急激に変化する外乱状態であり、 外乱状態が検出された時にのみ前記滑り検出手段が滑り
    の検出を実行するように構成されていることを特徴とす
    る請求項2に記載のクラッチの滑り検出装置。
  4. 【請求項4】 前記運転状態検出手段が前記外乱を検出
    した場合にその検出された外乱の発生時点に基づく所定
    の期間を滑り検出期間に設定する滑り検出期間設定手段
    を更に備え、 前記滑り検出手段はその滑り検出期間に滑りの検出を実
    行するように構成されていることを特徴とする請求項3
    に記載のクラッチの滑り検出装置。
  5. 【請求項5】 入力部材と出力部材との相対的な滑りを
    伴うトルクの伝達が可能なクラッチの滑り検出装置にお
    いて、 前記クラッチに作用するトルクが急激に変化する外乱発
    生時に入力回転数と出力回転数とに基づいて前記入力部
    材と出力部材との相対的な滑りの検出を実行する滑り検
    出手段を備えていることを特徴とするクラッチの滑り検
    出装置。
  6. 【請求項6】 信号処理が相互に異なっている前記入力
    回転数と前記出力回転数とのうち、前記信号処理が異な
    ることによる影響を低減させていずれか一方の回転数を
    他方の回転数に整合させる整合処理手段を更に備え、 前記滑り検出手段は、その整合処理手段によって処理さ
    れた回転数を使用して入力回転数と出力回転数とを比較
    することにより滑りの検出を実行するように構成されて
    いることを特徴とする請求項5に記載のクラッチの滑り
    検出装置。
  7. 【請求項7】 前記整合処理手段は、入力回転数をロー
    パスフィルタ処理する手段であることを特徴とする請求
    項6に記載のクラッチの滑り検出装置。
  8. 【請求項8】 入力部材と出力部材との相対的な滑りを
    伴うトルクの伝達が可能なクラッチにおける入出力回転
    数の検出値を処理し、その処理した値に基づいて前記入
    力部材と出力部材との相対的な滑りを検出するクラッチ
    の滑り検出装置において、 前記クラッチを搭載した車両の走行状態を検出する走行
    状態検出手段と、 前記走行状態検出手段で検出された走行状態に応じて、
    前記検出値の処理の方法および処理した値に基づく検出
    の方法を変更して前記滑りを検出する滑り検出手段とを
    備えていることを特徴とするクラッチの滑り検出装置。
  9. 【請求項9】 前記滑り検出手段は、前記入力回転数と
    出力回転数とから相関係数を求め、この相関係数に基づ
    く滑りの検出と、入力回転数と出力回転数もしくはこれ
    らの回転数の処理値の比較に基づく滑りの検出とに切り
    換えるように構成されていることを特徴とする請求項8
    に記載のクラッチの滑り検出装置。
  10. 【請求項10】 前記滑り検出手段は、前記走行状態検
    出手段が、前記クラッチに作用するトルクが急激に変化
    する外乱状態を検出した場合には、前記入力回転数と出
    力回転数もしくはこれらの回転数の処理値の比較に基づ
    いて滑りの検出を実行するように構成されていることを
    特徴とする請求項9に記載のクラッチの滑り検出装置。
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