JP5253081B2 - 投影光学系、露光装置及びデバイスの製造方法 - Google Patents

投影光学系、露光装置及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、投影光学系、露光装置及びデバイスの製造方法に関する。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体デバイスを製造する際に、投影露光装置が従来から使用されている。投影露光装置は、レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウエハ等に投影して回路パターンを転写する。
投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、半導体デバイスの微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進んでいる。例えば、現在では、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)やArFエキシマレーザー(波長約193nm)などの紫外線が露光光として用いられている。
このような露光装置の投影光学系や照明光学系の光学材料(硝材)には、真空紫外領域においても高い透過率を有する合成石英ガラスが使用される。かかる合成石英ガラスに要求される光学性能には、露光光の波長に対する透過率だけではなく、屈折率均質性、複屈折、耐久性などがある。特に、露光装置の露光性能を長期にわたって保証するためには、屈折率均質性を悪化させないことが重要になる。
一方、合成石英ガラスには、紫外線を長期間照射することにより、コンパクションやレアファクションを起因とする屈折率の変化が生じることが知られている。ここで、コンパクションとは、紫外線の照射により被照射領域の光学ガラスの密度が増加し、かかる密度変化に伴い光学ガラス(被照射領域)の屈折率が上昇する現象である。また、レアファクションとは、紫外線の照射により被照射領域の光学ガラスの密度が減少し、かかる密度変化に伴い光学ガラス(被照射領域)の屈折率が低下する現象である。
コンパクションやレアファクションに起因する屈折率の変化に対する技術については従来から提案されている(特許文献1乃至3及び非特許文献1参照)。特許文献1は、合成石英ガラスを製造する際に、合成石英ガラスに含ませる水素分子濃度やOH基濃度を制御してコンパクション及びレアフィクションを抑制する技術を開示している。特許文献2は、合成石英ガラスを硝材とするレンズと、蛍石を硝材とするレンズとを組み合わせて投影光学系を構成することで、コンパクションによる結像性能への影響を低減する技術を開示している。特許文献3は、実際に照射される単位面積当たりの光エネルギーよりも大きい光エネルギーを予め照射した合成石英ガラスで投影光学系を構成することで、コンパクションによる結像性能への影響を低減する技術を開示している。非特許文献1は、コンパクションが優位な材料と、レアファクションが優位な材料とを組み合わせて光学系を構成する技術を開示している。
特開2008−63181号公報 特開2005−114881号公報 特開2006−73687号公報 Verification of compaction and rarefaction models for fused silicawith 40 billion pulses of 193−nm excimer laser exposure and their effects on projection lens imaging performance, Proc. SPIE OpticalMicrolithography XVII Vol.5377,2004
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、コンパクションの発生を低減する合成石英ガラスを製造することはできるものの、残存してしまうコンパクションの影響により、露光装置の露光性能を長期にわたって保証することは困難である。
また、特許文献2に開示された技術は、コンパクションが発生しない蛍石を硝材とするレンズを適切に配置することでコンパクションの結像性能への影響を低減することができる。しかしながら、蛍石は、露光光の偏光状態に応じて補正が困難な収差を発生させる真性複屈折を含んでいるため、投影光学系を設計する際の設計難度が向上してしまう。更に、蛍石は高価であるため、投影光学系の製造コストを上げてしまうという問題がある。
また、特許文献3に開示された技術では、投影光学系の光学素子(レンズ)としての形状に加工する前に、光エネルギーを長時間照射しなければならないため、投影光学系の製造時間が長期化し、結果的に製造コストを上げてしまうことになる。
また、非特許文献1には、コンパクションが優位な材料と、レアファクションが優位な材料とをどのように組み合わせてどこに配置するのかなど具体的な記載がない。
このように、従来技術では、製造コストを抑えながら、コンパクションやレアファクションに起因する結像性能の劣化を低減して、露光装置の露光性能を長期にわたって保証する投影光学系を提供することは実質的に困難である。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みて、製造コストを抑えながら、コンパクションやレアファクションに起因する結像性能の劣化を低減することができる投影光学系を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の側面としての投影光学系は、物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、紫外線の照射により屈折率が不可逆的に上昇する第1のレンズと、前記紫外線の照射により屈折率が不可逆的に低下する第2のレンズと、を有し、前記物体面と前記投影光学系の光軸との交点である第1の交点と、前記像面と前記投影光学系の光軸との交点である第2の交点との間の距離をTTとした場合に、前記第1のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第1の中心位置と、前記第1の交点及び前記第2の交点のうち前記第1の中心位置に近い交点の交点位置との間の距離D1は、D1 ≦ TT/8を満たし、前記第2のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第2の中心位置と、前記交点位置との間の距離D2は、D2 ≦ TT/8を満たすことを特徴とする。
本発明の第2の側面としての投影光学系は、物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、紫外線の照射により屈折率が不可逆的に上昇する第1のレンズと、前記紫外線の照射により屈折率が不可逆的に低下する第2のレンズと、を有し、前記物体面と前記像面との間に少なくとも1つの中間像を形成し、前記物体面と前記投影光学系の光軸との交点である第1の交点と、前記像面と前記投影光学系の光軸との交点である第2の交点との間の距離をTTとした場合に、前記第1のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第1の中心位置と、前記第1の中心位置と最短となる中間像位置との間の距離DC1は、DC1 ≦ TT/6を満たし、前記第2のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第2の中心位置と、前記中間像位置との距離DC2は、DC2 ≦ TT/6を満たすことを特徴とする。
本発明の第3の側面としての投影光学系は、物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、紫外線の照射により屈折率が不可逆的に上昇する第1のレンズと、前記紫外線の照射により屈折率が不可逆的に低下する第2のレンズと、を有し、前記物体面と前記像面との間に少なくとも1つの瞳を有し、前記物体面と前記投影光学系の光軸との交点である第1の交点と、前記像面と前記投影光学系の光軸との交点である第2の交点との間の距離をTTとした場合に、前記第1のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第1の中心位置と、前記第1の中心位置と最短となる瞳位置との間の距離DP1は、DP1 ≦ TT/8を満たし、前記第2のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第2の中心位置と、前記瞳位置との距離DP2は、DP2 ≦ TT/8を満たすことを特徴とする。
本発明の第4の側面としての投影光学系は、物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、紫外線の照射により屈折率が不可逆的に上昇する第1のレンズと、前記紫外線の照射により屈折率が不可逆的に低下する第2のレンズと、を有し、前記物体面と前記投影光学系の光軸との交点である第1の交点と、前記像面と前記投影光学系の光軸との交点である第2の交点との間の距離をTTとした場合に、前記第1のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第1の中心位置と、前記第1の中心位置と最短となる前記投影光学系のウエスト位置との間の距離DW1は、DW1 ≦ TT/11を満たし、前記第2のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第2の中心位置と、前記ウエスト位置との間の距離DW2は、DW2 ≦ TT/11を満たし、前記ウエスト位置は、前記投影光学系を構成する複数のレンズのレンズ面のうち最軸外主光線と前記投影光学系の光軸との距離が最大となるレンズ面と前記投影光学系の瞳との間において、有効領域が最小となるレンズ面の前記投影光学系の光軸との交点の位置であることを特徴とする。
本発明の第5の側面としての投影光学系は、物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、紫外線の照射により屈折率が不可逆的に上昇する第1のレンズと、前記紫外線の照射により屈折率が不可逆的に低下する第2のレンズと、を有し、前記第1のレンズと前記第2のレンズとが接合されていることを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、製造コストを抑えながら、コンパクションやレアファクションに起因する結像性能の劣化を低減する投影光学系を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
露光装置の投影光学系や照明光学系などの硝材として使用される合成石英ガラスにおいて、紫外線(露光光)の照射による不可逆的で局所的な屈折率の変化は、特許文献1に記載されているように、照射される紫外線のエネルギー密度と相関している。例えば、照射される紫外線のエネルギー密度が高ければ高いほど、屈折率の変化も大きくなる。
本実施形態では、長期的にコンパクションの性質を有する(即ち、屈折率が不可逆的に上昇する)第1のレンズと、長期的にレアファクションの性質を有する(即ち、屈折率が不可逆的に低下する)第2のレンズとを適切に配置して投影光学系を構成する。これにより、紫外線の照射による屈折率の変化(コンパクション及びレアファクション)に起因する結像性能の劣化を低減することができ、結像性能の長期安定性を得ることができる。
また、非特許文献1に記載されているように、紫外線の照射による不可逆的で局所的な屈折率の変化は、照射される紫外線の累積照射エネルギー量にも依存している。非特許文献1には、紫外線を照射した初期段階ではコンパクションの性質を有していても、累積照射エネルギーの増加に伴ってレアファクションの性質に移行するガラスが報告されている。このようなガラスは、初期段階でコンパクションの性質を有していても長期的にはレアファクションの性質が現れるため、本実施形態では、レアファクションの性質を有するものとする。同様に、初期段階でレアファクションの性質を有していても長期的にはコンパクションの性質が現れるガラスは、本実施形態では、コンパクションの性質を有するものとする。
KrFエキシマレーザーやArFエキシマレーザーを露光光として用いる露光装置の投影光学系の硝材には、上述したように、合成石英ガラスが主として使用されている。特許文献1に記載されているように、合成石英ガラスにおける紫外線の照射による屈折率の変化は、合成石英ガラスが含むOH基濃度や水素分子濃度と密接に関わっている。従って、OH基濃度や水素分子濃度によって、エネルギー密度や累積照射エネルギー量に対する屈折率の変化の特性(コンパクションであるかレアファクションであるか)を分類することが可能である。
長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズと、長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとを適切に配置して投影光学系を構成するためには、OH基濃度、又は、水素分子濃度が互いに異なる合成石英ガラスが必要となる。なお、硝材は、一般に、主成分によって分類される。従って、OH基や水素分子のような不純物の含有量が異なっていても(即ち、OH基濃度や水素分子濃度が異なっていても)、主成分が同じであれば、硝材の種類として、合成石英ガラスと分類される。このように、不純物の含有量に関わらず、主成分が同じ元素で構成されている硝材を、本実施形態では、同じ主成分を有する硝材と称する。
また、紫外線の照射による屈折率の変化に起因する結像性能の劣化を効果的に低減するためには、長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズと長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとが近接又は隣接していることが好ましい。換言すれば、OH基濃度、又は、水素分子濃度の異なる硝材で構成されたレンズが近接又は隣接していることが好ましい。これは、投影光学系を構成する複数のレンズでは、露光光(紫外線)の照射によるレンズ内の照度分布がレンズごとに異なるが、相互の配置が近いレンズであればレンズ内の照度分布が類似しているからである。
紫外線の照射による不可逆的な屈折率の変化は、露光光の被照射領域の近傍で局所的に発生する。従って、露光光(紫外線)の照射による不可逆的な屈折率の変化のレンズ内分布は、レンズ内の照度分布に依存する。そこで、紫外線の照射による屈折率の変化が相反する硝材(合成石英ガラス)で構成されたレンズを、レンズ内の照度分布が比較的類似する位置に配置する。これにより、屈折率の変化に対する光路長変化を低減することが可能となり、結像性能の劣化を効果的に低減することができる。
また、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を、投影光学系内の光学部材の駆動、ウエハの駆動、露光光の波長の変更などによって補正することも考えられる。但し、この場合、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を補正しきれず、結像性能の劣化が残存してしまう。
コンパクション及びレアファクションによる屈折率の変化のレンズ内分布はレンズ内の照度分布に依存し、レンズ内の照度分布はレチクルのパターンや照明条件に応じて様々な形状に変化する。従って、屈折率の変化のレンズ内分布は特異な形状になることが多く、結像性能の劣化も特性な性質になってしまうため、投影光学系内の光学部材の駆動、ウエハの駆動、露光光の波長の変更などによって結像性能の劣化を補正することが困難となる。
また、紫外線の照射による不可逆的な屈折率の変化は、上述したように、エネルギー密度と相関する。従って、長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズ及び長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズは、投影光学系においてエネルギー密度が高い位置に配置することが好ましい。これは、エネルギー密度が高い位置では、露光光(紫外線)の照射による不可逆的な屈折率の変化が大きいからである。
例えば、物体面(レチクル面)の近傍や像面(ウエハ面)の近傍には露光光が集光するために、物体面の近傍や像面の近傍は比較的高いエネルギー密度になる。また、実像の結像(実像の中間像)を形成する投影光学系では、中間像の近傍に露光光が集光するため、中間像の近傍は比較的高いエネルギー密度になる。また、投影光学系の瞳の近傍は、瞳結像による露光光の集光が発生するため、比較的高いエネルギー密度になる。また、投影光学系においては、後述するウエスト位置での有効径が小さいため、ウエスト位置の近傍は比較的高いエネルギー密度になる。
以下、本発明の一側面としての投影光学系について詳細に説明する。
図1は、投影光学系100の構成の一例を示す概略断面図である。投影光学系100は、物体面(レチクル面)OPのパターンを像面(ウエハ面)IPに投影する光学系であって、複数のレンズや光学部材で構成される。
まず、図1を参照して、物体面OPの近傍に、紫外線の照射による屈折率の変化が相反する硝材(合成石英ガラス)で構成されたレンズ(コンパクションの性質を有する第1のレンズ及びレアファクションの性質を有する第2のレンズ)を配置する場合を説明する。
投影光学系の光軸OAにおけるレンズの厚さの中心位置P1と、物体面OPと光軸OAとの交点(第1の交点)の位置P2との間の距離DFが以下の数式1を満たす範囲では、物体面OPに向かって集光する露光光の影響によりエネルギー密度が比較的高くなる。なお、TTは、物体面OPと像面IPとの間の距離、即ち、物体面OPと光軸OAとの交点の位置(第1の交点位置)P2と像面IPと光軸OAとの交点(第2の交点)の位置(第2の交点位置)P3との間の距離である。
DF ≦ TT/8 ・・・(数式1)
従って、数式1を満たす範囲のレンズは、コンパクションやレアファクションに起因する結像性能の劣化への影響が比較的大きい。そこで、数式1を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズとする。更に、数式1を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとする。これにより、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を低減することができる。
更に、レンズの厚さの中心位置P1と、物体面OPと光軸OAとの交点の位置P2との間の距離DFが以下の数式2を満たす範囲では、物体面OPに向かって集光する露光光の影響が更に強くなるため、エネルギー密度が更に高くなる。
DF ≦ TT/12 ・・・(数式2)
従って、数式2を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズとし、少なくとも1つを長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとすることがより好ましい。
次に、図1を参照して、像面IPの近傍に、紫外線の照射による屈折率の変化が相反する硝材(合成石英ガラス)で構成されたレンズを配置する場合を説明する。
光学系の光軸OAにおけるレンズの厚さの中心位置P1と、像面IPと光軸OAとの交点の位置P3との間の距離DBが以下の数式3を満たす範囲では、像面IPに向かって集光する露光光の影響によりエネルギー密度が比較的高くなる。
DB ≦ TT/8 ・・・(数式3)
従って、数式3を満たす範囲のレンズは、コンパクションやレアファクションに起因する結像性能の劣化への影響が比較的大きい。そこで、数式3を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズとする。更に、数式3を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとする。これにより、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を低減することができる。
更に、レンズの厚さの中心位置P1と、像面IPと光軸OAとの交点の位置P3との間の距離DFが以下の数式4を満たす範囲では、像面IPに向かって集光する露光光の影響が更に強くなるため、エネルギー密度が更に高くなる。
DB ≦ TT/12 ・・・(数式4)
従って、数式4を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズとし、少なくとも1つを長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとすることがより好ましい。
なお、図1に示す投影光学系100は模式的であり、本発明は、光軸OAが1本の直線で表される共軸光学系に限定されるものではない。例えば、本発明は、光軸OAが折れ曲がる偏芯光学系にも適用することができる。
次に、図2を参照して、瞳位置P4の近傍に、紫外線の照射による屈折率の変化が相反する硝材(合成石英ガラス)で構成されたレンズを配置する場合を説明する。なお、瞳位置P4とは、物体面OPの有効領域内の光軸OAから最も離れた位置から射出して像面IPに光軸OAと平行に入射する光線L1と、光軸OAとの交点の位置である。また、本実施形態では、光線L1を最軸外主光線と称する。ここで、図2は、投影光学系100の構成の一例を示す概略断面図である。
投影光学系の光軸OAにおけるレンズの厚さの中心位置P1と、瞳位置P4との間の距離DPが以下の数式5を満たす範囲では、瞳に向かって集光する露光光の影響によりエネルギー密度が比較的高くなる。
DP ≦ TT/8 ・・・(数式5)
従って、数式5を満たす範囲のレンズは、コンパクションやレアファクションに起因する結像性能の劣化への影響が比較的大きい。そこで、数式5を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズとする。更に、数式5を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとする。換言すれば、第1のレンズの光軸OAにおける厚さの中心位置と、かかる中心位置と最短となる瞳位置との間の距離DP1、第2のレンズの光軸OAにおける厚さの中心位置と、かかる中心位置と瞳位置との間の距離DP2が数式5を満たす。即ち、数式5において、DPを、DP1、又は、DP2に置換する。これにより、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を低減することができる。
更に、レンズの厚さの中心位置P1と、瞳位置P4との間の距離DPが以下の数式6を満たす範囲では、瞳に向かって集光する露光光の影響が更に強くなるため、エネルギー密度が更に高くなる。
DP ≦ TT/12 ・・・(数式6)
従って、数式6を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズとし、少なくとも1つを長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとすることがより好ましい。
なお、図2に示す投影光学系100は模式的であり、本発明は、瞳結像が1つだけ存在する光学系に限定されるものではない。例えば、本発明は、瞳結像が複数存在する光学系にも適用することができる。
次に、図3を参照して、実像の中間像位置P5の近傍に、紫外線の照射による屈折率の変化が相反する硝材(合成石英ガラス)で構成されたレンズを配置する場合を説明する。図3に示す投影光学系100は、実像の中間像を形成する。実像の中間像とは、物体面OPと像面IPとの間において、物体面OP及び像面IP以外での実像の結像を意味する。また、中間像位置P5は、実像の中間像の近軸結像位置である。ここで、図3は、投影光学系100の構成の一例を示す概略断面図である。
投影光学系の光軸OAにおけるレンズの厚さの中心位置P1と、中間像位置P5との間の距離DCが以下の数式7を満たす範囲では、実像の中間像に向かって集光する露光光の影響によりエネルギー密度が比較的高くなる。
DC ≦ TT/6 ・・・(数式7)
従って、数式7を満たす範囲のレンズは、コンパクションやレアファクションに起因する結像性能の劣化への影響が比較的大きい。そこで、数式7を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズとする。更に、数式7を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとする。換言すれば、第1のレンズの光軸OAにおける厚さの中心位置と、かかる中心位置と最短となる中間像位置との間の距離DC1、第2のレンズの光軸OAにおける厚さの中心位置と、かかる中心位置と中間像位置との間の距離DC2が数式7を満たす。即ち、数式7において、DCを、DC1、又は、DC2に置換する。これにより、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を低減することができる。
更に、レンズの厚さの中心位置P1と、中間像位置P5との間の距離DCが以下の数式8を満たす範囲では、実像の中間像に向かって集光する露光光の影響が更に強くなるため、エネルギー密度が更に高くなる。
DC ≦ TT/7 ・・・(数式8)
従って、数式8を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズとし、少なくとも1つを長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとすることがより好ましい。
なお、図3に示す投影光学系100は模式的であり、本発明は、実像の中間像を1つだけ形成する投影光学系に限定されるものではない。例えば、本発明は、複数の実像の中間像を形成する投影光学系にも適用することができる。
次に、図4を参照して、ウエスト位置P6の近傍に、紫外線の照射による屈折率の変化が相反する硝材(合成石英ガラス)で構成されたレンズを配置する場合を説明する。ウエスト位置P6とは、投影光学系100が有する光学面のうち最軸外主光線L1と光軸OAとの距離が最大となる光学面SLと瞳位置P4との間において、光学面上の有効領域が最小となる光学面SSの光軸OAとの交点の位置である。また、光学面とは、投影光学系100において、物体面OPからの露光光が照射されるレンズの面(レンズ面)である。なお、図4において、EFは、光軸OAから最も離れた有効領域の位置を模式的に表している。ここで、図4は、投影光学系100の構成の一例を示す概略断面図である。
投影光学系の光軸OAにおけるレンズの厚さの中心位置P1と、ウエスト位置P6との間の距離DWが以下の数式9を満たす範囲では、有効領域が小さく、エネルギー密度が比較的高くなる。
DW ≦ TT/11 ・・・(数式9)
従って、数式9を満たす範囲のレンズは、コンパクションやレアファクションに起因する結像性能の劣化への影響が比較的大きい。そこで、数式9を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズとする。更に、数式9を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとする。換言すれば、第1のレンズの光軸OAにおける厚さの中心位置と、かかる中心位置と最短となるウエスト位置との間の距離DW1、第2のレンズの光軸OAにおける厚さの中心位置と、ウエスト位置との間の距離DW2が数式9を満たす。即ち、数式9において、DWを、DW1、又は、DW2に置換する。これにより、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を低減することができる。
更に、レンズの厚さの中心位置P1と、ウエスト位置P6との間の距離DWが以下の数式10を満たす範囲では、有効領域が更に小さくなるため、エネルギー密度が更に高くなる。
DW ≦ TT/22 ・・・(数式10)
従って、数式10を満たす範囲のレンズのうち、少なくとも1つを長期的にコンパクションの性質を有する第1のレンズとし、少なくとも1つを長期的にレアファクションの性質を有する第2のレンズとすることがより好ましい。
なお、図4に示す投影光学系100は模式的であり、本発明は、凹レンズ及び凸レンズで構成される投影光学系に限定されるものではない。
また、投影光学系100の物体面OPと光軸OAとの交点の位置P2と、像面IPと光軸OAとの交点の位置P3とは、光学的に共役な位置である。そこで、これらの位置を結像共役位置と称すれば、物体面OPの近傍、又は、像面IPの近傍に、紫外線の照射による屈折率の変化が相反する硝材(合成石英ガラス)で構成されたレンズを配置する場合について、以下のように換言することができる。
第1のレンズの光軸OAにおける厚さの中心位置(第1の中心位置)と、かかる中心位置と最短となる結像共役位置との間の距離をD1とする。同様に、最短となる結像共役位置と第2のレンズの光軸OAにおける厚さの中心位置(第2の中心位置)との間の距離をD2とする。換言すれば、物体面OPと光軸OAとの交点及び像面IPと光軸OAとの交点の交点のうち、第1のレンズの光軸OAにおける厚さの中心位置に近い交点の交点位置との間を距離D1とする。また、かかる交点位置と第2のレンズの光軸OAにおける厚さの中心位置との間を距離D2とする。この場合、以下の数式11及び12を満たすように、投影光学系100を構成する。
D1 ≦ TT/8 ・・・(数式11)
D2 ≦ TT/8 ・・・(数式12)
なお、以下の数式13及び14を満たすように、投影光学系100を構成することがより好ましい。
D1 ≦ TT/12 ・・・(数式13)
D2 ≦ TT/12 ・・・(数式14)
これにより、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を低減することができる。
また、投影光学系100を構成する複数のレンズのそれぞれにおいて、レンズ内の照度分布は、レンズが近接しているほど類似している。従って、コンパクションの性質を有する第1のレンズと、レアファクションの性質を有する第2のレンズとを接合することで、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を更に低減することができる。
図5は、投影光学系100を構成するレンズ110の一例を示す概略断面図である。レンズ110は、コンパクションの性質を有する第1のレンズ112とレアファクションの性質を有する第2のレンズ114とが、接合面CSを介して、接合されている。これにより、第1のレンズ112における照度分布と第2のレンズ114における照度分布との類似性が、投影光学系100を構成する他のレンズにおける照度分布よりも高くなる。従って、コンパクションによる局所的な屈折率の変化の分布と、レアファクションによる局所的な屈折率の変化との類似性が高まり、コンパクションの影響を、レアファクションの影響によって、より効果的に打ち消すことができる。換言すれば、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を効果的に低減することができる。
なお、図5に示す投影光学系100を構成するレンズ110は模式的であり、第1のレンズ112及び第2のレンズ114は平行平板に限定されない。例えば、第1のレンズ112及び第2のレンズ114は、正の屈折力又は負の屈折力を有するレンズであってもよい。また、接合面CSは平面に限定されず、曲面、階段形状、凹凸形状であってもよい。
また、第1のレンズ112と第2のレンズ114とは、オプティカルコンタクトによって接合されていることが好ましい。オプティカルコンタクトによって接合にすることで、第1のレンズ112と第2のレンズ114との相対的な位置ズレを低減することが可能となり、位置ズレによる結像性能の劣化を低減することができる。なお、第1のレンズ112と第2のレンズ114とを接着剤によって接合しても同様の効果を得ることが可能である。
また、レンズ110は、図6に示すように、第1のレンズ112を通過する光線LLの光線方向に沿った光線長LL1と、第2のレンズ114を通過する光線LLの光線方向に沿った光線長LL2とが以下の数式15を満たすように、構成することが好ましい。換言すれば、以下の数式15を満たすように、第1のレンズ112、第2のレンズ114及び接合面CSの形状を規定することが好ましい。
δn1×LL1=−δn2×LL2 ・・・(数式15)
これにより、コンパクションの影響を、レアファクションの影響によって、より効果的に打ち消すことができる。換言すれば、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を効果的に低減することができる。
なお、数式15において、δn1は、第1のレンズ112の光線LLに対する(即ち、光線LLの照射による)不可逆的な屈折率の変化率を示す。δn2は、第2のレンズ114の光線LLに対する(即ち、光線LLの照射による)不可逆的な屈折率の変化率を示す。
また、投影光学系100を構成するレンズ110(第1のレンズ112及び第2のレンズ114)を通過する光線LLの方向は限定されず、実露光における全ての光線にあてはめることができる。換言すれば、光線LLは、実露光における光線群から任意に選択することが可能である。なお、光線長LL1及びLL2は、実露光における光線群のそれぞれの光線長の平均値で定義してもよい。第1のレンズ112及び第2のレンズ114のいずれか一方が非球面を有する場合には、かかる非球面の実質的な基準となる球面成分から光線長LL1及びLL2を選択してもよい。
また、レンズ110は、図7に示すように、光軸OAに平行な軸PAの第1のレンズ112内の距離LO1と、軸PAの第2のレンズ114内の距離LO2とが以下の数式16を満たすように、構成することが好ましい。換言すれば、以下の数式16を満たすように、第1のレンズ112、第2のレンズ114及び接合面CSの形状を規定することが好ましい。
δn1×LO1=−δn2×LO2 ・・・(数式16)
これにより、コンパクションの影響を、レアファクションの影響によって、より効果的に打ち消すことができる。換言すれば、コンパクション及びレアファクションに起因する結像性能の劣化を効果的に低減することができる。
また、軸PAの位置(軸PAと光軸OAとの相対位置)は図7に示す位置に限定されず、第1のレンズ112及び第2のレンズ114内の任意の位置から選択することができる。なお、距離LO1及びLO2は、第1のレンズ112及び第2のレンズ114の実露光での被照射部位の距離の平均値で定義されてもよい。第1のレンズ112及び第2のレンズ114のいずれか一方が非球面を有する場合には、かかる非球面の実質的な基準となる球面成分から距離LO1及びLO2を選択してもよい。
以下、本発明の一側面としての投影光学系について具体的に説明する。
図8は、特開2006−163369号公報の表1を参照して構成された投影光学系100を示す概略断面図である。図8に示す投影光学系100は、物体面の近傍、瞳位置の近傍、像面の近傍、ウエスト位置の近傍に、紫外線の照射による屈折率の変化が相反する硝材(合成石英ガラス)で構成されたレンズを配置して構成されている。
まず、図9乃至図11を参照して、物体面の近傍のレンズについて説明する。図9は、図8に示す投影光学系100を構成するレンズPL1の拡大部分断面図である。図10は、図8に示す投影光学系100を構成するレンズPL2の拡大部分断面図である。図11は、図8に示す投影光学系100を構成するレンズPL3及びPL4の拡大部分断面図である。
レンズPL1は、図9に示すように、レンズPL1aとレンズPL1bとを接合した接合レンズで構成される。なお、レンズPL1a及びPL1bのいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL2は、図10に示すように、レンズPL2aとレンズPL2bとを接合した接合レンズで構成される。なお、レンズPL2a及びPL2bのいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL3は、図11に示すように、レンズPL3aとレンズPL3bとレンズPL3cとを接合した接合レンズで構成される。一方、レンズPL4は、接合レンズではなく、通常のレンズで構成される。レンズPL3a及びPL3bのいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。また、レンズPL3c及びレンズPL4のいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。かかる構成によって、レンズPL4における屈折率の変化のレンズ内分布と比較的類似性の高いレンズ内分布をレンズLP3cに生じさせることが可能となり、コンパクションの影響を、レアファクションの影響によって、より効果的に打ち消すことができる。
レンズPL1(レンズPL1a及びPL1b)、レンズPL2(レンズPL2a及びPL2b)、レンズPL3(レンズPL3a、PL3b及びPL3c)及びレンズPL3の数値諸元表(曲率、厚さ、屈折率)を以下の表1に示す。また、表1には、各レンズの距離DFも示している。
Figure 0005253081
図8に示す投影光学系100は、TT=1249.386mmであり、レンズPL1aとレンズPL1bとは、数式1及び数式2を満たすように構成されている。同様に、レンズPL2aとレンズPL2b、及び、レンズPL3aとレンズPL3bとは、数式1及び数式2を満たすように構成されている。また、レンズPL3cとレンズPL4とは、数式1を満たすように構成されている。
このような構成によって、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、長期的に安定した結像性能を得ることができる。また、数式1を満たすレンズPL3cとレンズPL4よりも、数式2を満たすレンズPL1aとレンズPL1b、レンズPL2aとレンズPL2b、及び、レンズPL3aとレンズPL3bの方が高いエネルギー密度で照射されるため、より高い効果が得られる。
次に、図12及び図13を参照して、瞳位置の近傍のレンズについて説明する。図12は、図8に示す投影光学系100を構成するレンズPL9及びPL10の拡大部分断面図である。図13は、図8に示す投影光学系100を構成するレンズPL11の拡大部分断面図である。
レンズPL9及びPL10は、図12に示すように、接合レンズではなく、通常のレンズで構成される。レンズPL9及びPL10のいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL11は、図13に示すように、レンズPL11aとレンズPL11bとを接合した接合レンズで構成される。なお、レンズPL11a及びPL11bのいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL9、レンズPL10及びレンズPL11(レンズPL11a及びPL11b)の数値諸元表(曲率、厚さ、屈折率)を以下の表2に示す。また、表2には、各レンズの距離DPも示している。
Figure 0005253081
レンズPL9とレンズPL10とは、数式5を満たすように構成されている。また、レンズPL11aとレンズPL11bとは、数式5及び数式6を満たすように構成されている。
このような構成によって、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、長期的に安定した結像性能を得ることができる。また、数式5を満たすレンズPL9とレンズPL10よりも、数式6を満たすレンズPL11aとレンズPL11bの方が高いエネルギー密度で照射されるため、より高い効果が得られる。
次に、図14乃至図16を参照して、像面の近傍のレンズについて説明する。図14は、図8に示す投影光学系100を構成するレンズPL12の拡大部分断面図である。図15は、図8に示す投影光学系100を構成するレンズPL13の拡大部分断面図である。図16は、図8に示す投影光学系100を構成するレンズPL14の拡大部分断面図である。
レンズPL12は、図14に示すように、レンズPL12aとレンズPL12bとを接合した接合レンズで構成される。なお、レンズPL12a及びPL12bのいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL13は、図15に示すように、レンズPL13aとレンズPL13bとを接合した接合レンズで構成される。なお、レンズPL13a及びPL13bのいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL14は、図16に示すように、レンズPL14aとレンズPL14bとを接合した接合レンズで構成される。なお、レンズPL14a及びPL14bのいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL12(レンズPL12a及びPL12b)、レンズPL13(レンズPL13a及びPL13b)及びレンズPL14(レンズPL14a及びPL14b)の数値諸元表(曲率、厚さ、屈折率)を以下の表3に示す。また、表3には、各レンズの距離DBも示している。
Figure 0005253081
レンズPL12aとレンズPL12bとは、数式3を満たすように構成されている。また、レンズPL13aとレンズPL13b、及び、レンズPL14aとレンズPL14bとは、数式3及び数式4を満たすように構成されている。
このような構成によって、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、長期的に安定した結像性能を得ることができる。また、数式3を満たすレンズPL12aとレンズPL12bよりも、数式4を満たすレンズPL13aとレンズPL13b、及び、レンズPL14aとレンズPL14bの方が高いエネルギー密度で照射されるため、より高い効果が得られる。
次に、図17乃至図18を参照して、ウエスト位置の近傍のレンズについて説明する。図17は、図8に示す投影光学系100を構成するレンズPL5及びPL6の拡大部分断面図である。図18は、図8に示す投影光学系100を構成するレンズPL7及びPL8の拡大部分断面図である。
レンズPL5及びPL6は、図17に示すように、接合レンズではなく、通常のレンズで構成される。レンズPL5及びPL6のいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL7及びPL8は、図18に示すように、接合レンズではなく、通常のレンズで構成される。レンズPL7及びPL8のいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL5、レンズPL6、レンズPL7及びレンズPL8の数値諸元表(曲率、厚さ、屈折率)を以下の表4に示す。また、表4には、各レンズの距離DWも示している。
Figure 0005253081
レンズPL5とレンズPL6とは、数式10を満たすように構成されている。また、レンズPL7とレンズPL8とは、数式9及び数式10を満たすように構成されている。
このような構成によって、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、長期的に安定した結像性能を得ることができる。また、数式9を満たすレンズPL5とレンズPL6よりも、数式10を満たすレンズPL7とレンズPL8の方が高いエネルギー密度で照射されるため、より高い効果が得られる。
図19は、国際公開2005−069055号のTable37を参照して構成された投影光学系100を示す概略断面図である。図19に示す投影光学系100は、実像の中間像位置の近傍に、紫外線の照射による屈折率の変化が相反する硝材(合成石英ガラス)で構成されたレンズを配置して構成されている。
図20及び図21を参照して、実像の中間像位置の近傍のレンズについて説明する。図20は、国際公開2005−069055号のTable37におけるSurface18、19で規定されるレンズL21の拡大部分断面図である。図21は、国際公開2005−069055号のTable37におけるSurface20、21で規定されるレンズL22の拡大部分断面図である。
レンズPL21は、図20に示すように、レンズPL21aとレンズPL21bとを接合した接合レンズで構成される。なお、レンズPL21a及びPL21bのいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL22は、図21に示すように、レンズPL22aとレンズPL22bとを接合した接合レンズで構成される。なお、レンズPL22a及びPL22bのいずれか一方は長期的にコンパクションの性質を有するレンズ(第1のレンズ)であり、他方は長期的にレアファクションの性質を有するレンズ(第2のレンズ)である。
レンズPL21(レンズPL21a及び21b)及びレンズPL22(レンズPL22a及びPL22b)の数値諸元表(曲率、厚さ、材料)を以下の表5に示す。また、表5には、各レンズの距離DCも示している。なお、表5に示されたレンズ材料SILUVは、紫外線を使用する用途に適用される水晶ガラスを指している。
Figure 0005253081
レンズPL21aとレンズPL21bとは、数式7を満たすように構成されている。また、レンズPL22aとレンズPL22bとは、数式7及び数式8を満たすように構成されている。
このような構成によって、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、長期的に安定した結像性能を得ることができる。また、数式7を満たすレンズPL21aとレンズPL21bよりも、数式8を満たすレンズPL22aとレンズPL22bの方が高いエネルギー密度で照射されるため、より高い効果が得られる。
なお、図19に示す投影光学系100の瞳位置や結像共役位置の近傍のレンズについても、紫外線の照射による屈折率の変化が相反する硝材(合成石英ガラス)で構成されたレンズで構成することが可能である。
以下、本発明の一側面としての投影光学系を適用した露光装置について説明する。
図22は、本発明の一側面としての露光装置200の構成を示す概略断面図である。露光装置200は、投影光学系100とウエハ240との間に供給される液体LWを介して、レチクル220のパターンをステップ・アンド・スキャン方式でウエハ240に露光する液浸露光装置である。
露光装置200は、図22に示すように、照明装置210と、レチクル220を載置するレチクルステージ225と、投影光学系100と、ウエハ240を載置するウエハステージ245と、測距装置250と、ステージ制御部260を有する。また、露光装置200は、液体供給部270と、液浸制御部280と、液体回収部290と、ノズルユニットNUとを有する。
照明装置210は、光源部212と、照明光学系214とを有する。本実施形態では、光源部212の光源として、波長193nmのArFエキシマレーザーを使用する。
照明光学系214は、光源部212からの光でレチクル220を照明する光学系である。
レチクル220は、図示しないレチクル搬送系によって露光装置200の外部から搬送され、レチクルステージ225に支持及び駆動される。
レチクルステージ225は、図示しないレチクルチャックを介してレチクル220を支持し、ステージ制御部260によって制御される。
投影光学系100は、物体面に配置されたレチクル220上のパターンを、像面に配置されたウエハ240上に投影する投影光学系である。投影光学系100は、上述した通りのいかなる形態をも適用可能であり、ここでの詳細な説明は省略する。
ウエハ240は、レチクル220のパターンが投影(転写)される基板である。但し、ウエハ240は、ガラスプレートやその他の基板に置換することもできる。ウエハ240には、フォトレジストが塗布されている。
液体保持部244は、ウエハステージ245に支持されたウエハ240の周囲に配置される。液体保持部244は、ウエハ240の表面と同じ高さの表面を有する板である。また、液体保持部244は、ウエハ240の外周付近のショットを露光する際に、ウエハ240の外側の領域の液体LWを保持する。
測距装置250は、レチクルステージ225の位置及びウエハステージ245の位置を、参照ミラー252及び254、及び、レーザー干渉計256及び258を使用してリアルタイムに計測する。測距装置250による測距結果は、ステージ制御部260に伝達される。
ステージ制御部260は、測距装置250の測距結果に基づいて、位置決めや同期制御のために、レチクルステージ225及びウエハステージ245の駆動を制御する。
液体供給部270は、投影光学系100の最終レンズとウエハ240との間の空間又は間隙に液体LWを供給する。液体供給部270は、液体供給配管272を有する。液体供給部270は、投影光学系100の最終レンズの周囲に配置された液体供給配管272を介して液体LWを供給する。これにより、投影光学系100とウエハ240との間の空間には、液体LWの液膜が形成される。
液浸制御部280は、ウエハステージ245の現在位置、速度、加速度などの情報をステージ制御部260から取得し、かかる情報に基づいて、液浸露光に係る制御を行う。
液体回収部290は、液体供給部270によって投影光学系100とウエハ240との間に供給された液体LWを回収する機能を有し、液体回収配管292を有する。液体回収配管292は、液体供給部270によって投影光学系100とウエハ240との間に供給された液体LWをノズルユニットNUに形成された液体回収口を介して回収する。
ノズルユニットNUのウエハ240側には液体供給口と、液体回収口とが形成されている。液体供給口は、液体LWを供給するための供給口であり、液体供給配管272に接続される。液体回収口は、供給した液体LWを回収するための開口であり、液体回収配管292に接続される。
露光において、光源部212から発せられた光束は、照明光学系214によりレチクル220を照明する。レチクル220のパターンは、投影光学系100により、液体WTを介してウエハ240に結像される。
露光装置200が用いる投影光学系100は、上述したように、コンパクションによる結像性能への影響が、レアファクションによる結像性能への影響によって打ち消され、長期的に安定した結像性能を得ることができる。換言すれば、投影光学系100は、露光装置200の露光性能を長期にわたって保証することができる。従って、露光装置200は、高いスループットで経済性よくデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。かかるデバイスは、露光装置200を用いてフォトレジスト(感光剤)が塗布された基板(ウエハ、ガラスプレート等)を露光する工程と、露光された基板を現像する工程と、その他の周知の工程と、を経ることによって製造される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明の投影光学系は、液浸露光装置でなくても適用することができる。
本発明の一側面としての投影光学系の構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての投影光学系の構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての投影光学系の構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての投影光学系の構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての投影光学系を構成するレンズの一例を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての投影光学系を構成するレンズの一例を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての投影光学系を構成するレンズの一例を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての投影光学系の具体的な構成の一例を示す概略断面図である。 図8に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 図8に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 図8に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 図8に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 図8に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 図8に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 図8に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 図8に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 図8に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 図8に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 本発明の一側面としての投影光学系の具体的な構成の一例を示す概略断面図である。 図19に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 図19に示す投影光学系を構成するレンズの拡大部分断面図である。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。
符号の説明
100 投影光学系
OP 物体面(レチクル面)
IP 像面(ウエハ面)
OA 光軸
110 レンズ
112 第1のレンズ
114 第2のレンズ
PL1乃至PL14 レンズ
PL21及びPL22 レンズ
200 露光装置
210 照明装置
212 光源部
214 照明光学系
220 レチクル
225 レチクルステージ
240 ウエハ
245 ウエハステージ
250 測距装置
260 ステージ制御部
270 液体供給部
280 液浸制御部
290 液体回収部

Claims (15)

  1. 物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、
    紫外線の照射により屈折率が不可逆的に上昇する第1のレンズと、
    前記紫外線の照射により屈折率が不可逆的に低下する第2のレンズと、
    を有し、
    前記物体面と前記投影光学系の光軸との交点である第1の交点と、前記像面と前記投影光学系の光軸との交点である第2の交点との間の距離をTTとした場合に、
    前記第1のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第1の中心位置と、前記第1の交点及び前記第2の交点のうち前記第1の中心位置に近い交点の交点位置との間の距離D1は、
    D1 ≦ TT/8
    を満たし、
    前記第2のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第2の中心位置と、前記交点位置との間の距離D2は、
    D2 ≦ TT/8
    を満たすことを特徴とする投影光学系。
  2. 物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、
    紫外線の照射により屈折率が不可逆的に上昇する第1のレンズと、
    前記紫外線の照射により屈折率が不可逆的に低下する第2のレンズと、
    を有し、
    前記物体面と前記像面との間に少なくとも1つの中間像を形成し、
    前記物体面と前記投影光学系の光軸との交点である第1の交点と、前記像面と前記投影光学系の光軸との交点である第2の交点との間の距離をTTとした場合に、
    前記第1のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第1の中心位置と、前記第1の中心位置と最短となる中間像位置との間の距離DC1は、
    DC1 ≦ TT/6
    を満たし、
    前記第2のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第2の中心位置と、前記中間像位置との距離DC2は、
    DC2 ≦ TT/6
    を満たすことを特徴とする投影光学系。
  3. 物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、
    紫外線の照射により屈折率が不可逆的に上昇する第1のレンズと、
    前記紫外線の照射により屈折率が不可逆的に低下する第2のレンズと、
    を有し、
    前記物体面と前記像面との間に少なくとも1つの瞳を有し、
    前記物体面と前記投影光学系の光軸との交点である第1の交点と、前記像面と前記投影光学系の光軸との交点である第2の交点との間の距離をTTとした場合に、
    前記第1のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第1の中心位置と、前記第1の中心位置と最短となる瞳位置との間の距離DP1は、
    DP1 ≦ TT/8
    を満たし、
    前記第2のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第2の中心位置と、前記瞳位置との距離DP2は、
    DP2 ≦ TT/8
    を満たすことを特徴とする投影光学系。
  4. 物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、
    紫外線の照射により屈折率が不可逆的に上昇する第1のレンズと、
    前記紫外線の照射により屈折率が不可逆的に低下する第2のレンズと、
    を有し、
    前記物体面と前記投影光学系の光軸との交点である第1の交点と、前記像面と前記投影光学系の光軸との交点である第2の交点との間の距離をTTとした場合に、
    前記第1のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第1の中心位置と、前記第1の中心位置と最短となる前記投影光学系のウエスト位置との間の距離DW1は、
    DW1 ≦ TT/11
    を満たし、
    前記第2のレンズの前記投影光学系の光軸における厚さの中心位置である第2の中心位置と、前記ウエスト位置との間の距離DW2は、
    DW2 ≦ TT/11
    を満たし、
    前記ウエスト位置は、前記投影光学系を構成する複数のレンズのレンズ面のうち最軸外主光線と前記投影光学系の光軸との距離が最大となるレンズ面と前記投影光学系の瞳との間において、有効領域が最小となるレンズ面の前記投影光学系の光軸との交点の位置であることを特徴とする投影光学系。
  5. 物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、
    紫外線の照射により屈折率が不可逆的に上昇する第1のレンズと、
    前記紫外線の照射により屈折率が不可逆的に低下する第2のレンズと、
    を有し、
    前記第1のレンズと前記第2のレンズとが接合されていることを特徴とする投影光学系。
  6. 前記第2のレンズは、前記第1のレンズの主成分を含む硝材で構成されることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の投影光学系。
  7. 前記第1のレンズと前記第2のレンズとが隣接していることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の投影光学系。
  8. 前記第1のレンズと前記第2のレンズとが接合されていることを特徴とする請求項7に記載の投影光学系。
  9. 前記第1のレンズ及び前記第2のレンズは、合成石英ガラスで構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の投影光学系。
  10. 前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの少なくとも一方はOH基を含み、
    前記第1のレンズと前記第2のレンズとは、互いに異なるOH基濃度を有することを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の投影光学系。
  11. 前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの少なくとも一方は水素分子を含み、
    前記第1のレンズと前記第2のレンズとは、互いに異なる水素分子濃度を有することを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の投影光学系。
  12. 前記第1のレンズと前記第2のレンズとは、オプティカルコンタクトによって接合されていることを特徴とする請求項5又は8に記載の投影光学系。
  13. 前記第1のレンズと前記第2のレンズとは、接着剤によって接合されていることを特徴とする請求項5又は8に記載の投影光学系。
  14. 光源からの光でレチクルを照明する照明光学系と、
    前記レチクルのパターンを基板に投影する請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載の投影光学系と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  15. 請求項14に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    露光された前記基板を現像するステップと、
    を有することを特徴とするデバイスの製造方法。
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