JP6989595B2 - シリンジ保持要素を有する圧力ジャケット - Google Patents

シリンジ保持要素を有する圧力ジャケット Download PDF

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、2016年9月16日に出願された米国仮特許出願第62/395,684号に優先権を主張し、その開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、概して、少なくとも1つの圧力ジャケットを有する流体インジェクタ、および少なくとも1つの圧力ジャケットを有する流体インジェクタと共に使用するためのシリンジに関する。より具体的には、本開示は、注入手順中の少なくとも1つの圧力ジャケットに対するシリンジの軸方向移動を抑制するための1つ以上のシリンジ保持要素を備えた少なくとも1つの圧力ジャケットを有する流体インジェクタに関する。
多くの医療診断手順および治療手順において、医師などの医療従事者は、1種以上の薬液を患者に注入する。近年、造影剤溶液(単に「造影剤」と呼ばれることが多い)、生理食塩水などの洗浄剤、および他の薬液など、薬液の加圧注入用の多数のインジェクタ作動式シリンジおよび動力流体インジェクタが、血管造影法、コンピュータ断層撮影法(CT)、超音波、磁気共鳴画像法(MRI)、陽電子放出断層撮影法(PET)、および他の画像化手順などの手順で使用するために開発されている。一般に、これらの流体インジェクタは、予め設定された圧力および/または流速で予め設定された量の1種以上の流体を送達するように設計されている。
典型的には、流体インジェクタは、シリンジ内のシリンジプランジャに接続する、少なくとも1つのピストンなど、少なくとも1つの駆動部材を有する。シリンジは、一般に、シリンジプランジャがバレル内に摺動可能に配設された硬質バレルを含む。ピストンは、プランジャをバレルの長手方向軸に対して近位方向および/または遠位方向に駆動して、シリンジバレル内に流体を引き込むか、またはシリンジバレルから流体を送達する。
流体インジェクタと共に使用するためのシリンジは、一定の最小壁厚を有する様々な医療グレードのプラスチック材料で製造することができる。注入手順中に最大1200psiの圧力が使用され得るため、シリンジの厚さは重要な設計要素である。特定の注入手順中に、シリンジ自体は通常、そのような圧力下での過度の半径方向膨張による高圧に耐えることができない。使用中にシリンジの少なくとも一部を囲み、シリンジ内の流体圧力の増大によるシリンジの半径方向膨張を防止するために、少なくとも1つの圧力ジャケットを有する流体シリンジが開発されてきた。そのような圧力ジャケットは、著しい半径方向の膨張なしに高い注入圧力に耐えるように設計されている。
ある既存の圧力ジャケットは、ワンピース型の円筒形設計を有し、シリンジは、圧力ジャケットの前(遠位)端部から圧力ジャケット内に挿入される。シリンジの首部は、患者に通じる流体ラインにシリンジが接続され得るように、圧力ジャケットの遠位端部から突出し得る。圧力ジャケットの近位端部は、通常、連結部材によって流体インジェクタに保持される。注入手順中、シリンジに半径方向外側に作用する力によって、シリンジの外壁は圧力ジャケットの内壁に対して膨張する。加えて、シリンジに作用するピストンの軸方向移動のために、高圧注入中にシリンジに著しい軸方向移動が生じる可能性がある。シリンジのそのような軸方向移動は望ましくなく、不正確な容量送達につながる可能性がある。圧力ジャケット内でのシリンジの軸方向移動を防止するために、圧力ブラケットおよび/または流体インジェクタに押さえブラケットまたは遠位係止キャップを設けることができる。
前面装填式圧力ジャケット付き流体インジェクタシステムは当技術分野で知られているが、そのような圧力ジャケット付き流体インジェクタシステムの設計の改良、ならびに圧力ジャケット付きおよび非圧力ジャケット付きインジェクタシステムの両方で使用されるシリンジの設計における改良は、現在も今後も非常に望ましいことである。特に、注入手順中にシリンジの軸方向移動を防止または制限するように構成された改良された圧力ジャケットを提供することが望ましいであろう。
本開示は、概して、注入手順中の圧力ジャケットに対するシリンジの軸方向移動を防止または制限するための1つ以上のシリンジ保持要素を備えた少なくとも1つの圧力ジャケットを有する流体インジェクタに関する。
本開示のいくつかの例では、圧力ジャケットは、流体インジェクタのインジェクタヘッドに接続するために構成され得る。圧力ジャケットは、開放遠位端部と、開放近位端部と、長手方向軸に沿って遠位端部と近位端部との間に延出する貫通孔を画定する側壁とを有してもよい。貫通孔は、シリンジの少なくとも一部分を受容するように構成されてもよい。圧力ジャケットは、少なくとも部分的に貫通孔内に配置された少なくとも1つのシリンジ保持要素と、少なくとも1つのシリンジ保持要素に動作可能に接続された少なくとも1つの作動機構とを有することができる。少なくとも1つの作動機構は、貫通孔内でのシリンジの遠位/近位方向への移動を可能にする係合解除位置と、シリンジからの流体の加圧送達中にシリンジの遠位方向への移動を制限または防止する係合位置との間で、圧力ジャケットに対して少なくとも1つのシリンジ保持要素を移動するように構成され得る。
本開示のいくつかの例では、少なくとも1つの作動機構は、少なくとも1つのシリンジ保持要素を係合解除位置と係合位置との間で移動させるために、圧力ジャケットに対して軸方向または半径方向に移動可能であり得る。少なくとも1つの作動機構は、付勢部材によって係合解除位置に付勢されてもよい。少なくとも1つのシリンジ保持要素は、半径方向に伸縮可能な複数のフィンガであり得る。半径方向に伸縮可能な複数のフィンガは、係合位置において圧力ジャケットの側壁の内面から半径方向内側に延出し、係合解除位置において圧力ジャケットの側壁の内面に陥凹したポケット内に引っ込むことができる。半径方向に伸縮可能な複数のフィンガの少なくとも一部分の遠位端部は、半径方向に伸縮可能な複数のフィンガが係合位置にあるときにシリンジの遠位端部の少なくとも一部分と係合するように構成された保持リップまたは他の係合機構を有してもよい。
本開示のいくつかの例では、少なくとも1つのシリンジ保持要素は、圧力ジャケットの少なくとも一部分に接続された第1の端部と、少なくとも1つの作動機構に接続された第2の端部とを有するばねであり得る。ばねは係合位置に付勢されてもよい。少なくとも1つのシリンジ保持要素は、圧力ジャケットの内面に陥凹したポケット内に配置された圧縮性リングであり得る。少なくとも1つの作動機構は、圧縮性リングの少なくとも一部分を圧力ジャケットの側壁の内面から半径方向内側に移動させるように、係合位置において圧縮性リングを圧縮することができる。少なくとも1つのシリンジ保持要素は、圧力ジャケットの側壁の内面とシリンジの外面との間で圧力ジャケットの貫通孔内に配置されたスリーブであり得る。
本開示のいくつかの例では、流体インジェクタのインジェクタヘッドに接続するように構成された圧力ジャケットは、開放遠位端部と、開放近位端部と、長手方向軸に沿って遠位端部と近位端部との間に延出する貫通孔を画定する側壁とを有してもよい。貫通孔は、シリンジの少なくとも一部分を受容するように構成されてもよい。圧力ジャケットは、少なくとも部分的に貫通孔内に配置された少なくとも1つのシリンジ保持要素を有することができる。少なくとも1つのシリンジ保持要素は、圧力ジャケットに対するシリンジの遠位方向への移動を防止または制限するために、シリンジからの流体の加圧送達中にシリンジの少なくとも一部分と係合するように構成されてもよい。
本開示のいくつかの例では、少なくとも1つのシリンジ保持要素は、圧力ジャケットの側壁の内面に半径方向外側に陥凹した少なくとも1つの膨張ポケットであってもよい。少なくとも1つの膨張ポケットの容積は、シリンジからの流体の加圧送達中にシリンジの側壁の塑性降伏が所定の閾値圧力を超えるのを防止するように選択することができる。少なくとも1つの膨張ポケットの容積は、シリンジからの流体の加圧送達中に、シリンジの側壁の少なくとも一部の少なくとも1つの膨張ポケット内への半径方向膨張による所定の軸方向抑制力を維持するように選択され得る。少なくとも1つの膨張ポケットは、圧力ジャケットの側壁の内面の円周で周方向に連続していても不連続であってもよい。少なくとも1つの膨張ポケットは、互いに軸方向にオフセットした複数の膨張ポケットであってもよい。少なくとも1つの膨張ポケットはらせん状であってもよい。
本開示のいくつかの例では、少なくとも1つのシリンジ保持要素は、圧力ジャケットの側壁の内面から半径方向内側に突出する少なくとも1つの突起であり得る。少なくとも1つの突起は、圧力ジャケットの側壁の内面の円周で周方向に連続していても不連続でもよい。少なくとも1つの突起は、互いに軸方向にオフセットした複数の突起であってもよい。少なくとも1つの突起はらせん状であってもよい。
本開示のいくつかの例では、患者に流体を送達するための流体インジェクタは、少なくとも1つのインジェクタヘッドと、少なくとも1つのインジェクタヘッドに取り外し可能に接続された少なくとも1つの圧力ジャケットとを有し得る。少なくとも1つの圧力ジャケットは、開放遠位端部と、開放近位端部と、長手方向軸に沿って遠位端部と近位端部との間に延出する貫通孔を画定する側壁とを有してもよい。貫通孔は、シリンジの少なくとも一部分を受容するように構成されてもよい。圧力ジャケットは、少なくとも部分的に貫通孔内に配置された少なくとも1つのシリンジ保持要素を有することができる。少なくとも1つのシリンジ保持要素は、少なくとも1つの圧力ジャケットに対するシリンジの遠位方向への移動を防止または制限するために、シリンジからの流体の加圧送達中にシリンジの少なくとも一部分と係合するように構成されてもよい。
注入手順中の少なくとも1つの圧力ジャケットに対するシリンジの軸方向移動を防止または制限するための1つ以上のシリンジ保持要素を備えた少なくとも1つの圧力ジャケットを有する流体インジェクタの様々な態様は、以下の番号付きの条項の1つ以上に開示される。
条項1.流体インジェクタのインジェクタヘッドに取り外し可能に接続するように構成された圧力ジャケットであって、圧力ジャケットが、開放遠位端部と、開放近位端部と、長手方向軸に沿って遠位端部と近位端部との間に延出する貫通孔を画定する側壁であって、貫通孔がシリンジの少なくとも一部分を受容するように構成された、側壁と、少なくとも部分的に貫通孔内に配置された少なくとも1つのシリンジ保持要素とを備え、少なくとも1つのシリンジ保持要素は、圧力ジャケットに対するシリンジの遠位方向への移動を防止または制限するために、シリンジからの流体の加圧送達中にシリンジの少なくとも一部分と係合するように構成されている、圧力ジャケット。
条項2.少なくとも1つのシリンジ保持要素が、圧力ジャケットの側壁の内面に半径方向外側に陥凹した少なくとも1つの膨張ポケットを備える、条項1に記載の圧力ジャケット。
条項3.少なくとも1つの膨張ポケットの容積は、シリンジからの流体の加圧送達中にシリンジの側壁の塑性降伏が所定の閾値圧力を超えるのを防止するように選択される、条項1または条項2に記載の圧力ジャケット。
条項4.少なくとも1つの膨張ポケットの容積は、シリンジからの流体の加圧送達中に少なくとも1つの膨張ポケット内へのシリンジの側壁の少なくとも一部分の半径方向膨張による所定の軸方向抑制力を維持するように選択される、条項1から条項3のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項5.少なくとも1つの膨張ポケットが、圧力ジャケットの側壁の内面の円周で周方向に連続しているかまたは不連続である、条項1から条項4のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項6.少なくとも1つの膨張ポケットが、互いに軸方向にオフセットした複数の膨張ポケットである、条項1から条項5のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項7.少なくとも1つの膨張ポケットがらせん状である、条項1から条項6のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項8.少なくとも1つのシリンジ保持要素が、圧力ジャケットの側壁の内面から半径方向内側に突出する少なくとも1つの突起を備える、条項1から条項7のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項9.少なくとも1つの突起が、圧力ジャケットの側壁の内面の円周で周方向に連続しているかまたは不連続である、条項1から条項8のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項10.流体インジェクタのインジェクタヘッドに取り外し可能に接続するように構成された圧力ジャケットであって、圧力ジャケットは、開放遠位端部と、開放近位端部と、長手方向軸に沿って遠位端部と近位端部との間に延出する貫通孔を画定する側壁であって、貫通孔がシリンジの少なくとも一部分を受容するように構成された、側壁と、少なくとも部分的に貫通孔内に配置された少なくとも1つのシリンジ保持要素と、少なくとも1つのシリンジ保持要素に動作可能に接続した少なくとも1つの作動機構とを備え、少なくとも1つの作動機構は、貫通孔内でのシリンジの遠位方向への移動を可能にする係合解除位置と、シリンジからの流体の加圧送達中にシリンジの遠位方向への移動を制限または防止する係合位置との間で、圧力ジャケットに対して少なくとも1つのシリンジ保持要素を移動させるように構成されている、圧力ジャケット。
条項11.少なくとも1つの作動機構が、少なくとも1つのシリンジ保持要素を係合解除位置と係合位置との間で移動させるために、圧力ジャケットに対して軸方向または半径方向に移動可能である、条項10に記載の圧力ジャケット。
条項12.少なくとも1つの作動機構が、付勢部材によって係合解除位置に付勢されている、条項10または条項11に記載の圧力ジャケット。
条項13.少なくとも1つのシリンジ保持要素が、半径方向に伸縮可能な複数のフィンガであり、半径方向に伸縮可能な複数のフィンガは、係合位置において圧力ジャケットの側壁の内面から半径方向内側に延出し、係合解除位置において圧力ジャケットの側壁の内面に陥凹したポケット内に引っ込む、条項10から条項12のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項14.半径方向に伸縮可能な複数のフィンガの少なくとも一部分の遠位端部は、半径方向に伸縮可能な複数のフィンガが係合位置にあるときにシリンジの遠位端部の少なくとも一部分と係合するように構成された保持リップを有する、条項10から条項13のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項15.少なくとも1つのシリンジ保持要素が、圧力ジャケットの少なくとも一部分に接続された第1の端部と、少なくとも1つの作動機構に接続された第2の端部とを有するばねを備える、条項10から条項14のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項16.ばねが係合位置に付勢される、条項10から条項15のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項17.少なくとも1つのシリンジ保持要素が、圧力ジャケットの側壁の内面に陥凹したポケット内に配置された圧縮性リングを備える、条項10から条項16のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項18.少なくとも1つの作動機構は、圧縮性リングの少なくとも一部分を圧力ジャケットの側壁の内面から半径方向内側に移動させるように、係合位置において圧縮性リングを圧縮する、条項10から条項17のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項19.少なくとも1つのシリンジ保持要素は、圧力ジャケットの内面とシリンジの外面との間で圧力ジャケットの貫通孔内に配置されたスリーブである、条項10から条項18のいずれか一項に記載の圧力ジャケット。
条項20.患者に流体を送達するための流体インジェクタであって、流体インジェクタは、少なくとも1つのインジェクタヘッドと、少なくとも1つのインジェクタヘッドに接続した少なくとも1つの圧力ジャケットであって、開放遠位端部と、開放近位端部と、長手方向軸に沿って遠位端部と近位端部との間に延出する貫通孔を画定する側壁であって、貫通孔がシリンジの少なくとも一部分を受容するように構成されている、側壁と、少なくとも部分的に貫通孔内に配置された少なくとも1つのシリンジ保持要素とを有する少なくとも1つの圧力ジャケットとを備え、少なくとも1つのシリンジ保持要素が、圧力ジャケットに対するシリンジの遠位方向への移動を防止または制限するために、シリンジからの流体の加圧送達中にシリンジの少なくとも一部分と係合するように構成されている、流体インジェクタ。
本開示のこれらおよび他の特徴および特性、ならびに構造の関連要素の動作方法および機能、ならびに部品の組み合わせおよび製造の経済性は、全てが本明細書の一部を形成する添付の図面を参照して以下の説明および添付の特許請求の範囲を考慮するとより明らかになり、様々な図において同様の参照番号は対応する部分を示す。しかしながら、図面は例示および説明のみを目的としていることを明確に理解されたい。
本開示の一例に係る一対の圧力ジャケットを有する流体インジェクタの正面斜視図である。 シリンジが各圧力ジャケットに設置された状態で示されている図1の流体インジェクタの正面斜視図である。 図2に示すシリンジおよび圧力ジャケットの詳細斜視図である。 本開示の一例に係るシリンジおよびシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合解除状態または位置にある。 図4Aに示す圧力ジャケットおよびシリンジの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合状態または位置にある。 本開示の別の例に係るシリンジおよびシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの側面断面図である。 図4Cに示す圧力ジャケットおよびシリンジの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合状態または位置にある。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの正面斜視図である。 シリンジと共に使用されている図5Aに示す圧力ジャケットの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合解除状態または位置にある。 図5Bに示す圧力ジャケットおよびシリンジの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合状態または位置にある。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの正面斜視図である。 図6Aに示す圧力ジャケットおよびシリンジ保持要素の平面図である。 シリンジと共に使用されている図6Aに示す圧力ジャケットの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合解除状態または位置にある。 図6Bに示す圧力ジャケットおよびシリンジの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合状態または位置にある。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの正面斜視図である。 図7Aに示す圧力ジャケットと共に使用するためのシリンジの正面斜視図である。 圧力ジャケット内に保持されたシリンジを示す、図7A〜図7Bの圧力ジャケットおよびシリンジの側面断面図である。 図7Cの圧力ジャケットおよびシリンジの詳細な側面断面図である。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットおよびそれと共に使用するように構成されたシリンジの側面断面図である。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットおよびそれと共に使用するように構成されたシリンジの側面断面図である。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットおよびそれと共に使用するように構成されたシリンジの側面断面図である。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの正面斜視図である。 シリンジと共に使用されている、図9Aに示す圧力ジャケットの側面断面図である。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの正面斜視図である。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合解除状態または位置で示されている。 図11Aに示す圧力ジャケットの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合状態または位置で示されている。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの分解正面斜視図である。 図12Aに示す圧力ジャケットおよびそれと共に使用するためのシリンジの正面斜視図である。 圧力ジャケット内に保持されたシリンジを示す、図12A〜図12Bの圧力ジャケットおよびシリンジの側面断面図である。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合解除状態または位置にある。 図13Aに示す圧力ジャケットおよびシリンジの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合状態または位置にある。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの側面断面図である。 本開示の別の例に係るシリンジ保持要素を有する圧力ジャケットの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合解除状態または位置で示されている。 図15Aに示す圧力ジャケットの側面断面図であり、シリンジ保持要素は係合状態または位置で示されている。 本開示の一例に係る圧力の関数としての軸方向荷重伝達効率を示すグラフである。
図1〜図16において、特に断らない限り、同じ符号は同じ構成要素を表す。
本明細書で使用されているように、単数形の「A」、「An」、および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り、複数の指示対象を含む。
以下の説明の目的のために、用語「上部」、「下部」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」、「横方向」、「長手方向」、およびその派生語は、図面に示されているように本開示に関連するものとする。
「左」、「右」、「内」、「外」、「上」、「下」などの空間的または方向的な用語は、本発明が様々な代替の配向をとることができるため、限定的と見なされるべきではない。
シリンジおよび/または圧力ジャケットに関連して使用されるとき、用語「近位」は、シリンジおよび/または圧力ジャケットがインジェクタに接続するように配向されているときにインジェクタに最も近いシリンジおよび/または圧力ジャケットの一部を指す。
「遠位」という用語は、インジェクタに接続するように配向されたときにインジェクタから最も離れたシリンジおよび/または圧力ジャケットの一部を指す。
「半径方向」という用語は、近位端部と遠位端部との間のシリンジおよび/または圧力ジャケットの長手方向軸に垂直な断面における方向を指す。
「周方向」という用語は、シリンジおよび/または圧力ジャケットの側壁の内面または外面の周りの方向を指す。
「軸方向」という用語は、近位端部と遠位端部との間に延出するシリンジおよび/または圧力ジャケットの長手方向軸に沿った方向を指す。
「可撓性」という用語は、シリンジに関連して使用されるとき、シリンジの側壁などのシリンジの少なくとも一部が、延出する方向を変えるために曲がることができる、または曲げることができることを意味する。
用語「反転する(roll over)」、「反転する(rolling over)」、および「それ自体の上を回転する」は、シリンジの側壁の近位部分などのシリンジの第1の部分が、流体インジェクタのピストンによって促されたときに、シリンジの側壁の遠位部分などのシリンジの第2の部分に対して約180°曲がる能力を指す。
明細書および特許請求の範囲で使用される全ての数字は、全ての場合において「約」という用語によって修正されていると理解されるべきである。「約」という用語は、記載された値のプラスマイナス10%の範囲を意味する。
特記しない限り、本明細書に開示する全ての範囲または比は、そこに含まれるありとあらゆる部分的な範囲または部分的な比を包含すると理解されるべきである。例えば、「1から10」と記載された範囲または比は、最小値1と最大値10との間(およびそれらを含む)のありとあらゆる部分的範囲、すなわち、限定されるものではないが例えば1から6.1、3.5から7.8、および5.5から10など、1以上の最小値から始まり10以下の最大値で終わる全ての部分範囲または部分比を含むと見なされるべきである。
「少なくとも」という用語は、「以上」を意味する。
用語「含む(inCluDe)」は「備える(Comprise)」と同義である。
添付の図面に示され、以下の明細書に記載される特定の装置およびプロセスは、本開示の単なる例示的な態様であることを理解されたい。したがって、本明細書に開示されている例に関連する特定の寸法および他の物理的特性は、限定的であると見なされるべきではない。
本明細書で言及され、かつ他に示されない限り、限定されないが発行された特許および特許出願などの全ての文書は、その全体が「参照により組み込まれる」と見なされるべきである。
いくつかの図を通して同様の参照符号が同様の部分を指す図面を参照すると、本開示は、概して、注入手順中に少なくとも1つの圧力ジャケットに対してシリンジの軸方向移動を抑制するための1つ以上のシリンジ保持要素を備えた少なくとも1つの圧力ジャケットを有する流体インジェクタを対象とする。
図1を参照すると、流体インジェクタ10は、少なくとも1つのインジェクタヘッド12とインジェクタハウジング14とを含む。インジェクタヘッド12は支持構造13上に支持されてもよい。図1に示すようないくつかの例では、流体インジェクタ10は、並んで配列された2つのインジェクタヘッド12を含み得る。各インジェクタヘッド12は、インジェクタハウジング14の前端部に形成されてもよく、少なくとも1つの圧力ジャケット16を受容して保持するように構成されてもよい。図1は、各々対応する圧力ジャケット16を有する2つのインジェクタヘッド12を有する流体インジェクタ10を示しているが、流体インジェクタ10の他の例は、単一のインジェクタヘッドと対応する圧力ジャケット、または2つより多いインジェクタヘッド12と対応する数の圧力ジャケット16を含み得る。圧力ジャケット16は、1つ以上の係合要素25(図5Aに示す)、例えば、PCT出願公開国際公開第2016/069714号パンフレットおよび国際公開第2016/069711号パンフレットに記載されている1つ以上の係合要素で、取り外し可能にインジェクタヘッド12に取り付けられてもよく、これらの開示はこの参照により本明細書に組み込まれる。
引き続き図1を参照すると、各インジェクタヘッド12は、モータ(図示せず)によって動かされる往復駆動ピストンなどの駆動部材またはピストン19を含む。各ピストン19は、インジェクタハウジング14の前端部の開口部を通って、それぞれのインジェクタヘッド12内へおよびそこから延出するように構成されてもよい。本明細書に記載されるように、各ピストン19は、圧力ジャケット16内に配設されたシリンジの少なくとも一部分に原動力を与える。
図2を参照すると、流体インジェクタ10は、各圧力ジャケット16内にシリンジ30を受容するように構成されている。少なくとも1つの圧力ジャケット16は典型的には再使用可能な構成要素であり、一方シリンジ30は典型的には使い捨ての構成要素である。流体インジェクタ10は、シリンジ30を流体で満たすための少なくとも1つのバルク流体供給源を有することができる。バルク流体供給源は、造影剤などの第1の薬液を含む第1のバルク流体供給源32と、生理食塩水などの第2の薬液を含む第2のバルク流体供給源34であり得、第1のバルク流体供給源32および第2のバルク流体供給源34に含まれる第1または第2の流体でシリンジ30を満たす。少なくとも1つの流体経路セット35は、各シリンジ30の排出端部と流体接続されて、血管アクセス部位で患者に挿入されたカテーテル、針、または他の流体送達接続部(図示せず)に接続したチューブを通してシリンジ30からの流体を送達することができる。少なくとも1つのシリンジ30に出入りする流体の流れは、流体制御モジュール(図示せず)によって調整することができる。流体制御モジュールは、様々なピストン、バルブ、および/または流量調整構造を動作させて、注入流量、持続時間、総注入量、および/または造影剤と生理食塩水との比などのユーザが選択した注入パラメータに基づいて、患者に対する生理食塩水および造影剤などの薬液送達を調整することができる。少なくとも1つの圧力ジャケット16とシリンジ30とを含む、本明細書に記載のシステムと共に使用できるかまたは使用するために改変することができる適切な前面装填式流体インジェクタの例は、PCT出願公開番号国際公開第2015/164783号パンフレットおよび国際公開第2016/172467号パンフレットに開示されており、それらの開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、適切なシリンジ30は、国際公開第2015/164783号パンフレットおよび国際公開第2016/172467号パンフレットに記載されているようなローリングダイヤフラム型シリンジを含み、ピストン19が近位端部から遠位端部へ前進すると、折り畳み領域の側壁の外面が半径方向内側の方向に折り畳まれるように、またピストン19が遠位端部から近位端部へ引っ込むと、折り畳み領域の側壁の外面が半径方向外側の方向に広がるように、ピストン19が作用したときにそれ自体の上を回転する可撓性の薄い側壁を有する。そのようなローリングダイヤフラムシリンジは、適切な医療グレードのプラスチックから作られてもよく、0.01インチ〜0.15インチの範囲の側壁厚さを有してもよい。ピストン19の遠位方向への移動によってシリンジ30が加圧されると、ローリングダイヤフラムシリンジ内の流体圧力によって側壁が半径方向外側に膨張する。この効果は、従来のシリンジと比較してシリンジ側壁の相対的な薄さによって高められる。シリンジ側壁は、半径方向外側に膨張すると、圧力ジャケット16の内面に接触し、シリンジ側壁のさらなる膨張が制限され、それによってシリンジ壁の破損を防止する。加圧下では、シリンジ30の膨張した側壁と圧力ジャケット16の側壁の内面との間の摩擦力は、圧力ジャケット16に対するシリンジ30の遠位方向の移動を防止し、それによってシリンジ30を圧力ジャケット16内に維持する。本明細書に記載されるように、シリンジ30の側壁の外側と圧力ジャケット16の側壁の内面との間の摩擦力は、圧力ジャケット16の側壁の内面および/またはシリンジ30の側壁の外面に保持機構を組み込むことによって修正および増強され得る。これらの表面間の増大した摩擦力は、注入手順中にシリンジ30を圧力ジャケット16内に維持するための追加の構造の必要性を最小にするか、さらには排除する。
図1を参照すると、少なくとも1つの圧力ジャケット16は、少なくとも1つの圧力ジャケット16をインジェクタハウジング14と取り外し可能に接続することを可能にする取り付け機構(図示せず)によって、インジェクタハウジング14の前端部に取り付けられる。いくつかの例では、少なくとも1つの圧力ジャケット16は、インジェクタハウジング14に取り外し不可能に接続されてもよい。
図4A〜図4Dを参照すると、少なくとも1つの圧力ジャケット16は、シリンジ30を圧力ジャケット16内に受容するためのシリンジ受容開口部20(図1に示す)を備えた前端部または遠位端部18を有するほぼ中空の円筒形状を有し得る。少なくとも1つの圧力ジャケット16は、流体インジェクタ10の少なくとも一部分と係合し、かつ少なくとも1つの圧力ジャケット16を流体インジェクタ10に取り外し可能または取り外し不可能に接続するように構成された後端部または近位端部22をさらに含む。少なくとも1つの圧力ジャケット16は、少なくとも1つの圧力ジャケット16の長手方向軸23に沿って遠位端部18と近位端部22との間に延出する側壁24を有する。少なくとも1つの圧力ジャケット16の遠位端部18の開口部20は、圧力ジャケット16の長手方向軸23に沿って遠位端部18と近位端部22との間に延出する貫通孔26を画定する。少なくとも1つの圧力ジャケット16は、シリンジ30が圧力ジャケット側壁24の内面28と干渉することなく、容易に貫通孔26に挿入され、かつ貫通孔26から取り外すことができるように、シリンジ30の外径D2(図4Aに示す)をぴったりだが取り外し可能に受容するサイズの内径D1(図4Aに示す)を有する。圧力ジャケット側壁24の内面28は、少なくとも注入手順中にシリンジ30の外面の少なくとも一部分と接触するように構成され、シリンジ30はシリンジ30内の流体圧力により半径方向外側に膨張する。本明細書に記載されるように、シリンジ30の外面と圧力ジャケット側壁24の内面28との接触は摩擦的に強化され得るが、少なくとも1つのシリンジ保持要素である。
少なくとも1つの圧力ジャケット16は、注入手順中のシリンジ30の半径方向外側への膨張を抑制することができる材料から作られてもよい。前述のように、シリンジ30自体は、例えば側壁の厚さのために、特定の流体注入手順に関連する高圧に耐えることができない可能性がある。少なくとも1つの圧力ジャケット16を使用して、圧力下でのシリンジ30の半径方向膨張を制限することができる。例えば、特定の実施形態では、注入圧力下でのシリンジ側壁の半径方向膨張は、圧力ジャケット側壁24の内径に制限されてもよい。いくつかの例では、少なくとも1つの圧力ジャケット16は、医療グレードのプラスチック、金属またはガラスなどの医療グレードの材料から作られてもよい。特定の例では、シリンジ30の少なくとも一部が圧力ジャケット16の側壁24を通して観察されるように、少なくとも1つの圧力ジャケット16を半透明または透明材料から製造することができる。
シリンジ30は、CT、MRI、PETなどの手順で使用するように適合されており、流体の粘度、流路の直径および所望の注入速度に応じて、約10〜400psi、例えば200〜400psiなどの典型的な動作圧力で動作可能である。いくつかの例では、シリンジ30は、血管造影法など、1,200psi程度の圧力を必要とする手順で使用するために構成されてもよい。シリンジ30は、PCT出願公開番号国際公開第2015/164783号パンフレットおよびPCT出願公開番号国際公開第2016/172467号パンフレットに開示されているシリンジであってもよく、それらの開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。他の例では、シリンジ30は、米国特許出願公開第2013/023048号に記載されている膀胱シリンジ、または米国特許第9,180,252号に記載されているシリンジであってもよく、それらの開示全体は参照により本明細書に組み込まれる。他の例では、シリンジ30は、米国特許第5,383,858号、6,322,535号、6,652,489号、9,173,995号および9,199,033号に記載されているシリンジであってもよく、それらの開示内容は全て参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
図4A〜図4Dを参照すると、特定の実施形態によれば、シリンジ30は、前方または遠位端部34、後方または近位端部36、およびそれらの間に延出する可撓性側壁38を含む中空体を含むローリングダイヤフラムシリンジであり得る。使用中、近位端部36は、シリンジ30の側壁38が圧力ジャケット16の内面28によって囲まれるように貫通孔26内に挿入するように構成される。シリンジ30の遠位端部34の少なくとも一部は、圧力ジャケット16の遠位端部18から露出してもよい。いくつかの例では、シリンジ30は、射出成形プリフォームを使用するブロー成形技術を使用して形成することができる。他の例では、シリンジ30は射出成形することができる。
引き続き図4A〜図4Bを参照すると、シリンジ30の近位端部36は閉鎖端部壁40に接続し、シリンジ30の遠位端部34は閉鎖端部壁40の反対側に排出首部42を画定する。遠位端部34は、側壁38から排出首部42に向かって徐々に狭くなる円錐台形状を有することができる。閉鎖端部壁40は、流体インジェクタ10のピストン19(図1に示す)と直接接続するように形作られてもよい。例えば、閉鎖端部壁40は、類似の形状のピストン19と直接接続するための受容端部ポケットRを画定することができ、ピストン19は、閉鎖端部壁40の形状と実質的に一致するように形作られていてもよい。側壁38および/または端部壁40は、均一または不均一な厚さを有することができる。例えば、側壁38は、端部壁40と比較して遠位端部34において増加した厚さを有することができる。他の実施形態では、端部壁40は、受容端部ポケットRを横切って不均一な厚さを有することができる。
シリンジ30の側壁38は、ピストン19の作用下でそれ自体の上を回転するように構成されている、柔らかく、しなやかであるかまたは可撓性であるが自立した本体を画定している。特に、シリンジ30の側壁38は、ピストン19が遠位方向に動くとその外面が半径方向内側の方向に折り畳まれて反転し、ピストン19が近位方向に引っ込められると反対に半径方向外側の方向に広がり展開されるように、回転するように構成される。
図3を参照すると、各シリンジ30の遠位端部34は、インジェクタハウジング14に接続された押さえブラケット44、または注入手順中の圧力ジャケット16に対するシリンジ30の軸方向移動を防止する他の保持機構によって、任意選択的に保持され得る。任意選択的な押さえブラケット44は、第1の閉位置(図3)と第2の開位置(図1)との間で移動可能である。閉位置では、押さえブラケット44は、シリンジ30の遠位端部34と係合して各シリンジ30を圧力ジャケット16に対して軸方向に保持し、各シリンジ30が注入手順中に圧力ジャケット16に対して軸方向に移動するのを防止または抑制する。開位置では、押さえブラケット44は、シリンジ30の遠位端部34との係合から離れるように動かされて、シリンジ30が圧力ジャケット16内に挿入されるかまたはそこから取り外されることを可能にする。
図4A〜図4Bを参照すると、特定の実施形態によれば、シリンジ30は、側壁38に対して半径方向外側に突出する少なくとも1つの半径方向フランジ50または他の突出機構を有してもよい。いくつかの例では、少なくとも1つの半径方向フランジ50は、排出首部42に隣接する遠位端部34で側壁38に対して半径方向外側に突出することができる。少なくとも1つの半径方向フランジ50は、側壁38内の半径方向突起として側壁38と一体的に形成されてもよい。他の例では、少なくとも1つの半径方向フランジ50は、シリンジ30の外面に取り外し可能または取り外し不可能に取り付けられた別個の構成要素として形成されてもよい。例えば、少なくとも1つの半径方向フランジ50は、接着剤によって、締りばめを介して、または少なくとも1つの半径方向フランジ50をシリンジ30の外面の少なくとも一部に固定し、シリンジ30に対する少なくとも1つの半径方向フランジ50の軸方向移動を防止する他の任意の種類の機械的接続を介して取り付けることができる。少なくとも1つの半径方向フランジ50は、直径D3(図4Aに示す)を有し、D3は圧力ジャケット16の貫通孔26の内径D1よりも大きい。このようにして、少なくとも1つの半径方向フランジ50は、シリンジ30の本体を圧力ジャケット16にどれだけ挿入することができるかを制限する。少なくとも1つの半径方向フランジ50は、圧力ジャケット16の遠位端部18と接触するように構成されている近位面52を有する。少なくとも1つの半径方向フランジ50の近位面52が圧力ジャケット16の遠位端部18と係合するとき、シリンジ30は圧力ジャケット16の貫通孔26内にそれ以上挿入することができない。特定の実施形態では、圧力ジャケット16の遠位端部18は、少なくとも1つの半径方向フランジ50が嵌合することができる遠位表面の内周の周りに溝(図示せず)を含むことができ、それによって圧力ジャケット16内でシリンジ30を実質的にセンタリングする。あるいは、少なくとも1つの半径方向フランジ50をシリンジ30の排出首部42上に設置し(例えば、図5Bおよび図5C参照)、インジェクタハウジング14上の機構と係合させて、シリンジ充填中または送達プロセスの間にシリンジ30を圧力ジャケット16内に維持することができる。
様々な例では、少なくとも1つの半径方向フランジ50は、シリンジ30の側壁38の外周に沿って周方向に連続していてもよい。他の例では、少なくとも1つの半径方向フランジ50は、シリンジ30の側壁38の外周に沿って周方向に不連続であってもよい。例えば、少なくとも1つの半径方向フランジ50は、側壁38の外周に沿って互いに周方向に離間した複数のセグメントから形成することができる。少なくとも1つの半径方向フランジ50のセグメントは、等しいかまたは等しくない半径方向間隔で互いに離間していてもよい。少なくとも1つの半径方向フランジ50のセグメントは、等しいかまたは等しくない直径を有してもよい。いくつかの例では、2つ以上の半径方向フランジ50が互いに軸方向に離間していてもよい。半径方向フランジ50は、等しいかまたは等しくない直径を有してもよい。
使用中、少なくとも1つの半径方向フランジ50は、シリンジ30が流体で充填されているときに近位方向におけるシリンジ30の軸方向移動を防止するように構成される。ローリングダイヤフラムシリンジが圧縮構成にある実施形態によるそのような手順中に(例えば図12B参照)、ピストン19(図1に示す)は端部壁40と解放可能に係合し、図4Aおよび図4Cの矢印Aで示すように、例えば10〜300ポンドの力で、シリンジ30の端部壁40を近位方向に引っ張る。少なくとも1つの半径方向フランジ50は、少なくとも1つの半径方向フランジ50の近位面52が圧力ジャケット16の遠位端部18の遠位方向に面する面、またはインジェクタハウジング14の機構と係合することによって、シリンジ30の遠位端部34が近位方向に移動するのを抑制する。このようにして、圧力ジャケット16に対する近位方向へのシリンジ30の移動を防止することができる。さらに、少なくとも1つの半径方向フランジ50は、装填中にシリンジ30が圧力ジャケット16の貫通孔26内に落下するのを防止する。
引き続き図4A〜図4Dを参照すると、圧力ジャケット16は少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有することができる。少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28内に半径方向外側に陥凹して、少なくとも1つの膨張ポケット62を画定することができる。少なくとも1つの膨張ポケット62の容積は、注入手順中にシリンジ側壁38が膨張ポケット62内に膨張して、加圧流体送達プロセス中の圧力ジャケット16に対するシリンジ30の動きを抑制する十分な軸方向抑制力を提供できるように選択されることが望ましい。しかし、少なくとも1つの膨張ポケット62の容積は、約100psiなどの所定の閾値を超える注入中のシリンジ側壁の過度の膨張によるシリンジ側壁38の塑性降伏を回避するために、最小限に抑えることが望ましい。本明細書で使用されるとき、「塑性降伏」は、シリンジのプラスチック側壁の永久的な変形を意味する。加圧膨張によるシリンジ側壁38の塑性降伏は、注入プロセス後に圧力ジャケット16から半径方向に変形したシリンジを取り外すことを困難にする可能性がある。
少なくとも1つの膨張ポケット62は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28と一体的に形成されてもよい。少なくとも1つの膨張ポケット62は内径D4を有し、D4は圧力ジャケット16の側壁24の内径D1よりも大きい。いくつかの例では、少なくとも1つの膨張ポケット62は、圧力ジャケット16の側壁24を少なくとも部分的に貫通して延出する1つ以上の貫通孔として形成されてもよい。他の例では、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28から半径方向内側に突出する1つ以上の突起であってもよい。1つ以上の突起は、装填中にシリンジ30を貫通孔26に挿入することを可能にするが、注入手順中に圧力下で圧力ジャケット16の側壁24に対してシリンジ側壁38が膨張するときに十分な軸方向抑制力を与えるように寸法決めされて、シリンジ30を圧力ジャケット16内に保持するのに役立つことができる。いくつかの例では、少なくとも1つのシリンジ保持要素60を画定する1つ以上の突起は、圧力ジャケット16と一体的に形成され得るか、または別個の構成要素として圧力ジャケット16に取り外し可能または取り外し不可能に接続され得る。いくつかの例では、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、1つ以上の膨張ポケット62と1つ以上の突起のうちの1つ以上の様々な組み合わせを有することができる。
様々な例において、少なくとも1つの膨張ポケット62および/または1つ以上の突起は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28の円周で周方向に連続していてもよい。他の例では、少なくとも1つの膨張ポケット62および/または1つ以上の突起は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28の円周に沿って周方向に不連続であってもよい。例えば、少なくとも1つの膨張ポケット62および/または1つ以上の突起は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28の円周に沿って周方向に互いに離間した複数のセグメントから形成されてもよい。少なくとも1つの膨張ポケット62および/または1つ以上の突起のセグメントは、等しいかまたは等しくない半径方向の間隔で互いに離間していてもよい。少なくとも1つの膨張ポケット62および/または1つ以上の突起のセグメントは、等しいかまたは等しくない直径を有してもよい。図4Aに示すようないくつかの例では、2つ以上の膨張ポケット62が互いに軸方向に離間していてもよい。複数の膨張ポケット62および/または1つ以上の突起は、C字形、U字形、または他の任意の規則的または不規則な幾何学的形状など、同じまたは異なる形状を有することができる。複数の膨張ポケット62および/または1つ以上の突起は、等しいかまたは等しくない直径および/または等しいかまたは等しくない軸方向長さを有することができる。複数の膨張ポケット62は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28の少なくとも一部に粗面として形成されてもよい。特定の実施形態において、膨張ポケット62の内面および/または1つ以上の突起は、粗面を有してもよい。代替的にまたは組み合わせて、シリンジ30の側壁38の外面を少なくとも部分的に粗面化して、例えば圧力ジャケット16の側壁24の内面28の少なくとも一部の粗面と実質的に同じ場所で、圧力ジャケット16の側壁24と係合させてもよい。加えて、隣接する膨張ポケット62および/または1つ以上の突起は、等しいかまたは等しくない軸方向距離で互いに離間していてもよい。他の実施形態では、圧力ジャケット16とシリンジ30との間の摩擦力が最大になるように、圧力ジャケット16およびシリンジ30の医療グレードのプラスチックを選択してもよい。
使用中、例えばシリンジ30から流体が送達される注入手順中に、少なくとも1つの膨張ポケット62および/または1つ以上の突起は、シリンジ30から流体が排出されているときに遠位方向へのシリンジ30の軸方向移動を防止するように構成される。このような手順中に、ピストン19は、図4A〜図4Bの矢印Bで示すように、シリンジ30の端部壁40を遠位方向に押す。シリンジ30の遠位端部34は押さえブラケット44によって軸方向移動を抑制されるため、ピストン19が遠位方向への移動を続けると、シリンジ30内に流体圧力(典型的には約50〜350psi)が生じる。側壁38の薄くて柔軟な構成により、側壁38は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28に対して半径方向外側に膨張する。少なくとも1つの膨張ポケット62が圧力ジャケット16の側壁24の内面28に対して陥凹するため、シリンジ30の側壁38は、少なくとも1つの膨張ポケット62の領域内で局所的に半径方向外側に膨張することができる。シリンジ30の側壁38が膨張ポケット62を満たすように膨張すると、シリンジ30の側壁38と圧力ジャケット16の側壁24の内面28および膨張ポケット62との間の表面間摩擦接触によって、シリンジ30が圧力ジャケット16と係合するようになる。このような表面間接触により、シリンジ30がピストン19の近位方向の力を受けて遠位方向に軸方向移動するのを防止する。さらに、注入圧力が増加するにつれて、シリンジ30の側壁38と圧力ジャケット16の側壁24の内面28との間の摩擦力の量が増加する。このようにして、圧力ジャケット16に対する遠位方向へのシリンジ30の移動を防止または最小化することができる。シリンジ側壁38と膨張ポケット62および/または1つ以上の突起との係合は、押さえブラケット44に対する軸方向荷重を軽減または排除する。さらに、2つのシリンジインジェクタのうちの1つのシリンジ30のみが加圧されてそこから流体を送達するときに、押さえブラケット44に対するトルク荷重を低減または排除することができる。
シリンジ30の外壁と圧力ジャケット16の内面28と少なくとも1つのシリンジ保持要素60との間の軸方向摩擦力は、垂直力(すなわちシリンジ30の外壁および圧力ジャケット16の内面28に半径方向にかかる力)と、シリンジ30の外面と少なくとも1つのシリンジ保持要素60との表面間接触を含むシリンジ30の外面と圧力ジャケット16の内面28との表面間境界における摩擦係数との関数である。この軸方向摩擦力は、注入手順中のシリンジ30と圧力ジャケット16の相対的な軸方向移動に対抗する。摩擦係数は、圧力ジャケット16、少なくとも1つのシリンジ保持要素60およびシリンジ30が作られる材料の種類の関数である。摩擦係数は、圧力ジャケット16、少なくとも1つのシリンジ保持要素60およびシリンジ30が作られる材料の表面粗さなどの表面構造の関数でもある。摩擦係数はさらに、シリンジ30の外面と圧力ジャケット16の内面28との間の流体の存在に依存する。典型的には、シリンジ30と圧力ジャケット28との間のいかなる流体も摩擦係数を低下させ、それによってシリンジ30と圧力ジャケット16との間の全体的な摩擦力を低下させる。
シリンジ30と圧力ジャケット16との間の軸方向摩擦力は、シリンジ30からの流体の加圧送達中にシリンジ30にかかる軸方向の力以下であり得る。シリンジ30内の流体が加圧されると、シリンジ30は、半径方向外側に膨張または膨潤して、圧力ジャケット16の内面28および少なくとも1つのシリンジ保持要素60と係合する。圧力が上昇すると、シリンジ30が膨張する際の半径方向の力が増加し、それによってシリンジ30と圧力ジャケット16との間の垂直方向の力が増加する。垂直方向の力が増加するにつれて、シリンジ30の外面と少なくとも1つのシリンジ保持要素60との表面間接触を含むシリンジ30の外面と圧力ジャケット16の内面28との表面間境界における摩擦係数に基づいて、軸方向摩擦力も増加する。
流体送達手順中に、ピストン19は、図4Bおよび図4Dの矢印Bで示すように、シリンジ30の端部壁40を遠位方向に押す。シリンジ30の遠位端部34は押さえブラケット44(図3に示す)によって軸方向移動を抑制されるため、ピストン19が遠位方向への移動を続けると、シリンジ30内に流体圧力(典型的には約50〜350psi)が生じる。側壁38の薄くて柔軟な構造により、側壁38は圧力ジャケット16の内面28に対して半径方向外側に膨張する。少なくとも1つの膨張ポケット62が圧力ジャケット16の内面28に対して陥凹するため、シリンジ30の側壁38は、図4Bおよび図4Dに示すように、少なくとも1つの膨張ポケット62の領域内で局所的に半径方向外側に膨張することができる。シリンジ30の側壁38が膨張ポケット62を満たすように膨張すると、シリンジ30の側壁38と貫通孔26の内面28および膨張ポケット62との間の表面間摩擦接触によって、シリンジ30が圧力ジャケット16と係合するようになる。このような表面間接触により、シリンジ30がピストン19の近位方向の力を受けて遠位方向に軸方向移動するのを防止する。このようにして、圧力ジャケット16に対するシリンジ30の遠位方向への移動を防止することができる。シリンジ側壁38と膨張ポケット62との係合は、押さえブラケット44への軸方向荷重を軽減または排除する。加えて、押さえブラケット44にかかるトルク荷重は、1つのシリンジ30のみが加圧されてそこから流体を送達するときに低減または排除され得る。
さらなる例では、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、熱可塑性エラストマーまたはシリコーン材料などの弾性材料で満たされた圧力ジャケット16の側壁24の内面28の凹部であり得る。弾性材料は、膨張ポケット62の少なくとも一部を満たすことが望ましく、シリンジ30を貫通孔26に挿入できるようにシリンジ側壁38から十分に離間している。流体送達手順中に、シリンジ側壁38は、半径方向外側に膨張して弾性材料と接触する。 弾性材料自体は、シリンジの側壁38との接触により、圧縮されることなどによって変形する可能性がある。弾性材料は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28に対してより高い摩擦係数を有することができる。このようにして、弾性材料はシリンジ30の側壁38に「固着」し、それによって注入手順中のシリンジ30の軸方向移動を減少させるか、または排除することができる。いくつかの例では、弾性材料は、圧力ジャケット16の溝および/または穴の中に設けられてもよい。したがって、弾性材料は、シリンジ側壁38が延出することができる変形可能な弾性膨張ゾーンを画定することができる。流体送達手順の後、シリンジ側壁38はその元の形状に戻り、それによって弾性材料をその元の形状に減圧する。シリンジ30は、弾性材料と干渉することなく貫通孔26から取り外すことができる。弾性材料は、圧力ジャケット16の内部側壁24に恒久的に取り付けられてもよく、または一定期間後に交換され得るように圧力ジャケット16の側壁24に取り外し可能に取り付けられてもよい。他の実施形態では、弾性材料は、例えば実質的に弾性材料が膨張ポケット62内に収まるような場所に、シリンジ30の側壁38の外面上に設けられてもよい。この実施形態によれば、弾性材料を有するシリンジ30の直径は、貫通孔26の直径よりも小さくてもよい。
図5A〜図15Bを参照すると、少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有する圧力ジャケット16、および圧力ジャケット16と共に使用するように構成されたシリンジ30が、本開示のさらなる例または実施形態に従って示されている。図5A〜図15Bに示す圧力ジャケット16およびシリンジ30の構成要素は、図1〜図4Bを参照して本明細書に記載される圧力ジャケット16およびシリンジ30と実質的に類似または同一である。図5A〜図15Bの参照番号は、図1〜図4Bの対応する参照番号における同一の構成要素を示すために使用されている。図1〜図4Bに一般的に示す圧力ジャケット16およびシリンジ30に関する前述の説明は、図5A〜図15Bに示す本開示の例に適用可能であるため、図1〜図4Bに一般的に示す圧力ジャケット16およびシリンジ30と、図5A〜図15Bに一般的に示す圧力ジャケット16およびシリンジ30との相対的な違いのみをここでは論じる。
図5A〜図5Cを参照すると、圧力ジャケット16は少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有し、シリンジ保持要素60は、作動機構70(図5B〜図5Cに示す)の移動によって、係合解除位置または状態(図5B)と係合位置または状態(図5C)との間を移動するように構成されている。様々な例において、作動機構70は、機械的機構、電気的機構、電気機械的機構、空気圧機構、油圧機構、またはこれらの機構のうちの任意の組み合わせであり得る。いくつかの例では、作動機構70は、圧力ジャケット16に対して軸方向に移動可能なロッド72(図5B〜図5Cに示す)であってもよい。ロッド72は、ピストン19(図4A〜図4Bに示す)に動作可能に接続されたソレノイドまたは機械的連結機構によって、圧力ジャケット16に対して軸方向に移動可能であり得る。いくつかの例では、ロッド72は、ニチノールワイヤまたは電気活性ポリマーなどの電気的に活性化される構成要素に接続されてもよい。ロッド72は、付勢部材74によって係合解除位置または係合位置に付勢されてもよい。いくつかの例では、ロッド72は、ばねとして構成されている付勢部材74によって係合位置に付勢される。
引き続き図5A〜図5Cを参照すると、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、圧力ジャケット16の内面28に半径方向外側に延出するポケット78内で周方向に配列された半径方向に伸縮可能な複数のフィンガ76(以下、「格納式フィンガ76」)を有する。複数の格納式フィンガ76は、圧力ジャケット16の側壁24の遠位部分の内面28の円周で周方向に連続していてもよい。他の例では、格納式フィンガ76は、圧力ジャケット16の側壁24の遠位部分の内面28の周囲に周方向に不連続であってもよい。例えば、格納式フィンガ76は、圧力ジャケット16の側壁24の遠位部分の内面28の周囲に互いに周方向に離間した複数のセグメントから形成することができる。少なくとも1つのシリンジ保持要素60のセグメントは、等しいかまたは等しくない半径方向の間隔で互いに離間していてもよい。
複数の格納式フィンガ76の各々は、係合解除位置または状態と係合位置または状態との間の作動機構70の移動が、複数の格納式フィンガ76のうちの少なくともいくつかも係合解除位置(図5B)と係合位置(図5C)との間で移動させるように、作動機構70と動作可能に接続される。いくつかの例では、各格納式フィンガ76はそれぞれのロッド72の少なくとも一部に接続されてもよい。付勢部材74は、格納式フィンガ76のうちの少なくとも1つの近位端部とポケット78の遠位端部との間に配列されてもよい。
引き続き図5B〜図5Cを参照すると、ポケット78はその遠位端部に第1の傾斜面80を有し、第1の傾斜面80は、係合解除位置と係合位置との間で格納式フィンガ76の移動を案内する。第1の傾斜面80は、格納式フィンガ76を圧力ジャケット16に対して遠位方向および半径方向内側の両方に案内するように構成することができる。いくつかの例では、格納式フィンガ76は、ポケット78の第1の傾斜面80に対応する第2の傾斜面82を有することができる。使用時には、格納式フィンガ76の第2の傾斜面82は、格納式フィンガ76が係合解除位置(図5B)から係合位置(図5C)に遠位方向および半径方向内側の両方に移動するように、ポケット78の第1の傾斜面80に沿って摺動するように構成される。
引き続き図5B〜図5Cを参照すると、格納式フィンガ76の遠位端部は、半径方向内側に突出する保持リップ84を有し、保持リップ84は、格納式フィンガ76が係合位置(図5C)に配置されるときにシリンジ30の円錐台形の遠位端部34の少なくとも一部分と係合するように構成されている。係合位置では、格納式フィンガ76の少なくとも一部は、圧力ジャケット16の貫通孔26内に半径方向内側に延出して、シリンジ30の側壁38の少なくとも一部に接触するように構成されている。注入手順中に、シリンジ30の半径方向の膨張は、シリンジ30の側壁38と格納式フィンガ76との間の接触力を増大させて、圧力ジャケット16に対するシリンジ30の軸方向移動を防止または制限する。シリンジ30のこのような軸方向移動は、保持リップ84とシリンジ30の遠位端部34との相互作用によってさらに制限または防止される。いくつかの例では、格納式フィンガ76は、注入手順中に押さえブラケット44に対してシリンジ30が及ぼす軸方向の力を低減または排除するように構成されてもよい。押さえブラケット44に対してシリンジ30が及ぼす軸方向の力を排除するように格納式フィンガ76が構成されている例では、押さえブラケット44を設ける必要はなく、または、例えば注入手順の前にシリンジ30を圧力ジャケット16内に保持するための、圧力ジャケット16内のシリンジ30の軸方向保持の補助手段として押さえブラケット44を使用することができる。
図6A〜図6Dを参照すると、圧力ジャケット16は少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有し、シリンジ保持要素60は、作動機構70(図6Bに示す)の移動によって、係合解除位置または状態(図6C)と係合位置または状態(図6D)との間を移動するように構成される。図6Bを参照すると、作動機構70は、ダボ94の移動に伴って係合解除位置または状態と係合位置または状態との間で移動可能なばね86の少なくとも一部分に接触するように構成された直線的に移動可能なダボ94を有することができる。いくつかの例では、ばね86の第1の端部88は、圧力ジャケット16の内面28(図6Aに示す)内に半径方向外側に延出するポケット90と係合する。ばね86の第2の端部92は、直線的に移動可能なダボ94などの作動機構70の少なくとも一部分と動作可能に接続されている。ばね86は、互いに軸方向に離間した複数のコイル96(図6C〜図6Dに示す)内に巻かれている。
ばね86は係合位置に付勢されてもよい。係合位置において、コイル96は第1の直径D4を有し、D4は、貫通孔26の内径D1およびシリンジ30の外径D2よりも小さく、その結果、ばね86のコイル96はシリンジ30の側壁38と接触する。注入手順中に、シリンジ30の半径方向の膨張は、シリンジ30の側壁38とばね86のコイル96との間の接触力を増大させて、圧力ジャケット16に対するシリンジ30の軸方向移動を防止または制限する。あるいは、ばね86を係合解除位置に付勢し、作動機構70がばねを係合位置に移動させてもよい。
ばね86を係合位置から係合解除位置に移動させるために、ダボ94を動作させてばね86の第2の端部92を第1の端部88に向かって移動させ、それによってばね86のコイル96を半径方向に広げる。係合解除位置では、コイル96は第2の直径D5を有し、D5は、貫通孔26の内径D1以上であり、かつシリンジ30の外径D2よりも大きく、圧力ジャケット16の貫通孔26に対するシリンジ30の自由な挿入または取り外しを可能にする。第1の端部88と第2の端部92とを一緒に、また離れるように移動させるレバーまたはクランプ機構など、ばね86を係合解除位置と係合位置との間で移動させる他の作動機構も考えられる。
図7Aを参照すると、圧力ジャケット16は少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有することができ、シリンジ保持要素60は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28内に半径方向外側に陥凹して、少なくとも1つの膨張ポケット62を画定する。少なくとも1つの膨張ポケット62は、貫通孔26の内径よりも大きい内径を有する。いくつかの例では、膨張ポケット62は、貫通孔26の内面28の円周で周方向に連続していてもよい。他の例では、膨張ポケット62は、貫通孔26の内面28の円周に沿って周方向に不連続であってもよい。例えば、膨張ポケット62は、貫通孔26の内面28の周囲に互いに周方向に離間した複数のセグメントから形成されてもよい。膨張ポケット62のセグメントは、等しいかまたは等しくない半径方向の間隔で互いに離間していてもよい。いくつかの例では、2つ以上の膨張ポケット62が互いに軸方向に離間していてもよい。
図7Bを参照すると、シリンジ30は、側壁38の外側の少なくとも一部分の周りに延出する少なくとも1つのラベル98を有することができる。いくつかの例では、シリンジ30に対する少なくとも1つのラベル98の軸方向位置は固定されている。例えば、少なくとも1つのラベル98は、シリンジ30に接着剤で貼り付けられてもよく、あるいは側壁38の外側部分の周りにしっかりと巻き付けられてもよい。ラベル98は、注入プロトコルの間にシリンジ30が加圧され、かつ半径方向に膨張するときに、ラベル98がシリンジ30の壁38と圧力ジャケット16の側壁24との間に保持される場合に、シリンジ30の側壁38と圧力ジャケット16の側壁24との間の摩擦力を増大させる材料で作られてもよい。
引き続き図7Bを参照すると、少なくとも1つのラベル98は、シリンジ30および少なくとも1つのラベル98の本体102に対して半径方向外側に突出する1つ以上の突起100を有することができる。代替的にまたは追加的に、シリンジ30の側壁38は、本明細書に記載されるように、少なくとも1つの膨張ポケット62と係合する1つ以上の突起を有してもよい。いくつかの例では、突起100は、ラベル98の外面の円周で周方向に連続していてもよい。他の例では、突起100は、ラベル98の外面の周囲に周方向に不連続であってもよい。例えば、突起100は、ラベル98の外面の周囲に互いに周方向に離間した複数のセグメントから形成されてもよい。突起100のセグメントは、等しいかまたは等しくない半径方向の間隔で互いに離間していてもよい。いくつかの例では、2つ以上の突起100が互いに軸方向に離間していてもよい。
図7C〜図7Dを参照すると、ラベル98上の1つ以上の突起100は、圧力ジャケット16の少なくとも1つの膨張ポケット62と相互作用するように構成されている。シリンジ30が圧力ジャケット16内に挿入されると、ラベル98は、シリンジ30の外面と圧力ジャケット16の側壁24の内面28との間に挟まれる。1つ以上の突起100は、その軸方向位置が圧力ジャケット16上の少なくとも1つの膨張ポケット62の軸方向位置に対応するように配置されることが望ましい。1つ以上の突起100は、シリンジ30が加圧されると、少なくとも1つの膨張ポケット62内に膨張するように構成されてもよい。シリンジ30が加圧されていないとき、1つ以上の突起100は、少なくとも1つの膨張ポケット62内に強制的に保持されず、シリンジ30を圧力ジャケット16内に挿入するか、またはそこから取り外すことを可能にする。
使用中、例えばシリンジ30から流体が送達される注入手順中に、突起100は、シリンジ30から流体が排出されているときに遠位方向へのシリンジ30の軸方向移動を防止するように構成される。シリンジ30の側壁38が加圧下で半径方向外側に膨張すると、ラベル98上の突起100は、側壁38の移動と共に半径方向外側に移動して、膨張ポケット62と係合する。このようにして、ラベル98は、突起100と膨張ポケット62との間、ならびにラベル98の本体102と圧力ジャケット16の側壁24の内面28との間の表面間接触によって、圧力ジャケット16と係合するようになる。このような表面間接触により、ラベル98ひいてはシリンジ30がピストン19の近位方向の力の下で遠位方向に軸方向に移動するのを防止する。このようにして、圧力ジャケット16に対するシリンジ30の遠位方向への移動を防止することができる。
図8A〜図8Cを参照すると、圧力ジャケット16は、膨張ポケット62の形態の少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有することができる。膨張ポケット62は、図4A〜図4Bおよび図7C〜図7Dを参照して本明細書に記載されている膨張ポケット62と実質的に類似または同一であり得る。本明細書で図7A〜図7Dを参照して説明したように、シリンジ30に貼り付けられたラベル98上に形成されている1つ以上の突起100の代わりに、図8A〜8Cのシリンジ30は、シリンジ30の側壁38の一体部分として1つ以上の突起100を有することができる。
図8Aを参照すると、1つ以上の突起100は、シリンジ30の外面に対して半径方向外側に突出している。1つ以上の突起100は、ラベル98の外面の周囲に周方向に不連続な複数の個々の突起100として形成されてもよい。例えば、1つ以上の突起100は、シリンジ30の外面の周囲に互いに周方向に離間した複数のセグメントとして形成することができる。1つ以上の突起100は、等しいかまたは等しくない半径方向の間隔で互いに離間していてもよい。いくつかの例では、2列以上の突起100が互いに軸方向に離間していてもよい。突起100の各々は、他の突起100に対して同一または異なる形状を有してもよい。いくつかの例では、突起100は半球形状を有することができる。他の例では、突起は、半卵形または半楕円形の形状を有することができる。シリンジ30上の1つ以上の突起100は、圧力ジャケット16の少なくとも1つの膨張ポケット62と整列し、それと相互作用するように構成されてもよい。いくつかの例では、膨張ポケット62は、圧力ジャケット16の内周に沿って周方向に連続したリングとして形成されてもよい。他の例では、少なくとも1つの膨張ポケット62は、複数の突起100に対応する複数の膨張ポケット62であってもよい。複数の膨張ポケット62の各々は、1つ以上の突起100のうちの少なくとも1つを受容するように構成することができる。1つ以上の突起100は、その軸方向位置が圧力ジャケット16上の少なくとも1つの膨張ポケット62の軸方向位置に対応するように配置されることが望ましい。1つ以上の突起100は、シリンジ30が加圧されると、少なくとも1つの膨張ポケット62内に膨張するように構成される。シリンジ30が加圧されていないとき、突起100は膨張ポケット62内に実質的に配置されず、シリンジ30が圧力ジャケット16内に挿入されるか、またはそこから取り外されることを可能にする。特定の実施形態では、シリンジ30が加圧されていないとき、突起100は膨張ポケット62内にわずかに配置され、シリンジ30が圧力ジャケット16に挿入されたときに所定の位置に「カチッ」と収まり、適切な位置に保持されることを可能にし、また、注入プロトコルの完了時にシリンジ30が圧力ジャケット16から容易に取り外されることを可能にすることができる。
図8B〜図8Cを参照すると、1つ以上の突起100は、シリンジ30の外面の円周で周方向に連続している。図8Aを参照して本明細書で説明した1つ以上の突起100と少なくとも1つの膨張ポケット62との間の相互作用と同様に、図8B〜図8Cの1つ以上の突起100は、圧力ジャケット16の少なくとも1つの膨張ポケット62と相互作用するように構成される。シリンジ30上の単一の突起100は、圧力ジャケット16上の単一の膨張ポケット62と相互作用するように構成されてもよく(図8B)、またはシリンジ30上の軸方向にオフセットした複数の突起100は、圧力ジャケット16上の対応する複数の膨張ポケット62と相互作用するように構成されてもよい。使用中、例えばシリンジ30から流体が送達される注入手順中に、突起100は、注入圧力下でシリンジ30から流体が排出されているときに、遠位方向へのシリンジ30の軸方向移動を防止するように構成される。シリンジ30の側壁38が加圧下で半径方向外側に膨張すると、突起100は、側壁38の移動と共に半径方向外側に移動して、膨張ポケット62と係合する。このようにして、シリンジ30は、突起100と膨張ポケット62との間、ならびにシリンジ30の側壁38の外面と圧力ジャケット16の側壁24の内面28との間の表面間接触によって、圧力ジャケット16と係合するようになる。このような表面間接触により、シリンジ30がピストン19の近位方向の力を受けて遠位方向に軸方向移動するのを防止する。
図9A〜図9Bを参照すると、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、各々が圧力ジャケット16の側壁24の内面28から半径方向内側に突出するこぶ106のアレイとして構成されている。こぶ106は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28の周囲に等しいかまたは等しくない半径方向の間隔で互いに離間している。いくつかの例では、こぶ106は、等しいかまたは等しくない直径を有する半球形状を有する。他の例では、こぶ106は、半卵形または半楕円形の形状を有することができる。他の例では、こぶ106は、任意の規則的または不規則な幾何学的形状を有することができる。こぶ106は、互いに軸方向に離間している複数の半径方向バンド108内に配列することができる。半径方向バンド108は、等しいかまたは等しくない軸方向距離で互いに隔てられていてもよい。
使用中、例えばシリンジ30から流体が送達される注入手順中に、こぶ106は、シリンジ30から流体が排出されているときに遠位方向へのシリンジ30の軸方向移動を防止するように構成される。シリンジ30の側壁38が加圧下で半径方向外側に膨張すると、シリンジ30の側壁38は弾性的に変形して、こぶ106間の空隙110を満たす。このようにして、シリンジ30は、こぶ106および圧力ジャケット16の側壁24の内面28とシリンジ30の側壁38との間の表面間接触によって、圧力ジャケット16と係合するようになる。このような表面間接触により、シリンジ30がピストン19の近位方向の力を受けて遠位方向に軸方向移動するのを防止する。
図10を参照すると、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28内に半径方向外側に突出するらせん状部材111として形成されている。いくつかの例では、らせん状部材111は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28から半径方向内側に延出する突起として形成されている。らせん状部材111は、圧力ジャケット16の長手方向軸23に沿って遠位端部18と近位端部22との間で反時計回りまたは時計回りの方向に延出することができる。らせん状部材111は、圧力ジャケット16の長手方向長さの少なくとも一部分にわたって延出することができる。らせん状部材111は、連続する巻き部113間で等しいかまたは等しくないピッチを有することができる。使用時には、らせん状部材111は、注入圧力下で流体がシリンジ30から排出されているときに、シリンジ30(図4A〜図4Bに示す)の遠位方向への軸方向移動を防止するように構成される。シリンジ30の側壁38が加圧下で半径方向外側に膨張すると、シリンジ30の側壁38は弾性的に変形して、らせん状部材111によって画定された凹部(または突起)と係合する。このようにして、シリンジ30は、らせん状部材111および圧力ジャケット16の側壁24の内面28とシリンジ30の側壁38との間の表面間接触によって、圧力ジャケット16と係合するようになる。このような表面間接触により、シリンジ30がピストン19(図3に示す)の近位方向の力を受けて遠位方向に軸方向移動するのを防止する。
図11A〜図11Bを参照すると、圧力ジャケット16は少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有することができ、シリンジ保持要素60は、作動機構70の移動によって、係合解除位置または状態(図11A)と係合位置または状態(図11B)との間を移動するように構成されている。様々な例において、作動機構70は、機械的機構、電気的機構、電気機械的機構、空気圧機構、油圧機構、またはこれらの機構のうちの任意の組み合わせであり得る。いくつかの例では、作動機構70は、圧力ジャケット16に対して軸方向に移動可能なロッド72であってもよい。ロッド72は、ピストン19(図3に示す)に動作可能に接続されたソレノイドまたは機械的連結機構によって、圧力ジャケット16に対して軸方向に移動可能であり得る。圧縮性リング112は、係合解除位置または状態と係合位置または状態との間の作動機構70の移動が、圧縮性リング112も係合解除位置(図11A)と係合位置(図11B)との間で移動させるように、作動機構70と動作可能に接続される。
引き続き図11A〜図11Bを参照すると、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、圧力ジャケット16の内面28内に半径方向外側に延出するポケット78内に少なくとも部分的に配置された圧縮性リング112を有する。圧縮性リング112は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28の円周で周方向に連続している。圧縮性リング112は、作動機構70との接触によって弾性的に変形可能なエラストマー材料から作られてもよい。
引き続き図11A〜図11Bを参照すると、ポケット78はその遠位端部に第1の傾斜面80を有し、第1の傾斜面80は、係合解除位置と係合位置との間での圧縮性リング112の移動を案内する。第1の傾斜面80は、圧力ジャケット16の内面28に対して半径方向内側に圧縮性リング112を案内するように構成されてもよい。いくつかの例では、圧縮性リング112は、ポケット78の第1の傾斜面80に対応する第2の傾斜面114を有することができる。使用時には、圧縮性リング112の第2の傾斜面114は、圧縮性リング112が作動機構70と第1の傾斜面80との間で圧縮され、それによって圧縮性リング112の少なくとも一部分が係合解除位置(図11A)および係合位置(図11B)から半径方向内側に変位するように、ポケット78の第1の傾斜面80と係合するように構成される。同様に、ロッド72の遠位端部は、圧縮性リング112の近位面を内側に案内するように構成された第3の傾斜面115を有することができる。いくつかの例では、圧縮性リング112は、ロッド72の第3の傾斜面115に対応するその近位面上に第4の傾斜面117を有することができる。使用時に、圧縮性リング112の第4の傾斜面117は、圧縮性リング112が作動機構70と第3の傾斜面115との間で圧縮されるように、ロッド72の第3の傾斜面115と係合するように構成される。シリンジ30の側壁38が加圧下で半径方向外側に膨張すると、シリンジ30の側壁38は、圧縮性リング112および圧力ジャケット16の内面28と接触する。このようにして、シリンジ30は、圧縮性リング112および圧力ジャケット16の側壁24の内面28とシリンジ30の側壁38との間の表面間接触によって、圧力ジャケット16と係合するようになる。このような表面間接触により、シリンジ30がピストン19(図1に示す)の近位方向の力を受けて遠位方向に軸方向移動するのを防止する。
図12A〜図12Cを参照すると、圧力ジャケット16は、圧力ジャケット16の内面28内に半径方向外側に延出するポケット78内に少なくとも部分的に配置されたリップシール116を有する。リップシール116は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28の円周で周方向に連続している。リップシール116はエラストマー材料から作られてもよく、シリンジ30が圧力ジャケット16の貫通孔26に挿入されたときにシリンジ30の遠位端部34と表面間接触するように構成される。リップシール116は、シリンジ30からの流体がシリンジ30の外面と圧力ジャケット16の内面28との間の空間に入るのを防止するように構成される。例えば、多くの場合、シリンジからの液体がシリンジ30と圧力ジャケット16との間の接触点の間にしみ込むと、圧力ジャケット16の側壁24とシリンジ30の側壁38との間の摩擦力が減少する。この効果は、リップシール116によって排除または低減され得る。
図13A〜図13Bを参照すると、圧力ジャケット16は少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有することができ、シリンジ保持要素60は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28内に半径方向外側に陥凹して、少なくとも1つの凹部118を画定する。いくつかの例では、少なくとも1つの凹部118は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28の円周で周方向に連続していてもよい。他の例では、少なくとも1つの凹部118は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28の周囲に周方向に不連続であってもよい。いくつかの例では、2つ以上の凹部118が互いに軸方向に離間していてもよい。
引き続き図13A〜図13Bを参照すると、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、圧力ジャケット16の貫通孔26内に受容され、かつ圧力ジャケット16の側壁24の内面28とシリンジ30の側壁38の外面との間に配置されたスリーブ120を有し得る。スリーブ120は、スリーブ120の本体124に対して半径方向外側に突出する少なくとも1つの溝122を有してもよい。いくつかの例では、少なくとも1つの溝122は、スリーブ120の円周で周方向に連続していてもよい。他の例では、少なくとも1つの溝122は、スリーブ120の周囲に周方向に不連続であってもよい。
スリーブ120は、作動機構70などによって、圧力ジャケット16に対して第1の位置(図13A)と第2の位置(図13B)との間で軸方向に移動可能である。様々な例において、作動機構70は、機械的機構、電気的機構、電気機械的機構、空気圧機構、油圧機構、またはこれらの機構のうちの任意の組み合わせであり得る。いくつかの例では、作動機構70は、スリーブ120の近位端部と係合するように圧力ジャケット16に対して軸方向に移動可能なロッド72であってもよい。ロッド72は、ピストン19(図4A〜図4Bに示す)に動作可能に接続されたソレノイドまたは機械的連結機構によって、圧力ジャケット16に対して軸方向に移動可能であり得る。
少なくとも1つの溝122は、スリーブ120が第1の位置(図13A)にあるときに圧力ジャケット16上の少なくとも1つの凹部118内に受容されるように構成される。スリーブ120が第1の位置にあると、スリーブ120の内面とシリンジ30の外面との間に隙間空間が設けられ、圧力ジャケット16内へのシリンジ30の容易な挿入を可能にする。スリーブ120が遠位方向に軸方向に移動すると(図13Aの矢印C)、少なくとも1つの溝122は少なくとも1つの凹部118から変位し、それによってスリーブ120の内径を第1の直径D6(図13Aに示す)から、第1の直径D6よりも小さい第2の直径D7(図13Bに示す)まで減少させる。少なくとも1つのスリーブ120が第2の位置にあるとき、スリーブ120の内面はシリンジ30の外面と表面間接触する。このような表面間接触により、シリンジ30がピストン19の近位方向の力を受けて遠位方向に軸方向移動するのを防止する。このようにして、圧力ジャケット16に対するシリンジ30の遠位方向への移動を防止することができる。
図14を参照すると、別の実施形態では、圧力ジャケット16は、第1の部分16Aと、圧力ジャケット16の長手方向軸23に沿った平面内で第1の部分16Aから分離可能な少なくとも1つの第2の部分16Bとを有する。第1の部分16Aと少なくとも1つの第2の部分16Bは、第1の方向(矢印D)に互いに対して移動可能であり、それらの間の空間を広げ、貫通孔26内へのシリンジ30(図4A〜図4Bに示す)の挿入を可能にする。第1の部分16Aと少なくとも1つの第2の部分16Bはまた、第2の方向(矢印E)に移動可能であり、それらの間の空間を減少させ、シリンジ30の外面が圧力ジャケット16の側壁24の内面28の少なくとも一部分と表面間接触するように係合する。
引き続き図14を参照すると、案内機構126が圧力ジャケット16および/またはインジェクタ10(図1〜図2に示す)に設けられている。案内機構126は、圧力ジャケット16の第1の部分16Aおよび少なくとも1つの第2の部分16Bの第1の位置(第1の部分16Aおよび少なくとも1つの第2の部分16Bは互いに離れ、圧力ジャケット16のシリンジ30の挿入または取り外しを可能にする)と第2の位置(第1の部分16Aおよび少なくとも1つの第2の部分16Bは互いに向かって移動し、それらの間にシリンジ30を係合する)との間の移動を案内するように構成されている。いくつかの例では、案内機構126は、第1の部分16Aおよび少なくとも1つの第2の部分16Bの少なくとも一方の外面に第1の傾斜路128Aと、第1の傾斜路128Aに対して移動可能な第2の傾斜路128Bとを有し得る。第2の傾斜路128Bを第1の傾斜路128Aに対して移動させることによって、第1の部分16Aおよび少なくとも1つの第2の部分16Bを互いにより接近させるか、または互いにさらに遠くに離間させることができる。圧力ジャケット16の第1の部分16Aおよび少なくとも1つの第2の部分16Bが第2の位置にあるとき、圧力ジャケット16の内面28はシリンジ30の外面と表面間接触する。このような表面間接触により、シリンジ30がピストン19(図1に示す)の近位方向の力を受けて遠位方向に軸方向移動するのを防止する。このようにして、圧力ジャケット16に対するシリンジ30の遠位方向への移動を防止することができる。
図15A〜図15Bを参照すると、一実施形態では、圧力ジャケット16は少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有し、シリンジ保持要素60は、作動機構70の移動によって、係合解除位置または状態(図15A)と係合位置または状態(図15B)との間を移動するように構成されている。いくつかの例では、少なくとも一対のシリンジ保持要素60が互いに対向して設けられている。作動機構70は、少なくとも1つのシリンジ保持要素60の少なくとも一部分を旋回点130を中心に回転させるように構成されてもよい。
引き続き図15A〜図15Bを参照すると、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、旋回点130から離れる第1の方向に延出する第1の部分60Aと、旋回点130から離れる第2の方向に延出する第2の部分60Bとを有する。いくつかの例では、第1の部分60Aおよび第2の部分60Bは、それらが旋回点130の周りを一緒に旋回するように互いに接続されてもよい。他の例では、第1の部分60Aおよび第2の部分60Bは、旋回点130を中心に独立して旋回可能であり得る。少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、作動機構70の移動が少なくとも1つのシリンジ保持要素60を係合解除位置(図15A)と係合位置(図15B)との間で移動させるように、作動機構70と動作可能に接続される。係合解除位置では、第1の部分60Aは、貫通孔26から離れて配置され、貫通孔26からのシリンジ30の挿入および取り外し中に、少なくとも1つのシリンジ保持要素60とシリンジ30との干渉を防止する。係合位置では、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、旋回点130を中心に回転して、第1の部分60Aを半径方向内側に動かして、シリンジ30の円錐台形の遠位端部34の少なくとも一部分と係合する。係合位置では、第2の部分60Bの少なくとも一部は、圧力ジャケット16の貫通孔26内に半径方向内側に延出して、シリンジ30の側壁38の少なくとも一部に接触するように構成されている。注入手順中、シリンジ30の半径方向の膨張は、シリンジ30の側壁38と第2の部分60Bとの間の接触力を増大させて、圧力ジャケット16に対するシリンジ30の軸方向移動を制限または防止する。シリンジ30のこのような軸方向移動は、第1の部分60Aとシリンジ30の円錐台形の遠位端部34との相互作用によってさらに制限または防止される。
いくつかの例では、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は圧力ジャケット16の側壁24内で移動可能であり得る。例えば、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、シリンジ側壁38の移動と共に貫通孔26内で移動可能な「eクリップ」などの可動部材の形態であり得る。注入手順中などにシリンジ30が加圧されると、可動部材は、圧力ジャケット16の側壁24の内面28上の溝(図示せず)内に移動することができる。このようにして、可動部材を固定して、圧力ジャケット16内でのシリンジ30の軸方向移動を防止または制限するためにシリンジ側壁38を抑制することができる表面を画定することができる。他の例では、少なくとも1つのシリンジ保持要素60は可動要素であってもよく、この可動要素は、シリンジ30の挿入中に圧力ジャケット16の側壁内に移動可能であるが、流体注入手順中に圧力ジャケット16の側壁24の内面28に対してシリンジ側壁38が膨張するにつれて側壁から外に移動する。このような可動部材はボールであってもよく、このボールは、シリンジ30が挿入されたときに半径方向外側に動くが、シリンジ30がピストン19によって加圧され作用すると半径方向内側に動く。
図16を参照すると、本開示の一実施形態による少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有する圧力ジャケット16の荷重伝達効率が、シリンジ30内の流体圧力の関数として示されている。図16に示すグラフのX軸は、シリンジ30内の圧力(psi)を表し、Y軸は、シリンジ30の遠位端部に伝達されるピストン19によって加えられるシリンジ30への軸方向荷重の百分率を表す。少なくとも1つのシリンジ保持要素60を有する圧力ジャケットとシリンジとの間の相互作用によって吸収される荷重の量は、P=100−Yとして示され、ここでYは効率値である。低圧(<50psi)では、シリンジ30の外面と少なくとも1つのシリンジ保持要素60との表面間接触を含むシリンジ30の外面と圧力ジャケット16の内面28との表面間境界における軸方向摩擦力は、シリンジ30の軸方向荷重の大部分を吸収するのに不十分である。例えば、50psiでは、圧力の約80%がシリンジ30の遠位端部に伝達され、20%だけが圧力ジャケットとシリンジとの間の相互作用によって吸収される。高圧で、図16に示す通りである。200psiでのように、圧力ジャケット16の内面28に対するシリンジ30の半径方向の膨張、およびその結果としてのシリンジ30の外面と少なくとも1つのシリンジ保持要素60との係合は、シリンジ30から圧力ジャケット16に加わる軸方向荷重の45%以上を伝達する。このようにして、シリンジ30にかかる軸方向荷重の約55%が押さえブラケット44に伝達される。300psiを超える流体圧力に外挿すると、圧力ジャケット16および少なくとも1つのシリンジ保持要素60は、シリンジ30から圧力ジャケット16に加わる軸方向荷重の約50%を吸収する。
本開示は、最も実用的で好ましい例であると現在考えられているものに基づいて説明の目的で詳細に記載されているが、そのような詳細はもっぱらその目的のためであり、本開示は開示された例に限定されるものではなく、それどころか、改変および等価な構成を網羅することを意図している。例えば、本開示は、可能な範囲で、任意の例の1つ以上の特徴を任意の他の例の1つ以上の特徴と組み合わせることができることを企図することを理解されたい。
10 流体インジェクタ
12 インジェクタヘッド
13 支持構造
14 インジェクタハウジング
16 圧力ジャケット
16A 第1の部分
16B 第2の部分
18 遠位端部
19 ピストン
20 シリンジ受容開口部
22 近位端部
23 長手方向軸
24 圧力ジャケット側壁
25 係合要素
26 貫通孔
28 内面
30 シリンジ
32 第1のバルク流体供給源
34 第2のバルク流体供給源、遠位端部
35 流体経路セット
36 近位端部
38 可撓性側壁、シリンジ側壁
40 閉鎖端部壁
42 排出首部
44 押さえブラケット
50 半径方向フランジ
52 近位面
60 シリンジ保持要素
60A 第1の部分
60B 第2の部分
62 膨張ポケット
70 作動機構
72 ロッド
74 付勢部材
76 伸縮可能なフィンガ
78 ポケット
80 第1の傾斜面
82 第2の傾斜面
84 保持リップ
86 ばね
88 第1の端部
90 ポケット
92 第2の端部
94 ダボ
96 コイル
98 ラベル
100 突起
102 本体
106 こぶ
108 バンド
110 空隙
111 らせん状部材
112 圧縮性リング
113 巻き部
114 第2の傾斜面
115 第3の傾斜面
116 リップシール
117 第4の傾斜面
118 凹部
120 スリーブ
122 溝
124 本体
126 案内機構
128A 第1の傾斜路
128B 第2の傾斜路
130 旋回点

Claims (10)

  1. 流体インジェクタのインジェクタヘッドに取り外し可能に接続するように構成された圧力ジャケットであって、前記圧力ジャケットが、
    開放遠位端部と、開放近位端部と、長手方向軸に沿って前記開放遠位端部と前記開放近位端部との間に延出する貫通孔を画定する円筒形の側壁であって、前記貫通孔がシリンジの少なくとも一部分を受容するように構成された、円筒形の側壁と、
    少なくとも部分的に前記貫通孔内に配置された少なくとも1つのシリンジ保持要素と、
    を備え、
    少なくとも1つの前記シリンジ保持要素は、前記圧力ジャケットの側壁の内面に半径方向外側に陥凹した膨張ポケットのうちの少なくとも1つと、前記圧力ジャケットの側壁の内面から半径方向内側に突出する少なくとも1つの突起と、を備え、
    少なくとも1つの前記シリンジ保持要素は、前記圧力ジャケットの側壁の内面と前記シリンジの圧力膨張した円筒形の側壁との間の摩擦力を増強することにより、前記シリンジからの流体の加圧送達中に前記シリンジの円筒形の側壁の少なくとも一部分と係合して前記圧力ジャケットに対する前記シリンジの遠位方向への移動を防止または制限するように構成されていることを特徴とする圧力ジャケット。
  2. 少なくとも1つの前記シリンジ保持要素が、前記圧力ジャケットの前記側壁の内面に半径方向外側に陥凹した少なくとも1つの膨張ポケットを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の圧力ジャケット。
  3. 少なくとも1つの前記膨張ポケットの容積は、前記シリンジからの流体の前記加圧送達中に前記シリンジの側壁の塑性降伏が所定の閾値圧力を超えるのを防止するように選択されることを特徴とする、請求項2に記載の圧力ジャケット。
  4. 少なくとも1つの前記膨張ポケットの容積は、前記シリンジからの流体の前記加圧送達中に少なくとも1つの前記膨張ポケット内への前記シリンジの側壁の少なくとも一部分の半径方向膨張による所定の軸方向抑制力を維持するように選択されることを特徴とする、請求項2または3に記載の圧力ジャケット。
  5. 少なくとも1つの前記膨張ポケットが、前記圧力ジャケットの内側側壁の円周で周方向に連続しているかまたは不連続であることを特徴とする、請求項2または3に記載の圧力ジャケット。
  6. 少なくとも1つの前記膨張ポケットが、互いに軸方向にオフセットした複数の膨張ポケットであることを特徴とする、請求項2または3に記載の圧力ジャケット。
  7. 少なくとも1つの前記膨張ポケットがらせん状であることを特徴とする、請求項2または3に記載の圧力ジャケット。
  8. 少なくとも1つの前記シリンジ保持要素が、前記圧力ジャケットの前記側壁の内面から半径方向内側に突出する少なくとも1つの突起を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の圧力ジャケット。
  9. 少なくとも1つの前記突起は、前記圧力ジャケットの前記側壁の前記内面の円周で周方向に連続しているかまたは不連続であることを特徴とする、請求項8に記載の圧力ジャケット。
  10. 患者に流体を送達するための流体インジェクタであって、前記流体インジェクタは、
    少なくとも1つのインジェクタヘッドと、
    少なくとも1つの前記インジェクタヘッドに取り外し可能に接続された少なくとも1つの圧力ジャケットであって、開放遠位端部と、開放近位端部と、長手方向軸に沿って前記開放遠位端部と前記開放近位端部との間に延出する貫通孔を画定する側壁であって、前記貫通孔がシリンジの円筒形の側壁の少なくとも一部分を受容するように構成されている、側壁と、少なくとも部分的に前記貫通孔内に配置された少なくとも1つのシリンジ保持要素とを有する少なくとも1つの圧力ジャケットと、
    を備え、
    少なくとも1つの前記シリンジ保持要素は、前記圧力ジャケットの側壁の内面に半径方向外側に陥凹した膨張ポケットのうちの少なくとも1つと、前記圧力ジャケットの側壁の内面から半径方向内側に突出する少なくとも1つの突起と、を備え、
    少なくとも1つの前記シリンジ保持要素は、前記圧力ジャケットの側壁の内面と前記シリンジの圧力膨張した円筒形の側壁との間の摩擦力を増強することにより、前記シリンジからの流体の加圧送達中に前記シリンジの円筒形の側壁の少なくとも一部分と係合して前記少なくとも1つの圧力ジャケットに対する前記シリンジの遠位方向への移動を防止または制限するように構成されていることを特徴とする流体インジェクタ。
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