JP5246866B2 - 太陽電池モジュール不具合検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光発電システムに用いられる太陽電池モジュール内部の接続不良や太陽電池セルの不具合を検出する装置に関する。
近年、エネルギー需要の増大や地球温暖化等の環境問題に対処するために、太陽光発電システムの研究・開発が盛んに行われるようになってきている。
一般的な太陽光発電システムは、多数の太陽電池セル(光電変換素子)からなる太陽電池モジュールを複数配列して構成されていて、その発電出力はパワーコンディショナで調整されて負荷に供給されるようになっている。
太陽光発電システムを構成しているこれらの太陽電池モジュールは、主に建物の屋根に設置されるため、直射日光、降雨、積雪等に晒される過酷な環境の中で使用される。太陽電池モジュール内部の各太陽電池セルの電極間は半田付け等によって繋がれている。
このような過酷な環境下に設置された太陽電池モジュールは、日陰で引き起こされる日射の変化に起因する電流・電圧の出力変化や熱変化によるストレスにより劣化し、モジュール内部で電極の剥がれや太陽電池セルのクラック発生等の種々の不具合を生じることがある。
従来、太陽電池モジュール内部の接触不良による不具合の検出方法としては、抵抗値を測定する方法や、電流を強制的に太陽電池モジュール内に流して発熱させ、熱放射された赤外線をサーモカメラ等で観測する方法が一般的に知られている。
また、太陽電池モジュール内部の電流経路に導体の一回以上のループを形成して磁界を発生させ、この磁界をモジュール外部から磁気センサで検出するようにした太陽電池モジュールの故障検出方法(特許文献1参照)や、太陽電池モジュール内に強制的に流し込んだ電流によって、太陽電池セルの半導体内部で生じるエレクトロルミネッセンス(EL)発光現象により発生する近赤外線域の光を観測するエレクトロルミネッセンス検出方法(特許文献2参照)も提案されている。
特許第3486197号公報 国際公開WO2006/059615号公報
太陽電池モジュールは、複数の直列接続された太陽電池セルをポリマー等で内部にパッケージングした密封構造になっていて分解が困難であるため、不具合が発生した場合、故障箇所を特定することは極めて難しい。
前述した、太陽電池モジュール内部の接触不良による不具合の検出に抵抗値を測定する方法においては、太陽電池セルをパッケージングする以前に電極間の抵抗値を検査する必要があり、完成品の太陽電池モジュールにはこの方法を適用できない問題がある。
また、太陽電池モジュールの発熱により熱放射された赤外線を観測する方法は、太陽電池モジュール内部の構造が複雑であるため、必ずしも発熱した部分が不具合箇所でない場合もある。
さらに、特許文献1に記載されている太陽電池モジュール内に導体ループを形成して発生させた磁界をモジュール外部で検出する故障検出方法においては、太陽電池モジュール内のループ位置で発生する磁界のみしか検出できないため、太陽電池モジュール内部の故障箇所を特定できない問題がある。
また、特許文献2に記載されている太陽電池セルの半導体内部で生じるエレクトロルミネッセンス(EL)発光現象により発生する近赤外線域の光を観測する方法においては、半導体内部の発光現象を観測するものであるため、太陽電池セル内部以外で発生している不具合については観測することができない問題がある。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題点を解決し、太陽電池モジュール内部の断線や接触不良等の不具合箇所を外側から非接触に、且つ、高い精度で見つけ出すことのできる太陽電池モジュール不具合検出装置を提供することを目的とする。
前記目的のために提供される、本発明の太陽電池モジュール不具合検出装置は、複数の太陽電池セルが封入された太陽電池モジュールのパッケージの内部で太陽電池セルどうしを直列に接続している配線の不具合を検出するための装置であって、検査対象とする太陽電池モジュールの受光面または裏面に平行に設定したXY平面内で、当該太陽電池モジュールに対して相対的にX軸及びY軸の両方向に移動自在に設けられ、太陽電池モジュール内部を流れる電流により誘起される磁界の、X軸方向、Y軸方向、及びこれらに垂直なZ軸方向の成分をそれぞれ検出する磁気センサと、前記磁気センサと前記太陽電池モジュールの少なくとも一方をXY平面内で移動させ、当該磁気センサを太陽電池モジュールの受光面または裏面の所望の検査位置へ位置決めする移動位置決め手段と、前記移動位置決め手段を制御して前記検査位置を順次変えながら、前記太陽電池モジュールの各検査位置で前記磁気センサが逐次検出した磁界のX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の成分のデータを収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段が取得した各検査位置における前記データに基づいて、前記太陽電池モジュールの受光面または裏面の磁界の分布状態を、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の各成分毎に可視化した画像データを生成する画像生成手段と、前記画像生成手段が生成した画像データを表示する表示手段とを備えたものである。
本発明の太陽電池不具合検出装置においては、検査対象とする太陽電池モジュールに光を当てて発電させるための光源を有していることが望ましい。また、検査対象とする太陽電池モジュールに電流を供給するための直流電流源を有していることも望ましい。
請求項1記載の発明によれば、太陽電池モジュール内部を流れる電流が生成する磁界を可視化して画像表示することができ、この画像を分析することによってモジュール内部の太陽電池セル間の接触不良や太陽電池セル自体の不具合が生じている箇所を容易に把握することができる。
また、正常な太陽電池セルは、受光面に対して均一に発電し、その電流は、導体である裏面電極に集結し、後続の太陽電池セルの表面電極に流れる。このことから、電流が生成する磁界を感知する磁気センサは、主に電極部に強い反応を示すが、太陽電池セルやその電極に不具合が生じたときには、通常とは異なる電流経路をとる。
特に、半田付け不良等の電極の不具合は、電極部で起こるため、一軸方向の磁界検出では不具合を判断し難いが、本発明においては、太陽電池モジュール内部を流れる電流が生成する磁界をX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の各成分毎に可視化画像を得ているため、モジュール内部の不具合箇所を高い精度で発見することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、光源を備えることにより、太陽光の利用できない室内や夜間であっても太陽電池モジュールを発電させて太陽電池モジュールの検査を行うことができる。また、天候や時刻によって変化する太陽光と比較して、均一な照光条件のもとで検査を行うことができる。
さらに、請求項3記載の発明によれば、複数の太陽電池セルの直列接続から構成されている太陽電池モジュールは、一部のセルの発電出力が低下した場合に、その前段の正常なセルから当該セルに強制的に電流が注入されるため、直流電流源を付設することで、このような場合を再現して検査を行うことができる。
本発明の太陽電池モジュール不具合検出装置の概略構造を示すブロック図である。 太陽電池セルへの電極の取付状態を示す概略図である。 本発明の太陽電池モジュール不具合検出装置で太陽電池モジュールの表面(受光面)側を検査する場合の説明図である。 本発明の太陽電池モジュール不具合検出装置で太陽電池モジュールの裏面側を検査する場合の説明図である。 本発明の太陽電池モジュール不具合検出装置に太陽電池モジュールに直流電流源から電流を供給した状態で検査を行う場合の説明図である。 本発明の太陽電池モジュール不具合検出装置の動作フローを示す図である。 本発明の太陽電池モジュール不具合検出装置によって生成された、太陽電池モジュールの受光面側の磁界の電流方向と直交する方向の成分(X軸方向)の可視化画像である。 本発明の太陽電池モジュール不具合検出装置によって生成された、太陽電池モジュールの受光面側の磁界の電流方向の成分(Y軸方向)の可視化画像である。 本発明の太陽電池モジュール不具合検出装置によって生成された、太陽電池モジュールの受光面側の磁界の垂直方向の成分の可視化画像である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の太陽電池モジュール不具合検出装置の1実施形態における概略構造を示すブロック図であって、同図に示す太陽電池モジュール不具合検出装置1は、検査対象とする太陽電池モジュールMの受光面または裏面に沿って移動する磁気センサ2を有している。
磁気センサ2は、図示していない固定枠に設けられた一対の走行ガイド3、4に案内されて図1におけるX軸方向に移動自在に設けられた横行ガイド5上を、X軸方向と直交するY軸方向に移動自在に設けられている。
横行ガイド5は、一方の走行ガイド3の一端に設けられているX軸駆動モータ6により、図示していない送りねじ機構を介して駆動されるようになっている。一方、磁気センサ2は、横行ガイド5の一端に設けられているY軸駆動モータ7によって、これも図示していない送りねじ機構を介して駆動されるようになっている。
したがって、磁気センサ2は、X軸駆動モータ6とY軸駆動モータ7をそれぞれ正逆方向に回転制御することによって、XY平面内を太陽電池モジュールM上の所望の検査位置に移動させることができるようになっている。
太陽電池モジュールMは、図2に示すような太陽電池セルCを複数直列接続して構成されている。同図に示す太陽電池セルCは、結晶系シリコンをpn接合して構成されている一般的なものであって、これらの太陽電池セルCの受光面となる表面側には、できるだけ入射光を妨げないように必要最小限の面積を有する格子状のn電極が設けられている。
一方、太陽電池セルCの裏面には、十分な電流が流れるように面状に形成されたp電極が取り付けられており、隣り合う一方の太陽電池セルCのp電極が他方のn電極に配線Wで接続されることにより、複数の太陽電池セルCが直列に繋げられている。
これらの太陽電池セルCは、太陽電池モジュールMのパッケージ内に封入されているが、内部の電極や配線に電流が流れるとその周囲に磁界が生じる。本発明は、この磁界を磁気センサ2で検出することにより、太陽電池モジュールM内を流れる電流の状態をその外部から非接触で検査できるようにしたものである。
磁気センサ2は、前記電流によって生成される磁界のX軸方向、Y軸方向、及びこれらに垂直なZ軸方向の成分を独立して検出できるものであり、磁気センサ2により検出された情報は、磁気センサインターフェース8を介してコンピュータ9に入力されるようになっている。
本実施形態のものにおいては、検査対象の太陽電池モジュールMを太陽電池セルCの直列に配列した方向、すなわち図2中の配線Wの長手方向が図1のX軸またはY軸方向に向くように、太陽電池モジュール不具合検出装置1にセットする。
一方、磁気センサ2のX軸方向及びY軸方向の位置情報は、図示していないX軸位置センサ及びY軸位置センサにより検出され、モータ制御インターフェース10を介してコンピュータ9に入力されるようになっている。
なお、本実施形態のものにおいては、これらの位置センサには、横行ガイド5のX軸方向の移動量や磁気センサ2のY軸方向移動量の移動量を直接検出するリニアスケールを用いているが、X軸駆動モータ6とY軸駆動モータ7の回転量を検出するロータリエンコーダを用いてもよい。
前記モータ制御インターフェース10はまた、コンピュータ9からの指令信号を受けてX軸駆動モータ6とY軸駆動モータ7を駆動し、磁気センサ2を所望の位置へ移動位置決めする機能を有している。
なお、本実施形態では、モータ制御インターフェース10には、前述したX軸位置センサとY軸位置センサからの位置情報がフィードバックされて、磁気センサ2をコンピュータ9の指定する位置へ高精度で位置決め制御する機能が組み込まれている。
また、ここで用いているコンピュータ9は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等から構成されている汎用のものであり、前記CPUで実行される検査プログラムにより、本発明におけるデータ収集手段ならびに画像生成手段として機能するものである。
前記コンピュータ9には、本発明における表示手段として用いられるモニタ11が接続されているほか、図示していないが、必要な入力を行うためのキーボードやマウス等の入力機器が接続されている。
また、前述した一対の走行ガイド3、4、横行ガイド5、X軸駆動モータ6、Y軸駆動モータ7、モータ制御インターフェース10等、磁気センサ2を移動位置決めする構成部分が本発明における移動位置決め手段を構成している。
ここで、太陽電池モジュールMの受光面(表面)側の検査を行う場合には、図3に示すように、磁気センサ2の下方に太陽電池モジュールMの受光面(表面)が対向するようにセットし、また、太陽電池モジュールMには負荷を接続する。
太陽電池モジュールMの受光面には光を当てて、太陽電池モジュールM内に電流が流れる状態にして検査を行う。この際、受光面が受ける光の強さを一定にするために、同図に示すように光源を用いることが望ましい。
また、太陽電池モジュールMの裏面側の検査を行う場合には、図4に示すように、太陽電池モジュールMを裏返して磁気センサ2の下方に太陽電池モジュールMの裏面が対向するようにセットするとともに、太陽電池モジュールMの下方に光源を配置する。
また、図5は、太陽電池モジュールMに直流電流源となる外部電源を接続して、電流を強制的に流入させて検査を行う場合を示すものであって、太陽電池モジュールMの受光面(表面)側と裏面側の検査は、それぞれ受光面側を上向きあるいは下向きにセットして行う。
以下、前述した太陽電池不具合検出装置1を用いた太陽電池モジュールMの検査手順を図6に示すフロー図にしたがって説明する。先ず、図3乃至図5の何れかの状態に太陽電池モジュールMをセットし、太陽電池不具合検出装置1を起動する。
そうすると、コンピュータ9内の検査プログラムが実行され、モニタ11の画面に太陽電池モジュールMの表面または裏面の検査範囲の設定画面を表示するので、図示していないキーボード等の入力機器から検査開始位置の座標値(Xs、Ys)と検査終了位置の座標値(Xe、Ye)を入力する(図6のステップS1)。
検査範囲の入力が完了した後、入力機器から検査開始の指令を入力すると、コンピュータ9は、モータ制御インターフェース10を介して、X軸駆動モータ6、Y軸駆動モータ7を回転させて、磁気センサ2を、設定された検査開始位置(Xs、Ys)に移動させる(ステップS2)。
磁気センサ2の位置は、先に述べた図示していない位置センサによって検出され、この位置情報はモータ制御インターフェース10を経由してコンピュータ9に入力される(ステップS3)。
一方、磁気センサ2は、太陽電池モジュールMの検査面に生じる磁界X、Y、Zの各軸方向成分を個別に検出し、その測定データは、モータ制御インターフェース10を介してコンピュータ9に取り込まれる(ステップS4)。
コンピュータ9は、検査開始位置における位置情報と、同位置における磁界の各軸方向成分の測定データを対にして記憶するとともに、これらに基づいて、磁界の強さに白黒の濃淡を対応させて可視化した画像データを生成してモニタ11に画像表示する(ステップS5)。
次いで、コンピュータ9は、磁気センサ2の現在位置のX座標の値が検査終了位置の座標値Xeであるか否かを判定し(ステップS6)、Xeでない場合には、磁気センサ2の位置をX軸方向に予め設定した変位量ΔXだけ移動させるように、モータ制御インターフェース10に指令信号を出力する(ステップS7)。
その後、ステップS3〜S6の手順を反復し、磁気センサ2が新たな位置に移動する毎に、モニタ11に表示される部分は、既に表示されている部分はそのままで新たな部分が逐次増加していく。
そして、コンピュータ9がステップS6において、磁気センサ2の現在位置のX座標の値が検査終了位置の座標値Xeとなったと判定した場合には、次に、磁気センサ2の現在位置のY座標の値が検査終了位置の座標値Yeであるか否かを判定する。(ステップS8)。
そして、Yeでないと判定した場合には、磁気センサ2の位置をX軸方向に検査開始位置Xsまで戻し、且つ、Y軸方向に予め設定した変位量ΔYだけ移動させるように、モータ制御インターフェース10に指令信号を出力する(ステップS9)。
その後、コンピュータ9は、ステップS3〜S9の手順を反復し、ステップS8において、磁気センサ2の現在位置のY座標の値が検査終了位置の座標値Yeとなったと判定した場合には、ここで動作を終了する。
図7は、前述した手順によって、太陽電池モジュール不具合検出装置1のモニタ11の画面に表示された太陽電池モジュールMの受光面側に生じた磁界のX軸方向成分の可視化画像である。
また、図8は、同じくモニタ11の画面に表示された太陽電池モジュールMの受光面側に生じた磁界のY軸方向成分の可視化画像である。
また、図9は、同じくモニタ11の画面に表示された太陽電池モジュールMの受光面側に生じた磁界のZ軸方向成分の可視化画像である。
これらの図においては、図2に示す太陽電池セルCの連結方向、すなわち、隣接する太陽電池セルCの一方のp電極と後続のn電極間をつないでいる配線の方向を、Y軸方向(同図に示す画面の縦方向)に一致させてある。
図7乃至図9に示す画像からわかるように、本発明の太陽電池モジュール不合検出装置1によれば、太陽電池モジュールM内を流れる電流によって生成される磁界のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の各成分は、それぞれ特有なパターンをもつ可視化画像として表示される。
なお、太陽電池モジュールMが正常であれば、ほとんどの電流が電極に流れる込むため電流方向と直交するX軸方向と軸方向で強い磁界が生じ、Y軸方向の成分は、ほとんど検出されないが、電極部に半田付け不良等があると電流の経路が正常時と異なるため、Y軸方向にも磁界が生じることもある。
したがって、検査対象の太陽電池モジュールから得られた可視化画像を正常な太陽電池モジュールから得られた可視化画像と、X軸、Y軸、Z軸の各軸方向成分それぞれで比較して画像解析を行うことで、内部配線の半田付け不良等の不具合箇所を高い精度で発見することができる。
前述した太陽電池モジュール不具合検出装置1においては、検査対象とする太陽電池モジュールMを定位置にセットして、その受光面(表面)または裏面側に沿って磁気センサ2を移動させて検査を行うようにしているが、磁気センサを定位置に固定し、太陽電池モジュール側をXY両軸方向に移動させて磁界を測定するようにしてもよい。
さらに、磁気センサと太陽電池モジュールの何れか一方をX軸方向に移動させ、他方をY軸方向に移動させて磁界の測定を行うようにしてもよい。
また、本実施形態の太陽電池モジュール不具合検出装置1では、汎用のコンピュータ9をデータ収集手段ならびに画像生成手段として機能させているが、これらの手段はそれぞれ、個別な、あるいは一体化した専用のハードウェアとして太陽電池モジュール不具合検出装置に組み込んであってもよい。
また、本実施形態のものにおいては、可視化画像の表示手段としてモニタ11を用いているが、表示手段はこれに限るものではなく、例えばプリンタとして、得られた可視化画像を印刷して出力するようにしてもよい。
また、太陽電池モジュール不具合検出装置を太陽電池パネルが設置されている現場へ持ち運び可能とし、少なくとも、磁気センサを太陽電池モジュール上の所望の検査位置へ移動位置決めする手段を、既設の太陽電池パネルの外枠等の固定部に着脱できるようにして、パネル太陽電池モジュールを取り外すことなく現場で検査できるようにしてもよい。
本発明の太陽電池不具合検出装置は、太陽電池製造工程における検査において生産品質向上の手法として利用可能であり、また、非接触で太陽電池モジュール内部の状況を把握することができるため、既設の太陽電池モジュールを現場で調査する場合にも利用可能である。
1 太陽電池モジュール不具合検出装置
2 磁気センサ
3、4 走行ガイド
5 横行ガイド
6 X軸駆動モータ
7 Y軸駆動モータ
8 磁気センサインターフェース
9 コンピュータ
10 モータ制御インターフェース
11 モニタ
M 太陽電池モジュール
C 太陽電池セル

Claims (3)

  1. 複数の太陽電池セルが封入された太陽電池モジュールのパッケージの内部で太陽電池セルどうしを直列に接続している配線の不具合を検出するための装置であって
    検査対象とする太陽電池モジュールの受光面または裏面に平行に設定したXY平面内で、当該太陽電池モジュールに対して相対的にX軸及びY軸の両方向に移動自在に設けられ、太陽電池モジュール内部を流れる電流により誘起される磁界の、X軸方向、Y軸方向、及びこれらに垂直なZ軸方向の成分をそれぞれ検出する磁気センサと、
    前記磁気センサと前記太陽電池モジュールの少なくとも一方をXY平面内で移動させ、当該磁気センサを太陽電池モジュールの受光面または裏面の所望の検査位置へ位置決めする移動位置決め手段と、
    前記移動位置決め手段を制御して前記検査位置を順次変えながら、前記太陽電池モジュールの各検査位置で前記磁気センサが逐次検出した磁界のX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の成分のデータを収集するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段が取得した各検査位置における前記データに基づいて、前記太陽電池モジュールの受光面または裏面の磁界の分布状態を、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の各成分毎に可視化した画像データを生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段が生成した画像データを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする太陽電池モジュール不具合検出装置。
  2. 検査対象とする太陽電池モジュールに光を当てて発電させるための光源を有していることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール不具合検出装置。
  3. 検査対象とする太陽電池モジュールに電流を供給するための直流電流源を有していることを特徴とする請求項1または2記載の太陽電池モジュール不具合検出装置。
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