JP5244258B2 - 板状硬化体 - Google Patents

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Description

本発明は、建材等に使用できる新規な板状硬化体に関するものである。
建築物の内装用建材として、天然石、自然石をイメージした比較的厚みがあり、様々な凹凸パターンを有するもの、重厚感のあるもの、など意匠性に優れるものが多く採用されつつある。
また、近年、安全で快適な居住空間への関心が高まり、内装用の建材は、意匠性に加え、防火性能、汚染防止性能、室内の結露防止やカビ発生防止、あるいは抗菌性等、様々な機能性を有すること、さらには、可とう性、軽量化等により施工性に優れることが要求されている。これに伴い、多くの製品の開発が行われている。
例えば、特許文献1には、補強層にアクリル樹脂エマルション等の結合材と天然骨材や人工骨材等が配合された吹き付け材を積層し、さらに接着材を介して表面に透明シートが成形された装飾材が記載されている。また、特許文献2には、吸放湿性材料と水硬性物質を含有した防火性能を有する建材が記載されている。
特開平4−347251号公報 特開2003−96930号公報
しかしながら、上記特許文献1のような装飾材は、合成樹脂、合成繊維製織物、接着材、透明シート等、有機樹脂成分を多く含んでおり、防火性能が不十分となるおそれがあった。また、表面に透明シートを設けるため、通気性に劣る場合があった。一方、上記特許文献2のように、水硬性物質を結合材として採用した場合、優れた防火性能を発揮することはできるが、意匠性に劣る場合があった。
本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、意匠性に優れるとともに、防火性能、通気性等に優れた性能を有する板状硬化体を得ることを目的とするものである。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行なった結果、合成樹脂、及び粉粒体を構成成分とし、動的粘弾性測定装置を用いて測定した損失正接tanδの分散ピークを特定の範囲に有する板状硬化体に想到し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の板状硬化体は、下記の特徴を有するものである。
1.合成樹脂、及び粉粒体を含む板状硬化体であって、上記板状硬化体は、固形分重量比率で合成樹脂100重量部に対して、粉粒体200〜4000重量部を含み、上記板状硬化体は、動的粘弾性測定装置を用いて測定した損失正接tanδの分散ピークを少なくとも−20℃〜80℃(T)及び−150℃〜−100℃(T)のそれぞれの温度範囲に有するものであることを特徴とする板状硬化体。
2.上記合成樹脂は、動的粘弾性測定装置を用いて測定した損失正接tanδの分散ピークを少なくとも−20℃〜80℃(T)及び−150℃〜−100℃(T)のそれぞれの温度範囲に有するものであることを特徴とする1.に記載の板状硬化体。
3.上記合成樹脂は、アクリル樹脂、及びシリコーン樹脂を固形分重量比率95:5〜30:70で含むものであることを特徴とする1.〜2.のいずれかに記載の板状硬化体。
4.上記合成樹脂は、アクリル樹脂、及びシリコーン樹脂のグラフト重合体であることを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の板状硬化体。
5.上記粉粒体は、有色骨材、及び吸放湿性粉体を含むことを特徴とする1.〜4.のいずれかに記載の板状硬化体。
6.上記粉粒体として、さらに光触媒金属酸化物を含むことを特徴とする1.〜5.のいずれかに記載の板状硬化体。
7.上記粉粒体として、さらに化学物質吸着剤を含むことを特徴とする1.〜6.のいずれかに記載の板状硬化体。
8.1.〜7.のいずれかに記載の硬化体の上に、透湿性の上塗層が積層されたことを特徴とする板状硬化体。
9.合成樹脂、及び粉粒体を含む板状硬化体の製造方法であって、上記合成樹脂は、動的粘弾性測定装置を用いて測定した損失正接tanδの分散ピークを少なくとも−20℃〜80℃(T)及び−150℃〜−100℃(T)のそれぞれの温度範囲に有するものであり、固形分重量比率で合成樹脂100重量部に対して、粉粒体200〜4000重量部を混合し、成形する第1工程、上記合成樹脂の分散ピーク温度(T)よりも高い温度で硬化させる第2工程、を含むことを特徴とする板状硬化体の製造方法。
本発明は、合成樹脂、及び粉粒体を構成成分し、固形分重量比率で合成樹脂100重量部に対して、粉粒体を200〜4000重量部含む板状硬化体に関するものであり、該板状硬化体が動的粘弾性測定装置を用いて測定した損失正接tanδの分散ピークが少なくとも−20℃〜80℃及び−150℃〜−100℃のそれぞれの温度範囲にあることにより、優れた意匠性、防火性、通気性等を発揮することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明の板状硬化体は、(A)合成樹脂、及び(B)粉粒体を特定比率で含むものであり、動的粘弾性測定装置(Dynamic Mechanical Spectrometer)(以下、「DMS」ともいう)を用いて測定した損失正接tanδ(tanδ曲線)の分散ピーク(以下「分散ピーク」ともいう)を少なくとも−20℃〜80℃(T)及び−150℃〜−100℃(T)のそれぞれの温度範囲に有するものである。この作用機構は明確ではないが、分散ピークを上記Tに加え、上記Tの温度範囲に有することにより、板状硬化体が使用される通常の環境下において優れた通気性を発揮することができる。また、分散ピークを上記Tに加え、上記Tの温度範囲に有することにより、多量の粉粒体を含む場合であっても良好な成形性を有し、その結果、意匠性、防火性に優れた板状硬化体を得ることができる。
なお、上記DMS測定は、縦40mm×横10mm×厚み2mmの板状硬化体を試料とし、動的粘弾性測定装置(セイコーインスツル株式会社製DMS6100)を用いて、測定温度範囲:−150℃〜80℃、昇温速度:4℃/min、測定周波数:1Hzの条件下で行う。
(A)合成樹脂
本発明の合成樹脂(以下、「(A)成分」ともいう)は、特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、フッ素樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル・酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル・ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン樹脂、ポリビニルアルコール、セルロース及びその誘導体等の水分散型、水可溶型、NAD型、溶剤可溶型、無溶剤型等が挙げられ、1液タイプ、2液タイプ等特に限定せず、用いることができる。
本発明では(A)成分として、DMSを用いて測定した損失正接tanδの分散ピークを少なくとも−20℃〜80℃(T)及び −150℃〜−100℃(T)のそれぞれの温度範囲に有するものを使用することが好ましい。このような(A)成分を含むことにより、優れた通気性を発揮させることができる。また、本発明の効果を害さない限り、上記T及び上記T以外の温度範囲にその他の分散ピークを有してもよい。
このような(A)成分としては、特に限定されないが、例えば、
・上記Tにtanδ曲線の分散ピークを有する合成樹脂と、上記Tにtanδ曲線の分散ピークを有する合成樹脂を混合した混合樹脂
・上記Tにtanδ曲線の分散ピークを有する合成樹脂と、上記Tにtanδ曲線の分散ピークを有する合成樹脂が化学的に結合した重合体
等が挙げられる。
なお、上記合成樹脂のDMS測定は、(A)成分を乾燥膜厚0.1mmにフィルム化したもの(縦40mm×横10mm)を試料とし、動的粘弾性測定装置(セイコーインスツル株式会社製DMS6100)を用いて、測定温度範囲:−150℃〜80℃、昇温速度:4℃/min、測定周波数:1Hzの条件下で行う。
具体的に、本発明では(A)成分として、上記Tの温度範囲に分散ピークを有するアクリル樹脂(a1)(以下、「(a1)成分」ともいう。)、及び上記Tの温度範囲に分散ピークを有するシリコーン樹脂(a2)(以下、「(a2)成分」ともいう。)を含むものを使用することが好ましい。(A)成分におけるアクリル樹脂とシリコーン樹脂の固形分重量比率は、通常95:5〜30:70、好ましくは90:10〜40:60、さらに好ましくは85:15〜60:40である。このような比率で両成分を含むことにより、通気性、及び防火性を高めることができる。
上記アクリル樹脂(a1)は、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とする重合体であり、必要に応じその他のモノマーを共重合したものである。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−アミル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。このような(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使用量は、(A)成分を構成する全モノマーに対し、通常30重量%以上、好ましくは40〜99.9重量%、より好ましくは50〜99.5重量%である。
本発明では、(メタ)アクリル酸エステルとして、アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸エステルを必須成分として含むことが好ましい。その中でも、特に、2−エチルへキシルアクリレートが好適である。本発明では、このようなアルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸エステルを、(A)成分を構成する全モノマーに対し、10重量%以上、好ましくは15重量%以上50重量%以下含むことが好ましい。この場合、得られた板状硬化体の防火性を高めることができる。
その他のモノマーとしては、例えばカルボキシル基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、ピリジン系モノマー、水酸基含有モノマー、ニトリル基含有モノマー、アミド基含有モノマー、エポキシ基含有モノマー、カルボニル基含有モノマー、アルコキシシリル基含有モノマー、芳香族モノマー等が挙げられる。これらモノマーの使用量は、(A)成分を構成する全モノマーに対し、通常0.1〜60重量%、好ましくは0.5〜50重量%である。
このうち、カルボキシル基含有モノマーを共重合して、カルボキシル基含有アクリル樹脂とした場合には、カルボキシル基と反応可能な化合物を別途添加することにより、板状硬化体の諸物性向上を図ることができる。カルボキシル基含有モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸またはそのモノアルキルエステル、イタコン酸またはそのモノアルキルエステル、フマル酸またはそのモノアルキルエステル等が挙げられる。このうち、特にアクリル酸、メタクリル酸から選ばれる1種以上が好適である。カルボキシル基含有モノマーの使用量は、(A)成分を構成する全モノマーに対し、通常0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜20重量%である。
また、カルボキシル基と反応可能な化合物としては、例えば、カルボジイミド基、エポキシ基、アジリジン基、オキサゾリン基等から選ばれる1種以上の官能基を有する化合物が挙げられる。
上記シリコーン樹脂(a2)は、シロキサン化合物を重合して得られるものである。シロキサン化合物としては、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シロキサン化合物等が挙げられる。このような環状シロキサン化合物を重合する際には、直鎖状シロキサン化合物、分岐状シロキサン化合物、アルコキシシラン化合物等を用いることもできる。このうち、アルコキシシラン化合物としては、分子中に1個以上のアルコキシル基を有するシラン化合物が使用でき、例えばテトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン等の他、ビニルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤等が使用できる。シリコーン樹脂の平均分子量は、通常10000以上、好ましくは50000以上である。
(A)成分としては、上記アクリル樹脂(a1)と上記シリコーン樹脂(a2)のグラフト重合体が好ましい。グラフト重合体であることにより、後述の粉粒体の質感を生かし、防火性、可とう性を高めることができる。また、耐水性、耐候性、耐汚染性等の各物性においても有利な効果を得ることができる。さらに、粉粒体として吸放湿性粉体を含む際、その性能を十分に発揮させることができる。この作用機構は明確ではないが、板状硬化体が使用される通常の環境下において、(a2)成分が適度に動き易いため、優れた通気性を発揮しつつ、他の諸物性も向上できると考えられる。このようなグラフト重合体は、例えば、上記シロキサン化合物、上記(メタ)アクリル酸エステル、及びグラフト交叉剤を共重合して得ることができる。グラフト交叉剤としては、例えば、ビニル重合性官能基及び/又はメルカプト基を含有する多官能アルコキシシランが挙げられる。
本発明の(A)成分としては、合成樹脂エマルション(水分散型樹脂)を使用することができる。このような合成樹脂エマルションを使用することにより、通気性を高めることができる。さらに、後述の粉粒体の質感を活かしつつ、防火性、可とう性に優れた板状硬化体を得ることが可能となる。このような(A)成分としては、例えば、上記Tの温度範囲に分散ピークを有するアクリル樹脂エマルション、及び上記Tの温度範囲に分散ピークを有するシリコーン樹脂エマルションを混合したものが使用できる。
また、(a1)成分、及び(a2)成分がエマルション粒子内に混在するアクリル―シリコーン合成樹脂エマルション(A−1)(以下、「(A−1)成分」ともいう。)を使用することもできる。(A−1)成分における(a1)成分と(a2)成分の形態は特に限定されず、均一に混ざり合った形態であってもよいが、海島構造等により相互に分離した形態が好ましい。
さらに、本発明における(A)成分としては、上記アクリル樹脂(a1)とシリコーン樹脂(a2)のグラフト重合体がエマルション粒子内に存在する合成樹脂エマルション(A−2)が好適である。(A−2)成分は、例えば、上記シロキサン化合物、上記(メタ)アクリル酸エステル、及びグラフト交叉剤を乳化剤の存在下で乳化重合して得ることができる。
さらに、本発明の(A)成分は、波長300〜500nmにおいて反射率が10%以上、好ましくは15%以上となる反射領域を有する被膜を形成するものであることが好ましい。このような(A)成分を使用することにより、粉粒体として、光触媒金属酸化物を含む場合、その光触媒活性を高めることができる。その作用機構は明確ではないが、本発明の板状硬化体に照射された光が、板状硬化体内で拡散・反射し、板状硬化体内に分散された後述の光触媒金属酸化物に吸収されやすくなるためと考えられる。
なお、上記反射率は、(A)成分を乾燥膜厚0.1mmにフィルム化したものを試料とし、該試料の背後に黒色板を重ね、分光光度計(株式会社島津製作所製、UV−3100)を用いて測定した値である。なお、試料の背後に重ねた黒色板をブランクとし、換算した値とする。具体的には、各波長において、試料の反射率から黒色板の反射率を差し引くことにより求められる。
(B)粉粒体
本発明では上述の(A)成分100重量部に対し、(B)粉粒体200〜4000重量部、好ましく300〜3500重量部、さらに好ましくは500〜3000重量部を含むものである。上記粉粒体としては、少なくとも(b1)有色骨材、及び(b2)吸放湿性粉体を含むことが好ましい。
(b1)有色骨材(以下、「(b1)成分」ともいう)は、板状硬化体表面へ微細な凹凸を付与し、陰影感を有する立体的な意匠を表現することができる。また、粒子径の小さい着色顔料等を使用した場合と異なり、着色した粒子を混合して色調、質感等を変化させることができ、板状硬化体表面に存在する(b1)成分の小点が多彩模様として視認され、優れた装飾性を有する。本発明に好適な(b1)成分としては、特に限定されず、天然品、人工品のいずれも使用することができる。具体的には、例えば、重質炭酸カルシウム、寒水石、カオリン、クレー、陶土、チャイナクレー、タルク、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、バライト粉、大理石、御影石、蛇紋岩、花崗岩、蛍石、寒水石、長石、珪石、珪砂等の粉砕物、陶磁器粉砕物、セラミック粉砕物、ガラスビーズ、ガラス粉砕物、樹脂ビーズ、樹脂粉砕物、金属粒等が挙げられる。これらに着色を施したものも使用することができる。
(b1)成分の平均粒子径は、0.01〜5mmであることが望ましい。このような範囲である場合、優れた意匠を表現することができるとともに、板状硬化体を安定して製造することができる。なお(b1)成分の平均粒子径は、JIS Z8801−1:2000に規定される金属製網ふるいを用いてふるい分けを行い、その重量分布の平均値を算出することによって得られる値である。
(b1)成分の配合量は、(A)成分の固形分100重量部に対し、好ましくは200〜3400重量部、より好ましくは300〜2000重量部、さらに好ましくは500〜1500重量部である。上記範囲のように(A)成分に対して(b1)成分を多く含むことにより、骨材の質感を活かした優れた意匠性を得ることができ、さらに通気性を向上することができる。
(b2)吸放湿性粉体(以下「(b2)成分」という)としては、例えば、ベーマイト、シリカゲル、ゼオライト、硫酸ナトリウム、アルミナ、アロフェン、珪藻土、珪質頁岩、セピオライト、アタバルジャイト、モンモリロナイト、ゾノライト、イモゴライト、大谷石粉、活性白土、木炭、竹炭、活性炭、木粉、貝殻粉、多孔質合成樹脂粒等が使用できる。吸放湿性粉粒体の平均粒子径は、通常0.001〜1mm、好ましくは0.01〜0.5mm、より好ましくは0.01〜0.1mm、さらに好ましくは0.01〜0.09mmである。なお、(b2)成分の平均粒子径は、遠心沈降式粒度分布測定装置によって測定される50%粒子径の値である。
このような(b2)成分は、温度20℃・相対湿度90%における吸湿率が、通常10%以上、好ましくは20%以上の性能を有するものである。このような吸湿率を有することにより、湿度の調整による不快感抑制等の機能をより向上させることができ、より快適な居住空間を得ることができる。また、基材や基材裏面の結露やカビ発生等を防止することができる。
(b2)成分の構成比率は、(A)成分100重量部(固形分)に対し、好ましくは1〜600重量部、より好ましくは5〜500重量部、さらに好ましくは10〜300重量部であることが好ましい。このような範囲の場合、十分な調湿性を発揮することができるとともに、優れた強度や可とう性を有することができる。
さらに本発明では、(B)粉粒体として、(b3)光触媒金属酸化物(以下「(b3)成分」という)を含むことが好ましい。光触媒物質は、有害ガスの分解、再放出防止に有効な成分である。さらに、板状硬化体に付着した汚染物質(タバコのヤニ等)を分解する性能も有する。さらに本発明では、(b3)成分として、波長300〜500nmのうち(A)成分により形成された被膜の反射率が10%以上となる反射領域(以下、単に「反射領域」ともいう)において、光触媒作用を示すものが好ましい。このような(b3)成分を含むことにより、効率的に光触媒活性を発揮することができる。なお、本発明の光触媒作用とは、触媒に光(紫外線及び/または可視光)が当たることにより、触媒が光を吸収・励起し、これにより生じた励起電子と正孔の酸化及び還元により水酸ラジカルと活性酸素が発生し、この水酸ラジカルと活性酸素が有機物等を分解する作用である。
このような(b3)成分としては、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化第二鉄、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン等の金属酸化物、またはその複合酸化物等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を使用することができる。(b3)成分の平均粒子径は0.3μm以下、好ましくは0.1μm以上0.25μm以下である。上記範囲の光触媒金属酸化物を使用した場合、優れた光触媒作用を有し、さらに板状硬化体の骨材の質感を活かすことができる。なお、ここで言う平均粒子径とは、遠心沈降法等による測定から得られるものである。
特に、本発明の(b3)成分としては、酸化チタンを使用することが好ましい。酸化チタンとしては、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタンのいずれでもよいが、本発明では特に、アナターゼ型酸化チタンを使用することが好ましい。(b3)成分として酸化チタンを使用した場合、光触媒作用に優れ、さらには、火災時の総発熱量を抑えることができ、防火性を高めることができる。その作用機構としては、酸化チタンは、輻射熱を遮断し板状硬化体の温度上昇を抑制することができるためと推察される。さらに、アナターゼ型酸化チタンを使用することで防火性がより向上する。その作用機構は明らかではないが、加熱によるアナターゼ型酸化チタンの触媒作用向上が関与しているものと考えられる。また、アナターゼ型酸化チタンの分解作用により排出ガスの量を低減することもできる。さらに、アナターゼ型酸化チタンはルチル型酸化チタンと比較した場合、塗膜の隠蔽効果が低いため、より骨材の質感を活かすことができる。
(b3)成分の配合量は、(A)成分の固形分100重量部に対し、好ましくは0.05〜30重量部、より好ましくは0.1〜25重量部、さらに好ましくは0.5〜20重量部である。このような範囲の場合、優れた光触媒作用、防火性を発揮することができる。
本発明では、(B)粉粒体として、(b4)化学物質吸着剤を含むことが好ましい。(b4)成分を含むことにより、有害ガス(例えば、ホルムアルデヒド、アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミン等)の吸着、再放出防止に効果的である。(b4)成分としては、例えばアミン化合物、尿素化合物、アミド化合物、イミド化合物、ヒドラジド化合物、アゾール化合物、アジン化合物、層状リン酸化合物、アルミノ珪酸塩等が挙げられる。この中でも、層状リン酸化合物、アルミノ珪酸塩から選ばれる1種以上が好適であり、特にアルミノ珪酸塩が好適である。このような化学物質吸着剤の平均粒子径は、通常0.5〜100μm(好ましくは1〜50μm)程度である。
層状リン酸化合物としては、層状リン酸ジルコニウム、層状リン酸亜鉛、層状リン酸チタン、層状リン酸アルミニウム、層状リン酸マグネシウム、層状リン酸セリウム等が挙げられ、これら層状リン酸化合物にアミン化合物がインターカレートされたもの好適である。アミン化合物としては、例えば、メチルアミン、エチルアミン、アニリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン等が挙げられる。
アルミノ珪酸塩としては、亜鉛、銅、銀、コバルト、ニッケル、鉄、チタン、バリウム、スズ及びジルコニウムから選ばれる少なくとも1種の金属とアルミニウムと珪素の複合酸化物が挙げられる。
(b4)成分の配合量は、(A)成分の固形分100重量部に対し、好ましくは0.1〜100重量部、より好ましくは0.5〜50重量部、さらに好ましくは1〜25重量部である。このような範囲である場合、有毒ガスの吸着に効果的である。
本発明では、特に、上記(b3)成分と上記(b4)成分を併用することが好ましい。これらを併用することによって、有害ガスの吸着・分解・再放出防止において実用的な性能を得ることができ、板状硬化体に有害ガスフィルター効果を付与することができる。本発明では、特に、室内側、基材側の両面において、侵入する有害ガスの吸着・分解・再放出防止性能を得ることができる。
本発明板状硬化体においては、装飾性等を高める目的で、平均粒子径5mm超の骨材(C)(以下「(C)成分」という)を混合したり、散布したりすることもできる。本発明に好適な(C)成分としては、例えば、天然石、珪石、珪砂等の粉砕物、陶磁器粉砕物、セラミック粉砕物、マイカ、貝殻類、ガラス粉砕物、ガラスビーズ、樹脂粉砕物、樹脂ビーズ、ゴム類、プラスチック類、植物繊維、植物片等の植物類、アルミナフレーク等の金属類等や、それらの表面を着色コーティングしたもの等が挙げられる。
また、本発明の効果を著しく損なわない限り、必要に応じ、公知の添加剤を含むことができる。このような添加剤としては、例えば、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、消臭剤、分散剤、消泡剤、吸着剤、難燃剤、着色顔料、体質顔料、繊維、撥水剤、架橋剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、触媒等が挙げられる。
本発明の板状硬化体は、基材に積層させることもできる。基材としては、例えば、石膏ボード、合板、コンクリート、モルタル、タイル、繊維混入セメント板、セメント珪酸カルシウム板、スラグセメントパーライト板、樹脂製の板またはシート(フィルム)、織布、不織布、紙等、特に限定されない。本発明では特に、厚さ0.05〜1.5mm、(好ましくは0.1〜1mm、さらに好ましくは0.25〜0.5mm)、坪量5〜300g/m、(好ましくは10〜200g/m、さらに好ましくは20〜100g/m)の無機繊維を含む織布または不織布が好ましい。例えば、鉱物繊維、ガラス繊維等の無機繊維からなる織布または不織布等が挙げられる。特に本発明では、可とう性を有するものが好ましく、さらに繊維を3次元構造に重ね合わせたような構造を有する不織布が好ましい。
また、織布または不織布にガラスメッシュ、ガラスクロス等を積層した基材を使用することができる。上記範囲の基材を使用した場合、板状硬化体との接触界面が大きくなるため密着性に優れる。さらに、壁面等に施工した場合、基材が無機繊維を含むため板状硬化体を安定に支えることができる。このため、火災時の板状硬化体のめくれや反りの防止性、脱落防止性が向上し、防火性、防炎性に優れる。また、上記基材と特定の板状硬化体が積層されていることにより、施工時に任意の形状に容易に切断することも可能であり、切断面の小口処理等を適宜行うこともできる。
本発明の板状硬化体の製造方法は、特に限定されないが、例えば、以下の工程を含む製造方法によって製造することができる。この方法によれば、目的とする板状硬化体を安定して製造することができ、効果発現の点でも好適である。
固形分重量比率で(A)合成樹脂100重量部に対して、(B)粉粒体200〜4000重量部を混合した硬化体用組成物(以下、「硬化体用組成物」ともいう)を板状に成形する第1工程、上記(A)成分の分散ピーク温度(T)よりも高い温度(T)で硬化させる第2工程、を含む。
(ただし、上記(A)成分は、動的粘弾性測定装置を用いて測定した損失正接tanδの分散ピークを少なくとも−20℃〜80℃(T)及び−150℃〜−100℃(T)のそれぞれの温度範囲に有するものである。)
上記第2工程において、(A)成分の分散ピーク温度(T)よりも高い温度(T)で硬化させることにより、本発明の板状硬化体の効果が発現されやすくなる。この作用機構は、明確ではないが、上記温度(T)で硬化させる場合、温度範囲(T)に分散ピークを有する樹脂成分は、板状硬化体の表面に配向し易くなる。その結果、防火性、耐汚染性等に優れた効果を発揮することができると考えられる。
上記第1工程において、板状硬化体を成型する方法としては特に限定されないが、例えば、離型性を有する型枠等を使用して成型すればよい。また、板状硬化体に基材を積層させる場合は、例えば、以下の方法によって積層すればよい。
(1)基材に板状硬化体用組成物を積層し、乾燥、硬化させる方法
(2)型枠を用いて板状硬化体を成形し、基材を積層させる方法
上記(1)において、硬化体用組成物を積層する際には、例えば、スプレー、ローラー、こて、刷毛塗り、レシプロ、コーター、流し込み等の手段を用いた方法を採用することができる。ここで、硬化体用組成物の粘度を5〜100Pa・s程度に設定しておけば、目的とする積層体が容易に得られる。なお、ここに言う粘度は、BH型粘度計による20rpmにおける粘度であり、測定温度は23℃である。
上記(2)において、使用する型枠としては、例えばシリコン樹脂製、ウレタン樹脂製、金属製等の型枠、あるいは離型紙を設けた型枠等が使用できる。また、基材を積層する方法としては、例えば、
(I)型枠に硬化体用組成物を流し込み、乾燥、脱型して板状硬化体を成型し、その後接着剤等で基材を積層する方法、
(II)型枠に硬化体用組成物を流し込み、該板状硬化体用組成物が乾燥する前に基材を積層し、乾燥、脱型する方法、等が挙げられる。
また、上記(I)(II)において硬化体組成物を流し込む際には、上記(1)における積層方法と同様の方法を採用することができる。
上記(1)(2)において、板状硬化体の厚みは、1.0mm以上5.0mm以下が好ましい。このような場合、防火性に優れ、かつ彫りの深い凹凸パターンを形成することもできるため、陰影、重厚感のある優れた意匠性を得ることができる。なお、板状硬化体の厚みとは、基材部分を除いたものである。
また、本発明の効果を阻害しない限り、例えば、補強材(セラミックペーパー、合成紙、ガラスクロス、メッシュ等)を積層することや、装飾性等を高める目的で凹凸模様を形成したり、装飾材料を散布することもできる。装飾材料としては、例えば、有色骨材、マイカ、貝殻類、植物類、アルミナフレーク、ガラスフレーク、金属類、あるいはゴム類、プラスチック類等が挙げられる。
例えば、上記(1)の方法で製造する場合、凹凸模様の形成や、装飾材料の散布は、硬化体用組成物が硬化する前に行えばよく、凹凸模様の形成は、こて、型押し、ローラー等を用いた方法を採用することができ、装飾材料の散布は、公知または市販の散布機等を用いることができる。また、上記(2)の方法で製造する場合は、凹凸模様の形成は、型枠側が板状硬化体表面となるため、型枠内側の形状を調整することで付与することができ、装飾材料を散布する場合、公知または市販の散布機等を用い型枠内の底面に装飾材料を散在させた後に、板状硬化体用組成物を流し込めばよい。
さらに、本発明の効果を著しく阻害しない範囲内であれば、板状硬化体の表面保護性等を高める目的で、上塗層を積層することもできる。上塗層は、透湿性、透明性を有するもの(クリヤー層)であればよく、この場合、上記板状硬化体の意匠性(色相)をそのまま活かすことができ、さらに通気性、防火性等の効果も発揮できる。また、上塗層は、透明性を有する範囲で各種顔料が添加されたカラークリヤー層であってもよい。このような上塗層としては、公知の水性型あるいは溶剤型塗料の塗付によって形成することができる。本発明では、コロイダルシリカを含むエマルション塗料が好ましい。この場合、表面強度、耐汚染性等を高めることができる。さらに、コロイダルシリカを含むことによって、公知の上塗塗料と比較し防火性向上にも効果的である。
上記コロイダルシリカを含むエマルションとしては、合成樹脂エマルションとコロイダルシリカを混合したもの、合成樹脂エマルションとコロイダルシリカが化学的に結合したコロイダルシリカ複合エマルション等が挙げられ、本発明では、コロイダルシリカ複合エマルションを使用することが好ましい。上記合成樹脂エマルションとしては、特に限定されず、本発明の効果を害さないものであれば適宜使用することができる。また、コロイダルシリカを含むエマルション中の合成樹脂成分とコロイダルシリカは固形分重量比で95:5〜40:60であることが好ましい。コロイダルシリカの粒子径は、10nm〜100nmであることが好ましい。このような範囲である場合、本発明の効果を阻害することなく、板状硬化体の表面保護性、防火性を向上させることができる。
これらの塗装は、公知の塗装方法によれば良く、スプレー、コーター、ローラー、刷毛等の塗装器具を使用することができる。
本発明板状硬化体は、主に建築物の内装建材として適用できる。すなわち、建築物内装面の各部位に貼り付けて内装仕上げを行うことができる。具体的には、住宅、マンション、学校、病院、店舗、事務所、工場、倉庫、食堂等における壁、間仕切り、扉、天井等に適用できる。このような部位を構成する下地としては、例えば、石膏ボード、合板、コンクリート、モルタル、タイル、繊維混入セメント板、セメント珪酸カルシウム板、スラグセメントパーライト板等が挙げられる。これら下地は、その表面に既存塗膜を有するものや、既に壁紙が貼り付けられたもの等であってもよい。本発明板状硬化体は、このような下地に対し、板状硬化体が室内側を向くようにして施工する。
また、本発明板状硬化体を施工する際には、接着剤、粘着剤、粘着テープ、釘、鋲等を用いて基体に貼着すればよい。その他、ピン、ファスナー、レール等を用いて固定化することもできる。中でも、本発明の板状硬化体は、接着剤を用いて下地に貼着することが好ましい。
接着剤としては、特に限定されず、公知のものを使用すればよい。例えば、接着材に用いる合成樹脂としては、特に限定されないが、エチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、アミノ樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリルシリコン樹脂、アクリル酢酸ビニル樹脂、アクリルスチレン樹脂、アクリルウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂等の水可溶型、水分散型等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
また、施工性、仕上り性、接着強度、防火性等の各種性能を付与するために、粉体成分、中空粒子、多孔質粒子、繊維等を添加したり、必要に応じ、着色材料、体質顔料、分散剤、粘性調整剤、消泡剤、防黴剤、防腐剤、防藻剤等の通常使用される添加剤を適宜加えることができる。
板状硬化体を接着剤で貼り付ける際、隣接する板状硬化体どうしを突き合わせて貼りつけたり、板状硬化体間に目地を設けたりすることもできる。突き合わせて貼り付ける場合、接着剤がはみ出さないようにすることが好ましい。また、目地を設ける場合、板状硬化体を貼り付ける際の間隔は特には限定されないが、1mm〜30mm程度であればよい。このような範囲であれば、目地模様を生かした内装仕上げを行うことができる。接着剤を板状硬化体の間で露出させることができ、容易に目地部を形成することができる。また、必要に応じて目地部の接着剤をへら等で平滑処理しても良い。接着剤を硬化させる際の雰囲気温度は、適宜設定することができるが、通常は常温でよい。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
<合成樹脂A>
(合成樹脂1〜合成樹脂3)
構成成分として、t−ブチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メタクリル酸メチル、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンをグラフト共重合し、アクリル‐シリコーングラフト共重合型合成樹脂エマルションを製造した。これらを、合成樹脂1〜3とした。各合成樹脂は、以下の特徴を有するものである。
・合成樹脂1
アクリル成分とシリコーン成分の固形分重量比80:20
DMS分散ピーク温度:55℃、−130℃
固形分50重量%
・合成樹脂2
アクリル成分とシリコーン成分の固形分重量比80:20
DMS分散ピーク温度:75℃、−130℃
固形分50重量%
・合成樹脂3
アクリル成分とシリコーン成分の重量比90:10
DMS分散ピーク温度:55℃、−130℃
固形分50重量%
(合成樹脂4〜合成樹脂6)
以下に示すアクリル樹脂エマルションとシリコーン樹脂エマルションを混合し合成樹脂4〜6とした。
アクリル樹脂エマルション(構成成分;t−ブチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メタクリル酸メチル)、固形分50重量%
シリコーン樹脂エマルション(ジメチルシロキサン化合物の乳化分散液)、固形分50重量%
・合成樹脂4;アクリル樹脂エマルション:シリコーン樹脂エマルション(固形分重量比)=80:20、DMS分散ピーク温度:55℃、−130℃
・合成樹脂5;アクリル樹脂エマルション:シリコーン樹脂エマルション(固形分重量比)=50:50、DMS分散ピーク温度:55℃、−130℃
・合成樹脂6;アクリル樹脂エマルション:シリコーン樹脂エマルション(固形分重量比)=90:10、DMS分散ピーク温度:55℃、−130℃
・合成樹脂7
アクリル樹脂エマルション(構成成分;t−ブチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メタクリル酸メチル)、固形分50重量%、DMS分散ピーク温度:55℃
上記合成樹脂1〜7を、離型紙上に塗付、乾燥させ、膜厚0.1mmのフィルムを作製したものを試料とし、フィルムの反射率を測定した。なお、フィルムの反射率は、分光光度計(株式会社島津製作所製、UV−3100)を用いて行った。結果を表1に示す。
その結果、合成樹脂1、2、4、5、6は、波長領域300nm〜500nmにおいて紫外線反射率が10%以上となる領域を有するものであった。また、合成樹脂3は、波長400nm以上の領域において紫外線反射率が10%以下、波長400nm未満の領域において紫外線反射率が10%以上となる領域を有するものであった。一方、合成樹脂7は、当該波長領域において、紫外線反射率は10%未満であった。その代表値として、波長380nm、400nm、500nmでの紫外線反射率を表1に示す。
Figure 0005244258
(板状硬化体の製造)
表2、表3に示す配合に従い、各原料を常法により混合・攪拌することによって硬化体用組成物1〜14を製造した。なお、原料としては以下のものを使用した。
(B)粉粒体
(b1)成分
・骨材1:着色珪砂(淡黄色、平均粒子径80〜120μm)
・骨材2:重質炭酸カルシウム(平均粒子径50〜150μm)
(b2)成分
・吸放湿性粉体:シリカゲル(平均粒子径 20μm、かさ比重 0.30g/ml、吸湿率80%(20℃、90%RH雰囲気下))
(b3)成分
・光触媒酸化物1:紫外線応答性アナターゼ型酸化チタン(励起波長:200〜380nm、平均粒子径0.2μm)
・光触媒酸化物2:可視光応答性アナターゼ型酸化チタン(励起波長:400〜650nm、平均粒子径15nm)
(b4)成分
・化学物質吸着剤:アルミノ珪酸亜鉛(平均粒子径3μm)
(添加剤)
・増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース、ウレタン会合性増粘剤)、水
Figure 0005244258
Figure 0005244258
(試験例1〜14)
シリコン製の型枠に硬化体用組成物1〜14を乾燥膜厚が2mmとなるように流し込み、100℃下で30分間乾燥させ、脱型し、板状硬化体1〜14を得た。
上記の各板状硬化体を40mm×10mm(厚み:2mm)に切り出し、DMS測定用の試験体とし、セイコーインスツル株式会社製DMS6100を用いて、測定温度範囲:−150℃〜80℃、昇温速度:4℃/min、測定周波数:1Hzの条件下で測定した。測定した損失正接tanδの分散ピーク温度を表4に示す。
Figure 0005244258
・評価A
基材(ガラス不織布:厚み0.4mm、坪量50g/m)上に、上記板状硬化体用組成物1〜14を乾燥後の板状硬化体の厚さが2mmとなるように塗付し、100℃下で30分間乾燥させ、板状硬化体の積層体1A〜14Aを得た。
各積層体について、意匠性、防火性、可とう性、通気性の評価を実施した。結果を表5に示す。
<意匠性評価>
積層体1A〜14Aの板状硬化体の骨材による質感と隠ぺい性を目視にて評価した。評価基準は、骨材の質感及び隠ぺい性の良好なものを「A」、骨材の質感、及び隠ぺい性が不十分なものを「D」とする4段階評価(優:A>B>C>D:劣)で行った。
<防火性評価>
試験用の基材として、100mm×100mm×12.5mmの石膏ボードを用い、基材に接着材を塗付し、各積層体1A〜14Aを貼り付け、23℃、50±10%RH下で24時間養生したものを試験体とした。
上記試験体を、ISO5660規定のコーンカロリーメーターにより20分後の総発熱量を測定した。なお、コーンカロリーメーターとしては「CONE2A」(アトラス製)を用い、加熱強度は50kW/mとした。
発熱性試験の評価基準は、以下の通りである。
A:加熱時間20分での総発熱量が6.0MJ/m2以下
B:加熱時間20分での総発熱量が6.0MJ/m2を超え、8.0MJ/m2以下
C:加熱時間20分での総発熱量が8.0MJ/m2を超え、10.0MJ/m2以下
D:加熱時間20分での総発熱量が10.0MJ/m2を超え、12.0MJ/m2以下
E:加熱時間20分での総発熱量が12.0MJ/m2を超える
<可とう性評価>
試験用の基材として、70mm×150mm×0.8mmのアルミ板を用い、基材に接着材を塗付し、各積層体1A〜14Aを貼り付け、23℃、50±10%RH下で24時間養生したものを試験体とした。試験体の裏面のほぼ中央に直径10mmの銅棒を当て、板状硬化体面を外側にして折り曲げ、表面にひび割れが発生した角度を評価した。
<吸湿性評価1>
試験用の基材として、100mm×100mm×12.5mmの石膏ボードを用い、基材に接着材を塗付し、各積層体1A〜14Aを貼り付け、23℃、50±10%RH下で24時間養生したものを試験体とした。各試験体を、23℃、90%RH雰囲気下に放置し、24hr後の吸湿量を評価(g/m)した。吸湿性の評価基準は、以下の通りである。
A:100g/m以上
B:90g/m以上100g/m未満
C:90g/m未満
なお、上記接着材は、合成樹脂1、酸化チタン、重質炭酸カルシウム、分散剤、増粘剤、消泡剤、及び水を均一に攪拌・混合して製造したものを使用した。
Figure 0005244258
次いで、以下の評価を実施した。
・評価B
基材(ガラス不織布:厚み0.4mm、坪量50g/m)上に、硬化体用組成物1〜14を乾燥後の板状硬化体の厚さが2mmとなるように塗付し、表6及び7に示す温度下で30分間乾燥させ、板状硬化体の積層体1B〜16Bを得た。
<汚染性評価1>
積層体1B〜16Bの表面に、コーヒーを刷毛塗りし、5分後、濡れたウエスで拭き取り、汚染性を目視評価した。評価基準は、汚れが除去されたものを「A」、汚れが著しく残存したものを「D」とする4段階評価(優:A>B>C>D:劣)で行った。
<吸湿性評価2>
汚染性評価1の評価後の各積層体を用いた以外は、吸湿性評価1と同様にして試験体を作製した。各試験体を、23℃、90%RH雰囲気下に放置し、24hr後の吸湿量を評価(g/m)した。吸湿性の評価基準は、吸湿性評価1と同様である。
Figure 0005244258
Figure 0005244258
次いで、以下の評価を実施した。
・評価C
基材(ガラス不織布:厚み0.4mm、坪量50g/m)上に、上記硬化体用組成物1〜6、9〜13を乾燥後の板状硬化体の厚さが2mmとなるように塗付し、100℃下で30分間乾燥させ、板状硬化体の積層体1C〜11Cを得た。
<光触媒作用試験>
各積層体を試験体とし、1.0wt%フェノールフタレインのエタノール溶液に、水酸化ナトリウムを2%添加した溶液を、上記試験体表面に塗布した後、太陽光(波長領域305〜4045nm)に合計36時間暴露し、その前後の色差を測定した。光触媒の作用によるフェノールフタレインの分解を色差△Eに基づき評価した。なお、色差の測定は、色差計(CM−3700d、ミノルタ株式会社製)を用いて行った。
光触媒作用試験の評価基準は、以下の通りである。
A:6≦△E
B:5<△E<6
C:△E≦5
Figure 0005244258

Claims (8)

  1. 合成樹脂、及び粉粒体を含む板状硬化体であって、
    上記合成樹脂は、アクリル樹脂、及びシリコーン樹脂のグラフト重合体であり、
    上記板状硬化体は、固形分重量比率で合成樹脂100重量部に対して、粉粒体200〜4000重量部を含み、
    上記板状硬化体は、動的粘弾性測定装置を用いて測定した損失正接tanδの分散ピークを少なくとも−20℃〜80℃(T)及び−150℃〜−100℃(T)のそれぞれの温度範囲に有するものであることを特徴とする板状硬化体。
  2. 上記合成樹脂は、動的粘弾性測定装置を用いて測定した損失正接tanδの分散ピークを少なくとも−20℃〜80℃(T)及び−150℃〜−100℃(T)のそれぞれの温度範囲に有するものであることを特徴とする請求項1に記載の板状硬化体。
  3. 上記合成樹脂は、アクリル樹脂、及びシリコーン樹脂を固形分重量比率95:5〜30:70で含むものであることを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載の板状硬化体。
  4. 上記粉粒体は、有色骨材、及び吸放湿性粉体を含むことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の板状硬化体。
  5. 上記粉粒体として、さらに光触媒金属酸化物を含むことを特徴とする請求項4に記載の板状硬化体。
  6. 上記粉粒体として、さらに化学物質吸着剤を含むことを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の板状硬化体。
  7. 請求項1〜請求項のいずれかに記載の硬化体の上に、透湿性の上塗層が積層されたことを特徴とする板状硬化体。
  8. 合成樹脂、及び粉粒体を含む板状硬化体の製造方法であって、
    上記合成樹脂は、アクリル樹脂、及びシリコーン樹脂のグラフト重合体であり、動的粘弾性測定装置を用いて測定した損失正接tanδの分散ピークを少なくとも−20℃〜80℃(T)及び−150℃〜−100℃(T)のそれぞれの温度範囲に有するものであり、
    固形分重量比率で合成樹脂100重量部に対して、粉粒体200〜4000重量部を混合し、成形する第1工程、
    上記合成樹脂の分散ピーク温度(T)よりも高い温度で硬化させる第2工程、を含むことを特徴とする板状硬化体の製造方法。
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