JP5235232B2 - 試験装置および半導体デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、半導体デバイスの試験技術に関する。
半導体デバイスの低コストで試験するために、BIST回路(Built-In Self Test)が利用される。BIST回路を利用すると、高価な半導体自動試験装置(以下、ATEと称す)を用いなくても、限定された入出力信号を被試験デバイス(以下、DUTという)に対して低速で読み書きすることで故障箇所の診断や良否判定を行うことができる。特にメモリ回路やロジック回路のBISTについては多くの実績や研究成果が積まれており、量産試験として実用化されている。1990年にはIEEE1149.1という規格がJTAG(Joint Test Action Group)によって策定され、バウンダリスキャン試験の方式とバウンダリスキャン試験に必要な入出力信号が統一された。JTAG規格(単にJTAGともいう)は、テストデータ入力TDI、テストデータ出力TDO、テストクロックTCK、テストモードセレクトTMS、テストリセットTRST(オプション)からなる5ビットの入出力信号によってDUTに組み込まれたBIST回路にアクセスし、バウンダリスキャン試験を行う仕様となっている。
メモリやロジック回路に対するBISTの多くで行われるバウンダリスキャン試験は、回路のある境界部分に設けられる複数のフリップフロップやラッチを直列に接続してデイジーチェインを形成し、データを読み書きする方法である。具体的にはテストデータ入力ポートから低速でシリアルデータを入力し、DUTのある状態におけるある境界部分のフリップフロップやラッチのデータをシリアルに読み出し、期待値との比較を行う。したがってバウンダリスキャン試験だけを行う場合、JTAG信号のリソースとしては5ビットのパラレルI/Oポートを有する小規模な装置あるいは電子計算機(コンピュータ)があれば足りる。
しかしながら多くのDUTは、その品質を保証するために、BIST試験のみでなく、DC試験や入力リーク試験を行う必要があり、ATEを全く用いない試験の実現には至っていない。したがってDC試験等を行うためのATEのいくつかの入出力ポートが、DUTのJTAG用のポート(テストアクセスポートTAPともいう)に割り当てられ、ひとつのATEでBIST試験とDC試験などの両方が実行される。一般的にはATEは高速な信号の入出力が可能な機種ほど高価であり、テストコストが増大する。よってBISTと所定のDC試験だけを行って、必要最低限の品質を保証してデバイスを出荷する場合、低速信号しか発生できない廉価なATEを用いれば足りる。現状においてもBIST用に最適化されたBISTテスタなども存在する。
BISTの有効性はロジックやメモリ回路において十分に立証されている。そこでBISTをアナログ回路にまで拡張し、デジタル−アナログ混載LSI(Large Scale Integration)の統合的なBISTの実現が試みられている。すでにアナログ回路ブロックのひとつである高速I/F回路は、ループバック試験というBIST方式が多く研究されており、量産試験でも実用化されている。またA/D変換器やD/A変換器などのデジタルブロックとアナログブロックの境界部分のBISTや、無線通信用LSIのフロントエンドやバックエンドのBISTについても将来的には実用化されるであろう。
かかる状況に鑑みれば近い将来、メモリ、ロジック、アナログ、A/D変換、D/A変換、高速I/FなどがモノリシックされたSoC(System On a Chip)あるいはSiP(System in a Package)では、単一のDUTに複数種類のBISTが搭載される可能性がある。半導体プロセスの微細化が進み、BIST回路を設けることによる回路面積の増加(オーバーヘッド)が無視できるようになればなるほど、BISTにより検証可能な試験項目が多くなり、さらに多くのBIST回路が実装されることになろう。さらにBISTの優れた点として、外部ポートからは観測できないDUTの内部の回路の状態を知ることができることが挙げられる。これは複数の複数の機能を集積化したSoCデバイスにとって、不良解析や歩留まり向上のための非常に有用な情報となる。
このような状況において発明者らは、複数のBISTが実装されるDUTの試験について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
1. 複数のBISTの制御仕様が独立していると、BIST回路ごとの制御コマンドや期待値比較手順が異なり、ATEによるDUT内のBISTの制御が煩雑化する。これは試験時間の増大や試験リソースの無駄となる。
2. BIST回路同士の連係動作あるいは同期動作を行う場合、ATEから各BIST回路に対するアクセスも同時に行う必要があり、BIST回路ごとに独立した外部アクセスポート(TAP)が必要となる。結果としてDUTの本来の機能・動作に割り当て可能なポート数が制限されてしまう。
3. 将来においては、複数のBISTと通常試験(ATEがDUTの通常の入出力ポートにアクセスする試験)を連携あるいは同期動作させる必要があるかもしれない。現状の方式では、BISTと通常試験の連携は想定されておらず、不可能である。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のBIST回路を統合的に制御する方式の提供にある。
本発明のある態様は、半導体デバイスの試験装置に関する。被試験デバイス(DUT)である半導体デバイスは、複数の機能ブロックと、複数のBIST回路と、インタフェース回路とを有する。複数の機能ブロックは、メインバスを介して信号の入出力を行い、所定の信号処理を実行する。複数のBIST回路は、複数の機能ブロックごとに設けられ、対応する機能ブロックを試験し、試験結果に応じたデジタルの試験結果信号を生成する。インタフェース回路は、メインバスと異なるテスト制御バスを介して試験装置と接続され、試験装置から出力される制御信号を受信する。インタフェース回路は、(1)制御信号にもとづいて複数のBIST回路を制御するとともに、(2)制御信号により指定された試験結果信号が、テスト制御バスを介して試験装置によって読み出し可能に構成される。試験装置は、試験ユニットと、制御ユニットと、を備える。試験ユニットは、メインバスを介して半導体デバイスと信号の送受信を行い、少なくともひとつの機能ブロックに所定の信号処理を実行させる。制御ユニットは、半導体デバイス内の前記複数のBIST回路を個別に制御するための第1制御信号と、BIST回路により生成される試験結果信号を半導体デバイス内のインタフェース回路から読み出すための第2制御信号と、を生成し、テスト制御バスを介して半導体デバイスに供給する。
この態様によると、複数のBIST回路のインタフェースを統一化し、DUTに設けられたBIST回路を制御できるとともに、各BIST回路によって生成される試験結果信号を取得することができる。「試験結果信号」は、検査対象である機能ブロックの良否の判定結果でもよいし、試験の過程で得られる中間データであってもよい。また「送受信」とは、送信、受信の少なくとも一方を意味する。
制御ユニットにより生成される第1制御信号は、少なくとも、複数のBIST回路のうち、いずれのBIST回路をアクティブとするかを設定する選択信号を含んでもよい。
複数のBIST回路の少なくともひとつは、複数のモードが切り換え可能に構成されてもよい。選択信号は、モードを設定するモードデータを含んでもよい。
制御ユニットはさらに、各BIST回路に供給すべきテストパターンを含む第3制御信号を生成し、テスト制御バスを介して半導体デバイスに供給してもよい。
この場合、機能ブロックに対して試験装置により生成したテストパターンを供給し、そのテストパターンを処理した結果を取得することができる。
制御ユニットはさらに、BIST回路による試験の開始、停止を指示する第4制御信号を生成し、テスト制御バスを介して半導体デバイスに供給してもよい。
制御ユニットは、複数のBIST回路のうち、少なくともひとつに固有の制御を行うために利用されるオプション信号を生成してもよい。テスト制御バスは、オプション信号を伝送するための、第1、第2制御信号とは別の信号線を含んでもよい。
オプション信号を設けることにより、DUT200の設計者は、多ビット伝送が要求されるBIST回路に、オプション信号を割り当てることができる。
試験ユニットが半導体デバイスと信号の送受信を行い、少なくともひとつの機能ブロックが所定の信号処理を実行した状態で、制御ユニットは、少なくともひとつの機能ブロックに対応するBIST回路をアクティブとして、少なくともひとつの機能ブロックを試験させてもよい。
この場合、メインバスを介して送受信される信号を利用して内部セルフテスト(BIST)を実行できる。
試験装置は、制御ユニットにより生成される制御信号を受け、試験ユニットのテストレートと同期して出力する同期制御ユニットをさらに備えてもよい。
この場合、制御信号がテストレートと同期してDUTに供給されるため、テストレートをリアルタイムで変化させながら内部セルフテスト(BIST)を同期して実行できる。
複数のBIST回路のうち、同一の機能を有するBIST回路は、複数の機能ブロックの間で共有化されてもよい。
少なくともひとつのBIST回路は、キャリブレーション用バスを介してキャリブレーション信号が入力可能であってもよい。試験装置の試験ユニットは、キャリブレーション信号を生成可能に構成されてもよい。制御ユニットは、BIST回路がキャリブレーション信号を処理した結果発生する試験結果信号を取得し、試験結果信号に応じてBIST回路をキャリブレーションするための第5制御信号を生成してもよい。
この場合、試験装置側で生成したキャリブレーション信号を用いてBIST回路をキャリブレートできる。
本発明の別の態様は、半導体デバイスである。この半導体デバイスは、複数の機能ブロックと、複数のBIST回路と、インタフェース回路と、を備える。複数の機能ブロックは、メインバスを介して信号の入出力を行い、所定の信号処理を実行する。複数のBIST回路は、複数の機能ブロックごとに設けられ、対応する機能ブロックを試験し、試験結果に応じたデジタルの試験結果信号を生成する。インタフェース回路は、メインバスと異なるテスト制御バスを介して、試験装置から出力される制御信号を受信する。インタフェース回路は、(1)制御信号にもとづいて複数のBIST回路を制御するとともに、(2)制御信号により指定された試験結果信号が、テスト制御バスを介して試験装置によって読み出し可能に構成される。
この態様によると、複数のBIST回路のインタフェースを統一化し、DUTに設けられた複数のBIST回路を試験装置によって統合的に制御でき、また各BIST回路によって生成される試験結果信号を試験装置から読み出すことができる。
制御信号は、少なくとも、複数のBIST回路のうち、いずれのBIST回路をアクティブとするかを設定する選択信号と、アクティブに設定されたBIST回路に供給すべきテストパターンを含むテストデータ入力信号と、を含んでもよい。選択信号によってアクティブに設定されたBIST回路は、テストデータ入力信号を受け、対応する機能ブロックを試験してもよい。
複数のBIST回路の少なくともひとつは、複数のモードが切り換え可能に構成されてもよい。インタフェース回路は、選択信号に含まれるモードデータに応じて、BIST回路のモードを設定してもよい。
選択信号によりアクティブに設定されたBIST回路は、制御信号に含まれるスタートストップ信号に応じて、テストを開始し、停止してもよい。
少なくともひとつの機能ブロックが所定の信号処理を実行した状態で、少なくともひとつの機能ブロックに対応するBIST回路は、少なくともひとつの機能ブロックを試験してもよい。
複数のBIST回路のうち、同一の機能を有するBIST回路は、複数の機能ブロックの間で共有化されてもよい。
少なくともひとつのBIST回路は、キャリブレーション用バスを介してキャリブレーション信号が入力可能となっており、当該BIST回路は、キャリブレーション信号を処理した結果を試験結果信号として出力してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素などを再構成したものもまた、本発明の態様として有効である。さらに、この課題を解決するための手段の記載は、必ずしも本発明の特徴のすべてを説明するものではなく、したがってこれらに記載されるサブコンビネーションも本発明たり得る。
実施の形態に係るATEおよびDUTを含む試験システムを示すブロック図である。 テスト制御バスを介して伝送される制御信号のフォーマットを示す図である。 BISI同期制御ユニットの動作を示すタイムチャートである。 複数の機能ブロックFBと複数のBIST回路を含むDUTの具体的な構成例を示すブロック図である。 アナログBIST回路のキャリブレーション機能を備えたDUTの構成を示すブロック図である。 変形例に係るDUTの構成を示すブロック図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図中、様々な処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
図1は、実施の形態に係る半導体自動試験装置(以下、ATEと称す)100およびDUT200を含む試験システム300を示すブロック図である。図1は本発明と関連する部材のみを示しており、電源供給などの発明の本質と関係ない信号線やブロックは省略している。
本実施の形態に係るATE100は、従来にはない特徴を有する実施の形態に係るDUT200を前提として構成され、また同様に、実施の形態に係るDUT200は、従来にはない特徴を有するATE100を前提として構成される。つまり、本発明は、ATE100およびDUT200の双方に従来とは異なる新規のアーキテクチャを実装して、複数のBIST回路を簡易に制御し、また従来のJTAGでは実現できなかったさまざまな試験方式の実現を図るものである。
はじめにDUT200の構成を説明し、続いてATE100の構成を説明する。
DUT200は、複数の機能ブロックFB1〜FB5、複数のBIST回路BIST1〜BIST5、BISI制御回路202、入出力バッファ204、入出力バッファ208を備える。
複数の機能ブロックFB1〜FB5および入出力バッファ208は、通常動作時(つまりセットに実装された状態)において、デジタルメインバスBUS1、アナログメインバスBUS2を介して外部の回路との間で信号の送受信を行い、互いに同期・協調しながら、所定の信号処理を実行する。信号処理の内容は特に限定されるものではなく、任意のLSIがDUT200として想定される。
以下では理解の容易を目的とし、DUT200がアナログデジタル混載の集積回路である場合を説明する。DUT200は、デジタルI/O(Input/Output)ポートP4に接続されるデジタルメインバスBUS1を介して、デジタル信号の送受信を行い、アナログI/OポートP5に接続されるアナログメインバスBUS2を介してアナログ信号の送受信を行う。
デジタルメインバスBUS1を介して伝送されるデジタル信号は、TTL(Transistor Transfer Logic)、DTL(Diode-Transistor Logic)、ECL(Emitter Coupled Logic)、CML(Current Mode Logic)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、SSTL(Stub Series Terminated Logic)、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)などの従来の標準ロジックI/Oによる2値デジタル信号である。デジタルメインバスBUS1を介したデジタル信号は、既存のATE100の入出力ポート(デジタルI/OポートP1)で受け渡しが可能である。
これに対して、アナログメインバスBUS2を介して伝送されるアナログ信号は、高速I/F入出力信号、光信号、多値変調信号(ASK、FSK、PSK)、RFアナログ信号(振幅変調、周波数変調、位相変調)、無線信号であり、単純な2値デジタル信号ではない。アナログ信号が光信号の場合、アナログメインバスBUS2は光ファイバであるし、RFアナログ信号の場合、所定の特性インピーダンス(50Ωや75Ω)を有するケーブルあるいは伝送線路であるし、無線信号の場合には、アナログメインバスBUS2は空気である。したがって、本明細書におけるアナログメインバスBUS2は、有線、無線を含む広い概念として把握される。アナログ信号を送受信するために、ATE100はデジタルI/OポートP1とは別にアナログI/OポートP2を備える。デジタルメインバスBUS1、アナログメインバスBUS2のバス幅(ビット数)は任意である。
一般的なアナログデジタル混載回路は、大きくデジタルブロック214、アナログブロック216に分けられる。
以下では理解の容易を目的として、機能ブロックFB1はメモリ回路、FB2はロジック回路、FBL3はD/A・A/D変換回路、FB4はアナログ回路、FB5はアナログI/O回路であるとする。入出力バッファ208は、デジタルメインバスBUS1に接続される外部回路との間でデータの入出力を行うためのバッファである。ロジック回路FB2は、入出力バッファ208を介して外部から入力されたデジタル信号を受け、所定の信号処理を行う。メモリ回路FB1は、ロジック回路FB2によりアクセス可能となっており、種々のデータを保持する。
つまり入出力バッファ208、メモリ回路FB1、ロジック回路FB2と、D/A・A/D変換器FB3の一部は、デジタルブロック214に属する。
アナログI/O回路FB5は、アナログメインバスBUS2を介して接続される外部回路との間でデータの入出力を行う。アナログI/O回路FB5としては、HDMI(High Definition Multimedia Interface)規格の信号を送受信する高速I/F回路、光信号を送受信する光I/O回路、多値変調信号を送受信するI/O回路が想定される。あるいは、アナログI/O回路FB5は、無線信号を受けるアンテナや無線インタフェースなどであってもよい。
アナログ回路FB4は、RF送受信回路、直交変復調回路、多値変復調回路、FFT(Fast Fourie Transform)回路、IFFT(Inverse FFT)回路、フィルタ、発振器、イコライザ、ミキサ、電源回路、バンドギャップレギュレータなどのうち、DUT200の機能に応じたいくつかの回路を含む。
アナログ回路FB4、アナログI/O回路FB5およびD/A・A/D変換器FB3の一部は、アナログブロック216に属する。
D/A・A/D変換器FB3のD/A変換器は、ロジック回路FB2側で生成されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、アナログブロックへと供給する。またD/A・A/D変換器FB3のA/D変換器は、アナログブロック側で生成されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタルブロックに供給する。つまりD/A・A/D変換器FB3は、デジタルブロック214とアナログブロック216の間のインタフェースとして機能する。
複数のBIST回路BIST1〜BIST5は、機能ブロックFB1〜FB5ごとに設けられる。各BIST回路は、対応する機能ブロックを試験し、試験結果に応じたデジタルの試験結果信号SRを生成する。「試験結果信号」は、検査対象である機能ブロックFBの良否の判定結果でもよいし、試験の過程で得られる中間データであってもよい。
BIST回路による試験の項目や内容は、機能ブロックFB1〜FB5の信号処理の内容に応じて定められる。言い換えればDUT200の設計者は、各BIST回路を、対応する機能ブロックの正常な動作を保証し、あるいは故障箇所を発見しうるように設計する。BIST回路BIST1、BIST2およびBIST3の一部は、デジタルBIST群210と称され、BIST回路BIST3の一部と、BIST4、BIST5は、アナログBIST群212と称される。
具体的には、BIST回路BIST1、BIST2は、メモリ回路FB1、ロジック回路FB2を試験する回路であるから、従来のバウンダリスキャン試験回路として構成してもよい。またBIST回路BIST1、BIST2の制御は、JTAG規格に準拠するように設計してもよい。
一方、BIST回路BIST3〜BIST5が試験対象とするD/A・A/D変換器FB3、アナログ回路FB4、アナログI/O回路FB5は、バウンダリスキャン試験は適用できない。つまりJTAG規格にもとづく制御では不足が生じることとなり、バウンダリスキャン試験よりも高度な制御を行う必要がある。
詳しくは後述するが、アナログ回路に対するBIST回路は、ミキサ回路、任意波形発生器、あるいはデジタイザなどのいわゆる計測機器を集積化した回路と考えることができる。したがってこの観点から、アナログ回路に対するBIST回路(アナログBIST回路ともいう)は、組み込み測定器(Built-in Instruments)と捉えることができる。
なお入出力バッファ208は単なるバッファであり、特にBISTによる試験を必要としないため、個別のBIST回路は設けられていない。
DUT200は、メインバスBUS1、BUS2と異なるテスト制御バスBUS3が接続される試験用I/OポートP6を備える。入出力バッファ204は、試験用I/OポートP6を介して2値デジタル信号を入出力するために設けられる。
インタフェース回路202は、ATE100から出力される第1制御信号SCNT1、第2制御信号SCNT2をテスト制御バスBUS3を介して受信する。インタフェース回路202は、第1制御信号SCNT1にもとづいて複数のBIST回路BIST1〜BIST5を制御する。またインタフェース回路202は、BIST回路により生成される試験結果信号SRのうち、第2制御信号SCNT2により指定された試験結果信号SRを、テスト制御バスBUS3を介してATE100側に出力可能に構成される。
インタフェース回路202は、従来のメモリBIST、ロジックBISTに加えて、アナログBISTを統合制御する。インタフェース回路202によって、信号の入出力形式や制御コマンドが異なる複数のBIST回路のインタフェースが統一され、ATE100とDUT200の間の組み込み測定器の標準的なインタフェース(Built-in Instruments Standard Interface、以下、BISIと略す)が提供される。この観点からインタフェース回路202はBISI制御回路とも称される。
BISI制御回路202を設けることにより、BIST回路とATE100とが連係動作、同期動作して、複数の試験が同時に実行可能な試験環境が提供される。BISI制御回路202の動作については、後述する。
以上がDUT200の構成である。続いてDUT200を試験するATE100の構成を説明する。
ATE100は、テストプログラム10、BISIコマンド制御部12、ファンクション試験ユニット14、RF試験ユニット16、光I/O試験ユニット18、DC試験ユニット20、BISI同期制御ユニット22を備える。
テストプログラム10は、予めユーザによってプログラミングされたものであり、試験処理のシーケンスを定義する。ATE100は、テストプログラム10により規定されるシーケンスに従ってDUT200を試験する。
ATE100のデジタルI/OポートP1は、デジタルメインバスBUS1を介してDUT200のデジタルI/OポートP4と接続される。ATE100のアナログI/OポートP2は、アナログメインバスBUS2を介してDUT200のアナログI/OポートP5と接続される。さらにATE100の試験用I/OポートP3はテスト制御バスBUS3を介してDUT200の試験用I/OポートP6と接続される。
ATE100とDUT200は、デジタルメインバスBUS1を介して、デジタル信号の送受信を行う。つまりATE100はDUT200に対してデータを出力し(書き込み)、あるいはDUT200からデータを読み出すことができる。
またATE100とDUT200は、アナログメインバスBUS2を介して、アナログ信号の送受信を行う。つまりATE100はDUT200に対してアナログ信号を与え、あるいはDUT200から出力されるアナログ信号を受ける。
ファンクション試験ユニット14は、デジタルメインバスBUS1およびアナログメインバスBUS2の少なくとも一方を介して、DUT200の機能試験を行う。機能試験としては以下の態様が例示される。
機能試験1. ファンクション試験ユニット14はデジタルメインバスBUS1を介して所定のパターンデータを出力し、DUT200のメモリ回路FB1に書き込む。その後、メモリ回路FB1から書き込んだデータをデジタルメインバスBUS1を介して読み出し、その期待値と一致するかを判定する。その結果、メモリ回路FB1のデータアクセス機能が正常か否かが判定される。
機能試験2. ファンクション試験ユニット14はデジタルメインバスBUS1を介して所定のパターンデータを出力し、ロジック回路FB2に所定の信号処理を実行させる。信号処理の結果得られたデータをデジタルメインバスBUS1を介して読み出し、期待値と一致するかを判定する。その結果、ロジック回路FB2が正常に機能するかが判定される。
機能試験3. ファンクション試験ユニット14はアナログメインバスBUS2を介して所定のパターンデータを変調して得られるアナログ信号を出力する。メモリ回路FB1〜アナログI/O回路FB5によって信号処理が実行される。信号処理の結果は、デジタルメインバスBUS1を介してデジタル信号としてATE100に出力される場合もあれば、アナログメインバスBUS2を介してアナログ信号としてATE100に出力される場合もある。ファンクション試験ユニット14は、DUT200による信号処理の結果を期待値と比較し、DUT200全体が正常に機能するかを判定する。このとき、デジタルメインバスBUS1を介してロジック回路FB2の信号処理を制御することも可能である。
DC試験ユニット20は、DC試験を行う。DC試験は通常、DC試験ユニット20とファンクション試験ユニット14の協調動作により実行される。ファンクション試験ユニット14によって所定のパターンデータやコマンドを生成し、デジタルメインバスBUS1を介してロジック回路FB2に与え、あるいはファンクション試験ユニット14により所定のパターンデータを変調したアナログ信号を生成し、アナログメインバスBUS2を介してアナログ回路FB4に与える。その結果、ロジック回路FB2は所定の状態に設定され、デジタルI/OポートP4には一定の信号レベル(ハイレベルまたはローレベル)が発生する。DC試験ユニット20はその状態においてデジタルI/OポートP4に生ずる直流の信号レベル(電流レベルあるいは電流レベル)を測定し、その良否を判定する。たとえばデジタルI/OポートP4がハイレベルであるべきところ、DC試験ユニット20により測定された電位が所定のしきい値レベルVHよりも低ければ不良であり、デジタルI/OポートP4がローレベルであるべきところ、DC試験ユニット20により測定された電位がしきい値レベルVLより高ければ不良である。
あるいは、DUT200に所定パターンを与えた結果、アナログI/O回路FB5が所定の状態に設定され、アナログI/OポートP5には一定の信号レベルが発生する。DC試験ユニット20は、その状態においてアナログI/OポートP5に生ずる直流の信号レベルを測定し、良否を判定する。
またDC試験ユニット20は、デジタルI/OポートP4やアナログI/OポートP5に所定の電圧を与え、DUT200側に流れ込むDCリーク電流を測定し、DUT200の良否を判定する。
なお、図1にはデジタルメインバスBUS1やアナログメインバスBUS2は1本のみが示されるが、複数の信号線が設けられる場合、すべての信号線に対する、つまり複数のデジタルI/OポートP4やアナログI/OポートP5に対するDC試験が行われる。
RF試験ユニット16は、DUT200がRF信号を処理する場合に設けられる。RF試験ユニット16は、DUT200に供給すべきRF信号を生成する機能を有する。またRF試験ユニット16は、DUT200から出力されるRF信号(アナログ信号)を受け、これを復調してシンボルを抽出したり、アイパターンを測定してその開口率を測定したり、スペクトルを測定し、あるいはコンスタレーションマッピングを行う機能を有する。
またRF試験ユニット16は上述した機能試験にも併用され、ファンクション試験ユニット14により生成される所定のパターンデータをRF信号に変換し、アナログメインバスBUS2を介してDUT200に出力する。
光I/O試験ユニット18は、DUT200が光信号を処理する場合に設けられる。光I/O試験ユニット18は、DUT200から出力される光信号(アナログ信号)を受け、復調してシンボルを抽出し、あるいは種々の試験を行う機能を有する。
また光I/O試験ユニット18は上述した機能試験にも併用され、ファンクション試験ユニット14により生成される所定のパターンデータを用いて光変調し、アナログメインバス(光ケーブル)BUS2を介してDUT200に出力する。
BISIコマンド制御部12は、ユーザのテストプログラム10内の命令に対応して、第1制御信号SCNT1〜第4制御信号SCNT4を生成する。第1制御信号SCNT1は、DUT200内の複数のBIST回路BIST1〜BIST5を制御するための信号である。第2制御信号SCNT2は、試験結果信号SRを取得するための信号である。第3制御信号SCNT3は、各BIST回路に供給すべきテストパターンを含む信号である。第4制御信号SCNT4は、BIST回路による試験の開始、停止を指示するスタートストップ信号START/STOPである。
これらの制御信号SCNT〜SCNT4(以下、単に制御信号SCNTと総称する)は、後述するBISI同期制御ユニット22によりリタイミングされ、テスト制御バスBUS3を介してBISI制御回路202に出力される。
制御信号SCNTのフォーマットとテスト制御バスBUS3の関係を説明する。図2は、テスト制御バスを介して伝送される制御信号SCNTのフォーマットを示す図である。テスト制御バスBUS3は、テストデータ入力ラインDATA−IN、テストデータ出力ラインDATA−OUT、クロックラインCLOCK、BIST選択ラインBIST−SEL、スタートストップラインSTART/STOP、オプション拡張ラインOption−1〜Option−Nを含む。制御信号SCNT1〜SCNT4は、これらの信号ラインを介して伝送される。
複数のBIST回路BIST1〜BIST5のうち、試験動作を実行すべきBIST回路を指定するためのBIST選択信号BIST−SELは、BIST選択ラインBIST−SELを介して送信される。BIST選択信号BIST−SELは、上述の第1制御信号SCNT1の一部である。
BIST選択信号BIST−SELは、BISTアドレスADRS_BとモードデータMDを含む。BISTアドレスADRS_Bは、BIST回路ごとに割り当てられている。各BIST回路が、単に動作の有無のみが切り換え可能である場合、モードデータMDは、動作を指示する1(アサート)または動作停止を指示する0(ネゲート)の2値をとる1ビットのデータとなる。
BISIコマンド制御部12は、複数のBIST回路BIST1〜BIST5それぞれのBISTアドレスADRS_Bに対してモードデータMDを書き込む。たとえば、第1、第2BIST回路BIST1、BIST2をアクティブとし、それ以外のBIST回路BIST3〜BIST5を非アクティブとする場合、第1BIST回路BIST1のBISTアドレスと第2BIST回路BIST2のBISTアドレスに、値が1のモードデータMDを書き込み、その他のBIST回路BIST3〜BIST5のBISTアドレスには、値が0のモードデータMDを書き込む。
もし、各BIST回路が、複数の試験項目を実行可能であったり、動作モードが切り換え可能である場合、モードデータは、それらの切り換えにも利用される。このとき、モードデータのビット幅も切り換え可能なモードの個数に応じて規定される。たとえば、アナログBIST回路BIST3〜BIST5がそれぞれ、第1から第3の3つのモードで動作可能な場合、各モードデータのビット幅は2ビットとなる。つまり、モードデータは、非アクティブを示す(00)と、第1モード〜第3モードそれぞれに対応する(01)、(10)、(11)のいずれかの値をとる。なおモードの個数はBIST回路ごとに異なってもよい。
たとえば第3BIST回路BIST3のBISTアドレスにモードデータ(10)を、第4BIST回路BIST4のBISTアドレスにモードデータ(01)を、その他のBIST回路のBISTアドレスにモードデータ(00)を書き込んだ場合、第3BIST回路BIST3が第2モードに、第4BIST回路BIST4が第1モードに設定され、その他のBIST回路が非アクティブとなる。
テストデータ出力ラインDATA−OUTは、BISTの結果得られたデータをDUT200からATE100に転送するために利用される。試験結果信号SRを取得するための第2制御信号SCNT2がテストデータ出力ラインDATA−OUTを介してATE100からDUT200に送信される。そうすると、テストデータ出力ラインDATA−OUTを介して、DUT200からATE100に試験結果信号SRが転送される。
図2において、第2制御信号SCNT2はアドレスデータADRS_Rとして示される。ATE100はDUT200に対して、アドレスデータADRS_Rを用いてDUT200側に設けられたメモリやレジスタのアドレスを指定する。その結果、指定されたアドレスに格納された試験結果信号SRが、読み出しデータRDとしてATE100に転送される。
各BIST回路に供給すべきテストパターンを含む第3制御信号SCNT3は、テストデータ入力ラインDATA−INを介してATE100からDUT200に供給される。第3制御信号SCNT3は、テストパターンの送信先のBIST回路を示すアドレスデータADRS_Wと、BIST回路に供給すべきテストパターンである書き込みデータWDと、を含む。
テストデータ入力ラインDATA−INおよびテストデータ出力ラインDATA−OUTを介したデータ伝送は、ICバスのように双方向伝送可能な単一のラインで実装されてもよいし、別個の2本のラインで実装されてもよい。
テストデータ入力ラインDATA−IN、テストデータ出力ラインDATA−OUT、BIST選択ラインBIST−SELを介したデータ伝送の同期用のクロックは、クロックラインCLOCKを介して伝送される。
BISTの開始タイミング、停止タイミングを指示する第4制御信号SCNT4(スタートストップ信号ともいう)は、スタートストップ信号ラインSTART/STOPを介して伝送される。スタートストップ信号START/STOPがアサートされるとアクティブに設定されたBIST回路によるBISTが開始し、ネゲートされるとBISTが停止する。
オプション拡張ラインOption−1〜Option−Nは、各BIST回路固有の制御を行うために利用される。オプション拡張ラインは、入力ポートとしてアナログBIST回路に必要とされる高度で複雑な制御信号の転送に用いてもよいし、あるいは出力ポートとしてDUT200からATE100への多ビットのデータ転送に用いてもよい。
図3は、BISI同期制御ユニット22の動作を示すタイムチャートである。一般的なATE100は、DUT200の動作周波数をクロック(テストレート)ごとにリアルタイムで制御可能に構成される。たとえばDUT200は、ある期間は通常の動作クロックで、ある期間は通常の2倍の動作クロック(デュアルレート)で、ある期間は通常の1/2の動作クロック(ハーフレート)で動作する。したがってデジタルメインバスBUS1を介してDUT200との間で送受信されるデータの周期もまた、テストプログラム10によって自由にリアルタイムで変更が可能である。
かかる状況において、BISI同期制御ユニット22は、テスト制御バスBUS3を介して転送されるデータを、テストサイクルと同期させる。図3のDATA−INは、BISIコマンド制御部12により生成されるデータであり、所定のクロック信号CLOCKと同期している。BISI同期制御ユニット22は、クロックCLOCKと同期したテストデータ入力信号DATA−INを受け、これをテストサイクルCYC_TESTと同期させる。同期されたテストデータ入力信号DATA−IN_SYNCは、テスト制御バスBUS3を介してDUT200に供給される。
以上がATE100の全体構成である。
図4は、複数の機能ブロックFBと複数のBIST回路を含むDUT200の具体的な構成例を示すブロック図である。図4のDUT200はスーパーへテロダイン方式の受信回路である。
DUT200は、メモリ回路30、ベースバンド回路32、A/D変換器34、LPF(Low-Pass Filter)36、ミキサ38、局部発振器40、イメージ除去フィルタ42、LNA(Low Noise Amplifier)44、BPF(Band-Pass Filter)46と、それらを試験するためのメモリBIST回路50、ロジックBIST回路52、アナログBIST回路54、56、58、60、62、64を含む。
アナログI/OポートP5には、入力RF信号RFinが入力される。BPF46はRF信号(RFin)をキャリア周波数を中心としてフィルタリングする。LNA44はフィルタリングされたRF信号RF1を増幅しRF信号RF2を生成する。イメージ除去フィルタ42は、後段のダウンコンバージョンによってイメージ混信が発生しないように、イメージ周波数を減衰させ、RF信号RF3を生成する。局部発振器40はRF周波数(キャリア周波数)と同じローカル周波数で発振する。ミキサ38はイメージ除去フィルタ42の出力RF3をローカル信号LOとミキシングし、ダウンコンバージョンを行う。入力RF信号RFinが直交変調されている場合、ミキサ38からアナログベースバンド信号の同相成分BB_Iと直交成分BB_Qが出力される。アナログベースバンド信号BBは、LPF36によってフィルタリングされ、A/D変換器34によりデジタル値に変換される。A/D変換器34の出力はベースバンド回路32に入力され、復調処理がなされる。
図4のメモリ回路30およびベースバンド回路32はそれぞれ、図1のメモリ回路FB1、ロジック回路FB2に対応する。また図4のA/D変換器34は、図1のD/A・A/D変換器FB3に対応する。図4のLPF36、ミキサ38、局部発振器40、イメージ除去フィルタ42、LNA44、BPF46はそれぞれ、図1のアナログ回路FB4に対応する。
メモリBIST回路50は、メモリ回路30を試験するためのBIST回路であり、ロジックBIST回路52は、ベースバンド回路32を試験するためのBIST回路である。メモリBIST回路50およびロジックBIST回路52は、たとえばバウンダリスキャン試験を実行する。
アナログBIST回路54、56、58、60、62、64は、図1のアナログBIST群212に対応する。
アナログBIST回路54は、任意波形発生器であり、A/D変換器34の入力端子に、アナログ波形を供給する。アナログBIST回路54がアクティブとなると、A/D変換器34がアナログ波形をデジタル値に変換する。ベースバンド回路32は、そのデジタル値に対して所定の信号処理を施し、A/D変換器34が正常に動作しているかを判定する。あるいはベースバンド回路32は信号処理を行わずにデジタルI/OポートP4からデジタル値をATE100(不図示)に出力し、良否判定をATE100にゆだねてもよい。
アナログBIST回路56、58、60、62、64によるBISTは、アナログI/OポートP5にRF信号を与えた状態で実行される。
アナログBIST回路64はBPF46を試験するために設けられる。アナログBIST回路64は、たとえばスペクトラムアナライザとA/D変換器を含む。アナログBIST回路64による試験を行う際には、ATE100(不図示)は、アナログI/OポートP5に所定のRF信号を与える。アナログBIST回路64のスペクトラムアナライザはBPF46によってフィルタリングされたRF信号RF1の帯域ごとの強度をデジタル値に変換する。こうして得られたスペクトルデータを期待値と比較して、アナログBIST回路64はBPF46の良否を判定する。あるいはスペクトルデータは、インタフェース回路202によりテストデータ出力信号DATA−OUTとして出力される。
アナログBIST回路62はLNA44を試験するために設けられ、たとえばデジタイザである。アナログBIST回路62はアナログI/OポートP5にRF信号を与えた状態で、LNA44から出力されるRF信号RF2をデジタイジングし、RF信号RF2の振幅レベルを測定する。振幅レベルはテストデータ出力信号DATA−OUTとしてATE100に出力され、ATE100は波形レベルにもとづいて、LNA44が設計通りに動作するかを判定する。
アナログBIST回路60およびアナログBIST回路58はそれぞれ、イメージ除去フィルタ42、局部発振器40を試験するために設けられ、その構成、動作はアナログBIST回路64と同様である。したがってこれらのアナログBIST回路60、58、64を単一の回路として構成し、上述のモードに応じて測定対象のアナログ回路を切り換えてもよい。
アナログBIST回路56は、LPF36を試験するために設けられ、その構成、動作はアナログBIST回路62と同様である。アナログBIST回路56、62も単一の回路として構成してもよい。
アナログBIST回路は、本質的には測定器であるが、対応する機能ブロックを試験できればよいため、簡易に構成することができる。たとえばスペクトラムアナライザを例にとると、汎用のスペクトラムアナライザには、高い周波数分解能(数kHz〜)と、広い周波数帯域(DCから数GHz)が必要とされるが、アナログBIST回路では、DUT200に入力される周波数帯域を中心として所定の範囲が測定できればよく、対応するアナログ回路の正常動作が確認できればよいため、分解能も低くて構わない。たとえばRF信号のバンド幅をΔfと書くとき、周波数分解能はΔf/n(nは10、もしくはそれ以下の実数)で構わない。
またデジタイザやA/D変換器、D/A変換器も、対応する機能ブロックを検証するのに必要十分な精度で設計すればよい。
BIST回路は、DUT200の実動作時には不要な回路であるため、大いにシュリンクされるべきである。しかしながら、DUT200の各アナログ回路ブロックを正確に試験するためには、キャリブレーションが必要となる場合もある。特に微細化プロセスによって実現された測定回路を高確度、高精度に機能させようとする場合、プロセスばらつきや温度変動に対する誤差要因を補償するためのキャリブレーション機能が必須となろう。
以下、DUT200のアナログBIST回路のキャリブレーション機構について説明する。図5は、アナログBIST回路のキャリブレーション機能を備えたDUT200の構成を示すブロック図である。上述したように、図5のDUT200は、単一のアナログBIST回路58が、複数のアナログ回路40、42、46によって共有されている。
DUT200にはキャリブレーションポートP7が設けられており、キャリブレーション用バスBUS4を介してATE100の試験ユニット(図5ではRF試験ユニット16である)からのキャリブレーション信号CALが入力される。なおキャリブレーション用バスBUS4とアナログメインバスBUS2は共有されてもよい。
複数のアナログ回路40、42、46とアナログBIST回路58の間には、スイッチマトリクス70が設けられる。スイッチマトリクス70の複数の入力端子は、各アナログ回路40、42、46の出力端子およびキャリブレーションポートP7と接続される。スイッチマトリクス70の出力端子はアナログBIST回路58と接続される。
スイッチマトリクス70の状態は、上述のBIST選択信号BIST−SELのモードデータMDに応じて制御される。
以上の構成によれば、既知のキャリブレーション信号CALをスイッチマトリクス70を介してアナログBIST回路58に入力することができる。アナログBIST回路58からは、キャリブレーション信号CALに応じた測定データD10が出力される。測定データD10は、BISI制御回路202を介してATE100へと出力される。ATE100は、キャリブレーション信号CALと測定データD10の関係に応じて、アナログBIST回路58をキャリブレーションする。キャリブレーションはテストプログラム10に応じて動作するプロセッサ(CPU)によって実行してもよいし、いずれかの試験ユニットが実行してもよい。アナログBIST回路58をキャリブレーションするためのキャリブレーション制御信号D12は、テストデータ入力信号DATA−INとして、ATE100からDUT200に出力される。アナログBIST回路58は、キャリブレーション制御信号D12によってキャリブレーションされる。
たとえばアナログBIST回路58がスペクトラムアナライザ機能を有する場合、RF試験ユニット16は、既知の周波数成分を有するRF信号をキャリブレーション信号CALとしてキャリブレーションポートP7に与える。アナログBIST回路58による測定スペクトラムが、キャリブレーション信号CALの周波数成分と一致しない場合、キャリブレーション制御信号D12によりアナログBIST回路58がキャリブレーションされる。
最後に、実施の形態に係るATE100およびDUT200により実現可能な、いくつかの試験の具体例について説明する。以下では、デジタルのBIST回路(BIST1、BIST2)は、メモリ回路FB1、ロジック回路FB2のバウンダリスキャン試験を行い、第3BIST回路BIST3によるD/A・A/D変換器FB3の試験は、3つのモードが切り換え可能との前提で説明をする。
試験例1.
第1BIST回路BIST1によってメモリ回路FB1のバウンダリスキャン試験を行う場合、はじめにBIST選択信号BIST−SELによって第1BIST回路BIST1のみがアクティブに設定される。つまり、BISIコマンド制御部12は、第1BIST回路BISTのBISTアドレスに1を書き込み、その他のBISTアドレスには0を書き込むようにBIST選択信号BIST−SELを生成する。
続いてBISIコマンド制御部12は、スタートストップ信号START/STOPをアサートする。これを受けてBIST回路BIST1に内蔵されるパターン発生器(疑似ランダムパターン発生器)が所定のテストパターンの発生を開始する。このテストパターンは、メモリ回路FB1内に形成されるフリップフロップやラッチのデイジーチェインを経由する。BIST回路BIST1は、デイジーチェインの入力パターンと出力パターンを比較し、一致・不一致を判定する。その結果、メモリ回路FB1の良否が判定され、判定結果を示すデータがDUT200内の記憶領域(メモリやレジスタ)の所定のアドレスに格納される。
続いてBISIコマンド制御部12は、テストデータ出力信号DATA−OUTによって、判定結果を示すデータを格納するアドレスを指定し、判定結果を示すデータを読み出す。
試験例2.
第1BIST回路BIST1は、別のモード(第2モード)でも動作可能である。第2モードではDUT200に内蔵されるパターン発生器を使用する代わりに、ATE100に内蔵されるパターン発生器を使用して所定のパターンを生成し、テストデータ入力信号DATA−INとしてATE100に与えてもよい。
この場合、まずBIST選択信号BIST−SELによって第1BIST回路BIST1が第2モードに設定される。そしてスタートストップ信号START/STOPをアサートし、テストデータ入力信号DATA−INによって所定のパターンを、テスト制御バスBUS3を介して第1BIST回路BIST1に供給する。このテストパターンは、メモリ回路FB1内のデイジーチェインを経由し、DUT200内の記憶領域(メモリやレジスタ)の所定のアドレスに格納される。
続いてBISIコマンド制御部12は、テストデータ出力信号DATA−OUTによって所定のアドレスを指定し、データを読み出す。デイジーチェインを経由したテストパターンが、テスト制御バスBUS3を介してテストデータ出力信号DATA−OUTとしてATE100に戻される。ATE100はDUT200に供給したテストパターンと、戻ってきたテストパターンを比較し、DUT200の良否を判定する。
ロジック回路FB2についても、試験例1、試験例2と同様の試験が第2BIST回路により実現できる。
試験例3.
第3BIST回路BIST3は、あるモード(第1、第2モード)において、D/A変換器とA/D変換器を直列に接続して試験する。このモードではD/A変換器の入力にデジタル信号D1を与えると、アナログ信号A1に変換され、アナログ信号A1がA/D変換器によってデジタル信号D2に再変換される。
第1モードでは、デジタル値D1はDUT200に内蔵されるパターン発生器により生成される。第3BIST回路BIST3は、デジタル値D1とD2を比較し、比較結果を示すデータを、テストデータ出力信号DATA−OUTとしてATE100に出力する。
第2モードにおいて、D/A変換器に入力するデジタル値D1は、上述のテストデータ入力信号DATA−INによってATE100から供給される。A/D変換器から出力されるデジタル値D2は、テストデータ出力信号DATA−OUTとしてATE100に戻される。ATE100は、DUT200に供給したテストパターンと、戻ってきたテストパターンを比較し、DUT200の良否を判定する。
第3モードでは、A/D変換器とD/A変換器が切り離される。図4に示すようにアナログBIST回路BIST3として任意波形発生器が実装され、A/D変換器の入力に任意波形発生器からの既知のアナログ波形が与えられる。A/D変換器により生成されるデジタル信号は、アナログBIST回路BIST3自身によって、あるいはATE100によって期待値と比較され、A/D変換器が試験される。
実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を離脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
図6は、変形例に係るDUT200の構成を示すブロック図である。図1のDUT200は、複数のBIST回路BIST1〜BIST5がBISI制御回路202に対してツリー状に接続される構成を有している。これに対して変形例では、複数のBIST回路BIST1〜BIST5およびBISI制御回路202は、リングバスを介して接続されてもよい。
本発明は、半導体デバイスの試験装置に利用できる。

Claims (22)

  1. 半導体デバイスの試験装置であって、
    前記半導体デバイスは、
    メインバスを介して信号の入出力を行い、所定の信号処理を実行する複数の機能ブロックと、
    前記複数の機能ブロックごとに設けられ、対応する機能ブロックを試験し、試験結果に応じたデジタルの試験結果信号を生成する複数のBIST(Built-In Self Test)回路と、
    前記メインバスと異なるテスト制御バスを介して前記試験装置と接続され、前記試験装置から出力される制御信号を受信し、前記制御信号にもとづいて前記複数のBIST回路を制御するとともに、前記制御信号により指定された前記試験結果信号が、前記テスト制御バスを介して前記試験装置によって読み出し可能に構成されるインタフェース回路と、
    有するものであり、
    前記試験装置は、
    前記メインバスを介して前記半導体デバイスと信号の送受信を行い、少なくともひとつの前記機能ブロックに前記所定の信号処理を実行させる試験ユニットと、
    前記半導体デバイス内の前記複数のBIST回路を個別に制御するための第1制御信号と、前記BIST回路により生成される前記試験結果信号を前記半導体デバイス内のインタフェース回路から読み出すための第2制御信号と、を生成する制御ユニットと、
    前記制御ユニットにより生成される前記第1、第2制御信号を受け、前記試験ユニットのテストレートと同期して、前記テスト制御バスを介して前記半導体デバイスに供給する同期制御ユニットと、
    を備え、
    前記試験ユニットが前記半導体デバイスと信号の送受信を行い、前記少なくともひとつの機能ブロックが前記所定の信号処理を実行した状態で、前記制御ユニットは、前記少なくともひとつの機能ブロックに対応する前記BIST回路をアクティブとして、前記少なくともひとつの機能ブロックを試験させることを特徴とする試験装置。
  2. 前記制御ユニットにより生成される前記第1制御信号は、少なくとも、
    前記複数のBIST回路のうち、いずれのBIST回路をアクティブとするかを設定する選択信号を含むことを特徴とする請求項1に記載の試験装置。
  3. 前記複数のBIST回路の少なくともひとつは、複数のモードが切り換え可能に構成され、
    前記選択信号は、モードを設定するモードデータを含むことを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  4. 前記制御ユニットはさらに、各BIST回路に供給すべきテストパターンを含む第3制御信号を生成し、前記テスト制御バスを介して前記半導体デバイスに供給することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の試験装置。
  5. 前記制御ユニットはさらに、前記BIST回路による試験の開始、停止を指示する第4制御信号を生成し、前記テスト制御バスを介して前記半導体デバイスに供給することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の試験装置。
  6. 前記制御ユニットは、前記複数のBIST回路のうち、少なくともひとつに固有の制御を行うために利用されるオプション信号を生成し、
    前記テスト制御バスは、前記オプション信号を伝送するための、前記第1、第2制御信号とは別の信号線を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の試験装置。
  7. 前記複数のBIST回路のうち、同一の機能を有するBIST回路は、複数の機能ブロックの間で共有化されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の試験装置。
  8. 少なくともひとつの前記BIST回路は、キャリブレーション用バスを介してキャリブレーション信号が入力可能となっており、
    前記試験装置の前記試験ユニットは、前記キャリブレーション信号を生成可能に構成され、
    前記制御ユニットは、前記BIST回路が前記キャリブレーション信号を処理した結果発生する前記試験結果信号を取得し、前記試験結果信号に応じて前記BIST回路をキャリブレーションするための第5制御信号を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の試験装置。
  9. 半導体デバイスの試験装置であって、
    前記半導体デバイスは、
    メインバスを介して信号の入出力を行い、所定の信号処理を実行する複数の機能ブロックと、
    前記複数の機能ブロックごとに設けられ、対応する機能ブロックを試験し、試験結果に応じたデジタルの試験結果信号を生成する複数のBIST(Built-In Self Test)回路と、
    前記メインバスと異なるテスト制御バスを介して前記試験装置と接続され、前記試験装置から出力される制御信号を受信し、前記制御信号にもとづいて前記複数のBIST回路を制御するとともに、前記制御信号により指定された前記試験結果信号が、前記テスト制御バスを介して前記試験装置によって読み出し可能に構成されるインタフェース回路と、
    有するものであり、
    前記試験装置は、
    前記メインバスを介して前記半導体デバイスと信号の送受信を行い、少なくともひとつの前記機能ブロックに前記所定の信号処理を実行させる試験ユニットと、
    前記半導体デバイス内の前記複数のBIST回路を個別に制御するための第1制御信号と、前記BIST回路により生成される前記試験結果信号を前記半導体デバイス内のインタフェース回路から読み出すための第2制御信号と、を生成し、前記テスト制御バスを介して前記半導体デバイスに供給する制御ユニットと、
    を備え、
    少なくともひとつの前記BIST回路は、キャリブレーション用バスを介してキャリブレーション信号が入力可能となっており、
    前記試験装置の前記試験ユニットは、前記キャリブレーション信号を生成可能に構成され、
    前記制御ユニットは、前記BIST回路が前記キャリブレーション信号を処理した結果発生する前記試験結果信号を取得し、前記試験結果信号に応じて前記BIST回路をキャリブレーションするための第5制御信号を生成することを特徴とする試験装置。
  10. 前記制御ユニットにより生成される前記第1制御信号は、少なくとも、
    前記複数のBIST回路のうち、いずれのBIST回路をアクティブとするかを設定する選択信号を含むことを特徴とする請求項に記載の試験装置。
  11. 前記複数のBIST回路の少なくともひとつは、複数のモードが切り換え可能に構成され、
    前記選択信号は、モードを設定するモードデータを含むことを特徴とする請求項10に記載の試験装置。
  12. 前記制御ユニットはさらに、各BIST回路に供給すべきテストパターンを含む第3制御信号を生成し、前記テスト制御バスを介して前記半導体デバイスに供給することを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の試験装置。
  13. 前記制御ユニットはさらに、前記BIST回路による試験の開始、停止を指示する第4制御信号を生成し、前記テスト制御バスを介して前記半導体デバイスに供給することを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の試験装置。
  14. 前記制御ユニットは、前記複数のBIST回路のうち、少なくともひとつに固有の制御を行うために利用されるオプション信号を生成し、
    前記テスト制御バスは、前記オプション信号を伝送するための、前記第1、第2制御信号とは別の信号線を含むことを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の試験装置。
  15. 前記試験ユニットが前記半導体デバイスと信号の送受信を行い、前記少なくともひとつの機能ブロックが前記所定の信号処理を実行した状態で、前記制御ユニットは、前記少なくともひとつの機能ブロックに対応する前記BIST回路をアクティブとして、前記少なくともひとつの機能ブロックを試験させることを特徴とする請求項10に記載の試験装置。
  16. 前記複数のBIST回路のうち、同一の機能を有するBIST回路は、複数の機能ブロックの間で共有化されることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の試験装置。
  17. メインバスを介して信号の入出力を行い、所定の信号処理を実行する複数の機能ブロックと、
    前記複数の機能ブロックごとに設けられ、対応する機能ブロックを試験し、試験結果に応じたデジタルの試験結果信号を生成する複数のBIST(Built-In Self Test)回路と、
    前記メインバスと異なるテスト制御バスを介して、試験装置から出力される制御信号を受信し、前記制御信号にもとづいて前記複数のBIST回路を制御するとともに、前記制御信号により指定された前記試験結果信号が、前記テスト制御バスを介して前記試験装置によって読み出し可能に構成されるインタフェース回路と、
    を備え、
    少なくともひとつの前記BIST回路は、キャリブレーション用バスを介してキャリブレーション信号が入力可能となっており、当該BIST回路は、前記キャリブレーション信号を処理した結果を前記試験結果信号として出力することを特徴とする半導体デバイス。
  18. 前記制御信号は、少なくとも、
    前記複数のBIST回路のうち、いずれのBIST回路をアクティブとするかを設定する選択信号と、
    アクティブに設定された前記BIST回路に供給すべきテストパターンを含むテストデータ入力信号と、
    を含み、
    前記選択信号によってアクティブに設定された前記BIST回路は、前記テストデータ入力信号を受け、対応する前記機能ブロックを試験することを特徴とする請求項17に記載の半導体デバイス。
  19. 前記複数のBIST回路の少なくともひとつは、複数のモードが切り換え可能に構成され、前記インタフェース回路は、前記選択信号に含まれるモードデータに応じて、前記BIST回路のモードを設定することを特徴とする請求項18に記載の半導体デバイス。
  20. 前記選択信号によりアクティブに設定されたBIST回路は、前記制御信号に含まれるスタートストップ信号に応じて、テストを開始し、停止することを特徴とする請求項18に記載の半導体デバイス。
  21. 少なくともひとつの機能ブロックが前記所定の信号処理を実行した状態で、前記少なくともひとつの機能ブロックに対応する前記BIST回路は、前記少なくともひとつの機能ブロックを試験することを特徴とする請求項17に記載の半導体デバイス。
  22. 前記複数のBIST回路のうち、同一の機能を有するBIST回路は、複数の機能ブロックの間で共有化されることを特徴とする請求項17に記載の半導体デバイス。
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