JP5233960B2 - 冷凍サイクル装置及びそれを用いた温水暖房装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置及びそれを用いた温水暖房装置 Download PDF

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本発明は、凝縮器から流出した冷媒の一部をバイパスし、主流冷媒とバイパス流冷媒との間で熱交換を行って主流冷媒を過冷却する冷凍サイクル装置および温水暖房装置に関する。
従来、この種の冷凍サイクル装置および温水暖房装置は冷媒回路の凝縮器の下流側に過冷却熱交換器が設けられ、この過冷却熱交換器に膨張させた冷媒を流入させることにより凝縮器から流出した冷媒を過冷却している(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来の冷凍サイクル装置を示すものである。
図6に示すように、冷凍サイクル装置100は、冷媒を循環させる冷媒回路110と、バイパス路120とを備えている。冷媒回路110は、圧縮機111、凝縮器112、過冷却熱交換器113、主膨張弁114および蒸発器115が配管により環状に接続されて構成されている。
バイパス路120は、過冷却熱交換器113と主膨張弁114の間で冷媒回路110から分岐し、過冷却熱交換器113を経由して蒸発器115と圧縮機111の間で冷媒回路110につながっている。また、バイパス路120には、過冷却熱交換器113よりも上流側にバイパス膨張弁121が設けられている。
さらに、冷凍サイクル装置100には、圧縮機111から吐出される冷媒の温度(圧縮機吐出管温度)Tdを検出する温度センサ141と、蒸発器115に流入する冷媒の温度(蒸発器入口温度)Teを検出する温度センサ142と、バイパス路120において過冷却熱交換器113に流入する冷媒の温度(バイパス側入口温度)Tbiを検出する温度センサ143と、バイパス路120において過冷却熱交換器113から流出する冷媒の温度(バイパス側出口温度)Tboを検出する温度センサ144と、温度センサ142で検出される蒸発器入口温度Teから圧縮機の吐出管の目標温度Td(target)が設定され、温度センサ141で検出された吐出管温度Tdが、その目標温度Td(target)となるように主膨張弁114を制御する主膨張弁制御部と、過冷却熱交換器113でのバイパス側出口温度Tboとバイパス側入口温度Tbiとの差(Tbo−Tbi)が所定の目標値となるようにバイパス膨張弁121を制御するバイパス膨張弁制御部から構成されている。
特開平10−68553号公報
しかしながら、前記従来の構成では、圧縮機吐出管温度Tdは主流冷媒とバイパス流冷媒の混合された圧縮機吸入冷媒によって略決定される(他の変化要因がない場合)のであるから、吐出管温度Tdが目標温度Td(target)付近であっても合流前の主流側とバイパス側の冷媒循環量が適正ではない、効率の悪い冷凍サイクル状態で主膨張弁の制御が収束する可能性がある。
特に主流側冷媒の循環量が過多となりバイパス流側冷媒の循環量が過少となった状態で主膨張弁の制御が収束した場合は、過冷却熱交換器が十分に作用しないために、蒸発器でのエンタルピー差増大効果と、バイパスによる低圧側配管の圧力損失低減効果が小さくなり、効率が悪く、加熱能力が十分でない冷凍サイクル状態を長時間維持してしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、適正な冷凍サイクル状態に迅速に制御することで、加熱能力を向上させることができる冷凍サイクル装置および温水暖房装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機、凝縮器、過冷却熱交換器、主膨張手段、蒸発器が環状に接続された冷媒回路と、前記過冷却熱交換器と前記主膨張手段との間とで前記冷媒回路から分岐し、前記過冷却熱交換器を経由して前記蒸発器と前記圧縮機との間の前記冷媒回路に接続したバイパス路と、前記バイパス路の前記過冷却熱交換器の上流側に設けたバイパス膨張手段と、前記圧縮機から吐出する冷媒の温度を検出する第1温度センサと、前記バイパス路において前記過冷却熱交換器から流出する冷媒の温度を検出する第2温度センサと、制御装置とを備え、前記第1温度センサで検出される温度と、前記第2温度センサで検出された温度から算出される前記バイパス路出口の過熱度とに基づいて、前記主膨張手段を流れる冷媒量を調整することを特徴とするもものである。
これによって、圧縮機から吐出する冷媒の温度とバイパス路出口での過熱度から、不適正な冷媒分配(主流冷媒の循環量が過多であり、バイパス流冷媒の循環量が過少である)による効率の悪い冷凍サイクル状態で、主膨張手段が制御的に収束していることが判断でき、この場合に、主膨張手段を強制的に所定操作量閉じるので、主流冷媒の循環量が減少するとともにバイパス流冷媒の循環量が増加して、迅速に冷媒分配が改善され、過冷却熱交換器が十分に作用して、主流冷媒とバイパス流冷媒との熱交換による蒸発器におけるエンタルピー増大効果および冷媒のバイパスによる低圧側冷媒経路の圧力損失低減効果を迅速に十分活用することができ、効率が良く、十分な加熱能力を得ることができる冷凍サイクル装置を提供できる。
本発明によれば、適正な冷凍サイクル状態に迅速に制御することで、加熱能力を向上させることができる冷凍サイクル装置および温水暖房装置を提供できる。
本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置の概略構成図 図1に示す冷凍サイクル装置のモリエル線図 本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置の運転制御のフローチャート 本発明の実施の形態2における冷凍サイクル装置の概略構成図 同冷凍サイクル装置の運転制御のフローチャート 従来の冷凍サイクル装置の概略構成図
第1の発明は、圧縮機、凝縮器、過冷却熱交換器、主膨張手段、蒸発器が環状に接続された冷媒回路と、前記過冷却熱交換器と前記主膨張手段との間とで前記冷媒回路から分岐し、前記過冷却熱交換器を経由して前記蒸発器と前記圧縮機との間の前記冷媒回路に接続したバイパス路と、前記バイパス路の前記過冷却熱交換器の上流側に設けたバイパス膨張
手段と、前記圧縮機から吐出する冷媒の温度を検出する第1温度センサと、前記バイパス路において前記過冷却熱交換器から流出する冷媒の温度を検出する第2温度センサと、制御装置とを備え、前記第1温度センサで検出される温度と、前記第2温度センサで検出された温度から算出される前記バイパス路出口の過熱度とに基づいて、前記主膨張手段を流れる冷媒量を調整することを特徴とするもものである。
これによって、圧縮機から吐出する冷媒の温度とバイパス路出口での過熱度から、不適正な冷媒分配(主流冷媒の循環量が過多であり、バイパス流冷媒の循環量が過少である)による効率の悪い冷凍サイクル状態で、主膨張手段が制御的に収束していることが判断でき、この場合に、主膨張手段を強制的に所定操作量閉じるので、主流冷媒の循環量が減少するとともにバイパス流冷媒の循環量が増加して、迅速に冷媒分配が改善され、過冷却熱交換器が十分に作用して、主流冷媒とバイパス流冷媒との熱交換による蒸発器におけるエンタルピー増大効果および冷媒のバイパスによる低圧側冷媒経路の圧力損失低減効果を迅速に十分活用することができ、効率が良く、十分な加熱能力を得ることができる冷凍サイクル装置を提供できる。
第2の発明は、第1温度センサで検出される温度が所定温度範囲内で、かつ、第2温度センサで検出された温度から算出されるバイパス路出口の過熱度が所定の過熱度以上のとき、主膨張手段を流れる冷媒量を少なくするように制御することを特徴とするものである。
これにより、圧縮機から吐出する冷媒の温度とバイパス路出口での過熱度から、不適正な冷媒分配(主流冷媒の循環量が過多であり、バイパス流冷媒の循環量が過少である)による効率の悪い冷凍サイクル状態で、主膨張手段が制御的に収束していることが判断でき、この場合に、主膨張手段を強制的に所定操作量閉じるので、主流冷媒の循環量が減少するとともにバイパス流冷媒の循環量が増加して、迅速に冷媒分配が改善され、過冷却熱交換器が十分に作用して、効率が良く、適正な冷凍サイクル状態を形成することができる。
第3の発明は、圧縮機に吸入される冷媒の圧力を検出する圧力センサを設け、前記圧力センサで検出された圧力から、前記圧縮機に吸入される冷媒の圧力における飽和温度を算出し、前記算出した飽和温度と第2温度センサで検出された温度とから、バイパス路出口の過熱度を算出することを特徴とするもので、圧力センサで検出される圧力から、圧縮機に吸入される冷媒の圧力での飽和温度を算出することにより、バイパス路出口での過熱度を、正確に算出することができる。
第4の発明は、バイパス路出口での過熱度が大きくなるほど、主膨張手段の変更開度を大きくするように設定したことを特徴とするもので、バイパス路出口での過熱度から、冷媒分配の適正度合いの大小が判断でき、適正度合いに応じた操作量で主膨張手段を閉じるので、制御性が向上し、迅速に冷媒分配が改善され、過冷却熱交換器が十分に作用して、効率が良く、適正な冷凍サイクル状態を形成することができる。
第5の発明は、第1温度センサで検出される温度が所定温度範囲内で、かつ、第2温度センサで検出された温度から算出されるバイパス路出口の過熱度が所定の過熱度以上のとき、バイパス膨張手段を流れる冷媒量を多くするように制御することを特徴とするもので、主膨張手段が閉操作するとバイパス膨張手段が開操作となるので、バイパス膨張手段の絞りすぎによる吸入圧力の異常低下を防止しながら、迅速に冷媒分配が改善されるので、過冷却熱交換器が十分に作用して、効率が良く、適正な冷凍サイクル状態を形成することができる。
第6の発明は、第1温度センサで検出される温度が所定温度範囲内で、かつ、第2温度
センサで検出された温度から算出されるバイパス路出口の過熱度が予め設定された所定の過熱度以上で、さらに、圧力センサで検出される圧力が所定圧力値以下のとき、バイパス膨張手段を流れる冷媒量を多くするように制御することを特徴とするもので、圧力センサの検出値から、吸入圧力が低下していることを判断するので、バイパス膨張手段が絞りすぎている状態に限定してバイパス膨張手段を開けることができるので、無駄な開閉操作がなく、吸入圧力の異常低下を防止しながら、迅速に冷媒分配が改善されるので、過冷却熱交換器が十分に作用して、効率が良く、適正な冷凍サイクル状態を形成することができる。
第7の発明は、蒸発器から流出する冷媒の温度または圧縮機に吸入される冷媒の温度を検出する第3温度センサを設け、第1温度センサで検出される温度が所定温度範囲内、かつ、第2温度センサで検出された温度から算出されるバイパス路出口の過熱度が所定の過熱度以上で、さらに、圧力センサで検出された圧力値と前記第3温度センサで検出された温度とから算出される前記蒸発器出口の過熱度または前記圧縮機の吸入側の過熱度が所定の過熱度以上のとき、バイパス膨張手段を流れる冷媒量を多くするように制御することを特徴とするものである。
これにより、蒸発器出口での過熱度または圧縮機吸入側の過熱度から、吸入圧力が低下していることを判断するので、バイパス膨張手段が絞りすぎている状態に限定してバイパス膨張手段を開けることができるので、無駄な開閉操作がなく、吸入圧力の異常低下を防止しながら、迅速に冷媒分配が改善されるので、過冷却熱交換器が十分に作用して、効率が良く、適正な冷凍サイクルを形成することができる。
第8の発明は、バイパス路出口での過熱度が大きくなるほど、バイパス膨張手段の変更開度を大きくするように設定したことを特徴とするもので、バイパス路出口での過熱度から、バイパス膨張手段の絞り状態が判断でき、主膨張手段の閉操作時にバイパス膨張手段の絞り状態に応じた開操作量となるので、より正確に吸入圧力の異常低下を防止しながら、迅速に冷媒分配が改善されるので、過冷却熱交換器が十分に作用して、効率が良く、適正な冷凍サイクル状態となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における冷凍サイクル装置および温水暖房装置の概略構成図を示すものである。図1において、冷凍サイクル装置1Aは、冷媒を循環させる冷媒回路2と、バイパス路3と、制御装置4とを備えている。冷媒としては、例えば、R407C等の非共沸混合冷媒、R410A等の擬似共沸混合冷媒、または単一冷媒等を用いることができる。
冷媒回路2は、圧縮機21、凝縮器22、過冷却熱交換器23、主膨張弁(主膨張手段)24および蒸発器25が配管により環状に接続されて構成されている。本実施の形態では、蒸発器25と圧縮機21の間に、気液分離を行うサブアキュムレータ26および主アキュムレータ27が設けられている。また、冷媒回路2には、通常運転とデフロスト運転を切り換えるための四方弁28が設けられている。
本実施の形態では、冷凍サイクル装置1Aが、加熱手段により生成した温水を暖房に利用する温水暖房装置の加熱手段を構成しており、凝縮器22が、冷媒と水との間で熱交換を行わせて水を加熱する熱交換器となっている。
具体的には、凝縮器22に供給管71と回収管72が接続されており、供給管71を通じて凝縮器22に水が供給され、凝縮器22で加熱された水(温水)が回収管72を通じて回収されるようになっている。回収管72により回収された温水は、例えばラジエータ等の暖房機に直接的または貯湯タンクを介して送られ、これにより暖房が行われる。
バイパス路3は、過冷却熱交換器23と主膨張弁24の間で冷媒回路2から分岐し、過冷却熱交換器23を経由して蒸発器25と圧縮機21の間で冷媒回路2につながっている。本実施の形態では、サブアキュムレータ26と主アキュムレータ27の間でバイパス路3が冷媒回路2につながっている。また、バイパス路3には、過冷却熱交換器23よりも上流側にバイパス膨張弁(バイパス膨張手段)31が設けられている。
通常運転では、圧縮機21から吐出された冷媒が四方弁28を介して凝縮器22に送られ、デフロスト運転では、圧縮機21から吐出された冷媒が四方弁28を介して蒸発器25に送られる。図1では、通常運転時の冷媒の流れ方向を矢印で示している。以下、通常運転における冷媒の状態変化を説明する。
圧縮機21から吐出された高圧冷媒は、凝縮器22に流入し、凝縮器22を通過する水に放熱する。凝縮器22から流出した高圧冷媒は、過冷却熱交換器23に流入し、バイパス膨張弁31で減圧された低圧冷媒によって過冷却される。過冷却熱交換器23から流出した高圧冷媒は、主膨張弁24側とバイパス膨張弁31側とに分配される。
主膨張弁24側に分配された高圧冷媒は、主膨張弁24によって減圧されて膨張した後に、蒸発器25に流入する。蒸発器25に流入した低圧冷媒は、ここで空気から吸熱する。
一方、バイパス膨張弁31側に分配された高圧冷媒は、バイパス膨張弁31によって減圧されて膨張した後に、過冷却熱交換器23に流入する。過冷却熱交換器23に流入した低圧冷媒は、凝縮器22から流出した高圧冷媒によって加熱される。その後、過冷却熱交換器23から流出した低圧冷媒は、蒸発器25から流出した低圧冷媒と合流し、再度圧縮機21に吸入される。
本実施の形態の冷凍サイクル装置1Aの構成は、低外気温度時に圧縮機21に吸入される冷媒の圧力が低下して冷媒循環量が減少し、これにより凝縮器22の加熱能力が低下することを防止するためのものである。
これを実現するには、過冷却により蒸発器25でのエンタルピー差を増大させるとともに、バイパス路3によって冷媒をバイパスさせることにより冷媒回路2の低圧側部分を流れる吸熱効果の小さい気相冷媒の量を抑え、これにより冷媒回路2の低圧側部分での圧力損失を低減させることが重要である。
冷媒回路2の低圧側部分での圧力損失が低減すれば、その分圧縮機21に吸入される冷媒の圧力が上昇して比体積が減少するため、冷媒循環量が増加する。また、蒸発器25でのエンタルピー差を増大させれば、バイパスにより蒸発器25を通過する冷媒の質量流量が低下したとしても、蒸発器25での吸熱量を確保することができる。すなわち、冷媒の過冷却度とバイパス量を最大にすれば、最大限の凝縮器22の加熱能力向上効果と冷凍サイクル装置1AのCOP(Coefficient of Performance)向上効果が得られる。
本実施の形態では、詳しくは後述するが、主流側冷媒の循環量が過多となり、バイパス流側冷媒の循環量が過少となった、不適正な冷媒分配状態となったときに、主膨張弁24
が所定開度閉じ、バイパス膨張弁31が所定開度開くように制御される。従って、バイパス路3において、バイパス流側の冷媒循環量は増加し、過冷却熱交換器23から流出した冷媒の状態は、図2中にa点で示すような過熱状態からa′点で示すような飽和状態に近づく。
一方、蒸発器25では主流側冷媒の循環量が減少するため、蒸発器25を流出した冷媒の状態は、図2中のb点で示すような湿り状態からb′点で示すような過熱状態に近づくことになる。すなわち、過冷却熱交換器23が十分に作用し、過冷却熱交換器23出口の冷媒状態は、図2中のc点で示すような過冷却度の小さい状態から、c′点で示すような過冷却度の大きい状態になり、蒸発器25でのエンタルピー増大効果とバイパスによる圧力損失低減効果が十分に得られる。
以下、運転制御の動作について説明する。バイパス路3には、過冷却熱交換器23から流出する冷媒の温度(バイパス側出口温度)Tboを検出する第2温度センサ62が設けられている。一方、冷媒回路2には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力(吸入圧力)Psを検出する圧力センサ51と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度(吐出温度)Tdを検出する第1温度センサ61とが設けられている。
制御装置4は、第1制御装置4Aおよび第2制御装置4Bを備え、各種のセンサ51、61、62で検出される検出値等に基づいて、圧縮機21の回転数、四方弁28の切り換え、ならびに主膨張弁24およびバイパス膨張弁31の開度を制御する。
本実施の形態では、第1制御装置4Aは、通常運転時に、第1温度センサ61で検出される吐出温度Tdが予め定められた所定の温度となるように、主膨張弁24を制御するとともに、第1温度センサ61で検出される温度が予め定められた所定の温度範囲内であり、かつ第2温度センサ62で検出されるバイパス側出口温度Tboと圧力センサ51で検出される吸入圧力Psに基づいて算出されるバイパス路3出口での過熱度SHbが予め定められた所定の過熱度以上となった場合に、予め定められた所定の第1操作量閉じるように主膨張弁24を制御する。
また、第2制御装置4Bは、通常運転時に、第2温度センサ62で検出されるバイパス側出口温度Tboと圧力センサ51で検出される吸入圧力Psに基づいて算出されるバイパス路3出口での過熱度SHbが予め定められた所定の過熱度となるように、バイパス膨張弁31を制御するとともに、第1温度センサ61で検出される温度が予め定められた所定の温度範囲内であり、かつ、第2温度センサ62で検出されるバイパス側出口温度Tboとバイパス路3出口での過熱度SHbが予め定められた所定の過熱度以上であり、かつ圧力センサ51で検出される吸入圧力Psが予め定められた所定の圧力以下となった場合に、予め定められた所定の第2操作量閉じるようにバイパス膨張弁31を制御する。
次に、通常運転時の制御装置4の制御を図3に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、制御装置4は、第1温度センサ61で吐出温度Tdを検出し(ステップS1)、この吐出温度Tdが吐出温度制御目標値となるように主膨張弁24の開度を調整する(ステップS2)。
ついで、制御装置4は、圧力センサ51で吸入圧力Psを検出するとともに、第2温度センサ62でバイパス側出口温度Tboを検出する(ステップS3)。さらに、制御装置4は、検出した吸入圧力Psから圧縮機21に吸入される冷媒の圧力での飽和温度STsを算出する(ステップS4)。
この飽和温度STsの算出は、冷媒物性式を用いて行われる。その後、制御装置4は、SHe=Teo−STs、によりバイパス路3出口での過熱度SHbを算出し(ステップS5)、この過熱度SHbが過熱度制御目標値となるようにバイパス膨張弁31の開度を調整する(ステップS6)。その後、制御装置4は、吐出温度Tdが予め定められた所定の吐出温度範囲以内か否かを判定する(ステップS7)。
吐出温度Tdが予め定められた所定の吐出温度範囲外の場合には(ステップS7でNO)、冷凍サイクル状態が起動時等の過渡的な状態であると考えられるため、制御装置4は、そのままステップS1に戻る。
一方、吐出温度Tdが予め定められた所定の吐出温度範囲以内の場合には(ステップS7でYES)、主膨張弁が目標値付近に制御されて、冷凍サイクル状態が安定的な状態であると考えられるため、制御装置4は、冷媒分配が適正な状態か否かを判定するために、バイパス路3出口での過熱度SHbが予め定められた所定の過熱度以上か否かを判定する(ステップS8)。
バイパス路3出口での過熱度SHbが予め定められた所定の過熱度より小さい場合には(ステップS8でNO)、主流側冷媒とバイパス側冷媒の循環量の分配が適正であり、冷凍サイクル状態が適正な状態であると考えられるため、制御装置4は、そのままステップS1に戻る。
一方、バイパス路3出口での過熱度SHbが予め定められた所定の過熱度以上の場合には(ステップS8でYES)、バイパス側冷媒は、図2中に示す点aの状態(流量不足により過熱度過大)、主流側冷媒は、点bの状態(流量過多により湿り過ぎ)であり、過冷却熱交換器23の性能が十分に活用できていないと考えられるため、制御装置4は、主膨張弁24の開度を予め定められた所定操作量下げる(ステップS9)。
その後、制御装置4は、再度、圧力センサ51で吸入圧力Psを検出し(ステップS10)、吸入圧力Psが予め定められた所定の圧力以下か否かを判定する(ステップS11)。ステップS11でNOの場合には、バイパス膨張弁31の開度は適正であると考えられるため、そのままステップS1に戻る。
一方、ステップS11でYESの場合には、バイパス膨張弁31の開度は過小であると考えられるため、制御装置4は、バイパス膨張弁31の開度を予め定められた所定操作量上げて(ステップS12)、ステップS1に戻る。
以上のように、本実施の形態においては、冷媒回路2において圧縮機21から吐出する冷媒の温度を検出する第1温度センサ61と、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力を検出する圧力センサ51と、バイパス路3において過冷却熱交換器23から流出する冷媒の温度を検出する第2温度センサ62と、第1温度センサ61で検出される温度が所定の温度となるように、主膨張弁24を制御するとともに、第1温度センサ61で検出される温度が所定の温度範囲内であり、かつ、第2温度センサ62で検出される温度と圧力センサ51で検出される吸入圧力Psに基づいて算出されるバイパス路3出口での過熱度が予め定められた所定の過熱度以上となった場合に、主膨張弁24を所定の第1操作量閉じるように制御する、第1制御装置4Aを備えた構成とする。
これにより、圧縮機21から吐出する冷媒の温度とバイパス路3出口での過熱度から、不適正な冷媒分配(主流冷媒の循環量が過多であり、バイパス流冷媒の循環量が過少である)による効率の悪い冷凍サイクル状態であることが判断でき、この場合に、主膨張弁2
4を強制的に所定操作量閉じるので、主流冷媒の循環量が減少するとともにバイパス流冷媒の循環量が増加して、冷媒循環量を迅速に適正な配分にできる。
また、本実施の形態では、第1温度センサ61で検出される温度が所定の温度範囲内であり、かつ第2温度センサ62で検出される温度に基づいて算出されるバイパス路3出口での過熱度が予め定められた所定の過熱度以上であり、かつ、圧力センサ51で検出される圧力が所定の圧力以下となった場合に、バイパス膨張弁31を所定の第2操作量開けるように制御する、第2制御装置4Bを備えた構成とする。
これにより、圧力センサ51の検出値から、吸入圧力が低下していることを判断するので、バイパス膨張手段が絞りすぎの状態に限定してバイパス膨張手段を開けることができるので、無駄な開閉操作がなく、吸入圧力の異常低下を防止することができる。
また、過冷却熱交換器が十分に作用して、蒸発器25のエンタルピー差増大効果とバイパスによる圧力損失低減効果が得られ、迅速に、効率が良く、十分な加熱能力となる適正な冷凍サイクルを形成することができる。
また、本実施の形態の所定の第1操作量を、バイパス路3出口での過熱度が大きくなるほど操作量が大きくなるように、バイパス路3出口での過熱度に応じて定める構成をとることにより、バイパス路3出口での過熱度から、冷媒分配の適正度合いの大小が判断でき、適正度合いに応じた操作量で主膨張弁24を閉じるので、制御性が向上し、適正な冷媒分配状態に、より早く改善することができる。
また、本実施の形態の所定の第2操作量を、バイパス路3出口での過熱度が大きくなるほど操作量が大きくなるように、バイパス路3出口での過熱度に応じて定めることにより、バイパス路3出口での過熱度から、バイパス膨張弁31の絞り状態が判断でき、主膨張弁24の閉操作時にバイパス膨張弁31の絞り状態に応じた開操作量となるので、より正確に吸入圧力の異常低下を防止しながら、より早く適正な冷媒分配状態に改善することができる。
また、本実施の形態の所定の第2操作量を、圧力センサ51で検出される圧力が低くなるほど操作量が大きくなるように、圧力に応じて定めることにより、圧力低下状態に応じた開操作量となるので、より正確に吸入圧力の異常低下を防止しながら、より早く適正な冷媒分配状態に改善することができる。
なお、図1では、圧力センサ51が冷媒回路2におけるバイパス路3がつながる位置と主アキュムレータ27の間に設けられているが、圧力センサ51は、蒸発器25と圧縮機21の間であれば冷媒回路2のどの位置に設けられていてもよい。あるいは、圧力センサ51は、バイパス路3の過冷却熱交換器23よりも下流側に設けられていてもよい。
(実施の形態2)
図4に、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置1Bを示す。なお、本実施の形態では、実施の形態1と同一構成部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、第1制御装置4Aは、通常運転時に、第1温度センサ61で検出される吐出温度Tdが予め定められた所定の温度となるように、主膨張弁24を制御するとともに、第1温度センサ61で検出される温度が予め定められた所定の温度範囲内であり、かつ第2温度センサ62で検出されるバイパス側出口温度Tboと圧力センサ51で検出される吸入圧力Psに基づいて算出されるバイパス路3出口での過熱度SHbが予め定められた所定の過熱度以上となった場合に、予め定められた所定
の第1操作量閉じるように主膨張弁24を制御する。
ただし、本実施の形態では、蒸発器から流出する冷媒の温度または圧縮機に吸入される冷媒の温度を検出する第3温度センサ63をさらに備え、制御装置4Bが、第1温度センサ61で検出される温度が所定の温度範囲内であり、かつ、第2温度センサ62で検出される温度に基づいて算出されるバイパス路3出口での過熱度が予め定められた所定の過熱度以上であり、かつ圧力センサ51で検出される圧力と第3温度センサ63で検出される温度に基づいて算出される蒸発器25出口での過熱度または圧縮機21吸入側の過熱度が所定の過熱度以上となった場合に、バイパス膨張弁31を所定の第2操作量開けるように制御する点で実施の形態1とは異なる。
具体的に、図4に示すように、本実施の形態では、さらに、冷媒回路2に、蒸発器25から流出する冷媒の温度(蒸発器出口温度)Teoを検出する第3温度センサ63が設けられている。
次に、通常運転時の制御装置4の制御を、図5に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、制御装置4は、第1温度センサ61で吐出温度Tdを検出し(ステップS21)、この吐出温度Tdが吐出温度制御目標値となるように主膨張弁24の開度を調整する(ステップS22)。
ついで、制御装置4は、圧力センサ51で吸入圧力Psを検出するとともに、第2温度センサ62でバイパス側出口温度Tboを検出する(ステップS23)。さらに、制御装置4は、検出した吸入圧力Psから圧縮機21に吸入される冷媒の圧力での飽和温度STsを算出する(ステップS24)。この飽和温度STsの算出は、冷媒物性式を用いて行われる。
その後、制御装置4は、SHb=Tbo−STs、によりバイパス路3出口での過熱度SHbを算出し(ステップS25)、この過熱度SHbが過熱度制御目標値となるようにバイパス膨張弁31の開度を調整する(ステップS26)。その後、制御装置4は、吐出温度Tdが予め定められた所定の吐出温度範囲以内か否かを判定する(ステップS27)。
吐出温度Tdが予め定められた所定の吐出温度範囲外の場合には(ステップS27でNO)、冷凍サイクル状態が起動時等の過渡的な状態であると考えられるため、制御装置4は、そのままステップS21に戻る。
一方、吐出温度Tdが予め定められた所定の吐出温度範囲以内の場合には(ステップS27でYES)、主膨張弁が目標値付近に制御されて、冷凍サイクル状態が安定的な状態であると考えられるため、制御装置4は、冷媒分配が適正な状態か否かを判定するために、バイパス路3出口での過熱度SHbが予め定められた所定の過熱度以上か否かを判定する(ステップS28)。
バイパス路3出口での過熱度SHbが予め定められた所定の過熱度より小さい場合には(ステップS28でNO)、主流側冷媒とバイパス側冷媒の循環量の分配が適正であり、冷凍サイクル状態が適正な状態であると考えられるため、制御装置4は、そのままステップS21に戻る。
一方、バイパス路3出口での過熱度SHbが予め定められた所定の過熱度以上の場合に
は(ステップS28でYES)、バイパス側冷媒は、図2中に示す点aの状態(流量不足により過熱度過大)、主流側冷媒は、点bの状態(流量過多により湿り過ぎ)であり、過冷却熱交換器23の性能が十分に活用できていないと考えられるため、制御装置4は、主膨張弁24の開度を予め定められた所定操作量下げる(ステップS29)。
その後、制御装置4は、圧力センサ51で吸入圧力Psと第3温度センサ63で蒸発器出口温度Teoを検出し(ステップS30)、飽和温度STsと、SHe=Teo−STs、により蒸発器出口での過熱度SHeを算出する(ステップS31)。
次に、過熱度SHeが予め定められた所定の過熱度以上か否かを判定する(ステップS32)。ステップS32でNOの場合には、バイパス膨張弁31の開度は適正であると考えられるため、そのままステップS21に戻る。
一方、ステップS32でYESの場合には、バイパス膨張弁31の開度は過小であると考えられるため、制御装置4は、バイパス膨張弁31の開度を予め定められた所定操作量上げて(ステップS33)、ステップS21に戻る。
本実施の形態のような制御を行っても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態の所定の第2操作量を、蒸発器25出口での過熱度が大きくなるほど操作量が大きくなるように、蒸発器25出口での過熱度に応じて定めることにより、バイパス路3出口での過熱度から、バイパス膨張弁31の絞り状態が判断でき、主膨張弁24の閉操作時にバイパス膨張弁31の絞り状態に応じた開操作量となるので、より正確に吸入圧力の異常低下を防止しながら、より早く適正な冷媒分配状態に改善することができる。
なお、本実施形態では、蒸発器出口温度Teoを検出する第3温度センサ63が用いられているが、本発明の第3温度センサは、冷媒回路2において圧縮機21に流入する冷媒の温度(圧縮機吸入温度)Tsを検出するものであってもよい。この場合のフローチャートは、図5に示すフローチャートの蒸発器出口温度Teoを圧縮機吸入温度Tsに変更したものとなり、ステップS32では、圧縮機21の吸入側での過熱度SHsを、SHs=Ts−STs、により算出すればよい。
また、前記実施の形態1および2では、バイパス路3出口での過熱度SHbが目標値になるようにバイパス膨張弁31が制御されているが、バイパス膨張弁31を制御する方法はこれに限られるものではない。例えば、バイパス膨張弁31は、過冷却熱交換器23出口の温度または過冷却度が目標値になるように制御されてもよい。
あるいは、バイパス膨張弁31を凝縮器22出口での冷媒の過冷却度に基づいて制御することも可能である。
また、バイパス路3は、必ずしも過冷却熱交換器23と主膨張弁24の間で冷媒回路2から分岐している必要はなく、凝縮器22と過冷却熱交換器23の間で冷媒回路2から分岐していてもよい。
さらに、本発明の主膨張手段およびバイパス膨張手段は、必ずしも膨張弁である必要はなく、膨張する冷媒から動力を回収する膨張機であってもよい。この場合、例えば、膨張機と連結された発電機によって負荷を変化させることにより、膨張機の回転数を制御すればよい。
本発明は、冷凍サイクル装置によって温水を生成し、その温水を暖房に利用する温水暖房装置に特に有用である。
1A、1B 冷凍サイクル装置
2 冷媒回路
3 バイパス路
4 制御装置
4A 第1制御装置
4B 第2制御装置
21 圧縮機
22 凝縮器
23 過冷却熱交換器
24 主膨張弁(主膨張手段)
25 蒸発器
31 バイパス膨張弁(バイパス膨張手段)
51 圧力センサ
61 第1温度センサ
62 第2温度センサ
63 第3温度センサ

Claims (9)

  1. 圧縮機、凝縮器、過冷却熱交換器、主膨張手段、蒸発器が環状に接続された冷媒回路と、前記過冷却熱交換器と前記主膨張手段の間とで前記冷媒回路から分岐し、前記過冷却熱交換器を経由して前記蒸発器と前記圧縮機との間の前記冷媒回路に接続したバイパス路と、前記バイパス路の前記過冷却熱交換器の上流側に設けたバイパス膨張手段と、前記圧縮機から吐出する冷媒の温度を検出する第1温度センサと、前記バイパス路において前記過冷却熱交換器から流出する冷媒の温度を検出する第2温度センサと、制御装置とを備え、前記第1温度センサで検出される温度と、前記第2温度センサで検出された温度から算出される前記バイパス路出口の過熱度とに基づいて、前記主膨張手段を流れる冷媒量を調整することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 第1温度センサで検出される温度が所定温度範囲内で、かつ、第2温度センサで検出された温度から算出されるバイパス路出口の過熱度が所定の過熱度以上のとき、主膨張手段を流れる冷媒量を少なくするように制御することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 圧縮機に吸入される冷媒の圧力を検出する圧力センサを設け、前記圧力センサで検出された圧力から、前記圧縮機に吸入される冷媒の圧力における飽和温度を算出し、前記算出した飽和温度と第2温度センサで検出された温度とから、バイパス路出口の過熱度を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. バイパス路出口での過熱度が大きくなるほど、主膨張手段の変更開度を大きくするように設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 第1温度センサで検出される温度が所定温度範囲内で、かつ、第2温度センサで検出された温度から算出されるバイパス路出口の過熱度が所定の過熱度以上のとき、バイパス膨張手段を流れる冷媒量を多くするように制御することを特徴とする請求項3または4に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 第1温度センサで検出される温度が所定温度範囲内で、かつ、第2温度センサで検出された温度から算出されるバイパス路出口の過熱度が予め設定された所定の過熱度以上で、さらに、圧力センサで検出される圧力が所定圧力値以下のとき、バイパス膨張手段を流れる冷媒量を多くするように制御することを特徴とする請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 蒸発器から流出する冷媒の温度または圧縮機に吸入される冷媒の温度を検出する第3温度センサを設け、第1温度センサで検出される温度が所定温度範囲内、かつ、第2温度センサで検出された温度から算出されるバイパス路出口の過熱度が所定の過熱度以上で、さらに、圧力センサで検出された圧力値と前記第3温度センサで検出された温度とから算出される前記蒸発器出口の過熱度または前記圧縮機の吸入側の過熱度が所定の過熱度以上のとき、バイパス膨張手段を流れる冷媒量を多くするように制御することを特徴とする請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  8. バイパス路出口での過熱度が大きくなるほど、バイパス膨張手段の変更開度を大きくするように設定したことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置を備えた温水暖房装置。
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