JP5233113B2

JP5233113B2 - 空気調和機

Info

Publication number: JP5233113B2
Application number: JP2006339964A
Authority: JP
Inventors: 春男中田
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 2006-12-18
Filing date: 2006-12-18
Publication date: 2013-07-10
Anticipated expiration: 2026-12-18
Also published as: JP2008151417A; WO2008075680A1

Description

本願発明は、空気調和機に関し、さらに詳しくは、ドレン水中におけるスライム生成を効果的に抑制し得るように構成した空気調和機に関するものである。

空気調和機におけるドレンパン中のドレン水で細菌が増殖し、この細菌の増殖が進むと、スライムが生成され、空気調和機の吹出口から異臭を放出するおそれがある。また、スライムが多量に生成されると、ドレンポンプやドレン配管を閉塞し、水漏れを発生させる原因となるという不具合が生ずるおそれがある。

上記不具合に対し、抗菌剤（例えば、溶出系の抗菌剤）を用いて細菌の増殖やスライムの生成を防止したものが提案されている（特許文献１参照）。

特開２００１−３４３１９６号公報。

上記特許文献１に開示されている技術の場合、抗菌剤の静菌効果を長く持続させる必要があるところから、図１２に示すように、溶出系の抗菌剤１９，１９・・を多数の開口部２１，２１・・を有する保持部材２０内に保持して構成された抗菌剤ユニットＫをドレンパン８内のドレン水Ｄに浸漬配置するに当たって、ドレン水Ｄに浸漬しない部分を設け、溶出して減少した量のみを供給できる構造とする試みがなされている。

ところが、この場合、保持部材における開口部の開口径は、粒状の抗菌剤１９，１９・・が流出することなく、溶出した抗菌剤成分がドレン水Ｄ中に拡散するように決定されているが、使用期間の経過とともに粒子の大きさが小さくなった抗菌剤１９′，１９′・・が開口部２１，２１・・をくぐり抜けて脱落するという現象が生ずる。すると、必要以上の抗菌剤１９，１９・・がドレン水Ｄに浸漬されることとなり、抗菌剤ユニットＫが必要十分な静菌効果を発揮する期間が短くなってしまうという問題が発生する。

本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、ドレン水中における抗菌剤ユニットの静菌効果の持続性を確保し得るようにすることを目的としている。

本願発明では、上記課題を解決するための第１の手段として、熱交換器６、送風機７および前記熱交換器６からのドレン水Ｄを受け止めるドレンパン８を備え、前記送風機７により空気吸込口１１から吸い込まれた空気を前記熱交換器６を通過させた後に空気吹出口１３から室内へ吹き出すように構成した空気調和機において、前記ドレンパン８内に、前記ドレン水Ｄに対して静菌作用を発揮する溶出系の抗菌剤１９，１９・・を有する抗菌剤ユニットＫを前記ドレン水Ｄに浸漬させた状態で配置するとともに、該抗菌剤ユニットＫを、多数の開口部２１，２１・・を有する保持部材２０内に前記抗菌剤１９，１９・・を保持して構成し且つ該保持部材２０に、前記抗菌剤１９，１９・・のうちドレン水Ｄへの浸漬により抗菌剤成分が溶出して粒子が小さくなったものの脱落を抑制すべく、前記保持部材２０の底部と該底部に連続する側部の一部とに配設された開口部を有しない保持材２２，２５により構成した脱落抑制手段を付設している。

上記のように構成したことにより、抗菌剤ユニットＫを構成する抗菌剤１９，１９・・のうちドレン水Ｄに浸漬されている部分から抗菌成分がドレン水Ｄ中に溶出拡散していき、ドレン水Ｄ中における細菌の増殖およびスライムの生成が効果的に抑制される。ところで、抗菌剤１９，１９・・からの抗菌成分の溶出により、ドレン水Ｄに浸漬されている抗菌剤１９，１９・・の粒子が小さくなってくるが、保持部材２０に抗菌剤１９，１９・・のうちドレン水Ｄへの浸漬により抗菌剤成分が溶出して粒子が小さくなったものの脱落を抑制する脱落抑制手段を付設しているので、抗菌剤１９，１９・・のうちドレン水Ｄへの浸漬により抗菌剤成分が溶出して粒子が小さくなったものの保持部材２０からの脱落が効果的に抑制されることとなり、必要十分な静菌効果を長く持続することが可能となる。つまり、抗菌剤ユニットＫの静菌効果の持続性を確保することができるのである。しかも、保持部材２０の底部と該底部に連続する側部の一部とに配設された開口部を有しない保持材２２，２５により脱落抑制手段を構成したことにより、ドレン水Ｄへの浸漬により溶出して粒径が小さくなった抗菌剤１９，１９・・が保持部材２０からより一層脱落しにくくなるところから、簡単な構成を追加するだけで一定の抗菌効果をより長期に亘って持続させることができる。

本願発明の第１の手段によれば、熱交換器６、送風機７および前記熱交換器６からのドレン水Ｄを受け止めるドレンパン８を備え、前記送風機７により空気吸込口１１から吸い込まれた空気を前記熱交換器６を通過させた後に空気吹出口１３から室内へ吹き出すように構成した空気調和機において、前記ドレンパン８内に、前記ドレン水Ｄに対して静菌作用を発揮する溶出系の抗菌剤１９，１９・・を有する抗菌剤ユニットＫを前記ドレン水Ｄに浸漬させた状態で配置するとともに、該抗菌剤ユニットＫを、多数の開口部２１，２１・・を有する保持部材２０内に前記抗菌剤１９，１９・・を保持して構成し且つ該保持部材２０に、前記抗菌剤１９，１９・・のうちドレン水Ｄへの浸漬により抗菌剤成分が溶出して粒子が小さくなったものの脱落を抑制すべく、前記保持部材２０の底部と該底部に連続する側部の一部とに配設された開口部を有しない保持材２２，２５により構成した脱落抑制手段を付設して、抗菌剤１９，１９・・のうちドレン水Ｄへの浸漬により抗菌剤成分が溶出して粒子が小さくなったものの保持部材２０からの脱落が効果的に抑制されるようにしたので、必要十分な静菌効果を長く持続することが可能となり、抗菌剤ユニットＫの静菌効果の持続性を確保することができるという効果がある。しかも、保持部材２０の底部と該底部に連続する側部の一部とに配設された開口部を有しない保持材２２，２５により脱落抑制手段を構成したことにより、ドレン水Ｄへの浸漬により溶出して粒径が小さくなった抗菌剤１９，１９・・が保持部材２０からより一層脱落しにくくなるところから、簡単な構成を追加するだけで一定の抗菌効果をより長期に亘って持続させることができるという効果もある。

以下、添付の図面を参照して、本願発明を幾つかの参考例および好適な実施の形態について説明する。

本参考例および本実施の形態にかかる空気調和機は、天井埋込式空気調和機用室内機とされており、図１に示すように、天井Ｆに形成された矩形形状の開口１の上方に位置して天井裏の棟木（図示省略）に対して吊りボルト（図示省略）を介して吊り下げ支持された空気調和機本体３と、前記開口１を覆う化粧パネル４とによって構成されている。

前記空気調和機本体１は、略直方体形状のケーシング５内に略環状の熱交換器６および該熱交換器６内に位置する送風機７を配設するとともに、前記熱交換器６の下方には、該熱交換器６から落下するドレン水Ｄを受け止めるドレン収容部となるドレンパン８が配設されている。符号９はベルマウス、１０は空気通路である。

前記化粧パネル４は、前記開口１を覆うに足る大きさを有する矩形形状とされており、その中央部には、空気吸込口１１が形成され、該空気吸込口１１の回りには、前記空気通路１０とそれぞれ連通する４個の空気吹出口１３が形成されている。

前記熱交換器６は、開放部を有する略環状とされており、例えばクロスフィンコイルタイプの熱交換器とされている。

前記ドレンパン８は、前記熱交換器６の形状と対応するように、開放部を有する略環状とされており、断面Ｕ字状とされている。

第１の参考例
図２および図３には、本願発明の第１の参考例にかかる空気調和機の要部が示されている。

この場合、図２に示すように、前記ドレンパン８内には、ドレン水Ｄに対して静菌作用を発揮する銀ガラス系の抗菌剤１９，１９・・を有する抗菌剤ユニットＫが熱交換器６と内周壁（即ち、吸込口側周壁）８ａとの間に位置して配置されており、該抗菌剤ユニットＫの支持部材１４は、前記ドレンパン８の内周壁（即ち、吸込口側周壁）８ａの上方を経て前記ベルマウス９方向に延び、その内端部１４ａは、前記ベルマウス９の内周上端に形成された鍔部９ａに対してビス１５により着脱可能に取り付けられている。そして、前記ベルマウス９と前記ドレンパン８との間には、作業用開口１６が形成されており、該作業用開口１６は、着脱自在な蓋板１７により覆蓋されている。

上記のように構成したことにより、ドレンパン８内にドレン水Ｄが存在しているときには、抗菌剤ユニットＫに含まれる抗菌剤１９，１９・・の静菌作用によってドレン水Ｄにおける細菌増殖が抑制されることとなり、ドレンパン８内におけるスライムの増殖を防止できる。

本参考例の場合、前記抗菌剤ユニットＫは、図３に示すように、多数の開口部２１，２１・・を有するとともに底部に開口部を有しない保持材２２を配設してなる保持部材２０内に抗菌剤１９，１９・・を保持して構成されている。

ところで、保持部材２０の開口部２１，２１・・の基本的仕様は、開口径＜抗菌剤粒子径の下限値、５０％≦開口率であり、通常は開口径≒抗菌剤粒子径×０．５、開口率≒５０〜７０％とするのが望ましい。

ここで、
開口径：保持部材２０の開口部２１，２１・・の代表長さで、その穴で選別される球の直径を示す。（円形の場合は円の直径、正方形の場合は１辺の長さ、長方形の場合は短辺の長さ）
抗菌剤粒子径：抗菌剤粒子径は球形ではなく不定形の塊である。これを篩にかけてオン −パスで選別して使用する。抗菌剤粒子径とは選別してときの篩の隙間長さとする。（例えば、０．１ｍｍの篩でオン、０．１１ｍｍの篩でパスの場合は抗菌剤粒子径を０．１ｍｍとする。）
ちなみに、保持部材２０における開口部２１，２１・・の開口径（ｍｍ）と開口率との関係を保持部材２０の線径別に調べたところ、図４に示す結果が得られた。これによれば、保持部材２０としては、図４において円Ｓで示す領域のものを使用するのが望ましいことが分かる。

本参考例においては、開口部を有しない保持材２２によって、抗菌剤１９，１９・・のうち溶出により小さくなったものの脱落を抑制する脱落抑制手段が構成されることとなっているのである。この場合、抗菌効果を長期間発揮させるために、抗菌剤１９，１９・・の一部（即ち、上方部分）は、ドレン水Ｄに浸漬されない構造となっており、溶出して減少した量のみがドレン水Ｄの浸漬領域へ供給されるようになっている。このようにすると、ドレン水Ｄへの浸漬により溶出して粒径が小さくなった抗菌剤１９、１９・・が保持部材２０から脱落しにくくなるところから、一定の抗菌効果を長期に亘って持続させることができる。

第２の参考例
図５には、本願発明の第２の参考例にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図が示されている。

この場合、抗菌剤ユニットＫは、多数の開口部２１，２１・・を有するとともに底部に該各開口部２１と略同じ開口径をそれぞれ有し且つ数の少ない開口２３，２３・・を有する保持材２２を配設してなる保持部材２０内に抗菌剤１９，１９・・を保持して構成されている。つまり、本参考例においては、開口部２１と略同じ開口径をそれぞれ有し且つ数の少ない開口２３，２３・・を有する保持材２２によって、抗菌剤１９，１９・・のうち溶出により小さくなったものの脱落を抑制する脱落抑制手段が構成されることとなっているのである。この場合にも、抗菌効果を長期間発揮させるために、抗菌剤１９，１９・・の一部（即ち、上方部分）は、ドレン水Ｄに浸漬されない構造となっており、溶出して減少した量のみがドレン水Ｄの浸漬領域へ供給されるようになっている。このようにすると、ドレン水Ｄへの浸漬により溶出して粒径が小さくなった抗菌剤１９，１９・・が保持部材２０から脱落する量が減るところから、一定の抗菌効果を長期に亘って持続させることができる。

ところで、底部の開口率／底部以外の開口率と溶解で小さくなった抗菌剤の粒子が保持部材２０から脱落せずに、有効に抗菌性を発揮する抗菌剤の有効量比（脱落なしを１とする）との関係を調べたところ図６（イ）、（ロ）に示す結果が得られた。ここで、図６（イ）は、開口径＝粒子径×０．８の場合を示し、図６（ロ）は、開口径＝粒子径×０．８の場合を示す。また、横軸における１．００は、底部の開口率が底部以外の開口率と同じ（即ち、従来例）場合を示し、開口径が粒子径より大きいほど有効比は低下する。従って、底部の開口率を底部以外の開口率の８０％程度にすると、有効比は９０％以上確保できる（円Ｓ1参照）。さらに、底部の開口率を底部以外の開口率の５０％程度にすると、有効比は９９％となり（円Ｓ2参照）、脱落に影響はほとんど無くなる。つまり、底部の開口率≦底部以外の開口率×０．５とするのが望ましいのである。

その他の構成および作用効果は、第１の参考例と同様なので説明を省略する。

第３の参考例
図７には、本願発明の第３の参考例にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図が示されている。

この場合、抗菌剤ユニットＫは、多数の開口部２１，２１・・を有するとともに底部に該各開口部２１より開口径の小さな多数の開口２４，２４・・を有する保持材２２を配設してなる保持部材２０内に抗菌剤１９，１９・・を保持して構成されている。つまり、本実施の形態においては、開口部２１より開口径の小さな多数の開口２４，２４・・を有する保持材２２によって、抗菌剤１９，１９・・のうち溶出により小さくなったものの脱落を抑制する脱落抑制手段が構成されることとなっているのである。この場合にも、抗菌効果を長期間発揮させるために、抗菌剤１９，１９・・の一部（即ち、上方部分）は、ドレン水Ｄに浸漬されない構造となっており、溶出して減少した量のみがドレン水Ｄの浸漬領域へ供給されるようになっている。このようにすると、ドレン水Ｄへの浸漬により溶出して粒径が小さくなった抗菌剤１９，１９・・が保持部材２０から脱落しにくくなるところから、一定の抗菌効果を長期に亘って持続させることができる。

ところで、抗菌剤粒子径（開口径）と抗菌剤量比（初期の抗菌剤量を１とした）との関係を調べたところ、図８に示す結果が得られた。これによれば、溶解して抗菌剤粒子径が半分程度に減少すると、抗菌剤量は初期の１０％程度しか残らないことになる。従って、初期の粒子径の半分まで保持部材２０（換言すれば、保持材２２）で保持できれば、脱落による寿命短縮は最小限に抑えられることとなる（円Ｓ参照）。つまり、本参考例の場合、保持部材２０の底部を構成する保持材２２における開口２４，２４・・の開口径≦（保持部材２０における開口部２１，２１・・の開口径）×０．５とするのが望ましいのである。

第１の実施の形態
図９には、本願発明の第１の実施の形態にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図が示されている。

この場合、抗菌剤ユニットＫは、多数の開口部２１，２１・・を有するとともに底部および該底部に連続する側部の一部に開口部を有しない保持材２２および２５を配設してなる保持部材２０内に抗菌剤１９，１９・・を保持して構成されている。本実施の形態においては、保持部材２０における底部および該底部に連続する側部の一部に配設された開口部を有しない保持材２２および２５によって、抗菌剤１９，１９・・のうち溶出により小さくなったものの脱落を抑制する脱落抑制手段が構成されることとなっているのである。この場合にも、抗菌効果を長期間発揮させるために、抗菌剤１９，１９・・の一部（即ち、上方部分）は、ドレン水Ｄに浸漬されない構造となっており、溶出して減少した量のみがドレン水Ｄの浸漬領域へ供給されるようになっている。このようにすると、ドレン水Ｄへの浸漬により溶出して粒径が小さくなった抗菌剤１９，１９・・が保持部材２０からより一層脱落しにくくなるところから、一定の抗菌効果をより長期に亘って持続させることができる。この場合においても、開口部２１，２１・・の基本的仕様は、第１の参考例におけると同様である。その他の構成および作用効果は、第１の参考例と同様なので説明を省略する。

第４の参考例
図１０には、本願発明の第４の参考例にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図が示されている。

この場合、抗菌剤ユニットＫは、多数の開口部２１，２１・・を有するとともに底部および側部の一部に該各開口部２１と略同じ開口径を有し且つ数の少ない開口２３，２３・・をそれぞれ有する保持材２２および２５を配設してなる保持部材２０内に抗菌剤１９，１９・・を保持して構成されている。本参考例においては、開口部２１と略同じ開口径を有し且つ数の少ない開口２３，２３・・をそれぞれ有する保持材２２および２５によって、抗菌剤１９，１９・・のうち溶出により小さくなったものの脱落を抑制する脱落抑制手段が構成されることとなっているのである。この場合にも、抗菌効果を長期間発揮させるために、抗菌剤１９，１９・・の一部（即ち、上方部分）は、ドレン水Ｄに浸漬されない構造となっており、溶出して減少した量のみがドレン水Ｄの浸漬領域へ供給されるようになっている。このようにすると、ドレン水Ｄへの浸漬により溶出して粒径が小さくなった抗菌剤１９，１９・・が保持部材２０から脱落する量がより一層減るところから、一定の抗菌効果をより長期に亘って持続させることができる。この場合には、保持部材２０の底部および側部を構成する保持材２２，２５における開口２４，２４・・の開口径≦（保持部材２０における開口部２１，２１・・の開口径）×０．５とするのが望ましい。その他の構成および作用効果は、第１の参考例と同様なので説明を省略する。

第５の参考例
図１１には、本願発明の第５の参考例にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図が示されている。

この場合、抗菌剤ユニットＫは、多数の開口部２１，２１・・を有するとともに底部および側部の一部に該各開口部２１より開口径の小さな多数の開口２４，２４・・をそれぞれ有する保持材２２および２５を配設してなる保持部材２０内に抗菌剤１９，１９・・を保持して構成されている。本参考例においては、開口部２１より開口径の小さな多数の開口２４，２４・・をそれぞれ有する保持材２２および２５によって、抗菌剤１９，１９・・のうち溶出により小さくなったものの脱落を抑制する脱落抑制手段が構成されることとなっているのである。この場合にも、抗菌効果を長期間発揮させるために、抗菌剤１９，１９・・の一部（即ち、上方部分）は、ドレン水Ｄに浸漬されない構造となっており、溶出して減少した量のみがドレン水Ｄの浸漬領域へ供給されるようになっている。このようにすると、ドレン水Ｄへの浸漬により溶出して粒径が小さくなった抗菌剤１９，１９・・が保持部材２０からより一層脱落しにくくなるところから、一定の抗菌効果をより長期に亘って持続させることができる。この場合には、保持部材２０の底部および側部を構成する保持材２２，２５における開口２４，２４・・の開口径≦（保持部材２０における開口部２１，２１・・の開口径）×０．５とするのが望ましい。その他の構成および作用効果は、第１の参考例と同様なので説明を省略する。

上記参考例および実施の形態においては四方吹出タイプの天井埋込式空気調和機について説明したが、本願発明は、二方吹出タイプあるいは一方吹出タイプの天井埋込式空気調和機にも適用可能なことは勿論である。

本願発明は、上記参考例および実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。

本願発明の参考例および実施の形態にかかる空気調和機の縦断面図である。本願発明の参考例および実施の形態にかかる空気調和機の要部拡大断面図である。本願発明の第１の参考例にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図である。保持部材における開口部の開口径（ｍｍ）と開口率との関係を保持部材の線径別に調べた結果を示す特性図である。本願発明の第２の参考例にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図である。底部の開口率／底部以外の開口率と溶解で小さくなった抗菌剤の粒子が保持部材から脱落せずに、有効に抗菌性を発揮する抗菌剤の有効量比（脱落なしを１とする）との関係を調べた結果を示す特性図であり、（イ）は、開口径＝粒子径×０．８の場合を示し、（ロ）は、開口径＝粒子径×０．８の場合を示す。本願発明の第３の参考例にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図である。抗菌剤粒子径（開口径）と抗菌剤量比（初期の抗菌剤量を１とした）との関係を調べた結果を示す特性図である。本願発明の第１の実施の形態にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図である。本願発明の第４の参考例にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図である。本願発明の第５の参考例にかかる空気調和機において使用される抗菌剤ユニットの拡大断面図である。従来の抗菌剤ユニットを配設したドレンパンの拡大断面図である。

６は熱交換器
７は送風機
８はドレンパン
１１は空気吸込口
１３は空気吹出口
２０は保持部材
２１は開口部
２２は保持材
２３は開口
２４は開口
２５は保持材
Ｄはドレン水
Ｋは抗菌剤ユニット

Claims

熱交換器（６）、送風機（７）および前記熱交換器（６）からのドレン水（Ｄ）を受け止めるドレンパン（８）を備え、前記送風機（７）により空気吸込口（１１）から吸い込まれた空気を前記熱交換器（６）を通過させた後に空気吹出口（１３）から室内へ吹き出すように構成した空気調和機であって、前記ドレンパン（８）内には、前記ドレン水（Ｄ）に対して静菌作用を発揮する溶出系の抗菌剤（１９），（１９）・・を有する抗菌剤ユニット（Ｋ）を前記ドレン水（Ｄ）に浸漬させた状態で配置するとともに、該抗菌剤ユニット（Ｋ）を、多数の開口部（２１），（２１）・・を有する保持部材（２０）内に前記抗菌剤（１９），（１９）・・を保持して構成し且つ該保持部材（２０）には、前記抗菌剤（１９），（１９）・・のうちドレン水（Ｄ）への浸漬により抗菌剤成分が溶出して粒子が小さくなったものの脱落を抑制すべく、前記保持部材（２０）の底部と該底部に連続する側部の一部とに配設された開口部を有しない保持材（２２），（２５）により構成した脱落抑制手段を付設したことを特徴とする空気調和機。