JP5231981B2 - 回転電機の回転子 - Google Patents
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Description
本発明の第1の実施の形態に係わる回転電機の回転子は、図1に示すように、回転子鉄心1に設けられたスロット2内に、対地絶縁用のスロット絶縁物3を介して界磁巻線4が収納され、その上部が絶縁ブロック(スペーサ)5を介してスロットくさび6により抑えられた構造を有している。そして、界磁巻線4においては、各層の導体(巻線導体)4aに層間絶縁層7が介挿され、電気的に絶縁されている。
本発明の第2の実施の形態について、図3を参照して説明する。第2の実施の形態に係わる回転電機の回転子においては、界磁巻線4の各層の巻線導体4a間に介挿された層間絶縁層7が、酸化物、窒化物および炭化物から選ばれる無機化合物を構成成分の一部として含む絶縁材料により構成されており、この絶縁材料が、ゾル−ゲル法により形成されたものであることを特徴としている。すなわち、層間絶縁層7が、金属アルコキシドを出発原料とし加水分解・重合反応によりゲルを生成し、このゲルを加熱して酸化物を得る方法により形成された絶縁材料を含有している。その他の部分は、図1に示す第1の実施の形態と同様に構成されているので、説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態について、図5を参照して説明する。第3の実施の形態においては、界磁巻線4の各層の巻線導体4a間に介挿された層間絶縁層7が、有機−無機ハイブリッド材料8中に層厚以下の粒径を有する無機充填剤9が含有・分散された構造を有し、ゾル−ゲル法により形成された層であることを特徴としている。その他の部分は、図1に示す第1の実施の形態と同様に構成されているので、説明を省略する。
第4の実施の形態においては、界磁巻線4の各層の巻線導体4a間に介挿された層間絶縁層7が、酸化物、窒化物および炭化物から選ばれる無機化合物を含む有機−無機ハイブリッド材料から構成されており、隣接する一方の巻線導体4aに接着されている。また、層間絶縁層7においては、巻線導体4aとの接着界面から離れるにしたがって、有機−無機ハイブリッド材料中の無機成分(前記無機化合物)の含有割合が増大するように構成されている。その他の部分は、図1に示す第1の実施の形態と同様に構成されているので、説明を省略する。
本発明の第5の実施の形態について、図6を参照して説明する。第5の実施の形態においては、界磁巻線4の各層の巻線導体4a間に介挿された層間絶縁層7が、酸化物、窒化物および炭化物から選ばれる無機化合物を構成成分の少なくとも一部として含む絶縁材料層7aの表面に、ポリイミド樹脂、イミド変性エポキシ樹脂のように耐熱性の高い樹脂のコーティング層10が積層して形成された構造となっている。そして、このような構造を有する層間絶縁層7が、隣接する一方の巻線導体4aに接着されている。なお、その他の部分は、図1に示す第1の実施の形態と同様に構成されているので、説明を省略する。
本発明の第6の実施の形態について、図7を参照して説明する。第6の実施の形態においては、界磁巻線4の各層の巻線導体4a間に介挿された層間絶縁層7が、酸化物、窒化物および炭化物から選ばれる無機化合物を構成成分の少なくとも一部として含む絶縁材料から構成されており、隣接する一方の巻線導体4aに接着されている。そして、この層間絶縁層7は、表面から巻線導体4aとの接着面まで達するように厚さ方向に連続的に形成された多数の亀裂部11を有しており、この亀裂部11には、ゴム状弾性体12が充填され埋め込まれている。
本発明の第7の実施の形態について、図8を参照して説明する。第7の実施の形態においては、界磁巻線4の各層の巻線導体4a間に介挿された層間絶縁層7が、酸化物、窒化物および炭化物から選ばれる無機化合物を構成成分の少なくとも一部として含む絶縁材料から構成されており、かつこの層間絶縁層7が巻線導体4aの両面にそれぞれ形成され、接着されている。なお、その他の部分は、図1に示す第1の実施の形態と同様に構成されているので、説明を省略する。
本発明の第8の実施の形態について、図9を参照して説明する。第8の実施の形態においては、界磁巻線4の各層の巻線導体4a間に介挿された層間絶縁層7が、酸化物、窒化物および炭化物から選ばれる無機化合物を構成成分の少なくとも一部として含む絶縁材料から構成されており、かつこの層間絶縁層7は巻線導体4aの少なくとも片面に接着されている。そして、この層間絶縁層7は、前記無機化合物を構成成分の一部として含む絶縁材料(例えば有機−無機ハイブリッド材料)から成る半硬化あるいは未硬化状態のフィルム13を、巻線導体4a上に貼り付けた後硬化させることによって形成されたものであることを特徴としている。なお、前記無機化合物のみから構成されるフィルムの表面に、前記有機−無機ハイブリッド材料から成る半硬化膜を形成し、この半硬化膜を介して巻線導体4a上に貼り付けるように構成することもできる。
本発明の第9の実施の形態について、図10Aおよび図10Bを参照して説明する。第9の実施の形態においては、図10Aに示すように、界磁巻線4の巻線導体4aが冷却孔または冷却溝(以下、冷却孔等と示す。)14を有している。そして、図10Bに示すように、このような各層の巻線導体4a間に介挿された層間絶縁層7が、酸化物、窒化物および炭化物から選ばれる無機化合物を構成成分の少なくとも一部として含む絶縁材料から構成され、かつこの層間絶縁層7が隣接する巻線導体4aの一方に接着されている。また、巻線導体4aの冷却孔等14の内壁面には、前記した無機化合物を少なくとも一部含む絶縁材料の層が形成されていない構造となっている。その他の部分は、図1に示す第1の実施の形態と同様に構成されているので、説明を省略する。
本発明の第10の実施の形態について、図11を参照して説明する。第10の実施の形態においては、界磁巻線4の各層の巻線導体4a間に介挿された層間絶縁層7が、酸化物、窒化物および炭化物から選ばれる無機化合物を構成成分の少なくとも一部として含む絶縁材料から構成されており、かつこの層間絶縁層7は隣接する一方の巻線導体4aに接着されている。また、界磁巻線4は、複数の分割接続部15を有している。すなわち、界磁巻線4の巻線導体4aは、スロットに挿入するために2箇所以上の部位で切断され、かつ切断された部位はスロット挿入後に溶接等により接続されている。そして、巻線導体4aの分割接続部15の近傍には、前記した無機化合物を少なくとも一部含む絶縁材料から成る層間絶縁層7が形成されていない構造となっている。
本発明の第11の実施の形態について、図12を参照して説明する。第11の実施の形態においては、界磁巻線4の各層の巻線導体4a間に介挿された層間絶縁層7が、酸化物、窒化物および炭化物から選ばれる無機化合物を構成成分の少なくとも一部として含む絶縁材料から構成されており、かつこの層間絶縁層7は隣接する一方の巻線導体4aに接着されている。また、界磁巻線4は、回転子鉄心の出口側の直線部位に複数の分割接続部15を有しており、これらの分割接続部15の近傍には、前記した無機化合物を少なくとも一部含む絶縁材料から成る層間絶縁層7が形成されていない構造となっている。
Claims (1)
- 回転子鉄心に設けられたスロット内にスロット絶縁物を介して収納された界磁巻線と、該界磁巻線の各層の導体間に介挿された層間絶縁層を備えた回転電機の回転子において、
前記層間絶縁層は、酸化物、窒化物および炭化物から選ばれる無機化合物を構成成分の少なくとも一部として含む絶縁材料を含有し、かつ隣接する前記界磁巻線の導体の一方に接着され、かつ前記無機化合物を構成成分の少なくとも一部として含み、金属アルコキシドを出発原料としてゾル−ゲル法により形成された絶縁材料層を有し、
前記層間絶縁層における前記無機化合物の含有割合は、前記界磁巻線の導体との接着界面から離れるにしたがって増大することを特徴とする回転電機の回転子。
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