JP5229457B2 - 機械式駐車装置及び機械式駐車装置の車両位置補正方法 - Google Patents
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Description
本発明はかかる機能を損なうことなく、機械式駐車装置の設置コストの更なる抑制を図るものである。又、機械式駐車装置の構成を簡略化しつつ、所定の条件下で発生若しくは許容量を超えて累積する、コンベア及びコンベア連動機構のあそびに起因する車両の位置ずれを補正し、機械式駐車装置内での車両位置を適正化するものである。又、同一の複列駐車ますに入庫される二台の車両間距離の適正化を図ることを目的とするものである。
又、本発明の車両位置補正方法は、コンベア及びコンベア連動機構に必要不可欠な「あそび」に起因した、コンベア上での車両位置のずれを正確に補正するものである。その一例としては、複列駐車ますに入庫された車両のコンベア上での移動回数をカウントし、該移動回数が所定回数を超えた時点で、当該車両の複列駐車ます内の車両位置を当該車両の入庫当初の駐車位置へと補正することにより、常時、同一の複列駐車ますに入庫される複数車両の、幅方向の車間距離の適正化を図るものである。又、例えば停電等の、機械式駐車装置側に生じた不具合により、コンベア上で、車両が本来停止すべきでない位置に停止してしまった場合においても、機械式駐車装置の再起動に際し、「あそび」に起因する車両の位置のずれを正確に補正するものである。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の機械式駐車装置は、車両位置補正手段により、所定の条件下で発生若しくは許容量を超えて累積する、コンベア及びコンベア連動機構に必要不可欠な「あそび」に起因した、コンベア上での車両の位置のずれを正確に補正し、機械式駐車装置内での車両位置を適正化するものである。
そこで、本項に記載の機械式駐車装置では、車両位置補正手段によって、複列駐車ますに入庫された車両のコンベア上での移動回数が所定回数を超えた時点で、当該車両の複列駐車ます内の車両位置を当該車両の入庫当初の駐車位置へと、強制的に補正するものである。そして、常時、同一の複列駐車ますに入庫される複数車両の、幅方向の車間距離の適正化を図るものである。
又、車両位置補正手段は、制御ロジックに基づき、車両位置の補正に係る車両を、複列駐車ますから一旦走行台車へと移載し、この際、走行台車にのみ設けられた車両寸法検知装置にて測定される当該車両の車幅に基づいて、コンベアの送り量を設定する。そして、車両位置の補正に係る車両が走行台車に移載された状態での、当該車両と走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットする。走行台車の車幅は既知であることから、例えば、走行台車の車幅と測定された車両の車幅とを比較することで、車両位置の補正に係る車両の車幅方向中央位置と、走行台車の車幅方向中央位置とを、正確に一致させることができる。このように、本項に記載の機械式駐車装置は、車両が走行台車に移載された状態での、当該車両と走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットし、再度、当該車両を複列駐車ますへと移載することにより、コンベア及びコンベア連動機構の「あそび」の影響を受けることなく、車両位置を、複列駐車ますの、走行台車の走行路に隣接する所定の駐車位置へと補正するものである。
そこで、本項に記載の機械式駐車装置では、機械式駐車装置側に生じた不具合により、走行台車と駐車ますとの間の車両の移載作業に中断が生じた後の再起動に際し、車両位置補正手段によって、走行台車又は駐車ますの基準位置へと車両を一旦移動させることで、コンベア及びコンベア連動機構の「あそび」の影響を排除し、コンベア上での車両位置のズレを補正するものである。そして、かかる基準位置から車両の移動作業を再開することで、走行台車と駐車ますとの間の車両の移載作業を正確に行うものである。
ここで、「サーマルリレーのトリップ」とは、走行台車やコンベア連動機構のモータ等に、過剰な電流が供給される虞が生じた際に、モータの破損防止のため、電気配線に設けられたサーマルリレーをトリップさせて電流供給を遮断し、装置を緊急停止させるものである。又、「車両検知センサの検知順序異常」とは、走行台車に設けられた車両検知センサが、車両の移送方向以外の挙動を検知した場合が挙げられる。具体例としては、走行台車に積載された車両を向って右側の駐車ますに入庫させようとする際に、本来検知されるべき走行台車右側の車両検知センサではなく、左側の車両検知センサが検知信号を発信しているケース等が想定される。サーマルリレーのトリップ、車両検知センサの検知順序異常のいずれのケースも、安全装置の作動により、機械式駐車装置を緊急停止させるものである。又、コンベア及びコンベア連動機構の「あそび」には、移載作業の中断によるコンベアの緊急停止時に発生する、慣性による車両の移動分も考慮することが可能である。
走行台車の車幅は既知であることから、例えば、走行台車の車幅と測定された車両の車幅とを比較することで、車両位置の補正に係る車両の車幅方向中央位置と、走行台車の車幅方向中央位置とを、正確に一致させるための、コンベアの送り量を設定する。
本項に記載の機械式駐車装置においては、走行台車から駐車ますへと車両を移動させる入庫作業に中断が生じた後の再起動にあたり、車両位置補正手段によって、車両寸法検知装置にて測定される当該車両の車幅に基づいて、コンベアの送り量を設定する。走行台車の車幅は既知であることから、例えば、走行台車の車幅と測定された車両の車幅とを比較することで、車両位置の補正に係る車両の車幅方向中央位置と、走行台車の車幅方向中央位置とを、正確に一致させるための、コンベアの送り量を設定することができる。このように、本項に記載の機械式駐車装置は、車両が走行台車に移載された状態での、当該車両と走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットし、再度、当該車両を駐車ますへと移載することにより、コンベア及びコンベア連動機構の「あそび」の影響を受けることなく、車両位置を、駐車ます、又は複列複列駐車ますの走行台車の走行路に隣接する所定の駐車位置へと、正確に移載するものである。
本項に記載の機械式駐車装置においては、駐車ますから走行台車へと車両を移動させる出庫作業に中断が生じた後の再起動にあたり、車両位置補正手段によって、車両寸法検知装置にて測定される当該車両の車幅に基づいて、コンベアの送り量を設定する。走行台車の車幅は既知であることから、例えば、走行台車の車幅と測定された車両の車幅とを比較することで、車両位置の補正に係る車両の車幅方向中央位置と、走行台車の車幅方向中央位置とを、正確に一致させるための、コンベアの送り量を設定することができる。このように、本項に記載の機械式駐車装置は、車両が走行台車に移載された状態での、当該車両と走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットし、当該車両を出庫させるものである。
そこで、本項に記載の機械式駐車装置では、車両位置補正手段により、入出庫に係る二台目以降の車両のみならず、一台目の車両に対しても二台目以降の車両と同様の位置補正を行うことにより、コンベア及びコンベア連動機構の「あそび」の影響を排除し、コンベア上での一台目の車両位置のズレを補正するものである。
本項に記載の機械式駐車装置は、車両位置の補正に係る車両を、駐車ます又は複列駐車ますから一旦走行台車へと移載する際に、車両が走行台車に移載された状態での、当該車両と走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットした後、走行台車から、再度、駐車ます又は複列駐車ますへと一定の送り量で移載する場合において、一定の送り量で移載することにより、車両位置を、駐車ます、又は複列駐車ますの走行台車の走行路に隣接する所定の駐車位置へと、正確に移載するものである。なお、「一定の送り量」は、例えば、車両位置の補正に係る車両の入庫当初の送り量に統一することで、制御ロジックの構成が単純化される。
本項に記載の機械式駐車装置は、車両位置の補正に係る車両を、駐車ます又は複列駐車ますから一旦走行台車へと移載する際に、走行台車の車幅方向端部に設けられた車両検知センサによる車両検知時間と、車両検知がされている間の走行台車のコンベアの送り量との関係から、車両の車幅を把握するものである。
本項に記載の機械式駐車装置の車両位置補正方法は、所定の条件下で発生若しくは許容量を超えて累積する、コンベア及びコンベア連動機構に必要不可欠な「あそび」に起因した、コンベア上での車両の位置のずれを正確に補正することで、機械式駐車装置内での車両位置を適正化するものである。
そこで、本項に記載の機械式駐車装置の車両位置補正方法では、複列駐車ますに入庫された車両のコンベア上での移動回数が所定回数を超えた時点で、当該車両の複列駐車ます内の車両位置を当該車両の入庫当初の駐車位置へと、強制的に補正するものである。そして、常時、同一の複列駐車ますに入庫される複数車両の、幅方向の車間距離の適正化を図るものである。
又、車両位置の補正に係る車両を、複列駐車ますから一旦走行台車へと移載し、この際、当該車両の車幅を前記走行台車上でのみ測定し、当該車両の車幅に基づいて前記コンベアの送り量を設定する。そして、車両位置の補正に係る車両が走行台車に移載された状態での、当該車両と走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットする。走行台車の車幅は既知であることから、例えば、走行台車の車幅と測定された車両の車幅とを対比することで、車両位置の補正に係る車両の車幅方向中央位置と、走行台車の車幅方向中央位置とを、正確に一致させることができる。このように、本項に記載の車両位置補正方法は、車両が走行台車に移載された状態での、当該車両と走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットし、再度、当該車両を複列駐車ますへと移載することにより、コンベア及びコンベア連動機構の「あそび」の影響を取除き、車両位置を、複列駐車ますの、走行台車の走行路に隣接する所定の駐車位置へと戻すものである。
そこで、本項に記載の車両位置補正方法では、機械式駐車装置側に生じた不具合により、走行台車と駐車ますとの間の車両の移載作業に中断が生じた後の再起動に際し、走行台車又は駐車ますの基準位置へと車両を一旦移動させることで、コンベア及びコンベア連動機構の「あそび」の影響を排除し、コンベア上での車両位置のズレを補正するものである。そして、かかる基準位置から車両の移動作業を再開することで、走行台車と駐車ますとの間の車両の移載作業を正確に行うものである。
走行台車の車幅は既知であることから、例えば、走行台車の車幅と測定された車両の車幅とを比較することで、車両位置の補正に係る車両の車幅方向中央位置と、走行台車の車幅方向中央位置とを、正確に一致させるための、コンベアの送り量を設定する。
本項に記載の車両位置補正方法においては、走行台車から前記駐車ますへと車両を移動させる入庫作業に中断が生じた後の再起動にあたり、当該車両の車幅に基づいて、コンベアの送り量を設定する。走行台車の車幅は既知であることから、例えば、走行台車の車幅と測定された車両の車幅とを比較することで、車両位置の補正に係る車両の車幅方向中央位置と、走行台車の車幅方向中央位置とを、正確に一致させるための、コンベアの送り量を設定することができる。このように、本項に記載の車両位置補正方法は、車両が走行台車に移載された状態での、当該車両と走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットし、再度、当該車両を駐車ますへと移載することにより、コンベア及びコンベア連動機構の「あそび」の影響を受けることなく、車両位置を、複列駐車ますの、走行台車の走行路に隣接する所定の駐車位置へと正確に移載するものである。
本項に記載の車両位置補正方法においては、駐車ますから走行台車へと車両を移動させる出庫作業に中断が生じた後の再起動にあたり、当該車両の車幅に基づいて、コンベアの送り量を設定する。走行台車の車幅は既知であることから、例えば、走行台車の車幅と測定された車両の車幅とを比較することで、車両位置の補正に係る車両の車幅方向中央位置と、走行台車の車幅方向中央位置とを、正確に一致させるための、コンベアの送り量を設定することができる。このように、本項に記載の機械式駐車装置は、車両が走行台車に移載された状態での、当該車両と走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットし、当該車両を出庫させるものである。
そこで、本項に記載の車両位置補正方法では、入出庫に係る二台目以降の車両のみならず、一台目の車両に対しても二台目以降の車両と同様の位置補正を行うことにより、コンベア及びコンベア連動機構の「あそび」の影響を排除し、コンベア上での一台目の車両位置のズレを補正するものである。
本項に記載の車両位置補正方法は、車両位置の補正に係る車両を、複列駐車ますから一旦走行台車へと移載する際に、車両が走行台車に移載された状態での、当該車両と前記走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットした後、前記走行台車から、再度、前記複列駐車ますへと一定の送り量で移載するする場合において、一定の送り量で移載することにより、車両位置を、駐車ます、又は複列駐車ますの、走行台車の走行路に隣接する所定の駐車位置へと、正確に移載するものである。なお、一定の送り量は、例えば、車両位置の補正に係る車両の入庫当初の送り量に統一することで補正手順が単純化される。
本発明の第1の実施の形態に係る機械式駐車装置40は、その特徴部分として、図1(a)に示される車両位置補正手段42が設けられている。車両位置補正手段42は、コンベア34、36及びコンベア連動機構のあそびに起因する、コンベア34、36上での車両24の、本来あるべき車両位置からの位置ずれを補正するものである。なお、説明の便宜上、車両位置補正手段42は、図1(a)にのみ示されている。又、機械式駐車装置40の基本的構成については、図6、図7に示された従来の機械式駐車装置10と同様であることから、詳しい説明を省略する。
なお、駐車スペース12には、入庫バース14おいて車種判別装置により入庫が許可された、所定の車両寸法範囲の車両のみが搬送される。従って、走行台車26上の車両24Aを複列駐車ます30へと移載する際の送り量を、入庫可能な最大車幅の車両寸法に接触を防ぐための余裕を加えた送り量(一定の送り量)に統一することで、制御ロジックの構成が単純化され、なおかつ、一台目の車両24Aと、二台目の車両24Bの間に、適切な車間距離が確保され、二台の車両が接触することを確実に防ぐことが可能となる。
なお、本発明の実施の形態に係る車両寸法検知装置は、車両位置の補正に係る車両24Aを、複列駐車ます30から一旦走行台車26へと移載する際に、走行台車26の車幅方向端部に設けられた車両検知センサ46による車両検知時間と、コンベアの送り量センサ48によって検知される、車両検知がされている間の走行台車のコンベアの送り量との関係から、車両24aの車幅を把握することが可能である。
本発明の第2の実施の形態に係る機械式駐車装置も、本発明の第1の実施の形態に係る機械式駐車装置40(図1(a))と同じ構成を有しているが、車両位置補正手段42の制御ロジック50は、以下に説明する構成を備えている。
ここで、図3を参照しながら、停電により機械式駐車装置40が停止した場合において、コンベア34、38及びコンベア連動機構のあそびに起因した、コンベア上での車両24の位置ずれが発生する状況を説明する。
そして、コンベア連動機構によりコンベア34、38が連動することで、図3(b)に示されるように、走行台車26に載置された車両24は、走行台車26から駐車ます32へ向けて移動を開始する。なお、このときの、車両24の移動量が符号「a」で示されており、移動残量が符号「L−a」で示されている。
そして、停電復旧後、機械式駐車装置40が再起動し、CPU44からの指令により、コンベア34、38は、車両24の移動残量「L−a」だけ作動して、車両24を駐車ます32へと送り込む。この際、コンベア34、38が停止した際の車両の位置ずれ「b」は考慮されないことから、実際の車両停止位置は「b」の分だけずれを生じることとなる。
STEP20(車幅測定):続いて、車両位置補正手段42は、図4(b)に示されるように、車両24を走行台車26の方向へと移動させ、車両寸法検知装置46にて、車両24の車幅を測定する。そして、測定された車両24の車幅に基づいて、コンベア34、38の送り量を設定する。これにより、車両24が走行台車26に移載された状態での、当該車両24と走行台車26との互いの位置関係を、所定の状態(例えば、車両24の中心線24Cと走行台車26の中心線26Cと(図3(b)参照)とを一致させた状態)へとセットする。
STEP30(再入庫):車両位置補正手段42は、予め、設定されたコンベア34、38の送り量に基づき、再度、車両24を駐車ますへと移載する。なお、走行台車26上の車両24駐車ます32へと移載する際の送り量を、入庫可能な最大車幅の車両寸法に接触を防ぐための余裕を加えた送り量(一定の送り量)に統一することで、制御ロジック50の構成が単純化される点は、本発明の第1の実施の形態と同様である。
STEP120(二台目の車両の車幅測定):続いて、車両位置補正手段42は、図5(b)に示されるように、車両24B(及び24A)を走行台車26方向へと移動させ、車両寸法検知装置46にて、二台目の車両24Bの車幅を測定する。そして、測定された二台目の車両24Bの車幅に基づいて、コンベア34、38の送り量を設定する。これにより、二台目の車両24Bが走行台車26に移載された状態での、当該二台目の車両24Bと走行台車26との互いの位置関係を、所定の状態(例えば、二台目の車両24Bの中心線24Cと走行台車26の中心線26Cと(図3(b)参照)とを一致させた状態)へとセットする。
STEP124(一台目の車両の車幅測定):続いて、車両位置補正手段42は、図5(c)に示されるように、一台目の車両24Aを走行台車26方向へと移動させ、車両寸法検知装置46にて、一台目の車両24Aの車幅を測定する。そして、測定された一台目の車両24Aの車幅に基づいて、コンベア34、38の送り量を設定する。これにより、一台目の車両24Aが走行台車26に移載された状態での、当該一台目の車両24Aと走行台車26との互いの位置関係を、所定の状態へとセットする。
STEP130(車両の再入庫):車両位置補正手段42は、設定されたコンベア34、38の送り量に基づき、再度、一台目の車両24Aを複列駐車ます30へと移載する。その後、他の空いている駐車ますへと仮入庫していた二台目の車両24Bについても、再度、この複列駐車ます30へと移載する。
以上のごとく、本発明の第1、第2の実施の形態によれば、車両位置補正手段42により、所定の条件下で発生若しくは許容量を超えて累積する、コンベア34、36、38及びコンベア連動機構に必要不可欠な「あそび」に起因した、コンベア34、36、38上での車両24の位置のずれを正確に補正し、機械式駐車装置40内での車両位置を適正化することが可能となる。
Claims (15)
- 走行台車の走行路に沿って、複列駐車ますを含む複数の駐車ますが配置され、前記走行台車及び前記複数の駐車ますの各々に、相互間の車両移載用のコンベアとコンベア連動機構とが設けられた機械式駐車装置であって、
前記複列駐車ますに入庫された車両のコンベア上での移動回数が所定回数を超えた時点で、当該車両の複列駐車ます内の駐車位置を当該車両の入庫当初の駐車位置へと補正する、車両位置補正手段が設けられていることを特徴とする機械式駐車装置。 - 前記車両位置補正手段には、車両位置の補正に係る車両を、前記複列駐車ますから一旦前記走行台車へと移載し、この際、前記走行台車にのみ設けられた車両寸法検知装置にて測定される当該車両の車幅に基づいて、前記コンベアの送り量を設定することにより、当該車両が前記走行台車に移載された状態での、当該車両と前記走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットし、再度、当該車両を前記複列駐車ますへと移載する制御ロジックが含まれることを特徴とする請求項1記載の機械式駐車装置。
- 走行台車の走行路に沿って、複列駐車ますを含む複数の駐車ますが配置され、前記走行台車及び前記複数の駐車ますの各々に、相互間の車両移載用のコンベアとコンベア連動機構とが設けられた機械式駐車装置であって、
当該機械式駐車装置側に生じた不具合により、前記走行台車と前記駐車ますとの間の車両の移載作業に中断が生じた後の再起動に際し、前記走行台車又は前記駐車ますの基準位置へと車両を一旦移動させ、かかる基準位置から車両の移動作業を再開する、車両位置補正手段が設けられ、
該車両位置補正手段には、車両位置の補正に係る車両を、前記駐車ます方向へと移動させ、この際、前記走行台車にのみ設けられた車両寸法検知装置にて当該車両の走行台車側端位置を検知し、当該走行台車側端位置を把握した時点で当該車両を停止させ、続いて、当該車両を前記走行台車方向へと移動させ、この際に、前記車両寸法検知装置にて測定される当該車両の車幅に基づいて、前記コンベアの送り量を設定する制御ロジックが含まれることを特徴とする機械式駐車装置。 - 前記車両位置補正手段には、前記走行台車から前記駐車ますへと車両を移動させる入庫作業に中断が生じた後の再起動にあたり、前記車両寸法検知装置にて測定される当該車両の車幅に基づいて、前記コンベアの送り量を設定することにより、当該車両が前記走行台車に移載された状態での、当該車両と前記走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットし、再度、当該車両を前記駐車ますへと移載する制御ロジックが含まれることを特徴とする請求項3記載の機械式駐車装置。
- 前記車両位置補正手段には、前記駐車ますから前記走行台車へと車両を移動させる出庫作業に中断が生じた後の再起動にあたり、前記車両寸法検知装置にて測定される当該車両の車幅に基づいて、前記コンベアの送り量を設定することにより、当該車両が前記走行台車に移載された状態での、当該車両と前記走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットする制御ロジックが含まれることを特徴とする請求項3記載の機械式駐車装置。
- 前記車両位置補正手段には、前記複列駐車ますに対し一台目の車両が入庫した状態で、二台目以降の車両が入出庫する際に、当該機械式駐車装置側に生じた不具合により、前記走行台車と前記複列駐車ますとの間の車両の移載作業に中断が生じた後の再起動にあたり、入出庫に係る二台目以降の車両のみならず、一台目の車両に対しても二台目以降の車両と同様の位置補正を行う制御ロジックが含まれることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項記載の機械式駐車装置。
- 前記制御ロジックには、車両位置の補正に係る車両を、前記走行台車から、再度、前記駐車ます又は複列駐車ますへと移載する場合に、当該車両の送り量を、常時一定とする制御ステップが含まれることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項記載の機械式駐車装置。
- 前記車両寸法検知装置には、前記走行台車の車幅方向端部に設けられた車両検知センサと、前記走行台車のコンベアの送り量センサとが含まれることを特徴とする請求項2又は3記載の機械式駐車装置。
- 走行台車の走行路に沿って、複列駐車ますを含む複数の駐車ますが配置され、前記走行台車及び前記複数の駐車ますの各々に、相互間の車両移載用のコンベアとコンベア連動機構とが設けられた機械式駐車装置の車両位置補正方法であって、
前記複列駐車ますに入庫された車両のコンベア上での移動回数をカウントし、該移動回数が所定回数を超えた時点で、当該車両の複列駐車ます内の駐車位置を当該車両の入庫当初の駐車位置へと補正することを特徴とする車両位置補正方法。 - 前記車両の複列駐車ます内の駐車位置を当該車両の入庫当初の駐車位置へと補正する際に、
車両位置の補正に係る車両を、前記複列駐車ますから一旦前記走行台車へと移載し、この際、当該車両の車幅を前記走行台車上でのみ測定し、当該車両の車幅に基づいて前記コンベアの送り量を設定することにより、当該車両が前記走行台車に移載された状態での、当該車両と前記走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットし、再度、当該車両を前記複列駐車ますへと移載することを特徴とする請求項9記載の車両位置補正方法。 - 走行台車の走行路に沿って、複列駐車ますを含む複数の駐車ますが配置され、前記走行台車及び前記複数の駐車ますの各々に、相互間の車両移載用のコンベアとコンベア連動機構とが設けられた機械式駐車装置の車両位置補正方法であって、
当該機械式駐車装置側に生じた不具合により、前記走行台車と前記駐車ますとの間の車両の移載作業に中断が生じた後の再起動に際し、
車両位置の補正に係る車両を、前記駐車ます方向へと移動させ、この際、当該車両の走行台車側端位置の検知を前記走行台車上でのみ行い、当該走行台車側端位置を把握した時点で当該車両を停止させ、続いて、当該車両を前記走行台車方向へと移動させ、この際に、当該車両の車幅を前記走行台車上でのみ測定し、当該車両の車幅に基づいて、前記コンベアの送り量を設定することを特徴とする車両位置補正方法。 - 前記走行台車から前記駐車ますへと車両を移動させる入庫作業に中断が生じた後の再起動に際し、当該車両の車幅を前記走行台車上でのみ測定し、当該車両の車幅に基づいて前記コンベアの送り量を設定することにより、当該車両が前記走行台車に移載された状態での、当該車両と前記走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットし、再度、当該車両を前記駐車ますへと移載することを特徴とする請求項11記載の車両位置補正方法。
- 前記駐車ますから前記走行台車へと車両を移動させる出庫作業に中断が生じた後の再起動に際し、当該車両の車幅を前記走行台車上でのみ測定し、当該車両の車幅に基づいて前記コンベアの送り量を設定することにより、当該車両が前記走行台車に移載された状態での、当該車両と前記走行台車との互いの位置関係を所定の状態へとセットすることを特徴とする請求項11記載の車両位置補正方法。
- 前記複列駐車ますに対し一台目の車両が入庫した状態で、二台目以降の車両が入出庫する際に、当該機械式駐車装置側に生じた不具合により、前記走行台車と前記複列駐車ますとの間の車両の移載作業に中断が生じた後の再起動にあたり、入出庫に係る二台目以降の車両のみならず、一台目の車両に対しても二台目以降の車両と同様の位置補正を行うことを特徴とする請求項11から13のいずれか1項記載の車両位置補正方法。
- 前記車両位置の補正に係る車両を、前記走行台車から、再度、前記駐車ます又は複列駐車ますへと移載する場合に、当該車両の送り量を、常時一定とすることを特徴とする請求項10から14のいずれか1項記載の車両位置補正方法。
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