JP2007213495A - 物品搬送設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の簡素化を図りながら、物品搬送車どうしの衝突を防止し、且つ、物品搬送車を目標走行位置に走行させることができる物品搬送設備の提供。
【解決手段】制御手段が、軌道Kに沿って形成させる走行経路2をその長手方向の途中部分における特定区間Rとそれ以外の通常区間Lとに区分けして、通常区間Lにおいては複数台の物品搬送車3夫々の走行位置を走行位置検出手段15の検出情報に基づいて管理して、複数台の物品搬送車3についての走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、特定区間Lにおいては物品搬送車3の通常区間Lから特定区間Rへの侵入及び特定区間Rから通常区間Lへの退出を管理して、一台の物品搬送車3を侵入させて連続して走行させるように制御する形態で、複数台の物品搬送車3の走行を制御するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の物品移載箇所にわたる軌道上を走行する複数台の物品搬送車と、前記複数台の物品搬送車夫々の前記軌道上における走行位置を検出する走行位置検出手段と、その走行位置検出手段の検出情報に基づいて前記物品搬送車を目標走行位置に走行させるべく、前記複数台の物品搬送車の走行を制御する制御手段とが設けられている物品搬送設備に関する。
上記のような物品搬送設備は、自動倉庫などに適用されるものであり、例えば、両端部が定められた有端式の軌道上を複数台の物品搬送車を往復走行させて、複数の物品移載箇所の間での物品搬送を行うようにしている。
従来の物品搬送設備では、軌道に沿って形成させる走行経路が直線状であり、その直線状の走行経路を往復走行する二台の物品搬送車が設けられ、走行位置検出手段として、軌道の長手方向に沿って計測用光を投射して物品搬送車の走行位置を検出する光式測距手段が設けられ、その光式測距手段を直線状の走行経路の両端部の夫々に配設することにより、光式測距手段が走行経路の全範囲にわたって二台の物品搬送車夫々の走行位置を検出している(例えば、特許文献1参照。)。
そして、従来の物品搬送設備では、制御手段が、光式測距手段の検出情報に基づいて走行経路の全範囲にわたって二台の物品搬送車夫々の走行位置を管理して、二台の物品搬送車についての走行開始及び停止を制御する形態で、二台の物品搬送車の走行を制御することによって、物品搬送車どうしの衝突を防止しながら、物品搬送車を目標走行位置に走行させている。
特開2002−175117号公報
従来の物品搬送設備では、制御手段が走行位置検出手段の検出情報に基づいて走行経路の全範囲にわたって複数台の物品搬送車夫々の走行位置を管理しているので、走行位置検出手段としては、走行経路の全範囲にわたって複数台の物品搬送車夫々の走行位置を検出できる構成が要求される。
したがって、従来の物品搬送設備では、例えば、走行経路が直線区間と屈曲区間とを組み合わせた屈曲状に形成されているものであっても、その屈曲状の走行経路の全範囲にわたって複数台の物品搬送車夫々の走行位置を検出できる構成が走行位置検出手段として要求されることになる。しかしながら、屈曲状の走行経路の全範囲にわたって複数台の物品搬送車夫々の走行位置を検出するための構成は複雑であり、構成の複雑化を招くことになる。
ちなみに、上記従来の物品搬送設備では、走行位置検出手段として、軌道の長手方向に沿って計測用光を投射して物品搬送車の走行位置を検出する光式測距手段が設けられている。この光式測距手段は、物品搬送車に対して計測用光を投射して物品搬送車に装備の反射体などにより反射する計測用光を受光することにより物品搬送車の走行位置を検出する。したがって、直線区間に対応して光式測距手段を配設することにより直線区間における物品搬送車の走行位置を検出できるものの、屈曲区間においては、物品搬送車の向きが変更することから、光式測距手段が計測用光を適正に受光することができず、物品搬送車の走行位置を検出できない虞がある。
したがって、走行位置検出手段としては、光式測距手段とは別に、屈曲区間における物品搬送車の走行位置を検出するための屈曲区間用の走行位置検出手段を設けなければならず、走行位置検出手段の構成が複雑になる。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、構成の簡素化を図りながら、物品搬送車どうしの衝突を防止し、且つ、物品搬送車を目標走行位置に走行させることができる物品搬送設備を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明にかかる物品搬送設備の第1特徴構成は、複数の物品移載箇所にわたる軌道上を走行する複数台の物品搬送車と、前記複数台の物品搬送車夫々の前記軌道上における走行位置を検出する走行位置検出手段と、その走行位置検出手段の検出情報に基づいて前記物品搬送車を目標走行位置に走行させるべく、前記複数台の物品搬送車の走行を制御する制御手段とが設けられている物品搬送設備において、
前記制御手段が、前記軌道に沿って形成させる走行経路をその長手方向の途中部分における特定区間とそれ以外の通常区間とに区分けして、前記通常区間においては前記複数台の物品搬送車夫々の走行位置を前記走行位置検出手段の検出情報に基づいて管理して、前記複数台の物品搬送車についての走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、前記特定区間においては前記物品搬送車の前記通常区間から前記特定区間への侵入及び前記特定区間から前記通常区間への退出を管理して、一台の前記物品搬送車を侵入させて連続して走行させるように制御する形態で、前記複数台の物品搬送車の走行を制御するように構成されている点にある。
すなわち、軌道に沿って形成させる走行経路の途中部分において、例えば、屈曲状の走行経路における屈曲区間など物品搬送車を通過させるだけでよい区間を特定区間とし、それ以外の区間を通常区間として区分けすることができる。
前記通常区間においては、制御手段が、走行位置検出手段の検出情報に基づいて複数台の物品搬送車夫々の走行位置を管理して、複数台の物品搬送車を走行開始及び停止させることになるので、通常区間においては、物品搬送車どうしの衝突を防止しながら、物品搬送車を目標走行位置に走行させることができることになる。
前記特定区間においては、制御手段が、物品搬送車の通常区間から特定区間への侵入及び特定区間から通常区間への退出を管理して、一台の物品搬送車を侵入させて連続して走行させることになるので、特定区間に侵入する物品搬送車は一台であり、その一台の物品搬送車を連続して走行させることになる。したがって、特定区間においては、物品搬送車どうしの衝突を防止しながら、物品搬送車を走行させることができることになる。
このように、走行経路において、物品搬送車どうしの衝突を防止しながら、物品搬送車を目標走行位置に走行させることができることになる。
前記制御手段は、走行位置検出手段の検出情報に基づいて、通常区間における複数台の物品搬送車夫々の走行位置を管理するだけであるので、走行位置検出手段としては、通常区間における複数台の物品搬送車夫々の走行位置を検出できるものであればよく、走行位置検出手段の構成を簡易なものにできる。
そして、制御手段が物品搬送車の通常区間から特定区間への侵入及び特定区間から通常区間への退出を管理するために、物品搬送車の通常区間から特定区間への侵入及び特定区間から通常区間への退出を検出するための構成が必要となるが、この構成は、単に、物品搬送車が位置する区間が通常区間から特定区間へ又は特定区間から通常区間へ変更したことだけを検出する構成を備えればよく、特定区間における複数台の物品搬送車夫々の走行位置を検出するものと比べて簡易なものとなる。また、例えば、通常区間における複数台の物品搬送車夫々の走行位置を検出する走行位置検出手段をそのまま用いて、物品搬送車の通常区間から特定区間への侵入及び特定区間から通常区間への退出を検出することも可能である。したがって、制御手段が物品搬送車の通常区間から特定区間への侵入及び特定区間から通常区間への退出を管理するための構成は簡易なものとなる。
以上のことから、構成の簡素化を図りながら、物品搬送車どうしの衝突を防止し、且つ、物品搬送車を目標走行位置に走行させることができる物品搬送設備を提供できるに至った。
本発明にかかる物品搬送設備の第2特徴構成は、前記走行位置検出手段として、前記軌道の長手方向に沿って計測用光を投射して前記物品搬送車の走行位置を検出する光式測距手段が設けられ、前記特定区間に対応して配設された地上側検出部と前記複数の物品搬送車の夫々に装備された車体側検出部との間での検出作用により前記特定区間内に前記物品搬送車が位置するか否かを検出する特定区間検出手段が設けられ、前記制御手段が、前記特定区間検出手段の検出情報に基づいて、前記物品搬送車の前記通常区間から前記特定区間への侵入及び前記特定区間から前記通常区間への退出を管理し、且つ、前記光式測距手段の検出情報に基づいて、前記通常区間における前記複数台の物品搬送車夫々の走行位置を管理するように構成されている点にある。
すなわち、走行位置検出手段として光式測距手段を設け、その光式測距手段を通常区間に対応させて配設することによって、通常区間における複数台の物品搬送車夫々の走行位置を的確に検出できることになる。そして、地上側検出部と車体側検出部との間での検出作用により特定区間内に物品搬送車が位置するか否かを検出する特定区間検出手段を設けることにより、制御手段が、特定区間検出手段の検出情報に基づいて、物品搬送車の通常区間から特定区間への侵入及び特定区間から通常区間への退出を的確に管理できることになる。
したがって、通常区間における複数台の物品搬送車夫々の走行位置の管理、及び、物品搬送車の通常区間から特定区間への侵入及び特定区間から通常区間への退出の管理を正確に行うことができることとなって、物品搬送車どうしの衝突を防止しながら、物品搬送車を目標走行位置に走行させることを的確に行えることになる。
本発明にかかる物品搬送設備の第3特徴構成は、前記物品搬送車に、前記軌道の長手方向に沿って計測用光を投射して隣接する物品搬送車との間の距離を検出する光式の車間距離検出センサが設けられ、前記制御手段が、前記通常区間を走行する前記物品搬送車については、前記車間距離検出センサの検出情報に基づいて隣接する物品搬送車との相対走行状態を管理して、前記複数台の物品搬送車についての走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、前記特定区間を走行する前記物品搬送車については、前記車間距離検出センサの検出情報にかかわらず連続して走行させるように制御する形態で、前記複数台の物品搬送車の走行を制御するように構成されている点にある。
すなわち、通常区間を走行する物品搬送車については、制御手段が、車間距離検出センサの検出情報に基づいて隣接する物品搬送車との相対走行状態を管理しており、その相対走行状態から物品搬送車どうしが衝突する可能性があるときには、物品搬送車を停止できることになる。したがって、物品搬送車どうしの衝突を確実に防止することができることになる。
前記特定区間においては、制御手段が、隣接する物品搬送車との相対走行状態を管理することなく、単に、車間距離検出センサの検出情報にかかわらず連続して走行させることになり、物品搬送車の走行を制御する制御構成の簡素化を図ることができることになる。そして、特定区間においては、侵入する物品搬送車が一台だけであるので、隣接する物品搬送車との相対走行状態を管理しなくても、物品搬送車どうしの衝突を防止できることになる。
また、車間距離検出センサが軌道の長手方向に沿って計測用光を投射するものであるので、直線区間と屈曲区間とを組み合せた屈曲状の走行経路において屈曲区間を特定区間とする場合など、特定区間では車間距離検出センサにて隣接する物品搬送車との間の距離を適正に検出できない虞がある。したがって、制御手段が、特定区間を走行する物品搬送車についても、車間距離検出手段の検出情報に基づいて隣接する物品搬送車との相対走行状態を管理すると、物品搬送車どうしが衝突する可能性がないにもかかわらず、誤って物品搬送車を停止させてしまう誤作動が生じる可能性がある。そこで、制御手段が、特定区間を走行する物品搬送車については、車間距離検出センサの検出情報にかかわらず連続して走行させることにより、上述の誤作動の発生を防止できることになる。
本発明にかかる物品搬送設備の第4特徴構成は、前記制御手段として、地上側の運転制御手段と前記複数の物品搬送車の夫々に装備された車体制御手段とが設けられ、前記物品搬送車に装備した前記車体制御手段と前記運転制御手段との間において前記物品搬送車についての運転情報を空間光伝送方式にて通信する運転管理用の通信手段が設けられ、前記運転制御手段及び前記車体制御手段が、前記通常区間を走行する前記物品搬送車については、前記通信手段による通信情報に基づいて前記複数台の物品搬送車についての走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、前記特定区間を走行する前記物品搬送車については、前記通信手段による通信情報にかかわらず連続して走行させるように制御する形態で、前記複数台の物品搬送車の走行を制御するように構成されている点にある。
すなわち、物品搬送車についての走行指令情報や物品搬送車の走行位置についての走行位置情報などの運転情報を通信手段にて運転制御手段と車体制御手段との間で通信することにより、運転制御手段及び車体制御手段は、複数台の物品搬送車夫々の走行位置を管理して、複数台の物品搬送車についての走行開始及び停止を制御する形態で、複数台の物品搬送車の走行を制御できることになる。
前記通常区間を走行する物品搬送車については、運転制御手段及び車体制御手段が、運転情報を通信手段にて通信して、その通信手段による通信情報を用いて複数台の物品搬送車を走行開始及び停止させることになり、物品搬送車どうしの衝突を防止しながら、物品搬送車を目標走行位置に走行させることができることになる。
前記特定区間を走行する物品搬送車については、運転制御手段及び車体制御手段が、運転情報による通信情報を用いることなく、単に、物品搬送車を連続して走行させることになり、物品搬送車の走行を制御する制御構成の簡素化を図ることができることになる。そして、特定区間においては、侵入する物品搬送車が一台だけであるので、通信手段による通信情報を用いなくても、物品搬送車どうしの衝突を防止できることになる。
また、通信手段が空間光伝送方式であるので、直線区間と屈曲区間とを組み合せた屈曲状の走行経路において屈曲区間を特定区間とする場合など、特定区間では運転情報を運転制御手段と車体制御手段との間で通信できない虞がある。したがって、運転制御手段及び車体制御手段は、特定区間を走行する物品搬送車についても、通信手段による通信情報に基づいて複数台の物品搬送車についての走行開始及び停止を制御すると、通信手段による通信情報を的確に取得することができず、物品搬送車を走行させることができない可能性がある。そこで、運転制御手段及び車体制御手段は、特定区間を走行する物品搬送車については、通信手段による通信情報にかかわらず連続して走行させることにより、物品搬送車を的確に走行させることができることになる。
本発明にかかる物品搬送設備の第5特徴構成は、前記制御手段が、前記複数の物品移載箇所のうちから移載対象の物品移載箇所を指示する搬送要求情報に基づいて、前記複数台の物品搬送車のうちから選択した搬送処理用の物品搬送車を移載対象の物品移載箇所を目標走行位置として走行させるべく、前記複数台の物品搬送車の走行を制御するように構成され、且つ、前記搬送処理用の物品搬送車の複数台が前記特定区間を通過する場合には、一台の前記物品搬送車を前記特定区間に侵入させて連続して走行させ且つ他の前記物品搬送車を前記特定区間の手前箇所に待機させて、前記搬送処理用の物品搬送車を一台ずつ前記特定区間を通過させるように制御する形態で、前記複数台の物品搬送車の走行を制御するように構成されている点にある。
すなわち、制御手段は、搬送要求情報が発生するたびに、複数台の物品搬送車のうちから選択した搬送処理用の物品搬送車を移載対象の物品移載箇所に走行させることを繰り返し行うことになり、複数台の物品搬送車を活用しながら、複数の物品移載箇所の間での物品搬送を行うことができることになる。
しかも、搬送処理用の物品搬送車の複数台が特定区間を通過する場合には、制御手段が、一台の物品搬送車を特定区間に侵入させて連続して走行させ且つ他の物品搬送車を特定区間の手前箇所に待機させて、搬送処理用の物品搬送車を一台ずつ特定区間を通過させることになり、搬送処理用の物品搬送車どうしの衝突を防止しながら、複数台の搬送処理用の物品搬送車の夫々を移載対象の物品移載箇所に走行させることができることになる。
本発明にかかる物品搬送設備の第6特徴構成は、前記走行経路が、前記通常区間としての直線区間と前記特定区間としての屈曲区間とを組み合わせた屈曲状に形成されている点にある。
すなわち、複数の物品移載箇所の配設箇所など、物品搬送設備を設置する設置条件に合せて、直線区間と屈曲区間とを組み合わせて屈曲状の走行経路を形成させることができることになる。
このように、物品搬送設備を設置する設置条件に合せて形成させた走行経路において、物品搬送車どうしの衝突を防止しながら、物品搬送車を目標走行位置に走行させることができることとなって、有用な物品搬送設備を提供できることになる。
本発明にかかる物品搬送設備の実施形態について図面に基づいて説明する。
この物品搬送設備は、図1に示すように、物品移載箇所としてのステーション1の複数にわたる軌道K上を走行する物品搬送車3を複数台設け、複数台の物品搬送車3が、軌道K上を往復走行して、複数のステーション1の間で物品Bを搬送するように構成されている。
前記軌道Kは、走行経路としての一対の走行レール2を床面に配置して形成されており、走行レール2は、屈曲区間Rと直線区間Lとに区分けされている。直線区間Lは、第一直線区間L1と第二直線区間L2とからなる。そして、屈曲区間Rは走行レール2の長手方向の途中部分に配置され、且つ、第一直線区間L1及び第二直線区間L2は屈曲区間Rの端部の夫々に配置されている。
このように、走行レール2の長手方向の途中部分における特定区間が屈曲区間Rであり、それ以外の通常区間が直線区間Lである。走行レール2は、通常区間としての直線区間Lと特定区間としての屈曲区間Rとを組み合せた屈曲状に形成されている。そして、走行レール2は、直線区間Lの左右両側に走行レール2の長手方向に間隔を隔てて複数のステーション1を配置させるように配設されている。
前記ステーション1は、物品収納棚から出庫する物品Bを搬送する出庫コンベヤを設けた出庫用のステーション、物品収納棚へ入庫する物品Bを搬送する入庫コンベヤを設けられた入庫用のステーション、外部から搬入する物品Bを搬送する搬入コンベヤを設けた搬入用のステーション、及び、外部へ搬出する物品Bを搬送する搬出コンベヤを設けた搬入用のステーションなどの複数のステーションを組み合わせて配設されている。
そして、複数のステーション1のいずれか一つが物品搬送車3の目標走行位置となるようにしている。
前記物品搬送車3として、第一物品搬送車3aと第二物品搬送車3bとの二台が設けられている。第一物品搬送車3aと第二物品搬送車3bの夫々には、自己とステーション1との間で物品Bを移載するローラコンベヤなどの移載装置4、走行レール2を走行する複数の走行車輪5が装備されている。
前記走行車輪5は、インバータ式の走行モータ6にて回転駆動する駆動用の走行車輪5aと、従動回転自在な従動用の走行車輪5bとから構成されている。そして、駆動用の走行社員5aと従動用の走行車輪5bとは、走行レール2における屈曲区間Rを走行するときに、駆動用の走行車輪5aが内側に且つ従動用の走行車輪5bが外側になるように配置されている。
前記第一物品搬送車3aと第二物品搬送車3bの夫々には、図2に示すように、走行モータ6の作動を制御して物品搬送車3を走行させる走行用インバータ7、走行レール2の長手方向に計測用光を投射して隣接する物品搬送車3との間の距離を検出する車間距離検出センサ8、隣接する物品搬送車3どうしの間での通信を空間光伝送方式にて行う台車間光伝送装置9、車間距離検出センサ8や台車間光伝送装置9の作動を制御するスレーブコントローラ10、移載装置4の作動を制御する移載用インバータ11、物品搬送車3における各種の状態を検出するセンサ類12の検出情報を出力するための入出力装置13が設けられている。
前記複数の物品搬送車3夫々の軌道K上における走行位置を検出する走行位置検出手段として、軌道Kの長手方向に沿って計測用光を投射する光式測距手段としての光式測距センサ15が設けられている。
前記光式測距センサ15は、図1に示すように、地上側に設置されており、軌道Kの長手方向に計測用光を投射してから、物品搬送車3に装備の反射体にて反射された計測用光を受光するまでの時間を計測することによって、物品搬送車2の走行位置を検出するように構成されている。ちなみに、物品搬送車3に装備する反射体の設置位置については、物品搬送車3の走行方向の前後面に配置されており、物品搬送車3が直線区間Lに位置するときに、光式測距センサ15と反射体とが対向するように配設されている。
そして、光式測距センサ15として、第一光式測距センサ15a、第二光式測距センサ15b、第三光式測距センサ15c、第四光式測距センサ15dの四つが設けられている。
前記第一光式測距センサ15aは、第一直線区間L1の長手方向に沿って計測用光を投射するように走行レール2の端部となる第一直線区間L1の一端部に配置され、第一直線区間L1における第一物品搬送車3aの走行位置を検出するように構成されている。第二光式測距センサ15bは、第一直線区間L1の長手方向に沿って計測用光を投射するように屈曲区間Rの角部に対応して配置され、第一直線区間L1における第二物品搬送車3bの走行位置を検出するように構成されている。
前記第三光式測距センサ15cは、第二直線区間L2の長手方向に沿って計測用光を投射するように屈曲区間Rの角部に対応して配置され、第二直線区間L2における第一物品搬送車3aの走行位置を検出するように構成されている。第四光式測距センサ15dは、第二直線区間L2の長手方向に沿って計測用光を投射するように第二直線区間L2の一端部に配置され、第二直線区間L2における第二物品搬送車3bの走行位置を検出するように構成されている。
前記屈曲区間Rに対応して配設された地上側検出部14aと物品搬送車3の夫々に装備された車体側検出部14bとの間での検出作用により屈曲区間R内に物品搬送車3が位置するか否かを検出する特定区間検出手段14が設けられている。
前記地上側検出部14aは、屈曲区間Rの両端部に対応して配設された磁性体であり、車体側検出部14bは、磁性体である地上側検出部14aを検出する磁性体検出センサであってセンサ類12として物品搬送車3に装備されている。そして、車体側検出部14bが地上側検出部14aを検出することにより、地上側検出部14aと車体側検出部14bとの間での検出作用を行う。
このように、特定区間検出手段14は、車体側検出部14bが地上側検出部14aを検出することにより物品搬送車3の屈曲区間Rへの侵入及び物品搬送車3の屈曲区間Rからの退出を検出して、屈曲区間R内に物品搬送車3が位置するか否かを検出する。
前記光式測距センサ15の検出情報に基づいて物品搬送車3を目標走行位置に走行させるべく、二台の物品搬送車3の走行を制御する制御手段Hが設けられている。そして、制御手段Hとして、地上側の運転制御手段H1と物品搬送車3の夫々に装備された車体制御手段H2とが設けられている。
前記車体制御手段H2として、走行用インバータ7、スレーブコントローラ10、移載用インバータ11、入出力装置13が設けられている。
そして、物品搬送車3を目標走行位置に走行させるために、物品搬送車3に装備した車体制御手段H2と運転制御手段H1との間において物品搬送車3についての運転情報を空間光伝送方式にて通信する運転管理用の通信手段Tが設けられている。
前記運転制御手段H1から車体制御手段H2へは、運転情報として、例えば、物品搬送車3を走行させるための走行指令情報や移載装置4を移載作動させるための移載指令情報を通信手段Tにて通信する。前記車体制御手段H2から運転制御手段H1へは、運転情報として、例えば、センサ類12の検出情報を通信手段Tにて通信する。
そして、運転制御手段H1は、通信手段Tによる通信情報として、センサ類12の検出情報を受信し、その通信情報に基づいて複数台の物品搬送車3の運転を管理して、車体制御手段H2に対して走行指令情報や移載指令情報を通信手段Tにて通信する。車体制御手段H2は、通信手段Tによる通信情報として、運転制御手段H1からの走行指令情報や移載指令情報を受信し、その通信情報に基づいて物品搬送車3の運転を制御する。
前記通信手段Tとして、運転制御手段H1と第一物品搬送車3aとの間で空間光伝送方式にて通信情報を授受する第一光伝送装置16と、運転制御手段H1と第二物品搬送車3bとの間で空間光伝送方式にて通信情報を授受する第二光伝送装置17とが設けられている。
前記第一光伝送装置16は、軌道Kの長手方向に沿って通信用光を投受光する地上側の光伝送器16aと物品搬送車3の夫々に装備される車体側の光伝送器16bとから構成されている。そして、地上側の光伝送器16aは、第一光式測距センサ15aに隣接する位置と第三光式測距センサ15cに隣接する位置とに夫々一つずつ配置され、車体側の光伝送器16bは、第一物品搬送車3aの走行方向の前後面に配置されており、第一物品搬送車3aが直線区間Lに位置するときに、地上側の光伝送器16aと車体側の光伝送器16bとが対向するように配設されている。
前記第二光伝送装置17も、第一光伝送装置16と同様に、地上側の光伝送器17aと物品搬送車3の夫々に装備される車体側の光伝送器17bとから構成されている。そして、地上側の光伝送器17aは、第二光式測距センサ15bに隣接する位置と第四光式測距センサ15dに隣接する位置とに夫々一つずつ配置され、車体側の光伝送器17bは、第二物品搬送車3bの走行方向の前後面に配置されており、第二物品搬送車3bが直線区間Lに位置するときに、地上側の光伝送器17aと車体側の光伝送器17bとが対向するように配設されている。
そして、運転制御手段H1は、第一光伝送装置16及び第二光伝送装置17を介して車体制御手段H2としての走行用インバータ7、スレーブコントローラ10、移載用インバータ11、入出力装置13の夫々に通信できるように構成されている。また、車体制御手段H2としての走行用インバータ7、スレーブコントローラ10、移載用インバータ11、入出力装置13の夫々には通信部が備えられており、走行用インバータ7、スレーブコントローラ10、移載用インバータ11、入出力装置13の夫々は、第一光伝送装置16及び第二光伝送装置17を介して運転制御手段H1に通信できるように構成されている。
前記特定区間検出手段14における車体側検出部14bは、物品搬送車3の車体において走行方向の中間部に設置されており、車体側検出部14bが地上側検出部14aを検出したときに、その車体側検出部14bの検出情報を第一光伝送装置16及び第二光伝送装置17を介して運転制御手段H1に通信できるように構成されている。すなわち、特定区間検出手段14にて検出する物品搬送車3の屈曲区間Rへの侵入及び物品搬送車3の屈曲区間Rからの退出についての情報は、通信手段Tを介して物品搬送車3から運転制御手段H1に通信され、運転制御手段H1は、その通信手段Tによる通信情報に基づいて、物品搬送車3の屈曲区間Rへの侵入及び物品搬送車3の屈曲区間Rからの退出を管理するように構成されている。
前記光式測距センサ15の検出情報は、運転制御手段H1に入力されており、特定区間検出手段14における車体検出部14bの検出情報は、通信手段Tを介して運転制御手段H1に入力されている。
そして、制御手段Hが、特定区間検出手段14における車体検出部14bの検出情報に基づいて、物品搬送車3の直線区間Lから屈曲区間Rへの侵入及び屈曲区間Rから直線区間Lへの退出を管理し、且つ、光式測距センサ15の検出情報に基づいて、直線区間Lにおける物品搬送車3の走行位置を管理するように構成されている。
前記制御手段Hは、複数のステーション1のうちから移載対象のステーション1を指示する搬送要求情報に基づいて、二台の物品搬送車3のうちから選択した搬送処理用の物品搬送車3を移載対象のステーション1を目標走行位置として走行させるべく、二台の物品搬送車3の走行を制御するように構成されている。
前記搬送要求情報は、例えば、物品Bを掬い取るための掬い用移載対象のステーション1と物品Bを卸すための降ろし用移載対象のステーション1を指示するための情報であり、キーボードなどの人為操作式の入力装置や上位コントローラなどにより運転制御手段H1に対して入力可能としている。
説明すると、制御手段Hは、搬送要求情報が発生すると、まず、その搬送要求情報に基づいて、第一物品搬送車3aと第二物品搬送車3bのうち、搬送処理用の物品搬送車3を選択する選択処理を実行する。次に、制御手段Hは、移載対象のステーション1を目標走行位置として選択処理にて選択した搬送処理用の物品搬送車3を走行させるべく、二台の物品搬送車3の走行を制御する走行制御を行ったのち、移載対象のステーション1との間で物品Bの移載を行うべく、移載装置4の移載作動を制御する移載制御を行う搬送処理を実行する。
そして、制御手段Hは、搬送処理として、まず、掬い用移載対象のステーション1に搬送処理用の物品搬送車3を走行させて物品Bを掬い取るべく、走行制御及び移載制御を行う掬い用の搬送処理を実行し、次に、降ろし用移載対象のステーション1に搬送処理用の物品搬送車3を走行させて物品Bを降ろすべく、走行制御及び移載制御を行う降ろし用の搬送処理を実行するように構成されている。
このように、制御手段Hは、搬送要求情報に基づいて、選択処理及び搬送処理を行うことにより、掬い用移載対象のステーション1から物品Bを掬い取り、その掬い取った物品Bを降ろし用移載対象のステーション1に物品Bを降す形態で、複数のステーション1の間で物品Bを搬送する。
前記選択処理について説明する。
前記運転制御手段H1が、第一物品搬送車3a及び第二物品搬送車3bが現在搬送処理中であるか否か、並びに、第一物品搬送車3a及び第二物品搬送車3bの走行位置に基づいて、第一物品搬送車3aと第二物品搬送車3bのうちから、搬送処理用の物品搬送車3を選択するように構成されている。
二台の物品搬送車3ともが現在搬送処理中ではないアイドル状態である場合には、運転制御手段H1が、第一物品搬送車3a及び第二物品搬送車3bのうち、移載対象のステーション1の近くに位置する物品搬送車3を搬送処理用の物品搬送車3として選択するように構成されている。
また、一台の物品搬送車3が現在搬送処理中であり且つ残りの一台の物品搬送車3がアイドル状態である場合には、運転制御手段H1が、アイドル状態の物品搬送車3が搬送処理を行っても現在搬送処理中の物品搬送車3と干渉しないときには、そのアイドル状態の物品搬送車3を搬送処理用の物品搬送車3として選択し、且つ、現在搬送処理中の物品搬送車3と干渉するときには、搬送処理用の物品搬送車3の選択を行わない。
現在搬送処理中の物品搬送車3と干渉するか否かの判別については、選択処理にて選択する搬送処理用の物品搬送車3の走行範囲が、現在搬送処理中の物品搬送車3の走行範囲に対して干渉するか否かにより行う。
前記搬送処理における走行制御について説明する。
前記運転制御手段H1は、設定時間が経過するごとに、目標走行速度を指令する走行指令情報を通信手段Tにて走行用インバータ7に送信する。走行用インバータ7は、走行指令情報にて指令された目標走行速度で物品搬送車3を走行させるべく、走行モータ6の作動を制御する。
そして、運転制御手段H1は、光式測距センサ15の検出情報に基づいて物品搬送車3の走行位置が移載対象のステーション1である目標走行位置に到達したことを検出すると、走行停止を指令する走行指令情報を通信手段Tにて走行用インバータ7に送信する。走行用インバータ7は、走行停止を指令する走行指令情報に基づいて、走行モータ6の作動を停止させ且つブレーキをかけて物品搬送車3を停止させる。
前記搬送処理における移載制御について説明する。
前記運転制御手段H1は、物品搬送車3を目標停止位置に停止させた状態において、移載指令情報を通信手段Tにて移載用インバータ11に送信する。移載用インバータ11は、移載指令情報に基づいて、掬い用移載対象のステーション1から物品Bを掬い取る又は降ろし用移載対象のステーション1に物品Bを降ろすべく、移載装置4の移載作動を制御する。そして、入出力装置13が、運転制御手段H1に対してセンサ類12の検出情報を通信手段Tにて送信している。
前記運転制御手段H1が、通信手段Tによる通信情報に基づいて、掬い用移載対象のステーション1から物品Bを掬い取る掬い用の搬送処理及び降ろし用移載対象のステーション1へ物品Bを降ろす降ろし用の搬送処理が完了したか否かを判別して、二台の物品搬送車3夫々が搬送処理中であるか否かを管理している。
前記走行制御について説明を加える。
前記制御手段Hは、直線区間Lにおいては二台の物品搬送車3夫々の走行位置を光式測距センサ15の検出情報に基づいて管理して、二台の物品搬送車3についての走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、屈曲区間Rにおいては物品搬送車3の直線区間Lから屈曲区間Rへの侵入及び屈曲区間Rから直線区間Lへの退出を特定区間検出手段14の検出情報に基づいて管理して、一台の物品搬送車3を侵入させて連続して走行させるように制御する形態で、二台の物品搬送車3の走行を制御するように構成されている。
そして、制御手段Hは、搬送処理用の物品搬送車3の二台が屈曲区間Rを通過する場合には、一台の物品搬送車3を屈曲区間Rに侵入させて連続して走行させ且つ残りの一台の物品搬送車3を屈曲区間Rの手前箇所に待機させて、搬送処理用の物品搬送車3を一台ずつ屈曲区間Rを通過させるように制御する形態で、二台の物品搬送車3の走行を制御するように構成されている。
また、制御手段Hは、運転制御手段H1と車体制御手段H2との間で運転情報を通信手段Tにて通信することにより、二台の物品搬送車3の走行を制御するわけであるが、制御手段Hは、直線区間Lを走行する物品搬送車3については、通信手段Tによる通信情報に基づいて二台の物品搬送車3についての走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、屈曲区間Rを走行する物品搬送車3については、通信手段Tによる通信情報にかかわらず連続して走行させるように制御する形態で、二台の物品搬送車3の走行を制御するように構成されている。
そして、制御手段Hは、直線区間Lを走行する物品搬送車3については、車間距離検出センサ8の検出情報に基づいて隣接する物品搬送車3との相対走行状態を管理して、二台の物品搬送車3についての走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、屈曲区間Rを走行する物品搬送車3については、車間距離検出センサ8の検出情報にかかわらず連続して走行させるように制御する形態で、二台の物品搬送車3の走行を制御するように構成されている。
以下、図3〜図6に基づいて、走行制御における動作について、二台の物品搬送車3を第一直線区間L1から屈曲区間Rを通過させて第二直線区間L2に走行させる場合を例に挙げて説明する。
まず、図3に基づいて二台の物品搬送車3が第一直線区間L1に位置する場合について説明する。
この場合には、制御手段Hが、二台の物品搬送車3夫々の走行位置を光式測距センサ15の検出情報に基づいて管理して、二台の物品搬送車3についての走行開始及び停止を制御する形態で、二台の物品搬送車3の走行を制御する。
説明すると、運転制御手段H1が、第一光式測距センサ15aが第一物品搬送車3aの走行位置を検出し且つ第二光式測距センサ15bが第二物品搬送車3bの走行位置を検出する状態で、光式測距センサ15の検出情報に基づいて二台の物品搬送車3夫々の走行位置を管理する。
そして、運転制御手段H1は、設定時間が経過するごとに、運転情報としての直線区間用の目標走行速度を指令する走行指令情報を、通信手段Tにて二台の物品搬送車3の夫々における走行用インバータ7に送信する。二台の物品搬送車3の夫々における走行用インバータ7は、走行指令情報にて指令された直線区間用の目標走行速度で物品搬送車3を走行させるべく、走行モータ6の作動を制御する。ちなみに、直線区間用の目標走行速度については、走行を開始してからの経過時間又は走行距離に応じて予め設定されている目標走行速度カーブに基づいて、走行を開始してからの経過時間又は走行距離によって定められる。
前記運転制御手段H1は、走行指令情報を指令するに当り、物品搬送車3どうしの間の距離が設定車間距離以上となるように、二台の物品搬送車3の夫々における走行用インバータ7に対して通信手段Tにて走行指令情報を指令するようにしている。
例えば、二台の物品搬送車3を同じ方向に走行させている場合には、運転制御手段H1が、光式測距センサ15の検出情報に基づいて物品搬送車3どうしの間の距離が設定車間距離未満となると、後続の物品搬送車3の走行速度を低下させるべく、後続の物品搬送車3における走行用インバータ7に対して通信手段Tにて走行指令情報を指令する。ちなみに、設定車間距離については、二台の物品搬送車3を走行停止させたときに必要となる停止距離よりも設定距離だけ大きな距離としている。
また、図3に示すように、二台の物品搬送車3が第一直線区間L1に位置する場合には、制御手段Hが、車間距離検出センサ8の検出情報に基づいて、隣接する物品搬送車8との相対走行状態を管理して、二台の物品搬送車3についての走行開始及び停止を制御する形態で、二台の物品搬送車3の走行を制御するように構成されている。
説明すると、車体制御手段H2としての二台の物品搬送車3の夫々におけるスレーブコントローラ10が、車間距離検出センサ8の検出情報に基づいて、隣接する物品搬送車3との相対走行状態として、第一物品搬送車3aと第二物品搬送車3bとの相対車間距離を管理している。
前記スレーブコントローラ10は、管理している相対車間距離が許容車間距離未満となると、走行モータ6への電力供給を停止する電力停止手段26を作動させて、走行モータ6への電力供給を停止することにより、自己の物品搬送車3を走行停止させる。前記スレーブコントローラ10は、台車間光伝送装置9にて隣接する物品搬送車3に走行停止指令を指令するように構成され、その走行停止指令を受けた隣接する物品搬送車3のスレーブコントローラ10は、電力停止手段26を作動させて、走行モータ6への電力供給を停止することにより、隣接する物品搬送車3を走行停止させる。
次に、図4及び図5に基づいて屈曲区間Rに対して物品搬送車3を通過させる場合について説明する。図4では、第二物品搬送車3bを屈曲区間Rに侵入させて連続して走行させ且つ第一物品搬送車3aを屈曲区間Rの手前箇所に待機させている状態を示している。図5では、第二物品搬送車3bが屈曲区間Rから第二直線区間L2に退出し且つ第一物品搬送車3aを屈曲区間Rに侵入させて連続して走行させている状態を示している。
この場合には、制御手段Hが、物品搬送車3の直線区間Lから屈曲区間Rへの侵入及び屈曲区間Rから直線区間Lへの退出を特定区間検出手段14の検出情報に基づいて管理して、一台の物品搬送車3を侵入させて連続して走行させるように制御する形態で、二台の物品搬送車3の走行を制御する。
そして、制御手段Hは、二台の物品搬送車3が屈曲区間Rを通過する場合には、一台の物品搬送車3を屈曲区間Rに侵入させて連続して走行させ且つ残りの一台の物品搬送車3を屈曲区間Rの手前箇所に待機させて、搬送処理用の物品搬送車3を一台ずつ屈曲区間Rを通過させるように制御する形態で、二台の物品搬送車3の走行を制御するように構成されている。
説明すると、運転制御手段H1は、物品搬送車3を目標走行位置に走行させると、その物品搬送車3が屈曲区間Rを通過するか否かを判別し、物品搬送車3が屈曲区間Rを通過するときには、通過フラグをONとする。そして、運転制御手段H1は、特定区間検出手段14の検出情報に基づいて物品搬送車3の屈曲区間Rから直線区間Lへの退出を検出するまで通過フラグをONに維持することにより、物品搬送車3の直線区間Lから屈曲区間Rへの侵入及び屈曲区間Rから直線区間Lへの退出を管理している。
そして、制御手段Hは、通過フラグをOFFとしているときには、物品搬送車3を屈曲区間Rを通過させ、且つ、通過フラグをONとしているときには、屈曲区間Rの手前に位置する待機用のステーション1aに走行させてその待機用のステーション1aに物品搬送車3を待機させるべく、物品搬送車3の走行を制御する。
前記屈曲区間Rを通過させる物品搬送車3について説明する。
前記制御手段Hは、屈曲区間Rへ侵入する手前で減速させた状態で屈曲区間Rに侵入させ、通信手段Tによる通信情報にかかわらず及び車間距離検出センサ8の検出情報にかかわらず、物品搬送車3を連続して走行させる形態で屈曲区間Rを通過させるべく、物品搬送車3の走行を制御する。
説明を加えると、運転制御手段H1は、光式測距センサ15の検出情報に基づいて物品搬送車3が直線区間Lから屈曲区間Rへ侵入する手前に位置するときに、屈曲区間用の目標走行速度を指令する走行指令情報を通信手段Tにて走行用インバータ7に送信する。走行用インバータ7は、走行指令情報にて指令された屈曲区間用の目標走行速度で物品搬送車3を走行させるべく、走行モータ6の作動を制御する。ちなみに、屈曲区間用の目標走行速度は、例えば一定の走行速度であり、直線区間用の目標走行速度よりも低速になるように予め設定されている。
そして、特定区間検出手段14が物品搬送車3の直線区間Lから屈曲区間Rへの侵入を検出すると、入出力装置13が特定区間検出手段14の検出情報を通信手段Tにて運転制御手段H1に通信する。運転制御手段h1は、通信手段Tによる通信情報に基づいて物品搬送車3の直線区間Lから屈曲区間Rへの侵入を認識すると、走行用インバータ7に対する走行指令情報の指令を一旦中止する。
また、特定区間検出手段14が物品搬送車3の直線区間Lから屈曲区間Rへの侵入を検出すると、走行用インバータ7が、通信手段Tによる通信情報の使用を中止して、屈曲区間用の目標走行速度で物品搬送車3を走行させるべく、走行モータ6の作動を制御し、且つ、スレーブコントローラ10が、車間距離検出センサ8の検出情報の使用を中止して、隣接する物品搬送車3との相対走行状態を管理しない。
その後、特定区間検出手段14が物品搬送車3の屈曲区間Rから直線区間Lへの退出を検出すると、入出力装置13が特定区間検出手段14の検出情報を通信手段Tにて運転制御手段H1に通信する。運転制御手段H1は、通信手段Tによる通信情報に基づいて物品搬送車3の屈曲区間Rから直線区間Lへの退出を認識すると、走行用インバータ7に対する走行指令情報の指令を再開する。
前記特定区間検出手段14が物品搬送車3の屈曲区間Rから直線区間Lへの退出を検出すると、走行用インバータ7が、通信手段Tによる通信情報の使用を再開して、走行指令情報に基づいて物品搬送車3を走行させるべく、走行モータ6の作動を制御する。そして、二台の物品搬送車3が同じ直線区間Lに位置するときには、スレーブコントローラ10が、車間距離検出センサ8の検出情報に基づいて隣接する物品搬送車3との相対走行状態を管理する。
前記待機用のステーション1aに待機させる物品搬送車3について説明する。
前記運転制御手段H1が、光式測距センサ15の検出情報に基づいて物品搬送車3の走行位置が待機用のステーション1aに達すると、走行停止を指令する走行指令情報を通信手段Tにて走行用インバータ7に送信する。走行用インバータ7は、走行指令情報に基づいて、走行モータ6の作動を停止させ且つブレーキをかけて物品搬送車3を停止させる。
そして、運転制御手段H1は、屈曲区間Rに侵入した物品搬送車3が屈曲区間Rから直線区間Lに退出することにより通過フラグがOFFとなるまで、走行用インバータ7に対する走行指令情報の指令は行わず、物品搬送車3を待機用のステーション1aに待機させる。
前記制御手段Hは、図5に示すように、待機用のステーション1aに物品搬送車3を待機させているときに物品搬送車3が屈曲区間Rから直線区間Lに退出することにより通過フラグがOFFとなると、物品搬送車3を屈曲区間Rを通過させるべく、物品搬送車3の走行を制御する。
次に、図6に基づいて二台の物品搬送車3が第二直線区間L2に位置する場合について説明する。
このときには、運転制御手段H1は、特定区間検出手段14の検出情報に基づいて物品搬送車3の屈曲区間Rから直線区間Lへの退出を検出すると、第三光式測距センサ15cが第一物品搬送車3aの走行位置を検出し且つ第四光式測距センサ15dが第二物品搬送車3bの走行位置を検出する状態で、光式測距センサ15の検出情報に基づいて二台の物品搬送車3夫々の走行位置を管理する。
図6における動作については、図3に基づいて説明した動作と比べて、二台の物品搬送車3夫々の走行位置を管理するために用いる光式測距センサ15が異なるだけであるので、説明は省略する。
このように走行制御では、直線区間Lを走行する物品搬送車3については、制御手段Hが、光式測距センサ15の検出情報に基づいて物品搬送車3の走行位置を管理して、通信手段Tによる通信情報に基づいて走行開始及び停止を制御する形態で、物品搬送車3の走行を制御する。そして、制御手段Hは、二台の物品搬送車3が同じ直線区間Lに位置するときには、車間距離検出センサ8の検出情報に基づいて隣接する物品搬送車3との相対走行状態を管理して、走行乖離及び停止を制御する形態で、物品搬送車3の走行を制御する。
また、屈曲区間Rを通過する物品搬送車3については、制御手段Hが、物品搬送車3の直線区間Lから屈曲区間Rへの侵入及び屈曲区間Rから直線区間Lへの退出を管理して、通信手段Tによる通信情報にかかわらず及び車間距離検出センサ8の検出情報にかかわらず一台の物品搬送車3を侵入させて連続して走行させるように制御する形態で、物品搬送車3の走行を制御する。
上述の如く、図3〜図6に基づいて、二台の物品搬送車3が第一直線区間L1に位置する場合、屈曲区間Rに対して物品搬送車3を通過させる場合、及び、二台の物品搬送車3が第二直線区間L2に位置する場合について説明したが、第一物品搬送車3aが第一直線区間L1に位置し且つ第二物品搬送車3bが第二直線区間L2に位置する場合もある。
この場合には、制御手段Hが、第一光式測距センサ15aの検出情報に基づいて第一物品搬送車3aの走行位置を管理し且つ第四光式測距センサ15dの検出情報に基づいて第二物品搬送車3bの走行位置を管理して、通信手段Tによる通信情報に基づいて走行開始及び停止を制御する形態で、二台の物品搬送車3の走行を制御する。
また、この場合には、二台の物品搬送車3が異なる直線区間Lに位置することから、二台の物品搬送車3どうしが衝突することがないので、制御手段Hが、車間距離検出センサ8の検出情報に基づいて、隣接する物品搬送車8との相対走行状態を管理して、二台の物品搬送車3についての走行開始及び停止を制御する形態で、二台の物品搬送車3の走行を制御することは行っていない。
前記制御手段Hは、搬送処理として、掬い用の搬送処理を行ったのち、降ろし用の搬送処理を行うようにしているが、この降ろし用の搬送処理を行うに当り、残りの一台の物品搬送車3が現在搬送処理中であれば、その現在搬送処理中の物品搬送車3と干渉するか否かの判別を行うように構成されている。そして、制御手段Hは、現在搬送処理中の物品搬送車3と干渉するときには、複数のステーション1のうちから現在搬送処理中の物品搬送車3と干渉しない位置に位置する退避用のステーション1を選択して、退避用のステーション1に搬送処理用の物品搬送車3を走行させる走行制御を行い、現在搬送処理中の物品搬送車3の搬送処理が終了するまで退避用のステーション1に搬送処理用の物品搬送車3を退避させておく退避処理を実行するように構成されている。
また、制御手段Hは、搬送処理を実行するに当り、残りの一台の物品搬送車3がアイドル状態であるときには、搬送処理用の物品搬送車3を目標走行位置に走行させるときにアイドル状態の物品搬送車3が干渉すると、複数のステーション1のうちから搬送処理用の物品搬送車3と干渉しない位置に位置する追い出し用のステーション1を選択して、追い出し用のステーション1にアイドル状態の物品搬送車3を走行させる走行制御を行う追い出し処理を実行するように構成されている。
図7〜図10のフローチャートに基づいて制御手段Hの動作について説明する。
まず、図7に基づいて選択・掬いサイクルについて説明する。この選択・掬いサイクルは、搬送要求情報が発生することにより行われるものであり、選択処理及び掬い用の搬送処理についての動作を示すものである。
前記運転制御手段H1は、アイドル状態の物品搬送車3が一台であるか二台であるかを判別し、アイドル状態の物品搬送車3が二台であると、第一物品搬送車3a及び第二物品搬送車3bのうち、移載対象のステーション1に近くに位置する物品搬送車3を搬送処理用の物品搬送車3として選択する(ステップ1,2)。そして、運転制御手段H1は、追い出し処理を行い、掬い用の搬送処理を実行する(ステップ3,4)。
前記運転制御手段H1は、アイドル状態の物品搬送車3が一台であると、アイドル状態の物品搬送車3が搬送処理を行うと現在搬送処理中の物品搬送車3と干渉するか否かを判別する(ステップ5)。
そして、運転制御手段H1は、現在搬送処理中の物品搬送車3と干渉しないと判別すると、そのアイドル状態の物品搬送車3を搬送処理用の物品搬送車3として選択し、その搬送処理用の物品搬送車3が屈曲区間Rを通過するときには、通過フラグをONとして、掬い用の搬送処理を実行する(ステップ6〜9)。
次に、図8及び図9に基づいて降ろしサイクルについて説明する。この降ろしサイクルは、掬い用の搬送処理が終了すると行われるものであり、降ろし用の搬送処理についての動作を示すものである。そして、降ろし用の搬送処理を行う物品搬送車3を自己とし、残りの一台の物品搬送車3を相手として説明する。
前記運転制御手段H1は、まず、相手が現在搬送処理中であるか否かを判別し(ステップ11)、相手が現在搬送処理中でなければ、図9に示すように、追い出し処理を行い、降ろし用の搬送処理を行う(ステップ12,13)。
前記運転制御手段H1は、相手が現在搬送処理中であると、相手と自己との走行方向が同じであるか否かを判別し(ステップ14)、走行方向が異なるときには、図9に示すように、自己が降ろし用の搬送処理を行うと搬送処理中の相手に対して干渉するか否かを判別する(ステップ15)。
前記運転制御手段H1は、自己が降ろし用の搬送処理を行っても現在搬送処理中の相手に対して干渉しないときには、自己が降ろし用の搬送処理を行うと屈曲区間Rを通過するのであれば、通過フラグをONとして、降ろし用の搬送処理を行う(ステップ16〜18)。
前記運転制御手段H1は、自己が降ろし用の搬送処理を行うと搬送処理中の相手に対して干渉するときには、複数のステーション1のうちから搬送処理中の相手に対して干渉しない退避用のステーション1を選択する(ステップ19)。
そして、運転制御手段H1は、自己を退避用のステーション1に走行させて退避させるわけであるが、このとき、現在搬送処理中の相手も屈曲区間Rを通過するときには、現在搬送処理中の相手を待機用のステーション1aに走行させて待機させて、通過フラグをONとし、自己を退避用のステーション1に走行させて退避させる(ステップ20〜24)。
前記運転制御手段H1は、現在搬送処理中の相手がその搬送処理が終了するまで、自己を退避用のステーション1に退避させておき、相手の搬送処理が終了すると、降ろし用の搬送処理を実行する(ステップ25,26)。
前記運転制御手段H1は、図8に示すように、相手と自己との走行方向が同じであるときには、自己が降ろし用の搬送処理を行うと屈曲区間Rを通過するか否かを判別し、屈曲区間Rを通過しないのであれば、降ろし用の搬送処理を実行する(ステップ27,28)。
また、運転制御手段H1は、自己が降ろし用の搬送処理を行うと屈曲区間Rを通過するときには、現在搬送処理中の相手が屈曲区間Rを通過するか否かを判別し、屈曲区間Rを通過しないのであれば、通過フラグをONとして、降ろし用の搬送処理を実行する(ステップ29〜31)。
そして、運転制御手段H1は、現在搬送処理中の相手も屈曲区間Rを通過するときには、自己と相手とのうち、どちらが屈曲区間Rに近い位置に位置するかを判別する(ステップ32)。
前記運転制御手段H1は、相手の方が屈曲区間Rに近い位置に位置するときには、自己を待機用のステーション1aに走行させて、相手が屈曲区間Rから退出して通過フラグがOFFとなるまで、自己を待機用のステーション1aに待機させる(ステップ33,34)。そして、運転制御手段H1は、通過フラグがOFFとなると、通過フラグをONとして、降ろし用の搬送処理を実行する(ステップ35,36)。
また、運転制御手段H1は、自己の方が屈曲区間Rに近い位置に位置するときには、相手を待機用のステーション1aに走行させて待機させ、通過フラグをONとして、降ろし用の搬送処理を実行する(ステップ37〜39)。
次に、図10に基づいて追い出し処理について説明する。この追い出し処理は、図7のステップ3、及び、図9のステップ12として搬送処理を行うときに行われるものである。そして、搬送処理を行う物品搬送車3を自己とし、アイドル状態の残りの一台の物品搬送車3を相手として説明する。
前記運転制御手段H1は、自己が搬送処理を行うとアイドル状態の相手と干渉するか否かを判別し、干渉しないときには、自己が搬送処理を行うと屈曲区間Rを通過するのであれば、通過フラグをONとする(ステップ41〜43)。
前記運転制御手段H1は、自己が搬送処理を行うとアイドル状態の相手と干渉するときには、複数のステーション1のうちから追い出し用のステーション1を選択して、自己が搬送処理を行うと屈曲区間Rを通過するか否かを判別する(ステップ44,45)。
そして、運転制御手段H1は、自己が搬送処理を行うと屈曲区間Rを通過しないときには、相手を追い出し用のステーション1に走行させると屈曲区間Rを通過するのであれば、通過フラグをONとして、相手を追い出し用のステーション1に走行させる追い出しを行う(ステップ46〜48)。
また、運転制御手段H1は、自己が搬送処理を行うと屈曲区間Rを通過するときには、相手を追い出し用のステーション1に走行させると屈曲区間Rを通過しないのであれば、相手を追い出し用のステーション1に走行させる追い出しを行う(ステップ49,50)。
前記運転制御手段H1は、相手を追い出し用のステーション1に走行させると屈曲区間Rを通過するときには、通過フラグをONとして、相手を追い出し用のステーション1に走行させる追い出しを行い、相手が屈曲区間Rから退出して通過フラグがOFFとなるまで、自己を待機用のステーション1aに走行させて待機させる(ステップ51〜53)。
そして、運転制御手段H1は、相手が屈曲区間Rから退出して通過フラグがOFFとなると、通過フラグをONとする(ステップ54,55)。
次に、図11に基づいて走行チェック処理について説明する。この走行チェック処理は、物品搬送車3の走行中に割り込み処理として、二台の物品搬送車3の夫々に対して各別に繰り返し行われるものである。そして、走行チェックの対象とは異なる残りの一台の一台の物品搬送車3を相手として説明する。
前記特定区間検出手段14が物品搬送車3の屈曲区間Rへの侵入を検出すると、物品搬送車3におけるスレーブコントローラ22が、車間距離検出センサ8の検出情報の使用を中止し、且つ、走行用インバータ7が、通信手段Tによる通信情報の使用を中止する(ステップ51〜53)。
前記特定区間検出手段14の検出情報に基づいて物品搬送車3の屈曲区間Rからの退出を検出すると、運転制御手段H1が通過フラグをOFFとし、且つ、走行用インバータ7が、通信手段Tによる通信情報の使用を再開する(ステップ54〜56)。
そして、運転制御手段H1は、光式測距センサ15の検出情報に基づいて二台の物品搬送車3が同じ直線区間Lが位置すると、物品搬送車3におけるスレーブコントローラ10が、車間距離検出センサ8の検出情報の使用を再開する(ステップ57,58)。
また、運転制御手段H1は、二台の物品搬送車3が異なる直線区間Lに位置するときには、相手が待機用のステーション1aに待機しているか否かを判別して、相手が待機用のステーション1aに待機しているときには、相手を目標走行位置に走行させるように相手の搬送処理を再開させる(ステップ59,60)。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、走行モータ6、移載装置4などの各種機器の作動を制御する車体コントローラを物品搬送車3に装備しておらず、車体制御手段H2としての走行用インバータ7が、地上側の運転制御手段14から運転管理用の通信手段Tにて通信されてくる走行指令情報に基づいて、走行モータ6を作動させるようにしているが、走行モータ6、移載装置4などの各種機器の作動を制御する車体コントローラを車体制御手段H2として物品搬送車3に装備して実施することもできる。
この場合、車体コントローラは、直線区間Lを走行する物品搬送車3については、通信手段Tによる通信情報に基づいて走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、屈曲区間Rを走行する物品搬送車3については、通信手段Tによる通信情報にかかわらず連続して走行させるように制御する形態で、物品搬送車3の走行を制御することになる。
(2)上記実施形態では、地上側検出部14aとして屈曲区間Rの両端部に対応して磁性体を配設し、車体側検出部14bとして磁性体である地上側検出部14aを検出する磁性体検出センサを設けているが、逆に、車体側検出部14bとして磁性体を設け、地上側検出部14aとして屈曲区間Rの両端部に対応して磁性体である車体側検出部14bを検出する磁性体検出センサを配設して実施することもできる。この場合、磁性体検出センサである地上側検出部14aの検出情報を運転制御手段H1に入力する。
このように、地上側検出部14a及び車体側検出14bの構成については適宜変更が可能であり、特定区間検出手段として特定区間内に物品搬送車3が位置するか否かを検出できるものであればよい。
(3)上記実施形態では、物品搬送車3の走行位置を検出する走行位置検出手段としての光式測距センサ15を地上側に設け、その光式測距センサ15から投射される計測用光を反射する反射体を物品搬送車3に装備しているが、逆に、光式測距センサ15を物品搬送車3にセンサ類12として装備し、反射体を地上側に設けて実施することもできる。この場合には、入出力装置13が、通信手段Tを介して光式測距センサ15の検出情報を運転制御手段H1に通信することになる。
(4)上記実施形態では、運転制御手段H1が、選択処理において、第一物品搬送車3aと第二物品搬送車3bのうちから、搬送処理用の物品搬送車3を選択するようにしているが、どのような条件によって、搬送処理用の物品搬送車3を選択するかは適宜変更が可能である。
(5)上記実施形態では、複数のステーション1を直線区間Lの左右に配置した例を示しているが、ステーション1の数や直線区間Lのどの位置にステーション1を配置するかについては適宜変更可能である。
(6)上記実施形態では、二つの物品搬送車3の夫々に、車間距離検出センサ8を設けた例を示したが、二つの物品搬送車3の一方のみに、車間距離検出センサ8及びスレーブコントローラ10を設けて実施することも可能である。
この場合には、スレーブコントローラ10が、相対車間距離が許容車間距離未満となると、走行停止指令を台車間光伝送装置9にて隣接する物品搬送車3に通信することにより、隣接する物品搬送車3を走行停止させることができる。
(7)上記実施形態では、物品搬送車3を二台設けた例を示したが、物品搬送車3を三台以上設けてもよく、物品搬送車3の台数については適宜変更可能である。
(8)上記実施形態では、走行レール2が直線区間Lと屈曲区間Rとを組み合わせたL字状に形成されているが、走行レール2をどのような形状にするかは適宜変更が可能である。
(9)上記実施形態では、本発明にかかる物品搬送設備を、走行レール2が直線区間Lと屈曲区間Rとを組み合わせた屈曲状に形成された物品搬送設備に適応した例を示したが、例えば、走行レール2の途中部分に開閉式のドアが設けられている物品搬送設備に適応することも可能である。
この場合には、開閉式のドアが配設されている部分を特定区間とし、それ以外の部分を通常区間とすることができる。
(10)上記実施形態では、物品搬送車として、複数のステーション1の間での物品搬送を行う物品搬送車を例示したが、例えば、物品収納棚の複数の収納部の間で物品搬送を行うスタッカークレーンなど、各種の物品搬送車を適応することができる。
物品搬送設備の平面図 物品搬送設備の制御ブロック図 物品搬送設備の平面図 物品搬送設備の平面図 物品搬送設備の平面図 物品搬送設備の平面図 選択・掬いサイクルにおける動作を示すフローチャート 降ろしサイクルにおける動作を示すフローチャート 降ろしサイクルにおける動作を示すフローチャート 追い出し処理における動作を示すフローチャート 走行チェック処理における動作を示すフローチャート
符号の説明
1 物品移載箇所
3 物品搬送車
8 車間距離検出センサ
14 特定区間検出手段
14a 地上側検出部
14b 車体側検出部
15 走行位置検出手段としての光式測距手段
H 制御手段
H1 運転制御手段
H2 車体制御手段
K 軌道
L 通常区間としての直線区間
R 特定区間としての屈曲区間
T 通信手段

Claims (6)

  1. 複数の物品移載箇所にわたる軌道上を走行する複数台の物品搬送車と、前記複数台の物品搬送車夫々の前記軌道上における走行位置を検出する走行位置検出手段と、その走行位置検出手段の検出情報に基づいて前記物品搬送車を目標走行位置に走行させるべく、前記複数台の物品搬送車の走行を制御する制御手段とが設けられている物品搬送設備であって、
    前記制御手段が、
    前記軌道に沿って形成させる走行経路をその長手方向の途中部分における特定区間とそれ以外の通常区間とに区分けして、
    前記通常区間においては前記複数台の物品搬送車夫々の走行位置を前記走行位置検出手段の検出情報に基づいて管理して、前記複数台の物品搬送車についての走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、前記特定区間においては前記物品搬送車の前記通常区間から前記特定区間への侵入及び前記特定区間から前記通常区間への退出を管理して、一台の前記物品搬送車を侵入させて連続して走行させるように制御する形態で、前記複数台の物品搬送車の走行を制御するように構成されている物品搬送設備。
  2. 前記走行位置検出手段として、前記軌道の長手方向に沿って計測用光を投射して前記物品搬送車の走行位置を検出する光式測距手段が設けられ、
    前記特定区間に対応して配設された地上側検出部と前記複数の物品搬送車の夫々に装備された車体側検出部との間での検出作用により前記特定区間内に前記物品搬送車が位置するか否かを検出する特定区間検出手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記特定区間検出手段の検出情報に基づいて、前記物品搬送車の前記通常区間から前記特定区間への侵入及び前記特定区間から前記通常区間への退出を管理し、且つ、前記光式測距手段の検出情報に基づいて、前記通常区間における前記複数台の物品搬送車夫々の走行位置を管理するように構成されている請求項1に記載の物品搬送設備。
  3. 前記物品搬送車に、前記軌道の長手方向に沿って計測用光を投射して隣接する物品搬送車との間の距離を検出する光式の車間距離検出センサが設けられ、
    前記制御手段が、前記通常区間を走行する前記物品搬送車については、前記車間距離検出センサの検出情報に基づいて隣接する物品搬送車との相対走行状態を管理して、前記複数台の物品搬送車についての走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、前記特定区間を走行する前記物品搬送車については、前記車間距離検出センサの検出情報にかかわらず連続して走行させるように制御する形態で、前記複数台の物品搬送車の走行を制御するように構成されている請求項1又は2に記載の物品搬送設備。
  4. 前記制御手段として、地上側の運転制御手段と前記複数の物品搬送車の夫々に装備された車体制御手段とが設けられ、
    前記物品搬送車に装備した前記車体制御手段と前記運転制御手段との間において前記物品搬送車についての運転情報を空間光伝送方式にて通信する運転管理用の通信手段が設けられ、
    前記運転制御手段及び前記車体制御手段が、前記通常区間を走行する前記物品搬送車については、前記通信手段による通信情報に基づいて前記複数台の物品搬送車についての走行開始及び停止を制御する形態で、且つ、前記特定区間を走行する前記物品搬送車については、前記通信手段による通信情報にかかわらず連続して走行させるように制御する形態で、前記複数台の物品搬送車の走行を制御するように構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
  5. 前記制御手段が、前記複数の物品移載箇所のうちから移載対象の物品移載箇所を指示する搬送要求情報に基づいて、前記複数台の物品搬送車のうちから選択した搬送処理用の物品搬送車を移載対象の物品移載箇所を目標走行位置として走行させるべく、前記複数台の物品搬送車の走行を制御するように構成され、且つ、
    前記搬送処理用の物品搬送車の複数台が前記特定区間を通過する場合には、一台の前記物品搬送車を前記特定区間に侵入させて連続して走行させ且つ他の前記物品搬送車を前記特定区間の手前箇所に待機させて、前記搬送処理用の物品搬送車を一台ずつ前記特定区間を通過させるように制御する形態で、前記複数台の物品搬送車の走行を制御するように構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
  6. 前記走行経路が、前記通常区間としての直線区間と前記特定区間としての屈曲区間とを組み合わせた屈曲状に形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
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