JP4403504B2 - 物品搬送装置 - Google Patents
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Description
前記制御手段が、速度指令タイミングになるごとに、前記物品搬送台車についての走行速度指令情報を前記走行駆動手段に送信するように構成され、
前記走行駆動手段が、前記速度指令タイミングに受信する前記制御手段からの走行速度指令情報に基づいて、その走行速度指令情報にて指令された走行速度で前記物品搬送台車を走行させるように構成されている物品搬送装置に関する。
そして、通信異常などにより、走行駆動手段が、速度指令タイミングに制御手段からの走行速度指令情報を受信しない受信異常状態の場合には、制御手段からの走行速度指令情報に基づいて、物品搬送台車を走行させることができないことになることから、従来、走行駆動手段が、受信異常状態の場合には、物品搬送台車を走行停止させるようにしている。
ちなみに、通信異常だけではなく、通信の途切れなど、その後、走行速度指令情報を正常に受信する場合にも、受信異常状態となるので、このような通信の途切れなどが生じた場合にも、物品搬送台車を走行停止させてしまうことになる。
前記制御手段が、速度指令タイミングになるごとに、前記物品搬送台車についての走行速度指令情報を前記走行駆動手段に送信するように構成され、
前記走行駆動手段が、前記速度指令タイミングに受信する前記制御手段からの走行速度指令情報に基づいて、その走行速度指令情報にて指令された走行速度で前記物品搬送台車を走行させるように構成されている物品搬送装置において、
前記走行駆動手段が、前記速度指令タイミングに前記制御手段からの走行速度指令情報を受信しない受信異常状態の場合には、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報と現在の実走行速度情報とに基づいて非受信用の速度情報を求め、その求めた非受信用の速度情報による走行速度で前記物品搬送台車を走行させるように構成されている点にある。
そして、走行駆動手段が、非受信用の速度情報について、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報と現在の実走行速度情報とに基づいて求めるので、例えば、走行速度を減速させるべきときには、走行速度を減速させるべく、非受信用の速度情報を求めることができ、また、走行速度を一定とすべきときには、走行速度を一定とすべく、非受信用の速度情報を求めることができることになる。
したがって、受信異常状態の場合に、走行速度が大きくならないようにしながら、物品搬送台車の走行を継続させることができ、例えば、目標とする停止位置に停止させることができない可能性が生じるなど、物品搬送台車の走行を継続させることによる問題の発生を防止することができることになる。
したがって、例えば、目標とする停止位置に停止させることができない可能性が生じるなど、物品搬送台車の走行を継続させることによる問題の発生を防止することができ、しかも、上述の第2特徴構成との協働作用により、減速状態、加速状態、定速状態のいずれの走行状態においても、物品搬送台車の走行を継続させることによる問題の発生を防止することができることになる。
したがって、物品搬送台車の走行を極力継続させながら、通信異常が発生したときには、物品搬送台車を走行停止させることができるので、安全を確保しながらも、搬送能力の向上を図ることができることになる。
しかも、走行駆動手段が、受信異常状態の場合に、現在の走行状態を維持しながら、物品搬送台車の走行を継続させることができることとなって、物品搬送台車どうしが衝突するのを回避しながらも、物品搬送台車の走行を継続させることができることになり、有用な物品搬送装置を提供できることになる。
この物品搬送装置は、物品収納棚を設けた自動倉庫などに適応され、図1に示すように、物品移載箇所としてのステーション1の複数にわたる軌道2上を走行する物品搬送台車としての荷捌き台車3を複数台設け、それら複数台の荷捌き台車3が、軌道2上を往復走行して、複数のステーション1の間で物品Bを搬送するように構成されている。
そして、複数のステーション1としては、物品収納棚から出庫する物品を搬送する出庫コンベヤを設けた出庫用のステーション1、物品収納棚へ入庫する物品を搬送する入庫コンベヤを設けた入庫用のステーション1、外部から搬入する物品を搬送する搬入コンベヤを設けた搬入用のステーション1、および、外部へ搬出する物品を搬送する搬出コンベヤを設けた搬出用のステーション1などを組み合わせて構成されている。
前記走行車輪5は、インバータ式の走行モータ6にて回転駆動する駆動用の走行車輪5と、従動回転自在な従動用の走行車輪5とから構成されている。
また、軌道2の両端部の夫々には、その端部から荷捌き台車3までの距離を検出することにより、軌道2上における荷捌き台車3の位置を検出する位置検出センサ15が設けられている。
そして、地上側コントローラ14側に備えられた通信コントローラ、荷捌き台車3側に備えられた通信コントローラ、第1光伝送装置16、第2光伝送装置17により、通信ネットワークいわゆるデバイスネットが構成されており、地上側コントローラ14がマスタに構成され、走行用インバータ7、スレーブコントローラ10、移載用インバータ11、入出力装置13がスレーブに構成されている。
そして、地上側コントローラ14は、複数のステーション1のうちから移載対象のステーション1を指示する搬送要求情報に基づいて、第1荷捌き台車3aと第2荷捌き台車3bとのいずれかにて移載対象のステーション1との間で物品Bの移載を行うべく、二台の荷捌き台車3の運転を管理するように構成されている。
そして、地上側コントローラ14は、搬送要求情報が発生するたびに、選択処理、搬送処理を順次行うことを繰り返して、二台の荷捌き台車3にて複数のステーション1の間で物品Bを搬送するように構成されている。
説明を加えると、地上側コントローラ14は、まず、選択処理、掬い用の搬送処理を行うことにより、選択した搬送処理用の荷捌き台車3を移載対象のステーション1に走行させて物品Bを掬い取り、その掬い用の搬送処理を行った後、選択処理、卸し用の搬送処理を行うことにより、選択した搬送処理用の荷捌き台車3を移載対象のステーション1に走行させて物品Bを卸すように構成されている。
また、地上側コントローラ14は、一台が現在搬送処理中でありもう一台が待機中である場合に、その待機中の荷捌き台車3が掬い用の搬送処理を行っても現在搬送処理中の荷捌き台車3と干渉しないときには、その待機中の荷捌き台車3を搬送処理用の荷捌き台車3として選択するように構成されている。
また、地上側コントローラ14は、もう一台の荷捌き台車3が現在搬送処理中である場合には、掬い用の搬送処理を行った後の荷捌き台車3が卸し用の搬送処理を行っても現在搬送処理中のもう一台の荷捌き台車3と干渉しないときには、その掬い用の搬送処理を行った後の荷捌き台車3を搬送処理用の荷捌き台車3として選択するように構成されている。
そして、地上側コントローラ14は、選択処理において、現在搬送処理中の荷捌き台車3と干渉する場合には、搬送処理用の荷捌き台車3としての選択を行わず、現在位置に待機させる待機状態とするか、または、現在搬送処理中の荷捌き台車3と干渉しない位置に移動させる追い出し作動を実行させるように構成されている。
前記走行パターンについて説明を加えると、荷捌き台車3を走行させるときには、まず、荷捌き台車3を最高速度まで加速させる加速状態としたのち、最高速度の一定の走行速度にて走行させる定速状態とし、その後、最高速度から停止用低速度に減速させる減速状態としたのち、停止用低速度の一定の走行速度にて走行させるクリープ状態として、荷捌き台車3を走行停止させるように構成されている。
その後、地上側コントローラ14は、設定時間(例えば、100msよりも短い時間)が経過するごとに速度指令タイミングになったとして、速度指令タイミングになるごとに、通信ネットワークを介して、走行パターンにしたがって走行速度指令情報を第1荷捌き台車3aの走行用インバータ7に送信するように構成されている。
一方、第1荷捌き台車3aの走行用インバータ7は、速度指令タイミングに受信する地上側コントローラ14からの走行速度指令情報に基づいて、その走行速度指令情報にて指令された走行速度で第1荷捌き台車3aを走行させるべく、走行モータ6に対する電流値を調整するように構成されている。
しかしながら、通信の途切れなどにより、走行用インバータ7が、速度指令タイミングに地上側コントローラ14からの走行速度指令情報を受信しない受信異常状態の場合となることがあるので、走行用インバータ7は、受信異常状態の場合には、非受信用の速度情報を求め、その求めた非受信用の速度情報に基づいて走行速度を調整するように構成されている。
また、走行用インバータ7が、受信異常状態の場合において、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報と現在の実走行速度情報とに基づく走行速度変化量から、走行速度を増加させる加速状態または走行速度を一定とする定速状態であると判別したときには、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報で指令された走行速度を維持すべく、非受信用の速度情報を求めるように構成されている。
単位時間当りの走行速度変化量G=(V2−V1)/(T2−T1)
そして、走行用インバータ7は、加速状態または定速状態であると判別したときには、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報にて指令された走行速度V1を、非受信用の速度情報による走行速度として求め、その非受信用の速度情報による走行速度の一定の走行速度で荷捌き台車3を走行させるように構成されている。
すなわち、地上側コントローラ14からの走行速度指令情報を受信しない状態が速度指令タイミングの間隔よりも長い設定時間(例えば、100ms)継続する場合には、通信異常であるとして、荷捌き台車3を強制的に走行停止させるように構成されている。
前記走行用インバータ7は、まず、地上側コントローラ14から走行速度指令情報を受信しない状態が設定時間(例えば、100ms)継続している場合には、荷捌き台車3を走行停止させる(ステップ1,2)。
また、走行用インバータ7は、受信異常状態の場合には、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報と現在の実走行速度情報とに基づく単位時間当りの走行速度変化量Gを求める(ステップ6)。
また、走行用インバータ7は、単位時間当りの走行速度変化量Gに基づいて加速状態または定速状態であると判別すると(ステップ10,11)、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報にて指令された走行速度V1を、非受信用の速度情報による走行速度として求めて、その走行速度V1の一定の走行速度で荷捌き台車3を走行させる(ステップ12,13)。
そして、地上側コントローラ14に対して位置検出センサ15の検出情報が入力されているので、地上側コントローラ14は、第1荷捌き台車3aの走行位置を管理しながら、第1荷捌き台車3aを走行させるように構成されている。
そして、第1荷捌き台車3aの移載用インバータ11は、地上側コントローラ14からの移載指令情報に基づいて、移載装置4を作動させて、移載対象のステーション1に存在する物品Bを掬い取るあるいは移載対象のステーション1に物品Bを卸すように構成されている。
説明を加えると、スレーブコントローラ10は、車間距離センサ8の検出情報に基づいて、荷捌き台車3どうしの相対車間距離および相対速度を監視し、荷捌き台車3どうしが衝突する虞のある場合には、荷捌き台車3を強制的に走行停止させるように構成されている。
また、スレーブコントローラ10は、台車間光伝送装置9にて相手の荷捌き台車3におけるスレーブコントローラ10に対して荷捌き台車3を走行停止させるように停止指令情報を送信するように構成されており、その停止指令情報を受信したスレーブコントローラ10は、電力停止手段18を作動させて、走行モータ6への電力供給を停止することにより、荷捌き台車3を走行停止させるように構成されている。
(1)上記実施形態では、走行用インバータ7が、受信異常状態の場合において、走行速度変化量Gから減速状態であると判別したときには、走行速度変化量Gにて減速させるように、非受信用の速度情報を求めているが、このときには、単位時間当りの減速度をどのようなものにするかについては適宜変更が可能であり、このときの非受信用の速度情報については、減速状態を維持するものであればよい。
2 軌道
3 物品搬送台車
7 走行駆動手段
14 制御手段
Claims (5)
- 複数の物品移載箇所を経由するように設置される軌道上を走行する物品搬送台車と、その物品搬送台車を走行駆動させる走行駆動手段と、物品搬送台車の走行を管理する制御手段とが設けられ、
前記制御手段が、速度指令タイミングになるごとに、前記物品搬送台車についての走行速度指令情報を前記走行駆動手段に送信するように構成され、
前記走行駆動手段が、前記速度指令タイミングに受信する前記制御手段からの走行速度指令情報に基づいて、その走行速度指令情報にて指令された走行速度で前記物品搬送台車を走行させるように構成されている物品搬送装置であって、
前記走行駆動手段が、前記速度指令タイミングに前記制御手段からの走行速度指令情報を受信しない受信異常状態の場合には、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報と現在の実走行速度情報とに基づいて非受信用の速度情報を求め、その求めた非受信用の速度情報による走行速度で前記物品搬送台車を走行させるように構成されている物品搬送装置。 - 前記走行駆動手段が、前記受信異常状態の場合において、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報と現在の実走行速度情報とに基づく走行速度変化量から、走行速度を減少させる減速状態であると判別したときには、その減速状態を維持すべく、前記非受信用の速度情報を求めるように構成されている請求項1に記載の物品搬送装置。
- 前記走行駆動手段が、前記受信異常状態の場合において、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報と現在の実走行速度情報とに基づく走行速度変化量から、走行速度を増加させる加速状態または走行速度を一定とする定速状態であると判別したときには、前回の速度指令タイミングに受信した走行速度指令情報で指令された走行速度を維持すべく、前記非受信用の速度情報を求めるように構成されている請求項1または2に記載の物品搬送装置。
- 前記走行駆動手段が、前記制御手段からの走行速度指令情報を受信しない状態が設定時間継続すると、前記物品搬送台車を走行停止させるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品搬送装置。
- 前記物品搬送台車が複数台であり、それら複数台の物品搬送台車が有端形式の軌道上を走行するように設けられ、
前記制御手段が、前記複数台の物品搬送台車の走行を管理するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品搬送装置。
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