JP2004075254A - 物品搬送設備 - Google Patents

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Hiroyuki Koide
小出 浩之
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Abstract

【課題】本発明は、移載装置間の移載速度差を学習により検出し、学習値から移載装置の速度指令値を補正し物品の削れを防止できる物品搬送設備を提供することを目的とする。
【解決手段】搬送台車3とステーション5との間において物品Rの移載が行われているときに、搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12の移載用モータ48へ供給される電流値を計測し、この時系列で計測されるモータ電流値を移載速度パターンにより決まる所定の電流値と比較して、時系列での移載・載置用コンベヤ装置12と移載用コンベヤ装置6との間の移載速度差を求め、この移載速度差がなくなるように移載・載置用コンベヤ装置12の移載速度パターンを補正する構成とする。この構成によれば、物品Rを移載速度差なくスムーズに移載することができ、物品Rの削れを防止することができる。
【選択図】   図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行経路に案内されて自走し、物品を搬送する複数台の搬送台車と、前記走行経路に沿って配置され前記搬送台車と物品の移載を行う複数のステーションを備えた物品搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記物品搬送設備においては、搬送台車の走行経路としてループ状(環状)に一対の走行レールが敷設され、この走行レールに沿って、物品移載位置としてステーションが配置され、搬送台車はステーション間を一定方向に移動して物品を搬送している。
【0003】
また搬送台車とステーションにはそれぞれ物品の移載手段として、コンベヤなどからなる移載装置が設けられ、これら搬送台車とステーションの移載装置のモータがそれぞれインバータにより制御されることにより同時に駆動され、物品の移載が行われる。なお、搬送台車とステーションの移載装置の移載速度は同一とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の物品搬送設備では、搬送台車とステーションの移載装置の移載速度は同一で移載速度差は生じないはずであるが、移載装置を構成するインバータやモータの個体差により移載速度差が微妙に生じていることがある。この移載速度差は、物品(たとえば、パレット)の削れ等の原因となるため、調整が必要であるが、その微調整は大変手間を要するものであった。
【0005】
そこで、本発明は、移載装置間の移載速度差を学習により検出し、学習値から移載装置の速度指令値を補正できる物品搬送設備を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、物品の移載を行う第1コンベヤ装置を有し、走行経路に沿って走行して前記物品を搬送する搬送車と、前記走行経路に沿って配置され、前記搬送車の第1コンベヤ装置との間で前記物品の移載を行う第2コンベヤ装置を有する物品載置手段を備え、前記第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置はそれぞれモータにより駆動されて前記物品の移載を行うように構成され、前記第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置との間において前記物品を移載する際の移載速度の変化が、第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置に予め同一に設定される物品搬送設備であって、
前記第1コンベヤ装置のモータの電流値を計測する計測手段を設け、前記第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置の各モータを同時に互いに同一方向へ駆動し前記物品の移載を実行するときに、前記計測手段により前記第1コンベヤ装置のモータの電流値を計測し、前記第1コンベヤ装置に予め設定される移載速度の変化によるモータの電流値と前記計測手段により計測されるモータの電流値とを比較し、前記第1コンベヤ装置の移載速度の変化を補正することを特徴とするものである。
【0007】
上記構成によれば、搬送車と物品載置手段との間において物品の移載が行われるときに(移載中に)、搬送車の第1コンベヤ装置のモータ電流が計測される。搬送車と物品載置手段のそれぞれのコンベヤ装置の移載速度が同一であれば、第1コンベヤ装置のモータ電流値は、移載速度の変化により決まる所定の電流値となるが、物品載置手段の第2コンベヤ装置の移載速度が搬送車の第1コンベヤ装置の移載速度より遅いと、搬送車の第1コンベヤ装置のモータに負荷がかかりモータ電流値が増加し、逆に物品載置手段の第2コンベヤ装置の移載速度が搬送車の第1コンベヤ装置の移載速度より速いと、搬送車の第1コンベヤ装置のモータの負荷が軽くなりモータ電流値が減少する。よって、時系列で計測されるモータ電流値を移載速度の変化により決まる所定の電流値と比較すると、時系列での移載速度差が求められる。この移載速度差がなくなるように第1コンベヤ装置の移載速度の変化を補正すると、物品は移載速度差なくスムーズに移載され、物品の削れが防止される。このように、コンベヤ装置間の移載速度差を学習により検出し、学習値より第1コンベヤ装置の移載速度指令値を補正することにより物品の削れを防止できる。
【0008】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置の各モータを同時に駆動して前記物品の移載を複数回実行させ、これら移載の際に計測されるモータ電流値により移載速度の変化を補正することを特徴とするものである。
【0009】
上記構成によれば、第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置の各モータを同時に駆動して前記物品の移載を複数回実行させ、すなわち物品の移載時のコンベヤ装置間の移載速度差を、複数回、学習により検出し、これら学習値より第1コンベヤ装置の移載速度の変化を補正する。
【0010】
また請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置の各モータを同時に駆動して前記物品を繰り返し往復移動させ、これら往復移動の際に計測されるモータ電流値により移載速度の変化を補正することを特徴とするものである。
【0011】
第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置はその駆動方向により移載の特性が異なることがある。上記構成によれば、物品を往復させて、その往復時のコンベヤ装置間の移載速度差をそれぞれ学習により検出し、これら学習値より第1コンベヤ装置の往復時の移載速度の変化を補正する。
【0012】
また請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、前記走行経路に沿って配置された各前記物品載置手段毎に、前記搬送車の移載速度の変化を補正することを特徴とするものである。
【0013】
物品載置手段毎に第2コンベヤ装置の移載の特性が異なることがある。上記構成によれば、各物品載置手段毎に、コンベヤ装置間の移載速度差を学習により検出し、学習値より第1コンベヤ装置の移載速度の変化を補正する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態における物品搬送設備の走行経路図、図2は物品搬送設備の同要部構成図である。
【0015】
図1および図2において、1はフロア2に設置された一対の走行レールであり、3はこの走行レール1に案内されて自走し、物品Rを搬送する4輪の搬送台車(搬送車の一例)である。なお、搬送台車3の総台数を5台としている。
【0016】
前記走行レール1により、ループ状(環状)に形成される搬送経路(走行経路の一例)が構成され、前記搬送経路4に沿って複数(図では9台)のステーション(物品載置手段の一例)5が配置されている。
【0017】
各ステーション5にはそれぞれ、各搬送台車3との間で物品Rの移載、すなわち搬入、搬出を行う移載用コンベヤ装置(第2コンベヤ装置の一例;たとえば、電動モータ駆動のローラコンベヤやチェンコンベヤ)6が設けられ、これら各ステーション5の移載用コンベヤ装置6にはそれぞれ、図2、図7および図8に示すように、搬送台車3と通信を行う通信手段として第1光伝送センサ7と、物品Rの搬入時に物品Rが所定位置まで搬入されたことを検出する光電スイッチからなる高速カット検出器8と、物品Rの搬入時に物品Rが停止位置まで搬入されたことを検出する光電スイッチからなる在荷検出器(停止検出器)9が設けられている。なお、図7に示すように、物品Rが搬送台車3からステーション5へ搬入されるとき、物品Rの移動に伴って順に動作するように、ステーション5の移載用コンベヤ装置6上に上記高速カット検出器8と在荷検出器9が配置されており、高速カット検出器8の設置位置は、高速カット検出器8の動作で移載用コンベヤ装置6を減速させたとき、在荷検出器9の位置で物品Rが停止できるように設定されている(詳細は後述する)。
【0018】
前記搬送台車3は、図2〜図5に示すように、車体11と、この車体11上に設置され、物品Rを移載し載置する移載・載置用コンベヤ装置(第1コンベヤ装置の一例;たとえば、ローラコンベヤやチェンコンベヤ)12と、車体11の下部に取付けられ、車体11を一方の走行レール1に対して支持する2台の旋回式従動車輪装置13と、車体11の下部に取付けられ、車体11を他方の走行レール1に対して支持するとともに走行レール1の曲がり形状に追従可能でかつ旋回式従動車輪装置13に対して遠近移動自在(スライド自在)な2台の旋回・スライド式駆動車輪装置14を備えている。
【0019】
各旋回式従動車輪装置13の従動車輪16と各旋回・スライド式駆動車輪装置14の駆動車輪17により車体11は支持され、駆動車輪17を旋回・スライド自在な構造とし、各旋回式従動車輪装置13の遊転車輪16で位置決めが行われることにより、カーブ部での搬送台車3の走行が何ら支障なく円滑に行われ、本体11が左右方向に振れることが防止される。また駆動車輪17の回転軸に走行用モータ18の駆動軸が連結され、走行用モータ18の駆動により搬送台車3は走行される。
【0020】
また一方の走行レール1の外方側面に走行方向に沿って全長に集電レール19が布設され、一方の旋回式従動車輪装置13の外方に集電子20が設置されている。
また他方の走行レール1の外方側面に走行方向に沿って全長にフィーダ線21が布設され、旋回・スライド式駆動車輪装置14の外方にフィーダ線21に接近対向してワイヤレスモデム22が設置されている。また移載・載置コンベヤ装置12には、各ステーション5の第1光伝送センサ7に対向してステーション5の第1光伝送センサ7とデータの送受信を行う第2光伝送センサ(通信手段の一例)24が設置されている。
【0021】
また車体11の下部で、かつ2台の走行用モータ18の空きスペースに、制御ボックス26と動力ボックス27が固定されている。
またセンサとして、移載・載置コンベヤ装置12に、図2および図7に示すように、ステーション5からの物品Rの搬入時に物品Rが物品移載・載置用コンベヤ装置12上の所定位置まで搬入されたことを検出する光電スイッチからなる高速カット検出器29と、物品移載・載置用コンベヤ装置12上の物品Rの有無、物品Rの定位置(はみだし)を検出する光電スイッチからなる移載部検出器30が設けられ、車体11の前後に、追突を検出するバンパスイッチ31が設けられ、また1台の走行用モータ18の駆動軸に走行用モータ18の回転数を検出するエンコーダ32が設けられている。なお、図7に示すように、物品Rが搬送台車3へ搬入されるとき、物品Rの移動に伴って順に動作するように、移載部検出器30と高速カット検出器29が配置されており、高速カット検出器29の設置位置は、高速カット検出器29の動作で物品移載・載置用コンベヤ装置12を減速させたとき、移載部検出器30がオフとなる位置で物品Rが停止できるように設定されている(詳細は後述する)。
【0022】
また搬送経路4上の走行レール1に沿って、走行位置の始点を示す反射体(鏡など)からなる原点34が設置され、一方の旋回式従動車輪装置13にこの原点34を検出する反射型光電スイッチからなる原点検出器35が設けられている。
【0023】
さらに前後の搬送台車3間でデータの送受信を行うためのデータ送受信手段として、搬送台車3の後端部に光センサ送信器36が設けられ、搬送台車3の前端部に光センサ送信器36に対向して光センサ受信器37が設けられている。
【0024】
図6に設備および搬送台車3の制御ブロックを示す。
図6において、41はマイクロコンピュータからなり、複数の搬送台車3を総括して制御する地上の制御手段である地上コントローラであり、搬送台車3が走行する走行レール1に沿って散在し、物品Rの移載を行うステーション5と上位のホストコンピュータ(以下、上位コンピュータと略す)40からの物品Rの移載情報(物品Rの搬送要求が発生した搬送元のステーション5の番号と前記物品Rを搬送する搬送先のステーション5の番号からなる移載データ)および後述する地上モデム42からの各搬送台車3毎のフィードバック信号、たとえば搬送データ(後述する)の搬送受領データ、現在位置のアドレスデータを入力して判断し、各搬送台車3毎に走行する行先や移載を行うかどうかなどの制御を行っている。また物品Rを搬送する搬送台車3へ上位コンピュータ40より入力された物品Rの荷姿データ(物品Rの種類や形状、物品Rの搬送状態などのデータ)を伝送している。
【0025】
また地上コントローラ41は搬送台車3との信号の伝送を、送受信機に相当する地上モデム42およびアンテナとして、経路である走行レール1に搬送台車3の走行方向に沿って全長に布設された前記フィーダ線21を介して行っている。また各搬送台車3の本体コントローラ43は、フィーダ線21に接近対向して設置された前記ワイヤレスモデム22を介して地上コントローラ41との信号の伝送を行っている。
【0026】
前記制御ボックス26に、本体コントローラ43が収納され、動力ボックス27に、後述するインバータ46と切換スイッチ47と、集電子20に接続され搬送台車3内の装置へ給電する電源装置(図示せず)が収納されている。
【0027】
上記搬送台車3の本体コントローラ43には、上記センサ、すなわち第2光伝送センサ24と高速カット検出器29と移載部検出器30とバンパスイッチ31とエンコーダ32と原点検出器35と光センサ送信器36と受信器37が接続されており、各センサからの信号およびワイヤレスモデム22から入力した地上コントローラ41からの搬送データなどに基づいて、インバータ46、切換スイッチ47を介して前記走行用モータ18あるいは切換スイッチ47にて切替えて物品移載・載置用コンベヤ装置12の移載用モータ48を制御して搬送台車3の走行および搬送台車3からの物品Rの移載を制御している(詳細な手順は後述する)。なお、本体コントローラ43と地上コントローラ41との間のデータの伝送には、データに搬送台車3の固有番号が添付される。またインバータ46において移載用モータ48へ供給している電流値が計測され、インバータ46よりこの計測された移載用モータ48の電流値が本体コントローラ43へ入力されている。インバータ46は、計測手段を兼ねている。
【0028】
この本体コントローラ43による搬送台車3の走行制御は、原点検出器35による原点34の検出によりリセットされてエンコーダ32から出力されるパルスをカウントすることにより現在の走行距離(走行レール1の原点34からの距離)Mを計測し、地上コントローラ41により指令される走行する行先(搬送元または搬送先)のステーション5の位置を予め設定された走行レール1の原点34からの距離に変換して、この変換した距離を目標距離として現在の走行距離Mが一致するように行われる。また予め原点34からの距離によって設定されたアドレスにより、現在の走行距離Mから現在位置アドレスを検索して地上コントローラ41へ出力し、さらに走行距離Mにより搬送経路4がカーブ部と判断すると走行速度を落とし、また光センサ受信器37により受信している前方の搬送台車3の現在走行距離と、自身の現在の走行距離Mにより車間距離を演算し、車間距離が所定距離より短くなると、停止して前方の搬送台車3との衝突を防止している。またバンパスイッチ31が動作すると搬送台車3の走行を停止している。
【0029】
また本体コントローラ43には、移載・載置用コンベヤ装置12により物品Rを搬出するときの第1移載速度パターン(移載速度の変化)と、搬入するときの第2移載速度パターン(移載速度の変化)が各ステーション5毎に設定されている(詳細は後述する)。
【0030】
図8にステーション5の制御ブロックを示す。
図8において、51は各ステーション5毎に設けられるコントローラ(以下、STコントローラと称す)であり、各STコントローラ51には、上記センサ、すなわち第1光伝送センサ7と高速カット検出器8と在荷検出器9が接続されており、各センサからの信号および上位コンピュータ40から入力した物品Rの荷姿データなどに基づいて、インバータ52を介して移載用コンベヤ装置6の移載用モータ53を制御してステーション5における物品Rの移載を制御している(詳細な手順は後述する)。
【0031】
また各ステーション5のSTコントローラ51にはそれぞれ、移載用コンベヤ装置6により物品Rを搬入するときの第1移載速度パターン(移載速度の変化)と、搬出するときの第2移載速度パターン(移載速度の変化)が設定されている(詳細は後述する)。
【0032】
また上記搬送台車3の本体コントローラ43とステーション5のSTコントローラ51は次の移載機能を有している。なお、上記移載速度パターンは、加速度αにより高速の一定速度Vまで加速し、続いて高速の一定速度Vで搬送(移載)し、続いて減速度αにより停止前のクリープの走行速度Vまで減速し、続いてクリープの走行速度Vで搬送(移載)し、停止するパターンであり、図9に示すように、各ステーション5毎に、物品Rを搬入するときの第1移載速度パターンと、搬出するときの第2移載速度パターンが設定されている。すなわち、搬入用の移載速度パターンと搬出用の移載速度パターンがそれぞれ別に、加減速αと高速の一定速度Vとクリープの走行速度Vが設定されている。また各搬送台車3毎には、各ステーション5毎{各ステーション5のナンバー(あるいはアドレス)毎}に、ステーション5に設定された“搬入用”の移載速度パターンに対応して同じ“搬出用”の移載速度パターンが設定され、ステーション5に設定された“搬出用”の移載速度パターンに対応して同じ“搬入用”の移載速度パターンが設定されている。また各移載速度パターンの高速の一定速度Vは、上記荷姿データにより、2つのうちの一方、荷姿条件無しのVHN(荷姿良好)と荷姿条件有りのVHE(荷姿特殊)(VHN>VHE)を選択できるようになっている。
「搬送台車からステーションへの物品の移載制御(搬送台車卸し時の制御)」
搬送台車卸し時の移載制御を、図10(a)および図11に示す信号の受け渡しを行う特性図を用いて説明する。なお、搬送台車3の本体コントローラ43とステーション5のSTコントローラ51間のデータの伝送は、第1光伝送センサ7と第2光伝送センサ24を介して行われるものとする。
【0033】
また上位コンピュータ40より、搬送台車3の本体コントローラ43とステーション5のSTコントローラ51に搬送台車3により搬送している物品Rの荷姿データが送信され、一例として「荷姿良好」の荷姿データにより、搬送台車3の本体コントローラ43とステーション5のSTコントローラ51は、高速の一定速度VHN(荷姿良好)を選択しているものとする。また搬送台車3の本体コントローラ43は、目的のステーション5のナンバー(あるいはアドレス)によりその“搬出”移載速度パターンを選択しているものとする。
▲1▼.まず搬送台車3が搬送先(物品Rの卸し先)のステーション5に到着すると、本体コントローラ43はこのステーション5のSTコントローラ51へおろし到着信号を伝送する。
▲2▼.ステーション5のSTコントローラ51は、このおろし到着信号に応じて、在荷検出器9が動作しているかどうか(物品Rの在荷の有無)を確認し、在荷検出器9が不動作で、物品Rが無いとき、すなわち物品Rの搬入が可能なとき、おろしOK信号を搬送台車3の本体コントローラ43へ伝送する。そして、移載用コンベヤ装置6(移載用モータ53)を搬入方向へ(搬入)第1移載速度パターンにより駆動を開始する。
【0034】
搬送台車3の本体コントローラ43は、このおろしOK信号に応じて移載・載置用コンベヤ装置12(移載用モータ48)を搬出方向へ(搬出)第1移載速度パターンにより駆動を開始する。これにより、移載用コンベヤ装置6と移載・載置用コンベヤ装置12は同時にかつ互いに同一方向に第1移載速度パターンで駆動され、物品Rは移載・載置用コンベヤ装置12よりステーション5側へ移送され、ステーション5の移載用コンベヤ装置6に受け取られて移送される。
▲3▼.そして図7に示すように、物品Rが移載用コンベヤ装置6で移送されて、高速カット検出器8が動作すると、ステーション5のSTコントローラ51は、この高速カット検出器8の検出信号に応じておろし高速カット信号を搬送台車3の本体コントローラ43へ伝送する。また移載用コンベヤ装置6をクリープ走行速度Vまで減速し、クリープ走行速度Vとする。
【0035】
搬送台車3の本体コントローラ43は、このおろし高速カット信号に応じて移載・載置用コンベヤ装置12をクリープ走行速度Vまで減速する。
これにより、移載用コンベヤ装置6と移載・載置用コンベヤ装置12は同時にクリープ走行速度Vまで減速する。
▲4▼.さらに、物品Rが移載用コンベヤ装置6で移送されて、在荷検出器9が動作すると、ステーション5のSTコントローラ51は、この在荷検出器9の検出信号に応じて移載用コンベヤ装置6を停止する。これにより、物品Rは、移載用コンベヤ装置6に搬入されて、在荷検出器9の位置でほぼ停止される。続いてステーション5のSTコントローラ51は、おろし高速カット信号をオフとし、おろし完了信号を搬送台車3の本体コントローラ43へ伝送する。
▲5▼.搬送台車3の本体コントローラ43は、このおろし完了信号に応じて移載・載置用コンベヤ装置12を停止し、出力していたおろし到着信号をオフとする。
【0036】
ステーション5のSTコントローラ51は、おろし到着信号がオフとなると、出力していたおろし完了信号をオフとする。
このように、卸し移載時に、搬送台車3の本体コントローラ43とステーション5のSTコントローラ51に同じ移載速度パターンが設定され、この移載速度パターンにしたがって同時にかつ互いに同一方向に駆動される。そして、物品Rの移載中に、高速カット検出器8の検出信号に応じて、物品Rの移載速度を高速の一定速度Vからクリープの走行速度Vへ切り換える(おろし)高速カット信号が、搬送台車3とステーション5との間で通信され、物品Rの移載速度が高速の一定速度Vからクリープの走行速度Vとされることにより、物品Rの移載速度が同調されるとともに、物品Rがステーション5の移載用コンベヤ装置6から飛び出してしまうことが防止される。またこの高速カット信号の通信を可能としたことにより、高速の一定速度Vをより高速に設定でき、移載能力を向上させることができる。
「ステーションから搬送台車への物品の移載制御(搬送台車掬い時の制御)」
搬送台車掬い時の移載制御を、図10(b)および図11に示す信号の受け渡しを行う特性図を用いて説明する。なお、搬送台車3の本体コントローラ43とステーション5のSTコントローラ51間のデータの伝送は、第1光伝送センサ7と第2光伝送センサ24を介して行われるものとする。
【0037】
また上位コンピュータ40より、搬送台車3の本体コントローラ43とステーション5のSTコントローラ51にステーション5から搬出される物品Rの荷姿データが送信され、一例として「荷姿特殊」の荷姿データにより、搬送台車3の本体コントローラ43とステーション5のSTコントローラ51は、高速の一定速度VHE(荷姿特殊)を選択しているものとする。また搬送台車3の本体コントローラ43は、目的のステーション5のナンバー(あるいはアドレス)により“搬入”移載速度パターンを選択しているものとする。
▲1▼.まず搬送台車3が搬送元のステーション5に到着すると、本体コントローラ43はこのステーション5のSTコントローラ51へすくい到着信号を伝送する。
▲2▼.ステーション5のSTコントローラ51は、このすくい到着信号を入力すると、物品Rの在荷を在荷検出器9により確認することにより物品Rが搬出可能な状態となっているかを確認し、確認すると、すくいOK信号を搬送台車3の本体コントローラ43へ伝送する。そして、移載用コンベヤ装置6(移載用モータ53)を搬出方向へ、高速の一定速度Vを低速のVHE(荷姿特殊)とした(搬出)第2移載速度パターンにより駆動を開始する。
【0038】
搬送台車3の本体コントローラ43は、前記掬いOK信号に応じて移載・載置用コンベヤ装置12(移載用モータ48)を搬入方向へ、高速の一定速度Vを低速のVHE(荷姿特殊)とした(搬入)第2移載速度パターンにより駆動を開始する。これにより、ステーション5の移載用コンベヤ装置6と移載・載置用コンベヤ装置12は、同時にかつ互いに同一方向に第2移載速度パターンにより駆動され、物品Rはステーション5の移載用コンベヤ装置6から移載・載置用コンベヤ装置12へ移送され、搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12に受け取られて移送される。
▲3▼.そして、物品Rが移載・載置用コンベヤ装置12で移送されて、高速カット検出器29が動作すると、搬送台車3の本体コントローラ43は、すくい高速カット信号をステーション5のSTコントローラ51へ伝送する。またこの高速カット検出器29の検出信号に応じて移載・載置用コンベヤ装置12をクリープ走行速度Vまで減速し、クリープ走行速度Vとする。
【0039】
ステーション5のSTコントローラ51は、このすくい高速カット信号に応じて移載用コンベヤ装置6をクリープ走行速度Vまで減速する。
これにより、移載用コンベヤ装置6と移載・載置用コンベヤ装置12は同時にクリープ走行速度Vまで減速する。
▲4▼.さらに、物品Rが移載・載置用コンベヤ装置12で移送されて、移載部検出器30が動作から不動作へ(オンからオフへ)変化すると、搬送台車3の本体コントローラ43は、移載・載置用コンベヤ装置12を停止する。これにより、物品Rは、移載・載置用コンベヤ装置12に搬入されて移載部検出器30の不動作位置でほぼ停止される。そして、出力していた、すくい高速カット信号をオフとし、すくい完了信号をステーション5のSTコントローラ51へ出力する。そして、すくい完了信号がオンとなると、出力していたすくい到着信号をオフとする。
【0040】
ステーション5のSTコントローラ51は、前記すくい完了信号に応じて移載用コンベヤ装置6を停止し、すくいOK信号をオフとする。
搬送台車3の本体コントローラ43は、このすくいOK信号がオフとなると、出力していたすくいOK信号をオフとする。
【0041】
このように、掬い移載時に、搬送台車3の本体コントローラ43とステーション5のSTコントローラ51に同じ移載速度パターンが設定され、この移載速度パターンにしたがって同時にかつ互いに同一方向に駆動される。そして、物品Rの移載中に、高速カット検出器29の検出信号に応じて、物品Rの移載速度を高速の一定速度V(VHE)からクリープの走行速度Vへ切り換える(すくい)高速カット信号が、搬送台車3とステーション5との間で通信され、物品Rの移載速度が高速の一定速度V(VHE)からクリープの走行速度Vとされることにより、物品Rの移載速度が同調されるとともに、物品Rがステーション5の移載用コンベヤ装置6から飛び出してしまうことが防止される。またこの高速カット信号の通信を可能としたことにより、高速の一定速度Vをより高速に設定でき、移載能力を向上させることができる。
【0042】
また、移載する物品Rの荷姿データにより、高速の一定速度Vが荷姿良好の場合より低速の移載速度VHEに設定されていることから、移載中に物品Rが崩れたり、落下する恐れを少なくすることができる。
【0043】
さて、上記[発明が解決しようとする課題]の欄で説明したように、移載用コンベヤ装置6と移載・載置用コンベヤ装置12は、同一の移載速度パターンで同時に駆動されても、搬送台車3のインバータ46および移載用モータ48と、ステーション5のインバータ52と移載用モータ53の個体差により移載速度差が微妙に生じる。この移載速度差は、物品R、たとえばパレットの削れ等の原因となるため、これらコンベヤ装置6,12間の移載速度差を学習により検出し、学習値より移載用コンベヤ装置6の移載速度パターンを補正する。
【0044】
「搬送台車3の移載速度パターンの補正」
予め設定されている移載速度パターンと、標準重量の物品Rの場合においてこの移載速度パターンにより決まる理想の移載用モータ48の電流値の特性図を図12に示す。
【0045】
図12に示すように、破線で示す移載用モータ48の電流値は、加速中は走行速度の上昇に比例して増加し、一定の速度になると、加速のための動力が不要となって一定の電流値まで減少して一定の電流値に保持され、減速中は、走行速度の下降に比例して減少して回生され、停止するときに減速状態から定常状態速度“0”に戻す動力が必要とされ一旦増加して、“0”となる。
【0046】
しかし、物品Rが移載用コンベヤ装置6および移載・載置用コンベヤ装置12により搬送されているとき、すなわち物品Rが移載用コンベヤ装置6および移載・載置用コンベヤ装置12の移載速度の影響を受けているとき、移載用コンベヤ装置6と移載・載置用コンベヤ装置12の移載速度が同一でないと、移載用モータ48の電流値は変化する。
【0047】
すなわち、ステーション5の移載用コンベヤ装置6の移載速度が速いとき、物品Rは、移載用コンベヤ装置6に引っ張られて、搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12の負荷が軽くなり、移載用モータ48の電流値は減少する。また逆にステーション5の移載用コンベヤ装置6の移載速度が遅いとき、物品Rを搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12が押すことにより、搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12の負荷が重くなり、移載用モータ48の電流値は増加する。
【0048】
したがって、理想の移載用モータ48の電流値のカーブQと、計測した移載用モータ48の電流値のカーブSとを比較すると、移載速度の差が発生した箇所とそのとき差が速くなったのか遅くなったのかを判断することができる。
【0049】
上記学習の手順を説明する。なお、予め本体コントローラ43とSTコントローラ51に、図9に示すように、荷姿条件有無による第1移載速度パターンと第2移載速度パターンが設定されているものとする。
【0050】
学習は、試運転時に、図13に示すように、各搬送台車3に「荷姿条件無し」の場合として標準重量の物品Rを載せて、各ステーション5を順に回って実行され、続いて各搬送台車3に「荷姿条件有り」の場合として荷姿を高くした物品Rを載せて、各ステーション5を順に回って実行される。
【0051】
また学習に際して、地上コントローラ41より移載速度パターン学習指令が各搬送台車3の本体コントローラ43と各ステーション5のSTコントローラ51へ出力される。本体コントローラ43は、この移載速度パターン学習指令を入力すると、No.1のステーション5へ走行する。
【0052】
各ステーション5における学習動作を図14のフローチャートにしたがって説明する。
本体コントローラ43はステーション5へ到着すると(ステップ−1)、学習実行回数nをリセットし(n=0)(ステップ−2)、まず(搬出)第1移載速度パターンにより、第n回目の上記「搬送台車卸し時の制御」を実行し(ステップ−3)、インバータ46において測定されて入力した移載用モータ48の電流値を記憶する(ステップ−4)。
【0053】
搬出が終了すると、理想の移載用モータ48の電流値のカーブQと、計測した移載用モータ48の電流値のカーブSとを比較し、図12(a)に示す両コンベヤ装置12,6により物品Rが搬送されている時間の区域W内において、一定時間に細分化した区域L毎に、図12(b)に示すように、理想の移載用モータ48の電流値を基準として計測した電流値との差の平均値hを求める(ステップ−5)。
【0054】
次に区域L毎に、平均値hに応じて移載速度パターンの速度指令値を再設定する。すなわち、平均値hがプラスで搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12の移載速度が速いとき、移載速度パターンの速度指令値を平均値hに比例して減少させ、平均値hがマイナスで搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12の移載速度が遅いとき、移載速度パターンの速度指令値を平均値hに比例して増加させる(ステップ−6)。
【0055】
続いてこれら移載速度の再設定に伴って、移載速度パターンを連続させて再構成する。増減箇所は所定の加減速度αにより連続させ(ステップ−7)、この再構成した移載速度パターンを、物品Rを搬出したステーション5用の「荷姿条件無し」の第1移載速度パターンとして登録する(ステップ−8)。
【0056】
次に、(搬入)第2移載速度パターンにより、第n回目の上記「搬送台車掬い時の制御」を実行し(ステップ−9)、インバータ46において測定されて入力した移載用モータ48の電流値を記憶する(ステップ−10)。
【0057】
搬入が終了すると、上記物品卸し時のステップと同様に、理想の移載用モータ48の電流値のカーブQと、計測した移載用モータ48の電流値のカーブSとを比較し、図12(a)に示す両コンベヤ装置12,6により物品Rが搬送されている時間の区域W内において、一定時間に細分化した区域L毎に、理想の移載用モータ48の電流値を基準として計測した電流値との差の平均値hを求める(ステップ−11)。
【0058】
次に区域L毎に、平均値hに応じて移載速度パターンの速度指令値を再設定する。すなわち、平均値hがプラスで搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12の移載速度が速いとき、移載速度パターンの速度指令値を平均値hに比例して減少させ、平均値hがマイナスで搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12の移載速度が遅いとき、移載速度パターンの速度指令値を平均値hに比例して増加させる(ステップ−12)。
【0059】
続いてこれら移載速度の再設定に伴って、移載速度パターンを連続させて再構成する。増減箇所は所定の加減速度αにより連続させ(ステップ−13)、この再構成した移載速度パターンを、物品Rを搬入したステーション5用の「荷姿条件無し」第2移載速度パターンとして登録する(ステップ−14)。
【0060】
次に学習実行回数nをカウントし(n=n+1)(ステップ−15)、所定のN回を実行したかを確認し(ステップ−16)、N回に達しないとき、ステップ−3へ戻る。
【0061】
これにより、ステップ−8で登録した補正後の第1移載速度パターンにより上記「搬送台車卸し時の制御」が再実行され、第1移載速度パターンが再補正され、またステップ−14で登録した補正後の第2移載速度パターンにより上記「搬送台車掬い時の制御」が再実行され、第2移載速度パターンが再補正される。
【0062】
N回の実行が確認されると、このステーション5における学習を終了し、次のステーション5へ移動し、同様の学習を実行する。
そして、図13に示すように、各ステーション5における「荷姿条件無し」での学習が終了すると、さらに「荷姿条件有り」の場合の学習を実行する。
【0063】
このように、各ステーション5へ移動して移載・載置用コンベヤ装置12と移載用コンベヤ装置6の各モータを同時にかつ互いに同一方向に駆動して物品Rの移載を複数回実行させ(物品Rを往復移載させ)、すなわち複数回の物品R移載時のコンベヤ装置12,6間の移載速度差を学習により検出し、各ステーション5毎に移載・載置用コンベヤ装置12における、「荷姿条件無し」と「荷姿条件有り」のときの第1移載パターンと、「荷姿条件無し」と「荷姿条件有り」のときの第2移載パターンを補正している。
【0064】
上記構成・機能を備えた物品搬送設備の動作を説明する。
上位コンピュータ40は、各ステーション5より物品Rの移載要求を入力すると、地上コントローラ41へ物品Rの移載情報(搬送元のステーション5と搬送先のステーション5からなる移載データと物品R特有の荷姿データ)を出力する。地上コントローラ41はこの物品Rの移載情報入力すると、この移載情報に基づき、搬送台車3(空きの搬送台車3)を選択し、続いて選択された搬送台車3の中で、その現在位置アドレスが最も搬送元のステーション5のアドレスに近い搬送台車3を求め、この求めた搬送台車3の固有番号と搬送元のステーション5のアドレスと搬送先のステーション5のアドレスと物品Rの荷姿データからなる前記搬送データを形成し、この搬送データを搬送台車3へ送信し、この搬送台車3を「搬送実行中」と認識する。
【0065】
各搬送台車3の本体コントローラ43は、地上コントローラ41より搬送データを受信すると、この搬送データに含まれる搬送台車3の固有番号により、自身の搬送台車3向けの搬送データであるかを判断し、自身の搬送データと判断した搬送台車3は、自身の固有番号を含む搬送受領データを地上コントローラ41へ送信し、搬送データに含まれる搬送元のステーション5へ向けて上記走行制御を開始する。
【0066】
そして搬送台車3の本体コントローラ43は、搬送元のステーション5に到着すると、自身の固有番号と搬送元のステーション5のアドレスを含む搬送元到着データを地上コントローラ41へ送信する。地上コントローラ41は、この搬送元到着データを受信すると、この搬送元のステーション5に対して荷姿データを送信する。
【0067】
そして上記「ステーションから搬送台車への物品の移載制御(搬送台車掬い時の制御)」が実行される。
そして、搬送台車3の本体コントローラ43は、搬送元のステーション5より物品Rを搬入すると、搬送先ステーション5へ向かって上記走行制御を行う。そして、搬送先のステーション5に到着すると、自身の固有番号と搬送先のステーション5のアドレスを含む搬送先到着データを地上コントローラ41へ送信する。地上コントローラ41は、この搬送先到着データを受信すると、この搬送先のステーション5に対して荷姿データを送信する。
【0068】
そして、上記「搬送台車からステーションへの物品の移載制御(搬送台車卸し時の制御)」が実行される。
続いて搬送台車3の本体コントローラ43は、物品Rの搬出が終了すると、自身の固有番号を含む搬送終了データを地上コントローラ41へ送信する。
【0069】
地上コントローラ41は、この搬送終了データを受信すると、この搬送台車3を「搬送実行中ではない」(空き)に切換える。
上記動作により、上位コンピュータ40からの物品Rの移載情報に基づいて、物品Rが搬送元のステーション5から搬送先のステーション5へ移動され、このとき、搬送元のステーション5に近い搬送台車3が選択されて物品Rを搬送することにより、最も短時間に効率よく物品Rを搬送することができる。
【0070】
以上のように本実施の形態によれば、時系列で計測されるモータ電流値を移載速度パターンにより決まる所定の電流値と比較して、時系列での移載速度差を求め、この移載速度差がなくなるように移載・載置用コンベヤ装置12の移載速度パターンを補正することにより、物品Rを移載速度差なくスムーズに移載することができ、物品Rの削れを防止することができ、また手間がかかる移載速度差の微調整が必要でなくなり、作業者の負担を軽減することができる。
【0071】
また本実施の形態によれば、移載・載置用コンベヤ装置12と移載用コンベヤ装置6の各モータを同時に駆動して物品Rの移載を複数回往復実行させ、すなわち物品R移載時のコンベヤ装置間の移載速度差を複数回の学習により検出し、これら学習値より移載・載置用コンベヤ装置12の第1移載速度パターンと第2移載速度パターンを補正することにより、駆動方向により特性が異なっている場合にでも、より正確に移載速度パターンを補正でき、より物品Rを移載速度差なくスムーズに移載することができ、物品Rの削れを防止することができる。
【0072】
また本実施の形態によれば、ステーション5毎に搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12の移載速度パターンを補正することにより、ステーション5毎に移載用コンベヤ装置6の特性が異なっている場合にでも、より正確に移載速度パターンを補正でき、より物品Rを移載速度差なくスムーズに移載することができ、物品Rの削れを防止することができる。
【0073】
なお、本実施の形態では、物品載置手段であるステーション5の移載用コンベヤ装置6を物品Rの搬入と搬出を共に可能な構成としているが、この移載用コンベヤ装置6は一方向のみに駆動可能、すなわち搬入または搬出の一方のみが可能な構成としてもよい。このとき、搬送台車3の本体コントローラ43とステーション5のSTコントローラ51に設定される移載速度パターンは搬入または搬出の一方のみとなる。
【0074】
また本実施の形態では、各搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12の移載速度パターンを補正しているが、各ステーション5の移載用コンベヤ装置6の移載速度パターンを補正するようにしてもよい。このとき、物品Rの移載中に、移載用コンベヤ装置6の移載用モータ53の電流値をインバータ52により計測してSTコントローラ51へ入力し、STコントローラ51において時系列で計測されたモータ電流値を、移載用コンベヤ装置6の移載速度パターンにより決まる所定の電流値と比較して、コンベヤ装置6,12間の移載速度差を検出し、すなわち学習により移載速度差を検出し、この学習値により移載速度差がなくなるように移載用コンベヤ装置6の移載速度パターンを補正する。
【0075】
また本実施の形態では、移載速度パターンにおいて、荷姿データにより速度設定値として高速の一定速度Vのみを変更しているが、加減速度α、クリープの一定速度Vを変更するようにしてもよい。
【0076】
また本実施の形態では、荷姿データにより各移載速度パターン毎に2つのパターン(荷姿条件無しと有り)を設定しているが、もっと詳細な荷姿データに基づいて各移載速度パターン毎に多くのパターンを形成するようにしてもよい。
【0077】
また本実施の形態では、搬送経路4をループ状に形成しているが、搬送経路を直線状とすることもできる。このとき、搬送台車3は、前進のみでなく後進も可能に構成される。
【0078】
また本実施の形態では、走行経路に沿って走行し、前記走行経路に沿って配置された物品載置手段間に渡って物品を搬送する搬送台車を、フロア2に設置された走行レール1に案内されて自走する搬送台車3としているが、天井に吊設された走行レールに案内されて自走する吊下式搬送台車とすることもでき、また走行レール1に案内されるのではなく、走行経路に沿ってフロア2に設置された誘導帯を検出しながら走行し物品を搬送する自走搬送台車(無軌条の搬送車)やガイドレールに案内されてフロア上を走行し物品を搬送する自走搬送台車としてもよい。
【0079】
また本実施の形態では、搬送車を搬送台車3としているが、自動倉庫に使用される、第1コンベヤ装置に相当するコンベヤ装置等を昇降台に備えたスタッカークレーンとすることもできる。このとき、自動倉庫の物品搬入出口に設置される荷捌き手段(物品載置手段の一例)に第2コンベヤ装置に相当するコンベヤ装置等を設ける。
【0080】
また本実施の形態では、搬送台車3を4輪としているが、3輪とすることもできる。
【0081】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、時系列で計測されるモータ電流値を移載速度の変化により決まる所定の電流値と比較して、時系列での移載速度差を求め、この移載速度差がなくなるように第1コンベヤ装置の移載速度の変化を補正することにより、物品を移載速度差なくスムーズに移載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における物品搬送設備の走行経路図である。
【図2】同物品搬送設備の要部構成図である。
【図3】同物品搬送設備の走行レールおよび搬送台車の側面図である。
【図4】同物品搬送設備の走行レールの断面および搬送台車の要部正面図である。
【図5】同物品搬送設備の搬送台車の一部平面図である。
【図6】同物品搬送設備の搬送台車の制御ブロック図である。
【図7】同物品搬送設備の搬送台車とステーションのコンベヤ装置の説明図である。
【図8】同物品搬送設備のステーションの制御ブロック図である。
【図9】同物品搬送設備の搬送台車とステーションに設定される移載速度パターン図である。
【図10】同物品搬送設備の搬送台車とステーションの物品の移載時の信号特性図である。
【図11】同物品搬送設備の搬送台車とステーションで通信する信号の取合い図である。
【図12】同物品搬送設備の搬送台車の移載用モータの電流特性と移載速度パターンの図である。
【図13】同物品搬送設備における搬送台車の移載速度パターンの学習の手順図である。
【図14】同物品搬送設備における搬送台車の移載速度パターンの学習のフローチャートである。
【符号の説明】
1  走行レール
2  フロア
3  搬送台車
4  搬送経路
5  ステーション
6  ステーションの移載用コンベヤ装置
7,24  光伝送センサ
8  高速カット検出器
9  在荷検出器
12  搬送台車の移載・載置用コンベヤ装置
13  旋回式従動車輪装置
14  旋回・スライド式駆動車輪装置
18  走行用モータ
21  フィーダ線
22  ワイヤレスモデム
29  高速カット検出器
30  移載部検出器
40  上位コンピュータ
41  地上コントローラ
42  地上モデム
43  本体コントローラ
46,52  インバータ
48,53  移載用モータ
51  STコントローラ
R  物品

Claims (4)

  1. 物品の移載を行う第1コンベヤ装置を有し、走行経路に沿って走行して前記物品を搬送する搬送車と、前記走行経路に沿って配置され、前記搬送車の第1コンベヤ装置との間で前記物品の移載を行う第2コンベヤ装置を有する物品載置手段を備え、
    前記第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置はそれぞれモータにより駆動されて前記物品の移載を行うように構成され、
    前記第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置との間において前記物品を移載する際の移載速度の変化が、第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置に予め同一に設定される物品搬送設備であって、
    前記第1コンベヤ装置のモータの電流値を計測する計測手段を設け、
    前記第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置の各モータを同時に互いに同一方向へ駆動し前記物品の移載を実行するときに、前記計測手段により前記第1コンベヤ装置のモータの電流値を計測し、前記第1コンベヤ装置に予め設定される移載速度の変化によるモータの電流値と前記計測手段により計測されるモータの電流値とを比較し、前記第1コンベヤ装置の移載速度の変化を補正すること
    を特徴とする物品搬送設備。
  2. 前記第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置の各モータを同時に駆動して前記物品の移載を複数回実行させ、これら移載の際に計測されるモータ電流値により移載速度の変化を補正すること
    を特徴とする請求項1に記載の物品搬送設備。
  3. 前記第1コンベヤ装置と第2コンベヤ装置の各モータを同時に駆動して前記物品を繰り返し往復移動させ、これら往復移動の際に計測されるモータ電流値により移載速度の変化を補正すること
    を特徴とする請求項1に記載の物品搬送設備。
  4. 前記走行経路に沿って配置された各前記物品載置手段毎に、前記搬送車の移載速度の変化を補正すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の物品搬送設備。
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