JP5229275B2 - 定着温度制御装置、印刷装置、及び、プログラム - Google Patents

定着温度制御装置、印刷装置、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置において、トナーを定着させるための加熱温度(以下、定着温度という。)を制御する定着温度制御装置、印刷装置、及び、プログラムに関する。
特許文献1には、画像の一定領域のドット数をカウントすることによってトナー被覆量を算出し、算出されたトナー被覆量に対する定着温度を決めることによって、定着器の定着温度を制御する温度制御装置が開示されている。これによって、トナーの被覆量が少なければ定着温度を低くできるので、省電力化が図られている。
特開2005−346074号公報
しかしながら、特許文献1に記載の温度制御装置では、適切に、定着温度を低くして省電力化することができない場合があった。トナーの定着では、トナーを加熱して軟化させて定着させるが、通常、トナーの軟化温度は、その種類(色)によって異なる。このため、トナーの被覆量が多くなっても、各色のトナーの色の割合によっては、定着温度をそれほど高くしなくても良い場合があるからである。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、消費電力の少ない、定着温度制御装置、印刷装置、及び、プログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の定着温度制御装置の一態様は、被印刷物に転写された複数種のトナーを前記被印刷物に定着させるために、前記トナーを加熱するための定着温度を制御する定着温度制御装置であって、前記被印刷物に印刷される画像を表す画像データを取得し、取得した前記画像データに基づいて、前記画像の1以上の画素からそれぞれなる複数の画素領域それぞれを表現する複数種の色であって、前記複数種のトナーそれぞれによってそれぞれ表される複数種の色の階調をそれぞれ示す複数の階調値を前記画素領域毎に取得する階調値取得部と、前記階調値取得部が取得した前記階調値それぞれを、前記複数種のトナーそれぞれに応じて補正する階調値補正部と、前記階調値補正部が補正した補正後の前記階調値である補正後階調値に基づいて、前記画像における、1以上の前記画素領域からなる所定領域毎に、前記補正後階調値の高低に応じて変化する値である目標温度値を取得する目標温度取得部と、前記画像の印刷時に、前記目標温度取得部が取得した前記目標温度値に近づくように、前記所定領域毎に前記定着温度を制御する温度制御部と、を備え、前記複数種のトナーそれぞれに応じた前記補正後階調値は、前記複数種のトナーの軟化温度の平均に対する前記複数種のトナーそれぞれの軟化温度の比の値を前記階調値に掛けることにより求められる、ことを特徴とする。
前記課題を解決するため、本発明の印刷装置の一態様は、前記の定着温度制御装置を備える、ことを特徴とする。
前記課題を解決するため、本発明のプログラムの一態様は、被印刷物に転写された複数種のトナーを前記被印刷物に定着させるために、前記トナーを加熱するための定着温度を制御するコンピュータを、前記被印刷物に印刷される画像を表す画像データを取得し、取得した前記画像データに基づいて、前記画像の1以上の画素からそれぞれなる複数の画素領域それぞれを表現する複数種の色であって、前記複数種のトナーそれぞれによってそれぞれ表される複数種の色の階調をそれぞれ示す複数の階調値を前記画素領域毎に取得する階調値取得部、前記階調値取得部が取得した前記階調値それぞれを、前記複数種のトナーそれぞれに応じて補正する階調値補正部、前記階調値補正部が補正した補正後の前記階調値である補正後階調値に基づいて、前記画像における、1以上の前記画素領域からなる所定領域毎に、前記補正後階調値の高低に応じて変化する値である目標温度値を取得する目標温度取得部、前記画像の印刷時に、前記目標温度取得部が取得した前記目標温度値に近づくように、前記所定領域毎に前記定着温度を制御する温度制御部、として機能させ、前記複数種のトナーそれぞれに応じた前記補正後階調値は、前記複数種のトナーの軟化温度の平均に対する前記複数種のトナーそれぞれの軟化温度の比の値を前記階調値に掛けることにより求められる、ことを特徴とする。
本発明によれば、消費電力の少ない、定着温度制御装置、印刷装置、及び、プログラムを提供することができる。
本発明の1実施形態に係る定着温度制御装置を備えた印刷装置のブロック図である。 図1の印刷装置の定着ローラ、加熱装置、サーミスタ等の具体的な構成を示す図である。 図1の印刷装置の定着ローラと、この定着ローラによって加圧及び加熱される用紙と、の関係を説明するための概略図である。 図1の定着温度制御装置の詳細なブロック図である。 図1の定着温度制御装置が使用する階調補正値テーブルにおける、各トナーについての階調値と階調補正値とを説明するための図である。 図1の定着温度制御装置が使用する温調値を算出する式の一例を示す図である。 図1の定着温度制御装置において、分割された画の各分割領域の階調値に対する温調値の例と、第1の定着ローラと、第1の定着ローラにおける、各分割領域を加熱する各加熱領域と、の関係を示す図である。 図1の加熱温度制御装置の特定した温調値に対する定着温度の目標温度値の関係を示す図である。 図1の定着温度制御装置の具体的な構成例を示す図である。 図1の定着温度制御装置の実行する定着温度制御処理を示すフローチャートである。
本発明に係る1実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の実施形態(図面の内容も含む。)によって限定されるものではない。下記の実施形態に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。また、以下の説明では、本発明の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略する。
本実施形態に係る印刷装置は、本発明に係る定着温度制御装置を備えたものである。
図1に示すように、印刷装置100は、インターフェースコントローラ(以下、I/Fコントローラで示す)110と、ビデオI/Fコントローラ120と、エンジンコントローラ130と、メインモータ133と、露光ヘッド部134と、転写部135と、定着温度制御装置140と、定着器150と、を備える。定着器150は、定着ローラ160と、加熱装置170と、サーミスタ180と、から構成されている。
I/Fコントローラ110には、外部のパーソナルコンピュータ(PC)201やプリンサーバ202等のホスト機器200が接続される。I/Fコントローラ110とPC201とは、USB(Universal Serial Bus)を介して接続され、I/Fコントローラ110とプリンサーバ202とは、LAN(Local Area Network)を介して接続されている。I/Fコントローラ110とPC201とをLANを介して接続してもよい。
PC201は、ワープロ等のアプリケーションを用いて印刷を行なうときは、印刷データをコマンドデータに変換しながら、プリントスプーラ(図示せず)に一旦保存する。I/Fコントローラ110とPC201との接続がUSBの場合は、プリントスプーラから印刷装置100へ直接コマンドデータが送られる。LANで接続されているプリンサーバ202経由で印刷が行われる場合は、PC201のプリントスプーラに保存したデータがプリンサーバ202のプリントスプーラへ転送され、プリンサーバ202内のプリントスプーラからI/Fコントローラ110を介して印刷装置100へコマンドデータが送られる。
I/Fコントローラ110は、DSP(Digital Signal Processer)111とメモリ112とから構成されている。メモリ112は、DSP111が処理中に生成したデータを順次一時記憶するバッファメモリである。DSP111は、ホスト機器200から供給されるコマンドデータを順次解析処理して、例えば、コマンドデータから印刷データを抽出し、抽出した印刷データに対して圧縮又は伸張処理を行って画像データ(例えばビットマップデータ)を生成し、メモリ112に格納する。
DSP111は、1ページ分の画像データを生成すると(メモリ112に1画像分の画像データを格納すると)、メモリ112に格納した画像データ(/VIDEO[3:0])を各種同期信号に同期して、ビデオI/Fコントローラ120に供給する。
各種同期信号は、エンジンコントローラ130から、DSP111及びビデオI/Fコントローラ120に供給される。また、そのうちの必要な信号は、エンジンコントローラから定着温度制御装置140に供給される。各種同期信号としては、例えば、垂直同期信号(/VSYNC)、水平同期信号(/HSYNC)、及び、同期クロック(/NVCLK)がある。垂直同期信号及び水平同期信号によって、それぞれ、画像データにおける、各画素、一ライン分の画像データ及び1ページ分の画像データが認識される。また、同期クロックによって各装置(ビデオI/Fコントローラ120等)の同期が図られる。
ビデオI/Fコントローラ120は、ビデオDSP121とビデオメモリ122とから構成されている。ビデオDSP121は、I/Fコントローラ110から、画像データを受け取る。さらに、ビデオDSP121は、I/Fコントローラ110から受信した画像データをビデオメモリ122に格納し、その画像データを、画像の1ライン毎にエンジンコントローラ130に順次転送する。
エンジンコントローラ130は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)から構成される。
エンジンコントローラ130は、ビデオI/Fコントローラ120から画像データを1ライン毎に受け取り、所定の規則に基づいて、トナー転写部150と定着ローラ160とを動作させる。
トナー転写部150は、例えば、搬送部と、感光体ドラムと、露光ヘッド部と、現像器と、転写器と、を備える。
エンジンコントローラ130は、画像データを受け取ると、所定の用紙を搬送部等によって、印刷可能な位置に用紙を搬送する。また、エンジンコントローラ130は、ビデオI/Fコントローラ120から受け取った画像データから、BK(BlacK),M(Mazenda),C(Cyan),Y(Yellow)各色の階調を示す各階調値を画素毎に抽出し(1画素は、この各色によって表現される。)、抽出した各階調値に基づいて、BK,M,C,Y毎にそれぞれ設けられた各露光ヘッド部を制御する。各露光ヘッド部は、この制御のもと、感光体ドラムを露光する。これによって、感光体ドラムは、階調値に応じた露光がなされる。現像器は、この露光により形成された感光体ドラム上の静電潜像に、各色のトナー像を現像する。現像された各色のトナー像は、転写器によって、所定極性の高圧転写電圧(又は電流)により、用紙に直接または中間転写体を介して順次重ねて転写される。
定着ローラ160は、例えば、図2及び図3に示すように、第1のローラ(主定着ローラ)161と第2のローラ(バックアップローラ)162とを含む。第1のローラ161と第2のローラ162とは、エンジンコントローラ130の制御のもと回転し、トナー転写部150によって各色のトナー像11が転写された用紙10を挟み、この用紙10を所定の圧力で順次加圧する。また、第1のローラ161は、後述の複数のヒータ172によって加熱される。このため、用紙10は、加圧と同時に、第1のローラ161によって加熱される。この加熱及び加圧によって用紙10に転写されているトナーは、用紙10に定着する。なお、トナーは、加熱されることによって軟化し、用紙10に溶着することで、各色のトナー像11が用紙10に定着する。
このようにして、エンジンコントローラ130は、所定のタイミングで、トナー転写部150によって、順次受け取る画像データが表す画像に応じた各色のトナー像11を感光体ドラム上に順次現像し、転写器によって用紙に画像を順次転写する。また、エンジンコントローラ130は、定着ローラ160によって、転写された各色のトナー像11を用紙に順次定着させる。このようにして、用紙に画像が印刷されることになる。
加熱装置170は、例えば、ヒータ電源171と、定着ローラ160の回転軸方向に延在する基板の上に前記回転軸方向に沿って直線状に配置された複数のヒータ172と、を備える。
ヒータ電源171は、後述の定着温度制御装置140に制御され、電圧をヒータ172に印加する。特に、ヒータ電源171は、個々のヒータ172に印加する電圧を増減させる。
各ヒータ172は、それぞれ、第1のローラ161の内側の所定位置に配置される。各ヒータ172は、リード線(図示せず)を介してヒータ電源171が接続されており、ヒータ電源171から電力が供給される。ヒータ172は、ヒータ電源171から供給される電力によって発熱し、第1のローラ161の表面(用紙を加圧する面)を加熱する。この加熱によって、用紙10における、第1のローラ161と第2のローラ162とに挟まれている領域が加熱される。この用紙10を加熱する温度(第1のローラ161の表面の温度)は、トナーを定着させるために用紙10を加熱する温度である定着温度となる。
各ヒータ172は、それぞれ、セラミックヒータ、IH(Induction Heating)ヒータ等の各種ヒータによって構成される。
ヒータ172の発熱温度は、ヒータ電源171によって印加される電圧が大きいほど高くなる。つまり、定着温度は、印加電圧が大きい程、高くなる。
サーミスタ180は、複数設けられる。各サーミスタ180は、例えば、第1のローラ161の表面上の各一定領域(第1ローラ161の回転軸に沿って並ぶ領域であって、各ヒータ172がそれぞれ加熱する領域)での定着温度を、それぞれ測定するために用いられるものであり、各一定領域における定着温度を測定できる位置に設けられる。本実施形態では、各サーミスタ180は、各ヒータ172それぞれに対応した位置、つまり、各ヒータ172が加熱する一定領域それぞれに対応した位置に配置されている。
各サーミスタ180は、自己の温度変化(つまり、定着温度)に応じた電圧値を出力する。各サーミスタ180から出力された電圧値は、定着温度制御装置140に入力される。
定着温度制御装置140は、エンジンコントローラ130から、1ページ分の画像データを受け取る。詳しくは後述するが、定着温度制御装置140は、受信した画像データが表す画像を主走査線方向にn分割(nは任意の整数)、副走査線方向にm分割(mは任意の整数)し、分割した各分割領域の階調値から各分割領域における定着温度の目標の温度の値(目標温度値)を設定し、前記画像の印刷時における各分割領域での定着温度が目標温度値に近づくように、加熱装置170(ヒータ電源171)を制御し、各ヒータ172の発熱温度を制御する(図7参照)。
また、定着温度制御装置140は、サーミスタ180からの電圧値に基づいて各サーミスタ180における温度を検出することによって、現在の定着温度がフィードバックされる。このため、定着温度制御装置140は、このフィードバックに基づいて、定着温度が目標温度値に近づくように、各ヒータ172に印加する電圧を制御する。
なお、定着温度制御装置140と、エンジンコントローラ130とは、上記のように、互いに同期が取られているので、定着温度制御装置140は、実際にトナー像を定着させる部分に応じて、つまり、画像において、副走査線方向のどの部分についてのトナー像を定着させるかに応じて、各分割定着領域における定着温度を制御することができる。
上記のようにして、定着温度制御装置140の制御下で動作する加熱装置170により、転写された各色のトナー像11が用紙に定着されてカラー画像が用紙上に完成する。
なお、定着温度制御装置140において、各ヒータ172と各サーミスタ180とには、識別番号が割り振られており、ヒータ172の識別番号と、サーミスタ180の識別番号とは、対応している。これによって、定着温度制御装置140は、各ヒータ172が加熱する一定領域における温度を個々に検出する事が出来るし、各ヒータ172による加熱温度(定着温度)をヒータ172毎にそれぞれ制御することが出来る。
次に、定着温度制御装置140の詳細について説明する。
図4に示すように、定着温度制御装置140は、階調値取得部301と、電圧値入力部302と、階調値補正部310と、階調補正値テーブル320と、目標温度取得部340と、温度テーブル350と、A/D変換部370と、温度制御部380と、を含む。階調補正値テーブル320と温度テーブル350とは、予め、定着温度制御装置140の内部又は外部に配置された記憶部に記録されているものとする。
階調値取得部301には、エンジンコントローラ130から画像データが入力される。階調値取得部301は、入力した画像データに基づいて、画像データが表す画像の各画素における各色(ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー)の階調値を抽出(取得)する。なお、本実施形態では、階調値取得部301は、画像データが表す画像を主走査線方向にn分割、副走査線方向にm分割し(図7参照)、分割した分割領域毎に、各画素の各色の階調値を取得する。
階調値取得部301が各画素における各色の階調値を取得すると、階調値補正部310は、階調値取得部301が取得した各色の階調値をトナーの軟化温度に応じて補正し、補正した後の値である階調補正値を、各画素かつ各色毎に取得する。さらに、階調値補正部310は、この取得を、分割領域毎に区分けして取得する。本実施形態では、階調値補正部310は、階調補正値テーブルを参照し、各色の階調値に基づいて階調補正値を取得する。
階調補正値テーブルには、トナー各色毎に、階調値と階調補正値とが互いに対応付けられて記録されている(図5参照)。図5を参照して、この階調値と階調補正値との関係について説明する。階調補正値は、トナーの軟化温度が高ければ値が高くなる。つまり、各トナーにおいて、同じ階調値であっても、トナーの軟化温度が高いほど、階調補正値は高くなる。また、階調補正値は、階調値を補正した値であり、1つのトナーについて階調値が大きければ、トナーの量(濃度)も高くなるので階調補正値も大きくなる。階調補正値については、軟化温度が高いトナーについて、値が大きくなるような重み付けがなされる。特に、本実施形態では、軟化温度と各色のトナーの軟化温度の平均値との差が大きいトナー程、補正量が大きくなる。また、本実施形態では、階調補正値は、各トナーの軟化温度の高低の関係に近づけるように、各トナーの軟化温度の平均を基準として補正された値である。このため、この階調値に対する補正量は、+の補正量と−の補正量がある。
本実施形態では、ブラックのトナーの軟化温度は125℃で、シアンのトナーの軟化温度は110℃で、マゼンダのトナーの軟化温度は105℃で、イエローのトナーの軟化温度は100℃であるものとする。
また、本実施形態では、各色の階調補正値は、「階調補正値=(軟化温度/各色のトナーの軟化温度の平均)×階調値」の式によって算出される。階調値補正部310は、この式を用いて、補正した後の値である階調補正値を算出することによって、階調補正値を取得してもよい。
階調値補正部310が階調補正値を取得すると、この階調補正値に基づいて、目標温度取得部340は、各分割領域それぞれについて、分割領域を構成する各画素における各色毎の階調補正値の合計値それぞれを分割領域を構成する画素の数で割った、前記合計値の平均値を温調値として算出する。この算出に用いられる式を図6に示す。目標温度取得部340は、温調値を各分割領域毎に取得する。上記のように、階調補正値は軟化温度が全色の平均値より高いトナーの色ほど同じ階調値であっても大きくなるので、図6に示す式のように、各トナーの軟化温度の平均値より高いトナーの色の割合が大きければ、温調値は高くなる。
目標温度取得部340は、温調値を各分割領域毎に取得すると、温度テーブルを参照し、各分割領域の温調値に基づいて、この温調値に対応する目標温度値を各分割領域毎に取得する。温度テーブルは、温調値目標温度値との関係を示すテーブルであり、例えば、図8のような、温調値と目標温度値との比例関係を示すテーブルである。温調値が大きくなるほど、目標温度値も高くなる。図8では、温調値が6のときの目標温度値を基準の目標温度値(具体的な値は予め設定されているものとする。)とし、目標温度値が基準の目標温度値との差で表現されている(なお、差の値は適宜変更される。)。この場合、目標温度取得部340は、基準の目標温度値と温調値に対応する前記の差とを加算して、この温調値に対応する目標温度値を取得する。なお、温度テーブルにおける目標温度値は、実際の値そのもので表されても良い。図8では、温調値が6よりも小さい場合には目標温度値が基準よりも小さくなり、温調値が6より大きい場合には目標温度値が基準よりも大きくなる。
目標温度取得部340が目標温度値を取得すると、温度制御部380は、画像における、現在加圧している、主走査方向に並ぶ各分割領域の各定着温度が、それぞれ、各目標温度に近づくように加熱装置170(ヒータ電源171の電圧の大きさ)を制御し、各ヒータ172の発熱温度を制御する。
図7(この図ではn=3及びm=4である。)に示すように、定着ローラ160の第1のローラ161は、主走査方向に並ぶ分割領域を同時に加圧及び加熱していき、この各分割領域における画像のトナー像を順次定着させ、これを副走査方向に並ぶ各分割領域に順次行っていく。図7では、定着ローラ160は、分割領域R1乃至R3におけるトナー像を定着させ、その後、分割領域R4乃至R6、分割領域R7乃至R9、分割領域R10乃至R12の順に、トナー像を定着させる。
また、主走査方向に並ぶ各分割領域を加圧及び加熱する、第1のローラ161上の各加熱領域161a乃至161cは、画像の大きさ及びnの値等によって予め設定される。各ヒータ172は、その位置が加熱領域161a乃至161cのうちのどの領域に対応する位置に位置しているかによって、グループ化され、各グループ毎に各ヒータ172の発熱温度が制御される。このようにして、温度制御部380は、加熱領域161a乃至161c毎に定着温度を制御するように、各ヒータ172の発熱温度を制御する。
電圧値入力部302には、サーミスタ180から温度を示すアナログ信号が入力される。電圧値入力部302に入力されたアナログ信号は、A/D変換部370で一定のデータ量毎に、アナログ信号をサンプリングされ、デジタル信号に変換され、温度制御部380に出力される。温度制御部380は、このデジタル信号に基づいて、各サーミスタ180における定着温度を検出する。
なお、各サーミスタ180もヒータ172と同様に、その位置が加熱領域161a乃至161cのうちのどの領域に対応する位置に位置しているかによって、グループ化される。各グループのサーミスタ180によって検出される1以上の定着温度は、それぞれ、加熱領域161a乃至161c毎に、平均値が取られ、この各平均値が、それぞれ、加熱領域161a乃至161cそれぞれについて検出した各定着温度であるものとする。
温度制御部380は、現在加熱して定着させている各分割領域について、検出した定着温度と、目標温度取得部340が取得した各分割領域の目標温度値と、を比較し、各分割領域において、検出した定着温度が目標温度値に近づくように、各ヒータ172の発熱温度を制御する(加熱装置170を制御する)。温度制御部380は、定着温度が目標温度値よりも低ければ、その分割領域に対応するヒータ172への印加電圧を大きくし、発熱温度を上げる。温度制御部380は、定着温度が目標温度値よりも高ければ、その分割領域に対応するヒータ172への印加電圧を小さくし、発熱温度を下げる。温度制御部380は、定着温度と目標温度値とが同じであれば、その分割領域に対応するヒータ172への印加電圧を維持し、発熱温度を維持する。
定着温度制御装置140は、各種専用回路、DSP、又は、CPU(Central Processing Unit)等、又はこれらの組み合わせで構成される。
図9に示すように、定着温度制御装置140は、例えば、CPU141、ROM(Read Only Memory)142、RAM(Random Access Memory)143、I/O(In/Out)ポート144乃至145、アナログ入力146、A/D147から構成される。
定着温度制御装置140には、I/Oポート144を介してエンジンコントローラ130から印刷対象の画像データが入力され、アナログ入力146を介して定着器150のサーミスタ180から電圧値が入力される。電圧値は、A/Dでデジタルデータに変換され、CPU141に入力される。また、定着温度制御装置140は、I/Oポート145を介して加熱装置170に制御信号を送信することによって、加熱装置170を制御する。
RAM143は、CPU141が使用するデータ、CPU141が生成したデータ、CPU141に供給されるデータ等を記憶する。ROM142(記憶部の一例)は、プログラム、データ等を記憶する。CPU141は、ROM142に記憶されたプログラムに従って後述の定着温度制御処理(定着温度制御装置140が行う処理)を実行する。
次に、定着温度制御装置140の行う定着温度制御処理を図10のフローチャートを参照して説明する。
なお、RAM143には階調補正値テーブル320及び温度テーブル350が展開され、CPU141は、定着温度制御処理を実行することにより、階調値補正部310と、目標温度取得部340と、温度制御部380と、を実現する。また、階調値取得部301は、I/Oポート144と定着温度制御処理を実行するCPU141とによって実現される。電圧値入力部302は、アナログ入力146によって実現され、A/D変換部370は、A/D147によって実現される。
階調値取得部301は、I/Oポート144によって受信した画像データから、各画素の各色の階調値を取得する(ステップS101)。
階調値補正部330は、階調補正値テーブル320を参照し、階調値補正部310が取得した各画素の各色の階調値に対応する階調補正値を取得する(ステップS102)。
目標温度取得部340は、1ページ分の画像データ(例えば、A4サイズ、A3サイズ等の用紙一枚分の画像データ)の画像を、主走査線方向にn分割、副走査線方向にm分割する(ステップS103)。さらに目標温度取得部340は、分割した各分割領域の温調値を求める(ステップS104)。
目標温度取得部340は、温度テーブル350を参照し、目標温度取得部340が求めた各分割領域の温調値から各分割領域の目標温度値を取得する(ステップS105)。
温度制御部380は、電圧値入力部302及びA/D変換部370を介してサーミスタ180から取得した電圧値のデジタルデータから定着温度を検出し、検出した定着温度に基づいて、各分割領域における、定着ローラ160の第1のローラ161の表面の定着温度の値が、各分割領域について目標温度取得部340が取得した目標温度値になるように、加熱装置160を制御する(ステップS106)。
次に、具体的な例を挙げて、上記構成の定着温度制御装置140の動作を説明する。
ここでは、7014(主走査線方向)×4960(副走査線方向)画素で、BK(ブラック),Y(イエロー),M(マゼンダ),C(シアン)の1画素当たりの階調は各色2bit(0〜3)の画像(A4横サイズの画像)が印刷されるものとし、主走査線方向を3分割、副走査線方向を4分割した各分割領域について定着温度を制御するものとする。
また、図7に示すように、1つめの領域R1では、全ての画素において、BKの階調値が0、Cの階調値が0、Mの階調値が3,Yの階調値が3であり、2つめの領域R2では全ての画素において、BKの階調値が3、Cの階調値が2、Mの階調値が1,Yの階調値が0であり、3つの領域R3ではBKの階調値が3、Cの階調値が3、Mの階調値が3,Yの階調値が3である画像データを印刷する場合について説明する。なお、他の領域についての説明は省略する。
階調値取得部310は、7014×4960画素の画像データに基づいて、各画素の階調値、すなわち、領域R1の全ての画素においてBK:0,C:0,M:3,Y:3を、領域R2の全ての画素においてBK:3,C:2,M:1,Y:0を、領域R3の全ての画素においてBK:3,C:3,M:3,Y:3を取得する。
階調値補正部310は、階調補正値テーブル320(図5参照)を参照し、階調値取得部310が取得した各画素の各色の階調値を補正し、階調補正値、すなわち領域R1の全ての画素においてBK:0,C:0,M:2.86,Y:2.73を、領域R2の全ての画素においてBK:3.41,C:2.00,M:0.95,Y:0を、領域R3の全ての画素においてBK;3.41,C:3.00,M:2.86,Y:2.73を、取得する。
目標温度取得部340は、各分割領域に対し、温調値(階調階調補正値の平均値)を取得する(図6参照)。すなわち領域R1において(1/p)×(0+0+2.86+2.73)×p=5.59を、領域R2おいて(1/p)×(3.41+2.00+0.95+0)×p=6.36を、領域R3において(1/p)×(3.41+3.00+2.86+2.73)×p=12.00を特定する。なお、ここでは、各分割領域について、全ての画素の階調値が同じであるとしているので、階調補正値を単純に足せば平均値が得られることになる(図6参照)。
目標温度取得部340は、温度テーブル350を参照し、各分割領域の温調値に基づいて、この各温調値にそれぞれ対応する、各分割領域における定着温度の目標温度値を取得する。
温度制御部380は、上記のように、各分割領域における定着温度が目標温度値になるように加熱装置170を制御し、加圧及び加熱されている副走査線方向の分割領域が切り替わると(例えば、R1乃至3からR4乃至6に切り替わると)、新たな領域に対して再び加熱装置170を制御する。
本実施形態では、定着温度の目標温度値は、前述のように温調値に比例しているため、領域R1,R2,R3の目標の温度値の大小関係は、温調値の大小関係に一致する。
また、BKの階調値が0、Cの階調値が0、Mの階調値が3,Yの階調値が3の領域R1と、BKの階調値が3、Cの階調値が2、Mの階調値が1,Yの階調値が0の領域R2と、各色の階調値が3の領域R3では、色が濃いほど(各色の階調値の合計が大きいほど)、目標の定着温度が増加する。
また、領域R1と領域R2とを比較すると、色の濃さは同じ(階調値の合計が共に6)でも、その色を構成する各色の比率によって目標温度値が変化する。本実施形態に係る定着温度制御装置140では、軟化温度が高いBKの割合が多いほど、温調値が大きくなり、目標の定着温度が増加する。
本実施形態では、上記構成によって、定着温度制御装置140は、被印刷物(ここでは用紙)に転写された複数種のトナー(本実施形態では、4色のトナー)を被印刷物に定着させるために、トナー(本実施形態では、被印刷物)を加熱するための定着温度を制御する。
さらに、本実施形態では、上記構成によって、階調値取得部301は、被印刷物に印刷される画像を表す画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、画像の1画素からそれぞれなる画素領域それぞれを表現する複数種の色であって、複数種のトナーそれぞれによってそれぞれ表される複数種の色の階調をそれぞれを示す複数の階調値を画素領域毎に取得する。なお、画素領域は、上記では各色からなる1画素であり、1画素を単位として上記処理を説明した。しかし、画素領域は、複数の画素から構成されてもよい。つまり、複数の画素から成る画素領域を単位として上記処理が行われても良い。この場合の各色についての階調値は、例えば、1画素毎に含まれる各色について、各画素における階調値の合計、平均値等の値とする(当然、階調補正値、温調値もこれらの値に応じた値にする。)。つまり、階調値とは、画素領域が1つの画素から成る場合には、この1つの画素における階調値になる。また、階調値とは、画素領域が複数の画素から成る場合には、この複数の画素それぞれにおける階調値の合計や平均値等とすることができる。
さらに、本実施形態では、上記構成によって、階調値補正部310は、階調値取得部301が取得した階調値それぞれを、色(トナー)の種類に応じて補正する。
目標温度取得部340は、階調値補正部310が補正した補正後の階調値である補正後階調値(本実施形態では、階調補正値)に基づいて、画像における、複数の画素領域からなる所定領域(本実施形態では、分割領域)毎に、補正後階調値の高低に応じて変化する値である目標温度値を取得する。なお、所定領域は、例えば、第1のローラ161における、定着温度を制御可能な最小限の領域に対応していれば、1つの画素領域から成ってもよい。
温度制御部380は、画像の印刷時に、目標温度取得部340が取得した目標温度値に近づくように、所定領域毎に定着温度を制御する。
以上のような構成によって、色(トナー)の種類に応じて補正した後の補正後階調値の高低(トナー量の多い少ない)に応じて定着温度が制御される。トナーの量が多くなればトナー全体の熱伝導率が悪くなり、定着温度を上げる必要がある。本実施形態によれば、画像の色が濃くなってトナーの被覆量が多くなっても、各色のトナーの色の割合によって、例えば、軟化温度の低いトナーの割合が多ければ、定着温度の目標温度を低く抑えることができるので、定着温度を不必要に上げる必要が無く、消費電力が低くなる。また、所定領域毎に温度制御することによって、所定領域毎に温度を調整できるので、余計な加熱や不十分な加熱が低減される。
また、本実施形態では、上記構成によって、階調値補正部310は、同じ値の階調値について、トナーの軟化温度が高い色ほど補正後階調値が高くなるように階調値を補正し、目標温度値は、補正後階調値が大きいほど大きな値になる。これによって、軟化温度の高い色の割合が大きくなると、目標温度値が高くなりやすくなり、軟化温度の高いトナーを良く加熱できる。また、軟化温度の低いトナーの割合が多ければ、定着温度の目標温度値がそれほど高くなくなるので、トナーの被覆量が多くなっても、定着温度を不必要に上げる必要が無く、消費電力が低くなる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態における各設定値は1例であり、様々な設定が可能である。また、上述の実施形態に記載した構成の全てを備える必要はなく、所期の目的を達成できるならば、一部の構成の組み合わせであってもよい。
例えば、上記実施形態では、トナーの被印刷物に対する熱定着特性の一例として、軟化温度の高低に応じて階調値を補正したが、各色のトナーの他の熱定着特性に応じて階調値を補正してもよい。また、温調値と目標の温度とは比例関係であるとして説明したが、温調値を各トナーの熱定着特性に対応付けて、目標の温度を特定しても良い。また、上記各種テーブルに記憶されているものは、データテーブルであっても関数テーブルであってもよい。
例えば、上記実施形態では、主走査線方向に3分割、副走査線方向に4分割された各領域に対して、定着温度を制御した。しかし、分割数はこれに限定されず、例えば、印刷用紙のサイズによって分割数を変更してもよい。
上記実施形態では、プログラムがメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
100・・・印刷装置、110・・・I/Fコントローラ、111・・・DSP、112・・・メモリ、120・・・ビデオI/Fコントローラ、121・・・ビデオDSP、122・・・ビデオメモリ、130・・・エンジンコントローラ、140・・・定着温度制御装置、141・・・CPU、142・・・ROM、143・・・RAM、144,145・・・I/Oポート、146・・・アナログ入力、147・・・A/D、150・・・トナー転写部、160・・・定着ローラ、161・・・第1のローラ、162・・・第2のローラ、170・・・加熱装置、171・・・ヒータ電源、172・・・ヒータ、180・・・サーミスタ、200・・・ホスト機器、201・・・PC、202・・・プリントサーバ、301・・・階調値取得部、302・・・電圧値入力部、310・・・階調値補正部、320・・・階調補正値テーブル、340・・・目標温度取得部、350・・・温度テーブル、370・・・A/D変換部、380・・・温度制御部

Claims (4)

  1. 被印刷物に転写された複数種のトナーを前記被印刷物に定着させるために、前記トナーを加熱するための定着温度を制御する定着温度制御装置であって、
    前記被印刷物に印刷される画像を表す画像データを取得し、取得した前記画像データに基づいて、前記画像の1以上の画素からそれぞれなる複数の画素領域それぞれを表現する複数種の色であって、前記複数種のトナーそれぞれによってそれぞれ表される複数種の色の階調をそれぞれ示す複数の階調値を前記画素領域毎に取得する階調値取得部と、
    前記階調値取得部が取得した前記階調値それぞれを、前記複数種のトナーそれぞれに応じて補正する階調値補正部と、
    前記階調値補正部が補正した補正後の前記階調値である補正後階調値に基づいて、前記画像における、1以上の前記画素領域からなる所定領域毎に、前記補正後階調値の高低に応じて変化する値である目標温度値を取得する目標温度取得部と、
    前記画像の印刷時に、前記目標温度取得部が取得した前記目標温度値に近づくように、前記所定領域毎に前記定着温度を制御する温度制御部と、
    を備え、
    前記複数種のトナーそれぞれに応じた前記補正後階調値は、前記複数種のトナーの軟化温度の平均に対する前記複数種のトナーそれぞれの軟化温度の比の値を前記階調値に掛けることにより求められる、
    ことを特徴とする定着温度制御装置。
  2. 記目標温度値は、前記補正後階調値が大きいほど大きな値になる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着温度制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着温度制御装置を備える、
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 被印刷物に転写された複数種のトナーを前記被印刷物に定着させるために、前記トナーを加熱するための定着温度を制御するコンピュータを、
    前記被印刷物に印刷される画像を表す画像データを取得し、取得した前記画像データに基づいて、前記画像の1以上の画素からそれぞれなる複数の画素領域それぞれを表現する複数種の色であって、前記複数種のトナーそれぞれによってそれぞれ表される複数種の色の階調をそれぞれ示す複数の階調値を前記画素領域毎に取得する階調値取得部、
    前記階調値取得部が取得した前記階調値それぞれを、前記複数種のトナーそれぞれに応じて補正する階調値補正部、
    前記階調値補正部が補正した補正後の前記階調値である補正後階調値に基づいて、前記画像における、1以上の前記画素領域からなる所定領域毎に、前記補正後階調値の高低に応じて変化する値である目標温度値を取得する目標温度取得部、
    前記画像の印刷時に、前記目標温度取得部が取得した前記目標温度値に近づくように、前記所定領域毎に前記定着温度を制御する温度制御部、
    として機能させ、
    前記複数種のトナーそれぞれに応じた前記補正後階調値は、前記複数種のトナーの軟化温度の平均に対する前記複数種のトナーそれぞれの軟化温度の比の値を前記階調値に掛けることにより求められる、
    ことを特徴とするプログラム。
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