JP5224916B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、当選判定の抽選を行い、スタートスイッチの操作により回転リールが回転し、ストップスイッチの操作によってそれらの回転を停止させるようにした遊技機に関するものである。
この種の遊技機、例えばスロットマシンにおいては、種々の態様で当選の報知演出が行われるように形成されている。例えば、特許文献1に記載の遊技機は、リールの回転速度、回転方向、回転開始から回転停止までの時間等、リールの回転態様によって当選を報知している。
特開2001−104575号公報
一方、従来の遊技機において、停止操作が不能な期間中のストップスイッチ操作に基づいて、その操作タイミングを判定して評価し遊技者に報知するものは存在しなかった。
そこで本願発明は、回転リールの回転開始から回転リールの停止操作が可能となるまでの期間に着目し、停止操作により回転リールを停止させる前に目押しの練習ができる遊技機を提供するとともに、遊技者の技量を直接的に当選報知の態様に結びつけ、報知に技術介入性をもたせることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、表面に複数の図柄が表示された複数の回転リール(40)と、前記複数の回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転中の前記回転リール(40)を個々に停止させるための複数のストップスイッチ(50)と、複数の図柄配列により構成される複数の当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選抽選手段(110)と、前記スタートスイッチ(30)の操作信号に基づいて前記回転リール(40)を回転開始させ、少なくとも前記回転リール(40)の回転速度が予め定められた一定の速度となる定常回転に達したことを条件として、前記ストップスイッチ(50)の操作信号に基づいて、回転中の前記回転リール(40)の回転を停止させるためのリール制御手段(120)と、前記当選抽選手段の抽選結果に関する情報を遊技者に向かって報知可能な当選報知手段とを少なくとも備え、前記当選抽選手段(110)の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記複数の回転リール(40)の当選に係る図柄を、前記ストップスイッチ(50)の操作により予め定められた態様に停止させることができた場合に入賞となり、遊技媒体の払い出しその他の利益が付与される遊技機に係る。
本発明に係る遊技機は、スロットマシンやパロット遊技機とすることができ、上記構成の他にも、入賞時に遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット65)その他の構成部品を備えていてもよい。
ここで、「遊技媒体」とは、遊技に使用するメダルや遊技球(パチンコ球)、コインなどを含むものである。また、「その他の利益」とは、BBゲームなどの有利遊技への移行を含むものである。
またここで、「当選判定の抽選結果に関する情報」とは、抽選結果の「あたり」「ハズレ」などの結果そのものの他、ハズレの場合に当たりのように見せかける虚偽の結果も含まれる。
前記「当選報知手段」は、当選判定の抽選結果に関する情報を、遊技者の視覚、聴覚等にうったえて表示可能なものであって、画像表示部(67)やランプ(68)やスピーカ(69)などの演出用の表示部に所定の画像データや点灯パターンや音声データを出力させるものの他、回転リール(40)の回転開始順番や加速度などを変化させるための信号を出力可能なものも含まれる。
さらに、本発明においては、前記当選抽選手段(110)の抽選結果その他の所定条件に基づいて、所定の演出待ち時間を設定する待ち時間設定手段(141)と、前記演出待ち時間を計測する待ち時間計測手段(144)と、前記待ち時間計測手段(144)の時計測中においては、前記回転リール(40)が定常回転に達した場合であっても、前記ストップスイッチ(50)の操作によって前記回転リール(40)が停止しないようにすることができる停止操作無効手段(150)と、前記回転リール(40)に表示されている図柄のうちいずれかの図柄を操作指定図柄(目押し指定図柄)として決定するための操作指示手段(目押し指示手段142)と、前記待ち時間計測手段(144)の時計測中において、加速中を含む回転中のいずれかの回転リール(40)に対応するストップスイッチ(50)が操作された場合、当該ストップスイッチ(50)の操作信号受信のタイミングが、前記操作指定図柄を予め定められたもしくは諸条件に応じて決定された所定位置に停止させることが可能なタイミングであったか否かを判断し、前記操作指定図柄を所定位置に停止させることが可能なタイミングであった場合には操作成功判定を行い、前記操作指定図柄を所定位置に停止させることが可能なタイミングでなかった場合には操作失敗判定を行う操作判定手段(145)と、前記操作指示手段(142)の決定した操作指定図柄に関する情報を表す操作指示表示、及び前記操作判定手段(145)の判定結果に関する情報を表す操作結果表示を、所定の操作情報表示部(目押し表示部200、目押し結果表示部210)に表示させるための操作情報報知手段(目押し演出表示制御手段180)とを少なくとも設けてある。
本発明における「演出待ち時間」とは、回転リール(40)の回転開始後、停止操作が有効となるまでの間に行われる、ストップスイッチ(50)の操作タイミングを測る演出(目押し演出)を実行させるための時間である。換言すれば、目押し演出は、待ち時間計測手段(144)の時計測中に実行されるものである。
ここで、「当選抽選手段(110)の抽選結果その他の所定条件」とは、当選抽選手段(110)の抽選での当選、不当選の他、演出を実行するか否かの抽選の結果や、特定の遊技区間に該当するかなどの遊技状態が含まれる。
前記停止操作無効手段(150)は、前記目押し演出実行中は、ストップスイッチ(50)の操作を無効にするためのものである。本発明においては、ストップスイッチ(50)の操作を無効にするとは、ストップスイッチ(50)の操作信号によっても回転リール(40)の回転を停止させる(リールモータの駆動を停止させる)ための信号(ストップ信号)を出力させないこと、又は出力を無視させることである。具体的には、ストップスイッチ(50)とリール制御手段(120)をつなぐ電気回路中に、物理的又は電気回路的に信号を遮断する装置を設け、目押し演出中はその装置を作動させてストップスイッチ(50)の操作信号がとどかないようにしたものや、リール制御手段(120)に組み込んだ、目押し演出中はストップスイッチ(50)の操作信号を受信してもストップ信号を出力させないプログラムとすることができる。
前記操作指示手段(142)が決定する操作指定図柄は、当選抽選手段(110)の抽選結果が所定の当選役に当選した場合にはその図柄とすることができ、抽選結果がハズレの場合には当選判定の抽選とは別の指定図柄抽選によって決定してもよいし、予め定められていてもよい。また、操作指定図柄を複数決定してもよい。なお、操作指示手段(142)は、前記操作指定図柄の他に、その操作指定図柄を狙うべき位置である操作指定位置(目押し指定位置)を決定可能であってもよい。
前記操作判定手段(145)は、回転リール(40)の現在位置を把握しつつ、ストップスイッチ(50)の操作位置を特定可能な手段であって、回転リール(40)に表示されている図柄位置をリールモータの回転ステップ数との関係において規定した判定テーブルを用いて、操作無効状態とされているストップスイッチ(50)の操作信号受信のタイミングを計ることができる。本発明においては、加速中の回転リール(40)について操作されたストップスイッチ(50)の操作位置を特定することもできる。この場合には、操作無効状態とされているストップスイッチ(50)の操作信号受信のタイミングが、操作指定図柄を操作指定位置で止められるタイミングである場合に、操作成功判定が行われる。ここで、「予め定められたもしくは諸条件に応じて決定された所定位置」とは、操作指定位置であって、当選の有無や当選役の種類に応じてあるいは抽選により前記操作指示手段(142)により決定されたものであってもよいし、固定的に設定されているものであってもよい。
前記操作情報報知手段(180)は、前記操作指示手段(142)及び前記操作判定手段(145)からの出力信号に基づいて、操作情報表示部(200,210)の表示を制御するためのものである。ここで、操作情報表示部(200,210)は、例えば図柄表示窓(13)の周囲に設けた液晶表示装置やEL板を用いた表示部とすることができ、図柄表示窓(13)から視認可能な回転リール(40)の図柄に合わせて配置することができる。
また、「操作指定表示」は、操作指定図柄を直接(図柄そのものや名称)又は間接的に表した(図柄の色彩のみ表示した)表示や、操作指定図柄を狙う操作指定位置を表示したものとすることができ、複数の操作情報表示部(200,210)のうち操作指定表示がされた位置を操作指定位置としたものも含まれる。「操作結果表示」は、操作成功判定を意味する丸印や操作失敗判定を表すバツ印を含む。なお、操作指定表示と操作結果表示は、同一の表示部に表示させてもよいし、別々の表示部に表示させてもよい。
そして、本発明は、前記停止操作無効手段(150)は、前記待ち時間計測手段(144)の時計測が終了しかつ全ての回転リール(40)が定常回転に達した場合に、停止操作の無効を解除し、前記リール制御手段(120)は、前記待ち時間設定手段(141)により所定の演出待ち時間が設定された場合には、前記スタートスイッチ(30)の操作信号により、前記複数の回転リール(40)のうち少なくとも1つを回転開始させ、前記待ち時間計測手段(14)の時計測中においては、回転リール(40)に対応するストップスイッチ(50)が操作された場合でも当該回転リール(40)を停止させず、停止操作の無効解除後の前記ストップスイッチ(50)の操作に基づき前記回転リール(40)を回転停止させ、前記操作情報報知手段(180)は、前記操作指示手段(142)が前記操作指定図柄を決定した場合には、前記操作情報表示部(200)に当該操作指定図柄に関する操作指示表示を表示させるとともに、前記操作判定手段(145)の判定後に、前記操作情報表示部(200,210)に判定結果に応じた結果表示を表示させ、前記待ち時間計測手段(144)は、回転中のいずれかの回転リール(40)に対応するストップスイッチ(50)の操作信号に対して、前記操作判定手段(145)により操作成功判定がなされた場合には、前記演出待ち時間の経過前であっても時計測を終了可能であり、当選報知手段は、前記操作判定手段(145)の判定結果に応じて、当該遊技で実行される当選報知の態様を変更可能に形成されていることを特徴とする。
ここで、「複数の回転リール(40)のうち少なくとも1つを回転開始させ」ることには、スタート操作に基づいて特定の回転リール(40)のみを回転させることのほか、複数の回転リール(40)の一部又は全部を同時に回転開始させること、複数の回転リール(40)の一部又は全部を所定の順番で回転開始させることも含まれる。
またここで、前記「結果表示」には、目押しが成功した場合の成功表示、失敗した場合の失敗表示の双方を含む。
本発明における「当選報知」は、目押し演出実行中に行われるものと、目押し演出が終了して停止操作が有効化し全リールが停止するまでの間に行われるものの双方が含まれる。
また、「当選報知の態様を変更」するとは、報知に用いられる表示手段を異なるものとすることや、同じ表示手段を用いて異なる内容の報知をさせることであり、報知の信頼度(確度)や判別度(顕著性)を異なるものとすることを含む。
(作用)
本発明においては、所定の演出開始条件該当を契機に演出待ち時間が設定され、目押し演出の開始が決定される。目押し演出の開始が決定されると、操作指定図柄が決定され、スタートスイッチ(30)の操作信号に基づいて一部の又は全ての回転リール(40)が回転開始しする。また、待ち時間計測手段(144)が所定の契機、例えば回転リール(40)の回転開始後、演出待ち時間のタイムカウントを開始する。操作指定図柄が決定されると、所定の操作情報表示部(200)に操作指示表示がなされる。
遊技者は操作指示表示に従って、操作指定図柄を所定の操作指定位置に停止させるタイミングを狙って、回転中の回転リール(40)のいずれかに対応するストップスイッチ(50)を操作することができる。この操作によっては、回転リール(40)は停止しないが、その操作タイミングが操作指定図柄を所定位置に停止させることが可能なタイミングであった場合には、操作情報表示部(200,210)に目押しが成功した成功表示がなされる。タイミングが合致していない場合には、成功表示はなされない。このとき、失敗表示がされるようにしてもよい。
そして、ストップスイッチ(50)の操作について1つでも操作成功判定を受けることができた場合、すなわち目押しが1回でも成功した場合には、待ち時間計測手段(144)は演出待ち時間の初期設定をキャンセルして(タイムカウントをリセットして)時計測を終了する。すなわち、早期に目押しを成功させた場合には、停止操作が有効となるまでの時間が短縮されるものである。なお、演出待ち時間のキャンセルは、回転リール(40)の1つについて目押しが成功した時点で行われるのであってもよいし、複数の回転リール(40)について目押しが成功した時点で行われるのであってもよい。
一方、目押しが成功しない場合には、待ち時間計測手段(144)がタイムカウントを終了するまで、前記目押しを繰り返すことができる。
さらに、演出待ち時間中、又は演出待ち時間の終了後には、所定の当選報知演出が行われるが、その内容は、目押しの成績に応じて変化する。さらに報知内容を、演出待ち時間がキャンセルされた場合の残り時間に応じて変化させてもよい。目押し成績の優秀なほど、あるいは残り時間が多いほど、信頼度や判別度の高い演出が行われるようにすることができる(逆でもよい)。
このように、本発明によれば、回転リール(40)の加速中においても、停止操作を無効にしたまま目押しの判定を行い、かつその結果を遊技者に向けて報知するように形成されているので、早期に目押しを行えば、操作指定図柄を操作し定位置に停止させやすくなる。また、回転リール(40)は停止しないので、目押しが失敗しても同じリールで何度も目押しの練習をすることが可能となる。そして、目押しが成功すれば、早期に本来の遊技に移行することができる。
さらに本発明によれば、遊技者が報知を通じて有益な情報を得られるかどうかは、目押し演出中の目押しの結果に関わってくるものとなり、報知に技術介入性を持たせることができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記当選報知手段として、前記複数の回転リール(40)の回転態様を変化させることができる回転態様設定手段(143)を設け、前記回転態様設定手段(143)は、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役が当選している場合において、前記停止操作無効手段が停止操作の無効を解除するまでの間に、回転中の又は回転開始する一部の又は全ての前記回転リール(40)の回転態様を通常と異ならせることにより、当選を報知可能に形成されている。
また、前記待ち時間設定手段(141)は、前記演出待ち時間における最大設定時間の範囲内で、所定の途中経過時間を設定可能であり、前記リール制御手段(120)は、前記待ち時間設定手段(141)により所定の演出待ち時間が設定された場合には、前記スタートスイッチ(30)の操作信号により、前記複数の回転リール(40)のうち一部の回転リール(40)を回転開始させるようになっている。そして、前記待ち時間計測手段(144)が前記途中経過時間を計測中に、回転中のいずれかの回転リール(40)に対応するストップスイッチ(50)の操作信号に対して、前記操作判定手段(145)により操作成功判定がなされた場合には、前記待ち時間計測手段(144)は時計測を終了するとともに、前記回転態様設定手段(143)は、回転開始する前記回転リール(40)の回転態様を通常と異なるものに変更し、前記リール制御手段(120)は前記変更された回転態様に基づいて停止している前記回転リール(40)を全て回転開始させる。一方、前記待ち時間計測手段(144)が前記途中経過時間を計測中に、回転中の回転リール(40)に対応するストップスイッチ(50)の操作信号に対して、前記操作判定手段(145)により操作失敗判定がなされた場合には、前記待ち時間計測手段(144)は時計測を継続し、前記リール制御手段(120)は停止している前記回転リール(20)のいずれかを回転開始させる。さらに、前記待ち時間計測手段(144)が前記最大設定時間の計測を終了するまでの間に、いずれかの回転リール(40)に対応するストップスイッチ(50)の操作信号を受信できなかった場合には、前記リール制御手段(120)は停止している前記回転リール(40)の全てを回転開始させることを特徴とする。
ここで、「回転リール(40)の回転態様」とは、複数の回転リール(40)の回転開始する順番、回転開始から定常回転に達するまでの時間(加速度)、回転速度などを含む。
またここで、「途中経過時間」とは、待ち時間計測手段(144)が演出待ち時間の最大設定時間を計測し終えるまでの間の所定時間であって、例えば最大設定時間が8秒の場合、途中経過時間を4秒、5秒のように複数設定してもよい。
さらに、「一部の回転リール(40)」は単数であっても複数であってもよく、全リールが回転開始するのでなければよい。
本発明においては、目押し演出中において、スタート操作により複数の回転リール(40)が同時に回転開始する場合には、目押し成績に応じて、回転中の複数の回転リール(40)の加速度や回転速度を同時に又は個別に変化させることができる。また、スタート操作により一部の回転リール(40)が回転開始する場合には、回転中の回転リール(40)に対して行われた目押しの成績に応じて、停止している残りの回転リール(40)が回転開始する際の回転開始順番や加速度や回転速度を変化させることができる。
(作用)
本発明においては、目押し演出の実行が決定されると、スタート操作により1個又は2個の回転リール(40)が回転開始する。そして、所定の途中経過時間内に、回転中の回転リール(40)について対応するストップスイッチ(50)が操作され、そのタイミングについて操作判定手段(145)が操作成功判定をしたときには、その時点で成功表示が表示されるとともに、演出待ち時間がキャンセルされ、全ての回転リール(40)が回転開始する。その際、回転開始する停止していた回転リール(40)の回転態様が、内部当選時には通常時と異なるものとなる。また、キャンセルされた残り時間に応じて、回転態様の変更以外の演出を行わせてもよい。
一方、最初に回転開始した回転リール(40)について、途中経過時間内に目押しが成功しなかったとき、あるいは最初の操作で目押しが失敗してしまったときには、演出待ち時間はキャンセルされず、停止中の回転リール(40)の1個又は2個を回転開始する。この回転リール(40)の回転態様を変化させることもできる。そして、回転開始した回転リール(40)について目押しをすることができ、所定の途中経過時間内に目押しが成功すれば、演出待ち時間がキャンセルされる。この場合の途中経過時間は、最初に回転開始した回転リール(40)についての途中経過時間と同じ時間であってもよいし、それよりも長い時間であってもよい。なお、途中経過時間内に目押しを成功させられなかった場合には、最後に回転開始した回転リール(40)が定常回転に達しても、演出待ち時間が経過しないと停止操作の無効が解除されない。また、このとき回転開始する回転リール(40)の回転態様は通常と同じものであってもよいし通常と異なっていてもよい。
本発明によれば、所定時間内に目押しを成功させることにより、次に回転開始する回転リール(40)の回転態様の違いによって報知を受けることができる。また、回転開始する回転リール(40)が多いほど報知態様のバリエーションが豊富になるので、早期に目押しを成功させた方がより信頼度・判別度の高い報知を受けることが可能となる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記操作指示手段(142)は、前記操作指定図柄を停止させるタイミングで前記ストップスイッチ(50)を操作すべき操作指定位置として、複数の回転リール(40)における前記操作指定図柄の配列が、所定の入賞ラインのいずれかと一致するような操作指定位置を決定可能であり、前記操作判定手段(145)は、先に操作成功判定を行った操作指定位置との関係において、前記ストップスイッチ(50)の操作信号受信タイミングを判定可能に形成されている。そして、前記待ち時間計測手段(144)が前記演出待ち時間を計測中に、全ての回転リール(40)に対応するストップスイッチ(50)の操作信号に対して、前記操作判定手段(145)により操作成功判定がなされた場合には、前記待ち時間計測手段(144)は時計測を終了するとともに、前記当選報知手段は、前記演出待ち時間終了までの残り時間に応じて実行すべき報知態様を決定することを特徴とする。
本発明は、所定時間内に全ての回転リール(40)に対応するストップスイッチ(50)が操作された場合であって、目押しが全て成功した場合に、演出待ち時間が短縮されるとともに、目押し成績に応じた報知を受けられるようにしたものである。
ここで、前記操作指示手段(142)は、複数の入賞ラインを操作指定位置として決定することも可能である。
またここで、「先に操作成功判定を行った操作指定位置との関係において・・・受信タイミングを判定可能」とは、端的に言えば、操作指定図柄を所定の入賞ライン上に揃えて停止させることができるタイミングでストップスイッチ(50)を操作できたか否かを判定可能ということである。
また、「残り時間に応じて報知態様を決定」とは、残り時間が多いほど(あるいは少ないほど)遊技者に有利(あるいは不利な)な報知が行われるようにすることを含むものである。なお、時間内に目押しを全て成功させられない場合であっても、目押し成績に応じた報知を受けることは可能である。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記演出待ち時間を遊技者の操作に基づいて設定可能な待ち時間設定操作手段(待ち時間設定スイッチ18)を設け、この待ち時間設定操作手段(18)によって前記演出待ち時間が設定された場合には、前記当選報知手段は、少なくとも、前記待ち時間計測手段(144)が前記最大設定時間の計測終了前に時計測を終了したときに実行される報知の態様を、待ち時間設定操作手段(18)によらずに前記演出待ち時間が設定された場合に前記待ち時間計測手段(144)が前記最大設定時間の計測終了前に時計測を終了したときに実行される報知の態様よりも、遊技者に有利な態様に変更可能に形成されていることを特徴とする。
本発明は、演出待ち時間を遊技者自らが設定できるようにし、自分の設定した時間内に目押しを成功させることができた場合には、有利な報知を受けられるようにしたものである。ここで、「遊技者に有利な態様」とは、信頼度や判別度が高いことの他、めったに見られない演出によって遊技者を楽しませることも含まれる。
本発明によれば、遊技者が自分の技量に応じて演出待ち時間を設定でき、自己目標をクリアできれば有益な報知を得られるという新たな報知形態を創出することができる。
本願発明は、以上のように構成されているので、以下のような効果を奏する。
すなわち、停止操作により回転リールを停止させる前に目押しの練習ができる遊技機を提供するとともに、遊技者の技量を直接的に当選報知の態様に結びつけ、報知に技術介入性もたせることができる遊技機を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、第一の実施の形態及び第二の実施の形態に分けて、図面に基づき説明する。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図8は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシン10の外観正面図、図2はスロットマシンの入力、出力、制御を示すブロック図、図3乃至図6はスロットマシン10の作動を示す流れ図、図7及び図8は目押し演出時における目押し表示部200の表示及び回転リール40の作動を示す説明図である。 (スロットマシン10)
スロットマシン10は、図1に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む上パネル12が形成されており、さらに上パネル12には、3個の回転リール40の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。
スロットマシン10の内部には、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図2参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図2に示すように、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。演出制御装置22は、遊技制御装置21からの出力信号、スタートスイッチ30等の操作手段の操作信号に基づいて、ランプ68やスピーカ69等の演出表示装置66を制御するためのものである。
ここで、制御装置20を、主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置に配置することができる。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置を別個に形成することにより、演出制御に当てられるメモリを大幅に増やすことができると共に、演出のみを変更することもできる。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図2に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
(6)待ち時間設定スイッチ18
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(6)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図1に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵された検知センサであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図1に示すように、回転リール40の下方に位置するボタンスイッチであって、クレジットをメダル投入に代えるためのものである。
ここで、クレジットとは、次遊技以降に使用するためのメダルをあらかじめ遊技機内部に貯留しておくことであり、スロットマシン10は、メダル投入口14から投入され投入スイッチ15を通過した遊技メダル、又は入賞により払い出される遊技メダルを、最大50枚まで、遊技機内部に貯留する扱いができるように形成されている。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図1に示すように、回転リールの斜め下方に位置するボタンスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図1に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。スタートスイッチ30の筐体内部側には、特に図示しないが、レバーの押下による移動を検知する遮光センサが設けられていて、レバー押下が検知されるとともに、当該検知信号が操作信号として制御装置20に出力されるようになっている。
ここで、「再遊技(Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、各回転リール40に対応した3個の停止ボタン51,52,53から構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されている。すなわち、左リール41には停止ボタン51が、中リール42には停止ボタン52が、右リール43には停止ボタン53がそれぞれ対応するように設けられている。
各停止ボタン51,52,53の筐体内部側には、特に図示しないが、接触により通電する接触センサ、あるいはボタンの押下による移動を検知する遮光センサが設けられていて、ボタンの押下が検知されるとともに、当該検知信号が操作信号として制御装置20に出力されるようになっている。そして、回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
なお、スロットマシン10は、回転リール40が定常回転に達し、かつ所定のウエイト時間が経過するまでは、ストップスイッチ50が操作されても、回転リール40を回転停止させないようになっているが、これについては後述する。
さらに、本実施の形態においては、所定の演出待ち時間中においては、ストップスイッチ50の操作により回転リール40を回転停止させないまま、操作タイミングを判定することができるようになっているが、これについても後述する。
(待ち時間設定スイッチ18)
待ち時間設定スイッチ18は、スロットマシン10の正面左端部に設けられたボタンスイッチであって、後述する目押し演出実行の条件となる演出待ち時間の設定を、遊技者の操作によって設定可能とするものである。なお、待ち時間設定スイッチ18の詳細については後述する。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図2に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)演出表示装置66(画像表示部67及びランプ68及びスピーカ69)
(4)目押し表示部200
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(4)のパーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された3個のリールモータM1,M2,M3と、各々のモータの出力軸に固定された3個の回転リール40から構成されている。回転リール40は、正面左側に位置左リール41、中央に位置する中リール42、正面右側に位置する右リール43からなり、リールモータM1には左リール41が、リールモータM2には中リール42が、リールモータM3には右リール43が固定されている。
そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図1に示すように、筐体11の内部に設けられた払い出し装置であって、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(演出表示装置66)
演出表示装置66は、演出制御装置22の制御により、入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、演出表示装置66は、画像表示部67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。
画像表示部67は、回転リール40の側方に設けられた窓部であり、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部67としては上記のものに限られず、例えば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
ランプ68及びスピーカ69は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(目押し表示部200)
目押し表示部200は、図1に示すように、図柄表示窓13の両端部に設けられた表示部であって、後述する演出待ち時間中の目押し演出において、所定の目押し指示表示及び目押し結果表示を表示するためのものである。目押し表示部200は、例えばEL板により形成することができ、通電により種々の形状を種々の色彩により表示可能なものである。
具体的には、目押し表示部200は、図1及び図7(A)に示すように、左リール41の左側及び右リールの右側に、それぞれ縦に3つずつ並んで設けられている。具体的には、左リール41の上段図柄の左側には表示部201、左リール41の中段図柄の左側には表示部202、左リール41の下段図柄の左側には表示部203がそれぞれ設けられている。また、右リール43の上段図柄の右側には表示部204、右リール43の中段図柄の右側には表示部205、右リール43の下段図柄の右側には表示部206がそれぞれ設けられている。
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(9)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)リール制御手段120
(5)遊技制限時間計測手段130
(6)目押し演出制御手段140
(7)停止操作無効手段150
(8)ホッパー制御手段160
(9)入賞判定手段170
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(9)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、3個の回転リール40が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ50の1個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を3個全て操作し終わると、3個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、図柄表示窓13の入賞有効ライン(図示せず)上に、予め設定された図柄が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを備えている。
また、抽選結果がいずれかの役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選フラグが成立し、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の特別当選図柄(例えば、入賞有効ライン上に「7」が3個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。
一方、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別当選図柄と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する入賞図柄が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、対応する当選図柄が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止することができない。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム・以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム・以下RBゲーム)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム・以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段80は、特に図示しないが、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段
(2)特定遊技制御手段
(特定導入遊技制御手段)
特定導入遊技制御手段は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、例えば「7」等の図柄が入賞有効ライン上に3個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、RBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われる。そして、BBゲームは、一定枚数のメダル払い出し終了により終了するものである。
(特定遊技制御手段)
特定遊技制御手段は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄が上パネル12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて、当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
上記当選抽選手段110は、特に図示しないが、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段
(2)乱数抽出手段
(3)当選判定テーブル
(4)判定手段
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(乱数発生手段)
乱数発生手段は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段)
乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生する乱数を、スタートスイッチ30の操作タイミングで抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル)
当選判定テーブルは、乱数発生手段がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
(判定手段)
判定手段は、乱数抽出手段が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブルの抽選確率データを基に、乱数発生手段がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(リール制御手段120)
リール制御手段120は、有効なスタートスイッチ30の操作に基づいて回転リール40を回転させると共に、特に図示しないがリール回転検知センサ(インデックスセンサ)の検知信号に基づいて図柄の現在位置を認識しつつ、当選抽選手段110の抽選結果及び有効なストップスイッチ50の操作タイミングに基づいて、回転リール40の停止を制御するためのものである。
そして、リール制御手段120は、以下の(1)乃至(5)の手段を有している。
(1)スタート信号出力手段121
(2)加速度変更手段122
(3)図柄判定手段123
(4)停止データ記憶手段124
(5)ストップ信号出力手段125
なお、リール制御手段120としては、上記以外の手段を備えていても構わない。
(スタート信号出力手段121)
スタート信号出力手段121は、スタートスイッチ30の操作信号に基づくスタート信号を出力するためのものである。
具体的には、投入スイッチ15が投入メダルを検知した場合、クレジットが「1」以上でベットスイッチ16が操作された場合、及びホッパーユニット65がメダルの払い出し中でないなど、所定の遊技開始条件を満たしている場合において、スタートスイッチ30の操作信号を受信した場合に、スタート信号を出力する。
ここで、本実施の形態においては、スタート信号出力手段121は、各リールモータM1、M2、M3にスタート信号を出力可能であり、3個のリールモータM1〜M3に同時にスタート信号を出力することができるとともに、各リールモータM1、M2、M3に時間差をつけてスタート信号を出力することもできる。具体的には、後述する目押し演出制御手段140により設定される回転リール40の回転態様に基づいて、各リールモータM1、M2、M3に、所定のタイミングで、スタート信号を出力するようになっている。
(加速度変更手段122)
加速度変更手段122は、目押し演出制御手段140の決定に基づいて、リールモータM1、M2、M3の加速度を変更させるためのものである。具体的には、各リールモータM1、M2、M3に対応して設けられているパルス発生装置の、スタート信号出力時又はモータ回転中における発生パルスの周波数の逓増量を変更させるためのものである。
ここで、ステッピングモータは、パルス周波数を徐々に高くしていくことにより加速駆動するものであるが、このパルス周波数の逓増を緩やかに設定すれば加速度は低くなり、定常回転に達するまでの時間が長くなる。また周波数が急増するように設定すれば加速度は高くなり、定常回転に達するまでの時間が短くなる。
そして、加速度変更手段122は、リールモータを通常の加速度で回転開始させる場合には加速度設定3の信号、通常の加速度よりも少し速い加速度で回転開始させる場合には加速度設定2の信号、通常の加速度よりも非常に速い加速度で回転開始させる場合には加速度設定1の信号、通常の加速度よりも少し遅い加速度で回転開始させる場合には加速度設定4の信号、通常の加速度よりも非常に遅い加速度で回転開始させる場合には加速度設定5の信号を、各リールモータM1、M2、M3のパルス発生装置に出力する。これに対応して、パルス発生装置は、加速度設定3の信号を受信した場合には通常の速度でパルス周波数を逓増させ、加速度設定1又は2の信号を受信した場合には通常よりも速くパルス周波数を逓増させ、加速度設定4又は5の信号を受信した場合には通常よりも遅くパルス周波数を逓増させる。なお、加速度の設定は、上記した5段階に限られず、速い、通常、遅いの3段階設けてもよい。逆に、速いと遅いの2段階だけでもよい。また、「速い」「遅い」は通常設定と比べた場合の相対的な表現である。
さらに、加速度変更手段122は、回転中のリールモータの加速度を変更させることもできる。例えば、加速度設定3で加速中に、加速度設定2や4の信号を出力して、パルス発生装置の周波数増加量を変更させることができる。また、所定の加速度で加速回転中に「加速度0」の信号を出力することにより、パルス発生装置のパルス周波数を一定にして、その時点の速度を保ったままリールモータを回転させるようにすることもできる。
そして、加速度変更手段122は、通常時には加速度設定3の信号を出力しているが、後述する回転態様設定手段143が加速度設定変更を決定した場合には、決定に基づく加速度設定の信号を出力するようになっている。
(図柄判定手段123)
図柄判定手段123は、インデックスセンサ(図示せず)の検知信号に基づいて、各回転リール40の図柄の現在位置を認識するためのものである。
具体的には、図柄判定手段123は、特に図示しないが、回転リール40を1回転させるための発信パルス数を全範囲として各回転リール40のリールテープに表示されている各図柄の領域を規定した回転リール40ごとの図柄判定テーブルと、パルス発信装置の発信パルス数を、インデックスセンサの検知信号受信時にゼロクリアしつつカウントするカウント手段を備えている。そして、カウント手段のカウント値と各図柄判定テーブルとを対比することにより、特定の回転リール40の特定の位置、例えば図柄表示窓13の上段の位置、中段の位置、下段の位置に何の図柄が位置しているかを把握することができるようになっているものである。
そして、図柄判定手段123は、有効なストップスイッチ50の操作信号受信時に、有効ライン上に位置している図柄を基準図柄として記憶する。この基準図柄データに基づいて、後述する停止データが取得される。また、回転リール40が停止したときには、停止した回転リール40ごとに、図柄表示窓13から視認可能となる3個の図柄をそれぞれ記憶する。この停止図柄データに基づいて、後述する入賞判定手段170が入賞判定を行うようになっている。
(停止データ記憶手段124)
停止データ記憶手段124は、ストップスイッチ50の操作信号により回転リール40の回転を停止させるための複数の停止データを記憶しているものである。
停止データとしては、当選図柄引き込み停止データと、ハズレ停止データが設けられている。当選図柄引き込み停止データとは、当選判定の抽選の結果、所定の当選役に当選した場合に、当該当選図柄を所定の有効入賞ライン上に極力停止させる引き込み制御を行うとともに、当該当選図柄以外の図柄を有効入賞ライン上に入賞の態様に停止させない蹴飛ばし制御を行うためのものである。ハズレ停止データとは、有効入賞ライン上に停止する図柄がいかなる入賞の態様にもならないように蹴飛ばし制御を行うためのものである。
なお、ストップスイッチ50の操作信号受信時に直ちに停止可能な所定位置にある基準図柄から、何コマ分回転させて回転リール40を停止させるかを、所定条件に応じ各図柄毎にテーブル上に規定した停止テーブルも、上記停止データに含まれるものである。
(ストップ信号出力手段125)
ストップ信号出力手段125は、停止操作無効解除後のストップスイッチ50の操作信号及び停止データに基づいて、リールモータM1、M2、M3を個々に停止させるためのストップ信号を出力するためのものである。ストップ信号は、具体的には、リールモータM1〜M3のパルス発生装置のパルス出力を停止させるための信号である。
具体的には、ストップ信号出力手段125は、上記した蹴飛ばし及び引き込みが行われるように、ストップスイッチ50の操作信号受信とストップ信号出力のタイミングをずらして、回転リール40が停止するまでの時間を遅らせる。
なお、回転リール40が定常回転に達していない場合、所定の遊技制限時間が経過していない場合、及び目押し演出が実行されている場合には、いずれかのストップスイッチ50が操作されても、当該操作信号は有効な操作信号として制御装置20に届かないので、ストップ信号が出力されることはなく、回転リール40も停止しない。
(遊技制限時間計測手段130)
遊技制限時間測定手段130は、規定のウエイト時間を測定するためのものである。
ここで、「ウエイト時間」とは、一定時間内に投入するメダル数が多大にならないよう定められた法規制(1分間に400円以内)をもとに算出された時間であって、前回の遊技が開始可能となってから今回の遊技が開始可能となるまでの時間(規定遊技制限時間4.1秒)のことである。本実施の形態では、全ての回転リール40が定常回転に達してから、次遊技において全ての回転リール40が定常回転に達するまでの時間として設定されている。そして、この時間が経過するまでは、後述する停止操作無効手段150の制御によりストップスイッチ50の操作が有効化しないようになっている。
またここで、回転リール40が定常回転になったかどうかは、インデックスセンサの検知時間間隔を測定することにより確認することができる。あるいは、リールモータM1〜M3にロータリーエンコーダを設け、駆動軸の回転数を検出するようにしてもよい。
遊技制限時間測定手段130は、具体的にはパルスカウンタなどのタイマーであり、全ての回転リール40が定常回転に達したときにタイムカウントを開始し、4.1秒のカウントが終了したらタイムアップ信号を出力するようになっている。このタイムアップ信号はウエイト終了信号として、停止操作無効手段150に出力される。
(目押し演出制御手段140)
目押し演出制御手段140は、回転リール40の回転開始からストップスイッチ50の操作が有効化するまでの所定時間に行われる「目押し演出」を制御するためのものである。
「目押し演出」とは、ストップスイッチ50の操作によっても回転中の回転リール40を停止させないとともに、ストップスイッチ50の操作タイミングに応じて、目押し表示部200に目押し結果表示をさせる演出のことである。
そして、目押し演出制御手段140は、図2に示すように、次の(1)乃至(5)の手段を有している。
(1)待ち時間設定手段141
(2)目押し指示手段142
(3)回転態様設定手段143
(4)待ち時間計測手段144
(5)押下判定手段145
なお、目押し演出制御手段140としては、上記以外の手段を備えていても構わない。
(待ち時間設定手段141)
待ち時間設定手段141は、目押し演出を行うための「演出待ち時間」を設定するためのものである。すなわち、演出待ち時間を設定することにより、目押し演出の実行を決定する演出決定手段として機能するものである。
ここで、待ち時間の設定は、以下のようにして設定することができる。
(1)例えば遊技開始時(ベット時又はスタートスイッチ30の操作時)などの所定の契機に行われる演出実行抽選の抽選結果に基づいて決定する。この場合には、遊技毎に演出実行抽選を行い、演出実行抽選に当選した場合には、所定の演出待ち時間を設定する。
この場合に設定される演出待ち時間は、例えば8秒、4秒のように予め定められていてもよいし、時間数も抽選により決定するようにしてもよい。あるいは、当選判定の抽選結果に応じて決定してもよい。例えば当選抽選手段110の抽選の結果所定の当選役が当選した場合には8秒、ハズレの場合には4秒、のように決定することができる。
(2)当選判定の抽選結果に応じて決定してもよい。例えば当選抽選手段110の抽選の結果所定の当選役が当選した場合には演出待ち時間を設定する。待ち時間は、当選役の種類に応じて変化させてもよい。例えばBB当選なら8秒、小役当選なら6秒、のように決定することができる。なお、僅少の確率で、抽選結果がハズレの場合にも演出待ち時間を設定するようにしてもよい。
(3)一回の遊技が終了したときに、ウエイト時間が残っている場合に、演出待ち時間を設定する。ここで、「一回の遊技が終了したとき」とは、回転中の回転リール40を全て停止させたとき、又は入賞によるメダルの払い出しが終了したときのいずれかのときである。
この場合、待ち時間の設定は、残りウエイト時間に応じて設定してもよい。例えばウエイト時間の残りが2秒以上ある場合には8秒、2秒未満の場合には4秒、のように決定することができる。
(4)待ち時間設定スイッチ18の操作に基づいて演出待ち時間を設定する。これは、遊技者が自分で目押し演出の実行を選択するものである。
ここで、待ち時間設定スイッチ18による演出待ち時間の設定について具体的に説明する。
待ち時間設定スイッチ18は、前遊技終了後、スタートスイッチ30の操作前に操作されることにより、所定の待ち時間表示部(図示せず)に設定待ち時間の表示がされるようになっている。待ち時間表示部は、例えば液晶表示器や7セグメントLED等を用いて所定の数値を表示可能となっており、押下操作する度に、「8」「6」「4」等の数字が順次表示される。この数字は演出待ち時間(分)を表示するものであり、遊技者が設定したい待ち時間を表示させたら、スタートスイッチ30を押下することによって待ち時間が確定する。
なお、待ち時間設定スイッチ18として、選択スイッチと確定スイッチを設け、選択スイッチによって待ち時間を選択し、確定スイッチの操作により選択した時間を確定させるようにしてもよい。
待ち時間設定手段141としては、上記(1)乃至(4)のいずれかを実行可能であればよく、(1)乃至(4)のうちいずれかの組み合わせ又は全てを実行可能としてもよい。例えば、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選した場合であって、実行抽選に当選した場合に演出待ち時間を設定したり、実行抽選に当選した場合であってウエイト時間の残りがある場合に演出待ち時間を設定したり、ウエイト時間の残りがある場合であって待ち時間設定スイッチ18が操作された場合に演出待ち時間を設定したりすることができる。
そして、待ち時間設定手段141は、演出待ち時間として、最大設定時間と、最大設定時間よりも短い途中経過時間を設定することができる。例えば、最大設定時間を8秒に設定した場合、途中経過時間として、第一設定時間を4秒、第二設定時間を5秒、第三設定時間を7秒、というように設定する。途中経過時間は複数段階でなくてもよい。例えば、最大設定時間を8秒に設定した場合、途中経過時間を4秒に設定してもよい。最大設定時間を4秒に設定した場合、途中経過時間を2秒に設定してもよい。
なお、上記した待ち時間設定スイッチ18は、待ち時間の最大設定時間のみを遊技者が選択可能なものとして説明したが、途中経過時間は最大設定時間に応じて自動的に決定されるようにすれば問題ない。あるいは、途中経過時間も遊技者が決定できるようにしてもよい。
さらに、待ち時間設定手段141は、演出待ち時間を設定した場合、すなわち目押し演出を実行する場合には、設定時間のデータを待ち時間計測手段144に出力するとともに、目押し演出実行フラグをセットして、目押し演出実行中であることを記憶する。なお、目押し演出実行フラグは、待ち時間計測手段144が時計測を終了したときにリセットされる。
(目押し指示手段142)
目押し指示手段142は、目押し演出において遊技者が狙うべき目押し指定図柄及びその図柄を狙うための目押し指定位置を決定するためのものである。
すなわち、目押し指示手段142は、前記目押し演出実行フラグが成立した場合において、当選抽選手段110の抽選結果が所定の当選役に当選している場合には、当該当選役に係る図柄を、目押し指定図柄として決定する。
また、当選判定の抽選結果がハズレの場合には、遊技開始時(回転リール40の回転開始前)において図柄表示窓13から視認可能となっている図柄、具体的には、リール制御手段120の図柄判定手段123が記憶している停止図柄データの中から、目押し指定図柄抽選により決定した図柄を目押し指定図柄として決定する。例えば、図7(A)に示すように、遊技開始時の回転リール40の停止図柄、すなわち前の遊技で停止した停止図柄が、左リール41は上段から「7」「ベル」「リプレイ」、中リール42は上段から「ベル」「7」「リプレイ」、右リール43は上段から「BAR」「7」「ベル」だった場合、「7」「ベル」「リプレイ」「BAR」の4個の図柄の中から、抽選により目押し指定図柄を決定する。
そして、前記目押し指定図柄を目押しすべき目押し指定位置は、例えば左側の上段位置、のように、図柄表示窓13から視認可能となる9個の図柄の位置の中から、抽選や当選役に応じて決定する。目押し指定位置は複数あってもよい。目押し指定位置が多いほど目押しが成功する可能性が高くなる。
また、当選役や遊技状態に応じて、目押し指定位置を設定するようにしてもよい。例えば、図7(C)において、右リール43の右側の上段及び中段の表示部204,205に、緑色の三角印が表示された場合には、「緑7」が60パーセントの確率で当選している設定としたり(「緑7」の当選時に60パーセントの確率で上記表示を行わせるという意味)、図7(F)において、左リール41の左側の中段の表示部202に、青色の三角印が表示された場合には「青7」が70パーセントの確率で当選している設定としたりすることができる。
なお、当選判定の抽選結果がハズレの場合には、上記以外にも、予め定められた図柄を目押し指定図柄として決定してもよいし、当選判定の抽選とは別に行う目押し指定図柄抽選により決定した図柄を目押し指定図柄として決定するようにしてもよい。
目押し指定図柄として決定された図柄については、後述する演出制御装置22によって、目押し指定位置として決定された所定位置にある目押し表示部200に、目押し指示表示がなされるようになっているが、これについては後述する。
(回転態様設定手段143)
回転態様設定手段143は、前記待ち時間設定手段141が演出待ち時間を設定した場合に、スタートスイッチ30の押下による回転リール40の回転態様を決定するためのものである。ここで、「回転リール40の回転態様」とは、3個の回転リール40の回転開始順番、回転開始時の加速度などである。
回転態様設定手段143は、複数の回転態様データを備えており、当選判定の抽選結果に応じて、あるいは前記目押し指示手段142の決定した図柄に応じて、回転態様を設定する。また、後述する押下判定手段125の判定によっては、いったん取得した回転態様データを変更する場合もある。そして、回転態様設定手段143の取得した回転態様データに基づいて、スタート信号出力手段121が各リールモータM1,M2,M3に所定の順番でスタート信号を出力し、あるいは加速度変更手段122が所定のリールモータについて加速度設定を変更する。
(待ち時間計測手段144)
待ち時間計測手段144は、演出待ち時間を計測するためのタイマーであり、特に図示しないが、パルス発信器の発信パルス数をカウントすることにより時計測を行うカウンタと、所定のタイムカウント終了時に信号を出力する信号出力手段を有している。
待ち時間計測手段144は、目押し演出実行フラグがセットされている場合に、回転リール40の回転開始を契機にタイムカウントを開始し、待ち時間設定手段141の設定した最大設定時間のタイムカウント終了後にカウントをリセットして作動を停止する。また、途中経過時間が経過するごとに、経過信号を出力する。なお、回転リール40の回転開始の判断は、リール制御手段120からのスタート信号の出力時であってもよいし、リールモータの駆動開始時であってもよい。
さらに、待ち時間計測手段144は、所定の途中経過時間内に後述する押下判定手段145が目押し成功信号を出力した場合には、タイムカウント中であっても、カウントをリセットして作動を停止する。これにより、迅速な遊技が担保されるものとなる。
(押下判定手段145)
押下判定手段145は、目押し演出中において操作されたストップスイッチ50の操作信号を受信した場合に、当該信号の受信タイミングを回転中の回転リール40の図柄との関係において特定し、特定図柄が特定位置にあるときにストップスイッチ50が操作されたか否か、換言すれば、ストップスイッチ50の操作タイミングが、目押し指定図柄を目押し指定位置に停止させることの可能なものであったか否かを判定するためのものである。
具体的には、押下判定手段145は、リール制御手段120の図柄判定手段123による図柄判定に基づいて回転中の回転リール40の図柄の現在位置を把握するとともに、ストップスイッチ50の操作信号受信時に目押し指定位置に位置している図柄が、目押し指定図柄であるか否かを判定するものである。そして、ストップスイッチ50の操作時に目押し指定位置に位置している図柄が目押し指定図柄である場合には、成功判定に基づく目押し成功信号を出力し、そうでない場合には失敗判定に基づく目押し失敗信号を出力する。
このように、押下判定手段145は、ストップスイッチ50を、いわゆるビタ押しのタイミングで押下できたか否かを判断しているので、回転リール40が加速中であっても、図柄の現在位置さえ把握できていれば(つまりインデックスが1回以上検知されていれば)、押下判定を行うことが可能となる。
ところで、回転リール40が定常回転に達した後は、停止制御時に行われる引き込みを加味した押下判定を行うようにしてもよい。すなわち、ストップスイッチ50の押下タイミングが、目押し指定図柄を目押し指定位置に引き込めるタイミングであったかどうかを判断するものである。
具体的には、特に図示しないが、所定の基準押下図柄から所定コマ数の範囲内にある図柄を、各図柄ごとに規定した引き込み図柄判定テーブルを設ける。ここで、基準押下図柄とは、ストップスイッチ50の操作信号受信時において所定位置(具体的にはいずれかの入賞ライン上)にある図柄のことである。また、基準押下図柄から所定コマ数とは、基準押下図柄が当選図柄だと仮定した場合に回転リール40を回転停止させる際に引き込み可能なコマ数を表すものであり、最大4コマである。これは図柄によって異なっており、2コマや3コマのものもある。そして、各図柄に対して設定されている所定コマ数は、リール制御手段120により停止制御が行われる場合の引き込み設定と同等の設定となっている。
そして、押下判定手段145は、リール制御手段120の図柄判定手段123による図柄判定に基づいて回転中の回転リール40の図柄の現在位置を把握するとともに、基準押下図柄と前記引き込み図柄判定テーブルとを対比して、当該基準押下図柄から引き込み可能な図柄として規定されている図柄中に、前記目押し指示手段142の決定した目押し指定図柄が含まれているか否かを判定するものである。
すなわち、押下判定手段145は、停止制御において当選図柄の引き込み制御を行う場合と同様の判定処理を行うものの、これによって回転リール40を停止させることはない。そして、ストップスイッチ50の操作タイミングが目押し指定図柄を目押し指定位置に引き込み可能なものであった場合には、目押し成功判定に基づく目押し成功信号を出力し、そうでない場合には目押し失敗判定に基づく目押し失敗信号を出力する。
このように形成した場合には、本来の遊技において目押しをするのと同等の条件で、目押しの練習をすることができる。
(停止操作無効手段150)
停止操作無効手段150は、ストップスイッチ50の操作信号によっても回転リール40の回転が停止しない操作無効状態と、ストップスイッチ50の操作信号によって回転リール40が停止可能な状態となる操作無効解除状態とを制御するためのものである。
具体的には、停止操作無効手段150は、原則として、各回転リール40の回転停止から次遊技において回転リール40が定常回転に達し、かつ所定の遊技制限時間が経過するまでの間は、ストップスイッチ50の操作信号がリール制御手段120に到達しないよう、所定の信号遮断手段(図示せず)を作動させることにより、ストップスイッチ50が効かない停止操作無効状態とする。ここで、信号遮断手段は、電気回路中に設けた論理回路手段やスイッチ手段であってもよいし、そのようなプログラムをリール制御装置120に組み込んだものであってもよい。
そして、停止操作無効手段150は、全ての回転リール40が定常回転に達し、かつ遊技制限時間が経過した場合には、前記信号遮断手段を非作動状態にさせて、ストップスイッチ50の操作信号をリール制御手段120に到達可能とさせることにより、停止操作の無効を解除する。さらに、本実施の形態においては、全ての回転リール40が定常回転に達し、かつ遊技制限時間が経過していても、前記目押し演出が行われている場合には、停止操作の無効を解除しないようになっている。すなわち、目押し演出実行中は、ストップスイッチ50の操作信号は目押し演出制御手段140には出力されるが、リール制御手段120には出力されないので、ストップスイッチ50の操作によって回転リール40を停止させることができないのである。
(ホッパー制御手段160)
ホッパー制御手段160は、入賞判定手段150からのメダル払い出し信号や、精算スイッチ17の操作信号に基づいて、ホッパーユニット65を作動させるためのものである。
(入賞判定手段170)
入賞判定手段170は、当選判定の抽選結果が当選の場合に、ストップスイッチ50の操作で3個の回転リール40の当選図柄を入賞の態様に停止させることができたかどうかを判断し、当選図柄を入賞の態様に停止させることができた場合には入賞を決定するものである。具体的には、リール制御手段120の図柄判定手段123が記憶している停止図柄データをもとに、有効入賞ライン上に当選図柄が揃っているかどうかを判断する。
そして、入賞がメダル払い出しを伴う場合には、ホッパーユニット65に遊技メダルの払い出し信号を出力して入賞に応じた枚数のメダルを払い出させ、ボーナスゲーム入賞などの特別入賞の場合には、特別遊技制御手段80に特別遊技を開始させる。また、リプレイ入賞の場合には、ベット完了信号を出力して、メダル投入無しで次遊技に移行可能とさせる。
(演出制御装置22)
演出制御装置22は、前記遊技制御装置21からの出力信号又はスタートスイッチ30などの操作手段の操作信号に基づいて、遊技に付随する演出を行わせるためのものである。
演出制御装置22は、特に図示しないが、ROMに記憶された複数の演出データを備え、遊技制御装置21から出力される信号に応じて、演出データを選択する。そして、選択された演出データに基づき、演出表示装置66に所定の表示を行わせる。
そして、演出制御装置22は、図2に示すように、目押し演出表示制御手段180を少なくとも備えている。
(目押し演出表示制御手段180)
目押し演出表示制御手段180は、目押し演出制御手段140の決定に基づいて、目押し表示部200に所定の目押し指示表示及び目押し結果表示を行わせるためのものである。具体的には、目押し演出中においては、目押し指示手段142の決定した目押し指定図柄及び目押し指定位置に基づいて目押し指示表示を行わせ、押下判定手段145の判定結果に基づいて、目押し結果表示を行わせるものである。
ここで、目押し指示表示とは、目押し指示手段142が決定した目押し指定図柄に関する表示を、いずれかの目押し表示部200に表示して、遊技者に当該図柄を当該位置で停止させるタイミングでストップスイッチ50を押下するよう指示する表示である。本実施の形態では、目押し指示手段142が決定した目押し指定図柄の色彩を有する所定のマークを表示するようになっている。例えば図7(C)に示すように、表示部204及び205に黄色い三角印を表示して、回転中の右リール43の上段又は中段に、黄色い色の図柄、例えば「ベル」を停止させるよう指示することができる。
また、目押し結果表示とは、前記目押し指示表示を行って指示した位置に、当該指示図柄を停止させることができるタイミングでストップスイッチ50が押下された場合、若しくは押下されなかった場合に、その結果を報知する表示である。具体的には、押下判定手段145の目押し成功信号を受信した場合に表示させる表示である。本実施の形態では、目押し指示表示がなされていた表示部に、所定の色彩を有する所定のマークを表示するようになっている。例えば、右リール43の中段にベル図柄を停止させることができるタイミングでストップスイッチ50(この場合には停止ボタン53)が押下された場合には、図7(D)に示すように、表示部205に赤い四角印を表示して、目押しが成功したことを報知することができる。
さらに、目押し結果表示としては、上記した目押し成功表示の他に、指示した位置で指示図柄を停止させることができるタイミングでストップスイッチ50が押下されなかった場合に、目押しが失敗したことを報知する目押し失敗表示を行うこともできる。目押し失敗表示は、具体的には、押下判定手段145の目押し失敗信号を受信した場合に表示させる表示である。例えば図8(C)に示すように、目押し指示表示がなされていた表示部に、赤いバツ印を表示させることができる。
なお、目押し指示表示及び目押し結果表示は上記例に限られず、様々な色彩や形状とすることができるのは言うまでもない。例えば、目押し指示表示として、目押し表示部200に目押し指定図柄そのもの(ベルの図形など)を表示させてもよい。
(スロットマシン10の作動)
次に、上記構成を有するスロットマシン10の作動の概略を、図3乃至図6のフローに基づき説明する。
まず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30がONとなったか否かが判断される。スタートスイッチ30がONにならない場合には、ステップ100に戻る。一方、スタートスイッチ30がONとなった場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、回転リール40の回転開始処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ104において、いずれかのストップスイッチ50が操作されたか否かが判断される。ストップスイッチ50が操作されない場合には、ステップ104に戻る。ストップスイッチ50が操作された場合には、次のステップ105に進む。
ステップ105において、ストップ信号が出力され、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ104に戻る。一方、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合には、次のステップ107に進む。
ステップ107において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、当選図柄に相当するメダルの払い出しや、特別遊技への移行処理などの入賞処理が行われる。そして、遊技が終了する。
前記ステップ107において、入賞していないと判定された場合、ステップ108を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ101の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の乱数発生手段により発生された乱数の中から乱数抽出手段により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定手段により、抽出された乱数と、当選判定テーブルの当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段により、抽出された乱数が、当選判定テーブルのどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了する。
上述したステップ105の回転リール40の回転停止処理について、図5を用いて説明する。
ステップ300において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ300において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
前記ステップ304において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ303に進む。
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
ここで、回転リール40の停止処理に関してステップ301〜ステップ305で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としても良い。更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでもよい。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
次に、上述したステップ102のリール回転開始処理について、図6のフローに基づき、図7及び図8を用いて具体例を挙げつつ説明する。ここで、図6に示した制御例は、3個の回転リール40を個別に回転開始させるとともに、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作タイミングが目押し指示図柄を停止させるタイミングと合致した場合に、停止している次の回転リール40が回転開始するように形成したものである。回転態様設定手段143は、演出態様設定時において、1番目及び2番目に回転開始する回転リール40の順番及び加速度設定と、3番目に回転開始する回転リール40の加速度設定を規定した回転態様データを取得するようになっている。さらに、前記操作タイミングの合致が、所定の途中経過時間内に行われた場合には、目押し演出を途中で終了して全リールを回転開始させるようになっている。この際、回転態様設定手段143は、取得している回転態様データを変更する。
まず、図6のステップ400において、目押し演出を実行するか否かが判断される。具体的には、待ち時間設定手段141により演出待ち時間が設定され、目押し演出実行フラグが成立しているか否かが判断される。目押し演出を実行する場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、演出態様を設定する。ここでいう演出態様の設定とは、当選判定の抽選結果等に基づいて回転態様設定手段143により設定される回転リール40の回転開始順番の設定と、目押し指示手段142により決定される目押し指定図柄の及び目押し指定位置の設定を指す。例えば、回転リール40の回転開始順番は右、左、中の順番、目押し指示図柄は「ベル」、目押し位置は右リール43の上段と中段、左リール41の中段に設定されたものとする。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、3個の回転リール40のうち、回転態様設定手段143の取得した回転態様データにおいて最初に回転開始すると定められている回転リール40である第一作動リールを回転開始させる。すなわち、スタート信号出力手段121が第一作動リールのリールモータにスタート信号を出力する。例えば、図7(B)に示すように、右リール43が所定の加速度、例えば通常の加速度よりも少し遅い加速度設定4で回転開始する。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、待ち時間計測手段144が演出待ち時間(例えば8秒)のタイムカウントを開始する。そして、次のステップ404に進む。
ステップ404において、目押し表示部200に所定の目押し指示表示を表示させる。例えば、図7(C)に示すように、右リール43の右側上段の表示部204と、中段の表示部205に、ベル図柄の色を表す黄色の三角印を表示させる。そして、次のステップ405に進む。
ステップ405において、演出待ち時間(例えば8秒)が経過したか否か、すなわち待ち時間計測手段144がタイムアップ信号を出力したか否かが判断される。演出待ち時間が経過していない場合には、次のステップ406に進む。
ステップ406において、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ50(図7の例によれば停止ボタン53)の操作信号を受信したか否かが判断される。操作信号を受信しない場合には、ステップ405に戻る。一方、操作信号を受信した場合には、次のステップ407に進む。
ステップ407において、目押しタイミングが合致したか否か、すなわち、ストップスイッチ50の操作タイミングが、回転中の回転リール40の目押し指示図柄を、目押し指示表示が表示されている位置に停止させることが可能なタイミングだったか否かが判断される。具体的には、右リール43のベル図柄が上段又は中段にあるときに停止ボタン53が操作されたかどうかを判断する。ここで、回転リール40が加速中においては、回転速度が遅いので、定常回転時よりも図柄を視認しやすく、目押しも容易である。従って、加速度設定が遅いほど、目押しが成功しやすくなる。そして、目押しタイミングが合致していない場合、すなわち押下判定手段145が目押し失敗信号を出力した場合には、次のステップ408に進む。
ステップ408において、目押し表示部200に所定の目押し失敗表示を表示させる。例えば、図8(C)に示すように、目押しタイミングが合致しなかった右リール43の右側上段の表示部204及び中段の表示部205に、目押し失敗を表す赤色のバツ印を表示させる。そして、ステップ405に戻る。すなわち、目押しを失敗して失敗表示がされても、再チャレンジすることができる。
前記ステップ407において、目押しタイミングが合致した場合、すなわち目押し成功信号が出力された場合には、ステップ409に進む。
ステップ409において、目押し表示部200に所定の目押し成功表示を表示させる。例えば、図7(D)に示すように、目押しタイミングが合致した右リール43の右側中段の表示部205に、目押し成功を表す赤色の四角印を表示させる。表示部205に目押し失敗表示がなされていた場合でも、目押し成功表示に書き換える。この時点において、目押しが成功しなかった上段の表示部204の目押し指示表示は、消去してもよいしそのままであってもよい。そして、次のステップ410に進む。
ステップ410において、途中経過時間として設定された所定時間(例えば4秒)が経過しているか否か、すなわち待ち時間計測手段144が経過信号を出力したか否かが判断される。途中経過時間が経過している場合には、次のステップ411に進む。
ステップ411において、3個の回転リール40のうち、回転態様設定手段143の取得した回転態様データにおいて2番目に回転開始すると定められている回転リール40である第二作動リールを、例えば通常の加速度で回転開始させる。具体的には、図7(E)に示すように、左リール41が回転開始する。そして、次のステップ412に進む。
ステップ412において、第二作動リールが定常回転に達したことを契機に、目押し表示部200に所定の目押し指示表示を表示させる。例えば、図7(F)に示すように、左リール41の左側中段の表示部202に、ベル図柄の色を表す黄色の三角印を表示させる。なお、このときまでには、右側の表示部204,205の表示は消去されている。そして、次のステップ413に進む。
ステップ413において、演出待ち時間が経過したか否かが判断される。演出待ち時間が経過していない場合には、次のステップ414に進む。
ステップ414において、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ50(図7の例によれば停止ボタン51)の操作信号を受信したか否かが判断される。操作信号を受信しない場合には、ステップ413に戻る。一方、操作信号を受信した場合には、次のステップ415に進む。
ステップ415において、目押しタイミングが合致したか否かが判断される。具体的には、左リール41のベル図柄が中段に位置しているときに停止ボタン51が操作されたかどうかを判断する。目押しタイミングが合致していない場合には、次のステップ416に進む。
ステップ416において、目押し表示部200に所定の目押し失敗表示を表示させる。そして、ステップ413に戻る。
前記ステップ415において、目押しタイミングが合致していた場合には、ステップ417に進む。
ステップ417において、目押し表示部200に所定の目押し成功表示を表示させる。例えば、図7(G)に示すように、目押しタイミングが合致した左リール41の右側中段の表示部202に、目押し成功を表す赤色の四角印を表示させる。そして、次のステップ418に進む。
ステップ418において、途中経過時間として設定された所定時間(例えば5秒)が経過したか否かが判断される。途中経過時間が経過している場合には、次のステップ419に進む。
ステップ419において、演出待ち時間が経過したか否かが判断される。演出待ち時間が経過していない場合には、ステップ419に戻る。一方、演出待ち時間が経過した場合には、ステップ430に進む。
前記ステップ405、ステップ413において、演出待ち時間が経過した場合にも、ステップ430に進む。
前記ステップ410及びステップ418において、途中経過時間が経過してない場合には、ステップ420に進む。
ステップ420において、回転態様設定手段143が、停止している回転リール40についての回転態様を変更するとともに、待ち時間計測手段144はタイムカウントをリセットして時計測を終了する。なお、待ち時間計測手段144の時計測終了により、目押し演出実行フラグがリセットされる(すなわち目押し演出が終了する)。ここで、回転態様の変更としては、具体的には、第一作動リールについて、所定時間内に目押しを成功させることができた場合には、残りの2個の回転リール40の回転開始順番及び加速度設定を変更する。例えば、図8(B)に示すように、中リール42と左リール41を同時に回転開始させ、加速度設定を3以外の設定に変更する。また、第二作動リールについて、所定時間内に目押しを成功させることができた場合には、第三作動リールの加速度設定を3以外の設定に変更する。ここで、回転開始する回転リール40が多いほど報知態様のバリエーションが豊富になるので、第一作動リールで目押しを成功させた方がより信頼度・判別度の高い報知を受けることが可能となる。そして、ステップ430に進む。
前記ステップ400において、目押し演出を実行しないと判断された場合には、ステップ430に進む。
ステップ430において、停止している全ての回転リール40を所定の加速度設定で回転開始させる。すなわち、目押し演出を実行しない場合及び演出待ち時間が経過した場合には、通常の加速度設定で回転リール40を回転開始させ、ステップ420で加速度設定が変更されている場合には変更後の加速度設定で停止している回転リール40を回転開始させる(図7(H)、図8(B)参照)。
そして、次のステップ431に進む。
ステップ431において、全ての回転リール40が定常回転に達したか否かが判断される。全ての回転リール40が定常回転に達していない場合にはステップ431に戻り、全ての回転リール40が定常回転に達した場合には、次のステップ432に進む。
ステップ432において、規定のウエイト時間4.1秒が経過しているか否か、すなわち遊技制限時間計測手段130がタイムアップ信号を出力しているか否かが判断される。4.1秒が経過していない場合にはステップ432に戻り、4.1秒が経過した場合には、次のステップ433に進む。
ステップ433において、全てのストップスイッチ50の停止操作無効状態が解除される。そして、リール回転開始処理を終了する。
このように、上記フローによれば、目押し演出は、原則として、回転中の回転リール40の目押しが成功したことを条件に、次の回転リール40が回転開始するように形成されているものであるが、途中経過時間内に目押しを成功させることがでた場合には、演出待ち時間がリセットされて目押し演出が途中終了するとともに、回転開始する回転リール40の回転態様が通常時と変化するようになっている。
ここで、ステップ420における回転態様のうち加速度設定について、当選判定の抽選結果が当選の場合(上記例においてはベル図柄が当選図柄の場合)には加速度設定1又は2(4又は5でもよい)、当選判定の抽選結果がハズレの場合(ベル図柄が当選図柄でない場合)には加速度設定4又は5(1又は2でもよい)に設定されるようにすることにより、回転開始する回転リール40の加速状態を見て当選の有無を推測することが可能となる。この場合、加速度設定は報知の信頼度(速いほど・あるいは遅いほどアツイ)を表現するものとなる。さらに、回転態様のうち回転開始順番についても、例えば図8(A)にように右リール43で目押しが成功した場合、左リール41が先に回転開始した場合によりも中リール42が先に回転開始した場合の方が、当選している可能性が高いことをあらわすようにすることができる。
従って、例えば目押し指示表示で「ベル」が指示された場合、第一作動リールで首尾良く所定時間内に目押しを成功させた場合には、最初に設定された演出待ち時間がリセットされる共に、第二、第三作動リールの回転態様によって「ベル」が当選しているか否かの示唆を受けることができ、第一作動リールで所定時間内に目押しを成功させられなかった場合でも、第二作動リールで所定時間内に目押しを成功させれば、演出待ち時間がリセットされる共に、第三作動リールの回転態様によって「ベル」が当選しているか否かの示唆を受けることができる。
一方、目押しは成功したが所定時間内にはできなかった場合や、演出待ち時間内に目押しが成功しなかった場合には、十分な報知を受けられなかったり、報知を受けることができなかったりするが、少なくとも目押しの練習は行うことができる。
なお、上記例では、所定の途中経過時間内に目押しが成功しないと停止中の回転リール40の回転態様が変更されないようになっているが、所定時間内に目押しが成功しない場合でも、回転リール40の回転態様を変更させるようにしてもよい。例えば、ステップ411において第二作動リールを回転開始させる際に、加速度設定を遅くなるよう変更してもよい。そうすると、加速中の目押しがしやすくなって、設定時間内に目押しを成功させる可能性が高くなる。
また、上記例では、目押し演出時にスタートスイッチ30の操作によって、最初に1個の回転リール40が回転開始するように形成されていたが、最初に2個の回転リール40を回転開始させてもよい。例えば、図7の例によれば、スタート操作によって左リール41と右リール43を同時に回転開始させ、定常回転に達したら左側の目押し表示部202と、右側の目押し表示部204,205に同時に目押し指示表示を行わせる。あるいは右側と左側のいずれかを先に表示させ、目押し結果が出たらもう一方を表示させるようにしてもよい。そして、2つのリールの目押しの結果に応じて、中リール42の回転態様を変化させることができる。
また、上記例では、第一作動リールについて所定時間内に目押しを成功させた場合、及び第二作動リールについて所定時間内に目押しを成功させた場合のいずれかの場合に、待ち時間がキャンセルされて未回転の回転リール40の回転態様が変更されるようになっているが、第一作動リール及び第二作動リールの双方について、所定時間内にストップスイッチ50の操作を行い、その結果いずれかの操作で目押しが成功していれば、第二作動リールに対しての目押し判定後、待ち時間がキャンセルされて第三作動リールの回転態様が変更されるように形成してもよい。すなわち、ステップ408で目押し失敗表示がされた場合でも、ステップ410に進む流れとするものである。この場合、ステップ411での第二作動リールの回転開始時の加速度を、目押し成功の場合と失敗の場合とで変化させてもよい。このように形成した場合には、第一作動リールでは目押し操作を一回しか実行できないが、ここで目押しを失敗しても、第二作動リールで途中経過時間内に目押しを成功させれば、演出待ち時間の短縮と第三作動リールの加速度変更によって所定の報知を受けることができるものとなる。
さらに、上記例では、リール回転中の目押しができるのは、左リール41と右リール43の二つだけになっていたが、目押し表示部200を、中リール42の図柄に対応させた位置にさらに設けることにより、3個の回転リール40にすべてについて、リール回転中の目押しを行うことができるようになる。あるいは、後述する第二の実施の形態に示すような、入賞ラインを用いた目押し指定位置表示(図10(B)参照)と、目押し表示部200とは別個に設けた目押し結果表示部(図10(A)参照)によって、3個の回転リール40に対する目押しを可能とさせてもよい。
この場合には、第二作動リールに対する目押しが成功したら目押し成功表示を表示させるとともに第三作動リールを回転開始させ、一定時間内に第三作動リールについて目押しが成功したら、目押し成功表示を表示させる。なお、この場合、3個の回転リール40について目押しが全て成功した場合に、演出待ち時間のキャンセルが行われるようにしてもよい。そして、待ち時間計測手段144の時計測が終了するまでの間に、その残り時間と目押し成績に応じて、例えば画像表示部67などを用いて、所定の報知演出を行わせるように形成することができる。このように形成した場合には、途中経過時間内で目押しができなくても、演出待ち時間の残り時間に余裕がある時間内に目押しを成功させることができれば、報知演出の実行時間が長くなって、確度や判別度の高い報知を受けられるが、途中で目押しを失敗して時間切れとなってしまった場合や、目押しは成功したものの時間がかかってしまった場合には、報知演出が全く行われないか、報知演出が行われても実行時間が短くなり、確度や判別度の高い報知を受けられることができなくなる。
(第二の実施の形態)
上記した第一の実施の形態は、スタート操作により3個の回転リール40の一部を回転させて目押し操作を行わせるものであったが、第二の実施の形態は、3個の回転リール40を同時に回転開始させて目押し演出を行わせるようにしたものである。
(図面の説明)
図9及び図10は、本発明の第二の実施の形態を示すものであって、図9はスロットマシン10の作動のうち、リール回転開始処理を示す流れ図、図10は目押し演出時における目押し表示部200の表示及び回転リール40の作動を示す説明図である。なお、第一の実施の形態を示す図1乃至図5は、本実施の形態においても共通している。
ここで、第二の実施の形態におけるスロットマシン10の構成は、第一の実施の形態と基本的に同様であるので説明を省略し、本実施の形態の特徴点のみ説明する。
第二の実施の形態においては、図柄表示窓13の近傍に、目押し表示部200とは別の、各回転リール40に対応して配置した目押し結果表示部210を設けてある。目押し結果表示部210は、例えば図10に示すように、各回転リール40に対応させて設けた表示部とすることができる。具体的には、図10(A)に示すように、左リール41の下方には右表示部211、中リール42の下方には中表示部212、右リール43の下方には右表示部213が配置されている。目押し結果表示部210の構成は、目押し表示部200と同様の構成を有するEL板により形成してもよいし、図柄表示窓13の下方に設けた液晶表示器やランプであってもよい。そして、第二の実施の形態では、3個の回転リール40についてそれぞれ目押しを行うことができ、目押しの結果が、前記目押し結果表示部210に表示されるようになっている。
ここで、本実施の形態における目押し指示表示は、例えば、図10(B)に示すように、左リール41の左側上段の表示部201と、右リール43の右側下段の表示部206に、目押し指定図柄(例えばベル図柄)の色(例えば黄色)を表す三角印を表示させることにより、左リール41の上段と右リール43の下段を結ぶ入賞ライン(右下がりライン)に、目押し指定図柄を停止させることができるタイミングで目押しをするよう指示するものである。すなわち、目押し指示手段142は、複数の回転リール40における目押し指定図柄の配列が、所定の入賞ラインのいずれかと一致するような目押し指定位置を決定するものである。そして、例えば左リール41の左側下段の表示部203と、右リール43の右側上段の表示部204に目押し指示表示がなされた場合には右上がりライン、左リール41の左側上段の表示部201と、右リール43の右側上段の表示部204に目押し指示表示がなされた場合には上段ライン(センターライン、下段ラインもこれに準ずる)に、それぞれ目押し指定図柄を停止させることができるタイミングで目押しをするよう指示する表示となる。
ここで、指定する入賞ラインを複数としてもよい。例えば、図10(B)において、右側の表示部204に目押し指定表示を行えば、右下がりライン及び上段ラインのいずれかの入賞ライン上に目押し指定図柄を停止させることができるタイミングで目押しをするよう指示する表示となり、さらに左側の表示部203に目押し指定表示を行えば、右下がりライン、右上がりライン、上段ライン及び下段ラインのいずれかの入賞ライン上に目押し指定図柄を停止させることができるタイミングで目押しをするよう指示する表示となる。もちろん、全ラインを目押し指定位置にしてもよい。
ただし、この場合の目押し結果表示は、最初に操作したストップスイッチ50がいずれかの位置で目押し成功した場合には、該当ストップスイッチ50に対応する回転リール40についての目押し結果表示部210に目押し成功表示がなされるものの、二番目に操作するストップスイッチ50により目押しが成功した場合でも、その操作位置が、先に目押しの成功した位置と所定の入賞ライン上に並ぶ位置でない場合には、目押し成功表示はなされない。図10を元に具体例を挙げると、全ての目押し表示部200に目押し指定表示が成されていると仮定して、停止ボタン51の操作タイミングが左リール41の目押し指定図柄をセンターライン上に停止させることができるタイミングだったが、次に操作した停止ボタン52の操作タイミングが、中リール42の目押し指定図柄を下段ライン上に停止させることができるタイミングだった場合には、左リール41に対応する目押し結果表示部211には目押し成功表示がされるが、中リール42に対応する目押し結果表示部212には目押し失敗表示がなされる。すなわち、目押し判定手段145は、二番目以降に受信する操作信号に関しては、先の目押し成功判定に係る目押し指定位置と同一ライン上にある位置のみを、有効な目押し指定位置として成否の判断を行うものである。
さらに、3個の回転リール40についての目押し成績に応じて、あるいは演出待ち時間終了までの残り時間に応じて、所定の演出表示が行われるようになっている。ここで行われる演出は、当選判定の抽選結果に関する演出であって、例えば画像表示部67に動画等を表示させたりスピーカ69から音声を出力させたり、あるいはランプ68を所定のパターンで点灯点滅させるものであってもよい。これらの演出は、目押し演出表示制御手段180が所定の演出データを選択することにより実行される。
ここで、「目押し成績に応じて」とは、目押し結果表示部210に表示された表示に応じて、と同義であり、目押し結果表示部210に表示される丸印の数が多いほど、あるいは逆に丸印の数が少ないほど、演出の信頼度や判別度が高くなったり低くなったりするように設定されていることである。例えば、目押しの成績が良い場合には信頼度の高い演出表示を行わせ、目押しの成績が悪い場合には信頼度の低い演出を行わせるように設定することができる(逆でも良い)。あるいは、目押しの成績が良い場合には判別度の低い演出表示を行わせ、目押しの成績が悪い場合には判別度の高い演出を行わせるように設定することができる(逆でも良い)。
また、「残り時間に応じて」とは、例えば残り時間がたくさん(例えば4秒以上)ある場合には画像表示部67で動画を表示させる長い演出(残り時間と同じ時間である必要はない)を行わせ、残り時間が少ない(例えば0.5秒以下)場合にはランプ68を瞬間的に点滅させる演出を行わせるようにすることができる。残り時間が多いほど、演出表示により表現される当選に関する情報が正確かつ明確となるよう設定するのが好ましい。
以下、第二の実施の形態によるリール回転開始処理の制御の流れを、図9のフローに基づき、図10を用いて具体例を挙げつつ説明する。
まず、図9のステップ600において、目押し演出を実行するか否かが判断される。目押し演出を実行する場合には、次のステップ601に進む。
ステップ601において、目押し指示手段142が所定の目押し指定図柄の及び目押し指定位置を決定する。例えば、目押し指示図柄は「ベル」、目押し指定位置は右下がりラインが決定されたものとする。そして、次のステップ602に進む。
ステップ602において、全ての回転リール40が回転開始する。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、演出待ち時間(例えば8秒)のタイムカウントを開始する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、目押し表示部200に所定の目押し指示表示を表示させる。具体的には、図10(B)に示すように、左リール41の左側上段の表示部201と、右リール43の右側下段の表示部206に、ベル図柄の色を表す黄色の三角印を表示させ、右下がりラインにベル図柄を停止させることができるタイミングで目押しをするよう指示する。そして、次のステップ605に進む。
ステップ605において、演出待ち時間が経過したか否かが判断される。演出待ち時間が経過していない場合には、次のステップ606に進む。
ステップ606において、いずれかのストップスイッチ50の操作信号であって1番目に操作されたものの操作信号(第一操作信号)を受信したか否かが判断される。第一操作信号を受信しない場合には、ステップ605に戻る。一方、第一操作信号を受信した場合には、次のステップ607に進む。
ステップ607において、所定の目押し結果表示部210に所定の目押し結果表示がなされる。すなわち、目押し演出表示制御手段180が目押し成功信号を受信した場合には、最初に停止操作された回転リール40に対応する目押し結果表示部210に目押し成功表示を表示し、目押し失敗信号を受信した場合には、目押し失敗表示を表示する。例えば、第一操作信号が停止ボタン51のもので、目押しが成功した場合には、左リール41の下方にある左表示部211に丸印を表示させ(図10(C)参照)、目押しが失敗したときには、同表示部211にバツ印を表示させる(図10(D)参照)。なお、目押し結果表示部210への表示に加え、目押し表示部200にも、目押し成功表示又は目押し失敗表示を表示させてもよい(図10(D)参照)。そして、次のステップ610に進む。
ステップ610において、演出待ち時間が経過したか否かが判断される。演出待ち時間が経過していない場合には、次のステップ611に進む。
ステップ611において、いずれかのストップスイッチ50の操作信号であって2番目に操作されたものの操作信号(第二操作信号)を受信したか否かが判断される。第二操作信号を受信しない場合には、ステップ610に戻り、第二操作信号を受信した場合には、次のステップ612に進む。
ステップ612において、所定の目押し結果表示がなされる。そして、次のステップ613に進む。
ステップ613において、演出待ち時間が経過したか否かが判断される。演出待ち時間が経過していない場合には、次のステップ614に進む。
ステップ614において、いずれかのストップスイッチ50の操作信号であって3番目に操作されたものの操作信号(第三操作信号)を受信したか否かが判断される。第三操作信号を受信しない場合には、ステップ613に戻り、第三操作信号を受信した場合には、次のステップ615に進む。
ステップ615において、所定の目押し結果表示がなされる。そして、次のステップ616に進む。
ステップ616において、演出待ち時間終了までの残り時間があるか否かが判断される。残り時間がある場合には、次のステップ617に進む。
ステップ617において、目押しが全て成功したか、すなわち目押し結果表示が図10(C)に示すように全て目押し成功表示となっているか否かが判断される。これは、例えば押下判定手段145が成功判定を行った際にリールごとにそれを記憶(成功フラグを立てる)しておけばよい。目押しが全て成功している場合には、次のステップ618に進む。
ステップ618において、待ち時間計測手段144はタイムカウントをリセットして時計測を終了する。そして、次のステップ619に進む。
前記ステップ617において成功表示がない場合には、ステップ618を飛び越してステップ619に進む。
ステップ619において、目押し成績又は残り時間に応じた演出が決定され開始される。すなわち、残り時間がある場合には、目押し成績及び残り時間に応じて予め定められた演出表示が開始され、残り時間がない場合には、目押し成績に応じて予め定め定められた演出表示が開始される。この演出は、実行中に演出待ち時間が経過した場合でも継続させることができる。そして例えば定常回転後のストップスイッチ50の操作(つまりいずれかの回転リール40に対する停止操作)が行われた場合にはキャンセルされるようにしてもよい。そして、ステップ621に進む。
前記ステップ605、610、614において、演出待ち時間が経過した場合にも、ステップ621に進む。
前記ステップ600において、目押し演出を実行しないと判断された場合には、ステップ620に進む。
ステップ620において、全ての回転リール40を回転開始させる。そして、次のステップ621に進む。
ステップ621〜623までの流れは、図6のステップ431〜433までの流れと同様であるので、説明を省略する。
以上のように、上記例によれば、目押し演出は、回転中の回転リール40の目押し成績に応じて、信頼度等の異なる演出表示が選択されるものであるが、リール回転開始後、ストップスイッチ50の操作が行われない場合には、目押し結果表示は行われない(目押し結果表示部210は非表示又は「−」表示)。目押し結果表示部210がすべて非表示(又は「−」)である場合には、丸印が1個もない場合と同様に扱ってもよいし、全部バツ印の場合と同様に扱ってもよい。あるいは非表示の場合専用の演出表示が行われるようにしてもよいし、演出が行われないようにしてもよい。
このように、第二の実施の形態によれば、3個の回転リール40が全て回転している状態で入賞ライン上に図柄を揃える目押しの練習ができ、その成果に応じて有益な報知を得ることができるものとなる。また、目押しが成功しても失敗しても、目押し演出の終了後に成績に応じて報知演出が行われる。また、所定時間内に目押しが全て成功していた場合、すなわち所定の入賞ライン上に目押し指定図柄を停止させることが可能なタイミングで目押しができた場合には、演出待ち時間がキャンセルされて、残り時間に応じた報知演出が行われるとともに、早期に本来の遊技に移行することができる。
なお、図9のステップ617において、成功表示が1つでもある場合には、演出待ち時間がキャンセルされるようにしてもよい。この場合には、目押し成績及び残り時間に応じた演出は行われず、目押し成績のみに応じた演出が行われるように形成することにより、目押しが全て成功した場合との格差をつけることができる。
また、例えば目押し結果表示部210に、ストップスイッチ50の操作順番を指示するようにしてもよい。この場合、指定の操作順番通りに停止操作を行い、かつ目押しが成功した場合には、目押し成功表示が表示され、指定の操作順番通りに停止操作され無かった場合、及び指定の操作順番通りに停止操作を行ったものの目押しが成功しなかった場合に、目押し失敗表示が表示されるようにすることができる。指定される押し順は、左中右、左右中、中右左、中左右、右中左、右左中の6通りの中から抽選により決定してもよいし、当選役の種類に応じて決定してもよい。例えば、当選判定の抽選の結果所定の当選役が当選した場合には当選役に応じた押し順を決定し、ハズレの場合には抽選により押し順を決定するようにしてもよい。
さらに、第二の実施の形態においても、前記した第一の実施の形態と同様に、図6及び図8に示した回転リール40を順次回転開始させる制御を実行可能としてもよい。つまり、抽選結果や当選役の種類に応じて、回転リール40の回転開始処理の制御を変更してもよい。
また、第二の実施の形態においても、目押しが成功した場合に、回転中の回転リール40の回転態様、この場合は回転速度や加速度を変化させることにより、当選の有無を報知するようにしてもよい。例えば、目押し指示表示どおりにストップスイッチ50を操作することができた場合には、特定の又はすべての回転リール40のリールモータを減速させたり加速させたり、あるいは一時停止(停止操作に因らず)させたりして、リールの挙動によって当選報知を受けられるように形成することができる。
以上のように、本発明によれば、回転リール40が全て定常回転に達して停止操作が有効となる前に、目押しの練習が可能となる。この場合、回転リール40は停止しないものの、目押し結果表示によって目押しが成功したか失敗だったか、知ることができる。また、指定された図柄を指定された位置で目押しすることができたか否かによって、演出待ち時間の初期設定が短縮され、その後の報知態様が異なってくるので、遊技者の技量に応じて報知の信頼度の表現を変えることができ、今までにない斬新な報知を提供することができるものとなる。
さらに、待ち時間設定スイッチ18によって、演出待ち時間を遊技者が自分の技量に応じて時間設定をすることができ、上級者でも初心者でも報知の利益を受けることが可能となる。この場合、待ち時間設定スイッチ18によって設定した待ち時間が短いほど、有利な報知が実行されるようにしたり、レア演出(報知には限られない)の頻度が上がるように形成してもよい。
ここで、自分の設定した待ち時間が、早期の目押し終了によって短縮された場合には、残り時間に応じてより有利な報知が実行されるようにしたり、プレミア演出が行われるようにしてもよい。例えば、待ち時間設定スイッチ18によって8秒の待ち時間を設定し、4秒以内に目押しを成功させた場合と、遊技機側の抽選で8秒の待ち時間が設定され、4秒以内に目押しを成功させた場合とで、報知の信頼度や判別度を変化させることができる。あるいは、8秒の待ち時間を自分で設定し、4秒以内に目押しを成功させた場合と、3秒以内に目押しを成功させた場合とで、報知の信頼度や判別度を変化させてもよい。
なお、上記した第一及び第二の実施の形態では、目押し指示表示を、図柄表示窓の両側に設けた目押し表示部200に表示させていたが、目押し指示表示はこのようなものに限られない。例えば、目押し表示部200として、目押し指定図柄を表示する指定図柄表示部と、目押し指定位置を入賞ラインと同様のライン又はそのラインを表す文字等(例えばセンターラインを「中」、右上がりラインを「右上」)によって表示する指定位置表示部を設け、目押し指示手段142の決定した目押し指定図柄を前記指定図柄表示部に、目押し指定位置を前記指定位置表示部に表示させるように形成してもよい。
また、目押し指示手段142は、少なくとも目押し指定図柄を決定可能であればよく、目押し指定位置は例えば中段ライン上のいずれかの位置というように予め設定されていてもよい。この場合には、目押し表示部200には目押し指定図柄に関する表示のみできればよい。
また、演出待ち時間が経過するまでの間、回転リール40の回転速度を定常回転時の回転速度より遅い一定速度に保つように形成してもよい。このように形成すると、目押しが成功しやすくなって、早期に演出待ち時間を終了させることができる。この場合には、待ち時間計測手段144のタイマーリセット後(又はタイムアップ後)に、通常の回転速度になるよう加速させればよい。また、第二の実施の形態においてこのような制御を行わせた場合には、回転中の3個の回転リール40が定常回転に達するまでの加速度等をそれぞれ変化させることにより、信頼度、判別度の異なる報知演出を行うことができる。
さらに、上記した実施の形態では、回転リール40の加速回転中及び目押し演出実行中は、目押し演出制御手段140はストップスイッチ50の操作信号を受信可能であり、リール制御手段120は、停止操作無効手段150が信号遮断手段を作動させるために、ストップスイッチ50の操作信号を受信できないように形成してあったが、停止操作無効手段150の構成を、回転リール40の加速回転中及び目押し演出実行中にストップスイッチ50の操作信号を受信した場合には、「無効信号」を出力可能に形成してもよい。すなわち、停止操作無効手段150が無効信号を出力した場合には、リール制御手段120はストップ信号を出力せず、目押し演出制御手段140は無効信号に基づいて押下判定を行うようにしてもよい。
ところで、目押し演出が実行されると、規定のウエイト時間よりも長い時間、停止操作が無効とされる。そこで、例えば8秒の演出待ち時間を設定した目押し演出が8秒間行われた場合、8−4.1=3.9秒を、今回の遊技で消費された次遊技分のウエイト時間として換算し、次遊技では4.1−3.9=0.2秒のウエイト時間が設定されるように形成することができる。また、8秒の演出待ち時間を設定した目押し演出が2回連続で8秒間行われた場合には、その後3回の遊技のウエイト時間を0にして、4回目の遊技のウエイト時間を0.4秒に設定することができる。
また、上記の場合で、目押し演出が8秒以内に終了した場合(例えば図6のステップ420でタイムカウントの残りがある場合)には、カウント途中の時間で上記計算を行えばよい。このように形成すれば、演出が行われることによって遊技時間が無駄に長くなることがない。
なお、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機などにも応用できるものである。
本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの外観正面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの入力、出力及び制御装置を示すブロック図である。 本発明の第一の実施の形態におけるスロットマシンの作動の概略を示す流れ図である。 スロットマシンの作動のうち抽選処理を示す流れ図である。 スロットマシンの作動のうちリール回転停止処理を示す流れ図である。 スロットマシンの作動のうち、リール回転開始処理を示す流れ図である。 目押し演出の流れを示す説明図である。 目押し演出の流れを示す説明図である。 本発明の第二の実施の形態であって、スロットマシンの作動のうちのリール回転開始処理を示す流れ図である。 本発明の第二の実施の形態による目押し演出の流れを示す説明図である。
符号の説明
10 スロットマシン 11 筺体
12 上パネル 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 待ち時間設定スイッチ
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
65 ホッパーユニット 66 演出表示装置
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
110 当選抽選手段 120 リール制御手段
130 遊技制限時間計測手段 140 目押し演出制御手段
141 待ち時間設定手段 142 目押し指示手段(操作指示手段)
143 回転態様設定手段(当選報知手段) 144 待ち時間計測手段
145 押下判定手段(操作判定手段) 150 停止操作無効手段
160 ホッパー制御手段 170 入賞判定手段
180 目押し演出表示制御手段(操作情報報知手段)
200 目押し表示部(操作情報表示部)
210 目押し結果表示部(操作情報表示部)

Claims (4)

  1. 表面に複数の図柄が表示された複数の回転リールと、
    前記複数の回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    回転中の前記回転リールを個々に停止させるための複数のストップスイッチと、
    複数の図柄配列により構成される複数の当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選抽選手段と、
    前記スタートスイッチの操作信号に基づいて前記回転リールを回転開始させ、少なくとも前記回転リールの回転速度が予め定められた一定の速度となる定常回転に達したことを条件として、前記ストップスイッチの操作信号に基づいて、回転中の前記回転リールの回転を停止させるためのリール制御手段と、
    前記当選抽選手段の抽選結果に関する情報を遊技者に向かって報知可能な当選報知手段とを少なくとも備え、
    前記当選抽選手段の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記複数の回転リールの当選に係る図柄を、前記ストップスイッチの操作により予め定められた態様に停止させることができた場合に入賞となり、遊技媒体の払い出しその他の利益が付与される遊技機において、
    前記当選抽選手段の抽選結果その他の所定条件に基づいて、所定の演出待ち時間を設定する待ち時間設定手段と、
    前記演出待ち時間を計測する待ち時間計測手段と、
    前記待ち時間計測手段の時計測中においては、前記回転リールが定常回転に達した場合であっても、前記ストップスイッチの操作によって前記回転リールが停止しないようにすることができる停止操作無効手段と、
    前記待ち時間設定手段が演出待ち時間を設定した場合に、前記回転リールに表示されている図柄のうちいずれかの図柄を操作指定図柄として決定するための操作指示手段と、
    前記待ち時間計測手段の時計測中において、加速中を含む回転中のいずれかの回転リールに対応するストップスイッチが操作された場合、当該ストップスイッチの操作信号受信のタイミングが、前記操作指定図柄を予め定められたもしくは諸条件に応じて決定された所定位置に停止させることが可能なタイミングであったか否かを判断し、前記操作指定図柄を所定位置に停止させることが可能なタイミングであった場合には操作成功判定を行い、前記操作指定図柄を所定位置に停止させることが可能なタイミングでなかった場合には操作失敗判定を行う操作判定手段と、
    前記操作指示手段の決定した操作指定図柄に関する情報である操作指示表示、及び前記操作判定手段の判定結果に関する情報である操作結果表示を、所定の操作情報表示部に表示させるための操作情報報知手段とを少なくとも設け、
    前記停止操作無効手段は、前記待ち時間計測手段の時計測が終了しかつ全ての回転リールが定常回転に達した場合に、停止操作の無効を解除し、
    前記リール制御手段は、前記待ち時間設定手段により所定の演出待ち時間が設定された場合には、前記スタートスイッチの操作信号により、前記複数の回転リールのうち少なくとも1つを回転開始させ、前記待ち時間計測手段の時計測中においては、回転リールに対応するストップスイッチが操作された場合でも当該回転リールを停止させず、停止操作の無効解除後の前記ストップスイッチの操作に基づき前記回転リールを回転停止させ、
    前記操作情報報知手段は、前記操作指示手段が前記操作指定図柄を決定した場合には、前記操作情報表示部に当該操作指定図柄に関する操作指示表示を表示させるとともに、前記操作判定手段の判定後に、前記操作情報表示部に判定結果に応じた結果表示を表示させ、
    前記待ち時間計測手段は、回転中のいずれかの回転リールに対応するストップスイッチの操作信号に対して、前記操作判定手段により操作成功判定がなされた場合には、前記演出待ち時間の経過前であっても時計測を終了可能であり、
    前記当選報知手段は、前記操作判定手段の判定結果に応じて、当該遊技で実行される報知態様を変更可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記当選報知手段として、前記複数の回転リールの回転態様を変化させることができる回転態様設定手段を設け、
    前記回転態様設定手段は、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役が当選している場合において、前記停止操作無効手段が停止操作の無効を解除するまでの間に、回転中の又は回転開始する前記回転リールの回転態様を通常と異ならせることにより、当選を報知可能に形成されており、
    前記待ち時間設定手段は、前記演出待ち時間における最大設定時間の範囲内で、所定の途中経過時間を設定可能であり、
    前記リール制御手段は、前記待ち時間設定手段により所定の演出待ち時間が設定された場合には、前記スタートスイッチの操作信号により、前記複数の回転リールのうち一部の回転リールを回転開始させ、
    前記待ち時間計測手段が前記途中経過時間を計測中に、回転中のいずれかの回転リールに対応するストップスイッチの操作信号に対して、前記操作判定手段により操作成功判定がなされた場合には、前記待ち時間計測手段は時計測を終了するとともに、前記回転態様設定手段は、回転開始する前記回転リールの回転態様を通常と異なるものに変更し、前記リール制御手段は前記変更された回転態様に基づいて停止している前記回転リールを全て回転開始させ、
    前記待ち時間計測手段が前記途中経過時間を計測中に、回転中の回転リールに対応するストップスイッチの操作信号に対して、前記操作判定手段により操作失敗判定がなされた場合には、前記待ち時間計測手段は時計測を継続し、前記リール制御手段は停止している前記回転リールのいずれかを回転開始させ、
    前記待ち時間計測手段が前記最大設定時間の計測を終了するまでの間に、いずれかの回転リールに対応するストップスイッチの操作信号を受信できなかった場合には、前記リール制御手段は停止している前記回転リールの全てを回転開始させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記操作指示手段は、前記操作指定図柄を停止させるタイミングで前記ストップスイッチを操作すべき操作指定位置として、複数の回転リールにおける前記操作指定図柄の配列が、所定の入賞ラインのいずれかと一致するような操作指定位置を決定可能であり、
    前記操作判定手段は、先に操作成功判定を行った操作指定位置との関係において、前記ストップスイッチの操作信号受信タイミングを判定可能であり、
    前記待ち時間計測手段が前記演出待ち時間を計測中に、全ての回転リールに対応するストップスイッチの操作信号に対して、前記操作判定手段により操作成功判定がなされた場合には、前記待ち時間計測手段は時計測を終了するとともに、前記当選報知手段は、前記演出待ち時間終了までの残り時間に応じて実行すべき報知態様を決定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記演出待ち時間を遊技者の操作に基づいて設定可能な待ち時間設定操作手段を設け、 この待ち時間設定操作手段によって前記演出待ち時間が設定された場合には、前記当選報知手段は、少なくとも、前記待ち時間計測手段が前記最大設定時間の計測終了前に時計測を終了したときに実行される報知の態様を、前記待ち時間設定操作手段によらずに前記演出待ち時間が設定された場合に実行される報知の態様よりも、遊技者に有利な態様に変更可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
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