JP2013165762A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技意欲の減退を抑止する演出を実行可能な遊技台を提供する。
【解決手段】特定条件の成立に基づいて、遊技の進行を遅延する遅延期間である第一遅延期間を設定する制御、および遅延期間に関する制御を行う遅延期間制御手段と、前記第一遅延期間と一致する期間、又は該第一遅延期間に含まれる期間である所定の判定期間において、操作手段の操作条件に基づいて前記遅延期間の制御に関する所定条件が成立したか否かを判定する判定手段と、前記判定期間において前記判定手段により前記所定条件を満たすための特定の操作条件を示唆する第一演出を実行するように演出手段を制御し、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には第一演出とは異なる第二演出を実行するように演出手段を制御し、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には該第二演出を実行しないように演出手段を制御する演出制御手段を備えた。
【選択図】図19

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
従来、遊技台の一つとして、例えば、スロットマシンが知られている。このスロットマシンは、予め定められた手順に従って複数種類の操作部を操作することで遊技を進行させている。また、このようなスロットマシンでは、遊技の興趣を向上させるため、遊技進行に合わせて様々な演出を行っている。
しかし、このような演出は遊技進行によってキャンセルされてしまう虞がある。このような問題を解決するために、従来のスロットマシンは、遊技進行を遅延させる期間を設けるとともに、この期間において重要な演出を行うようにしている(例えば特許文献1)。
特開2006−212213号公報
しかし、このような期間を設けることは、遊技者の意思を無視した遊技台からの一方的な演出の実行方法であり、例えば、早く遊技を進行させたい遊技者などの遊技意欲の減退を招いてしまうという問題がある。
よって、本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、遊技者の遊技意欲の減退を抑止する演出を実行可能な遊技台を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の遊技台は、
複数種類の操作手段と、
特定条件が成立したことに基づいて、遊技の進行を遅延する遅延期間である第一遅延期間を設定する制御、および遅延期間に関する制御を実行する遅延期間制御手段と、
前記第一遅延期間と一致する期間、又は該第一遅延期間に含まれる期間である所定の判定期間において、前記操作手段の操作条件に基づいて前記遅延期間制御手段による前記遅延期間の制御に関する所定条件が成立したか否かを判定する判定手段と、
演出を実行する演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件を満たすための特定の操作条件を示唆する、第一演出を実行するように前記演出手段を制御し、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、第一演出とは異なる第二演出を実行するように前記演出手段を制御し、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該第二演出を実行しないように前記演出手段を制御するものであることを特徴とする。
この遊技台によれば、遊技者の意思に従って演出実行の有無を決定することができる場合がある。
ここで、上記記載の遊技台であって、
前記遅延期間制御手段は、
前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合よりも前記遅延期間が長くなるように前記遅延期間を制御するものであってもよい。
この遊技台によれば、実行された演出の見逃しを抑止することができる場合がある。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遅延期間制御手段は、
前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記第一遅延期間の後に前記遅延期間である第二遅延期間を設定し、
該判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、前記第一遅延期間の後に該第二遅延期間を設定しないものであってもよい。
この遊技台によれば、実行された演出の見逃しを抑止することができる場合がある。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遅延期間制御手段は、
前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、該第一遅延期間を維持し、
該判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該第一遅延期間を短縮するものであってもよい。
この遊技台によれば、実行された演出の見逃しを抑止することができる場合がある。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遅延期間制御手段は、
前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合の前記遅延期間の長さが、前記遅延期間が設定されてから前記第二演出の終了までの長さ以上の長さになるように前記遅延期間を制御するものであってもよい。
この遊技台によれば、実行された演出の見逃しを抑止することができる場合がある。
また、上記記載の遊技台であって、
前記判定期間を設定する判定期間設定手段を備え、
前記判定期間設定手段は、
前記遅延期間制御手段により前記第一遅延期間が設定されてから所定の期間経過した後に前記判定期間を設定するものであってもよい。
この遊技台によれば、所定期間経過後の操作で演出実行の有無を確認するため、遊技者の意思反映の精度を高めることができる場合がある。
また、上記記載の遊技台であって、
前記判定手段は、
前記判定期間において、前記操作手段のうち少なくとも一種類以上の操作手段の操作回数の合計が二回以上の所定回数に到達したか否かを判定するものであって、
該合計回数が該所定回数に到達したと判定された場合に前記所定条件が成立したと判定するものであってもよい。
この遊技台によれば、遊技者の操作を複数回受け付けたことに基づいて演出実行の有無を確認するため、遊技者の意思反映の精度を高めることができる場合がある。
本発明によれば、リールの停止態様の切り換えを絡めた演出を行いつつも制御負担を軽減し、データ容量の増大を抑制することができる遊技台を提供することができる。
スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 投入枚数ごとの入賞ラインの一例を示す図である。 制御部の回路ブロック図である。 各リールに施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。 入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の作動または払出を示す図である。 スロットマシン100の遊技状態の遷移図である。 各遊技状態における入賞役の抽選テーブルを示す図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 図8に示すリール回転処理(ステップS113)の流れを示すフローチャートである。 図10に示す遅延処理(ステップS1003)の流れを示すフローチャートである。 図11に示す第一遅延期間の設定処理(ステップS1101)の流れを示すフローチャートである。 図11に示す第二遅延期間の設定処理(ステップS1105)の流れを示すフローチャートである。 図9に示す各種遊技処理(ステップS207)の流れを示すフローチャートである。 図14に示す第一遅延期間ベット操作受付処理(ステップS2103)の流れを示すフローチャートである。 (a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、(a)のコマンド受付時処理のフローチャートであり、(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 図16(a)に示す演出制御処理(ステップS309)の流れを示すフローチャートである。 (a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。 スロットマシン100の特徴的な動作の概要を示す図である。 第一遅延期間と判定期間の関係を示す図である。 第一遅延期間、判定期間、および第一演出の実行期間を示す図である。 第一演出およびその前後に実行される演出の一例を示す図である。 図22に続いて実行される第二演出の一例を示す図である。 判定条件の終了タイミングの例を示す図である。 遅延期間の設定パターンを示す図である。 第2実施形態における主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 図26に示す入賞役内部抽選処理(ステップS109a)の流れを示すフローチャートである。 図26に示すリール回転処理(ステップS113a)の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における第二遅延期間の設定処理(ステップS1105a)の流れを示すフローチャートである。 図26に示すリール停止制御処理(ステップS115a)の流れを示すフローチャートである。 図30に示す演出リール制御準備処理(ステップS1519)の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における演出制御処理(ステップS309a)の流れを示すフローチャートである。 図32に示す内部当選コマンド受付時処理(ステップS3103)の流れを示すフローチャートである。 図32に示す遊技状態更新コマンド受付時処理(ステップS3117)の流れを示すフローチャートである。 小役4に内部当選した場合の演出リール制御と液晶表示装置の演出の一例を示す図である。 リールに施された図柄毎に演出パターンを設けたことを示す図である。 小役4に内部当選した場合のリール停止データの一例を示す図である。 小役4に内部当選した場合の演出リール制御の一例を示す図である。 スロットマシン100に設けられた図柄表示窓113に定義可能な停止領域の一例を示す図である。 演出リール制御の変形例の一例を示す図である。 小役4に内部当選した場合のリールの停止態様の一例を示す図である。 特別遊技状態(RT5)中の内部当選結果がハズレであった場合のリールの停止態様の一例を示す図である。 特別遊技状態(RT5)中の内部当選結果がハズレであった場合のリール停止データの一例を示す図である。 小役4が内部当選した場合とRT5設定中の内部当選結果がハズレであった場合の第1停止および第2停止のリール停止データを比較した図である。 小役4が内部当選した場合とRT5設定中の内部当選結果がハズレであった場合の第3停止のリール停止データを比較した図である。 リール110〜112に施されたベル図柄の間隔を示す図である。 小役3aに内部当選した場合のリールの停止態様の一例を示す図である。 小役3aに内部当選した場合の演出リール制御の一例を示す図である。 小役3bに内部当選した場合のリールの停止態様の一例を示す図である。 再遊技役1に内部当選した場合のリールの停止態様の一例を示す図である。 リールに施された図柄を変更した実施形態において、再遊技役1に内部当選した場合のリールの停止態様の一例を示す図である。 図4に示す図柄配置とは異なる図柄配置を示す図である。 演出リール制御に必要なリールの回転量を示す図である。 図51(a)においてリプレイ図柄を配置する範囲を示す図である。
<第1実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の遊技台の実施形態(第1実施形態)に係るスロットマシンについて説明する。
以下説明する本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、且つ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
まず、図1および図2を用いてスロットマシン100の基本構成を説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。図2は、投入枚数ごとの入賞ラインの一例を示す図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には(図示省略)、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。図2(a)を用いて具体的に説明すると、左リール110の上段(図に示す1の位置)に表示される図柄を左リール上段図柄、左リール110の中段(図に示す2の位置)に表示される図柄を左リール中段図柄、左リール110の下段(図に示す3の位置)に表示される図柄を左リール下段図柄、中リール111の上段(図に示す4の位置)に表示される図柄を中リール上段図柄、左リール111の中段(図に示す5の位置)に表示される図柄を中リール中段図柄、中リール111の下段(図に示す6の位置)に表示される図柄を中リール下段図柄、右リール112の上段(図に示す7の位置)に表示される図柄を右リール上段図柄、右リール112の中段(図に示す8の位置)に表示される図柄を右リール中段図柄、右リール112の下段(図に示す9の位置)に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼び、各リール110乃至112のそれぞれの図柄は図柄表示窓113を通して各リール110乃至112にそれぞれ縦方向に3つ、合計9つ表示される。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合わせが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組み合わせを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。なお、この表示窓113の内側の領域が、本発明の遊技台における視認可能領域の一例に相当する。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。入賞ラインとは、後述する図5で説明する入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定されるラインのことである。図2(a)には、メダルが3枚投入された場合に有効となる入賞ラインが示されており、図2(b)には、メダルが2枚投入された場合に有効となる入賞ラインが示されている。
本実施形態では左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される中段入賞ラインL1、左リール上段図柄、中リール中段図柄および右リール下段図柄で構成される右下がり入賞ラインL2、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がり入賞ラインL3、左リール上段図柄、中リール上段図柄および右リール上段図柄で構成される上段入賞ラインL4、の4つの入賞ラインが設けられている。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。本実施形態のスロットマシン100は、後述する特別遊技状態では2枚のメダルを使用することで、またこの特別遊技状態以外の遊技状態では3枚のメダルを使用することで、遊技を開始できるようになっている。メダルを3枚使用して遊技を開始する場合は入賞ラインL1〜L4が有効になり、メダルを2枚使用して遊技を開始する場合は入賞ラインL2およびL3が有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。なお、遊技状態に応じた数のメダルがベットされない場合には、どの入賞ラインも有効にはならず、遊技を開始することができない。なお、入賞ラインの数については4ライン又は2ラインに限定されるものではない。例えば、中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2および右上がり入賞ラインL3の3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役1および特別役2)に内部当選していること、または、後述する特別遊技状態であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役(詳細は後述する)に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。なお、これらベットボタン130乃至132は、本発明の遊技台における操作手段の一例に相当する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。なお、スタートレバー135は、本発明の遊技台における操作手段の一例に相当する。
ストップボタンユニット136には、左ストップボタン137、中ストップボタン138および右ストップボタン139で構成されるストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールと称する。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を停止操作順序または押し順という。さらに、第1停止操作を左リール110の停止操作とする停止操作順序を「順押し停止操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止操作を右リール112の停止操作とする停止操作を「逆押し停止操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。なお、これらのストップボタン137〜139は、本発明の遊技台における操作手段の一例に相当する。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔145はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。なお、この液晶表示装置157は、本発明の演出手段の一例に相当する。
次に、図3を用いて、スロットマシン100の制御部の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。なお、以下説明する主制御部300は、本発明の遅延期間制御手段、判定手段、判定期間設定手段の一例に相当するものである。また、第1副制御部400と第2副制御部500の組合せは、本発明の演出制御手段の一例に相当するものである。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの図柄配列等を記憶したROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、右ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、左リール110のインデックスセンサ、中リール111のインデックスセンサ、右リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、および、右ストップボタン139センサは、各々対応するストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、対応するメダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
左リール110のインデックスセンサ、中リール111のインデックスセンサ、および、右リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。一旦Lレベルになってから次にLレベルになるまでの間、リールが基準位置からどのくらい回転しているかを示す回転位置情報は、水晶発振器315bが出力するクロック信号をカウントした値に基づいて算出される。CPU304は、上記Lレベルの信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。この回転位置情報は、主制御部300のRAM308に格納されている。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ339(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態を示す情報)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示省略)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信する。第1副制御部400は、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406には、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。なお、このスピーカ272,277は、本発明の演出手段の一例に相当する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ200等)が接続されている。なお、各種ランプ420は、本発明の演出手段の一例に相当するものである。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には入力インタフェースを介してシャッタセンサ538を接続している。CPU504は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ538状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
次に、図4を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では9種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「スイカ図柄」、中リール111の番号0のコマには「ベル図柄」、右リール112の番号2のコマには「セブン1図柄」、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の作動または払出を示す図である。
スロットマシン100の入賞役には、特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役1〜再遊技役4、小役1〜小役4)がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役1〜再遊技役4は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組み合わせが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役1〜再遊技役4への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、入賞により特別遊技状態に移行する役(作動役)である。ただし、この役自身に入賞したことよるメダルの払出は行われない。対応する図柄組み合わせは、特別役1が「セブン1−セブン1−セブン1(BB)」又は「セブン2−セブン2−セブン2(BB)」であり、特別役2が「BAR−BAR−BAR(RB)」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)。このフラグがオンに設定されていると、主制御部300は、遊技状態を特別役内部当選状態(以下、この状態をRT4と称することがある)に移行させる。このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においてその特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組み合わせ(例えば特別役1に内部当選した場合は「セブン1−セブン1−セブン1(BB)」又は「セブン2−セブン2−セブン2(BB)」の図柄組み合わせ)が、揃って入賞しやすい状態になる。この特別役内部当選状態(RT4)については後述する。
主制御部300は、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を特別遊技状態(以下、この状態をRT5と称することがある)に移行させる。さらにこの特別遊技状態において、所定の枚数の払出しがされると再遊技低確率状態(以下、この状態をRT1と称することがある)に移行させる。この特別遊技状態(RT5)および再遊技低確率状態(RT1)については後述する。
再遊技役(再遊技役1から再遊技役4)は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組み合わせは、再遊技役1は「リプレイ−リプレイ−リプレイ(通常リプレイ)」、再遊技役2は「リプレイ−リプレイ−ベル(準備リプレイ)」、再遊技役3は「ベル−リプレイ−ベル(昇格リプレイ)」、再遊技役4は「リプレイ−リプレイ−スイカ(転落リプレイ)」である。なお、主制御部300は、再遊技役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を再遊技高確率準備状態(以下、この状態をRT2と称することがある)に移行させる。また、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を再遊技高確率状態(以下、この状態をRT3と称することがある)に移行させる。さらに、再遊技役4に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を再遊技低確率状態(RT1)に移行させる。これらの再遊技高確率準備状態(RT2)および再遊技高確率状態(RT3)については後述する。
上記再遊技役は、遊技者がメダルを投入することなく、次回の遊技を行うことができる役であればよい。したがって、例えば、再遊技に入賞すると次回遊技でメダルの投入が自動的に投入(後述するメダル投入枚数記憶領域にメダル投入枚数を再設定)されるものであってもよいし、再遊技に入賞した遊技で投入されたメダルをそのまま次回の遊技に持ち越して使用できるものであってもよい。
「小役(小役1〜小役4)」(以下、それぞれ「小役1」、「小役2」、「小役3」、「小役4」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組み合わせは、小役1が「ANY−チェリー−ANY(チェリー)」、小役2が「スイカ−スイカ−スイカ(スイカ)」、小役3が「ANY−ベル−ANY(ベル)」、小役4が「ブランク2−BAR−BAR(1枚役)」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「ANY−チェリー−ANY」の場合、中リール111の図柄が「チェリー」であればよく、左リール110と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。また、「ANY−ベル−ANY」の場合、中リール111の図柄が「ベル」であればよく、左リール110と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100の遊技状態の種類および変遷について説明する。図6は、スロットマシン100の遊技状態の遷移図である。
スロットマシン100は、大別すると再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、再遊技高確率状態(RT3)、特別役内部当選状態(RT4)、特別遊技状態(RT5)の計5つの遊技状態があり、これらの遊技状態は主制御部300によって制御されている。図6(a)には、これらの5つの遊技状態が示されている。また、図6(b)には各遊技状態の移行条件が記載され、図6(a)には、各遊技状態を結ぶ矢印上に図6(b)に示す移行条件に対応する記号が記載されている。各矢印に記載された記号に対応する移行条件が成立すると、その矢印方向に向かって遊技状態が遷移する。この遊技状態が移行する条件には、例えば、所定の役に入賞すること、所定の役に内部当選すること、特定の入賞ラインに特定の図柄組み合わせが停止表示すること、規定回数の遊技が消化されたこと、および所定枚数の払出しがされることなどがある。
図7は、各遊技状態における入賞役の抽選テーブルを示す図である。横軸はそれぞれの遊技状態を表し、縦軸はそれぞれの入賞役の抽選値を示す。以降説明する各遊技状態における役の内部当選確率は、ROM306に用意された抽選データから、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65535)で除した値で求められる。例えば、RT5(特別遊技状態)においては、小役4の抽選値が512であり、小役4の当選確率は512/65536*100≒8%である。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、何れの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
以降、図6、図7を適宜参照しながら、スロットマシン100の遊技状態について説明する。
<再遊技低確率状態(RT1)>
再遊技低確率状態は、再遊技の内部当選確率が他の遊技状態(例えば特別遊技状態を除く遊技状態)のうち最も低い(遊技者にとって不利な)遊技状態であり、通常遊技状態と称することもある。再遊技低確率状態では、図7に示す横軸の「RT1」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技低確率状態において内部当選する入賞役には、特別役1、特別役2、再遊技役1、再遊技役1−2、小役1、小役2、小役3a、小役3bがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。なお、入賞ラインに入賞に係る図柄組合せが停止されないことを、「ハズレとなる」、と称する場合がある。また、入賞役に当選しなかったことを「ハズレに当選した」と表現する場合がある。
ここで、「再遊技役1−2」とは、再遊技役1および再遊技役2が同時に当選したことを指す。この場合、遊技者の停止操作順序に応じてどの役に対応する図柄組み合わせが表示されるかが決定される。より具体的には、予め定められた停止操作順序である正解操作順序に従って停止操作がされた場合は、再遊技役2に対応する図柄組み合わせ(準備リプレイ)が表示され(図7備考欄中、押し順正解時参照)、それ以外の場合には、再遊技役1に対応する図柄組み合わせ(通常リプレイ)が表示される(図7備考欄中、押し順不正解時参照)。
本実施形態のスロットマシン100においては、第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作の組み合わせによって複数の停止操作順序がある(例えば、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の計6通り)。上記説明した「再遊技役1−2」は、これらの停止操作順序のうちの一つを上記正解操作順序とする「再遊技役1−2」が、複数の停止操作順序のそれぞれに応じて複数種類存在する。なお、これら複数種類の「再遊技役1−2」の内部当選確率は均等である。また、図7に示す内部当選確率は、これら複数種類の「再遊技役1−2」の内部当選確率の総和である。この「再遊技役1−2」のように、当選役に対応する図柄組み合わせが押し順によって決定される再遊技役を「押し順リプレイ」と呼ぶ場合がある。
また、「小役3a」に内部当選した場合、遊技者の停止操作順序に応じて小役3に対応する図柄組み合わせが表示される入賞ラインが決定される(図7備考欄参照)。より具体的には、予め定められた停止操作順序である正解操作順序に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示され、それ以外の場合には、「ベル図柄」が中リール111の上段(図2に示す番号4の位置参照)に表示される。
「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示されると、図2に示す中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2、および右上がり入賞ラインL3の3つの入賞ラインで小役3に対応する図柄組み合わせが揃い、12枚のメダルが払出される(図7備考欄中、押し順正解時参照)。また、「ベル図柄」が中リール111の上段(図2に示す番号4の位置参照)に表示されると、図2に示す上段入賞ラインL4に対応する図柄組み合わせが揃い、4枚のメダルが払出される(図7備考欄中、押し順不正解時参照)。
本実施形態のスロットマシン100においては、第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作の組み合わせによって複数の停止操作順序がある(例えば、左中右、左右中、右中左、右左中、中第1停止の計5通り)。上記説明した「小役3a」は、これらの停止操作順序のうちの一つを上記正解操作順序とする「小役3a」が、複数の停止操作順序のそれぞれに応じて複数存在する。なお、これらの「小役3a」の内部当選確率は均等である。この「小役3a」のように、当選役に対応する図柄組み合わせが押し順によって決定される小役を「押し順小役」と呼ぶ場合がある。なお、ここで説明した「小役3a」については、以降説明する遊技状態でも同様である。
一方、「小役3b」に内部当選した場合には、停止操作順序に関わらず「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示される(図7備考欄参照)。このことによって、図2に示す中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2、および右上がり入賞ラインL3の3つの入賞ラインで小役3に対応する図柄組み合わせが揃うため、12枚のメダルが払出される。なお、ここで説明した「小役3b」については、特に説明がない限り以降説明する遊技状態でも同様である。
図6には、再遊技低確率状態(RT1)において、再遊技役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合(再遊技役2に入賞した場合)には、後述する再遊技高確率準備状態(RT2)に移行することが示されている。また、同図には、特別役1または特別役2に内部当選した場合には、後述する特別役内部当選状態(RT4)に移行することが示されている。さらに、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合(特別役1または特別役2に入賞した場合)には、後述する特別遊技状態(RT5)に移行することが示されている。
<再遊技高確率準備状態(RT2)>
再遊技高確率準備状態(RT2)は、再遊技低確率状態(RT1)よりも再遊技役の内部当選確率が高い遊技状態である。再遊技高確率準備状態(RT2)では、図7に示す横軸の「RT2」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技高確率状態(RT2)において内部当選する入賞役には、特別役1、特別役2、再遊技役1、再遊技役3−4、小役1、小役2、小役3a、小役3bがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
ここで「再遊技役3−4」とは、再遊技役3および再遊技役4が同時に当選したことを指す。この場合、遊技者の停止操作順序に応じてどの役に対応する図柄組み合わせが表示されるかが決定される。より具体的には、予め定められた停止操作順序である正解操作順序に従って停止操作がされた場合は、再遊技役3に対応する図柄組み合わせ(昇格リプレイ)が表示され(図7備考欄中、押し順正解時参照)、それ以外の場合には、再遊技役4に対応する図柄組み合わせ(転落リプレイ)が表示される(図7備考欄中、押し順不正解時参照)。
本実施形態のスロットマシン100においては、第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作の組み合わせによって複数の停止操作順序がある(例えば、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の計6通り)。上記説明した「再遊技役3−4」は、これらの停止操作順序のうちの一つを上記正解操作順序とする「再遊技役3−4」が、複数の停止操作順序のそれぞれに応じて複数種類存在する。なお、これら複数種類の「再遊技役3−4」の内部当選確率は均等である。また、図7に示す内部当選確率は、これら複数種類の「再遊技役3−4」の内部当選確率の総和である。この「再遊技役3−4」も、「再遊技役1−2」と同様に「押し順リプレイ」と呼ぶ場合がある。
図6には、再遊技高確率準備状態(RT2)において、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが表示された場合(再遊技役3に入賞した場合)には、後述する再遊技高確率状態(RT3)に移行することが示され、再遊技役4に対応する図柄組み合わせが表示された場合(再遊技役4に入賞した場合)には、上述した再遊技低確率状態(RT1)に移行することが示されている。また、同図には、特別役1または特別役2に内部当選した場合には、後述する特別役内部当選状態(RT4)に移行することが示され、さらに、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合(特別役1または特別役2に入賞した場合)には、後述する特別遊技状態(RT5)に移行することが示されている。
<再遊技高確率状態(RT3)>
再遊技高確率状態(RT3)は、全ての遊技状態中で最も再遊技役の内部当選確率が高い遊技状態である。再遊技高確率状態(RT3)では、図7に示す横軸の「RT3」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技高確率状態(RT3)において内部当選する入賞役には、特別役1、特別役2、再遊技役1、小役1、小役2、小役3a、小役3bがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
図6には、再遊技高確率状態(RT3)において、規定回数の遊技を消化した場合には、上述した再遊技低確率状態(RT1)に移行することが示されている。また、同図には、特別役1または特別役2に内部当選した場合には、後述する特別役内部当選状態(RT4)に移行することが示され、さらに、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合(特別役1または特別役2に入賞した場合)には、後述する特別遊技状態(RT5)に移行することが示されている。
<特別役内部当選状態(RT4)>
特別役内部当選状態(RT4)は、特別役内部当選フラグがオンに設定された状態であり、遊技者が所定のタイミングで停止操作をすることで特別役1または特別役2のいずれかの役に対応する図柄組み合わせを表示させることができる遊技状態である。特別役内部当選状態では、図7に示す横軸の「RT4」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。特別役内部当選状態において内部当選する入賞役には、再遊技役1、小役1、小役2、小役3a、小役3bがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
また、図6には、特別役内部当選状態(RT4)において、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合に、後述する特別遊技状態(RT5)に移行することが示されている。
<特別遊技状態(RT5)>
特別遊技状態(RT5)は、全ての遊技状態中で最も遊技者に有利な遊技状態である。特別遊技状態では、図7に示す横軸の「RT5」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。特別遊技状態において内部当選する入賞役には、小役3b、小役4がある。また、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。なお、この特別遊技状態(RT5)で小役3bに入賞した場合、図2に示す右下がり入賞ラインL2、および右上がり入賞ラインL3の2つの入賞ラインで小役3に対応する図柄組み合わせが揃うため、8枚のメダルが払出される。
図6には、特別遊技状態(RT5)において、規定枚数が払い出された場合に再遊技低確率状態(RT1)に移行することが示されている。具体的には、特別役1に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて特別遊技状態に移行した場合には、360枚以上のメダルの払出しが終了すると再遊技低確率状態(RT1)に移行する。また、特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて特別遊技状態に移行した場合には、120枚以上のメダルの払出しが終了すると再遊技低確率状態(RT1)に移行する。
なお、本実施形態では、特別遊技状態が規定枚数の払い出しが実行されると終了するが、例えば、所定の役(例えばシングルボーナス)に当選した場合に終了するものや、さらには所定の回数(例えば8回)の入賞があった場合、または所定の回数(例えば6回)の遊技が行われた場合に終了するものであってもよい。
<AT遊技状態>
本実施形態のスロットマシン100の主制御部300は、5つの遊技状態(RT1、RT2、RT3、RT4、RT5)を制御している。一方、第1副制御部400では、遊技状態が、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、および再遊技高確率状態(RT3)のいずれかである場合に、内部当選した役に関する情報を報知する停止操作演出が開始される場合がある。以下、この停止操作演出が実行されている状態をAT(アシストタイム)遊技状態と称する。ここで、このAT遊技状態の詳細について説明する。
AT遊技状態では、役に内部当選すると、遊技者に有利な結果がもたらされるように停止操作手段の操作タイミング又は押す順番を報知する演出が実行される。具体的には、「再遊技役1−2」に内部当選した場合には再遊技役2に入賞するための押し順を報知し、「再遊技役3−4」に内部当選した場合には再遊技役3に入賞するための押し順を報知する。また、「小役3a」に内部当選した場合には、「ベル図柄」を中リール111中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示させるための押し順を報知する。なお、これらの内部当選役をAT役と称することがある。
「再遊技役1−2」は、再遊技低確率状態(RT1)において内部当選する役である。この役に内部当選すると、再遊技役1(通常リプレイ)または再遊技役2(準備リプレイ)のいずれかの役に入賞する。これらの役は、再遊技が付与される点で共通するものの、再遊技役2が遊技者にとってより有利な遊技状態である再遊技高確率準備状態(RT2)に移行する役である点が異なる。すなわち、再遊技役1に入賞するよりも再遊技役2に入賞する方が遊技者にとって有利な結果になる。このため、AT遊技状態において、「再遊技役1−2」に内部当選した場合には、再遊技役2に対応する図柄を揃えるための停止操作順序を報知する演出が実行される。
「再遊技役3−4」は、再遊技高確率準備状態(RT2)において内部当選する役である。この役に内部当選すると、再遊技役3(昇格リプレイ)または再遊技役4(転落リプレイ)のいずれかの役に入賞する。これらの役は、再遊技が付与される点で共通するものの、再遊技役3が遊技者にとってより有利な遊技状態である再遊技高確率状態(RT3)に移行するのに対し、再遊技役4が遊技者にとって不利な遊技状態である再遊技低確率状態(RT1)に移行する点が異なる。すなわち、再遊技役4に入賞するよりも再遊技役3に入賞する方が遊技者にとって有利な結果になる。このため、AT遊技状態において、「再遊技役3−4」に内部当選した場合には、再遊技役3に対応する図柄を揃えるための停止操作順序を報知する演出が実行される。
「小役3a」は、特別遊技状態(RT5)を除く遊技状態において内部当選する役である。この役に内部当選すると、「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)または中リール111の上段(図2に示す番号4の位置参照)のいずれかに表示される。上述したように「ベル図柄」が中リール111の中段に表示されると12枚のメダルが払い出され、「ベル図柄」が中リール111の下段に表示されると4枚のメダルが払い出される。すなわち、「ベル図柄」が中リール111の下段に表示されるよりも中リール111の上段に表示される方が遊技者にとって有利な結果になる。このため、AT遊技状態において、「小役3a」に内部当選した場合には、「ベル図柄」を中リール111の中段に表示させるための停止操作順序を報知する演出が実行される。
本実施形態のスロットマシン100では、第1副制御部400のRAM408に設けられたATフラグがオンに設定されることにより、第1副制御部メイン処理において、AT遊技状態になる演出が実行される。このATフラグは、RAM408に設けられたAT回数(残AT回数と称する場合もある)に従ってオンに設定される。ここでAT回数とは、オフに設定されているATフラグをオンに切り替える回数を示すものである。本実施形態では、遊技状態が、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、および再遊技高確率状態(RT3)のいずれかであって、かつATフラグがオフの場合に、AT回数が1以上であればAT回数から1を減じてATフラグがオンに設定される。なお、AT回数が0の場合には、ATフラグはオフのままである。このAT回数は、第1副制御部400のRAM408に記憶されており、所定の条件に従って加算される。本実施形態では、小役3aに内部当選した場合および小役4に内部当選した場合に、抽選によってAT回数に1が加算される場合がある。また、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、および再遊技高確率状態(RT3)のいずれかの遊技状態にあるときに小役3bに内部当選すると、AT回数に1が加算される。さらに、遊技状態が特別遊技状態(RT5)のときにハズレに内部当選すると、AT回数に1が加算される。オンに設定されたATフラグは、遊技状態が特別遊技状態(RT5)から再遊技低確率状態(RT1)へ移行した場合にオフに設定される。
なお、AT回数によらず、所定の条件(例えば特定の遊技状態になったとき)に従ってAT遊技状態が開始、終了されるようにしてもよい。また、所定の条件に従ってAT回数を加算するか否かの抽選が実行されるようにしてもよい。このAT遊技が実行されている状態では、遊技者がメダルを得やすくなる。この期間の長さ等によっては、上記説明した特別遊技状態(RT5)よりも遊技者に有利な状態になる場合がある。
<処理の概要>
以下、上記説明した主制御部300、第1副制御部400、および第2副制御部500における処理をフローチャートを用いて説明する。この説明に先立って、これらの処理によってもたらされる動作の概要を説明する。
本実施形態のスロットマシン100は、所定の期間に亘って遊技の進行に関する操作を受け付けない遅延処理(以下、フリーズと称することがある)を実行し、この遅延処理の実行中(遅延期間)に遊技の興趣を向上させるための演出を行うものである。より具体的には、まずフリーズを実行するとともに、ベットボタン130〜132の操作を示唆する演出を行う。ここで、この演出に従って所定の操作がされたことに基づいて、フリーズの期間を延長するとともに、さらなる演出を実行するものである。以下この処理の流れについて、主制御部300と、第1副制御部400および第2副制御部500に分けて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図8に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS103では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS105へ進む。
ステップS105では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS107では、乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行うとともに、この内部抽選の結果を示す内部当選コマンドを第1副制御部400へ送信するための準備を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがオンになる。
ステップS111では、内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。なお、このリール停止データは、主制御部300のROM306内に記憶されている。
ステップS113では、リール回転処理が実行され、全リール110乃至112の回転を開始させる。なお、この処理の詳細は図10を用いて後述する。
ステップS115では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために停止テーブルを参照し、停止テーブルに設定された引き込みコマ数に従ってリール110乃至112の何れかを停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。
ステップS117では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組み合わせが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ANY−ベル−ANY」が揃っていたならば小役3に入賞したと判定する。
ステップS119では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS121では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、再遊技高確率状態(RT3)、特別役内部当選状態(RT4)、特別遊技状態(RT5)の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件又は終了条件の成立により、遊技状態を移行する。また、現在の遊技状態を示す遊技状態更新コマンドの送信準備を行う。以上により1ゲームが終了する。以降、ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に図9を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS207では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。この各種遊技処理の詳細については図14を用いて後述する。
ステップS209では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。また、遅延タイマ(詳細は後述)が設定されている場合には、この遅延タイマの減算処理を行う。
ステップS211では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、投入枚数コマンド、スタートレバー受付コマンド、内部当選コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転の開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、リール停止コマンド、遊技状態更新コマンド、第一遅延期間設定コマンド、第二遅延期間設定コマンド)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS213では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS215では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図8に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図8に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図10を用いて、図8の主制御部メイン処理中のリール回転処理(ステップS113)の詳細について説明する。同図は、図8に示すリール回転処理(ステップS113)の流れを示すフローチャートである。
最初のステップS1001では、内部抽選の結果、特定の役(以下、特定役)に内部当選したか否かを判定する。なお、本実施形態では、小役2、特別役1/小役2(特別役1と小役2が同時に内部当選する役)、特別役2/小役2(特別役2と小役2が同時に内部当選する役)を特定の役として採用している。この特定の役に内部当選している場合には、ステップS1003に進み、特定の役に内部当選していない場合には、ステップS1005に進む。なお、遅延処理が実行されるか否かを特定役に内部当選しているか否かによって判定するようになっているが、このような遅延処理の実行判定を、例えば、内部抽選の結果と無関係な抽選の結果によって行ってもよいし、特定役に内部当選した場合の一部で行ってもよい。このような実行判定によって遅延処理が実行されると判定されることが、本発明の特定条件の一例に相当する。
ステップS1003では、遅延処理が実行され、その後ステップS1005に進む。この遅延処理の詳細については図11を用いて後述する。
ステップS1005では、遊技間隔カウンタが0か否かを判定する。この遊技間隔カウンタは遊技と遊技の間隔を調整するために主制御部300のRAM308に設けられたものである。なお、この遊技間隔カウンタは、後述する主制御部タイマ割込処理のタイマ更新処理(図9に示すステップS209参照)により、時間の経過に従い0まで減算されるようになっている。このステップS1005では、遊技間隔カウンタが0になるまでこの判定処理を繰り返し、遊技間隔カウンタが0になるとステップS1007に進む。
ステップS1007では、遊技間隔カウンタの初期化が実行される。本実施形態では、この遊技間隔カウンタが4.1秒経過後に0になるように設定される。この初期化が実行されると、ステップS1009に進む。なお、先のステップS1005と、このステップS1007によって、今回遊技のリール回転開始から4.1秒経過後でないと次回遊技においてリールが回転しないようになっている。
なお、本実施形態において、遅延処理は、遊技間隔カウンタの前に実行されるようになっているが、遅延処理の前に遊技間隔カウンタが0か否かを判定する処理を行うようにしてもよいし、遅延処理と並列な関係になる(S1001の処理において特定役に内部当選していると判定されなかった場合に実行される)ようにしてもよい。
ステップS1009では、全てのリールの回転を開始させる処理が実行され、その後このリール回転処理を終了する。なお、このステップは、遊技を進行させるために必要なリールの回転(通常リール制御)を行うものであり、後述する演出リール制御とはその目的が異なる。
次に、図11を用いて、図10のリール回転処理中の遅延処理(ステップS1003)の詳細について説明する。同図は、図10に示す遅延処理(ステップS1003)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1101では、第一遅延期間の設定処理が実行される。この第一遅延期間の設定処理の詳細については図11を用いて後述する。この処理の後、ステップS1103に進む。
ステップS1103では、延長フラグがオンに設定されているか否かが判定される。この延長フラグは、主制御部300のRAM308内に設けられており、第一遅延期間中(遅延フラグがオンの期間中)にベットボタン130〜132の操作によってオンに設定されるフラグである(図15のステップS2207参照)。この延長フラグがオンに設定されている場合には、ステップS1105に進み、そうでない場合には、この遅延処理を終了する。
ステップS1105では、第二遅延期間の設定処理が実行される。この第二遅延期間の設定処理の詳細については図13を用いて後述する。この処理の後、この遅延処理を終了する。
次に、図12を用いて、図11の遅延処理中の第一遅延期間の設定処理(ステップS1101)の詳細について説明する。同図は、図11に示す第一遅延期間の設定処理(ステップS1101)の流れを示すフローチャートである。
最初のステップS1201では、第一遅延タイマが設定される。なお、この第一遅延タイマは、後述する主制御部タイマ割込処理のタイマ更新処理(図9に示すステップS209参照)により、時間の経過に従い0まで減算されるようになっている。この第一遅延タイマが設定されると、ステップS1203に進む。
ステップS1203では、遅延フラグがオンに設定され、ステップS1205に進む。なお、このフラグがオンに設定されていると、後述する主制御部タイマ割込処理の各種遊技処理において、所定の処理が実行される(図15に示すステップS2103、図15参照)。
ステップS1205では、第一遅延期間設定コマンドを第1副制御部400に送るための準備を行い、ステップS1207に進む。なお、第1副制御部400では、このコマンドを受信すると、所定の演出が設定される(図17のステップS3103参照)。
ステップS1207では、第一遅延タイマの値が所定値か否かを判定する。第一遅延タイマの値が所定値でない場合にはこのステップS1207の判定処理を繰り返し、第一遅延タイマの値が所定値の場合にはステップS1209に進む。
ステップS1209では、操作有効フラグがオンに設定され、ステップS1211に進む。なお、この操作有効フラグは、主制御部300のRAM308に設けられている。この操作有効フラグがオンに設定されることによって、後述する第一遅延期間ベット操作受付処理(図15参照)においてベットボタン130〜132の操作が受け付けられるようになる。
ステップS1211では、第一遅延タイマの値が0であるか否かが判定される。第一遅延タイマが0である場合には、ステップS1213に進み、そうでない場合には、このステップS1211が繰り返し実行される。第一遅延タイマの値は、上述したタイマ更新処理でカウントダウンされる(図9のステップS209)。このステップS1211は、第一遅延タイマに設定された値が0にカウントダウンされるまでの間、繰り返し実行される。これによって遊技を遅延させる処理(フリーズ)が行われることになる。このステップS1211の遅延処理が実行されることによって、第1副制御部400において、第一遅延期間設定コマンドを受信したことにより実行される所定の演出(図17のステップS3103)を遊技者に確実に見せることができる。
ステップS1213では、操作有効フラグがオンであるか否かが判定される。このフラグがオンである場合にはステップS1215に進み、そうでない場合にはステップS1217に進む。
ステップS1215では、操作有効フラグがオフに設定(消去)され、ステップS1217に進む。
ステップS1217では、遅延フラグがオフに設定(消去)され、この第一遅延期間の設定処理を終了する。
次に、図13を用いて、図11の遅延処理中の第二遅延期間の設定処理(ステップS1105)の詳細について説明する。同図は、図11に示す第二遅延期間の設定処理(ステップS1105)の流れを示すフローチャートである。
最初のステップS1301では、第二遅延タイマが設定される。なお、この第二遅延タイマは、後述する主制御部タイマ割込処理のタイマ更新処理(図9に示すステップS209参照)により、時間の経過に従い0まで減算されるようになっている。この第二遅延タイマが設定されると、ステップS1303に進む。
ステップS1303では、第二遅延期間設定コマンドを第1副制御部400に送るための準備を行い、ステップS1305に進む。なお、第1副制御部400では、このコマンドを受信すると、所定の演出が設定される(図17のステップS3107参照)。
ステップS1305では、第二遅延タイマの値が所定値か否かを判定する。第二遅延タイマの値が所定値でない場合にはこのステップS1305の判定処理を繰り返し、第二遅延タイマの値が0の場合には、この第二遅延期間の設定処理を終了する。第二遅延タイマの値は、上述したタイマ更新処理でカウントダウンされる(図9のステップS209)。このステップS1305は、第二遅延タイマに設定された値が0にカウントダウンされるまでの間、繰り返し実行される。これによって遊技を遅延させる処理(フリーズ)が行われることになる。この間、第1副制御部400において、第二遅延期間設定コマンドを受信したことにより実行される所定の演出(図17のステップS3107)を遊技者に確実に見せることができる。なお、本実施形態では、第二遅延タイマによるフリーズ時間が、第二遅延期間設定コマンドを受信した際に第1副制御部400で実行される演出の時間よりも長く設定されている。これによって、遊技者に所定の演出を確実に見せることができる。
次に、図14を用いて、図9の主制御部タイマ割込処理中の各種遊技処理(ステップS207)の詳細について説明する。同図は、図9に示す各種遊技処理(ステップS207)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2101では、操作有効フラグがオンに設定されているか否かが判定される。操作有効フラグがオンに設定されている場合には、ステップS2103に進み、そうでない場合には、ステップS2105に進む。
ステップS2103では、第一遅延期間ベット操作受付処理が実行され、その後ステップS2105に進む。なお、この第一遅延期間ベット操作受付処理の詳細については、図15を用いて説明する。
ステップS2105では、その他の各種遊技処理が実行され、この各種遊技処理が終了する。
次に、図15を用いて、図14の各種遊技処理中の第一遅延期間ベット操作受付処理(ステップS2103)の詳細について説明する。同図は、図14に示す第一遅延期間ベット操作受付処理(ステップS2103)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2201では、ベットボタンセンサからの信号に基づきベットボタン130〜132の操作がされたか否かが判定される。ベットボタン130〜132の操作がされた場合にはステップS2203に進み、そうでない場合にはこの第一遅延期間ベット操作受付処理を終了する。
ステップS2203では、RAM308に設けられた操作回数情報の値が更新(1が加算)され、ステップS2205に進む。このステップS2203は、操作有効フラグがオンに設定されている間、ベットボタンの操作に応じて毎回の割込み毎に実行される。すなわち、操作回数情報の値は、操作有効フラグがオンに設定されている間のベットボタンの操作回数に相当する。
ステップS2205では、操作回数が所定回数(例えば5回)に到達したか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2207に進み、そうでない場合にはこの第一遅延期間ベット操作受付処理を終了する。なお、所定回数は1回であってもよく、この場合は、操作回数をカウントする必要がない。
ステップS2207では、RAM308に設けられた延長フラグがオンに設定され、ステップS2209に進む。
ステップS2209では、操作有効フラグがオフに設定(消去)され、次のステップS2211に進む。
ステップS2211では、操作回数情報の値が初期化され、この第一遅延期間ベット操作受付処理を終了する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図16を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図16(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図16(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図16(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図16(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。
ステップS309では、演出制御処理を行う。ここでは、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。なお、この演出制御処理の詳細については図17を用いて後述する。
ステップS311では、ステップS309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS315では、ステップS309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、図16(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS321では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図16(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS331では、図16(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS333では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図17を用いて、図16(a)の第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)の詳細について説明する。同図は、図16(a)に示す演出制御処理(ステップS309)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3101では、第一遅延期間設定コマンドを受け付けたか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3103に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3105に進む。
ステップS3103では、第一遅延期間設定コマンドに応じた演出データが設定され、ステップS3105に進む。なお、これらの演出の具体例については後述する。
ステップS3105では、第二遅延期間設定コマンドを受け付けたか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3107に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3109に進む。
ステップS3107では、第二遅延期間設定コマンドに応じた演出データが設定され、ステップS3109に進む。なお、これらの演出の具体例については後述する。
ステップS3109では、その他の演出制御処理(これまでのステップで対応したコマンド以外のコマンドに対する演出制御処理)が実行される。その後この演出制御処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図18を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図18(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図18(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図18(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図18(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図18(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。
ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS407では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS409では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データおよびシャッタ演出に関する演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS411では、ステップS409の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS409で読み出した演出データの中にシャッタ制御の命令がある場合には、この命令に対応するシャッタ制御を行う。
ステップS413では、ステップS409の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS409読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理については、図18(d)を用いて後述する。この画像制御処理が終了すると、ステップS403へ戻る。
次に、図18(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS415では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図18(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS417では、図18(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS419では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図18(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS421では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS423では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS425に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS425では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS421でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、透過度など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS427では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS429では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS431に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS431では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
以下、上記説明した内容を踏まえ、本実施形態のスロットマシン100の特徴的な動作について説明する。まず、図19を用いて、この動作の概要について説明する。同図は、スロットマシン100の特徴的な動作の概要を示す図である。
まず、特定役に内部当選すると、遅延処理が実行される(図10のステップS1001、ステップS1003)。この遅延処理では、まず、第一遅延タイマを使用したフリーズが実行される(図12のステップS1201〜ステップS1211)。この第一遅延タイマの値が0になるまでリール停止制御(図8のステップS115)が行われないようにすることによって、遊技の進行を遅延させる処理(フリーズ)が実行される。なお、この処理中、第一遅延タイマの値が所定の値になると、操作有効フラグがオンに設定される(図12のステップS1209)。
一方、第1副制御部400では、フリーズの開始タイミングに合わせて、第一演出が実行される(図12のステップS1205、図17のステップS3103)。図19(a)には、この第一演出の一例が示されている。また、この第一演出では、上記操作有効フラグがオンにされるタイミングに合わせてベットボタン130〜132の操作を示唆する演出が実行される。図19(a)に示す第一演出では、ベットボタン130〜132の操作を複数回行うこと(連打すること)を示唆する演出が実行されていることが示されている。
ここで、演出に従って、ベットボタン130〜132の操作がされた場合について説明する。主制御部300では、所定の周期で割込み処理が実行される(図9参照)。この処理において実行される各種遊技処理(図14参照)では、フリーズ中に第一遅延期間ベット操作受付処理(図14のステップS2103、図15)が実行される。この処理では、操作有効フラグがオンに設定されている期間(以下、判定期間と称する)内に、ベットボタン130〜132の操作を受け付けた回数が操作回数情報に加算される(図15のステップS2203)。この第一遅延期間ベット操作受付処理が割込み処理の度に実行されることにより、判定期間中のベットボタン130〜132の操作回数がカウントされるようになっている。この操作回数が所定回数に到達すると、延長フラグがオンに設定される(図15のステップS2207)。なお、このベットボタン130〜132の操作回数が所定回数に到達することが、本発明の所定条件の一例に相当する。
第一遅延期間の設定処理が終わったときに延長フラグがオンに設定されていると、第二遅延期間の設定処理が実行される(図11のステップS1105)。この処理によって、さらにフリーズが実行(延長)されるとともに、第1副制御部400ではこのフリーズの実行期間に合わせて、第二演出が実行される(図13、図17のステップS3107、図19(b))。
なお、ベットボタン130〜132の操作回数が所定回数に到達しない場合には、延長フラグがオンに設定されないため、第二遅延期間の設定処理および第二演出が実行されずに通常の遊技に戻る(図19(c))。
上記の動作によって、第一演出が実行されたときに、さらに第二演出を見たい遊技者はベットボタン130〜132を操作すればよく、第二演出を見ることなく遊技を進行させたい遊技者はベットボタン130〜132を操作しなければよい。この構成によれば、フリーズ演出によって遊技の興趣を向上させながらも、遊技者の意思にそぐわないフリーズ演出によって、遊技の興趣が減退してしまう事態を防ぐことができる。
なお、上記説明では、ベットボタン130〜132により所定回数の操作がされると第二遅延期間が設定(フリーズが延長)される例について説明したが、例えばストップボタン137〜139、スタートレバー135のような他の操作手段を用いてもよく、また、これらの操作を組み合わせてもよい。さらに、ベットボタン130〜132を操作しない、という操作条件であってもよく、また、ベットボタン130〜132を操作せずに、ストップボタン137〜139を所定回数操作する、というように、操作がされないことを操作条件にしてもよい。すなわち、本発明の所定条件とは、所定の操作手段が所定の操作条件で操作された場合に成立する条件であればよい。ここで、所定の操作条件とは、例えば一または複数の操作手段に対し、一以上の操作回数、操作順序を組み合わせた操作条件や、一または複数の操作手段に対し、零以上の操作回数を組み合わせた操作条件であってもよい。
また、ベットボタン130〜132の操作回数が所定回数未満の場合にはフリーズを延長しない例について説明したが、例えばベットボタン130〜132以外の操作手段の操作結果に基づいてフリーズを延長しない構成であってもよい。この場合にはフリーズの延長を望まない遊技者の意図に沿うことができる。
また、上記説明では、小役2、特別役1/小役2、特別役2/小役2を特定役とし、これらの特定役に内部当選したことに基づいてフリーズに関する動作が実行される例について説明した。この特定役は、上記実施例以外の役であってもよい。すなわち、特定の抽選結果を含む複数種類の抽選結果から所定の抽選結果を導出する抽選手段があり、この特定の抽選結果が導出された場合に、この結果に基づいて上記説明したフリーズに関する動作が実行されるものであってもよい。なお、ここで抽選手段の例としては上記実施形態での主制御部300や、第1副制御部が該当する。
また、上記説明では、第一遅延タイマによるフリーズの実行中にベットボタン130〜132の操作を複数回行うこと(連打すること)を示唆する演出が実行される例について説明したが、例えば、これが「ベットボタンを5回以上押せ」のように、操作手段およびその操作条件を具体的に示唆するものであってもよい。
また、上記の実施形態では、操作有効フラグがオンに設定されている期間(以下、判定期間)中における、ベットボタン130〜132の操作を判定している。このため、この判定期間に合わせて上記操作が行われるように、例えば、「5秒以内に・・・」といった示唆を上記操作条件の示唆とともに行うようにしてもよい。
以上の説明では、第一遅延タイマによるフリーズの実行期間(以下、第一遅延期間と称する)中であって、操作有効フラグがオンに設定されている期間(以下、判定期間)中にベットボタン130〜132の操作がされた回数を判定し、この判定結果に基づいて第二遅延タイマによるフリーズを実行(延長)する例について説明した。ここで、図20を用いて、この第一遅延期間と判定期間の関係について説明する。同図は、第一遅延期間と判定期間の関係を示す図である。
まず、上記説明した本実施形態では、先に第一遅延期間(第一遅延タイマが設定されてから0になるまでの期間)が開始され、その途中で判定期間が開始されている(操作有効フラグオン)。この判定期間では、ベットボタン130〜132に対して所定回数の操作がされたか否かが判定される(図15のステップS2205)。図20(a)には、これら第一遅延期間と判定期間の関係が示されている。なお、ベットボタン130〜132に対する所定回数の操作を一度受け付けた場合、判定期間において所定の操作がされたか否かを判定するという目的が達成されたことになる。このため、本実施形態では、ベットボタン130〜132に対して所定回数の操作がされると操作受付フラグがオフに設定される(図12ステップのS1215)構成を採用している。なお、この構成についての詳細は図24を用いて後述する。
上記判定期間は、第一遅延期間中に所定の操作(本実施形態ではベットボタン130〜132の所定回数操作)がされたことを判定するための期間である。このため、第一遅延期間中に収まる期間であればよい。例えば、第一遅延期間と一致する判定期間であってもよく(図20(b))、第一遅延期間と同時に開始し先に終了する判定期間であってもよく(図20(c))、第一遅延期間より後に開始し先に終了する判定期間であってもよい(図20(d))。なお、図20(a)および(d)のように、第一遅延期間から所定期間経過後に判定期間が開始する構成の場合には、第一遅延期間(フリーズ中)であることを知ってから所定の操作を行う遊技者の意思をより反映させることができる。
続いて、図21を用いて、上記第一遅延期間および判定期間と、第一遅延期間中に実行される第一演出とのタイミングについて説明する。同図は、第一遅延期間、判定期間、および第一演出の実行期間を示す図である。
まず第一演出では、遊技者に所定の操作(本実施形態ではベットボタン130〜132の所定回数操作)を促す演出が実行される(図19(a)参照)。本実施形態では、第一遅延期間に第一演出を実行させている(図21(a1)および(b1)参照)。ここで、所定の操作がされたか否かが判定されるようするには、所定の操作を促す演出が判定期間中に実行されることが好ましい。すなわち、判定期間でない期間においては、第一演出が実行される構成や、第一演出とは異なる演出が実行される構成であってもよい。したがって、第一演出の開始タイミングは、第一遅延期間の開始から判定期間の開始までの間であればよいと言え、さらにその前に第一演出とは異なる演出を実行させてもよい。また、第一演出の終了タイミングは、判定期間の終了から第一遅延期間の終了までの間であればよいと言え、さらにその後に第一演出とは異なる演出を実行させてもよい。図21(a2)には、第一遅延期間が開始してから判定期間が開始するまでの間に第一演出とは異なる演出Xが実行される例が示されている。また、図21(b2)には、判定期間が終了してから第一遅延期間が終了するまでの間に第一演出とは異なる演出Yが実行される例が示されている。なお、これらの演出Xおよび演出Yについては、図22を用いて後述する。
なお、図21(a2)に示す、判定期間の開始に合わせて第一演出を開始させる場合の制御方法の一例として、第1副制御部400が第一遅延期間設定コマンドを受信したことに基づいて、第一遅延期間の開始から判定期間の開始までの期間をタイマで計測することによって、第一演出の開始タイミングを判定期間の開始タイミングに合わせる方法がある。また、操作有効フラグがオンに設定された時点で主制御部300から第1副制御部400へコマンドを送信し、このコマンドを受信したタイミングで第一演出を実行することで、第一演出の開始タイミングを判定期間の開始タイミングに合わせる方法もある。
ここで、図21(a2)に示す演出Xと、図21(b2)に示す演出Yを実行した場合の、演出の流れの一例について、図22、図23を用いて説明する。図22は、第一演出およびその前後に実行される演出の一例を示す図であり、図23は、図22に続いて実行される第二演出の一例を示す図である。
まず、図22(a)には、図21(a2)に示す演出Xの一例が示されている。ここでの演出Xは、直後に第一演出の実行を示唆する演出となっている。このような内容の演出を実行することによって、例えばベットボタン130〜132を連打することを促す第一演出が短期間に実行されるような演出であっても、遊技者が見逃してしまうことを防止することができる。
図22(b)には、演出Xに続いて実行される第一演出の一例が示されている。この第一演出では、ベットボタン130〜132を連打することを促す演出が実行される。さらに、この操作を受け付ける残り時間を示唆する演出が右下のメーターによって示されている。なお、このメーターの演出は一例であって、例えば「3」、「2」、「1」と順次数字が減少するカウントダウン表示によるものであってもよい。
さらに、図22(c)には、第一演出に続く演出Yの一例が示されている。この演出は、第一演出の実行中(判定期間中)にベットボタン130〜132を所定回数操作したことにより、後に第二演出が実行されることを示唆する演出となっている。このような内容の演出を実行することによって、遊技者が第二演出を見逃してしまうことを防止することができる。なお、このような内容の演出Yは、ベットボタン130〜132を所定回数操作した場合に実行されるようにしてもよい。
図23には、第一演出の実行中(判定期間中)にベットボタン130〜132を所定回数操作した場合に実行される第二演出の一例が示されている。この例では、特別役に内部当選しているか否かを示唆する演出となっている。このように第二演出は、内部当選の状態や、AT遊技が付与されることを示唆する演出であってもよい。このような内容の演出を実行することで遊技者に期待感を抱かせることができる。また、これらの演出は、遊技者の操作に基づいて実行されるため、遊技者の意思に反する演出を実行することによる遊技の興趣の減退を抑制することができる。
次に、上記説明した判定期間に関し、この期間を終了させるタイミングについての具体例について図24を用いて説明する。同図は、判定条件の終了タイミングの例を示す図である。
上記説明したように、本実施形態では、第一遅延期間において所定の操作(ベットボタン130〜132の所定回数の操作)を判定する判定期間を設けている。さらに、本実施形態では、上記所定の操作を受け付けた時点(所定条件が成立した時点)で、所定の操作の受付処理を終了(操作有効フラグオフ)する構成を採用している。図24(a)には、所定条件の成立により受付処理を終了したことによる実質的な判定期間Aが示されている。なお、所定条件の成立により受付処理を終了する構成は一例であり、所定条件の成立により以降の判定処理を行わない構成であってもよい。
ここで、上記所定の操作を受け付けた時点(所定条件が成立した時点)で処理を終了しない構成であってもよい。すなわち、予め定められた期間において所定の操作を受け付けた後、その期間の最後に判定を行う構成であってもよい。図24(a)には、この最後に判定を行う構成を採用した場合における、実質的な判定期間Bが示されている。
なお、上述したように所定条件とは、所定の操作手段が所定の操作条件で操作された場合に成立する条件であればよい。ここで、所定の操作条件とは、例えば一または複数の操作手段に対し、一以上の操作回数、操作順序を組み合わせた操作条件や、一または複数の操作手段に対し、零以上の操作回数を組み合わせた操作条件であってもよい。また、このような条件を用いて、遊技者の操作に応じて判定期間を調整してもよい。例えば、上記条件を報知された遊技者が、遊技の進行を望む場合にその条件を満たすための操作を行い、早々に演出を終了させる、といったことが可能な構成にしてもよい。
なお、図24(a)の構成は、図20(a)および(b)のケースに適用可能である。一方、図20(c)および(d)のケースに対して、上記説明した構成を採用してもよい。図24(b)には、予め定められた期間と同じ実質的な判定期間Cが示されており、さらに、図24(b)には、予め定められた期間が経過する前に、所定条件の成立によって終了する実質的な判定期間Dが示されている。
次に、遅延期間の設定パターンについて、図25を用いて説明する。同図は、遅延期間の設定パターンを示す図である。
まず、これまで説明した実施形態では、判定期間において所定の条件(ベットボタン130〜132の所定回数操作)が成立すると、第一遅延期間の終了後に第二遅延期間が実行される例について説明した。図25(a)には、第一遅延期間Aの終了後に第二遅延期間が実行される例が示されている。このようにして、判定期間内に所定の条件が成立した場合と、行われない場合とで、遅延期間を異ならせている。ここで、所定の条件が成立しした時点で、第一遅延期間を終了させ、第二遅延期間を開始する構成を採用してもよい。図25(a)には、所定条件の成立時に終了した第一遅延期間Bと、その終了後に第二遅延期間が実行される例が示されている。
一方、遅延期間を異ならせる構成として、上記説明した遅延期間を追加(第二遅延期間を追加)する方法ではなく、短縮する方法を採用してもよい。具体的には、先に特定の遅延期間(例えば、第一遅延期間と第二遅延期間を合計した期間のように、所定条件が成立した場合に実行される遅延期間の合計期間)を設定しておき、判定期間中の所定の条件が成立した場合にはそのまま特定の遅延期間を実行する。図25(b)には、この判定期間と、それよりも長い特定の遅延期間が示されている。
判定期間中の所定の条件が成立しなかった場合には、その条件の非成立が判明した時点で、特定の遅延期間を終了する。図25(b)には、判定期間中に所定の条件の非成立(所定条件(A)の非成立)が判定された場合に、特定の遅延期間が短縮されることが示されている(特定の遅延期間C)。また、図25(b)には、判定期間の終了後に所定の条件の非成立(所定条件(B)の非成立)が判定された場合に、特定の遅延期間が短縮されることが示されている(特定の遅延期間D)。
<第2実施形態>
次に、これまで説明した第1実施形態の変形例(以下、第2実施形態と称する)について説明する。上述の第1実施形態では、特定役に内部当選するとフリーズ(第一遅延タイマ使用)が実行され、このフリーズ中の判定期間にベットボタン130〜132を所定回数操作することで、さらにフリーズ(第二遅延タイマ使用)が実行される。また、各フリーズに合わせた演出も実行される。
以下説明する第2実施形態は、フリーズの実行契機となる内部当選役が特定役ではなく小役3a又は小役4である点が異なる。また、フリーズ中の判定期間にベットボタン130〜132を所定回数操作した場合に、フリーズ(第二遅延タイマ使用)が実行される点は共通しているが、この際にリール110〜112を用いた演出が実行される点が異なる。すなわち、この第2実施形態では、リール110〜112が演出手段の一例に相当するものであり、これを制御する主制御部300が演出制御手段の一例に相当するものになっている。以下、この第2実施形態の詳細について説明するにあたり、第1実施形態と共通する部分については省略し、異なる部分を中心に説明する。
第2実施形態では、小役3a又は小役4に内部当選したときに、抽選によって後述する演出リール制御が実行される。第2実施形態において演出リール制御とは、演出対象リール(本実施形態では全てのリール110〜112を演出対象リールとして使用)が停止操作によって停止された後に、これらの演出対象リールのうちの少なくとも一つを予め定められた回転量だけ回転させるリール制御のことである。また、演出対象リールとは、この演出リール制御によって遊技者に所定の態様を視認させるために用いられるリールをいう。さらに、この演出対象リールのうち、演出リール制御によって回転されるリールを回転対象リールと称する。
さらに、第2実施形態では、小役3a又は小役4に内部当選した場合に演出リール制御をするにあたって、演出リール制御を実行する前に好ましい停止態様(詳細は後述)が導出されやすいように構成されている。すなわち、回転前の停止態様として好ましい図柄態様が遊技の流れの中で導出されるように構成されている。このようにすることによって、回転前の停止態様をある程度絞り込むことができる。また、処理負担を軽減し、少ないデータ容量による演出リール制御を実行するために、所定の停止態様にするために必要な回転量を予め定めておくようにしたものである。なお、停止態様とは、所定の図柄が視認可能領域内(本実施形態では表示窓113内)の所定の位置に停止していることをいう。
以下、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500の処理について図面を用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図26を用いて、主制御部300のCPU304が実行する第2実施形態における主制御部メイン処理について説明する。同図は第2実施形態における主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。なお、図26に示すフローチャートは、図8に示すフローチャートの変形例である。このため、図8と同じ処理については、図8と同じ符号を付して説明を省略する。
第1実施形態のステップS109に代えて実行されるステップS109aでは、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行うとともに、この内部抽選の結果を示す内部当選コマンドを第1副制御部400へ送信するための準備を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがオンになる。なお、このステップS109aの詳細は、図27を用いて後述する。
第1実施形態のステップS113に代えて実行されるステップS113aでは、リール回転処理が実行され、全リール110乃至112の回転を開始させる。なお、この処理の詳細は図28を用いて後述する。
第1実施形態のステップS115に代えて実行されるステップS115aでは、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために停止テーブルを参照し、停止テーブルに設定された引き込みコマ数に従ってリール110乃至112の何れかを停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。なお、このステップS115aの詳細は、図30を用いて後述する。
次に、図27を用いて、図26の主制御部メイン処理における入賞役内部抽選処理(ステップS109a)の詳細について説明する。同図は、図26に示す入賞役内部抽選処理(ステップS109a)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1401では、図26に示すステップS107で取得した乱数に基づき、入賞役の内部抽選が実行される。なお、役が抽選されたことを、役に内部当選したと称することがある。この内部抽選の後、ステップS1403に進む。
ステップS1403では、小役3aまたは小役4に内部当選したか否かが判定される。これらの役に内部当選している場合にはステップS1405に進み、そうでない場合にはステップS1411に進む。
ステップS1405では、演出リール制御を実行するか否かの抽選(以下、演出リール制御実行抽選と称する)が実行され、ステップS1407に進む。なお、第1実施形態では、特定役に内部当選すると、必ずフリーズが実行される構成を採用しているが、この第2実施形態では、小役3aまたは小役4に内部当選しただけではなく、さらにこのステップS1405の抽選に当選しないと、フリーズが実行されない構成を採用している。
ステップS1407では、ステップS1405での演出リール制御実行抽選に当選したか否かが判定される。この抽選に当選している場合にはステップS1409に進み、当選していない場合にはステップS1411に進む。
ステップS1409では、演出リール制御準備フラグがオンに設定される。なお、この演出リール制御準備フラグは主制御部300のRAM308に格納されている。演出リール制御準備フラグがオンに設定されると、ステップS1411に進む。
ステップS1411では、内部抽選の結果を示す内部当選コマンドを第1副制御部400に送信する準備が実行される。なお、この内部当選コマンドは、内部当選の結果に加えて、演出リール制御準備フラグの有無を示す情報も含まれている。この内部当選コマンドの送信準備が終了すると、この図27に示す入賞役内部抽選処理が終了する。
次に、図28を用いて、図26の主制御部メイン処理におけるリール回転処理(ステップS113a)の詳細について説明する。同図は、図26に示すリール回転処理(ステップS113a)の流れを示すフローチャートである。なお、図28に示すフローチャートは、図10に示すフローチャートの変形例である。このため、図10と同じ処理については、図10と同じ符号を付して説明を省略する。
まず、第1実施形態のステップS1001に代えて実行されるステップS1001aでは、演出リール制御実行フラグがオンに設定されているか否か判定される。なお、この演出リール制御実行フラグは、後述する図31のステップS1607でオンに設定されるフラグであり、主制御部300のRAM308に設けられている。この条件を満たす場合にはステップS1003に進み、この条件を満たさない場合にはステップS1005に進む。なお、この演出リール制御実行フラグがオンに設定されていることが、本発明の特定条件の一例に相当する。
第1実施形態のステップS1003に代えて実行されるステップS1003aは、図11に示す第二遅延期間の設定処理(ステップS1105)の一部を変更したものである(以下、ステップS1105aと称する)。この変更点について、図29を用いて説明する。同図は、第2実施形態における第二遅延期間の設定処理(ステップS1105a)の流れを示すフローチャートである。なお、図29に示すフローチャートは、図13に示すフローチャートの変形例である。このため、図13と同じ処理については、図13と同じ符号を付して説明を省略する。
第2実施形態における第二遅延期間の設定処理(ステップS1105a)では、図13に示すステップS1301とステップS1303の間に、ステップS1307による処理が入っている点が異なる。このステップS1307では、演出リール制御が実行され、ステップS1303に進む。
次に、図30を用いて、図26の主制御部メイン処理におけるリール停止制御処理(ステップS115a)の詳細について説明する。同図は、図26に示すリール停止制御処理(ステップS115a)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1501では、各リールに設けられたセンサを用いて、リール110〜112の回転速度が一定か否か判定される。回転が一定である場合にはステップS1503に進み、そうでない場合には再度ステップS1501の処理が実行される。
ステップS1503では、有効なストップボタン操作があったか否か判定される。この有効なストップボタン操作とは、回転しているリールに対応したストップボタンの操作であって、例えば上述の遅延処理等によって無効にされていない操作をいう。このストップボタンの操作があった場合にはステップS1505に進み、そうでない場合には再度ステップS1503の処理が実行される。
ステップS1505では、リールに施された図柄がその回転によってどの位置にあるのかを示す図柄位置情報を取得し、ステップS1507に進む。
ステップS1507では、ステップS1505で取得した図柄位置情報と、主制御部メイン処理において選択されたリール停止データ(図26のステップS111参照)に基づいて、リールの停止位置を決定し、ステップS1509に進む。なお、このリール停止データには、停止操作がされたときの図柄位置情報に対応する引き込み図柄数(詳細は後述)が設定されており、この値を参照して引き込み(詳細は後述)を行うことで表示窓113に所定の図柄を視認可能にすることができる。
ここで、引き込みについて説明する。
大半の遊技者は所定の停止領域に所定の図柄がきたタイミングに停止操作をすることは困難である。よって、所定の停止領域からリールの回転方向上流側の所定の範囲にこの所定の図柄がある場合には、所定の停止領域に所定の図柄を止める停止制御を行うことで、遊技の興趣の低下を抑制、または、遊技の公平性の担保している。このような処理を引き込みと呼び、この引き込みが行われる範囲を引き込み範囲という。しかし、無制限にこの引き込み範囲を設けてしまうと、かえって遊技の興趣を低下させてしまうため、引き込み範囲には最大値を設けている。この引き込み範囲の最大値を最大引き込み範囲と称する(本実施形態では、図柄4つ分に相当する範囲)。また、この引き込みによって停止操作がされたタイミングからリールが停止するまでに移動する距離に相当する図柄の数を引き込み図柄数と称する。
ステップS1509では、ステップS1507で決定した停止位置で停止対象となったリールを停止させる。その後ステップS1511に進む。
ステップS1511では、リール停止情報が更新され、ステップS1513に進む。ここで、リール停止情報とは、リール110〜112の停止順序および停止しているリールの図柄位置を示す情報をいう。
ステップS1513では、第1副制御部400にリール停止コマンドを送信する準備を行い、ステップS1515に進む。なお、リール停止コマンドを受信した第1副制御部400では、所定の演出が実行される(図32のステップS3103)。
ステップS1515では、操作を受け付けることが可能なストップボタン(有効ストップボタン)の更新が行われる。この処理では、回転が停止したリールに対応するストップボタンに対する操作が無効になるように設定される。その後、ステップS1517に進む。
ステップS1517では、全てのリール110〜112が停止したか否かが判定される。全てのリール110〜112が停止している場合にはステップS1519に進み、そうでない場合にはステップS1521に進む。
ステップS1519では、演出リール制御準備処理が実行され、その後、このリール停止制御処理が終了する。なお、この演出リール制御準備処理については、図31を用いて後述する。
ステップS1517で全てのリール110〜112が停止していない場合に進むステップS1521では、リール停止データの更新が実行される。より詳細には、既に停止しているリールの図柄位置情報に基づいて、回転中のリールに対するリール停止データが更新される。このことによって、既に停止しているリールに施された図柄のうち表示窓113内に視認可能になっている図柄に、回転中のリールに施された図柄の位置をあわせて停止させ、表示窓113内で視認可能な図柄態様を調整することができる。このリール停止データの更新後、ステップS1503に進む。
次に、図31を用いて、図30のリール停止制御処理における演出リール制御準備処理(ステップS1519)の詳細について説明する。同図は、図30に示す演出リール制御準備処理(ステップS1519)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1601では、演出リール制御準備フラグがオンに設定されているか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS1603に進み、この条件を満たさない場合にはこの演出リール制御準備処理を終了する。なお、この演出リール制御準備フラグは、入賞役内部抽選処理においてオンに設定されるフラグである(図27のステップS1409)。
ステップS1603では、内部抽選(図27のステップS1401)の結果と、リール停止情報(図30のステップS1511)を参照し、ステップS1605に進む。
ステップS1605では、ステップS1603で参照した内容に基づいて、回転対象リールおよびその回転量を設定する。具体的には、小役4に内部当選している場合は、最後に停止(第3停止操作による停止)されるリールを回転対象リールとし、その回転量は1図柄分である。また、小役3aに内部当選している場合は、左リール110および右リール112のうち、後に停止されたリールを回転対象リールとし、その回転量は2図柄分である。なお、これらの情報は主制御部300のROM306内に記憶されている。この処理の後、ステップS1607に進む。
ステップS1607では、主制御部300のRAM308に設けられた演出リール制御実行フラグがオンに設定され、ステップS1609に進む。
ステップS1609では、演出リール制御準備フラグがオフに設定され、この演出リール制御準備処理が終了する。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に、主制御部300のCPU304が実行する第2実施形態における主制御部メイン処理について説明する。第2実施形態における主制御部メイン処理では、第1実施形態で説明した処理と同じ処理が実行される。
<第1副制御部400の処理>
次に、第1副制御部400の処理について説明する。
第2実施形態は、第1実施形態におけるメイン処理のうち、演出制御処理(図16のステップS309)が異なるものである。以下、第2実施形態における演出制御処理(ステップS309aと称する)について、図32を用いて説明する。同図は第2実施形態における演出制御処理(ステップS309a)の流れを示すフローチャートである。なお、図32に示すフローチャートは、図17に示すフローチャートの変形例である。このため、図17と同じ処理については、同じ符号を付して説明を省略する。
まず、最初のステップS3111では、内部当選コマンドを受け付けたか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3113に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3115に進む。
ステップS3113では、内部当選コマンド受付時処理が実行される。この処理の詳細は図33を用いて後述する。その後、ステップS3115に進む。
ステップS3115では、遊技状態更新コマンドを受け付けたか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3117に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3101に進む。
ステップS3117では、遊技状態更新コマンド受付時処理が実行される。この処理の詳細は図34を用いて後述する。その後、ステップS3101に進む。
以降のステップS3101〜ステップS3109までは、図17を用いて説明した処理と同様の処理が実行される。ただし、ステップS3107で読み出される第二演出用の演出データには、回転対象リールおよびその回転量に合わせた演出データが含まれる。なお、本実施形態では演出リール制御が所定の内部当選役(RT1〜RT3中の小役3a、およびRT5中の小役4)に限定されているため、回転対象リールおよびその回転量のパターン数が抑えられている。すなわち、演出を実行する処理が簡易になるため、この演出と演出リール制御を容易に合わせることができる。
次に、図33を用いて、図32の演出制御処理における内部当選コマンド受付時処理(ステップS3103)の詳細について説明する。同図は、図32に示す内部当選コマンド受付時処理(ステップS3103)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3201では、内部当選コマンドに含まれる内部当選情報に基づいて、小役3aに内部当選しているか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3203に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3209に進む。
ステップS3203では、ATフラグがオンに設定されているか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3207に進み、そうでない場合には、ステップS3205に進む。なお、ATフラグは、後述する遊技状態更新コマンド受付時処理においてオンに設定される(図34のステップS3309)。
ステップS3205では、内部当選コマンドに含まれる演出リール制御準備フラグの情報に基づいて、演出リール制御準備フラグがオンに設定されているか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3207に進み、そうでない場合には、ステップS3219に進む。
ステップS3207では、ベル図柄を中リール111の中段(図2(a)の番号5の位置参照)に停止させる押し順(図7の小役3aの備考欄中、押し順正解時参照)を報知する演出データが読み出される。なお、第1副制御部400および第2副制御部500では、読み出された演出データに従って演出が実行される(図16のステップS311〜ステップS315、および図18参照)。以降に読み出された演出データについても同様に演出が実行される。この演出データが読み出された後、ステップS3219に進む。
ステップS3201において、小役3aに内部当選していない場合に進むステップS3209では、遊技状態が特別遊技状態(RT5)であって、かつハズレまたは小役4に内部当選しているか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3211に進み、そうでない場合にはステップS3213に進む。なお、遊技状態を示す情報は、遊技状態更新コマンドに含まれており、このコマンドの受信時に第1副制御部400のRAM408内に記憶される。
ステップS3211では、7揃い報知用の演出データが読み出される。ここでの、7揃いとは、図2(a)に示す中段入賞ラインL1にセブン2図柄が揃うことを指す。この演出データが読み出されると、ステップS3219に進む。
ステップS3209で、遊技状態が特別遊技状態(RT5)であって、ハズレまたは小役4に内部当選している、という条件を満たさない場合に進むステップS3213では、ATフラグがオンに設定されているか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3215に進み、そうでない場合には、ステップS3219に進む。
ステップS3215では、内部当選コマンドに含まれる内部当選情報に基づいて、AT役に内部当選しているか否か判定される。具体的には、「再遊技役1−2」又は「再遊技役3−4」に内部当選しているか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3217に進み、そうでない場合には、ステップS3219に進む。
ステップS3217では、内部当選役に合わせて、遊技者が有利な結果を得るための停止操作条件(図7の備考欄中の正解時参照)の報知(AT報知)を実行するための演出データが読み出される。その後、ステップS3219に進む。
ステップS3219では、演出リール制御準備フラグがオンに設定されているか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3221に進み、そうでない場合にはこの内部当選コマンド受付時処理を終了する。
ステップS3221では、AT回数に1が加算され、この内部当選コマンド受付時処理を終了する。
次に、図34を用いて、図32の演出制御処理における遊技状態更新コマンド受付時処理(ステップS3117)の詳細について説明する。同図は、図32に示す遊技状態更新コマンド受付時処理(ステップS3117)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3301では、遊技状態が再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、および再遊技高確率状態(RT3)のいずれかの場合に小役3bに内部当選したか、または遊技状態が特別遊技状態(RT5)の場合にどの役にも内部当選していない(ハズレに内部当選した)かのいずれかの条件が満たされているか否か判定される。これら2つの条件のうち一方を満たす場合には、ステップS3303に進み、そうでない場合にはステップS3305に進む。
ステップS3303では、AT回数(残りAT回数)に1が加算され、ステップS3305に進む。
ステップS3305では、まずATフラグがオンに設定されているか否か判定される。ATフラグがオンに設定されている場合にはステップS3313に進み、そうでない場合にはステップS3307に進む。
ステップS3307では、まずAT回数(残AT回数)が1以上であるか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3309に進み、そうでない場合にはこの遊技状態更新コマンド受付時処理を終了する。
ステップS3309では、ATフラグがオンに設定され、ステップS3311に進む。
ステップS3311では、AT回数(残AT回数)から1が減算され、この遊技状態更新コマンド受付時処理を終了する。
ステップS3305においてATフラグがオンに設定されている場合に進むステップS3313では、遊技状態更新コマンドに含まれる新たな遊技状態を示す情報、および第1副制御部400のRAM408に記憶されている現在の遊技状態を示す情報(RT情報)に基づいて、特別遊技状態(RT5)から再遊技低確率状態(RT1)へ遊技状態が移行したか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3315に進み、そうでない場合には、この遊技状態更新コマンド受付時処理を終了する。
ステップS3315では、ATフラグがオフに設定される(ATフラグの消去)。その後、この遊技状態更新コマンド受付時処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
第2実施形態における第2副制御部500の処理では、第1実施形態で説明した処理と同じ処理が実行される。
以下、上記説明した内容を踏まえ、第2実施形態の特徴的な動作について説明する。まず、図35、図36を用いて、この動作の概要および第2実施形態のスロットマシン100が解決しようとする課題について説明する。図35は、小役4に内部当選した場合の演出リール制御と液晶表示装置の演出の一例を示す図である。また、図36は、リールに施された図柄毎に演出パターンを設けたことを示す図である。
まず、スタートレバー135によって遊技が開始して内部抽選が実行され(図26のステップS109a)、小役4に内部当選し、さらに演出リール制御を実行する抽選(図27のステップS1405)に当選したとする。この場合、演出リール制御準備フラグがオンに設定され(図27のステップS1409)、さらに、所定の停止態様(図35(b)に示す態様)となることを許容するリール停止データが読み出される(図26のステップS111)。さらに、リール回転処理によってリール110〜112が回転する(図28のステップS1009)。一方、第1副制御部400にはリール回転開始コマンドが送信され、液晶表示装置157による所定の演出が実行される(図32のステップS3109)。図35(a)には、リール110〜112が回転している様子と、液晶表示装置157によって演出が実行されている様子が示されている。
続いて、全てのリールに対して停止操作を行うと、上記リール停止データに従って停止制御が行われる(図26のステップS115a)。ここでは、後述する所定のタイミングで停止操作を行った結果、リール110〜112のそれぞれに施されたセブン2図柄が表示窓113内に停止し、上記所定の停止態様になったものとして説明を続ける。なお、図35(b)には、停止したリール110〜112に施されたセブン2図柄によって、所定の停止態様が構成されている様子が示されている。さらに、このとき演出リール制御準備処理(図30のステップS1519、図31)によって、回転対象リールおよびその回転量の設定と、演出リール制御実行フラグの設定(オンに設定)が行われる。
さらに、次の遊技を開始すべくメダルを投入し、スタートレバー135を操作すると、所定の処理(図26のステップS103〜ステップS111まで)を経てリール回転処理(図26のステップS113a、図28)が実行される。ここで、演出リール制御実行フラグがオンに設定されていることにより、遅延処理(図28のステップS1003a)が実行される。
この遅延処理では、まず、第一遅延タイマを使用したフリーズが実行される(図12のステップS1201〜ステップS1211)。この第一遅延タイマの値が0になるまでリール停止制御(図8のステップS115)が行われないようにすることによって、遊技の進行を遅延させる処理(フリーズ)が実行される。なお、この処理中、第一遅延タイマの値が所定の値になると、操作有効フラグがオンに設定される(図12のステップS1209)。
一方、第1副制御部400では、フリーズの開始タイミングに合わせて、第一演出が実行される(図12のステップS1205、図17のステップS3103)。図35(c)には、この第一演出の一例が示されている。また、この第一演出では、上記操作有効フラグがオンにされるタイミングに合わせてベットボタン130〜132の操作を示唆する演出が実行される。図35(c)に示す第一演出では、ベットボタン130〜132の操作を複数回行うこと(連打すること)を示唆する演出が実行されていることが示されている。
なお、スタートレバー135を操作する前(図35(c)の直前)に、図22(a)に示すような直後に第一演出の実行を示唆する演出を実行させてもよい。この演出は、図21(a2)に示す演出Xの一例に相当する。
ここで、演出に従って、ベットボタン130〜132の操作がされた場合について説明する。主制御部300では、所定の周期で割込み処理が実行される(図9参照)。この処理において実行される各種遊技処理(図14参照)では、フリーズ中に第一遅延期間ベット操作受付処理(図14のステップS2103、図15)が実行される。この処理では、操作有効フラグがオンに設定されている期間(以下、判定期間と称する)内に、ベットボタン130〜132の操作を受け付けた回数が操作回数情報に加算される(図15のステップS2203)。この第一遅延期間ベット操作受付処理が割込み処理の度に実行されることにより、判定期間中のベットボタン130〜132の操作回数がカウントされるようになっている。この操作回数が所定回数に到達すると、延長フラグがオンに設定される(図15のステップS2207)。
第一遅延期間の設定処理が終わったときに延長フラグがオンに設定されていると、第二遅延期間の設定処理が実行される(図11のステップS1105の変形例ステップS1105a、図29)。この処理によって、さらにフリーズが実行(延長)されるとともに、演出リール制御が実行される。この第2実施形態では、この演出リール制御による演出が第二演出の一例に相当する。さらに、第二遅延期間設定コマンドを受信した第1副制御部400ではこのフリーズの実行期間に合わせて演出が実行される(図32のステップS3107)。図35(e)には、演出リール制御によって、右リール112の下段に停止しているセブン2図柄が中段に移動する演出(第二演出)が示されている。また、この演出の直前に液晶表示装置157で実行される演出が、図35(d)に示されているが、この演出は、後に第二演出が実行されることを示唆する演出であり、図21(b2)に示す演出Yの一例に相当する。このような第二演出の実行を示唆する演出は、リール110〜112によって行われるものであってもよく、さらに、リール110〜112を併用して行われるものであってもよい。図35(d)には右リール112を振動させ、回転を示唆する演出が行われていることが示されている。
第二演出の実行後、通常のリール制御(図28のステップS1009)によって全てのリールが回転を開始する。図35(f)には、全てのリールが回転を開始していることと、これに合わせて液晶表示装置157で実行される演出が示されている。
なお、ベットボタン130〜132の操作回数が所定回数に到達しない場合には、延長フラグがオンに設定されないため、第二遅延期間の設定処理および第二演出が実行されずに通常の遊技に戻る。
以上、図35(a)〜(f)にかけての動作が、本実施形態のスロットマシン100における特徴的な動作の一例である。
上記の動作によって、第一演出が実行されたときに、さらに第二演出を見たい遊技者はベットボタン130〜132を操作すればよく、第二演出を見ることなく遊技を進行させたい遊技者はベットボタン130〜132を操作しなければよい。この構成によれば、フリーズ演出によって遊技の興趣を向上させながらも、遊技者の意思にそぐわないフリーズ演出によって、遊技の興趣が減退してしまう事態を防ぐことができる。さらに、第2実施形態では、遊技者が最も注目しているリールを使用して第二演出を行うため、第二演出に対する遊技者の関心をより高めることができる。
ここで、図35(d)から(e)にかけて実行される演出リール制御に関する問題点を説明する。従来のスロットマシンにおいて、リールの回転が停止した後に、所定の停止態様を導出する演出リール制御を実行したとする。ここで、リールの回転が停止したときに取り得る図柄態様には様々なパターンがあるため、制御負担やデータ容量が大きくなることが問題になる。
多くのパターンから演出リール制御によって所定の停止態様を導出する場合、これらのパターンの全てに対応できるように演出リール制御に用いるデータを記憶しておく方法がある。しかし、この方法はデータ容量が増加してしまうという問題がある。図36には、一つのリールに施された図柄のうちどの図柄が表示窓に導出されていても、図柄位置10に示す図柄を導出できるようにした場合、その図柄と同数の演出パターン数が必要になることが示されている。
一方、データ容量を増加させないように、リールの状況に応じてどのリールをどのくらい回転させるかをその都度計算させて演出リール制御を実行させる、という方法も考えられる。しかし、遊技の進行とこのような処理を両立させるには、処理が複雑になったり、各ハードウェアの制御負担を招く結果となる。このため、例えば演出リール制御にかかる時間が増大したり、遊技の進行や他の演出とのタイミングを合わせることが困難になったり、遊技を円滑に進行させることができなくなったりする。
第2実施形態のスロットマシン100は、演出リール制御による回転前の図柄態様を小役3a又は小役4に内部当選した場合に導出できるように構成されている。すなわち、従来の遊技の流れを用いて回転前の停止態様を視認させるようにしたものである。これによって、演出リール制御前の停止態様をある程度絞り込み演出パターン数を減少させるとともに、所定の停止態様にするために必要な回転量を予め定めておくことによって、上記のような処理負担、データ容量の問題を解決するものである。
以下、これらの動作の詳細について、上記説明したフローチャートを適宜参照しながら図面を用いて説明する。まず、上記図35を用いて説明した動作のうち、液晶表示装置157による演出を除いた動作について説明する。
特別遊技状態(RT5)設定中に小役4に内部当選した場合において、小役4に入賞するための停止操作について説明する。図5に示すように、小役4に対応する図柄組み合わせは、「ブランク2−BAR−BAR」である。小役4に内部当選している場合において、全てのリール110〜112に対してこれらの図柄を引き込むことが可能なタイミング(例えば、対応する図柄が入賞ラインのいずれかから最大引き込み範囲にあるタイミング)で停止操作が行われると小役4に入賞するように停止制御が実行される。なお、この停止制御は、主制御部300のROM306より読み出された停止データに従って実行される(図26のステップS111およびステップS115a、図30)。
一方、小役4に内部当選している場合において、上記小役4に対応する図柄を引き込むことができない場合、ハズレとなるように停止制御が実行される。第2実施形態のスロットマシン100は、このハズレとなる停止制御を行う際に、停止操作のタイミングに基づいて各リールのセブン2図柄を表示窓113内の所定の位置に停止させるように各リールを制御するものであり、さらにこの制御の後に演出リール制御を実行するものである。以下、この流れについて具体的に説明する。
まず、小役4に内部当選した場合において、各リールのセブン2図柄を表示窓113内の所定の位置に停止させる停止操作のタイミングおよび各リールの停止制御について説明する。
図37は、小役4に内部当選した場合のリール停止データの一例を示す図である。このうち、(a)には、左リール110に対して第1停止操作または第2停止操作がされた場合の停止データの一部が表で示され、(b)には、中リール111に対して第1停止操作または第2停止操作がされた場合の停止データの一部が表で示され、(c)には、右リール112に対して第1停止操作または第2停止操作がされた場合の停止データの一部が表で示されている。また、(d)〜(f)には、第1停止および第2停止の時点でハズレとなることが決まった場合に使用される停止データが示されている。より具体的には、(d)には、左リール110に対して第3停止操作がされた場合の停止データの一部が表で示され、(e)には、中リール111に対して第3停止操作がされた場合の停止データの一部が表で示され、(f)には、右リール112に対して第3停止操作がされた場合の停止データの一部が表で示されている。
図37に示す各表の左端の項目「図柄位置」には、図4に示す図柄の配置位置を示す番号が示されている。また、左から2つめの項目には、「図柄位置」の項目に示された番号に対応する、各リールに施された図柄が示されている。左から3つめの項目「停止位置」には、引き込みによってどの位置の図柄を中段入賞ラインL1に停止表示させるかが、黒丸および上向きの矢印によって示されている。より具体的には、黒丸は、対応する図柄が中段入賞ラインL1(図2に示す番号「2」、「5」、「8」の位置)に引き込まれる図柄であることを示し、矢印は、対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるときに停止操作がされると引き込みが行われることを示している。また、右端の項目「引き込み」には、対応する図柄が中段入賞ラインL1上にあるときに停止操作がされた場合に、引き込む図柄の数が示されている。この数に相当する図柄を引き込むことで、「停止位置」に示された黒丸に対応する図柄が中段入賞ラインに停止する。
図37に示す停止データのうち、太枠で囲まれた部分の図柄が中段入賞ラインL1にあるタイミングで停止操作が行われると、各リールのセブン2図柄を用いたハズレとなる。以下、この処理の詳細を説明する。
まず、図37(a)〜(c)を用いて、小役4に内部当選してから第2停止操作がされるまでの流れを説明する。
図37(a)の太枠で示す部分(図柄位置「9」〜「13」で示す範囲)のうち図柄位置「9」に対応するセブン2図柄が中段入賞ラインL1にあるときに停止操作がされた場合、図柄の引き込みは行われない(図柄位置「9」に対応する「引き込み」の値が0)。すなわち、そのままセブン2図柄を中段入賞ラインL1に停止させるように左リール110の停止制御が行われる。また、図柄位置「10」に対応するブランク1図柄が中段入賞ラインL1にあるときに停止操作がされた場合、図柄1つ分の引き込みが行われる(図柄位置「10」に対応する「引き込み」の値が1)。同様に、図柄位置「11」〜「13」に対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるときに停止操作がされた場合にも、それぞれの図柄位置に対応する引き込みが行われる(図柄位置「11」〜「13」に対応する「引き込み」の値参照)。すなわち、セブン2図柄を中段入賞ラインL1に停止させるように左リール110の停止制御が行われる。
すなわち、図37(a)に示す停止データでは、太枠で示す部分(図柄位置「9」〜「13」で示す範囲)に対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるときに、第1停止操作または第2停止操作がされると、セブン2図柄を中段入賞ラインL1に停止させるように左リール110の停止制御が行われる。同様に、図37(b)および(c)に示す停止データでは、太枠で示す部分(図柄位置「10」〜「14」で示す範囲)に対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるときに、第1停止操作または第2停止操作がされると、セブン2図柄を中段入賞ラインL1に停止させるように左リール110の停止制御が行われる。
次に、小役4に内部当選して、第1停止操作および第2停止操作によって中段入賞ラインL1にセブン2図柄が2つ停止した後に第3停止操作がされ、さらに演出リール制御が実行されるまでの流れについて、図37(d)〜(f)および図38を用いて説明する。図38は、小役4に内部当選した場合の演出リール制御の一例を示す図である。
例えば、中リール111および右リール112の中段入賞ラインL1にセブン2図柄が2つ停止してハズレとなることが決定した場合には、左リール110を停止させるための停止データとして図37(d)に示すリール停止データが読み出される。このリール停止データのうち、太枠で示す部分(図柄位置「8」〜「12」で示す範囲)に対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるときに第3停止操作がされると、セブン2図柄を表示窓113の一番下(図2に示す番号「3」の位置)に停止させるように左リール110の停止制御が行われる。すなわち、図2に示す番号「3」「5」「8」の位置にセブン2図柄が停止することになる(図38(c)の一番上の図参照)。
同様にして、左リール110および右リール112の中段入賞ラインL1にセブン2図柄が2つ停止してハズレとなることが決定し、図37(e)に示すリール停止データが読み出された場合には、太枠で示す部分(図柄位置「9」〜「13」で示す範囲)に対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるときに第3停止操作がされると、図2に示す番号「2」「6」「8」の位置にセブン2図柄が停止することになる(図38(b)の一番上の図参照)。
また、左リール110および中リール111の中段入賞ラインL1にセブン2図柄が2つ停止してハズレとなることが決定し、図37(f)に示すリール停止データが読み出された場合には、太枠で示す部分(図柄位置「9」〜「13」で示す範囲)に対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるときに第3停止操作がされると、図2に示す番号「2」「5」「9」の位置にセブン2図柄が停止することになる(図38(a)の一番上の図参照)。
上記説明したように、小役4に内部当選したときに、所定のタイミング(図37の各停止データのうち、太線で示す部分に対応するタイミング)で停止操作を行うことで、3つのセブン2図柄が中段入賞ラインL1に揃い損ねた停止態様(図38(a)〜(c)の一番上の図参照)によるハズレとなることができる。以下、これらの停止態様を演出リール制御準備態様と称する。この演出リール制御準備態様は、演出リール制御によって後述する演出リール制御目標態様を導出するために好ましい停止態様である。なお、上記所定のタイミング以外のタイミングではセブン2図柄とは異なる図柄が引き込まれるため、セブン2図柄は表示窓113の外側の領域に停止することになる。
次に、上記説明した演出リール制御準備態様から、演出リール制御が実行される流れについて説明する。
演出リール制御は、以下の条件を満たすと実行される。まず、入賞役内部抽選処理(図26のステップS109a)において、小役4に内部当選し、さらに、演出リール制御を実行するか否かの抽選(図27のステップS1405)に当選することにより、演出リール制御準備フラグがオンに設定されること(図27のステップS1409)が必要になる。
次に、演出リール制御準備フラグがオンに設定されていると、入賞役内部抽選処理の後実行されるリール停止制御処理(図26のステップS115a、および図30)では、全リール110〜112が停止したときに、演出リール制御を実行するためのフラグである演出リール制御実行フラグがオンに設定される(図31のステップS1607)。また、演出リール制御を行う際の回転対象リールおよびその回転量についても併せて設定される(図31のステップS1605)。小役4に内部当選している場合には、第3停止操作によって停止されたリールが回転対象リールとして設定され、その回転量は1図柄分である。
その後、メダルの投入操作を行って次の遊技を開始すべくスタートレバー135を操作すると、所定の処理を経てリール回転処理が実行される(図26のステップS113a)。このリール回転処理において、演出リール制御実行フラグがオンに設定されていると、第一遅延タイマによりフリーズが実行されるとともに、ベットボタン130〜132を所定回数操作することを促す演出が実行される(図35(c))。ここで、ベットボタン130〜132を所定回数操作することにより、延長フラグがオンに設定され(図15のステップS2207)、第二遅延タイマによるフリーズが実行される(図29)。このとき、上記設定された回転対象リールおよびその回転量に従って回転処理が実行される(図29のステップS1307)。この処理によって、第3停止操作によって停止されたリールが1図柄分逆回転する演出リール制御が実行される。すなわち、演出リール制御準備態様(図38(a)〜(c)の一番上の図参照)から、3つのセブン2図柄が中段入賞ラインL1に揃った停止態様に変化する演出リール制御が実行される。図38(a)〜(c)における上から2つめの図には、セブン2図柄が中段入賞ラインL1に揃った停止態様になった様子が示されている。なお以下では、この演出リール制御によってセブン2図柄が中段入寮ラインL1に揃った停止態様を、演出リール制御目標態様と称する。この演出リール制御目標態様は、演出リール制御を行った後の停止態様の中で遊技者を楽しませることのできる停止態様である。
上記演出リール制御が実行された後、遊技を進行させるために全リール110〜112を回転させる処理が実行される(図28のステップS1009)。図38(a)〜(c)における一番下の図には、全リール110〜112が回転している様子が示されている。
以上説明した動作が、本発明の遊技台における特徴的な動作の一例に相当する。なお、停止操作のタイミングによっては、セブン2図柄が図38(a)〜(c)の上段に示す位置に停止しない場合もあるが、この場合に特に演出リール制御を中止する処理は行わない。すなわち、停止態様に関わらず、演出リール制御が実行される(最終停止リールが1図柄分逆回転する)。また、セブン2図柄が図38(a)〜(c)の上段に示す位置に停止しなかった場合には、同図の中段に示す停止態様とならない演出リール制御が実行されることとなり、この演出を見たくない遊技者によっては無駄に待たされることとなる。しかし、本実施形態では、所定の操作(ベットボタン130〜132の所定回数の操作)を行わないことで、演出リール制御を実行させないようにすることができる。これによって、見たくない演出を見せられて遊技意欲が減退してしまうことを防止することができる。
さらに、本実施形態では、演出リール制御が実行されるとAT回数に1が加算されるように構成しており、遊技者がこの演出リール制御を期待してより楽しむことができるようになっている。また、本実施形態では、従来の遊技における制御である内部当選した役に対する停止制御を用いて、演出リール制御による回転前の停止態様を導出できるように構成することで、演出パターンの増加を抑え(本実施形態では3パターンの演出リール制御のみ)、制御負担を軽減し、少ないデータ容量で演出リール制御を実行することができる。
なお、上記説明において、3つのリール110〜112は、本発明の遊技台における演出対象リールの一例に相当するものである。また、上記演出リール制御準備態様(図38(a)〜(c)の一番上の態様)は、本発明の遊技台における第1停止態様の一例に相当する。このとき、3つのセブン2図柄が本発明の遊技台における第1図柄態様に相当し、セブン2図柄が停止している位置が第1停止領域の一例に相当する(図38(a)〜(c)のSL1で示すライン参照)。また、小役4は、本発明の遊技台における第1の抽選結果の一例に相当する。さらに、上記演出リール制御目標態様(図38(a)〜(c)の上から2つ目の図参照)が、本発明の遊技台における第2停止態様の一例に相当する。このとき、3つのセブン2図柄が本発明の遊技台における第2図柄態様に相当し、セブン2図柄が停止している位置が第2停止領域の一例に相当する(図38(a)〜(c)のSL2で示すライン参照)。
ここで、図39、図40を用いて上記小役4に内部当選した場合の実施例の変形例について説明する。図39は、スロットマシン100に設けられた図柄表示窓113に定義可能な停止領域の一例を示す図である。また、図40は、演出リール制御の変形例の一例を示す図である。
上記小役4に内部当選した場合の実施例では、図38(a)〜(c)のSL1で示すラインを第1停止領域とし、同図中のSL2で示すラインを第2停止領域とした例について説明したが、これらの停止領域は一例であって、表示窓113において1つの演出対象リールに対して図柄一つ分の領域が割り当てられているものであればよい。図39には、表示窓113内において、1つの演出対象リールに対して図柄一つ分の領域を割り当てた停止領域の一例が、点線によって示されている。なお、これらの停止領域は、入賞役に対応する図柄組み合わせが揃ったか否かが判定される入賞ラインと重複するものであってもよく、入賞ラインとは無関係なものであってもよい。
上記小役4に内部当選した場合の実施例では、演出リール制御準備態様では遊技者になんの利益も付与されず、演出リール制御目標態様になるとAT回数に1が加算されるように構成しているが、この実施例のように、第2停止態様となった場合に、遊技者に利益が付与されるようにしてもよい。このように構成することで、遊技の興趣を向上させることができる。なお、利益が付与されない場合であっても演出リール制御によって遊技者を楽しませることができる。
上記小役4に内部当選した場合の実施例では、第1図柄態様と第2図柄態様が同一の図柄態様(3つのセブン2図柄)である場合について説明したが、例えば図40(a)に示すように第1図柄態様(セブン2図柄)と第2図柄態様(セブン1図柄)が異なる図柄態様であってもよい。
上記小役4に内部当選した場合の実施例では、3つのリール110〜112を演出対象リールとして用いたが、複数のリール全てを演出対象リールとして用いなくてもよい。例えば、左リール110のみを演出対象リールとして、この左リール110だけを用いて演出リール制御を実行するという構成であってもよい。
上記小役4に内部当選した場合の実施例では、逆回転による演出リール制御を行う場合について説明したが、この回転方向に特に制限はなく、順方向(通常の遊技におけるリールの回転方向)であってもよく、または演出対象リール毎に回転方向を設定したり、一旦順方向に回転した後逆方向に回転するようにしてもよい。さらに、本実施形態では、第3停止がされたリールを図柄1つ分逆回転する演出リール制御について説明したが、例えばリール1回転分の回転量をこれに加えてもよい(22図柄分逆回転)。
上記小役4に内部当選した場合の実施例では、第1停止領域と第2停止領域が演出対象リール一つ分だけが違う構成について説明した(例えば、図38(a)では、右リール112だけが異なる。)。この場合、演出対象リール一つ分だけが異なっているため、回転対象リールが一つだけで済む。すなわち、第1停止態様から第2停止態様にする際にこの演出対象リールだけを回転させればよいため、演出リール制御における制御負担を軽減し、データ容量を少なくすることができる。なお、この構成は一例であって、第1停止領域と第2停止領域が全く重複しないように構成してもよい。
上記小役4に内部当選した場合の実施例では、停止操作によって図38(a)〜(c)のSL1で示すラインが3パターンに変化する構成について説明した。これ以外にも、例えば第1停止領域を図38(a)に示すラインSLの1パターンだけにするとともに、右リール112の図柄1つ分逆回転する演出リール制御を実行させるというように、第1停止領域および回転対象リールを固定した構成であってもよい。
上記小役4に内部当選した場合の実施例では、演出対象リールである全てのリールが停止した後に、スタートレバー135を受け付けたことによりフリーズを実行させ、さらにこのフリーズの実行中の所定期間(上述の判定期間、操作有効フラグがオンに設定されている期間)内にベットボタン130〜132が所定回数操作されたことによって演出リール制御が開始される例について説明した。この演出リール制御が開始される条件としては、当該演出対象リールが停止されてから当該演出対象リールが停止されている間にフリーズが実行されている期間中であって、所定の判定期間内に成立する条件であればよく、例えば、演出対象リールが停止した直後にフリーズを実行させ、判定期間を設けた構成であってもよい。
上記小役4に内部当選した場合の実施例では、第1停止領域に停止した第1図柄態様が、第2停止領域に移動する演出リール制御について説明した(図38参照)。これ以外に、例えば図40(b)に示すように、第1図柄態様(セブン2図柄)が第1停止領域(中段入賞ラインL1)に停止した停止態様から、演出リール制御によって第1図柄態様とは異なる第2図柄態様(セブン1図柄)が第1停止領域に停止した停止態様になるように構成してもよい。
ここまで、図35を用いて説明した動作のうち、液晶表示装置157による演出を除いた動作について説明した。この中で、図38(a)〜(c)の一番上の図に示す演出リール制御準備態様にするためには、図37の各停止テーブルにおいて、太線で囲んだ部分に該当するタイミングで停止操作を行う必要があることについて説明した。しかし、遊技者になんの情報も与えられない場合、このタイミングで停止操作が行われないおそれがある。この問題を解決するため、例えば液晶表示装置157によって、上記演出リール制御準備態様にするための停止操作を報知する演出を行ってもよい。このような構成にすることによって、上記演出リール制御目標態様が導出される頻度を高めることができる。
第2実施形態のスロットマシン100では、小役4に内部当選した場合に上記演出リール制御準備態様となる頻度を高めるため、後述する操作意欲向上態様となる停止操作を報知する演出(以下、7揃い報知演出と称する)が、液晶表示装置157によって実行される(図33のステップS3211参照)。この演出を加えた構成について、図41を用いて説明する。同図は、小役4に内部当選した場合のリールの停止態様の一例を示す図である。
図41には、図35(a)に示す状態と同じ状態が示されている。ここで、液晶表示装置157には、「7(セブン2図柄)を狙え」という表示がされている。この7揃い報知演出によって、遊技者が表示窓113に現れるセブン2図柄を狙って停止操作を行うことが期待できる。セブン2図柄を狙って停止操作が行われれば、遊技者に何の情報も与えられない場合よりも、図37に示す太線で囲んだ部分に該当するタイミングで停止操作がされて上記演出リール制御準備態様(図38(a)〜(c)の一番上)となる頻度を高めることができる。これによって、図38(a)〜(c)に示す流れによる演出リール制御が実行される頻度を高め、遊技者を楽しませることができる。
ここまで、上記演出リール制御準備態様となる頻度を高めるために、液晶表示装置157を用いて実行される演出(7揃い報知演出)について説明した。ここで、上記7揃い報知演出が実行された場合に、遊技者がより意欲的にセブン2図柄を狙うようにする構成について、図42および図43を用いて説明する。図42は、特別遊技状態(RT5)中の内部当選結果がハズレであった場合のリールの停止態様の一例を示す図である。また、図43は、特別遊技状態(RT5)中の内部当選結果がハズレであった場合のリール停止データの一例を示す図である。なお、図43のリール停止データの項目については、図37を用いた説明と同様であるため説明を省略する。
本実施形態のスロットマシン100では、特別遊技状態(RT5)中の内部当選結果がハズレであった場合に、小役4に内部当選した場合と同様に上記7揃い報知演出が実行される(図33のステップS3211)。図42には、特別遊技状態中にハズレに内部当選したときに、上記7揃い報知演出が実行されている様子が示されている。
一方、この内部当選結果に従って読み出される(図26のステップS111)リール停止データは、後述する所定のタイミングで停止操作を行うことによりセブン2図柄を中段入賞ラインL1に揃えることができるようになっている。図43(a)〜(c)に示す各リールに対応するリール停止データには、セブン2図柄を中段入賞ラインL1に停止させることができるタイミングに該当する範囲が、太枠の囲みで示されている。上記7揃い報知がされると、遊技者が表示窓113に現れるセブン2図柄を狙って停止操作を行うことが期待できる。セブン2図柄を狙って停止操作が行われれば、図43(a)〜(c)のリール停止データ中、太枠で囲んだ範囲に該当するタイミングで停止操作がされて中段入賞ラインL1にセブン2図柄が揃う頻度を高めることができる(図42の一番下に示す図参照)。なお、特別遊技状態では中段入賞ラインL1が有効ではないため、この入賞ラインにセブン2図柄が揃っても特別役1には入賞しない(ハズレとなる)。また、以下では、特別遊技状態中にハズレに内部当選した場合に、中段入賞ラインL1にセブン2図柄が揃った停止態様を、操作意欲向上態様と称する。この操作意欲向上態様を導出するための停止操作は、上記演出リール制御準備態様を導出しやすくする停止操作となっている。さらにこの操作意欲向上態様は、導出するための停止操作を遊技者が意欲的に行うほど遊技者に有利な停止態様である。なお、ここでの有利な停止態様としては、例えば、メダルの払出しが多い停止態様や、特別遊技状態や再遊技高確率状態に移行する停止態様や、AT遊技が実行される期間が付与または延長される停止態様が挙げられる。
ここで、上記演出リール制御準備態様(図41の一番下の図参照)と、上記操作意欲向上態様(図42の一番下の図参照)について、遊技者の有利度を比較する。まず、これらの停止態様は、役に入賞しておらずメダルの払出しが行われない。したがって、メダルの払出しによる有利度の違いはない。一方、演出リール制御準備態様では、抽選によって演出リール制御を実行することが決定した場合にAT回数に1が加算される(図33のステップS3221)のに対し、操作意欲向上態様では、必ずAT回数に1が加算される(図34のステップS3303)。したがって、操作意欲向上態様は、演出リール制御準備態様よりも遊技者にとって有利な停止態様であるといえる。
7揃い報知演出が実行されると、小役4に内部当選している場合であっても、遊技者は上記操作意欲向上態様となることを期待して、意欲的にセブン2図柄を狙うようになる。これによって、上記演出リール制御準備態様が導出されやすくるため、演出リール制御準備態様から演出リール制御目標態様への変化を遊技者により多く見せて楽しませることができる。さらに、演出リール制御準備態様と操作意欲向上態様は、第1停止操作および第2停止操作がされた時点で同じであるため(図41の上段と中段の図、および図42の上段と中段の図参照)、第3停止操作がされるまで遊技者の操作意欲を保つことができる。
演出リール制御準備態様は、操作意欲向上態様よりもリールの回転方向下流側の領域を利用しているため、操作意欲向上態様を導出するためにセブン2図柄を中段入賞ラインL1に引きつけると、演出リール制御準備態様を導出するために必要な引き込み範囲にセブン2図柄を引きつけることになる。すなわち、演出リール制御準備態様を、操作意欲向上態様よりもリールの回転方向下流側の領域で成立するようにすることで、操作意欲向上態様が導出されることをイメージさせ演出リール制御準備態様を導出しやすくすることができる。なお、この第2実施形態のように、演出リール制御後の演出リール制御目標態様と、操作意欲向上態様を同一の停止態様にし、これらの停止態様と演出リール制御準備態様とを最後に停止する演出対象リールにおいて異ならせることで、第3停止操作がされるまで遊技者の操作意欲を保ちつつ、一つのリールだけを回転させるだけの制御で演出リール制御を実行することができる。
なお、上記説明において、特別遊技状態におけるハズレは、本発明の遊技台における第2の抽選結果の一例に相当する。また、上記操作意欲向上態様は、本発明の遊技台における第3停止態様の一例に相当する。このとき、3つのセブン2図柄が停止している位置が第3停止領域の一例に相当する。
ここまで、上記7揃い報知演出が実行された場合に、遊技者がより意欲的にセブン2図柄を狙うようにする構成について説明した。ここで、図44および図45を用いて、特別遊技状態(RT5)において、小役4に内部当選して上記演出リール制御準備態様を導出する場合と、ハズレに内部当選して上記操作意欲向上態様を導出する場合について、左リール110、中リール111、右リール112の順で停止操作がされた場合におけるリール停止データを比較する。図44は、小役4が内部当選した場合とRT5設定中の内部当選結果がハズレであった場合の第1停止および第2停止のリール停止データを比較した図である。また、図45は、小役4が内部当選した場合とRT5設定中の内部当選結果がハズレであった場合の第3停止のリール停止データを比較した図である。以下の説明では、上記の効果を確認するとともに、リール停止データの変形例について説明する。
まず、図44(a)には、第1停止がされる左リール110のリール停止データが示されている。どちらのリール停止データでも、セブン2図柄を中段入賞ラインL1に引き込むための範囲は同じである(太線で囲まれた部分参照)。すなわち、小役4に内部当選した場合に上記演出リール制御準備態様にするための第1停止操作と、ハズレに内部当選した場合に上記操作意欲向上態様にするための第1停止操作は、同じ停止操作である。
次に、図44(b)には、第2停止がされる中リール111のリール停止データが示されている。図44(a)の場合と同様、セブン2図柄を中段入賞ラインL1に引き込むための範囲は同じである(太線で囲まれた部分参照)。すなわち、小役4に内部当選した場合に上記演出リール制御準備態様にするための第2停止操作と、ハズレに内部当選した場合に上記操作意欲向上態様にするための第2停止操作は、同じ停止操作である。
さらに、図45には、第3停止がされる右リール112のリール停止データが示されている。上記図44の場合と異なり、小役4に内部当選している場合には、セブン2図柄を中段入賞ラインL1よりも下(より詳細には図2に示す番号「9」の位置)に停止させるように引き込みが行われる。この引き込みが行われる停止操作は、図柄位置「9」から「13」に対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるタイミングでの停止操作である。一方、ハズレに内部当選している場合には、セブン2図柄を中段入賞ラインL1に停止させるように引き込みが行われる。この引き込みが行われる停止操作は、図柄位置「10」から「14」に対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるタイミングでの停止操作である。すなわち、小役4に内部当選した場合に上記演出リール制御準備態様にするための第3停止操作と、ハズレに内部当選した場合に上記操作意欲向上態様にするための第3停止操作は、厳密には異なる停止操作である。しかし、双方のリール停止データを見ると、セブン2図柄の停止位置は図柄1つ分の差であるため、図柄位置「10」から「13」に対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるタイミングでの停止操作であれば、演出リール制御準備態様および操作意欲向上態様の双方を導出することができる。なお、例えばセブン2図柄の停止位置が図柄2つ分の差である場合等も考えられるが、表示窓113の大きさが最大引き込み範囲(本実施形態では図柄4つ分)よりも小さい場合には、双方の態様を導出することが可能なタイミングでの停止操作が存在する。
さらに、「セブン2図柄を狙え」という7揃い報知演出によって報知される停止操作は、セブン2図柄が表示窓113内に視認可能になったタイミングでの停止操作である。特別遊技状態でのハズレに内部当選した場合において、この報知に従って中段入賞ラインL1にセブン2図柄を停止させる停止操作は、図2に示す番号「1」「2」「4」「5」「7」「8」の位置にセブン2図柄があるタイミングでの停止操作である。図44および図45には、このタイミングに該当する範囲が、点線で囲まれた領域で示されている。このタイミングでの停止操作は、演出リール制御準備態様および操作意欲向上態様の双方の停止態様を導出することができる停止操作である。
上記説明したように、小役4に内部当選している場合に、上記操作意欲向上態様にするための停止操作の報知を実行しても、上記演出リール制御準備態様が導出される頻度を高めることができる。
図44および図45では、セブン2図柄の引き込みが最大引き込み範囲で行われる場合について説明したが、例えばこのセブン2図柄が表示窓113内にあるときに引き込みが実行されるように、引き込みの範囲がより狭い構成であってもよい。以下、この変形例について説明する。
まず、図柄が表示窓113内にあるときに引き込みが行われる場合について、図2(a)を用いて具体的に説明する。番号「1」に図柄を停止させるためには、この番号「1」の位置に図柄があるタイミングで停止操作を行う必要がある。同様に、番号「4」および番号「7」に図柄を停止させるためには、それぞれ番号「4」および番号「7」の位置に図柄があるタイミングで停止操作を行う必要がある。また、番号「2」に図柄を停止させるためには、番号「1」および「2」の位置に図柄があるタイミングで停止操作を行う必要がある。同様に、番号「5」に図柄を停止させるためには、番号「4」および「5」の位置に図柄があるタイミングで、番号「8」に図柄を停止させるためには、番号「7」および「8」の位置に図柄があるタイミングで、それぞれ停止操作を行う必要がある。さらに、番号「3」に図柄を停止させるためには、番号「1」から「3」の位置に図柄があるタイミングで停止操作を行う必要がある。同様に、番号「6」に図柄を停止させるためには、番号「4」から「6」の位置に図柄があるタイミングで、番号「9」に図柄を停止させるためには、番号「7」から「9」の位置に図柄があるタイミングで、それぞれ停止操作を行う必要がある。
ここで、上記変形例において特別遊技状態(RT5)で小役4に内部当選したときに、上記操作意欲向上態様を導出するための停止操作を報知した場合について、再度図44および図45を用いて説明する。
まず、左リール110に対する第1停止操作および中リール111に対する第2停止操作は、演出リール制御準備態様と操作意欲向上態様の双方において同じであることは、上述した通りである。
操作意欲向上態様を導出するための停止操作のうち、最後の右リール112に対する第3停止操作は、図2に示す番号「7」「8」の位置にセブン2図柄があるタイミングでの停止操作であり、図45に示す図柄位置「10」および「11」に対応する図柄が図2に示す番号「8」の位置にあるタイミングでの停止操作である。なお、図45に示す点線で囲まれた範囲は、このタイミングに相当する。一方、演出リール制御準備態様を導出するための停止操作のうち、最後の右リール112に対する第3停止操作は、図2に示す番号「7」から「9」の位置にセブン2図柄があるタイミングでの停止操作であり、図45に示す図柄位置「9」から「11」に対応する図柄が図2に示す番号「8」の位置にあるタイミングでの停止操作である。上記操作意欲向上態様を導出する停止操作のタイミングは、この演出リール制御準備態様を導出する停止操作のタイミングに含まれている。
上記説明したように、操作意欲向上態様を導出するための停止操作は、演出リール制御準備態様を導出するための停止操作に含まれる。したがって、小役4に内部当選した場合に、操作意欲向上態様を導出するための停止操作を報知することによって、演出リール制御準備態様を導出させることができる。
ここまで、「小役4」に内部当選した場合に実行される演出リール制御に関する動作についての実施形態およびその変形例について説明した。
続いて、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、及び再遊技高確率状態(RT3)のいずれかの遊技状態において、小役3aに内部当選した場合に実行される演出リール制御に関して説明する。
まず、小役3aについて図46を用いて説明する。図46は、リール110〜112に施されたベル図柄の間隔を示す図である。小役3aは、上述したように第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作の組み合わせた複数の停止操作順序(例えば、左中右、左右中、右左中、右中左、中第1停止の計5通り)のうちの一つを正解操作順序とする役である。この正解操作順序に従って停止操作がされた場合(以下、押し順正解時と称する)には、「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示され、それ以外の場合(以下、押し順不正解時と称する)には、「ベル図柄」が中リール111の上段(図2に示す番号4の位置参照)に表示される。
本実施形態のスロットマシン100では、リール110〜112にベル図柄が複数施されており、どのタイミングで停止操作が行われてもベル図柄を表示窓113内に停止させることができるように間隔を空けて配置されている。図46には、各リールに施されたベル図柄が、最大で5図柄分の間隔を空けて施されていることが示されている。
例えば、左リールにおける図柄位置「11」のリプレイ図柄が、図2に示す番号「2」の位置にあるタイミングで停止操作がされた場合を説明する。この停止操作によってベル図柄を図2に示す番号「3」の位置に停止させる場合には、引き込みを行わない。この場合、図柄位置「12」にあるベル図柄が図2に示す番号「3」の位置に停止する。また、この停止操作によってベル図柄を図2に示す番号「2」の位置に停止させる場合には、4図柄分の引き込みを行う。この場合、図柄位置「7」にあるベル図柄が図2に示す番号「2」の位置に停止する。また、この停止操作によってベル図柄を図2に示す番号「1」の位置に停止させる場合には、3図柄分の引き込みを行う。この場合、図柄位置「7」にあるベル図柄が図2に示す番号「1」の位置に停止する。
上記説明したように、本実施形態のスロットマシン100では、どのタイミングで停止操作が行われても引き込みによってベル図柄を表示窓113内に停止させることができるように、リール110〜112にベル図柄が複数施されている。この構成を用いることで、押し順正解時と押し順不正解時でベル図柄の停止位置を異ならせる停止制御を行うことができる。以下、この具体例について図47を用いて説明する。同図は、小役3aに内部当選した場合のリールの停止態様の一例を示す図である。
図47には、左中右の順で停止操作することが正解操作順序である場合において、この正解操作順序に従って停止操作を行った場合の停止態様が、一番左端の列に示されている(図47(a)参照)。また、右中左の順で停止操作することが正解操作順序である場合において、この正解操作順序に従って停止操作を行った場合の停止態様が、真ん中の列に示されている(図47(b)参照)。さらに、上記2つの場合のいずれにおいても押し順不正解であった場合の停止態様が、一番右端の列に示されている(図47(c)参照)。
押し順正解時には、図2に示す中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2、および右上がり入賞ラインL3の3つの入賞ラインで小役3に入賞するように、ベル図柄が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に停止する。この際、ベル図柄が斜めに並んだ停止態様となるように、左リール110および右リール112にもベル図柄を停止させるためのリール停止データの読み出しと、このデータによる停止制御が実行される。この処理によって、左リール110および右リール112のうち、先に停止されたリールではベル図柄が上段に停止し、後に停止されたリールではベル図柄が下段に停止する。すなわち、左リールが右リールより先に停止した場合には、図2(a)に示す右下がり入賞ラインL3上にベル図柄が揃い(図47(a)参照)、左リールが右リールより後に停止した場合には、図2(a)に示す右上がり入賞ラインL2上にベル図柄が揃うことになる(図47(b)参照)。
一方押し順不正解時には、図2に示す上段入賞ラインL4で小役3に入賞するように、ベル図柄が中リール111の上段(図2に示す番号4の位置参照)に停止する。この際、ベル図柄が上段入賞ラインL4に揃った停止態様となるように、左リール110および右リール112にもベル図柄を停止させるためのリール停止データの読み出しと、このデータによる停止制御が実行される(図47(c)参照)。
次に、小役3aに内部当選した後、演出リール制御を実行する抽選(図27のステップS1405)に当選していた場合の動作について図48を用いて説明する。同図は、小役3aに内部当選した場合の演出リール制御の一例を示す図である。
上述の説明では、小役4に内部当選してから、演出リール制御が実行されるまでの動作について説明したが、小役3aに内部当選した場合にも、これと同様の流れで演出リール制御が実行される。小役3aに内部当選した場合の演出リール制御では、左リール110および右リール112のうち、後に停止されたリールを回転対象リールとして、2図柄分逆方向に回転させる演出リール制御が実行される(図29)。
例えば、押し順正解時であって、右リール112が左リール110より後に停止された場合には、この右リール112を図柄2つ分逆方向に回転させる処理が実行され、その後、全てのリールが回転する。図48(a)には、この動作が示されている。また、押し順正解時であって、左リール110が右リール112より後に停止された場合には、この左リール110を図柄2つ分逆方向に回転させる処理が実行され、その後、全てのリールが回転する。図48(b)には、この動作が示されている。これらの場合、ベル図柄が図2に示す番号「1」「5」「7」の位置にそれぞれ停止した停止態様になる。
一方、押し順不正解時にも、左リール110および右リール112のうち、後に停止されたリールによる演出リール制御が実行される。この場合には、ベル図柄が図2に示す番号「1」「5」「7」の位置にそれぞれ停止することはないが、遊技者は、演出リール制御を実行する抽選に当選していたことを知ることができる。
第2実施形態のスロットマシン100では、小役3aに内部当選した場合に、液晶表示装置157によって正解操作順序を報知する演出(以下、押し順演出と称する)が実行される場合がある(図33のステップS3207参照)。より詳細には、ATフラグがオンに設定されている場合、または演出リール制御準備フラグがオンに設定されている場合に、この押し順演出が実行される。この演出に従って操作すると、より多くのメダルが払い出されるため(押し順正解時は12枚、不正解時は4枚)、遊技者がこの演出に従って停止操作を行うことが期待できる。このため、押し順報知がされている場合には、右上がり入賞ラインL2または右下がり入賞ラインL3にベル図柄が揃いやすくなり、演出リール制御によって、図2に示す番号「1」「5」「7」の位置にベル図柄が揃う頻度が高まる。
ここで、小役3bについて図49を用いて説明する。同図は、小役3bに内部当選した場合のリールの停止態様の一例を示す図である。第2実施形態のスロットマシン100では、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、および再遊技高確率状態(RT3)のいずれかの遊技状態で内部当選するとAT回数に1が加算される役である小役3b(図34のステップS3303参照)を設けている。小役3bは、内部当選すると必ず図2に示す番号「1」「5」「7」の位置にベル図柄が揃う役である。図49には、左中右の順序で停止操作した場合と、右中左の順序で停止操作した場合が示されており、何れの場合にも図2に示す番号「1」「5」「7」の位置にベル図柄が揃った停止態様となっていることが示されている。この場合中段入賞ラインL1、右上がり入賞ラインL2、および右下がり入賞ラインL3で小役3に入賞し、12枚のメダルが払い出される。この小役3bにより、図2に示す番号「1」「5」「7」の位置にベル図柄が揃ったときに、12枚のメダルの払出しとAT回数の付与がされて遊技者に有利になることを、遊技者に印象付けることが出来る。
このような印象を抱いた遊技者が、小役3aに内部当選し、押し順に従ったところ右上がり入賞ラインL2においてベル図柄が揃ったとする。ここで、さらに演出リール制御が実行されて、図2に示す番号「1」「5」「7」の位置にベル図柄が揃うと、遊技者は自身に有利となったことを知ってさらに遊技を楽しむことができる。
以上説明した演出リール制御によって、押し順の正解、不正解に関わらず、遊技者を楽しませることができる。さらに、本実施形態では、演出リール制御が実行されるとAT回数に1が加算されるように構成しており、遊技者がこの演出リール制御が実行されることをより楽しむことができるようになっている。また、本実施形態では、従来の遊技における制御である内部当選した役に対する停止制御を用いて、演出リール制御による回転前の図柄態様を導出できるように構成することで、演出パターンの増加を抑え(本実施形態では3パターンの演出リール制御のみ)、制御負担を軽減し、少ないデータ容量で演出リール制御を実行することができる。なお、上記説明では、押し順正解時に、右上がり入賞ラインL2および右下がり入賞ラインL3のいずれかにベル図柄が揃う例について説明したが、例えば右上がり入賞ラインL2一つに固定したうえで左リール110を回転対象リールとする演出リール制御を行うようにしてもよい。また、小役3aは正解操作順序が予め定められているため、左リール110および右リール112のうち、正解操作順序において後に操作されるリールを回転対象リールとして設定してもよい。さらにこの場合、停止操作がされる前に回転対象リールを定めておいてもよい。さらに、処理に余裕があれば、押し順不正解時にベル図柄が上段入賞ラインL4に揃った後、中リール111を図柄一つ分順方向に回転させる演出リール制御を行ってもよい。すなわち、押し順不正解時の演出リール制御によって導出された態様と、押し順正解時の演出リール制御によって導出された態様とが同じ態様になるように構成してもよい。このようにすることで、押し順に不正解の場合であっても遊技者の遊技意欲が減退しないようにすることができる。
なお、上記説明において、3つのリール110〜112は、本発明の遊技台における演出対象リールの一例に相当するものである。また、右上がり入賞ラインL2および右下がり入賞ラインL3にベル図柄が揃った停止態様(図48(a)および(b)の一番上の図参照)は、本発明の遊技台における第1停止態様の一例に相当する。このとき、3つのベル図柄が本発明の遊技台における第1図柄態様に相当し、ベル図柄が停止している入賞ラインL2および右下がり入賞ラインL3が第1停止領域の一例に相当する(図48(a)および(b)のSL3で示すライン参照)。また、小役3aは、本発明の遊技台における第1の抽選結果の一例に相当する。さらに、ベル図柄が図2に示す番号「1」「5」「7」の位置にそれぞれ停止した停止態様が、本発明の遊技台における第2停止態様の一例に相当する。このとき、3つのベル図柄が停止している位置が第2停止領域の一例に相当する(図48(a)および(b)のSL4で示すライン参照)。
ここで、上記小役3aに内部当選した場合の実施例の変形例について説明する。
上記小役3aに内部当選した場合の実施例では、図48(a)および(b)のSL3で示すラインを第1停止領域とし、同図中のSL4で示すラインを第2停止領域とした例について説明したが、これらの停止領域は一例であって、表示窓113において1つの演出対象リールに対して図柄一つ分の領域が割り当てられているものであればよい(図39参照)。なお、これらの停止領域は、入賞役に対応する図柄組み合わせが揃ったか否かが判定される入賞ラインと重複するものであってもよく、入賞ラインとは無関係なものであってもよい。
上記小役3aに内部当選した場合の実施例では、押し順に従った場合にメダルが12枚付与され、さらに演出リール制御が実行されるとともにAT回数に1が加算されるように構成している。この実施例のように、第2停止態様となった場合に、遊技者に利益が付与されるようにしてもよい。このように構成することで、遊技の興趣を向上させることができる。なお、利益が付与されない場合であっても演出リール制御によって遊技者を楽しませることができる。
上記小役3aに内部当選した場合の実施例では、演出リール制御によって第1図柄態様(3つのベル図柄)が第1停止領域(図48のSL3参照)から第2停止領域(図48のSL4参照)に移動する例について説明した。これ以外に例えば、右下がり入賞ラインL3を第1停止領域(図48(a)に示すSL3参照)とした場合に、この領域に第1図柄態様(3つのベル図柄)が揃った状態から、右リール112を図柄3つ分逆回転させる演出リール制御によって、第2停止領域(図48(a)に示すSL4参照)に第1図柄態様とは異なる第2図柄態様(ベル−ベル−リプレイ)を停止させてもよい。なお、この第2図柄態様が第2停止領域にある停止態様は本発明の遊技台における第2停止態様の一例に相当する。なお、この場合、同じ回転量でどのベル図柄が視認可能な状態からでもリプレイ図柄が視認可能になるようにこれらの図柄を施す必要がある。すなわち、回転対象リールのうち、第1図柄態様を構成する図柄(ベル図柄)と第2図柄態様を構成する図柄(リプレイ図柄)の双方が施されたリール(右リール112)では、第1図柄態様を構成する図柄(ベル図柄)から、隣接あるいは所定の間隔を空けて第2図柄態様を構成する図柄(リプレイ図柄)が施されている必要がある。例えば、図4に示す右リール112では、どのベル図柄に対しても隣接した位置にリプレイ図柄が配置されているため、演出リール制御によって確実に第1停止態様から第2停止態様にすることができる。
上記小役3aに内部当選した場合の実施例では、3つのリール110〜112を演出対象リールとして用いたが、複数のリール全てを演出対象リールとして用いなくてもよい。例えば、左リール110のみを演出対象リールとして、この左リール110だけを用いて演出リール制御を実行するという構成であってもよい。
上記小役3aに内部当選した場合の実施例では、逆回転による演出リール制御を行う場合について説明したが、この回転方向に特に制限はなく、順方向(通常の遊技におけるリールの回転方向)であってもよく、または演出対象リール毎に回転方向を設定したり、一旦順方向に回転した後逆方向に回転するようにしてもよい。さらに、上記実施例では、演出リール制御によってリールが図柄2つ分逆回転する例について説明したが、例えばリール1回転分の回転量をこれに加えてもよい(23図柄分逆回転)。
上記小役3aに内部当選した場合の実施例では、第1停止領域と第2停止領域が演出対象リール一つ分だけが違う構成について説明した(例えば、図48(a)では、右リール112だけが異なる。)。この場合、演出対象リール一つ分だけが異なっているため、回転対象リールが一つだけで済む。すなわち、第1停止態様から第2停止態様にする際にこの演出対象リールだけを回転させればよいため、演出リール制御における制御負担を軽減し、データ容量負担を少なくすることができる。なお、この構成は一例であって、第1停止領域と第2停止領域が全く重複しないように構成してもよい。
上記小役3aに内部当選した場合の実施例では、第1停止領域に停止した第1図柄態様が、第2停止領域に移動する演出リール制御について説明した(図48参照)。これ以外に、第1図柄態様(例えば3つのベル図柄)が第1停止領域(例えば右上がり入賞ラインL2)に停止した状態から、演出リール制御(例えば右リール112を1図柄分逆回転)によって第1図柄態様とは異なる第2図柄態様(例えばベル−ベル−リプレイ)が第1停止領域に停止した状態になるように構成してもよい。
ここまで、再遊技低確率(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、および再遊技高確率状態(RT3)のいずれかの遊技状態中に小役3aに内部当選した場合の演出リール制御について説明した。
続いて、上述した小役4および小役3aとは異なる内部当選役を用いて演出リール制御を行う場合について、図50を用いて説明する。同図は、再遊技役1に内部当選した場合のリールの停止態様の一例を示す図である。
まず、再遊技役1について説明する。この役に内部当選すると、どのような順番で停止操作を行っても、またどのようなタイミングで停止操作を行っても、必ず再遊技役1に入賞する。第2実施形態のスロットマシン100では、どのような停止操作を行ってもリプレイ図柄を引き込むことができるように、各リールに複数のリプレイ図柄が間隔を開けて配置されている。より具体的には、これらの図柄の間隔が最大4図柄分になるように、リプレイ図柄が配置されている(図4参照)。この間隔は、最大引き込み範囲が4図柄分であることによる。なお、図46において、どのタイミングで停止操作を行ってもベル図柄を表示窓113に引き込むことができる場合について説明したが、このベル図柄と同様、どのタイミングで停止操作を行ってもリプレイ図柄も引き込むことができる。
図50(a)の一番上の図には、リプレイ図柄が中段入賞ラインL1に揃っている様子が示されている。その後、左リール110が図柄一つ分順方向に回転し、右リール112が図柄一つ分逆方向に回転する、演出リール制御が実行される様子が、図50(a)の上から2つ目の図に示されている。さらにその後全てのリールが回転を開始する様子が、図50(a)の上から3つ目の図に示されている。上記説明したようにリプレイ図柄はどのタイミングであっても中段入賞ラインL1に停止させることができるため、演出リール制御における回転対象リールおよびその回転量については、停止操作がされる前に設定しておくことができる。また、再遊技役1に内部当選した場合には必ず図50(a)に示す停止態様に停止制御が実行されるため、演出リール制御によって図50(a)に示す変化を遊技者に必ず見せることができる。
なお、上記説明において、3つのリール110〜112は、本発明の遊技台における演出対象リールの一例に相当するものである。また、中段入賞ラインL1にリプレイ図柄が揃った停止態様(図50(a)の一番上の図参照)は、本発明の遊技台における第1停止態様の一例に相当する。このとき、3つのリプレイ図柄が本発明の遊技台における第1図柄態様に相当し、リプレイ図柄が停止している中段入賞ライン位L1が第1停止領域の一例に相当する(図50(a)SL5で示すライン参照)。また、再遊技役1は、本発明の遊技台における第1の抽選結果の一例に相当する。さらに、リプレイ図柄が右上がり入賞ラインL2に揃った停止態様(図50(a)の上から2つ目の態様)が、本発明の遊技台における第2停止態様の一例に相当する。このときの右上がり入賞ラインL2が第2停止領域の一例に相当する(図50(a)のSL6で示すライン参照)。
ここで、上記再遊技役1に内部当選した場合の実施例の変形例について説明する。
上記再遊技役1に内部当選した場合の実施例では、図50(a)のSL5で示すラインを第1停止領域とし、同図中のSL6で示すラインを第2停止領域とした例について説明したが、これらの停止領域は一例であって、表示窓113において1つの演出対象リールに対して図柄一つ分の領域が割り当てられているものであればよい(図39参照)。なお、これらの停止領域は、入賞役に対応する図柄組み合わせが揃ったか否かが判定される入賞ラインと重複するものであってもよく、入賞ラインとは無関係なものであってもよい。
上記再遊技役1に内部当選した場合の実施例では、再遊技役1に入賞したことで再び遊技を行うことができるが、演出リール制御が実行されることによって遊技者に有利になることはない。しかし、この実施例に限らず、第2停止態様となった場合に、遊技者に利益が付与されるようにしてもよい。このように構成することで、遊技の興趣を向上させることができる。なお、利益が付与されない場合であっても演出リール制御によって遊技者を楽しませることができる。
上記再遊技役1に内部当選した場合の実施例では、第1図柄態様(3つのリプレイ図柄)が第1停止領域(図50(a)のSL5参照)から第2停止領域(図50(a)のSL6参照)に移動する例について説明した。これ以外に例えば、図50(b)に示すように、第1図柄態様(3つのリプレイ図柄)が第1停止領域(図50(a)のSL5参照)に停止した停止態様から、第1図柄態様とは異なる第2図柄態様(リプレイ−リプレイ−スイカ)が第2停止領域に停止した停止態様となるように、演出リール制御を行ってもよい。なお、この第2図柄態様が第2停止領域にある停止態様は本発明の遊技台における第2停止態様の一例に相当する。なお、この場合、同じ回転量でどのリプレイ図柄が視認可能な状態からでもスイカ図柄が視認可能になるようにこれらの図柄を施す必要がある。すなわち、回転対象リールのうち、第1図柄態様を構成する図柄(リプレイ図柄)と第2図柄態様を構成する図柄(スイカ図柄)の双方が施されたリール(右リール112)では、第1図柄態様を構成する図柄(リプレイ図柄)に隣接して、あるいは所定の間隔を空けて第2図柄態様を構成する図柄(スイカ図柄)が施されている必要がある。例えば、図50(d)の点線で示す枠A〜Eには、右リール112に施されたどのリプレイ図柄からであっても、図柄1つ分の間隔を空けた位置にスイカ図柄が配置されていることが示されている。このような構成にすることで、演出リール制御によって確実に第1停止態様から第2停止態様にすることができる。なお、この構成の場合には、例えば、左リール110を順方向に図柄1つ分回転し、右リール112を逆方向に図柄3つ分回転する演出リール制御を実行すればよい。
上記再遊技役1に内部当選した場合の実施例では、3つのリール110〜112を演出対象リールとして用いたが、複数のリール全てを演出対象リールとして用いなくてもよい。例えば、左リール110のみを演出対象リールとして、この左リール110だけを用いて演出リール制御を実行するという構成であってもよい。
上記再遊技役1に内部当選した場合の実施例では、逆方向と順方向の回転を組み合わせた演出リール制御を行う場合について説明したが、この回転方向に特に制限はない。また、一旦順方向に回転した後逆方向に回転するようにしてもよい。さらに、上記実施例では、第3停止がされたリールを図柄1つ分だけ回転する演出リール制御について説明したが、例えばリール1回転分の回転量をこれに加えてもよい(22図柄分の回転)。
上記再遊技役1に内部当選した場合の実施例では、第1停止領域と第2停止領域が演出対象リール2つ分違う構成について説明した(図50(a)では、左リール110および右リール112が異なる。)。これ以外に例えば、演出対象リールのうち一だけが演出リール制御によって回転するように(回転対象リールが一つになるように)、第1停止領域と第2停止領域に重複部分を設けてもよい。この場合、第1停止態様から第2停止態様にする際に一つの演出対象リールだけを回転させればよいため、演出リール制御における制御負担を軽減し、データ容量を少なくすることができる。なお、この構成は一例であって、第1停止領域と第2停止領域が全く重複しないように構成してもよい。
上記再遊技役1に内部当選した場合の実施例では、第1停止領域に停止した第1図柄態様が、第2停止領域に移動する演出リール制御について説明した(図50(a)参照)。これ以外に、例えば図50(c)に示すように、第1図柄態様(3つリプレイ図柄)が第1停止領域(中段入賞ラインL1)に停止した停止態様から、演出リール制御(右リール112を2図柄分逆回転)によって第1図柄態様とは異なる第2図柄態様(リプレイ−リプレイ−スイカ)が第1停止領域に停止した停止態様になるように構成してもよい。
ここまで、再遊技役1に内部当選した実施例について説明した。
続いて、上記説明したスロットマシン100のリールの図柄構成を変更した例について説明する。
上述した小役4を用いて説明した実施例では、上述の操作意欲向上態様(図42の一番下の段の態様)を導出させるための操作を、小役4に内部当選した場合、および特別遊技状態中のハズレに内部当選した場合のいずれの場合でも報知(図33のステップS3211、図41および図42に示す液晶表示装置157参照)する構成について説明した。このことにより、上述の演出リール制御準備態様(図41の一番下の段の態様)が導出される頻度を高めることができる。
上述の実施例における2つの停止態様(演出リール制御準備態様、操作意欲向上態様)は、同一の図柄態様(3つのセブン2図柄)を用いて構成されている。以下説明する実施例は、上述した実施例とは異なり、これら2つの停止態様を構成する図柄を異ならせた変形例である。まず、図51を用いてこの実施形態による演出リール制御の動作について説明する。図51は、リールに施された図柄を変更した実施形態において、再遊技役1に内部当選した場合のリールの停止態様の一例を示す図である。なお、以下の実施例においては、表示窓113の番号「3」「6」「9」を結ぶラインが、有効な入賞ライン(以下、下段入賞ラインL5と称する)であるものとして説明する。
まず、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、および再遊技高確率状態(RT3)のいずれかの遊技状態において、再遊技役1に内部当選し、さらに演出リール制御が実行される抽選に当選したとする。また、この抽選に当選したことにより、上記の7揃い報知演出(図26および図27の液晶表示装置157参照)が実行されるものとする。
この7揃い報知演出を目にした遊技者は、3つのセブン2図柄によって構成される特別役1に内部当選したかもしれない期待を抱く。特別役1は、遊技者に有利な特別遊技状態(RT5)に移行する役であるため、遊技者がこのセブン2図柄を狙って停止操作を行うことが期待できる。なお、本実施例では、特別役1に内部当選した場合にも、7揃い報知演出がされるものとする。
セブン2図柄を狙って停止操作がされると、第1停止および第2停止までは、セブン2図柄が下段入賞ラインL5に揃う。さらにセブン2図柄をこの下段入賞ラインL5に揃えるように第3停止操作を行うと、セブン2図柄は下段入賞ラインL5には停止せず、別の有効な入賞ラインで再遊技役1が成立する。図51(a)の一番上には、右リール112が第3停止された場合に、セブン2図柄が下段入賞ラインL5で停止せずに、右下がり入賞ラインL3で再遊技役1が成立した様子が示されている。図51(b)の一番上には、中リール111が第3停止された場合に、セブン2図柄が下段入賞ラインL5で停止せずに、上段入賞ラインL4で再遊技役1が成立した様子が示されている。図51(c)の一番上には、左リール110が第3停止された場合に、セブン2図柄が下段入賞ラインL5で停止せずに、右上がり入賞ラインL2で再遊技役1が成立した様子が示されている。
上記説明したように、最後の停止操作がされるまで特別役1に入賞する期待を抱かせることができるため、遊技者が7揃い報知演出に従って操作することが期待できる。
第2実施形態では、再遊技役1に内部当選しているときに7揃い報知演出に従って操作すると、特定の位置にあるリプレイ図柄を引き込むことによって再遊技役1が成立する頻度が高まるようにするため、セブン2図柄およびこの図柄よりも遅れて視認可能になるリプレイ図柄を近づけて配置したリールを採用している。以下、このリールについて図52を用いて説明する。図52は、図4に示す図柄配置とは異なる図柄配置を示す図である。
図52に示す左リール110には、セブン2図柄と、遅れて視認可能になるリプレイ図柄が図柄1つ分開けて配置されている(図柄位置「9」および「7」参照)。図52に示す中リール111には、セブン2図柄と、遅れて視認可能になるリプレイ図柄が続けて配置されている(図柄位置「10」および「9」参照)。図52に示す右リール112には、セブン2図柄と、遅れて視認可能になる2つのリプレイ図柄が連続して配置されている(図柄位置「10」〜「8」参照)。このように配置されたリールを採用し、セブン2図柄を狙わせることで、特定の位置にあるリプレイ図柄によって再遊技役1が成立するようにすることができる。
次に、図51の一番上の段に示す態様から、同図の真ん中段に示す中段入賞ラインL1にセブン1図柄が揃った態様にする演出リール制御に必要なリールの回転量について、図53を用いて説明する。同図は、演出リール制御に必要なリールの回転量を示す図である。図53には、図51(a)〜(c)の一番上の態様から、中段入賞ラインL1に図柄位置「2」のセブン1図柄が揃うための回転量が、各リール毎に示されている。
図51(a)の一番上に示す再遊技役1に入賞した停止態様から、中段入賞ラインL1にセブン1図柄が揃った停止態様にするためには、左リール110を6図柄分、中リール111を7図柄分、右リール112を6図柄分、それぞれ順方向に回転させればよい。したがって、再遊技役1に内部当選して演出リール制御を実行する抽選に当選し、右リール112に対して第3停止操作がされた場合には、この演出リール制御が実行される。
図51(b)の一番上に示す再遊技役1に入賞した停止態様から、中段入賞ラインL1にセブン1図柄が揃った停止態様にするためには、左リール110を6図柄分、中リール111を8図柄分、右リール112を7図柄分、それぞれ順方向に回転させればよい。したがって、再遊技役1に内部当選して演出リール制御を実行する抽選に当選し、中リール111に対して第3停止操作がされた場合には、この演出リール制御が実行される。
図51(c)の一番上に示す再遊技役1に入賞した停止態様から、中段入賞ラインL1にセブン1図柄が揃った停止態様にするためには、左リール110を4図柄分、中リール111を7図柄分、右リール112を7図柄分、それぞれ順方向に回転させればよい。したがって、再遊技役1に内部当選して演出リール制御を実行する抽選に当選し、左リール110に対して第3停止操作がされた場合には、この演出リール制御が実行される。
上記7揃い報知演出によって、図51(a)〜(c)のそれぞれの一番上に示す停止態様が導出されやすくなるため、予め上記の演出リール制御を設けておいても、図51に示すような流れで演出が実行される頻度が高くなる。なお、制御負担の軽減およびデータ容量軽減の目的から図51(a)〜(c)のそれぞれの一番上に示す停止態様が導出されたか否かについては判定していないが、仮にこの停止態様が導出されずとも演出リール制御によって遊技者を楽しませることができる。
ここで、図51(a)の場合を例に、セブン2図柄を揃えるための停止操作をした場合に、引き込むことが可能なリプレイ図柄の範囲について、図54を用いて説明する。同図は、図51(a)においてリプレイ図柄を配置する範囲を示す図である。
まず、左リール110について説明する。この左リール110では、セブン2図柄を一番下に停止させるように停止操作を行ったときに、リプレイ図柄を一番上に停止させることができるように、リプレイ図柄を配置する必要がある。
ここで、左リール110の一番下にセブン2図柄を停止させるため、図柄位置「9」のセブン2図柄が図2に示す番号「3」の位置にあるときに停止操作を行ったとする。このとき左リール110の一番下から上に2図柄分離れた左リール110の一番上には図柄位置「7」にある図柄を停止させることができる。さらに本実施形態では最大引き込み範囲が4図柄分であるため、この引き込みを利用して図柄位置「3」にある図柄まで左リール110の一番上に停止させることができる。すなわち、セブン2図柄を停止させる位置とリプレイ図柄を停止させる位置までの距離(2図柄分)に、最大引き込み範囲(4図柄分)を加えた範囲にリプレイ図柄を配置すれば、セブン2図柄を狙った停止操作によってこのリプレイ図柄が引き込まれる確率が高くなる。なお、セブン2図柄を狙う場合、上記のタイミングよりも早めに停止操作が行われる場合を考慮すると、セブン2図柄にリプレイ図柄を近づけて配置する方が好ましい。また、セブン2図柄が左リール110の一番下にあるタイミングで停止操作がされた場合には、図柄位置「8」にある図柄は左リール110の一番上に停止させることができない。第2実施形態ではこれらのことを考慮して、図柄位置「7」の位置にリプレイ図柄を配置している。
上記左リール110による説明に従って、中リール111では、セブン2図柄を停止させる位置とリプレイ図柄を停止させる位置までの距離(1図柄分)に、最大引き込み範囲(4図柄分)を加えた範囲(5図柄分)にリプレイ図柄を配置している(図柄位置「9」)。また、右リール112では、セブン2図柄を停止させる位置とリプレイ図柄を停止させる位置までの距離(0図柄分)に、最大引き込み範囲(4図柄分)を加えた範囲(4図柄分)にリプレイ図柄を配置している(図柄位置「8」、「9」)。なお、本実施形態では、リプレイ図柄が揃う領域と、セブン2図柄が揃う領域とを異ならせた例について説明したが、右リール112を用いて示した構成のように、セブン2図柄から最大引き込み範囲にリプレイ図柄を配置することで、これらの領域を同じにすることができる。これによって例えば、下段入賞ラインL5にセブン2図柄を狙うと、下段入賞ラインL5にリプレイ図柄が揃うように構成することができる。
なお、上記図51から図54を用いて説明した実施例は、上述の小役4に内部当選した場合の実施例の変形例であり、上記説明以外の部分については上述の小役4に内部当選した実施例と同様である。
以上の説明では、
複数種類の操作手段(ベットボタン130〜132、スタートレバー135、ストップボタン137〜139)と、
特定条件(第1実施形態では特定役の内部当選、第2実施形態では演出リール制御実行フラグがオン)が成立したことに基づいて、遊技の進行を遅延する遅延期間である第一遅延期間を設定する制御、および遅延期間に関する制御を実行する遅延期間制御手段(主制御部300、図10のステップS1003、図28のステップS1003a)と、
前記第一遅延期間と一致する期間、又は該第一遅延期間に含まれる期間である所定の判定期間(図20参照)において、前記操作手段の操作条件に基づいて前記遅延期間制御手段による前記遅延期間の制御に関する所定条件(例えばベットボタン130〜132の所定回数の操作)が成立したか否かを判定する判定手段(主制御部300)と、
演出を実行する演出手段(第1実施形態では、液晶表示装置157、スピーカ272,277、および各種ランプ420、第2実施形態ではさらにリール110〜112を追加)と、
前記演出手段を制御する演出制御手段(第1実施形態では第1副制御部400、第2実施形態ではさらに主制御部300を追加)と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件を満たすための特定の操作条件を示唆する、第一演出(第1実施形態では図19(a)、第2実施形態では図35(c))を実行するように前記演出手段を制御し、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、第一演出とは異なる第二演出(図11のステップS1103、図13のステップS1303、図29のステップS1307、図19(b)、図35(e)のリール110〜112)を実行するように前記演出手段を制御し、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該第二演出を実行しないように前記演出手段を制御するものであることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遅延期間制御手段は、
前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合よりも前記遅延期間が長くなるように前記遅延期間を制御する(図11のステップS1103、図15のステップS2205、図25)ものであることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遅延期間制御手段は、
前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記第一遅延期間の後に前記遅延期間である第二遅延期間を設定し、
該判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、前記第一遅延期間の後に該第二遅延期間を設定しないもの(図11のステップS1103、図15のステップS2205)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遅延期間制御手段は、
前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、該第一遅延期間を維持し、
該判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該第一遅延期間を短縮するもの(図25の変形例)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遅延期間制御手段は、
前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合の前記遅延期間の長さが、前記遅延期間が設定されてから前記第二演出の終了までの長さ以上の長さになるように前記遅延期間を制御する(第二遅延タイマの値が、第二遅延期間設定コマンドを受信した際に第1副制御部400で実行される演出の時間よりも長い)ことを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記判定期間を設定する判定期間設定手段を備え、
前記判定期間設定手段は、
前記遅延期間制御手段により前記第一遅延期間が設定されてから所定の期間経過した後に前記判定期間を設定する(第一遅延タイマの値が一定期間経過後に判定期間を設定、図12のステップS1207、図20(a)および(d))ことを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記判定手段は、
前記判定期間において、前記操作手段のうち少なくとも一種類以上の操作手段の操作回数の合計が二回以上の所定回数に到達したか否かを判定する(ベットボタン130〜132を5回操作)ものであって、
該合計回数が該所定回数に到達したと判定された場合に前記所定条件が成立したと判定することを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、
前記リールそれぞれに対応して設けられ、回転中の前記リールを個別に停止させる停止操作手段(ストップボタン137〜139)を含む複数種類の操作手段(ベットボタン130〜132、スタートレバー135、ストップボタン137〜139)と、
複数種類の抽選結果から所定の抽選結果を抽選により導出する抽選手段(主制御部300、図8のステップS109)と、
前記抽選手段により導出された抽選結果と前記停止操作手段の操作結果に基づいて、最大引き込み範囲内で前記リールを停止させる制御を含む前記リールの回転に関する制御を実行する回転制御手段(主制御部300、図8のステップS111〜ステップS115)と、
特定条件が成立したことに基づいて、遊技の進行を遅延する遅延期間である第一遅延期間を設定する制御(図11のステップS1101)、および遅延期間に関する制御を実行する遅延期間制御手段(主制御部300、図10のステップS1003)と、
前記第一遅延期間と一致する期間、又は該第一遅延期間に含まれる期間である所定の判定期間において、前記操作手段の操作条件に基づいて前記遅延期間制御手段による前記遅延期間の制御に関する所定条件が成立したか否かを判定する判定手段(主制御部300、図15のステップS2205)と、
前記停止操作手段の操作条件を報知する演出を含む、遊技に関する演出を実行する演出手段(液晶表示装置157、スピーカ272,277、各種ランプ420)と、
前記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記リールそれぞれに対して前記最大引き込み範囲内の所定範囲で構成される予め定められた視認可能領域(表示窓113内の領域)において前記リールそれぞれに施された図柄を視認可能にするとともに、停止された前記リールの態様に応じて所定の利益を付与する遊技台(第2実施形態のスロットマシン100)であって、
前記複数のリールは、
一または複数種類の図柄によって構成される第一図柄態様(3つのセブン2図柄)を構成する第一構成図柄(セブン2図柄)を含む複数種類の図柄が施された一または複数の演出対象リール(リール110〜112)を含むものであり、
前記抽選手段は、
前記視認可能領域内で前記演出対象リール一つに対して図柄一つ分の領域を定めた第一停止領域(図38(a)〜(c)それぞれに示すラインSL1)に前記第一図柄態様を停止させることを許容する第一の抽選結果(小役4)を含む複数種類の抽選結果から所定の抽選結果を抽選により導出するものであり、
前記回転制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、かつ前記演出対象リールに対応する前記停止操作手段が操作されたときに、停止対象となった該演出対象リールに施された前記第一構成図柄が、前記視認可能領域のうち前記第一停止領域および前記第一停止領域よりも該演出対象リールの回転方向上流側の領域を併せた領域を少なくとも含み、かつ前記第一停止領域から前記最大引き込み範囲内に含まれる、第一引込み可能領域にある場合には、該第一構成図柄を前記第一停止領域に停止させる制御を実行(図30のステップS1509、図37に示すリール停止テーブルのうち太線で囲んだタイミングでの停止操作に対するリール停止制御)し、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、かつ前記演出対象リールに対応する前記停止操作手段が操作されたときに、停止対象となった該演出対象リールに施された前記第一構成図柄が、該第一引込み可能領域よりも外にある場合には、該第一構成図柄を前記第一停止領域とは異なる領域に停止させる制御を実行(図30のステップS1509、図37に示すリール停止テーブルのうち太線で囲んだタイミング以外のタイミングでの停止操作に対するリール停止制御)するものであり、
前記遅延期間制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールが全て停止された状態で前記特定条件が成立(第2実施形態では演出リール制御実行フラグがオン、図31のステップS1607)するものであり、
前記演出制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記第一図柄態様を前記第一停止領域に停止させるための操作条件を報知する演出を実行させるように前記演出手段を制御(図33のステップS3211、図35(a)の液晶表示装置157による演出参照)し、
前記判定期間において、前記所定条件を満たすための操作条件を示唆する演出を実行させるように前記演出手段を制御(図32のステップS3103、図35(c)の液晶表示装置157による演出参照)するものであり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記演出対象リールのうち少なくとも一つのリールを予め定められた回転量だけ回転させる演出回転制御を実行し、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該演出回転制御を実行しないもの(ベットボタン130〜132の所定回数操作により図29のステップS1307が実行される)であり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記第一図柄態様が前記第一停止領域に停止した状態である第一停止態様(図38(a)〜(c)の一番上の態様)から、前記第一図柄態様と同一又は異なる図柄態様である第二図柄態様(図38の例ではセブン2図柄、図40(a)の例ではセブン1図柄)が前記第一停止領域とは異なる第二停止領域(図38(a)〜(c)それぞれに示すラインSL2)に停止した状態である第二停止態様(図38(a)〜(c)の上から2つ目の態様、図40(a)の上から2つ目の態様)にするために必要な回転量(図38の例では第3停止したリールを図柄一つ分逆回転)を予め定められた回転量として前記演出回転制御を実行するものであることを特徴とする遊技台(第2実施形態のスロットマシン100)、が記載されている。
また、上記説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、
前記リールそれぞれに対応して設けられ、回転中の前記リールを個別に停止させる停止操作手段(ストップボタン137〜139)を含む複数種類の操作手段(ベットボタン130〜132、スタートレバー135、ストップボタン137〜139)と、
複数種類の抽選結果から所定の抽選結果を抽選により導出する抽選手段(主制御部300、図8のステップS109)と、
前記抽選手段により導出された抽選結果と前記停止操作手段の操作結果に基づいて、最大引き込み範囲内で前記リールを停止させる制御を含む前記リールの回転に関する制御を実行する回転制御手段(主制御部300、図8のステップS111〜ステップS115)と、
特定条件が成立したことに基づいて、遊技の進行を遅延する遅延期間である第一遅延期間を設定する制御(図11のステップS1101)、および遅延期間に関する制御を実行する遅延期間制御手段(主制御部300、図10のステップS1003)と、
前記第一遅延期間と一致する期間、又は該第一遅延期間に含まれる期間である所定の判定期間において、前記操作手段の操作条件に基づいて前記遅延期間制御手段による前記遅延期間の制御に関する所定条件が成立したか否かを判定する判定手段(主制御部300、図15のステップS2205)と、
前記停止操作手段の操作条件を報知する演出を含む、遊技に関する演出を実行する演出手段(液晶表示装置157、スピーカ272,277、各種ランプ420)と、
前記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記リールそれぞれに対して前記最大引き込み範囲内の所定範囲で構成される予め定められた視認可能領域(表示窓113内の領域)において前記リールそれぞれに施された図柄を視認可能にするとともに、停止された前記リールの態様に応じて所定の利益を付与する遊技台(第2実施形態のスロットマシン100)であって、
前記複数のリールは、
一または複数種類の図柄によって構成される第一図柄態様(3つのセブン2図柄)を構成する第一構成図柄(セブン2図柄)を含む複数種類の図柄が施された一または複数の演出対象リール(リール110〜112)を含むものであり、
前記抽選手段は、
前記視認可能領域内で前記演出対象リール一つに対して図柄一つ分の領域を定めた第一停止領域(図38(a)〜(c)それぞれに示すラインSL1)に前記第一図柄態様を停止させることを許容する第一の抽選結果(小役4)を含む複数種類の抽選結果から所定の抽選結果を抽選により導出するものであり、
前記回転制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、かつ前記演出対象リールに対応する前記停止操作手段が操作されたときに、停止対象となった該演出対象リールに施された前記第一構成図柄が、前記視認可能領域のうち前記第一停止領域および前記第一停止領域よりも該演出対象リールの回転方向上流側の領域を併せた領域を少なくとも含み、かつ前記第一停止領域から前記最大引き込み範囲内に含まれる、第一引込み可能領域にある場合には、該第一構成図柄を前記第一停止領域に停止させる制御を実行(図30のステップS1509、図37に示すリール停止テーブルのうち太線で囲んだタイミングでの停止操作に対するリール停止制御)し、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、かつ前記演出対象リールに対応する前記停止操作手段が操作されたときに、停止対象となった該演出対象リールに施された前記第一構成図柄が、該第一引込み可能領域よりも外にある場合には、該第一構成図柄を前記第一停止領域とは異なる領域に停止させる制御を実行(図30のステップS1509、図37に示すリール停止テーブルのうち太線で囲んだタイミング以外のタイミングでの停止操作に対するリール停止制御)するものであり、
前記遅延期間制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールが全て停止された状態で前記特定条件が成立(第2実施形態では演出リール制御実行フラグがオン、図31のステップS1607)するものであり、
前記演出制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記第一図柄態様を前記第一停止領域に停止させるための操作条件を報知する演出を実行させるように前記演出手段を制御(図33のステップS3211、図35(a)の液晶表示装置157による演出参照)し、
前記判定期間において、前記所定条件を満たすための操作条件を示唆する演出を実行させるように前記演出手段を制御(図32のステップS3103、図35(c)の液晶表示装置157による演出参照)するものであり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記演出対象リールのうち少なくとも一つのリールを予め定められた回転量だけ回転させる演出回転制御を実行し、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該演出回転制御を実行しないもの(ベットボタン130〜132の所定回数操作により図29のステップS1307が実行される)であり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記第一図柄態様が前記第一停止領域に停止した状態である第一停止態様(図40(b)の一番上の態様)から、前記第一図柄態様とは異なる第二図柄態様が前記第一停止領域に停止した状態である第二停止態様(図40(b)の上から2つ目の態様)にするために必要な回転量を予め定められた回転量として前記演出回転制御を実行するものであることを特徴とする遊技台(第2実施形態のスロットマシン100の変形例)、が記載されている。
また、上記説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、
前記リールそれぞれに対応して設けられ、回転中の前記リールを個別に停止させる停止操作手段(ストップボタン137〜139)を含む複数種類の操作手段(ベットボタン130〜132、スタートレバー135、ストップボタン137〜139)と、
複数種類の抽選結果から所定の抽選結果を抽選により導出する抽選手段(主制御部300、図8のステップS109)と、
前記抽選手段により導出された抽選結果と前記停止操作手段の操作結果に基づいて、最大引き込み範囲内で前記リールを停止させる制御を含む前記リールの回転に関する制御を実行する回転制御手段(主制御部300、図8のステップS111〜ステップS115)と、
特定条件が成立したことに基づいて、遊技の進行を遅延する遅延期間である第一遅延期間を設定する制御(図11のステップS1101)、および遅延期間に関する制御を実行する遅延期間制御手段(主制御部300、図10のステップS1003)と、
前記第一遅延期間と一致する期間、又は該第一遅延期間に含まれる期間である所定の判定期間において、前記操作手段の操作条件に基づいて前記遅延期間制御手段による前記遅延期間の制御に関する所定条件が成立したか否かを判定する判定手段(主制御部300、図15のステップS2205)と、
前記操作手段の操作条件を報知する演出を含む、遊技に関する演出を実行する演出手段(液晶表示装置157、スピーカ272,277、各種ランプ420)と、
前記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記リールそれぞれに対して前記最大引き込み範囲内の所定範囲で構成される予め定められた視認可能領域(表示窓113内の領域)において前記リールそれぞれに施された図柄が視認可能な遊技台(第2実施形態のスロットマシン100)であって、
前記抽選手段は、
前記リールのうち1または複数の演出対象リールに施され、最大引き込み範囲内に配置された1又は複数種類の図柄で構成される第一図柄態様(3つのベル図柄)が前記視認可能領域内で前記演出対象リール一つに対して図柄一つ分の領域を定めた第一停止領域(図48に示すラインSL3)に停止されることを許容する第一の抽選結果(小役3a)を含む複数種類の抽選結果から一の抽選結果を抽選により導出するものであり、
前記回転制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールに対応する前記停止操作手段が特定の操作順序に従って操作された場合(図7の小役3aに対応する備考欄の押し順正解時)には、前記第一図柄態様を構成する図柄のうち停止対象となったリールに対応する図柄を前記第一停止領域に停止させる制御(図30のステップS1509、図47(a)および(b)参照)を実行し、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールに対応する前記停止操作手段が前記特定の操作順序とは異なる操作順序に従って操作された場合(図7の小役3aに対応する備考欄の押し順不正解時)には、前記第一図柄態様を構成する図柄のうち停止対象となったリールに対応する図柄を前記第一停止領域とは異なる領域に停止させる制御(図30のステップS1509、図47(c)参照)を実行するものであり、
前記遅延期間制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールが全て停止された状態で前記特定条件が成立(第2実施形態では演出リール制御実行フラグがオン、図31のステップS1607)するものであり、
前記演出制御手段は、
前記判定期間において、前記所定条件を満たすための操作条件を示唆する演出を実行させるように前記演出手段を制御(図32のステップS3103、図35(c)の液晶表示装置157による演出参照)するものであり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記演出対象リールのうち少なくとも1つのリールを予め定められた回転量だけ回転させる演出回転制御を実行し、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該演出回転制御を実行しないもの(ベットボタン130〜132の所定回数操作により図29のステップS1307が実行される)であり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記第一図柄態様が前記第一停止領域上に停止された第一停止態様(図48(a)および(b)の一番上の態様)から、前記第一図柄態様または前記第一図柄態様とは異なる図柄態様であって前記演出対象リールのうち1または複数のリールそれぞれにおいて前記第一図柄態様を構成する図柄と隣接または所定の図柄間隔を空けて施された図柄で構成される第二図柄態様が、前記視認可能領域内で前記演出対象リール一つに対して図柄一つ分の領域を定めた領域であって前記第一停止領域とは異なる第二停止領域(図48に示すラインSL4参照)に停止した状態である第二停止態様(図48(a)および(b)の上から2つ目の態様)にするために必要な回転量を予め定められた回転量(図48の例では左リール110および右リール112のうち、後に停止したリールを図柄2つ分逆回転)として前記演出回転制御を実行するものであることを特徴とする遊技台(第2実施形態のスロットマシン100)、が記載されている。
また、上記説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、
前記リールそれぞれに対応して設けられ、回転中の前記リールを個別に停止させる停止操作手段(ストップボタン137〜139)を含む複数種類の操作手段(ベットボタン130〜132、スタートレバー135、ストップボタン137〜139)と、
複数種類の抽選結果から所定の抽選結果を抽選により導出する抽選手段(主制御部300、図8のステップS109)と、
前記抽選手段により導出された抽選結果と前記停止操作手段の操作結果に基づいて、最大引き込み範囲内で前記リールを停止させる制御を含む前記リールの回転に関する制御を実行する回転制御手段(主制御部300、図8のステップS111〜ステップS115)と、
特定条件が成立したことに基づいて、遊技の進行を遅延する遅延期間である第一遅延期間を設定する制御(図11のステップS1101)、および遅延期間に関する制御を実行する遅延期間制御手段(主制御部300、図10のステップS1003)と、
前記第一遅延期間と一致する期間、又は該第一遅延期間に含まれる期間である所定の判定期間において、前記操作手段の操作条件に基づいて前記遅延期間制御手段による前記遅延期間の制御に関する所定条件が成立したか否かを判定する判定手段(主制御部300、図15のステップS2205)と、
前記操作手段の操作条件を報知する演出を含む、遊技に関する演出を実行する演出手段(液晶表示装置157、スピーカ272,277、各種ランプ420)と、
前記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記リールそれぞれに対して前記最大引き込み範囲内の所定範囲で構成される予め定められた視認可能領域(表示窓113内の領域)において前記リールそれぞれに施された図柄が視認可能な遊技台(第2実施形態のスロットマシン100)であって、
前記抽選手段は、
前記リールのうち1または複数の演出対象リールに施され、最大引き込み範囲内に配置された1又は複数種類の図柄で構成される第一図柄態様(3つのベル図柄)が前記視認可能領域内で前記演出対象リール一つに対して図柄一つ分の領域を定めた第一停止領域(図48に示すラインSL3)に停止されることを許容する第一の抽選結果(小役3a)を含む複数種類の抽選結果から一の抽選結果を抽選により導出するものであり、
前記回転制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールに対応する前記停止操作手段が特定の操作順序に従って操作された場合(図7の小役3aに対応する備考欄の押し順正解時)には、前記第一図柄態様を構成する図柄のうち停止対象となったリールに対応する図柄を前記第一停止領域に停止させる制御(図30のステップS1509、図47(a)および(b)参照)を実行し、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールに対応する前記停止操作手段が前記特定の操作順序とは異なる操作順序に従って操作された場合(図7の小役3aに対応する備考欄の押し順不正解時)には、前記第一図柄態様を構成する図柄のうち停止対象となったリールに対応する図柄を前記第一停止領域とは異なる領域に停止させる制御(図30のステップS1509、図47(c)参照)を実行するものであり、
前記遅延期間制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールが全て停止された状態で前記特定条件が成立(第2実施形態では演出リール制御実行フラグがオン、図31のステップS1607)するものであり、
前記演出制御手段は、
前記判定期間において、前記所定条件を満たすための操作条件を示唆する演出を実行させるように前記演出手段を制御(図32のステップS3103、図35(c)の液晶表示装置157による演出参照)するものであり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記演出対象リールのうち少なくとも1つのリールを予め定められた回転量だけ回転させる演出回転制御を実行し、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該演出回転制御を実行しないもの(ベットボタン130〜132の所定回数操作により図29のステップS1307が実行される)であり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記第一図柄態様が前記第一停止領域上に停止された第一停止態様(図48(b)の一番上の態様)から、前記第一図柄態様とは異なる図柄態様であって前記演出対象リールのうち1または複数のリールそれぞれにおいて前記第一図柄態様を構成する図柄と隣接または所定の図柄間隔を空けて施された図柄で構成される第二図柄態様(ベル−ベル−リプレイ)が、前記第一停止領域に停止した状態である第二停止態様にするために必要な回転量(右リール112を1図柄分逆回転)を予め定められた回転量として前記演出回転制御を実行するものであることを特徴とする遊技台(第2実施形態のスロットマシン100の変形例)、が記載されている。
また、上記説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、
前記リールそれぞれに対応して設けられ、回転中の前記リールを個別に停止させる停止操作手段(ストップボタン137〜139)を含む複数種類の操作手段(ベットボタン130〜132、スタートレバー135、ストップボタン137〜139)と、
複数種類の抽選結果から所定の抽選結果を抽選により導出する抽選手段(主制御部300、図8のステップS109)と、
前記抽選手段により導出された抽選結果と前記停止操作手段の操作結果に基づいて、最大引き込み範囲内で前記リールを停止させる制御を含む前記リールの回転に関する制御を実行する回転制御手段(主制御部300、図8のステップS111〜ステップS115)と、
特定条件が成立したことに基づいて、遊技の進行を遅延する遅延期間である第一遅延期間を設定する制御(図11のステップS1101)、および遅延期間に関する制御を実行する遅延期間制御手段(主制御部300、図10のステップS1003)と、
前記第一遅延期間と一致する期間、又は該第一遅延期間に含まれる期間である所定の判定期間において、前記操作手段の操作条件に基づいて前記遅延期間制御手段による前記遅延期間の制御に関する所定条件が成立したか否かを判定する判定手段(主制御部300、図15のステップS2205)と、
前記操作手段の操作条件を報知する演出を含む、遊技に関する演出を実行する演出手段(液晶表示装置157、スピーカ272,277、各種ランプ420)と、
前記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記リールそれぞれに対して前記最大引き込み範囲内の所定範囲で構成される予め定められた視認可能領域(表示窓113内の領域)において前記リールそれぞれに施された図柄が視認可能な遊技台(第2実施形態のスロットマシン100)であって、
前記抽選手段は、
前記リールのうち1または複数の演出対象リールに施され、且つ、最大引き込み範囲内に配置された図柄で構成される第一図柄態様(3つのリプレイ図柄)が前記視認可能領域内で前記演出対象リール一つに対して図柄一つ分の領域を定めた第一停止領域(図50に示すラインSL5参照)に停止されることを許容する第一の抽選結果(再遊技役1)を含む複数種類の抽選結果から一の抽選結果を抽選により導出するものであり、
前記回転制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールに対応する前記停止操作手段が操作された場合には、前記第一図柄態様を構成する図柄のうち停止対象となったリールに対応する図柄を前記第一停止領域上に停止させる制御(図30のステップS1509、図50(a)および(b)の一番上の態様参照)を実行するものであり、
前記遅延期間制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールが全て停止された状態で前記特定条件が成立(第2実施形態では演出リール制御実行フラグがオン、図31のステップS1607)するものであり、
前記演出制御手段は、
前記判定期間において、前記所定条件を満たすための操作条件を示唆する演出を実行させるように前記演出手段を制御(図32のステップS3103、図35(c)の液晶表示装置157による演出参照)するものであり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記演出対象リールのうち少なくとも1つのリールを予め定められた回転量だけ回転させる演出回転制御を実行し、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該演出回転制御を実行しないもの(ベットボタン130〜132の所定回数操作により図29のステップS1307が実行される)であり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記第一図柄態様が前記第一停止領域上に停止された第一停止態様(図50(a)および(b)の一番上の態様参照)から、前記第一図柄態様または前記第一図柄態様とは異なる図柄態様であって前記演出対象リールのうち1または複数のリールそれぞれにおいて前記第一図柄態様を構成する図柄と隣接または所定の図柄間隔を空けて施された図柄で構成される第二図柄態様(リプレイ−リプレイ−スイカ)が、前記視認可能領域内で前記演出対象リール一つに対して図柄一つ分の領域を定めた領域であって前記第一停止領域とは異なる第二停止領域(図50(a)および(b)に示すラインSL6参照)に停止した状態である第二停止態様(図50(a)および(b)の上から2つ目の態様参照)にするために必要な回転量(図50(a)の例では左リール110を順方向に図柄1つ分回転し右リール112を逆方向に図柄1つ分回転、図50(b)の例では左リール110を順方向に図柄1つ分回転し右リール112を逆方向に図柄3つ分回転)を予め定められた回転量として前記演出回転制御を実行するものであることを特徴とする遊技台(第2実施形態のスロットマシン100の変形例)、が記載されている。
また、上記説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、
前記リールそれぞれに対応して設けられ、回転中の前記リールを個別に停止させる停止操作手段(ストップボタン137〜139)を含む複数種類の操作手段(ベットボタン130〜132、スタートレバー135、ストップボタン137〜139)と、
複数種類の抽選結果から所定の抽選結果を抽選により導出する抽選手段(主制御部300、図8のステップS109)と、
前記抽選手段により導出された抽選結果と前記停止操作手段の操作結果に基づいて、最大引き込み範囲内で前記リールを停止させる制御を含む前記リールの回転に関する制御を実行する回転制御手段(主制御部300、図8のステップS111〜ステップS115)と、
特定条件が成立したことに基づいて、遊技の進行を遅延する遅延期間である第一遅延期間を設定する制御(図11のステップS1101)、および遅延期間に関する制御を実行する遅延期間制御手段(主制御部300、図10のステップS1003)と、
前記第一遅延期間と一致する期間、又は該第一遅延期間に含まれる期間である所定の判定期間において、前記操作手段の操作条件に基づいて前記遅延期間制御手段による前記遅延期間の制御に関する所定条件が成立したか否かを判定する判定手段(主制御部300、図15のステップS2205)と、
前記操作手段の操作条件を報知する演出を含む、遊技に関する演出を実行する演出手段(液晶表示装置157、スピーカ272,277、各種ランプ420)と、
前記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記リールそれぞれに対して前記最大引き込み範囲内の所定範囲で構成される予め定められた視認可能領域(表示窓113内の領域)において前記リールそれぞれに施された図柄が視認可能な遊技台(第2実施形態のスロットマシン100)であって、
前記抽選手段は、
前記リールのうち1または複数の演出対象リールに施され、且つ、最大引き込み範囲内に配置された図柄で構成される第一図柄態様(3つのリプレイ図柄)が前記視認可能領域内で前記演出対象リール一つに対して図柄一つ分の領域を定めた第一停止領域(図50に示すラインSL5参照)に停止されることを許容する第一の抽選結果(再遊技役1)を含む複数種類の抽選結果から一の抽選結果を抽選により導出するものであり、
前記回転制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールに対応する前記停止操作手段が操作された場合には、前記第一図柄態様を構成する図柄のうち停止対象となったリールに対応する図柄を前記第一停止領域上に停止させる制御(図30のステップS1509、図50(c)の一番上の態様参照)を実行するものであり、
前記遅延期間制御手段は、
前記抽選手段により前記第一の抽選結果が導出され、前記演出対象リールが全て停止された状態で前記特定条件が成立(第2実施形態では演出リール制御実行フラグがオン、図31のステップS1607)するものであり、
前記演出制御手段は、
前記判定期間において、前記所定条件を満たすための操作条件を示唆する演出を実行させるように前記演出手段を制御(図32のステップS3103、図35(c)の液晶表示装置157による演出参照)するものであり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記演出対象リールのうち少なくとも1つのリールを予め定められた回転量だけ回転させる演出回転制御を実行し、
前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該演出回転制御を実行しないもの(ベットボタン130〜132の所定回数操作により図29のステップS1307が実行される)であり、
さらに、前記回転制御手段は、
前記第一図柄態様が前記第一停止領域上に停止された第一停止態様(図50(c)の一番上の態様参照)から、前記第一図柄態様とは異なる図柄態様であって前記演出対象リールのうち1または複数のリールそれぞれにおいて前記第一図柄態様を構成する図柄と隣接または所定の図柄間隔を空けて施された図柄で構成される第二図柄態様(リプレイ−リプレイ−スイカ)が、前記第一停止領域に停止した状態である第二停止態様(図50(c)の上から2つ目の態様参照)にするために必要な回転量(右リール112を図柄2つ分逆回転)を予め定められた回転量として前記演出回転制御を実行するものであることを特徴とする遊技台(第2実施形態のスロットマシン100の変形例)、が記載されている。
100 スロットマシン
110〜112 リール
113 表示窓
130〜132 ベットボタン
135 スタートレバー
137〜139 ストップボタン
157 液晶表示装置
272,277 スピーカ
420 各種ランプ
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (7)

  1. 複数種類の操作手段と、
    特定条件が成立したことに基づいて、遊技の進行を遅延する遅延期間である第一遅延期間を設定する制御、および遅延期間に関する制御を実行する遅延期間制御手段と、
    前記第一遅延期間と一致する期間、又は該第一遅延期間に含まれる期間である所定の判定期間において、前記操作手段の操作条件に基づいて前記遅延期間制御手段による前記遅延期間の制御に関する所定条件が成立したか否かを判定する判定手段と、
    演出を実行する演出手段と、
    前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、
    前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件を満たすための特定の操作条件を示唆する、第一演出を実行するように前記演出手段を制御し、
    前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、第一演出とは異なる第二演出を実行するように前記演出手段を制御し、
    前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該第二演出を実行しないように前記演出手段を制御するものであることを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記遅延期間制御手段は、
    前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合よりも前記遅延期間が長くなるように前記遅延期間を制御するものであることを特徴とする遊技台。
  3. 請求項2に記載の遊技台であって、
    前記遅延期間制御手段は、
    前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、前記第一遅延期間の後に前記遅延期間である第二遅延期間を設定し、
    該判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、前記第一遅延期間の後に該第二遅延期間を設定しないものであることを特徴とする遊技台。
  4. 請求項2に記載の遊技台であって、
    前記遅延期間制御手段は、
    前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合には、該第一遅延期間を維持し、
    該判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定されなかった場合には、該第一遅延期間を短縮するものであることを特徴とする遊技台。
  5. 請求項2乃至4に記載の遊技台であって、
    前記遅延期間制御手段は、
    前記判定期間において、前記判定手段により前記所定条件が成立したと判定された場合の前記遅延期間の長さが、前記遅延期間が設定されてから前記第二演出の終了までの長さ以上の長さになるように前記遅延期間を制御することを特徴とする遊技台。
  6. 請求項2乃至5に記載の遊技台であって、
    前記判定期間を設定する判定期間設定手段を備え、
    前記判定期間設定手段は、
    前記遅延期間制御手段により前記第一遅延期間が設定されてから所定の期間経過した後に前記判定期間を設定することを特徴とする遊技台。
  7. 請求項2乃至6に記載の遊技台であって、
    前記判定手段は、
    前記判定期間において、前記操作手段のうち少なくとも一種類以上の操作手段の操作回数の合計が二回以上の所定回数に到達したか否かを判定するものであって、
    該合計回数が該所定回数に到達したと判定された場合に前記所定条件が成立したと判定することを特徴とする遊技台。
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