JP5218718B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、特定構造を有し特定分子量の芳香族ビニル化合物と共役ジエンとのブロック共重合体とスチレン樹脂改質用ブロック共重合体と非ゴム変性スチレン系重合体と、場合によっては耐衝撃性ゴム変性スチレン系重合体とを含む、耐衝撃性、透明性、剛性、低温特性のバランスに優れた熱可塑性樹脂組成物に関する。
ポリスチレンなどのスチレン系樹脂は、安価で加工性に優れ、しかも成形品の透明性と外観に優れているが、耐衝撃性に欠けるため、単独ではその用途を著しく限定されている。このポリスチレンの耐衝撃性を改良する目的で製造されたゴム変性ポリスチレンは、耐衝撃性がかなり改良されるものの、ポリスチレン本来の特性である透明性が著しく劣る。耐衝撃性と透明性とのバランス向上のために、特許文献1、特許文献2、特許文献3などのような共役ジエンと芳香族ビニル化合物からなるブロック共重合体とポリスチレンとの組成物や、特許文献4などのようなブロック共重合体とポリスチレンとゴム変性ポリスチレンの組成物や特許文献5、特許文献6などのような分子量や共役ジエンと芳香族ビニル化合物との重量比を規定した共役ジエンと芳香族ビニル化合物からなるブロック共重合体による改良が行われているが、改良効果が充分でない。
特開昭61−200151号公報 特開平4−209615号公報 特公昭56−54022号公報 特開昭60−65044号公報 特開昭61−252265号公報 特開2000−26698号公報
本発明は、高度に分子構造を制御された共役ジエンと芳香族ビニル化合物からなるブロック共重合体をスチレン系樹脂に配合することにより、耐衝撃性、透明性、剛性、低温特性のバランスに優れる熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の性能を有する熱可塑性樹脂組成物を開発するために、鋭意検討を重ねた結果、ある特定の構造を有する、芳香族ビニル化合物と共役ジエンとのブロック共重合体とスチレン系樹脂とを含有する熱可塑性樹脂組成物が、非常に優れた性能を示し、本目的が達成されることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、(イ)1個以上の芳香族ビニル化合物重合体ブロックと1個以上の共役ジエンを主体とする重合体ブロックを含むブロック共重合体であって、一般式(I);(S1−B1)−S2[一般式(I)中、S1、S2は芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロック、B1は共役ジエンを主体とする重合体ブロックで、mは1〜5の整数、nは0または1である]で表され、該ブロック共重合体中の全結合芳香族ビニル化合物含有量が10重量%を超え90重量%以下、共役ジエンを主体とする重合体ブロックB1中のビニル結合含有量が10〜50重量%であり、かつ該重合体ブロックS1の重量平均分子量が500〜20,000であり、かつ該重合体ブロックS1と該重合体ブロックS2の合計量が1,000〜30,000であり、かつ該ブロック共重合体の重量平均分子量が5,000〜50,000であるブロック共重合体と
(ロ)少なくとも2個の芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックと、少なくとも1個の共役ジエンを主体とする重合体ブロックからなるブロック共重合体であって、一般式(II);(S3−B2)−S4および/または一般式(III)(S5−B3)−X[一般式(II)、(III)中、S3、S4、S5は一般式(I)のS1やS2と同様であり、B2、B3は一般式(I)のB1と同様であり、lは1〜5の整数、oは0または1、pは2〜8の整数であり、Xはカップリング剤残基である]で表され、該ブロック共重合体中の全結合芳香族ビニル化合物含量が20〜70重量%、共役ジエンを主体とする重合体ブロックB2および重合体ブロックB3中のビニル結合含有量が10〜50重量%であり、かつ重合体ブロックS3、S4およびS5の重量平均分子量が10,000〜30,000のブロック共重合体であり、かつ該ブロック共重合体の重量平均分子量が100,000〜300,000であるブロック共重合体と、
(ハ)耐衝撃性ゴム変性スチレン系重合体、ならびに
(ニ)非ゴム変性スチレン系重合体と
を主成分とする熱可塑性樹脂組成物であって、
(イ)/(ロ)(重量比)=3〜40/97〜60の割合で含有し、(イ)および(ロ)の合計中に含まれる全結合芳香族ビニル化合物含量が20重量%以上50重量%未満であり、(イ)が0.5〜10重量部、(ロ)が2〜25重量部、(ハ)が50重量部以下、(ニ)が47.5〜97重量部[ただし、(イ)+(ロ)+(ハ)+(ニ)=100重量部]の配合割合である熱可塑性樹脂組成物に関する。
次に、本発明は、(イ)ブロック共重合体および(ロ)ブロック共重合体が連続層を形成せず、かつこれらの共重合体粒子の面積平均の平均粒子径が0.2μm〜2μmで、かつ該粒子径の長手方向と短手方向の長さの比率が5以下である熱可塑性樹脂組成物に関する。
本発明は(ロ)ブロック共重合体のメルトフローレート(JIS K7210のH法)が0.05〜30g/10分であることが好ましい。
また、(イ)ブロック共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)で測定された重量平均分子量が、(ロ)ブロック共重合体のピークの分子量の1/80〜1/3未満[(ロ)は(イ)の3倍を超える]であることが好ましい。
次に、本発明は、上記熱可塑性樹脂組成物をシート状またはフィルム状に押出成形してなる成形体に関する。
次に、本発明は、上記シート状またはフィルム状成形体を真空成形してなる成形体に関する。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記(イ)ブロック共重合体と(ロ)ブロック共重合体と(ニ)非ゴム変性スチレン系重合体、さらに必要に応じて(ハ)耐衝撃性ゴム変性スチレン系重合体を配合した組成物であり、非常に相溶性に優れている。このような熱可塑性樹脂組成物は、耐衝撃性、透明性、剛性、低温特性のバランスに優れ、ひいては、シート・フィルムなどに有用な熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に使用される(イ)ブロック共重合体は、芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックS1および共役ジエンを主体とする重合体ブロックB1を必須とし、これと重合体ブロックS2を含むことのあるブロック共重合体(上記一般式(I)で表されるブロック共重合体)であって、(ロ)ブロック共重合体は、芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックS3、共役ジエンを主体とする重合体ブロックB2および香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックS4(上記一般式(II)で表されるブロック共重合体)、および/または芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックS5と共役ジエンを主体とする重合体ブロックB3(上記一般式(III)で表されるブロック共重合体)からなるブロック共重合体である。
ここで、(イ)ブロック共重合体や(ロ)ブロック共重合体を得るために用いられる芳香族ビニル化合物としては、スチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられ、特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
また、(イ)ブロック共重合体や(ロ)ブロック共重合体を得るために用いられる共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、クロロプレンなどが挙げられるが、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンが好ましく、より好ましくは1,3−ブタジエンである。
(イ)ブロック共重合体は、上記のような芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックと共役ジエンを主体とする重合体ブロックを含むブロック共重合体であり、1個以上の芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックと1個以上の共役ジエンを主体とする重合体ブロックを含む、一般式(I);(S1−B1)−S2[一般式(I)中、S1、S2は芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロック、B1は共役ジエンを主体とする重合体ブロックで、mは1〜5の整数、nは0または1である]で表される。
(イ)ブロック共重合体中の全結合芳香族ビニル化合物含有量は、10重量%を超え90重量%以下、好ましくは10重量%を超え80重量%未満である。この含有量が10重量%を超えると、驚くべきことに、熱可塑性樹脂組成物中において、スチレン系樹脂との相溶効果を向上させることができる。一方、90重量%を超えると、耐衝撃性に劣る。
また、(イ)ブロック共重合体中の共役ジエンを主体とする重合体ブロックB1のビニル結合含有量は10〜50重量%である。この含有量が10重量%未満では、スチレン系樹脂との相溶効果が落ちるとともに、当該共重合体の製造方法においては反応の性質上、得ることが困難であり、好ましくない。一方、50重量%を超えると、熱可塑性樹脂組成物の低温特性が劣る傾向となり、また、スチレン系樹脂との相溶効果が不十分となるため、耐衝撃性、透明性が劣り、好ましくない。好ましくは、12〜40重量%である。
また、(イ)ブロック共重合体における重合体ブロックS1(芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロック)の重量平均分子量は、500〜20,000であり、かつ該重合体ブロックS1と該重合体ブロックS2の重量平均分子量の合計量が1,000〜30,000である。重合体ブロックS1の重量平均分子量が20,000を超える、およびS1+S2の合計量が30,000を超えると、(ロ)ブロック共重合体の改良効果が不充分で、耐衝撃性、透明性のバランスが劣る。一方、重合体ブロックS1の重量平均分子量が500未満、およびS1+S2の合計量が1,000未満では、粘度が低くなることで加工性は容易となるが、熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性、透明性のバランスが劣り、好ましくない。
また、(イ)ブロック共重合体全体の重量平均分子量は、5,000〜50,000である。5,000未満では、粘度が低くなることで加工性は容易となるが、熱可塑性樹脂組成物の低温特性が劣り、耐衝撃性、透明性のバランスが劣る。一方50,000を超えると、(ロ)ブロック共重合体の改良効果が不充分で、耐衝撃性、透明性のバランスが劣り、好ましくない。
なお、一般式(I)のB1で表される重合体ブロックは、共役ジエンを主体とするものであるが、芳香族ビニル化合物などを含んでいてもよい。例えば、結合芳香族ビニル化合物を(イ)中の全結合芳香族ビニル化合物の0〜40重量%含有することができ、さらに好ましくは0〜30重量%含有することができる。また、その構造はランダム状でも、漸増するテーパーブロックでもよい。共役ジエンを主体とするB1ブロックに結合芳香族ビニル化合物を含有させることにより、S1(およびS2)およびB1の鎖長を調節することで、スチレン系樹脂との相溶化効果の調節が可能となる。B1ブロックの結合芳香族ビニル化合物の量が40重量%を超えると、S1(およびS2)ブロックの分子量が小さくなりすぎるため、相溶化効果が不十分となり、好ましくない。
次に、本発明の熱可塑性樹脂組成物に用いられる(ロ)ブロック共重合体は、一般式(II):(S3−B2)−S4および/または一般式(III):(S5−B3)−X(S3、S4、S5は一般式(I)のS1、S2と同様であり、B2、B3は一般式(I)のB1と同様であり、lは1〜5の整数、oは0または1、pは2〜8の整数であり、Xはカップリング剤残基である)で表される。
ここで、(ロ)ブロック共重合体中の芳香族ビニル化合物の全結合含有量は、20〜70重量%である。この全結合含有量が、20重量%未満では、剛性が低下する。一方、70重量%を超えると、耐衝撃性が低下する。好ましくは20〜50重量%、さらに好ましくは25〜45重量%である。
また、(ロ)ブロック共重合体中の共役ジエンを主体とする重合体ブロックB2またはB3中の、ビニル結合含有量は10〜50重量%である。このビニル結合含有量が、10重量%未満のものは、当該製造方法においては得ることが困難である。一方、50重量%を超えると、熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性と透明性のバランスに劣る。好ましくは、12〜45重量%である。
さらに、本発明の熱可塑性樹脂組成物に用いられる(ロ)ブロック共重合体である、(S3−B2)−S4および/または(S5−B3)−X中のS3、S4およびS5(芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロック)の重量平均分子量は、それぞれ、10,000〜30,000、好ましくは12,000〜28,000である。重量平均分子量が、10,000未満では、得られる熱可塑性樹脂組成物の剛性が不充分であり、また耐流動性の低下も大きくなり、好ましくない。一方、30,000を超えると耐衝撃性に劣る。
なお、共役ジエンを主体とするブロックB2またはB3には、それぞれ、(イ)と同様に芳香族ビニル化合物を含んでいてもよい。例えば、結合芳香族ビニル化合物を(ロ)中の全結合芳香族ビニル化合物の0〜40重量%含有することができ、さらに好ましくは0〜30重量%含有することができる。また、その構造はランダム状でも、漸増するテーパーブロックでもよい。共役ジエンを主体とするB2またはB3ブロックに結合芳香族ビニル化合物を含有させることにより、S3およびS4(またはS5)およびB2またはB3の鎖長を調節することで、相溶化効果の調節が可能となる。B2またはB3ブロックの結合芳香族ビニル化合物の量が40重量%を超えると、S3およびS4(またはS5)ブロックの分子量が小さくなりすぎるため、剛性が低下し、好ましくない。これが漸増するテーパーブロックでもよい。
(ロ)ブロック共重合体の重量平均分子量は、100,000〜300,000、好ましくは120,000〜250,000、さらに好ましくは140,000〜200,000である。この分子量が、100,000未満では、得られる熱可塑性樹脂組成物の剛性、耐衝撃性が不充分であり好ましくない。一方、300,000を超えると、透明性、耐衝撃性、加工性が悪くなり好ましくない。
なお、(ロ)ブロック共重合体は、流動性の指標であるメルトフローレート(JIS K7210のH法)で0.05〜30g/10分が好ましく、さらに好ましくは0.05〜15g/10分、特に好ましくは0.05〜10g/10分である。
本発明に使用される(イ)ブロック共重合体は、例えば不活性炭化水素溶媒中において、有機リチウム化合物などを重合開始剤に用い、芳香族ビニル化合物と共役ジエンを逐次重合させることにより製造することができる。
例えば、まず芳香族ビニル化合物を重合させ、次いで共役ジエンを重合させ、反応を停止させるか、さらに芳香族ビニル化合物、共役ジエン化合物を逐次挿入し、所望の構造が得られたところで反応を停止し製造することができる。また、共役ジエンの重合において、必要に応じて所望量の芳香族ビニル化合物を添加し、共重合してもよい。
また、(ロ)ブロック共重合体は、例えば不活性炭化水素溶媒中において、有機リチウム化合物などを重合開始剤に用い、まず芳香族ビニル化合物を重合させ、次いで共役ジエンを重合させたのち、カップリング剤を反応させるか、再度、芳香族ビニル化合物を反応させることにより製造することができる。
また、共役ジエンの重合において、必要に応じて所望量の芳香族ビニル化合物を添加し、共重合してもよい。
上記不活性炭化水素溶媒としては、ペンタン、n−ヘキサン、ヘプタン、オクタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、キシレンなどの炭化水素が用いられるが、これらの中ではシクロヘキサンが好ましい。
重合開始剤である有機アルカリ金属化合物としては、有機リチウム化合物が好ましい。この有機リチウム化合物としては、有機モノリチウム、有機ジリチウム、有機ポリリチウム化合物が用いられる。
これらの具体例としては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、イソプレニルジリチウムなどが挙げられ、モノマー100重量部当たり0.02〜2重量部の量で用いられる。
また、この際、ミクロ構造、すなわち共役ジエン部分のビニル結合含量の調節剤としてルイス塩基、例えばエーテル、アミンなど、具体的にはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル、ブチルエーテル、高級エーテル、またエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテルなどのポリエチレングリコールのエーテル誘導体、アミンとしてはテトラメチルエチレンジアミン、ピリジン、トリブチルアミンなどの第3級アミンなどが挙げられ、不活性炭化水素溶媒とともに用いられる。
これらは、共役ジエンを主体とする重合体ブロックの重合において、芳香族ビニル化合物を共重合させる際、芳香族ビニル化合物/共役ジエンの構造調節剤としても用いることができる。
重合反応は、通常、20〜120℃、好ましくは30〜100℃で実施される。また、重合は、一定温度にコントロールして実施しても、また熱除去をしないで上昇温度下に実施してもよい。
(ロ)ブロック共重合体に用いられるカップリング剤としては、例えば、ジブロモメタン、ジブロモエタン、ジブロモプロパン、メチレンクロライド、ジクロロエタン、ジクロロプロパン、ジクロロブタンなどのジハロゲン化アルカン、ジクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、モノエチルジクロロシラン、ジエチルジクロロシラン、モノブチルジクロロシラン、ジブチルジクロロシラン、モノヘキシルジクロロシラン、ジヘキシルジクロロシラン、ジブロモシラン、モノメチルジブロモシラン、ジメチルジブロモシラン、メチルトリクロロシラン、テトラクロロシランなどのハロゲン化ケイ素化合物、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどのジ芳香族ビニル化合物、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、酢酸フェニル、安息香酸エチル、安息香酸フェニル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジオクチル、コハク酸ジエチルのようなエステル化合物、ジブチルジクロロスズ、テトラクロロスズなどのスズ化合物、ビスフェノール−A、ビスフェノール−AD、ビスフェノール−F、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、その他のエポキシ化合物、プロピオン酸クロリド、アジピン酸ジクロリドなどの酸クロリド、1,4−クロルメチルベンゼン、トリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
(イ)ブロック共重合体や(ロ)ブロック共重合体中の芳香族ビニル化合物の結合量は、各段階における重合時のモノマーの供給量で調節され、必要に応じて調節される共役ジエンのビニル結合含有量は、上記ミクロ調節剤の成分を変量することにより調節される。また、共役ジエンを主体とする重合体ブロックの芳香族ビニル化合物/共役ジエンの構造も上記ミクロ調節剤で調節される。ここで、芳香族ビニル化合物/共役ジエンの構造調節とは共役ジエン中に結合する芳香族ビニル化合物のランダム、テーパー、ブロック構造などの結合状態を制御することをいう。
また、(イ)、(ロ)のブロック共重合体の重量平均分子量は、重合開始剤、例えば、sec−ブチルリチウムの添加量で調節される。
本発明の熱可塑性樹脂組成物中の(イ)成分と(ロ)成分の重量比は、3〜40/97〜60、好ましくは5〜40/95〜60である。(イ)成分の重量比が、3未満では透明性、耐衝撃性のバランスに劣る。一方、40を超えると耐衝撃性、剛性に劣る。
また、(イ)および(ロ)の合計中に含まれる全結合芳香族ビニル化合物含量は、20重量%以上50重量%未満、好ましくは25〜45重量%である。20重量%未満では剛性、耐衝撃性に劣り、一方、50重量%以上では、耐衝撃性に劣る。
また、本発明の熱可塑性樹脂組成物中の(イ)成分と(ロ)成分の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)で測定される。GPCで測定される(イ)ブロック共重合体のピークの分子量は、(ロ)ブロック共重合体のピークの分子量の1/80〜1/3未満[(ロ)は(イ)の3倍を超える]に相当するものが好ましい。この値が1/80未満では、分子量が低すぎることで、耐衝撃性が不充分となり好ましくない。
一方、1/3以上を超えると、加工性、耐衝撃性に劣り好ましくない。ここにおいて、ピークの比は、それぞれのブロック共重合体の複数のピークの中の一番高いピーク(メインピーク)の比である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物中の(イ)成分と(ロ)成分を製造するには、炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物を開始剤として溶液重合法で各々別個に重合し、得られたそれぞれの重合体溶液を混合して均一化した後、脱溶して得る方法が好ましい。例えば、上記のように(ロ)ブロック共重合体を製造した後、さらに、上記(イ)ブロック共重合体溶液を溶液混合し、均一化した後脱溶することにより製造することができる。
ここで、(イ)成分は、特殊な製造方法を用いての単独仕上げも可能であるが、(ロ)ブロック共重合体などに一般に使用される製造設備においては、べたつきや乾燥不備の問題で実質製造できない。また、特殊な設備においても、量産化には適さず、コスト的に不利になることは否めないため、(ロ)成分と混合して均一化の後、脱溶、乾燥を行うことが実用上好ましい。
(イ)成分と(ロ)成分を均一化後脱溶したブロック共重合体組成物のメルトフローレート(JIS K7210のH法)は、0.1〜100g/分が好ましく、さらに好ましくは0.1〜50g/10分、特に好ましくは0.2〜50g/10分である。
また、(イ)ブロック共重合体を、上記の(ロ)ブロック共重合体の重合と同時に重合して、本発明のブロック共重合体組成物を製造することができる。例えば、(イ)ブロック共重合体の一般式がS−B構造、(ロ)ブロック共重合体の一般式がS−B−S構造などに限定された場合に適用される方法であり、第一段階として(ロ)ブロック共重合体を製造するため、芳香族ビニル化合物と重合開始剤(開始剤−1)を接触させて反応させたのち、共役ジエンを添加し、実質的に反応が終了した後、重合開始剤(開始剤−2)を加え、再度、共役ジエンを添加し、(ロ)ブロック共重合体の製造を継続しつつ、(イ)ブロック共重合体の製造を開始する。最後に、芳香族ビニル化合物を反応させて(イ)、(ロ)ブロック共重合体の製造を同時に行い、組成物としてもよい。ここで、製造する重合体の分子構造の制御上、第二段の開始剤添加は、第一段の共役ジエンの重合終了後が好ましいが、第1段の共役ジエン添加量を調整しつつ、重合の途中で添加し、第二段の共役ジエンの添加を省略しても差し支えない。また、製造する重合体の分子構造を精度よく制御するには、第一段、第二段の開始剤の添加量、第一段の芳香族ビニル化合物および共役ジエンの添加量と第二段の共役ジエンと芳香族ビニル化合物添加量の調整で行うことができる。
次に、本発明の熱可塑性樹脂組成物に必要に応じて使用される(ハ)耐衝撃性ゴム変性スチレン系重合体は、芳香族ビニル化合物もしくはこれと共重合可能なモノマーとエラストマーとの混合物を重合することにより得られ、重合方法としては懸濁重合、乳化重合、塊状重合、塊状−懸濁重合などが一般に行われている。
芳香族ビニル化合物と共重合可能なモノマーとしては、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、無水マレイン酸などがあげられる。また、エラストマーとしては、天然ゴム、合成イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ハイスチレンゴム、ポリブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリブテンゴム、ゴム状エチレン−プロピレン共重合体、ゴム状ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ブチルゴム、各種ニトリル系ゴム、ゴム状エチレン−酢酸ビニル共重合体、ゴム状エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ゴム状アタクチックポリプロピレン樹脂、ゴム状エチレン−アクリル酸アイオノマーなどが使用される。
特に好ましい耐衝撃性ゴム変性スチレン系重合体としては、耐衝撃性ゴム変性スチレン重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、耐衝撃性ゴム変性スチレン−無水マレイイン酸共重合体などがあげられ、これらは単独もしくは二種以上の混合物として使用することもできる。
次に、本発明の熱可塑性樹脂組成物に使用する(ニ)非ゴム変性スチレン系重合体は、(ロ)耐衝撃性ゴム変性スチレン系重合体およびスチレン系熱可塑性エラストマー以外のスチレン系重合体であり、芳香族ビニル化合物もしくはこれと共重合可能なモノマーを重合することにより得られるものである。芳香族ビニル化合物と共重合可能なモノマーとしては、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、無水マレイン酸などがあげられる。
特に好ましい非ゴム変性スチレン系重合体としては、ポリスチレン、スチレン−α−メチルスチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−メタクリル酸エステル共重合体などがあげられ、これらは単独もしくは二種以上の混合物として使用することができる。
熱可塑性樹脂組成物の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の配合割合は、(イ)が0.5〜10重量部、(ロ)が2〜25重量部、(ハ)が50重量部以下、(ニ)が47.5〜97重量部[ただし、(イ)+(ロ)+(ハ)+(ニ)=100重量部]であり、好ましくは(イ)が0.5〜5重量部、(ロ)が2〜20重量部、(ハ)が45重量部以下、(ニ)が47.5〜97重量部[ただし、(イ)+(ロ)+(ハ)+(ニ)=100重量部]である。
(イ)が0.5重量部未満では流動性に劣り、一方、10重量部を超えると耐衝撃性、剛性に劣る。(ロ)が2重量部未満では耐衝撃性、低温特性に劣り、一方、25重量部を超えると流動性、剛性に劣る。(ハ)が50重量部を超えると耐衝撃性、コストパフォーマンスに劣る。(ニ)が47.5重量部未満ではコストパフォーマンス、剛性に劣り、一方、97重量部を超えると耐衝撃性に劣る。
なお、本発明の熱可塑性樹脂組成物中の(イ)ブロック共重合体および(ロ)ブロック共重合体は、連続層を形成せず、かつこれらの共重合体粒子の平均粒子径が0.2μm〜2μm、粒子径の長手方向と短手方向の長さの比率が5以下であることが好ましい。平均粒子径が0.2μm未満では、耐衝撃性に劣り好ましくなく、一方、2μmを超えると透明性、耐衝撃性に劣り好ましくない。また、粒子径の長手方向と短手方向の長さの比率が5を超えると、耐衝撃性に劣り好ましくない。なお、ここでの平均粒子径は、面積平均にて求められる。
ここで、(イ)と(ロ)の平均粒子径は、(イ)および(ロ)の合計中に含まれる全結合芳香族ビニル化合物含量や(イ)および(ロ)の重量平均分子量により調整することができる。また、これらの粒子の粒子径の長手方向と短手方向の長さの比率は、(イ)および(ロ)の合計中に含まれる全結合芳香族ビニル化合物含量や、(イ)および(ロ)の重量平均分子量、成形条件により調整することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、従来公知のあらゆる配合方法によって製造することができる。例えば、オープンロール、インテンシブミキサー、インターナルミキサー、コニーダー、2軸ローター付きの連続混練機、1軸押出機、2軸押出機などの一般的な混和機を用いた溶融混練方法、各成分を溶剤に溶解または分散混合後溶剤を加熱除去する方法が用いられる。
なお、本発明の熱可塑性樹脂組成物には、他のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体を少量併用することができる。また、他の熱可塑性エラストマーや熱可塑性樹脂、例えばスチレン−ブタジエンゴムラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、アタクチックポリプロピレン、1,2−ポリブタジエン、あるいはエチレン−プロピレンゴムなどの他の重合体を併用することが可能である。この場合、あらかじめ本発明の改質用ブロック共重合体組成物と上記他の重合体とを、任意の割合で混練りしたのち、ペレット化およびまたは粉体化して使用することもできる。
さらに、本発明の熱可塑性樹脂組成物には、必要に応じてさらに各種の添加剤を配合することができる。例えば、熱可塑性樹脂組成物の成形時の熱劣化、酸化劣化や成形品の酸化劣化、紫外線による劣化を防ぐためリン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、ラクトン系酸化防止剤などの安定剤、滑剤、加工助剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、防曇剤、耐候性向上剤、軟化剤、可塑剤、顔料などの添加剤を添加できる。
その他にもシリカ、タルク、炭酸カルシウム、カーボンブラック、導電性カーボンなどの充填剤、架橋剤、難燃剤などの添加剤を配合することもできる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、押出成形、射出成形、圧縮成型、ブロー成形、インフレーション成形など、好ましくは押出成形により、シート状もしくはフィルム状の成形体のほか、棒状、網目状などの成形体を得ることができる。
また、本発明では、このようにして得られるシートまたはフィルムを用いて、真空成形、圧空成形など、好ましくは真空成形により、食品トレー、豆腐用容器、アイス用カップ、飲料用カップなどの成形体を得ることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、部および%は、特に断らない限り重量基準である。
また、実施例中の各種評価は、次のようにして求めたものである。
ブロック共重合体の特性
(1)重量平均分子量(Mw)
重量平均分子量測定には、東ソー社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(HLC−8220)を用い、カラムはWaters社製のUltrabondagel E750Aを用いた。溶媒にはテトラヒドロフランを使用し、測定条件は温度45℃、流速1.0ml/分、試料濃度0.1%、注入量20μlで測定し、標準ポリスチレンで換算した値である。
(2)ブロック共重合体のピークの分子量および含有量の分析
ピーク分子量は、標準ポリスチレン(Shell Chemical Co Ltd(米国)製)を用いて検量線を作成し、上記で得られたクロマトグラフから算出した。また、含有量は同様にクロマトグラフの各成分の面積比から算出した。
(3)結合スチレン含量
赤外分光分析装置(Perkin−Elmer社製、フーリエ変換型赤外分光分析装置)を用い、波長699cm−1の吸収強度から検量線法によりスチレンの含有量を算出した。
(4)ブタジエン中ビニル結合含有量の定量分析
上記で得られた、450〜1,200cm−1を測定範囲として測定した分析結果を基に、モレロ法にてブタジエン中のビニル結合含有量を算出した。
(5)メルトフローレート(MFR(H))の分析
本分析にはテスター産業社製、オートメルトインデクサー(TP−404型)を用いた。分析試料は上記組成物をJIS K7210のH法(200℃、5kg荷重)に従い測定した。
熱可塑性樹脂組成物の特性
(1)耐衝撃性
(1)−1 DuPont衝撃強さ
DuPont衝撃試験器(東洋精機社製)にてJIS K7211の落錘衝撃試験方法に沿って50%破壊エネルギーを求めた。0.5mmのシートを用いて、荷重は300g、撃心突端の半径は7.9mm、撃心受台の半径は8.1mmで行った。
(1)−2 フィルム衝撃強さ
フィルムインパクトテスター(東洋精機社製)にて、0.25mmのシートを用いて、衝撃球面直径12.7mm、振り子重量15kg・cmの条件で測定した。
(2)透明性
T−ダイ(東洋精機社製、ラボプラストミルにて巾15cm)成形にて厚み0.25cmのシートを作成し、スガ試験器社製、SMカラーコンピュータにてJIS K7105に準拠し、曇価で評価した。
(3)流動性
上述のメルトフローレート(MFR(H))にて測定した。
(4)低温特性
0℃におけるDuPont衝撃強さにて評価した。
(5)剛性
JIS K7127に準拠し、引張試験を行い弾性率で評価した。
(6)平均粒子径
画像処理装置(日本アビオニクス社製、スピカII型)にてシートのTEM電顕写真より粒子形状を目視判定しながら、トレース画像を作成した。トレース画像を、CCDカメラにより取り込み画像解析した。長軸に平行な外接長方形の短手方向の長さで評価した。平均粒子径の評価は、面積平均で評価した。
(7)粒子径の長手方向と短手方向の長さの比率
画像処理装置(日本アビオニクス社製、スピカII型)にてシートのTEM電顕写真より粒子形状を目視判定しながら、トレース画像を作成した。トレース画像を、CCDカメラにより取り込み画像解析した。長軸に平行な外接長方形の長手方向と短手方向の長さの比で評価した。
製造例1
ブロック共重合体組成物の調製
(1)(イ)ブロック共重合体の重合
ジャケットと攪拌機の付いた内容積100リットルのステンレス製重合容器を充分に窒素で置換した後、シクロヘキサン20kg、スチレン0.3kgを仕込み、ジャケットに温水を通して内容物を40℃とした。
次いで、sec−ブチルリチウム4.0gを添加して重合を開始した。スチレン重合完了後、内容物温度が80℃になるように温調しながら、1.3−ブタジエン0.7kgをゆっくりと添加した。Bブロックの重合が終了したのちメタノール3mlを添加して、10分撹拌した後、ブレンド容器に移液した。
(2)(ロ)ブロック共重合体の重合
(1)と同様に、ジャケットと攪拌機の付いた内容積100リットルのステンレス製重合容器を充分に窒素で置換した後、シクロヘキサン50kg、スチレン1.8kgを仕込み、ジャケットに温水を通して内容物を40℃とした。
次いで、sec−ブチルリチウム6.0gを添加して重合を開始した。スチレン重合完了後、内容物温度が80℃になるように温調しながら、1,3−ブタジエン5.4kgをゆっくりと添加した。Bブロックの重合が終了したのちさらにスチレン1.8kgを仕込み重合させた。重合完了後、メタノール1mlを添加して、10分撹拌した後、ブレンド容器に移液した。上記のブロック共重合体(イ)、(ロ)成分を混合した後、内容物をブレンド容器から取り出し、酸化防止剤であるイルガノックスXP420(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)を50g添加した。この混合重合溶液を、スチームストリッピングし、得られたポリマーをクラッシャーにてクラム状にしてから、80℃で熱風乾燥して、製造例1を得た。
製造例2、8
シクロヘキサン、スチレン、1,3−ブタジエン、sec−ブチルリチウムの仕込量を変更する以外は製造例1と同様にして、表1に示すブロック共重合体を得た。
製造例3
(イ)ブロック共重合体は、以下のようにして製造した。すなわち、実施例1同様のステンレス製重合容器で、シクロヘキサン20kg、スチレン0.2kgを仕込み、ジャケットに温水を通して内容物を40℃とした。
次いで、sec−ブチルリチウム3gを添加して重合を開始した。スチレンの重合完了後、内容物温度が80℃になるようにジャケットに冷水を通しながら、1,3−ブタジエン0.5kgをゆっくりと添加した。Bブロックの重合が終了したのち、さらにスチレン0.3kgを添加して、ほぼ完全に重合させ反応終了後メタノール3mlを添加して、10分攪拌した後、ブレンド容器に移液した。
(ロ)ブロック共重合体は、カップリング剤としてメチルジクロロシランを添加する以外は、シクロヘキサン、スチレン、1,3−ブタジエン、sec−ブチルリチウムの仕込量を変更して、表1に示すブロック共重合体を得た。なおカップリング率は90%であった。
製造例4、5、6
(イ)ブロック共重合体および/または(ロ)ブロック共重合体においてビニル調整剤としてエチレングリコールジエチルエーテルを添加する以外は、シクロヘキサン、スチレン、1,3−ブタジエン、sec−ブチルリチウムの仕込量を変更して、表1に示すブロック共重合体を得た。
製造例7
(イ)ブロック共重合体は、シクロヘキサン、スチレン、1,3−ブタジエン、sec−ブチルリチウムの仕込量を変更する以外は製造例3と同様にし、(ロ)ブロック共重合体は、シクロヘキサン、スチレン、1,3−ブタジエン、sec−ブチルリチウムの仕込量を変更する以外は製造例1と同様にし、表1に示すブロック共重合体を得た。
製造例9、10
(イ)ブロック共重合体を含まない製造例で、(ロ)ブロック共重合体は、シクロヘキサン、スチレン、1,3−ブタジエン、sec−ブチルリチウムの仕込量を変更する以外は製造例1と同様にして、表1に示すブロック共重合体を得た。
熱可塑性樹脂組成物の調製
実施例1
製造例1/耐衝撃性ゴム変性スチレン系重合体/非ゴム変性スチレン系重合体(重量比)=10/10/80の割合でドライブレンドし、ナカタニ機械社、NVC−50の押出機を使用しシリンダー温度200℃にてコンパウンドしストランドカットし、ペレット化した。その後、このコンパウンドペレット品を15cm巾のT−ダイ金型、押出機およびフィルム・シート引取装置F1−T3付属のラボプラストミル100C100(東洋精機社製)にて厚み0.25mmおよび0.5mmのシートを作製した。このシートを用い、各特性の評価結果を表2に示す。
実施例2〜9
実施例1と同様にしてシートを作製し、表2に、各特性の評価結果を示す。










































(ハ)成分:エー・アンド・エム スチレン社製 SX200
(ニ)成分:日本ポリスチレン社製 日本ポリスチG440K
比較例1
(イ)ブロック共重合体と(ロ)ブロック共重合体の重量比が本発明の範囲外で行った。結果を表3に示す。
比較例2
(イ)ブロック共重合体の重合体ブロックS1の重量平均分子量が本発明の範囲外(Mw:30,000)の製造例8を用いて行った。表3に、各特性の評価結果を示す。
比較例3、4
(イ)ブロック共重合体を用いないで行った。結果を表3に示す。
(ハ)成分:エー・アンド・エム スチレン社製 SX200
(ニ)成分:日本ポリスチレン社製 日本ポリスチG440K
表1および2より、本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐衝撃性、透明性、剛性、低温特性のバランスに優れることがわかる。
これに対し、表3から、本発明の(イ)ブロック共重合体と(ロ)ブロック共重合体の重量比が本発明の範囲外である比較例1は、耐衝撃性、剛性、低温特性、透明性に劣った。
(イ)ブロック共重合体の重量平均分子量が本発明の範囲外である比較例2は、耐衝撃性に劣った。(イ)ブロック共重合体を用いない比較例3,4は、耐衝撃性、低温特性に劣った。
本発明の(イ)ブロック共重合体および(ロ)ブロック共重合体は、スチレン系樹脂に添加することで耐衝撃性、透明性、剛性、低温特性のバランスに優れた組成物が得られ、弁当用、精肉用、刺身用、惣菜用、サラダ・フルーツ用、オードブル用などの食品トレー、豆腐用容器、アイス用カップ、飲料用カップなどに使用可能な熱可塑性樹脂組成物を得るのに好適である。

Claims (6)

  1. (イ)1個以上の芳香族ビニル化合物重合体ブロックと1個以上の共役ジエンを主体とする重合体ブロックを含むブロック共重合体であって、一般式(I);(S1−B1)−S2[一般式(I)中、S1、S2は芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロック、B1は共役ジエンを主体とする重合体ブロックで、mは1〜5の整数、nは0または1である]で表され、該ブロック共重合体中の全結合芳香族ビニル化合物含有量が10重量%を超え90重量%以下、共役ジエンを主体とする重合体ブロックB1中のビニル結合含有量が10〜50重量%であり、かつ該重合体ブロックS1のゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)で測定される重量平均分子量が500〜20,000であり、かつ該重合体ブロックS1と該重合体ブロックS2のGPCで測定される重量平均分子量の合計量が1,000〜30,000であり、かつ該ブロック共重合体のGPCで測定される重量平均分子量が5,000〜50,000であるブロック共重合体と、
    (ロ)少なくとも2個の芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックと、少なくとも1個の共役ジエンを主体とする重合体ブロックからなるブロック共重合体であって、一般式(II);(S3−B2)−S4および/または一般式(III)(S5−B3)−X[一般式(II)、(III)中、S3、S4、S5は一般式(I)のS1やS2と同様であり、B2、B3は一般式(I)のB1と同様であり、lは1〜5の整数、oは0または1、pは2〜8の整数であり、Xはカップリング剤残基である]で表され、該ブロック共重合体中の全結合芳香族ビニル化合物含量が20〜70重量%、共役ジエンを主体とする重合体ブロックB2、B3中のビニル結合含有量が10〜50重量%であり、かつ重合体ブロックS3、S4およびS5のGPCで測定される重量平均分子量が10,000〜30,000のブロック共重合体であり、かつ該ブロック共重合体のGPCで測定される重量平均分子量が100,000〜300,000であり、さらに(イ)ブロック共重合体のGPCで測定される重量平均分子量測定時の当該GPCのピークの分子量が、(ロ)ブロック共重合体のGPCで測定される重量平均分子量測定時の当該GPCのピークの分子量の1/80〜1/3未満である[(ロ)は(イ)の3倍を超える]ブロック共重合体と、
    (ハ)芳香族ビニル化合物もしくはこれと共重合可能なモノマーとエラストマーとの混合物を重合することにより得られる耐衝撃性ゴム変性スチレン系重合体と、ならびに
    (ニ)芳香族ビニル化合物もしくはこれと共重合可能なモノマーを重合することにより得られる非ゴム変性スチレン系重合体と
    を主成分とする熱可塑性樹脂組成物であって、
    (イ)/(ロ)(重量比)=3〜40/97〜60の割合で含有し、(イ)および(ロ)の合計中に含まれる全結合芳香族ビニル化合物含量が20重量%以上50重量%未満であり、(イ)が0.5〜10重量部、(ロ)が2〜25重量部、(ハ)が50重量部以下、(ニ)が47.5〜97重量部[ただし、(イ)+(ロ)+(ハ)+(ニ)=100重量部]の配合割合である熱可塑性樹脂組成物。
  2. (イ)ブロック共重合体および(ロ)ブロック共重合体が連続層を形成せず、かつこれらの共重合体の平均粒子径が0.2μm〜2μmで、かつ該粒子径の長手方向と短手方向の長さの比率が5以下である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. (ロ)ブロック共重合体のメルトフローレート(JIS K7210のH法)が0.05〜30g/10分である請求項1または2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. (イ)成分と(ロ)成分を均一化後脱溶したブロック共重合体組成物のメルトフローレート(JIS K7210のH法)が、0.1〜100g/分である請求項1〜3いずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物をシート状またはフィルム状に押出成形してなる成形体。
  6. 請求項5記載のシート状またはフィルム状成形体を真空成形してなる成形体。
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