JP5215246B2 - エアバッグ装置のバッグカバー - Google Patents
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Description
バッグカバーには、肉薄の破断誘導部によって囲まれたリッド部が設けられ、袋体の展開時に破断誘導部が破断することによってリッド部がヒンジ部を回動支点として跳ね上がり、袋体の展開用の開口が形成されるようになっている。また、リッド部は、袋体の展開方向前方側を覆うリッド主壁と、リッド主壁のドア本体に近接する側の端部に略L字状に屈曲して設けられた屈曲壁と、を備え、リッド主壁のドア本体と離間する側にドア本体と略並行にヒンジ部が配置されている。屈曲壁は、エアバッグ装置がドアパネルに取り付けられた状態において、その外側面がウエザーストリップ等のドア本体側の部材に密接する。
ここで採用されるバッグカバーにおいては、リッド主壁の端部に設けられた屈曲壁により、リッド主壁の端部の剛性が維持されるとともに、ドア本体側の部材との隙間を少なくして外観品質の向上が図られている。
このとき、リッド主壁部分には肉厚の薄い板厚方向に主に曲げ荷重が入力されるが、屈曲壁部分には板厚方向と交差する高さ方向に主に曲げ荷重が入力されることになる。このため、屈曲壁部分はリッド主壁部分に比較して曲げ変形による応力の分散が為され難くなる。
これにより、リッド主壁の端部は屈曲壁によって補強され、リッド部は、屈曲壁部分で車体に対して充分な幅をもって対向するようになる。また、袋体の展開時に、袋体からリッド部に押圧力が作用すると、リッド主壁が板厚方向に湾曲変形し、リッド部全体がヒンジ部を中心に回動して開口を押し開くようになる。リッド主壁が板厚方向に湾曲変形するときには、屈曲壁には板厚方向と交差する方向に曲げ荷重が作用する。このとき、屈曲壁は基材の肉抜き部を中心として変形するようになる。また、屈曲壁の外側面は軟質な表皮材によって覆われているため、基材の肉抜き部は外部に露出せず、しかも、表皮材は肉抜き部での変形を阻害しなくなる。
これにより、袋体の展開時にリッド部に荷重が入力されると、屈曲壁は複数箇所の肉抜き部において屈曲壁の変形を許容するようになる。
これにより、袋体の展開時にリッド部に荷重が入力されると、屈曲壁は破断誘導部の近傍の弱化部を中心として変形するようになる。
図1は、車両の進行方向右側のフロントサイドドア1を車室内側から見た図であり、図2は、図1のフロントサイドドア1からドアライニング2等の一部の部材を取り去った図、図3は、図1のA−A断面に対応する断面図である。
フロントサイドドア1は、窓枠部を持たないいわゆるサッシュレスタイプのドアであり、ドア本体3にはドアガラス4が昇降自在に保持されている。ドア本体3は、ドア骨格部5と、ドア骨格部5の車外側に取り付けられるドアスキン6(図3参照)等によって構成されている。
これらの図にも示すように、エアバッグモジュール9は、図示しないセンサによって衝撃が検知されたときに高圧ガスを発生する筒状のインフレータ18と、インフレータ18で発生したガス圧を受けて展開する折り畳まれた袋体19(図2,図3参照)と、インフレータ18と袋体19を保持する金属製のリテーナ20と、折り畳まれた袋体19の車室内側の外側域を覆い、袋体19の展開時に一部が開口することによって袋体19の展開を許容するバッグカバー21と、を備えている。
インフレータ18は、ベースプレート23の前端部側に結合されている。具体的には、インフレータ18には、インフレータ18の外周面を抱持するブラケット30が取り付けられ、そのブラケット30に延設された下部アーム31がベースプレート23にボルト結合されている。また、ブラケット30には上方側に延出する上部アーム32が設けられ、その上部アーム32が取付ブラケット10のエアバッグ締結片12Aにボルト結合されるようになっている。なお、図中33aは、上部アーム32をエアバッグ締結片12Aにボルト締結するためのボルト孔であり、33b,33cは、ベースプレート23の前部側下縁を取付ブラケット10のエアバッグ締結片12B,12Cにボルト締結するためのボルト孔である。また、ベースプレート23の後端部はボルト孔33dを通して取付ブラケット10にボルト締結されている。
同図にも示すように、バッグカバー21は、ドアライニング2(図1参照)とともにフロントサイドドア1の車室内側の外形を成すカバーアウタ35と、カバーアウタ35の内側面に溶着固定されてバッグカバー21上の各部の剛性調整や他部品との連結機能を担うカバーインナ36と、を備えている。
屈曲壁39aの基材35Aの肉厚t1は、リッド主壁37aの基材35Aの肉厚t2と同じではなく、リッド主壁37aの基材35Aの肉厚t2に比較して薄肉に設定されている。この実施形態の場合、屈曲壁39aの基材35Aの全域がほぼ同様に薄肉に形成され、この基材35Aの薄肉部60(肉抜き部)によって屈曲壁39aの全域の曲げ剛性の低下が図られている。この実施形態では、基材35Aの薄肉部60が弱化部を構成している。
また、屈曲壁39aの表皮材35Bは基材35Aを薄肉にした分だけ肉厚に設定され、屈曲壁39a全体の肉厚がリッド主壁37aの肉厚に比較して大きく薄肉にならないように調整されている。
この後、エアバッグモジュール9をドア本体3に対して正確に位置決めし、エアバッグモジュール9のリテーナ20(ベースプレート23)を取付ブラケット10に対してボルト結合する。
そして、ドア本体3の車室内側には、この後にエアバッグモジュール9のバッグカバー21と付き合わせるようにしてドアライニング2が取り付けられる。
また、このとき、バッグカバー21の屈曲壁39は、ドアガラス4の車室内側面に微小隙間をもって対峙し、屈曲壁39の外側面には、ドア本体3側のウェザーストリップ16の外側リップ16aが密接する。したがって、バッグカバー21の上端部は、屈曲壁39部分で充分な高さ方向の幅をもってドア本体3の上部に対向するとともに、屈曲壁39にウェザーストリップ16が密接することによって両者の間の隙間が埋められる。また、このバッグカバー21では、上壁37(リッド主壁37a)のドア本体3側の端部に略L字状の屈曲壁39(39a)が連設されているため、上壁37の端部の剛性が充分に高く維持されている。したがって、このバッグカバー21を採用することにより、外観品質を含む商品性を高めることができる。
この実施形態のバッグカバー221は、リッド部の屈曲壁39aの破断誘導部41の近傍部分に薄肉部(弱化部)を形成する断面弧状の溝70が設けられている。この溝70は、基材35Aの上面(表皮材35Bに接合される側の面)に形成され、屈曲壁39aの付根部から先端部側に向かって破断誘導部41から次第に遠ざかるように傾斜している。
この実施形態のバッグカバー321は、第3の実施形態と同様の断面弧状の溝70A,70B,70Cがリッド部の屈曲壁39aに複数形成されている。これらの溝70A,70B,70Cは、屈曲壁39aの付根部から先端部側に向かって破断誘導部41から次第に遠ざかるように傾斜し、各溝70A,70B,70C同士が相互に平行になるように離間して配置されている。
18…インフレータ
19…袋体
20…リテーナ
21,221,321…バッグカバー
35A…基材
35B…表皮材
37a…リッド主壁
38…側壁(支持部)
39a…屈曲壁
40…開口
41…破断誘導部
42…リッド領域(リッド部)
44…曲げ基線部(ヒンジ部)
46…側壁(支持部)
48…リッド壁(リッド部)
53…帯状片(ヒンジ部)
60,160…薄肉部(肉抜き部,弱化部)
70,70A,70B,70C…溝(弱化部)
Claims (3)
- 折り畳まれた袋体の車室内側を覆うとともに、前記袋体がインフレータからのガス圧導入によって展開するときに、袋体の展開を許容するための開口が形成されるエアバッグ装置のバッグカバーであって、
前記袋体の収納状態において前記開口を閉塞するリッド部と、車体側に固定されるリテーナに結合される支持部と、前記リッド部と支持部を連結するとともに前記リッド部の回動時に回動支点となるヒンジ部と、を備え、
前記リッド部は、前記袋体の展開方向前方側を覆うリッド主壁と、このリッド主壁の車体に臨む側の端部に略L字状に屈曲して連設された屈曲壁を備え、
前記リッド部の屈曲壁には変形容易な弱化部が設けられ、
前記リッド部は、基材と、この基材に比較して軟質な表皮とから成る2層構造とされ、
前記弱化部は前記屈曲壁の基材のみに肉抜き部が設けられて成ることを特徴とするエアバッグ装置のバッグカバー。 - 前記肉抜き部は前記屈曲壁の長手方向に沿って複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置のバッグカバー。
- 前記弱化部は、前記袋体の展開時に破断して前記リッド部を開放する破断誘導部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のエアバッグ装置のバッグカバー。
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