JP5222799B2 - エアバッグ装置のバッグカバー - Google Patents
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Description
バッグカバーには、肉薄の破断誘導部によって囲まれたリッド部が設けられ、袋体の展開時に破断誘導部が破断することによってリッド部がヒンジ部を回動支点として跳ね上がり、袋体の展開用の開口が形成されるようになっている。
しかし、リッド部の付根部側に曲げ誘導部が形成されると、リッド部の付根部側の破断強度が低下するため、袋体の展開の仕方によってリッド部の付根部側に応力が集中したときに、リッド部の開口挙動が不安定になることが懸念される。
これにより、袋体の展開時に、袋体からヒンジ部に大きな荷重が作用した場合であっても、ヒンジ部は長手方向の一部に破断強度の高い肉厚部が設けられているため、ヒンジ部の破断は回避されるようになる。
また、バッグカバー全体としてのヒンジ部の剛性は、アウタ部材側のヒンジ部とインナ部材側のヒンジ部の剛性を合成したものとなる。このため、バッグカバーのヒンジ部上の剛性分布は、アウタ部材側とインナ部材側の肉厚部と変形容易部の配置によって調整されることになる。
これにより、アウタ部材側の肉厚部で剛性が増しても、同じ部分にオーバーラップしてインナ部材側の変形容易部が配置されているため、ヒンジ部の部分的な剛性の増加が抑制される。
フロントサイドドア1は、窓枠部を持たないいわゆるサッシュレスタイプのドアであり、ドア本体3にはドアガラス4が昇降自在に保持されている。ドア本体3は、ドア骨格部5と、ドア骨格部5の車外側に取り付けられるドアスキン6(図3参照)等によって構成されている。
これらの図にも示すように、エアバッグモジュール9は、図示しないセンサによって衝撃が検知されたときに高圧ガスを発生する筒状のインフレータ18と、インフレータ18で発生したガス圧を受けて展開する折り畳まれた袋体19(図2,図3参照)と、インフレータ18と袋体19を保持する金属製のリテーナ20と、折り畳まれた袋体19の車室内側の外側域を覆い、袋体19の展開時に一部が開口することによって袋体19の展開を許容するバッグカバー21と、を備えている。
同図にも示すように、バッグカバー21は、ドアライニング2(図1参照)とともにフロントサイドドア1の車室内側の外形を成すカバーアウタ35(アウタ部材)と、カバーアウタ35の内側面に溶着固定されてバッグカバー21上の各部の剛性調整や他部品との連結機能を担うカバーインナ36(インナ部材)と、を備えている。
また、リッド領域42の前後の破断誘導部41はリッド領域42の基部側の辺の一部まで略L字状に回り込んで設けられている。破断誘導部41のうちのリッド領域42の基部側の辺に回り込む領域は図4中41aで示す
これらの図に示すように、カバーアウタ35の曲げ基線部44は、リッド領域42の自由端側の端面(図7中では上側の端面)と略平行に設けられている。曲げ基線部44は、基材35Aの裏面(表皮材35Bと逆側の面)にリッド領域22の自由端側の端面に沿うよう断面円弧状の溝60(肉薄部)が形成されている。この溝60は長手方向に沿って直線的に形成されているが、長手方向の全範囲に亙って連続的に形成されているのではなく、一部に不連続部、つまり肉厚の厚い肉厚部61が設けられている。肉厚部61は、曲げ基線部44の長手方向の端部から離間した中央領域Dの複数箇所に離散して設けられている。また、溝60の断面の曲率半径は充分に大きく設定され、破断誘導部41に比較して応力の集中し難い構造となっている。
図6と、この図10,図11に示すようにカバーインナ36の帯状片53…は全てが同じ肉厚ではなく、長手方向の中央領域Dの帯状片53…(中央側7つの帯状片53…)の肉厚T1は、長手方向の前後の端部領域の帯状片53…(前後各2つの帯状片53,53)の肉厚T2に比較して薄く設定されている。したがって、カバーインナ36のヒンジ部の中央領域Dは両側の端部領域に比較して曲げ変形が容易になっている。この実施形態の場合、中央領域Dの帯状片53…の薄肉部70(図11参照)が両側の端部領域に比較して曲げ変形が容易な変形容易部とされている。
なお、カバーアウタ35のヒンジ部(曲げ基線部44)上の肉厚部61は、カバーインナ36のヒンジ部上の薄肉の帯状片53…の配置されている中央領域Dとオーバーラップする範囲にのみ形成されている。
この後、エアバッグモジュール9をドア本体3に対して正確に位置決めし、エアバッグモジュール9のリテーナ20(ベースプレート23)を取付ブラケット10に対してボルト結合する。
そして、ドア本体3の車室内側には、この後にエアバッグモジュール9のバッグカバー21と付き合わせるようにしてドアライニング2が取り付けられる。
また、このとき、バッグカバー21の屈曲壁39は、ドアガラス4の車室内側面に微小隙間をもって対峙し、屈曲壁39の外側面には、ドア本体3側のウェザーストリップ16の外側リップ16aが密接する。
18…インフレータ
19…袋体
20…リテーナ
21…バッグカバー
35…カバーアウタ(アウタ部材)
36…カバーインナ(インナ部材)
38,46…側壁(支持部)
40…開口
42…リッド領域(リッド部)
44…曲げ基線部(ヒンジ部)
48…リッド壁
53…帯状片
61…肉厚部
70…薄肉部(変形容易部)
Claims (2)
- 折り畳まれた袋体の車室内側を覆うとともに、前記袋体がインフレータからのガス圧導入によって展開するときに、袋体の展開を許容するための開口が形成されるエアバッグ装置のバッグカバーであって、
前記袋体の収納状態において前記開口を閉塞するリッド部と、
車体側に固定されるリテーナに結合される支持部と、
前記リッド部と支持部を連結するとともに、前記袋体の展開時に曲げ変形によって前記リッド部の回動を許容することでリッド部側に開口を形成するヒンジ部と、を備えるとともに、
前記リッド部と支持部とヒンジ部を夫々備えたアウタ部材とインナ部材が相互に接合されて成り、
前記アウタ部材のヒンジ部は、長手方向の一部に破断強度の高い肉厚部が設けられ、
前記インナ部材のヒンジ部は、前記袋体の展開初期のリッド部の変形開始タイミングを制御するために、長手方向の一部の領域に他の領域に比較して曲げ変形が容易な変形容易部が設けられていることを特徴とするエアバッグ装置のバッグカバー。 - 前記アウタ部材側のヒンジ部の肉厚部は、前記インナ部材側のヒンジ部の変形容易部と長手方向でオーバーラップするように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置のバッグカバー。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2009147036A JP5222799B2 (ja) | 2009-06-19 | 2009-06-19 | エアバッグ装置のバッグカバー |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2011001013A JP2011001013A (ja) | 2011-01-06 |
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