JP2011000995A - エアバッグ装置のバッグカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】袋体を良好に展開させることができるエアバッグ装置のバッグカバーを提供する。
【解決手段】袋体の収納状態において開口40を閉塞するリッド部と、車体側に固定されるリテーナに結合される支持部と、リッド部と支持部を連結するとともにリッド部の回動時に回動支点となるヒンジ部と、リッド部のヒンジ部から離間する自由端部側に設けられ袋体の展開前では車体側に結合され袋体の展開時にその展開力により破断可能な破断可能壁60とを備え、破断可能壁60には、ヒンジ部の延びる方向と略同方向に沿って破断を促進する破断促進部61が設けられている。
【選択図】図6

Description

この発明は、衝撃の入力時にガス圧によって袋体を展開させるエアバッグ装置のバッグカバーに関するものである。
車両用エアバッグ装置として、衝撃入力時にガス圧によって展開する袋体が棒状に長尺に折り畳まれ、その袋体が、袋体の車室内側の外側域を覆うバッグカバーとともに車体側部に取り付けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のエアバッグ装置は、車両のサイドドアの車内側面に配置され、側突時等においてドアと乗員との間に展開して乗員を保護するエアバッグ装置であり、折り畳まれた袋体は上方を開口させたリテーナに収容され、リテーナを介してドアパネルに取り付けられ、バッグカバーはリテーナの開口の上方を覆うようにしてリテーナとともにドアパネルに取り付けられている。
バッグカバーには、肉薄の破断誘導部によって囲まれたリッド部が設けられ、袋体の展開時に破断誘導部が破断することによってリッド部が、該リッド部において車体パネルと離間する側に設けられたヒンジ部を回動中心として、車体パネルに近接する側が自由端部となって跳ね上がり、袋体の展開用の開口が形成されるようになっている。
特開2008−213621号公報
ところで、前記リッド部の自由端部側を車体側に固定しておき、袋体の展開時に自由端部側において車体側に固定された固定部分だけを車体側に残して、前記固定部分を除いたリッド部の自由端部側を跳ね上げるような構造とする場合には、袋体の展開力によってリッド部の前記固定部分と跳ね上げ部分との間を破断せしめられるようにしておく必要がある。この破断の進行形態は、袋体の展開に少なからず影響がある。
特に、袋体が棒状長尺に折り畳まれている場合には、開口も長尺となり、この開口を覆うリッド部の自由端部側も長尺となり、前記破断される部分も長尺となるため、破断の進行形態は極めて重要である。破断の進行形態とは、例えば、どこから破断が開始されて、その後どのように破断が進んでいくかなどである。そのため、袋体を良好に展開可能な破断の進行形態となる構造が望まれている。
そこで、この発明は、袋体を良好に展開させることができるエアバッグ装置のバッグカバーを提供するものである。
この発明に係るエアバッグ装置のバッグカバーでは、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、折り畳まれた袋体(例えば、後述する実施例における袋体19)の車室内側を覆うとともに、前記袋体がインフレータ(例えば、後述する実施例におけるインフレータ18)からのガス圧導入によって展開するときに該袋体の展開のための開口(例えば、後述する実施例における開口40)が形成されるエアバッグ装置(例えば、後述する実施例におけるエアバッグモジュール9)のバッグカバー(例えば、後述する実施例におけるバッグカバー21)であって、前記袋体の収納状態において前記開口を閉塞するリッド部(例えば、後述する実施例におけるリッド領域42、リッド壁48)と、車体側に固定されるリテーナ(例えば、後述する実施例におけるリテーナ20)に結合される支持部(例えば、後述する実施例における側壁38,46)と、前記リッド部と支持部を連結するとともに前記リッド部の回動時に回動支点となるヒンジ部(例えば、後述する実施例における曲げ基線部44、帯状片53)と、前記リッド部の前記ヒンジ部から離間する自由端部側に設けられ袋体の展開前では車体側に結合され袋体の展開時にその展開力により破断可能な破断可能部(例えば、後述する実施例における破断可能壁60)とを備え、前記破断可能部には、前記ヒンジ部の延びる方向と略同方向に沿って破断を促進する破断促進部(例えば、後述する実施例における破断促進部61)が設けられていることを特徴とするエアバッグ装置のバッグカバーである。
このように構成することにより、袋体の展開時における破断可能部の破断方向を、ヒンジ部の延びる方向と略同方向に特定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記破断促進部は、長手方向の略中央から外側に向かう方向に沿って破断を促進することを特徴とする。
このように構成することにより、破断可能部における破断促進部の長手方向の中央近傍から破断を開始することができ、そこから長手方向の外側に向かって破断を進行させることができる。
請求項1に係る発明によれば、袋体の展開時における破断可能部の破断方向をヒンジ部の延びる方向と略同方向に特定することができるので、リッド部の開放形態を安定化することができる。
請求項2に係る発明によれば、破断可能部における破断促進部の長手方向の中央近傍から破断を開始することができ、そこから長手方向の外側に向かって破断を進行させることができるので、リッド部をその長手方向のほぼ中央部から開放することができるとともに、開放のタイミングを安定化することができる。
この発明に係るバッグカバーを備えたエアバッグ装置を搭載した車両用ドアを車室内側から見た正面図である。 前記エアバッグ装置の取付状態を示す車両用ドアの車室内側から見た正面図である。 図1のA−A断面に対応する断面図である。 前記エアバッグ装置の分解斜視図である。 前記エアバッグ装置の背面図である。 前記エアバッグ装置のバッグカバーの斜視図である。
以下、この発明に係るエアバッグ装置のバッグカバーの実施例を図1から図6の図面を参照して説明する。なお、図面において、車両の上側と前側はそれぞれ矢印UPとFRで示すものとする。
図1は、車両の進行方向右側のフロントサイドドア1を車室内側から見た図であり、図2は、図1のフロントサイドドア1からドアライニング2等の一部の部材を取り去った図、図3は、図1のA−A断面に対応する断面図である。
フロントサイドドア1は、窓枠部を持たないいわゆるサッシュレスタイプのドアであり、ドア本体3にはドアガラス4が昇降自在に保持されている。ドア本体3は、ドア骨格部5と、ドア骨格部5の車外側に取り付けられるドアスキン6(図3参照)等によって構成されている。
図2に示すように、ドア本体3の前部上端側には図示しないドアミラーを取り付けるためのミラーベース8が一体に設けられ、ドア本体3の車室内側の上縁部には、モジュール化されたエアバッグ装置9(以下「エアバッグモジュール9」と呼ぶ。)を取り付けるための取付ブラケット10が設けられている。
取付ブラケット10は、図2に示すように、ドア本体3の上端部に沿うように車体前後方向に延出する平板状のベースプレート部11を備え、ベースプレート部11の上縁部には、エアバッグ締結片12Aと、3つのエアバッグ係止爪13A,13B,13Cが上方に向かって延設されている。エアバッグ締結片12Aはベースプレート部11の車体前部寄り位置に配設され、エアバッグ係止爪13A,13B,13Cはベースプレート部11の車体中央領域にほぼ等間隔に配設されている。また、ベースプレート部11の車体前部寄りの下縁部にはエアバッグ締結片12B,12Cが延設されている。
また、取付ブラケット10は、図3に示すように、ドア骨格部5の上部に接した状態でドア本体3に固定されており、エアバッグ係止爪13A,13B,13Cは、その状態においてドア骨格部5から離間して上方に突出している。また、ドア骨格部5の上縁に形成されたフランジ部15aには、ドアガラス4の車内側面に摺動自在に密接する車内側のウエザーストリップ16が取り付けられている。なお、図3中17は、ドアスキン6の上端部に取り付けられてドアガラス4の車外側面に摺動自在に密接する車外側のウエザーストリップである。
図4は、エアバッグモジュール9を分解した状態を示す斜視図であり、図5は、エアバッグモジュール9の背面図である。
これらの図にも示すように、エアバッグモジュール9は、図示しないセンサによって衝撃が検知されたときに高圧ガスを発生する筒状のインフレータ18と、インフレータ18で発生したガス圧を受けて展開する折り畳まれた袋体19(図2,図3参照)と、インフレータ18と袋体19を保持する金属製のリテーナ20と、折り畳まれた袋体19の車室内側の外側域を覆い、袋体19の展開時に一部が開口することによって袋体19の展開を許容するバッグカバー21と、を備えている。
インフレータ18には、外周面に複数のガス導出口(図示省略)が形成されたディフューザパイプ22(図3参照)が直列に接続され、そのディフューザパイプ22に袋体19が接続されている。袋体19は前後の縁部を折り返した状態で上下方向に畳まれ、ディフューザパイプ22の長手方向に沿うように長尺物状に配置されている。
リテーナ20は、車体前後方向に長いほぼ平板状のベースプレート23と、ベースプレート23の車室内側に一体に結合されて、ディフューザパイプ22と袋体19の車室内側の側方と底部側を抱持する断面略L字状の抱持プレート24とによって構成されている。インフレータ18とディフューザパイプ22はベースプレート23の車内側面に結合され、抱持プレート24は、図4に示すように、ベースプレート23と結合する前にバッグカバー21の内側部に一体に結合される。ベースプレート23と抱持プレート24は、インフレータ18や袋体19をベースプレート23に結合した組付体(以下、「ベースプレート側ユニット23U」と呼ぶ。)にバッグカバー21を最終的に組み付けるときに、ボルト結合やリベット止め等によって相互に結合される。
インフレータ18は、ベースプレート23の前端部側に結合されている。具体的には、インフレータ18には、インフレータ18の外周面を抱持するブラケット30が取り付けられ、そのブラケット30に延設された下部アーム31がベースプレート23にボルト結合されている。また、ブラケット30には上方側に延出する上部アーム32が設けられ、その上部アーム32が取付ブラケット10のエアバッグ締結片12Aにボルト結合されるようになっている。なお、図中33aは、上部アーム32をエアバッグ締結片12Aにボルト締結するためのボルト孔であり、33b,33cは、ベースプレート23の前部側下縁を取付ブラケット10のエアバッグ締結片12B,12Cにボルト締結するためのボルト孔である。また、ベースプレート23の後端部はボルト孔33dを通して取付ブラケット10にボルト締結されている。
また、抱持プレート24の長手方向(車体前後方向)の各端部には、略L字状の基本断面部の内側領域を閉塞するように端部壁25(図4参照)が延設され、その端部壁25に連設された接合フランジ25aがベースプレート23に対して最終的にリベット固定されるようになっている。ベースプレート23に抱持プレート24が結合されて構成されるリテーナ20は袋体19の収容部の上方が略長方形状に開口し、上方側を除く面が袋体19の周域をほぼ取り囲んでいる。
また、ベースプレート23のドア本体3側の上縁部には、波形の板部材26が複数箇所で固定され、板部材26の固定部間に鞘状の爪受部27A,27B,27Cが形成されている。この爪受部27A,27B,27Cは下方側に開口し、エアバッグモジュール9を取付ブラケット10に対して上方から被せることによって対応するエアバッグ係止爪13A,13B,13Cに嵌合し得るようになっている。
図6は、バッグカバー21を車外側斜め下方から見た状態を示す図である。
同図にも示すように、バッグカバー21は、ドアライニング2(図1参照)とともにフロントサイドドア1の車室内側の外形を成すカバーアウタ35と、カバーアウタ35の内側面に溶着固定されてバッグカバー21上の各部の剛性調整や他部品との連結機能を担うカバーインナ36と、を備えている。
カバーアウタ35は、図3に示すように、比較的硬質な樹脂材料から成る基材35Aの外側に軟質樹脂から成る表皮材35Bが一体に接合された2層構造とされている。また、カバーアウタ35は、リテーナ20の開口(袋体収容部)の上方側を覆う上壁37に、リテーナ20の車室内側を覆う側壁38が滑らかに連続して形成されている。側壁38は、図1,図2に示すように、側面視で上辺が略水平な略五角形状を呈するように形成されている。なお、ベースプレート側ユニット23Uにバッグカバー21が最終的に取り付けられた状態では、インフレータ18とベースプレート23の前端部分はカバーアウター35の前方に突出する(図2参照)。また、上壁37のドア本体3側の端部には下方に略L字状に屈曲する屈曲壁39が設けられている。この屈曲壁39は、エアバッグモジュール9がドア本体3に取り付けられた状態において、図3に示すように車室内側のウエザーストリップ16の近傍部まで延出し、その外側面にウエザーストリップ16の外側リップ16aが密接するようになっている。
カバーアウタ35の上壁37と屈曲壁39には、図4〜図6に示すように、袋体19の展開を許容する開口40を形成するための破断誘導部41が設けられている。破断誘導部41は、例えば、カバーアウタ35の基材35Aの裏面にV字溝を形成することにより構成される。また、破断誘導部41は、折り畳まれた袋体19の前後位置に対応して設けられ、袋体19の展開時には、カバーアウタ35上の破断誘導部41によって囲まれた領域が袋体19に押圧されて蓋状に跳ね上がるようになっている。この袋体19の展開時に蓋状に跳ね上がるカバーアウタ35上の略長方形状の領域を、以下ではリッド領域42と呼ぶものとする。リッド領域42の基部側の辺は、その前後の端縁を除く中央領域がリッド領域42の回動起点となる曲げ基線部44(ヒンジ部)とされる。この実施形態の場合、リッド領域42の前後の破断誘導部41はリッド領域42の基部側の辺の一部まで略L字状に回り込んで設けられている。
カバーインナ36は、比較的硬質な樹脂材料から成り、図3,図6に示すように、カバーアウタ35の上壁37と側壁38にそれぞれ溶着固定される上壁45と側壁46を備えている。上壁45には車体前後方向に細長い略コ字状をなす点線状の切欠き部47(図6参照)が設けられ、その切欠き部47内に、カバーアウタ35のリッド領域42に対応する略長方形状のリッド壁48が配置されている。リッド壁48はカバーアウタ35のリッド領域42の裏面に一体に溶着固定されている。また、側壁46の下縁には複数の隆起部49が設けられ、その各隆起部49に係止孔50が設けられている。各係止孔50には、図3に示すように、リテーナ20の抱持プレート24に延設された係止フック51が挿入係合されるようになっている。したがって、カバーインナ36の側壁46はリテーナ20に係止され、リテーナ20を介してドア本体3側に支持される支持部とされている。なお、図3,図6に示すように、カバーアウタ35の側壁38の裏面にはカバーインナ36とは別に樹脂製の締結ブロック52が溶着固定され、抱持プレート24はこの締結ブロック52に対してビス止め固定されている。
リッド壁48は、切欠き部47の非連続部に形成された複数の帯状片53・・・を介して側壁46の上部に一体に連結されている。各帯状片53は下方側に膨出するように円弧状に湾曲し、カバーアウタ35に対して溶着されずに離間している。これらの帯状片53・・・は、リッド壁48が跳ね上げ回動するときのヒンジ部として機能する。
ここで、この実施形態のバッグカバー21では、カバーアウタ35とカバーインナ36が一体に溶着された状態において、カバーアウタ35側のリッド領域42とカバーインナ36側のリッド壁48が袋体19の展開時に開口40を開くリッド部を構成し、カバーアウタ35側の曲げ基線部44とカバーインナ36側の帯状片53…がリッド部の回動支点となるヒンジ部を構成している。
また、図6に示すように、カバーインナ36の切欠き部47の前後方向の外側位置には、上壁45と側壁46とに跨るフランジ壁54,54が夫々突設され、これらのフランジ壁54がリテーナ20の抱持プレート24の端部壁25,25に対してボルト55(図4参照)によって結合されるようになっている。
また、カバーインナ36のリッド壁48において帯状片53・・・から離間する自由端部側の下面には、破断可能壁(破断可能部)60が下方に向けて延設されている。破断可能壁60の基部には、帯状片53・・・が並ぶ方向(すなわち、車体前後方向)と略同方向に沿って破断促進部61が形成され、破断促進部61よりも先端側に、複数(この実施例では5個)の連結片57が所定間隔に設けられている。破断促進部61は薄肉に形成されており、破断促進部61の長手方向に沿って多数の長孔62・・・が一列に並んで設けられている。この実施例では、長孔62は、各連結片57に隣接する部位と、これら部位の間に位置する部位にそれぞれ1つずつ設けられている。そして、中央の連結片57に隣接して配置された長孔62Aの車体前方側の端部には前方に向かって開口幅が徐々に狭まる略V字形に尖った切り欠き63aが形成されており、長孔62Aの車体後方側の端部には後方に向かって開口幅が徐々に狭まる略V字形に尖った切り欠き63bが形成されている。また、中央の長孔62Aよりも車体前方側に配置された長孔62B・・・においては、長孔62Bの車体前方側の端部にのみ、前方に向かって開口幅が徐々に狭まる略V字形に尖った切り欠き63aが形成されており、中央の長孔62Aよりも車体後方側に配置された長孔62C・・・においては、長孔62Cの車体後方側の端部にのみ、後方に向かって開口幅が徐々に狭まる略V字形に尖った切り欠き63bが形成されている。
各連結片57はリテーナ20のベースプレート23にリベット固定されている。この連結片57のリベット固定は、例えば、ベースプレート側ユニット23Uにバッグカバー21を最終的に組み付けるときに、波形の板部材26とともにベースプレート23に固定するようにしても良い。
以上のように構成されたエアバッグモジュール9をドア本体3に取り付ける場合には、ドア本体3の上部に取付ブラケット10を予め取り付けておき、その状態で取付ブラケット10のエアバッグ係止爪13A,13B,13Cにエアバッグモジュール9の爪受部27A,27B,27Cを上方から嵌合することにより、エアバッグモジュール9をドア本体3に対して仮止めする。
この後、エアバッグモジュール9をドア本体3に対して正確に位置決めし、エアバッグモジュール9のリテーナ20(ベースプレート23)を取付ブラケット10に対してボルト結合する。したがって、バッグカバー21のカバーインナ36における破断可能壁60は、袋体19の展開前においては車体側に結合されることとなる。
そして、ドア本体3の車室内側には、この後にエアバッグモジュール9のバッグカバー21と付き合わせるようにしてドアライニング2が取り付けられる。
前述のようにエアバッグモジュール9がドア本体3に取り付けられると、インフレータ18や袋体19はリテーナ20を介してドア本体3に固定され、袋体19の上方側はバッグカバー21のリッド部(リッド領域42とリッド壁48)によって覆われることになる。
また、このとき、バッグカバー21の屈曲壁39は、ドアガラス4の車室内側面に微小隙間をもって対峙し、屈曲壁39の外側面には、ドア本体3側のウェザーストリップ16の外側リップ16aが密接する。したがって、バッグカバー21の上端部は、屈曲壁39部分で充分な高さ方向の幅をもってドア本体3の上部に対向するとともに、屈曲壁39にウェザーストリップ16が密接することによって両者の間の隙間が埋められる。また、このバッグカバー21では、上壁37のドア本体3側の端部に略L字状の屈曲壁39が連設されているため、上壁37の端部の剛性が充分に高く維持されている。したがって、このバッグカバー21を採用することにより、外観品質を含む商品性を高めることができる。
車両に大きな衝撃が入力されてエアバッグモジュール9が作動する場合には、インフレータ18から袋体19へのガス圧の導入によって袋体19が展開を開始し、袋体19がリテーナ20から上方に飛び出そうとする。このとき、袋体19がバッグカバー21のリッド部(リッド壁48及びリッド領域42)を裏面側から押圧すると、カバーインナ36の破断促進部61がその長手方向に沿って開裂して破断可能壁60を車体側に残し、カバーアウタ35が破断誘導部41で破断して、カバーインナ36のリッド壁48とカバーアウタ35のリッド領域42が一体となって車内側に押し開かれるようになる。これにより、バッグカバー21の上壁37に開口40が形成され、開口40から車室内の上方に袋体19が展開することになる。
ところで、このエアバッグモジュール9の場合、袋体19がドア本体3の前後方向に沿って長尺に配置されることから、バッグカバー21のリッド部は前後方向に長くなる。この場合に、このように前後方向に長尺の袋体19を適正な形状に展開させるには、バッグカバー21のリッド部(リッド壁48及びリッド領域42)が前後方向の中央部から盛り上がり、押し開かれて、開口40が形成されるのが好ましく、そのためには、バッグカバー21のカバーインナ36における破断促進部61の開裂をその長手方向の中央から前後それぞれの方向へ進行していくのが好ましい。
この実施例のエアバッグモジュール9の場合には、前述したように、破断促進部61の長手方向中央の長孔62Aの車体前方側の端部に、前方に向かって尖った切り欠き63aが形成され、また、中央の長孔62Aよりも車体前方側に配置された長孔62B・・・においては車体前方側の端部にのみ同じ切り欠き63aが形成されているので、中央の長孔62Aから隣の長孔62Bに向かって開裂が始まり、さらにこの長孔62Bからその隣の長孔62Bへと、前方に向かって順次開裂が進んでいく。
つまり、長孔62A,62B・・・に切り欠き63aを設けたことにより、破断促進部61の開裂方向(換言すると、破断可能壁の破断方向)を、ヒンジ部である帯状片53・・・の延びる方向と略同方向に特定することができ、破断促進部61の長手方向の中央から破断を開始し、前方へ向かって破断を進行させることができる。
同様に、破断促進部61の長手方向中央の長孔62Aの車体後方側の端部に、後方に向かって尖った切り欠き63bが形成され、また、中央の長孔62Aよりも車体後方側に配置された長孔62C・・・においては車体後方側の端部にのみ同じ切り欠き63bが形成されているので、中央の長孔62Aから隣の長孔62Cに向かって開裂が始まり、さらにこの長孔62Cからその隣の長孔62Cへと、順次開裂が進んでいく。
つまり、長孔62A,62C・・・に切り欠き63bを設けたことにより、破断促進部61の開裂方向(換言すると、破断可能壁の破断方向)を、ヒンジ部である帯状片53・・・の延びる方向と略同方向に特定することができ、破断促進部61の長手方向の中央から破断を開始し、後方へ向かって破断を進行させることができる。
したがって、この実施例のエアバッグモジュール9では、破断促進部61は、中央の長孔62Aから車体前方側および車体後方側へ向かってほぼ同時に開裂が進んでいく。これにより、バッグカバー21のリッド部(リッド壁48及びリッド領域42)を中央部から押し開かせることが可能となり、リッド部の開放形態、および、開放タイミングを安定させることができる。その結果、袋体19を適正な形状に展開することが可能となる。
なお、前述した実施例では、破断促進部61を、中央から前後方向に順次開裂が進行するように構成したが、複数の起点から前後方向に開裂が進行するように構成することも可能である。
9 エアバッグモジュール(エアバッグ装置)
18 インフレータ
19 袋体
20 リテーナ
21 バッグカバー
38 側壁(支持部)
40 開口
42 リッド領域(リッド部)
44 曲げ基線部(ヒンジ部)
46 側壁(支持部)
48 リッド壁(リッド部)
53 帯状片(ヒンジ部)
60 破断可能壁(破断可能部)
61 破断促進部
62,62A,62B,62C 長孔
63a,63b 切り欠き

Claims (2)

  1. 折り畳まれた袋体の車室内側を覆うとともに、前記袋体がインフレータからのガス圧導入によって展開するときに該袋体の展開のための開口が形成されるエアバッグ装置のバッグカバーであって、
    前記袋体の収納状態において前記開口を閉塞するリッド部と、車体側に固定されるリテーナに結合される支持部と、前記リッド部と支持部を連結するとともに前記リッド部の回動時に回動支点となるヒンジ部と、前記リッド部の前記ヒンジ部から離間する自由端部側に設けられ袋体の展開前では車体側に結合され袋体の展開時にその展開力により破断可能な破断可能部とを備え、
    前記破断可能部には、前記ヒンジ部の延びる方向と略同方向に沿って破断を促進する破断促進部が設けられていることを特徴とするエアバッグ装置のバッグカバー。
  2. 前記破断促進部は、長手方向の略中央から外側に向かう方向に沿って破断を促進することを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置のバッグカバー。
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