JPH05162600A - エアバッグのカバー体 - Google Patents

エアバッグのカバー体

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Publication number
JPH05162600A
JPH05162600A JP3330508A JP33050891A JPH05162600A JP H05162600 A JPH05162600 A JP H05162600A JP 3330508 A JP3330508 A JP 3330508A JP 33050891 A JP33050891 A JP 33050891A JP H05162600 A JPH05162600 A JP H05162600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
breakage
cover body
air bag
rupture
airbag
Prior art date
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Pending
Application number
JP3330508A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Suzuki
真也 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
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Publication of JPH05162600A publication Critical patent/JPH05162600A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ガス発生器22およびエアバッグ24の乗員側を
覆う、樹脂製のカバー体26の裏面に、底面視略H字状
に、肉薄な破断部41を形成する。この破断部41を構成す
る断面ほぼV字状の各溝部42,43,43の、長手方向に沿
った両側から、連続して多数の破断誘導部45を形成す
る。各破断誘導部45は、各溝部42,43,43の両側から、
外側方向に、かつ、各溝部42,43,43の各位置における
破断の正常な進行方向と反対の方向に向かって、それぞ
れ先端が鋭角状で、かつ、断面ほぼV字状になるように
凹設する。各溝部42,43,43は、それぞれ、破断方向に
向かって先細りとなる楔形の連続した形状とする。 【効果】 破断部以外の部分の破断を容易に阻止でき
る。破断部を円滑に破断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などにおいて、
乗員を衝突などの衝撃から保護するためのエアバッグを
覆うエアバッグのカバー体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などにおいて、乗員を衝突
などの衝撃から保護するためのエアバッグ装置が知られ
ている。
【0003】このエアバッグ装置は、ガス発生器(イン
フレータ)、常時においては折り畳まれて収納されたエ
アバッグ、およびこのエアバッグの乗員側を覆うカバー
体などを備えている。そして、衝突などの衝撃を受けた
際に、ガス発生器からエアバッグ内にガスを急激に流入
させて膨脹させ、この膨脹の途中でエアバッグの圧力に
よりカバー体を破断して開裂させて、エアバッグをカバ
ー体から突出させ、乗員に向けて展開することにより、
乗員が前方のガラスなどに衝突するのを防止するととも
に、衝撃を吸収するものである。
【0004】そして、このようなカバー体には、エアバ
ッグの膨脹の圧力によりカバー体を所定の位置にて破断
させるために、カバー体の他の部分より破断しやすい破
断部が形成されている。
【0005】このような破断部としては、例えば、特開
平2−220945号公報に示されるように、カバー体
の裏面部に、略H字状に薄肉な溝部を形成したものが知
られている。このカバー体においては、カバー体の中央
部付近から破断を開始させるため、破断部は、カバー体
の中央部付近において最も脆弱になるように形成されて
いる。
【0006】また、例えば、実開平3−107366号
公報に示されるように、薄肉な溝部の位置におけるカバ
ー体の表面側への盛り上がりを防止して外観性を良好に
するために、上記の溝部の内部に幅方向にリブを形成し
たカバー体が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造の各カバー体においては、カバー体の破断がカ
バー体の中央部の破断部から開始したとしても、破断が
カバー体の端部へと進行する過程で、溝部の長手方向の
中間部分や、あるいは上記のリブの付け根の部分から破
断部をそれるおそれがあり、このような破断部以外への
破断の進行を阻止するために、例えばカバー体の強度を
調整することなどが必要になり、カバー体の生産効率が
悪化するなどの問題を有している。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、破断部以外の破断を防止でき、エアバッグの展開
性能をさらに向上し得るとともに、生産効率の良好なエ
アバッグのカバー体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグのカ
バー体は、常時には収納されたエアバッグの乗員側を覆
い、このエアバッグの膨脹の圧力により破断される脆弱
な破断部が形成されたエアバッグのカバー体であって、
前記破断部の長手方向に沿った側部の少なくとも一部か
ら、外側方向に、かつ、この位置における破断部の破断
の進行方向と反対方向に、脆弱な破断誘導部を形成した
ものである。
【0010】
【作用】本発明のエアバッグのカバー体は、常時におい
ては、収納されたエアバッグの乗員側を覆って保護す
る。エアバッグの膨脹時においては、このエアバッグの
膨脹の圧力により、脆弱な破断部に沿って破断が進行し
て開裂し、エアバッグが乗員側へ突出する突出口が形成
される。この突出口からエアバッグが展開し、乗員を保
護する。破断が進行する過程で、この破断が破断部から
それて破断部の外側方向に進行した場合には、かかる破
断は脆弱な破断誘導部に達した状態で、この脆弱な破断
誘導部に沿って正規の方向へ誘導され、破断部に復帰す
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明のエアバッグのカバー体の一実
施例の構成を図面を参照して説明する。
【0012】図2において、11は自動車などのステアリ
ングホイール本体で、このステアリングホイール本体11
は、環状のリム部12と、その中心に位置したボス部14
と、これらのリム部12とボス部14とを連結した図示しな
い複数のスポーク部などから構成されている。そして、
このボス部14の下部には、各スポーク部の図示しない芯
金が溶接などにより接合されたボスプレート16があり、
このボスプレート16の中央下部に、図示しないステアリ
ングシャフトが嵌着される金属製のボス17が溶接などに
より固定されている。
【0013】また、ボス部14の下部の周囲は、下部カバ
ー18により覆われている。
【0014】そして、ボス部14の上下方向の中間位置に
は、略中央部に円孔20a が形成され、端部20b が下方に
折曲された取付板20が取付けられている。
【0015】そして、この円孔20a に、略円柱形状のガ
ス発生器22が下方から嵌合して取付けられており、さら
に、このガス発生器22の上部にエアバッグ24が折り畳ん
だ状態で収納されている。そして、このガス発生器22の
上下方向の中間位置から突設されたフランジ部22a と、
エアバッグ24の開口部24a の周辺部とが、取付板20の円
孔20a の周縁部を挾持した状態でリベット25などにより
固定されている。
【0016】そして、これらのガス発生器22およびエア
バッグ24の乗員側を覆うように、軟質合成樹脂などから
なるカバー体26が取付けられている。このカバー体26
は、図1および図2に示すように、下面を開口した略箱
形状で、裏面の前後の端部近傍からそれぞれ下方に向か
って板状のリブ部31,31が突設されている。また、これ
らのリブ部31,31と、両側の側板部32,32との各先端部
近傍には、それぞれ複数の通孔33が形成されており、こ
れらの各通孔33をそれぞれ挿通するリベット34により、
カバー体26が取付板20の端部20b に取付けられている。
【0017】そして、このカバー体26の裏面に、底面視
略H字状に、肉薄な破断部41が形成されている。
【0018】この破断部41は、カバー体26の中央部から
両側方向に向かって形成された中央溝部42と、この中央
溝部42の両端部からそれぞれカバー体26の両側部に沿っ
て形成された側溝部43,43とからなっている。
【0019】そして、これらの各溝部42,43,43は、図
3ないし図5に示すように、断面略V字状で、さらに、
長手方向に沿った両側から、連続して多数の底面視略V
字状の破断誘導部45が形成されている。これらの各破断
誘導部45は、各溝部42,43,43の両側から、外側方向
に、かつ、各溝部42,43,43の各位置における破断の正
常な進行方向と反対の方向に向かって、すなわち、破断
の正常な進行方向に対して斜め後方に向かって、それぞ
れ先端が鋭角状で、かつ、断面略V字状に凹設されてお
り、各溝部42,43,43は、それぞれ、破断方向に向かっ
て先細りとなる楔形の連続した形状となっている。
【0020】そして、自動車の衝突事故などの場合にお
いて、自動車の車体の衝撃を、図示しない衝撃センサが
検知すると、この衝撃センサがガス発生器22を作動さ
せ、エアバッグ24の内部にガスを急激に放出させ、この
エアバッグ24を急激に膨脹させる。
【0021】すると、この膨脹の圧力により、カバー体
26に内方から圧力が加わり、まず、この膨脹の圧力が最
も加わる、中央溝部42の中央部から破断し、エアバッグ
24の開裂が始まる。
【0022】そして、この破断は、中央溝部42の中央部
から両側に向かって進行し、この破断が、中央溝部42の
両側端に到達すると、両側の各側溝部43,43に誘導され
て方向を変え、それぞれ各側溝部43,43に沿って前後方
向に進行する。
【0023】そして、このように破断部41が破断する過
程で、あるいは、破断部41が完全に開裂した状態で、膨
脹するエアバッグ24の圧力により、カバー体26が変形し
つつ前後に扉状に開口してエアバッグ24の突出口が形成
され、この突出口からエアバッグ24が乗員に突出して展
開するようになっている。
【0024】また、破断部41を構成する各溝部42,43,
43には、上記のように、破断誘導部45が形成されている
ため、各溝部42,43,43を破断する力を各溝部42,43,
43の中心に集中して、破断の方向を正確に規制し得ると
ともに、破断の速度を増加させることができる。また、
各溝部42,43,43を破断が進行する過程で、この破断が
各溝部42,43,43からそれて外側方向に進行した場合に
も、かかる破断は各破断誘導部45に達した状態で、この
破断誘導部45に沿って方向を変え正規の方向へ誘導さ
れ、各溝部42,43,43に復帰させることができる。そこ
で、破断部以外の部分のカバー体26の破断を容易に阻止
することができる。
【0025】また、各溝部42,43,43は、それぞれ、破
断方向に向かって先細りとなる楔形の連続した形状とな
っているため、これらの各溝部42,43,43を破断する力
を各溝部42,43,43の中心に集中することができ、破断
の速度を順次増加させ、端部まで迅速かつ円滑に破断す
ることができる。
【0026】なお、破断部41の形状は本実施例のものに
限られるものではなく、図6に示すように、破断誘導部
51を、破断方向に対して斜め後方に、滑らかに膨出した
形状とすることができる。
【0027】また、図7に示すように、破断部41の断面
をV字状に形成せず、上部底部52を平面状に形成し、こ
の底部52から両側に互いに平行状に側面部53を形成しさ
らに、この側面部53に連続して、拡開するテーパ部54を
形成することもできる。なお、図示しないが、この側面
部53を形成せずに、平面状の底部52に拡開するテーパ部
54を連続して形成することもできる。
【0028】さらに、図8に示すように、破断誘導部45
を連続して形成せずに、破断部41の長手方向に所定の間
隔をおいて形成することもできる。
【0029】そして、図9に示すように、破断部41を構
成する各溝部42,43,43を不連続に形成し、楔形状の凹
部55の連続体とすることもできる。この場合、各凹部55
の先端部56を、あらかじめ垂直方向に切断しておくこと
もできる。
【0030】また、カバー体26を用いるエアバッグ装置
は、自動車のステアリングホイールのみに適用されるも
のではなく、例えば、助手席前のインストルメントパネ
ルに取付けることもでき、また、他種の車両に適用する
こともできる。
【0031】
【発明の効果】本発明のエアバッグのカバー体によれ
ば、破断部の側部から、外側方向に、かつ、この位置に
おける破断部の破断の進行方向と反対方向に、脆弱な破
断誘導部を形成したため、エアバッグの膨脹の圧力によ
り、脆弱な破断部に沿って破断が進行する過程で、カバ
ー体の破断部以外の部分が破断するのを阻止し、破断の
進行方向を容易に規制して、エアバッグの展開性能を確
保しつつ、カバー体の生産効率を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグのカバー体の裏面側から見
た斜視図である。
【図2】同上ステアリングホイールの一部の断面図であ
る。
【図3】同上カバー体の一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【図4】同上カバー体の一部を切り欠いた裏面図であ
る。
【図5】同上カバー体の一部の断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す一部を切り欠いた斜
視図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す一部を切り欠いた斜
視図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す一部を切り欠いた斜
視図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す一部を切り欠いた斜
視図である。
【符号の説明】
24 エアバッグ 26 カバー体 41 破断部 45 破断誘導部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常時には収納されたエアバッグの乗員側
    を覆い、このエアバッグの膨脹の圧力により破断される
    脆弱な破断部が形成されたエアバッグのカバー体であっ
    て、 前記破断部の長手方向に沿った側部の少なくとも一部か
    ら、外側方向に、かつ、この位置における破断部の破断
    の進行方向と反対方向に、脆弱な破断誘導部を形成した
    ことを特徴とするエアバッグのカバー体。
JP3330508A 1991-12-13 1991-12-13 エアバッグのカバー体 Pending JPH05162600A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3330508A JPH05162600A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 エアバッグのカバー体

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JP3330508A JPH05162600A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 エアバッグのカバー体

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JPH05162600A true JPH05162600A (ja) 1993-06-29

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ID=18233418

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JP3330508A Pending JPH05162600A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 エアバッグのカバー体

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JP (1) JPH05162600A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5997030A (en) * 1997-03-19 1999-12-07 Lear Automotive Dearborn, Inc. Vehicle instrument panel with seamless airbag cover
JP2011000995A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Honda Motor Co Ltd エアバッグ装置のバッグカバー

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0228420B2 (ja) * 1986-05-29 1990-06-25 Nippon Kokan Kk Renchusetsubinokatsutaateeburuniokerushujinsochi

Patent Citations (1)

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JPH0228420B2 (ja) * 1986-05-29 1990-06-25 Nippon Kokan Kk Renchusetsubinokatsutaateeburuniokerushujinsochi

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