JP2010105558A - グラブドア - Google Patents

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Abstract

【課題】膝保護用のエアバッグ装置を内蔵する構成としても、軽量化と剛性とを確保しつつ、円滑にエアバッグを展開膨張可能なグラブドアを提供すること。
【解決手段】グラブドア20は、後面側のアウタパネル21と前面側のインナパネル61との間に、エアバッグ装置Sを配設させ、エアバッグ装置の周囲に、複数の補強リブと空隙部とを設けている。エアバッグ装置は、エアバッグ71とインフレーター73とを保持して、エアバッグの突出用開口86aを有したケース86、ケースをアウタパネルに連結させるホルダ33、及び、ドア100、を備える。アウタパネルは、軟質のホルダより剛性を確保可能な硬質の合成樹脂から形成されている。ケースは、取付片93を、ボルト98を使用して、ホルダ33に前後移動を規制されて取り付けられた取付座55に固着させ、アウタパネル21に結合片部46を結合させたホルダ33に対して、取付固定されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、着座した乗員の前方側に配設されたグラブボックスにおけるボックス本体の後部側の開口を開閉可能に塞ぐ構成のグラブドアに関し、さらに詳しくは、作動時に、収納したエアバッグを膨張させつつ後方側へ突出させて、膨張したエアバッグにより乗員の膝を保護可能とするエアバッグ装置を内蔵したグラブドアに関する。
従来、膝保護用のエアバッグ装置を内蔵させたグラブボックスでは、ボックス本体が、上端側に開口を備えて、下端側に引き出し時の回転中心を設けて構成されたビンタイプとしており、ボックス本体の開口を車内側に配置させる際には、ボックス本体の下端側を回転中心として、ボックス本体を回転させつつボックス本体の上端側を引き出していた(例えば、特許文献1,2参照)。そして、エアバッグ装置は、ボックス本体の後壁側の位置のグラブドアに搭載され、そのグラブドアからエアバッグを後方に突出させて膨張を完了させるように構成されていた。
また、エアバッグ自体が乗員の膝を受け止めるものではないものの、ボックスタイプ(若しくはドアタイプ)としたグラブボックスのボックス本体における後部側の開口を開閉可能に塞ぐグラブドア内に、エアバッグ装置が搭載されるものがあった(例えば、特許文献3参照)。このエアバッグ装置は、グラブドアの後面側のアウタパネルと前面側のインナパネルとの間に、平らに展開させたエアバッグを配設して、作動時、エアバッグを厚く膨らませ、膨らんだエアバッグにより、グラブドアのアウタパネル自体を後方側となる乗員側に押し出し、そして、クッション性のあるエアバッグに支持されたアウタパネルにより、乗員の膝を受け止めるものであった。
特開2002−347565号公報 特開2002−356137号公報 米国特許第6971667号明細書
しかし、従来の特許文献1,2に記載の膝保護用のエアバッグ装置を搭載したビンタイプのグラブボックスでは、グラブドアが、エアバッグ装置の周囲を囲う中実の合成樹脂製としており、軽量化に課題があった。
また、特許文献3に記載のボックスタイプのグラブボックスにおけるグラブドアでは、膝保護用のエアバッグ装置を搭載しているものの、アウタパネルとインナパネルとの間に収納するエアバッグが、アウタパネルとインナパネルとの間で、上下左右に広く延びるスペースに、収納されており、エアバッグの広い収納スペースにより、グラブドアの剛性を確保し難く、グラブドアの剛性を確保する点に、課題があった。
ちなみに、ボックスタイプのグラブボックスにおいて、グラブドアの外周壁をアウタパネルとインナパネルとから構成して、エアバッグ装置をアウタパネルとインナパネルとの間に配設し、アウタパネルからエアバッグを後方に突出させるように構成することが考えられる。しかし、この場合には、エアバッグの突出時に、グラブドアにおけるエアバッグを突出させるためのドア部位やケースの保持部位に、強い引張力が作用し、グラブドアの外周壁を構成するアウタパネルとインナパネルとの結合を分離させて、アウタパネルがインナパネルに対して車内側にずれ、ドア部位の開きを妨げて、円滑なエアバッグの展開膨張を阻害する虞れも生ずる。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膝保護用のエアバッグ装置を内蔵する構成としても、軽量化と剛性とを確保しつつ、円滑にエアバッグを展開膨張可能なグラブドアを提供することを目的とする。
本発明に係るグラブドアは、着座した乗員の前方側に配設されたグラブボックスにおけるボックス本体の後部側の開口を開閉可能に塞ぐ構成とするとともに、
作動時に、収納したエアバッグを膨張させつつ後方側へ突出させて、膨張したエアバッグにより乗員の膝を保護可能とするエアバッグ装置を内蔵したグラブドアであって、
後面側の外周壁を構成するアウタパネルと、前面側の外周壁を構成するインナパネルと、を備えて構成され、
アウタパネルとインナパネルとの間に、エアバッグ装置が配設され、
アウタパネルとインナパネルとが、エアバッグ装置の周囲の部位に、アウタパネルとインナパネルとの間に介在される複数の補強リブと、補強リブの周囲に配置される空隙部と、を設けて、結合され、
エアバッグ装置が、
アウタパネルから後方に突出して膨張を完了させるエアバッグと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
折り畳まれたエアバッグとインフレーターとを収納保持して、後部側にエアバッグの突出用開口を有したケースと、
ケースをアウタパネルに連結させるホルダと、
ケースの突出用開口の後方を覆うように配設されて、膨張するエアバッグに押されて開くドアと、
を備えて構成され、
ホルダとアウタパネルとが、合成樹脂製とするとともに、ホルダが、アウタパネルより軟質の合成樹脂から形成され、アウタパネルが、ホルダより剛性を確保可能な硬質の合成樹脂から形成され、
ドアが、
アウタパネルの部位から形成されるとともに、膨張するエアバッグの押圧時に破断可能な薄肉の破断予定部を周囲に設けて配設されるアウタドア部と、
ホルダに設けられて、ケースの突出用開口を覆うように配設されるとともに、アウタドア部の前面側に結合されてアウタドア部を保持する保持プレート部と、
から構成され、
ホルダが、
略前後方向に沿わせてケースの周囲を囲う周壁部と、
周壁部の後端から延びる撓み可能なヒンジ部を介在させて、周壁部と連結される保持プレート部と、
周壁部の後端から延びてアウタパネルにおける破断予定部の外周縁を囲むエリアに結合される結合片部と、
を備えて構成され、
ケースが、
突出用開口の周囲を囲う側壁部と、
突出用開口と対向した前方側を塞ぐ前壁部と、
を備えて構成されるとともに、
側壁部における突出用開口を間にして対向する両側の部位からそれぞれ延びて、ホルダに前後移動を規制されて取り付けられた取付座に対し、固着手段を利用して固着可能な取付片と、
を備えて構成されて、
各取付片を、ホルダに取り付けられた取付座に対し、固着手段を利用して固着させて、
アウタパネルに結合片部を結合させたホルダに、取付固定されて、配設されていることを特徴とする。
本発明に係るグラブドアでは、エアバッグ装置の作動時、インフレーターから膨張用ガスがエアバッグに供給されれば、折り畳まれて収納されていたエアバッグが、膨張してドアを押し、アウタパネルのアウタドア部の周囲の破断予定部を破断させて、ホルダのヒンジ部を撓ませて、アウタドア部とアウタドア部を保持した保持プレート部とからなるドアを開かせて、アウタパネルから後方に展開膨張することとなる。
この時、ドアのアウタドア部や保持プレートが、膨張するエアバッグにより、ケースから離れるように、後方側に押される。逆に、ケースは、後方側へ膨張するエアバッグの反力を受けて、前方移動しようとする。しかし、ケースの側壁部から延びる各取付片は、突出用開口を間にした両側で、それぞれ、前後移動を規制されてホルダに取り付けられた取付座に対して、固着手段を利用して固着されており、ホルダにより、前方移動を規制されることとなる。また、アウタパネルにおける破断予定部の外周縁を囲むエリアは、前面側にホルダの結合片部を結合させて、後方移動を規制されている。そのため、ホルダを介在させて後方移動を規制されたアウタパネルの破断予定部の周囲と、前方移動を規制されたケースの各取付片と、が、前後方向に離れる移動を規制されることから、アウタパネルのアウタドア部は、膨張するエアバッグに押されれば、周囲の破断予定部を破断させて、円滑に、アウタパネルの破断予定部の周囲の部位から分離し、ホルダのヒンジ部を撓ませつつ、保持プレート部とともに、開くこととなる。
その結果、膨張するエアバッグは、円滑にドアを開かせ、そして、ケースから離れる後方側への移動を規制されたアウタパネルにおける開いたドアの開口部位から、アウタパネルに展開挙動を阻害されることなく、後方側へ展開膨張することができる。
また、ケースは、アウタパネルに結合片部を結合させたホルダに対して、取付固定されて、ホルダ自体は、結合片部を利用して、アウタパネルに結合されている。すなわち、ケースは、ホルダを介在させて、アウタパネルに取り付けられる構成であって、インナパネル側に対して、直接、結合されておらず、エアバッグの膨張時に前方移動しようとしても、インナパネルに対し、アウタパネルとの結合を解除するような、後方側へ押圧する影響を、与えない。そして、アウタパネル自体は、ヒンジ部の円滑な撓みを考慮した軟質合成樹脂製としたホルダに比べて、剛性を確保可能な硬質の合成樹脂から形成されており、ホルダを介在させて、ケースを安定して保持することができる。
さらに、エアバッグが後方側への展開膨張を完了させた際、後方へ突出したエアバッグの慣性力により、エアバッグを保持しているケースには後方への引張力が作用するが、勿論、ケースの各取付片を固着させた取付座は、後方への移動も規制されてホルダに取り付けられ、さらに、ホルダを介在させて、剛性を確保しているアウタパネルに固定されていることから、ケースは、エアバッグの展開膨張完了後においても、安定してアウタパネルに保持されることとなる。
そしてさらに、アウタパネルとインナパネルとが、エアバッグ装置の周囲の部位に、アウタパネルとインナパネルとの間に介在される複数の補強リブと、補強リブの周囲に配置される空隙部と、を設けて、結合されている。そのため、グラブドアは、空隙部により、軽量化を図れ、また、アウタパネルとインナパネルとの間の補強リブにより、曲げ等に対する剛性を向上させることができる。
したがって、本発明に係るグラブドアでは、膝保護用のエアバッグ装置を内蔵する構成としても、軽量化と剛性とを確保しつつ、円滑にエアバッグを展開膨張させることができる。
そして、本発明に係るグラブドアでは、各取付座を、それぞれ、略板状として構成し、ホルダを、各取付座に対応させて、それぞれ、取付座の前面側を規制する前規制部と、取付座の後面側を規制する後規制部と、を有する組付座を設けて構成し、各取付座を、対応する組付座の前規制部と後規制部と、の間に差し込んで、ホルダに取り付けることが望ましい。
このような構成では、ホルダに取り付ける各取付座を、対応する組付座の前規制部と後規制部との間に差し込むだけで、簡単に、ホルダに取り付けることができる。勿論、取り付けられた取付座は、前規制部と後規制部とに挟まれて、前後移動を規制されるため、ケースの取付片を安定して取付固定することができる。
この場合、組付座の前規制部を、取付座の前面を規制可能として周壁部に連結されて配設される前壁部と、前壁部の両縁から、それぞれ、周壁部に連結された状態として結合片部に連結される二つの支持壁部と、を有する断面略コ字形状に形成し、
各取付座を、それぞれ、固着手段としてのボルトを締結するねじ孔を設けて構成し、
組付座の前壁部を、ボルトを挿通可能な円形に開口する貫通孔を設けて構成し、
組付座の後規制部を、取付座の後面におけるねじ孔の周囲の複数個所を支持可能に、周壁部と結合片部とに連結させて、配設してもよい。
このような構成では、取付座の前後を位置規制する各組付座の前規制部と後規制部とが、ともに、アウタパネルに沿うように上下方向に沿って配設される結合片部と、ケースの周囲を囲うように前後方向に沿って配設させる周壁部と、の相互に略直交方向に延びるホルダの二つの部位に対して、連結されることから、剛性を確保し易い。そのため、剛性を確保した前規制部と後規制部とに挟持された取付座は、一層、安定してホルダに取り付けられることとなる。さらに、前規制部が、取付座の前面側のねじ孔の周囲の全域を位置規制可能として、両縁を、周壁部と結合片部とに共に連結されている二つの支持壁部によって、アウタパネル側から離れる前方移動を規制されている。そのため、取付座は、前方移動しようとしても、両縁を支持壁部によって安定して支持されて、取付座の広い前面に当接可能な前壁部により、的確に、その前方移動を規制されることとなる。さらにまた、後規制部が、周壁部と結合片部とに連結させた状態として、取付座の後面におけるねじ孔の周囲の複数個所を支持可能に、配設されている。そのため、取付座が、後方移動しようとしても、周壁部と結合片部とに連結させて複数箇所で支持する後規制部により、的確に、その後方移動を規制されることとなる。
また、本発明に係るグラブドアでは、インナパネルを、エアバッグ装置の前方側を含めて、連続する一枚の板状素材から構成してもよいし、分割させて構成してもよい。そして、インナパネルを、エアバッグ装置の前方側を含めて、連続する一枚の板状素材から構成する場合には、インナパネルを分割させて構成する場合に比べて、インナパネルの分割されていた構成部品相互を結合させる作業が不要となり、グラブドアの製造が容易となる。
さらに、インナパネルを分割させて構成する場合には、例えば、インナパネルを、各々合成樹脂製として、エアバッグ装置の前方側に配置されるカバーパネルと、カバーパネルの周囲に配置される周縁パネルと、から構成し、補強リブを、アウタパネル若しくは周縁パネルの一方から突出するように一体的に配設して、アウタパネル若しくは周縁パネルの他方に溶着させて、アウタパネルと周縁パネルとを結合させる。そして、カバーパネルは、周縁パネルに結合させればよい。
このような構成では、アウタパネルと周縁パネルとの一方から突出させた補強リブを、振動溶着等を利用して、溶着させれば、アウタパネルと周縁パネルとを結合でき、容易に、アウタパネルとインナパネルの周縁パネルとの両者を結合することができる。さらに、このような構成では、補強リブをアウタパネルとインナパネルとの両者に強固に結合させることができて、インナパネルのアウタパネルから離れる移動も規制でき、グラブドアの剛性を、一層、高めることができる。なお、アウタパネルとインナパネルとを、補強リブを利用した振動溶着等で溶着しても、既述したように、エアバッグの膨張時、インナパネルには、前方移動させるようなケースの押圧力が作用しないため、アウタパネルとインナパネルとの溶着部位の剥離は、防止される。
また、アウタパネルが、少なくともホルダの近傍の部位において、補強リブを一体成形させて、配設されていれば、ホルダ付近のアウタパネル自体の剛性を高めることができ、安定して、エアバッグ装置を配設することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の膝保護用のエアバッグ装置Sを内蔵したグラブドア20は、図1,2に示すように、インストルメントパネル(以下、インパネとする)4の下部側に装着されたグラブボックス13の後面側に配設されて、助手席に着座した乗員Mの前方側に配設されている。
なお、本明細書では、上下、前後、左右の各方向は、グラブドア20がグラブボックス13の開口14aを覆うように閉じている状態を基準に、直進時の車両の上下、前後、左右の各方向に対応するものである。
グラブボックス13は、ボックスタイプ(若しくはドアタイプ)として、ポリプロピレン等の硬質合成樹脂から形成されるボックス本体14と、ボックス本体14の後部側の開口14aを開閉可能に塞ぐグラブドア20と、を備えて構成されている。ボックス本体14は、後部に開口14aを設けた略四角筒形状の周壁部15と、周壁部15の前端側に配置される前壁16と、を備えた略直方体の箱形状として構成されている。周壁部15は、下壁15a、下壁15aの上方で下壁15aに対向するように配設される上壁15b、下壁15aと上壁15bとの左右両端を相互に連結して相互に左右方向で対向する左右の側壁15d,15d、を備えて、後部側に長方形状の開口14aを設けている。前壁16は、下壁15a、上壁15b、及び、左右の側壁15d,15dの前縁側に連結されて、開口14aに対向するように、略上下方向に沿って配設されている。そして、周壁部15の左右の側壁15dには、下端の後端側に、グラブドア20の開閉時のヒンジ部を構成するヒンジピン17が配設されるとともに、ボディ1側に固定される図示しないブラケット部が配設されている。また、左右の側壁15dには、上端の後端側に、グラブドア20を閉じた際にグラブドア20側から突出するラッチを係止するための図示しない係止凹部も、形成されている。ヒンジピン17は、グラブドア20の後述するアウタパネル21側に係合され、また、既述のラッチも、アウタパネル21側に配設されている。
なお、上壁15bには、インパネ4の連結部4aにボルト5止めされる連結片15cが配設されている。このボルト5止め部位は、装飾パネル6によって覆われている。また、グラブボックス13の下方には、アンダカバー11が配設されている。
グラブドア20は、図1〜4に示すように、ボックス本体14の開口14aを閉じた際に、図示しないラッチが、ばね等の付勢手段により、左右の側壁15d,15dの係止凹部に挿入されて、略上下方向に沿って開口14aを塞いだ状態を維持し、そして、レバー19(図1参照)を引いて、ラッチを係止凹部から離脱させるように引き込ませれば、グラブドア20の上端20a側を、ヒンジピン17に軸支された下端20b側を回転中心として、後方側に回転させることができて(図2の二点鎖線参照)、開口14aを開口させることとなる。なお、グラブドア20を開いた際には、下端20b付近に設けられた図示しない突片が、ボックス本体14側に設けられたストッパに当接して、開き前の前面20c側を略水平方向に沿わせて配置させるように構成されている。図示しない突片は、アウタパネル21から後述のインナパネル61を経て前方に延びるように配設されている。また、ヒンジピン17の周囲には、グラブドア20の急激な開きを規制するダンパ機構が配設されている。
ちなみに、上記のヒンジピン17、レバー19、図示しないラッチ、突片、ストッパ、ダンパ機構等は、この種のグラブボックスにおいて公知の構成である。
そして、実施形態のグラブドア20は、開口14aを閉口させるように閉じた際の後面20d側の外周壁を構成するアウタパネル21と、前面20c側の外周壁を構成するインナパネル61と、を備えて構成されている。そして、グラブドア20は、アウタパネル21とインナパネル61との間に、膝保護用のエアバッグ装置Sを配設させている。また、アウタパネル21とインナパネル61とは、エアバッグ装置Sの周囲の部位に、アウタパネル21とインナパネル61との間に介在される複数の補強リブ59と、補強リブ59の周囲におけるアウタパネル21とインナパネル61との間に配置される複数の空隙部20eと、を設けて、結合されている。
そして、アウタパネル21は、図4に示すように、エアバッグ装置Sの後方側を覆って、膨張時のエアバッグ71に押されて開くアウタドア部27と、アウタドア部27の周囲における一般部22と、を備えて構成されている。一般部22は、空隙部20eの後方側を覆う後面パネル部23と、インナパネル61の外縁部64に突き合わされるように前方側に延びる外縁部24と、を備えて構成されている。後面パネル部23には、インナパネル61側の前方側に延びる多数の板状若しくは棒状の補強リブ59が、一体成形されて配設されている。各補強リブ59の前端59aは、インナパネル61の周縁パネル62における前面パネル部63に結合されている。実施形態の場合、前端59aは、振動溶着を利用して、前面パネル部63に結合されている。実施形態の場合、アウタパネル21は、補強リブ59を含めて、剛性を確保可能なフィラー入りのポリプロピレン等の硬質合成樹脂から形成されている。
アウタドア部27は、長方形板状とした上扉部28と下扉部29とを配設させて構成されている。上扉部28と下扉部29とには、周囲に、膨張するエアバッグ71に押されて破断する薄肉の破断予定部26が形成されている。破断予定部26は、アウタパネル21の前面側に、連続的若しくは断続的に形成される凹溝を設けられて形成され、後方から見て、「日」の字形状に配設されている(図1参照)。上扉部28は、前面側を後述するホルダ33の保持プレート部40における上プレート部41に溶着されて、膨張するエアバッグ71に押された際、破断予定部26を破断させて、後面パネル部23や下扉部29から分離され、上プレート部41とともに、上開きに開くように構成されている。下扉部29は、上扉部28の下方に配設されて、前面側をホルダ33の保持プレート部40における下プレート部42に溶着され、膨張するエアバッグ71に押された際、破断予定部26を破断させて、後面パネル部23や上扉部28から分離されて、下プレート部42とともに、下開きに開くように構成されている。
後面パネル部23における破断予定部26の周囲の周縁部23aは、図4,9に示すように、「ロ」字形状の四角環状のエリアとして、ホルダ33の結合片部46が結合されている。実施形態の場合、結合片部46は、保持プレート部40のアウタドア部27との溶着とともに、振動溶着を利用して、周縁部23aに溶着されている。
インナパネル61は、図4に示すように、エアバッグ装置Sの前面側を覆う略長方形板状のカバーパネル66と、カバーパネル66の周囲の周縁パネル62と、を備えて構成されている。カバーパネル66と周縁パネル62とは、剛性を確保可能に、アウタパネル21と同様なフィラー入りのポリプロピレン等の硬質合成樹脂から形成されている。周縁パネル62は、空隙部20eの前方側を覆う前面パネル部63と、アウタパネル21の外縁部24に突き合わされるように後方側に延びる外縁部64と、を備えて構成されている。前面パネル部63には、既述したように、アウタパネル21から延びる補強リブ59の前端59aが溶着されている。
カバーパネル66は、図4,9に示すように、エアバッグ装置Sの後方側の平板状の本体部66aと、本体部66aの外周縁から前方側に延びる結合鍔部66bと、を備えて構成されている。そして、結合鍔部66bは、前面パネル部63の内周縁の嵌合部63aに、嵌合され、さらに、適宜、接着剤やファスナ構造を利用する等して、前面パネル部63に結合されている。なお、カバーパネル66の本体部66aの前面は、前面パネル部63の前面とともに、カバーパネル66の前面パネル部63側への結合時に、グラブドア20の前面20c側を略面一とするように、設定されている。
エアバッグ装置Sは、図4〜6に示すように、アウタパネル21から後方に突出して膨張を完了させるエアバッグ71と、エアバッグ71に膨張用ガスを供給するインフレーター73と、折り畳まれたエアバッグ71とインフレーター73とを収納保持して、後部側にエアバッグ71の突出用開口86aを有したケース86と、を備えて構成されている。さらに、エアバッグ装置Sは、ケース86をアウタパネル21に連結させるホルダ33と、ケース86の突出用開口86aの後方を覆うように配設されて、膨張するエアバッグ71に押されて開くドア100と、を備えて構成されている。
エアバッグ71は、膨張時、グラブドア20の後面20d側から、アウタドア部27と保持プレート部40とからなるドア100を押し開いて、後方に突出して膨張を完了させることとなる。そして、エアバッグ71は、膨張完了時に、乗員Mの左右両膝Kの前方側に配置されるように、前後方向の所定の厚さ寸法を確保して、後方から見て左右方向に長い略長方形板状(図1,3参照)に膨張する形状としている。
インフレーター73は、図4〜6に示すように、エアバッグ71に膨張用ガスを供給するもので、略円柱状に形成され、軸方向を左右方向に沿わせて、エアバッグ71内に配設されている。実施形態の場合、インフレーター73は、略円柱状の本体部74と、本体部74をケース86に固定するリテーナ78と、を備えて構成されている。本体部74は、略円柱状の大径部75と、大径部75の先端側の略円柱状の小径部76と、を備えて構成され、小径部76に、インフレーター73の作動時に膨張用ガスを吐出する複数のガス吐出口76aを配設させている。大径部75の小径部76から離れた端部75dの端面には、図5に示すように、所定のエアバッグ作動回路から延びるリード線RのコネクタCが結合される図示しないターミナルが、配設されている。
リテーナ78は、左右方向に延びる略長方形板状のベース部79と、円環状のベルト部80と、略六角の筒形状の筒状部81と、を備えて構成され、ベース部79には、複数の固定ボルト82が配設されている。実施形態の場合、固定ボルト82は、ベース部79の左右両端付近と中央付近との三箇所に配設されている。筒状部81は、ベース部79の左右方向の中央付近に配設されて、本体部74の小径部76の周囲を覆うように配設され、ベルト部80は、ベース部79の右端側に配設されている。
このリテーナ78は、図5に示すように、本体部74の大径部75における小径部76から離れた元部側の前上側の外周面75aを、ケース86の挿通孔91aの内周面91bに当接させた状態で、ベルト部80付近の固定ボルト82をケース86の保持座96aにナット84止めすることにより、ベルト部80の内周面で大径部75の後下側の外周面75bを前上側に押し、大径部75の先端側の前上側の外周面75cをベース部79や固定ボルト82の頭部82aに当接支持させて、本体部74を、安定してケース86に取付固定している。
ケース86は、図4〜6に示すように、板金製として、折り畳まれたエアバッグ71とインフレーター73とを収納保持して、グラブドア20内のホルダ33に取り付けられ、後部側にエアバッグ71の突出用開口86aを設けた略直方体の箱形状に、形成されている。このケース86は、突出用開口86aの周囲を囲う略四角筒形状の側壁部87と、側壁部87の前面側を塞ぐように配設される前壁部96と、を備えて構成されている。
側壁部87は、前壁部96の外周縁の上縁から後方側に延びる上側壁部88と、前壁部96の外周縁の下縁から上側壁部88と対向するように後方側に延びる下側壁部89と、前壁部96の外周縁の左右の縁からそれぞれ相互に対向するように後方側へ延びる左側壁部90及び右側壁部91と、を備えて構成されている(図5,6参照)。
前壁部96は、インフレーター73とエアバッグ71とを取り付ける保持座96aを備えて、略上下方向に沿って配設されている。保持座96aには、インフレーター73のリテーナ78の各固定ボルト82を挿通させてナット84止めするための取付孔96bが、貫通されている。
側壁部87の上側壁部88と下側壁部89とには、ホルダ33の上壁部35と下壁部36とに設けられた係止孔35a,36aに挿入されて、係止孔35a,36aの周縁を係止する係止爪88a,89aが、後端付近から上下の外側に向き、さらに、前方側に向くような断面J字状に形成されている。これらの係止爪88a,89aは、アウタドア部27と保持プレート部40とからなるドア110の上ドア部101と下ドア部102とが、膨張するエアバッグ71に押されて開く際、破断予定部26,43を円滑に破断させるように、上壁部35と下壁部36とを係止して保持するために、配設されている。
また、左右の左側壁部90と右側壁部91とには、図6に示すように、後端から外方に延びるように、ケース86をホルダ33に設けた取付座55に固定するための取付片93,93が、配設されている。各取付片93には、取付孔94が、二つずつ配設されている。取付孔94には、取付座55のねじ孔56に前方側から後方側に向けて締め付ける固着手段としてのボルト98が挿通される。
さらに、右側壁部91には、インフレーター73の本体部74の元部側の端部75dをケース86から突出させる挿通孔91aが挿通され、端部75dに、エアバッグ作動用の所定のコネクタCを結合可能に構成されている。
そして、エアバッグ71、インフレーター73、及び、ケース86は、ホルダ33への取付前に、予め、エアバッグ組付体SAとして、組み立てておく。その組み立ては、まず、固定ボルト82をエアバッグ71外に突出させるようにして、エアバッグ71内にインフレーター73のリテーナ78を収納し、エアバッグ71を折り畳み、折り畳み完了時には、エアバッグ71の折り崩れを防止するように、ラッピング材を巻いておく。その後、各固定ボルト82を、保持座96aの取付孔96bから突出させつつ、折り畳んだエアバッグ71をケース86内に収納する。さらに、インフレーター73の本体部74を、ケース86の挿通孔91aを経て、エアバッグ71内のリテーナ78のベルト部80内と筒状部81内とに挿入させ、ついで、各固定ボルト82にナット84を締結すれば、エアバッグ組付体SAを組み立てておくことができる。
そして、ホルダ33は、アウタパネル21より撓み易い軟質の合成樹脂から形成されている。換言すれば、アウタパネル21が、ホルダ33より剛性を確保可能な硬質の合成樹脂から形成されている。なお、実施形態の場合には、ホルダ33は、保持プレート部40と結合片部46とを、アウタパネル21のアウタドア部27や周縁部23aに振動溶着させており、溶着させ易いように、ポリプロピレン等からなるアウタパネル21と同質のオレフィン系熱可塑性エラストマー等から形成されている。
ホルダ33は、図4,7〜9に示すように、周壁部34、保持プレート部40、結合片部46、及び、組付座47、を備えて構成されている。周壁部34は、略前後方向に沿わせてケース86の周囲の上下左右を囲う略四角筒形状として、上下で対向するように配設される上壁部35及び下壁部36と、左右で対向するように配設される左側壁部37及び右側壁部38と、を備えて構成されている。実施形態の場合、周壁部34は、上壁部35、下壁部36、左側壁部37、及び、右側壁部38を筒状に連結させて構成されている。
そして、上壁部35と下壁部36とに、上下方向に貫通する複数の係止孔35a,36aが、左右方向に沿って並設されている。これらの係止孔35a,36aには、ケース86の上側壁部88と下側壁部89との各係止爪88a,89aが挿入されて、上壁部35と下壁部36とが、係止爪88a,89aに係止されることとなる。
また、左側壁部37と右側壁部38とには、ケース86の左右の左側壁部90と右側壁部91から延びる取付片93,93やインフレーター73の端部75dを、周壁部34から外方に突出可能に、凹部37a,38aが、前端側から凹んで形成されている。
結合片部46は、周壁部34の上壁部35、下壁部36、左側壁部37、及び、右側壁部38の後端から外方に延びて、アウタパネル21における破断予定部26の外周縁を囲むエリア、すなわち、後面パネル部23における略四角環状の周縁部23aの前面、に、振動溶着により溶着されて、結合されている。
保持プレート部40は、アウタドア部27の上扉部28や下扉部29と同様に、それぞれ長方形板状とした上プレート部41と下プレート部42とを備えて構成されている。上プレート部41は、上端側に、上壁部35に連なって、開き時のヒンジ部44となるU字状の湾曲した部位を設けて、上開きに開くように構成され、下プレート部42は、上プレート部41の下方に配設されて、下端側に、下壁部36に連なって、開き時のヒンジ部44となるU字状の湾曲した部位を設けて、下開きに開くように構成されている。また、上プレート部41の下端と下プレート部42の上端との間には、膨張するエアバッグ71に押されて破断する薄肉の破断予定部43が形成されている。破断予定部43は、後方から見て、一文字状に配設されている。そして、上プレート部41と下プレート部42との左右両側は、ホルダ33の周壁部34における左側壁部37や右側壁部38と、分離されている(図7,9参照)。なお、薄肉の破断予定部43を設けずに、上プレート部41の下端と下プレート部42の上端とは、予め、上下に分離させておいてもよい。
そして、上プレート部41と下プレート部42とは、それぞれ、アウタドア部27の上扉部28と下扉部29との前面に対して、振動溶着されて結合されている。そのため、膨張するエアバッグ71に押されて、上プレート部41と下プレート部42とがヒンジ部44,44を撓ませて上下に開く際、破断予定部26を破断させて開くアウタドア部27の上扉部28と下扉部29とは、それぞれ、破断予定部26の周囲における後面パネル部23の周縁部23aから分離されて、上下に開いても、それぞれ、上プレート部41と下プレート部42とに保持され、さらに、ヒンジ部44を介在させて、ホルダ33の周壁部34の上壁部35と下壁部36とに保持されることとなって、飛散する虞れは生じない。
組付座47は、ホルダ33の周壁部34における左右の左側壁部37と右側壁部38との外側部位に配設されている。詳しくは、組付座47は、凹部37a,38aの後方側から結合片部46にわたるエリアに形成されている。各組付座47は、ケース86の左右の取付片93を固着させる取付座55を、前後移動を規制して取付可能に形成されている。
なお、実施形態の取付座55は、略板状として、取付片93を固着させる固着手段としてのボルト98を締結可能に、ねじ孔56を備えて構成されている。具体的には、各取付座55は、板金製の長方形形状の取付プレート57に、二つのねじ孔56を上下に並設させて形成するように、穴開け加工するとともに、二つのナット58を溶接させて形成されている。各取付座55は、車両への搭載状態で、取付プレート57が上下方向に沿わせるように配置されて、二つのねじ孔56が、軸方向を前後方向に沿わせて、上下に並設されるように、配設されている。
そして、各組付座47は、図7〜9に示すように、各取付座55に対応して、それぞれ、取付座55の前面55a側に当接して取付座55の前方移動を規制する前規制部48と、取付座55の後面55b側に当接して取付座55の後方移動を規制する後規制部53と、を備えて構成されている。さらに、各組付座47は、対応する取付座55を、前規制部48と後規制部53との間に形成された差込口47aに差し込んで、ホルダ33に取付可能とするように、配設されている。
実施形態の場合、各組付座47においては、それぞれ、前規制部48が、前壁部49と二つの支持壁部51,51とを有した断面略コ字形に形成され、後規制部53が、前面(前端)53a側において、取付座55の後面55bにおけるねじ孔56の周囲の複数個所(実施形態では上下二箇所)を支持可能に、二つ配設されている。後規制部53は、略水平方向に沿った長方形板状に形成され、周壁部34側の内側端53bの全域を、周壁部34の左側壁部37や右側壁部38に連結させるとともに、後端53cの全域を結合片部46に連結させている。
各前規制部48の前壁部49は、上下方向に延びる長方形板状として、後面49bに取付座55の前面55aを当接させて、取付座55の前方移動を規制可能として、周壁部34側の内側端49cを、周壁部34の左側壁部37や右側壁部38に連結されて配設されている。支持壁部51は、前壁部49の上下の両縁(上端49dと下端49e)から、それぞれ、後方側に延びる長方形板状としている。そして、各支持壁部51は、周壁部34側の内側端51aを周壁部34の左側壁部37や右側壁部38に連結された状態として、後端51bを結合片部46に連結させて、配設されている。
そして、各組付座47は、それぞれ、二つの後規制部53を二つの支持壁部51の間に配設させ、上下の支持壁部51,51間における各後規制部53の前面53aと前壁部49の後面49bとの間を、取付座55を差し込む差込口47aとしている。すなわち、この差込口47aは、図7に示すように、前後方向の開口幅寸法HWを取付座55の取付プレート57の厚さ寸法tに略等しくし(厚さ寸法tより僅かに小さくし)、上下方向の開口幅寸法VWを取付座55の取付プレート57の上下方向の長さ寸法Lと略等しくして、周壁部34の左側壁部37や右側壁部38の左右方向の外方から、取付座55を差し込んで、位置止め可能に設定されている。
さらに、各前壁部49は、差込口47aに差し込んで取り付けた取付座55のねじ孔56に対応して、固着手段としてのボルト98を挿通可能な円形に開口する貫通孔50を設けて、配設されている。勿論、各取付座55のねじ孔56や貫通孔50は、各取付座55に取り付けるケース86の各取付片93における取付孔94,94と対応する位置に、配設されている。
さらに、実施形態の場合、アウタパネル21の後面には、アウタドア部27の開き時に破断可能として、グラブドア20の後面20dに露出するように、不織布やファブリック等からなる表皮層31が、貼着されている。また、インナパネル61の前面側にも、周縁パネル62とカバーパネル66とを一体的に覆って、グラブドア20の前面20cに露出するように、不織布やファブリック等からなる表皮層68が、貼着されている。
このグラブドア20の製造時には、予め、補強リブ59を設けた状態で成形したアウタパネル21、ホルダ33、インナパネル61の周縁パネル62、カバーパネル66、取付座55、及び、エアバッグ組付体SAを、準備しておく。そして、アウタパネル21に、エンドミルの切削加工等により、破断予定部26を形成した後、振動溶着によって、ホルダ33をアウタパネル21に結合させる。なお、この時、ホルダ33の保持プレート部40の上プレート部41と下プレート部42とがアウタドア部27の上扉部28と下扉部29とにそれぞれ溶着されるとともに、ホルダ33の結合片部46が後面パネル部23の周縁部23aに溶着されることとなる。これらの溶着強度は、エアバッグ71の膨張に伴ってドア100が押されて開く際に、溶着部位相互が剥離しないように、設定されている。
また、ホルダ33の各組付座47には、差込口47aを利用して、取付座55を取り付けておく。なお、取付座55は、ホルダ33のアウタパネル21への結合前に、組付座47に取り付けておいてもよい。
さらに、アウタパネル21には、後面パネル部23から延びる補強リブ59の前端59aを、前面パネル部63に振動溶着により結合させて、インナパネル61の周縁パネル62を、結合させる。
その後、エアバッグ組付体SAを、ホルダ33の周壁部34内に挿入させて、ケース86の各係止爪88a,89aを周壁部34の上壁部35や下壁部36の各係止孔35a,36aに挿入させて、その周縁に係止させるとともに、左右の取付片93,93を、それぞれ、左右の組付座47の前壁部49の前面49aに当接させる。そして、ボルト98を、取付孔94と貫通孔50とを通して、取付座55のねじ孔56に螺合させて、各取付片93をホルダ33に取り付けられた取付座55に固着させれば、エアバッグ装置Sを組み立ててアウタパネル21に固定することができる。
その後、カバーパネル66の結合鍔部66bを、エアバッグ装置Sの前方側を覆うように、嵌合部63aに嵌合させて、インナパネル61の周縁パネル62に結合させ、表皮層31,68を貼着させれば、エアバッグ装置Sを内蔵したグラブドア20を製造することができる。なお、表皮層31は、アウタパネル21とインナパネル61の周縁パネル62との振動溶着前、あるいは、振動溶着後におけるカバーパネル66の周縁パネル62への結合前に、アウタパネル21に貼着してもよい。
このように製造したグラブドア20をボックス本体14に組み付けて、ボックス本体14を車両に取り付けるとともに、ボックス本体14とインナパネル61とに設けた図示しない挿通孔を経て、インフレーター73の本体部74にエアバッグ作動回路から延びるリード線Rを結線すれば、グラブボックス13を、エアバッグ装置Sとともに、車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sとともにグラブボックス13を車両へ搭載した後、所定のエアバッグ作動回路からの作動信号が、リード線Rからインフレーター73の本体部74に入力されれば、インフレーター73が、本体部74のガス吐出口76aから膨張用ガスを吐出する。すると、エアバッグ71が、膨張して、アウタドア部27(上扉部28と下扉部29)と、アウタドア部27を保持した保持プレート部40(上プレート部41と下プレート部42)と、からなるドア100を押して、アウタパネル21のアウタドア部27の周囲の破断予定部26を破断させ、ドア100の上ドア部101と下ドア部102とを、ホルダ33のヒンジ部44,44を撓ませつつ、上下方向に両開きで開かせることとなる。
そして、エアバッグ71は、ケース86の突出用開口86aを経て、アウタパネル21から後方に突出し、折りを解消しつつ展開膨張して、乗員Mの左右両膝Kの前方側で膨張を完了させ(図3参照)、膨張を完了させたエアバッグ71が、前進移動してくる乗員Mの左右の膝Kを的確に受け止めて保護することができる。
なお、実施形態の場合、グラブドア20自体は、ヒンジピン17、図示しないラッチ、前面20cを位置規制するボックス本体14の規制面14b(図2,3参照)等により、ボックス本体14に対して、前後、左右、上下の移動を規制されて配設されており、グラブドア20から突出しているエアバッグ71は、移動することなく、安定して乗員Mの左右の膝Kを受け止めることができる。
また、実施形態の場合、グラブボックス13の上方には、乗員Mの上半身を受け止めて保護可能なエアバッグ8aを備えた助手席用のエアバッグ装置8が配設されている。この助手席用のエアバッグ装置8は、インパネ4の上面側に搭載されて、エアバッグ8a、エアバッグ8aに膨張用ガスを供給するインフレーター8b、エアバッグ8aとインフレーター8bとを収納保持するケース8c、及び、ケース8cの上方を覆って膨張するエアバッグ8aに押されて開く扉部8eを有したエアバッグカバー8d、を備えて構成されている。エアバッグカバー8dは、図例の場合、インパネ4と一体的に形成されている。そして、このエアバッグ装置8は、ケース8cから延びるブラケット8fを、ボディ1側のインパネリインフォースメント2に固定されたブラケット2aにボルト9止めして、インパネ4の上面側に配設されている。この助手席用のエアバッグ装置8は、膝保護用のエアバッグ装置Sの作動時に、同時に作動されて、エアバッグ8aが、助手席の乗員Mの上半身を保護可能に、エアバッグカバー8dを押し開いて、展開膨張することとなる。
そして、実施形態のグラブドア20では、エアバッグ装置Sが作動してドア100が押し開かれる際、ドア100のアウタドア部27や保持プレート部40が、膨張するエアバッグ71により、ケース86から離れるように、後方側に押される。逆に、ケース86は、後方側へ膨張するエアバッグ71の反力を受けて、前方移動しようとする。しかし、ケース86の側壁部87から左右に延びる各取付片93は、突出用開口86aを間にした両側で、それぞれ、前後移動を規制されてホルダに取り付けられた取付座55に対して、固着手段としてのボルト98を利用して固着されており、ホルダ33により、前方移動を規制されることとなる。また、アウタパネル21における破断予定部26の外周縁を囲むエリア(周縁部)23aは、前面側にホルダ33の結合片部46を結合させて、後方移動を規制されている。そのため、ホルダ33を介在させて後方移動を規制されたアウタパネル21の破断予定部26の周囲における周縁部23aと前方移動を規制されたケース86の各取付片93と、が、前後方向に離れる移動を規制されることから、アウタパネル21のアウタドア部27は、膨張するエアバッグ71に押されれば、周囲の破断予定部26を破断させて、円滑に、アウタパネル21の破断予定部26の周囲の周縁部23aから分離し、ホルダ33のヒンジ部44,44を撓ませつつ、保持プレート部40とともに、開くこととなる。
その結果、膨張するエアバッグ71は、円滑にドア100を開かせ、そして、ケース86から離れる後方側への移動を規制されたアウタパネル21における開いたドア100の開口部位25(図4参照)から、アウタパネル21に展開挙動を阻害されることなく、後方側へ展開膨張することができる。
また、ケース86は、アウタパネル21に結合片部46を結合させたホルダ33に対して、取付固定されて、ホルダ33自体は、結合片部46を利用して、アウタパネル21に結合されている。すなわち、ケース86は、ホルダ33を介在させて、アウタパネル21に取り付けられる構成であって、インナパネル61側に対して、直接、結合されておらず、エアバッグ71の膨張時に前方移動しようとしても、インナパネル61に対し、アウタパネル21との結合を解除するような、後方側へ押圧する影響を、与えない。そして、アウタパネル21自体は、ヒンジ部44の円滑な撓みを考慮したオレフィン系熱可塑性エラストマーとしたホルダ33に比べて、剛性を確保可能なフィラー入りの硬質のポリプロピレンから形成されており、ホルダ33を介在させて、ケース86を安定して保持することができる。
さらに、エアバッグ71が後方側への展開膨張を完了させた際、後方へ突出したエアバッグ71の慣性力により、エアバッグ71を保持しているケース86には後方への引張力が作用するが、勿論、ケース86の各取付片93を固着させた取付座55は、後規制部53により、後方への移動も規制されてホルダ33に取り付けられ、さらに、ホルダ33を介在させて、剛性を確保しているアウタパネル21に固定されていることから、ケース86は、エアバッグ71の展開膨張完了後においても、安定してアウタパネル21に保持されることとなる。
そしてさらに、アウタパネル21とインナパネル61とが、エアバッグ装置Sの周囲の部位に、アウタパネル21とインナパネル61との間に介在される複数の補強リブ59と、補強リブ59の周囲に配置される複数の空隙部20eと、を設けて、結合されている。そのため、グラブドア20は、空隙部20eにより、軽量化を図れ、また、アウタパネル21とインナパネル61との間の補強リブ59により、曲げ等に対する剛性を向上させることができる。
したがって、実施形態のグラブドア20では、膝保護用のエアバッグ装置Sを内蔵する構成としても、軽量化と剛性とを確保しつつ、円滑にエアバッグ71を展開膨張させることができる。
さらに、実施形態の場合、ヒンジ部44,44を設けた周壁部34の上壁部35と下壁部36とが、ケース86の係止爪88a,89aによって後方移動を規制されており、膨張するエアバッグ71に押されてドア100が開く際、破断予定部26や保持プレート部40の破断予定部43を後方移動させずに、停止させておくことを補助できて、破断予定部26,43の円滑な破断を、一層、促進させている。
そして、実施形態のグラブドア20では、各取付座55が、それぞれ、略板状として構成され、ホルダ33が、各取付座55に対応させて、それぞれ、取付座55の前面55a側を規制する前規制部48と、取付座55の後面55b側を規制する後規制部53と、を有する組付座47を設けて構成され、各取付座55が、対応する組付座47の前規制部48と後規制部53との間の差込口47aに差し込んで、ホルダ33に取り付けられている。
そのため、実施形態では、ホルダ33に取り付ける各取付座55を、対応する組付座47の前規制部48と後規制部53との間の差込口47aに差し込むだけで、簡単に、ホルダ33に取り付けることができる。勿論、取り付けられた取付座55は、前規制部48と後規制部53とに挟まれて、前後移動を規制されるため、ケース86の取付片93を安定して取付固定することができる。
この点を考慮しなければ、例えば、ホルダ33の成形時に、取付座55をインサートとして、取付座55を設けた状態で、ホルダ33を成形(インサート成形)し、取付座55を取り付けておいてもよい。
また、実施形態の場合、組付座47の前規制部48が、取付座55の前面55aを規制可能として周壁部34に連結されて配設される前壁部49と、前壁部49の上端49dと下端49eとからそれぞれ延びて、周壁部34に連結された状態として結合片部46に連結される二つの支持壁部51,51と、を有する断面略コ字形状に形成されている。また、各取付座55が、それぞれ、固着手段としてのボルト98を締結するねじ孔56を設けて構成されて、各組付座47の前壁部49が、ボルト98を挿通可能な円形に開口する貫通孔50を設けて構成されている。さらに、組付座47の後規制部53が、取付座55の後面55bにおけるねじ孔56の周囲の複数個所(実施形態では二箇所)を支持可能に、周壁部34と結合片部46とに連結させて、配設されてる。
そのため、実施形態では、取付座55の前後を位置規制する各組付座47の前規制部48と後規制部53とが、ともに、アウタパネル21の破断予定部26の周囲における周縁部23aに沿うように、上下方向に沿って配設される結合片部46と、ケース86の周囲を囲うように前後方向に沿って筒状に配設させる周壁部34と、の相互に略直交方向に延びるホルダ33の二つの部位に対して、連結されることから、剛性を確保し易い。そのため、剛性を確保した前規制部48と後規制部53とに挟持された取付座55は、一層、安定してホルダ33に取り付けられることとなる。さらに、前規制部48は、取付座55の前面55a側のねじ孔56の周囲の全域を位置規制可能として、両縁(上端49dと下端49e)を、周壁部34と結合片部46とに共に連結されている二つの支持壁部51によって、アウタパネル21側から離れる前方移動を規制されている。そのため、取付座55は、前方移動しようとしても、両縁(上端49dと下端49e)を支持壁部51によって安定して支持されて、取付座55の広い前面55aに当接可能な前壁部49により、的確に、その前方移動を規制されることとなる。さらにまた、後規制部53は、周壁部34と結合片部46とに連結させた状態として、取付座55の後面55bにおけるねじ孔56の周囲の複数個所(二箇所)を支持可能に、配設されている。そのため、取付座55が、後方移動しようとしても、周壁部34と結合片部46とに連結させて二箇所で支持する後規制部53,53により、的確に、その後方移動を規制されることとなる。
さらに、実施形態では、インナパネル61が、各々合成樹脂製として、エアバッグ装置Sの前方側に配置されるカバーパネル66と、カバーパネル66の周囲に配置される周縁パネル62と、から構成されて、補強リブ59が、アウタパネル21から突出するように一体的に配設されて、周縁パネル62に溶着させて、アウタパネル21と周縁パネル62とが結合され、そして、カバーパネル66が、周縁パネル62に結合されている。
そのため、実施形態では、アウタパネル21から突出させた補強リブ59を、振動溶着等を利用して、溶着させれば、アウタパネル21と周縁パネル62とを結合でき、容易に、アウタパネル21とインナパネル61の周縁パネル62との両者を結合することができる。さらに、このような構成では、補強リブ59をアウタパネル21とインナパネル61との両者に強固に結合させることができて、インナパネル61のアウタパネル21からの離れる移動も規制でき、グラブドア20の剛性を、一層、高めることができる。なお、アウタパネル21とインナパネル61とを、補強リブ59を利用した振動溶着により、溶着しても、既述したように、エアバッグ71の膨張時、インナパネル61には、前方移動させるようなケース86の押圧力が作用しないため、アウタパネル21とインナパネル61との溶着部位の剥離は、防止される。
なお、実施形態では、補強リブ59をアウタパネル21から延ばしたが、周縁パネル62の前面パネル部63から後方に延ばすように補強リブ59を設けて、その後端側をアウタパネル21に振動溶着等により溶着させてもよい。
また、実施形態では、インナパネル61を、周縁パネル62とカバーパネル66との二部材の分割体を結合させて形成したが、図10に示すグラブドア20Aのインナパネル61Aのように、エアバッグ装置Sの前方側を含めて、連続する一枚の板状素材から構成してもよい。このグラブドア20Aでは、インナパネル61Aが、一枚の板状素材から形成され、アウタパネル21Aやホルダ33Aに、クリップ結合や接着等を利用して、結合される点が、実施形態のグラブドア20と相違しているだけであり、他の構成は、実施形態のグラブドア20と同様である。図例の場合には、インナパネル61Aには、ばね弾性的に撓んで、アウタパネル21Aやホルダ33Aに設けらた係止孔からなる係合部104に対して、係止可能な鉤状の係合部105が設けられている。そして、図例のグラブドア20Aでは、鉤状の係合部105を係止孔からなる係合部104に係止させ、さらに、適宜、接着剤を併用して、インナパネル61Aをアウタパネル21Aやホルダ33Aに結合させている。なお、インナパネル61Aをアウタパネル21Aやホルダ33Aに結合させる作業は、エアバッグ組付体SAをホルダ33Aに取り付けた後に、行うこととなる。
そして、このようなグラブドア20Aでは、インナパネル61Aが、エアバッグ装置Sの前方側を含めて、連続する一枚の板状素材から構成されており、実施形態のように、インナパネル61を周縁パネル62とカバーパネル66とに分割させて構成する場合に比べて、インナパネルの分割されていた構成部品相互を結合させる作業が不要となり、グラブドア20Aの製造が容易となる。
なお、実施形態のグラブドア20や図10に示すグラブドア20Aでは、アウタパネル21,21Aが、少なくともホルダ33,33Aの近傍の部位において、インナパネル61,61A側に延びる補強リブ59を一体成形させて、構成されている。このような構成では、ホルダ33,33A付近のアウタパネル21自体の剛性を高めることができ、安定して、エアバッグ装置Sを配設することができる。
また、実施形態では、ケース86の取付片93を、ケース86の突出用開口86aを間にした左右の左側壁部90と右側壁部91との両側に設けた場合を示したが、ケース86の突出用開口86aを間にした上下の上側壁部88と下側壁部89との両側に設けたり、突出用開口86aを間にした左右若しくは上下の両側に加えて、上下の一方側、あるいは、左右の一方側に、取付片93を設けたり、あるいは、突出用開口86aの周囲の左右上下の四方に取付片93を設け、それらの取付片93に対応するように、取付座55と組付座47とを配設してもよい。
さらに、実施形態の場合には、エアバッグ71に押されて開くドア100として、上下両側に開くものを例示したが、上方若しくは下方の一方側に開く一枚扉タイプとして、構成してもよい。
本発明に係る一実施形態の膝保護用のエアバッグ装置を内蔵したグラブドアの車両搭載状態を示す斜視図である。 実施形態のグラブドアを搭載した状態のインパネ付近の車両の前後方向に沿った概略縦断面図である。 実施形態のグラブドアの車両搭載状態の概略縦断面図である。 実施形態のグラブドアの車両搭載状態の概略拡大縦断面図である。 実施形態で内蔵する膝保護用のエアバッグ装置におけるインフレーターとケースとの締結状態を示す概略横断面図である。 実施形態で内蔵する膝保護用のエアバッグ装置におけるケースとインフレーターとの概略斜視図である。 実施形態のホルダ付近の部分斜視図である。 実施形態のグラブドアの組付座付近の概略拡大縦断面図である。 実施形態のグラブドアの概略横断面図であり、図8のIX−IX部位に対応する。 実施形態の変形例を示す概略縦断面図である。
符号の説明
13…グラブボックス、
14…ボックス本体、
14a…開口、
20,20A…グラブドア、
20c…(グラブドアの)前面、
20d…(グラブドアの)後面、
20e…空隙部、
21…アウタパネル、
26…破断予定部、
27…アウタドア部、
33,33A…ホルダ、
34…周壁部、
40…保持プレート部、
44…ヒンジ部、
46…結合片部、
47…組付座、
48…前規制部、
49…前壁部、
50…貫通孔、
51…支持壁部、
53…後規制部、
55…取付座、
56…ねじ孔、
59…補強リブ、
61,61A…インナパネル、
62…周縁パネル、
66…カバーパネル、
71…エアバッグ、
73…インフレーター、
86…ケース、
86a…突出用開口、
87…側壁部、
93…取付片、
94…取付孔、
96…前壁部、
98…(固着手段)ボルト、
100…ドア、
S…(膝保護用の)エアバッグ装置、
M…乗員、
K…膝。

Claims (6)

  1. 着座した乗員の前方側に配設されたグラブボックスにおけるボックス本体の後部側の開口を開閉可能に塞ぐ構成とするとともに、
    作動時に、収納したエアバッグを膨張させつつ後方側へ突出させて、膨張した前記エアバッグにより乗員の膝を保護可能とするエアバッグ装置を内蔵したグラブドアであって、
    後面側の外周壁を構成するアウタパネルと、前面側の外周壁を構成するインナパネルと、を備えて構成され、
    前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に、前記エアバッグ装置が配設され、
    前記アウタパネルと前記インナパネルとが、前記エアバッグ装置の周囲の部位に、前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に介在される複数の補強リブと、該補強リブの周囲に配置される空隙部と、を設けて、結合され、
    前記エアバッグ装置が、
    前記アウタパネルから後方に突出して膨張を完了させる前記エアバッグと、
    前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
    折り畳まれた前記エアバッグと前記インフレーターとを収納保持して、後部側に前記エアバッグの突出用開口を有したケースと、
    該ケースを前記アウタパネルに連結させるホルダと、
    前記ケースの突出用開口の後方を覆うように配設されて、膨張する前記エアバッグに押されて開くドアと、
    を備えて構成され、
    前記ホルダと前記アウタパネルとが、合成樹脂製とするとともに、前記ホルダが、前記アウタパネルより軟質の合成樹脂から形成され、前記アウタパネルが、前記ホルダより剛性を確保可能な硬質の合成樹脂から形成され、
    前記ドアが、
    前記アウタパネルの部位から形成されるとともに、膨張する前記エアバッグの押圧時に破断可能な薄肉の破断予定部を周囲に設けて配設されるアウタドア部と、
    前記ホルダに設けられて、前記ケースの突出用開口を覆うように配設されるとともに、前記アウタドア部の前面側に結合されて前記アウタドア部を保持する保持プレート部と、
    から構成され、
    前記ホルダが、
    略前後方向に沿わせて前記ケースの周囲を囲う周壁部と、
    該周壁部の後端から延びる撓み可能なヒンジ部を介在させて、前記周壁部と連結される前記保持プレート部と、
    前記周壁部の後端から延びて前記アウタパネルにおける前記破断予定部の外周縁を囲むエリアに結合される結合片部と、
    を備えて構成され、
    前記ケースが、
    前記突出用開口の周囲を囲う側壁部と、
    前記突出用開口と対向した前方側を塞ぐ前壁部と、
    を備えて構成されるとともに、
    前記側壁部における前記突出用開口を間にして対向する両側の部位からそれぞれ延びて、前記ホルダに前後移動を規制されて取り付けられた取付座に対し、固着手段を利用して固着可能な取付片と、
    を備えて構成されて、
    前記各取付片を、前記ホルダに取り付けられた取付座に対し、前記固着手段を利用して固着させて、
    前記アウタパネルに前記結合片部を結合させた前記ホルダに、取付固定されて、配設されていることを特徴とするグラブドア。
  2. 前記各取付座が、それぞれ、略板状として構成され、
    前記ホルダが、前記各取付座に対応して、それぞれ、前記取付座の前面側を規制する前規制部と、前記取付座の後面側を規制する後規制部と、を有する組付座を備えて構成され、
    前記各取付座が、対応する前記組付座の前記前規制部と前記後規制部と、の間に差し込まれて、前記ホルダに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のグラブドア。
  3. 前記組付座の前記前規制部が、前記取付座の前面を規制可能として前記周壁部に連結されて配設される前壁部と、該前壁部の両縁から、それぞれ、前記周壁部に連結された状態として前記結合片部に連結される二つの支持壁部と、を有する断面略コ字形状に形成され、
    前記各取付座が、それぞれ、前記固着手段としてのボルトを締結するねじ孔を備えて構成され、
    前記組付座の前記前壁部が、前記ボルトを挿通可能な円形に開口する貫通孔を備えて構成され、
    前記組付座の前記後規制部が、前記取付座の後面における前記ねじ孔の周囲の複数個所を支持可能に、前記周壁部と前記結合片部とに連結されて、配設されていることを特徴とする請求項2に記載のグラブドア。
  4. 前記インナパネルが、各々合成樹脂製として、前記エアバッグ装置の前方側に配置されるカバーパネルと、該カバーパネルの周囲に配置される周縁パネルと、から構成され、
    前記補強リブが、前記アウタパネル若しくは前記周縁パネルの一方から突出するように一体的に配設されるとともに、前記アウタパネル若しくは前記周縁パネルの他方に溶着されて、前記アウタパネルと前記周縁パネルとを結合させ、
    前記カバーパネルが、前記周縁パネルに結合されて配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のグラブドア。
  5. 前記インナパネルが、前記エアバッグ装置の前方側を含めて、連続する一枚の板状素材から構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のグラブドア。
  6. 前記アウタパネルが、少なくとも前記ホルダの近傍の部位において、前記補強リブを一体成形させて、配設させていることを特徴とする請求項1若しくは請求項5のいずれか1項に記載のグラブドア。
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