JP2011001014A - エアバッグ装置 - Google Patents

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史治 落合
Daiei Tonooka
大英 殿岡
Tomokazu Oikawa
智一 及川
Yu Takanezawa
裕 高根沢
Takashi Ueda
高志 植田
Yohei Kiuchi
陽平 木内
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Abstract

【課題】リッド部の回動中心をヒンジ部に特定することができるエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグ装置は、折り畳まれた袋体19の車室内側を覆うバッグカバー21と、バッグカバー21の内側に配置されて車体側に固定されバッグカバー21を保持するとともに袋体19を収容支持するリテーナ20、とを備え、バッグカバー21には、衝撃入力時に袋体19が展開するときに袋体19の展開のための開口40が形成される。バッグカバー21は、リテーナ20の一側に沿って略平行に延在する側壁38,46と、弱化部を介して側壁38,46の上部に屈曲可能に接続され袋体19の収納状態のときに前記開口40を閉塞するリッド部と、を備え、側壁46の係止孔50にリテーナ20の係止フック72が係止し、バッグカバー21の台座56にリテーナ20の底部を連結する。
【選択図】図8

Description

この発明は、衝撃の入力時にガス圧によって袋体を展開させるエアバッグ装置に関するものである。
車両用エアバッグ装置として、衝撃入力時にガス圧によって展開する袋体が棒状に長尺に折り畳まれ、その袋体が、袋体の車室内側の外側域を覆うバッグカバーとともに車体側部に取り付けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のエアバッグ装置は、車両のサイドドアの車内側面に配置され、側突時等においてドアと乗員との間に展開して乗員を保護するエアバッグ装置であり、折り畳まれた袋体は上方を開口させたリテーナに収容され、リテーナを介してドアパネルに取り付けられ、バッグカバーはリテーナの開口の上方を覆うようにしてリテーナとともにドアパネルに取り付けられている。
バッグカバーには、肉薄の破断誘導部によって囲まれたリッド部が設けられ、袋体の展開時に破断誘導部が破断することによってリッド部が、該リッド部に設けられたヒンジ部を回動中心として、車体パネルに近接する側が自由端部となって跳ね上がり、袋体の展開用の開口が形成されるようになっている。
特開2008−213621号公報
ところで、このエアバッグ装置では、袋体の展開時に袋体がドアガラスに沿って展開するように、エアバッグ装置をドアの上部に設置し、且つ、袋体の展開用の開口をバッグカバーにおける上部領域に設定し、ヒンジ部をリッド部において車体パネルと離間する側に設けている。
しかしながら、このように構成しようとすると、ヒンジ部の強度のバランスの設定が難しく、袋体の展開時にヒンジ部を回動中心として回転すべきリッド部が、実際にはヒンジ部よりも下方を回動中心として回転してしまうことが考えられる。このようになると、リッド部の開放時に所望する大きさおよび方向の開口が得られず、袋体の展開にも影響を及ぼすことが考えられる。
そこで、この発明は、リッド部の回動中心をヒンジ部に特定することができるエアバッグ装置を提供するものである。
この発明に係るエアバッグ装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、折り畳まれた袋体(例えば、後述する実施例における袋体19)の車室内側を覆うとともに、前記袋体がインフレータ(例えば、後述する実施例におけるインフレータ18)からのガス圧導入によって展開するときに該袋体の展開のための開口(例えば、後述する実施例における開口40)が形成されるバッグカバー(例えば、後述する実施例におけるバッグカバー21)と、前記バッグカバーの内側に配置されて車体側に固定され前記バッグカバーを保持するとともに前記袋体を収容支持するリテーナ(例えば、後述する実施例におけるリテーナ20)、とを備え、前記バッグカバーは、前記リテーナの一側に沿って略平行に延在する側壁(例えば、後述する実施例における側壁38,46)と、弱化部(例えば、後述する実施例における曲げ基線部44、帯状片53)を介して前記側壁の上部に屈曲可能に接続され前記袋体の収納状態のときに前記開口を閉塞するリッド部(例えば、後述する実施例におけるリッド領域42、リッド壁48)と、前記弱化部近傍にて前記側壁と前記リテーナの開口縁部(例えば、後述する実施例における係止フック72)とを連結する第1連結部(例えば、後述する実施例における係止孔50、台座59)と、前記側壁と前記リテーナの底部近傍とを連結する第2連結部(例えば、後述する実施例における締結ブロック52の台座56、係止孔56a,56b)と、を備えることを特徴とするエアバッグ装置(例えば、後述する実施例におけるエアバッグモジュール9)である。
このように構成することにより、袋体の展開時に、弱化部近傍の側壁をリテーナから離反する方向へ移動させようとする力が作用したときにも、弱化部近傍の側壁は第1連結部によって前記リテーナの開口縁部に連結されているので、前記移動を規制することができ、また、側壁は第2連結部によってリテーナの底部近傍にも連結されているので、側壁において弱化部から離間する側がリテーナに接近する方向に回転するのを規制することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記バッグカバーは、意匠面を形成するカバーアウタ(例えば、後述する実施例におけるカバーアウタ35)と、該カバーアウタの内側に固定されたカバーインナ(例えば、後述する実施例におけるカバーインナ36)とからなり、前記第1連結部は、前記カバーインナに形成され、前記リテーナの開口縁部に係合する係合部(例えば、後述する実施例における係止孔50)によって構成されていることを特徴とする。
このように構成することにより、締結部材を用いずに弱化部近傍の側壁とリテーナの開口縁部とを連結することができる。
請求項1に係る発明によれば、袋体の展開時に弱化部近傍の側壁がリテーナから離反する方向へ移動するのを規制することができ、且つ、側壁において弱化部から離間する側がリテーナに接近する方向に回転するのを規制することができるので、リッド部を確実に弱化部を回動中心として回動させてることができ、その結果、袋体の展開のための開口を適正に形成することができる。
請求項2に係る発明によれば、締結部材を用いずに弱化部近傍の側壁とリテーナの開口縁部とを連結することができるので、エアバッグ装置の製造も容易になり、また、締結部材用の台座も不要となるため、カバーアウタをリテーナに対して接近して配置することが可能となり、エアバッグ装置の車幅方向の厚みを小さくすることができる。さらに、締結部材を用いないので、該締結部材に袋体が干渉することもない。
この発明に係る実施例1のエアバッグ装置を搭載した車両用ドアを車室内側から見た正面図である。 前記エアバッグ装置の取付状態を示す車両用ドアの車室内側から見た正面図である。 図1のA−A断面に対応する断面図である。 実施例1のエアバッグ装置の分解斜視図である。 実施例1のエアバッグ装置の背面図である。 実施例1のエアバッグ装置においてバッグカバーを透視して見た斜視図である。 実施例1のエアバッグ装置におけるバッグカバーの斜視図である。 図3の要部を拡大して示す断面図である。 この発明に係るエアバッグ装置の実施例2における要部断面図である。 この発明に係るエアバッグ装置の実施例3における要部断面図である。 この発明に係るエアバッグ装置の実施例4における要部断面図である。
以下、この発明に係るエアバッグ装置の実施例を図1から図11の図面を参照して説明する。なお、図面において、車両の上側と前側はそれぞれ矢印UPとFRで示すものとする。
初めに、この発明に係るエアバッグ装置の実施例1を図1から図8の図面を参照して説明する。
図1は、車両の進行方向右側のフロントサイドドア1を車室内側から見た図であり、図2は、図1のフロントサイドドア1からドアライニング2等の一部の部材を取り去った図、図3は、図1のA−A断面に対応する断面図である。
フロントサイドドア1は、窓枠部を持たないいわゆるサッシュレスタイプのドアであり、ドア本体3にはドアガラス4が昇降自在に保持されている。ドア本体3は、ドア骨格部5と、ドア骨格部5の車外側に取り付けられるドアスキン6(図3参照)等によって構成されている。
図2に示すように、ドア本体3の前部上端側には図示しないドアミラーを取り付けるためのミラーベース8が一体に設けられ、ドア本体3の車室内側の上縁部には、モジュール化されたエアバッグ装置9(以下「エアバッグモジュール9」と呼ぶ。)を取り付けるための取付ブラケット10が設けられている。
取付ブラケット10は、図2に示すように、ドア本体3の上端部に沿うように車体前後方向に延出する平板状のベースプレート部11を備え、ベースプレート部11の上縁部には、エアバッグ締結片12Aと、3つのエアバッグ係止爪13A,13B,13Cが上方に向かって延設されている。エアバッグ締結片12Aはベースプレート部11の車体前部寄り位置に配設され、エアバッグ係止爪13A,13B,13Cはベースプレート部11の車体中央領域にほぼ等間隔に配設されている。また、ベースプレート部11の車体前部寄りの下縁部にはエアバッグ締結片12B,12Cが延設されている。
また、取付ブラケット10は、図3に示すように、ドア骨格部5の上部に接した状態でドア本体3に固定されており、エアバッグ係止爪13A,13B,13Cは、その状態においてドア骨格部5から離間して上方に突出している。また、ドア骨格部5の上縁に形成されたフランジ部15aには、ドアガラス4の車内側面に摺動自在に密接する車内側のウエザーストリップ16が取り付けられている。なお、図3中17は、ドアスキン6の上端部に取り付けられてドアガラス4の車外側面に摺動自在に密接する車外側のウエザーストリップである。
図4は、エアバッグモジュール9を分解した状態を示す斜視図であり、図5は、エアバッグモジュール9の背面図である。
これらの図にも示すように、エアバッグモジュール9は、図示しないセンサによって衝撃が検知されたときに高圧ガスを発生する筒状のインフレータ18と、インフレータ18で発生したガス圧を受けて展開する折り畳まれた袋体19(図2,図3参照)と、インフレータ18と袋体19を保持する金属製のリテーナ20と、折り畳まれた袋体19の車室内側の外側域を覆い、袋体19の展開時に一部が開口することによって袋体19の展開を許容するバッグカバー21と、を備えている。
図6は、バッグカバー21を透視して示すエアバッグモジュール9の斜視図であり、インフレータ18には、外周面に複数のガス導出口(図示省略)が形成されたディフューザパイプ22が直列に接続され、そのディフューザパイプ22に袋体19が接続されている。袋体19は前後の縁部を折り返した状態で上下方向に畳まれ、ディフューザパイプ22の長手方向に沿うように長尺物状に配置されている。
リテーナ20は、車体前後方向に長いほぼ平板状のベースプレート23と、ベースプレート23の車室内側に一体に結合されて、ディフューザパイプ22と袋体19の車室内側の側方と底部側を抱持する断面略L字状の抱持プレート24とによって構成されている。インフレータ18とディフューザパイプ22はベースプレート23の車内側面に結合され、抱持プレート24は、図4に示すように、ベースプレート23と結合する前にバッグカバー21の内側部に一体に結合される。ベースプレート23と抱持プレート24は、インフレータ18や袋体19をベースプレート23に結合した組付体(以下、「ベースプレート側ユニット23U」と呼ぶ。)にバッグカバー21を最終的に組み付けるときに、ボルト結合やリベット止め等によって相互に結合される。
インフレータ18は、ベースプレート23の前端部側に結合されている。具体的には、インフレータ18には、インフレータ18の外周面を抱持するブラケット30が取り付けられ、そのブラケット30に延設された下部アーム31がベースプレート23にボルト結合されている。また、ブラケット30には上方側に延出する上部アーム32が設けられ、その上部アーム32が取付ブラケット10のエアバッグ締結片12Aにボルト結合されるようになっている。なお、図中33aは、上部アーム32をエアバッグ締結片12Aにボルト締結するためのボルト孔であり、33b,33cは、ベースプレート23の前部側下縁を取付ブラケット10のエアバッグ締結片12B,12Cにボルト締結するためのボルト孔である。また、ベースプレート23の後端部はボルト孔33dを通して取付ブラケット10にボルト締結されている。
図4,図6に示すように、抱持プレート24は、車体前後方向に延びてL字状断面を形成する側壁65および底壁66と、側壁65の前後端からベースプレート23に接近する方向に屈曲形成された端部壁67,67と、各端部壁67に連設された接合フランジ68と、底壁66に連設された複数の接合フランジ69とを備え、各接合フランジ68,69がベースプレート23に対して最終的にリベット70により固定されるようになっている。
図8は、リテーナ20とバッグカバー21の連結部分を拡大して示す要部断面図であり、ベースプレート23に抱持プレート24が結合されて構成されるリテーナ20は袋体19の収容部の上方が略長方形状の開口71として開口し、上方側を除く面が袋体19の周域をほぼ取り囲んでいる。
抱持プレート24の側壁65における上縁、すなわち開口71の縁部には、車室内側へ延出し更に下方へ屈曲形成された鈎状の係止フック72・・・が、車体前後方向ほぼ等間隔に複数設けられている。また、側壁65の下部には、複数のタッピング孔73・・・が、車体前後方向ほぼ等間隔に設けられている。
また、ベースプレート23のドア本体3側の上縁部には、波形の板部材26が複数箇所で固定され、板部材26の固定部間に鞘状の爪受部27A,27B,27Cが形成されている。この爪受部27A,27B,27Cは下方側に開口し、エアバッグモジュール9を取付ブラケット10に対して上方から被せることによって対応するエアバッグ係止爪13A,13B,13Cに嵌合し得るようになっている。
図7は、バッグカバー21を車外側斜め下方から見た状態を示す図である。
同図にも示すように、バッグカバー21は、ドアライニング2(図1参照)とともにフロントサイドドア1の車室内側の意匠面を形成するカバーアウタ35と、カバーアウタ35の内側面に溶着固定されてバッグカバー21上の各部の剛性調整や他部品との連結機能を担うカバーインナ36と、を備えている。
カバーアウタ35は、図3に示すように、比較的硬質な樹脂材料から成る基材35Aの外側に軟質樹脂から成る表皮材35Bが一体に接合された2層構造とされている。また、カバーアウタ35は、リテーナ20の開口71の上方側を覆う上壁37に、リテーナ20の車室内側を覆う側壁38が滑らかに連続して形成されている。側壁38は、図1,図2に示すように、側面視で上辺が略水平な略五角形状を呈するように形成されている。なお、ベースプレート側ユニット23Uにバッグカバー21が最終的に取り付けられた状態では、インフレータ18とベースプレート23の前端部分はカバーアウター35の前方に突出する(図2参照)。また、上壁37のドア本体3側の端部には下方に略L字状に屈曲する屈曲壁39が設けられている。この屈曲壁39は、エアバッグモジュール9がドア本体3に取り付けられた状態において、図3に示すように車室内側のウエザーストリップ16の近傍部まで延出し、その外側面にウエザーストリップ16の外側リップ16aが密接するようになっている。
カバーアウタ35の上壁37と屈曲壁39には、図4,図5,図7に示すように、袋体19の展開を許容する開口40を形成するための破断誘導部41が設けられている。破断誘導部41は、例えば、カバーアウタ35の基材35Aの裏面にV字溝を形成することにより構成される。また、破断誘導部41は、折り畳まれた袋体19の前後位置に対応して設けられ、袋体19の展開時には、カバーアウタ35上の破断誘導部41によって囲まれた領域が袋体19に押圧されて蓋状に跳ね上がるようになっている。この袋体19の展開時に蓋状に跳ね上がるカバーアウタ35上の略長方形状の領域を、以下ではリッド領域42と呼ぶものとする。リッド領域42の基部側の辺は、その前後の端縁を除く中央領域がリッド領域42の回動起点となる曲げ基線部44とされ、ヒンジ部として機能する。この実施形態の場合、リッド領域42の前後の破断誘導部41はリッド領域42の基部側の辺の一部まで略L字状に回り込んで設けられている。
カバーインナ36は、比較的硬質な樹脂材料から成り、図3,図7,図8に示すように、カバーアウタ35の上壁37と側壁38にそれぞれ溶着固定される上壁45と側壁46を備えている。上壁45には車体前後方向に細長い略コ字状をなす点線状の切欠き部47(図7参照)が設けられ、その切欠き部47内に、カバーアウタ35のリッド領域42に対応する略長方形状のリッド壁48が配置されている。リッド壁48はカバーアウタ35のリッド領域42の裏面に一体に溶着固定されている。
カバーインナ36の側壁46の下縁には、複数の隆起部49が車体前後方向ほぼ等間隔に設けられ、各隆起部49に係止孔(係合部、第1連結部)50が設けられている。各係止孔50には、図3,図8に示すように、リテーナ20の抱持プレート24の係止フック72が、所定の隙間を有して挿入され係合するようになっている。
また、図3,図7,図8に示すように、カバーアウタ35の側壁38の裏面であってカバーインナ36の下方には、樹脂製の締結ブロック52が溶着固定されている。締結ブロック52には、複数の台座(第2連結部)56・・・が車体前後方向ほぼ等間隔に突設されている。各台座56には、リテーナ20の抱持プレート24における側壁65の各タッピング孔73に挿通されたタッピングねじ74がねじ込まれ、これにより抱持プレート24の側壁65の下部が締結ブロック52に固定されている。
したがって、カバーインナ36の側壁46はリテーナ20に係止され、リテーナ20を介してドア本体3側に支持される支持部とされている。
リッド壁48は、切欠き部47の非連続部に形成された複数の帯状片53・・・を介して側壁46の上部に一体に連結されている。各帯状片53は下方側に膨出するように円弧状に湾曲し、カバーアウタ35に対して溶着されずに離間している。これらの帯状片53・・・は、リッド壁48が跳ね上げ回動するときのヒンジ部として機能する。
ここで、この実施形態のバッグカバー21では、カバーアウタ35とカバーインナ36が一体に溶着された状態において、カバーアウタ35側のリッド領域42とカバーインナ36側のリッド壁48が袋体19の展開時に開口40を開くリッド部を構成し、カバーアウタ35側の曲げ基線部44とカバーインナ36側の帯状片53…がリッド部の回動支点となるヒンジ部(弱化部)を構成している。
また、図7に示すように、カバーインナ36の切欠き部47の前後方向の外側位置には、上壁45と側壁46とに跨るフランジ壁54,54が夫々突設され、これらのフランジ壁54がリテーナ20の抱持プレート24の端部壁67,67に対してボルト55(図4参照)によって結合されるようになっている。
また、カバーインナ36のリッド壁48において帯状片53・・・から離間する自由端部側の下面には、破断可能壁60が下方に向けて延設されている。破断可能壁60の基部には破断促進部61が形成され、破断促進部61よりも先端側に、複数の連結片57が所定間隔に設けられている。破断促進部61は薄肉に形成されるとともに、長手方向に沿って多数の長孔62・・・が一列に並んで設けられている。
各連結片57はリテーナ20のベースプレート23にリベット58によって固定されている。この連結片57のリベット58による固定は、例えば、ベースプレート側ユニット23Uにバッグカバー21を最終的に組み付けるときに、波形の板部材26とともにベースプレート23に固定するようにしても良い。
以上のように構成されたエアバッグモジュール9をドア本体3に取り付ける場合には、ドア本体3の上部に取付ブラケット10を予め取り付けておき、その状態で取付ブラケット10のエアバッグ係止爪13A,13B,13Cにエアバッグモジュール9の爪受部27A,27B,27Cを上方から嵌合することにより、エアバッグモジュール9をドア本体3に対して仮止めする。
この後、エアバッグモジュール9をドア本体3に対して正確に位置決めし、エアバッグモジュール9のリテーナ20(ベースプレート23)を取付ブラケット10に対してボルト結合する。したがって、バッグカバー21のカバーインナ36における破断可能壁60は車体側に結合されることとなる。
そして、ドア本体3の車室内側には、この後にエアバッグモジュール9のバッグカバー21と付き合わせるようにしてドアライニング2が取り付けられる。
前述のようにエアバッグモジュール9がドア本体3に取り付けられると、インフレータ18や袋体19はリテーナ20を介してドア本体3に固定され、袋体19の上方側はバッグカバー21のリッド部(リッド領域42とリッド壁48)によって覆われることになる。
また、このとき、バッグカバー21の屈曲壁39は、ドアガラス4の車室内側面に微小隙間をもって対峙し、屈曲壁39の外側面には、ドア本体3側のウェザーストリップ16の外側リップ16aが密接する。したがって、バッグカバー21の上端部は、屈曲壁39部分で充分な高さ方向の幅をもってドア本体3の上部に対向するとともに、屈曲壁39にウェザーストリップ16が密接することによって両者の間の隙間が埋められる。また、このバッグカバー21では、上壁37のドア本体3側の端部に略L字状の屈曲壁39が連設されているため、上壁37の端部の剛性が充分に高く維持されている。したがって、このバッグカバー21を採用することにより、外観品質を含む商品性を高めることができる。
車両に大きな衝撃が入力されてエアバッグモジュール9が作動する場合には、インフレータ18から袋体19へのガス圧の導入によって袋体19が展開を開始し、袋体19がリテーナ20から上方に飛び出そうとする。このとき、袋体19がバッグカバー21のリッド部(リッド壁48及びリッド領域42)を裏面側から押圧すると、カバーインナ36の破断促進部61がその長手方向に沿って開裂し破断可能壁60を車体側に残してリッド壁48の端部が破断可能壁60から分離し、また、カバーアウタ35が破断誘導部41で破断して、カバーインナ36のリッド壁48とカバーアウタ35のリッド領域42が一体となって上方に押し開かれ、さらに車内側へ回転する。これにより、バッグカバー21の上壁37に開口40が形成され、開口40から車室内の上方に袋体19が展開することになる。
ところで、カバーインナ36のリッド壁48とカバーアウタ35のリッド領域42が一体となって上方に押し開かれる際には、リッド壁48およびリッド領域42が上方に持ち上がるのに伴って、カバーインナ36の側壁46およびカバーアウタ35の側壁38には図8において反時計回り方向(すなわち車内側へ接近する方向)のモーメントが作用する。ここで、カバーインナ36の側壁46およびカバーアウタ35の側壁38が規制されていない場合には、前記モーメントの作用により、カバーインナ36の側壁46およびカバーアウタ35の側壁38が、帯状片53および曲げ基線部44よりも下方を回転中心として車内側へ傾転してしまい、袋体19が展開する際にバッグカバー21を通り抜けるための開口が、本来設定していた開口40よりも車内側に広がってしまう。このように開口が拡大してしまうと、ドアガラス4に沿って展開するように想定されている袋体19の展開方向が車室内側に傾いてしまうことが考えられる。
しかしながら、この実施例のエアバッグモジュール9においては、カバーインナ36の側壁46に設けられた隆起部49の係止孔50に、リテーナ20の抱持プレート24に設けられた係止フック72が係合して連結されており、リテーナ20は取付ブラケット10を介してドア骨格部5に固定されているので、カバーインナ36の側壁46およびカバーアウタ35の側壁38の上部が車内側(換言すると、リテーナ20から離間する方向)へ移動するのが規制される。また、カバーアウタ35の側壁38に固定された締結ブロック52の台座56に、抱持プレート24の側壁46の下部すなわち抱持プレート24の底部近傍がタッピングねじ74により固定され連結されているので、カバーアウタ35の側壁38の下部が下方車外方向(換言すると、リテーナ20に接近する方向)へ回転するのが規制される。
これにより、カバーインナ36の側壁46およびカバーアウタ35の側壁38の上部が車内側へ傾転するのを阻止することができ、その結果、回転中心を確実に帯状片53および曲げ基線部44として、カバーインナ36のリッド壁48とカバーアウタ35のリッド領域42を車内側へ回転させることができる。したがって、袋体の展開のための開口40を予め設定した通りに形成することができ、袋体19の展開方向を予め設定された適正な展開方向(すなわちドアガラス4に沿った方向)とすることができる。
また、カバーインナ36の側壁46の係止孔50に、リテーナ20の抱持プレート24の係止フック72を係合することで、カバーインナ36の側壁46およびカバーアウタ35の側壁38の上部が車内側へ移動するのを規制しているので、この規制にはボルト等の締結部材が不要となり、締結部材を受ける台座も不要となり、その結果、バッグカバー21をリテーナ20に対して接近して配置することが可能となって、エアバッグモジュール9の車幅方向の厚みを小さくすることができる。さらに、袋体19の展開側に締結部材を用いないので、該締結部材に袋体19が干渉することもない。また、エアバッグモジュール9の製造も容易になる。
図9から図11は、エアバッグモジュール9の他の実施例における図8に対応する図である。以下、実施例1との相違点を説明する。
図9に示す実施例2では、カバーインナ36の側壁46に設けられた隆起部49の係止孔50に、リテーナ20の抱持プレート24に設けられた係止フック72が係合する点は実施例1と同じであるが、この実施例2では、締結ブロック52の台座56に上下方向に貫通する係止孔(第2連結部)56aを設け、抱持プレート24の底壁66に、下方に延出しその先端が車外側に屈曲する略L字状の係止フック66aを設け、抱持プレート24の係止フック66aを締結ブロック52の係止孔56aに係合することにより、カバーアウタ35の側壁38の下部が下方車外方向(換言すると、リテーナ20に接近する方向)へ回転するのを規制している。
この実施例2では、タッピングねじ74のような締結部材を用いず、係止フック72と係止孔50、および、係止フック66aと係止孔56aを用いているので、実施例1よりもさらにエアバッグモジュール9の製造が容易になる。
図10に示す実施例3では、カバーアウタ35に固定される締結ブロック52の上端をカバーインナ36の下縁近くまで延ばし、締結ブロック52の上端部にタッピングねじ用の台座(第1連結部)59を設け、抱持プレート24の側壁65の上端(開口縁部)をタッピングねじ75で台座59に固定することにより、カバーインナ36の側壁46およびカバーアウタ35の側壁38の上部が車内側(換言すると、リテーナ20から離間する方向)へ移動するのを規制している。
なお、実施例3において、締結ブロック52の台座56に、抱持プレート24の側壁46の下部をタッピングねじ74で固定している点は実施例1と同じである。
図11に示す実施例4では、締結ブロック52の上端をカバーインナ36の下縁近くまで延ばし、締結ブロック52の上端部にタッピングねじ用の台座59を設け、抱持プレート24の側壁65の上端(開口縁部)をタッピングねじ75で台座59に固定する点は実施例3と同じである。
この実施例4では、締結ブロック52の台座56に上下方向に貫通する係止孔(第2連結部)56bを設け、抱持プレート24の底壁66の車内側縁部に、車内側に突出しその先端が上方に屈曲する略L字状の係止フック66bを設け、抱持プレート24の係止フック66bを締結ブロック52の係止孔56bに下側から係合させることにより、カバーアウタ35の側壁38の下部が下方車外方向(換言すると、リテーナ20に接近する方向)へ回転するのを規制している。
9 エアバッグモジュール(エアバッグ装置)
18 インフレータ
19 袋体
20 リテーナ
21 バッグカバー
35 カバーアウタ
36 カバーインナ
38 側壁
40 開口
42 リッド領域(リッド部)
44 曲げ基線部(弱化部)
46 側壁
48 リッド壁(リッド部)
50 係止孔(第1連結部)
53 帯状片(弱化部)
56 台座(第2連結部)
56a,56b 係止孔(第2連結部)
59 台座(第1連結部)
72 係止フック(開口縁部)

Claims (2)

  1. 折り畳まれた袋体の車室内側を覆うとともに、前記袋体がインフレータからのガス圧導入によって展開するときに該袋体の展開のための開口が形成されるバッグカバーと、前記バッグカバーの内側に配置されて車体側に固定され前記バッグカバーを保持するとともに前記袋体を収容支持するリテーナ、とを備え、
    前記バッグカバーは、前記リテーナの一側に沿って略平行に延在する側壁と、弱化部を介して前記側壁の上部に屈曲可能に接続され前記袋体の収納状態のときに前記開口を閉塞するリッド部と、前記弱化部近傍にて前記側壁と前記リテーナの開口縁部とを連結する第1連結部と、前記側壁と前記リテーナの底部近傍とを連結する第2連結部と、を備えることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記バッグカバーは、意匠面を形成するカバーアウタと、該カバーアウタの内側に固定されたカバーインナとからなり、前記第1連結部は、前記カバーインナに形成され、前記リテーナの開口縁部に係合する係合部によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
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