JP2007145173A - エアバッグ装置用ドア枠、内装パネルアッセンブリ及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドア枠固定体のフランジ部とドア枠可動体の張出部とを重ね合わせた状態でインパネ等の内装パネルに振動溶着する場合、該張出部を内装パネルに強く押し付けて振動溶着することができるエアバッグ装置用ドア枠と、このエアバッグ装置用ドア枠を備えた内装パネルアッセンブリ及びエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】フランジ部34bの開口40を通して裏打ち板部32aの張出部32hをインパネ20に直に押し付けて振動溶着してある。インフレータ14がガス噴出動作すると、膨張するエアバッグ12に上方に押されることによってドア枠可動体32が上方に移動(リフト動作)する。インパネ20は、テアライン22〜24に沿って破断し、ドア部25が周囲のインパネ20から切り離される。ドア部24は、ドア枠可動体32と共にさらに上方に移動すると共に、エアバッグ12によって押されることにより、ドア部25及び各裏打ち板部32a,32aはドアの如く開き出し、エアバッグ12が室内に膨張する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の助手席等に設置されるエアバッグ装置に関するものであり、特にエアバッグの膨張時にドアが室内側にリフト動作しながら開放するタイプのエアバッグ装置に関する。また、本発明は、このエアバッグ装置用のドア枠及び内装パネルアッセンブリに関する。
I.自動車に設置される助手席用エアバッグ装置は、折り畳まれたエアバッグと、このエアバッグが取り付けられたリテーナと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータ(ガス発生器)と、該リテーナの前方に配置された内装パネル(例えばインパネやリッド)等を備えている。
インフレータがガスを発生すると、エアバッグが膨張を開始し、内装パネルがテアラインに沿って開裂して押し開かれ、エアバッグが車両室内に展開し、乗員を拘束する。
エアバッグの膨張時にインパネのドア部をスムーズに開放させるために、インパネのエアバッグ通過用のドア部を車室内側にリフトさせながら開き出すように構成したドア部リフト型のエアバッグ装置が特開2003−137054号公報に記載されている。
第8図は同号公報のエアバッグ装置の断面図、第9図はその動作時の断面図、第10図はそのドア枠の斜視図である。
第8図の通り、上開容器状のリテーナ50内にエアバッグ52(第9図)が折り畳まれて収容され、インフレータ54によって膨張可能とされている。
リテーナ50の上方はインパネ(インストルメントパネル)60によって覆われている。このインパネ60には、凹条よりなるテアライン62a,62bが設けられている。テアライン62bはリテーナ50の上縁に沿って周回するように設けられており、この周回テアライン62bの内側領域がドア部64となっている。テアライン62aは該ドア部64の中央を横断するように延設されている。
このインパネ60の裏面にドア枠可動体72とドア枠固定体74とからなるドア枠70が設けられている。ドア枠固定体74は方形枠状であり、その内側にドア枠可動体72が摺動可能に嵌合している。
ドア枠可動体72は、インパネ60のドア部64に重なる裏打ち板部72aと、該裏打ち板部72aの両側辺から図の下方に起立する脚板72bとを有しており、この脚板72bにフック孔72cが設けられている。裏打ち板部72aには、前記テアライン62aに重なる位置関係にてテアライン72dが設けられている。また、裏打ち板部72aと脚板72bとの交叉隅部に沿って、凹条よりなるヒンジ溝72eが設けられている。
この裏打ち板部72aは、インパネ60のドア部64の裏面に振動溶着により固着されている。
ドア枠固定体74は、リテーナ50の外周を周回する方形枠形状の脚部としての脚枠74aと、該脚枠74aの上端から外向きに延出するフランジ部74bを備えており、このフランジ部74bがインパネ60のうちドア部64の周囲部分に対し振動溶着されている。該脚枠74aにはフック孔74cが設けられている。
リテーナ50に固設された鉤状のフック78が上記のフック孔72c及び74cに差し込まれている。
インフレータ54がガス噴出動作すると、第9図のように、膨張するエアバッグ52に上方に押されることによってドア枠可動体72が上方に移動(リフト動作)する。インパネ60は、テアライン62bに沿って破断し、ドア部64が周囲のインパネ60から切り離される。ドア部64は、ドア枠可動体72と共にさらに上方に移動すると共に、エアバッグ52によって押されることにより、裏打ち板部72aのテアライン72d及びドア部64のテアライン62aが破断し、ドア部64は第9図の左右方向に二手に分かれながらドアの如く開き出し、エアバッグ52が室内に膨張する。
このようにドア部64がリフト動作して周囲のインパネ60から分離することにより、ドア部64は周囲のインパネ60から変形反力を受けることなくスムーズに開き出す。
II.助手席用エアバッグ装置のリッドやインパネに設けられるテアラインとして、乗員の左右方向に延在する中央テアラインと、この中央テアラインの左右両端に連なる左テアライン及び右テアラインよりなるものがある。
第11図は、従来のテアラインの構成の一例を示すものであり、第11図(a)は助手席用エアバッグ装置のリッドの正面図、第11図(b)は同(a)のB−B線部分の断面図、第12図は第11図のテアラインの開裂図、第13図は第12図のXIII−XIII線断面図である。
第11図(a)のリッド(又はインパネ)81のテアラインは、中央テアライン82と左テアライン83及び右テアライン84との交叉角度αが直角となるよう構成されている。第11図(b)の通り、テアラインはリッド81の裏面に溝を設けることにより形成されている。
車両衝突時にガス発生器からのガスによりエアバッグが膨張すると、リッド81は裏側からエアバッグに押されてテアラインに沿って開裂し、前方に開き出す。第12図の如く中央テアライン82及び左右のテアライン83、84に沿ってリッド81が断裂することにより、フラップ85、85が形成され、このフラップ85、85が前方へ開き出すことにより開口86が形成される。この開口86を通ってエアバッグが乗員前方に大きく膨張し、乗員を拘束する。
第11図〜第13図の従来の蓋体がエアバッグ膨張に伴ってテアラインに沿って開裂する場合、左テアライン及び右テアラインに沿って「ひきつれ」が生じることがある。即ち、テアラインに沿ってのみ蓋体81が開裂するのではなく、第12図及び第13図の如くフラップ85が隣接領域の前面側を引き連れて開き出し、フラップ85にバリ状のひきつれ部85aが生じる。
このようなひきつれ部85aを生じさせることなくテアラインに沿って開裂するエアバッグ装置のリッド90(又はインパネ)として、第14図の如く、該中央テアライン91と左テアライン92及び右テアライン93との交叉角度θが鋭角としたものがある。
かかるエアバッグ装置のリッド90にあっては、エアバッグの膨張に伴って開裂する場合、左右のテアライン92、93にはひきつれが生じないことが認められている。
特に、左テアライン92及び右テアライン93のうち、中央テアライン91よりもウィンドシールド側の交叉角度θ,θと、中央テアラインよりも乗員側の交叉角度θ,θとは、θ+θ,θ+θが60°以上180°未満である関係を有する場合、ひきつれが防止されることが見出された。
特開2003−137054号公報
上記第8〜10図のエアバッグ装置において、エアラインに沿ってひきつれが生じることを防止するためにインパネ60に上記第14図の中央テアライン91、左テアライン92及び右テアライン93を設けた場合、左右のテアライン92,93は「く」字形に屈曲していることから、これらテアライン92,93は方形枠状のドア枠固定体74の外側に配置されることになる。このため、これらテアライン92,93,94によって形成されるフラップは、その端部がドア枠固定体74の外側に位置することになる。一方、第10図の通り、ドア枠可動体72の裏打ち板部72aは方形枠状のドア枠固定体74の内側に嵌合されている。よって、フラップの端部は裏打ち板部72aによって補強されないことになる。
従って、エアバッグが膨張し、テアライン91,92,93に沿ってインパネ60が断裂してフラップが形成される際、該フラップのうち裏打ち板部72aによって補強されていない端部が、割れて飛散するおそれがある。
本発明は、インパネ等の内装パネルに設けられたテアラインがドア枠固定体の脚枠よりも外側に設けられている場合において、エアバッグの膨張に伴って内装パネルがテアラインに沿って開裂し、フラップが形成される際に、該フラップの端部が割れて飛散することを防止することができるエアバッグ装置用ドア枠と、このエアバッグ装置用ドア枠を備えた内装パネルアッセンブリ及びエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1のエアバッグ装置用ドア枠は、車両内装パネルのエアバッグ通過用ドア部の裏側に配置されるドア枠固定体及びドア枠可動体よりなるエアバッグ装置用ドア枠であって、該ドア枠固定体は、方形筒状の脚枠と、該脚枠から張り出し、前記内装パネルの裏面に沿って延在するフランジ部とを有しており、該ドア枠可動体は、該脚枠の内面に沿って移動可能な脚板と、該脚板に連なっており、前記内装パネルの裏面に固着される裏打ち板部とを有しているエアバッグ装置用ドア枠において、該裏打ち板部の一部は、該脚枠の内側から前記フランジ部に重なるように張り出した張出部となっていることを特徴とするものである。
請求項2のエアバッグ装置用ドア枠は、請求項1において、前記フランジ部の表面に凹所が設けられ、前記張出部が該凹所内に配置されており、該フランジ部の表面と該張出部の表面とが面一となっていることを特徴とするものである。
請求項3のエアバッグ装置用ドア枠は、請求項2において、前記凹所の少なくとも一部に、前記フランジ部の厚み方向に貫通する開口が設けられていることを特徴とするものである。
請求項4の内装パネルアッセンブリは、内装パネルの裏側に請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置用ドア枠を固着した内装パネルアッセンブリであって、前記フランジ部のうち前記張出部と重なっていない部分と、前記裏打ち板部とがそれぞれ内装パネルの裏面に固着されており、該内装パネルには、該ドア枠可動体がエアバッグ膨張時に内装パネルを裏側から押圧したときに開裂するテアラインが設けられていることを特徴とするものである。
請求項5の内装パネルアッセンブリは、請求項4において、前記フランジ部及び裏打ち板部と前記内装パネルとは振動溶着により固着されていることを特徴とするものである。
請求項6の内装パネルアッセンブリは、請求項5において、前記エアバッグ装置用ドア枠は請求項3に記載のエアバッグ装置用ドア枠であり、該裏打ち板部の前記張出部は、前記開口を通して当接された押圧部材によって前記内装パネルに押し付けられて振動溶着されたものであることを特徴とするものである。
請求項7のエアバッグ装置は、請求項4ないし6のいずれか1項に記載の内装パネルアッセンブリと、前記ドア枠固定体の脚枠及びドア枠可動体の脚板が係止されたリテーナと、該リテーナ内に配置されたエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータとを備えてなるものである。
本発明のエアバッグ装置用ドア枠及び内装パネル用アッセンブリでは、裏打ち板部の一部は、該脚枠の内側から前記フランジ部に重なるように張り出した張出部となっている。このため、インパネ等の内装パネルに設けられたテアラインがドア枠固定体の脚枠よりも外側に設けられている場合にあっても、この張出部を左右のテアラインの設けられた位置まで張り出させることにより、該テアラインの開裂によって生じるフラップの裏面の全面を裏打ち板部によって補強することができる。これにより、エアバッグの膨張に伴って内装パネルがテアラインに沿って開裂し、フラップが形成される際に、該フラップの端部が割れて飛散することを防止することができる。
本発明において、フランジ部の表面に凹所が設けられ、張出部が該凹所内に配置されており、該フランジ部の表面と該張出部の表面とが面一となっていることが好ましい。この場合、内装パネルのエアバッグ通過用ドア部とその外側の部分との厚みを同一とすることができ、内装パネルの製造が容易となる。
このフランジ部及び裏打ち板部と内装パネルとが振動溶着により固着されている場合、フランジ部及び裏打ち板部と内装パネルとが強固に固着されたものとなる。
この場合、凹所の少なくとも一部に、前記フランジ部の厚み方向に貫通する開口が設けられていることが好ましい。この場合にあっては、該フランジ部と張出部とを重ね合わせた状態で内装パネルと振動溶着する際、該開口を介して張出部を押圧部材で直接に押圧して張出部と内装パネルとを振動溶着することができる。このため、ドア枠可動体の張出部と内装パネルとが強固に固着されたものとなる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る内装パネルアッセンブリの分解斜視図、第2図はこのアッセンブリに用いられているドア枠の分解斜視図、第3図(a)、(b)はドア枠固定体の上方側及び下方側からの斜視図、第4図は第2図のIV−IV線断面図、第5図はドア枠とインパネとの振動溶着方法を示す断面図、第6図(a)はこの内装パネルアッセンブリを用いたエアバッグ装置の全体断面図、第6図(b)は同(a)の一部の拡大図、第7図はこのエアバッグ装置のエアバッグ膨張時を示す断面図である。
インパネ20は、第14図におけるリッド90のテアライン91〜93と同一パターンの中央テアライン21と左右のテアライン22、23とを有している。左右のテアラインは「く」字形に屈曲している。左テアライン22の先端と右テアライン23の先端とを結ぶようにテアライン24が設けられている。
このドア枠30’は、該ドア枠可動体32と、ドア枠固定体34よりなる。
ドア枠固定体34は、1対の長辺部及び1対の短辺部を有した略長方形筒状の脚枠34aと、該脚枠34aから張り出し、インパネ20の裏面に沿って延在するフランジ部34bとを有する。該ドア枠可動体32は、該脚枠34aの長辺部の内面に沿って移動可能な脚板32bと、該脚板に連なっており、前記内装パネルの裏面に固着される裏打ち板部32aとを有している。
この裏打ち板部32aの一部は、該脚枠34aの内側からフランジ部34bに重なるように張り出した張出部32hとなっている。
本実施の形態では、ドア枠固定体フランジ部34bの凹所34hに開口40が設けられている。この凹所34hは、二等辺三角形状であり、2個の直角三角形状の開口40が設けられている。
第4図及び第5図に示す通り、この凹所34hに対し、ドア枠可動体の裏打ち板部32aのうち張出部32hが係合する。この張出部32hの上面は、その周囲のフランジ部34bと面一状となる。このように張出部32hを凹所34hに係合させてドア枠可動体32とドア枠固定体34とを一体状としたドア枠30をインパネ20に振動溶着する。この際、第5図の通り、開口40を通して振動溶着装置の押圧部材42を張出部32hに直接に当て、該張出部32hをインパネ20に押し付けることができ、両者を容易にしっかりと振動溶着することができる。
なお、フランジ部34bのうち張出部32hと重ならない部分についても、同様に振動溶着装置の押圧部材を直に当ててインパネ20に押し付け、両者をしっかりと振動溶着することが可能である。
なお、このドア枠可動体32の裏打ち板部32aは、脚板32bから離反するほど左右幅が大きくなる台形である。1対のドア枠可動体32、32は、各々の裏打ち板部32a、32a同士の間に間隔をあけるようにしてドア枠固定体34に内嵌される。
インパネ20のテアライン21はこの裏打ち板部32a、32a同士の間に配置される。テアライン22、23は、各裏打ち板部32a、32aの側辺に沿って延在する。
脚板32bには、フック孔32cが設けられている。このフック孔32cはドア枠可動体32の移動方向(即ち、インパネの裏面と略垂直方向)に長い形状である。なお、この実施の形態では、裏打ち板部32aと脚板32bとの交叉隅部に沿って、凹条よりなるヒンジ溝32eが設けられているが、このヒンジ溝32eは省略されてもよい。
ドア枠固定体34の脚枠34aには前記フック孔32cと重なる位置にフック孔34cが設けられている。
リテーナ10に固設された鉤状のフック38が上記のフック孔32c,34cに差し込まれている。脚枠34aは、該リテーナ10の外周を取り巻くように配置されている。
このリテーナ10内にエアバッグ12が折り畳まれて収容され、インフレータ14によって膨張可能とされている。エアバッグ12は取付金具16によってリテーナ10に取り付けられている。
このエアバッグ装置の作動は次の通りである。
インフレータ14がガス噴出動作すると、第7図のように、膨張するエアバッグ12に上方に押されることによってドア枠可動体32が上方に移動(リフト動作)する。なお、このドア枠可動体32のリフト時にフック38はフック孔32c内を図の下方に相対的に移動する。また、インパネ20は、テアライン22〜24に沿って破断し、ドア部25が周囲のインパネ20から切り離される。ドア部25は、ドア枠可動体32と共にさらに上方に移動すると共に、エアバッグ12によって押されることにより、テアライン21が破断し、ドア部25及び各裏打ち板部32a、32aは第7図の通り、左右方向に二手に分かれながらドアの如く開き出し、エアバッグ12が室内に膨張する。
このようにドア部25がリフト動作して周囲のインパネ20から分離することにより、ドア部25は周囲のインパネ20から変形反力を受けることなくスムーズに開き出す。
このエアバッグ装置にあっては、裏打ち板部32aがインパネ20の裏面に強固に振動溶着されており、両者が離反することがない。また、裏打ち板部32aに張出部32hが設けられており、テアライン21,22,23によって形成されるドア部25の端部が該張出部32hによって補強されているので、ドア部25が開き出すときに該ドア部25の端部が割れて飛散することがない。さらに、インパネ30に設けられた中央テアライン21と左テアライン22及び右テアライン23との交叉角度が鋭角であるため、ドア部25が開き出すときにひきつれが生じない。
この実施の形態では内装パネルとしてインパネ20が示されているが、リッド等であってもよい。
第15図は、別の実施の形態に係る内装パネルアッセンブリの斜視図、第16図はこの内装パネルアッセンブリにおけるドア枠30’の分解斜視図である。
第15図〜第16図に示す本実施の形態に係るドア枠及び内装パネルアッセンブリ(インパネアッセンブリ)は第1図〜第5図に示したドア枠及び内装パネルとほぼ同一であり、両者が異なるのは、本実施の形態では、ドア枠固定体フランジ部34bの凹所34hに開口40を設けなかったことだけであり、その他は同一である。
インパネ20は、中央テアライン21と左右のテアライン22、23とを有している。左右のテアラインは「く」字形に屈曲している。左テアライン22の先端と右テアライン23の先端とを結ぶようにテアライン24が設けられている。
このドア枠30’は、該ドア枠可動体32と、ドア枠固定体34よりなる。
ドア枠固定体34は、1対の長辺部及び1対の短辺部を有した略長方形筒状の脚枠34aと、該脚枠34aから張り出し、インパネ20の裏面に沿って延在するフランジ部34bとを有する。該ドア枠可動体32は、該脚枠34aの長辺部の内面に沿って移動可能な脚板32bと、該脚板に連なっており、前記内装パネルの裏面に固着される裏打ち板部32aとを有している。
この裏打ち板部32aの一部は、該脚枠34aの内側からフランジ部34bに重なるように張り出した張出部32hとなっている。この張出部32hを含めた裏打ち板部32aの全体と、フランジ部34bのうち、張出部32hと重なっていない部分とがそれぞれインパネ20の裏面に振動溶着される。
この場合、第15図の通り、ドア枠固定体34の内側にドア枠可動体32を組み付けた状態にてドア枠固定体34のフランジ部34b及びドア枠可動体32の裏打ち板部32aとインパネ20とを重ね合わせ振動溶着する。
なお、フランジ部34bの前面と裏打ち板部32aの前面とを面一状とするために、第16図の通り、フランジ部34bの前面に浅い凹所34hが設けられ、張出部32hが該凹所34h内に配置されている。
符号32c、34cはフック孔を示す。
このように構成された内装パネルアッセンブリは、第1〜5図の内装パネルアッセンブリと同様、第6図のようにエアバッグ装置の内装パネルアッセンブリとして取り付けられる。
即ち、リテーナ10に固設された鉤状のフック38が上記のフック孔32c,34cに差し込まれている。脚枠34aは、該リテーナ10の外周を取り巻くように配置されている。このリテーナ10内にエアバッグ12が折り畳まれて収容され、インフレータ14によって膨張可能とされている。エアバッグ12は取付金具16によってリテーナ10に取り付けられている。
このエアバッグ装置の作動は、上記実施の形態と同様である。即ち、インフレータ14がガス噴出動作すると、第7図のように、膨張するエアバッグ12に上方に押されることによってドア枠可動体32が上方に移動(リフト動作)する。なお、このドア枠可動体32のリフト時にフック38はフック孔32c内を図の下方に相対的に移動する。また、インパネ20は、テアライン22〜24に沿って破断し、ドア部25が周囲のインパネ20から切り離される。ドア部25は、ドア枠可動体32と共にさらに上方に移動すると共に、エアバッグ12によって押されることにより、テアライン21が破断し、ドア部25及び各裏打ち板部32a、32aは第7図の通り、左右方向に二手に分かれながらドアの如く開き出し、エアバッグ12が室内に膨張する。
このようにドア部25がリフト動作して周囲のインパネ20から分離することにより、ドア部25は周囲のインパネ20から変形反力を受けることなくスムーズに開き出す。
このエアバッグ装置にあっては、裏打ち板部32aがインパネ20の裏面に強固に振動溶着されており、両者が離反することがない。また、裏打ち板部32aに張出部32hが設けられており、テアライン21,22,23によって形成されるドア部25の端部が該張出部32hによって補強されているので、ドア部25が開き出すときに該ドア部25の端部が割れて飛散することがない。さらに、インパネ30に設けられた中央テアライン21と左テアライン22及び右テアライン23との交叉角度が鋭角であるため、ドア部25が開き出すときにひきつれが生じない。
この実施の形態では内装パネルとしてインパネ20が示されているが、リッド等であってもよい。
実施の形態に係る内装パネルアッセンブリの分解斜視図である。 図1のアッセンブリに用いられているドア枠の分解斜視図である。 ドア枠固定体の上方側及び下方側からの斜視図である。 図2のIV−IV線断面図である。 ドア枠とインパネとの振動溶着方法を示す断面図である。 図1の内装パネルアッセンブリを用いたエアバッグ装置の全体断面図と一部拡大図である。 図6のエアバッグ装置のエアバッグ膨張時を示す断面図である。 従来のエアバッグ装置の断面図である。 図8のエアバッグ装置の動作時の断面図である。 図8のエアバッグ装置のドア枠を示す斜視図である。 従来のリッドの正面図と一部断面図である。 図11のリッドの開裂説明図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 別の従来のリッドの正面図である。 異なる実施の形態に係る内装パネルアッセンブリの分解斜視図である。 図15のアッセンブリに用いられているドア枠の分解斜視図である。
符号の説明
10 リテーナ
12 エアバッグ
20 インパネ
30、30’ ドア枠
32 ドア枠可動体
32a 裏打ち板部
32b 脚板
32c、34c フック孔
32h 張出部
34 ドア枠固定体
34a 脚枠
34b フランジ部
34h 凹所
38 フック
40 開口

Claims (7)

  1. 車両内装パネルのエアバッグ通過用ドア部の裏側に配置されるドア枠固定体及びドア枠可動体よりなるエアバッグ装置用ドア枠であって、
    該ドア枠固定体は、方形筒状の脚枠と、該脚枠から張り出し、前記内装パネルの裏面に沿って延在するフランジ部とを有しており、
    該ドア枠可動体は、該脚枠の内面に沿って移動可能な脚板と、該脚板に連なっており、前記内装パネルの裏面に固着される裏打ち板部とを有しているエアバッグ装置用ドア枠において、
    該裏打ち板部の一部は、該脚枠の内側から前記フランジ部に重なるように張り出した張出部となっていることを特徴とするエアバッグ装置用ドア枠。
  2. 請求項1において、前記フランジ部の表面に凹所が設けられ、前記張出部が該凹所内に配置されており、該フランジ部の表面と該張出部の表面とが面一となっていることを特徴とするエアバッグ装置用ドア枠。
  3. 請求項2において、前記凹所の少なくとも一部に、前記フランジ部の厚み方向に貫通する開口が設けられていることを特徴とするエアバッグ装置用ドア枠。
  4. 内装パネルの裏側に請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置用ドア枠を固着した内装パネルアッセンブリであって、
    前記フランジ部のうち前記張出部と重なっていない部分と、前記裏打ち板部とがそれぞれ内装パネルの裏面に固着されており、
    該内装パネルには、該ドア枠可動体がエアバッグ膨張時に内装パネルを裏側から押圧したときに開裂するテアラインが設けられていることを特徴とする内装パネルアッセンブリ。
  5. 請求項4において、前記フランジ部及び裏打ち板部と前記内装パネルとは振動溶着により固着されていることを特徴とする内装パネルアッセンブリ。
  6. 請求項5において、前記エアバッグ装置用ドア枠は請求項3に記載のエアバッグ装置用ドア枠であり、
    該裏打ち板部の前記張出部は、前記開口を通して当接された押圧部材によって前記内装パネルに押し付けられて振動溶着されたものであることを特徴とする内装パネルアッセンブリ。
  7. 請求項4ないし6のいずれか1項に記載の内装パネルアッセンブリと、前記ドア枠固定体の脚枠及びドア枠可動体の脚板が係止されたリテーナと、該リテーナ内に配置されたエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータとを備えてなるエアバッグ装置。
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