JP5425536B2 - 車両用エアバッグ装置の取付構造 - Google Patents

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この発明は、衝撃の入力時にガス圧によって袋体を展開させる車両用エアバッグ装置の取付構造に関するものである。
車両用エアバッグ装置として、衝撃入力時にガス圧によって展開する袋体が長尺に折り畳まれ、その袋体が、リテーナに保持された状態でサイドドアに取り付けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のエアバッグ装置は、折り畳まれた袋体が断面コ字状のリテーナに収容保持され、リテーナがサイドドア側のブラケットに対しボルト締結によって取り付けられている。
特開2008−213621号公報
しかし、この従来のエアバッグ装置の取付構造においては、エアバッグ装置をドアに固定するに際して、作業者がエアバッグ装置を手で支えてボルト締結作業を行わなければならないため、取付作業性を悪く、この点の改善が望まれている。
そこでこの発明は、取付作業性の向上を図ることのできる車両用エアバッグ装置の取付構造を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、衝撃入力時にガス圧によって展開する袋体(例えば、後述の実施形態における袋体19)と、この袋体を折り畳んだ状態で収容保持するリテーナ(例えば、後述の実施形態におけるリテーナ20)と、を備えたエアバッグ装置(例えば、後述の実施形態におけるエアバッグモジュール9)のドアに対する取付構造であって、前記ドアとリテーナの一方に、上下方向に突出する係合突部(例えば、後述の実施形態におけるエアバッグ係止爪13A,13B,13C)を設けるとともに、前記ドアとリテーナの他方に、上下方向に開口し前記係合突部ち上下方向から嵌合して、前記ドア上に前記エアバッグ装置を載置可能にする係合受部(例えば、後述の実施形態における爪受部27A,27B,27C)を設け、前記係合受部は、帯状の板部材(例えば、後述の実施形態における板部材26)を板厚方向にクランク状に折り曲げ、その折り曲げによってできた複数箇所の底壁(例えば、後述の実施形態における底壁26a)を前記ドアとリテーナの他方の側面に固定し、隣接する前記底壁の間に形成された隆起部(例えば、後述の実施形態における隆起部26b)によって構成したことを特徴とする。
これにより、エアバッグ装置をドアに取り付ける場合には、係合突部を係合受部に嵌入することによってエアバッグ装置をドア上に係合状態で載置し、その状態でエアバッグ本体をドアに対して固定することが可能になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用エアバッグ装置の取付構造において、前記係合突部と係合受部の間に緩衝材(例えば、後述の実施形態における緩衝材61)を介在させたことを特徴とする。
これにより、係合突部と係合受部の間のガタつきが緩衝材によって吸収されるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両用エアバッグ装置の取付構造において、前記係合突部と係合受部を係合させた後に、前記係合突部と係合受部の抜けを阻止する締結部(例えば、後述の実施形態におけるボルト孔33a,33b,33c,33d)を設けたことを特徴とする。
これにより、係合突部と係合受部の係合状態が締結部によって維持されるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用エアバッグ装置の取付構造において、前記係合受部または係合突部を前記リテーナの上部側に設けるとともに、前記リテーナの下部側に前記ドアに対する締結部(例えば、後述の実施形態におけるボルト孔33b,33c,33d)を設けたことを特徴とする。
これにより、エアバッグ装置の重量と袋体の展開反力はリテーナの下部側の締結部によって受け止められ、エアバッグ装置の倒れ方向の荷重はリテーナの上部側において係合突部と係合受部による係合によって受け止められるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、係合突部を係合受部の開口に上下方向から嵌合してエアバッグ装置をドア上に係合状態で載置することができるため、その状態でエアバッグ装置をドアに対して容易に取り付けることができ、取付作業性が向上する。
請求項2に記載の発明によれば、係合突部と係合受部の間に介在させた緩衝材によってガタつきを防止することができるため、車両走行時等における騒音発生を防止し、商品性の向上を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、係合突部と係合受部の係合状態を締結部によって維持することができるため、少ない取り付け部品でもってエアバッグ装置を安定的にドアに取り付けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、エアバッグ装置の重量と袋体の展開反力をリテーナの下部側の締結部で受け止め、エアバッグ装置の倒れをリテーナの上部側の係合突部と係合受部で受け止めることができるため、係合突部と係合受部の強度を必要以上に高めることがなく、取付部の小型・軽量化を図ることができる。
この発明の一実施形態のエアバッグ装置を採用した車両用ドアの車室内側から見た正面図である。 この発明の一実施形態のエアバッグ装置の取付状態を示す車両用ドアの車室内側から見た正面図である。 この発明の一実施形態を示す図1のA−A断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態のエアバッグ装置の分解斜視図である。 この発明の一実施形態のエアバッグ装置の背面図である。 この発明の一実施形態のバッグカバーを車外側斜め下方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態のバッグカバーの一部を拡大した斜視図である。 この発明の一実施形態のバッグカバーとドア側の取付ブラケットの取付状態を示す斜視図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面において、車両の上側と前側はそれぞれ矢印UPとFRで示すものとする。
図1は、車両の進行方向右側のフロントサイドドア1を車室内側から見た図であり、図2は、図1のフロントサイドドア1からドアライニング2等の一部の部材を取り去った図、図3は、図1のA−A断面に対応する断面図である。
フロントサイドドア1は、窓枠部を持たないいわゆるサッシュレスタイプのドアであり、ドア本体3にはドアガラス4が昇降自在に保持されている。ドア本体3は、ドア骨格部5と、ドア骨格部5の車外側に取り付けられるドアスキン6(図3参照)等によって構成されている。
図2に示すように、ドア本体3の前部上端側には図示しないドアミラーを取り付けるためのミラーベース8が一体に設けられ、ドア本体3の車室内側の上縁部には、モジュール化されたエアバッグ装置9(以下「エアバッグモジュール9」と呼ぶ。)を取り付けるための取付ブラケット10が設けられている。
取付ブラケット10は、図2に示すように、ドア本体3の上端部に沿うように車体前後方向に延出する平板状のベースプレート部11を備え、ベースプレート部11の上縁部には、エアバッグ締結片12Aと、3つのエアバッグ係止爪13A,13B,13C(係合突部)が上方に向かって延設されている。エアバッグ締結片12Aはベースプレート部11の車体前部寄り位置に配設され、エアバッグ係止爪13A,13B,13Cはベースプレート部11の車体中央領域にほぼ等間隔に配設され、夫々が上方に向かってストレートに延出している。また、ベースプレート部11の車体前部寄りの下縁部にはエアバッグ締結片12B,12Cが延設されている。
また、取付ブラケット10は、図3に示すように、ドア骨格部5の上部に接した状態でドア本体3に固定されており、エアバッグ係止爪13A,13B,13Cは、その状態においてドア骨格部5から離間して上方に突出している。また、ドア骨格部5の上縁に形成されたフランジ部15aには、ドアガラス4の車内側面に摺動自在に密接する車内側のウェザーストリップ16が取り付けられている。なお、図3中17は、ドアスキン6の上端部に取り付けられてドアガラス4の車外側面に摺動自在に密接する車外側のウェザーストリップである。
図4は、エアバッグモジュール9を分解した状態を示す斜視図であり、図5は、エアバッグモジュール9の背面図である。
これらの図にも示すように、エアバッグモジュール9は、図示しないセンサによって衝撃が検知されたときに高圧ガスを発生する筒状のインフレータ18と、インフレータ18で発生したガス圧を受けて展開する折り畳まれた袋体19(図2,図3参照)と、インフレータ18と袋体19を保持する金属製のリテーナ20と、折り畳まれた袋体19の車室内側の外側域を覆い、袋体19の展開時に一部が開口することによって袋体19の展開を許容するバッグカバー21と、を備えている。
インフレータ18には、外周面に複数のガス導出口(図示省略)が形成されたガイド筒22(図3参照)が直列に接続され、そのガイド筒22に袋体19が接続されている。袋体19は前後の縁部を折り返した状態で上下方向に畳まれ、ガイド筒22の長手方向に沿うように長尺物状に配置されている。
リテーナ20は、車体前後方向に長いほぼ平板状のベースプレート23と、ベースプレート23の車室内側に一体に結合されて、ガイド筒22と袋体19の車室内側の側方と底部側を抱持する断面略L字状の抱持プレート24とによって構成されている。インフレータ18とガイド筒22はベースプレート23の車内側面に結合され、抱持プレート24は、図4に示すように、ベースプレート23と結合する前にバッグカバー21の内側部に一体に結合される。ベースプレート23と抱持プレート24は、インフレータ18や袋体19をベースプレート23に結合した組付体(以下、「ベースプレート23を含む組付体」と呼ぶ。)にバッグカバー21を最終的に組み付けるときに、ボルト結合やリベット止め等によって相互に結合される。
インフレータ18は、ベースプレート23の前端部側に結合されている。具体的には、インフレータ18には、インフレータ18の外周面を抱持するブラケット30が取り付けられ、そのブラケット30に延設された下部アーム31がベースプレート23にボルト結合されている。また、ブラケット30には上方側に延出する上部アーム32が設けられ、その上部アーム32が取付ブラケット10のエアバッグ締結片12Aにボルト結合されるようになっている。なお、図中33aは、上部アーム32をエアバッグ締結片12Aにボルト締結するためのボルト孔(締結部)であり、33b,33cは、ベースプレート23の前部側下縁を取付ブラケット10のエアバッグ締結片12B,12Cにボルト締結するためのボルト孔(締結部)である。また、ベースプレート23の後端部はボルト孔33d(締結部)を通して取付ブラケット10にボルト締結されている。
また、抱持プレート24の長手方向(車体前後方向)の各端部には、略L字状の基本断面部の内側領域を閉塞するように端部壁25(図4参照)が延設され、その端部壁25に連設された接合フランジ25aがベースプレート23に対して最終的にリベット固定されるようになっている。ベースプレート23に抱持プレート24が結合されて構成されるリテーナ20は袋体19の収容部の上方が略長方形状に開口し、上方側を除く面が袋体19の周域をほぼ取り囲んでいる。
また、ベースプレート23のドア本体3側の上縁部には帯状の板部材26が取り付けられている。
図7は、この板部材26の取付部を拡大して示した斜視図である。
同図にも示すように、板部材26は、板厚方向にクランク状に折り曲げられ、その折り曲げによってできた複数箇所の底壁26aがベースプレート23に対してリベット60によって固定されている。一方、板部材26の隣接する底壁26a,26a間には略コ字状の隆起部26bが設けられ、その各隆起部26bがベースプレート23との間で筒状の爪受部27A,27B,27C(係合受部)を構成するようになっている。また、各隆起部26bの中央部にはウレタンゴム等の緩衝材61が取り付けられている。
この爪受部27A,27B,27Cは下方側に開口し、その開口に取付ブラケット10のエアバッグ係止爪13A,13B,13Cが下方から嵌入し得るようになっている。
図8は、ベースプレート23(リテーナ20)を取り去った状態で、爪受部27A,27B,27C(隆起部26b)に対するエアバッグ係止爪13A,13B,13Cの嵌合状態を示す斜視図である。
同図に示すように、各エアバッグ係止爪13A,13B,13Cの付根部側には、エアバッグ係止爪13A,13B,13Cに爪受部27A,27B,27Cを上方から嵌合したときに、隆起部26bの下端に当接し得る肩部62が設けられている。また、爪受部27A,27B,27Cにエアバッグ係止爪13A,13B,13Cを嵌合したときには、各隆起部26bに取り付けられた緩衝材61が対応するエアバッグ係止爪13A,13B,13Cに接触するようになっている。
図6は、バッグカバー21を車外側斜め下方から見た状態を示す図である。
同図にも示すように、バッグカバー21は、ドアライニング2(図1参照)とともにフロントサイドドア1の車室内側の外形を成すカバーアウタ35と、カバーアウタ35の内側面に溶着固定されてバッグカバー21上の各部の剛性調整や他部品との連結機能を担うカバーインナ36と、を備えている。
カバーアウタ35は、図3に示すように、比較的硬質な樹脂材料から成る基材35Aの外側に軟質樹脂から成る表皮材35Bが一体に接合された2層構造とされている。また、カバーアウタ35は、リテーナ20の開口(袋体収容部)の上方側を覆う上壁37にリテーナ20の車室内側を覆う側壁38が滑らかに連続して形成されている。側壁38は、図1,図2に示すように、側面視で上辺が略水平な略五角形状を呈するように形成されている。なお、ベースプレート23を含む組付体にバッグカバー21が最終的に取り付けられた状態では、インフレータ18とベースプレート23の前端部分はカバーアウター35の前方に突出する。また、上壁37のドア本体3側の端部には下方に略L字状に屈曲する屈曲壁39が設けられている。この屈曲壁39は、エアバッグモジュール9がドア本体3に取り付けられた状態において、図3に示すように車室内側のウェザーストリップ16の近傍部まで延出し、その外側面にウェザーストリップ16の外側リップ16aが密接するようになっている。
カバーアウタ35の上壁37と屈曲壁39には、図4,図6に示すように、袋体19の展開を許容する開口40を形成するための破断誘導部41が設けられている。破断誘導部41は、例えば、カバーアウタ35の基材35Aの裏面に断面V字状の溝を形成することにより構成される。また、破断誘導部41は、折り畳まれた袋体19の前後位置に対応して設けられ、袋体19の展開時には、カバーアウタ35上の破断誘導部41によって囲まれた領域が袋体19に押圧されて蓋状に跳ね上がるようになっている。この袋体19の展開時に蓋状に跳ね上がるカバーアウタ35上の略長方形状の領域を以下ではリッド領域42と呼ぶものとする。リッド領域42の基部側の辺は、その前後の端縁を除く中央領域がリッド領域42の回動起点となる曲げ基線部44(ヒンジ部)とされる。この曲げ基線部44は、リッド領域42の自由端側の端面と略平行に設けられ、曲げ変形が容易になるように自由端側の端面に沿うように肉薄部が設けられている。なお、図中、リッド領域42の上壁37と屈曲壁39は、それぞれ符号37a,39aを付して他の部位と区別するものとする。
また、リッド領域42の前後の破断誘導部41はリッド領域42の基部側の辺の一部まで略L字状に回り込んで設けられている。破断誘導部41のうちのリッド領域42の基部側の辺に回り込む領域は図4中41aで示す
カバーインナ36は、カバーアウタ35よりも軟質な樹脂材料から成り、図3,図6に示すように、カバーアウタ35の上壁37と側壁38にそれぞれ溶着固定される上壁45と側壁46を備えている。上壁45には車体前後方向に長い略長方形状の切欠き部47(図6参照)が設けられ、その切欠き部47内に、カバーアウタ35のリッド領域42に対応する略長方形状のリッド壁48が配置されている。リッド壁48はカバーアウタ35のリッド領域42の裏面に一体に溶着固定されている。また、側壁46の下縁には複数の隆起部49が設けられ、その各隆起部49に係止孔50が設けられている。各係止孔50には、図3に示すように、リテーナ20の抱持プレート24に延設された係止フック51が挿入係合されるようになっている。したがって、バッグカバー21の側壁46,38はリテーナ20に係止され、リテーナ20を介してドア本体3側に支持される支持部とされている。なお、図3,図6に示すように、カバーアウタ35の側壁38の裏面にはカバーインナ36とは別に樹脂製の締結ブロック52が溶着固定され、抱持プレート24はこの締結ブロック52に対してビス止め固定されている。
リッド壁48は、切欠き部47の底部側で複数の帯状片53…を介して側壁46の上部に一体に連結されている。各帯状片53は下方側に膨出するように円弧状に湾曲し、カバーアウタ35に対して溶着されずに離間している。これらの帯状片53…は、リッド壁48が跳ね上げ回動するときのヒンジ部として機能する。
ここで、この実施形態のバッグカバー21では、カバーアウタ35とカバーインナ36が一体に溶着された状態において、カバーアウタ35側のリッド領域42とカバーインナ36側のリッド壁48が袋体19の展開時に開口40を開くリッド部を構成し、カバーアウタ35側の曲げ基線部44とカバーインナ36側の帯状片53…がリッド部の回動支点となるヒンジ部を構成している。
また、図6に示すように、カバーインナ36の切欠き部47の前後方向の外側位置には、上壁45と側壁46とに跨るフランジ壁54,54がそれぞれ突設され、これらのフランジ壁54がリテーナ20の抱持プレート24の端部壁25,25に対してボルト55(図4参照)によって結合されるようになっている。
また、カバーインナ36のうちのリッド壁48の自由端寄りの下面には、破断が容易な肉薄の連結部(図示省略)を介して固定壁56が連設されている。この固定壁56の下縁には複数の連結片57…が離間して設けられ、この各連結片57がリテーナ20のベースプレート23にリベット固定されている。この連結片57のリベット固定は、例えば、ベースプレート23を含む組付体にバッグカバー21を最終的に組み付けるときに、波形の板部材26とともにベースプレート23に固定するようにしても良い。
以上のように構成されたエアバッグモジュール9をドア本体3に取り付ける場合には、ドア本体3の上部に取付ブラケット10を予め取り付けておき、その状態で取付ブラケット10のエアバッグ係止爪13A,13B,13Cにエアバッグモジュール9の爪受部27A,27B,27Cを上方から嵌合する。こうして、ドア本体3側のエアバッグ係止爪13A,13B,13Cにエアバッグモジュール9側の爪受部27A,27B,27Cを嵌合すると、エアバッグモジュール9がドア本体3の上部の設定位置に載置された状態で係止される(仮止めされる)。
この後、エアバッグモジュール9の位置を微調整しつつ、エアバッグモジュール9のリテーナ20(ベースプレート23)を取付ブラケット10に対してボルト締結する。具体的には、ベースプレート23の前部側下縁の2ヶ所のボルト孔33b,33cと後部側のボルト孔33dに図示しないボルトを挿入し、これらのボルトによってベースプレート23を取付ブラケット10に締結する。また、このときインフレータ18を抱持するブラケット30の上部アーム32を取付ブラケット10に対してボルト締結する。
この結果、エアバッグモジュール9は、リテーナ20の上縁部側の爪受部27A,27B,27Cがドア本体3側のエアバッグ係止爪13A,13B,13Cに嵌合された状態で、リテーナ20の下縁部がドア本体3側にボルト締結され、この下縁部のボルト締結によって爪受部27A,27B,27Cとエアバッグ係止爪13A,13B,13Cとの嵌合が抜け止めされる。したがって、少ない取り付け部品でもってエアバッグモジュール9が安定的にドア本体3に取り付けられることになる。
また、こうしてエアバッグモジュール9がドア本体3に取り付けられると、エアバッグモジュール9の重量と袋体19の展開反力がリテーナ20の下部側のボルト締結部によって受け止められ、エアバッグモジュール9の倒れがリテーナ20の上部側の爪受部27A,27B,27Cとエアバッグ係止爪13A,13B,13Cの嵌合部分によって受け止められる。したがって、爪受部27A,27B,27Cやエアバッグ係止爪13A,13B,13Cの強度を極端に高めなくても、エアバッグモジュール9の各種の荷重をドア本体3側に安定的に支持させることができる。このため、エアバッグモジュール9の取付部の小型・軽量化を図ることができる。
また、上述のようにエアバッグモジュール9をドア本体3に取付けた後、ドア本体3の車室内側には、エアバッグモジュール9のバッグカバー21と付き合わせるようにしてドアライニング2が取り付けられる。
以上のようにこのエアバッグ装置の取付構造においては、エアバッグモジュール9のリテーナ20に設けた爪受部27A,27B,27Cをドア本体3側のエアバッグ係止爪13A,13B,13Cに上方側から嵌合することで、エアバッグモジュール9をドア本体3に対して載置状態で仮止めすることができるため、つづく、リテーナ20のボルト締結作業を極めて容易に行なうことができる。したがって、この取付構造を採用することにより、取付作業性を向上させることができる。
また、この取付構造においては、リテーナ20の爪受部27A,27B,27Cがバッグカバー21のドア本体3側にひさし状に張り出す上壁37の下方位置に配置されているため、爪受部27A,27B,27Cの周辺部分から袋体19やインフレータ18の収容部回りに雨水等が浸入しにくい。特に、この実施形態の場合、バッグカバー21の上壁37の端部に屈曲壁39が設けられ、その屈曲壁39にウェザーストリップ16が密接していることから、爪受部27A,27B,27Cの周辺部分への雨水の浸入を確実に防止することができる。
また、このエアバッグ装置においては、爪受部27A,27B,27Cとエアバッグ係止爪13A,13B,13Cの間にウレタンゴム等の緩衝材61が介在されているため、爪受部27A,27B,27Cとエアバッグ係止爪13A,13B,13Cの間にガタつきが起こらず、車両走行時等に振動を受けてもガタつき音の発生を防止することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
1…フロントサイドドア(ドア)
9…エアバッグモジュール(エアバッグ装置)
13A,13B,13C…エアバッグ係止爪(係合突部)
19…袋体
20…リテーナ
26…板部材
26a…底壁
26b…隆起部
27A,27B,27C…爪受部(係合受部)
33a,33b,33c,33d…ボルト孔(締結部)
61…緩衝材

Claims (4)

  1. 衝撃入力時にガス圧によって展開する袋体と、この袋体を折り畳んだ状態で収容保持するリテーナと、を備えたエアバッグ装置のドアに対する取付構造であって、
    前記ドアとリテーナの一方に、上下方向に突出する係合突部を設けるとともに、
    前記ドアとリテーナの他方に、上下方向に開口し前記係合突部と上下方向から嵌合して、前記ドア上に前記エアバッグ装置を載置可能にする係合受部を設け、
    前記係合受部は、帯状の板部材を板厚方向にクランク状に折り曲げ、その折り曲げによってできた複数箇所の底壁を前記ドアとリテーナの他方の側面に固定し、隣接する前記底壁の間に形成された隆起部によって構成したことを特徴とする車両用エアバッグ装置の取付構造。
  2. 前記係合突部と係合受部の間に緩衝材を介在させたことを特徴とする請求項1に記載の車両用エアバッグ装置の取付構造。
  3. 前記係合突部と係合受部を係合させた後に、前記係合突部と係合受部の抜けを阻止する締結部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用エアバッグ装置の取付構造。
  4. 前記係合受部または係合突部を前記リテーナの上部側に設けるとともに、前記リテーナの下部側に前記ドアに対する締結部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用エアバッグ装置の取付構造。
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