JP5222800B2 - エアバッグ装置のバッグカバー - Google Patents
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Description
バッグカバーには、肉薄の破断誘導部によって囲まれたリッド部が設けられ、袋体の展開時に破断誘導部が破断することによってリッド部がヒンジ部を回動支点として跳ね上がり、袋体の展開用の開口が形成されるようになっている。
しかし、従来のエアバッグ装置で用いられるバッグカバーは、ヒンジ部の曲げ剛性が長手方向でほぼ均等に設定されているため、袋体の展開初期にリッド部の長手方向の中央領域を最初に膨出させるための袋体側の調整が難しい。
これにより、袋体の展開時に、袋体からリッド部に押圧力が作用すると、ヒンジ部では長手方向中央の変形容易部が最初に変形を開始し、リッド部の中央領域の膨出変形を促すようになる。
また、ヒンジ部を構成する帯状片の総数が帯状片を均等に配置する場合に比較して減少するようになる。
図1は、車両の進行方向右側のフロントサイドドア1を車室内側から見た図であり、図2は、図1のフロントサイドドア1からドアライニング2等の一部の部材を取り去った図、図3は、図1のA−A断面に対応する断面図である。
フロントサイドドア1は、窓枠部を持たないいわゆるサッシュレスタイプのドアであり、ドア本体3にはドアガラス4が昇降自在に保持されている。ドア本体3は、ドア骨格部5と、ドア骨格部5の車外側に取り付けられるドアスキン6(図3参照)等によって構成されている。
これらの図にも示すように、エアバッグモジュール9は、図示しないセンサによって衝撃が検知されたときに高圧ガスを発生する筒状のインフレータ18と、インフレータ18で発生したガス圧を受けて展開する折り畳まれた袋体19(図2,図3参照)と、インフレータ18と袋体19を保持する金属製のリテーナ20と、折り畳まれた袋体19の車室内側の外側域を覆い、袋体19の展開時に一部が開口することによって袋体19の展開を許容するバッグカバー21と、を備えている。
同図にも示すように、バッグカバー21は、ドアライニング2(図1参照)とともにフロントサイドドア1の車室内側の外形を成すカバーアウタ35(アウタ部材)と、カバーアウタ35の内側面に溶着固定されてバッグカバー21上の各部の剛性調整や他部品との連結機能を担うカバーインナ36(インナ部材)と、を備えている。
また、リッド領域42の前後の破断誘導部41はリッド領域42の基部側の辺の一部まで略L字状に回り込んで設けられている。破断誘導部41のうちのリッド領域42の基部側の辺に回り込む領域は図4中41aで示す
図6と、この図7,図8に示すようにカバーインナ36の帯状片53…は全てが同じ肉厚ではなく、長手方向の中央領域Dの帯状片53…(中央側7つの帯状片53…)の肉厚T1は、長手方向の前後の端部領域の帯状片53…(前後各2つの帯状片53,53)の肉厚T2に比較して薄く設定されている。したがって、カバーインナ36のヒンジ部の中央領域Dは両側の端部領域に比較して曲げ変形が容易になっている。この参考例の場合、中央領域Dの帯状片53…の薄肉部70(図8参照)が両側の端部領域に比較して曲げ変形が容易な変形容易部とされている。
この後、エアバッグモジュール9をドア本体3に対して正確に位置決めし、エアバッグモジュール9のリテーナ20(ベースプレート23)を取付ブラケット10に対してボルト結合する。
そして、ドア本体3の車室内側には、この後にエアバッグモジュール9のバッグカバー21と付き合わせるようにしてドアライニング2が取り付けられる。
また、このとき、バッグカバー21の屈曲壁39は、ドアガラス4の車室内側面に微小隙間をもって対峙し、屈曲壁39の外側面には、ドア本体3側のウェザーストリップ16の外側リップ16aが密接する。
この実施形態のバッグカバー121は、カバーインナ35のヒンジ部が第1の参考例と同様に複数の帯状片53…によって構成されているが、長手方向の中央領域Dと端部領域の帯状片53で肉厚を同じにしたまま、中央領域Dの帯状片53の分布密度が端部領域の分布密度よりも低く設定、つまり、中央領域Dの隣接する帯状片53,53のピッチP1が端部領域の隣接する帯状片53,53のピッチP2よりも狭くなるように設定されている。したがって、このバッグカバー121の場合、帯状片53の分布密度の低い中央領域Dは分布密度の高い端部領域に比較して曲げ変形が容易になる。この実施形態の場合、中央領域Dの帯状片53の分布密度の低い部分が変形容易部を構成している。
また、この実施形態の場合、カバーインナ35の中央領域Dの帯状片53の分布密度が低く設定されていることから、帯状片53の総数を減少させてバッグカバー121全体の軽量化を図ることができる。
この参考例のバッグカバー221は、カバーインナ35のヒンジ部が複数の帯状片53…によって構成され、長手方向の中央領域Dと端部領域の帯状片53で肉厚を同じにしたまま、中央領域Dの各帯状片53の幅W1(長手方向の幅)が端部領域の各帯状片53の幅W2よりも狭く設定されている。
このバッグカバー221では、帯状片53の幅の狭い中央領域Dの方が帯状片53の幅の広い端部領域よりも曲げ変形が容易になる。この参考例の場合、中央領域Dの幅の狭い帯状片53が変形容易部を構成している。
18…インフレータ
19…袋体
20…リテーナ
121…バッグカバー
38,46…側壁(支持部)
40…開口
42…リッド領域(リッド部)
44…曲げ基線部(ヒンジ部)
48…リッド壁48(リッド部)
53…帯状片(ヒンジ部)
Claims (1)
- 折り畳まれた袋体の車室内側を覆うとともに、前記袋体がインフレータからのガス圧導入によって展開するときに、袋体の展開を許容するための開口が形成されるエアバッグ装置のバッグカバーであって、
前記袋体の収納状態において前記開口を閉塞するリッド部と、
車体側に固定されるリテーナに結合される支持部と、
前記リッド部と支持部を連結するとともに、前記袋体の展開時に曲げ変形によって前記リッド部の回動を許容することでリッド部側に開口を形成するヒンジ部と、を備え、
前記ヒンジ部は、長手方向の中央領域に両側の端部領域に比較して曲げ変形が容易な変形容易部が設けられ、
前記ヒンジ部は、前記リッド部と支持部を連結する複数の帯状片によって構成され、
前記変形容易部は、ヒンジ部の長手方向の中央領域の帯状片の分布密度を両側の端部領域の帯状片の分布密度よりも低くして構成されていることを特徴とするエアバッグ装置のバッグカバー。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2009147038A JP5222800B2 (ja) | 2009-06-19 | 2009-06-19 | エアバッグ装置のバッグカバー |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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- 2009-06-19 JP JP2009147038A patent/JP5222800B2/ja not_active Expired - Fee Related
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