JP5206323B2 - モールドモータ - Google Patents
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Description
図1〜図3に示すように、1はモールドモータで、複数のスロットを有する珪素鋼板などの薄板鋼板を積層した固定子鉄心10に絶縁材にて形成されたインシュレータ6を介して電機子巻線2を巻装している。11はブラケットで軸受け16を保持している。3はプラスチックマグネットを射出成形時に極配向させてシャフト9と一体成形して形成した磁石回転子であり、固定子鉄心10内周側に回転自在に配置されている。4は磁石回転子3の磁極位置を検知するホール素子で、15はホール素子4の出力信号に基づいて電機子巻線2への通電を制御するスイッチング素子を内蔵する駆動ICである。14はホール素子4、駆動IC15、その他電子部品を実装したプリント基板で、モールドモータ1に内蔵されている。17は駆動IC15などへの電源を供給する複数のコネクタ端子ピンであり、各1本1本はプリント基板14に設けられたランド7に、それぞれはんだ付けされている。8は各ランド7の間に開口する丸穴であり、ランド7の長手方向と平行に複数個並んで開口している。固定子鉄心10、インシュレータ6、電機子巻線2、プリント基板14、コネクタ端子ピン17の一部は水酸化アルミニウム(図示せず)や炭酸カルシウム(図示せず)などの充填材と、補強材としてガラス繊維(図示せず)と長さが0.1〜0.2mm程度の針状のワラストナイト(図示せず)、成形収縮率を制御するポリスチレンなどの低収縮剤と、成形後の脱型性を制御するステアリン酸カルシウムなどの金属石鹸よりなる離型剤を含有する不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂12をスクリュー式成形機(図示せず)にて、射出成形金型19を用いて一体的にモールド成形されて外被12aを形成して、固定子5を構成している。ここで、コネクタ端子ピン17の位置はゲート18から遠い位置に配置するようにして、熱硬化性樹脂12の充填速度が遅くなるようにしている。そして、熱硬化性樹脂12の充填材である水酸化アルミニウムは2種類の粒度分布であり、それぞれ約1.5ミクロンメータを略中心とするものと、約8ミクロンメータを略中心とするもので、炭酸カルシウムは約7ミクロンメータを略中心とするものである。そして、水酸化アルミニウムは熱硬化性樹脂12全体の56wt%、炭酸カルシウムは11wt%を占めている。また、ガラス繊維は長さが3mmのものと、1.5mmのものであるが、成形機の計量時の背圧によって、0.5mm程度の長さまで折損するガラス繊維も存在している。各丸穴8には熱硬化性樹脂12が充填されており、折損したガラス繊維などの短いガラス繊維、ワラストナイトがプリント基板14の板厚方向に配向するとともに、エステル樹脂を多く吸収した粒径の細かな水酸化アルミニウムが多く含有されている。13はガス逃がし部で、外被12aの丸穴8部近傍に設けている。
2 電機子巻線
3 磁石回転子
4 ホール素子
5 固定子
6 インシュレータ
7 ランド
8 丸穴
9 シャフト
10 固定子鉄心
11 ブラケット
12 熱硬化性樹脂
12a 外被
13 ガス逃がし部
14 プリント基板
15 駆動IC
16 軸受け
17 コネクタ端子ピン
18 ゲート
19 射出成形金型
Claims (10)
- 電機子巻線とプリント基板とを繊維状の補強材と充填材を含有した樹脂により一体的にモールド成形して外被を形成した固定子と、この固定子に対向して回転自在に配置された回転子と、複数のコネクタ端子ピンを外部に導出したモールドモータであって、前記プリント基板には前記コネクタ端子ピンをはんだ付けするための複数のランドが設けられるとともに、この各ランドの間に丸穴を開口し、この丸穴には前記樹脂を充填し、前記繊維状の補強材は前記プリント基板の板厚方向に配向させたことを特徴とするモールドモータ。
- 前記ランドとランドの間に開口する前記丸穴は複数としたことを特徴とする請求項1記載のモールドモータ。
- 前記複数の丸穴は前記ランドの長手方向に略平行に並べたことを特徴とする請求項2記載のモールドモータ。
- 前記補強材は2種類以上の長さの繊維としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のモールドモータ。
- 前記樹脂にはワラストナイトなどの針状の結晶体を含有したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のモールドモータ。
- 前記固定子はスクリュー式の射出成形機により一体的にモールド成形される構造であって、前記補強材は前記射出成形機の計量時の背圧によって折損させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のモールドモータ。
- 前記充填材は水酸化アルミニウムと炭酸カルシウムからなり、水酸化アルミニウムの重量パーセントを炭酸カルシウムの重量パーセントよりも高くしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のモールドモータ。
- 前記充填材は3種類以上の粒度分布となる充填材としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のモールドモータ。
- 前記充填材の粒径の細かな粒度分布となる充填材は水酸化アルミニウムとしたことを特徴とする請求項8記載のモールドモータ。
- 前記外被の前記丸穴部近傍には、成形時に発生するガスなどを逃がすガス逃がし部を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のモールドモータ。
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JP2008280926A JP5206323B2 (ja) | 2008-10-31 | 2008-10-31 | モールドモータ |
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Family Applications (1)
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- 2008-10-31 JP JP2008280926A patent/JP5206323B2/ja active Active
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