JP2004351750A - 不燃性化粧板 - Google Patents
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Abstract
【課題】台所のコンロの近くに設けてもコンロの熱や炎によって劣化したり焦げたりせず、また台所の油や煮汁で汚れても簡単に拭き取ることができる不燃性化粧板を提供する。
【解決手段】無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層の表面に、弗素又はシリカよりなる被膜層を有するステンレス板を積層する。シリカの被膜層は接着層を介して形成される。そして、ステンレス板は0.1〜0.6mmの厚みのものを使用する。
【選択図】 図1
【解決手段】無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層の表面に、弗素又はシリカよりなる被膜層を有するステンレス板を積層する。シリカの被膜層は接着層を介して形成される。そして、ステンレス板は0.1〜0.6mmの厚みのものを使用する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不燃性化粧板に関し、特に、台所、風呂場、駅舎、体育館等の壁材等の建築用内外装材として好適に使用することができる不燃性化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の建築用内外装材として使用する化粧板として、水酸化アルミニウム等の無機質骨材を主たる材料とし、これに熱硬化性樹脂を添加してなる基板の表面に、印刷を施した熱硬化性樹脂を含浸させた化粧紙を積層、一体化したものが実用化されている(特許文献1参照)。しかし、上記化粧板は強度が弱く、特に、不燃化のために基板の無機質骨材の含有率を高くすると、この傾向が一層顕著に現れるとともに、化粧紙と基板間の接着力が低下し、剥離を起こし易いという問題があった。
【0003】
そこで、本件出願人は該問題に対処するために、熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布からなる不織布層と、無機質骨材及び熱硬化性樹脂からなる混合樹脂層とを積層してなる芯材シートを複数枚積層してなる芯材層の表面に、メラミン樹脂を含浸させた化粧紙からなる表面化粧層を積層した化粧板を提案した(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公昭54−3704号公報)。
【特許文献2】
特開2000−135758号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この技術により、上記問題点は解消されるに至ったが、反面、この化粧板では、表面化粧層にメラミン樹脂を含浸させた紙質のものを積層することから、例えば、台所のコンロの近くに設けるようにした場合は、コンロの熱や炎によって劣化したり焦げたりするおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記従来の化粧板が有する問題点に鑑み、台所のコンロの近くに設けるようにした場合でも、コンロの熱や炎によって劣化したり焦げたりすることがなく、且つ汚れなどが付着しても簡単に拭き取ることが出来る不燃性化粧板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の不燃性化粧板は、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層の少なくとも一方の表面にステンレス板を積層してなる化粧板であって、該ステンレス板はその表面に弗素又はシリカよりなる被膜層を有することを特徴とするものである。
【0008】
この不燃性化粧板は、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層の表面にステンレス板を積層しているので、このステンレス板により熱や炎を遮断することができ、これにより、不燃性化粧板を台所のコンロの近くに設けるようにした場合でも、コンロの熱や炎によって化粧板、特にその表面が、劣化したり焦げたりすることを防止することができる。
【0009】
そして、ステンレス板は、その表面に弗素又はシリカよりなる被膜層を有するから、台所での油や煮汁などの汚れが付着しても簡単に拭き取ることができる。特にシリカ皮膜層は表面硬度が高いので鍋などで擦っても傷が付き難く、長期に亘り表面を平滑に保つことができる。
【0010】
このステンレス板としては、厚みが0.1〜0.6mmであるものを使用することが好ましく、芯材層表面が多少凹凸していてもステンレス表面に当該凹凸の影響が出なくて、ステンレス板表面が平滑で美麗である不燃性化粧板を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の不燃性化粧板の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の不燃性化粧板の一実施形態を示す断面図である。
この不燃性化粧板Pは、その表面に設けられた表面ステンレス板1と、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層2と、その裏面に設けられた裏面ステンレス板3とを備えている。この不燃性化粧板Pの厚みは、特に限定されるものではないが、2〜6mm、特に3〜5mmの厚みであることが好ましい。この厚みであると、台所で使用される他の化粧板との段差をなくすことができ、台所周りを美しく仕上ることが出来る。
【0013】
化粧板Pの表面に設けられている表面ステンレス板1には、その表面に弗素又はシリカの被膜層4を有しているものが使用され、裏面ステンレス板3は被膜のない無垢のステンレス板が使用されている。なお、裏面ステンレス板3の表面にも被膜層を有していても良く、この場合は化粧板Pのどちらの面を表面としても良い。
【0014】
ステンレス板1、3の厚みは、特に限定されるものではないが、好ましくは、厚さ0.1〜0.6mm、さらに好ましくは0.2〜0.5mm程度の薄板からなり、図1に示すように、芯材層2の表面に、例えば、シリコン系、エポキシ系、ポリウレタン系、アクリル系、ポリイミド系、ポリアミド系等の耐熱性の接着シートよりなる接着層11により接着されている。この場合、ステンレス板1、3として、その裏面に耐熱性の接着剤を塗布されて接着層11を形成された接着剤付きステンレス板1、3を用いることも可能であり、この場合は接着シートを用いることなく接着できる。
【0015】
この表面ステンレス板1の表面には弗素又はシリカの被膜層4が設けられている。そのうち、弗素被膜層4に使用される樹脂は、熱可塑性弗素樹脂でも熱硬化性弗素樹脂でも使用可能であり、例えば熱可塑性弗素樹脂としては4弗化ポリエチレン樹脂、3弗化ポリエチレン樹脂、2弗化ポリエチレン樹脂、4弗化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体樹脂、4弗化エチレン−6弗化プロピレン共重合体樹脂、4弗化エチレン−エチレン共重合体樹脂などが用いられる。この弗素被膜層4の厚みは、特に限定されるものではないが、10〜100μmの厚さが好ましい。
【0016】
また、シリカ被膜層4に使用されるものは、シリカとバインダー樹脂とを混合したシリカ・樹脂混合物、シリカアルコキシドなどが使用される。シリカアルコキシドとしては、(R1)nSi(OR2)4−n(R1はメチル基、エチル基、フェニル基を表し、R2は炭素数が1〜4のアルキル基を表し、nは0、1または2である。)で表される珪素化合物、(R3)mSiX4−m(R3は炭素数1〜8の1価の炭化水素基を表し、Xは加水分解性基(アルコキシル基、アセトキシ基など)を表し、mは0、1、2または3である。)で表される加水分解性オルガノシランなどが使用される。このシリカ被覆層4の厚みは、特に限定されるものではないが、10〜100μmの厚さが好ましい。
【0017】
これらの被覆層4は、上記弗素樹脂やシリカ・樹脂混合物やシリカアルコキシドなどをフィルム化してステンレス板1に熱圧着などの方法で接合一体化しても良いし、塗料化してステンレス板1に塗布・固化して一体化してもよい。
【0018】
一方、不燃性化粧板Pの芯材層2は、無機芯材と無機質骨材と熱硬化性樹脂とよりなるものである。具体的には、無機芯材21に無機質骨材と熱硬化性樹脂とを含浸、塗布若しくは積層させた複数の芯材シート20を積層して熱硬化させた層によって構成されている。この芯材層2の厚さは、特に限定されるものではないが、2〜5mmの厚さであることが好ましい。
【0019】
無機芯材21としては、例えばガラス不織布や織布などが使用される。また無機質骨材としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の含水無機化合物や炭酸カルシウム、タルク等の充填剤が使用される。また熱硬化性樹脂としては、メラミン樹脂、フェノール樹脂等が使用される。
そして、より具体的には、図2(A)に示すように、この無機芯材21として秤量30〜100g/m2程度のガラス不織布を使用し、この無機芯材21にメラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた後、この含浸無機芯材21の片面に、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の含水無機化合物や炭酸カルシウム、タルク等の無機充填剤などの無機質骨材、及びメラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合物(本明細書において、「混合樹脂」という。)を塗布して混合樹脂層22を形成し、2層構造とした芯材シート20Aを用いることができる。
【0020】
また、図2(B)に示すように、ガラス不織布に熱硬化性樹脂を含浸させた含浸無機芯材21の両面に、無機質骨材及び熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて添加剤)を混合した混合樹脂を塗布して混合樹脂層22を形成し、3層構造とした芯材シート20Bを用いることができる。
さらに、図2(C)に示すように、ガラス不織布に無機質骨材及び熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合樹脂を含浸させた含浸無機芯材21の両面に、該混合樹脂を塗布して混合樹脂層22を形成した芯材シート20C(この場合、図示の3層構造のほか、2層構造とすることもできる。)を用いることもできる。
また、図2(D)に示すように、ガラス不織布に無機質骨材及び熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合樹脂を含浸させ、1層構造とした芯材シート20Dを用いたり、図3(E)に示すように、無機質骨材及び熱硬化性樹脂を含浸させた含浸ガラス不織布(含浸無機芯材21)と、前記熱硬化性樹脂に無機骨材を混合した混合樹脂シート23とを適宜選択し、必要に応じて、組み合わせた芯材シート20E用いることができる。
【0021】
この場合、無機芯材21には、熱硬化性樹脂が80〜150重量%程度含浸されるようにする。また、無機質骨材には、含水した水酸化アルミニウム等の無機化合物の粉末を、さらに、無機芯材21内に浸入、含浸されるようにする場合には、粒径50μm以下のものを用いるのが好ましい。
さらに、この含水水酸化アルミニウム等の無機化合物と炭酸カルシウム等の充填剤を70〜90:30〜10の割合で混合したものも好ましく用いることができる。
なお、無機芯材21に水酸化アルミニウム等の無機質骨材を含浸させる場合、無機質骨材の含有率は、層間の界面の接着性を考慮して、10重量%未満とすることが望ましい。
【0022】
そして、芯材シート20全体として、熱硬化性樹脂が10〜20重量%含有されるようにする。熱硬化性樹脂の含有量が、20重量%より多いと、所期の不燃性の性質が得にくくなり、反対に、10重量%より少ないと、結合力(接着力)が小さく、成形性が悪くなる。
【0023】
かくして、本実施形態の不燃性化粧板Pは、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とからなる芯材シート20を複数枚重ね合わせた芯材層2の表裏両面に、ステンレス板1、3を積層したことから、このステンレス板1、3により熱や炎を遮断することができ、これにより、台所のコンロの近くなどで不燃性化粧板Pを設けるようにした場合でも、コンロの熱や炎によって化粧板、特にその表面が、劣化したり焦げたりすることを防止することができる。
【0024】
そして、表面ステンレス板1の表面には、弗素又はシリカよりなる被覆層を形成しているので、表面ステンレス板1に傷が付くことを防止できる上に、台所の油などの汚れが付着しても簡単に拭き取ることが出来る。特に、シリカ被膜層は弗素被膜層と比べても表面硬度が高く、鉛筆硬度で5以上の硬度、好ましくは8前後の硬度を有しているので、鍋などで擦っても傷が付くことがなく、台所に使用する場合においてはシリカ被膜層が好ましく採用される。
【0025】
このステンレス板1の厚みは、0.1〜0.6mm、好ましくは0.2〜0.5mmであることが好ましい。0.1mm以上であると、芯材層2の表面に凹凸があっても、これがステンレス板1の表面にまで影響することを防止できる厚さであるので、ステンレス板1の表面が凹凸になることはなく、凹凸のない美しい表面状態を有する化粧板Pとすることが出来る。芯材層2は無機質骨材や無機芯材等を含むので、これらの影響で表面が凹凸になる可能性があるし、混合樹脂層22形成の際に凹凸となる可能性もあるので、ステンレス板1の厚みを0.1mm以上にしておくのが望ましいのである。一方、厚さを0.6mm以上にして耐熱性を向上してもよいが、耐熱性は0.6mm厚で十分であり、かえって重さが重くなり取り扱い難くなるので、0.6mm以下が望ましいのである。
さらに、裏面ステンレス板3を積層しているので、炎に対する遮断性を高めるとともに、化粧板Pの反りをなくすことができる。
【0026】
そして、芯材層2として、無機質骨材を含む熱硬化性樹脂が硬化したものを使用しているので、芯材層2自体がへこむことがなく、このため、薄いステンレス板を使用してもステンレス板1、3が内側にへこむことがなく、不燃性化粧板Pの表面に凹凸が生じず、長期間に亘って美麗に保持することができる。
【0027】
上記実施形態において、化粧板Pの裏面に裏面ステンレス板3を使用しているが、この代わりに、クラフト紙などの紙材にメラミン樹脂やフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させたバッカー紙などを積層することも可能である。
【0028】
その他、本発明の不燃性化粧板について、その実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することが可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明の不燃性化粧板によれば、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とからなる芯材層の表面に、弗素又はシリカよりなる被覆層を有するステンレス板を積層することから、このステンレス板により熱や炎を遮断することができ、これにより、不燃性化粧板を台所のコンロの近くに設けるようにした場合でも、コンロの熱や炎によって化粧板、特にその表面が、劣化したり焦げたりすることを防止することができる。
そして、ステンレス板は、その表面に弗素又はシリカよりなる被膜層を有するから、台所の油や煮汁などの汚れが付着しても簡単に拭き取ることができる。特にシリカ皮膜層は表面硬度が高いので鍋などで擦っても傷が付き難く、長期に亘り表面を平滑に美麗に保つことができる。
このステンレス板としては、厚みが0.1〜0.6mmであるものを使用すると、芯材層表面が多少凹凸していてもステンレス板表面に当該凹凸の影響が出なくて、ステンレス板表面が平滑である不燃性化粧板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不燃性化粧板の一実施例を示す断面図である。
【図2】芯材シートを示す断面図である。
【符号の説明】
P 不燃性化粧板
1 ステンレス板
11 接着層
2 芯材層
20 芯材シート
21 無機芯材
3 裏面ステンレス板
4 被覆層
【発明の属する技術分野】
本発明は、不燃性化粧板に関し、特に、台所、風呂場、駅舎、体育館等の壁材等の建築用内外装材として好適に使用することができる不燃性化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の建築用内外装材として使用する化粧板として、水酸化アルミニウム等の無機質骨材を主たる材料とし、これに熱硬化性樹脂を添加してなる基板の表面に、印刷を施した熱硬化性樹脂を含浸させた化粧紙を積層、一体化したものが実用化されている(特許文献1参照)。しかし、上記化粧板は強度が弱く、特に、不燃化のために基板の無機質骨材の含有率を高くすると、この傾向が一層顕著に現れるとともに、化粧紙と基板間の接着力が低下し、剥離を起こし易いという問題があった。
【0003】
そこで、本件出願人は該問題に対処するために、熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布からなる不織布層と、無機質骨材及び熱硬化性樹脂からなる混合樹脂層とを積層してなる芯材シートを複数枚積層してなる芯材層の表面に、メラミン樹脂を含浸させた化粧紙からなる表面化粧層を積層した化粧板を提案した(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公昭54−3704号公報)。
【特許文献2】
特開2000−135758号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この技術により、上記問題点は解消されるに至ったが、反面、この化粧板では、表面化粧層にメラミン樹脂を含浸させた紙質のものを積層することから、例えば、台所のコンロの近くに設けるようにした場合は、コンロの熱や炎によって劣化したり焦げたりするおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記従来の化粧板が有する問題点に鑑み、台所のコンロの近くに設けるようにした場合でも、コンロの熱や炎によって劣化したり焦げたりすることがなく、且つ汚れなどが付着しても簡単に拭き取ることが出来る不燃性化粧板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の不燃性化粧板は、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層の少なくとも一方の表面にステンレス板を積層してなる化粧板であって、該ステンレス板はその表面に弗素又はシリカよりなる被膜層を有することを特徴とするものである。
【0008】
この不燃性化粧板は、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層の表面にステンレス板を積層しているので、このステンレス板により熱や炎を遮断することができ、これにより、不燃性化粧板を台所のコンロの近くに設けるようにした場合でも、コンロの熱や炎によって化粧板、特にその表面が、劣化したり焦げたりすることを防止することができる。
【0009】
そして、ステンレス板は、その表面に弗素又はシリカよりなる被膜層を有するから、台所での油や煮汁などの汚れが付着しても簡単に拭き取ることができる。特にシリカ皮膜層は表面硬度が高いので鍋などで擦っても傷が付き難く、長期に亘り表面を平滑に保つことができる。
【0010】
このステンレス板としては、厚みが0.1〜0.6mmであるものを使用することが好ましく、芯材層表面が多少凹凸していてもステンレス表面に当該凹凸の影響が出なくて、ステンレス板表面が平滑で美麗である不燃性化粧板を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の不燃性化粧板の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の不燃性化粧板の一実施形態を示す断面図である。
この不燃性化粧板Pは、その表面に設けられた表面ステンレス板1と、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層2と、その裏面に設けられた裏面ステンレス板3とを備えている。この不燃性化粧板Pの厚みは、特に限定されるものではないが、2〜6mm、特に3〜5mmの厚みであることが好ましい。この厚みであると、台所で使用される他の化粧板との段差をなくすことができ、台所周りを美しく仕上ることが出来る。
【0013】
化粧板Pの表面に設けられている表面ステンレス板1には、その表面に弗素又はシリカの被膜層4を有しているものが使用され、裏面ステンレス板3は被膜のない無垢のステンレス板が使用されている。なお、裏面ステンレス板3の表面にも被膜層を有していても良く、この場合は化粧板Pのどちらの面を表面としても良い。
【0014】
ステンレス板1、3の厚みは、特に限定されるものではないが、好ましくは、厚さ0.1〜0.6mm、さらに好ましくは0.2〜0.5mm程度の薄板からなり、図1に示すように、芯材層2の表面に、例えば、シリコン系、エポキシ系、ポリウレタン系、アクリル系、ポリイミド系、ポリアミド系等の耐熱性の接着シートよりなる接着層11により接着されている。この場合、ステンレス板1、3として、その裏面に耐熱性の接着剤を塗布されて接着層11を形成された接着剤付きステンレス板1、3を用いることも可能であり、この場合は接着シートを用いることなく接着できる。
【0015】
この表面ステンレス板1の表面には弗素又はシリカの被膜層4が設けられている。そのうち、弗素被膜層4に使用される樹脂は、熱可塑性弗素樹脂でも熱硬化性弗素樹脂でも使用可能であり、例えば熱可塑性弗素樹脂としては4弗化ポリエチレン樹脂、3弗化ポリエチレン樹脂、2弗化ポリエチレン樹脂、4弗化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体樹脂、4弗化エチレン−6弗化プロピレン共重合体樹脂、4弗化エチレン−エチレン共重合体樹脂などが用いられる。この弗素被膜層4の厚みは、特に限定されるものではないが、10〜100μmの厚さが好ましい。
【0016】
また、シリカ被膜層4に使用されるものは、シリカとバインダー樹脂とを混合したシリカ・樹脂混合物、シリカアルコキシドなどが使用される。シリカアルコキシドとしては、(R1)nSi(OR2)4−n(R1はメチル基、エチル基、フェニル基を表し、R2は炭素数が1〜4のアルキル基を表し、nは0、1または2である。)で表される珪素化合物、(R3)mSiX4−m(R3は炭素数1〜8の1価の炭化水素基を表し、Xは加水分解性基(アルコキシル基、アセトキシ基など)を表し、mは0、1、2または3である。)で表される加水分解性オルガノシランなどが使用される。このシリカ被覆層4の厚みは、特に限定されるものではないが、10〜100μmの厚さが好ましい。
【0017】
これらの被覆層4は、上記弗素樹脂やシリカ・樹脂混合物やシリカアルコキシドなどをフィルム化してステンレス板1に熱圧着などの方法で接合一体化しても良いし、塗料化してステンレス板1に塗布・固化して一体化してもよい。
【0018】
一方、不燃性化粧板Pの芯材層2は、無機芯材と無機質骨材と熱硬化性樹脂とよりなるものである。具体的には、無機芯材21に無機質骨材と熱硬化性樹脂とを含浸、塗布若しくは積層させた複数の芯材シート20を積層して熱硬化させた層によって構成されている。この芯材層2の厚さは、特に限定されるものではないが、2〜5mmの厚さであることが好ましい。
【0019】
無機芯材21としては、例えばガラス不織布や織布などが使用される。また無機質骨材としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の含水無機化合物や炭酸カルシウム、タルク等の充填剤が使用される。また熱硬化性樹脂としては、メラミン樹脂、フェノール樹脂等が使用される。
そして、より具体的には、図2(A)に示すように、この無機芯材21として秤量30〜100g/m2程度のガラス不織布を使用し、この無機芯材21にメラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた後、この含浸無機芯材21の片面に、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の含水無機化合物や炭酸カルシウム、タルク等の無機充填剤などの無機質骨材、及びメラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合物(本明細書において、「混合樹脂」という。)を塗布して混合樹脂層22を形成し、2層構造とした芯材シート20Aを用いることができる。
【0020】
また、図2(B)に示すように、ガラス不織布に熱硬化性樹脂を含浸させた含浸無機芯材21の両面に、無機質骨材及び熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて添加剤)を混合した混合樹脂を塗布して混合樹脂層22を形成し、3層構造とした芯材シート20Bを用いることができる。
さらに、図2(C)に示すように、ガラス不織布に無機質骨材及び熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合樹脂を含浸させた含浸無機芯材21の両面に、該混合樹脂を塗布して混合樹脂層22を形成した芯材シート20C(この場合、図示の3層構造のほか、2層構造とすることもできる。)を用いることもできる。
また、図2(D)に示すように、ガラス不織布に無機質骨材及び熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合樹脂を含浸させ、1層構造とした芯材シート20Dを用いたり、図3(E)に示すように、無機質骨材及び熱硬化性樹脂を含浸させた含浸ガラス不織布(含浸無機芯材21)と、前記熱硬化性樹脂に無機骨材を混合した混合樹脂シート23とを適宜選択し、必要に応じて、組み合わせた芯材シート20E用いることができる。
【0021】
この場合、無機芯材21には、熱硬化性樹脂が80〜150重量%程度含浸されるようにする。また、無機質骨材には、含水した水酸化アルミニウム等の無機化合物の粉末を、さらに、無機芯材21内に浸入、含浸されるようにする場合には、粒径50μm以下のものを用いるのが好ましい。
さらに、この含水水酸化アルミニウム等の無機化合物と炭酸カルシウム等の充填剤を70〜90:30〜10の割合で混合したものも好ましく用いることができる。
なお、無機芯材21に水酸化アルミニウム等の無機質骨材を含浸させる場合、無機質骨材の含有率は、層間の界面の接着性を考慮して、10重量%未満とすることが望ましい。
【0022】
そして、芯材シート20全体として、熱硬化性樹脂が10〜20重量%含有されるようにする。熱硬化性樹脂の含有量が、20重量%より多いと、所期の不燃性の性質が得にくくなり、反対に、10重量%より少ないと、結合力(接着力)が小さく、成形性が悪くなる。
【0023】
かくして、本実施形態の不燃性化粧板Pは、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とからなる芯材シート20を複数枚重ね合わせた芯材層2の表裏両面に、ステンレス板1、3を積層したことから、このステンレス板1、3により熱や炎を遮断することができ、これにより、台所のコンロの近くなどで不燃性化粧板Pを設けるようにした場合でも、コンロの熱や炎によって化粧板、特にその表面が、劣化したり焦げたりすることを防止することができる。
【0024】
そして、表面ステンレス板1の表面には、弗素又はシリカよりなる被覆層を形成しているので、表面ステンレス板1に傷が付くことを防止できる上に、台所の油などの汚れが付着しても簡単に拭き取ることが出来る。特に、シリカ被膜層は弗素被膜層と比べても表面硬度が高く、鉛筆硬度で5以上の硬度、好ましくは8前後の硬度を有しているので、鍋などで擦っても傷が付くことがなく、台所に使用する場合においてはシリカ被膜層が好ましく採用される。
【0025】
このステンレス板1の厚みは、0.1〜0.6mm、好ましくは0.2〜0.5mmであることが好ましい。0.1mm以上であると、芯材層2の表面に凹凸があっても、これがステンレス板1の表面にまで影響することを防止できる厚さであるので、ステンレス板1の表面が凹凸になることはなく、凹凸のない美しい表面状態を有する化粧板Pとすることが出来る。芯材層2は無機質骨材や無機芯材等を含むので、これらの影響で表面が凹凸になる可能性があるし、混合樹脂層22形成の際に凹凸となる可能性もあるので、ステンレス板1の厚みを0.1mm以上にしておくのが望ましいのである。一方、厚さを0.6mm以上にして耐熱性を向上してもよいが、耐熱性は0.6mm厚で十分であり、かえって重さが重くなり取り扱い難くなるので、0.6mm以下が望ましいのである。
さらに、裏面ステンレス板3を積層しているので、炎に対する遮断性を高めるとともに、化粧板Pの反りをなくすことができる。
【0026】
そして、芯材層2として、無機質骨材を含む熱硬化性樹脂が硬化したものを使用しているので、芯材層2自体がへこむことがなく、このため、薄いステンレス板を使用してもステンレス板1、3が内側にへこむことがなく、不燃性化粧板Pの表面に凹凸が生じず、長期間に亘って美麗に保持することができる。
【0027】
上記実施形態において、化粧板Pの裏面に裏面ステンレス板3を使用しているが、この代わりに、クラフト紙などの紙材にメラミン樹脂やフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させたバッカー紙などを積層することも可能である。
【0028】
その他、本発明の不燃性化粧板について、その実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することが可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明の不燃性化粧板によれば、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とからなる芯材層の表面に、弗素又はシリカよりなる被覆層を有するステンレス板を積層することから、このステンレス板により熱や炎を遮断することができ、これにより、不燃性化粧板を台所のコンロの近くに設けるようにした場合でも、コンロの熱や炎によって化粧板、特にその表面が、劣化したり焦げたりすることを防止することができる。
そして、ステンレス板は、その表面に弗素又はシリカよりなる被膜層を有するから、台所の油や煮汁などの汚れが付着しても簡単に拭き取ることができる。特にシリカ皮膜層は表面硬度が高いので鍋などで擦っても傷が付き難く、長期に亘り表面を平滑に美麗に保つことができる。
このステンレス板としては、厚みが0.1〜0.6mmであるものを使用すると、芯材層表面が多少凹凸していてもステンレス板表面に当該凹凸の影響が出なくて、ステンレス板表面が平滑である不燃性化粧板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不燃性化粧板の一実施例を示す断面図である。
【図2】芯材シートを示す断面図である。
【符号の説明】
P 不燃性化粧板
1 ステンレス板
11 接着層
2 芯材層
20 芯材シート
21 無機芯材
3 裏面ステンレス板
4 被覆層
Claims (3)
- 無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層の少なくとも一方の表面にステンレス板を積層してなる化粧板であって、該ステンレス板はその表面に弗素又はシリカよりなる被膜層を有することを特徴とする不燃性化粧板。
- 芯材層に接着層を介してシリカ被膜層を形成したことを特徴とする請求項1に記載の不燃性化粧板
- ステンレス板の厚みが0.1〜0.6mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の不燃性化粧板
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